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伝統的工芸品製造事業者

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伝統的工芸品製造事業者
平成27年度
我が国経済社会の情報化・サービス化に係
る基盤整備(伝統的工芸品製造事業者の流
通・経営・情報発信等の分野に関する人材
育成に係る調査)
調査報告書
平成 28 年 2 月
特定非営利活動法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト
1
─1─
目次
1.
本調査の目的と構成..................................................................................... 3
2. 第 1 回目講座開催報告 ............................................................................... 10
3. 第 2 回目講座開催報告 .............................................................................. 14
4. 第 3 回目講座開催報告 ............................................................................... 19
5. 品評会開催報告 ......................................................................................... 24
6. 第 4 回目講座開催報告 ............................................................................... 28
7. 総括 ........................................................................................................... 32
8.
37
巻末資料
2
─2─
1. 本調査の目的と構成
1. 本調査の目的
伝統的工芸品産業の市場は、昭和50年のピ-ク時と比較すると、1/4に減少し、企
業数、従事者数ともに減少状況にある。衰退の要因として需要の低迷、現代のライフスタ
イルに沿った商品開発の遅れ、消費者ニーズに関する情報不足等があげられる。
他方で、日本の伝統的工芸品の持つ「手わざ」の魅力は現在急速に見直されつつあり、
職人の技術を活かしつつ、現代の消費者のニーズに合わせたデザインが施された商品は国
内外から高い評価を受けている。
これらの背景の中、商品開発・販路開拓そのものに向けた支援は、現段階でもいくつか
の施策が用意されているものの、伝統的工芸品製造事業者がそもそも商品開発や販路開拓
を行う前提として必要な基礎的な知識やノウハウが不足していることが多く、十分に施策
の効果が発揮されていない状況にある。
そこで、伝統的工芸品の製造事業者が流通・経営・情報発信等に係る基礎的な知識を身
につけ、作り手自身が販路開拓や商品開発を進めるにあたって必要な基礎知識を体系的に
習得する仕組みづくりが求められている。
本調査事業では、こうした現状を改善すべく、これからのつくり手にとって必要な、販路
開拓や商品開発のベースとなる知識(「マーケティング」「デザイン」「情報発信」「流
通」「マネジメント」「情報発信」「インバウンド」など)を体系的に学ぶことのできる
試行的講座を開催し、その効果測定も行うことで、自己満足に終始している現状のものづ
くり意識からの変革を誘発する講座プログラム開発を進める。
伝統的工芸品製造事業者に対し、自分自身をブランディングし、将来自分の力で商品を
売っていくことができるノウハウや幅広い知識の取得を促すことができるよう、有用な講
座のあり方を調査するのが、本事業の目的である。
2. 本調査の構成
i.
実施期間
2015 年 8 月~12 月 全 4 回講座および品評会
3
─3─
ii.

第 1 回講座
8 月 8 日(土)・9 日(日)、講座後アンケート調査の実施

第 2 回講座
9 月 5 日(土)・6 日(日)、講座後アンケート調査の実施

第 3 回講座
10 月 3 日(土)・4 日(日)、講座後アンケート調査の実施

品評会

第 4 回講座
10 月 24 日(土)から 11 月 3 日(火)、消費者へのアンケート調査
12 月 12 日(土)・13 日(日)、講座後アンケート調査の実施
実施対象者
主に経済産業大臣が指定する「伝統的工芸品」の製造に従事し、従事開始から 15
年以内の職人 43 名
iii.
実施方法
全 4 回の講座実施後、参加受講生に対し、アンケート調査を行った。
講座では、受講生の理解を深めるべく、科目ごとに 50 ページ程度のテキストを制
作、講座 DVD を配布。また、8 月から 10 月までの 3 回の受講後、任意の受講生が
学んだことを活かし製作したものを展示し、品評会を行った。第 4 回目最終講座で
は、講座講師陣がそれらの出品作品に対し、講評を行った。
さらに全受講後、総合的なアンケート調査を実施し、若手製造者に対する講座の有
用性を調査すべく、効果を測定した。
※テキスト及び DVD に関しては、別途納品物参照。
iv.
講師
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの各分
野で活躍のプロフェッショナルな講師陣を招聘。
赤瀬 浩成 Hiroshige Akase 「マネジメント」
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社 代表取締役 1964
年生。約 20 年間の家業経営で株式会社アカセ木工を、婚礼ダンス
メーカーから総合家具メーカーに変革。 2005 年、『日本のモノづ
4
─4─
くりの継承と発展』のため、メイド・イン・ジャパン・プロジェクト㈱を立ち上げ、直営店である
東京ミッドタウン「THE COVER NIPPON」をはじめとした日本製品の流通や、日本のモノづくり
を伝える人材育成「ニッポンブランド・マイスター講座」等運営、つかい手へ啓蒙。日本各地のモ
ノづくり支援・流通支援など、地域産業活性化のプロジェクトを多数手掛ける。『日本のモノづく
りの新しい価値の創出』を目指し、日本全国を駆け回っている。
大重 亨 Toru Oshige 「流通」
株式会社アクタス・執行役員兼マーケティング部長 1961 年京都
市生まれ。同志社大学法学部卒業後、株式会社アクタス入社。マ
ーケティング部門および商品開発部門の責任者を兼任後、現職で
はアクタス全社のブランディングとマ ーケティングを担当。
桐山 登士樹 Toshiki Kiriyama 「ブランディング」
株式会社 TRUNK 代表取締役、デザインディレクター 1952 年生。
広告・マーケティング、デザインの編集者を経て、1988 年株式会
社 TRUNK 設立。デザインフィールドを戦略的に広げる活動を
開始。YCS デザインライブラリー、建築・デザイン展プロデュー
ス、異業種交流会座長、ネットマガジン「JDN」の立上げ等で、
クリエーティブで横断的なスキームを構築。1993 年より富山県総
合デザインセンター設立に向けて活動。当初、企画部長、現同セ
ンター、デザインディレクター。2005 年からはミラノサローネで
LEXUS、CANON、AISIN のプロデューサー。2007 年からは JETRO、2014 年からは
DENSAN( 伝統的工芸品産業振興協会 ) の海外販路開拓のプロデューサー。2015 年ミラノ国際博
覧会日本館の広報・行催事プロデューサー。「BITOWA」「KANAYA」のプロデューサー。
桜井 里子 Satoko Sakurai 「情報発信」
明治大学政治経済学部卒業後、11 年間、新聞や Web メディアで
の制作(デザインおよびコーディング)・編集・取材・ライティ
ングに携わる。メディア経験の中で、中小企業や個人事業主の抱
える課題を知り、“地域や伝統産業の再興”を目指したいと強く
思うようになる。2012 年、ガイアックスのインバウンドマーケ
ティング制作ディレクターとして参画し、新しい Web マーケテ
5
─5─
ィング概念・手段であるインバウンドマーケティングを実践。 メディアおよびインバウンドマ
ーケティングの実績経験から、新たなサービスモデルとして 2015 年 1 月、市民参加型ものづく
り支援コミュニティサイト「伝統サポーターズ」を社内起業で立ち上げ、現在に至る。
下川 一哉 Kazuya Shimokawa 「マーケティング」
株式会社意と匠研究所 代表取締役 1963 年生。2008 年から
2013 年まで「日経デザイン」(日経 BP 社)編集長。経済産業
省や特許庁などのデザイン関連委員、企業、自治体、デザイン
団体主催のデザインコンペの審査員、
「Design Channel」
「Tokyo
Award」など。 デザイン情報テレビ番組のコメンテーターを務
める。2014 年に日経 BP 社を退社。㈱意と匠研究所を設立し、
代表に就任。
古田 菜穂子 Naoko Furuta 「インバウンド」
岐阜県観光国際戦略顧問 山形県 ASEAN 戦略アドバイザー
furuta & associates 代表 2009 年 4 月岐阜県観光交流推進局長
に就任。岐阜県内での新たな観光資源づくりを行うと同時に、
国内外プロモーション事業に従事し、2013 年にはシンガポール
からの誘客数伸び率全国 2 位、タイ、マレーシア等からの誘客
数をすべて全国ベスト 10 位内にランクインさせるなどの成果
につなぐ。2013 年、公務員任期終了後は、岐阜県・観光国際戦
略顧問に。そのほか、観光プロデュース、人材育成、観光、食、モノの国内外での販路開拓プロ
デューサーとして活動中。
松坂 香里 Kaori Matsuzaka 「流通」
株式会社 TOKYO EYES 代表 メイド・イン・ジャパン・プロ
ジェクト株式会社 統括マネージャー 女子美術大学卒業後、欧
米ブランドの服飾雑貨の企画デザインに従事。改めて海外から
見た『日本の価値』に気付き、2007 年よりメイド・イン・ジャ
パン・プロジェクトに入社。東京ミッドダウン「THE COVER
NIPPON」「ニッポンブランド・マイスター講座」をディレク
ション。2010 年、株式会社 TOKYO EYES 設立。 バイヤーの
視点を活かした、産地のブランディングや商品開発、店舗・展示会等のコーディネート、HP・
カタログ等販促物の企画デザイン、など幅広い領域で活動。日本全国のモノづくり支援実績多数。
6
─6─
村澤 一晃 Kazuteru Murasawa 「デザイン」
ムラサワデザイン代表 垂見健三デザイン事務所を経て、89 年
イタリアに留学。 90 年よりセルジオ・カラトローニ デザイン
建築事務所(ミラノ)に勤務。94 年、ムラサワデザイン開設。
これまでに 19 製品がグッドデザイン賞を受賞。 家具を中心と
した生活道具全般のデザインを手がける。地域性と工場の個性
を活かした製品開発を行いながら、継続性のあるモノつくり環
境を創出する。「デザインは生活や行動の すべての中にある」
を信条として、現場で手を動かし、それぞれのメーカーと関係を育てていく股旅デザイナー。
柳原 照弘 Teruhiro Yanagihara 「デザイン」
プロダクト/空間デザイナー 2002 年に自身のデザイン事務所
を立ち上げ、国境と文化とジャンルの境界を越えたプロジェク
トに関わる。有田焼 400 年事業、 2016/ クリエイティブディ
レクター、デザイナー。 主な仕事:OFFECCT/スウェーデン、
PALUCCO/イタリア、SERGIO ROSSI/イタリア、
KARIMOKU NEW STANDARD/日本、1616/arita japan/日本、
TYP/日本など。 フランス国立美術研究所パーマネントコレク
ション(KARIMOKU NEW STANDARD:STOOLS,PILE)。
v.
実施カリキュラム
第1回
日時
講師
8/8(土) 11:00-14:00
赤瀬 浩成
8/8(土)15:00-18:00
下川 一哉
8/8(土)19:00-21:00
内容
ブランドを知り経営戦略を考える
モノづくりの精度を上げるマーケティングとブランディ
ング
異業種交流会(若手バイヤー10 名との意見交換会)
7
─7─
8/9(日)10:00-13:00
松坂 香里
THE COVER NIPPON のつたえてきたこと
8/9(日)14:00-17:00
大重 亨
刺さるストーリーがある商品を開発するために
第2回
日時
講師
9/5(土) 11:00-14:00
柳原 照弘
9/5(土)15:00-18:00
桐山 登士樹
9/5(土)19:00-21:00
内容
なにをしたいかとなにをすべきか
伝産ブランドへのブランドフォーメーション
伝産のブランド体系考
異業種交流会(消費者 10 名との意見交換会)
9/6(日) 10:00-13:00
赤瀬 浩成
9/6(日)14:00-15:30
古田 菜穂子
9/6(日)15:40-17:00
桜井 里子
夢を語り具現化する
事業計画書をつくり 実行するための方法とは
IN & OUT の循環による世界に通用する
日本の「ものづくり」とは?
ソーシャルメディアを活用し見込み顧客を獲得する
第3回
日時
講師
10/3(土) 11:00-14:00
下川 一哉
10/3(土) 15:00-18:00
赤瀬 浩成
10/3(土) 19:00-21:00
内容
伝統工芸とデザイン
大切なのはデザインプロデュースとデザイン戦略
計画を創り 達成する
事業計画書を作成し 実行するための方法とは
異業種交流会(若手デザイナー10 名との意見交換会)
10/4(日) 10:00-13:00
村澤 一晃
10/4(日) 14:00-17:00
桐山 登士樹
カタチの意味とデザインの役割
伝産ブランドのブランディング
日常を強みに変えるアクション考
8
─8─
第4回
日時
12/12(土) 11:00-14:00
12/12(土) 15:00-18:00
講師
赤瀬 浩成
監修
赤瀬 浩成
12/12(土)19:00-21:00
12/13(日)11:00-17:00
内容
経営計画補講
全講師陣による講評会
異業種交流会今までの参加者・講師が集結
ナビゲーター
ナビゲーターと一緒にめぐる
松坂 香里
東京人気店 店舗視察
9
─9─
2.
第 1 回目講座開催報告
1.DENSAN ACADEMY 2015 第 1 回
開催概要
期間
2015 年 8 月 8 日(土)~8 月 9 日(日)
会場
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会会議室 (東京都港区赤坂 8-1-22)
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの各
内容
分野で活躍のプロフェッショナルな方々を講師として、これからのつくり手にとっ
て必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を体系的に取得する全4回の講
座のうち第 1 回
受講生 43 人 / 28 産地
2.総括
初回となる今回は、全国より集まった伝統工芸の若きつくり手である受講生一人一人の自
己紹介からスタートした。これまで、ものづくりに専念してきたという受講生からは、伝
統的工芸品の業界やマーケティングについて新たな視点や発見を得られたという声があが
った。また、交流会では若手バイヤー10 名を迎え『伝統的工芸品の未来』をテーマに議論
すると共に、若手同士の熱い意見交換が交わされた。講座の中では、こうした異業種交流
も含めて多くの繋がりも生まれた。これからの日本のものづくりの成長をリードする若手
のつくり手たち個々の成長を目指し、12 月まで講座が続く。
3.出席者状況
受講生の総出席者数は以下のとおりである。

講座 8 月 8 日の受講生総出席者数
41 名(43 名のうち)

交流会における受講生総出席者数
37 名(43 名のうち)

講座 8 月 9 日の受講生総出席者数 38 名(43 名のうち)
4.講座内容
10
─ 10 ─
講座 1「ブランドを知り経営戦略を考える」
講師:赤瀬 浩成
家業経営の婚礼ダンスメーカーであった株式会社アカセ木工を、総合家具メーカーへと変
革させるまでの失敗を含めた実体験と、伝統的工芸品業界をとりまく具体的な数字をベー
スに、経営戦略の重要性を説いた。受講生への問いかけのなかでは自身の所属する産地や
取り扱う工芸品への理解不足も露呈し、次回までの課題として各々で考える機会が与えら
れた。経営戦略については 12 月まで続く 3 回の講座で、より具体的に理解を深めていく構
成となっている。
講座 2「モノづくりの精度を上げるマーケティングとブランディング」
講師:下川 一哉
難しく捉えがちな「マーケティング」「リサーチ」という内容を、シンプルに、尚且つす
ぐに実践可能なかたちで学んだ。店頭を回っての市場調査やテストマーケティングについ
て等の具体的な例には、すぐに試そうという声もあがった。そのうえで、ブランディング
の重要性を再確認してもらい、今後自分自身の活動にも活かしていく狙いとなっている。
講座 3「THE COVER NIPPON のつたえてきたこと」
講師:松坂 香里
東京ミッドタウン「THE COVER NIPPON」の運営に携わる松坂氏から、販売店としての
想いと、バイヤー視点によるモノの見方を学んだ。つくり手、つかい手と同様に、売り手
にも様々な意図があることは受講生の多くにとって新たな気付きになった。商品の提案や
コンセプトの作成に役立つヒントが数多く詰まった講座であった。
講座 4「刺さるストーリーがある商品を開発するために」
講師:大重 亨
11
─ 11 ─
株式会社アクタス・執行役員兼マーケティング部長を講師に迎えた本講座では、ものづく
りにおける「ストーリーの重要性」、「顧客の支払い意欲」という考え方など、30 年間の
実績に基づく熱い講義に受講生達は大きく頷いていた。つくり手・つたえ手・つかい手の
関係性や、成功事例を知ることで、自分たちの商品をつかい手まで届ける道筋を、各々が
思い描く有効な機会となった。
5.交流会内容
参加受講生の視野をより広げることを目的に、バイヤー、消費者、デザイナーを招待し、
受講生とディスカッションする機会を設けた。普段なかなか知り合う機会の無い各分野の
若手と活発な意見を交わし、受講生は交流範囲が広がっただけでなく、今後の製作のイン
スピレーションも得られたようである。
第 1 回目は、若手バイヤー10 名を招待し、グループごとにディスカッションをした。
普段知り合うことのない、東京のライフスタイルショップを中心としたバイヤーが参加し、
受講生たちは、商品を選ぶ際の決め手や、どんな商品が求められているのかを熱心に聞き
出していた。
※ディスカッション詳細は、巻末資料を参照。
※交流会参加ゲストは以下の通り。
名 前
柳沼 周子
高橋陽子
会社名
選定理由
All About スタイルスト
オンラインで様々なヒト・モノ・コトを扱う
ア
All About で、プロデューサーとして工芸品を
MD プロデューサー
扱うことも多く博識なため。
風呂敷専門店 むす美
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、
JTCW への参加経験もあり、異業種で工芸品を
売るノウハウがあるため。
三田珠果
きもの青木
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、
JTCW への参加経験もあり、工芸品に造詣が深
いため。
12
─ 12 ─
吉岡速人
陶香堂
陶磁器に特化した店舗経営者でもあり、バイイ
ングのみならず商品企画も行っているため。
土橋薫
株式会社バルス
新しい見せ方に特化したライフスタイルショ
ップのバイヤーであり、受講生に工芸品の見せ
方を伝えたいため。
金森央匡
株式会社日比谷花壇
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、
JTCW への参加経験もあり、異業種ながら工芸
品を売るノウハウを持っているため。
木下 勝博
awai
着物専門店のバイヤーであるばかりでなく、伝
統工芸のリプロデューサーとして活躍し、博識
なため。
高橋 隆太
銀座夏野
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、
JTCW への参加経験もあり、工芸品に造詣が深
いため。
伊藤保司
FIAT CAFFÉ SHOTO
異業種コラボを積極的に実施しているフィア
ットに関連するフィアットカフェの店長で、
様々な視点で発言できるため。
梅川 尚子
IMA CONCEPT STORE
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、
JTCW への参加経験もあり、異業種で工芸品を
売るノウハウがあるため。
13
─ 13 ─
3. 第 2 回目講座開催報告
1.DENSAN ACADEMY 2015 第 2 回
開催概要
期間
平成 27 年 9 月 5 日(土)~9 月 6 日(日)
会場
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会会議室(東京都港区赤坂 8-1-22)
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの各
内容
分野で活躍しているプロフェッショナルな方々を講師として、これからのつくり手
にとって必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を体系的に取得する全 4
回の講座うち第 2 回
受講生 43 人 / 28 産地
2.総括
第 2 回目となる今回は、前回交流会があったこともあり、受講生同士もだいぶ打ち解けて
いる様子であった。前回も含め、講座中に行ったディスカッションを通して、お互いの産
地や産品は違えど、後継者がいない、育たないなどといった、根本的に現在抱えている問
題に共通点が多いということを徐々に理解してきたようであった。また、今回はモノづく
りに造詣が深く関心が高い若手消費者 10 名をゲストに招き、「工芸品に代表される丁寧
な手仕事には興味があるが、実際の生活には使いにくく購入に至らない」など、消費者目
線の意見を直接受講生に届けてもらった。日常出会えない方との交流で、普段直接聞くこ
とのない消費者の忌憚のない意見を前に、大いに刺激となったようだ。
次回に向けて課題も出されており、彼らの学びの意欲が途切れないよう、事務局としても
随時連絡をし、要所要所で指導を行った。
3.出席者状況

講座 9 月 5 日の受講生総出席者数
34 名(43 名のうち)

交流会における受講生総出席者数
34 名(43 名のうち)

講座 9 月 6 日の受講生総出席者数
33 名(43 名のうち)
14
─ 14 ─
4.講座内容
講座 6「なにをしたいかとなにをすべきか」
講師:柳原 照弘
第 2 回目の講座の初回は、日本のデザイン業界における若手の中でも、グローバルな視点
を持ち、国内外で活躍する柳原照弘氏による、実践ワークショップを行った。モノづくり
において重要な「つくり手」「つかい手」「つたえ手」の関係性を、それぞれ 3 人 1 組
になり、コミュニケーションを重ねることによってあぶり出し、なぜ、モノづくりにおい
ても対話が重要なのかをワークショップを通して体感した。後半はワークショップの内容
を踏まえて、講師の関わった事例が紹介された。
講座 7「伝産ブランドへのブランドフォーメーション 伝産のブランド体系考」
講師:桐山 登士樹
「DENSAN」(伝統的工芸品)の海外販路開拓のプロデューサーとして伝産のブランド化
を手がける講師による、ブランドという概念やブランドの作り方に関する講座を実施した。
前半ではブランドの基本的な考え方を学び、後半では 自身が手がける富山の 2 つの事例を
通してブランドの作り方を学ぶことで、自身の工芸品に置き換えて考えることができたよ
うである。ブランドの重要性に改めて気づかされ、自分のモノづくりにどのように活かそ
うかと具体的な手段を考え始めた受講生の声を、多く聞くことができた。
講座 9「夢を語り具現化する 事業計画書をつくり 実行するための方法とは」
講師:赤瀬 浩成
講座は、各自の事業理念をグループごとにディスカッションしたうえで、全体発表すると
ころから始まった。各人は、他の受講生の発表を自身に置き換え、参考にしていた。また、
宿題として前回のテキストを持ってきてもらったが、受講生のテキストには、多くのこと
を考えた痕跡があり、ページがびっしりと埋まるほどの書き込みがされていた。次回の講
座では、各自が作成した事業計画書をもとにグループでディスカッションを行い、今後の
15
─ 15 ─
実践につなげていく。講師からは、「儲けるために」いかに事業計画書の作成が重要か、
そしてどのように事業計画書を構築していったら良いか、順序だてた講義がなされた。
講座 10 「IN & OUT の循環による世界に通用する日本のものづくりとは?」
講師:古田 菜穂子
グローバルな視点での世界に通用するモノづくりや、インバウンド戦略をどのように伝統
工芸の世界に結び付けていくかを、講師が手掛けた岐阜県の事例などを中心に学んだ。前
回の交流会でもインバウンドの話題が頻繁に上がったことや、講座終了後には講師の前に
受講生の長蛇の列ができていたことから、インバウンドに対する関心の高さが窺えた。
講座 11 「ソーシャルメディアを活用し見込み顧客を獲得する」
講師::桜井 里子
第 2 回目最後の講座は、情報発信に関する講座であった。これからの作り手は、自分で作
ったものの価値を正しく自らの手で発信していく必要があることから、情報発信のツール
としてより扱いやすい Facebook を中心に講座は進められ、実際の使い方に始まり、注意
点や効果的な使い方を、事例を通して学んだ。講座の最後には、実際に DENSAN
ACADEMY の公開グループを作成し、現在も展示会の案内などに受講生たちが活用してい
る。
5.交流会内容
参加受講生の視野をより広げることを目的に、消費者 10 人を招聘し、受講生とディスカッ
ションする機会として前回に引き続き、2 回目の交流会を実施した。弊社が運営する、日本
のモノづくりを通して日本文化の理解を深める講座に参加したことがある、工芸品に造詣
の深い消費者を選抜、ディスカッションに参加していただいた。ディスカッションでは、
消費者の視点での現在の工芸をテーマに活発な意見が交わされた。
16
─ 16 ─
交流会では、同席した受講生から、短い交流会の時間内でもモノづくりに対する熱い思い
を感じられたようだ。工芸品は使ってみてその良さが分かる一方で、まだまだ認知度の低
い工芸品が多いため、これから国内だけでもやれることがたくさんあるというような意見
が交わされた。受講生からも、難しい技術をぜひとも消費者に知ってほしいという思いが
あるが、伝えきれていない現状があり、今回の交流会を機にこれからすべきことが見えて
きた、といった意見が寄せられた。
※ディスカッション詳細は、巻末資料を参照。
※交流会ゲスト参加者については以下の通り。
名 前
足立 駿介
会社名
選定理由
(株)半導体エネルギー研究所
半導体に関する研究者で、ある意味作り手
でもある消費者として、受講生があまり持
ち合わせていない発想で議論できるため。
吉村 明華
三井物産(株)
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、
作り手相手の座談会経験があり、様々な意
見が期待できるため。
保谷 圭子
伊藤忠メタルズ
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、
作り手相手の座談会経験があり、様々な意
見が期待できるため。
福島 雅代
専門学校・大学非常勤講師
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、
作り手相手の座談会経験があり、様々な意
見が期待できるため。
安田 一美
ライター
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、
作り手相手の座談会経験があり、様々な意
見が期待できるため。
中山 由美
住友化学
子
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、
作り手相手の座談会経験があり、様々な意
見が期待できるため。
椨 洋子
そごう西武
日本の文化・モノづくりを学ぶ NBM 講座
の受講生で、モノづくり文化に興味とある
程度の知識を備えているため。
17
─ 17 ─
三輪 裕子
(株)ひまわり(介護関連)
日本の文化・モノづくりを学ぶ NBM 講座
の受講生で、モノづくり文化に興味とある
程度の知識を備えているため。
林 雄一郎
三井物産(株)
日本の文化・モノづくりを学ぶ NBM 講座
の受講生で、モノづくり文化に興味とある
程度の知識を備えているため。
加藤 貴章
㈱シンサイカトー
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、
(ニット服の製造・卸・小売・ 作り手相手の座談会経験があり、様々な意
常務取締役)
見が期待できるため。
18
─ 18 ─
4.
第 3 回目講座開催報告
1.DENSAN ACADEMY 2015 第 3 回
開催概要
期間
平成 27 年 10 月 3 日(土)~10 月 4 日(日)
会場
経済産業省 共用会議室(東京都千代田区霞が関 1-3-1)
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの各
内容
分野でご活躍のプロフェッショナルな方々を講師として、これからのつくり手にと
って必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を体系的に取得する全4回の
講座うち第 3 回
受講生 43 人 / 28 産地
2.総括
第 3 回目となる今回では、「これまで価格設定を何となく行っていたが、原価計算から見
直し、価格に責任を持つ意識ができた」といった発言がある等、8 月開校時には見られなか
った受講生の意識の高さを感じることができた。
それは、日ごろ何気なく作っていた自らが扱う工芸品や、生まれ育った当たり前の環境で
ある産地を改めて見つめなおしたことで生まれた、自分がそれらをこれから背負っていか
なければならない覚悟のように感じられた。
3 回目となる交流会では、若手デザイナーをゲストに招き、闊達な議論がなされた。参加デ
ザイナーとの新たなコラボ品製作が期待できるほど、短時間ながら非常に有効な会であっ
た。
3.出席者状況

講座 10 月 3 日の受講生総出席者数

交流会における受講生総出席者数

講座 10 月 4 日の受講生総出席者数
34 名(43 名のうち)
29 名(43 名のうち)
30 名(43 名のうち)
19
─ 19 ─
4.講座内容
講座 12「伝統工芸とデザイン 大切なのはデザインプロデュースとデザイン戦略」
講師:下川 一哉
第 3 回目の講座の 1 コマ目は、備前焼をパッケージも含めてデザインしたものなど、幾つ
かの実例を挙げながら、伝統工芸産業の今後の方向性を見定めたデザインプロデュースや、
伝統工芸における意匠権の登録やデザインの活用例、知的財産権を活かした戦略を学んだ。
また実際に講座中、特許情報のプラットフォームである、J-PlatPat を用いて意匠や商標の
調べ方を学んだ。これにより、作り手が苦手としがちなデザイナーとの付き合い方に示唆
を与えることが出来た。
講座 13「計画を創り 達成する」
講師:赤瀬 浩成
前回の講座から課題として出された、実行計画・収支計画を含む事業計画書シートをもと
に、グループディスカッションを行った。事業コンセプト→事業ドメイン→事業ビジョン
の作成で多くの受講生が躓く様子が見られた。産地同士、作るものは違えど悩みに共通項
があったが、この講座でも、悩みどころが似ていることを改めて知ることができた。課題
として出されていたものの、実行計画や収支計画を自力で完成させるまでには至らない受
講生もおり、グループ内で知恵を出し助け合えるよう講師が補助したほか、各グループを
ディスカッション時間内にまわり、直接アドバイスを行った。
講座 15「カタチの意味とデザインの役割」
講師:村澤 一晃
モノにはすべてカタチがあり、それらにはすべて意味があることを改めて気づかせてくれ
る講座であった。また、カタチの持つ意味やモノの背景を、事例や講師のコレクションの
玄翁を実際に手に取りながら改めて学ぶことができた。今まで見えていなかった「モノの
本質」を探り、本質的なモノづくりは、持続性のあるモノづくりへと繋がるということに、
受講生は感銘を受けた様子であった。
20
─ 20 ─
なぜこうした形なのか、など受講生に問いかける場面も多くあったことは、受講生自らが
考え、理解することに非常に有効であった。
講座 16 「伝産ブランドのブランディング 日常を強みに変えるアクション考」
講師:桐山 登士樹
前回の講座、「伝産ブランドへのブランドフォーメーション」では、伝産ブランドの基礎
編を学んだ。今回はそれを踏まえた実践編ということで、受講生のうち代表して 10 名が発
表、講師に講評をいただく講座であった。前回の講座後に出された課題、「自分の扱う工
芸品に関するブランドフォーメーション」をもとに発表が行われ、受講生によるプレゼン
テーションの一例として、土産品としては認知度が若い層にも浸透しつつあるこけしが、
精巧な技術を用いた伝産品ランクのトップに位置づけられるものと気軽に買うことのでき
る土産品ランクとの区別をどのようにブランディングしていくかなどの展開案を披露した。
発表した受講生、また聞いていた受講生双方に、大変勉強になるやりとりが講師との間に
数多くなされた。
自分の扱う工芸品、ひいては産地全体の活性化にまで思いを巡らすよいきっかけとなる講
座となった。
5.交流会内容
参加受講生の視野をより広げることを目的に、バイヤー、消費者、デザイナーを招待し、
受講生とディスカッションする機会を設けた。普段なかなか知り合う機会の無い、各分野
の若手と活発な意見を交わしたことで、受講生は交流範囲が広がっただけでなく、今後の
製作のインスピレーションも得られたようであった。
第 3 回目は、若手デザイナー10 名を招待し、グループごとにディスカッションをした。今
後のビジネスの可能性が広がりうるチャンスをもたらすかもしれない、若手デザイナーと
の議論の機会は、若手工芸士たちを大いに刺激したようで、デザイナー目線での海外への
アプローチのための提案など、参考になる話が多く出た。
※ディスカッション詳細は、巻末資料を参照。
21
─ 21 ─
※交流会ゲスト参加者については以下の通り。
名 前
梅野 聡
会社名
選定理由
UMENODESIGN
主催経済産業省推薦。新しいデザインの
高岡銅器、高岡漆器を手がけるなど、工
芸品の取り組みも多いため。
吉泉 聡
有田焼 400 年プロジェクトなど、工芸品
TAKT PROJECT Inc.
に関する造詣、取り組みがあるため。
花澤 啓太
DENSAN ACADEMY 講師、村澤先生よ
mag design labo.
りご紹介。静岡漆器工業協同組合との取
り組みなどがあり、工芸品に造詣が深い
ため。
田口 裕子
DENSAN ACADEMY 講師、村澤先生よ
design tag.
りご紹介。子供と工芸品をつなぐ活動を
行っており、工芸品に造詣が深いため。
イトウケン
DENSAN ACADEMY 講師、桐山先生よ
MUTE
ジ
りご紹介。山中漆器に関する長年の取り
組みなど、工芸品に造詣が深いため。
田中 行
建築+デザイン事務所 イッスン
DENSAN ACADEMY 講師、桐山先生よ
りご紹介。手紬手織、藍染や曲げわっぱ
の商品開発に携わるなど、工芸品に造詣
が深いため。
河井 太一
DENSAN ACADEMY 講師、村澤先生よ
スコト マ デザイン
りご紹介。木工品の加工を得意とし、家
具のデザインなどを行っており、工芸品
に造詣が深いため。
大森 謙一
KENICHIRO OOMORI
DENSAN ACADEMY 講師、桐山先生よ
郎
MOVING DESIGN
りご紹介。木曽漆器や江戸硝子などのデ
ザインに取り組み、工芸品に造詣が深い
ため。
森野 純一
DENSAN ACADEMY 講師、村澤先生よ
モリノデザイン
りご紹介。木工品や革製品などの工芸品
に造詣が深いため。
根本 崇史
DENSAN ACADEMY 講師、桐山先生よ
PORE
りご紹介。プロダクトデザインを中心に
22
─ 22 ─
手掛け、富山デザインウエーブに参加し
ガラスをデザインするなど、工芸品に造
詣が深いため。
23
─ 23 ─
5. 品評会開催報告
1.開催概要
DENSAN ACADEMY 受講生を対象に、8 月から 10 月までの講座で学んだことが、受講生
自身の制作にどのように反映されたかを測定するため、品評会を行った。講座参加の講師
陣からの第 4 回目講座時での講評、及び、開催期間中に得られる一般消費者からのアンケ
ートによって、受講生に対してフィードバックを行った。
伝統工芸ウィークである 10 月 24 日から 11 月 3 日まで開催された、
JAPAN TRADITIONAL
CRAFTS WEEK(一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会が主催)と開催時期を重ねるこ
とで、且つ、工芸品好きが集まる青山スクエアで開催することで、より多くの意見を回収
することができた。
2.開催期間
2015 年 10 月 24 日(土)から 11 月 3 日(火)の 11 日間
※ただし展示のみ 11 月 11 日(水)まで
3.開催場所
伝統工芸 青山スクエア
〒107-0052
東京都港区赤坂 8-1-22 赤坂王子ビル
4.参加者
DENSAN ACADEMY 全受講者 43 名のうち 23 名
5. アンケート調査実施場所
24
─ 24 ─
2015 年 10 月 24 日から 10 月 29 日 伝統工芸 青山スクエア 2 階
2015 年 10 月 30 日から 11 月 3 日
伝統工芸 青山スクエア 1 階
(11 月 4 日から 11 月 11 日までは展示のみ)
6. アンケート調査対象者
無作為に抽出した来場者 160 名
7. アンケート回答数と回答率
アンケートは、前半:品評会リスト 1-12、後半:品評会リスト 13-23 と 2 部に分
け、160 名から回答を得た。結果、受講生一人当たり 80 件の回答数が得られた。
設問の総回答数:1840 件
有効回答数は 1624 件、有効回答率 88%
※回答が空欄の場合や「はい」か「いいえ」の設問に対し「どちらともいえない」
回答は無効とした。
25
─ 25 ─
8. アンケート調査内容(サンプル)
【DENSAN ACADEMY】品評会アンケート
このたびは、【DENSAN ACADEMY】品評会アンケートにご協力いただきまして誠にありがとうございます。
経済産業省ではこの8月より、「伝統工芸の未来を担う人材育成講座」を開催しています。
「伝統的工芸品」の製造に従事して15年以内の若手職人に「マーケティング」「コミュニケーション力」「地域ブランド力」など、今まで学ぶ機会がなかったジャンルを体系立てて学んで頂く講座となっています。
この品評会は、8月から3回、延べ6日間みっちりと講座で学んだことを活かして、各々の作品がどのように変わったかを見るためのものとなります。
現在の受講生の作品をご覧になり、皆様がどのように感じたかを率直にお伝えいただけますと幸いです。
なお、頂いた回答はアンケートの目的以外には一切使用いたしません。
■お客様について、以下のご質問にお答えください
性別
□ 女性 □ 男性
年齢
□ 10代 □ 20代 □ 30代 □ 40代 □ 50代 □ 60代 □ 70代
番号
製作者
現在のお住まい
購入したいと思うか
その理由(複数回答可)
個別の商品に関する自由意見
この産地のモノづくりについて
例:3-1 ○○
知っていたか
(のように、感じた点、改良点等 是非コ
メント下さい)
1
田村俊介
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
2
阿部慎太朗
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
※笠間焼
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
3
高野利明
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
4
南部 比呂美
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
5
渡邉直子
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
6
小川代蔵
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
7
櫻井尚道
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
8
中田 大輔
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
9
羽鳥 由有
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
10
那須恵子
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
11
土屋隆
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
12
飯山園子
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
26
─ 26 ─
9. アンケート結果総括
消費者からのアンケートでは、購入したいか・したくないかという点を切り口に、男女
別や年代別で集計を行った。
人気の上位を占めた作品は、これまでの工芸品では弱み(消費者にとってはマイナスポ
イント)としてとらえられていた部分をいかに現代技術やサービスで補い、プラスの転換
ができていたか、考え方を変えることで得られたプラスの発想の転換ができていたかなど
の作品だったように思われる。
それらの発想は、今後どのような商品を生み出す際にも転用できる大きな武器となる。
上記のような観点で、今回の講座科目である、「マネジメント」「マーケティング」「デ
ザイン」「情報伝達」「流通」などを学習し、それがどのように活かされたかを見る目的
としては、目的が達成されたと考えられる。今後の受講生が自身でブランディングしてい
ける力を、はじめの一歩だとしても身に付け始めているので、この講座の意義は非常に大
きかったといえる。
※アンケート集計結果は巻末の参考資料に掲載。
27
─ 27 ─
6.
第 4 回目講座開催報告
1.DENSAN ACADEMY 2015 第 4 回
期間
会場
開催概要
平成 27 年 12 月 12 日(土)~12 月 13 日(日)
12 月 12 日
経済産業省 共用会議室(東京都千代田区霞が関 1-3-1)
12 月 13 日
都内各所の見学
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの各
内容
分野でご活躍のプロフェッショナルな方々を講師として、これからのつくり手にと
って必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を体系的に取得する全 4 回の
講座うち第 4 回
受講生 43 人 / 28 産地
2.総括
8 月から 4 回にわたって開催した DENSAN ACADEMY が無事に終了した。
講座の受講生募集に対しては、全国各地から応募があり、全回出席に多少の不安が感じら
れたが、ほとんどの受講生が全講座通しで出席することが出来ていた。講座から得られた
ことは受講生にとって各々あるが、全国の若手職人たちとかけがえのないネットワークが
できたこと、これからのモノづくりに対する責任や、これまで継承していた伝統工芸を背
負っていく覚悟を意識しだしたことは一定の成果と言える。
また、参加した講師陣からは、受講生と出会えたことを喜び、近い将来は生徒と講師とい
う関係ではなく、成熟した仕事仲間として再び出会えることを楽しみにしているとの声が
聞かれた。
3. 出席者状況

講座 12 月 12 日の受講生総出席者数
30 名(43 名のうち)

交流会における受講生総出席者数

店舗ツアー12 月 13 日の受講生総出席者数
29 名(43 名のうち)
29 名(43 名のうち)
28
─ 28 ─
4. 講座内容
講座 17「事業計画の総括と補講および講評会」
監修:赤瀬 浩成
第 4 回目の講座は、座学の最終講座を実施した。
前半の 3 時間では、事業計画等の経営に関する補講と最終まとめとして、事業計画策定の
上でのキーポイント(どこをターゲットにするか、など)を再度講義するとともに、受講
生各々の事業計画に対して指導し、最後に受講生全員からの感想を聞いた。これまで学ん
だことも大切であるが、さらに重要なのはそれをこれからどのように活かして行くかとい
うことであり、受講生全員から、今後の覚悟を聞くことができた。
後半は、これまで関わった講師陣が参加し、受講生の作品に対するディスカッションと、
品評会に対する講評会を行った。講師からは厳しい意見が数多く寄せられたが、受講生は
各々真剣に受け止めていた。
また、ほかの受講生に対する講評も熱心に聞き入り、自分の今後のモノづくりに活かすべ
く、一生懸命に吸収していた様子が見られた。
講座 19「ナビゲーターと一緒にめぐる東京人気店 店舗視察」
ナビゲーター:松坂 香里
最終講座では、今後のモノづくりにヒントを与える店舗を見学し、見聞を広めた。店舗と
産地がコラボレーションするイベントである、JAPAN TRADITIONAL CRAFTS WEEK
に参加した店舗からは、工芸品産地との取り組みや、工芸品を扱う際に注意していること
などを担当者からレクチャーしてもらった。
各店舗では受講生が、店舗の隅々まで、また商品の細部に至るまで熱心に見学し、店舗担
当者に積極的に質問を投げかける姿が随所にみられた。視察中、数人の受講生に感想をヒ
アリングすると、早くも作品制作のイメージが膨らんでいるようで、ナビゲーターの提案
通り、見学する店舗に展開できそうな自身の商品イメージを各々見出していた。
29
─ 29 ─
【訪問店舗先】
・TIME & STYLE MIDTOWN
店舗紹介:日本の美と本質的なものづくりを追求する店舗として、日本の文化を
現代のライフスタイルで表現し、世界へ発信し続けている。200 坪のゆったりとし
た店内は、リビング・ダイニングからテーブルウェアなどのインテリアエレメン
トまで総合的な住空間を提案している。
・LIBECO HOME
店舗紹介:ベルギー王室で愛用されているリネンブランドで、150 年以上の歴史を
持つ専門店。テーブルリネン、ベッドリネンからインテリアアイテムまで、生活
を彩る様々な商品を扱う。柔らかくしなやかな最高級のリネンを日常の生活に提
案している。
・THE COVER NIPPON
店舗紹介:世界の人と文化が交流する六本木で「創造と練磨が生み出す、新しい
日本の様式」をコンセプトに素材、デザイン、しつらえ、モノづくり、環境にこ
だわった衣食住の品々を取り揃え、新しい生活を提案するライフスタイルショッ
プを展開している。
・かぐれ東京ミッドタウン
店舗紹介:心とからだが気持ちいい暮らしを提案するライフスタイルショップ。
安心でおいしい食材、手仕事、衣服、コスメなど、すべてにおいて大地を感じる
暮らしを提案するべく、各地で思いをつむぐかぐれの中でも、コスメやインナー
を多く取り揃えている。
・プレインピープル六本木
店舗紹介:「自然体で心地よく、衣食住提案型ライフスタイルストア」として、
リラックス感と美しさをあわせもつレディースの洋服を中心に、国内外からバイ
イングしたアートなファッション雑貨やインテリア小物、身体にやさしくおいし
い調味料やお茶など、オールジェンダー・オールエイジに向けたお店。
・AGITO
30
─ 30 ─
店舗紹介:インテリアを通して世界中の文化を提供するブランド。国内外の洗練
されたブランドを中心に独自のセンスによってライフスタイルを提案し、こだわ
りのある大人の人生を豊かにする特別な存在として、真の生活の楽しさや豊かさ
を発信している。
・LIVING MOTIF
店舗紹介:「デザインのある生活」をテーマとして 1981 年にオープン。国内外の
優れた生活雑貨を取り揃え、ゆとりある空間で豊かなライフスタイルを提案して
いる。B1F は書籍と家具、1F はテーブル・キッチンウェアやバスグッズなど、2F
はステーショナリーや趣味雑貨を取り揃えている。
・伝統工芸 青山スクエア
店舗紹介:一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会が運営しており、織物・染色
品・陶磁器・和紙など、全国の伝統的工芸品およそ 3500 点を集めた施設。随時出
展品が入れ替わる常設展示のほか、2 週間交替で開設している特別展、1 週間交代
の匠コーナーでは、つくり手による実演・ワークショップなども楽しめる。
31
─ 31 ─
7. 総括
以上のように、これからのつくり手にとって必要な、販路開拓や商品開発のベースとな
る知識を体系的に取得することのできる講座を開催し、「マネジメント」「マーケティン
グ」「デザイン」「情報伝達」「流通」などを学び、自分自身をブランディングし、将来
的に自分の力で商品を販売していくためのノウハウや幅広い知識を身に着けることができ
る講座プログラムを開発、実施した。具体的には、各科目ごとの 50 ページ程度のテキスト
および講座 DVD の制作、全 4 回の講座の実施と、1 回の品評会の開催である。さらに、そ
れらの中で、本事業の参加者に対する効果測定も併せて実施した。
結果としては、最終回全講座総括の調査アンケートで得られた、講師の総合満足度 5.0(5
点満点中)・テキストの総合満足度 4.7(5 点満点中)という結果にある通り、若手工芸品
製造者に対して、開発した講座プログラムが非常に有効であることを確認することができ
た。要因として考えられることは、それぞれの分野の第一線で活躍する優れた講師陣を構
成できたこと、及び、その講座を支える、ボリュームあるテキストの制作ができたことで
ある。テキストの総合満足度が満点に至らなかった理由としては、先ほど述べたとおり、
ボリュームあるテキストであったがゆえに、科目の理解を深めるには何度も読み返し、ま
た復習を重ねる必要のある、内容の極めて濃い構成になっているためと思われる。
そのほか確認できた本講座プログラムの効果は、工芸士を取り巻く現状の課題と併せて
以下のとおりであると考えられる。
①「モノをつくる」ことのみで、経営の観点がないことにより、長期的な成長を考えられ
なかった。
「早い・安い・うまい」と表現した受講生がいたが、職人があるべき姿として、
ひたすらモノを作ることのみを親方から教え込まれるケースが未だに多々あるよ
うだ。そうした姿勢が適合していた過去はそれで良かったかもしれないが、デザ
インなどが優れた海外製があふれ、流通形態も多様化している昨今では、適格な
状況判断力と自身をブランディングする能力も、現代を生きる工芸士には必要で
ある。
32
─ 32 ─
また、数字で状況把握をし、理論的に現状の経営状態を捉えることもしてこなか
った受講生が多い。
従って、長期的な視野で自らの経営環境を捉え、例えば、いくつ作っていくらで
売ればいくらの儲けとなり、その儲けで新しいことができるなどの、長期的な展
望も描けず、描く習慣もなかった。
本事業で、経営の講座を各回に実施したことにより、数字で物事を捉え、考えて
いくことの習慣づけを促すことができ、「モノの見方が変わった」、という受講
生の声を多く得ることができた。さらに、数字の積み重ねで会社や事業のビジョ
ンを描けるということを理解してもらうことが、受講生の長期的なモチベーショ
ンの向上にもつながった。
②現代の職人に求められている必要な知識を、体系立てて学べる機会がなかった。
上記の①にもつながることだが、現代を生きる職人が、以下の状況に対応できて
いない現状がある。

消費者の生活習慣の変化

消費者がほしいと思うデザイン・機能性・モノが分からない、作れない

デザイナーの活用の仕方、付き合い方が分からない

工芸品の魅力を伝えることができない

工芸品が高額になる理由を伝えることができない

新たな販路を見つけることができない、また、新たな販路に向けた商品が分
からない

継続的なマーケティング方法がわからない

利益を出す仕組みづくりが構築できていない
これらの問題を解決するには、単発の講座ではなく、これらの問題に対応する科
目を体系立てて学んで、使える知識として吸収していく必要がある。本事業で開
発した教育プログラムは、まさに上記のような現状を、単発の新商品開発による
33
─ 33 ─
手段などの対処療法ではなく、将来の産地を支える若手に、長期的・根本的に現
状を改善すべく企画したものである。
本事業では、「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流
通」「知財関連」「ブランディング」「インバウンド対策」を網羅したことによ
り、多角的な視点で各受講生の専門分野の見つめ直しが実現した。また、講師陣
と綿密な打ち合わせを重ねることで、現状の工芸士の問題を共有し、その対策と
もなる活きた情報を提供することができ、テキストにも反映させることができた。
具体的な一例としては、プロモーション・マーケティングに現代大きく関わるイ
ンターネット活用した講座(講師:桜井氏)である。平成 26 年版の情報通信白書
によれば、平成 25 年末のインターネット利用者数は、平成 24 年末より 392 万人
増加して 10,044 万人(前年比 4.1%増)、人口普及率は 82.8%(前年差 3.3 ポイ
ント増)となった。また、端末別インターネット利用状況をみると、「自宅のパ
ソコン」が 58.4%と最も多く、次いで「スマートフォン」(42.4%)、「自宅以
外のパソコン」(27.9%)となっている。しかし、ここまでインターネットが身近
なものになっているにもかかわらず、多くの受講生にとって、販促やプロモーシ
ョンの手段としてインターネットを活用できているとは言い難い状況である。そ
こで今回の「情報伝達」の講座では、そのような現状を講師と協議した結果、よ
り入り口として入りやすいフェイスブックに焦点を置き、使い方のイロハに始ま
り、実際に各受講生が活用できるよう、アカウントの作成補助や、グループ作り
を行い、継続的に受講生が繋がっていける環境を構築したばかりでなく、個々が
発信できるノウハウを講座時とテキストにて伝えた。
さらに、若手バイヤー、消費者、デザイナーを交えた交流会を毎回開催すること
により、普段交流することのない人脈形成ができたばかりでなく、職人以外の立
場からの工芸品に対する様々な視点を体感することができたようだ。消費者が求
めている工芸品の機能性に関する点や、欲しいけれども売っていない工芸品につ
いてなどの消費者の生の意見をいつでもヒアリングできる仲間ができた。さらに、
交流会を通して、消費者に工芸品の良さを伝える際のポイント、バイヤーが商品
を選ぶ際のポイントやデザイナーとの付き合い方などを学んでもらうことができ
た。
34
─ 34 ─
最後に、最終回の講座で東京の人気店を巡るツアーを企画し、人気のライフスタ
イルショップのスタッフに直接解説してもらう店舗訪問については、今後自分が
販路を開拓するにあたり、より可能性を見いだせる商品として何が作れるか、思
い思いにイメージを膨らませることができたとの声が多く挙げられた。実際に空
間や、事例を見て体感することで、机上では伝わらないことも最終日に総括とし
て吸収できたようであった。
③職人同士、業種を超えた横のつながりがこれまで得られなかった。
若手工芸士たちが今回の講座に対し受講を決意するにあたり、約半数の
受講生の決定打となったのが、ほかの業種で自分と同じような悩みを持
った若手工芸士たちと多く出会えそうだから、というものだった。
実際今回の参加者に直接話を聞くと、地域や産地を越えて、同業他者と
知り合える機会はほとんどない。従って、異業種を知ることもなく、将
来的な後継者育成の課題や新規販路開拓などの共通の問題を共有するこ
とによって得られる、問題解決に繋がる別の視点を得られることもない。
これは、今後の工芸産地を担う若手の人・モノ・コトに繋がる知識体系
などにとって大きな損失である。例えば、古い商店街の 2 代目が面で繋
がって、地域を盛り上げていくことが可能なように、若手工芸士たちも
積極的に横のつながりを強化し、工芸品産地全体の活性化に繋がってい
くことが期待される。
今回の講座では、それぞれが打ち解ける前に、同じ業種が重ならないよ
う配慮したグループ分けをし、全講座を通して最後まで同一グループで
学びを深めてもらうことで、よりお互いの産地の状況を共有することが
できた。5 か月間に 4 回の講座、しかも 1 回あたり 1 泊 2 日のコースで
濃密な時間を共に過ごし、議論を深め、最後のアンケートでは「どこの
産地も類似の問題を抱えており、今後も他の受講生と繋がっていき、お
互いに助け合うべきだ」との意見が多くみられた。
35
─ 35 ─
補足情報になるが、今回の受講をきっかけに、受講生数人が集まり、IFFT/
インテリア ライフスタイル リビングというメサゴ・メッセフランクフ
ルト(株)が主催する展示会に共同出展する動きもみられる。
本事業がきっかけで、今まであり得なかった若手異業種職人同士が連携
し、新たなことに取り組む動きにつながることこそ、本事業の紛れもな
い大きな成果といえよう。
36
─ 36 ─
8. 参考資料
─ 37 ─
1. 受講生分析
 業種別には、陶磁器の9名を筆頭に、漆器6名、織物5名、仏壇・仏具5名の順で
参加者が多い
 ある特定産地(名古屋仏壇・甲州水晶貴石)を除くと、業種別の伝統的工芸品
従事者数の比率と整合が取れている
業種
陶磁器
漆器
織物
その他工芸品
金工品
仏壇・仏具
石工品
材料・用具
人形
染色品
竹工品
木工品
総計
人数
9
6
5
4
4
4
3
2
2
2
1
1
43
─ 38 ─
1. 受講生分析~都道府県別
エリア別には、東京に近い関東経済局管轄エリアから20名。その次にアクセスし
易い中部経済局管轄エリアから9名と距離に反比例する参加者数となっている
都道府県
茨城
東京
愛知
滋賀
神奈川
岩手
三重
山梨
石川
大阪
その他
総計
人数
6
6
4
3
3
2
2
2
2
2
11
43
エリア別
人数
北海道エリア
0
東北エリア
4
関東エリア
20
中部エリア
9
近畿エリア
6
中国エリア
1
四国エリア
1
九州エリア
2
合計
43
─ 39 ─
1. 受講生分析~都道府県別
利便性の高い名古屋を除いては、東京から離れれば離れるとほど、交通費の問題があ
るため、参加者が少なくなる傾向にある。中国・四国で2名。九州で2名。北海道は0名
経済局所在地
2
1
2
1
1
3
1
1
1
1
1
6
2
6
4
1
2
1
2
1
─ 40 ─
3
DENSAN ACADEMY
第1回目講座 2015年8月8日・9日
開催風景
1.DENSAN ACADEMY 2015 第1回 開催概要
期間
平成27年8月8日(土)~8月9日(日)
会場
伝統工芸 青山スクエア 2階(東京都港区赤坂8-1-22)
内容
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの
各分野でご活躍のプロフェッショナルな方々を講師として、これからの
つくり手にとって必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を
体系的に取得する全4回の講座うち第1回
受講生
43人 / 28産地
講座1「ブランドを知り経営
戦略を考える」
講師:赤瀬 浩成
講座2「モノづくりの精度を
上げるマーケティングとブ
ランディング」
講師:下川 一哉
講座3
「THE COVER NIPPONのつ
たえてきたこと」
講師:松坂 香里
講座4
「刺さるストーリーがある
商品を開発するために」
講師:大重 亨
─ 41 ─
講座第1回目 全出席者一覧
生徒番
号
区分
名 前
1回目
グループ
産地名
1
伊藤 大輔
C
名古屋仏壇
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
谷脇 英人
田村俊介
阿部慎太朗
高野利明
南部 比呂美
渡邉直子
大関一利
小川代蔵
吉田 真也
田山貴紘
石川俊宏
櫻井尚道
東 香織
E
F
A
B
C
E
F
D
E
F
A
D
E
名古屋仏壇
笠間焼
笠間焼
笠間焼
笠間焼
結城紬
真壁石燈籠
備前焼
南部鉄器
南部鉄器
岐阜提灯
宮城伝統こけし
別府竹細工
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
小久保さくら
中田 大輔
羽鳥 由有
大杉 敏昭
那須恵子
土屋隆
大寄智彦
飯山園子
石野 啓太
石野 伸也
大瀬 輝也
中島律子
三橋肇
木内史子
露木清高
小山広樹
針谷崇之
木下富雄
八内剛志
和田 慎平
松岡輝一
佐藤 元政
清水 祐一郎
三田村義広
小倉 隆
早田憲康
永田陽祐
D
E
E
C
D
A
B
E
F
A
F
A
F
A
A
F
B
C
A
B
C
B
B
C
D
D
C
名古屋仏壇
香川漆器
江戸木目込人形
伊勢形紙
伊勢型紙
甲州水晶貴石細工
甲州水晶貴石細工
信楽焼
信楽焼
信楽焼
本場大島紬
越後上布
鎌倉彫
鎌倉彫
箱根寄木細工
名古屋仏壇
山中漆器
山中漆器
堺打刃物
堺打刃物
京鹿の子絞
信州紬
江戸切子
江戸切子
東京手描友禅
江戸木版画
本場大島紬
42
山本 恭子
B
益子焼
43
大森 康弘
下川一哉
大重亨
桐山登士樹
古田菜穂子
桜井里子
柳原照弘
村澤一晃
D
会津塗
講師
柳沼 周子
高橋陽子
三田珠果
吉岡速人
ゲスト
土橋薫
バイヤー
金森央匡
10名
木下 勝博
高橋 隆太
伊藤保司
梅川 尚子
赤瀬浩成
松坂香里
長谷川謙司
菅裕子
運営 大久保敦子
池葉麻里子
葭田紀子
土屋和子
松田美希
宮井彩
岩村公隆
経産省 藤枝隆
浅田進
松村栄作
所属
株式会社マルスエ佛壇
名古屋仏壇商工共同組合青年部
忍仏具仏壇店
向山窯
阿部製陶所
高野陶房、株式会社ティーフォー
茨城県工業技術センター窯業指導所
野村織物・茨城県工業技術センター繊維工業指導所
大関石材店
備前焼のお店DAIKURA
株式会社岩鋳
タヤマスタジオ株式会社
株式会社 オゼキ
桜井こけし店
一般社団法人くまもと工芸協会
準会員/工房名:craft est 竹香舎
名古屋仏具
中田漆木
株式会社百華人形の野村
株式会社大杉型紙工業
生田嘉範 自宅
華章(七代目土屋華章)
貴石彫刻
山里庵
明山陶業株式会社(明山窯)
明山陶業株式会社
(有)大瀬商店
中田屋織物(有)
鎌倉彫二様堂
一翠堂
(株)露木木工所
小山彫刻
うるしアートはりや
木下富雄
八内刃物製作所
株式会社 和田商店
株式会社京都美京
有限会社 藤本
(株)清水硝子
haku硝子
小倉染芸
株式会社 高橋工房
大島紬 丸恵株式会社,
三井物産株式会社
陶芸かたおか
(伝統工芸士 片岡九二三先生)
塗りどころヒロ
株式会社意と匠研究所
株式会社アクタス
株式会社TRUNK
furuta & associates
株式会社ガイアックス
TERUHIRO YANAGIHARA
ムラサワデザイン
All About スタイルストアMDプロデューサー
風呂敷専門店 むす美
きもの青木
陶香堂
株式会社バルス
株式会社日比谷花壇
awai
銀座夏野
FIAT CAFFÉ SHOTO
IMA CONCEPT STORE
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト
経済産業省
合計
出欠
8月8日
8月9日
講座1日目 交流会 講座2日目
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
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○
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×
×
×
×
○
○
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○
○
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○
○
○
○
×
○
×
○
54
─ 42 ─
子供看護のため欠席
急な仕事のため欠席
出張のため欠席
催事のため欠席
仕事のため欠席
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
×
○
×
×
59
備考
49
DENSAN ACADEMY
第2回目講座 2015年9月5日・6日
開催風景
1.DENSAN ACADEMY 2015 第2回 開催概要
期間
平成27年9月5日(土)~9月6日(日)
会場
伝統工芸 青山スクエア 2階(東京都港区赤坂8-1-22)
内容
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの
各分野でご活躍のプロフェッショナルな方々を講師として、これからの
つくり手にとって必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を
体系的に取得する全4回の講座うち第2回
受講生
43人 / 28産地
講座6
「なにをしたいかとなにをす
べきか」
講師:柳原 照弘
講座7
「伝産ブランドへのブラン
ドフォーメーション 伝産の
ブランド体系考」
講師:桐山 登士樹
講座11
「ソーシャルメディアを活用
し見込み顧客を獲得する」
講師::桜井 里子
講座9
「夢を語り具現化する 事
業計画書をつくり 実行す
るための方法とは」
講師:赤瀬 浩成
講座10
「IN & OUT の循環による
世界に通用する日本のも
のづくりとは?」
講師:古田 菜穂子
─ 43 ─
【DENSAN ACADEMY】
出席者名簿
生徒番
号
区分
名 前
1回目
グループ
出欠
産地名
9月5日
9月6日
備考
講座1日目 交流会 講座2日目
1
伊藤 大輔
C
名古屋仏壇
2
3
4
5
6
7
谷脇 英人
田村俊介
阿部慎太朗
高野利明
南部 比呂美
渡邉直子
E
F
A
B
C
E
名古屋仏壇
笠間焼
笠間焼
笠間焼
笠間焼
結城紬
8
9
10
11
12
13
14
大関一利
小川代蔵
吉田 真也
田山貴紘
石川俊宏
櫻井尚道
東 香織
F
D
E
F
A
D
E
真壁石燈籠
備前焼
南部鉄器
南部鉄器
岐阜提灯
宮城伝統こけし
別府竹細工
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
小久保さくら
中田 大輔
羽鳥 由有
大杉 敏昭
那須恵子
土屋隆
大寄智彦
飯山園子
石野 啓太
石野 伸也
大瀬 輝也
中島律子
三橋肇
木内史子
露木清高
小山広樹
針谷崇之
木下富雄
八内剛志
和田 慎平
松岡輝一
佐藤 元政
清水 祐一郎
三田村義広
小倉 隆
早田憲康
永田陽祐
D
E
E
C
D
A
B
E
F
A
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A
F
A
A
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C
A
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B
B
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D
D
C
名古屋仏壇
香川漆器
江戸木目込人形
伊勢形紙
伊勢型紙
甲州水晶貴石細
工
甲州水晶貴石細
工
信楽焼
信楽焼
信楽焼
本場大島紬
越後上布
鎌倉彫
鎌倉彫
箱根寄木細工
名古屋仏壇
山中漆器
山中漆器
堺打刃物
堺打刃物
京鹿の子絞
信州紬
江戸切子
江戸切子
東京手描友禅
江戸木版画
本場大島紬
42
山本 恭子
B
益子焼
D
会津塗
43
所属
大森 康弘
下川一哉
大重亨
桐山登士樹
講師 古田菜穂子
桜井里子
柳原照弘
村澤一晃
赤瀬浩成
松坂香里
菅裕子
大久保敦子
池葉麻里子
MIJP
葭田紀子
土屋和子
永冨博子
松田美希
石塚睦
宮井彩
岩村公隆
経産省 藤枝隆
浅田進
松村栄作
長谷部文子
株式会社マルスエ佛壇
名古屋仏壇商工共同組合青年部
忍仏具仏壇店
向山窯
阿部製陶所
高野陶房、株式会社ティーフォー
茨城県工業技術センター窯業指導
野村織物・茨城県工業技術セン
ター繊維工業指導所
大関石材店
備前焼のお店DAIKURA
株式会社岩鋳
タヤマスタジオ株式会社
株式会社 オゼキ
桜井こけし店
一般社団法人くまもと工芸協会
準会員/工房名:craft est 竹香舎
名古屋仏具
中田漆木
株式会社百華人形の野村
株式会社大杉型紙工業
生田嘉範 自宅
華章(七代目土屋華章)
貴石彫刻
山里庵
明山陶業株式会社(明山窯)
明山陶業株式会社
(有)大瀬商店
中田屋織物(有)
鎌倉彫二様堂
一翠堂
(株)露木木工所
小山彫刻
うるしアートはりや
木下富雄
八内刃物製作所
株式会社 和田商店
株式会社京都美京
有限会社 藤本
(株)清水硝子
haku硝子
小倉染芸
株式会社 高橋工房
大島紬 丸恵株式会社,
三井物産株式会社
陶芸かたおか
(伝統工芸士 片岡九二三先生)
塗りどころヒロ
株式会社意と匠研究所
株式会社アクタス
株式会社TRUNK
furuta & associates
株式会社ガイアックス
TERUHIRO YANAGIHARA
ムラサワデザイン
○
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四国経済産業局
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受講生のみ
48
34
47
33
48
33
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト
経済産業省
合計
─ 44 ─
配偶者の転勤により
仕事の調整がつかず
子供の行事のため
急な仕事のため
急な受注
仕事の調整がつかず
急な受注
メゾン参加のため
DENSAN ACADEMY
第3回目講座 2015年10月3日・4日
開催風景
1.DENSAN ACADEMY 2015 第3回 開催概要
期間
平成27年10月3日(土)~10月4日(日)
会場
経済産業省 共用会議室(東京都千代田区霞が関1-3-1)
内容
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの
各分野でご活躍のプロフェッショナルな方々を講師として、これからの
つくり手にとって必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を
体系的に取得する全4回の講座うち第3回
受講生
43人 / 28産地
講座12
「伝統工芸とデザイン 大切
なのはデザインプロデュー
スとデザイン戦略」
講師:下川 一哉
講座13
「計画を創り 達成する」
講師:赤瀬 浩成
講座15
「カタチの意味とデザイン
の役割」
講師:村澤 一晃
講座16
「伝産ブランドのブラン
ディング 日常を強みに変
えるアクション考」
講師:桐山 登士樹
─ 45 ─
【DENSAN ACADEMY】
出席者名簿
生徒番
号
区分
名 前
1回目
グループ
産地名
所属
10月3日
10月4日
講座1日目 交流会 講座2日目
1
伊藤 大輔
C
2
3
4
5
6
7
谷脇 英人
田村俊介
阿部慎太朗
高野利明
南部 比呂美
渡邉直子
E
F
A
B
C
E
8
9
10
11
12
13
14
大関一利
小川代蔵
吉田 真也
田山貴紘
石川俊宏
櫻井尚道
東 香織
F
D
E
F
A
D
E
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
小久保さくら
中田 大輔
羽鳥 由有
大杉 敏昭
那須恵子
土屋隆
大寄智彦
飯山園子
石野 啓太
石野 伸也
大瀬 輝也
中島律子
三橋肇
木内史子
露木清高
小山広樹
針谷崇之
木下富雄
八内剛志
和田 慎平
松岡輝一
佐藤 元政
清水 祐一郎
三田村義広
小倉 隆
早田憲康
永田陽祐
D
E
E
C
D
A
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E
F
A
F
A
F
A
A
F
B
C
A
B
C
B
B
C
D
D
C
42
山本 恭子
B
43
出欠
大森 康弘
下川一哉
大重亨
桐山登士樹
講師 古田菜穂子
桜井里子
柳原照弘
村澤一晃
赤瀬浩成
松坂香里
菅裕子
大久保敦子
MIJP
池葉麻里子
葭田紀子
土屋和子
松田美希
宮井彩
岩村公隆
経産省 藤枝隆
浅田進
松村栄作
長谷部文子
末澤千津
D
株式会社マルスエ佛壇
名古屋仏壇商工共同組合青年部
名古屋仏壇
忍仏具仏壇店
笠間焼
向山窯
笠間焼
阿部製陶所
笠間焼
高野陶房、株式会社ティーフォー
笠間焼
茨城県工業技術センター窯業指導所
結城紬
野村織物・茨城県工業技術センター繊維工業指
導所
真壁石燈籠
大関石材店
備前焼
備前焼のお店DAIKURA
南部鉄器
株式会社岩鋳
南部鉄器
タヤマスタジオ株式会社
岐阜提灯
株式会社 オゼキ
宮城伝統こけし 桜井こけし店
別府竹細工
一般社団法人くまもと工芸協会
準会員/工房名:craft est 竹香舎
名古屋仏壇
名古屋仏具
香川漆器
中田漆木
江戸木目込人形 株式会社百華人形の野村
伊勢形紙
株式会社大杉型紙工業
伊勢型紙
生田嘉範 自宅
甲州水晶貴石細 華章(七代目土屋華章)
工
甲州水晶貴石細
貴石彫刻
工
信楽焼
山里庵
信楽焼
明山陶業株式会社(明山窯)
信楽焼
明山陶業株式会社
本場大島紬
(有)大瀬商店
越後上布
中田屋織物(有)
鎌倉彫
鎌倉彫二様堂
鎌倉彫
一翠堂
箱根寄木細工
(株)露木木工所
名古屋仏壇
小山彫刻
山中漆器
うるしアートはりや
山中漆器
木下富雄
堺打刃物
八内刃物製作所
堺打刃物
株式会社 和田商店
京鹿の子絞
株式会社京都美京
信州紬
有限会社 藤本
江戸切子
(株)清水硝子
江戸切子
haku硝子
東京手描友禅
小倉染芸
江戸木版画
株式会社 高橋工房
本場大島紬
大島紬 丸恵株式会社,
三井物産株式会社
益子焼
陶芸かたおか
(伝統工芸士 片岡九二三先生)
会津塗
塗りどころヒロ
株式会社意と匠研究所
株式会社アクタス
株式会社TRUNK
furuta & associates
株式会社ガイアックス
TERUHIRO YANAGIHARA
ムラサワデザイン
名古屋仏壇
JTCW
品評会
参加
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四国経済産業局
高松市 創造都市推進局産業振興課
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受講生のみ
47
34
41
29
43
30
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト
経済産業省
合計
─ 46 ─
備考
講評会17時から参加
写真?
写真?
25
DENSAN ACADEMY
第4回目講座 2015年12月12日・13日
開催風景
講座19
「ナビゲーターと一緒にめぐる東京人気店 店舗視察」
ナビゲーター:松坂 香里
1.DENSAN ACADEMY 2015 第4回 開催概要
期間
平成27年12月12日(土)~12月13日(日)
会場
経済産業省 共用会議室(東京都千代田区霞が関1-3-1)
及び各店舗の見学
内容
「マネジメント」「マーケティング」「デザイン」「情報伝達」「流通」などの
各分野でご活躍のプロフェッショナルな方々を講師として、これからの
つくり手にとって必要な、販路開拓や商品開発のベースとなる知識を
体系的に取得する全4回の講座うち第3回
受講生
43人 / 28産地
TIME & STYLE MIDTOWN
店舗では、駒形様と矢島様にご協力いただきました。
THE COVER NIPPON
ナビゲーター松坂の解説。
講座17
「事業計画の総括と補講および講評会」
監修:赤瀬 浩成
LIBECO HOME
福江店長によるレクチャーがあり、熱心に質問を
投げかけました。
─ 47 ─
店舗見学は伝統工芸 青山スクエアで終了。
相談員の指田様にお話を伺いました。
集合写真
【DENSAN ACADEMY】
出席者名簿
生徒番
号
区分
出欠
名 前
グループ
所属
12月12日
備考
12月13日
講座1日目 交流会 講座2日目
1
伊藤 大輔
C
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
谷脇 英人
田村俊介
阿部慎太朗
高野利明
南部 比呂美
渡邉直子
大関一利
小川代蔵
吉田 真也
田山貴紘
石川俊宏
櫻井尚道
東 香織
E
F
A
B
C
E
F
D
E
F
A
D
E
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
小久保さくら
中田 大輔
羽鳥 由有
大杉 敏昭
那須恵子
土屋隆
大寄智彦
飯山園子
石野 啓太
石野 伸也
大瀬 輝也
中島律子
三橋肇
木内史子
露木清高
小山広樹
針谷崇之
木下富雄
八内剛志
和田 慎平
松岡輝一
佐藤 元政
清水 祐一郎
三田村義広
小倉 隆
早田憲康
永田陽祐
D
E
E
C
D
A
B
E
F
A
F
A
F
A
A
F
B
C
A
B
C
B
B
C
D
D
C
42
山本 恭子
B
43
産地名
大森 康弘
下川一哉
大重亨
桐山登士樹
講師 古田菜穂子
桜井里子
柳原照弘
村澤一晃
赤瀬浩成
松坂香里
菅裕子
大久保敦子
MIJP
池葉麻里子
葭田紀子
末次恵美
木頃正也
髙橋政義(室長)
宮井彩
岩村公隆
経産省
藤枝隆
浅田進
松村栄作
酒井正明
末澤千津
生駒芳子
本田勝乃助
D
株式会社マルスエ佛壇
名古屋仏壇商工共同組合青年部
名古屋仏壇
忍仏具仏壇店
笠間焼
向山窯
笠間焼
阿部製陶所
笠間焼
高野陶房、株式会社ティーフォー
笠間焼
茨城県工業技術センター窯業指導所
結城紬
野村織物・茨城県工業技術センター繊維工業指導所
真壁石燈籠
大関石材店
備前焼
備前焼のお店DAIKURA
南部鉄器
株式会社岩鋳
南部鉄器
タヤマスタジオ株式会社
岐阜提灯
株式会社 オゼキ
宮城伝統こけし
桜井こけし店
別府竹細工
一般社団法人くまもと工芸協会
準会員/工房名:craft est 竹香舎
名古屋仏壇
名古屋仏具
香川漆器
中田漆木
江戸木目込人形 株式会社百華人形の野村
伊勢形紙
株式会社大杉型紙工業
伊勢型紙
生田嘉範 自宅
甲州水晶貴石細 華章(七代目土屋華章)
工
甲州水晶貴石細
貴石彫刻
工
信楽焼
山里庵
信楽焼
明山陶業株式会社(明山窯)
信楽焼
明山陶業株式会社
本場大島紬
(有)大瀬商店
越後上布
中田屋織物(有)
鎌倉彫
鎌倉彫二様堂
鎌倉彫
一翠堂
箱根寄木細工
(株)露木木工所
名古屋仏壇
小山彫刻
山中漆器
うるしアートはりや
山中漆器
木下富雄
堺打刃物
八内刃物製作所
堺打刃物
株式会社 和田商店
京鹿の子絞
株式会社京都美京
信州紬
有限会社 藤本
江戸切子
(株)清水硝子
江戸切子
haku硝子
東京手描友禅
小倉染芸
江戸木版画
株式会社 高橋工房
本場大島紬
大島紬 丸恵株式会社,
三井物産株式会社
益子焼
陶芸かたおか
(伝統工芸士 片岡九二三先生)
会津塗
塗りどころヒロ
株式会社意と匠研究所
株式会社アクタス
株式会社TRUNK
furuta & associates
株式会社ガイアックス
TERUHIRO YANAGIHARA
ムラサワデザイン
名古屋仏壇
メイド・イン・ジャパン・プロジェクト
経済産業省
一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会
高松市 創造都市推進局産業振興課
合計
受講生のみ
─ 48 ─
○
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○
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×
○
×
×
49
30
46
29
35
29
急用発生
受注に追いつかず
展示会初日
仕事
配偶者の転勤により
山梨県事業
展示会初日
仕事
仕事
仕事
出張
14時会場入り予定
第1回交流会 8月8日 ゲストバイヤー10名リスト
名 前
会社名
選定理由
1
B
柳沼 周子
All About スタイルストア
MDプロデューサー
オンラインで様々なヒト・モノ・コトを扱うAll Aboutで、プロデュー
サーとして工芸品を扱うことも多く博識なため。
2
A
高橋 陽子
風呂敷専門店 むす美
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、JTCWへの参加経験もあり、異業
種で工芸品を売るノウハウがあるため。
3
B
三田 珠果
きもの青木
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、JTCWへの参加経験もあり、工芸
品に造詣が深いため。
4
C
吉岡 速人
陶香堂
陶磁器に特化した店舗経営者でもあり、バイイングのみならず商品企
画も行っているため。
5
F
土橋 薫
株式会社バルス
6
C
金森 央匡
株式会社日比谷花壇
7
D
木下 勝博
awai
8
E
高橋 隆太
銀座夏野
9
D
伊藤 保司
FIAT CAFFÉ SHOTO
10
E
梅川 尚子
IMA CONCEPT STORE
新しい見せ方に特化したライフスタイルショップのバイヤーであり、受講生に
工芸品の見せ方を伝えたいため。
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、JTCWへの参加経験もあ
り、異業種ながら工芸品を売るノウハウを持っているため。
着物専門店のバイヤーであるばかりでなく、伝統工芸のリプロデュー
サーとして活躍し、博識なため。
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、JTCWへの参加経験もあ
り、工芸品に造詣が深いため。
異業種コラボを積極的に実施しているフィアットに関連するフィアットカフェの
店長で、様々な視点で発言できるため。
工芸品産地と組んで交流を深めるイベント、JTCWへの参加経験もあ
り、異業種で工芸品を売るノウハウがあるため。
─ 49 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:柳沼 周子
所属:オールアバウト
最近取り組んでいる仕事など:
WEB ストアでは 10 年以上にわたって取り組んでおり、最近代官山に実店舗を開店。
近年はインバウンドの可能性を大いに感じている。

テーマ「伝統工芸の未来」についての発言内容:
web ストア 10 周年を迎え、代官山に実店舗を開いたところ、海外のお客様は 4,000 円以上
する作家ものを購入する傾向が強く、新たな発見をしている。
ネットで現物を見ずに伝統工芸品を販売するのは難しいと思っていたので、エントリーライ
ンとして低価格のもの(軽いモノ)を設定したがそれは売り手の思い込みかもと思っている。
工芸士と話し、思った以上にフレキシブルで発想が豊かだと気付いた。勝手にハードルを設
けていた。

受講生の反応:
針谷【山中漆器】
母の代では 50 万円などの作家志向のものが売れていたが、最近は催事で平均 3 万円のも
の中心。その中間の売れ筋を作ることが重要だと思っている。
和田【堺打刃物】 現在購入者はほぼプロの料理人ばかり。海外の人は刀の代わりとして購入していく。一般
の方は包丁を研がなくなったが、一般の方へのアプローチが今までなかったので考えていきたい。
佐藤【信州紬】 凹凸のある紬は世界でも珍しい織物なので海外の人にどう売っていくかが課題(数年前に外
人に羽織ブームがあった)
。今あるものに対応して若い人にも魅力を伝えたい。
清水【江戸切子】 スカイツリー効果で下町にスポットが当たり人気が出ている。しかし、5,000~10,000 円の
商品希望が多いがその価格帯は難しい。付加価値のあるデザイン開発。若手育成の学校があったらいいのに。
山本【益子焼】
昔は 100 個単位の注文だったが、今は 10 個単位に減っている。自分でしっかり考えて作れ
るようにならなければいけないと痛感している。
高野【笠間焼】
需要が増え、会社組織にしたので、今後も成長し続けるために学んでいきたい。
─ 50 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:高橋 陽子
所属:山田繊維株式会社 SHOP むす美
最近取り組んでいる仕事など:

ふろしき=つつむ事、つつむ文化を知ってもらうために講習会を店舗にて行っている。
対象は一般の方、企業の方。

JTCW コラボ事業で杞柳細工と組んでいる。作り手さんのものを紹介し、包み方を提
案している。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容とそれに対しての受講生の反応:
(バイヤー:SHOP むす美
高橋陽子)
・今までとは違う売り方をしてこれから先につなげていく必要がある。
・
「生活」と「物」がマッチすることが一般の人が物を買いたくなる時である。どう物をつ
くるか、どうマッチングするか。
・海外の人へ日本のものの良さをしっかり伝える事の大切さを感じる。
・一人の力ではなく、みんなの力を結集して産地の再興に取り組む必要がある。
(甲州水晶貴石細工:土屋隆)
・百貨店に立っているとここ数年変化を感じる。包丁や漆器など、生活に根ざした日本製の
ものは売れている。つくり手の顔が会って成り立っていると思う。
(岐阜提灯:石川俊宏)
・百貨店では値段でセレクトされると感じている。一般的には 100 均と何が違うのかと聞
かれ、価格は安くなっている。
・会社の方針として提灯は会社の中心であるが、お盆行事などが少なくなっているので需要
は減っている。インテリア用の照明器具なども取り組んでいきたい。
(越後上布:中島律子)
・着物を作るのに 1 年かかり、数百万円から 1000 万円するが、それでもそれを買う人がい
る。少し安い絹織物などもやっており、風合いの違いなどお客様へ直接説明したい。しか
しお客様との直接取引には問屋都の関係上問題がある。
(箱根寄木細工:露木清高)
・箱根のおみやげ品として発展してきた。美術工芸品は少ない。箱根の噴火で観光客が減っ
ている。
・地のものをこだわって提供している箱根のある旅館で、部屋のインテリアに寄木細工を使
─ 51 ─
いたいという依頼がありプロヂュースしている。コラボ事業として進めている。
(鎌倉彫:木内史子)
・鎌倉彫のお店をやっているが、商品の売上は 2 割、材料などが 8 割で運営している。
・外国人客が増えた。
(堺打刃物:八内剛志)
・後継者不足が深刻な問題。今堺刃物は今、海外需要が大きく 5 割を占める。発注がどんど
ん来ている状態で人でが足りない。景気が悪い時に辞めた人も多いが、残っている人には
今がチャンスと思う。オリンピックまではいいと思うが、それ以降ブームが去ってしまっ
た時に残れるようにしてくことが必要。
(信楽焼:石野啓太)
・つくり手が責任を持って売る事の必要性を感じる。今までは問屋さんにまかせて売ってい
た。
・ネット通販やのぼり窯をイノベーションした店舗など作って、信楽を訪れてもらう旅行を
トータルに楽しめるようになればと思う。とはいえ根幹はものづくりであると思っている。
・地域は足の引っ張り合いだと感じている。新事業など開始すると問屋から取引を切られる
ことがある。社内では社長であるおやじの説得が必要。
─ 52 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:三田 珠果
所属:きもの青木
最近取り組んでいる仕事など:
銀座のきもの青木店長。場所柄、海外からのお客様も多く、インバウンドの傾向をとても肌
で感じており、力を入れている。
また、JTCW 2015 の参加店舗であり、東京手描友禅とのコラボレーションを企画している。

そのほか、ご意見
着物屋として伝統工芸品を見せる場でもあるので、しっかり説明できるようになりたいと思
い、日々研鑽を積んでいる。機会をいただいた JTCW の場では、直接作り手さんとつなが
ることができるので、様々な対話をして、作り手の想いを買い手に積極的に伝えていく役割
を果たしたいと考えている。
受講生の声
針谷【山中漆器】
母の代では 50 万円などの作家志向のものが売れていたが、最近は催事で平均 3 万円のも
の中心。その中間の売れ筋を作ることが重要だと思っている。
和田【堺打刃物】 現在購入者はほぼプロの料理人ばかり。海外の人は刀の代わりとして購入していく。一般
の方は包丁を研がなくなったが、一般の方へのアプローチが今までなかったので考えていきたい。
佐藤【信州紬】 凹凸のある紬は世界でも珍しい織物なので海外の人にどう売っていくかが課題(数年前に外
人に羽織ブームがあった)
。今あるものに対応して若い人にも魅力を伝えたい。
清水【江戸切子】 スカイツリー効果で下町にスポットが当たり人気が出ている。しかし、5,000~10,000 円の
商品希望が多いがその価格帯は難しい。付加価値のあるデザイン開発。若手育成の学校があったらいいのに。
山本【益子焼】
昔は 100 個単位の注文だったが、今は 10 個単位に減っている。自分でしっかり考えて作れ
るようにならなければいけないと痛感している。
高野【笠間焼】
需要が増え、会社組織にしたので、今後も成長し続けるために学んでいきたい。
─ 53 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:吉岡 速人
所属:株式会社 陶香堂
最近取り組んでいる仕事など:
◇和食器中心の小売店。東京赤坂の地で創業 70 年。宮内庁献上品から家庭用の
うつわ、業務用食器まで幅広く陶器(磁器)を扱う。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容とそれに対しての受講生の
反応:
◇赤坂という土地柄、日々外国人が多く来店し、日本の工芸品・日本文化に興味
を持つ方が増えていると肌で感じる。しかし、そういった関心の高い外国人への
商売が順調かというと、そうでもない。まだまだ、日本人が伝統工芸等に関して
の理解・知識がない人が多く、外国人にうまく伝えきれていないと感じている。
◇つくり手がどういった気持ちでつくっているかを、しっかりと消費者に届け
なければならないと、強く痛感した。消費者にきちんとつくり手の想いを届けな
ければ、工芸品の知識が乏しい日本の現状を打破できないだろうと考えている。
◇つくり手側も、産地の歴史・ものづくりの工程・おもい等をもっともっと産地
から発信していき、中間業者へ伝えていってほしい。そうすれば、もっとつくり
手・小売業者・消費者との横のつながり、相互理解が深まることで日本の工芸品
普及につながるのではないかと感じている。
◇こういう機会を与えていただいたことに感謝し、商売分野に活かしていきたい。
自分は一端ながらも、消費者に伝える機会を今後も増やしていきたい。
➡(受講生:笠間焼
南部さん)いまは、つくるだけで精いっぱい。産地にはな
かなかエンドユーザーの声が届きにくいが、消費地にいくと、つくる時間をとら
れてしまうため、そのジレンマがある。商社・小売りは、もっと産地に声を届け
てほしい。産地の声が届かなくなると、買ってもらえるものがつくれなくなりど
んどん悪循環になってしまう。
─ 54 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:土橋 薫
所属:株式会社バルス
最近取り組んでいる仕事など:
株式会社バルスにて J-Period や AGITO を担当し、主に商品企画に従事して
いる。日ごろから産地に赴きバイヤーとしての買い付けと、オリジナル商品開発
も行っている。
JTCW 2015 では上記の 2 店舗担当として丹波立杭焼・津軽塗と組んでおり、ど
ちらへも産地訪問をした。

テーマ「伝統工芸の未来」についての発言内容と受講生の反応:
バイヤーと直接気楽に話せる機会が普段ないため、受講生の方々から活発に質
問がなげ掛けられた。特に多かった質問や話題としては、バイヤーはどのような
商品に惹かれるのか、とインバウンドの状況の 2 点である。
前者の質問に対しては、海外の人が好むものと、日本人が好むものの例をあげな
がら多岐にわたる工芸品について言及し、後者では自社の店を例に、説明をした。
1 日の売り上げの 60%が実に海外観光客からの売り上げによるものの場合があ
る話などには大いに感心していた。

その他
バイヤーからのまとめとしては、伝統工芸品にかかわるもの、作り手・売り手・
使い手に最も必要なものは、相互間の理解であり、作り方やそれが生まれた文化
的背景など本質の理解が重要と感じるとのこと。そのような作り手・売り手の関
係が成り立ってこそ、初めて買い手にもものづくりの本質が伝わっていく。
─ 55 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:金森 央匡
所属:日比谷花壇 日比谷公園通り店
最近取り組んでいる仕事など:
◇2015 年秋の JTCW 参加店舗。有田焼の窯元 4 社と組んで有田焼と花入れの
魅力を伝える新たな製品開発に取り組む予定。有田焼を選定した理由としては、
最近の有田焼の斬新なデザインに引きつけられたから。日比谷公園店は法人利
用も多いので、本物志向の客層を意識しながら開発したい。
◇高級路線を狙っている。ある程度単価や大きさの大きいもの、法人向けなどタ
ーゲットを絞った展開をしている。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容とそれに対しての受講生の
反応:
◇テーブルでは、受講生から様々な話を伺うことができ、我々にとっても大変刺
激を受けた。
聞いていて印象に残ったことは、
「自身の伝統を守りつつ新しいことへ挑戦して
いく」というつくり手としての意気込みが素晴らしいと感じた。
◇伝統工芸は、悪い意味ではなく、古いというイメージをもっているため、古い
ものを大切にしつつ、さらに新しいことに挑戦してほしい。モノではなく、コト
を売る時代になってきていると思うので、今後の試み次第だとおもう。
◇JTCW をはじめとする色々な取り組みに興味をもっているので、力になれる
ことがあれば、これからもぜひ色んなことに協力していきたい。
─ 56 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:木下 勝博
所属:awai
最近取り組んでいる仕事など:
かつて自分が着物の仕事を始めた頃、産地のしがらみや金額について疑問に思
うことばかりであった。自社ブランドの商品作るにあたって、中抜きになる行為
は NG であり、産地のしがらみの壁を乗り越えるのは大変であった。実際、問
屋から消費者までに5~6社が入り、エンドユーザーの欲しい物が作り手には
わからない状況でのモノ作りがなされていると感じた。
現在、お客様が欲しいと思える価値を創造し、提供している。
テーマ「伝統工芸の未来」についての発言内容とそれに対しての受講生の反応:
(1)
着物は 1 着 40 万。銀座で買うか? awai で買うか?という選択ではなく、海外
旅行に行く予定をやめて着物にしようか?エルメスのバッグを買うのをやめて
着物にしようか?というレベルの選択である。
➡受講生にとって、新鮮な話だったようで、驚きの表情で聞き入っていた。
(2)
産地や職人の皆さんに「ウリを説明してください」とお願いすると、一様に産地
というくくりでの特徴を説明しがちだが、自分が産地に行ってコラボしようと
思った場合、産地や伝統というくくりではなく、あなたは何が出来ますか?あな
たのウリは何ですか?という、具体的に職人個人の強みを活かして商品を創造
している。実際に、得意でないものや作りたくないものを作らせても、うまくい
かないと感じており、他との差別化や競争力をつける為にも、強みを活かしたモ
ノ作りで勝負している。ニッチな部分で戦うべき。
➡自分の強みなどを、この講座を通じて、一度整理したいという声が多かった。
(3)お客様が欲しいと思うポイントは何か?
博多献上はもともと格式ある柄であったが、戦後、踊りの人が着用したので、そ
のイメージがついてしまった。ついてしまったイメージを覆すのは大変である
為、どうやったら欲しいと思ってもらえるかを考え、演出する必要がある。
お客様が欲しいと思うポイントは、「ありそうだけどないもの」。
─ 57 ─
具体的には、口では「いいですね」と言ったところで、本当に欲しくなければ1
円もお金を落としていかないのが本当のところ。どうしたら買ってくれるか?
「これは今日ここで買わないと!」
「この店でしか買えない」というシチュエー
ションもお客様の背中を押す手段として重要であると考える。
(4)
ニッチにフォーカスして展開すべき
(5)
毎日が広報活動。皆さんを見ても誰も自分の作品を見える部分に身に付けてい
る人がいない。着物を着ていると色んな知らない人に声をかけられる。毎日が広
報活動であり、格好が良い悪いということに関係なく、身に付けることで、話の
キッカケくらいにはなる。こけしをネックレスのように身に付けていたら恥ず
かしいかもしれない、けれども、変だということで注目をしてもらえるというこ
とを忘れてはいけないし、皆さんにもぜひ実行して頂きたいことです。
(6)
団塊ジュニアなどのお客様をつくるだけでなく、次の世代、その次の世代への売
り方を今から考え、作っていく必要がある。
─ 58 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:高橋 隆太
所属:銀座夏野
最近取り組んでいる仕事など:
銀座で箸専門店を経営。また笠間でギャラリーを経営。
JTCW 2015 に参加しており、念願の二風谷イタとの取引ができるようになった。
土地柄もあり、外国人旅行客が大幅に増加していることを肌で感じている。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容と受講生の反応:
工芸品の一般的価値を考えるうえで、価格を今後倍くらいには適正価格として
上げていかなければならないと感じている。
売り場の最前線にいる立場としては、やはりその素晴らしい工芸品をどのよう
に売っていくか、どのように付加価値をつけていくかというのは大きなテーマ
であり、
産地研修を店舗研修の一環として行っている。
やはり、産地の雰囲気を肌で感じるだけで売り手は変わる。
これからの販売員教育は非常に重要になってくる。
まずは日本語で伝えられるように、意識して日ごろの接客に臨むべき。
─ 59 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:伊藤 保司
所属:フィアット CAFE / アルファロメオ松濤
最近取り組んでいる仕事など:
◇イタリア車のアルファロメオ・FIAT のショールームに併設された CAFÉ の運営。イタリ
ア車をただ買ってもらうだけではなく、
「いかにお客様に楽しんでもらえるか」をコンセプ
トとした様々な企画・運営を実施。
◇JTCW2015 にも参加。山口県の漆器を展示予定。アルファロメオは、105 周年を迎える、
イタリアの伝統あるブランド。一般の人に「伝統」をどう伝えていくかを思案中。
◇日本国内の売上シェアのうち、イタリア車は 20%ほど。そのシェア中でいかに消費者の
心をつかむかが大事。
「今までと違う車屋を目指そう」という目標で取り組んでいる。」
(早
朝ヨガ、JAZZ、イタリアの食文化を伝える等)
◇現在、消費者の心をつかむために「体験」という要素が重要だと考えている。そのために、
様々な企業とコラボレーションを試みている。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容とそれに対しての受講生の反応:
◇伝統工芸品は、伝統のモノというだけではなく、今後様々な魅せ方や、コラボレーション
による試みによって、消費者に「体験」させる事が重要。方法によっては、注目を浴びられ
る可能性が十分にあると感じている
➡(受講生:名古屋仏壇の伊藤さん)今までの仏壇という既成概念にとらわれることなく、
「世界の宗教」という切り口で新しい仏壇のありかたを考えたり、勉強して行けば、国境に
関係なくいろんなアイディアが生まれていくのではないか
◇今回の講習を受けて勉強したことを、とにかく生産者から PR して発信していってほし
い。そうすれば必ず何かが生まれてくるとおもう。
ミラノ万博でも、日本館が一番人気。その中でも陶器など歴史あるものに人々の関心が集ま
っている。イタリアの文化と日本の文化の融合性で協力できる企画があれば、ぜひ積極的に
やっていきたい。
➡(受講生:大島紬の永田さん)
いろんな業界をみて勉強し、
「合いそうだな」
「おもしろそうだな」という企業などの組み先
を見つけていきたい。最終的には、消費者の反応だと思うので、
「消費者に喜んでもらえる
ためにどんなものをつくっていけばいいか」ということを軸につくっていきたい。
─ 60 ─

その他のご意見
(受講生:江戸切子三田村さん)どうすれば、伝統工芸士の年収があがるか?
➡◇イタリアでも、生産者が良い製品として PR するほうが売れる。
工芸品の特徴だけを伝えるのではなく、文化として伝えていくべき。
─ 61 ─
異業種交流会-若手バイヤー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手バイヤー:梅川 尚子
所属:IMA CONCEPT STORE
最近取り組んでいる仕事など:
会社としては、商品が売れるための手伝いをビジュアルカルチャーを通して提
案している。
※JTCW 2015 の参加店舗の担当者であり、六本木 AXIS ビルにあるギャラリー、
IMA CONCEPT STORE では、今日表具とコラボレーションし、写真に合う額
のオリジナルを開発中。

テーマ「伝統工芸の未来」についての発言内容
誰に対してどのように見せていくのかを確立させるとより売れやすくなるので
はないか。今後は、インバウンド客の増加に伴って、より明確に打ち出していく
必要がある。
特に、ストーリーを作って海外のインフラ(メディアやネットワーク)で広めら
れるよう、良さを分かってもらう必要がある。逆にいうと、良さを知ってもらえ
ればすぐに広まるようなものが多いと感じている。
また、外資系とのコラボレーションができないか、スポンサー探しができないか
模索しており、会社としても今後協力できることはしたいと考えている。

それに対しての受講生の反応:
普段交流のないバイヤーと直接話したり、意見を聞けた機会を持てたことは大
変貴重な時間であった。
インバウンドの話では大いに盛り上がり、店頭で体感することがない受講生ば
かりであったため、バイヤーに現場目線からの様々な質問がかわされていた。
また、特に東京を中心に感じることの多い外国人客の増加では、どのような商品
の興味があるのか、国によって売れるものの違いなど、真剣に考えているが故の
細かい質問も多かった。
─ 62 ─
第2回交流会 9月5日 ゲスト消費者10名リスト
名 前
会社名
選定理由
1
C
足立 駿介
(株)半導体エネルギー研究所
半導体に関する研究者で、ある意味作り手でもある消費者とし
て、受講生があまり持ち合わせていない発想で議論できるため。
2
D
吉村 明華
三井物産(株)
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、作り手相手の座談会
経験があり、様々な意見が期待できるため。
3
D
保谷 圭子
伊藤忠メタルズ
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、作り手相手の座談会
経験があり、様々な意見が期待できるため。
4
A
福島 雅代
専門学校・大学非常勤講師
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、作り手相手の座談会
経験があり、様々な意見が期待できるため。
5
B
安田 一美
ライター
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、作り手相手の座談会
経験があり、様々な意見が期待できるため。
住友化学
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、作り手相手の座談会
経験があり、様々な意見が期待できるため。
そごう西武
日本の文化・モノづくりを学ぶNBM講座の受講生で、モノづくり文
化に興味とある程度の知識を備えているため。
6
7
E
F
中山 由美子
椨 洋子
8
A
三輪 裕子
(株)ひまわり(介護関連)
日本の文化・モノづくりを学ぶNBM講座の受講生で、モノづくり文
化に興味とある程度の知識を備えているため。
9
F
林 雄一郎
三井物産(株)
日本の文化・モノづくりを学ぶNBM講座の受講生で、モノづくり文
化に興味とある程度の知識を備えているため。
10
B
加藤 貴章
㈱シンサイカトー
(ニット服の製造・卸・小売・常務取締役)
長崎べっ甲の市場開拓に関する調査にて、作り手相手の座談会
経験があり、様々な意見が期待できるため。
─ 63 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手消費者代表:足立 駿介
所属:ソーラーフロンティア株式会社
最近取り組んでいる仕事など:
太陽電池の技術開発者。
厚木技術センターで、より太陽電池の付加価値を高めるべく、研究に励んでいる。
近代工業技術の作り手としても、伝統工芸品が好きな一般消費者としても、
両方の立場から意見を聞いていた。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容とそれに対しての受講生の
反応:
確認しておきたいこと:「伝統工芸品って、なんですか?」
固有名詞にしか聞こえない。
伝統工芸品として、残していかなくてはいけないのは、技術なのか?コンセプト
なのか?産地なのか?
伝統工芸品が発生した当時のイノベーションが大切なのか?技術そのものが大
切なのか?作り手にとって何が一番大切なのかを聞いておきたい。
ユーザーはいっぱいいて、それぞれ価値観は違う。
伝統工芸に興味がないユーザーがいっぱいいるが、そのようなユーザーには何
を伝えていくべきなのか?を聞いていきたい。
⇒木下さん(山中塗)
:顔を知ってもらえないと、お客さんの反応はすごく厳し
い。ギャラリーなどに飛び込んでも、跳ね返されてしまうので、
「Face to Face」
で顔を知ってもらってお客さんに納得して買ってもらうことを大切にしている。
⇒南部さん(笠間焼)
:笠間焼には、組合がなく自由。全て個人で動いているが、
お客さんからのマイナスの反応が怖いので、あまり積極的にいけない。
売るのが苦手だけれど、笠間の街にある地元ギャラリーともうまくいかなかっ
たときが怖いからあまり頼みづらい。
⇒伊藤さん(名古屋仏壇)
:地元にはすでに、市場ルートができていて、決まり
事が多いため、産地自体に閉塞感を感じている。ルーチンが決まっているのが問
題点だと思う。他産地の仕事も引き受けるが、
「名古屋仏壇とはこうあるべきだ」
─ 64 ─
という産地を守るスタンスに押されてしまっているので、果たして何を目指し
ていくべきなのかを今回 DENSAN ACADEMY に参加してみて改めて考えてい
る。
受講生と話を聞いていて、売るときに「Face to Face」「会社への受注」等色ん
な売り方があるが、
「ゴールイメージ」はきちんと持っていないといけないとお
もう。要は、マーケティング等、色々と手法があるが、それが分散するとまずい
と考えている。コンセプトを守りたいのか、技術を守りたいのかということをき
ちんと決めた上で、それをもっと消費者に向かって発信していければ熱を持っ
て話せるのではないだろうか。消費者もそうした話に心を動かされて、耳を傾け
てくれると思う。

その他のご意見
消費者教育も必要だと感じた。職人が努力したものが、受け手に全然伝わっ
ていない。これは作り手と使い手どちらが悪いのかというと、両方問題なの
でしょうけれど、これに関しては、経産省の方が解決してくれることに期待
している。
─ 65 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手消費者:吉村 明華
所属:三井物産株式会社
最近注目していること、興味など:
母親が古美術商をしている環境で育ったため、伝統工芸や古くから伝わる技術
そのものにも深い興味がある。伝統文化の現代に則した形での継承を日頃から
模索している。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容:
日本のいいものを残していきたいという気持ちはずっと以前から持っている。
今日のように、作り手の話を直接聞くと、使ってみたい気持ち、欲しいと思う気
持ちが強くなる。やはり、品物とともに「生産者の顔」として作り手の想いが伝
わってこその工芸品なのだと感じた。
是非、モノづくりとともに、今後はさらに使い手にもっと「伝える」工夫をする
ことに注力していただきたいと思う。

受講生からのご意見・感想
・住んでいるところのような田舎にいると出会えないようなエンドユーザーと
話ができてとても参考になった。使い手の興味の対象がだんだんわかってきて、
もっと伝える努力をこれからしていかねばならないことが分かった。
(大森さん)
・作っているものがいわゆるオーダーメイドということもあるが、使い手と対峙
することはとても緊張する。長い時間をかけてその人のために作ったものが気
に入ってもらえず、納品できなかったこともある…今回の講座ではないが、もっ
と作り手、伝え手とコミュニケーションを強化し、モノづくりの過程に取り入れ
るようにしていきたい。(小倉さん)
・作っているものが、完成の手前までなので、みんなが言う、エンドユーザーに
伝えるということはなかなかしにくい。伊勢型紙は、自分が作った素材に染を施
して、初めてそれが型紙になる。つまり、染色の道具になる。業界全体で、一連
の工程を一般の方にまずは知っていただく努力が必要。(那須さん)
─ 66 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手消費者代表:保谷 圭子
所属:伊藤忠メタルズ株式会社
最近好きなものや個人的に興味のあることなど:
着物好きで、日常でもよく着物を楽しむ。交流会当日も着物姿で現れ、帯留めや
指輪は鼈甲製品を身に着けていた。着物離れ、後継者がいないなど伝統産業が消
えていくのを危惧していて、常日頃から何か自分でもできることはないかと模
索しているとのこと。
また、茶道を習っているとのことだが、お道具の作家の名前を覚えるといったこ
とより、製造過程などを学んだりすることのほうに興味がある。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容:
作り手さんたちの弱点ともいえる、
「どこのターゲットを目指すのか」、
「誰にど
れだけ売るのか」という、具体的な目標設定が乏しい故、エンドユーザーにも伝
わってくるものが少ないとのこと。同席したテーブルの工芸士さんたちも、一瞬
沈黙になり、それぞれ改めて考えるきっかけとなった。
また、それらの工芸品の売り方のアイデアの一つとして、積極的に着物を着よう
とのこと。そもそもディープな工芸品好きは限られた市場であるので、工芸品を
好きではなく、分からない層にまず売るつもりで、魅せ方を工夫すべきとのご意
見。特に分からない層の女子に向けては、
「かわいい」基準がいまいちわからな
いものの、
「かわいい」物が売れるので、抑えるべきポイントとして挙げていた。

その他のご意見
お茶をたしなむ立場としては、伝統工芸品のレンタルがあればいいのにとのご
意見。一つ一つ手作りで長い時間を経て作られたもので、素晴らしいものという
ことは重々わかるものの、いくつも趣味のために購入するのはかなりの負担に
なるうえ、多くの人は不可能。より多くの人に、使って良さを分かってもらうた
めには、貸し出しをしていろいろ試せる環境があることも、今後広めていくうえ
で選択肢の一つかもしれない。
─ 67 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
消費者代表:福島 雅代
所属:専門学校・大学非常勤講師
最近取り組んでいる仕事など:
和を取り入れたテーブルコーディネートなどを提案、講義している。
今月 9 月 26 日よりミラノへ向かい、ミラノ万博日本館イベントステージにて、
日本のお正月の伝統食卓の体験セミナーをする予定。

テーマ「伝統工芸の未来」についての発言内容など:
テーブルで話しただけでも受講生の皆さんが、素晴らしいモノづくりをされて
いるんだろうことが情熱を通して伝わってきた。
話していただけでも、使ってみたい、着てみたいと強く感じた。
やはり、伝統工芸品というものは、実際に使ってみて良さを発見できるものなの
だと思う。
そこで提案なのだが、とはいえ一つ一つの値段が手仕事ゆえ高価なものも多い
ので、皆でシェアしたり、レンタルできる仕組みを作れないだろうかと思う。
どんな形にせよ、実際に使う人を増やしていくことが、そのものの価値に気づき、
後世に伝えていくことにもつながり、結果的に産地の継承になっていく。

受講生からのご意見
・モノ作りに携わっていると、感性を磨いていかなければならない。感性を磨く
には、ほかの産地のモノづくりを聞いたり実際に見たりすることが必要。今回の
セミナーで知り合った方の産地に実際に訪問することもできていて、非常に刺
激になっている。産地の抱える悩みは共通することが多いことに改めて気づか
された。横のつながりでこれからの未来を創っていきたい。(八内さん)
・産地として、素材もさることながら難しい技術をぜひとも使い手さんに知って
ほしいという思いがある。まだまだ、伝えきれていない市場はあると思うので、
今後すべきことが見えてきた。(石川さん)
─ 68 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
消費者代表:安田 一美
所属:編集・ライター
最近取り組んでいる仕事や興味など:
モノやコトを人に伝えることを仕事にしている。
老舗旅館の取材をしたことがあり、構造として共通項を感じた。

グループでの発言内容とそれに対しての受講生の反応:
職業柄、伝える技術を少しでも同席した受講生に教えることができたらと思い、
自分の商品を売り込む想定でプレゼンをしてもらった。
そこから、厳しいことを言うようだが、作り手さんに足りないのは以下の 2 点
を特に感じた。
・積極性を持って、いかに多くの方に伝わるのかを考えること
・自分が作ったものの良さを十分に相手に伝えること
自分がいいと思って作ったものを、是非、自信をもって多くの人に伝えられるよ
う、日ごろから意識して訓練してほしい。

その他のご意見
旅館業界に取材した際に、後継者が不足していて、老舗がつぶれていく現状を知
った。業界は違うが課題に共通項を感じた。
そこでとった対策として効果的だったのは、
「女将会」などを組織して共有の課
題を抱えるもの通し、繋がりを広げて組織化していったことだった。点から横の
つながりを埋め、面へ展開したことで注目してくれる人がそれだけ広がる。
一つの商店がいくつか集まって楽天市場のようになるとそれだけ認知も広がる。
是非ともこのような DENSAN ACADEMY を通じて横のつながりを広め、新し
い風を巻き起こしていってほしい。
─ 69 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
消費者代表: 中山 由美子
所属: 住友化学株式会社
最近取り組んでいる仕事など:
・会社では、女性が活躍し易い職場作り(ダイバーシティ―)担当 ※新しいことを始める時
は、1 回や 2 回言ってもダメ。10 回は言わないと聞いてもらえない。
ゲスト:中山さんの発言
・齢を重ねるにつれて、日常に必要なものしか欲しくない。愛でるより、使いたい。
・作り手と話ができる場で買いたい。説明され初めてわかることがある。もののストーリー
を知りたい。
・作り手は自己中に作りたいものを作ってもよいと思うが、ユーザーの身になって、身近に
置いて使ってみたいと思わせるもの作って欲しい。
・とは言え、使う人がどれだけ本物を見極める力を持つかが大事だ。
桐山先生の発言
・産地のベースを守る技術水準は維持しつつ、オーダーメイドにも応えるオリジナリティー
を持つ 2 刀流が必要。
・ものを0から動かそうとすると難しいと思う。囁き続けることが大事。動かない人をどう
動かすかがプロデューサーの仕事だ。
吉田(南部鉄器)
・ものを作ることが好きで始めた。上海万博で鉄瓶に火が付き、先日も親方と中国で実演販
売した。中国のまずい水が美味しくなると評価され嬉しい。奇抜なものではなく伝統的な
ものづくりを続けていきたい。
東香織(別府竹細工)
・竹細工バックの取っ手に「組紐」
、内袋に「紬」など、工芸品を組合わせたセミオーダー
品など、使い手が選べる仕様を考えている。
・自分は熊本で生活しているので別府に住んでいないので「工芸士」の資格が取れず残念だ。
飯山(信楽焼) ・公務員だったが好きで始めた。
谷脇(名古屋仏壇)
・親が塗師屋で今まで興味がなかったが 1 年前に興味が湧き始めた。
渡辺(結城紬) ・当初着物に興味がなかったが、紬が好きで始めた。
─ 70 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
消費者代表:椨 洋子
所属:株式会社 そごう・西武
最近取り組んでいる仕事など:
インテリア雑貨部に所属。特に和食器やクラフトを扱っている。
1 個人としても焼き物や工芸品は大好き。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容:
今日の交流をまとめると、伝統工芸品の未来は明るいと思った。
よく、海外進出の話は目立ったり、華々しく聞こえるものだが、まずは足元であ
る日本のことが重要だと思う。
作り手の心、作っている環境や過程、価値観が伝えることができると、それまで
関係のないものとして感じていた消費者の購入につながる。
今回、若い作り手の方々と直接お話をして、モノづくりに対する気持ちを聞くこ
とができた。これを、もっと多くの消費者に伝えていくことができるなら、伝統
工芸品の未来は明るく、もっともっと広めていくことができる。

その他のご意見
これからオリンピックもあり、世界は日本に目を向けている。
自信をもって、日本の伝統産業を見直して大切にしていくべき時が来ている。

受講生のご意見:
・仏壇は非常に高いが、確かにお客様に作るすべての工程を理解してもらえる
と、価格が高くても納得してもらえる。まずはバイヤーに作る過程をきちんと知
ってもらい、エンドユーザーに伝えてほしい。また、小学校低学年くらいから子
供たちに教育してもいいのでは。(小山さん)
・日本で作り続けている理由、使い続けている理由が必要。作る工程を商品化、
例えば産業観光ツアーを組むなどをもっと盛んに開催してもいいのでは。ソフ
ト面において、わくわくする仕掛けや作り手とのコミュニケーションを売る仕
組みがあってもいい。(大瀬さん)
─ 71 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手消費者代表:三輪 裕子
所属:株式会社 ひまわり(介護関連)
最近取り組んでいる仕事など:
高齢者の自宅を訪問し、代行で掃除や家事、介護などを行う。
(三輪さんがニッポンブランド・マイスター講座を受講したきっかけは、TV 番
組の「和風総本家」を見て、自身が日本の文化を説明出来るようになりたかっ
たから。)

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容・受講生の反応:
・今、伝統工芸品に触れている我々には、家族などが職人として伝統工芸品に
携わっており、生まれた時から既に触れられる場所があった人と、そのような
機会は無く、何かがきっかけとなり憧れて入る人といるが、前者のように気づ
いた時からそのような場所があるというのは素晴らしいことだと思う。
→身内だけで伝統工芸品を作るのは、気を遣ってしまったりする。(八内さん)
→職人が食べていけるには、家族同士でやっていると難しいと思う。よそから
入ってきた人の方が伸びしろがある。(土屋さん)
・セミナーに参加してみて、改めて売上など改善しなくてはならない課題が見
えた。このような機会がないと(自社の)社長と深い話ができない。
・伝統工芸品産業として続いていくためには、文化を良い方向に変化させてい
かなくてはならないが、現状維持を続けていく事も大事になるので難しい。

その他のご意見
・ 伝統工芸品は、高いか安いかではなく、自分が好きかどうかがとても大事で
ある。好きなものを知ることで、どのようなものがあるのか、どのような背
景があるのか、どんな人が作っているかなどを学ぶ機会になる。
そうすると、それらが本質的に良いものかどうかの目が養われていく。
─ 72 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
消費者代表:林 雄一郎
所属:三井物産株式会社
最近取り組んでいる仕事など:
世界に展開する商社で、食品に関する輸出入を手掛けている。具体的には、和牛
の畜産から関わり、海外輸出を行っていた。
2 年前に、中国へ駐在中に日本の文化に関することをいろいろと聞かれたにもか
かわらず、きちんとした自分の言葉で語ることができなかった。そのことがきっ
かけで、日本について改めて考えるようになった。

テーマ「伝統工芸品の未来」についての発言内容と受講生の反応:
受講生とは、主に次の 2 点について話していた。
・認知度が低いこと
・海外展開について
まだまだ日本国内でもできることがたくさんあり、それができていない現状に
ついて話した。特に、各産地の中でのストーリーや重要な価値を品物に乗せて伝
えていくところなどは、特に今後重点的に対策していくべきところだと感じて
いる。
国内でもやるべきところはやりつつ、海外に目を向けると 70 億の市場がある。
マーケットはあるので、やはり海外に出ていくことは考えていく必要がある。
普段、仕事で扱っている商材はいわゆるコモディティーといわれるもので、その
対極にあるのが伝統工芸品。そのような真逆の世界を知ることは自分にとって
も大変刺激になった。

受講生のご意見
・まだまだ国内でやれることがたくさんあるということに気づかされた。東京に
信楽焼あまり普及していない。問屋の体質の問題もある。(石野さん)
・石灯篭の世界は価格があってないようなもので、いい悪いものの区別がつけづ
らい。ライフスタイルに合った新商品の展開の必要性を感じている。
(大関さん)
─ 73 ─
異業種交流会-若手消費者代表 10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
消費者代表:加藤 貴章
所属:株式会社シンサイカトー(常務取締役)
最近取り組んでいる仕事など:
ニット服の製造・卸・小売をしている。
日本人として、モノづくりの「今」にとても興味がある。和に対する漠然とした
イメージを具体化したいと常日頃考えている。

テーマ「伝統工芸の未来」についての発言内容:
加藤さん自身も、ニットのオートクチュールメーカーなので作り手の立場でも
ある。業界では 60 歳が若手という現状があり、割に合わない仕事と思われ若手
の後継者が生まれない状況は、業種は違えど共通している。さらに、道具の作り
手も不足する中で、大きい枠組みの協力体制がほしいという意見に同席した受
講生も頷いていた。
同席した受講生のメンバーたちと伝統工芸の未来について話して、認識を新た
にしたのは、業種は違えど、産地は違えど皆同じ悩みがありここに集まったとい
うこと。
よく、ヒト・モノ・カネがあり人が集まるというが、情熱があって初めてヒト・
モノ・カネにつながり、ヒトが集まり動いていくものだと思う。
逆にいうと、何を伝えたいのか、まず情熱を伝えねば、いくらいいモノづくりを
していても人には伝わりにくいし、人の心を動かしていくことはできない。
情熱が伝われば、その品物を知ってみたいし買ってみたいことにつながる。
同じ作り手として、集まった受講生の皆さんには是非、情熱を伝えることを忘れ
ないでいてほしい。

その他のご意見
このように同じ痛みや悩みを分かち合える仲間を増やしていくことは重要。
─ 74 ─
第3回交流会 10月3日 ゲストデザイナー10名リスト
グループ
名 前
会社名
選定理由
1
A
梅野 聡
UMENODESIGN
主催経済産業省推薦。新しいデザインの高岡銅器、高岡漆器
を手がけるなど、工芸品の取り組みも多いため。
2
B
吉泉 聡
TAKT PROJECT Inc.
有田焼400年プロジェクトなど、工芸品に関する造詣、取り組
みがあるため。
3
C
花澤 啓太
mag design labo.
DENSAN ACADEMY講師、村澤先生よりご紹介。静岡漆器工業協同組
合との取り組みなどがあり、工芸品に造詣が深いため。
4
D
田口 裕子
design tag.
DENSAN ACADEMY講師、村澤先生よりご紹介。子供と工芸品をつな
ぐ活動を行っており、工芸品に造詣が深いため。
5
E
イトウケンジ
MUTE
DENSAN ACADEMY講師、桐山先生よりご紹介。山中漆器に関する長
年の取り組みなど、工芸品に造詣が深いため。
6
F
田中 行
建築+デザイン事務所 イッスン
DENSAN ACADEMY講師、桐山先生よりご紹介。手紬手織、藍染や曲
げわっぱの商品開発に携わるなど、工芸品に造詣が深いため。
7
A
河井 太一
8
B
大森 謙一郎
スコト マ デザイン
KENICHIRO OOMORI MOVING
DESIGN
9
D
森野 純一
モリノデザイン
10
E
根本 崇史
PORE
DENSAN ACADEMY講師、村澤先生よりご紹介。木工品の加工を得意
とし、家具のデザインなどを行っており、工芸品に造詣が深いため。
DENSAN ACADEMY講師、桐山先生よりご紹介。木曽漆器や江戸硝子
などのデザインに取り組み、工芸品に造詣が深いため。
DENSAN ACADEMY講師、村澤先生よりご紹介。木工品や革製品など
の工芸品に造詣が深いため。
DENSAN ACADEMY講師、桐山先生よりご紹介。プロダクトデザインを
中心に手掛け、富山デザインウエーブに参加しガラスをデザインするな
ど、工芸品に造詣が深いため。
─ 75 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:梅野 聡
所属:梅野デザインプロダクツ
最近取り組んでいる仕事など:
プロダクトデザインを中心にさまざまな商品のプロデュース、ディレクション
を手がけながらインテリア、ファッション、ウェブ、グラフィック、テキスタ
イル、パッケージなど多岐に渡る分野で活動している。また、デザインの手が
差し伸べられていなかった地域の伝統工芸へデザインを提供し、新しく見せる
ことでも知られている。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容・受講生の反応:
・モノに関して、それ自体にストーリーがあっても、売れないと意味がないの
ではないだろうか。売れるものを作ったとしても、継続的に売っていくために
ある程度の「量」を作れることも重要であると感じた。
また「モノ」のなかで、”ハイブランド〜作りやすいモノ”など作りやすさに
おいての、ランクと価格においてのランクと、いくつか作ると良い。
この作りやすさを明確にランク付けしておくのは、「モノ」の品質管理を行う
うえでも重要になるだろう。
・自らが自信を持って売りたくなるようなデザインを作っていけたら良いと思
う。

その他のご意見
・デザインを生み出すために、人ではなくモノを見るクセをつけるように言わ
れていた。「なぜここの部分はこのデザインなのか」、「なぜこの形になって
いるのか」を(答えがわからなくても良いので)考える事が重要。
・古いデザインが1周して新しくなることもある
そのデザインを知らない人にとっては、それだけで「新しい」デザインになる
ので、ただ単に「デザインが古い」から面白くないという訳ではない。
─ 76 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:吉泉 聡
所属:TAKT PROJECT
最近取り組んでいる仕事など:
プロダクトデザインの企画から流通に至るまで関わっている。
メーカーさんと新商品をつくる仕事では、現在の課題などを聞き、長いスパンで
関わりながら何をつくるかから相談する。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容・受講生の反応:
・
「伝統産業とは何か」と聞きたいを思っていた事を質問した。自分の事務所で
は僕らにしかできないものを作り出さない限り、創造性はないと思ってやっ
ている。伝統的産業は枠組みが決まっているという点で大きく異なる。
・参加者の方から、
「変わらなければならない意識を持って参加した」との意見
があり、変えるべき所とそうでない所を考えるのが難しいと思った。今の社
会に受け入れられるためにデザインの力がある。
・常に自分の枠組みを疑って不安点な状態にあることが続く。

その他のご意見
これだけの多くの若手職人たちとの交流は大変刺激になった。
─ 77 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
若手デザイナー:花澤
報告書
啓太
所属:mag design labo.
最近取り組んでいる仕事など:
静岡のデザイン事務所( D&DEPERTMENT PROJECT 静岡)
家具から雑貨まで、静岡の地場産業や伝統工芸を活かしたプロダクトデザイン
を多く手掛ける。静岡という場所柄、流通の真ん中という強みを活かし、東西の
ニーズに応えられるデザインを心がけている。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容・受講生の反応:
静岡で伝統工芸師と関わって仕事をしているが
すごく良いものなのに、写真がスマホだったり、
逆に消費者に伝わる温度を下げてしまっているのが非常にもったいない。
量産品は、説明しなくても売れるので、説明はしないもの。
しかし、伝統伝統工芸品の場合は、つくったときの温度が100だとしたら、
それが0の状態に下げてしてしまっては、うまくお客様に商品の良さが伝わら
ず、買ってもらえないとおもう。
もっと、大切に伝えてもらいたい。
よく、伝統的工芸品に、デザイナーが入ってそのものの伝統を大切にしよう、、、
というプロダクトがあるが、それはデザイナーが入ってきた時点でそのものに
対する温度が80~90の状態になっているということを知ってほしい。
つくり手が、100の状態でもっと伝えていってほしい。
 その他のご意見
(名古屋仏壇 伊藤さんの提案した仏壇に対して)
➡モノのクオリティを上げていくことを極めていくことも大切だが、使い方の
住み分け、どういう伝え方をしていくか?ということをきちんと決めていくべ
き。
(笠間焼 南部さんからの迷っている現状に対して)
➡行動する前に迷ってしまうのではなく、前に出る努力をしてみればよい。
─ 78 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:田口 裕子
所属:design tag.
最近取り組んでいる仕事など:
プロダクトデザイナーとして、子供にやさしい道具なども含め、多岐にわたる
商品開発に取り組んでいる。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容・受講生の反応:
・デザイナーは「売れるモノを作ってください」「なんでもいいです」と丸投
げされると困る。作ったところでどのように売っていくかが見えないからであ
る。売りたい場所、現状抱えている問題など、具体的な話をした方がよい。
・補助金が切れたとたんにコンタクトがなくなる原因として、(1)期間中に
信頼関係が築けなかった(2)作ったものをどうやって売っていくかなど、一
緒に未来を見ていなかったということが挙げられるように思う。
・<デザイナーとの付き合い方>:
デザイナーは最初にお金の話をするなど、受け入れがたいと思うこともあるか
もしれないが、一緒にモノを作っていく上では、もっと心をオープンにして話
し合い、信頼関係を築いていって欲しい。
・<受講生の反応>:
今までは「作ったら終わり」だったが、デザイナーは「作る」ところに始まり
「いつ、どこで、どのように売っていくのか」までを計画的かつ建設的にすす
めながらモノ作りをしている点が大変勉強になった。
─ 79 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:イトウケンジ
所属:MUTE
最近取り組んでいる仕事など:
プロダクトデザインを主に手掛けている。
伝統工芸品の取り組みも多く、最近では山中漆器や京くみひもと商品開発を行
った。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容:
伝統工芸と未来を考えた時、受講生と「伝統」と「伝承」について討論した。
伝統工芸の未来には、「伝統」と「伝承」どちらも必要不可欠だと考えている。
「伝統」については、ニーズを受けて伝えていくことと理解した。ニーズを受け
て、自身のようなデザイナーと組んでもらい、いろんな人に工芸品を伝えていき
たい。
「伝承」については、技術を磨き次の世代にそのまま形を残していくことだと思
う。受講生の皆さんには、個々の技術を磨くところを極めていってほしい。
伝統工芸の未来のためには、この二つをうまくつなげて、どちらも進めていく必
要がある。そのうえで、若い消費者がより親しみやすい形で伝統工芸に触れる機
会をもっと増やすべきだ。

その他のご意見
伝統工芸品の特筆すべきところのひとつは、その素材の魅力だと思う。是非、制
作においては、素材感を大切にしていただきデザイナーをうまく使ってほしい。
受講生の反応としては、一般的にデザイナーが自分のしたいことを押し付けて
くる存在と思い込んでいる方も多かったので、今回の機会でデザイナーとの付
き合いに大いに参考になったようだ。とはいえ、まず作り手自身がどうしたいか
が最も重要には変わりないので、そこも理解していただけたようだ。
─ 80 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:田中 行
所属:建築+デザイン事務所 イッスン
最近取り組んでいる仕事など:
建築インテリアをベースに、プロダクトデザインも行う。
伝統工芸の分野では、秋田の曲げわっぱや、伊予水引の「ゆ・わ・い」など。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容・受講生の反応:
伝統工芸にも、高価なもの、良い物はたくさんある。
残念なのは、今のライフスタイルにあっていないものを
作っている方がたくさんいるということ。
今のライフスタイルと理解することはとても重要である。
産地に篭っていては駄目。全国をまわって、いろんな人の話を聞くこと。
日本だけでなく世界にも出て、いろいろな暮らしを見てもらいたい。
そういう作業は、自身もずっと実行しており、その中で、半歩先、一歩先のデ
ザインを提案するよう心がけている。
例えばテーブルウェアなら、机の上に置かれて本当に美しいのか?
物がもられて美しいのか?という視点を持つことが大切。
物ありきではなくて、空間が想像できるものを作っていっていくことが
これからは求められるだろう。
受講生はしきりに頷き、産地の外へ出ることの重要性を再認識している様子。

その他のご意見
◎ デザイナーに、どうコンタクトをとれば良いか?
─ 81 ─
目的や、やりたいことを明確にして伝えていけば、私たち(デザイナー)は「作
ることが好き」「考えることが好き」な人が大半でプロダクトに関わる人間は、
お金目的で動いている人間は少ないと思われる。
WEB デザイナーやグラフィックデザイナーは、他所のパンフレットや展示などで
直感的に良いと思うモノに出会ったらデザイナーが誰なのかを聞き、アポをと
って問いかけてほしい。
何を伝えたいか、目的を明確に。
予算も重要、お金も重要だが、その中で、何ができるかを解決していくのが、
私達の仕事なのでそれは、ざっくばらんにお話いただいても良い。
◎ デザインとは何だろう?
受講生からの問いかけに「問題解決」と答えられました。
対して、アートは「問題定義」であるとも。
何が問題なのかを見極め、対応していくことは伝統工芸に限らず全てのデザイ
ンにとって大切。
(ものを作るときには)例えば今の暮らしや世代に、どう取り入れていくのか
を考えてもらいたい。
─ 82 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:河井 太一
所属:スコトマデザイン
最近取り組んでいる仕事など: 店舗&インテリアデザイナー
※ 飲食店を作る場合など、70%くらいの作り込みで止め、あとは店のスタッフが完成さ
せる。完璧に作り込まず“ゆるさ”が大事だと思っている。
ゲスト:河井さんの発言
・デザイナーが伝統工芸に関わることで「手間感」=現代的「今感」ができる。
今「伝統的」と言われるものも、できた時は「現代的でモダン」だった。だから常に“今
感”が欲しい。
・大工さんにいくら「腕」を見せられても「適材適所」でなければ意味がない。技術をどう
使うかが肝心だ。
・お金の話は、伝統工芸ではあまり話題にならないと思うが、経済活動する為にいくら稼ぐ
かは必要なこと。実費を計算すると安くできるかもしれないが、仕事をスムーズに回して
いき、作り手が幸せになるためにはお金は重要。お金の話を皆でできるようになると良い
と思う。
石野(信楽焼)の発言
・丸滋製陶(滋賀県甲賀市)が人気アートディレクターのキギ(植原亮輔、渡邉良重)とコ
ラボした「KIKOF」シリーズは新規性があり刺激になった。
「たぬき」だけではなく、
「今」
の生活に選んでもらえるものは魅力だ。
中島(越後上布)の発言
・インバウンド向けとして制作過程を無料で見せているが、見せ方や見せる内容を検討した
い。※越後上布は最後に雪の上に広げ、その漂白作用を利用しているので、それをみせた
らインパクトがあるのではないか・・・
・海外の方向けにはショールが良いと言われるが、幅広にはできないので検討中。
─ 83 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:大森 謙一郎
所属:KENICHIRO OOMORI MOVING DESIGN
最近取り組んでいる仕事など:
木工・金属加工・樹脂加工などを用いた試作を自ら行い、素材と製造についての
可能性を追求。「身体の動きを考慮し、心を動かすモノ作り」=「MOVING
DESIGN」をコンセプトに家具・生活用品・工芸品などの企画から製造、販路開
拓におけるデザイン業務及びディレクションなどに携わっている。
近年は山中漆器や江戸ガラスなどと精力的に商品開発を行っている。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容:
職人さんと語らうのは好きな時間であり、とても刺激を受ける。
伝統工芸は ”人” だと思う。
全国に同じように職人さんがいるが、結局 ”人柄”だと思う。
人間の、分かっているけどうまくいかないことを具現化できればと思う。
様々な事が機会化されているが、それを人間力で表現できればと思っている。

受講生のご意見
・デザイナーとの付き合い方に自信がなかったが、今回直接お話しさせていただ
いて、また、最後に、デザイナーの一人一人からまとめてお話しをうかがえたこ
とで、大変役に立った。
・デザイナーに丸投げすることについて苦言をいただき、はっとさせられた。な
んといっても自分が何をしたいかがはっきりしていないと、人にお願いもでき
るわけがないと思い、深く考えさせられるきっかけになった。デザイナーと一緒
に、いい仕事ができる関係を将来築けるよう取り組みたい。
─ 84 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:森野 純一
所属:ホンマッテ
最近取り組んでいる仕事など:
バッグ等のプロダクトデザインや内装デザインを行っている。
また、NPO MIJP 主催の IFFT「NIPPONSAN」展示会のサポートも行ってい
る。

今回の発言内容:
テーブルでは受講生と、デザイナーとの付き合い方に関して討論した。受講生の
リクエストにより、いいデザイナー、悪いデザイナーの見分け方、また付き合い
方についての指導がほしいという声に応えたもの。
話した結果、伝統工芸品の分野のように、少量生産の場合には、以下の二点が重
要と考えている。一つは、対話ができるデザイナーであること。二つ目が、五年
後、十年後の付き合いをも見据えたデザイナーであること。
前者については、細かい話に至っては、デザイナーフィーを話しやすいと、より
付き合い易いだろうとのこと。
後者に於いては、長いスパンでパートナーとして、それぞれがともに成長し、同
時にそれぞれの利益になる仕事ができる関係が重要というお話だった。

受講生のご意見
・ほかのテーブルでも出た話だが、デザイナーとの付き合い方がボトルネックと
感じていた。
・デザインフィーの話の仕方や、お互い対等な関係であるというそもそものとこ
ろが分かってよかった。
─ 85 ─
異業種交流会-若手デザイナー10 名との意見交換会・懇親会-
報告書
若手デザイナー:根本 崇史
所属:PORE
最近取り組んでいる仕事など:
電気製品やインテリアを中心としたプロダクトデザイン、グラフィック、空間デ
ザインを行う。
工芸品での取り組みは、ガラスの取り組みなどがあり、そのほかワークショップ
なども行っている。

テーマ「伝統工芸品と未来」についての発言内容・受講生の反応:
これだけのメンバーで、真剣に工芸品の未来を突きつめていることから、伝統工
芸の未来は明るいと感じている。
作り手に 2 点、是非伝えたい。一つは、伝統工芸業界に従事する作り手として、
是非その技を極めていってほしいということ。師を越えるだけでなく、さらに新
しいチャレンジもしていってほしい。そもそも伝統工芸は、
「伝統」と呼ばれる
前は新しい試みの連続であったはず。二つめは、広めるための活動もしてほしい
ということ。DENSAN ACADEMY のような仲間とや、官民で連携してなど、
努めて広めていってほしい。伝統工芸は以上の 2 点を踏まえて、一般のみんな
に攻めていくものだと思う。

その他のご意見
海外へのアプローチに対しての提案を二つ。
一点目は、海外の方が抱きがちな東洋に対する憧れを、表面的な興味で終わらせ
るのではなく、理解するレベルまで丁寧に説明を重ねていくべきとのこと。二点
目は、海外から見た日本として、オリエンタリズムの幻想のように、期待されて
いる「日本」を入り口にして、そこからもっと知ってもらうことに繋げる努力を、
とのこと。
─ 86 ─
講座レポート集計結果 まとめ
講座名
講師名
講師の満足度
受講生平均
内容
テキストの満足度
受講生平均
想定した内容か
受講生平均
講座の難易度
受講生平均
講座1
「ブランドを知り経営戦 赤瀬 浩成
略を考える」
家業経営で株式会社アカセ木工を、婚礼ダンスメー
カーから総合家具メーカーに変革するまでの失敗を
含めた実体験と、伝統的工芸品業界をとりまく具体的
な数字をベースに、経営戦略の重要性を再確認し
た。受講生への問いかけのなかでは自身の所属する
産地や取り扱う工芸品への理解不足も表現し、次回
までの課題として各々で考える機会が与えられた。経
営戦略については12月まで続く3回の講座で、より具
体的に理解を深めていく予定。
4.8
4.5
4.4
3.5
講座2
「モノづくりの精度を上
下川 一哉
げるマーケティングとブ
ランディング」
難しく捉えがちな「マーケティング」「リサーチ」という内
容を、シンプルで、すぐに実践可能なかたちで学ぶ。
店頭を回っての市場調査やテストマーケティングにつ
いて等の具体的な例には、すぐに試そうという声もあ
がった。そのうえで、ブランディングの重要性を再確認
し学びを進める。
4.6
4.4
4.2
3.4
講座4
「THE COVER NIPPON 松坂 香里
のつたえてきたこと」
東京ミッドダウン「THE COVER NIPPON」の統括マ
ネージャーより、販売店としての想いと、バイヤー視
点によるモノの見方を学んだ。つくり手、つかい手と同
様に、売り手にも様々な意図があることは受講生の
多くにとって新たな気付きになったようだ。受講生の
感想から、商品の提案やコンセプトの作成に役立つヒ
ントがたくさん詰まった講座であった。
4.6
4.7
4.3
3.3
講座5
「刺さるストーリーがあ
大重 亨
る商品を開発するため
に」
株式会社アクタス・執行役員兼マーケティング部長を
お迎えしての講座では、ものづくりにおける「ストー
リーの重要性」、「顧客の支払い意欲」という考え方な
ど、30年間の実績に基づく熱い話に受講生達は大きく
頷いていた。つくり手・つたえ手・つかい手の関係性
や、成功事例を知ることで、自分たちの品をつかい手
まで届ける道筋を、各々が思い描く素晴らしい機会と
なった。
4.8
4.7
4.5
3.4
─ 87 ─
第1回-1「ブランドを知り経営戦略を考える」
ポジティブワード
NO
講師の満足度
1
本音の話を聞かせてもらった。受講者 会社に帰帰って他の社員に見せた
から意見を引き出すのも新鮮だった。 い。厳しいけれど正しい情報。
2 実例がわかりやすかった
3
テキストの満足度
書き込めるスペースが多くある
自社との対比で、足りない部分、正し データがまとまっていてわかりやす
い部分が見えた
かった
ネガティブワード
想定した内容か
講座の難易度
とても見やすく、わかりやすい
6 話も面白く理解しやすかった
分かりやすかった
ご自身の経験を元にした成功例・失敗
後日読み返したい
例が良かった
ご自身の体験談、経営戦略がとても
共感した
11
ご自身の失敗談にも興味をひきつけ
られた
言われたことはわかるが、実践は難し
いかも
赤瀬さんの体験をふまえた内容でわ
かりやすかった
産地に対する意識が変わった。外からの目線で強みをア
ピールしたい
経営的視点の部分で、まだ経験が
伴っていないと実感した
ご自身の変わった点
今は経営的立場ではないので、お金の流れ把握の知識不
足を痛感した。少しずつ学んでいきたい
価格を上げる必要性を改めて感じた。10年後について考え
ること。現状存在しない事業計画や経営理念を考える重要
性が理解できた。
想定よりも充実したものでした
13 話がわかりやすい。情熱が伝わった
想定外の内容
考える機会を頂いた
初めての事があり良かった
見やすい
理念を持つことで、モノづくりに対する取り組みに変化が出
そう
作るだけでは駄目だとあらためて思った。100年後のビジョン
を考えたい
日々の業務の中で、自社を客観的に分析できない現状の
中、経験に基づいた講義により初心に戻って考えることがで
きた
今まで、ぼんやりと制作・販売をしていたのか気付かされ
た。この先のビジョンを考える良い機会となりました
伝統的工芸産業に関わる方々のかかえている問題と、やる
べき事をあたらめて実感した。様々な業種の方とコラボし
て、世界へ日本の美を見せていきたい
見やすかった。知りたい統計を拝見で
きた。
12 わかりやすかった
改めて学びたい内容
データが数字で載っていたり、良くまと
イメージしていた内容でした
まってわかりやすかった
具体的な数字がありわかりやすかっ
15 聞きやすかった
た
アカセ木工の事例を交えて、ご経験に なかなかアクセスできない伝統工芸業
16
裏打ちされたお話
界のデータも掲載されていた
体験をもとにお話をしてくださり、良く
わかりました
分かりやすかった
月にいくら稼いだのかすら把握できていないものの、普通に
生活できていて不安になりました。お金の話になると、きち
んと向き合っていなかった。必ず改めようとおもいました
わかりやすかった
理念の必要性について、今までも思うことがあり安心でき
た。作り手はハンドルを握らなければならないということに気
付かされた
経営戦略という文字を見て、なんとなく
理解できたと思います
そのような気がした
経営理念を避けてきたが、すぐにでも必要だと思った。実体
験がわかりやすかった
どこかで思っていたことを再確認でき
た
よく身にしみる内容
再確認できた。常に根っこは大事。
20 わかりやすくメリハリのある内容
とても良かった
自分で考える事も多くよかった
物の良さ、ブランド力を発信する言葉の大切さを改めて思っ
た
分かりやすかった
最初に目を通したかった
事業をする上で最低限の内容。理解
もう一度、理念から考え直し、従業員と共有していきたい
しないといけない
わかりやすくお話をしてくださったので 自分の工房のリブランディングを進めていたところなので、
良くわかりました
大変参考になった。
仕事ばかりで普段考えもしない話を聞いた。一人でも事業
計画が必要、経営理念を持つ
自分の考えと比較しながら考えること 企業理念・ビジョンは更に深く考える必要があると感じた。講
ができた
義全体で多くの視点を学んだ中で深く考えていきたい。
これからすべきことと、なぜやるかが
わかった
講師の熱みたいなものが伝わってき
18 た。ご実家が木工という事で分かりや キレイに出来ていてよかった
すかった。
19
17
経営に関する第一歩的な内容
あまり見ないでも理解したつもり
最近、よくにた話を聞いた
どこかで聞いたことのある内容もあっ
た
現在の自分に足りないこと、悩みが明確になりつつある。後
回しにしていた理念やポリシーをもう一度練りなおしていく切
欠。自分の周辺から産地まで見直したい
21
テンポが良く、体験談もあるので、話
がすんなりと入ってきた
23 一つ一つの話が的をついている
24 経験による現実的なお話
25 明確な話でわかりやすい
26
講座の難易度
想定とは違うが、自分の考えや目標を
言語化する大切さに気づけた
実体験を元にお話されていたので、わ
かりやすくためになった
10
22
想定した内容か
シンプルかつ正論であるがゆえに受
け入れる事ができるが不安。
8
14
テキストの満足度
頭の中にあったことを具体的に考えて、行動して、お客様に
伝えたいと思いました。漠然と作るのではなく目的を持つ
事。
5 理解しやすく、具体的
9
講師の満足度
下っ端の職人として、どこまで会社の
理念やポリシーなど目に見えない部分の協力関係を社内で
働き方を変えられる立場にないため、 改変に尽力できるか想像ができない
作りたい。伝統工芸に携わる人間としてのあり方を自覚しな
活用する方法を考えたい
部分が多いので、今後の講座を通し
ければと思った。
て考え方を固めて行きたい
4
7
ご自身の変わった点
普段は職人同士でしかつき合いがな
いので、経営の話が聞けてよかった
表やグラフが多く、わかりやすかった
知りたいと思っていた内容
見やすかった
書き込み式やレイアウトにメリハリが
耳が痛い。切実な話をきけた
あってみやすい
細かくデータ化されていて、見やすく読
自分の考えを後押ししてくれる内容
みやすい
話を聞いた上でみると、とても理解で
きた
テキストを使った説明がとても丁寧で
右に同じく
分かりやすかった
実感と経験に基づいた話で大変参考
28
分かりやすかった
になった
例え話等もあり、想像しながら聞けま 自分の工房、作家としての活動が本格始動してきたところ
した
で、いかに漠然と動いていたか痛感した
今まで考えもしなかった事を聞き、もっと深く考えつきつめて
仕事に望みたい
理念を持つことが重要なんだと改めて思えた。業界、経営の
人にも考えみてほしいと働きかけたい
内容は理解できた。行動するための 長いビジョンを持って取り組む事を再認識。産地としても考
何かを今後やっていかなくてはと思っ えていかなければならないと強く感じた。
普段あまり考えたことがないことを考
えさせられ、勉強になった
色々と考えさせられた。次回までに考
赤瀬様の熱を身にしみて感じた
えてきます
自分自身をもう一度考えるキッカケを作ってもらった
事業計画は取り組んでいないのが現状。今回の講座を機に
事業を計画し生かしたい
自分の考えがしっかりできていな事が再認識できた
理念を考えるきっかけになりました
モノ作りを続けるだけでは先は見えない。理解しているよう
で避けていたことを厳しく突かれているよう
企業理念の必要性・大事さを改めて感じた
出来る事、やっていない事がまだまだあるので、少しずつ戦
略をたて、やっていけそうな気がする
見やすい
見易かった
講座内容が、より詳細に説明されてい
ビジネス・経営という点でとても具体的
る
35
36
37 人に考えてもらう導きが巧み
分かりやすくなっていた
38 失敗談などリアルに感じられる
考えながら書き込める
情熱的でテーマがハッキリしている。
39
分かりやすかった
分かりやすかった
テキストの内容だけでなく、想いも頂い
40
た
ご自身の経験に基づいたお話でわか
41
りやすかった
件数
33
26
具体的に事情計画なども、入れて欲し
かった
余り使いませんでした
30
34 産地内では話されないような内容
トイレタイム1回ほしかった
実体験がとても良く、もっと聞いてみた
い
29 講師の実体験が興味をひきました
32
33 理解し易かった
家業ではない個人事業主には、産地
厳しいとは言われているが、話を聞
や会社規模の話は大きすぎて実感し
き、数字で見ると、とても不安
にくかった
理解しきっていない部分が多々ありま
した。復習してきます
修行期間を終えた後、どんな方針を持って仕事に取り組ん
でいくのかを考えることができた
想像していた以上
導入として、意識向上に役立った
私自身の理念について、再考してゆく
数値化して、現状と未来像をとらえる好機となりました
必要がある
気になってはいたが、フォーカスした
情報がなかったので、新しい発見が
テーマは難しいが解説で分かり易く
なっていた
すぐ取り組まないといけないので(難し
い)
ものづくり技術者にとって、ビジネス面
は苦手分野(であり難しかった)
画面の文字が見えにくい
説明時にページ数の案内があっても
よかった
いつも聞いている事と重なる
頭の中で整理できない
ポリシーやビジョンを考える時間を持とうと思った
企業理念だけでなく、自身の理念をそれに基づく計画を考え
る所存
まだ読めていない
再確認になった
20
自分の能力の問題だが、理解するに
はレベルの高い話だった
私の理解不足
自分がこの先、どうしていきたいのか、より深く考えるきっか
けになった
27
31 理解しやすかった
もっと個人的な話と思っていた
基本の内容
17
37
2
5
4
12
1
1
─ 88 ─
第1回-2「モノづくりの精度を上げるマーケティングとブランディング」
ポジティブワード
NO
講師の満足度
1 分かりやすい展開
テキストの満足度
ネガティブワード
想定した内容か
講座の難易度
よく理解できた
写真が多く、理解しやすい
6
7 ご自身の経験を聞けて勉強になった
9 ユーモアがあり、わかり易かった
想定した内容か
講座の難易度
ブランディングは、難しいが不可欠だ
とわかった
わかり易かった
いろんなお店でリサーチしてみようと
おもう
マーケティングする時間等を考えない
といけない
マーケティングに対しての感覚が身近になった
マーケティング・ブランディングを易しい言葉で理解できた
・どういったものが受け入れられるかとは考えていましたが、
「精度」という言葉で表すとまた違って感じた。
・「お客さん」としか認識していなかったのが、3つに分かれた
ことで、何かつかめた気がした。
PRコンテンツの実例が欲しい
難しかったが、ためになった
自分には少し大きい話だと思いまし
丁寧に、わかりやすいように気を使っ
ていただいた
怖がらずに、これを入り口にしてもっと知っておかなければと
10 丁寧にお話いただいた
思った。
ほぼテキスト通りに進むので、わかり 大学で専攻していたり、営業経験もあったので少しは分かっ
11
写真例などがあり、参考になった。
やすかった。
ているつもりだったが、より落とし込むことができた。
今までは、知識がないためどこから調べたらいいかもわから
テキストに沿っていたので理解しやす
12
なかったので、今後、オリジナルの商品を販売する機会があ
かった。
るとき、今回の講座で学んだことを活かしたいとおもった。
順を追っていくとだんだんわかってき
13 わかり易い言葉で伝えてくれる
マーケティングの考え方が分かった
展示会のアテンドの仕方をいろいろ考えてみようと思う。
た
具体例、設問わけされているのが想
想定していた内容に近かったが、より マーケティングについて勉強するのは 普段から店頭リサーチはしていたが、カテゴリーわけなどを
14
写真などの例がありわかりやすかった
像しやすかった
具体的に考えるきっかけになった。
初めてだったが、興味をもってきけた して細かいデータをとればもっと活かせるとおもった。
内容は、初見の部分があり難しかった マーケティングの手法について、多少かみくだいて理解出来
15
が、具体例も多かったのでわかりやす たようにおもう。
かった。
自社商品のPR・展示会でのみせかたも見直していきたい。
ゆっくりと話されていて、わかり易かっ
物を売って行くためには、マーケティングも大切なことだと改
16
後程読み返したら補完できる内容
大変勉強になった
わかりやすかった
た
めて思った。
難しい内容だったので、変化(枠で囲
う、色字など)があるとよい
ちょっと活字が多かった
私の理解不足により、とても難しかっ
た
マーケティング・ブランディングがよく
わからなかった
文字が多い
自分の仕事にどのようにあてはめたら
いいかわからなかった
17
18 理解しやすかった
整理されていた
・ブランディングの重要性を理解出来た。
・ブランディングの重要性を理解出来た。
・PRの際に、商品情報だけでなく、商品周辺情報も重要に
なってくるということ。
全く知らなかった海外での日本の工芸品への反応などを知
ることができた。有田焼の本は、伝承という意味でも素晴ら
しいと思った。
あまりにも、ざっくりとしたスタンスでつくっていたことに気付
受講者の話も聞きたかった
かされた。帰りに考えることがたくさんできました。
今後に役立つ内容でした
19
20
わかりやすかった
すごくわかりやすかった
漠然と把握していた内容が整理されて
すごくわかりやすかった
よかった
22 わかりやすかった
わかりやすかった
初めての事が多かった
わかりやすかった
23 シンプルでわかりやすかった
じっくり読み直したい
新鮮な内容で驚いた
自分で考えて活かしていきたい
順を追って後から読みやすい
想定以上
生きている情報の使い方取り入れ方
を知った
21
24
ご自身の変わった点
現在、修行中のため、今回受講した内
容を奮うのは、だいぶ先のことになり
そう
・自分が作ったものをどうPRするかの重要性がわかった。
・自分の中で作りたいものではなく、マーケティングすること
によってつくるものを考えてみようとおもう。
・マーケティングはお金のかかるものだとおもっていたが、身
近なところからできるものだとわかった。
分かりやすいテキストだった
8 海外市場に興味あります
テキストの満足度
分かりやすいと思う
5
5 丁寧にお話いただいた
講師の満足度
価値を高めることは、良いものづくりを続けていく上でやはり
重要だと気付かされた。
今後意識してマーケティングするようにしたい
写真などの具体例が〇
2
3 柔らかい物腰
ご自身の変わった点
順序立てて説明いただきわかりやす
かった
丁寧な説明で聞いていて心地よかっ
た
25 大変にわかりやすかった
自身のスキルアップする必要がある
26
27
28
とてもわかりやすかった
29 丁寧な話し方でわかりやすかった
見やすくわかりやすい
30 考えたことのない分野で勉強になった 綺麗で見やすかった
31 編集の視点での話が聞けた
メディアの専門家として要素を体系的
32
PRする時に見直したい
に伝えて頂いた
マーケティンがシンプルだとわかった。紙媒体の必要につい
てが印象的だった。最終的な目標がブランディングというこ
とに気がついた
考え方や既存商品の新たな展開を考えるきっかけになっ
た。今あるものを見つめなおす、新しいものは企画段階から
のやり方を考えなおしていかなければとわかった
自分の作りたいものではなく、周囲のことを考えたいと思っ
た
日々マーケティングとブランディングを意識しながら取り組む
必要を感じる
出版に関する情報は有意義でした
新しい商品をつくるときの参考になった。出来る限り試して
みたい
シンプルに考えることで理解を深めることができた
難しく考えていたができそうな気がした。行動してみる気に
なった
思った以上に理解できた
実践してみないと何ともいえない
想定は全くできていなかった
難しいと思われていたことがわかりや
一度マーケティング、ブランディングをしてみたいと思った
すかった
写真でわかりやすい
36 とても参考になる話だった
簡易でとてもよい
個別の内容がシンプルだった分、想定
大変わかりやすかった
とは違った
37 分かりやすく理解しやすかった
内容にそっていた
34
もっと具体的な内容を多く取り上げて
いただきたい。
マーケティングに対するハードルが下がった
他産地での取り組み、海外見本市の
産地自体のPRをする上でも具体的にやりたいことが数件頭
情報は参考になった
に浮かびました
マーケティングの仕方を丁寧に教えて テキストに沿っていたのでわかりやす 相手の心のうちを読み取り、商品を創作することに関してま
くれた
かった
だまだ改善の余地があると思った
小難しそうと思っていたが、丁寧な説明によりマーケティング
思っていたよりもわかりやすかった
への意識が変わった
33
・マーケティングが万能ではない
35
38 ユーモアを交えた話に面白さを感じた 話都の連動が良かった
想定以上に取り組みへのアプローチ
に意欲を感じた
39 今思っていることを言ってもらった
40
41
件数
分かりやすくてよかった
24
21
19
難しく考え過ぎず、マーケティングの工夫を始めて見ようと
思った
自社商品に当てはめて色々と考える事ができた
「至る」ことへの実践を確実にしていき
販売ターゲットを広げて考えてみる
たい
会社を設立して1年、企画、理念など最初に作ったが、忘れ
わかりやすかった
ていた
マーケティングやブランディングは何となく知っている程度で
あったが、今回の話で分かりやすく学べた。今後に活用して
いきたい。
難しいと思っていたマーケティングがわかりものづくりに活か
して行けそうです
20
36
1
4
3
2
3
1
─ 89 ─
第1回-4「THE COVER NIPPONのつたえてきたこと」
ポジティブワード
NO
講師の満足度
1 現状を熟知している方で満足
小売店の立場で情報を丁寧に教えて
2
くださった。
3 PRポイントが理解できた
4 ゆっくり丁寧で良かった。
5
6
7 良かった
8 現場の空気が伝わってきた
9
10 バイヤーの視点が少し分かった
11
12
13
テキストの満足度
お店の雰囲気を見ながらで分かりや
ブランディングの全体像がわかる
写真が多く良かった
写真が多く良かった
実物もみたい
例題が有り良かった。
14
15
写真が多く良かった
気付いているようで気付いていない事
16
写真が多く良かった
を気付かされた。
17 勉強になった
18
19
20
21
写真が多く良かった
22
23 具体例があり良かった
24
テーマ別で良かった。
26
27
28
29
30
31
32
想定した内容か
講座の難易度
バイヤーの方がリアルであった
局所的に伝統の良さを見がちだが俯
瞰的に見る情報が参考になった。
バイヤーの考え方が理解できた。
具体的な部分が良かった。
TheCover Nipponに行きたい。
今後も参考になる。
写真が多く良かった
内容とのリンクが良かった
25 バイヤーの視点が少し分かった
ネガティブワード
写真が多く良かった
ゆっくり丁寧で良かった。
写真が多く良かった
具体的だった
様々な日本製のモノに触れる方の意
見を聞け良かった。
写真が多く良かった
具体的だった
テキストの満足度
想定した内容か
講座の難易度
ご自身の変わった点
日本文化の美を勉強します。
自分の産地、お店のPR方法の難しさが理解できた。
お客様にゆっくり丁寧に見ていただく空間作りが大切と実感
モノの見方、切り口がある。違う視点を持ちながら考えてい
モノ作りだけでなく全体的な考え方を学べた。
作り手としてもう一度考えようと思う。
分かりやすかった
分かりやすかった
分かりやすかった
日本ブランドの価値を考えた。
実店舗、バイヤーの視点は参考に
なった。
欠点を楽しみといった視点が目から鱗でした。
具体的で良かった
分かりやすかった
なるほどと思う事もあった
楽しかった
勉強になった
分かりやすかった
自分の中に無かった感覚を得た
他の産地の声が聞けた
販売方法を勉強した。
経営ビジョンを持ち社員に伝えたい。
たくさんの方々の話を聞きたい
実際のお店の事が聞け良かった。
商品の見せ方、見え方など考えさせられた。
TheCover Nipponに行きたい。
他の工芸の事も知り良かった。
お店に製品を置くという考え方はなかった。
ちょっとしたサイズや形を合わせる事で幅に広がりが出る
ちょっとしたサイズや形を合わせる事で幅に広がりが出る。
バイヤー目線から意見を聞けて良かった。
バイヤーの販売方法が分かった
写真が多く良かった
積極性が出てきた。
今後の自分に役立つと思う。
モノづくりの参考になる。
要点が分かりづらい
具体例で分かりやすい
具体例で分かりやすい。組合せの違
いにより意外な発見や価値の創出を
自分でもやってみたい。
遠い世界のようでした。
欠点に注視せず自作に向き合う。
想像以上に分かりやすい。
33
客観的な目線が必要ではないか
自分の中で新アイデアや理想が出てきた。実践は難しい気
もしますが現状を変えていきたい。
気付いているようで気付いていない事を気付かされた。
コンセプト作り
流通まで考える
お客様に簡潔なストーリを語れるようにする。
34
35
バイヤー、小売店との付き合い方を
もっと掘り下げて聞きたい。
発信の仕方、方法など考えるベースができた。
36
37 分かりやすい
38 分かりやすい
39
40
件数
講師の満足度
自分のイメージやリサーチの重要性を考えさせられた。
写真が多く良かった
ゆっくり丁寧で良かった。
バイヤーの視点が少し分かった
バイヤーの視点が少し分かった
ご自身の変わった点
分かりやすい
18
TheCover Nipponに行きたい。
20
14
想像以上に分かりやすい。
11
自分を語れるようになりたい
売り手の事も考え作品を作りたい。
27
1
0
2
1
0
1
─ 90 ─
第1回-5「刺さるストーリーがある商品を開発するために」
ポジティブワード
NO
講師の満足度
1
テキストの満足度
ネガティブワード
想定した内容か
講座の難易度
ご自身の変わった点
講師の満足度
社員さん一同、同じベクトルで仕事をしていくことの大変さと
やりがいを改めて感じました。ファンを作るということが地味
だけど強固なつながりでながくつづく大切なことと思いまし
た。
各事例で商品に対する情熱が伝わっ
人の心に刺さるプロダクトの考え方
シューメーカースツールの事例は今講
てきた。小売店の方にこれくらい惚れ
3
が、論理的・感覚的の両面で表されて 座で学びたかった1つの課題に対して
込んでもらえるすとーりーを引き出さな
いて参考になった。
非常に参考になった。
いとと思わされました。
どんな時間が過ごせるか、どんな豊かな生活を手に入れら
れるか、スペックの提案でなくスタイルの提案。エンドユー
ザーとのコミュニケーション
4 具体的な例があり分かりやすかった
アクタスの本部の方の考え方が伝
わった。
写真が多く見やすくなっていた
同左
6
想定以上でした。
分かりやすかった。
数々の成功例が聞けたこと。
7
講座の難易度
ストーリーを作り支払意欲を上げる方法もあることが分かっ
た。消費者は、欲しいものを具体的な形としてイメージできて
いないことがが分かった。
物を売るにはターゲットを絞り、ニーズを知り、こだわりを持
つ、ストーリー性をどの様に伝えるかが大切だと感じた。
支払意欲を上げるストーリー作り等、自分の商品への応用
を考えるきっかけになりました。
内容は理解できたが、実施する難しさ
を感じる
ターゲットを意識したモノ作りに対しての考え方や捉え方
8
熱意とパワーがあって素晴らしかっ
た。
見やすかった。
9
30年の実績が言葉に重みがありまし
た。
写真が綺麗でした。ひとまずスタイル
ブック買います。
アクタスは知らなかったが、とても勉強 伝え方を学べた。実践してみようと
になった。
思った。
お客さんに「こういった商品が必要な
んじゃないですか?」と言えるモノ作り
を考えていきます。
使い手から作り手までの全体を見ることの大切さを学べた
ので今後活かしたい。
シューメーカースツールが欲しくなってしまいました。ストー
リーの力恐るべし。
10
ストーリーの伝え方を事例として学べ
ビジュアルで理解できた。
ました。
商品の良さを伝えるのではなく、それを手にした時にどういう
生活や時間が手に入るか、ストーリーとして伝える必要を感
じました。
11
大手メーカーでもストーリーの重要性
を大事にしているのが分かった。
購買意欲を上げる為の接客を考えようと思いました。
ポイントとエッセンスがつまっていると
想定以上
思った。
話すトーンが一定で分かりやすかっ 写真が多く文書とリンクして内容が理 初めて接する世界の話でとても面白
13
た。
解しやすかったです。
かったです。
自分も行った事のあるアクタスの話の スライド通りの為、分かりやすかったで
14
為興味深かったです。
す。
12 すばらしいお話だった。
難しくなく、とても参考になった。
会社の大きさが違いすぎるので参考と
いうより憧れになってしまいました。
もっと方法論も聞きたかった。
目を開かされたところがあった。お客さん、社員のリレーショ
ンについては大変勉強になった。
工の視点だけでなく、商の視点からも仕事を考えるようにし
たいです。
自分のやっている仕事との程度活か
せるか分からなかった。
規模が大きな話で、現実感が自分に
はかんじとりきれない部分もあった。
普段なかなか聞けないような話が聞けて参考になった。お
客様の声をよく聞いて商品に活かす事は素晴らしいと思い
ました。
大きい企業の中でカラーの作り方へモノ作りへの姿勢に感
銘を受けました。ストーリーの作り方。
15
16
17 思いが明確なので分かりやすい。
個々の事例がよく分かる。
提案の仕方などおもしろい
18 熱い気持ちが伝わってきました。
内容がとても充実していました。
想像以上でした。
あてはまるような事はよくあるが、体験
してないことを考えるのは難しい。
分かりやすくて良かった。
19
20 体験談を話してもらえてよかった。
21
経験に基づいたとても興味深い話が
22 聞けた。メーカー・売り手・顧客の関係 事例が多く分かりやすかった。
性など。
23
写真が多く動画もあり分かりやすかっ
24 分かりやすく聞けた。
た。
作り手・買い手・売り手の全体が満足 写真が多く、説明が分かりやすく、読
25 いくような会社作りをしているのがよて み物として楽しく読めるテキストでし
も伝わった。
た。
スタッフの働き甲斐と会社のビジョンが一緒がいいと大きな
会社でも同じなんだと感じました。これからもモチベーション
を維持したいと思いました。
バイヤーの直の声を聞くことができたので、大変為になりま
した。
実践されていて理解が深まった。
売れないと思っていた着物も、こちらの意識が変われば、
ちゃんとした方法をとれば売れそうだと希望が持てた。
アクタス事業内容、コンセプトなどが物 テキスト・映像などで分かりやすい内
作りにも通ずるものがあると感じた。 容でした。
支払意欲を上げるという視点に新鮮さを感じました。つい価
格の上げ下げばかりに目が行ってしまうので。
アクタスというお店を知らなかったので
分かりやすかった。
勉強になりました。
支払意欲のお話が興味深かった。ストーリーを持つことは変
わらず現在でも必要なんだと再認識しました。
色々な分野に技術を活かしていて面
白かった。
椅子の研修に驚いた。口で言ってもなかなか伝わらないの
が、直に買い手に伝わるので、安心して物作りができると感
じた。
統一感・コントロール・コミュニケーショ 売り手の創造がリアルに感じられまし 新しいマーケットを見据え、お客様の半歩先を提案できる、
ンの大切さを実感した。
た。
一目惚れしてもらえる商品作りを目指したいと感じました。
お客様・売り手・作り手の強い関係、ファンを作る、声を徹底
復習して読み返せばもっと理科できそ
27 情熱をもってお話して頂けた。
家で復習して頑張ってみます…
的に聞くことが大事なんだと思いました。広く普及することだ
うです。
けでなく固定ファンを作り大切にする活動をしたいと思いま
話が面白かった。商品開発のエピソー
アクタスの社員さんが活き活きとしていて、自分もこんな車
28
分かりやすかった。
ドに感動しました。
内が作れるように考えていきたいと思いました。
家具を通じての話だったが、内容は自
ストーリーとは?と最初分からなかっ
ストーリーの重要性をとても感じた。さらに意識して取り組ん
29 とても感銘を受けた。
活字・写真ともに楽しめ満足した。
分のしている仕事に活かせる充実した
たが、聞いているうちに納得できた。
でいきたい。
講演だった。
ストーリーの大切さやお客様の声を考えて物作りに取り組み
30
たいと思いました。
情熱的でユーモアがあった。簡潔で分
製品を作る意味、意義、意識、テーマ等を文章化しようと
31
実例がイメージしやすかった。
自分に近い話で参考になった。
実例がよく分かった。
かりやすかった。
思った。
成功例を現在進行形で進めておられ
作品をスタイルブック的な見方をしようと思った。熱意を持っ
32 熱意と自信あふれる話を聞けた。
写真集のようであった。
て刺激的だった。
て、商品や生き方に向き合う勇気をもらった!
責任と一歩入り込んだ考え方をすることでお客様のニーズ
33
に答えていく姿勢がとても参考になりました。
経営ビジョンをスタッフ全員と共有していきたいと思った。支
34
払意欲の向上を目指し商品作りを心掛ける。
価値観と情熱を持った考え方が胸が 具体的な使用例をふまえたビジュアル
作り手・売り手として考えなければい アクタスのような大きなお店に行くことがなかったが、きちん
アクタスを知らなかったことを後悔しま
35 熱くなった。会社・地域でも全員で熱く とテキストでシンプルに考えることが出
けなかったことが今までやれていな
と見なければいけないと感じました。存在感を感じる写真を
した。
なれる環境にしたいと思いました。
来ました。
かった。自分に当てはめて考えたいと 見ることが出来、刺激になりました。
もっと上手くライフスタイルの提案をしていきたいと思いまし
36
た。伝え方を考え、深く掘り下げて練っていきたいと思いま
す。
37
ためになりました。
38 貴重な話がきてた。
金額は同じでも、ストーリーがあるだけで売れるスピードと量
39 Yチェアの話から先がとてもよかった。 写真が多く見やすいです。
3の部分をもっと聞きたかった。
丁度よいと思います。
が違うのかと改めに痛感。限定品でも方向性を間違えると
意味がないのだとはっきりわかった。
40
41
件数
27
22
18
13
34
26
想定した内容か
本音の話を聞かせてもらった。受講者
から意見を引き出すのも新鮮だった。
リアルなお話で驚きや感動を頂きまし テキストもさることながらDVDもよかっ
2
た。
た
5
テキストの満足度
モノの背景にあるストーリーの紡ぎ方
分かりやすい。
が説得力があった。
アクタスの沿革を詳しく知れたところは
面白かったですが、事例から学べるポ
イント的なことが流されてしまった。
経営規模が大きく、私には夢の内容と
なった。
0
0
3
5
0
1
─ 91 ─
講座レポート集計結果 まとめ
講座名
講師名
講師の満足度
受講生平均
内容
テキストの満足度
受講生平均
想定した内容か
受講生平均
講座の難易度
受講生平均
講座6
「なにをしたいかとなに 柳原 照弘
をすべきか」
第2回目の講座の初回は、現在日本のデザイン業界
の若手で最も注目を集める柳原照弘氏による、実践
ワークショップを行った。モノづくりにおいて重要な「つ
くり手」「つかい手」「つたえ手」の関係性を、それぞれ3
人1組になり、コミュニケーションを重ねることによって
あぶり出していった。なぜ、モノづくりにおいても対話
が重要なのかをワークショップを通して体感した。後半
はワークショップの内容を踏まえて、講師の関わった
事例の紹介。
4.7
―
4.3
4.2
講座7
「伝統ブランドへのブラ 桐山 登士樹
ンドフォーメーション」
DENSAN(伝統的工芸品産業振興協会)の海外販路
開拓のプロデューサーとして伝産ブランドに造詣の深
い講師による、ブランドという概念やブランドの作り方
に関する基礎講座。前半では基本的な考え方を学び、
後半では2つの事例を通して学ぶことで、自身の工芸
品に置き換えて考えることができたようだ。ブランドの
重要性に改めて気づかされ、自分のモノづくりにどの
ように活かそうかと具体的な手段を考え始めた受講生
の声を多く聞くことができた。
4.7
4.6
4.4
4.2
講座9
赤瀬 浩成
「夢を語り具現化する」
講座は、各自の事業理念をグループごとにディスカッ
ションしたうえで、全体発表するところから始まった。宿
題として前回のテキストも持ってきてもらったが、受講
生の皆さん、ページがびっしり埋まるくらいたくさんのこ
とを考え、書き込みされてきていた。次回は、各自が作
成した事業計画書をもとにグループでディスカッション
を行い、実践につなげていく。
4.9
4.6
4.6
4.0
講座10
「IN&OUTの循環によ
古田 菜穂子
る世界に通用する日本
の「ものづくり」とは?」
グローバルな視点での世界に通用するモノづくりや、
インバウンド戦略をどのように伝統工芸の世界に結び
付けていくかを、講師が手掛けた岐阜県の事例などを
中心に学んだ。前回の交流会でもインバウンドの話題
は各テーブルに頻繁に上がったことや、講座後に講師
の前にできた受講生の長蛇の列をみても、インバウン
ドの関心の高さが伺えた。
4.5
4.6
4.3
3.8
講座11
「ソーシャルメディアを
桜井 里子
活用し見込み顧客を獲
得する」
第2回目最後の講座は、情報発信に関する講座だっ
た。これからの作り手は、自分で作ったものの価値を
正しく自らの手で発信していく必要があることから、情
報発信のツールとしてより扱いやすいFacebookを中心
に講座は進められた。実際の使い方に始まり、注意点
や効果的な使い方を事例を通して学んだ。講座の最
後には実際にDENSAN ACADEMYの公開グループを
作り、今後活用していく予定。
4.6
4.5
4.4
4.6
─ 92 ─
講座6
「なにをしたいかとなにをすべきか」
ポジティブワード
NO
講師の満足度
1
バランス感のあるお話で参考になった
2
意図が明確で分かりやすかった
3
考えを押し付けるわけでなく柔軟な考えで聞きやすかった
4
予想以上に良かった
ネガティブワード
想定した内容か
講座の難易度
海外展開について当地の生活に入ってみることのお話が印象的だっ
た
ご自身の変わった点
作り手・使い手・伝え手がバランスよくなること、どこをめざしているのか、明確にすることなど、勉強に
なった」」
6
意識の転換の種をいただいた。作り手だけで考えてしまう事の難しさ、自己紹介にもそこが表れているの
がおもしろく、そして怖いなぁ、自分のクセとか怖いなぁと思った。
県が主導の事業でも結局は自分自身がどこまでつきつめてやり通したいかが、大切なことなので、そこ
をうながす(周りの業者とか)のがかなり難しいが、頭がいたい。
想定できない内容だったので、良い悪いではなく
講座の難易度
ご自身の変わった点
作り手・使い手・伝え手の位置づりが自分の中でまだあいまい
多少事例がむずかしかった
わかる人はよくわかる・・・感じ?
人に伝えることの難しさを痛感した。同時に自分の発信能力、伝え方を考え直さなくてはいけないと感じ
た。独りよがりになってはいけない、対話の中で伝えていく方向で。
基本的な生活を見直さないといけないを考える。漆を使う人がいない、といいつつ自分がどれだけ使って
いるのか(少し使用しているが)、全て置き換えるくらいでやっていきたい。
どうもありがとうございました。
7
自分の作りたい作品(商品)と伝え手、使い手の相互関係の重要性を感じました。これからは独りよがり
の施行に陥らないよう念頭に置きたい。
全体ではとてもわかりやすかったです
最初内容が理解できていなくて困りました。
モノづくりをしながら、広告・宣伝・営業・デザイン・販売をこなしているが、ビジョンをちゃんとつたえ、その
道のプロに頼むのもありだと思えた。ブランド力を上げるための方法を考えたい。
9
10
ワークショップの形式がよくわからなかったので
ブランド品を作っていくところに、いろいろな考え方・方法をしていっていいんだと目が開いた。が、同時に
無いようなコミュニケーションの大切さを考えさせられた
分かりやすかった
5
8
想定した内容か
視点を変えて考える習慣を作る
常にアンテナを張っておく
POST CRAFTの意味がとても感銘を受けた
今まで守らなければという考えだったのが変わりつつの、乗り越えていかなければという考えに変わった
考えていた以上にすっきりする内容だった
話がわかりやすいように頑張っていただいた
講師の満足度
所品を開発する際の視点がみにつきました
エンドユーザーの視点を第三者の意見を聞きながら導き出す手法はやっていきたいと思う
前半と後半のつながりが?
11
12
言葉がわかりやすく内容が理解できた
想定はしていなかったが、考え方にまとまりができた
なかなか初めは難しかったが全体的に理解できた
なんとなくわかってはいたが、なんとなくがある程度までになってきた。
自分のイメージを高くすることを持ち続ける大切さが学べた
13
自らが行っている事業を簡潔に語れるようになること
売れる物ではなく、それを使いたいものを作っていくことを常に意識する
食器を一部制作しているが、食を見直すことで必要なものが見えてくる
以上を実践していく
14
ワークショップは自分の説明を客観的に見ることができ、とても勉強になりました。お客様にアプローチの
仕方などしっかり考えたいと思う
15
ありきたりの進め方でなく新鮮だった
16
直球で実体験がともなっていて分かりやすい
ワークショップの考えることがよく面白かった
難しいと思ったが進めるにしたがってわかってきた
自分の広告文を作ろうと思った。日常の中にも繋がりがある
最後の一言がとってもしっくりきた。「食生活」を見直す→道具にこだわる、本質にこだわる
私の仕事が和包丁なので、置き換えて考えるととてもわかりやすかった
17
18
いろんな人と話をする中で、何かを感じ受け止めるように注意しようと思った
前半は難しい部分もありました
ワークショップを通じて、人の感じ方が様々であることを実感した
話し方がゆっくりで聞き取りやすかった
あのような形のワークショップが初めてで戸惑った
考えが整理できないところがあった
デザインの内容かと思っていた
マーケティングに近いような気がする。理解はできた
新しいことにチャレンジすることは重要であることは共感できるが、それを着物でどうチャレンジできるの
かはむずかしいところでもある
和菓子を売るために菓子だけでなく文化までも意識して環境まで変えて発信しているところに共感した
また、「食と道具」→食文化へもほりさげて考えることはとても大切と思った。考えていきたいと思う
19
20
ワークショップで学んだ事、A・B・C、作り手・伝え手・使い手の関係性を早速来週の展示会で考えつかっ
てみたいと思う
商品カタログの見せ方、モノづくりのレベルが下がらない方法、まさに今必要としている内容だった
21
22
前半の自己紹介ディスカッションが予測不能で楽しかった
想定はまったくできなかった
分かってはいることだが、作り手帆にではなく、使い手本位ということ 本質をふまえた上で、自分の生活も見直してみようと思った
を再確認した
普段、料亭さん等の器を作ったりもするが、自宅では普通に食事してしまっているので・・・・
23
なるべく分かりやすい言葉で話してくださっていたと思う
取組のハードルを越える意欲がわいた
考える時間もあり、あとから理解できて来た
24
物づくりをする上での考え方を改めて見直そうと感じた。伝えることの難しさを感じた
25
緊張感をもって話が聞けた
26
日頃よりよく拝見していたかただったので、その方の生の声が聞けて
施行の整理が改めてされた感覚だった
よかった
良い意味で想定外の満足
体験することでより分かりやすかった
お客様と仕事についての会話は多少していた。今日のワークショップの経験をしてもっと話をしてみたい
と思った。仕事以外の事でも新しい発見がお互いにできるような気がした
ワークショップの形式で理解しやすかった
脳内思考の交通整理、軸のようなものがワークショップを通して見えたような気がした。その考え方を自
分のものになるよう、トレーニングしていきたい
作り手のこだわりやエゴで商機を逃しているかも、というのをすごく感じた。今後は使い手・伝え手を意識
したモノづくりを行っていきたいと思う
27
28
講座に対する「むずかしさ」意識を少しやわらげていただいた気がする
対人間のやりとり、ビジネスパートナーを引き寄せられるよう、くらしていきたい
テンポよくわかりやすい言葉で話されるので良かった
29
明確にどうしたら良いかわかった
私の作る作品はTHE伝統的なものではなく、クラフト的なもの。美術品のような物ではなく、普段の生活で
使うものを作っている。っベースの技術はどちらもおなじだが、はたして私が作っているものは伝統工芸
なのかと少しなやんでいたが、今日、そんなことは悩まなくていいと考え方を変えることができた。という
ワークショップでまずは体験してから講義だったので、すんなり入って より子供のころに思っていた、自分の思う伝統工芸とは何かを思い出すことができた。
きた
※私が子供ながらに思っていた伝統工芸
技術を伝承しながら、その時代ごとに求められる形、機能が足され、さらに技術を上げながら成長し変
わっていくもの
すっかり忘れていた
想定外のワークショップだったが楽しかった
わかりやすいがむずかしい
これからの発信の内容について、変わっていく方向が見えてきたように思う
ワークショップ形式で分かりやすかった
伝えることの難しさ、受け取ることの難しさを再認識した。じぶんで 思っていたことと合致することもあ
り、興味深かった
30
ワークショップからどう展開していくかわからなかったが、使い手・伝え手のニーズを読み取るという点で
は赤瀬さんの話に近いようなきがした
31
「いいものを作っていれば大丈夫」とよく耳にするが、「いいもの」を決めるのは伝え手・使い手の方たちで
あり、その方たちに対するマーケティングの重要さをとても感じた
32
有田焼の例など、分かりやすかった
33
柳原さんのこれまでの活動をインターネットで検索して、これまで作ったものや考え方を事前に少し見て
いたが、その時から「作り手と使い手の思いを共有して形にしていく」プロセスにとても興味がわいた。ま
考え方としてはシンプルで分かりやすいものだが、実践・実現していく
知らない人のことを互いに知って、さらに共有するというシンプルだけ
さに今、自分たちが苦戦している領域の事を本当に効果的に解決していく姿勢や考え方、発想に感動し
自己紹介を通じて、作り手・使い手・伝え手の意識に気付き、理解す 難しさを強く感じている。自分の価値を目指すところに持っていける
ど非常に難しいことを実践して、言葉にして、伝えっていただき、本当
た。なので今日はもっとたくさんの事例を紹介してくれると思っていたこともあり、意外な内容で驚いた。し
る方法がとても意外で印象的だった
パートナーを探す必要性を感じたので、自分主体のモノづくりを少し
に貴重な時間になった
かし内容はシンプルで分かりやすく、ハッと気づくチャンスになった。「分かっているけど、どうすればいい
ずつ変えていこうとまずは思う
かわからない」まさにその通りの悩みを抱えながら毎日仕事をしている。極論を言ってしまえば、「ひとそ
れぞれ」だと思うが、それを少しでも確実に引き出せる関係を社内や社外で作っていきたいと感じた
件数
26
20
19
38
8
─ 93 ─
12
15
9
講座7
「伝統ブランドへのブランドフォーメーション」
ポジティブワード
テキストの満足度
ネガティブワード
NO
講師の満足度
想定した内容か
講座の難易度
ご自身の変わった点
講師の満足度
1
ブランドの作り方は知りたい内
容だった
規模を求めすぎると一般化してしまうような気がするので、ブランドとして分けることが重要だと感
じた
2
講師の実績に興味があった
自分の産地(富山や高岡)でも同じ動きがある。これからの流れなのだろうか。まだ周りから見て
いるだけだが、いずれその流れに入る気がしている。これからの富山・高岡の課題を参考にしたい
テキストの満足度
想定した内容か
講座の難易度
ご自身の変
わった点
私どものジャパンブランド(香川漆器)を思い出した。参画させていただいたものの、力不足で打ち
切りになり、残念ながら芳しい結果を残すことができなかった。あの時の失敗を糧として今現在とし
てこれから立て直していきたいと思う。
どうもありがとうございました
3
4
静かなトーンで話が聞きやす
かった
「ブランド」の力が商品価値を上げ、広めることにとても重要であると感じた。同時にそれにかかる
「手間」と「金」の大きさを考えさせられた
5
ブランド力の強化と海外へのア
高岡銅器の事例が自分の産
ピールの仕方がわかりやすく
地でも参考になるかなと思えた
夢をみれそう
製造・販売・宣伝ときちとビジョンをもち、社内全体で取り組まなければブランドとして成立しない。
一歩一歩やっていきたい
6
産地組合内の連携の難しさを改めて感じた
7
本当に刺激的だった。考えていたこと、悩んでいたことについて、一抹の明かりがさした感じ。ブラ
ンディングの長い道を一つ一つやってみようという気持ちを新たにした
8
9
具体的な実績がわかりやすく
ブランド力の大切さを学べた
見やすくわかりやすかった
思った以上にブランド化の大切
だいたいは理解できた
さを知った
伝統工芸の歴史や産地ならではの特徴をもう一度見直すべきと思った。そしてブランド化を目指す
産地でブランド作りをしていく難しさを知ることができた。信楽焼産地としてブランド作りをしていく
きっかけとなった。
ブランド作りは一朝一夕としてならない。辛抱し、覚悟を決め、まずは自社のブランド構築していき
たい
10
11
個人で経営してるブランドのお
話も伺いやすかった
12
わかりやすい言葉で話してい
ただいた
実績のある方で成功例がため
14
実例が多く、参考になった
になった
多くの実例が見れたため、大
15
変参考になった
13
「ブランド」というものに対して自問自答していきたい
少し裏の話もきけてよかった
事例がとなりの県の知ったものだったので、さらに理解できてあてはめて考えられやすかった
産地全体まで発展する話を聞
くのは初めてだった
商品・会社だけでなく、産地・地域性を活用していこうと思った
ブランディングについて、しっかり取り組む必要があると認識した。一つ一つ取り組んでいこうと思
う
ブランド作りの難しさがわかった
自分の身の丈にあった売り方が大事であるということが印象深かった
キーワードがつかみにくかった
アピールする部屋が必要と言われ気付かされた
自分の仕事の強さとは何か?からブランドを作っていくことの大切さを教わった。これから国内外
に向けて販路を広げていくにあたり、必要なことも理解できた。「SAB」も自分とあてはめながら考
えたいと思う
写真があってわかりやすかっ
た
16
17
18
多方面のお話が聞けた。参考
見やすくわかりやすかった
になった
基本的な部分、核となることか
見やすく良かった
ら見直したいと思った
ご自身の経験からの話がとて
「ブランド」それについての実例
21 も興味深い内容で、大変満足
がわかりやすかった
した
比較的聞いたことのある基礎
の部分が多かった
想像以上に難しいないようだっ
自分自身整理しにくかった
た
ブランディングの大切さ、必要性を再確認できた
19
20
わかりやすい内容であるけど、
意外と普通
ギフトショーの話が昨日の事
で、タイムリーで良かった
ブランドとし成り立たせるためには体制を整え、きめ細かな対応展開を考えていく必要があるとい
うこと、また海外を販路として考えていく必要性を感じた
とてもわかりやすく、実践的な ブランド力の大切さをしみじみと感じた。赤瀬先生の回と少し被る部分もあるが、やはりそこが大
話もよかった
事なんだなぁと思った
自分の手がけている伝統工芸
品と通ずる内容だった
ブランドの重要性、必要性について今までよりも深く考えるようになった。自分が携わっている工芸
品も「ブランド」が確立されているが、よりもっと気にかけて見られる気がする
ところどころの横文字の意味が
わかりづらいところがあった
自分の製品のブランディングの大切さを改めて感じた
会社内でのビジョンの統一を図らないといけないと感じた
22
23 説得力を強く感じた
補足説明も充実していて合っ
ていた
物事を動かしている人のリズ
ムを感じられた
個人としてできることは・・・
自分のとってのS・A・Bに向け、強い意欲がわいた。話術。実践、本当にすごい方だと
極めた人より若い人を使うという言葉が印象に残った
後半は今やっていることを話し 幸のこわけのプロジェクトの流 ブランドのいろは(メリット・失敗
24
個人経営にあてはめて聞けた ブランド=アピール力 使い手に自社の強みを伝えること。今日一日伝えることの重要性を再確認
てくれて興味深かった
れがわかりやすかった
パターン)が少し理解できた
した
25
産地で実際に入っている方の ビジュアルが中心で見やす
生の声が聞けてよかった
かった
ブランドをするその本質がよく プロセスが見えてわかりやす
わかった
かった
26
27
ブランドの概念、考え方の説明
が専門用語等が多く難しかっ
た
海外市場をターゲットにする場合のブランド作りの大切さがよくわかった
海外経験豊富な話が聞けてよ
例が良かった
かった
PRからちゃんと見直したい
実行できるようがんばりたい
行政側の立場のお話など興味 事例がたくさんありわかりやす
深かった
い
実例があり求めていた内容
ボリュームがたっぷりで大満足
だった
30
この一念でうかがった話が腹に落ちた気がする。一点突破で結果を残せるようがんばりたい
今の自分には少しスケールの大きい話も多かったが、「幸のこわけ」は以前も実際に見たことがあ
り、誕生までの話はとても興味深かった
「ブランド」=名前だけではないことを再認識した
今持っているものをどう「ブランド」化すべきか考える必要がある
変わったことではないが「KANAYAの今後の課題について」の部分はどの業界にも言えることだと
感じた。別府の方々にどうにかして伝え、理解してもらわなければと思っている。別府竹細工が産
地としてのブランド力の底上げができれば、全国で竹工に携わっている人にとてもプラスになるは
ず。別府竹細工のブランド力アップ=竹製品の価値の底上げ、これにつなげられるよう、どう動く
かということをもう少し考えてみようと思った
28
29
ブランド構築のプロセスを順をおって説明いただき、ブランド作りの進め方の理解をより深めること
ができてよかった。攻める商材、かせぐ商材とのブランドの使い分け。考えていたことがより明確に
できてよかった
組合の問題はどこも同じで、動き出しているところもあることも知れてすごく刺激になった
31
全体的にはおもしろく分かりや
すかったが、少し横文字が多
く、英語が苦手な私としては
焦ってしまった
もっと横文字を勉強しておかな
くては、とはずかしくなった
ブランドをつくればいいと思った
桐山さんならではのケース、発
想で、努力もあって事を成して
いらっしゃるので、その人の才
ブランドの必要性がますます実感させられた。作るだけで精一杯の状態なので、それではまだ半
丁寧にわかりやすく伝えようと ブランドの基本がわかって良
能が必要な気がしてケースとし
32
ブランドに段階があると知った
分の作業しか終わってないと知り、ショックだった。解決(取り組まなければ)しなければまったく前
お話ししてくださった
かった
て生かせるかわからないが「す
に進めない!!
ごくわかる!」という問題発生
の事例などもあり、現実的な話
でわかりやすかった
作り手が苦手な自分たちを客
自社の開発力のなさや、分業しつつ兼任を増やす体制に疑問を感じている現状で、目先の事しか
実際の事業が進んでいく様子
観的に見ることのプロとして、
実例が多いかと思ったが、基
見えていなかったのだが、自分たちだけでなく、産地や関係者も含めて長期的に成長していくため
をだんかいごとに示していただ
33 作り手以上に明確なビジョンを
本的なことが多く、むしろ助
のプランの実例を見ることで、こんな取組みができるのかという驚きがあった。ビジョン、ブランディ
き、自分に落とし込む考え方ら
示して動かしていく姿勢がとて
かった
ングなど避けて通れないところをどのように形にしていくか、社内だけでなく、組合、地域を通じて
しやすかった
も参考になった
話すことができるようになりたいと思った
件数
26
24
20
15
39
10
─ 94 ─
9
9
13
8
講座9
「夢を語り具現化する」
ポジティブワード
NO
1
講師の満足度
とってもわかりやすかった
テキストの満足度
ばらばらであった内容が一本
化された
ネガティブワード
想定した内容か
講座の難易度
想定していたより具体例だった
一言一言に説得力を感じた
見やすくてよい
どう計画を作っていくか・・・のと
ころが難しい
宿題の内容が普段していない
ことなので少し難しそうだと
思った
今まで自分でお金の事、経営の事をほとんど意識していなかったことを再認識した
受講者との対話もうまく、わか
りやすかった
次回月の宿題もよく考え作っていきたい。就業年数がほかの参加者と比べ浅いの
で、想像で書くところが多いと思うが、しっかり完成させたい
わかったような、わからなかっ
たような・・・
数字で考えられるようにやってみたいと思う
対話を大事にされていらっしゃ 宿題はとっくにンにもなって良
前回を踏まえた講義となった
る
い
ケースバイケースが幅広い
数値化に取り組む好機となりそうだ
目標が明確になった
11 説明はわかりやすかった
具現化する難しさを知った
前から原価計算、価格計算について方法を知りたかったので、難しいがやってみ
て現状を知りたいと思った
12
自分の技術をもって自分の作品・商品を作っていたのが、具体的な数字を見ること
でリアリティーを実感できてしまった。お客様の喜ぶ顔、制作者が喜ぶ顔をともに
得るための道を考えたいと思った
13
理念とビジョンをもう一度事業計画w夜を作成する際に見直したいと思う。また本日
の講座では計画書の重要性と難しさを知った。本日もありがとうございました
14
戦略などを考えて一つ一つこなしていこうと思う
夢をロジカルに落とし込む考え
計画の順序が明確であった
方らわかりやすく勉強になった
16 聞こえやすい。具体的
見やすい
表の文字が小さくて見えにく
かった
複雑だった
前回よりハードルがだいぶ高く
実行計画を作るのが??
なった
計画の筋道をわかりやすく提示いただけ明確になった
地震で理解しきれていない数
実践することがやはり大切だと
ただ、会社全体なのか商品ブランドでの計画なのか、どこの切り口でSWOT等の分
値もあったので、理解していき
感じた
析をしていくのか、きちっと整理しないと自社の場合は複雑だなと感じた。今後整
たい
理して考えていくつもり
具現化する大切さを学べた
今までの細かい数字を見直してみようと思った
やや難しいかも
17
いつもわかりやすい講座をありがとうございます。商品別に3C分析、SWOT分析を
実践している。難しく考えてしまったりするが習慣として実践できるよう訓練してい
きたい。決算書を通じて、事業計画を立てたりしているが、今まで以上に深く立てる
ようにしたい
18
事業計画書の作成は難しく、イメージしかないのだが、夢を具現化するため頑張っ
て仕上げたいと思う
自分があいまいにしていたとこ
ろが弱かった
19 熱意が伝わった
20
事業計画について初めて知る
夢の実現化についてのノウハ
ことばかりだったが、言葉一
ウについて知れた
つ、図案一つ充実していた
自分は仕事の中で作り手として集中してやっていける環境の中にいるので、今ま
で事業計画書とか考えたことがなく、夢を具現化していくためにどうあるべきなのか
考えさせられることが多かった
自分の勤めている会社規模で
タイトルから考えていたこととだ
考えていくとどう計画していけ
いぶ違っていた
ばいいのか、難しかった
夢の実現のためにブレイクダウンすることは常に更新していく習慣をつくることにし
ている
21
22
ご自身の変わった点
とてもとは、とはいえませんが
ぼやっとしていたものが、少しずつ頭の中で整理されてきた。こういうチャンスでな
想定はまったくしていなかった (自分の方が)、一応理解した
いと具現化しなかったことなので良かった
つもり
10
15
講座の難易度
必要性を感じながら、今まで作成してこなかったので、これを企画にしっかり勉強し
たい
8
9
想定した内容か
思うところはたくさん感じている。悩みながらひとつ作ってみることにする。エクセル
データ、待ってます。
P.S 社長のコメント、申し訳ありません。不慣れ故、ご理解ください
パッションにあふれる思いが伝
宿題がんばります
わった
6
7
テキストの満足度
夢を具現化するために具体的にいろいろすることがわかり、勉強になった
4
5
講師の満足度
なんとなくやらねばならないと思っていたことが段階的、計画的に考えられそうに
なったと思う。赤瀬さんの話とテキストで非常に勉強になった。ありがとうございまし
た。
2
3
ご自身の変わった点
一番近くで聞いていたので、伝
えたいという熱が伝わってきた
23
事業計画を作る
24
今置かれている環境から考えると正直難しいないようではあったが、これまできち
んと考えてこなかったことを見つめるきっかけになった気がする
25
事業計画、原価計算、実行計画など、やらなければならないとはわかっていても後
回しにしてきたので、今日きっちり取り組んでみようと思う
26
理念の大切さを痛感
27
収入・支出など数字に対してあまりにもざっくりとしているので、何をおいてもまず
はそこを改善したい。価格については2-3割確かに上げたいが、どうしてもよこの
作家の価格を見て決めている現状で、原価に基づいておらず、価格に悩むことが
多い
28
頭の中でなんとなくをもっと明確にすることの必要性があると思た。具体的にと具
現化すること。
赤瀬さん自身の理想を語って
いただくことで、私はもちろんほ
かの参加者のみなさんから本
29 音でたくさんの意見が出てきて
いると思う。職人がおとなしす
ぎるのは変わらなければ、と感
じる
たぶん、参加者全員頭ではわ
かってることだと思う。それを文
字や言葉にしたことがないか
ら、難しいと感じるだけで、形に
して社内で共有できれば少し
ずつ進み始められると思うの
で、講座内容を実践できる下
地作りをしていきたい
こういうものがあると自分以外
の社員や社長に伝えるときに
とても力になる。仕事をする上
では当然のことのはずなのに、
やってこなかったことをこの機
会にしっかり習慣化したい
30
横文字が多くてwiki等で調べな
くては・・・
体質改善を全社員に意識できるように帰ってからしっかり伝えようと思う。具体的な
売上金額や出荷台数などの会社の実態はもちろん、同業他社はどうなのかといっ
た対外的な情報を社長を含め誰も把握していなかった。自分の仕事について知ら
ないことが多すぎて興味もなくなっている状況を部署の違いなど関係なく改善して
いくことで、講座で勉強したことを活用できる環境をまずはしっかり作りたいと思っ
た
自分だけでやるならすぐにでも
取り組みたいが会社として変
わらなければならないというと
ころに難しさを感じる。ステップ
を細かく分けて取り組んでいき
たい
よくわかってないのでとにかく
埋めてみる
宿題が大変そうだががんばります
31
事業計画書の必要性がわかっ
た
件数
23
半分分かって半分分からない
感じ
難しそう
やり方、流し方を模索する中で計画を立てたら、身の振り方も少しは固まってくる
(決意できる)気がする
18
15
15
39
10
─ 95 ─
やったことないので難しかった
案の定、家計簿もつけていな
自分のケースにうまくあてはめ
難しいけど逃げずにやるしかな 計画書を立てて売る、シンプルだけど難しいことだと思う
い自分のとっては手を付けにく
て考えられるか自信がない
い・・
が?
い表がいろいろあった
14
15
21
11
講座10
「IN&OUTの循環による世界に通用する日本の「ものづくり」とは?」
ポジティブワード
NO
講師の満足度
テキストの満足度
ネガティブワード
想定した内容か
講座の難易度
ご自身の変わった点
1
素晴らしい実践報告と警鐘になっ
今後に生きる内容
た
思った以上だった
難しかったが学びが多かった
2
テンポがよかった
地域を盛り上げる好例。アイデア
の具体例が多かった
家でもっと良い返してみようと思っ
補助金制度について調べてみようと思う
た
行間の思いを書き込みたくなった
講師の満足度
想定はできてなかったが、情熱を
感じた
わかりやすかった
7
初めて聞く単語が多く理解しづらい
内容が多かったので、少しついて
いけないところがあった
県職員でとのことだったが、想像を超える戦略的、情熱的で大変驚いた。方法
はさまざまあるが、基本的なことは一緒だと思った。行動力を見習いたい
情報量が多く、消化しきれていな
い
海外に行きたくなった
事例は写真があってわかりやす
かった
8
成功例が多くてびっくりした
時間をめいっぱい使っての講義で 海外への仕事をする上での気構え、準備のようなポイントを知れてためになっ
圧倒された
た
9
もっと話を聞きたかった。今取り組んでいる事業の展開がわかりやすかった
10
海外進出の必要は感じていたが、漠然としていてどうしたら良いかがわからな
かったのがイメージできるようになった
11
自分自身見直す部分として、海外での計画はなんとなくでしか考えていなかっ
た。「実際に販売」「見せる」「魅せる」を考えて進む方向をしっかり決めていきた
いと思う
12
海外に売り込みはやめておこうと思っていたがもう一度考え直してみようと思う
観光視点からの考え方、というの
が見えてよかった
14 結果をだされててすごい
事例がわかりやすかった
コミュニティビジネスの生み出すプ
ロセスがわかりやすかった
みやすい
なんとなく
早口だったが理解できた
16
17
もうすこしゆっくり聞きたかった
エリアブランディングにしっかりとビジネスに誕生する仕掛けとプロモーションがあら
ゆるところに仕組まれていて気になるところが多かった
15
海外に向けての心構えが少しわかった
海外販売していくには色々なハードルがあることがわかった
将来的には海外販売をしていきたいので、その準備をしたい
これからオリンピックイヤーに向けて、国内での対策も必要だと思うが、海外へ
の発信も非常に重要だと感じた。少しづつでも勉強していきたいと思う
もっと話を聞きたかった
岐阜の事例の画像、内容、世界に
成功事例の説明にとても関心が持
自社でも海外相手の展開をしてい
18
向けての説明内容が濃くてよかっ
てた
るのである程度は想定内だった
た
自社でも海外に向けて輸出して展開しているが、自分自身がではなく営業部の
方々等が担当しているので、講座を受けてみて、どういうことが重要なのか、こ
こはやらなければいけないのか・・・と考えさせられた
19
実際に海外に販路を開拓するときの考えるポイントを教えていただいた。地道
に努力をされている内容も詳しく教えていただいたので、チェックポイントを参考
に深く考えていきたい
20
講座では十分目を通せなかったの
で家でゆっくり目を通したい
当面海外に進出することは考えていないが、海外に進出するうえでどのような
ことが必要なのかがよく理解できた
5
見やすい
共感できる部分が多かった
(winwinの関係など)
住んだことがある岐阜なので興味 わかりやすい言葉で話してもらえ
深かった
た
21
22
内容が充実していただけに時間の
都合上、スピーディーな展開で理
解できなかったところもあり、ちょっ
と残念だったしもったいなかった
winwinの関係、自分の足を使ってチャンスをつかむ大切さなどを改めて感じた
外国に向けての考えていくことが深くわかった
23
産地のものを扱ってくれる相手を必ず産地に呼ぶ、ということの重要性に気付
いた。それには産地の良さをしらなければならない、と思った
24
海外への意識はまだ強く持っていないので今後は少しずつでも考えていきたい
海外を目指す覚悟はわかった。
おっしゃるようなプロモーションには
いったいいくら必要だろうか??
25
26
今の自分には少し難しいテーマだったが、一つ気付かされたことがある。日本
は四季で出したり、収納したりする文化があること。テーマとは違ったところだ
が、その言葉が最も印象にのこり、モノづくりを見つめなおしてみようと思った
27
古田さんの経験から発信の仕方はすごく勉強になった。この話を自分におきか
話のペースが少し早い
えて活用出来たら、と思う
岐阜での活動や小坂の滝なども存
じ上げていましたが、どのような思
28 いでどのようなねらいで活動してき 会社役員にすぐ見せたいと思う
たのか知ることができてとても参考
になった
岐阜でモノづくりをしている自分にとって心に刺さる内容だった。伝産品を守ら
なければいけない意識と新しいことにチャレンジすること、さらにイサムノグチを
守る事、様々なことを考えながら、取り組んでいきたいと思う。少し不安があっ
たのだが、自信をもってやっていける気がした。なかなか理想を実現できない
社内環境を少しずつでも変えていきたいと思った
29
何回か読み直すことができそう
30 情熱を感じた
外と内に働きかける大切さ難しさを
深く読み込む時間を作ってかみし
感じた。なかなか身近にはまだか
めたい
んじられないので
件数
ご自身の変わった点
消化不良気味
講座が加速気味で内容がすべて
理解できなかった
大変勉強になった
講座の難易度
一時間半では短いと思うくらい数回に分けて伺いたいくらいだった
4
13
想定した内容か
ボリュームが多いので後で読み返
したい
3
6
テキストの満足度
20
22
かなり具体的に考えさせてくれる
21
18
時間に対して情報量が多い。ゆっ
くりテキストを見直したい
海外へのシステムなど基礎的なものが学べた
量が多いので整理できていない
海外に売り込むという言葉だけしか、まだどうしてとか具体的にが空っぽなの
で、よくよく見つめなおす必要性を感じるなら、うかがった問題<難しい)点もあろ
うかとおもうが、取り組んでいきたいと思う
内容がめいっぱいだったので、回
をまたいでじっくり聞きたかった
36
14
12
12
18
12
1
─ 96 ─
講座11
「ソーシャルメディアを活用し見込み顧客を獲得する」
ポジティブワード
NO
1
講師の満足度
分かりやすく説明していただいた
2
テキストの満足度
話と合っていた
ネガティブワード
想定した内容か
できるようになりたいと思う
講座の難易度
ご自身の変わった点
講師の満足度
テキストの満足度
想定した内容か
講座の難易度
ご自身の変わった点
対応力がまだないので、準備をす 今後質問があれば直接問いかけられると思うと安心で
すめたい
きた
まだ見てない
ちゃんと更新するようにしたいと思った
企業としてSNSを発信するとき、曜日や時間帯で遠慮
しているとは目からウロコだった。今後もっと作品など
の発信にSNSを使っていきたい
3
4
5
一生懸命さが伝わってきた。勉強
見やすかった
になった
貴重な情報だと思った
とてもわかりやすかった
6
7
普段では決して聞けない情報だなと思った。不得意分
野だったので、大変勉強になった
FBへの投稿のタイミング等、意識しなおすようになった
初心者的なことを聞けてよかった
先生がやりながらの説明でよかっ 今回の講座で初めてアカウントを作った。Facebookに
た
ついて初めから聞けてよかった
帰宅してから読みたい
8
実際に同じ画面を見ながら進行していただいてわかり
やすかった。テクニックもわかりやすかった。ユーザー
の気持ちを考えてとりくみたい
9
SNSの有効性を改めて実感した
10
Facebookは流行だからと思い、数年前からはじめた
が、今日の講座できちんとした活用法、便利な機能を
教えていただき、今後の仕事に役立てていきたいと思
う
11
今回二度目のソーシャルメディア講座だったのだが、
前回は中央会青年部の講座だったので、今回の工芸
にしぼった活用方法はわかりやすくためになった
12 わかりやすくおさらいができた
13
インサイト分析が知れてよかった
伝えることをSNSでやる大切さを学
みやすい
べた
知っている部分も多かったが細か
とてもわかりやすかった
なテクニックもしれてよかった
Facebookの基本操作をおさらいできて改めて勉強に
なった。Pintarestをやっているのでそちらの活用法を
また教えてもらえるとよりよかった
なんとなく
これから少しずつやってみようと思った
実際にやってみてわかった
14
通販サイトとFacebookを運営しているが、通販サイト中
心に重要視していた。Facebookの可能性も改めて知っ
た
15
普段からFacebookを使っているのでいろいろとわかっ
ているつもりだったが、知らないことがたくさんあり勉強
になった
16
自社のFBページを作ってみたい
「職人支援の新しい形」のコミュニ
見やすくちょっとしたHow to本みた 最後にグループを作るところがよ
17 ティサイトを立ち上げ、講座の中で
いでよかった
かった
も想いが伝わってきた
SNSの活用で幅広くコミュニティやビジネスチャンスを
つかむことができることをさらに理解できた
18 わかりやすく話していただいた
19
図解で後の資料にもなるとおもっ
た
難しくはなかった
短い時間の中で、丁寧に説明して
くれた
私にはわかりやすかったが、人に
人によってはどうだっただろう?と
よってはどうだっただろう??とも
考えた
考えた
今まで使ったことがなかったので、これから少しずつ活
用していきたいと思った
入門編でわかりやすく、べーじ作りから始められる
21
Facebookのことをいろいろ勉強になった
22
苦手分野だったが活用の仕方を考えてみようと思った
23
Facebookもやっているが、もっと活用することが大切だ
と感じた
24
まだまだ勉強が必要
Facebookもっと活用したいと思う
個人のFacebookアカウントも個展・グループ展のお知
らせのみに使用しているのが現状。いろいろ制作の途
中や過程なども見せることでファンの方と交流も図りた
いと思った。とてもわかりやすかった
弊社の弱いところなので、うかがえてよかった。SNSの
活用の仕方を考えたいと思う
企業秘話に触れない程度の社内で作っている現業や
作業をあげていきたいと考えていた。そのあたりのリス
クやメリットなどを上司に説明し理解してもらうために
テキストを活用しようと思う。個人ページでいろいろ試
して、企業ページに応用していきたいと思う
25
26
27
なんとなくしか使ってなかったので
あとで試してみるのに便利そう
勉強になった
丁寧に教えてくださった。専門用語
29
実践しつつ、また読み深めたい
は少な目だったので、よかった
件数
自分が始めたばかりだったの
で??なところが多かった
SNSの活用は続けていくようにと考えた
20
28
もう少し聞きたかった
22
22
細かな注意事項などよくわかった
人間の心理が大きく影響している
のが、やっぱりと思いつつはっきり 実際にやってみたらわかってきそ 時間や内容を作戦をたてて意図的に発信していきた
文面になってここまでなるほどとい う
いと思った。シェアをどんどんしていこうと思う
う感じだった
18
19
40
12
12
14
15
12
1
─ 97 ─
講座レポート集計結果 まとめ
講座名
講師名
講座12
下川 一哉
「伝統工芸とデザイン」
講師の満足度
受講生平均
内容
伝統工芸産業の今後の方向性を見定めたデザインプ
ロデュースや、幾つかの実例を挙げながら、伝統工芸
における意匠権の登録やデザインの活用例、知的財
産権を活かした戦略を学んだ。また実際に講座中、
特許情報のプラットフォームである、J-PlatPatを用い
て意匠や商標の調べ方を実践。これらにより、作り手
が苦手としがちなデザイナーとの付き合い方のヒント
も得られた。
テキストの満足度
受講生平均
想定した内容か
受講生平均
講座の難易度
受講生平均
4.7
4.8
4.5
4.4
講座13
赤瀬 浩成
「計画を創り達成する」
前回の講座から課題として出された、実行計画・収支
計画を含む事業計画書シートをもとに、各グループ
ディスカッションを行った。事業コンセプト→事業ドメイ
ン→事業ビジョンの作成で多くの受講生が躓いてい
たようだ。産地同士、作るものは違えど悩みに共通項
があるようで、この講座でも、悩みどころが似ているこ
とが改めてわかった。
4.8
―
4.6
4.1
講座15
「カタチの意味とデザイ 村澤 一晃
ンの役割」
モノにはすべてカタチがあり、それらにはすべて意味
があることを改めて楽しく気づかせてくれる講座だっ
た。また、カタチの持つ意味やモノの背景を、事例や
講師のコレクションの玄翁を実際に手に取りながら改
めて学んだ。今まで見えていなかった「モノの本質」を
探り、本質的なモノづくりは、持続性のあるモノづくり
へと繋がることを教わった。
受講生をどんどん指名し発言してもらい、インタラク
ティブな講座となった。
4.9
4.9
4.9
4.8
講座16
「伝産ブランドのブラン 桐山 登士樹
ディング」
前回の講座、伝産ブランドへのブランドフォーメーショ
ンでは、伝産ブランドの基礎編を学んだ。今回はそれ
を踏まえた実践編ということで、受講生の10名が発
表、講師に講評してもらった。発表は前回の講座後に
出された課題、「自分の扱う工芸品に関するブランド
フォーメーションのプレゼン」をもとに行われた。突然
発表に指名される中で、10名、無事やり切った。さら
に、立候補や追加指名でもう2名の発表があった。
自分の扱う工芸品、ひいては産地全体の活性化にま
で思いを巡らすきっかけになったようだ。
4.7
4.6
4.4
4.4
─ 98 ─
講座12
「伝統工芸とデザイン 大切なのはデザインプロデュースとデザイン戦略」
ポジティブワード
NO
1
講師の満足度
具体例も多く、ゆとりがあった
テキストの満足度
説明にあっていた
ネガティブワード
想定した内容か
意匠権・商標権について初めて知った
講座の難易度
ご自身の変わった点
講師の満足度
伝統工芸とはいえ、ニーズに沿った時代を取り入れた商品やパッケージまでの時間勝負のデザインやプ
ロデュースを学んだ。
3
プロデュース観点で全体を見通して動かせられるようにもっていきたい。また今まで意匠・商標・著作権を
あまり意識していなかったので、J-Plat Patを見て勉強を深めたい。ありがとうございました。
4
デザインプロデュースのプロセスにおいて、実際の制作が実は最後に来る、という点が驚きであり発見で
もありました。チームを結成することで始まるものづくりにも非常に興味を持ちました。
ゆっくりしたトーンで頭にはいりやすい
6
わかりやすくかつ丁寧な内容でよかった
7
8
制作サンプルの写真などが多くわかりやすい
勉強になりました
ストーリーに沿って講座が進行していき、理解しやすかったです。
デザインのほかに知財などの話があり、良い意味で想定と
少し違っていた。
写真付きで宝瓶の事を知ることができた
具体的な例がありわかりやすかった
見やすかったです
勉強になりました
想定した内容か
講座の難易度
ご自身の変わった点
すべてやれなくても、自分に足りない部分が明確になり、意欲もわ 自分でできることを考えるだけでわくわくした(デザインにもいろいろあると知った) 人にいつか頼める心
いてきた
の準備もできたように思うとうれしい
2
5
テキストの満足度
ただしゃにむに商品を開発・プロデュースするのではなく、役割分担や商標登録など段階的にプロジェクト
を進行していくということの大事さを知りました。今後の自身の制作に生かしていきたいです。
途中参加になってしまったのが悔やまれる。最初から聞きたかった講座だった。知財のところから参加し
テキストに沿ってなおご自身の話を交えられて面白くわかりやすく
たが、結構目からウロコ的な内容で、自分にはあまり関係ないと思わず少しでも関心を持っていこうと思っ
聞けた
た
土着を洗練させることは自分の仕事にもとてもいかせる考え方だと思った。特許庁のホームページ、興味
がある。
勉強になりました
9
特許については難しかった
世界進出を考えるとデザインプロデュース・商標・意匠・海外の商標などなど、これから考えていかないと
と感じました。
しっかりと話し合いができるプロデューサーやデザイナーと組むことが必要だと感じた
10
ものを作ることに限らず、そこにかかわるものやことは何か、知っているのと知らないのでは自分の動き方
に大きな違いが出てくると感じました。漠然と「頑張って作らなければ」と焦るのではなく、冷静に原点やコ
趣味の領域も交えていただき、3時間楽しくあっという間でし シンプルに必要なことがわかるため、とても参考になります。 知財に関しては想像以上の知識や活用法を知ることができ プロデュースの実例はステップが進むごとにとてもワクワクして、こ
ンセプトを考え直したときに見えてくる、テコ入れすべき部分、注力すべき部分にそれぞれ効果的なアプ
んな作業をしてみたいと感じました、。
た。
社員全員で読みたいと思います。
ました
ローチをする大切さを感じました。デザイナーを得意分野で使い分ける考えは、現状社内に無いのではと
感じました。
11
具体的な語り口
実例が豊富
12
プロジェクトを円滑に動かすフローを知れてよかった
段階ごとの校正でわかりやすかった
デザインすべきことの整理と役割の分担をどう調整するのか
とてもわかりやすい説明でした
わかりよかった
プロジェクトのプロデュースはおそらく自社でもっと意識的にコントロールすることが大事だと気付きまし
た。もう少し、プロデュースのノウハウをつけていきたいと思います。
13
14
15
意匠権など権利のお話をもっとききたかった
わかりやすくて丁寧にお話ししていただいた
わりとたんたんとお手紙的に書いてあるので、頑張って読む 知財を自分で取るあたりは必要ない自分かもですが、守る
べし
だけでなく犯さないために知るべきと思った
16
備前焼が多く出てきたのでうれしかったです。
17
デザインをプロデュースすることについての理解が深まった 事例が掲載されているため理解しやすかった
18
備前焼での事例など、同業でとても分かりやすかった
読み深めて頑張ります。
質問させていただいた製作特許法とか地域ブランドを生かしたり、よりよい方法を探りたいと思います。デ
ザイナーに頼めるような経済力が欲しいです。
自分のやってることがプロデュース業なんだと認識しました
・担当しないことを明確にすることの重要性を理解した
・コンセプト→ネーミング→で事案の順で考え方が良い
・知財戦略的視点の重要性が理解できた
個人作家として陶磁器を制作していて、特許を意識することはこれまでなかったが、いろいろな落とし穴や
申請することで利益となりそうなことも分かったが、ハードルは高そうな感じもしました。少し専門的なもの
かと思いきやネットで簡単に調べることででき、興味がわきました。
特許など個人ではあまり意識していなかった
ここでのデザインが形だけではなく、物を作ることのプロデュースで、その進め方がとても面白かったで
す。また知財戦略的視点の意匠権などで新しい物を作るときにリスク回避に参考にさせていただきます。
19
20
ききやすかったです
わかりやすかったです
21
実例を交えての為、大変興味深く聞きました
テキスト通り+写真も分かりやすい
知財については無知だったので、よく理解できました
なんとか理解できました
どこかで聞いたことのある内容もあった
22
デザイン戦略と聞いて難しいというイメージしかなかったけれど、備前の例により、より身近に感じるように
なった。今後プロデュース的なことにも挑戦したいと思います。
23
デザインについて、より深く勉強になりました。
24
デザインに、そしてプロデュースの要点をとてもかみ砕いて教えていただいた。なるほど!と合点をし、実
際に(都プロジェクトほかの実際の案件において)生かしていこうとする気持ちが高まりました
25
現在、新しい商品を作ろうと動き始めているので、とてもタイムリーなお話でした。同時進行することで、一
貫性を常に感じられて制作ができるのがわかりました。実践してみたいと思います。
26
プロデューサーの必要性を理解しました。
27
製品→ショップまで細分化したデザインについて、学べました。
28
29
理路整然と分かりやすくてよかったです。
わかりやすかった
実例をおしみなく出していただけているので、わかりやす
かったです。
もっと個人的な話と思っていた
デザインについては、何からてをつけていいのかいまいちわからず指針となるものがなく、その時その時
想定したものよりも充実していました。
知的財産はなんとなく難しいと思っていましたが、かみ砕いてわか
におもいつくままに行っていたので、今回を機に戦略をもってデザインを取り入れることができそうです。
りやすくご説明いただけてよかったです。
ありがとうございます。
「土着に洗練思考」のところがとても興味深かったが、自分のところは土着思考がすべてのような気がし
て気にもなりました。
流れがありわかりやすかった
30
デザインのプロセスがわかり、とてもよい勉強になった。現在、既存品のバージョンアップを検討している。
この学びを生かしていきたい。モノをたくさんリリースするという事より、絞り込んでデザインしていくことが
大切だと感じた
31
具体例があり、わかりやすかった。デザインというと製品、リーフレットくらいしか考えていなかったが、トー
タルで考えることを教えられた
32
意匠権・商標権の重要性がよくわかりました。個人の作り手なので、実際には難しいですが、J-Plat Patを
今度見てみようと思います。
33
件数
すべて一人でやるので、今後の参考にします。
順を負った説明でよくわかった
14
意味が話とともにわかるようになって良かった
16
全体的にはわかりやすかったが、知財戦略のところがよく理
解できなかった
自分が考えもしなかったことが聞けた
11
実際に自分にあてはめられることができるか、不安
9
27
0
─ 99 ─
1
3
3
0
講座13
「計画を創り 達成する」
ポジティブワード
NO
講師の満足度
想定した内容か
ネガティブワード
講座の難易度
ご自身の変わった点
講師の満足度
1
自社の欠点を意識して、もう一度事業を三ヶ年・五ヶ年し、頑張っていこうと思います。
2
企業理念が変わりました。オリンピックに向けて頑張る
3
グループでのディスカッションをすることで、具体的な考えのプロセスがわかりました。自分が考えてた以上にター
ゲットを決めることが大切で、これがスタートポイントだと理解しました。今日の内容を踏まえて商品を絞った形で考
え直してみます。
4
今の問題点。これからの為に”工夫”や”知恵”を使っていく大切さがはっきりした。より努力していかないと・・・とい
う危機感を新たにした。
5
グループで話し合い、アドバイスをいろいろいただきました。
6
ディスカッションと先生方の話を聞くことで戦略的なことがとてもわかりやすくなった。まだまだ詰めていけないこと
がたくさんあるが、次回までにもう少し深く考えてみたいと思います。
7
想定した内容か
分かりやすいですが内容が難しかったです。
8
業界にいると暗い感じばかりですが、前向きな言葉をいろいろな切り口で与えてくださってやる気が上がります。
しっかりをかんがえて しっかりと作っていきます。ありがとうございます。
9
自分が売りたいと考えた対象ターゲットがあっているのか、問屋さんの先が見えていないので、同じ目標を持つ
パートナーの必要性がよくわかった
10
・多くの気付きがあった
・「事業計画を立てる」ことの重要性が深まった。社内でも毎月協議しているが、もっと議論していかなければならな
い
11
想定した内容であったが、自分の考えがまだ具体化してないのがさらにわかった。もう一度見直します。
12
課題でよくわからなかったところが理解でき、より具体的に考えることができた
いろいろと考えさせられます。
数字でもっと考えるようにしなければならない
前回お休みさせていただいていたので、初めはよくわかりませんでしたが、同じチームの方の意見を聞けて良かっ
たです。お話しして、ターゲットなども見直したいと思いましたので、もう一度考え直します。
15
こちらが想定しているターゲットや見せ方と、取扱店でのそれらがずれていることは結構よくあります(陶磁器)。イ
ンターネットで検索すると「この写真はちょっとなぁ」みたいなことも多いのですが、現状ではこちらが見せたい雰囲
気を伝えきれておらず、取扱店によりまちまちです。今後、見せ方をなるべく統一していけるよう、取扱店へ伝えて
いこうと思います。
自分の不足している部分が理解できた
17
売り上げではなく、利益の重要性
人を雇える適正価格を探します
計画作り、頑張ります
18 いつもありがとうございます。
ディスカッションしながら聞いていたこともあり、きちんと聞けな ディスカッションしても各自それぞれの状況があるので、結果を出す
自分の理解力がなく、むずかしかった
のが難しかった
かった。
考えることも大事。さらに今は物を作ってみて、流通をさせ、試してみる
14
16 様々な意見が聞けてよかったです
ご自身の変わった点
わかっているが、難しい
グループ内での意見が聞け、大変有意義でした。
13 声が大きくきこえやすい
講座の難易度
難しい言葉もありましたが、気力をもってあきらめるなということです 思っているよりずっと伊勢型紙が伝わっていないものなんだと思ったので、型紙ありきで商品を伝えたいと思いまし
ね
た。ビジネスの手法をB to BとB to Cでバランスを保ちつつ、利益を出せるように努力したいと思います。
はい
19
理念・コンセプトをもっと深く考えないといけない。具体的にもっと考える事
20 話してみること絵思考が深まった
想いを言語化できるほど考えを深めていないことに気付いた。ワクワク感、心を揺さぶるような要素を抽出したい
21
対象とする顧客イメージを明確にすることで、アイテムのデザイン・世界観・サービスにまで、一貫性をもって整理
し、デザインできる道筋が見えた気がしました。また、ペルソナの設定の疑問が解けてよかった。もっと自分が届け
たい顧客イメージを明確にしていきたいです。
22
書いた満足感にきつい一言、ありがとうございました(笑)。より詰めてみようと思いました。
製品担当者(原価計算と営業)と実際に物を作る製造部の連携のなさが致命的な現状だと改めて感じ、その社内
体制の改善が新商品開発やプロデュース以前の急務となるように働きかけたいと思いました。どんな目標でどん
参加者の意見を取り上げつつ、全体を盛り上げてくださり、より ワークシートを最後まで書くことができず、とても不安でしたが、 会社全体で変えていかなければならないことが多く、実践していくま
23
な人に売りたいのか、盆提灯に関しては考えたこともありませんでした。原価について考えて作る事、作り方を知っ
での時間がかかりそうです。そもそも上層部に認めてもらえるか・・・
新しい意見や考えが出てくるようになりました。
そこを埋めるための時間にしていただき、助かりました。
て売る事、足りない部分ばかり見えてきますが、変えられないことではないと思うので、そこに気付けて良かったと
思います。
24 とにかくやる気にさせてくれる
考え方が難しい
先を見据えるのが難しかった
25 語りかけが熱く温かい。
宿題していた時の「?」がほどけてきた
見えてきた部分が多くなってきた
今できることが見えることがうれしい
26
商品流通についてとても大切なターゲットと販売先などを追及出来て商品をデザイン・プロダクトした後の道しるべ
を学べた。商品デザインやターゲットに必要なことを理解し、今後の新作に取り入れていきたい
27
自分に足りない事、かけていること、やらなければならないことを多く感じた。少しずつ明確になっている感じがすご
くする。まだまだ一つずつ深めていかなければならない点も多い。自問自答を続けて、しっかりと明文化していきた
い。まずはゴールを決めて、それに向かって分析しなおしたい。ありがとうございました。
28
具体的にビジネス面を考えるきっかけになりました。宿題には正直苦労しましたが、気がつくと考える時間が増え、
自分の思ってきたこと、新たに思い始めたことが見えてきました。グループの方とのディスカッション形式というのも
参考になりました。
29
今後、自身の仕事の先行き(将来)のイメージ図の枠組みくらいはうっすらと見えてきたかなぁと思います。
30 題が難しいだけに、解決の糸口の説明がわかりやすかった
さらに突き詰める感じだった
宿題が難題だったが、解決していくたびに楽しみになっていった
宿題をやってきて、今の自分にはあまりかかわりなく(もしかしたら今後も?)、とても難題だったが、わからなかっ
たからこその計画の楽しみを見いだせた気がする
自分の仕事についてこんなにも真剣に考えた。今回の課題の答えがまだ出なかった。自分がなにを作りたいの
か、何を作れるのか見つけられるようにしたい
31
32 最高です
頑張ります
わかってはいます。あとは実践していきます
33
件数
自分の仕事の範囲を超えた課題に対しての答えのイメージが
難しかった
これを機会に現社長の考え方の再確認。コア商品の開発。今後経営陣の話し合い。ビジョンの共有。などなど。社
内の変化がすでに出ています。そして自分が三か月後、半年後、何をしなくてはいけないのか、整理しきれていま
せんが、少しわかった気がします。
自分がちゃんと考えずに仕事をしていたことを痛感しました。計画をたてます。
9
9
8
31
1
─ 100 ─
1
4
0
講座15
「カタチの意味とデザインの役割」
ポジティブワード
NO
1
講師の満足度
テキストの満足度
はきはきといきいきと情熱的に語っていただけた
ネガティブワード
想定した内容か
書き込みやすかったです
講座の難易度
ご自身の変わった点
2
デザインという、機能、素材の気付きを大切にして、デザイナーさんとの信頼関係
を築いていきたいと思いました
3
デザイン・開発には持続することが大切であること、すでに作り手が持っている力、
知識・技術を生かすことなど共感できる部分が多く、感銘を受けました。端材をそ
のまま利用した製品なども面白く、自分のものづくりにもぜひ活かしたいです
4
カナヅチの例がわかりやすかったです。普段何気なく使っているものがこれほど無
駄のない、必要十分な機能を持ったデザインになっていることに改めて気が付かさ
れました。私は普段、昔の洋食器の写しやそこから「こういうものもあったんじゃな
いか」「現代的に整えるとこうかな」といったスタンスで制作しており、そのカタチが
生まれたルーツや意味について知りません。調べてみたいと思いました。
5
わかりやすかった
みやすい
デザインの考え方が少し理解できた
想定した内容か
ご自身の変わった
点
講座の難易度
デザインの見方や考え方が少し理解できた
6
新たな発想の方法を学びました。
7
非常に興味深い内容でした。デザインというと新しいものを作り出すことにばかり
目をむけてしまいがちですが、根の部分をしっかり見直すということが大事だという
事、納得しました。
8
デザインの根元を見つける視点をしれてよかった
カタチを構築するうえで、どこに視点を置くことが大切か、どのひとつの回答をいた
だけたように思う。外観ではなく、モノの持つ素直な性格をカタチとして定着させる
デザインの面白さ、楽しさを再認識することができてよかtった
9
質問が多く、考える内容の講義だったので楽しく学べた
10
デザインに対する考え方を教えてくれた→自分のことに応用し
やすい
思考するテキストになっていて、理解しやすかった
11 デザインという定義を改めて考えさせられた
もやもやしていた部分に形ができはじめた気がします。
あとから見直せる。忘れないようにしよう
12 とても面白かったです
立場は違っても根っこの部分は共通なものがあると思った
見やすいです
予想外です(よい)
わかりやすかった
もう一度自分の行動を考え直してみます。
なんといっても面白かったです
カジュアルブランド部門のロゴなり、コンセプトなりを茨城県内の大学と連携して検
討しておりますが、やはりこちら側の、何を伝えたいか、どうしたいかがしっかりし
ていないとダメなんだなぁとつくづく感じました
近い産地(徳島)の事例を紹介していただき、自分たちに応用できる部分で考えつ
くさないといけない部分を痛感しました。自分たちの持っている資源と、技術を応用
しものづくりをすすめていきたいと思いました。クリエーションの本物のモノを根底
にして、地域を基礎とし、製品につながえていけるようにしていきたいと思います。
どうもありがとうございました。
13
信頼と期待、まさにその通りと感じました。伝統があるからこその技術を取り入れ
た現代作品の商品開発に力を入れて、マーケットをなんとか増やしたいと思い増し
tあ。売れるには意味があり、だからこそ伝統をもっと勉強し、強みをもっと作り出そ
うと感じました。
生きたデザインの話でわかりやすかったです。どう翻訳するのか、どうストーリーと
ストーリーをつなげていくのか、もっと自分の産地を製品を見直す必要があると感
じました。
14
15
その物・形を分析してより深く理解することで、多くの事を発見してよりよい物づくり
を考えていきたいと思います。
16
17 質疑応答を交えた講座で楽しくとても充実した
問題提起も取り入れたテキストで良かった
デザインの根本からの話で基本的なことから学べた
最初に聞かれた「デザイナーのイメージ」はかっちりした寸法
結果よりプロセスを重視した内容で、自分の考える幅が広が
18 重視の厳しい人というイメージが自分の中ではありましたが、
りわくわくしました
良い意味でその考えは覆されました。
もっと深いところから形のスタートを考えて取り組まなきゃならないと思った。今まで
モノづくりではまだまだ考えが甘いと感じさせられる内容の講座で、気付かされる
ことが多くてよかった
良い意味で質疑応答やテキストの問題で頭を使う講座だった
自社の中でも今回参加された職人さんの間でも「新しいデザイン」を考えると、どう
しても外見的な形状のアイデアしか出てこない場合が多く、原点に立ち返る視点が
不足していることに気付きました。なぜ今、その形でその作り方なのか、きちんと認
識し、ただ作り続ける体質を改めていきたいと感じます。
明確な答えのない、全員の意見がたくさん出てきて予想以上 話を聞くだけではわからないことを自分の頭で考えてみることは、と
どうしても結果を求めすぎる考えを一旦止めて、自分たちが作る意味を理解したう
ても良い訓練になりました。習慣化していきたいです。
の内容でした
えで、だれに向けて何をどう作るか、プロセスを含めた仕事をしていければ良いな
と思いました。「伝統」と「革新」、自分は「共有」と「理解」という言葉で置き換えまし
た。時間や空間、生活や気持ちの共有から始まり、自分に対しても相手の事も理
解を深める流れ。
とてもわかりやすくデザインの事を知ることができました。デザイナーはデザインを
押し付ける人種と思っていましたが、少しデザインの大事さやデザイナーについて
も知れました。
19
20 声が大きくわかりやすかった
わかりやすい
21 説明がわかりやすかった
流れがわかりやすかった
物づくりとして共感できた
原点や物についてしっかりと学ぶべきと思いました。
よくわかった気がする
かたちの見つけ方について、型と価値のキーワードがあるということが興味深くお
もしろかったです。
デザインの本質的なことを学ぶことで、今までの自分が思っていたデザインとは全
く違う、役割等を感じることができました
22
23 分かりやすい上にユーモア・テンポ・声がよかった
見やすかった
24 適時、考えさせられる項目もあり、よかったです
事例も多くわかりやすかったです
デザインについて、腑に落ちた
自分でできる部分のデザインをこの意識で取り入れてみます。デザイナーさんとの
今後の出会いも楽しみになった
デザイナーさんの考えを新しくとらえなおせたように思う
考える部分を多く、役に立ちました
25
身近にあるモノの形の意味をさぐる意識を身に着けることができた。伝統と革新と
は、信頼させ続けること、と考え、これからも意味あるモノづくりをしていきます
26
デザイナーとの関係の築き方と物づくりの考え方を変えていかなければいけない
と思いました
27
デザインやそのかかわりについて、見方が広がった。なんといっても気付きが多
く、「発見」「翻訳」「関係性」のキーワードはとても身につまされるものでした。
件数
テキストの満足度
完成品だけを追い続けようとするのはいけなくて、必然と根拠が大切で、また外か
らの目線で気付かされる機会がもてるよう働きかけたいと思いました。
センスとか単純なことでなく、自分の工芸を見つめなおすことが一
番大切かと思っていたので、ヒントをたくさんいただいた感じです。
色や形だけでない、意外な部分もありたのしかったです
講師の満足度
13
11
8
8
─ 101 ─
25
0
0
0
0
0
講座16
「伝産ブランドのブランディング 日常を強みに変えるアクション考」
ポジティブワード
NO
1
講師の満足度
ありがとうございました
テキストの満足度
楽しみにまた読みます
想定した内容か
はい
ネガティブワード
講座の難易度
まだまだ自分の深彫が足りない
ご自身の変わった点
講師の満足度
ブランドをつくっていく大切さがよくわかりました
3
他産地の方が自分たちのブランドをどのようにとらえているのか、またどんな問題を抱えているのか
を聞けたことが興味深かった。産地は違っても同じような問題があったり、そこから参考になることも
ありました。
”アーカイブを作る”ことにはぜひ取り組みたいと思います。
4
8月からの講座を通じて、企業理念やビジョンについて考える機会が増えました。私は笠間で独立
し、二年半ほどですが、最近になってアルバイトを辞め、陶芸だけで生活できるようになりました。ま
だまだブランディングなどに手が回っていませんが、地元の原料と向き合うところから始めました。
(これまでは他産地の粘土のみを使用していて、笠間で作っているという事だけでした)
5
海外展示会の特色・個性など、資料集を含めて大変役立っていくと思いました。また、個々の産地の
みなさんのスピーチは内容、また実感としてとても勉強になりました。
追伸、つたないスピーチ、失礼いたしました。
例を見ながらお話しいただいた
見やすかった
どの産地も課題が一緒と感じました。アーカイブを作ろうと思います。強みを明確にしようと思う。
8
作ったものを世に出していくうえでしっかりとその物に対するいつ付けをすることにより、ぶれない力
のある商品ができるのだろうということがわかりました。自分のモノづくりをしっかり見直していきたい
と思います。
9
アイテムごとにブランドフォーメーションを作って体系づけることで自社を整理し育てる事、そして
フォーメーションごとに戦略を変え、多角的に攻めながらも一つの会社として統一感も保っていく。難
しいがそのバランスを保っていくことがブランドを作る上で大切だと感じた
雑多にせず、ブランドを分ける話はブランドを作る上で参考にしていきます。
12
知らないことがたくさんあってよい
宿題に対して、もう一度検討しないといけな
い
13 勉強になりました
みやすかったです
勉強になりました
この講座を通して、やはり最初から言われていることですが、理念・強み・弱み、何をどうしてどうなり
たいのか、そこが一番大事なことなんだなぁと思いました。文化を作ることも大事ですが、相手の文
化に寄り添っていくこともあってもいいのかなぁと思います
わかりやすかったです
14
15
自分たちの歴史を作品を見直すことで技術と現代を取り入れた商品開発に役立て、自分の描く
Traditional Personを人形としてでなく、インテリアとしての新しいカタチの模索したいです。
16
Top of DENSAN、Traditional DENSAN、New DENSANを自分の仕事に置き換えることができました。
何を生かすのか?をもっと考える、自分の今までの仕事を振り返ることが今すぐすることだとわかり
ました。
海外展開の具体的な話を聞けてよかった
17
自社のブランドを考えるうえで大変ためになるお話でした。まず昔の商品、作品をもう一度見直して
整理したいと思いました。
一人一人のプレゼンに適切なアドバイスをさ
資料や事例を多く載せていて、今後見直す
18 れていて、当てられなかったけれど自分のプ
時に参考にしやすい
レゼンにも意見が欲しいと思う講義だった。
プレゼンの宿題によって、自分の産地・会社をさらに知り、自分の手がけている仕事を見直し、今後
の課題を見出すことができた
専門的で深い知識をとても簡潔にまとめて
時間の問題で前任の発表を聞けなかったの 概念的なものは分かってきましたが、それを自
いただき、そんな簡単なものではないと思っ 展示会情報のまとめはなかなか知る機会が
19
が少し残念です。フェイスブック等で交流し、 分に落とし込む、PRする作業の経験を増やす必
ていましたが、考えるべきことは非常にシン なかったので参考にしたいです
要があると感じました。
直接話すことも増やしたいです
プルだと気付きました
アーカイブを作る、という作業をきちんとやろうと思います。仕事が入ったときはそれをやりきることに
集中してしまって、結果として出来上がったものを写真で残すくらいしかできていませんでした。学生
時代はポートフォリオのためにプロセスや記録を残すこともしていたので、仕事でもそういう作業を増
やしたいです。
20
ブランディング・ブランドについてもっと真剣に考えます
21 経験してきたことの話がわかりやすかった
ありがたく、たくさんの情報がありわかりやす
なんとなく理解できました
い
発表に対しての先生からのアドバイスがヒン
わかりやすかった
トになりそうだった
自分一人ではできないことのような産地の
内容に感じ、個人的に相談出来たらよいと
思った
話が大きく感じて、自分がどうしたらよいか
わからない
自分の目標はかたまりつつありますが、やらなければならないことは数多く出てきました。しかし、あ
せらずにじっくりとやっていきたいと思います。
まずはアーカイブをしっかり作り、強み・弱みを考えて、しっかりやっていきたいと思います。とても為
になりました。ありがとうございました。
とてもよい内容でわかりやすい
とりあえず形にしてみる。やってみて良くしていく、を感じました
具体的な話が多かった
伝産ブランドを体系的に知ることができ、自分のやっていることがなんとなく明確化されたような気が
しています。着物についてまだ可能性があるということについてもっと聞いてみたかったです
プレゼンに結構人と時間を費やしていた
宿題のプレゼンが完成できなくて、結構難し
い内容だった
各産地の悩み相談会みたいになっていましたが、参考になりました。改めて海外戦略の重要性を感
じましたので、今回学んだ事を実践できればと思います
23
24 物事を動かす力を拝見できた
他の方々の意識も見たうえで、自分を客観
的に感じ取れた
印刷も美しかった
売込みに不安をのりこえていく力が必要だ
もっとふみこみたい
一件ずつ事例に対してのご意見が入りわか
りやすかったです
25 前回同様、とてもわかりやすかったです
堺刃物の良さをどう伝えるか、改めて考えさせられました
26
・ブランディングは絞る事
自社オリジナルアイテムの見直し、整理をしております。さらに絞り込み、個々のアイテムをブラッ
シュアップしていきます。商品アーカイブの作成を行う
27
考えなければいけないことが明確になった
件数
ご自身の変わった点
改めて相手に自分の伝えたいことを伝える難しさを理解しました。
ブランディングの重要性を深く理解できた
見本市・展示会の資料が参考になった
11
22
講座の難易度
ブランドをどのように立ち上げ、発表し、発展さすことができるか。課題であるがビジョンを持つことが
大切であると感じた。
発表を通して異産地のビジョンが知れた
7
10
想定した内容か
自分で動かなければ何も始まらない。ブランド化する利点は設ける事だけじゃないので、情報整理の
ためにもきちんと取り組みたいと思いました
2
6
テキストの満足度
9
10
8
6
26
1
0
1
2
0
1
─ 102 ─
最終回 総括 集計結果
最終回 総括 集計結果
講座名
講師の総合満足度
受講生平均
全講座 総括
テキストの総合満足度
受講生平均
5.0
4.7
【全般】
・アンケート回答者は、第4回目の12月12日出席者30名中の、25名。
・全講座を通して、講師の満足度平均は最高点である5.0だった。
・テキストの総合満足度平均は4.7だった。
・講師に対する満足度はより高く、それぞれの分野で活躍する講師陣に参加してもらえた。
・講師の専門分野、講座の構成が色々な角度で提供できたことも評価された。
・テキストに対する満足度平均は、講師のそれに対してはやや低いものの、満足度は高いといえる
結果となった。点数を若干下げた要因としては、テキストにボリュームがあり、完全に理解して自分
のものにするには見返す必要があるからのようだ。運営側としては、そのような使い方で何度も反復
して、各自学習を今後も深めていっていただきたい。
【今後の要望について】
・地元若手仲間に勧めたい
・組合の理事長や上層部を含め組合全体に周知されれば、組合予算組の時期に講座予算を組み
込む可能性もあり、若手の参加にもっとつなげることができた。
・組合全体を巻き込めるよう、早めのスケジュールがほしかった。
・開催は関西圏でも、との希望も一部あった。
─ 103 ─
【DENSAN ACADEMY】
各受講生が発表した、講座を受講しての意見
生徒番
号
区分
名 前
グループ
産地名
1
伊藤 大輔
C
名古屋仏壇
2
3
4
5
6
谷脇 英人
田村俊介
阿部慎太朗
高野利明
南部 比呂美
E
F
A
B
C
名古屋仏壇
笠間焼
笠間焼
笠間焼
笠間焼
7
8
9
渡邉直子
大関一利
小川代蔵
E
F
D
結城紬
真壁石燈籠
備前焼
10
吉田 真也
E
11
田山貴紘
12
講座を振り返っての総括
(灰色網掛けは欠席理由)
所属
株式会社マルスエ佛壇
名古屋仏壇商工共同組合青年部
忍仏具仏壇店
向山窯
阿部製陶所
高野陶房、株式会社ティーフォー
茨城県工業技術センター窯業指導所
職人の早い・うまい・安いの概念を打ち破れた。
南部鉄器
急用発生
受注に追いつかず
展示会初日
仕事
講座で、今まで出会えなかった異業種の工芸士と出会えてとてもよかった。考える
大切さを学び、これからも習慣化していきたい。
野村織物・茨城県工業技術センター繊維工業指導所 普段出会える機会のない人と交流できた。人脈もできて良かった。
大関石材店
催事参加
備前焼のお店DAIKURA
伝産品でありながらの色々な職種の人と話し、凝り固まった考えを改めていけるよ
うになった。
株式会社岩鋳
ここまで深く考えたことがなかった。これからも悩みながら、頑張っていきたい。
F
南部鉄器
タヤマスタジオ株式会社
講座では、「何をしたいのか」「この業界の課題」「どうコミュニケーションをとるか」を
考えるきっかけになった。たいていの問題は自分の中にあり、いかに自分が他業
種の仕事を知らないかに気づいた。この業界は、話していかなければわからない
ことがたくさんある。時間を見つけて全国行脚して、講座で知り合った仲間を訪ね
たい。
石川俊宏
A
岐阜提灯
株式会社 オゼキ
13
14
櫻井尚道
東 香織
D
E
宮城伝統こけし
別府竹細工
桜井こけし店
一般社団法人くまもと工芸協会
準会員/工房名:craft est 竹香舎
作り手サラリーマンが、作り手経営者に囲まれてとても勉強になった。価格のこと
など、一番したかった話をみんなと勉強できて刺激になった。
これからこけし工人として、伝統を継承する気構えができた。
全国の職人と知り合えることが魅力で参加した。さらに、いろいろに考えることがで
きて良かった。今後はみんなとコラボレーションに取り組んでいきたい。
15
16
小久保さくら
中田 大輔
D
E
名古屋仏壇
香川漆器
名古屋仏具
中田漆木
17
羽鳥 由有
E
江戸木目込人形
株式会社百華人形の野村
18
19
大杉 敏昭
那須恵子
C
D
伊勢形紙
伊勢型紙
株式会社大杉型紙工業
生田嘉範 自宅
20
土屋隆
A
華章(七代目土屋華章)
21
22
大寄智彦
飯山園子
B
E
甲州水晶貴石細
工
甲州水晶貴石細
工
信楽焼
23
石野 啓太
F
信楽焼
明山陶業株式会社(明山窯)
24
25
26
27
石野 伸也
大瀬 輝也
中島律子
三橋肇
A
F
A
F
信楽焼
本場大島紬
越後上布
鎌倉彫
明山陶業株式会社
(有)大瀬商店
中田屋織物(有)
鎌倉彫二様堂
28
木内史子
A
鎌倉彫
一翠堂
29
露木清高
A
箱根寄木細工
(株)露木木工所
30
小山広樹
F
名古屋仏壇
小山彫刻
31
針谷崇之
B
山中漆器
うるしアートはりや
32
33
34
木下富雄
八内剛志
和田 慎平
C
A
B
山中漆器
堺打刃物
堺打刃物
木下富雄
八内刃物製作所
株式会社 和田商店
35
36
37
松岡輝一
佐藤 元政
清水 祐一郎
C
B
B
京鹿の子絞
信州紬
江戸切子
株式会社京都美京
有限会社 藤本
(株)清水硝子
38
39
40
41
三田村義広
小倉 隆
早田憲康
永田陽祐
C
D
D
C
江戸切子
東京手描友禅
江戸木版画
本場大島紬
42
山本 恭子
B
益子焼
43
大森 康弘
D
会津塗
haku硝子
小倉染芸
株式会社 高橋工房
大島紬 丸恵株式会社,
三井物産株式会社
陶芸かたおか
(伝統工芸士 片岡九二三先生)
塗りどころヒロ
配偶者の転勤
作るだけでなく、経営もしていかなければならないことを再認識した。我々が伝統
工芸を伝えていくことを知った。
他業種の工芸士と交流できる良い機会になった。これまでは親からしか学ぶ機会
がないと思っていた。学びたかったことが学べ、あとは実行あるのみだと思う。
状況を話しながら仲間と話し合えてよかった。目先のことばかりだが、先のことも考
えられるようになった。
産地の差はあれど、若手職人皆もがいているのが分かり、これからの励みになっ
た。
県事業のため
これまで製作の過程ではっきりさせたかったことを、数字や言葉で表現できるよう
になった。話し方一つも、自分が変わったことを実感している。これからも繋がりを
増やしていきたい。
これから、覚悟を持ってやっていかなければならないことをたくさん学んだ。次は実
践できるよう頑張っていく。
全国のいろんな業種の作り手と出会えてとても刺激になった。
展示会のため
講座を通じて、悩むところに気づいた。これから一つ一つ消化していきたい。
鎌倉彫をどうにかしないといけないと思っていたところ、この講座事業に出会え、い
い機会となった。以前は上の世代のせいにしていたりだったが、自分たちの覚悟
が足りなかったことに気づいた。
違った立場の作り手と知り合えて、自分や鎌倉彫を振り返るきっかけにもなり、今
後も頑張ります。
自分の目指すべき方向性が、この講座によってより明確になってきた。感謝しま
す。
貴石彫刻
山里庵
自分なりの経営理念を見つけられて、仕事のモチベーションも上がった。仲間と知
り合えてよかった。
このままでは大変なことになるということに気付けた。実感するきかっけになり、今
後改革していかねばならないということを、自社で話し合うきっかけにもなった。
ここでみんなで集まれて、グループのみんなとは展示会の企画もできた。
講座で生まれたネットワークを大切にし、精進したい。とてもいい講座だった。
皆に出会えたことがまず、嬉しい。考える大切さをしみじみ感じた。考えることによ
り、モノづくりやビジョンがブラッシュアップする。そして、物事を具体化していくのだ
ということを知り、自分のためになった。展示会をぜひしたい。
考える大切さに気付けたことで、モノづくりにブラッシュアップできることを知った。
ここで学んで立てた計画をしっかり実施したい。
問屋に頼っていい仕事してればいい時代は終わったかと。組合の問題も見えてき
た。
仕事
仕事
仕事
出張
ライフスタイルに合った、新しい文化を創造していきたい。
これから数字でものを考えていきたい。できた縁を大切にしていく。
─ 104 ─
全講座 総括 レポート結果
点数
講師の総
NO 合満足度
ポジティブワード
テキストの
総合満足
度
1
5
5
2
5
5
講師の総合満足度
こんな機会でなければお会いできない一流の人たち
大切なことの総括をご教示いただきました
テキストの総合満足度
データ等一つ一つしっかりした作り
難しいところはまた伺いたいと思います
今後このような講座があったらお勧めしたい人
運営側への要望
ご自身の変わった点
会社の一社員として働いていて、今までだったらここまで考えていないもしかしたら気にもしていなかったことを悩みながらも考え
させられ、今後のものづくりに対しての意識がより一層深まった。この様な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。
世界を目指すという目標を持っていたので、そこに向かうための方法論が学べてとても勉強になりました。
グループ以外の参加者と交流する場があればよかった
具体的な数字や計画を立てて遂行していきたい。考えることを避けずに向かい合う。考えることを習慣化するべし。
伊勢根付 かじうら明日香さん 石塚染工 石塚久美子さん
型染め 松永恵梨子さん 伊勢一刀彫 中野結衣さん
うるし塗り 村上麻衣子さん
伊勢型紙 大杉敏明さん(休席してた人)
伊勢型紙(営業・広報) 木村あつしさん
成り立たせ、継いでいくことの為に、やらなければいけないことの多いことに改めて気づき、どう生き残るのかをより考えるように
なりました。
江戸切子では20代の3.4代目がいるので、機会があれば勧めたい
事務局・伝産室の皆々様、お疲れさまでした。ありがとうございました。
まだまだ売れる場所もあり、未来は明るい。頑張ろうという気持ちにさせていただいた。
石川で組んでいる作り手グループに紹介していきたい
変わりました。もう一度いろいろ考えていきたいと思います。
同じ産地の若手にお勧めしたいです
3
5
4
4
5
4
5
5
3
6
5
5
7
5
5
8
5
5
作る技術だけを極めるのではなく、経営力を学ぶことの重要性を再認識しました。
9
5
5
職人か作家か?という質問に対し、どちらともいえると感じていましたが、新商品の企画で大量生産やコストの安定性などを追及
していく中、職人、ひいては技術者としての完成度を上げていきたいと感じました。独立を考えるきっかけにもなりましたし、そのた 今回の講師の方々にまたお会いする機会があればうれしいです
めに必要なことは何か、たくさんのものを考えることができました。
10
5
5
11
5
4
12
4
4
13
5
5
第一回目に受講したときに比べ、モチベーションのアップ、モノづくりに対する前向きな取り組みができるようになりました。
14
5
5
目標達成のためディテールにもこだわっていくようになりました。
15
5
5
モノをつくることだけではなく、伝えること、売ること、その仕組みとヒントなど、一連の流れを学べたことで、次はそれを実現してい 実際に動き出す中で、実体験として今回の学んだことの意味が分かるときが来ると思いますので、その時にまた、アドバイス、相
くトライをどんどん試みたいと以前より強く思えるようになりました
談にのっていただける機会があれば、客観的な意見がうかがえてよいかなと思いました。
16
5
5
自分が作りたいもの、欲しいものをつくるだけでなく、誰にどの様にどこで使ってほしいのか?をより具体的に考えられるようにな
りました。この講座中に新しい商品を考えてることが出来ました。商品を考える過程で講座の話とテキストが参考になりました。こ 組合の理事長
れから先を考えられるようになちました。また、自分の方向性を絞ることも大切だと感じました。
17
5
5
会社全体の向かっていくべき方向、やらなければならないことがわかりました
18
5
5
19
5
4
20
5
5
21
5
5
個々のものに対して意見を聞けてよかった
ひとつひとつの考え方のヒントが分りやすかった
様々な角度で抗議して頂けた
実力派ぞろいの講師にたくさんいろんなことを教えて頂いた
あとからミカセしても思い出させるくらい細かくわかりやすかっ 具体的に絞り込むことや、数字でデータ化することの大切さを少しずつ実感してきました。マーケットの見方やリサーチ方法なども
た
学べ、これからの糧にしたいと思います。ターゲットをしぼる大切さもわかってきました。
要点がまとまっており、シンプルでわかりやすかった
課題が多く見つかったので、一つ一つ自分のものにしていきたい。
少しずつかきこめることが増えてきました
企業理念を明確にすることで、仕事に対する意欲が湧いてきた。
多くの人をターゲットにすることよりも、ターゲットを徹底的にしぼった商品をつくっていくことがより多くの人に自分をしってもらうこ
とになるなと思いました。ありがとうございました。
分厚いテキスト、内容が濃かったです
作品を作り上げるときのブランディング。ストーリー性が大切であり、どこに自分が売りたいか、誰に売りたいかを考える大切さが
組合の同じ若いメンバーにぜひ伝えたいと思いました。同じような伝統工芸に携わっている若い人に受けて頂きたいと思いました
講座の中で変わりました。
細かいデータをフィードバックいただいたため
いろいろなテーマで聞くことができました
地元業界の方々。運営においては関西圏でお願いします。
堺刃物産地の若手職人
自信の講評ももちろんですが、海外という視点の話が多く、もっと大きな視点で見ていきたいと思います。また、実際の商品に対
して講評いただけたのは大変有意義でした。
60歳以上の職人さんに勧めたい
業界のメインの人たちにも考えてもらうきっかけになると思った
仕事に対して覚悟、責任感がまったくできていないと実感した。それにより、何を選択するのかがはっきりしていくように思えたの
で、これからやるべきことをたくさん見つけることができました。
産地の行政の方にも受けて頂いて、チームとして良い方向に活動していけたらと思います
一コマの時間が長いように思いました・・お腹がすいてしまいました
コストに対する意識がシビアになりました。
熱意ある総括でした
理解しやすい
発言が変わった。言葉の選び方や「どうにかしてこうしてみたい」と願掛け(?)もしていいのだとわかった。
海外展開を考えている人がいたら、声をかけたい
22
5
5
今回たくさんの商品やモノづくりを見て、意見を伺い、大変勉強になりました。人形は日常生活に必要ではないこともあり、人形と
ぜひ展示会やイベントなどにどんどん参加したい。商品企画や他の伝統工芸品とのコラボレーションもしてみたい。良い商品をつ
してどのように販路を開拓するか、少し変化させた商品企画にも興味を持ち、他の方々の作品を見て、新しいアイディアも考える
くり、オリンピックを目指したいです
ことができました。
23
5
5
ライフスタイルが変わって、ニーズが変わっていくので、その時代に合ったものをつくりたいと思いました。すごく勉強になり、新し
い文化をつくっていけたらと思います。
24
5
5
最後の講座は実際の品物を見ながらいろいろな意見が聞けて大変参考になりました。
25
5
5
考え方、視野の広さ、視点の持ち方が大きく変わりました。まだまだ足らない部分ばかり見えてしまいますが、前向きにやってい
きたいと思いました。
件数
5.0
4.7
16
16
33
参加者全員の名前と連絡先が知りたかったです
香川漆器の若手、香川の職人(漆以外のも含め)
このような機会に巡り合えて、どうもありがとうございました
25
─ 105 ─
1.田村 俊介
(笠間焼)
8.中田 大輔
(香川漆器)
2.阿部 慎太朗
(笠間焼)
3.高野 利明
(笠間焼)
4.南部 比呂美
(笠間焼)
5.渡邉 直子
(結城紬)
6.小川 代蔵
(備前焼)
7.櫻井 尚道
(宮城伝統こけし)
12.飯山 園子 13.中島 律子 14.三橋 肇
10.那須 恵子 11.土屋 隆
(鎌倉彫)
(越後上布)
(江戸木目込人形) (伊勢型紙) (甲州水晶貴石細工)(信楽焼)
9.羽鳥 由有
16.露木 清高 17.針谷 崇之 18.木下 富雄 19.和田 慎平 20. 松岡 輝一
(山中漆器)
(堺打刃物)
(箱根寄木細工) (山中漆器)
(京鹿の子絞)
─ 106 ─
21. 清水 祐一郎 22.小倉 隆
(東京手描友禅)
(江戸切子)
15.木内 史子
(鎌倉彫)
23.山本 恭子
(益子焼)
品評会作品一覧
─ 107 ─
番号
1
制作者
田村俊介
工芸品の種類
笠間焼
伝えたいこと
原価計算をして、価格を設定してみました。
学んだことがどう活かされているか
考え方の根本から変わりました。
理念を持ち、自社の強み・弱み、誰に何をどう売って行くのか、分かっていたつもりでしたが、整理して見ると明確になり、
はっきりと分かりました。
コア商品も作り始めました。
価格も少しずつですが、見直して行きたいです。
写真
作品タイトル
蛍手酒器
作品タイトル
蛍手ぐい吞み
サイズ
12×10×10cm
サイズ
8×5cm
想定価格
6,480円
想定価格
4,104円
─ 108 ─
番号
2
制作者
阿部慎太朗
工芸品の種類
笠間焼
伝えたいこと
これまで使用していなかった産地由来原料への取り組みを始め、現代の建築や食卓に合った笠間焼を見つけていきたいと思う
ようになりました。
学んだことがどう活かされているか
産地由来原料を使用して制作すること。
裏面にサインを入れるように仕様を変更したこと。
今後、季節商品も展開していく予定で、
その試作として耐熱陶器への取り組みを始めた。
写真
写真
作品タイトル
笠間耐熱土による土鍋
作品タイトル
サイズ
想定価格
マーガレットリムレリーフ皿
サイズ
想定価格
6,480円
─ 109 ─
4,104円
番号
3
制作者
高野利明
工芸品の種類
笠間焼
伝えたいこと
日本の伝統的着物(小紋)の文様をモチーフに作りました。
学んだことがどう活かされているか
日本の伝統工芸ということを考え、海外のお客様にも
説明できるような、ブランドになるよう意識して制作しました。
作品タイトル 砂の器 茶碗
作品タイトル 砂の器 ぐい吞
作品タイトル 砂の器 盃
作品タイトル 炭化布目 水指
サイズ
12×7cm
サイズ
9×5cm
サイズ
10.5×4cm
サイズ
15.5× 18.5cm
想定価格
6,480円
想定価格
3,240円
想定価格
3,240円
想定価格
43,200円
─ 110 ─
番号
4
制作者
南部 比呂美
工芸品の種類
笠間焼
伝えたいこと
磁器の量産品にはない、土のあたたかみ
学んだことがどう活かされているか
産地の赤土を使い、産地の個性を出しました。
どういう人に使ってもらいたいかを再考し、日々の生活で使い易いこと、料理が映える事、コンパクトに収納できることを考えまし
た。お皿は取り皿のほか、カップの受け皿、スープの受け皿としても使えるようにしました。
作品タイトル
サイズ
×8cm
想定価格
1,620円
作品タイトル
Button soup
サイズ
×11cm
想定価格
2,160円
作品タイトル
Button plate
サイズ
×16.5cm
想定価格
1,512円
作品タイトル
(花器・試作品)
サイズ
(高さ19) ×9cm
想定価格
─ 111 ─
Button cup
番号
5
制作者
渡邉直子
工芸品の種類
結城紬
伝えたいこと
本場結城紬本来の糸使い、技術をそのまま活かしています。
手つむぎ糸を地機で織った布の独特な風合いを出すことにこだわっています。
学んだことがどう活かされているか
何を作るのかは、既に私たちの手にあることを学びました。
分かっていたことですが、講座では再確認することができました。
作品の核となる技術・製法はそのままに、用途を広げるものを作りました。
作品タイトル
紬4尺ストール
作品タイトル
紬×ガラスペーパーウエイト
サイズ
152×38㎝
サイズ
4.5×5.5×2.5㎝
想定価格
49,680円
想定価格
10,800円
─ 112 ─
番号
1
制作者
小川代蔵
工芸品の種類
備前焼
伝えたいこと
備前焼らしさを掘り下げて追求してようやくたどりついたカタチです。一見いままでの備前焼とは違う様に見えますし、そもそもの
素材が何か分からないかもしれませんが、実はしっかりと備前焼きの製法・技法を守っていて、古来よりつたわる「備前水瓶、水
が腐らぬ」と言った素材の持つ力を最大限活かす作品となっています。
学んだことがどう活かされているか
講座で学んだことにより、デザイナーさんなどの産地外の力と協力することが出来、それにより産地のアイデンティティーを見つ
め直し、コアとなる部分を捉え直すことによって現代の生活に寄り添うことができる伝産品を作れたと思います。
─ 113 ─
作品タイトル
備前ウォーターカラフェ
サイズ
6.5×28cm
想定価格
16,200円
番号
7
制作者
櫻井 尚道
工芸品の種類
宮城伝統こけし
伝えたいこと
・伝統こけしの描彩の美しさ
・伝統こけしの「置物」、「蒐集物」という目的ではなく
製造技術を活かし、機能をプラスした
インテリアとしても使える鳴子の伝統的工芸品の提案。
学んだことがどう活かされているか
・悪い製品だから、売れないのではなく
商品ターゲットに合った場所で販売されていないため
売れていないことがある。
・今まで製造されてきた物の中にも、良いものがあるはず
それを見直す事も必要。
・新しいアイテムを作るのではなく、売れる、合う場所を
探す方法もある
■上記内容より現在ほとんど製造されていない
木地製品ですが、販売先等によっては
今後も継続的に生産できる製品ではないかと
考え出品させていただきました。
作品タイトル
キャンドルスタンド
作品タイトル
キャンドルスタンド
サイズ
7.5cm×H6.5cm
サイズ
7.5cm×H6.5cm
想定価格
3,800円
想定価格
3,800円
─ 114 ─
番号
8
制作者
中田 大輔
工芸品の種類
香川漆器
伝えたいこと
あらためて打ち出したいのは「漆器は日常つかい」であるということです。「日常つかい」とはいっても安く扱いやすいだけでなく、
日常から本当にいいもの選んで、手間をかけてもいいから使いたいと思っている人に届けたいと思います。
値段は少し張るかもしれないけど、毎日使っていたらすぐ壊れてしまう安物よりずっと長く使える、もし壊れてしまっても修理して
またつかうことができる。取扱いに少しだけ気遣いは必要かもしれないけど、結果的に慎重になって他の食器まで長持ちするよ
うになる。そんな少し不便だけど日常を心豊かにしてくれるのが漆器であると伝えたいと考えます。
学んだことがどう活かされているか
今回出品希望の作品は3つのDENSANを目標にしたものです。
1の「讃岐竹のお箸」は「TRADITIONAL DENSAN」として、地元の素材である孟宗竹を加工し、形状はお茶の懐石箸をモチーフに
制作しました。
3の「角こまめ皿(大)」は「NEW DENSAN」としてコースターやミニトレー、お皿など用途の広いものとして製作しました。香川漆器
の特徴的な色漆を用い、色彩豊かに表現しました。そして蒔絵技法のもととなる伝統的なうるし絵の技法で描き出された絵柄は
愛らしくもどこか凛としたたたずまいを感じさせます。また、木地から加飾まで自社で一貫製作できる点も特徴です。
2の「ティーカップ&ソーサー『瀬戸凪』」は「TOP OF DENSAN」を目指したもので、作成するのに漆と木工の高い加工技術が必要
なものです。もともとはJAPANBRANDにおける中田漆木の試作品から開発したもので、製品化において形状や製法がブラッシュ
アップされていきました。また購入した一人の人間の人生を変え、地元で讃岐漆芸美術館を立ち上げるきっかけになった象徴
的な作品でもあります。
現在このカップ&ソーサーは讃岐漆芸美術館に併設されたカフェギャラリー夏炉にて使用・販売されております。この施設を通
じて香川の漆文化をつくる一助になれればとの想いで制作に励んでおります。
─ 115 ─
作品タイトル
讃岐竹のお箸
サイズ
想定価格
四角,五角,六角
作品タイトル
カップ&ソーサー 「瀬戸凪」
作品タイトル
角こまめ皿(大) 「月うさぎ」、
22×1.4×0.7225×1.6×0.8230×1.6×8c
m
サイズ
8.5×15cm
サイズ
8.5×8.5×1.5cm
四角:¥2,700、五角,六角¥3,000
想定価格
17,820円 (1客)
想定価格
2,160円 (1枚)
─ 116 ─
「雪の結晶」
番号
9
制作者
羽鳥 由有
工芸品の種類
江戸木目込人形
伝えたいこと
木目込人形にも沢山の形やデザインがあり、木目込人形のかわいらしさや心のこもった一点ものを見ていただきたい
学んだことがどう活かされているか
木目込技術を取り入れながら、現代風にアレンジした、ほっこりしたかわいらしい干支「申」の人形をデザイン。今までのマーケッ
トを超えて、幅広い年齢層に楽しんでもらえるようなデザイン。
作品タイトル
サイズ
想定価格
─ 117 ─
番号
10
制作者
那須恵子
工芸品の種類
伊勢型紙
伝えたいこと
型紙で染めたアイテムとして間口を広げる為にも、和装にも洋装にも活きる使いやすい商品を目指しました。
学んだことがどう活かされているか
時間はありませんでしたがリサーチしてみようと思い立ちお話を伺ってご意見を頂きました。
それにより、使うシーンを具体的に創造しながら制作を進める事ができました。
─ 118 ─
作品タイトル
伊勢型小紋・ストール× 帯揚げ・OBILE オビール
サイズ
30×155cm
想定価格
14,103円
番号
11
制作者
土屋隆
工芸品の種類
甲州水晶貴石細工
伝えたいこと
水晶の特性は、「熱伝導が良いこと。」「透明なこと。」です。その特性が最大限に活きる「用」は、冷酒器です。
そこで、今回は、作り手にしか出来ない発想で、ぐい呑みを製作いたしました。
お酒を入れた時だけ、底に掘ったインタリオが浮かびあがり、ぐい呑みの淵に掘った3つの瓢箪とあわせて、無病息災を祈願し
た六瓢箪になるデザインが今回見ていただきたい部分です。
学んだことがどう活かされているか
水晶製品のブランディングにあたり、もう一度、水晶の特性や云われなど、見直すきっかけになりました。
あと、製品だけでなく、パッケイジングの重要性や製造コストなどのディテールから考えた商品の開発などたくさんのことを学び
ました。
作品タイトル
水晶【親王飾り】
サイズ
22(W)×15(D) ×15(H)cm
想定価格
345,600円
─ 119 ─
作品タイトル
水晶 ぐいのみ【瓢逸】
サイズ
5.5×5.5cm
想定価格
129,600円
番号
12
制作者
飯山園子
工芸品の種類
信楽焼
伝えたいこと
信楽では多様な陶土が産出されており、中世から紐づくりによる成形が行われていました。日本古来の土器・土師器の風合い
を残し、現代の住まい・もてなしの空間の中で実用できる物を出品しました。展示では、この形をデザイン化したロゴマークを用
いた案内物も、併せて出品したいです。
学んだことがどう活かされているか
作り手としての心構え・行動が変化しました。
自分の可能性(ストーリー)は自分で見出し、提示・表現しても良いのだということ。産地を愛しつつ、日本文化を支える一部と
なってゆけるような意識で取り組みました。
作品タイトル
焼締 手捻花入
サイズ
14×29. 5cm
想定価格
30,240円
─ 120 ─
番号
13
制作者
中島律子
工芸品の種類
越後上布
伝えたいこと
歴史の古い越後上布は、雪国の気候風土の中で生まれた織物で、原料は植物の苧麻(ちょま)です。手績みされた細い糸から
生まれる風合いは、さらりとしたやわらかさが魅力で、日本の夏には最適な最高級の麻織物です。この越後上布の技術を絹織
物に生かしたものに「本塩沢(ほんしおざわ)」があり、緯糸に強い撚りをかけ織り上げた後、湯もみによりシボを出し、このシボ
のある風合いは裾さばきが良く、十字絣や亀甲柄によって構成された経緯の絣模様が美しい、落ち着きのある着物となります。
学んだことがどう活かされているか
麻織物「越後上布」は、塩沢の織物の原点であり、その技術を絹織物に生かした「本塩沢」は、シボのある風合いからくる着心
地の良さを、本物志向でこだわりのある着物を着てみたいと思っている方に、おしゃれ着として是非着ていただきたいと思いま
した。そして、十字絣と亀甲柄で構成された経緯の絣模様の美しさは、おもしろさでもあり、風合いからからくる着心地の良さは、
織りの強みでもあると思い、きちんと伝えていく必要をあらためて感じました。
作品タイトル
重要無形文化財・越後上布着尺「納戸地十字絣入縞」
サイズ
幅40cm
想定価格
2,500,000円
作品タイトル
伝統的工芸品・本塩沢着尺・「生成地ツタの葉模様」
サイズ
幅40cm
想定価格
380,000円
─ 121 ─
番号
14
制作者
三橋肇
工芸品の種類
鎌倉彫
伝えたいこと
文様を室町時代のものを敢えて使い、形を一新させました。
形というのは、「使う目的」を今までにないものへ対象をうつし「ものづくり」いたします。今回は洋菓子、特にマカロンとチョコレー
トを対象にいたしました。
伝統工芸が古いものでなく、使用目的を現代の生活に沿うだけで新しさが生まれます。大事なのは、物を編み出す技術と思い
です。
学んだことがどう活かされているか
「想いを形に」を常に考えました。また臆せずに色々な方にリサーチをし、漆器の弱点を克服しました。
海外に向けた仕様を前面に押し出しております。
─ 122 ─
作品タイトル
Macaroon・Plate・BOTAN
サイズ
10.8×2cm
想定価格
32,400円
作品タイトル
Chocolate ・Plate ・GURI
サイズ
13×13cm
想定価格
23,760円
番号
15
制作者
木内史子
工芸品の種類
鎌倉彫
伝えたいこと
伝統工芸は古典的なものばかりではありません。
現代のライフスタイルに寄り添える商品を知っていただき、使い手の方のより豊かで美しい暮らしの1ピースになりたいと思いま
す。
学んだことがどう活かされているか
今までは作りたいものを作りたいだけ使ってきました。ですが、商品ひとつひとつにターゲットがあり、適切な見せ方、販売の仕
方があること、またそれぞれにリアルな数字が存在することを認識しました。
自分がデザインして制作した作品を使い手の立場、経営者的視点をもって見ることが少しだけできたように思います。
─ 123 ─
作品タイトル
刀痕文角皿
サイズ
×24cm
想定価格
70,000円
作品タイトル
七宝文扇箱
サイズ
18×9×4.5cm
想定価格
120,000円
作品タイトル
月文菓子皿
サイズ
×18cm
想定価格
14,000円
番号
16
制作者
露木清高
工芸品の種類
箱根寄木細工
伝えたいこと
寄木細工はデザインを変えるだけでいろいろな可能性があると思います。また今回使用した木材は天然の色です。
学んだことがどう活かされているか
新しい事に挑戦し続ける事が大切。
作品タイトル
寄木茶筒(市松)
作品タイトル
寄木シリンダーカップ(市松・縞)
作品タイトル
受け皿(市松)
サイズ
8×13cm
サイズ
8×11cm
サイズ
23.5×14×1.8cm
想定価格
30,240円
想定価格
市松21,600円・縞 17,280円
想定価格
4,320円
─ 124 ─
番号
17
制作者
針谷崇之
工芸品の種類
山中漆器
伝えたいこと
山中漆器産地ならではの茶道具である棗に描く蒔絵技法を用い、様々な素材に蒔絵を施し綺麗に仕上げる技術があります。
日本古来からの伝統技法「蒔絵」の現在の姿をご高覧頂ければ幸いです。
学んだことがどう活かされているか
ターゲットを絞り、その人にぴったりの物を作る様心がけました。
生産体勢を改良し効率のよい生産が可能になりました。
─ 125 ─
作品タイトル
麻葉蒔絵白蝶貝ペンダント「RINKA Ⅰ」
サイズ
1.7cm
想定価格
43,200円
作品タイトル
麻葉蒔絵白蝶貝イヤリング「RINKA Ⅰ」
サイズ
1.7cm
想定価格
56,160円
作品タイトル
麻葉蒔絵白蝶貝ペンダント「RINKA Ⅱ」
サイズ
1.6cm×1.4cm
想定価格
43,200円
作品タイトル
麻葉蒔絵白蝶貝イヤリング「RINKA Ⅱ」
サイズ
1.6cm×1.4cm
想定価格
56,160円
番号
18
制作者
木下富雄
工芸品の種類
山中漆器
伝えたいこと
今までにある漆器とは少し雰囲気をかえた、落ち着いたもの。
学んだことがどう活かされているか
受講によってブランディングの重要性に気づき、今後、漆の分野で
このシリーズを定着させていきたい。
作品タイトル
加飾錫線ぐいのみ
作品タイトル
加飾錫線ショットグラス
作品タイトル
加飾錫線銀河
サイズ
6.8×6cm
サイズ
6×6.1cm
サイズ
6.5×5.5cm
想定価格
7,020円
想定価格
7,020円
想定価格
7,020円
─ 126 ─
番号
19
制作者
和田 慎平
工芸品の種類
堺打刃物
伝えたいこと
堺打刃物の特徴である最高の切れ味をそのままにするため、刃は変えず更に本刃付(仕上げの手研ぎ)を行いました。
その上で、現代のキッチンに合わない朴柄を一位柄に変え、より現代のキッチンにあうようにしました。
またパッケージも紙箱から木箱に変更し、高級刃物から、性能はそのままに、より親しみやすい刃物に仕上げました。
学んだことがどう活かされているか
実は一位(櫟)材の八角柄は昔から和包丁で使われてきた素材です。しかし、今はほとんど使われておらず、朴の木が大半。そ
して、高級なものは全て、黒壇、紫壇です。講座中にあった、伝統的な性能部分には磨きをかけ、弱い部分を補うという意味で。
古くて新しい一位を使い、さらにパッケージにこだわりました。
また、和包丁は定期的なお手入れが必要です。これを今だから出来る郵送を組み合わせた研ぎ直しの提案をしています。
作品タイトル
サイズ
─ 127 ─
想定価格
宗一 デザイン和包丁
×15cm
9,980円
番号
20
制作者
松岡輝一
工芸品の種類
京鹿の子絞
伝えたいこと
京鹿の子絞。梁・括りを重ねてほどこすことにより絞りの立体的な美、重ね染の味をこの作品で伝えたい。
学んだことがどう活かされているか
京鹿の子絞の地域性、ストーリー性を考え、つきささる商品づくりをテーマにしました。今回は技法を重ねてほどこす事で京鹿の
子絞の良さをアピールしたいです。
─ 128 ─
作品タイトル
京鹿の子絞り・袋帯 (パープル)
サイズ
37㎝×4.3m
想定価格
226,800円
作品タイトル
京鹿の子絞り・袋帯
サイズ
37㎝×4.3m
想定価格
291,600円
番号
21
制作者
清水 祐一郎
工芸品の種類
江戸切子
伝えたいこと
「仮説」として”透き切子の認知が低い”という問題意識の元、透明な切子の品を出品します。ある意味古いデザインのレトロな
盃は、「原点」を示す品でもあります。
学んだことがどう活かされているか
テストマーケティングとして捉えさせていただき、江戸切子の原点や価値を再確認する機会とさせて頂こうと思います。
今作っている品、当たり前にとらえていることから一端目を転じ、頂いたご意見を通じて市場の声を吸い上げたいと思います。
作品タイトル
江戸切子・透き切子盃・ダイヤ
作品タイトル
江戸切子・透き切子盃・清菊
サイズ
6.2×H4cm
サイズ
62×H4cm
想定価格
12,960円
想定価格
8,640円
─ 129 ─
番号
22
制作者
小倉 隆
工芸品の種類
東京手描友禅
伝えたいこと
日本古来の作法である茶道で使用するバッグを通し和の装いの良さを知って欲しいと思います。
学んだことがどう活かされているか
従来から制作している数寄屋袋という茶道で使用するバッグを新たにアレンジしようと思いました。
デザインや使用方法を見直す事でお茶以外に使える様に新たにチェーンを付けたり、見た目も伝統の正倉院柄をモダンな柄、色
をアレンジして着物を着ない方にも取り入れた易くしました。
─ 130 ─
作品タイトル
数寄屋袋
サイズ
22×14×3.5cm
想定価格
43,200円
番号
23
制作者
山本 恭子
工芸品の種類
益子焼
伝えたいこと
話題性があり、オリジナルなもの
学んだことがどう活かされているか
話題性があり、オリジナルなもの
作品タイトル
茶釜
作品タイトル
心臓ワインカップ
作品タイトル
耳付き 土鈴・カップセット
サイズ
30×40cm
サイズ
8.5×14cm
サイズ
14×11cm
想定価格
500,000円
想定価格
9,000円
想定価格
12,000円
─ 131 ─
DENSAN ACADEMY 品評会
消費者アンケート調査結果
─ 132 ─
DENSAN ACADEMY 品評会
【消費者アンケート調査概要】
• 目的
DENSAN ACADEMY第1回(2015年8月)から第3回(2015年10月)の講座によって学んだことをモノづくりに活か
し、消費者の反応を調査する
• 品評会参加者
DENSAN ACADEMY全受講者43名のうち23名
(参加者一覧及び作品は別紙をご参照ください)
• アンケート調査実施期間
2015年10月24日から11月3日(11日間)
• アンケート調査実施場所
2015年10月24日から10月29日 伝統工芸 青山スクエア2階
2015年10月30日から11月3日 伝統工芸 青山スクエア1階
(11月4日から11月11日までは展示のみ)
• アンケート調査対象者
無作為に抽出した来場者160名
• アンケート回答数と回答率
アンケートは、前半 品評会リスト1-12 後半 品評会リスト13-23と2部に分け、160名に対し回答を得た。
つまり、受講生一人当たりにつき80件の回答数が得られた。
設問の総回答数:1840件
有効回答数は1624件、有効回答率88%
※回答が空欄の場合や「はい」か「いいえ」の設問に対し「どちらともいえない」回答は無効とした。
• アンケート調査内容(別ページご参照)
• 品評会展示風景
─ 133 ─
■アンケート調査内容(サンプル)
【DENSAN ACADEMY】品評会アンケート
このたびは、【DENSAN ACADEMY】品評会アンケートにご協力いただきまして誠にありがとうございます。
経済産業省ではこの8月より、「伝統工芸の未来を担う人材育成講座」を開催しています。
「伝統的工芸品」の製造に従事して15年以内の若手職人に「マーケティング」「コミュニケーション力」「地域ブランド力」など、今まで学ぶ機会がなかったジャンルを体系立てて学んで頂く講座となっています。
この品評会は、8月から3回、延べ6日間みっちりと講座で学んだことを活かして、各々の作品がどのように変わったかを見るためのものとなります。
現在の受講生の作品をご覧になり、皆様がどのように感じたかを率直にお伝えいただけますと幸いです。
なお、頂いた回答はアンケートの目的以外には一切使用いたしません。
■お客様について、以下のご質問にお答えください
性別
□ 女性 □ 男性
年齢
□ 10代 □ 20代 □ 30代 □ 40代 □ 50代 □ 60代 □ 70代
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
製作者
現在のお住まい
個別の商品に関する自由意見
この産地のモノづくりについて
例:3-1 ○○
知っていたか
(のように、感じた点、改良点等 是非コ
メント下さい)
購入したいと思うか
その理由(複数回答可)
田村俊介
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
阿部慎太朗
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
※笠間焼
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
高野利明
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
南部 比呂美
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
□ はい
□ いいえ
□感覚 □デザイン
□価格 □技術
□その他( )
□知っていた □知らない
→知っていた場合
□名前だけ □見たことがある
□持っている □よく使う
□その他( )
渡邉直子
小川代蔵
櫻井尚道
中田 大輔
羽鳥 由有
那須恵子
土屋隆
飯山園子
─ 134 ─
■アンケート集計結果
男女全世代による「購入したい」人
ベスト5
50
48
46
44
はい
42
40
38
36
和田慎平
那須恵子
木下富雄
露木清高
中田大輔
※各受講生に対する全回答は80件
 男女全世代を通して「購入したい」との回答が最も多かったのが、堺刃物の和田氏。主な理由としては、デザイ
ン・感覚として使ってみたいと思わせるものだったようだ。また、今回の受講後、パッケージに工夫を加えたり、郵
送を利用したメンテナンスサポートを導入したりするなどの取り組みも、消費者に高く評価されていることに注目し
たい。
 那須氏には、特に技術の高さに関しての意見が多くあった。また、木下氏の作品には、ぐい飲みやカップなど実
際に使うシーンが想起されやすいことから、「使ってみたい」という意見が多かった。
 露木氏の作品には、「色彩感覚が魅力的」等の意見が多くあった。
─ 135 ─
男性のみ全世代による「購入したい」人
ベスト3
17
16
15
はい
14
13
木下富雄
和田慎平
露木清高
※各受講生に対する全回答は80件
 男性からの支持を最も多く集めたのは、山中漆器の木下氏。焼物の中でも男性の関心を多く集めたのは『ぐい飲
み』で、今回の出品作品の中に使ってみたいと思わせるぐい飲みがあったことも結果に反映されている。
 次点は、男女問わず使えるアイテムで、「使ってみたい」と思わせた和田氏の和包丁。
女性のみ全世代による「購入したい」人
ベスト3
35
34
33
32
31
はい
30
29
28
27
26
那須恵子
和田慎平
露木清高
※各受講生に対する全回答は80件
 女性からの支持が最も高かったのは、那須氏の『帯揚げにもなるストール』という結果だった。主に女性が使用す
ることを想定した作品であり、女性の立場で使いたいという意見が多かったことによる結果。
 次点は和田氏の和包丁。使い手に寄り添ったメンテナンスのアフターケアの提案と、使い勝手がよさそうなデザイ
ンが高く評価されている。また、価格も妥当、もしくはお手頃感があるようだ。
 これらの結果から、和田氏の和包丁は男女関係なく共通に支持されていることがわかる。
─ 136 ─
男性・作り手と同世代(10代から40代)による「購入したい」人
ベスト10
12
11
10
9
8
7
6
はい
5
4
3
2
1
0
木下富雄
和田慎平
露木清高
中田大輔
那須恵子
小川代蔵
高野利明
南部比呂美
阿部慎太朗
中島律子
※各受講生に対する全回答は80件
 若手層男性からのアンケート結果では、5位以下5件のうち4件が焼物であった。
 デザイナーと新たに取り組んだ備前焼の小川氏が健闘。やはりそのデザインが評価された。
女性・作り手と同世代(10代から40代)による「購入したい」人
ベスト10
23
22
21
20
19
18
17
16
15
14
13
12
はい
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
和田慎平
清水祐一郎
那須恵子
露木清高
中田大輔
高野利明
針谷崇之
木下富雄
木内史子
阿部慎太朗
※各受講生に対する全回答は80件
 若手の女性層からのアンケート結果では、江戸切子の清水氏の作品が同列1位となっている。近年メディア露出も多く、シンプ
ルモダンな印象が反映されている結果となった。
 針谷氏については、ターゲットにあった商品提案ができていることでランクイン、鎌倉彫の木内氏については、女性ならではの
感性が同じ女性たちの共感を呼び、評価されている。
─ 137 ─
1.田村 俊介(笠間焼)
産地名
笠間焼
データの個数 / No . 認知度
性別
年齢
知っていた 知らない
(空白)
女性 10代
1
20代
4
6
30代
7
3
40代
3
1
50代
7
4
60代
6
70代
3
(空白)
2
1
女性 集計
33
15
男性 20代
3
30代
2
3
40代
4
50代
2
60代
3
男性 集計
14
3
(空白) (空白)
1
(空白) 集計
1
総計
48
18
総計
1
1
1
3
3
1
11
10
5
12
6
3
3
51
3
5
4
2
3
17
1
1
69
 全世代を通して、笠間焼の認知度は知っている層が半数以上となり、知名度は高いといえよう。
 ただ、20代女子にはそれでも知らない数のほうが多かった。
 60代・70代の年配層にはほぼ知られている。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
田村俊介
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
2
4
2
7
1
2
1
1
20
総計
9
9
5
6
5
4
4
4
2
3
51
11
13
7
13
6
2
4
5
4
3
3
71
 上図のように、製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布をみると、20代から40代女性にはあまり受けが良くない
といえる結果だが、50代女性は購入したいと感じる消費者が過半数を占めた。
 男性の意見は、よりシビアだった。どちらかというと男性の興味のほうが多い酒器だが、今回の作風は繊細で手の込
んだ作りになっている要因もあるようだ。
─ 138 ─
1.田村 俊介(笠間焼)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
田村俊介
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
30代
50代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
15
3
1
4
1
1
8
データの個数 / その他
1
1
1
2
総計
データの個数 / 技術
1
3
1
6
1
2
1
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
田村俊介
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
5
2
1
2
2
1
2
1
1
17
データの個数 / 価格
3
4
1
3
2
3
2
2
2
2
24
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
3
2
1
1
1
1
1
7
1
2
 別紙の製作者へのすべてのご意見をまとめたシートをご覧いただきたいと思うが、数字に出てくる以外の部分が重要
と感じる。アンケートでは購入したいかどうかを聞いているが、回答で目立ったのは、作品に対しては好印象にもかか
わらず、買うか買わないかとの設問に対しては否だった。
 「購入したい・したくない」という要因は共に、デザインと感覚が大部分を占めた。
 価格に対して、女性50代以上は言及がないが、20代・30代では作品に対してその価値があるかという意味での高い
か安いかを考える傾向にあるようだ。
─ 139 ─
2
2.阿部 慎太郎(笠間焼)
産地名
笠間焼
データの個数 / No . 認知度
性別
年齢
知っていた 知らない
(空白)
女性 10代
1
20代
4
6
30代
7
3
40代
3
1
50代
7
4
60代
6
70代
3
(空白)
2
1
女性 集計
33
15
男性 20代
3
30代
2
3
40代
4
50代
2
60代
3
男性 集計
14
3
(空白) (空白)
1
(空白) 集計
1
総計
48
18
総計
1
1
1
3
3
1
11
10
5
12
6
3
3
51
3
5
4
2
3
17
1
1
69
 全世代を通して、笠間焼の認知度は知っている層が半数以上となり、知名度は高いといえよう。
 ただ、20代女子にはそれでも知らない数のほうが多かった。
 60代・70代の年配層にはほぼ知られている。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
阿部慎太朗
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
6
8
1
4
4
1
2
3
1
2
32
総計
5
4
6
8
2
1
2
2
3
1
3
37
11
12
7
12
6
2
4
5
4
3
3
69
 上図のように、製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布をみると、購入したい層が20代30代女性で合計14、そ
の一方で購入したくない層が40代50代女性で同数の14という結果。より若年女性層に好まれる作品のようだ。
 その一方で、男性に関しては女性のような顕著な傾向が見られない。
─ 140 ─
2.阿部 慎太郎(笠間焼)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
阿部慎太朗
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
1
1
3
2
9
総計
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
3
5
1
4
2
1
2
1
1
2
2
20
5
データの個数 / その他
1
1
1
2
1
3
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
阿部慎太朗
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
3
1
1
3
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
2
1
3
1
2
1
1
1
1
14
1
1
1
11
1
2
1
1
1
2
1
1
1
 上図を総合して考察すると、若年女性層もそれより年配女性層も、価格などというよりはデザインの好みで購入した
い・したくないが分かれるようだ。
 今後ターゲットをより絞っての展開を考えると、20代・30代がターゲットの店舗での販売や、さらには40代・50代を取り
込めそうなデザインでの新たなラインに広げることの方法の一つといえよう。
 価格の点においても20代30代にも受け入れられる設定であったようだ。
─ 141 ─
5
3.高野利明(笠間焼)
産地名
笠間焼
データの個数 / No . 認知度
性別
年齢
知っていた 知らない
(空白)
女性 10代
1
20代
4
6
30代
7
3
40代
3
1
50代
7
4
60代
6
70代
3
(空白)
2
1
女性 集計
33
15
男性 20代
3
30代
2
3
40代
4
50代
2
60代
3
男性 集計
14
3
(空白) (空白)
1
(空白) 集計
1
総計
48
18
総計
1
1
1
3
3
1
11
10
5
12
6
3
3
51
3
5
4
2
3
17
1
1
69
 全世代を通して、笠間焼の認知度は知っている層が半数以上となり、知名度は高いといえよう。
 ただ、20代女子にはそれでも知らない数のほうが多かった。
 60代・70代の年配層にはほぼ知られている。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
高野利明
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
8
6
4
6
2
1
2
2
2
3
1
37
総計
総計
4
7
3
8
4
1
2
3
2
2
36
12
13
7
14
6
2
4
5
4
3
3
73
 20代女性には「購入したい」と思う層が「そう思わない」を大きく上回っているが、それ以外の世代と男性全世代からは
意見が半分ずつに分かれている。
 どの世代からも、極端に好き嫌いが分かれないようだ。
─ 142 ─
3.高野利明(笠間焼)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
(複数のアイテム)
はい
性別
女性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
男性
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
4
2
8
6
7
5
10
2
3
2
3
2
1
1
42
1
1
1
1
2
総計
データの個数 / 価格
22
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
2
1
2
1
1
1
2
1
1
1
1
5
6
4
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
(複数のアイテム)
いいえ
性別
女性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
男性
総計
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
6
4
3
5
2
5
7
2
7
5
1
3
1
1
5
3
3
2
3
42
26
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
3
4
2
1
1
1
1
1
1
11
2
3
 あくまでこのアンケートの数字からいえることだが、購入したくない層の理由に挙げている価格において、女性20代30
代がより大きくなっている。このことから、価格やターゲットを見直したり、価格と付加価値でバランスをとることで若年
女性層がもっと取り込めるのかもしれない。
─ 143 ─
3
4.南部比呂美(笠間焼)
産地名
笠間焼
データの個数 / No . 認知度
性別
年齢
知っていた 知らない
(空白)
女性 10代
1
20代
4
6
30代
7
3
40代
3
1
50代
7
4
60代
6
70代
3
(空白)
2
1
女性 集計
33
15
男性 20代
3
30代
2
3
40代
4
50代
2
60代
3
男性 集計
14
3
(空白) (空白)
1
(空白) 集計
1
総計
48
18
総計
1
1
1
3
3
1
11
10
5
12
6
3
3
51
3
5
4
2
3
17
1
1
69
 全世代を通して、笠間焼の認知度は知っている層が半数以上となり、知名度は高いといえよう。
 ただ、20代女子にはそれでも知らない数のほうが多かった。
 60代・70代の年配層にはほぼ知られている。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
南部比呂美
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
7
5
3
5
4
2
3
2
1
1
33
総計
4
6
4
9
2
1
1
3
3
2
3
38
11
11
7
14
6
3
4
5
4
3
3
71
 20代女性には「購入したい」と思う層が「そう思わない層」を大きく上回っているが、それ以外の世代と男性全世代から
は意見が半分ずつに分かれている。
 どの世代からも、極端に好き嫌いが分かれないようだ。
─ 144 ─
4.南部比呂美(笠間焼)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
南部比呂美
はい
性別
女性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
男性
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
3
1
3
2
データの個数 / 価格
5
3
2
4
2
2
2
2
1
2
1
1
2
1
総計
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
1
1
1
1
23
13
7
1
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
南部比呂美
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
1
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
3
2
5
1
4
1
1
2
1
2
1
16
11
1
1
1
1
1
1
2
 以上の集計から、好みが約半数ずつ分かれそうな状況の中で、価格が原因で購入をためらう消費者はほとんどいな
いようで、価格設定に関しては妥当、もしくは安いという印象がある。
 あくまでの一つの考察結果だが、好みに関して極端な振れ幅がないこと、価格に妥当感もあるようで、飲食業などへ
の営業も視野に入れてもよい。
─ 145 ─
5.渡邉直子(結城紬)
産地名
結城紬
データの個数 / No . 認知度
性別
年齢
知っていた 知らない
(空白)
女性 10代
1
20代
7
4
30代
6
3
40代
4
1
50代
8
2
60代
5
70代
1
(空白)
1
2
女性 集計
33
12
男性 20代
1
2
30代
1
4
40代
1
3
50代
2
60代
2
1
男性 集計
7
10
(空白) (空白)
1
(空白) 集計
1
総計
40
23
総計
1
11
10
5
12
6
3
3
51
3
5
4
2
3
17
1
1
69
1
2
1
2
6
6
 結城紬は女性にはよく知られている一方で、男性の認知度はややそれに対し劣るようだ。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
渡邊直子
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
2
4
4
7
1
2
1
1
2
1
25
総計
9
8
3
7
5
1
3
4
4
1
2
47
11
12
7
14
6
3
4
5
4
3
3
72
 特に20代30代の男女において、「購入したくない層」が「したい層」を大きく上回る結果となった。この要因はのちにも
述べるが、結城紬の価値が正しく伝わっていないために、作品の価値が正しく伝わらなかった、価格への疑問が残っ
たことが考えられる。
─ 146 ─
5.渡邉直子(結城紬)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
渡邊直子
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
1
1
2
1
データの個数 / 価格
1
2
3
3
1
1
1
データの個数 / 技術
1
1
データの個数 / その他
1
1
1
1
1
1
1
1
14
1
9
総計
3
2
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
渡邊直子
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
1
データの個数 / 価格
3
1
3
2
2
1
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
4
4
1
3
1
1
1
3
3
1
1
2
1
1
1
14
14
2
15
 購入したくない要因として、価格が最も大きい結果となった。見る人が見たらいいものと分かる、というご意見がありな
がら現実的には手が届かないという声。
 価格設定をあまり変えられないのであれば、そのものの価値(製作必要時間や原料、工程など)についてもっと伝え
ていくべきであろう。
 とはいえ、品評会中は価格の問い合わせもあり、熱心に手触りを確かめる消費者の姿があった。また、外国人の関心
も高かったように見受けられる。
─ 147 ─
2
6.小川代蔵(備前焼)
産地名
備前焼
データの個数 / No . 認知度
性別
年齢
知っていた 知らない
総計
女性 20代
9
1
10
30代
7
2
9
40代
2
1
3
50代
9
1
10
60代
4
1
5
女性 集計
31
6
37
男性 20代
3
3
30代
2
3
5
40代
2
2
4
50代
2
2
60代
2
1
3
男性 集計
11
6
17
総計
42
12
54
 備前焼の認知度は、笠間焼と同等くらいの知名度があるようで、女性全世代にはよく知られている。
 その一方で、男性の30代40代には知らない人もいるようだ。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
小川代蔵
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
5
4
2
3
1
1
3
2
1
22
総計
6
8
5
11
5
1
3
3
2
3
47
11
12
7
14
6
2
3
5
4
2
3
69
 年配層では男女ともに「、購入したい」層よりも「思わない」層が圧倒している。下図からも見て取れるように、斬新なデ
ザインに対する反応のようだ。
─ 148 ─
6.小川代蔵(備前焼)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
小川代蔵
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
3
2
2
1
5
2
2
2
1
1
3
2
1
15
13
データの個数 / その他
2
2
3
1
総計
データの個数 / 技術
2
6
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
小川代蔵
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
5
1
2
1
3
2
6
2
1
1
1
1
1
1
7
14
9
1
 購入したい要因としてここで注目したいのは技術に対しての評価が高かったことだ。デザインに対する新たな取り組
みと、それを支える技術に評価があった。
 その反面、購入したくない層からは価格に対して高いという意見が多かった。
 また、ご意見一覧の別紙を拾っていくと、実用性に対する疑問点も一定数あったように見受けられる。
 今後の展開の一案としては、試作品とのことなので価格に対してどこまで調整できるのか、また、実用性に対しての
声も無視できないので、想定ターゲットに対してどのような使用シチュエーション提案ができるかが課題となる。
─ 149 ─
1
1
1
1
1
5
7.櫻井尚道(宮城伝統こけし)
産地名
宮城伝統こけし
データの個数 / No .
性別
年齢
女性 20代
30代
40代
50代
60代
70代
女性 集計
男性 20代
30代
40代
50代
60代
男性 集計
総計
認知度
知っていた
知らない
6
4
2
5
4
21
2
2
2
2
1
9
30
4
4
2
3
1
1
15
1
3
2
1
7
22
総計
10
8
4
8
5
1
36
3
5
4
2
2
16
52
 宮城伝統こけしは、全体の半数以上が知っているものの、20代-40代の若年層は男女ともにその半数には知られてい
ないようだ。
 「こけしブーム」、「こけ女」などの単語は聞くものの、世間一般のほんの一部ということがうかがえる。まだまだマー
ケットを広げられる可能性がある。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
櫻井尚道
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
1
5
4
1
1
1
1
14
総計
10
7
7
10
5
2
4
4
3
1
3
56
11
12
7
14
6
2
4
5
4
2
3
70
 今回は、こけしそのものではなく、こけし製作の技術を応用したキャンドルホルダーの出品であったが、その発想の面
白さに評価が集まった。
 その一方で、実際使用する際の状況設定をもとにデザインの改良の余地があるようだ。例えば、実際に使うろうそくは
和ろうそくなのか、クリスマス用などの洋物なのか。点火した際に柄はどう見えると最も引き立つのかなどもプラスす
るとよい。
─ 150 ─
7.櫻井尚道(宮城伝統こけし)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
櫻井尚道
はい
年齢
20代
30代
50代
60代
30代
40代
50代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
3
4
2
1
1
1
1
1
6
総計
9
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
櫻井尚道
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
4
1
20
7
2
2
1
1
2
1
11
データの個数 / 技術
2
1
2
6
2
1
2
2
2
データの個数 / その他
1
1
2
1
1
1
1
1
1
6
 素敵だと思うが、実際買うかと言われたら買わないとの意見が多いことに気づく。この要因としては、実際に自分の部
屋にはなじまないため、用途のイメージがわかないなど。その他の欄のご意見に関しては一覧をご参照されたい。
 伝産協会のミラノポップアップショップにてこけしが想定外の人気だったとの声もあったので、キャンドル文化のある海
外向けを想定し、インバウンドに向けて挑戦するのもよい。
─ 151 ─
8.中田大輔(香川漆器)
産地名
香川漆器
データの個数 / No .
性別
年齢
女性 20代
30代
40代
50代
60代
70代
女性 集計
男性 20代
30代
40代
50代
60代
男性 集計
総計
認知度
知っていた
知らない
5
2
1
3
1
1
13
1
2
2
5
18
6
7
3
7
3
1
27
2
5
2
3
12
39
総計
11
9
4
10
4
2
40
3
5
4
2
3
17
57
 漆器に対する関心や知名度はあっても、香川漆器という固有名詞に対しての知名度は低いようで、3割程度の認知度
だった。
 女性・年配問わず認知度は低い。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
中田大輔
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
7
9
3
4
3
3
3
2
3
2
1
40
 「購入したい」層を見ていくと、女性若年層と男性に人気が多いことが分かる。
─ 152 ─
総計
4
4
4
10
3
1
3
1
1
2
33
11
13
7
14
6
3
4
5
4
3
3
73
8.中田大輔(香川漆器)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
中田大輔
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
2
5
7
2
3
1
2
1
1
1
12
データの個数 / その他
1
1
1
2
2
1
2
1
2
総計
データの個数 / 技術
25
1
2
1
1
3
3
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
中田大輔
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
1
2
3
2
3
2
5
2
2
1
10
1
1
16
データの個数 / 技術
3
1
1
1
データの個数 / その他
1
1
1
1
8
2
 このアンケートすべてにおいていえることだが、購入したい・したくないと思う要因はデザインが最も多い。集計結果か
ら、すべての年代と男女と完全に万人受けするものはほとんどない。その中から、製作品の特徴や自分の得意とする
作風がどの世代に好まれるのかを認識し、ターゲットを絞ってアプローチしていくべきであろう。
 集計結果から、価格設定を可能な限り変えれば、さらに購入したい層は増えると思われる。
─ 153 ─
9.羽鳥由有(江戸木目込人形)
産地名
江戸木目込人形
データの個数 / No .
性別
年齢
女性 20代
30代
40代
50代
60代
70代
女性 集計
男性 20代
30代
40代
50代
60代
男性 集計
総計
認知度
知っていた
知らない
1
3
2
8
4
総計
7
6
2
2
1
1
19
3
3
2
1
1
10
29
18
1
1
1
2
5
23
8
9
4
10
5
1
37
3
4
3
2
3
15
52
 江戸木目込人形という言葉に対する知名度は低かったようで、半数以上が知らないという結果となった。
 ただ、50代以上には知っている知らない割合が逆転し、知っている人は半数以上となった。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
羽鳥由有
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
3
1
3
1
2
総計
10
11
10
6
12
6
1
1
5
3
1
2
58
総計
11
13
6
12
6
2
4
5
4
3
2
68
 個々の意見を拾っていくと、作品に対してはかわいい、愛らしいなど好評意見が多かったものの、購入となると二の足
を踏む、というパターンが多い。
─ 154 ─
9.羽鳥由有(江戸木目込人形)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
羽鳥由有
はい
年齢
30代
70代
20代
40代
50代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
3
1
3
1
総計
1
7
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
羽鳥由有
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
3
2
2
3
1
2
4
2
データの個数 / 技術
6
4
1
5
データの個数 / その他
2
1
2
1
1
2
1
2
3
14
12
19
2
5
 ほかの受講生の集計結果と大きく違うところは、購入したくない要因が価格に最も票が集まった点である。作品に対し
ては肯定的な意見が多かったので、単純に価格を見直すだけで購入層は増えると考えられる。価格を見直すことが
容易でないならば、その価格に至る理由を消費者に伝えることができれば納得して購入する層は増えるだろう。
 その他の意見に関しては次ページの一覧をご参照。
─ 155 ─
10.那須恵子(伊勢型紙)
産地名
伊勢型紙
データの個数 / No .
性別
年齢
女性 20代
30代
40代
50代
60代
70代
女性 集計
男性 20代
30代
40代
50代
60代
男性 集計
総計
認知度
知っていた
2
2
2
5
2
2
15
1
1
2
1
1
6
21
知らない
8
6
1
4
3
22
2
4
2
1
2
11
33
総計
10
8
3
9
5
2
37
3
5
4
2
3
17
54
 伊勢型紙に対する知名度も知らない層が過半数を超えている。
 まだまだ市場を広げる余地があることが分かる。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
那須恵子
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
7
8
5
7
4
3
3
2
2
2
1
44
総計
5
5
2
7
2
1
3
2
1
2
30
12
13
7
14
6
3
4
5
4
3
3
74
 全般的に厳しいご意見の多いアンケート結果の中で、全世代・男女を通して「購入したい」と思う人が「したくない」と思
う人を上回っている数少ないケースである。
 あまり知名度が高いとは言えない伊勢型紙の技術をどのように応用して作品ができたのかを、補足資料を展示しな
がら訴求したこともこの結果に結びついた要因の一つといえる。
─ 156 ─
10.那須恵子(伊勢型紙)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
那須恵子
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
2
3
2
3
7
3
4
2
2
2
1
2
1
2
1
1
16
総計
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
3
1
1
2
1
2
3
1
2
1
2
1
27
1
12
4
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
那須恵子
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
1
2
3
2
1
1
1
1
1
13
8
1
1
6
データの個数 / 技術
1
2
2
4
2
データの個数 / その他
1
1
 購入したい要因に、技術に対しての表が多く集まったのもほかの受講生の結果と大きく異なる点の一つ。伊勢型紙の
技法をストールに転用した技術を伝えるべく、見せ方の工夫などのプレゼンテーションにも評価があったようだ。また
このことから、技法や製作背景を消費者に正しく伝える重要性がわかる。
 一方で、課題は価格のようだ。「そうはいっても買えない…」という消費者の現実があるようだ。であればこのままの作
品で富裕層を狙っていくのか、作品を変えてあくまでマスを狙っていくのかなどの落とし込みが必要。
─ 157 ─
11.土屋隆(甲州水晶貴石細工)
産地名
甲州水晶貴石細工
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
3
2
2
6
3
7
7
1
4
1
1
21
2
4
3
16
1
1
1
1
2
6
22
20代
30代
40代
50代
60代
男性 集計
総計
1
10
31
総計
10
9
3
10
4
1
37
3
5
4
1
3
16
53
 青山スクエアに来る客層にも、甲州水晶貴石細工の認知度は半数以下の結果となった。
 ほかの工芸品にも言えるが、20代-40代の認知度が特に低い。
 この若年層が好む商品の提案ができれば、購買層が大きく広がるのは言うまでもない。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
土屋隆
年齢
10代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
1
2
2
1
2
2
1
2
13
総計
9
10
6
11
4
2
3
3
4
4
3
59
1
11
12
7
13
6
2
4
5
4
4
3
72
 個々の意見を拾っていくと、作品に対しては美しいなど高評価が多かったものの、買うかとなると否定的な意見が多
い結果となった。
─ 158 ─
11.土屋隆(甲州水晶貴石細工)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
土屋隆
はい
年齢
10代
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
1
1
1
データの個数 / 技術
1
2
2
1
1
2
1
2
12
1
総計
データの個数 / 価格
4
データの個数 / その他
1
1
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
土屋隆
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
2
2
5
1
1
3
1
1
2
20
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
2
5
2
4
2
7
2
1
3
1
2
1
1
20
2
データの個数 / その他
1
1
1
15
1
 「購入したくない」要因で、感覚にデザインと同数票が集まった。このことからデザイン以外、モチーフについても再考
の必要があるのかもしれない。
 価格が高い、という意見も目立った。素材が特殊なことや、加工に技術と時間を要することなど様々な要因があると思
うがそれらを消費者にさらに伝えていくことが必要と思われる。
─ 159 ─
2
12.飯山園子(信楽焼)
産地名
信楽焼
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
6
8
2
8
4
3
1
1
2
1
1
9
2
4
2
28
1
1
2
1
2
7
35
20代
30代
40代
50代
60代
男性 集計
総計
総計
1
9
18
9
9
3
10
5
1
37
3
5
4
1
3
16
53
 信楽焼の認知度は、備前焼のそれよりはやや低いものの、工芸品の中では高いようだ。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
飯山園子
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
購入したい と思うか
はい
いいえ
1
3
4
1
1
1
1
1
2
15
総計
10
10
7
10
5
1
3
4
3
2
3
58
11
13
7
14
6
2
4
5
4
4
3
73
 作品に対しては作品の力がある、素敵などの高評価はあった半面、実用性の部分で家に置きづらい大きさ、生活の
中で使うイメージがわかないなどの意見も目立った。その結果、買うかとなると否定的な意見が多い結果となった。
─ 160 ─
12.飯山園子(信楽焼)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
飯山園子
はい
年齢
20代
30代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
1
3
1
データの個数 / 技術
1
1
3
1
1
1
1
2
9
総計
データの個数 / その他
1
6
1
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
飯山園子
いいえ
性別
女性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
男性
総計
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
1
2
5
1
4
3
1
3
2
3
2
1
1
1
1
1
1
1
18
18
データの個数 / 技術
2
3
1
データの個数 / その他
3
1
1
2
1
1
9
6
 購入したくない要因で、感覚にデザインと同数票が集まった。このことからデザイン以外、単純に身近に置いたイメー
ジがわかないため感覚に票が入ったようだ。
 その一方で、数は少ないものの、購入したい層でも感覚の項目がデザインを上回る珍しい結果となった。
 このことから、華道に興味ある層はもちろん、日ごろから自宅に花を生ける習慣のある層に、枝物が活きる花器として
限定されたターゲットではあるが、ターゲットを絞り提案していくのも一つの方法だろう。
─ 161 ─
13.中島律子(越後上布)
産地名
越後上布
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
1
2
11
5
2
1
22
20代
30代
40代
50代
60代
70代
3
4
3
1
11
33
男性 集計
総計
総計
3
3
5
3
1
1
16
2
1
1
2
2
1
9
25
4
5
16
8
3
2
38
2
4
5
5
2
2
20
58
 越後上布は、年配層に特に認知度が高く、高価なことでよく知られているようだ。
 今回の来場者が独特だったのかもしれないが、男性で知っていると答えた人が過半数を占めた。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
中島律子
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
3
5
6
4
1
2
2
2
3
1
29
総計
2
2
11
7
1
2
4
3
3
2
1
38
5
7
17
11
2
2
2
6
5
6
2
2
67
 越後上布が高価なもの、ということはかなり浸透しているようでも、何故高価にならざるを得ないのか、何故その価値
があるのかはなかなか伝わり切っていないようだ。
─ 162 ─
13.中島律子(越後上布)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
中島律子
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
1
4
6
3
1
2
3
データの個数 / 技術
1
1
2
1
1
2
2
1
11
総計
データの個数 / その他
1
1
18
1
2
3
5
1
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
中島律子
いいえ
性別
女性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
30代
40代
50代
60代
70代
男性
総計
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
2
1
データの個数 / 価格
1
4
2
1
1
5
7
データの個数 / 技術
1
2
5
4
1
1
4
2
1
1
22
データの個数 / その他
1
1
1
1
2
 購入したい要因では、技術にも票が入ったことに注目したい。着物姿の消費者も多く集まる会場だったが、特にその
着物を身につける機会の多い消費者層が評価しているようだ。
 また、購入したくない要因では価格が最多の票を集めている。手に届く、届かないは別にしても価格を妥当だと思わ
せる努力の一環として、製作工程の紹介などをしてく必要がある。ただし、着物を普段から身に着ける層と、まったく
縁のない層に対してのアプローチは異なった方法が必要である。
─ 163 ─
2
14.三橋肇(鎌倉彫)
産地名
鎌倉彫
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
2
5
16
9
2
1
35
20代
30代
40代
50代
60代
70代
2
1
1
1
1
6
2
2
2
5
3
1
2
13
48
男性 集計
総計
総計
1
5
11
4
6
17
10
2
2
41
2
4
5
4
1
2
18
59
 鎌倉彫はほぼ全世代を通してよく知られている。
 この認知度の高さを、購買にどうつなげていくかが課題。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
三橋肇
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
1
2
1
1
2
7
総計
3
6
15
10
4
2
1
5
5
4
2
2
59
4
6
17
11
4
2
1
6
5
6
2
2
66
 作品のクオリティやガラスと組み合わせる新たな提案の姿勢に対しては評価が高かったように思われるが、実用性や
ガラスとの組み合わせの効果自体に対しては疑問の感想もあったようだ。
─ 164 ─
14.三橋肇(鎌倉彫)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
三橋肇
はい
年齢
20代
40代
50代
30代
50代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
1
1
2
1
1
2
6
1
3
総計
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
1
1
データの個数 / その他
2
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
三橋肇
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
4
1
3
2
2
2
11
6
1
2
3
1
2
2
データの個数 / 技術
1
1
3
1
1
1
1
データの個数 / その他
1
1
2
1
1
1
1
2
19
27
10
1
1
4
4
 一般個人消費者に向けての提案としては、実用するには食器として取り扱いが難しそう、使い道が分からないなどと
いった生活の中に取り入れにくい感覚があるようだ。
 デザインや感覚に対する票と比較して、価格に対しては大きな要因ではないようだ。
─ 165 ─
15.木内史子(鎌倉彫)
産地名
鎌倉彫
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
2
5
16
9
2
1
35
20代
30代
40代
50代
60代
70代
2
5
3
1
2
13
48
男性 集計
総計
総計
2
1
1
1
1
6
2
2
1
5
11
4
6
17
10
2
2
41
2
4
5
4
1
2
18
59
 鎌倉彫はほぼ全世代を通してよく知られている。
 この認知度の高さを、購買にどうつなげていくかが課題。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
木内史子
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
4
4
8
7
2
1
1
1
2
1
31
総計
総計
1
3
9
4
2
1
2
5
4
4
2
1
38
5
7
17
11
4
1
3
6
5
6
2
2
69
 このアンケートでは、特に50代女性のご意見が厳しく、購入したいかどうかの設問に対しほとんどのケースに於いて
購入したくないと答える傾向にあるが、この製作者に対しては購入したいと答えている。
─ 166 ─
15.木内史子(鎌倉彫)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
木内史子
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
2
2
4
1
2
3
7
5
1
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
2
1
1
1
1
1
2
1
23
2
総計
13
1
1
6
2
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
木内史子
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
1
2
データの個数 / 技術
1
3
3
1
1
2
1
1
1
3
1
1
1
2
データの個数 / その他
1
1
6
14
8
 50代女性も含めて、購入したいと答えた要因としてはデザインや感覚。つまり、意見にもあるように女性ならではの感
性を作品で表現しているため、女性が共感したようだ。
 価格に対しては、漆器全般に通づることだが若年層が高いと感じる傾向はここでも言える。
─ 167 ─
1
1
2
16.露木清高(箱根寄木細工)
産地名
箱根寄木細工
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
3
5
13
10
3
1
1
2
1
1
6
34
2
3
5
4
2
16
50
20代
30代
40代
50代
70代
男性 集計
総計
総計
1
1
7
4
6
15
11
3
1
40
2
3
6
4
2
17
57
 箱根寄木細工の認知度はこのアンケートの産地の中では最も高かった。
 どの産地も知らないと答え続けていた20代男子が、ついに2人とも箱根寄木細工を知っているようだ。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
露木清高
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
3
5
11
7
2
1
2
3
4
5
43
総計
1
1
6
4
1
1
3
2
1
2
2
24
4
6
17
11
3
1
3
6
6
6
2
2
67
 ほぼ全世代・男女が購入したい層が購入したくない層を上回ったこのアンケート集計にしてはまれなケースで、最も消
費者の人気を集めた製作者の一人である。
─ 168 ─
16.露木清高(箱根寄木細工)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
露木清高
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
値
データの個数 / 感覚
総計
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
1
3
4
5
3
4
10
6
1
1
1
1
4
20
1
2
2
4
1
33
1
データの個数 / その他
1
2
3
2
1
4
2
1
1
1
2
11
11
1
1
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
露木清高
いいえ
性別
女性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
男性
総計
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
1
2
2
1
1
1
7
4
2
1
1
3
1
1
2
1
13
5
1
1
1
3
 購入したいと感じる消費者が多い中で、デザイン・感覚の項目以外にも価格と技術への評価も高いようだ。寄木細工
は一見してその技術が比較的わかりやすいく、その技術と労力に対してお手頃と感じる層が多いようだ。
─ 169 ─
17.針谷崇之(山中漆器)
産地名
山中漆器
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
認知度
知っていた
知らない
3
3
13
6
1
1
27
20代
30代
40代
50代
60代
70代
1
3
4
1
男性 集計
総計
9
36
総計
2
3
3
4
2
1
15
2
3
3
5
6
16
10
3
2
42
2
4
6
4
1
2
19
61
2
10
25
 山中漆器の知名度は割合にすると5割程度のようだ。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
針谷崇之
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
4
5
9
8
1
1
2
2
2
総計
34
 女性20代から50代の購入したい層が多く、ターゲット設定は合っているようだ。
─ 170 ─
総計
1
2
8
3
3
1
1
6
3
4
2
2
36
5
7
17
11
4
2
3
6
5
6
2
2
70
17.針谷崇之(山中漆器)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
針谷崇之
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
40代
50代
値
データの個数 / 感覚
総計
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
3
3
5
3
4
8
8
1
1
2
1
16
2
2
2
30
データの個数 / 技術
1
1
1
3
6
データの個数 / その他
1
2
2
1
1
6
1
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
針谷崇之
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
1
5
2
1
1
1
データの個数 / その他
1
1
2
1
1
3
2
2
1
1
1
1
19
7
1
1
1
1
6
データの個数 / 技術
1
1
1
2
 購入したいと感じる要因は、コア層女性20代から50代では、デザインとその価格の妥当性が評価されているようだ。
 その一方で、購入したくないと答える女性年配層と男性は価格も大きな要因らしい。男性からのプレゼント需要をもっ
と掘り起こすには、男性目線で改めて価格について再検討するとよい。
─ 171 ─
18.木下冨雄(山中漆器)
産地名
山中漆器
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
認知度
知っていた
知らない
3
3
13
6
1
1
27
20代
30代
40代
50代
60代
70代
1
3
4
1
男性 集計
総計
9
36
総計
2
3
3
4
2
1
15
2
3
3
2
10
25
5
6
16
10
3
2
42
2
4
6
4
1
2
19
61
 山中漆器の知名度は割合にすると5割程度のようだ。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
木下富雄
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
4
5
8
9
2
3
5
3
3
1
1
44
総計
 女性20代から50代や、男性20代30代から支持が多い。
 厳しい結果の多い本アンケート調査だが、購入したい層がしたくない層を大きく上回っている。
─ 172 ─
総計
1
2
9
1
2
2
1
3
2
1
1
25
5
7
17
10
4
2
3
6
6
5
2
2
69
18.木下冨雄(山中漆器)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
木下富雄
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
1
4
1
6
1
2
1
3
1
総計
データの個数 / 価格
3
3
5
9
2
2
3
2
1
1
1
32
20
データの個数 / 技術
1
3
5
4
1
データの個数 / その他
1
1
3
1
1
1
16
6
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
木下富雄
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
1
4
1
1
7
データの個数 / 価格
1
2
1
1
1
1
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
1
1
2
1
1
6
1
1
8
 出品作品がぐい飲みなど酒器だったこともあり、実際に使うことを想像したご意見が多く、使ってみたいと思わせる要
素がある作品だった。
─ 173 ─
19.和田慎平(堺打刃物)
産地名
堺打刃物
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
1
1
9
4
2
3
5
6
3
2
21
2
1
2
1
15
20代
30代
40代
50代
60代
70代
2
3
2
1
1
9
24
男性 集計
総計
総計
1
7
28
3
4
14
10
3
2
36
2
3
5
3
1
2
16
52
 堺打刃物の認知度は、半数以下だった。
 男性のほうが知っている人が多かった。
 京都の刃物メーカーも実は堺打刃物が作っていることなどから、名前は知らないが使っている人がいると思われる。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
和田慎平
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
3
5
13
9
2
1
1
5
4
3
1
1
48
総計
2
2
4
2
2
1
2
1
1
3
1
1
22
5
7
17
11
4
2
3
6
5
6
2
2
70
 男女問わず使えるアイテムであったこともあり、ほぼ全世代・男女間でも購入したいという意見が最も多かった。
─ 174 ─
19.和田慎平(堺打刃物)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
和田慎平
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
3
1
2
2
3
6
3
1
1
1
1
2
2
2
総計
14
データの個数 / 技術
2
6
4
3
4
2
2
1
1
1
1
1
22
21
3
2
1
20
データの個数 / その他
1
2
6
6
2
1
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
和田慎平
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
1
5
3
1
2
2
 購入したいと思わせた要因としては、デザイン・価格・技術ほぼすべてバランスよく評価された結果だ。
 また、これまでの和包丁の弱点といえるお手入れに関する不安を、郵送の便を用いた研ぎ直しする提案をしたことが
消費者に高く評価されていることにも注目したい。
─ 175 ─
1
3
20.松岡輝一(京鹿の子紋)
産地名
京鹿の子絞
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
1
3
11
6
2
1
24
20代
30代
40代
50代
60代
2
3
4
3
1
13
2
3
2
2
男性 集計
総計
総計
2
2
1
7
20
7
31
3
6
15
9
2
2
37
2
3
4
4
1
14
51
 京鹿の子絞は、ほかの多くの産地同様、若年層にはあまり知られていないが、年配層には半数くらいには知られてい
る。
 これもほかの産地同様、知られていない若年層にいかに買ってもらえるようになるかが課題。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
総計
松岡輝一
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
4
5
4
4
1
1
1
2
1
1
1
25
総計
1
2
12
7
2
1
1
4
4
5
2
1
42
5
7
16
11
3
2
2
6
5
6
2
2
67
 作品自体には美しい、などの肯定的な意見が多かったものの、着物を着る習慣がないなどの理由もあり、実際購入し
たいかというとそうではない、との集計結果となった。
 鮮やかな色合いが、20代・30代女性に支持があった。
─ 176 ─
20.松岡輝一(京鹿の子紋)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
松岡輝一
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
4
2
3
1
3
1
2
データの個数 / 技術
1
データの個数 / その他
1
2
1
1
1
総計
1
1
1
1
9
13
1
5
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
松岡輝一
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
2
2
1
4
2
1
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
1
3
4
1
1
1
3
2
2
2
1
1
15
14
2
1
1
10
 デザインの斬新さが、デザインが理由で購入したい・したくないが二分されている。
 購入したくない要因で価格に多く票が集まる結果となった。多くの製作工程や原料の特殊さ、関わる職人の多さなど
について一つ一つ丁寧に伝え、消費者に訴えていく地道な努力が今後も継続して求められる。
─ 177 ─
1
21.清水祐一郎(江戸切子)
産地名
江戸切子
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
3
4
14
7
3
31
1
2
5
3
2
13
44
20代
30代
40代
50代
70代
男性 集計
総計
総計
1
2
2
1
2
8
8
4
6
16
8
3
2
39
1
2
5
3
2
13
52
 江戸切子の認知度も、予想通り高かった。
 特に(母数は少ないが)、男性の有効回答中では100%が知っていると答えた。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
清水祐一郎
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
6
4
11
6
1
1
3
4
1
37
総計
 20代-50代女性の支持が高い。
 酒器関連のため、男性40代-50代の反応もよかった。
─ 178 ─
総計
3
6
4
4
2
2
4
2
2
1
1
31
6
7
17
10
4
2
3
5
5
6
1
2
68
21.清水祐一郎(江戸切子)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
清水祐一郎
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
20代
30代
40代
50代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
1
2
1
3
1
3
3
8
5
1
1
1
4
1
27
2
2
1
13
総計
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
1
1
3
2
1
データの個数 / その他
1
1
5
1
1
2
10
9
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
清水祐一郎
いいえ
性別
女性
年齢
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
男性
総計
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
1
データの個数 / 価格
1
3
3
2
2
3
2
1
1
1
5
15
データの個数 / 技術
1
1
1
1
1
1
1
1
8
データの個数 / その他
1
1
1
2
 全世代を通して、購入したい要因はデザイン感覚もあるが、価格も妥当感があるようだ。
 男性の購入したくない要因はデザインが圧倒的に多く、シンプルでわかりやすさのある江戸切子と思われがちだが男
性の好みは分かれていることがうかがえる。
─ 179 ─
2
3
22.小倉隆(東京手描友禅)
産地名
東京手描友禅
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
認知度
知っていた
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
知らない
3
2
10
4
1
1
21
20代
30代
40代
50代
70代
2
3
2
男性 集計
総計
7
28
総計
1
3
4
4
2
1
15
2
1
2
1
2
8
23
4
5
14
8
3
2
36
2
3
5
3
2
15
51
 ほぼ首都圏在住者対象のアンケートだが、それにしては東京手描友禅の認知度は低いといえよう。
 知っている層・知らない層が半数ずつくらい。着物を着る・着ないに関わらず、まず知ってもらう必要がある。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データ の 個 数 / No .
性別
女性
男性
小倉隆
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購 入 し た い と 思 うか
はい
いいえ
5
2
8
2
1
1
2
1
1
2
総計
25
総計
4
9
8
3
1
1
5
4
4
2
2
43
5
6
17
10
4
2
3
6
5
6
2
2
68
 作品そのものに対しては、デザインが素敵、美しいなどの肯定的な意見が多かったものの、実際に使うとなると購入
したいといえないとの結論に至るケースが多かった。
 20代女性からとても好評だった。
─ 180 ─
22.小倉隆(東京手描友禅)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
小倉隆
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
3
2
8
1
1
1
2
1
1
1
21
1
1
1
3
総計
データの個数 / 価格
データの個数 / 技術
1
データの個数 / その他
2
1
1
1
1
5
1
1
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
小倉隆
いいえ
年齢
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
2
1
2
1
3
3
5
1
1
1
1
2
データの個数 / 技術
1
1
3
1
1
1
3
1
1
データの個数 / その他
1
1
1
1
1
8
16
13
1
2
 全世代を通して、購入したい要因はデザインが圧倒的に多かった。
 製作者と同年代の女性若年層20代から40代がターゲットとすると、今後30代40代の取り込みが一層必要となってくる
が、このアンケート結果から購入したくない要因として価格もあったようだ。価格の見直しができかねる場合は価格に
見合う付加価値をどうつけていくか、そしてそれをいかに購入できる層にアプローチしていくかがカギとなる。
─ 181 ─
3
23.山本恭子(益子焼)
益子焼
産地名
データの個数 / No .
性別
女性
女性 集計
男性
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
認知度
知っていた
1
5
13
7
2
1
29
1
1
4
3
1
2
12
41
20代
30代
40代
50代
60代
70代
男性 集計
総計
総計
知らない
2
2
2
1
1
8
1
1
1
3
11
3
5
15
9
3
2
37
2
2
5
3
1
2
15
52
 益子焼の認知度は、冒頭の笠間焼には及ばないものの、概ね高いといえよう。
 全世代・男女を通してまんべんなく認知度がある。
 認知度の次の話になるが、関東圏の焼物といえば笠間か益子とよく知られているが、今後はそれぞれの特色をどう
打ち出し、差別化していくかも全体の課題としての一つ。
<製作者に対する性別・年代別購入意欲の分布>
製作者
データの個数 / No .
性別
女性
男性
山本恭子
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
購入したい と思うか
はい
いいえ
1
1
3
1
1
1
1
総計
9
総計
3
5
14
9
4
2
2
6
5
5
1
2
58
4
6
17
10
4
2
3
6
5
6
2
2
67
 作品そのものに対しては、取り組みの斬新さや大きい作品の技術力への評価が高かったものの、実際に使うとなると
購入したいといえないとの結論に至るケースが多かった。
─ 182 ─
23.山本恭子(益子焼)
<性別・年代別購入意欲したい要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
山本恭子
はい
年齢
20代
30代
40代
50代
20代
50代
60代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
1
1
3
1
1
1
1
9
1
1
1
総計
3
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
2
1
2
1
<性別・年代別購入したくない要因>
製作者
購入したいと思うか
性別
女性
男性
総計
山本恭子
いいえ
年齢
20代
30代
40代
50代
60代
70代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
値
データの個数 / 感覚
データの個数 / デザイン
データの個数 / 価格
3
1
2
2
3
4
11
8
1
1
2
3
1
1
3
3
2
1
16
36
データの個数 / 技術
データの個数 / その他
1
1
2
1
1
1
1
2
1
2
3
2
1
11
 全世代を通して、購入したい・したくない要因はデザインがおおかった。このことから、一部に製作者のテイストが好き
な消費者もいるが同様に製作者のテイストを好まない層もある。今後の展開としては、一部の自分のコアなファンに
なってくれそうなところをターゲットに訴求していくのも方法のひとつである。
 また、上図より、世代間に顕著な差がないことから、ターゲットを定める際に年代もより検討する余地がある。
─ 183 ─
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