Comments
Description
Transcript
再生医療の実現化プロジェクト における各拠点機関の取組
資料2 再生医療の実現化プロジェクト における各拠点機関の取組 文部科学省 幹細胞・再生医学戦略作業部会委員 京都大学iPS細胞研究統合推進拠点 代表研究者 山中伸弥(京都大学) 京都大学iPS細胞研究統合推進拠点 萌芽期にあるヒトiPS細胞研究を再生医療として、正しくかつ迅速に成熟させるこ とを使命とする iPS細胞研究所(CiRA)研究棟 (平成22年2月竣工) 医学研究科 医学部 附属病院 再生医科学 再生医科学 研究所 研究所 医学部附属病院 医学部附属病院 再生医科学 研究所 阪大 及び学外機関 人文科学 研究所 京都大学iPS細胞研究統合推進拠点 物質-細胞統 合システム拠 点 計画開始時の目標 iPS細胞の本態の解明 iPS細胞樹立技術改良 iPS細胞の増殖制御・ 分化誘導技術開発 疾患志向型治療技術開発 臨床応用への安全性確保、評価 知的財産基盤形成 医療倫理の基盤形成 iPS細胞技術普及 京都大学iPS細胞研究統合推進拠点 過去2カ年度の主要な研究成果 自己フィーダー細胞によるヒトiPS 細胞培養 Takahashi et al., PLos ONE, 2009 低酸素環境によるiPS 細胞樹立の促進 Yoshida et al., Cell Stem Cell, 2009 がん抑制遺伝子p53‐p21 経路によるiPS 細胞樹立抑制の発見 Hong et al., Nature, 2009 iPS細胞の安全性における体細胞由来の重要性 Miura et al., Nature Biotechnology, 2009 ウイルスベクターを用いないマウスiPS細胞の樹立 Okita, et al., Science 322, 2008 京都大学iPS細胞研究統合推進拠点 etc… 技術普及と社会へ向けた活動 技術講習会・培養実技トレーニング ○公開講習会(20、21年度開催)と ヒトiPS細胞樹立実技トレーニング(21年度3回実施) ○樹立維持培養法DVD無償提供中 ○CiRA Websiteでのプロトコール発信 ○理研BRCおよびAddgeneからの研究材料の提供 知財、倫理的課題に関する取組み LP研究者に対する知財啓蒙活動、相談対応 倫理的課題に関するグループディスカッション 京都大学iPS細胞研究統合推進拠点 拠点の年次計画 年度 具体的な実施内容 20年度 拠点基盤形成 種々の方法を用いたマウス及びヒトiPS細胞作成 iPS細胞研究に関する知的財産の検討 21年度 仮設iPS細胞研究センターの完成による専任iPの活動開始。 iPS細胞の増殖を制御する因子の検索。 iPS細胞を特定の方向へ分化させる方法の検索 22年度 iPS細胞研究センターの完成により、動物施設を用いた前臨床試 験の開始、細胞プロセッシングセンターの使用等、全面的な活動 を展開する。専任PIも全容が整い、統合的な活動を展開する。 23年度 臨床応用に向けて、特に安全性の評価に力点を入れ、全面的に 取り組む。新たな知財の創出に伴い、体制を強化する。 24年度 ヒト幹細胞を用いる臨床試験を計画立案し、機関及び厚労省への 申請を行う。承認後、附属病院との連携によりiPS細胞を用いた再 生治療を実現する。 計画当初からの目標変更 iPS細胞の本態の解明 iPS細胞樹立技術改良 iPS細胞の増殖制御・ 分化誘導技術開発 First研究との整理 iPS細胞の標準化 低分子化合物同定 統合、新PI追加 疾患志向型治療技術開発 5疾患群に対する再生医療 の技術開発 臨床応用への安全性確保、評価 新棟完成 前臨床、臨床試験推進 知的財産基盤形成 知的財産戦略 医療倫理の基盤形成 ネットワークとして の取り組みへ 倫理的、社会的問題研究 iPS細胞技術普及 強化 iPS細胞技術指導 文科省指導で追加 疾患iPS細胞樹立・提供 京都大学iPS細胞研究統合推進拠点