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構造改革特区及び地域再生の提案

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構造改革特区及び地域再生の提案
[兵庫県地域再生・構造改革特区推進会議(平成18年度第3回)]
作成年月日
平 成 18年 6 月 28日
作 成 部 局
課 室 名
県民政策部政策局
地
域
振
興
課
構造改革特区及び地域再生の提案
標記の提案については 、6月1日から6月30日まで国において受付が行われており 、
兵庫県(県が提案主体のもの)からは下記のとおり提案を行う。
(国による特例措置・支援措置の決定は、9月に行われる予定)
■
提案項目(20項目)
○新規提案(17項目)
部局名
提案事項
企画管理部
○任期付短時間勤務職員の 採用について、法定の要件 (一定の期間内に業務終
了が見込まれる場合等 )以外に 、条例で定める場合における採用を可能とする 。
◆現行:任期付短時間勤務職員を採用できる場合は、次の場合とする。
①一定の期間内に業務終了が見込まれる場合
②一定の期間内に限り業務量増加が見込まれる場合
③県民サービスを向上する場合
④部分休業取得職員の代替職員として採用する場合
(地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律)
○任期付短時間勤務職員の任期を撤廃する 。
◆現行:任期付短時間勤務職員の任期は、3年(特例5年)を超えない期間内
で任命権者が定める。
(地方公共団体の一般職の任期付職員の採用に関する法律)
企画管理部
県土整備部
○県防災行政用無線に割り 当てられる周波数について 、本県の地形上の特殊性
により伝搬路が複雑なことから、150MHz帯の継続的な使用を可能とする。
併せて、県内の市町防災 行政無線における150MHz帯及び400MHz帯の継続的な
使用を可能とする。
◆現行:県はH19年11月までの事業完了を目途に60 MHz帯から 150MHz帯への移
行を進めており、県内各市町は150MHz帯又は400MHz帯で運用している。
この度国は、県・市町における150MHz帯及び400MHz帯の周波数は、無
線設備の耐用年数等を考慮した上で、できる限り早期に260MHz帯に移行
することを求めており、150MHz帯及び400MHz帯の周波数使用期限は17年
度の電波利用状況調査の結果等を踏まえ定めるとしている。
(電波法関係審査基準)
-1 -
部局名
提案事項
健康生活部
○県内の大学医学部におい て、県が養成するへき地医 療従事を義務づける医師
(現行施策:県推薦入学制 度による兵庫医科大学での へき地勤務医師の養成)
については、現定員とは別枠の定員とする。
◆現行:医師の養成に係る大学等の定員増は認められていない 。(文科省告示)
○親の就労の有無等によら ず、保育を必要とする乳幼 児が保育所へ入所するこ
とを可能とする。
◆現行:市町村は、保護者の労働、疾病等により児童の保育に欠ける場合に、
当該児童を保育所において保育する 。(児童福祉法)
( 環境担当 ) ○風力発電施設の設置につ いては、同じ自然エネルギ ーを利用する水力発電所
や地熱発電所と同様に、工場立地法の適用を除外する。
◆現行:大規模風力発電施設の設置については、建築面積が3,000㎡以上又は
風車の地上投影面積を含めた敷地面積が9,000㎡以上で工場立地法の対
象となる。この場合、生産施設面積が敷地面積の20%以内、緑地と環
境施設面積が敷地面積の25%以上という基準が適用される。
(工場立地法、工場立地法施行令)
○国立公園内での風力発電 施設設置について、風車の 設置が周辺の風致・景観
と調和して新しい景観を形 成すると認められる場合は 、自然公園法の風致・景
観に関する規制の適用を除外する。
◆現行:国立公園内における風力発電施設の設置については、自然公園法に
より一律に風致・景観に関する規制が適用されている。
(自然公園法、自然公園法施行規則)
○バイオマス発電に間伐材 等を利用する場合において は、一般・産業廃棄物処
理業の許可及び一般・産業廃棄物処理施設の設置許可を不要とする。
◆現行:廃棄物を収集・処理する場合は、廃棄物処理業・廃棄物処理施設設置
の許可が必要であり、運営コスト増の要因となっている。
(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)
産業労働部
○公共職業能力開発施設の管理運営の外部委託を可能とする。
◆現行:職業能力開発促進法では、都道府県は公共職業能力開発施設を設置す
るとしており、運営に係る必要事項は条例で定めるとしている。当該施
設の管理運営主体について、明文の規定はないが、厚生労働省の見解は、
「設置」には設置者自らが管理運営を行うべき法意を含んでおり、民間
委託はできないとしている。
○工場立地に必要とされる緑地面積に 、以下の一定の要件を満たす「 飛び緑地 」
を算入することを可能とする。
【要件】
①住宅地を含まない②一団の工場の集積地区において
③その地区内の近隣距離内にある④同一企業用地であること等
◆現行:他の工場等を隔てた「飛び緑地」は工場の敷地面積に算入できない。
(工場立地法)
-2 -
部局名
提案事項
産業労働部
○外国人研究者が年金の受 給資格期間を満たさず帰国 する場合の脱退一時金に
ついて 、 在留期間5年 ( ※)の納付期間に対応した支給を行うことを可能とする 。
※特区の特例措置により外国人研究者の在留期間を3年から5年に延長→本年11月から全国展開予定
◆現行:日本国籍を有しない者の年金保険の脱退一時金については、3年未満
の場合はその期間に応じて段階的に支給額が定められているが、3年以
上では一定額しか支給されない 。(国民年金法、厚生年金保険法)
農林水産部
○所有する農地の一部を市 民農園として利用する場合 に、相続税の納税猶予を
可能とする。
◆現行:相続人が相続した農地で引き続き農業経営を行う場合は相続税の納税
が猶予されるが、市民農園として貸し出す場合には、自ら経営していな
いとみなされ、その時点で相続税の納税猶予が打ち切られる。
(租税特別措置法)
○農地転用について、知事 許可に係る大臣の事前協議 を廃止するとともに、大
臣許可基準(4ha超)を8ha超に引き上げる。
◆現行:4haを超える場合は大臣許可、4ha以下は知事許可(農地法)
(2haを超え4ha以下の場合は大臣への事前協議が必要)
※大臣権限に係る農地転用許可1件あたりの全国平均面積:7.5 ha(約8 ha)
○鳥インフルエンザの病性検査を家畜保健衛生所でも実施可能とする。
◆現行:A型インフルエンザの同定及びウィルスの性状判定は独立行政法人「動物衛
生研究所 」(つくば市)で行うこととされている。
(高病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針)
県土整備部 ○公営コレクティブハウジング(シルバーハウジング)において子育て世代の入居(住戸数の5
( ま ち づ く 割を限度)を可能とする。
り復興担当 )
◆現行:シルバーハウジングの入居者資格は、60歳以上の高齢者に限定されている。
(国交省・厚労省通知)
*公営コレクティブハウジング
個人のプライバシーを確保するための私的な住戸を持ちつつ、食事や団らん等
お互いに支え合う協同生活の場を組み込んだ協同居住型の集合住宅
○新婚世帯及び子育て世帯 (中学就学前の子供のいる 世帯)に対して、公営住
宅の入居基準を緩和する。( 現行の月収20万円以下を26.8万円以下まで引上げる)
◆現行:小学校就学前の子供のいる世帯は、月収20万円以下→月収26.8万円
以下まで地方裁量で引上げが可能とされた 。(平成18年2月∼)
(公営住宅法施行令)
北播磨県民局
○ 播州織産地における外国 人研修・技能実習の滞在期 間を3年から5年に延長
する。(在留資格「研修 」(1年間)+在留資格 「特定活動(技能実習 )」(最長4年間 ))
◆現行: 在留資格「研修 」(1年間)+在留資格「特定活動(技能実習 )」(最長2年間)
→最長3年が上限(出入国管理及び難民認定法)
※近年、播州織業界では、高度な織機の導入が進んでおり、製織機械技術の修得
には従来より多くの期間が必要となっている。
-3 -
○再提案(3項目)
部局名
提案事項
産業労働部
(神 戸市と
共同)
○日本に在留する外国人企業者等が扶養する親について 、在留資格「 特定活動 」
(在留期間上限3年)の資格を与える。
◆現行:在留資格「家族滞在」の範囲は、在留する者の配偶者及び子に限定
されており、親は「短期滞在 」(在留期間上限90日)資格で在留。
(出入国管理及び難民認定法)
※前回(17年11月 )、本県からの特区提案により、外国人研究者・外国人情報
処理技術者の親については、在留資格「特定活動 」(法務大臣が告示で定め
ている外国人の活動)で入国できるよう全国で措置されることとなったため、
これら以外の外国人企業者等 (「 投資・経営 」、「研究 」、「技術 」、「人文知識・国際業務 」) の
親についても 、「特定活動」で入国できるよう再提案を行う。
産業労働部 ○外国人研究者に係る再入 国許可の有効期間の上限に ついて、個別に延長申請
(たつの市、上郡 を行うことで、5年への延長を認める。
町 、佐用町と共同 )
併せて、外 国人研究者に係る再入国許 可手続を日本への入国審査時にも可能
とする。
◆現行:特区の特例措置により、外国人研究者の在留期間の上限は3年から
5年に延長されているが、再入国許可の有効期間は3年が上限。
また、再入国許可は、管轄の入国管理局で出国前に取得。
(出入国管理及び難民認定法)
※今回は、再入国許可の有効期間は原則3年とし、延長が必要な場合は受入
機関からの延長が必要であることを証する書類を提出することで、個別判
断により当該有効期間の延長(在留期間の5年まで)が可能となるよう再
提案を行う。
○外国人研究者の配偶者の就労時間制限を緩和する。
(週28時間以内→週40時間以内)
◆現行:外国人研究者の家族が日本国内で就労する場合、資格外活動許可を
受ければ、週28時間以内で就労可能。
外国人留学生が長期休暇期間中やインターンシップ活動を行う場合
は、個別の審査により、週40時間以内で就労可能 。(法務省通知)
※今回は、就労時間は原則28時間以内とし、延長が必要な場合は雇用主から
必要性を証する書類を提出することで、個別判断により就労時間の延長が
可能となるよう再提案を行う。
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