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中間報告書 (PDFファイル:151KB)

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中間報告書 (PDFファイル:151KB)
文藻外語大学留学中間報告
文化学部文化学科 二回生 橋谷 祐紀
私は、2013 年 9 月から台湾の文藻外語大学に留学しました。1 月 10 日で前期が終了した
ので中間報告をいたします。
まずは、勉強についてです。毎朝、華語中心(中国語センター)という場所で、私の場合は朝
8 時 10 分から 2 時間中国語の授業を受けました。華語中心も寮も学校の敷地内にあるので、
朝起きて寮のすぐ外で売っている朝ごはんを買って、教室に向かうことが多かったです。私の
クラスには日本人のほかにアメリカ人、韓国人、マレーシア人、フランス人、ブラジル人、イタ
リア人がいて、大学生や高校生そして社会人もいて年齢はさまざまでした。学ぶ中国語の内
容は日常生活で使えるようなものが中心でしたが、受講生がそれぞれの母国の様子なども
教え合ったりして教科書以外のこともたくさん知ることができたと思います。教科書の中国語
は比較的簡単でしたが、先生の話している雑談を理解することが難しかったです。そういった
場面では、クラスメイトは英語が共通して話せるので説明しあっていましたが、私は英語に苦
手意識があったので一人だけ笑いについていけないことがあり残念でした。その分、個人的
に先生に質問しました。さらに、登録をすれば「小老師(小さい先生)」という中国語を教えてく
れる学生と個人的に中国語の勉強ができます。 その他に、日本語で行われている授業を 4
つ取りました。日本人なのに日本語の授業ばかり受けていていいのかと悩みましたが、知的
好奇心をくすぐられるような授業ばかりでした。た。その中のひとつである「從平面媒介看日
本大衆文化」という授業では日本の漫画について学びました。日本の漫画が台湾で人気があ
ること、そして台湾にオタクがたくさんいることに驚きました。オタクの人ほど日本語が上手だ
と感じました。図書館にもよく通いました。文藻は外語大学なので図書館にはさまざまな言語
の本が揃えてあり、DVD を自由に観賞できるエリアや、少人数で話し合いができる小部屋な
どもあります。中庭もきれいで勉強机も多いので、気分転換したいときやストレス発散をした
いときにたびたび訪れました。
このように勉強をしてきましたが、私の中国語のレベルはまだまだ低いです。寮のルームメ
イトとは主に英語で会話をしています。しかし、その英語も留学当初には全く使うことができま
せんでした。言いたいことも言えず、相手が話していることも理解できないのは精神的に追い
つめられます。さらに、台湾の食べ物の味に慣れるのに時間がかかり体調不良にもなってし
まいましたが、友人との関わり合いによって海外生活を楽しめるようになりました。台湾の文
化は日本のそれと違って空気を読むということをあまりしません。雰囲気や曖昧な言葉で自
分の意思を示してみても、台湾人は気づきません。すなわち台湾人は思ったことをストレート
に言うので、相手の機嫌をうかがうことや必要以上の詮索もしません。例えば、私が頼みごと
をした時、もう十分だという意味を込めて「ありがとう」や「助かりました」のようなお礼を言って
も、台湾人は喜んでいることだけ理解してさらに手伝ってくれます。こういうところが台湾人の
微笑ましいところだと思いました。
最後に、独特な台湾の食についてです。台湾は持ち帰ることのできる飲食店が多く、価格が
安いので一人暮らしの家には台所が必要ないほど外食が盛んです。寮に住んでいる私たち
もほとんど毎食外食します。私が現地の料理を食べてみた感想は、日本食より油分が多く独
特な香りを感じました。そして生野菜を食べる機会が少ないです。私は、油分が多い食事を
続けたことにより、食欲が失せてしまった時期がありました。体調を崩すこともありました。満
足に食事ができなかった時に、日本食のおいしさと安全性を痛感しました。今では、味に慣れ
てきたため楽しく食事ができています。台湾には変わった食べ物がたくさんあります。特に鍋
の具材でよく見かけます。例えば、猪血(ジュウシエ)という豚の血ともち米を蒸して作った黒
い食べ物です。味はおいしいのですが、材料のことを考えると飲み込むのに勇気がいります。
そのほかにも正体がわからないものがたくさん入っています。台湾で鍋は冬だけでなく年中
食べるので、食べているうちにこの味にも慣れました。私が好きな食べ物は、あるお店の酸辣
湯(サンラータン)と、紅豆豆花(ホンドウドウホァ)です。紅豆豆花は、大豆からできているの
でヘルシーで、豆花の上に乗っている小豆の甘さは日本のものと似ていて安心する味です。
今後も、体調に気をつけながらできるだけ多くの食べ物に挑戦したいと思います。
私の残り
半年の目標は、友人とより深い内容の会話ができるように中国語を上達させることです。文
藻の学習意欲が高い環境の中で、自分も勉学に励みたいと思います。
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