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Ⅱ 教育委員会の事務の管理及び執行の状況

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Ⅱ 教育委員会の事務の管理及び執行の状況
Ⅱ
教育委員会の事務の管理及び執行の状況
県教育委員会は、県が処理する教育に関する事務で、地方教育行政の組織及び運営
に関する法律(以下、「地教行法」という。)第23条各号に掲げられている事項につい
て、管理及び執行することとされている。
本章では、平成19年度の県教育委員会の活動について、地教行法第23条の各号毎に
整理し点検した。
<参考>地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)抜粋
(平成20年4月1日施行)
(教育委員会の職務権限)
第23条 教育委員会は、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務で、次に
掲げるものを管理し、及び執行する。
(1) 教育委員会の所管に属する第三十条に規定する学校その他の教育機関(以
下「学校その他の教育機関」という。)の設置、管理及び廃止に関すること。
(2) 学校その他の教育機関の用に供する財産(以下「教育財産」という。)の管
理に関すること。
(3) 教育委員会及び学校その他の教育機関の職員の任免その他の人事に関する
こと。
(4) 学齢生徒及び学齢児童の就学並びに生徒、児童及び幼児の入学、転学及び
退学に関すること。
(5) 学校の組織編制、教育課程、学習指導、生徒指導及び職業指導に関するこ
と。
(6) 教科書その他の教材の取扱いに関すること。
(7) 校舎その他の施設及び教具その他の設備の整備に関すること。
(8) 校長、教員その他の教育関係職員の研修に関すること。
(9) 校長、教員その他の教育関係職員並びに生徒、児童及び幼児の保健、安全、
厚生及び福利に関すること。
(10)学校その他の教育機関の環境衛生に関すること。
(11)学校給食に関すること。
(12)青少年教育、女性教育及び公民館の事業その他社会教育に関すること。
(13)スポーツに関すること。
(14)文化財の保護に関すること。
(15)ユネスコ活動に関すること。
(16)教育に関する法人に関すること。
(17)教育に係る調査及び指定統計その他の統計に関すること。
(18)所掌事務に係る広報及び所掌事務に係る教育行政に関する相談に関するこ
と。
(19)前各号に掲げるもののほか、当該地方公共団体の区域内における教育に関
する事務に関すること。
-5-
第1
学校その他の教育機関の設置、管理及び廃止に関すること
県教育委員会が所管する学校、教育機関等は下記のとおりである。(平成19年度末
時点)
1
・
県立中学校
1校
・
県立高等学校
本校93校
・
県立中等教育学校
6校
・
県立特別支援学校
本校15校
・
県立幼稚園
1園
・
教育施設
18施設
・
その他
分校3校
詳細はp8<資料>に記載
分校7校
教職員住宅49棟575戸
県立学校の設置、廃止等
生徒・保護者のニーズの多様化、中学校卒業者数の大幅な減少、社会や時代の変
化及び地域の高校教育に対するニーズを踏まえ、生徒一人一人の自己実現を図るた
め、魅力的で、特色ある学校の再編・整備を進めてきた。また、地域によって、生
徒の学校・学科の選択幅が大きく異なることがないよう、無理なく通学可能な範囲
に中高一貫教育校を含め、高校・学科を適切に配置した。
高等学校について、平成14年12月策定の中長期高校再編整備計画に基づき、生徒
や社会のニーズを踏まえた学科改編ならびに1学年4∼8学級を標準とした学校の
適正配置や統廃合を行うこととしている。
また、特別な教育的支援を必要とする児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取
組を支援するための環境を整備し、一人一人のニーズに応じた教育を推進している。
(1) 佐渡中等教育学校の設置
平成19年11月1日に両津高校の校舎・校地を利用して設置。平成20年4月から
前期課程の新入生を受け入れることとなった。
(2) 閉校5校(平成20年3月31日)
中条工業高校、湯沢高校、津南高校、柿崎高校、吉川高校
(3) 県立高等学校の募集学級等
ア
三条高校定時制の募集停止、長岡大手高校被服科の募集停止、上越総合技術
高校の学科改編
イ
全日制456学級、定時制24学級の募集学級策定(前年度差
全日制19学級減、
定時制1学級減)
(4) 県立高等学校の通学区域に関する規則の廃止
※詳細は、Ⅳ教育施策上の重要課題と対応
ア
第2(p80)に記載
平成20年度入学者から通学区域を廃止し、県内全域からの受検が可能となっ
た。
-6-
イ
県立高等学校の通学区域廃止の周知のため、市町村教育長、小中学校長、中
学校進路指導主事、保護者に説明し、全中学生とその保護者にリーフレットを
配付した。
(5) 知的障害養護学校高等部の整備
「知的障害養護学校高等部の在り方検討委員会」を設置し、平成19年11月7日
に「最終まとめ」の提言を受け、知的障害養護学校高等部整備計画原案を策定し
た。
(6) 特別支援学校高等部の通学区域の設定
特別支援学校の高等部を、全県6学区に分けて通学区域を設定した。
【学区の概要】
佐渡学区、村上学区、新潟学区、三条長岡学区、小出学区及び高田学区
2
市町村立小・中・特別支援学校に関する事務
小・中学校は、法律により市町村に設置が義務付けられており、県教育委員会は、
その設置、廃止等の届出を受けることとされている。また、特別支援学校について
は、県に設置義務があるが、市町村も設置できるとされており、その場合には、事
前に県教育委員会の認可が必要とされている。
県内の小・中学校の設置数については、少子化の進展に伴い減少傾向が見られる
が、今後ますます小・中学校の小規模化や複式学級の増加が見込まれている。
(参考)平成19年度末・20年度初の公立小・中学校(中等教育学校含む)の設置・廃
止の状況
<新設>小学校1、中学校1、中等教育学校1
計3校
<閉校>小学校8、中学校4
計12校
こうした状況を踏まえ、県教育委員会では、市町村立小・中学校における教育環
境の整備に向けて、望ましい教育環境整備促進事業を行った。
○
望ましい教育環境整備の促進
子どもたちにとって望ましい教育環境が実現されるよう、「望ましい教育環境
整備検討会議」を設置し(平成19年5月)、5月29日以来、計5回の検討を重ね
た。会議では、県内の小・中学校の現状や今後の見通しを分析するとともに、望
ましい教育環境の在り方や必要な支援策を検討し、平成20年1月、「望ましい教
育環境の実現に向けて」として最終まとめを行った。
まとめにおいて提言された、県に求められる支援制度は以下の通りであった。
・
学校再編準備に係る支援として、複式学習解消に係る教員加配措置。
・
学校再編後の支援等として、学校安定化に係る教員加配措置等。
-7-
<資料>教育委員会所管学校等一覧(平成19年度末時点)
(県立中学校)
(県立中等教育学校)
学校名
学校名
阿賀黎明
(県立高等学校)
学校名(分校名)
新潟
新潟中央
新潟南
新潟江南
新潟西
新潟東
新潟北
新潟工業
新潟東工業
新潟商業
新潟向陽
新潟翠江
巻
巻総合
西川竹園
吉田
分水
新発田
西新発田
新発田南
新発田南(豊浦)
新発田農業
新発田商業
村上
村上桜ヶ丘
荒川
中条工業
中条
阿賀野
豊栄
新津
新津工業
新津南
白根
五泉
村松
阿賀黎明
長岡
長岡大手
長岡向陵
長岡明徳
長岡農業
長岡工業
長岡商業
見附
正徳館
栃尾
三条
三条東
新潟県央工業
三条商業
燕
加茂
加茂農林
小千谷
小千谷西
堀之内
小出
国際情報
六日町
八海
塩沢商工
湯沢
十日町
十日町総合
川西
津南
松代
柏崎
柏崎(小国)
柏崎常盤
柏崎総合
柏崎工業
出雲崎
高田
高田北城
高田南城
高田農業
上越総合技術
高田商業
新井
直江津
柿崎
久比岐
有恒
吉川
安塚
安塚(松之山)
糸魚川
糸魚川白嶺
海洋
佐渡
羽茂
両津
相川
佐渡総合
村上中等
柏崎翔洋中等
燕中等
津南中等
直江津中等
佐渡中等
(特別支援学校)
学校名(分校名)
(教育施設)
機関名
新潟県立教育センター
新潟県立図書館
新潟県立生涯学習推進センター
新潟県立青少年研修センター
新潟県少年自然の家
新潟県立近代美術館
新潟県立美術館万代島美術館
新潟県立文書館
新潟県政記念館
新潟県埋蔵文化財センター
新潟県佐渡スポーツハウス
新潟県立津川漕艇場
新潟県塩沢ジャンプ台
新潟県妙高高原赤倉シャンツェ
新潟県立柏崎アクアパーク
新潟盲
新潟盲(高田)
新潟聾
長岡聾
高等養護
新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター
高等養護(手まりの里)
村上養護
新潟県立長岡屋内総合プール※
村上養護(いじみの)
新潟県立胎内ライフル射撃場※
月ヶ岡養護
※ 平成20年度完成予定
月ヶ岡養護(ふなおか)
小出養護
小出養護(ふれあいの丘)
はまなす養護
高田養護
高田養護(ひすいの里)
佐渡養護
新潟養護
はまぐみ養護
上越養護
吉田養護
柏崎養護
柏崎養護(のぎく)
(県立幼稚園)
学校名
新潟女子短期大学附属
-8-
第2
1
教育財産の管理に関すること
県立学校の財産管理
(1) 財産の取得
総務管理部からの所管換えにより、八海高校において土地1,673㎡を取得した。
(2) 処分の状況
平成18年度末に閉校した安田高校、寺泊高校、羽茂高校赤泊分校の校地・校舎
及び未利用となっていた佐渡総合高校実習地等合わせて10校に係る土地173,809
㎡、建物42,601㎡を売却・譲渡等した。
2
教職員住宅の管理
※
詳細は第9(p40)に記載
-9-
第3
職員の任免その他の人事に関すること
児童生徒数の減少に伴い、教職員定数も減少傾向であるが、当県教育水準の向上を
図るため、次の方針のもとに人事異動、採用を行った。
県の人事異動、採用の方針は次のとおりである。
<県立学校>
・
優秀な新人を採用し,清新の気風を導入する。
・
教職員の適正な配置により,教職員組織を刷新する。
・
全県的視野からの人事異動を促進する。
<義務教育諸学校>
・
学校に清新な気風を導入するため、情熱と行動力あふれる新人を採用する。
・
学校に新しい風を入れ、創意あふれ活力のある学校運営を行うことができるよ
うにするため、全県的な視野に立って広域的な観点から人事異動を行う。
・
同一学校、同一地域の長年勤続教職員の解消を図る。
なお、平成19年4月に、新潟市が政令指定都市となったため、新潟市立学校の教職
員の任免権は新潟市に移譲されたが、新潟市に生活根拠地のある教職員が多数いるこ
とや、県と市との交流による教育の活性化を図るため、新潟市と新潟県の人事交流に
ついて毎年度協議を行うこととしている。
1
教職員の定数
「教職員定数の標準に関する法律」に基づく教職員の確保を基本に、特色ある教
育の推進など教育の充実に配慮しながら定数の確保に努めている。平成19年度の定
数は新潟市を含め21,415人で、前年度比258人の減となった。
区 分
内 訳
教 員
定数
事務職員等※
校長
事務局
413
中学校
9
高等学校
教頭
教諭
栄養教諭 養護教諭 実習助手
寄宿舎指導員
413
1
7
1
4,848
91
117
3,634
93
県
中等教育学校
立
105
3
7
79
2
特別支援学校
1,277
15
23
894
23
1
4
220
557
10
15
137
127
幼稚園
6
県合計
6,658
109
149
4,618
小学校
9,246
563
569
6,687
5,312
238
244
4,211
199
4
4
175
14,757
805
817
11,073
2
792
0
0
1,025
21,415
914
966
15,691
2
910
235
137
2,134
市
中学校
町
村
特別支援学校
立
市町村合計
総 計
※事務職員のほか、技術職員や用員を含む。
※内訳には、産休・育休等の欠員は含まない。
- 10 -
1
0
2
118
235
137
1,109
552
709
234
308
6
8
2
任免その他人事
(1) 平成19年度末・平成20年度初の異動の概要
登用 ( )内女性(内数)
校長
副校長
教頭
新採用
教諭等 事務職等
異動全体
全教員数
小学校
1,401
6,487
54(12)
0
54(13)
170
21
182
中学校
770
3,678
23(1)
0
24(1)
101
4
80
35
100
3
高等学校
938
4,515
8
3
11(1)
21
特別支援学校
217
1,135
2
0
4(1)
30
中等教育学校
退職
2
148
13
32
※ 新潟市からの転入者を含み、新潟市への転出者を除く。
新採用の教諭等には、任用替えによる栄養教諭23名を含む。
<参考>平成19年度末平成20年度初の異動における交流規模。
新潟市への転出 :総数260人(うち教諭202人)
新潟市からの転入:総数211人(うち教諭170人)
(2) 教員採用
新潟県公立学校教員(新潟市立小・中・特別支援学校教員を除く。以下同じ。)
を志願する者について、その採用に当たり、一般選考検査に加え障害者特別選考
及びスポーツ・芸術特別選考検査を実施した。
ア
選考検査
(ア) 第1次検査
・
期日
平成19年7月7日・8日
・
内容
筆答検査、論文、面接、
実技検査等(中学校教諭及び高等学校教諭の一部)
・
検査結果通知
平成19年8月7日、郵送により合否を通知し、県教育委員会のホーム
ページで合格者の受検番号公表。
(イ) 第2次検査
・
期日
平成19年8月21日∼24日
・
内容
性格検査、面接、実技検査(小学校教諭及び養護教諭)
・
検査結果通知
平成19年9月28日、郵送により採用候補者名簿への登録を通知。
(ウ) 内定通知
・
イ
平成19年10月16日、郵送により採用の内定を通知。
受検者数・採用者数等
※採用者数は平成20年4月1日付
受検者数 第1次検査
合格者数
小学校教諭
中学校教諭
高等学校教諭
養護教諭
527
755
453
110
276
202
68
39
採用者数
159
99
21
20
- 11 -
3
懲戒
非違行為の根絶に向け、平成19年5月、9月、12月の3回、通知により懲戒処分内
容の概略を示し、教職員への指導の徹底を求めた。
非違行為の未然防止のため、教職員に対する懲戒処分の基準について定め、全教
職員に周知した。また、平成19年10月に、教職員の綱紀の保持及び服務規律の確保
について周知徹底した。
(1)県立中学、高校、中等教育学校
区分
懲戒処分
年度
種別
戒告 減給 停職
交通事故等
7
3
体罰
3
18 非行
2
その他
7
計
14
6
2
交通事故等
2
1
体罰
3
19 非行
2
その他
3
1
計
8
2
2
免職
2
2
1
1
2
計
10
3
4
7
24
4
3
3
4
14
※
4
(2)公立小・中・特別支援学校
区分
懲戒処分
年度
種別
戒告 減給 停職
交通事故等
17
2
1
体罰
1
18 非行
2
その他
4
1
2
計
22
3
5
交通事故等
9
3
体罰
19 非行
その他
3
計
12
3
0
免職
1
4
5
3
3
計
21
1
6
7
35
12
0
3
3
18
平成19年度分には新潟市立学校分を含まない。
教員評価の試行
(1) 県立学校(高等学校、中等教育学校、県立中学校、特別支援学校)
教員評価制度は、教員の能力、実績及び意欲を適正に評価し、教員の資質能力
の一層の向上や人材育成に活用するとともに、学校全体の教育力を高める目的を
持つものである。
同制度の円滑な導入に向けて、県立学校全校で試行に取り組み、評価者の評価
能力向上のため、評価者研修会を実施した。
ア
第2次評価者(校長)対象
開催日:平成19年7月13日
内
イ
会場:自治会館
容:講演及び試行実施校報告等
第1次評価者(教頭)対象
開催日:平成19年8月27日
内
会場:自治会館
容:講演及び試行実施校報告等
(2) 市町村立小・中・特別支援学校
県内全校を対象に、教員評価の試行を行った。また、教員評価制度に対する一層
の理解を深めるとともに、評価者の評価能力の向上を図るため、市町村教育委員会及
び校長を対象とした評価者研修会を実施した。
ア
市町村教育委員会対象
開催日:平成19年10月29日
内
会場:県立教育センター
容:講義及び演習、試行実施教育委員会実践報告等
- 12 -
イ
校長対象
開催日:平成19年9月11日∼10月16日
会
場:長岡市教育センターほか県内8カ所
内
容:講義及び演習、試行実施校長実践報告等
5 障害者雇用の取組
(1) 厚生労働大臣勧告(平成19年10月)
厚生労働省は、障害者の雇用改善に向けた取組を強化するため、法定雇用率
2.0%を達成していない教育委員会が策定する障害者採用計画の実施状況に基づ
き、計画の適正な実施について勧告を行った。
県教育委員会においては、法定雇用率2.0%の達成に向け、平成18年から20年
までの3年間の障害者採用計画を策定していたが、平成19年6月1日時点の雇用
率が1.09%と低かったことにより、厚生労働大臣から障害者雇用の適正実施につ
いて勧告を受けた。
(2) 「障害者雇用アクションプラン」策定(平成20年3月)
県教育委員会としては、大臣勧告を受けたことを踏まえ、障害者雇用の促進に
向け、当面、重点的に実施する施策や達成目標を明らかにした「障害者雇用アク
ションプラン」を策定した。
ア
目標:法定雇用率の達成に向け、次期計画期間(平成21年1月1日∼平成23
年12月31日)中に、障害者雇用率を1.65%に引き上げる。
イ
取組内容
(ア) 教員採用の拡充
・採用枠の拡大(2%採用枠を設定)
・選考検査の改善(実技試験の一部又は全部を免除)
・採用後の配置の配慮
・広報の強化(受験者の確保)
(イ) 教員以外の職種における障害者の職域開発
・小中学校事務職員の障害者特別枠採用の継続
・県立学校実習助手及び司書の障害者特別枠採用の実施
・非常勤職員(嘱託員)に障害者の職域を創出
(ウ) 児童・生徒に対する意識啓発(教育職への就労意識の醸成)
・進路指導、職業教育における指導(業務内容の紹介等)
・現場実習等の実施
・障害者職業センターとの連携
(エ) 職場環境の整備
・教職員に対する意識啓発
・障害に配慮した人事配置
・施設設備の整備(バリアフリー化等)
- 13 -
第4
就学、入学、転学及び退学に関すること
新潟県としての課題や時代の要請等を踏まえて、特色ある学校作りを進めるため、
県立学校の学校・学科の再編整備計画(p6参照)を推進することにより、募集学級
数や募集定員を定め、入学者選抜検査を実施している。
また、市町村教育委員会に対して、小・中学校における就学事務の適正化について
通知し、周知徹底を図った。
1
県立中学校、高等学校、中等教育学校の入学者選考
(1) 募集学級の発表
平成19年9月県議会における審議を経て、10月定例教育委員会で決定し発表し
た。
(2) 県立中学校、県立中等教育学校の入学者選抜検査の実施
実施日:平成20年1月12日(土)
(3) 県立高校の入学者選抜検査の実施
実施日:推薦選抜
平成20年2月8日(金)
学力検査
平成20年3月7日(金)
二次募集
平成20年3月21日(金)
(4) 平成20年度公立高等学校入学者選抜の概要
課 程
募 集 学 級
募 集 定 員
合 格 者 数 等
推薦選抜
内
特別推薦(内数)
一般選抜
訳
2次募集
入学許可者数
2
全日制
449
17,900
受検者数
5,807
14,768
221
17,636
定時制
24
850
合格者数
4,819
(120)
12,651
201
県立特別支援学校の入学者選考
(1) 高等部への進学希望調査による募集定員の設定
調査対象:県内全中学校3学年
(2) 高等部の入学者選考の実施
実施日:平成20年2月15日
2次募集:3月14日
(3) 幼稚部の入学者選考の実施
実施日:平成20年2月15日
3
2次募集:3月14日
県立新潟女子短期大学付属幼稚園の園児募集
・
募集の概要
3歳児
32名募集
- 14 -
受検者数
合格者数
36
36
725
78
682
62
771
4
県立学校における転入、編入
平成19年度の転入、編入の状況は次のとおりであった。
転入学試験の受験者数及び入学許可者数
課程
学年
全日制
受験者数
入学許可者数
合計(県外者数) 合計(県外者数)
1
2
3
4
計
5
7(5)
9(4)
4(1)
6(5)
6(2)
4(1)
20(10)
16(8)
定時制
受験者数
入学許可者数
合計(県外者数)
合計(県外者数)
2(1)
73(4)
46(3)
11(0)
132(8)
2(1)
53(3)
36(3)
6(0)
97(7)
中途退学等の状況
平成19年度の中途退学者は、全日制・定時制合わせて1,021人で、中途退学者
率は1.8%であった。なお、中途退学者数を学年別に見ると、全日制では1年生が全
体の6割を占めた。
(1) 中途退学の状況
区
分
全日制 在籍者数
中退者数
当 県 中 退 率 (%)
全 国 中 退 率 (%)
定時制 在籍者数
中退者数
当 県 中 退 率 (%)
全 国 中 退 率 (%)
合 計 在籍者数
中退者数
当 県 中 退 率 (%)
全 国 中 退 率 (%)
16年 度
61,695
848
1.4
1.5
2,552
219
8.6
13.9
64,247
1,067
1.7
2.0
17年 度
59,447
792
1.3
1.6
2,646
207
7.8
14.2
62,093
999
1.6
2.1
18年 度
56,838
762
1.3
1.6
2,661
226
8.5
14.5
59,499
988
1.7
2.2
19年 度
55,142
779
1.4
−
2,651
242
9.1
−
57,793
1,021
1.8
−
前年比
▲ 1,696
17
0.1
−
▲ 10
16
0.6
−
▲ 1,706
▲ 33
0.1
−
(2) 中途退学の理由
「学校生活・学業不適応」と「進路変更」を理由とする中途退学が、全体の7
割強を占めた。
(単位:%)
学校生活・学業不適応
学
業
不
振
も
と
も
意と
が高
な校
い生
活
に
熱
授
業
に
興
味
が
わ
か
な
い
人
間
関
係
なが
いう
ま
く
保
て
学
校
合
の
わ
雰
な
囲
い
気
が
19年度 10.4 12.6 5.8 10.8 4.3
新潟県
公立 18年度 8.9 14.5 8.0 10.1 5.1
(構成比) 前年比
1.5 ▲ 1.9 ▲ 2.2 0.7 ▲ 0.8
ポイント
全国
18年度
8.2 16.1
7.6
7.4
5.1
進 路 変 更
そ
の
他
別
入
の
学
学
を
校
希
へ
望
の
専
修
・
学各
を種
希学
望校
へ
の
入
就
職
を
希
望
高
卒
を
程
受
度
検
認
希
定
望
試
験
そ
の
他
の
理
由
病
気
・
け
が
・
死
亡
経
済
的
理
由
家
庭
の
事
情
問
題
行
動
等
そ
の
他
の
理
由
1.3 34.8
7.9
1.7 24.8
3.7
2.0 40.1
4.6
0.4
2.1
7.1
0.6
1.3 39.0
7.9
1.6 22.9
2.4
2.1 36.9
5.6
1.4
1.8
5.3
1.1
0.0 ▲ 4.2
0.0
0.1
1.3 ▲ 0.1
3.2 ▲ 1.0 ▲ 1.0
0.3
1.8 ▲ 0.5
4.2 40.3
7.8
1.9 18.1
4.2
3.7
- 15 -
1.9
3.0
3.3 34.1
3.3
2.5
3.6
第5
学校の組織編制、教育課程、学習指導等に関すること
<A
県立中学校・高等学校・中等教育学校>
新潟の未来を担う人材を育成するため、より実践的な技術・技能の習得やキャリア
教育の推進、志望する大学進学に向けた学力向上など、生徒一人一人の個性や能力の
伸長と自己実現を目指した。
1
教育課程
(1) 教育課程の編成
学習指導要領を基準として、全ての学校の教育課程を点検・調査し、必要に応
じて改善指導を実施した。
年間授業時数は、週30時間×年間35週=1,050時間以上確保するよう指導して
おり、全校が基準を満たしたほか、多くの学校が校長の裁量で基準を超える授業
時間を確保した。
ア
週当たりの授業時数
(公立全日制、本校・分校別、中等教育学校:平成19年度)
週35時間以上
週34時間
19校
(21.8%)
20校
(23.0%)
週33時間
16校
(18.4%)
週32時間
週31時間
週30時間
17校
(19.5%)
13校
(14.9%)
2校
(2.3%)
※各学校最大学科の第1学年の教育課程により調査
イ
年間授業時数の確保(県立高校全日制、本校・分校別)
年
度
年間授業時数
教科時数(内数)
17
1,158.3
1,082.9
18
1,178.3
1,102.6
19
1,176.5
1,101.7
※
教科時数とは、年間授業時数のうち
学校行事等の活動時間を除いた時間。
(2) 学校評価の実施
高等学校の教育水準の向上を目指し、各学校の学校運営の改善を図るため、当
該学校の教育活動その他の学校運営の状況について点検・評価を行い、その結果
の公表に努めた。
平成19年度は、全ての高等学校が実施しており、学校評価により明確になった
課題の改善に努めた。また評価結果は、平成19年度74校(69.2%)がホームペー
ジ等で公表した。
2
学習指導
(1) 学力等の実態把握
ア
学習支援調査・テストの実施
年2回
- 16 -
26校対象
イ
学力把握に関する研究指定事業(文科省委嘱事業)
学習指導要領に定める目標等の実現状況の把握に関する研究を2校に委託し
た。(長岡大手、海洋)
(2) 学習習慣の形成
新入生学習習慣形成支援(集中学習指導)
16校
(3) 生徒の実態に即した指導方法の改善
ア
進学指導充実セミナー
年3回
52校
旧進学重点支援校及び中高一貫教育校で、3教科(国、数、英)を担当する
中堅教諭の指導力向上のための研修を行った。
イ
学力向上対策協議会
年3回
46校
進学指導充実セミナー参加校以外で、国語と数学を担当する教諭及び学力向
上担当の教諭による、学力向上に向けた具体的な対策を協議した。
ウ
学力向上拠点形成事業(文科省委嘱事業)
「知識・技能」の定着や活用、「考える力」の育成に関する指導法を研究す
るため、実践研究推進校3校を指定した。(阿賀野、高田商業、安塚)
(4) 各教科等研究協議会等
ア
教科研究員研修
17部会
48人
効果的な指導実績のある教諭を教科研究員として指名し、教育課程の実施に
伴う指導上の諸問題の解決に向けた研究を行った。
イ
教科研究員の研究集録の作成・配布
全校
教科研究員の研究成果を研究集録としてまとめ、全ての高校に配布し活用を
図った。
ウ
各教科等研究協議会
9部会
635人
教科研究員の研究成果を、各学校の各教科代表者に周知し、成果の共有化を
図り、指導上の諸問題を協議した。
3
進路指導
(1) 進路指導(キャリア教育)
生徒一人一人が自らの進路を主体的に選択できるよう、入学時から継続的な意
識啓発により進路意識の深化を促す取組を推進した。
また、生徒に望ましい勤労観・職業観を身に付けさせるとともに、進路目標の
早期確立を図るため、発達段階に応じたキャリア教育を推進した。
ア
高校生活ブリッジング事業
生徒の進路目標の早期確立を図るため、企業関係者等による講演会を開催し
た。
・
イ
新入生進路意識啓発講演会
90校
進路目標確立支援事業
(ア) 上級学校見学
30校
- 17 -
(イ) 企業見学
12校
(ウ) インターンシップ
27校
ウ
進路目標達成支援事業
進路指導主事が一堂に会し、校種や生
徒の進路状況に応じたグループに分か
れ、進路指導上の共通した課題や効果的
な進路指導の在り方について協議した。
・
エ
進路指導改善協議会
年2回
キャリア教育推進事業
地域の人材をセミナーの講師や学校の
サポーターとして活用するとともに、成
インターンシップ
:小売店での商品パッケージ作業
果をあげている学校の取組の共有と活用
を図るための検討会を実施した。また、先進的な取組を実践する研究指定校を
1校、指定した。
(ア) キャリアアップセミナーの実施
10校
(イ) キャリアアップサポーターの配置
7校
(ウ) キャリア教育検討会の実施
年間3回
(エ) 研究指定校
オ
1校(正徳館)
発達段階に応じたキャリア教育推進講座
小・中・高校教職員100人を対象に、学校でのキャリア教育推進に必要な知
識等の習得を図るために実施した。
(2) 進学指導
入学後の早い時期に進路意識を啓発するとともに、進路実現のために必要な学
ぶ意欲の醸成が図られるよう、講演会や大学の講義体験、大学教員による出前授
業や学力向上を目指した学習合宿等の取組を行った。
ア
新入生進路意識啓発講演会(大学教授等)
イ
進学ランクアップ事業
27校
(ア) 大学講義体験
16校
(イ) 高大連携事業
10校
大学教授による、大学で学ぶ専門的な内容についての講義、講演、実験等
(ウ) チャレンジセミナー
新潟県や日本の未来を担ったり、県
の医療を支えることを志す生徒の学力
向上を図るため、宿泊セミナーを実施
した。
・参加生徒数
夏188名、春166名
チャレンジセミナーの授業の様子
- 18 -
【参考】19年度大学等志願率:53.9%(前年比0.7%ポイント増)
大学等進学率:
48.7%(前年比1.5%ポイント増)
(3) 就職指導
生徒が自己の適性等に応じた主体的な進路選択を実現できるよう、進路指導に
おける中核的役割を担う教員の配置や、公共職業安定所等の関係機関と連携した
取組を行った。
ア
進路指導等支援教員の配置(文科省事業)
2校
2人配置
イ
応募前職場見学(新潟労働局事業)
52校
5,630人参加
ウ
社会人準備セミナー(
27校
775人参加
エ
未内定者セミナー(
1校
5人参加
〃
〃
)
)
【参考】公立高等学校卒業者の未就職率(就職希望者のうち就職が決まらないま
ま卒業した生徒の割合)の変化
平成18年3月末:4.0%、平成19年3月末:2.7%、平成H20年3月末:2.9%
4
人権教育、同和教育
生徒の人権問題に対する正しい理解を促進し、同和問題をはじめとする様々な差
別や偏見を許さない感性や態度を育成することができるよう、教職員の人権意識の
高揚と指導力の向上を図った。
5
ア
同和教育担当者会議・同和教育研修会等各種研修会の開催
イ
人権教育、同和教育推進事業(26校)の実施
ウ
人権教育、同和教育研究指定校への指導、支援
エ
人権教育、同和教育に関する教職員意識調査の活用
生徒指導等
(1) 生徒指導
中途退学や長期欠席の主な原因として、目的意識を持たずに高校に入学したり、
進路意識が希薄で、高校生活に意欲がもてないことなどがあげられる。このこと
から、生徒が充実した高校生活を送ることができるよう、目的意識の醸成や進路
意識の啓発をとおして、学ぶ意欲を育むとともに、課題を抱える生徒への支援を
行った。
ア
中学校の進路指導への支援
生徒・保護者及び中学校教員が高等学校への理解を深め、中学生が目的意識
を持って高校へ入学できるよう、中学校における進路指導を支援した。
(ア) 中学校・高等学校連携進路指導協議会
8会場
教員341人参加
(イ) 体験入学
県立高等学校93校で実施した。(実施率100%)
(ウ) 入試パンフレット作成
学校・学科紹介のパンフレットを全中学校3年生に配付した。
- 19 -
(エ) 各高校のホームページの充実
中学生が手軽に高校の情報を収集できるよ
う、各学校のホームページの充実を図った。
イ
高校生活ブリッジング事業
高校入学後早期から進路意識を啓発し、生徒
の自己実現を支援した。
・
「School life
サポートブック」の作
成、配付:新入生全員
School life
ウ
サポートブック
単位制高校活性化事業
多様な生徒が入学してくる単位制高校で、退職教員等が生徒の抱える悩みや
問題の解決を早い段階で支援した。
・
単位制活性化相談員の派遣
単位制高校6校に対し、1日4時間で週2日、年間32週派遣した。
エ
高校生健全育成推進事業
いじめや不登校に対応するため、家庭・地域との連携改善、充実を図った。
(ア) 家庭訪問の充実
家庭訪問:4,946回
教員数:5,498人(いずれも延べ数)
(イ) 生徒指導連絡協議会
各高校の生徒指導上の問題について情報交換や研究協議を行った。
年1回、全校の担当者を集め実施した。
(2) 青少年相談支援
※いじめ根絶に向けた取組は、Ⅳ教育施策上の重要課題と対応
第3(p83)に記載
生徒本人や保護者からの、問題行動・不登校・いじめ等に関する相談を受け、
適切な相談機関を紹介するなど、青少年に関する生徒指導上の諸問題について支
援を行った。また、各種相談機関等の連携を図るため、年度中2回の相談支援連
絡会を開催し、情報交換を行った。
・
青少年の相談受理件数は104件(うち保護者:77件、生徒10件、その他17件)
- 20 -
<B
公立義務教育諸学校>
市町村立義務教育諸学校における教育活動に関して、学力向上のための習熟度別指
導や少人数指導の充実、いじめや不登校の解消を目指す教育等の推進に努めた。
1
学校の組織編制
県教育委員会は、市町村立義務教育諸学校の学級編制について、事前に市町村教
育委員会から協議を受け同意することとされている。この同意に当たっては、児童
生徒一人一人に基礎・基本を確実に身に付けさせ、個性、能力、習熟度等に応じた
きめ細かな教育を推進するため、少人数学級等推進事業を行うとともに、学級編制
の変更・特例協議に応じている。
(1) 少人数学級等推進事業
小学校1、2年生で全ての学級を32人以下の少人数集団で編制し、また、3∼
6年生の国語、算数の授業を32人以下、中学校1∼3年生で数学、英語の授業を
33人以下の少人数集団で行うことができるよう、市町村教育委員会の要望を踏ま
え、必要となる教員を加配した。
ア
少人数学級
255人加配(小学校1、2年で32人以下学級)
イ
少人数学習
682人加配(小学校3∼6年 266人、中学校 416人)
(2) 学級編制に係る変更・特例協議
学級編制については、新潟県小・中学校学級編制基準により規定されているが、
各校の教育課程編成上や生徒指導上の理由でやむを得ない場合、学級編制の変更
・特例協議に応じている。その結果、複式学級の編成学年の変更や、通常学級の
学級編制の弾力化及び児童生徒数の増減があった場合の学級数の維持等の協議に
応じ、同意した。
2
教育課程
(1) 小中学校教育課程研究推進事業
学習指導要領の改訂期に当たり、教育現場において改訂の背景や趣旨が正しく
理解されるよう、次の取組を行った。
ア
指導主事が文部科学省主催研修会に参加し、学習指導要領改訂の動向等につ
いて、各教育事務所、市町村教育委員会に伝達・指導した。
イ
文部科学省調査官を招聘しての研修会を開催し、市町村教育委員会、各地区
代表に周知(350名余参加)した。
(2) 学校評価の充実
「地域に信頼される特色ある学校づくり」を推進するため、教育活動その他の
学校運営の状況について、点検・評価を行い、その結果を基に学校運営の改善を
図ってきた。県教育委員会は、学校評価の一層の充実のため、次の取組を行った。
ア
県内の学校評価実施状況を把握し、教育事務所、全県指導主事会議、校長・
- 21 -
教頭研修会等を通じて、学校評価の推進について指導した。
イ
効果的な学校評価とするためには、「教職員一人一人の意識を高めた教育活
動の展開」・「自己評価に基づく学校運営の改善」・「保護者や地域への丁寧で分
かりやすい説明」・「地域ぐるみの取組の推進」等を一体として取り組む必要が
あることから、推進地域を指定し、研究・実践を依頼した。
3
学習指導
(1) 学力向上対策事業
※
全国標準学力検査、全国学力・学習状況調査については、
Ⅳ教育施策上の重要課題と対応
第1(p76)に詳細を記載
児童生徒にとって「分かる授業」を展開するため、各市町村教育委員会及び各学
校が、全県学力調査を基に学習の定着度を把握し、特徴的な傾向や問題点等を分析
した上で、改善計画を策定し、授業改善の取組を推進するよう促した。
ア
平成18年度全県学力調査結果の分析結果と課題、指導のポイントをまとめた
報告書及びリーフレットの作成、配付した。
イ
小・中学校に事務所指導主事(含派遣指導主事)を延べ592回派遣し、小・中
学校における授業改善の取組を支援した。
(2) 理科支援員等配置事業
理科の授業の充実・活性化を図ることを目的として、小学校5,6年生の「理科」
の観察・実験等の体験的な学習の時間に、
外部人材を「理科支援員」や「特別講師」と
して配置し、教員の支援を行った。
ア
県内小学校に理科支援員69人延べ86
校、特別講師を40人延べ36校に58回配
置
イ
県立教育センター内に事務室を開設
コーディネーター1名、事務員を1
名配置
理科支援員(右)による授業支援
(3) 外国語教育推進事業
小学校における英語活動等国際理解活動について指導方法等の確立を図るた
め、県内の10市11校を拠点校として実践的な取組を推進することにより、近隣の
学校全体の指導力の向上を図った。
4
生徒指導及び職業指導等
(1) 生徒指導
※
Ⅳ教育施策上の重要課題と対応
ア
いじめ根絶県民運動
イ
相談指導体制の整備
ウ
中1ギャップ解消実践推進事業の実施
- 22 -
第3(p83)に詳細を記載
(2) キャリア教育
将来の職業選択を意識した進路指導を進めるため、地域を指定したプロジェク
ト事業や教員に対する研修講座を開設した。
ア
キャリア教育実践プロジェクト
キャリア教育を推進し、継続させるためのシステムづくりを支援するため、
地域を指定し、関係機関・家庭・学校の連携によるキャリア教育実行委員会を
発足させ、継続的に指導した。
指定校:中学校1校
イ
連続5日間職場体験対象者:2学年全員
発達段階に応じたキャリア教育推進講座
キャリア教育の視点から教育活動全体を見直し、小・中・高等学校の発達段
階に応じた学習活動や体験活動の体系化を図り、全校体制で指導を工夫・改善
するための研修を実施した。
受講対象者:小・中・高教職員 100 人
講義内容:「キャリア教育の理念と必要性」
(3) 人権教育、同和教育の推進
人権教育、同和教育の推進に当たり、教職員一人一人の理解と認識を深め、実
践への意欲や指導力の向上を図るため、以下のような取組を進めた。
ア
教職員等を対象とした各種研修会の開催
(ア) 全県小・中・特別支援学校長を対象とした教育施策説明会での説明(1回)
(イ) 全県指導主事を対象とした教育方針説明会での説明(1回)
(ウ) 5年・12年経験者研修対象教員、復興加配教員及び、臨時職員を対象とし
た研修会の実施(年1回)
(エ) 児童支援加配教員を対象とした研修会の実施(年3回)
(オ) 人権教育、同和教育主任等を対象とした研修の実施(年1回)
(カ) 小・中学校教員を対象とした同和教育基本講座の開催(年1回)
イ
校内職員研修の推進
校内職員研修は、複数回開催している学校が年々増加している。
ウ
教職員意識調査の活用
(ア) 「人権教育、同和教育に関する教職員意識調査」の結果をまとめ、平成20
年3月に全県の学校に配付した。
(イ) 各学校に対して、報告書と自校の課題をもとに、研修計画を立案し職員研
修を推進するよう指導した。
(ウ) 文部科学省の研究指定校及び総合推進地域指定地区
小学校:1校、
地域
中学校:1校、
:1地区
(4) 道徳教育
道徳教育は、児童生徒の豊かな人間性や社
会性を育むために、教育活動全体
を通じて実施する必要がある。とりわけ、体験的な活動を伴った道徳教育が求め
- 23 -
られることから、豊かな体験活動推進事
業により研究・実践を委託した。
ア
豊かな体験活動推進地域
2地区23校
イ
豊かな体験活動(命の大切さを学ば
せる体験活動)
2校
ウ
仲間と学ぶ宿泊体験活動
自然体験活動(妙高プロジェクトアドベンチャー)
21校
エ
地域間交流
2校
(5) 環境教育
にいがたスクールエコ運動を、各学校の実態に即して継続することができるよ
うに、学校における省エネ活動に活用できるマニュアルの作成・配付などにより、
普及啓発を図った。また、先進的な実践事例や環境教育の推進情報を整備し、
ホームページに掲載した。
※にいがたスクールエコ運動
日常の学校生活で教室の無駄な明かりを消す、ゴミを分けて出すな
ど、児童・生徒自身が地球に優しい省エネや省資源について、自ら計
画を立てて実践する環境マネジメント運動。平成14年から平成17年ま
で実施された。
- 24 -
<C
特別支援教育>
児童生徒一人一人のニーズに応じた教育の場の保障について、理解、啓発を進めた。
また、通学が困難な児童生徒に対して、家庭又は施設で訪問教育を実施するとともに、
医療的ケアが必要な児童生徒がいる学校に看護師を配置した。
1
障害児就学推進事業
障害のある幼児児童生徒一人一人が適切な教育を受けることができるよう、専門
の医師等による巡回教育相談を実施し、特別支援教育に対する理解・啓発を進める
とともに、各種研修会を実施することにより、特別支援教育担当教職員の指導力向
上を図った。また、能力・適性に応じた進路を決定できるよう、実習先開拓などに
よる生徒の現場実習先の確保、現場実習の継続により、企業主等の理解・啓発と雇
用の促進を図った。
(1) 特別支援教育理解推進事業
・
巡回教育相談(医師、相談員)
視覚2会場、聴覚2会場
(2) 特別支援教育研修会
・
寄宿舎指導員研修会
1日開催18人参加
・
特別支援教育コーディネーター養成研修
2日開催 250人参加
(3) 障害児就業促進事業
・
2
現場実習先引率・巡回指導、進路先・実習先の開拓
訪問教育指導
(1) 特別支援学校
小・中学部訪問教育指導
障害のため通学して教育を受けることが困難な学齢児童生徒に対し、教員が家
庭又は施設を訪問し、教育を行った。
・
在宅訪問
学級数
12学級
児童生徒数
17人
訪問回数
120回
・
施設訪問
学級数
10学級
児童生徒数
17人
訪問回数
120回
(2) 特別支援学校
高等部訪問教育指導
障害のため通学して教育を受けることが困難な生徒に対し、教員が家庭又は施
設を訪問し、教育を行った。
3
・
在宅訪問
学級数
6学級
生徒数
7人
訪問回数
160回
・
施設訪問
学級数
2学級
生徒数
6人
訪問回数
160回
医療的ケア実施体制整備事業
医療的ケアの必要な児童生徒が在籍している養護学校に看護師を配置し、健康維
持と学習環境の改善を図った。
・
学校看護師
11校
13人
- 25 -
<D
1
その他教育活動の支援>
小・中・高等学校の保健体育の教育課程及び指導
運動機会の減少等により、体力が低下傾向にある児童生徒に対して、学校におけ
る教科「体育」「保健体育」の時間、及び体育的行事や運動部活動などの学校の教
育活動全体を通じて、運動の機会や場を与える工夫が一層必要となっている。その
ため、次の3点をポイントに授業改善を推進した。
①生涯にわたって計画的に運動に親しむ資質や能力の育成
②健康の保持増進のための実践力の育成
③体力の向上
(1) 体力の向上
※
Ⅳ教育施策上の重要課題と対応
第4(p90)に詳細を記載
(2) 授業改善のための体育主任会
指導者の資質向上とともに、児童生徒が積極的に運動に取り組める環境整備、
並びに体力向上への取組の徹底を図ることを目的に、各学校の体育主任(各校の
体育指導責任者)を集め研修会を実施した。
ア
参加対象及び参加者
・全県
公立高等学校、中等教育学校後期課程の教諭
・・・
95名
・佐渡地区
小・中学校、中等教育学校前期課程、特別支援学校の教諭・ 51名
・魚沼地区
〃
・・・
118名
・長岡地区
〃
・・・
221名
・新発田地区
〃
・・・
142名
・上越地区
〃
・・・
120名
イ
研修内容
「体力テスト結果の状況について」・
「 学習指導要領の改訂に向けての動き
について」・「体育・保健体育科の向か
うべき方向について」などの講義を行
い、到達目標や学習内容を明らかにし
た授業力の向上を図った。
また、子どもの体力向上指導者養成
研修受講者による伝達講習会(小・中
伝達講習会
・特別支援学校)も実施した。
2
学校における食育の推進
これまで各学校で行われてきた食に関する指導の取組を生かしながら、小学校・
中学校・特別支援学校における食育を推進した。
(1) 新潟県「学校における食育」の指針作成
平成19年3月策定の「新潟県食育推進計画」に基づき、学校における食育の目
- 26 -
標、具体的方策等を記載した指針を作成した。
(2) 指導体制等の強化
ア
各学校管理職(校長又は教頭)を対象とした指針に関する説明会の実施
イ
学校栄養職員を対象に栄養教諭免許状取得のための免許法認定講習の実施
ウ
現職の学校栄養職員からの栄養教諭採用選考検査の実施
(3) 指導の充実
ア
文部科学省作成の食育の手引を活用した研修会の実施
イ
全体計画・指導計画・実施状況調査の実施
ウ
研修会における食育の優れた学校の実践紹介
(4) 学校給食の「生きた教材」としての活用
3
※第11(p43)に詳細を記載
ア
地場産物(県産農林水産物)使用食品調査の実施
イ
郷土食・地場産物を使用した調理コンクールの実施
文化活動の支援
(1) ふれあい音楽教室開催事業
優れた芸術文化に接する機会を提供し、豊かな心を育て、音楽への興味関心を
高めるため、市町村等と共催で以下の事業を実施した。
ア
オーケストラ・コンサート(山形交響楽団により胎内市他で5公演)
イ
リコーダーとリュートによる小
コンサート(上・中越地方中心に
10公演)
(2) 新潟県学校器楽合奏大会開催
音楽を演奏することを通して音楽
に対する愛好心を育て、小中学校の
芸術文化活動を支援した。
・
県民会館大ホールにおける大
会に22校・団体が参加
山形交響楽団によるオーケストラ・コンサート
(3) 新潟県ジュニア美術展覧会開催
美術による表現活動を通して、子供たちが心豊かな人間性を育めるよう、小中
学校等の美術教育の振興を図った。
・
県内4会場(新潟・柏崎・長岡・上越)で開催
(4) 高等学校文化活動への支援
高等学校文化連盟が実施する事業を助成した。
・
全国高等学校総合文化祭(島根県)等への出場高校の参加費を補助
- 27 -
第6
1
教科書その他の教材の取扱いに関すること
県立学校の教科用図書の採択
県立中学校、県立中等教育学校(前期課程)、県立特別支援学校小学部・中学部
で使用する教科用図書は、
「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律」
の定めにより、教科用図書選定審議会からの答申を受け、設置者である県教育委員
会が採択を行うこととしている。なお、県立中学校、県立中等教育学校(前期課程)
の教科用図書は4年おきに採択するが、県立特別支援学校小学部・中学部の教科用
図書については、毎年採択することとしている。
また、県立高校、県立中等教育学校(後期課程)、県立特別支援学校高等部で使
用する教科用図書については、各学校の希望を基に県教育委員会が採択を行うこと
としている。
(1) 県立特別支援学校小学部・中学部の教科用図書採択(毎年採択)
ア
県教育委員会が、県立特別支援学校小学部・中学部で次年度に使用する教科
用図書の採択方針を提示。
イ
(5月1日)
各学校は、提示された教科用図書の採択方針を受け、自校の教育課程と照ら
し合わせながら、次年度に使用を希望する教科書を選択し、県教委に報告。
(6月26日)
ウ
県教育委員会の諮問を受けた教科用図書選定審議会が、次年度に使用する教
科書を答申。
エ
(7月4日)
答申を受けて、県教育委員会が審議、採択。
(7月25日)
(2) 県立高校、県立中等教育学校(後期課程)及び県立特別支援学校(高等部)の教
科用図書採択(毎年採択)
ア
県教育委員会が、県立高校及び県立中等教育学校(後期課程)、県立特別支援
学校高等部で使用する教科用図書の採択方針を提示。
イ
(6月26日)
各学校は、提示された教科用図書の採択方針を受け、自校の教育課程と照ら
し合わせながら、次年度に使用を希望する教科書を選択し、県教委に報告。
(7月20日)
ウ
各学校の希望報告に基づいて、県教育委員会が審議、採択。
(8月23日)
(3) 県立中学校、県立中等教育学校(前期課程)の教科用図書採択(4年おきに採択)
平成19年度は、新規に開設し平成20年度から前期課程の生徒を受け入れる佐渡
中等教育学校の教科用図書の採択を行った。
なお、その他の県立中学校、県立中等教育学校(前期課程)の教科用図書につい
ては採択年ではなかった。
ア
県教育委員会の諮問を受けた教科用図書選定審議会が、次年度に使用する教
科書を答申。
イ
(1月25日)
県教育委員会は、提出された答申を基に審議し、採択。
- 28 -
(2月12日)
2
市町村立学校の教科書用図書採択
市町村立学校で使用する教科書は市町村教育委員会が採択するが、県教育委員会
は、採択の適正な実施を図るため、市町村教育委員会に対し適切な指導等を行うこ
ととされている。このため、県内を13の採択地区に分け教科書センターを開設し、
教職員その他の関係者の利用に供している。
また、教科用図書選定審議会が、専門的見地から調査・研究を行い、市町村教育
委員会に必要な情報を提供している。
(1) 教科用図書選定審議会
ア 4回開催、第1∼4次答申
イ
審議事項
・教科書採択の基準について
・指導、助言又は援助について
・県立特別支援学校で使用する教科書について
・県立佐渡中等教育学校前期課程で使用する教科書について
(2) 教科書センターの運営
ア
県内13の採択地区ごとに1箇所を開設
イ
教科書センター長会議の開催
センターの役割と管理運営、教科書採択業務日程、教科書展示会、教科書展
示会実施状況について説明し、確認するとともに、教科書展示会の広報及び展
示方法等についての意見交換を行った。
(3) 教科用図書の無償給与に関する事務
国から無償で給与される義務教育諸学校の児童生徒の教科書について、市町村
教育委員会等からの需要数報告等を確認し取りまとめ、国に報告する等の業務を
担当した。
- 29 -
第7
施設及び教具等の整備に関すること
県立学校については、校舎等の老朽化への対応、安全で快適な教育環境の確保等の
ため、全面改築や大規模・耐震改修を計画的に進めるとともに、バリアフリー化の推
進や設備の更新を行った。
市町村立学校については、施設整備や耐震化の推進、学校体育施設の新改築等に対
する支援を行った。
また、トキめき新潟国体の会場となる長岡屋内総合プール、胎内ライフル射撃場の
建設及び塩沢ジャンプ台の改修を行った。
1
県立学校の施設及び設備の整備
(1) 全面改築
老朽化により早期に改築が必要な県立高校について、高校再編整備計画と整合
を図りながら全面改築を行っている。
・
高田高校
:グランド整備を含めて、平成20年度に完成予定である。
・
新発田高校:校舎等については、平成18年度∼平成20年度で整備を実施し、
平成21年度にグランド整備を予定している。
・
巻高校
:基本設計に着手した。
(2) 大規模・耐震改修
学校の耐震化が全国に比べて遅れてお
り、平成19年4月1日現在の耐震改修状況
は、耐震診断率88.2%(全国平均90.5%)、
耐震化率54.2%(全国平均64.4%)であっ
た。
このため、安全で快適な校舎づくりとし
て、大規模・耐震改修を計画的に進めてお
り、平成19年度においては、36校、36棟の
県央工業高等学校の耐震化工事
工事を行った。
また、老朽化対策として、大規模改修を12校、12棟で実施した。
(3) 環境整備
教育環境の向上のため、校舎やグラウンドの付帯施設の整備を進め、平成19年
度においては、101件の整備を行った。
・
校舎等の付帯施設整備
12件
・
グラウンドの付帯施設整備
37件
・
校地内の環境施設整備
40件
(4) 情報処理機器整備
情報関係の授業の充実を図るため、14校、575台の教育用パソコンを更新整備
した。
- 30 -
(5) 教育設備の整備
老朽化した教育設備(顕微鏡などの学習用具や調理実習台、生徒・教職員用の
机・椅子・靴箱等)や暖房器具等を更新し、学習環境の向上を図った。
2
・
調理実習台
1校
11台
・
理科実験台
4校
37台
・
暖房設備
52校
287台
・
放送設備
2校
一式
・
電話設備
11校
一式
・
その他
机、椅子、教科備品、故障設備の修繕
教育施設の整備
(1) 新設
平成21年開催のトキめき新潟国体の会場となる施設について、平成20年実施の
リハーサル大会も勘案して建設を行っている。
・
新潟県立長岡屋内総合プール
PFI事業として平成18年度から建
設に着工し、平成20年8月に竣工予定。
なお、ネーミングライツの売却によ
り、名称を「ダイエープロビス・フェ
ニックスプール」とした。
・
新潟県立胎内ライフル射撃場
平成19年度から建設に着工し、平成
新潟県立長岡屋内総合プール内観
20年度完成予定。
(2) 改修
既存施設でトキめき新潟国体の会場となる施設について、必要な改修を行った。
・
新潟県塩沢ジャンプ台
平成18年度から計画的・段階的に整備改修を行い、平成20年度に終了予定。
(3) その他
生涯学習推進センター大ホールの照明設備を更新した。
3
市町村立学校の施設整備や耐震化の推進に対する支援
(1) 市町村立学校の整備支援
市町村立学校の統合又は教室不足に対応した校舎・屋内運動場の新増改築工
事、大規模改造事業、給食施設及び体育施設の整備に対し、支援を行った。
・
新増改築事業
24校(併行して実施する事業を含む。)
・
大規模改造事業等
54校(うち地震補強工事39校)
・
給食施設
4校(給食センター含む)
・
学校体育施設(プール)
2校
- 31 -
(2) 耐震化に向けた支援等
当県では、公立小中学校の耐震化が全国に比べて遅れており、平成19年4月1
日現在の耐震改修状況調査では耐震診断率63.0%(全国平均89.4%)、耐震化率
50.2%(全国平均58.6%)であった。
このため、耐震診断の遅れている市町村に対して、個別に訪問して、耐震診断、
耐震化の要請を行った。また、会議、研修会を開催し、耐震化の必要性について
周知を図った。
・
訪問市町村数:17市町村
会議、研修会開催数:5回
- 32 -
第8
研修に関すること
教育に携わる職員はその職責を遂行するため、絶えず研究と修養に努める必要があ
ることから、教職員の研修について企画・立案し、教育センターと本庁各課とが連携
を図りながら、各種研修を実施した。
1
教育職員の研修
教職経験に応じた基本研修をはじめ、本県の喫緊の教育課題等に対応する研修を
実施した。
(1) 基本研修
ア
教職経験年数に応じて実施(全14講座、1,120名修了)
初任者研修
イ
教職5年経験者研修
ウ
教職12年経験者研修
(2) 専門研修
ア
職務別研修(全21講座、727名修了)
新任校長及び教頭、学校栄養職員、指名・割当により実施
イ
課題別研修(全53講座、6,470名修了)
喫緊の教育課題、特別支援教育、教育相談・生徒理解、教育課程等、人権・
同和教育、健康安全教育等
ウ
派遣研修(全8講座、74名修了)
大学院や行政機関、民間企業等に派遣
(3) 実践力向上研修(169回派遣)
教育センターの指導主事を派遣し、教科等に係る校内研修等を実施
(4) 指導力向上研修(1名受講)
指導力向上研修を命ぜられた教員1名に対し、1年間の研修を行い、児童生徒
に対する指導力や教員としての資質の向上を図った。
(5) 市町村教育委員会危機管理講座(15名受講)
市町村教育委員会事務局に勤務する指導主事、管理主事等を対象として、危機
管理の基本的知識を身に付け、行政職としての資質向上を図ることを目的として
実施した。
(6) 高等学校教職員のその他の研修
ア
マレーシア派遣研修
平成18∼19年に1人、平成19∼20年に1人を派遣。平成20∼21年に2人を派
遣する予定である。
イ
長期工業教育研修
平成19年に2人
ウ
実習助手実技講習、実習教員資格認定講習
(7) 義務教育諸学校教職員のその他の研修
ア
臨時教員研修事業
臨時教員研修
県内4会場
156人
- 33 -
イ
教育復興加配教員研修事業
正規教員、経験者を除く71人
ウ
4日間の研修
幼稚園新採用研修事業
研修指導員7人を9園に配置し、園内研修を年間10回実施した。
2
その他の職員の研修
(1) 図書館司書等の研修
子どもの読書活動を推進するため、公立図書館職員・小中学校図書館司書を対
象として、蔵書管理・施設管理について研修を行った。
・
子ども読書活動関係者合同研修
1回 139人
(2) 教員以外の職員の研修
ア 自治研修所研修(事務職員・技術職員)
イ
(ア) 階層別研修
6講座
49人
(イ) 能力開発研修
15講座
44人
県立学校職員研修
(ア) 学校技術員(用務・農務)研修
61人
(イ) 学校技術員(介助)研修
12人
(ウ) 県立高校司書研修会
43人
- 34 -
第9
保健、安全、厚生及び福利に関すること
児童生徒が健康で安全な生活を送ることができるよう、疾病予防対策や安全教育を
推進するとともに、経済的理由によって就学困難と認められる児童生徒の保護者に対
する支援を行った。
また、教職員の安全、厚生・福利の向上を図るため、公立学校共済組合及び(財)
新潟県教職員互助会と連携し、健康の保持・増進やメンタルヘルス対策に努めたほか、
公務災害補償事務、安全衛生管理体制の整備及び県教職員住宅の管理等を行った。
<参考>
○ 平成19年度児童・生徒の学校での事故発生状況(新潟県の全公立学校)
平成17年度
平成18年度
平成19年度
小学生(件)
7,789
8,771
8,216
中学生(件)
7,251
7,998
7,187
高校生(件)
2,918
3,232
3,086
※平成19年度の特徴
・小学生:休憩時間中が4,412件と最も多い。
・中学生:課外活動中が3,057件と最も多く、次に体育の時間、休憩中の順となって
いる。
・高校生:課外活動中が1,391件と最も多く、次に体育の時間となっている。
○
児童・生徒の交通事故発生状況
平成17年度
平成18年度
平成19年度
発生件数(件)
1,526
1,375
1,337
死者数 (人)
7
7
3
負傷者数(人)
1,596
1,423
1,380
※交通事故発生件数、死傷者数、負傷者数は減少傾向にある。
○
教職員の休職等
平成19年度の公立学校教職員の長期病気休暇・休職者は453人(前年比48人
減)であったが、そのうち精神及び行動の障害によるものは、229人(前年比
1人増)となっている。
1
保健
(1) 児童生徒の健康管理の支援
養護教諭を対象に、児童生徒の健康状態を把握し、疾病予防の推進を図ること
ができるよう、指導力の向上を図った。
ア
定期健康診断の運営、感染症管理と指導について研修を実施
イ
養護教諭が行う児童生徒の心の相談業務に支援するため、県立教育センター
に精神科医を派遣し支援体制を整備
(2) 保健教育
保健教育教材を作成・配布した。また、専門家派遣事業を実施した。
ア
「性教育の手引き∼特別支援学校編」を研修会で説明
イ
「歯肉の健康カード」を研修会で説明
ウ
「健康教室」に専門医を派遣:中・高校 10 校
- 35 -
(3) 学校医等による保健管理
県立学校に学校医を置き、健康診断、健康相談や予防処置等、保健管理に関す
る指導、助言を実施した。
ア
内科、眼科、耳鼻科など、専門医師を複数配置した。(平成17年度から)
イ
学校保健安全計画立案への参与
ウ
伝染病の予防に関する指導
エ
校長の求めによる救急処置
(4) 学校歯科保健に関すること
ア
県立学校に学校歯科医を置き、歯に関する健康診断、健康相談や予防処置等
保健管理に関する指導、助言を実施
イ
歯科保健功労者表彰の実施
ウ
フッ化物洗口実施状況調査・指導の実施
(5) AED(自動対外式除細動器)の設置
平成19年度から平成21年度末までの3ヶ年で、全県立学校113校に設置するこ
ととしている。なお、平成19年度末までに69校設置済みである。
2
安全
(1) 安全教育
ア
防犯教室指導者講習会
学校における防犯対策のため、学校での防犯担当の教員や保護者を対象に実
施した。
(ア) 参加者:教員・保護者等
80人
(イ) 研修内容
・
学校を取り巻く犯罪の現状と防犯対策についての講義
・
地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業モデル地域の取組事例発表
・
身近な危険から子どもを守るための学校・家庭・地域の連携についての
講演
・
不審者への対応と児童生徒の安全確保の方法についての護身術など実践
訓練
イ
学校の安全管理の取組
全ての小・中学校で、安全マップが作成されているほか、防犯器具の設置、
地域ボランティアによるパトロール等を実施するとともに、警察と連携した不
審者情報の共有体制の構築に努めた。
特に危険性・緊急性が高いと判断される不審者情報については、発生の都度、
全市町村教育委員会及び県立学校に情報を提供し、警戒を呼びかけた。
・
不審者情報
127件(前年比47件減)
(2) 防災教育
学校における防災教育の推進と災害発生に備えた安全管理を徹底するため、公
- 36 -
立小・中学校管理職を対象に、県内5会場で研修会を実施した。
・
対象者:校長(「保健・給食管理運営研修会」に合わせて実施)
(3) 交通安全指導
ア
小・中学校の安全教育担当者を対象に、児童生徒の安全意識の高揚と実践力
を育てるための指導方法等について研修を行った。
(ア) 4地区で実施、参加校総数:100校
(イ) 研修内容
・
小・中学校における交通事故の発生状況とその内容についての説明
・
児童生徒の事故防止策として、学校における交通安全教育の進め方につ
いて班別での研究協議
・
イ
AEDについての解説と、実習
高等学校の安全指導者を対象に、生徒の交通安全意識の高揚と二輪車の事故
防止等について研修を行った。
(ア) 2地区で実施
参加総数55人
(イ) 研修内容
ウ
・
高校生の交通事故の実態についての解説
・
交通安全教育の考え方・進め方についての講義
・
自転車・二輪車指導についてや、総合的な交通安全教育について協議
・
AEDについての解説と、実習
高校生の二輪車(原付バイク)運転免許取得者に対し、安全運転に必要な知
識及び技術の習得を図る講習会を実施した。
(ア) 実施回数112回
参加校73校、参加総数2,533人
(イ) 講習内容
各実施校において、警察・自動車学校の協力により、交通安全に関する講
義やバイク実技講習を実施した。
3
厚生及び福利
(1) 要保護児童生徒援助費補助金
経済的理由により就学が困難と認められる児童生徒の保護者に対して、法令に
基づき市町村は必要な援助を行うこととなっており、これに対して国はその経費
の一部を補助することとされている。この国庫補助事業に関して、県内市町村の
事業の取りまとめ及び指導助言を行った。
対象:19市町村・児童生徒247人
(2) 特別支援教育就学奨励費
特別支援学校又は小中学校の特別支援学級へ就学する児童生徒の保護者等の経
済的負担を軽減するため、その経費の一部を補助する就学奨励事業を行った。
ア
特別支援学校
対象:特別支援学校26校(分校含む。)1,746名の児童生徒の保護者
- 37 -
イ
特別支援学級
対象:31市町村・特別支援学級で学ぶ1,539名の児童生徒の保護者
(3) 要保護及び準要保護児童生徒就学援助費補助金
県立中学校・中等教育学校・特別支援学校に就学する生徒の保護者の学校給食
費及び医療費にかかる経済的負担を軽減するため、経費の一部を補助する事業を
行った。
対象:中学校1校、中等教育学校5校、特別支援学校6校
(4) その他の就学援助
ア
夜間定時制高校夜食費補助金を実施・・・4県立校・1市立校
在学有職生徒の健康保持と就学援助のため希望する者に対して実施
イ
へき地児童生徒援助費等補助金(保健管理費)交付事務を実施・・10市町村
へき地学校における健康診断等の医師等の派遣、心臓検診に要する経費補助
(5) 奨学金の貸与
経済的理由により修学困難な生徒・学生に奨学金を貸与している。平成17年度
に高校奨学金が日本学生支援機構から県に移管され、国(日本学生支援機構)は
大学奨学金・専修学校奨学金を、県は高校奨学金を役割分担する枠組みができあ
がった。県の大学奨学金・専修学校奨学金は日本学生支援機構の補完という位置
づけであり、平成19年度は次のとおり貸与した。
ア
イ
県奨学金の貸与
①
高校奨学金
新規貸与:332人
継続貸与:681人
②
大学奨学金
新規貸与:109人
継続貸与:325人
③
専修学校奨学金
新規貸与: 19人
継続貸与: 26人
定時制通信制修学奨励金の貸与
新規貸与: 5人
継続貸与: 3人
(6) 災害共済給付金
学校管理下における児童生徒の事故等に対し、日本スポーツ振興センターが行
う災害共済給付制度について、県立学校に係る負担金の納付及び共済給付金の交
付事務を行った。
(7) 教職員の福利厚生計画
教職員の「生涯生活の充実」を図るため、
「心とからだの健康づくりへの支援」
や「くらしの安定と向上への支援」等を施策とする教職員生涯生活設計実施計画
及び厚生計画を作成した。
(8) 教職員の健康管理
教職員の疾病の早期発見と健康の保持・増進並びに勤務能率の向上を図るた
め、次の健康管理事業を実施した。
ア
一般定期健康診断(人間ドック等の受診者を含む。)
県立学校
6,731人
教育庁
520人
- 38 -
イ
特殊定期健康診断
県立学校
VDT検診:22人、腰痛検診:333人、B型肝炎検診:166人
結核検診
教育庁
ウ
:2人
VDT検診:17人
教職員健康保持増進事業
県費負担教職員の指定年齢者(35歳、40歳、45歳、50歳、55歳、59歳の希望
者)に対して人間ドックを実施した。総数3,345人
(9) 教職員のメンタルヘルス
精神性疾患による長期病気休暇者・休職者が増加していることから、予防や早
期発見・早期対応を図るため、次の研修を実施した。
ア
研修等
(ア) 管理職向けメンタルヘルス研修【県教委主催】
6回
471人参加
メンタルヘルスの基礎知識、管理監督者の役割等
(イ) 中堅教職員向けメンタルヘルス研修【県教委主催】
2回
71人参加
気づきの重要性の認識、ストレスコントロール等
(ウ) 学校における管理職のためのメンタルヘルスハンドブックの作成・配布
県立学校の管理職に研修会で配布
(エ) メンタルヘルス講座(初任者教員対象)【公立学校共済組合と共催】
5回
306人受講
メンタルヘルスの基礎知識、ストレスコントロール等
(オ) メンタルヘルスセミナー【公立学校共済組合と共催】
4回
133人参加
セルフケア体験(リラックス法)等
(カ) カウンセリング技法研修【公立学校共済組合と共催】
3回
イ
119人参加
傾聴技法等のコミュニケーション能力の向上等
精神科医等相談事業
精神科医による面接相談:延べ40件
臨床心理士による相談
ウ
:延べ33件
職場復帰支援検討会
10回実施。復帰時の受入環境の整備、業務上配慮すべき事項等を検討した。
(10)教職員の公務災害補償
公務災害の発生防止について周知・啓発を行った。また、地方公務員の公務上
の災害及び通勤による災害に対する補償の迅速かつ公正な実施のため、以下の事
務を行った。
ア
災害発生防止について、新任職員に公務災害防止啓発物を配布し、『福利だ
より』や副安全衛生管理者研修会において啓発を行った。
イ
公務災害認定請求書を受け付け、意見を付して地方公務員災害補償基金新潟
県支部に進達した。また、公務災害・通勤災害の認定通知を行った。
進達数
公務災害
139件
通勤災害
11件
認定数
公務災害・公務上
120件
通勤災害・該当
9件、非該当1件
- 39 -
(11)教職員の労働安全衛生
教職員の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進するた
め、安全衛生管理体制の整備率の向上に努めた。
ア
整備状況調査の実施
県立学校の5月1日現在の整備状況を調査した。
【衛生管理者57校(74.0%)、衛生推進者34校(91.9%)、産業医75校(97.4%)、
衛生委員会42校(54.5%)】
イ
公立学校における整備促進
(ア) 県立学校における体制整備を促進するため、4月に副安全衛生管理者研修
会を実施した。
(イ) 市町村立学校における体制整備を促進するため、文部科学省からの通知に
併せ、制度の概要を市町村教育委員会あて通知した。
ウ
学校給食施設の労働安全衛生管理体制の整備
県立学校給食調理場の安全衛生体制の整備を図るため、各都道府県の整備状
況の調査を行った。
(12)県教職員住宅の管理(平成19年5月1日現在)
ア
管理戸数
49棟575戸(世帯用383戸、単身用192戸)
イ
教職員住宅の状況
平成9年度以降、新たな建設は行っていない。
老朽化(約半数が建築後30年以上経過)やライフスタイルの変化等により、入
居率が低下している。
・
入居率
72.7%
- 40 -
第10
学校等の環境衛生に関すること
学校環境衛生活動は、児童生徒の健康を保持し学習能率の向上を図る上で重要な役
割を担っているが、近年、化学物質等を放散する新建材等が原因と思われる身体症状
が見られるなど、学校環境衛生をめぐる新たな問題が生じている。
本県の県立学校では、具体的な事故や事例は発生していないものの、学校環境衛生
活動の一層の徹底を図った。
1
学校環境衛生定期検査の実施
学校薬剤師による学校環境衛生定期検査の適切な実施を図るため、次の検査項目、
検査期間を定め、市町村及び県立学校へ指導、助言を行った。
(1) 薬品等管理状況定期検査
5∼7月
(2) 学校給食衛生管理定期検査
5∼7月、9∼11月、1∼2月
(3) 水泳プール管理定期検査
6∼9月
(4) 飲料水及び排水管理定期検査
10∼12月
(5) 照度及び照明環境定期検査
11∼1月
(6) 教室等の空気定期検査
2
・
温熱・空気清浄度・換気
12∼2月
・
ホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物
6∼9月
・
ダニ又はダニアレルゲン
6∼9月
学校環境衛生日常点検の実施
教職員による日常点検の適切な実施について、市町村及び県立学校への指導、助
言を行った。
<主な点検項目>
・明るさ、騒音、教室の空気、飲料水、雨水等の管理、学校給食、水泳プール、排水、
机・椅子の整備、黒板、手洗い場等、便所、ごみの処理、ネズミ・衛生害虫等。
3
臨時環境衛生検査の実施
中越沖地震により被害のあった学校における施設・設備の衛生状態や機能の維持
・改善が図られるよう、臨時検査の実施について、市町村及び県立学校への指導、
助言を行った。
(1) 薬品等管理状況臨時検査
8月下旬∼9月上旬
(2) 学校給食衛生管理臨時検査
8月下旬∼9月上旬
(3) 飲料水及び排水管理臨時検査
8月下旬∼9月上旬
- 41 -
4
学校環境衛生定期検査のマニュアルの作成
新潟県プール条例(福祉保健部所管)が平成19年4月1日施行(新潟市の区域は適
用除外)となり、これを契機として学校薬剤師会と連携して、「新潟県学校環境衛
生定期検査マニュアル2007」を作成した。
5
アスベストへの対応
平成18年度までにアスベストが検出された施設については、その状況把握を行っ
てきたところであるが、平成19年度において、国内では使用されていないとして今
まで調査対象としていなかったアスベスト3種類が国内で検出されたことから、再
調査が必要となった。
(1) 市町村立施設
平成19年4月1日現在の含有率1%以上の施設は、6施設あるが、いずれも暴
露の恐れはなく、年1回の空気環境測定を行っていた。
また、調査対象としていなかったアスベスト3種類については、市町村に再調
査を依頼した。
(2) 県立施設
平成18年度までに検出されたアスベストについては、全て除去済みである。
平成19年度に再調査したアスベスト3種類については、28施設の再調査を行い、
4施設でアスベストが検出された。空気環境測定の結果、アスベストの飛散は認
められなかったが、ビニールシートで覆うなどの飛散防止をし、除去工事を平成
20年度に実施することとした。
- 42 -
第11
学校給食に関すること
学校給食の充実を図るため、給食施設の衛生管理や食品等の安全・衛生・品質管理
の徹底等について、市町村及び県立学校への指導に取り組んだ。
なお、施設食が提供されている小学校・中学校各1校を除き、県内全ての公立小・
中学校で学校給食を実施している。
※
1
学校給食以外の食育関係は第5(p26)に記載
学校給食の充実指導
学校給食の内容充実のための調査及び結果発表を行うとともに、優れた実践や献
立に対する表彰等により、学校給食の充実と啓発を図った。
(1) 学校給食優良校表彰を実施
教育課題に沿った優れた取組を実践し、県全体の模範となる学校を優良学校と
して表彰した。
表彰校:4校
(2) 学校給食調理コンクールを実施
学校栄養職員及び調理員による調理コ
ンクールを行い、献立作成や調理技術の
研さんと意欲の高揚を図った。
参加チーム:8
(3) 食物アレルギー調査を実施
食物アレルギーを有する児童生徒の割
合や学校・調理場における対応状況を調
査し、結果を指導資料や研修資料として
コンクールでの調理の様子
活用した。
調査対象校:公立小・中・中等教育学校
(4) 栄養内容等調査を実施
学校給食における栄養摂取量、使用材料、残食率等を調査し、結果を献立作成
や給食指導、食育の参考資料として活用するよう指導した。
調査対象調理場:国調査
:県調査
10調理場(6月及び11月の各1週間調査)
247調理場(
〃
)
(5) 県立学校給食業務等指導を実施
県立学校における学校給食運営・設備・衛生・会計・食育の実施状況を訪問調
査し、必要な指導を行った。
訪問校:4校
(6) 地場産農林水産物の使用食品数調査を実施
農林水産部と共同で、学校給食における年間総使用食品数のうち県産及び地元
市町村産を調査した。また、調査結果を使用拡大の指導資料とするとともに、地
- 43 -
場産農林水産物の情報提供や流通体制の効果的なあり方について検討した。
調査対象校
:学校栄養職員本務校(290調理場を対象に通年で調査)
県産使用割合:24.9%(平成18年度比0.2%ポイント増)
なお、国による栄養内容等調査(前述(4))によると、全国値と比較し高い使用
率を維持している。
国による栄養内容等調査結果(平成19年度は未発表)
平成15年度 平成16年度 平成17年度 平成18年度
抽出調理場(10から11)が対象、
本県
25%
27.1%
29.9%
31.7%
平成15年度は5月、平成16年度以降
全国
21%
21.2%
23.7%
未発表
は6月及び11月の各1週間分を調査。
(7) 米飯給食について
研修等の機会をとらえ、日本型食生活の良さの観点から米飯給食の推進を図っ
た。
米飯給食週当たり平均実施回数(平成19年度):3.71回
※
2
全国における同実施回数(平成18年度):2.9 回
学校給食の衛生管理指導
安全な給食提供ができるよう、衛生管理の徹底が図られているか調査や検査を実
施し、指導を行った。
(1) 学校給食用食品の定期点検を実施
学校給食において使用する食品について、食中毒菌検査(O157、サルモネラ
菌)の定期点検の実施を指導し、結果の報告を求めた。
点検箇所:17調理場(13市町村、1県立学校)
検査結果:O157は171食品、サルモネラ菌は66食品中、いずれも菌検出なし
(2) 中国産冷凍ギョウザ等の使用状況調査を実施
国内での中国産冷凍ギョウザが原因と考えられる健康被害の発生を受け、学校
給食における使用状況を調査し、食品選定における安全確保を指導した。
調査対象校:給食実施校
調査対象冷凍ギョウザ使用調理場:無
その他の回収対象商品使用調理場:単独調理場8、共同調理場2(受配校7)
(3) 学校給食調理場拭き取り検査を実施
学校給食調理場における一般細菌や大腸菌群等の拭き取り検査を実施し、必要
な作業改善を指導した。
実施調理場:8
- 44 -
第12
1
社会教育に関すること
生涯学習の推進
生涯学習推進の基本方針である「新潟県生涯学習推進プラン」を改定したほか、
学習情報や学習機会の提供等により、県民が生涯を通じて主体的に学習を行える環
境を整備した。
また、県立図書館、県立生涯学習推進センター、県立青少年教育施設を活用した
生涯学習・社会教育を推進した。
(1) 第2次新潟県生涯学習推進プランの策定(平成20年1月)
前プランの策定から十数年が経過し、社会環境が大きく変化したことや、教育
基本法が改正され、生涯学習の理念等が新たに規定されたことを踏まえ、改定を
行った。
新プランでは、県民一人一人の主体的な学びと実践に支えられた「持続可能な
未来の実現」を目標に掲げ、県民の学習活動への支援と学習成果を地域社会に生
かす循環型の生涯学習社会を目指している。
(2) 家庭教育の支援
家庭がその役割と重要性を認識し、責任を果たすことができるよう、子育てや
家庭教育の大切さについて理解を深め、社会全体で子育てを支援していくための
意識啓発等を行った。
ア
啓発チラシの発行
1回、4万部
イ
子育て電話相談「すこやかコール」の実施
ウ
家庭教育手帳の配布
相談件数1,155件
10万部
乳幼児用(母子健康手帳交付時)、
小学生低・中学年用(小学校入学時)、
小学生高学年・中学生用(5年生進級時)を配布
し、家庭の子育てを支援
(3) 青少年教育の推進
子どもたちの豊かな心をはぐくむため、自然体験や社会体験など様々な体験活
動の機会を提供するとともに安全・安心な居場所作りを充実させ、地域が一体と
なって子どもを育てる環境を整備した。
ア
放課後子ども教室の推進
放課後に子どもたちが安全で健やかに過ごせる居場所を設け、地域住民の参
画を得て学習やスポーツ・文化活動等に取り組めるよう、環境整備に努めた。
- 45 -
遊び道具づくりなど、地域の大人が子どもと一緒
に活動。
14市町村、34教室で実施
イ
尾瀬子どもサミット
自然保護に対する意識を高めるため、新潟、福島、群馬3県の小・中学生が
尾瀬で環境について学習するとともに交流活動を行った。
7月31日∼8月3日、各県20人ずつの小・中学
生が尾瀬で交流
(4) 社会同和教育、人権教育
公民館職員等の社会教育関係者をはじめとして、広く一般県民を対象に、同和
教育・人権教育の研修会等を開催し、同和問題・人権問題への理解と認識が深ま
るよう啓発に努めた。
ア
市町村巡回研修会
上、中、下越各1回
イ
人権教育指導者研修会
ウ
人権教育行政担当者研究協議会
1回、
205人
120人
1回、35人
(5) 社会教育委員の会議
学校教育関係者、社会教育関係者、学識経験者等を社会教育委員に選任し、
「団
塊の世代の力を地域の活性化に生かす方策」について検討した。
委嘱17人、任期:平成18年10月∼平成20年9月、会議開催3回
(6) 生涯学習審議会
社会教育関係者、学識経験者等を生涯学習審議会委員に選任し、生涯学習推進
プランの改定について審議した。
委嘱15人、任期:平成18年10月∼平成20年9月、審議会開催2回
- 46 -
(7) 県立図書館の活動
高度・多様化する県民の知的ニーズに応えるため、資料の整備や情報提供を推
進するとともに、市町村立図書館等とのネットワーク構築により、機能の充実を
図った。
また、図書館の運営やサービスについて、県立図書館協議会の意見を聞くとと
もに、「県立図書館ルネサンス事業」を行い、魅力ある図書館づくりに努めた。
ア
図書館資料の整備充実
蔵書数:68万冊
イ
資料提供及び調査相談
年間入館者数:23万人、
貸出冊数:18万冊、相談:18千件
ウ
図書館資料複写及び情報検索
エ
県立図書館協議会
複写利用者900人、情報検索利用回数27万件
委員10人、任期:平成18年8月∼平成20年7月、協議会開催2回
オ
県立図書館ルネサンス事業
講演会8回、915人、高校生の施設体験64人
(8) 県立生涯学習推進センターの活動
生涯学習推進の中心機関として、県民へ学習機会や学習情報を提供し、様々な
学習相談に応じるとともに、社会教育関係者の研修や学習プログラムの開発、生
涯学習に関する調査研究を行った。
ア
生涯学習情報提供システム「ラ・ラ・ネット」の管理運営
アクセス数166,212件
イ
学習相談
619件
ウ
広報紙「生涯学習にいがた」の発行
オ
いきいき県民カレッジ
登録講座数2,053、受講者96,331人
カ
生涯学習指導者研修
44回、2,087人
キ
講座、フォーラム等の開催
24回、3,279人
年6回、各回3,000部
地域・家庭・学校をスムーズに連携させる企画力
・運営力を培う「人づくり・まちづくり研修会」
(9) 青少年教育施設の活動
県立青少年研修センター、県少年自然の家において、自然体験や社会体験、異
年齢集団による活動・交流と多様な体験活動を通じて、子どもたちの社会性や思
いやりなどの豊かな心をはぐくむとともに、青少年活動を支える指導者の養成を
図った。
- 47 -
ア
県立青少年研修センター
主催事業により青少年の健全育成、指導者の養成を行ったほか、学校等が施
設を利用して行う研修を支援した。
・
学校等の施設利用
437団体、18,022人
・
青少年指導者養成事業
5回、118人
・
学校教育活動支援事業
2回、186人
・
家庭の教育力向上事業
3回、228人
家族で楽しむ「わくわくランド」
笹団子づくりなど親子、家族間の絆を深める体験
活動
イ
県少年自然の家
主催事業により少年の健全育成、指導者の養成を行ったほか、学校等が施設
を利用して行う宿泊・自然体験活動を支援した。
・
学校等の施設利用
344団体、20,867人
・
引率指導者研修会
3回、153人
・
家族の集い
3回、小中学生と家族161人
・
はつらつ体験塾
不登校児童生徒とその保護者を対象に自然体験等を実施し、集団への適
応や人間関係作り支援。
7回、不登校小中学生225人、保護者123人
・
チャレンジわんぱく
3回、小学生167人
・
レクリエーション研修会
1回、小学校、幼稚園、保育所指導担当者18人
小学校4∼6年生が、胎内川河口でのカヌーなど、
自然体験にチャレンジ
- 48 -
2
芸術文化の振興
国内外の優れた美術作品の鑑賞機会を提供するため、県立近代美術館及び万代島
美術館において展覧会や教育普及事業等を実施した。
(1) 近代美術館の事業
ア
展覧会事業
常設展(年4回の展示替え)と6つの企画展・所蔵品展を実施した。
○
常設展・企画展・所蔵品展入場者数
106,598人
<企画展>
「パリへ−洋画家たち百年の夢」
「藤城清治 光と影のファンタジー」
「日本のわざと美展」
「石川県立美術館所蔵名品展」
<所蔵品展>
「変わりゆく日本画展−横山操、そ
して現在−」
「新潟の写真家たち展」
企画展
イ
「パリへ−洋画家たち百年の夢」(6月23日∼8月5日)
教育普及事業
(ア) 巡回ミュージアム
館所蔵品を県内2会場で開催(新潟市・南魚沼市)
(イ) 講演会
「芸術とは!!」(宮田亮平氏)
「黒田清輝と近代日本の洋画(新関公子氏)
「金山の島佐渡200年焼き継がれているうつわ無名異」
(五代 伊藤赤水氏)
「鉄の美を求めて」(天田昭次氏)
「石川の伝統文化−その歴史と特質」(島崎丞氏)
(ウ) 美術鑑賞講座
「西洋の版画デューラーと
レンブラント」
「横山操と新潟」
「三好悌吉の絵本」など8回
(エ) ワークショップ
「発見!びじゅつかん」
「びじゅつ☆体験隊」
など10回
ワークショップ
「船というタイムマシーン」
児童・生徒たちが船の模様を製作
- 49 -
(オ) 映画鑑賞会
アートドキュメンタリー「マーサ・グラハムの生涯」など6回
(カ) ミュージアムコンサート
「アコーディオンと詩のコラボレーション」
(キ) 館長による美術史連続講座
「快慶の彫刻」「宋代美術と鎌倉彫刻」
(2) 万代島美術館の事業
ア
展覧会事業
6つの企画展・所蔵品展を実施した。
○
企画展・所蔵品展入場者数
129,440人
<企画展>
「プリンセスの輝き ティアラ展」
「始皇帝と彩色兵馬俑展」
「蕗谷虹児展」
「民衆の鼓動−韓国美術のリアリズム
1995-2005」
<所蔵品展>
「ゴヤ版画展」
「美術の森−小さな10の展覧会」
企画展「始皇帝と彩色兵馬俑展」(5月26日∼7月16日)
イ
教育普及事業
(ア) 講演会
「ジュエリーに永遠の美を求めて(有川一三氏)」
「公開対談『父・虹児の思い出』(蕗谷龍生氏)」
「戦後韓国のリアリズム美術の流れ(金潤洙氏)」
(イ) 美術鑑賞講座
「始皇帝と彩色兵馬俑展の魅力」「蕗谷虹児の生涯とその作品」
「新潟の生んだ日本画家たち 明治から昭和まで」など13回
(ウ) ミュージアムコンサート
「アカペラで聴く大正の
メロディー」
(エ) 朗読会
「虹児・詩の世界」
(朝麻陽子氏)
(オ) 読み聞かせ
「紙芝居がやってくる!」
美術鑑賞講座「蕗谷虹児の生涯とその作品」の作品解説会
- 50 -
第13
スポーツに関すること
平成21年に本県で開催される第64回国民体育大会「トキめき新潟国体」での総合優
勝を目指すとともに、大会開催を契機として県民に夢と感動を与える競技スポーツの
レベル向上とスポーツの普及・振興を図るための取組を実施した。
1
競技スポーツの推進
スポーツ振興・競技力向上推進の中心的組織である(財)新潟県体育協会の組織
強化及び競技力向上対策を総合的に推進するため、教職員の派遣や大会運営、事業
実施に要する経費の一部を助成した。
また、競技団体が主体となって行う少年選手の強化活動を、学校枠を越えて継続
的・効果的に展開するため、県内の優秀指導者を強化指導者として指定するなど指
導体制の強化を図った。
2
・
(財)新潟県体育協会派遣教職員
・
強化指導者の指定
129人
競技水準の向上
※
3
12人
Ⅳ教育施策上の重要課題と対応
第5(p93)に詳細を記載
競技スポーツ関係団体の育成
公立学校や(財)新潟県体育協会等に優秀指導者を配置し、一貫した選手育成シ
ステムの充実によるジュニア選手の育成・強化を行った。
(1) 育成指導者配置事業
専門指導者が不足している21の競技に関し、全国レベルの指導者等を、学校、
地域に31人配置した。
・
公立学校への配置
12人
・
(財)新潟県体育協会他への配置
19人
(2) 地域ジュニア競技スポーツクラブ育成事業
市町村が主体となって行う、年齢や学校枠を超えたジュニア選手の強化活動を
支援するため事業費を助成した。
・
助成先市町村
新潟市、長岡市、柏崎市、三条市、聖籠町、阿賀町、弥彦村
・
助成先競技
ボクシング、レスリング、カヌー、フェンシング
セーリング、水泳、自転車、ボウリング、ボート
4
健康づくり・スポーツ医科学センターの活動
(1) 設置目的
ア
本県スポーツの競技力向上
競技者及び指導者を対象に、スポーツ障害への適切な対応と科学的トレーニ
- 51 -
ングの実践をサポートし、その普及と定着を進めることにより、本県スポーツ
の競技力向上を図る。
イ
県民の健康づくり(福祉保健部所管)
運動等を通じて、生涯にわたる健康づくりの推進を図るため、県民の活動を
支援する。
(2) 指定管理者
民間企業やNPO法人等を対象に指定管理者を募った結果、県議会の議決を経
て(財)新潟県体育協会が、平成20年4月1日から、指定管理者としてセンター
の管理運営を行うこととなった。
(3) 競技力向上に係る主な事業の概要
ア
スポーツ医学部門
・
診療科目:内科、整形外科及びリハビリテーション科
スポーツドクター、理学療法士、アスレティックトレーナー等のスタッフ
が、競技者のスポーツ障害・外傷及び疾病に対する診療、アスレティックリ
ハビリテーションを行う。
イ
スポーツ科学部門
体力測定、動作分析及び競技力向上相談を行う。
・
体力測定
総合、ハイパワー、ミドルパワーA、ミドルパワーB及び、ローパワーの
5コースを設け、利用者の競技種目や測定目的に応じて選択することができ
る。測定結果は即座に利用者に対してフィードバックされ、体力レベルや体
力特性の現状を把握することが可能である。
・
動作分析
三次元動作分析システム、床反力測定装置、高速度撮影装置等を用いて、
スポーツ技術の解析や技術特性の情報収集等を行う。
・
競技力向上相談
体力測定や動作分析の結果に基づき、体力づくりや競技力向上のための相
談に応じるとともに、利用者の要望により、トレーニング指導も実施する。
(4) 利用状況
平成19年度の利用者:6,784人。(前年度比
970人(16.7%)増)
トレーニング指導の様子
- 52 -
第14
文化財の保護に関すること
文化財は長い歴史の中で育まれ、現在まで守り受け継がれてきた県民共有の貴重な
財産であり、このような文化財を保護し、将来に継承していくことが必要である。こ
のため、平成19年度は、新たな文化財の指定を行うとともに国・県指定文化財の修理
に対する助成や、中越大震災及び中越沖地震に伴う修復の支援に努めたほか、文化財
指定のための調査等を行った。
また、県民が文化財に身近に触れ、親しむ機会を確保するなど文化財に対する理解
と関心を高めるため、青少年はじめ県民に対する各種講座や現地説明会の開催のほか、
民俗芸能大会を開催するとともに、文化財保護活動の指導者や行政職員に対する研修
会の実施、さらには、歴史資料の保存活用等に努めた。
1
文化財の指定・保護・活用
(1) 文化財保護審議会
学識経験者等を委員に選任し、文化財の県指定について審議した。
・
委員
:15名
・
審議会
:年3回開催(7、11、3月)
・
指定件数:6件
(2) 文化行政研修会
ア
文化財指導者講習会
文化財の保存・活用を推進するため、地域の文化財保護活動の指導者等を対
象に文化財に関する専門知識と技術について講習を行った。
・
開催日:8月30日
・
研修テーマ:文化的景観
イ
会場:生涯学習センター
参加人数:90名
青少年文化財講座
青少年を対象に、実地学習や講義を通じて郷土に根ざした文化財に関する基
礎知識の習得を図るとともに、文化財愛護思想の普及を図った。
・
開催日:8月9、10日(阿賀町)
参加人数:18名
・
研修テーマ:歩き・み・ふれる文化財
(3) 文化財保護連盟補助事業
県文化財保護連盟の事業に対して保存活動経費の一部を助成した。
・
研究誌「越佐研究」作成費の補助
(4) 文化財保護指導委員活動
県内所在の指定文化財及び遺跡の巡視、管理者等に対する指導・助言及び文化
財愛護思想の普及・啓発を行った。
・
保護指導委員:23名
巡視回数:1委員年間10日間
(5) 文化財保護助成事業
国・県指定文化財の保存と活用を図るため、所有者等が行う文化財の維持管理
- 53 -
や修理、及び中越大震災・中越沖地震で被災した文化財の修復に要する費用の一
部を助成した。
・
国指定文化財
通常枠(20件)
・
中越大震災(3件)中越沖地震(6件)
・
県指定文化財(10件)
(6) 関東ブロック民俗芸能大会開催
関東甲信越静1都10県が輪番で地域の民俗芸能を披露する大会を、平成19年度
は本県で開催した。
・
10月7日
長岡市立劇場
参加者500人
参加団体:7団体
(7) とうまる保護助成事業
国指定天然記念物蜀鶏(とうまる)の育成・保存をはかるため、保存団体の活
動経費の一部を助成した。
・
新潟県天然記念物蜀鶏保存協会への補助
・
蜀鶏品評会及び長鳴大会:7月1日開催(三条市)
(8) カモシカ生息概況等調査事業
特別天然記念物カモシカの生息動向、生息環境及び食害発生状況等に関する調
査を実施した。
・
調査員:36名
・
調査回数:年間8日間
・
調査区域:朝日・飯豊山系、越後・日光・三国山系、北アルプス地域
(9) 文化財悉皆調査事業
県文化財指定候補物件について調査し、指定のための基礎資料を作成した。
・
2
調査日:10月23日他4日間(佐渡市等)
調査分野:鉱物
埋蔵文化財の保護と活用
(1) 新規周知化件数(文化財保護法第95条による事務)
埋蔵文化財保護の基礎的資料の整備を行った。(新遺跡の発見・周知)
・
平成18年度末:12,559遺跡 → 平成19年度末:12,659遺跡
(2) 土木工事の届出・通知件数(文化財保護法第93・94条による事務)
周知の埋蔵文化財包蔵地に係る工事計画の把握と取扱い協議・調整を行った。
・
民間工事(93条):61件
公共工事(94条):168件
計:229件
(3) 埋蔵文化財発掘調査補助
開発計画との協議・調整資料を得るため、市町村が実施する試掘・確認調査等
への補助を行った。(国庫補助への県費上乗せ)
・
18市町村
- 54 -
(4) (財)新潟県埋蔵文化財調査事業団との連携
公共の開発事業に係る発掘調査や埋蔵文
化財に関する普及啓発等を、(財)新潟県
埋蔵文化財調査事業団へ委託し実施した。
ア
埋蔵文化財発掘調査実績(県受託分)
高速道路・新幹線・国土交通省直轄道
路関連の発掘調査:34遺跡、96,445㎡
イ
校外学習への対応
埋蔵文化財センターにおける小・中・
高校生を対象とした体験学習等
・小学校:53校
3,170人
・中学校:8校
80人
・高
ウ
校:1校
発掘作業
(日本海沿岸東北自動車道:長割遺跡)
100人
遺跡現地説明会
発掘現場における現地説明会
・20遺跡、24回
参加人数
延べ2,663人
このほか、「発掘調査報告会」「出土品展」
校外学習(火おこし体験)
を同事業団と共催した。
(5) 市町村専門職員研修
専門的・行政的知識や調査技術の向上を図るため、市町村専門職員の研修を実
施した。
・
実施回数:3回
参加総数:174人
(6) 国県市町村開発関係機関への取扱い説明会
埋蔵文化財の基礎知識から開発に伴う事務手続きの流れを説明し、埋蔵文化財
保護の必要性や手続きの理解促進を図るため、説明会を実施した。
・
第1回:(県生涯学習推進センター)
参加人数:102人
・
第2回:(佐渡市両津総合体育館)
参加人数: 33人
(7) 埋蔵文化財講座
埋蔵文化財及びその保護に関する理解と関心を高めるため、一般県民を対象に
講習会を実施した。
・
3
実施回数:4回
参加総数:161人
歴史資料等の保存・活用
(1) 古文書等の収集保存
県内に所在する歴史に関する古文書、公文書、行政資料等の収集・保存・管理
を行った。
・
歴史資料等調査を県内4地区で実施。
(柏崎市、長岡市、五泉市、佐渡市)
- 55 -
(2) 古文書講座等の開催
歴史や文化に対する県民の関心を高めるとともに、歴史資料の重要性や郷土の
歴史についての一層の理解を図るため、各種講座を開催した。
4
・
古文書解読講座
・
公文書等利用講座
春季及び秋季:全10回参加者:107人
6月8日開催(文書館)参加者:63人
銃砲刀剣類の登録、刀剣類の製作承認
法令に基づく銃砲刀剣類の刀剣類の製作承認、登録審査会を実施した。
・
5
登録審査会
10回
世界遺産登録の推進
登録点数411点(内、新作刀登録49点)
※詳細は第15(p57)に記載
- 56 -
第15
○
ユネスコ活動(世界遺産登録運動)に関すること
佐渡金銀山の世界遺産登録運動
・
佐渡金銀山は中世末から近代にか
けて、日本の財政を支えた国内最大
の金銀鉱山であった。佐渡には金銀
鉱山と関連した遺跡、文化、景観な
ど多種多様な文化財が保存されてお
り、県と佐渡市はこれら一連の文化
財を世界遺産の価値があるものと考
え、ユネスコ世界遺産への登録推進
史跡佐渡金山遺跡「道遊の割戸」
運動に取り組んでいる。
・
世界遺産化の運動は平成9年頃から当時の相川町で始まっていたが、平成16年
度から合併した佐渡市全体での取組みとなり、平成18年度からは県と佐渡市が共
同で文化財の調査研究や登録への普及活動に取り組んでいる。
・
平成18年及び19年に、登録に必要な国の暫定リストへの登載を目指し、佐渡金
銀山遺跡の世界遺産登録に関する提案書を国へ提出した。
・
また、平成19年度は県文化行政課内に世界遺産登録推進室を設置し、登録推進
に向けて庁内の体制を整えた。
1
世界遺産登録推進事業
佐渡金銀山遺跡の世界文化遺産登録を目指し、遺跡の価値と登録運動をアピール
するためのシンポジウム・講演会・現地説明会等を実施したほか、世界遺産先進地
等の国内外の視察を実施した。
(1) 世界遺産シンポジウム「日本の近代化を支えた佐渡鉱山」(佐渡市)
・
9月23日
参加者:500人
・
基調講演:国際産業遺産保存委員会事務局長 スチュアート・スミス氏
・
パネルディスカッション
ほか
(2) 上相川遺跡・近代化遺産現地説明会
・
9月24日
参加者: 50人
(3) 世界遺産講演会
・
12月8日
参加者: 70人
(4) 世界遺産写真展
県立図書館にて開催
(5) 世界遺産シンポジウム「日本の近代化
を支えた佐渡鉱山」記録集刊行
世界遺産シンポジウム
(産業遺産の世界的権威 スチュアート・スミス氏の講演)
(6) 「黄金の島を歩く」刊行
- 57 -
(7) 視察
イギリス・アイアンブリッジ峡谷、ドイツ・ランメルスベルク鉱山、富岡製糸
場、平泉ほか。
2 世界遺産登録推進事業補助
・
佐渡市を対象に、遺跡の調査・整備費用の一部を補助
・
上相川遺跡調査、鶴子銀山遺跡調査
・
上相川遺跡・鶴子銀山遺跡・佐渡鉱山近代化遺産・佐渡能楽史報告書作成
・
佐渡市文化財グランドデザイン策定事業
・
能舞台等県指定文化財の保存修理
・
近代化遺産の登録有形文化財指定(大立竪坑櫓、道遊坑など)
近代化遺産「北沢浮遊選鉱場跡」
近代化遺産「大立竪坑」
世界遺産とは
世界遺産とは「世界遺産リスト」に記載されている、顕著にして普遍的な価値を
もつ人類共通の資産をいう。地球の生成と人類の歴史によって誕生し、過去から現
在へ引き継がれ、さらに未来へ引き継いでいくべき貴重な宝物である。地域にとっ
ての勲章と位置づけられる。
世界遺産の種別
文化遺産――記念物や建造物群、遺跡、文化的景観
自然遺産――地形や地質、生態系、景観
複合遺産――文化遺産と自然遺産双方の特質を備えたもの
*佐渡金銀山遺跡はこのうち、文化遺産として世界遺産登録を目指している。
- 58 -
世界遺産の推薦・登録までの手続き
・国が世界遺産暫定リストの候補を公募
・平成20年5月現在、32件が国の世界遺産委員会で審議中
(※「佐渡金銀山」は現在この段階)
・暫定リスト候補は平成20年夏頃の発表予定。
各国が世界遺産候補となる「暫定リスト」を作成、ユネスコ世界遺産委員会に提出
↓ この間、5∼10年を想定
「暫定リスト」のうち条件が整った遺産について国がユネスコへの推薦書を作成
↓
国が推薦を決定(文化審議会、世界遺産条約関係省庁連絡会議)
↓
ユネスコ世界遺産委員会に推薦書を提出
↓
ICOMOS(イコモス:国際記念物遺跡会議)による審査(現地審査を含む)
ICOMOS:遺跡や記念物の保護に関するユネスコの諮問機関
↓
世界遺産委員会で審査・登録の可否を決定
- 59 -
第16
教育に係る法人に関すること
公益法人の事業活動及び公益信託の管理・運用が適切に行われるよう、「公益法人
の設立許可及び指導監督規則」及び「公益信託の引受けの許可及び監督に関する規則」
に基づき指導監督を行った。
1
教育委員会の所管に属する公益法人等
(1) 所管する法人、信託(平成19年4月1日現在)
公益法人:81(社団法人:17法人、財団法人:64法人)
※知事部局と共管の財団法人3を含む
公益信託:3
(2) 法人、信託の目的(主なもの)
育英奨学・助成及び学校後援
文化財産等の保存、博物館の運営及び芸術・芸能等文化の振興
スポーツの振興
社会教育の振興
(3) 許認可等の状況
解散許可:1件
元所管不明法人からの存続認定:1件
2
立入検査の実施
所管する全ての公益法人に対し、少なくとも3年に1回の立入検査を実施してい
るが、平成19年度は25法人について実施し、平成20年6月に県ホームページで結果
を公表した。
3
公益法人概況調査等の実施
総務省の国、都道府県知事及び都道府県教育委員会所管の公益法人対象調査に関
し、所管する全法人について10月1日現在の状況を調査した。
4
公益法人制度改革に関する説明会の実施
平成20年12月から新しい公益法人制度が施行される予定であり、新制度への円滑
な移行のため、総務省他との共催により法人を対象として10月に説明会を実施した。
- 60 -
第17
調査及び統計に関すること
様々な教育施策を遂行する上で必要な資料を得るため、各種の調査や統計を行って
おり、調査結果は、教育施策の企画・立案資料としているほか、一部は報告書として
まとめ、配付・公表した。
なお、教職員の多忙化の解消を図るため、全小中学校を対象とした調査等について
削減の取組を行い、平成18年度に90件あったものを、平成19年度は69件とし、2割以
上の削減を行った。
<参考>主な統計調査
調査名
高等学校等入学状況調
1 査
在籍生徒数等調査
2
3
4
高等教育機関学生数等
調査及び入学状況調査
調査内容
小学科別、出身市町村別の
志願・受検・合格・入学状況
(4月10日現在)
小学科別在籍生徒数及び学
級数
(5月1日現在)
学生数、教員数、職員数及び
入学状況
(5月1日現在)
調査対象
実施者
成果物等
公・私立高等学校
新潟県教育委員会 高等学校等入学状況
調査(7月発行)
公立高等学校、中等教育
学校、県立中学校
新潟県教育委員会
大学、短期大学、高等専門 新潟県教育委員会 学校要覧(10月発行)
学校
※学校基本調査と併
せて編集
大学等進学状況調査
進学等の進路状況
(5月1日現在)
学校体育調査
体育・保健体育授業、体力 公立小学校、中学校、中 新潟県教育委員会 新潟県の学校体育
状況、運動部活動の状況に 等教育学校、高等学校
(3月発行)
関する内容等(5月1日現
在)
5
公・私立高等学校、中等教 新潟県教育委員会 大学等進学状況調査
育学校
(10月発行)
定期健康診断に基づく児 ・児童等の肥満度
公立小・中学校の全児童 新潟県教育委員会 集計表
童生徒の疾病等の状況 ・児童等の健康状態(栄養状 生徒(特別支援学校を除く)
(12月発行)
態、視力、聴力、眼の疾病、
6 調査
歯の疾病、結核の有無等)
(4月∼6月の健康診断)
歯科保健実態調査及び ・フッ化物洗口の状況、歯科
歯科疾患状況調査
保健の状況
・定期歯科健康診断の実施
7
状況、結果
学校保健統計調査
8
学校基本調査
9
地方教育費調査
10
学校教員統計調査
11
学校給食実施状況調査
12
公立保育所・幼・小・中・
新潟県
小児の歯科疾患の現
高・中等教育・特別支援学 新潟県教育委員会 状と歯科保健対策(6
校の園児児童生徒
月発行)
学校保健安全等統計
資料集(3月発行)
・ 児童等の発育状況(身長・
体重、座高)
・児童等の健康状態(栄養状
態、視力、聴力、眼の疾病、
歯の疾病、結核の有無等)
(4月∼6月の健康診断)
幼・小・中・高・中等教育の 文部科学省
(指定統計)
うち指定する学校
学校数、児童生徒数、教職員
数、長期欠席者数、卒業後の
状況(進学、就職)等
(5月1日現在)
学校教育と社会教育に係る
財源と支出
(平成18会計年度)
幼・小・中・高・特別支援・ 文部科学省
中等教育・専修・各種学校 (指定統計)
学校保健統計調査(3
月発行)
調査実施校に在籍する満5
∼17歳の一部
県教育委員会
市町村教育委員会
公立学校(大学、短期大学
を除く)
教員の年齢、勤務年数、免許 幼・小・中・高・特別支援・
状の種類、週担当授業時数、 中等教育・専修・各種学校
給料月額等
(10月1日現在)
文部科学省
(届出統計)
学校給食実施状況、米飯給
食実施状況、学校給食費の
状況等
文部科学省
市町村教育委員会、公立
小・中・中等教育・特別支
援・夜間定時制高等学校
- 61 -
学校要覧(10月発行)
地方教育費調査(3月
発行)
文部科学省
(指定統計)
「平成19年度学校給
食要覧」(3月発行)
第18
1
広報、広聴及び相談に関すること
教育行政に係る広報に関すること
各種の広報媒体を利用し、保護者や教育関係者をはじめ、広く県民の方々に対し
て、教育施策の広報や教育情報の提供に努めており、平成19年度は各種媒体により
広報を行った他、報道機関に対する資料提供や記者発表を行った。
<広報媒体一覧>
名 称
発行
回数
発行
時期
B 4版 (カ ラ ー )
2
4ペ ー ジ
(定 期 )
7月
12月
公私立の保育所及び幼
402,000 稚 園 並 び に 公 立 学 校 に
在籍者のいる家庭等
県 の 教 育 施 策 や 教 育 情 報 、各 種 イベ
ン ト等 を 家 庭 向 け に 広 報
7月
8月
中越沖地震に係る災害
203,000 救 助 法 適 用 市 町 村 の 公
107,000 立 学 校 に 在 籍 者 の い る
家庭等
中 越 沖 地 震 関 連 (7月 「心 の ケ ア 」、 8
月 「心 の ケ ア 、 救 済 措 置 」)
体 裁
かけはし
B 4版 (二 色 刷 )
(7月 )2 ペ ー ジ
(8月 )4 ペ ー ジ
教育月報
A 4版 (白 黒 )
新潟県の教育
A 4版 (カ ラ ー )
4∼ 8ペ ー ジ
8ペ ー ジ
2
(号 外 )
12
部数
配布先
主な掲載内容
臨時
あり
毎月
1,600
教 育 庁 各 課 ・出 先 ・教 育
機 関 ・公 立 学 校
県 の 重 要 教 育 施 策 、教 員 研 修 資 料 等
1
9月
1,500
主 として 社 会 教 育 施 設
等 、会 議 出 席 者 等
県 教 育 の 重 点 施 策 、機 構 、機 関 、現 状
等の紹介
(テ ー マ )
教 育 委 員 会 紹 介 、学 校 教 育 、生 涯 学
習 、 ス ポ ー ツ ・安 全 安 心 、 文 化 、 各 種
制 度 、 統 計 ・広 報 、 教 職 員 関 係 、 各 種
相 談 窓 口 、 学 校 案 内 、 入 学 ・転 入 学 、
教職員採用案内
県 教 育 委 員 会 ホー ムペ ー ジアドレス
ホ ー ム ペ ー ジ http://www.pref.niigata.lg.jp/kyoiku/
2
教育行政に係る相談に関すること
所管する事務に関し、県民からの要望や照会、相談等に的確に対応するため、相
談窓口を教育庁総務課に置いている。平成19年度は、次のとおり相談等があり、そ
れぞれの内容に応じ、相談者等への回答あるいは学校等への指導を行った。
種別
相談件数
計
教育行政相談
内
知事へのたより
訳
県民相談
注:
要望・提案 照会・質問
相談
苦情
その他
計
※注
相談実件数
82
63
6
50
41
242
214
19
39
3
39
23
123
109
43
8
2
8
9
70
61
20
16
1
3
9
49
44
相談内容が 1 件で複数の種別にまたがるものは、重複計上しているため、「計」と「相談実件
数」は一致しない。
- 62 -
第19
1
その他の事務に関すること
教育委員会表彰
新潟県の教育、学術及び文化に関し功績の著しい者をたたえて表彰するとともに、
教育職員として永年勤続し学校教育に功績の著しい者を表彰した。
(1) 部門別被表彰者人数
ア
教職関係功労者
22名
イ
市町村教育行政功労者
1名
ウ
学術文化功労者
1名
エ
保健衛生等功労者
1名
オ
スポーツ振興功労者
1名
カ
国体優勝者
17名
キ
優秀指導者
3名
(2) 永年勤続表彰被表彰者人数
教育委員会永年勤続優良教職員
2
582名
市町村教育委員会への事務・権限の移譲
県は、「政策官庁への変革」と「小さな政府の実現」を目指して、平成17年度か
ら始めた行政経営改革の一環として、県から市町村への事務・権限の移譲を進めて
いるが、県教育委員会としても、その権限に属する事務・権限の移譲に取り組んで
きた。
平成19年度においては下表の3項目について関係市町村と協議し、平成20年4月
から移譲することとした。県教育委員会としては、引き続き、事務・権限の移譲を
推進することとしている。
事務・権限の名称
事務・権限の内容
(第23条の該当号)
対象
市町村
市町村立学校教職員の
諸手当の認定(扶養手当(配偶者・子以
給与に関する事務(困
全市町村
外)、単身赴任手当) (第19号)
難な手当の認定)
刀剣類製作承認事務(新しく刀を製作す
刀剣類の製作承認事務 る際の許可(2回目以降の書類審査)を行 全市町村
う事務) (第14号)
県指定有形文化財の管理又は修理に関
文化財の管理に関する する勧告(き損もしくはその恐れが認めら
全市町村
事務(県指定)
れる場合、所有者等に必要な措置を求め
るもの) (第14号)
3
18年度までに 19年度に
移譲済みの 移譲が決定
市町村
した市町村
なし
全市町村
柏崎市、
魚沼市
新発田市、
五泉市、
湯沢町
柏崎市、
上越市
湯沢町
教員免許に係る事務
(1) 免許法認定講習会
大学等の教員免許取得課程によらずに、教員免許状の取得に必要な単位を修得
- 63 -
するための、免許法認定講習を実施した。
開催日:平成19年8月1日∼23日(各講座は期間中の連続する3日間開催)
会
場:上越教育大学、新潟大学
講座数:20
受講者数:延べ731人
(2) 栄養教諭の免許法認定講習
栄養教諭免許状の授与を希望する現職の学校栄養職員を対象に、栄養教諭免許
状を取得するために必要な単位を修得させ、併せて学校栄養職員の資質の向上を
図る講習を行った。
開催日:平成19年7月2日∼11月30日(各講座は期間中の2∼3日間開催)
会
場:上越教育大学、新潟大学
講座数:10
受講者数:延べ217人
(3) 免許管理事務
教育職員免許法に基づき、免許状の授与権者又は免許管理者として、次の事務
を行った。
ア
授与権者としての事務
教育職員の免許状授与2,786件、臨時免許状授与323件、免許状書換243件、
再交付104件、授与証明書246件
イ
免許管理者としての事務
・
教育職員免許状の失効
6件(公立学校教員の免職)
・
教育職員免許状の取上げ1件(私立学校教員の免職)
- 64 -
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