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薬学部 - 高崎健康福祉大学・大学院

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薬学部 - 高崎健康福祉大学・大学院
シラバス
薬学部
073
073
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
科目名
担当(代表教員)
ページ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□共通教養科目 教養基礎
基礎教養ゼミ
岡田 裕子
1
日本語表現法
案田 順子
1
日本国憲法
新田 浩司
1
法学
新田 浩司
1
経済学
町田 修三
2
社会学
安達 正嗣
2
生涯健康論
松岡 功
2
生涯学習概論
森部 英生
2
生命と環境の科学
奥 浩之
3
国際関係論
片桐 庸夫
3
体育理論
佐藤 孝之
3
体育実技
佐藤 孝之
4
キャリア形成論
小泉 英明
4
------------------------------------
-
□共通教養科目 人間理解
哲学
大石 桂子
4
倫理学
出雲 春明
4
心理学
角野 善司
5
文学と人間
斎藤 順二
5
芸術論
石原 綱成
5
ボランティア・市民活動論
金井 敏
6
人権論
森部 英生
6
人間関係論
宮内 洋
6
ジェンダー論
前田 由美子
6
共生の倫理
瓜巣 一美
7
チーム医療アプローチ論
オムニバス形式
7
国際医療事情
ターン・町田
7
Introduction to Healthcare Sciences
オムニバス形式
8
------------------------------------
-
□共通教養科目 リテラシー
英語ⅠA
金子 さち子
8
英語ⅠB
真下 裕子
8
英語ⅠC
アンドリュー カズンズ 8
英語ⅡA
武藤 一也
9
英語ⅡB
岩田 道子
9
英語ⅡC
嶋田 和成
9
英語ⅢA
アンナ イソザキ
9
英語ⅢB
髙橋 栄作
10
英語ⅢC
出雲 春明
10
英語ⅣA
髙橋 栄作
10
英語ⅣB
出雲 春明
10
英語ⅣC
真下 裕子
11
Integrated EnglishⅠ
ターン クリス
11
Integrated EnglishⅡ〔海外研修〕
ターン クリス
11
Integrated EnglishⅡ〔資格英語〕
真下 裕子
11
ドイツ語
大石 桂子
12
フランス語
シモン セドリック
12
ポルトガル語
伊勢島 セリア 明美
12
中国語
渡邊 賢
12
ハングル語
河 正一
12
コンピュータ入門Ⅰ
木幡 直樹
13
コンピュータ入門Ⅱ
木幡 直樹
13
コンピュータ実習Ⅰ
木幡 直樹
13
コンピュータ実習Ⅱ
木幡 直樹
13
------------------------------------
-
□専門教養科目
臨床心理学
宮内 洋
14
数学基礎
西村 淳
14
基礎薬学演習
鈴木 巌
14
化学基礎
中原 和秀
15
生物学基礎
石嶋 康史
15
薬学総論Ⅰ
関塚 雅之
15
薬学総論Ⅱ
八田 愼一
15
------------------------------------
-
□専門科目
物理化学Ⅰ
鈴木 巌
16
物理化学Ⅱ
鈴木 巌
16
放射薬品化学
吉田 真
17
分析化学Ⅰ
阿部 すみ子
17
分析化学Ⅱ
阿部 すみ子
17
機器分析学
鈴木 巌
17
有機化学Ⅰ
岩崎 源司
18
有機化学Ⅱ
峯野 知子
18
有機化学Ⅲ
須藤 豊
19
有機化学Ⅳ
山際 教之
19
医薬化学
峯野 知子
20
生物有機化学
岩崎 源司
20
生薬学
渡辺 和樹
20
薬用資源学
渡辺 和樹
21
有機化学演習
山際 教之
21
東洋医薬化学
八田 愼一
21
創薬科学
岩崎 源司
21
機能形態学Ⅰ
吉田 真
22
機能形態学Ⅱ
吉田 真
22
微生物学Ⅰ
常岡 誠
22
微生物学Ⅱ
常岡 誠
23
生物化学Ⅰ
森 哲哉
23
生物化学Ⅱ
大根田 絹子
24
生物化学Ⅲ
常岡 誠
24
生物化学Ⅳ
本間 成佳
24
遺伝学
今井 純
25
臨床栄養学
常岡 誠
25
ゲノム情報科学
森 哲哉
25
生物の発生と進化
岡本 健吾
26
免疫学Ⅰ
大根田 絹子
26
免疫学Ⅱ
大根田 絹子
26
公衆衛生学Ⅰ
平野 和也
27
公衆衛生学Ⅱ
平野 和也
27
法薬学(裁判化学)
阿部 すみ子
28
薬理学Ⅰ
松岡 功
28
薬理学Ⅱ
松岡 功
28
薬理学Ⅲ
松岡 功
29
薬物療法学
八田 愼一
29
化学療法学
荻原・梶田
30
分子標的医薬
今井 純
30
薬理学演習
伊藤 政明
31
薬物動態学Ⅰ
荻原 琢男
31
薬物動態学Ⅱ
荻原・荒川
32
テーラーメイド医療学
林・荒川
32
臨床化学
阿部 すみ子
32
臨床医学概論
村上 孝
33
臨床生理学
村上 孝
33
疾病病理学
村上 孝
34
栄養生理学
八田 愼一
34
神経精神医学
渡辺 俊之
34
疾病論
村上 孝
34
医薬品情報学
岡田 裕子
35
物理薬剤学
荻原 琢男
35
製剤学
梶田 昌裕
36
調剤学
増田 寛樹
36
評価医療科学
林・荻原
36
育薬倫理学
増田 寛樹
37
情報科学
田中 祐司
37
推測統計学
吉田 真
38
薬事関連法規
大澤 剛
38
医療福祉学
櫻井 邦夫
38
医療経済学
町田 修三
39
実務事前学習Ⅰ
増田 寛樹
39
実務事前学習Ⅱ
関塚 雅之
39
薬学総合演習Ⅰ
大根田 絹子
40
薬学総合演習Ⅱ
大根田 絹子
40
------------------------------------
-
□実習科目
基礎化学実習
渡辺 和樹
40
基礎情報科学実習
吉田 真
41
基礎生物学実習
常岡 誠
41
分析学実習
阿部 すみ子
41
物理化学系薬学実習
鈴木 巌
41
化学系薬学実習
岩崎 源司
42
生物系薬学実習
森 哲哉
42
分子・細胞生物学実習
大根田 絹子
42
物理薬剤学実習
増田 寛樹
42
製剤学実習
梶田 昌裕
43
薬物動態学実習
荻原 琢男
43
臨床系薬学実習
薬理学実習
模擬薬局実習
実務実習
インターンシップ
卒業実習
村上 孝
八田 愼一
関塚 雅之
関塚 雅之
岩崎 源司
大根田 絹子
43
44
44
44
44
45
【 共通教養科目 教養基礎 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●基礎教養ゼミ(教養基礎)
担当者:岡田 裕子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
「生徒」から「学生」短期間に意識改革を要求される大学生活。入学直後からの
「とまどい」を払拭し、大学生として歩み始めた初年度に、これからの学習の方
法と態度、さらにはこれから6年間をかけて学ぶ薬学の全体像を俯瞰し、医療人
としてのこころ構えを理解することを目的とする。
<到達目標>
・大学生として基礎的な学習方法を理解、実践できる
・医療にかかわる倫理的問題の概略と問題点を説明できる
・医療の専門家としての身につけるべき態度について理解、実践できる
・医療の担い手が守るべき倫理規範を説明できる
・薬の専門家と地域社会のかかわりを列挙できる
・薬学の歴史的な流れと医療において薬学が果たしてきた役割を概説できる
・薬剤師の活動分野について概説できる
・薬とは何かを概説できる
・製薬企業の業務を見聞し、社会における役割について説明できる
<講義内容と講義計画>
第 1 回 薬学入門(学部長)
第 2 回 大学でどう学ぶか 1(授業の受け方、ノートの取り方)
第 3 回 大学でどう学ぶか 2(レポートの書き方、図書館の利用)
第 4 回 医療人のこころ構え
第 5 回 薬剤師のしごと 1 医薬品について
第 6 回 薬剤師のしごと 2 地域社会における薬剤師
第 7 回 薬剤師のしごと 3 いま調剤薬局で求められるもの
第 8 回 薬学部で学ぶこと 1
第 9 回 薬学部で学ぶこと 2
第 10 回 信頼関係の確立を目指して 1
第 11 回 信頼関係の確立を目指して 2
第 12 回 学生主体の能動的な学習 1
第 13 回 学生主体の能動的な学習 2
第 14 回 ヒューマニズムに関する討論と発表 1
第 15 回 ヒューマニズムに関する討論と発表 2
<評価方法>
レポートと講義への参加度を加味して総合評価する。
<使用教材>
専修大学出版企画委員会「知のツールボックス」
(専修大学出版会)
、
後藤恵子ほか編「薬学生・薬剤師のためのヒューマニズム」
(羊土社)の他に
適宜資料を配付する。
<備考>
毎回の授業の終わりに提示される課題を各自実施して復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○日本語表現法(教養基礎)
担当者:案田 順子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
日本人の極端な日本語能力の低下が問題視されている中で、主に「書きことば」
における表現力を向上させるために、まず自分の「考え」をまとめ「書く」に
至るプロセスを理解する。次に日本語の基礎知識の把握と、生じやすい表現上の
ミスと日本語の曖昧性を認識するための言語調査を実施し、共通理解を深めなが
ら「考え」をいかに「文章化」するかを修得する。
<到達目標>
日本語の基礎的知識を、表現・文法・語彙の三側面から把握し、活用することが
できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 「考え」をまとめるための 5 段階
第 2 回 日本語表現の基礎知識Ⅰ「公的」と「私的」
第 3 回 日本語表現の基礎知識Ⅱ 慣用句
第 4 回 日本語表現の基礎知識Ⅲ ことわざ・故事成語
第 5 回 日本語表現の基礎知識Ⅳ 四字熟語
第 6 回 日本語表現の基礎知識Ⅴ 比喩法
第 7 回 日本語表現の曖昧性Ⅰ言語調査・発表①
第 8 回 日本語表現の曖昧性Ⅱ言語調査・発表②
第 9 回 日本語表現の曖昧性Ⅲ言語調査・発表③
第 10 回 日本語表現のミスⅠ 陳述副詞
第 11 回 日本語表現のミスⅡ 重複表現
第 12 回 日本語表現のミスⅢ 敬語法
第 13 回 文章の組み立て方Ⅰ 5W1H
第 14 回 文章の組み立て方Ⅱ キーワード・キーセンテンス
第 15 回 文章の組み立て方Ⅲ 字数制限
<評価方法>
筆記試験(70%)
・言語調査発表(20%)
・授業参加度(10%)によって、総合的
に評価する。評価方法の基準については、講義時に通達していく。
<使用教材>
『文章表現テクニック』
(教育弘報研究所)
<備考>
受講ルール:私語・携帯電話の使用および飲食は厳禁。
キーワード:「日本語」「自己表現」「基礎知識」「再確認」「コミュニケーション」
学習上の助言:「日本語」の基礎を再確認し実力をつけるラストチャンスと考え、授業では積
極的に意見を述べ、実力不足を謙虚に反省し、学習すること。
担当者メールアドレス:[email protected]
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○日本国憲法(教養基礎)
担当者:新田 浩司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
法規範は、強制力を持つ社会規範であり、憲法は最も重要な法規範である。憲法
は国家の根本法ないしは最高法規であり、国家の組織や構造並びに国民の人権を
保障する。講義では、この憲法について学ぶ。
<到達目標>
国家がどのように成立しているか、憲法の各条規は、社会において具体的に生き
ているのか、等について理解を深める。また、一般国民も、裁判員制度が始まり、
憲法を始め様々な法律に触れる機会が増えているので、憲法や各種の法律の理解
を深めることを目標とする。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 憲法の基礎知識 (1)
第 3 回 憲法の基礎知識 (2)
第 4 回 憲法の基礎知識 (3)
第 5 回 日本国憲法の制定過程
第 6 回 日本国憲法の基本原理
第 7 回 国家の安全保障
第 8 回 精神的自由権 (1)
第 9 回 精神的自由権 (2)
第 10 回 経済的自由権
第 11 回 社会権 (1)
第 12 回 社会権 (2)
第 13 回 参政権、国務請求権
第 14 回 統治機構 (1)
第 15 回 統治機構 (2)
<評価方法>
期末試験の成績により評価する。
<使用教材>
教科書:名雪健二編著『公法基礎入門』(八千代出版)
<備考>
新聞等を読み、憲法や法律の理解を深めること。授業中の私語は厳禁。
出席票の代筆厳禁。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○法学(教養基礎)
担当者:新田 浩司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
社会のルールである法は、我々が生活する上で不可欠であり、法的思考は我々が
身につけるべき能力と言えよう。
<到達目標>
法的思考を身につけることにより、トラブルの未然防止感はトラブルに対処でき
るようになる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 法学の基礎知識 (1)
第 3 回 法学の基礎知識 (2)
第 4 回 法学の基礎知識 (3)
第 5 回 法学の基礎知識 (4)
第 6 回 法学の基礎知識 (5)
第 7 回 日本国憲法の制定過程
第 8 回 日本国憲法の基本原理
第 9 回 国家の安全保障(戦争放棄)
第 10 回 精神的自由権
第 11 回 経済的自由権
第 12 回 社会権
第 13 回 参政権、国務請求権
第 14 回 統治機構 (1)
S
1
第 15 回 統治機構 (2)
<評価方法>
出席状況ならびに期末試験の成績により評価する。
<使用教材>
教科書:名雪健二編著『公法基礎入門』(八千代出版)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○経済学(教養基礎)
担当者:町田 修三┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
経済に関する知識は一般社会や国際社会において極めて重要であるものの、ほと
んどの学生は十分な知識を持っていない。この講義では身近なトピックを通して
基礎的経済の知識を習得し、国内外の社会のメカニズムや流れを理解できるよう
になることを目的とする。
<到達目標>
①日本経済の現状を説明できる。
②新聞やテレビの経済関連のニュースが難なく理解できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 日本経済の流れ(世界との比較のなかで)
第 3 回 経済政策の 2 大潮流 ― マーケット or ケインズ
第 4 回 需要と供給(需要曲線の意味)
第 5 回 市場メカニズムと価格(どうして水よりもダイヤモンドのほうが高いんだろう?)
第 6 回 価格の変動(どうして缶コーヒーやペットボトルのお茶は、どれも同じ値段
なんだろう?)
第 7 回 国民所得(国の経済力はどう測るんだろう?GDP って何?)
第 8 回 国民所得(あなたが 1 万円使うと GDP はいくら増える?)
第 9 回 財政(日本の借金は大丈夫?消費税は何%に?)
第 10 回 景気と失業(不景気で学生の就職はどうなる?)
第 11 回 金融(日本銀行は何をするところ?)
第 12 回 経済政策のしくみ
第 13 回 為替レートのメカニズム(円高、円安ってどうして起こるの?)
第 14 回 世界と日本(日本の貿易は黒字?赤字?)
第 15 回 まとめと確認のためのテスト
<評価方法>
・筆記試験 80%
・毎回の授業の最後に提出するコメントカード、その他の提出物 20%
<使用教材>
使用教材及び資料は毎回配布する。
必修テキストは指定しないが、推薦したいテキスト、雑誌、論文、新聞記事等に
ついては、授業内で適宜紹介する。
<備考>
本講義の理解を深めるためには、新聞やテレビで日々のニュースに触れることが効果的
である。テキストを利用した予復習は課さないかわりに、日常的に新聞を読みテレビニュー
スを視聴すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○社会学(教養基礎)
担当者:安達 正嗣┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
社会学的なものの見方とは、どういうものか、社会学的にものを考えるときに
使用する専門的概念には、どのようなものがあるのかなどといった社会学の
基本の理解を目指す。使用教材を中心にしながら、日常の具体的な事例から
解説する。
<到達目標>
初めて社会学を学ぶ学生に対して、社会学の基礎的な知識ならびに考え方を
理解させて習得させることが、この講義の到達目標である。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 社会学への招待
第 2 回 「私」という社会的存在
第 3 回 「自由」と個人主義化
第 4 回 対人関係の多様化の時代
第 5 回 対人関係とメディアの発達
第 6 回 「希薄な関係」と「濃密な関係」
第 7 回 テレビアニメからみる日本の家族と子ども像
第 8 回 恋愛・結婚・夫婦関係
第 9 回 少子高齢社会の家族と介護
第 10 回 会社と仕事
第 11 回 文化と社会
第 12 回 格差社会とは何か
第 13 回 社会保障のあり方
第 14 回 グローバリゼーションの時代
第 15 回 まとめ
2
S
<評価方法>
平常点(第 1 回目の講義で説明します)50%、学期末試験 50%です。
<使用教材>
浅野智彦編著『図解 社会学のことが面白いほどわかる本』中経出版
<備考>
私語は、厳禁です。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生涯健康論(教養基礎)
担当者:松岡 功(前)、鈴木 忠(後)┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
人とその集団の健康の維持、向上に貢献できるようになるために、現代社会に
おける疾病とその予防に関する基本的知識、技能、態度を修得する。前半の
7 回は、薬学部単独での講義として健康問題ならびに疾病の歴史とその背景を
学び、健康の意味や意義について理解を深める。また、健康の保持増進のための
対策や疾病予防のための基礎的な知識を修得し、現代社会が抱えている健康問題
を把握し考察する態度を身につける。後半は、保健医療学部との合同講義として
政府が提唱・実施している「21世紀における健康づくり国民運動」を中心に、
健康寿命の延伸のための生涯にわたる健康増進方法について理解する。
<到達目標>
・保険統計に関する基本的知識を基に、集団の健康と疾病の現状を把握し、議論
する態度を身につける。
・日本における人口の推移と将来予測について説明ができる。
・死因別死亡率の変遷について説明できる。
・感染症の歴史とワクチン、化学療法の発達について説明できる。
・AIDS,インフルエンザ、結核等、感染症の現状と問題点について説明できる。
・がんの発生機序、背景、治療法ならびに終末緩和ケアについて説明できる。
・薬物乱用と依存性、健康被害について説明できる。
・ストレスと疾患、心と体の関係が説明できる。
・疾病の予防について一次、二次、三次予防という言葉を用いて説明できる。
・生活習慣病の種類とその動向について説明できる。
・生活習慣病のリスク要因について列挙できる。
・食生活と喫煙などの生活習慣と疾病の関わりについて説明できる。
・健康支援におけるチームワークの重要性を例示して説明できる。
・薬の専門家と地域社会の関わりを列挙できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 健康と薬学
第 2 回 保険統計―死因別死亡率の変遷。
第 3 回 感染症 1-感染症の歴史とワクチン、化学療法
第 4 回 感染症 2-AIDS,インフルエンザ、結核。
第 5 回 増え続けるがんとの闘い
第 6 回 薬物乱用
第 7 回 ストレスと疾患
第 8 回 21 世紀における国民健康づくり運動〔健康日本 21(第 2 次)
〕
第 9 回 生活習慣病(がん)発症を予防するための生活習慣
第 10 回 生活習慣病(心疾患・脳疾患)発症を予防する生活習慣
第 11 回 ライフサイクルに応じた運動による健康寿命の延伸
第 12 回 定期健康診断の重要性
第 13 回 地域における健康支援ネットワークの構築
第 14 回 地域における健康支援チーム構成員とその役割
第 15 回 まとめ
<評価方法>
課題に対するレポート、定期試験に加え出席と受講態度を総合して評価する。
前半と後半は個別に評価し、共に合格すること。
<使用教材>
教材として講義に沿った資料を毎回配布する。
<備考>
講義は、できるだけ質疑・応答を中心として進めていくので予習が必要である。
最近の医療、保健に関するニュース・報道などについて積極的に情報を収集し、自分の
考えをまとめる習慣を身に付けること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○生涯学習概論(教養基礎)
担当者:森部 英生┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
教育水準の高度化や人々の意識、生活形態の急激な変化にともない、
「生涯学習」
が進展・定着する中で、
「生涯学習」
「生涯学習社会」とは何かを踏まえ、公民館・
図書館・博物館をはじめとする社会教育施設社会における様々な学びの場での
人々の学習について、学生グループの報告を交えてその理論・実際を学ぶ。
<到達目標>
生涯学習の意義、
・
「生涯学習社会」の意義、
・社会教育と生涯学習の関係、
・公民
館・図書館・博物館・美術館・青年の家の意味と実際、等のテーマを取り上げ、
公教育における生涯学習の意義とその実際の活動について、学生の理解を深める
とともに、生涯学習の実践力を身につけることをめざす。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 「生涯教育」と「生涯学習」
第 3 回 「生涯学習社会」とは何か
第 4 回 「学習権」とは何か
第 5 回 社会教育と生涯学習 / 第 1 回小テスト予定
第 6 回 公民館とはどんな所か(学生グループ報告予定)
第 7 回 公民館をめぐる事件
第 8 回 図書館とはどんな所か(学生グループ報告予定)
第 9 回 図書館をめぐる事件
第 10 回 博物館とはどんな所か(学生グループ報告予定) / 第 2 回小テスト予定
第 11 回 博物館をめぐる事件
第 12 回 美術館とはどんな所か(学生グループ報告予定)
第 13 回 美術館をめぐる事件
第 14 回 青年の家とはどんな所か(学生グループ報告予定)
第 15 回 青年の家をめぐる事件 / 第 3 回小テスト予定
<評価方法>
期間中行う3回の小テストに約 70%、授業に対する貢献度に約 30%を配分して
総合評価する。
<使用教材>
自作のプリント
<備考>
人間が人間らしく生きる上で、いつでも・どこでも自由に学ぶことは不可欠です。
生涯学習はこうした理念に立つものです。これまで自分が行ったことのある博物
館・動物園等の施設を思い返し、また、関係する文献・TV 番組・新聞記事等にも目
を配って、その意義を確認してほしいと思います。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○生命と環境の科学(教養基礎)
担当者:奥 浩之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
毎回、生命科学と環境科学の一つのトピックスについて、現状と問題・今後の
課題など、高校までに学んだ知識をもとに、わかりやすく順を追って説明して
ゆく。具体的な事項を取り上げることで、漠然とした生命と環境についての
イメージを一新してもらうことを目的としている。生命分子の構造を学習する
ので、各自で利用できるパソコンのあることが望ましい。
<到達目標>
本講義を受講することにより、各自が生命や環境に関する事項についてニュース
などを鵜呑みにするのではなく、様々な文献や資料を参照することで自律的に
理解・判断できるようになり、レポートなどの形式でまとめられるようになる
ことを学習目標とする。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 生命と環境-地球における元素の循環
第 2 回 生命と環境-化学進化と生命における元素の役割
第 3 回 生命を構成する分子の構造-タンパク質、核酸、脂質など
第 4 回 生命を構成する分子の構造-タンパク質と核酸の分子グラフィックス
第 5 回 生命を構成する分子-タンパク質と核酸の結晶構造解析
第 6 回 生命を構成する分子-化学進化、金属タンパク質、ヘモグロビン
第 7 回 金属イオンとタンパク質-様々な酵素の活性中心構造
第 8 回 金属イオンとタンパク質-加水分解酵素の反応機構
第 9 回 バイオマスのエネルギー化-バイオエタノール
第 10 回 バイオマスの資源化-プラスチック・繊維
第 11 回 地球環境と資源-シェールガス、バイオディーゼル
第 12 回 地球環境と健康-グローバル化、インフルエンザ、新興再興感染症
第 13 回 地球環境と健康-さまざまな感染症の予防ワクチン
第 14 回 地球環境と健康-ワクチン成分と研究開発
第 15 回 まとめ
<評価方法>
レポート課題50%、授業参加度50%
<使用教材>
使用しない(講義にて用いるスライドを配布予定)
<備考>
2 回に一度、講義に関連した自主学習としてレポート作成を課題とする予定。
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┃○国際関係論(教養基礎)
担当者:片桐 庸夫┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
皆さんが生活する今日の世界とはどんなものかを理解することを目的として
いる。まず、今日の世界の基本となっている戦後の冷戦について理解する。
次に、冷戦の何が変わって今日の世界ができているか理解する。それを通じ国際
テロ、民族紛争、領土紛争、宗教対立といった現代世界の特徴と戦後日本外交や
国際貢献をめぐる課題について学ぶ。
<到達目標>
今日の世界情勢と日本外交や国際貢献問題について基本的に理解し、テレビや新
聞のホットな話題やニュースを理解できるようにすること。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 授業の展開の方法、出席の取り方、試験の方法、成績評価の方法等につい
てのガイダンスを行う。
第 2 回 「冷戦の特異性」の意味、大規模な戦争後に起こりやすい戦勝同盟国間の
対立について理解する。
第 3 回 「呉越同船」の例えの典型的事例である戦勝同盟国間の対立の例として
のウイーン会議について理解する。
第 4 回 国際コミュニケーションにとって大切な言語、宗教、文化、国家体制と
いった共通の価値観の意味について理解する。
第 5 回 米ソ間の価値観の共有の欠如、イデオロギー対立、体制間対立について
理解する。
第 6 回 米ソ両国間の安全保障観の相違と戦争の性格の変化について理解する。
第 7 回 冷戦の定義、核の下の平和、冷戦後の現代世界の特徴について理解する。
第 8 回 終戦とアメリカの初期対日占領政策の特徴、日本の改革について理解
する。
第 9 回 冷戦のアジアへの波及にともなうアメリカの対日占領政策の修正、日本国憲
法、天皇制存置、象徴天皇制の関連性について理解する。
第 10 回 ジョージ・ケナンの Five Power Centers 構想、日本の再軍備について
学ぶ。
第 11 回 サンフランシスコ講和条約による日本の独立回復、同条約の問題点、
日米安保条約の問題点、不公平性などについて理解する。
第 12 回 戦後日本外交の課題である『「戦後」の克服』の意味、日ソ国交正常化、国
連加盟、未解決の北方領土問題について理解する。
第 13 回 日米安保改定による日米パートナーシップ関係の意味、日本の経済大国
化について理解する。
第 14 回 沖縄返還、日中国交正常化、それらにともなう『「戦後」の克服』について
理解する。
第 15 回 中国の台頭と日本外交のゆくえ及び国際貢献の在り方について考える。
<評価方法>
小テスト結果と授業態度等を総合的に評価する。
<使用教材>
テキストは用いず、授業中にプリントを配布する。
<備考>
授業外学習:
中国の軍事力増強の動き、中国とロシアとの領土問題、沖縄基地移転の問題等に
ついての新聞やテレビのニュース、ドキュメント番組等をみて、日頃から国際問
題や日本の課題等についての関心を育んでいてほしい。
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┃○体育理論(教養基礎)
担当者:佐藤 孝之┃
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<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
現代社会における運動・スポーツの意義を理解し、生涯にわたり健康づくり・
体力づくりを実践するために必要な基礎知識を学ぶ。自らの健康・体力や生活を
見つめるとともに、健康づくり・体力づくりに適した身体活動について、その
効果や実践方法を知り、実際の生活に活用する能力を養う。
<到達目標>
●身体活動量や体格を測り、判定することができる。
●体力を評価し、適切な運動プログラムを作成することができる。
●運動による心身への影響を理解することができる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 オリエンテーション 健康とは
第 2 回 体力測定法
第 3 回 体力を知る (1)体力テスト
第 4 回 体力を知る (2)体力を評価しよう
第 5 回 発育発達と老化
第 6 回 健康の自己管理(1) 運動
第 7 回 健康の自己管理(2) 食事
第 8 回 体重コントロールの方法
第 9 回 トレーニング理論
第 10 回 健康づくり運動 (1)ストレッチング・有酸素運動
第 11 回 健康づくり運動 (2)筋力トレーニング
第 12 回 運動処方
第 13 回 運動とこころの健康
第 14 回 老化とアンチエイジング
第 15 回 環境と健康
<使用教材>
特別なテキストはなく、必要に応じて資料を配布する。
S
3
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●体育実技(教養基礎)
担当者:佐藤 孝之┃
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<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
体を動かす具体的な体験をとおして理論と実践とを結びつける。
<到達目標>
1 知識・理解の観点:各スポーツ種目の歴史、ルール、マナーを理解する。
2 思考・判断の観点:安全に効率よく練習およびゲーム運営を思考・判断できる。
3 関心・意欲の観点:種目特性によって異なる身体感覚について関心をもつ。
4 態度の観点:積極的に取り組む。また、施設、器具を大切に扱う。
5 技能・表現の観点:基本スキルの獲得。相手の力量にあわせ、楽しみながら
ゲームができる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス、ストレッチ、軽運動
第 2 回 フットサル 基礎・ゲーム
第 3 回 フットサル 基礎・ゲーム
第 4 回 フットサル ゲーム
第 5 回 バレーボール 基礎・ゲーム
第 6 回 バレーボール 基礎・ゲーム
第 7 回 バレーボール 基礎・ゲーム
第 8 回 バレーボール ゲーム
第 9 回 バスケットボール 基礎・ゲーム
第 10 回 バスケットボール 基礎・ゲーム
第 11 回 バスケットボール ゲーム
第 12 回 バドミントン 基礎・ゲーム
第 13 回 バドミントン 基礎・ゲーム
第 14 回 バドミントン ゲーム
第 15 回 バドミントン ゲーム
<評価方法>
授業態度・授業への参加度 60%、レポート課題 40%
<使用教材>
自作プリントを適宜配布する。また参考書を適宜紹介する。
<備考>
授業外学習のススメ:
からだをしっかり目覚めさせ、着替えや食後の消化にかかる時間などを確保する
ためにも、余裕をもって朝早く起きる習慣を身につけましょう。また、継続して
運動を実施できるよう課外時間に大学体育施設(フィットネスルームを含む)を
積極的に利用しましょう。時間がとれない場合は、日常生活における労働、家事、
通学、趣味などの生活活動の中で身体活動量を増やす工夫をしてみましょう。
受講上の注意点:
1.トレーニングシャツ、パンツ、シューズ(体育館は室内用、フットサルコートは
屋外用)を着用すること(ジーンズや普段着での受講は不可)。
2.原則として見学は認めません。また、実技授業をすすめる上で配慮を必要とす
る学生は初回のガイダンス当日までに担当教員へ申し出ること。
3.貴重品の管理は各自で行うこと。
4.授業で実施するスポーツ種目の器具は大学で用意しますが、バドミントンの
ラケットなど個人で所有する器具があれば、積極的に持参してください。
5.天候により施設変更することがあります。教務課掲示板で確認してください。
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┃○キャリア形成論(教養基礎)
担当者:小泉 英明┃
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<開講学科と時期・単位>
薬学科 1 年前期 選択
<講義目標>
社会のパラダイムが変化する中、経済、雇用など私たちを取り巻く環境も
大きく変化し、仕事の質や内容まで変わってきました。
本講座では、今、社会人に求められる代表的な「能力」について理解を深め、
社会で実際に役立つ人材となるよう支援します。
さらに、様々な事例紹介によって社会・職場適応力を養いながら、社会人と
して適切なスタートを切ることができるよう“自身”の強化プラン策定や
目標管理を促し、将来のキャリア形成につなげられるよう支援することも
目標としています。
<到達目標>
①社会に通用する就業観、勤労観を持つ
②自己を正しく理解し、適切なキャリアデザインを描くことができるよう、
基礎力と社会適応力を身につける。
③コミュニケーション能力、
論理的思考力、
創造的思考力、
問題解決能力など、
社会から必要とされる力を身につける。
④効果的な就職活動を遂行できるよう、自己変革のための目標管理を行う。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 大きく変わる「私たちを取り巻く環境」、キャリア形成に必要な能力
第 2 回 予測される未来社会とは、社会(企業・職場)が求める人材
第 3 回 セルフ・ディベロップメントⅠ(自己の理解)
4
S
第 4 回 セルフ・ディベロップメントⅡ(未来視点による自己確立)
第 5 回 身につけたいチカラⅠ[コミュニケーション力]
第 6 回 身につけたいチカラⅡ[気づく力]
第 7 回 身につけたいチカラⅢ[ロジカル・シンキングとクリティカル・シンキング]
第 8 回 身につけたいチカラⅣ[クリエイティブ・シンキング]
第 9 回 身につけたいチカラⅤ[創造力を伸ばすには]
第 10 回 身につけたいチカラⅥ[問題解決能力]
第 11 回 「就業力」と「仕事力」
第 12 回 社会・企業・職場の人間関係
第 13 回 キャリア・マニフェスト(自分自身の強化に向けて※具体策の立案)
第 14 回 セルフ・ディベロップメントⅢ(キャリア形成に向けて)
第 15 回 ストレスマネジメント、まとめ
<評価方法>
最終レポート(60%)
、各授業時における提出物(30%)
、受講態度(10%)
<使用教材>
適宜プリントを配布する。
<備考>
授業外学習: 配布プリントをもとに、毎回、復習をすること。 配布物はしっかり
ファイルし、毎回持参すること。 授業内外の課題は必ず提出すること。
※わからないことがあったら積極的に質問してください。
【 共通教養科目 人間理解 】
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┃●哲学(人間理解)
担当者:大石 桂子┃
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<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
「自分とは何か」
、
「生きることの意味とは」
、
「正しいと信じられていることは、
なぜ正しいと言い切れるのか(あるいは絶対に正しいことなど、本当はないの
か)
」
。普段は漠然と分かっているように感じる事へ改めて疑問を持ち、追求する
学問が、哲学である。本講義では身近な題材をもとに哲学的な問題への理解を深
め、先人の思想も踏まえ、みずから論理的に考えていくための基礎力を養うこと
を目標とする。
<到達目標>
各テーマについての先人の思想を理解し、また自らの分析・思考を加えて批判的
に捉えることができる。
考察した結果を論理的に表現することができる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回:ガイダンス
第 2 回:自分とは何か (1)変化する自分、変化しない自分(自己同一性)
第 3 回:自分とは何か (2)「ふつう」という基準
第 4 回:自分と他者 (1)自分を形作る他者
第 5 回:自分と他者 (2)社会的役割と個人
第 6 回:言葉と思考
第 7 回:正しさの基準 (1)科学的実証
第 8 回:正しさの基準 (2)価値の相対化
第 9 回:正しさの基準 (3)ロールズ、プラグマティズム
第 10 回:心と身体 (1)心身二元論と知の優位
第 11 回:心と身体 (2)身体への見直し
第 12 回:権利と平等 (1)社会保障への視座
第 13 回:権利と平等 (2)「障害」を考える
第 14 回:よりよい合意形成のために (1)合意の条件
第 15 回:よりよい合意形成のために (2)対話の意味
<評価方法>
定期試験(70%),課題(30%)に受講態度などを加味する。
<使用教材>
テキストは、別途指定する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●倫理学(人間理解)
担当者:出雲 春明┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
現代の医療をめぐる問題をとりあげ、それぞれのトピックを通じて、倫理学の
諸理論、人々の多様な価値観について学ぶ。
<到達目標>
医療に関連する倫理的諸問題について正確な知識を習得し、自分の考えを表現
することができる。また、自分と対立する考えについても理解を深める。
<講義内容と講義計画>
第 1 回:オリエンテーション:生命倫理学について
第 2 回:不妊治療(1)人工授精
第 3 回:不妊治療(2)体外受精、代理母
第 4 回:遺伝子操作(1)ヒトゲノム計画
第 5 回:遺伝子操作(2)遺伝子診断技術と優生思想
第 6 回:人工妊娠中絶:パーソン論
第 7 回:遺伝子操作(3)クローン技術
第 8 回:遺伝子操作(4)幹細胞研究と将来世代のための倫理
第 9 回:終末期医療(1)告知をめぐる問題
第 10 回:終末期医療(2)インフォームド・コンセント
第 11 回:終末期医療(3)安楽死とホスピスケア
第 12 回:臓器移植(1)生体臓器移植
第 13 回:臓器移植(2)死後移植と臓器移植法改正
第 14 回:エンハンスメント:薬剤の使用をめぐる問題
第 15 回:総括
<評価方法>
授業への参加とその態度(30%)
、小テスト・期末レポート(70%)から
評価する。
<使用教材>
講義中に資料を配付する。
<備考>
なるべく平易な表現を用いて講義を行う。予習は必ずしも求めないが、配布
された資料を読み込むなど復習は必ず行うこと。講義中、一つの問題をめぐっ
て様々な、そしてしばしば対立する見解が示される。自分ならどの立場をとる
か、対立する相手に対してどのように反論するか、常に考えながら講義に臨ん
で欲しい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●心理学(人間理解)
担当者:角野 善司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
人間の心理的諸機能に関する理論・研究について学び、自己理解・患者理解に
必要な基礎的知識の習得を目指す。
<到達目標>
・心理学理論による人の理解とその技法の基礎について説明できる。
・人間の行動の基礎過程について説明できる。
・人間の発達と心理との関係について説明できる。
・社会的環境が人の心理に対して及ぼす影響について説明できる。
・心理的支援の方法と実際について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 心理学の歴史と方法 (1) 歴史
第 2 回 心理学の歴史と方法 (2) 方法
心理学とはどのような学問なのか、まずこの学問の基盤にある考え方や研究の
歴史と方法を学ぶ。
第 3 回 環境を認知する心の働き (1) 知覚
第 4 回 環境を認知する心の働き (2) 学習
第 5 回 環境を認知する心の働き (3) 記憶
第 6 回 環境を認知する心の働き (4) 言語・思考
第 7 回 環境を認知する心の働き (5) 情動・動機づけ
人間は、外界・内界からの様々な情報をとらえ、認識したうえで、行動している。
そのような行動の基礎過程について学ぶ。
第 8 回 生涯発達のしくみ (1) 概説
第 9 回 生涯発達のしくみ (2) アイデンティティの生涯発達
人間の精神活動は一生涯を通じて変化していく。どのような変化が生じるのか、
その変化はなぜ生じるのかを学ぶ。
第 10 回 社会の中の人間 (1) 人格
第 11 回 社会の中の人間 (2) 自己
第 12 回 社会の中の人間 (3) 社会
人間は、一人一人、ものの考え方や行動のしかたは異なる。そのような個性を生み
出すのが人格(あるいは性格)であるが、人格はどのようにとらえられるのかを
学ぶ。 また、人間は社会的な動物であり、他者との交わりの中で生きている。
個人対個人、あるいは集団という場の中で、人間の心理はどのように働くのかに
ついて学ぶ。
第 13 回 発達臨床・心理臨床 (1) 発達臨床
第 14 回 発達臨床・心理臨床 (2) 心理臨床
発達やこころに関わる様々な問題を扱う発達臨床・心理臨床活動も、心理学の
一分野である。その活動を支える理論と実践の関係、他の領域との関係について
学ぶ。
第 15 回 まとめ
<評価方法>
宿題 20%、学期末テスト 60%、学期末レポート 20%。宿題の得点が一定水準に
達しなければ、学期末テスト・レポートの得点に関わらず、単位を付与しない。
<使用教材>
長谷川寿一ほか「はじめて出会う心理学(改訂版)」有斐閣
<備考>
授業外学習の内容:毎回、復習課題と小レポートを宿題として課す。授業内容を
しっかりと振り返り回答すること。また、テキストの次回該当箇所を必ず予習
して授業に臨むこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○文学と人間(人間理解)
担当者:斎藤 順二┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
現代人の基礎教養として、日本の名作文学をビデオとDVDで味わうことで、映
像表現による心のコミュニケーションを目的にする。
<到達目標>
視聴覚教材を活用して「文学と人間」への洞察を深め、歴史の諸相における人間
と人間生活の理解に役立てることができる。
<講義内容と講義計画>
1 回 二葉亭四迷・森鴎外の文学と人間像
2 回 樋口一葉・泉鏡花の文学と人間像
3 回 尾崎紅葉・徳富蘆花の文学と人間像
4 回 夏目漱石の文学と人間像
5 回 自然主義の文学と人間像
6 回 芥川龍之介の文学と人間像
7 回 白樺派の文学と人間像
8 回 学習の整理と展望(まとめのレポート ①)
9 回 川端康成・小林多喜二の文学と人間像
10 回 林芙美子・山本有三の文学と人間像
11 回 谷崎潤一郎・堀辰雄の文学と人間像
12 回 宮沢賢治・中島敦の文学と人間像
13 回 井上靖・尾崎士郎の文学と人間像
14 回 太宰治・三島由紀夫の文学と人間像
15 回 学習の整理と展望(まとめのレポート ②)
<評価方法>
まとめのレポート2回分を各 50 点で加算し、それに授業参加度を加味して総合
評価する。
<使用教材>
小田切進『日本の名作』
(中央公論新社)定価(本体 720 円+税)
<備考>
授業では、視聴覚教材を活用して作品の梗概を理解させ、人物相関図の板書とテ
キストの読解から作品鑑賞を深める。これをきっかけに、さらに各自が興味・関心
を抱いて原作を読み、発展させた読書につなげることが生涯学習である。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○芸術論(人間理解)
担当者:石原 綱成┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
芸術とは人間の内面の表出です。すなわち人間の心を映し出す「鏡」といって
も良いでしょう。その表出されたもの、すなわち芸術作品がいかなる思想に
基づいて現われたかを知ることは、人間性そのものを知ることになります。
講義は、西洋近代における芸術概念の成立、そして20世紀における芸術概念
の変容を概観することを通して、芸術の起源と役割をめぐる問題について考察
します。また様々な地域の視覚芸術を比較検討することで、私たち「現代人」
の芸術思想を浮き彫りにして見ましょう。
<到達目標>
芸術概念及び芸術に関連するさまざまな概念の成立・受容・変容という観点
から、特に西洋近代以降におけるメディアとしての芸術の歴史を展望すること
によって、芸術論及び芸術学についての理解を深めることを目標とする。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 芸術の起源 ①ギリシャ・ローマ
第 3 回 芸術と宗教 ②ヨーロッパ中世とキリスト教
第 4 回 芸術における 神々 宗教芸術概観
第 5 回 キリスト教芸術の特色 ① 旧約聖書と芸術
第 6 回 キリスト教芸術の特色 ② 新約聖書と芸術
第 7 回 芸術思想をめぐって ① ルネサンスの芸術思想
第 8 回 芸術思想をめぐって ② デューラーの芸術思想
第 9 回 カントの芸術思想と感性学『判断力批判』概観
第 10 回 芸術観の変容と近代哲学の関係
第 11 回 仏教芸術をめぐって ①仏の世界
第 12 回 仏教芸術をめぐって ②極楽と地獄
第 13 回 現代芸術の美学 ①遠近法への懐疑
第 14 回 現代芸術の美学 ②中心の喪失
第 15 回 総復習と総括
<評価方法>
授業の参加状況と授業中のレポート、学期末試験を総合的に判断して評価する。
<使用教材>
特になし
<備考>
興味・関心を持って積極的に参加して欲しい。 質問は大歓迎。
S
5
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○ボランティア・市民活動論(人間理解)
担当者:金井 敏┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
ボランティア・市民活動は,自主的な貢献活動として福祉分野に限らず環境や
情報,
国際協力まで幅広く取り組まれ,
今日の社会に不可欠な存在となっている。
この講義では,具体的なボランティア・市民活動の考え方や実践方法を学び,
学生が自ら実践することができる力を養成する。
<到達目標>
ボランティア・市民活動の実践例を理解するとともに,ボランティア・市民活動
支援センターを活用し活動に参加し,活動ニーズを体得できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ボランティア・市民活動~新しい世界への誘い
第 2 回 ボランティアニーズとボランティアセンターの役割
第 3 回 子どもの明日をサポートする~子ども劇場の取り組み
第 4 回 ボランティアと NPO~学生でも創れる NPO 法人~
第 5 回 新しい支え合いの必要性~20 年後のあなたとへ
第 6 回 バリアフリー社会と心のバリアフリー~チャレンジドの挑戦
第 7 回 お金とボランティア~共同募金・地域通貨・寄付
第 8 回 小中高校の福祉教育・ボランティア学習はこれでいいか
第 9 回 動物は人間のパートナー~動物愛護協会の取り組み
第 10 回 人々はどのようにボランティアに取り組んだか ①~欧米の歴史
第 11 回 人々はどのようにボランティアに取り組んだか ②~日本の歴史
第 12 回 障害スポーツ・レクリエーションのすすめ
第 13 回 地域の支えあいのボランティア~ふれあい・いきいきサロン~
第 14 回 地域生活課題とボランティア~民生委員・児童委員の活躍~
第 15 回 ボランティア・市民活動から学べたこと
<評価方法>
・学期末に課すレポートによる評価(80 点相当)
・ボランティア実践=実践から得た成果など学習内容の報告書による評価
(20 点相当)
・15 分以上の遅刻は認めない。
・授業開講数の 2/3 以上の出席について,評価対象とする。
・私語などのため授業を妨げる場合は,退出およびマイナス評価をする場合がある。
<使用教材>
テキストは使用しない。レジュメ・関係資料は授業にて配布する。
<備考>
●ボランティア・市民活動は,社会に関心をもつ学生が実際の社会と関わりを持つこと
ができるとともに,自分自身の可能性にチャレンジすることができる,とても良い
機会です。
●ボランティア実践では,社会が求めているニーズに応えることを通じて,人々の問題を
把握するとともに,その解決策を考えることもできます。このような体験は,
将来の就職活動でも大いに活かすことができます。VSC を活用して参加する
こと。
●考えて行動する学生を目指して,一緒に学びましょう!
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○人権論(人間理解)
担当者:森部 英生┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
人権ないし基本的人権は、制度的・最終的には、憲法を頂点として構築されて
いる人権法制によって保障される。この授業では、この点に着目し、憲法に定め
られている諸々の人権条項を概説するほか、国際的な人権文書にも言及し、同時
に、単にそれら条文の開設に留まることなく、それら法条に関連する裁判事件を
取り上げながら人権感覚を磨くことにする。
<到達目標>
もっぱら法的な側面から人権を眺めるとともに、日常生活における種々の差別や
人権侵害の問題を、実例ないし裁判事例を通して学び、人権感覚を鋭くして、
社会における人権尊重とその現実化をめざす。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 基本的人権の沿革
第 3 回 明治憲法における人権保障
第 4 回 日本国憲法における人権保障
第 5 回 人権の主体 第 1 回小テスト
第 6 回 幸福追求権
第 7 回 法の下の平等
第 8 回 請願権と国家賠償法
第 9 回 思想及び良心の自由
第 10 回 信教の自由 第 2 回小テスト
第 11 回 表現の自由
第 12 回 学問の自由
第 13 回 両性の平等
6
S
第 14 回 生存権
第 15 回 まとめ 第 3 回小テスト
<評価方法>
3 回の小テストに約70%、授業に対する貢献度等に約30%を配分し、
これらを総合して評価する。
<使用教材>
自作のプリント
<備考>
この授業は、憲法に定める種々の人権条項を概観するものですが、単に条文を
解説するだけでなく、それぞれの条文にまつわる裁判事件(人権裁判)を多く引用
していきます。特に保育者・教育者をめざす学生諸君に有益だろうと考えます。
豊かな人権間隔を養うことをめざして授業に臨んで下さい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○人間関係論(人間理解)
担当者:宮内 洋┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
「人間関係論」とはホーソン実験によって得られた発見をもとに、経営組織の
諸状況が人間関係によって規定され、その間の因果関係を体系化した理論である。
当然のことながら、これらのことを講じるが、本科目においては、人間発達学部
が保育者・教育者を養成する場であるということも鑑みて、子ども同士、保育者・
教育者と子ども、保育者・教育者と保護者の関係についても焦点を当てる。
また、子どもの相互のかかわりと関係作りなどについての理解を深めるなど、
人間関係の発達的側面についても講じる。
<到達目標>
「人間関係論」の基礎的な知識を学ぶとともに、日常生活における人間関係に
関する心理学・社会学・教育学の各領域の基礎的な知見を学ぶ。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 「人間関係論」の成立
第 3 回 職場と人間関係
第 4 回 社会的ジレンマ
第 5 回 乳幼児期の人間関係 (1)
第 6 回 乳幼児期の人間関係 (2)
第 7 回 乳幼児期の人間関係 (3)
第 8 回 児童期の人間関係
第 9 回 青年期の人間関係
第 10 回 恋愛関係論 (1)
第 11 回 恋愛関係論 (2)
第 12 回 保育・教育現場の人間関係
第 13 回 差別と偏見
第 14 回 日本社会における人間関係:「空気を読む」ことについて
第 15 回 まとめ
<評価方法>
全講義終了後に実施される筆記試験と、講義期間中に課せられる課題、講義に
臨む態度・参加する姿勢等によって、総合的に判断する。なお、授業を妨害し、
他の受講者の学習を妨げる者は受講を認めない。
<使用教材>
教科書は特に指定しません。必要に応じて、資料を配付します。
<備考>
最初の講義の時間に約束をします。その約束を最終回まで守ってください。
本科目では、いくつかの課題に取り組んでいただく予定ですので、授業に対する
積極的な態度が望まれます。
授業後に各自で復習をして、授業内容の正しい理解に努めてください。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○ジェンダー論(人間理解)
担当者:前田 由美子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
性別による社会の制度化を歴史的・文化的・社会的視点からとらえ直し、その
制度化がもたらした問題を人権の問題として深く理解する。
<到達目標>
性別に関して存在する偏った社会の慣習や考え方によって妨げられている能力
の発揮や、不自由な人生選択の実態を知り、その克服の方策を考えることで、
自らの人生設計と社会創造に役立てることができる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 講義の全体の説明
第 2 回 ジェンダーという概念
第 3 回 生き物としての性とその多様性
第 4 回 性的指向 セクシュアリティ
第 5 回 性役割と性規範
第 6 回 性的同一性(ジェンダー・アイデンティティ)
第 7 回 性別と経済社会
第 8 回 母親と子どもの関係
第 9 回 父親と子どもの関係
第 10 回 労働と性別秩序
第 11 回 過労問題 ワーク・ライフ・バランス
第 12 回 男性問題
第 13 回 セクシュアル・ハラスメント
第 14 回 ドメスティック・バイオレンス
第 15 回 まとめ
<評価方法>
講義日ごとにミニレポートを実施(約 25%ずつ)
。
※集中講義(4 日間の開講予定)
<使用教材>
プリント、映像資料、文献資料など
<備考>
配布された授業内容に関連する文献資料などをよく読み、課題にそってまとめる
こと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○共生の倫理(人間理解)
担当者:瓜巣 一美┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
福祉論・国際理解教育などを基礎にして多民族・多文化共生社会を身近な
ところから考える。
<到達目標>
多元的・分断的な社会生活状況の中で学習を通してすべての人間がともに
生きれ、育ちあい、学びあい、働きあい暮らしていることの認識を深め、
実践する共生を自覚する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 共生の用語、学習(研究など)の方向、文献紹介、評価について
第 2 回 くらしている社会状況をながめる(Ⅰ)
第 3 回 くらしている社会状況をながめる(Ⅱ)
第 4 回 人をながめる(個性として)(Ⅰ)
第 5 回 人をながめる(個性として)(Ⅱ)
第 6 回 人をながめる(個性として)(Ⅲ)
第 7 回 学習の意味(共生にむけて)(Ⅰ)
第 8 回 学習の意味(共生にむけて)(Ⅱ)
第 9 回 人として働くことの大切さ(共生にむけて)(Ⅲ)
第 10 回 人間としての尊厳(生まれ、育つ)(Ⅰ)
第 11 回 人間としての尊厳(家庭、福祉施設)(Ⅱ)
第 12 回 共生の時代を拓く国際理解教育
第 13 回 多民族・多文化共生への未来(NGO からの政治提言)
第 14 回 共生の倫理の再考察(Ⅰ)
第 15 回 共生の倫理の再考察(Ⅱ)
<評価方法>
筆記試験(60%)、授業への参加(10%)、小レポート(30%)
※テストの範囲は、原則として事前に口頭で伝えたい
<使用教材>
参考文献を指示し、小レポートのテーマとすることもある。
講義の要点をメモにし、その要点を中心にレポートする。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○チーム医療アプローチ論(人間理解)
担当者:オムニバス形式┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1 年前期 選択
<講義目標>
福祉・教育・医療系の専門職育成を担う大学として、チーム医療を推進する上で
各学科の学生が各専門職の役割・活動を理解する。
<到達目標>
1.チーム医療を促進するための福祉・教育・医療系専門職の協働の必要性に
ついて理解できる。
2.各専門職の役割と活動について理解できる。
3.チーム医療における専門職の連携を促進するための課題について考察できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回-学長:人類の福祉と健康に貢献するための専門職者を養成する大学と
して、学生に期待すること
保健医療学部長:チーム医療を促進するための福祉・医療系専門職の協働の
必要性について
第 2 回-看護学科:チーム医療における看護師・保健師の役割と活動
第 3 回-理学療法学科:チーム医療における理学療法士の役割と活動
第 4 回-薬学科:チーム医療における薬剤師の役割と活動
第 5 回-健康栄養学科:チーム医療における管理栄養士の役割と活動
第 6 回-社会福祉学科:チーム医療における社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉
士の役割と活動
医療情報学科:チーム医療における診療情報管理士の役割と活動
第 7 回-子ども教育学科:チーム医療における保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、特別
支援学校教諭の役割と活動
第 8 回-<チーム医療における専門職の連携を促進するために>
学長、保健医療学部長、各学科の教員によるパネルディスカッション
<評価方法>
評価方法:授業参加への積極性(40 点)
、レポート(60 点)
・レポート-他職種の役割と活動を理解した上で、チーム医療を促進するために
自分が目指す専門職としての役割と活動および使命についてまとめる。
・各学科の単位認定者が各学科の学生のレポートを採点する。
<使用教材>
授業時に配布する資料
<備考>
健康・福祉・医療・教育のスペシャリストを目指している学生の皆さん、皆さんは将来、
人々の健康を維持・増進する役割を担います。各専門職が力を存分に発揮して
協働して福祉・医療・教育を実践するチーム医療を推進することが求められます。
他学科の学生と交流をしながら多職種の活動と役割を学習することは、皆さんの
将来にとって非常に重要であると思います。授業外学習としては、自身が専攻
する専門職の役割や活動およびチーム医療についての自分なりの考えをまとめ、
活発な意見交換ができることを期待します。
キーワード:専門職、チーム医療、チームアプローチ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○国際医療事情(人間理解)
担当者:ターン クリス・町田 修三┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
全学科 1 年後期 選択
<講義目標>
学生の国際化促進とグローバル人材の養成を目的として設置された科目である。
特に本学学生は医療系を専攻する者が多いため、海外の医療に関する様々な事項
を経験的に学ぶことに重点を置いている。具体的な内容としては、海外諸国の
健康・医療教育、健康・医療の実態、医療制度、病医院や医師・コメディカル等
の供給体制、病医院や医療施設の世界比較等について学ぶ。国際化を促進する
ため、学生には英語で日本の文化や医療の説明をしたり、医療に関する基礎的な
ディスカッションをしたりすることを取り入れる。
また、本講義では、学生が実際に海外に赴き実体験として国際医療事情を見聞
することを強く推奨する。
<到達目標>
・諸外国の医療教育を理解し、日本との違いを説明できる。
・諸外国の医療の実態を理解し、日本との違いを説明できる。
・諸外国の医療制度を理解し、日本との違いを説明できる。
・諸外国の病医院について学び、日本との違いを説明できる。
・日本の医療教育や医療事情について、英語で解説ができる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 医療の国際化とは
第 3 回 日本の医療教育、医療制度、医療事情
第 4 回 日本の医療教育、医療制度、医療事情を英語で説明してみよう
第 5 回 先進国(アメリカ、イギリス、ドイツ)の医療教育
第 6 回 先進国の医療事情Ⅰ
第 7 回 先進国の医療事情Ⅱ
第 8 回 先進国の病院
第 9 回 その他の先進国(北欧、カナダ、オーストラリアなど)の医療事情Ⅰ
第 10 回 その他の先進国の医療事情Ⅱ
第 11 回 中進国(台湾、シンガポール、中国など)、途上国(ベトナム、インドネ
シア、タイなど)の医療教育
第 12 回 中進国、途上国の医療事情Ⅰ
第 13 回 中進国、途上国の医療事情Ⅱ
第 14 回 学生プレゼンテーション
第 15 回 学生プレゼンテーションとまとめ
<評価方法>
最終レポート(50%)
、提出物(20%)
、発表、討論など授業参加度(30%)
※海外研修参加者は、事前・事後研修および発表のパフォーマンス(30%)
、
研修レポート(30%)
、研修中のパフォーマンス(40%)
<使用教材>
特に指定はない。各自自分のリサーチ目的に沿った文献、教材を探すこと。
<備考>
本講義では学生主体のリサーチと発表やディスカッションを多く取り入れる。
毎回十分な準備をしてくること。
海外研修に参加する者は、受身ではなく積極的な参加意欲を常に意識すること。
S
7
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○Introduction to Healthcare Sciences(人間理解) 担当者:オムニバス形式┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
全学科 1 年後期 選択
<講義目標>
学生の国際化推進とグローバル人材の育成を目的に設置された講義科目であり、
授業は原則英語で行う。日本では医療分野の国際化はまだ遅れているが、世界的
には急速に拡大しつつある。
本講義では、国際的な医療人養成のため、世界共通語である英語を用いて、医療
に関する基礎的な事項を易しく解説していく。
複数の教員がオムニバス形式で担当するが、学生の理解度を確認しながら平易な
英語で解説するので、受講に際して特に高度な英語力は要求しない。
英語による授業を学生がしっかりと理解し、医療コミュニケーション能力を
高めることで、
医療教育の国際化を先取りするような講義へと発展させることを
目指す。
<到達目標>
・医療に関する基礎的な内容に関して、英語での説明を理解できる。
・理解した内容について、第三者に説明できる。
・医療に関するトピックに関して、英語での基礎的なプレゼンテーションや
ディスカッションができる。
・医療に関するトピックについて、外国の学生と話をすることができる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction of the course
第 2 回 Medical globalization Japan’s healthcare system
第 3 回 Healthcare system of foreign countries
第 4 回 Cultural comparison on sex education Ⅰ
第 5 回 Cultural comparison on sex education Ⅱ
第 6 回 Using MedlinePlus to obtain medical information in English
第 7 回 Heavy-ion cancer therapy -the most advanced medical technology
Developed in Japan-
第 8 回 Immunity and diseases Ⅰ
第 9 回 Immunity and diseases Ⅱ
第 10 回 Living environment and skin diseases
第 11 回 Healthcare in foreign countries Ⅰ
第 12 回 Healthcare in foreign countries Ⅱ
第 13 回 Mental health
第 14 回 Mental health and social skills
第 15 回 Summary and concluding remarks
<評価方法>
担当各教員による評価を総合して決定する。
各教員は、
毎回の授業参加度や講義終了時に課す提出物または小レポートにより、
それぞれの持ち点に応じて学生を評価する。
<使用教材>
担当教員が授業中に配布する。
<備考>
教材は毎回次週のものを前もって配布するので、理解度を担保するためにも
必ず予習してくること。分からない単語は調べておくこと。
※本科目担当教員(詳細):
小澤 瀞司・町田 修三・ターン クリス・村上 孝・今井 純
エイムズ 唯子・長谷川 恵子
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
Learning Processes (1)
Bridging the Learning Gap: Differences between Boys and Girls in
Learning Processes (2)
6 Da Vinci's Medical Legacy: Decoding the Secrets of Leonardo (1)
Da Vinci's Medical Legacy: Decoding the Secrets of Leonardo (2)
7 Biometrics (1)
Biometrics (2)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
瀬谷幸男他 (2007)『The Quest for a Better Life: 医療・健康・環境のための
総合英語』南雲堂フェニックス.
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅠB(リテラシー)
担当者:真下 裕子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
今や事実上の国際標準語とも言える英語は、多くの人々の母語というだけでなく、
英語圏以外の人々とのコミュニケーションの手段として、またインターネット上
の共通言語としても必須である。こうした現状を踏まえ、本講義では、ビデオ
教材を用いながら場面に応じた実用表現を習得することを第一に、また学生の
英語力(
「読む」
・
「聞く」
・
「話す」能力)を総合的に向上させることを目的と
する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 Chapter 1: Where Do I Get the Bus?
第 3 回 Chapter 2: Do You Have a Reservation, Ma'am?
第 4 回 Chapter 3: Could You Repeat That?
第 5 回 Chapter 4: I'll Take the Wrangler Convertible
第 6 回 Review (1)
第 7 回 Chapter 5: Would You Like Soup or Salad?
第 8 回 Chapter 6: Where's the Fitting Room?
第 9 回 Chapter 7: Would You Mind Taking My Picture?
第 10 回 Review (2)
第 11 回 Chapter 8: Good to See You!
第 12 回 Chapter 9: I Enjoyed My Stay
第 13 回 Chapter 10: Aisle Seat, Please
第 14 回 Review (3)
第 15 回 Review (4)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
大八木廣人・Timothy Kiggell (1998). Viva! San Francisco: Video Approach to
Survival English (楽しく学ぶケイコのサンフランシスコ).
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
【 共通教養科目 リテラシー 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅠA(リテラシー)
担当者:金子 さち子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
この講義では、健康・科学・環境の3つのトピックを扱ったテキストを用い、
受講者の英語を読む・書く・聞く・話す能力を総合的に高めることを目指す。
また、英語学習を通じて様々な話題に触れることにより、受講者の知的好奇心を
刺激することも目指す。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 1 Honeybees and Honey (1)
第 3 回 Honeybees and Honey (2)
第 4 回 2 The Ways Herbs Are Used (1)
第 5 回 The Ways Herbs Are Used (2)
第 6 回 3 Does the Sea Squirt Help Prevent Alzheimer's? (1)
第 7 回 Does the Sea Squirt Help Prevent Alzheimer's? (2)
第 8 回 4 Tend-and-Befriend: Woman's way of Coping with Stress (1)
第 9 回 Tend-and-Befriend: Woman's way of Coping with Stress (2)
第 10 回 5 Bridging the Learning Gap: Differences between Boys and Girls in
8
S
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅠC(リテラシー)
担当者:アンドリュー・カズンズ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
This class's goal is to help students to enjoy basic conversational English
for travel, work etc. Lessons consist of both written and spoken exercises.
I don't generally give the students homework, but I advise them to work though
the extra exercises given at the back of the textbook.
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction, Unit 1 Please Call Me Beth.
第 2 回 Unit 2 What Do you Do?
第 3 回 Unit 3 How Much Is It?
第 4 回 Unit 4 I Really Like Hip-Hop.
第 5 回 Unit 5 I Come from a Big Family.
第 6 回 Unit 6 How Often Do You Exercise?
第 7 回 Unit 7 We Had a Great Time!
第 8 回 Unit 8 What's Your Neighborhood Like?
第 9 回 Unit 9 What Does She Look Like?
第 10 回 Unit 10 Have You Ever Ridden a Camel?
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
Unit
Unit
Unit
Unit
Unit
11
12
13
14
15
It's a Very Exciting Place!
It Really Works!
May I Take Your Order?
The Biggest and the Best!
I'm Going to a Soccer Match.
<評価方法>
Assessment will be via a written 60 minute exam on the 15th lesson, which
is based on material students will have studied in units 1-12 of the text book.
<使用教材>
Jack C. Richard, Interchange 4th Edition Level 1, Cambridge UP.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅡA(リテラシー)
担当者:武藤 一也┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
英語 I に引き続き、健康・科学・環境の3つのトピックを扱ったテキストを
用い、受講者の英語を読む・書く・聞く・話す能力を総合的に高めることを
めざす。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 8 Disease-Sniffing Dogs (1)
第 3 回 Disease-Sniffing Dogs (2)
第 4 回 9 Hippotherapy (1)
第 5 回 Hippotherapy (2)
第 6 回 10 Blood and What It Tells Us (1)
第 7回
Blood and What It Tells Us (2)
第 8 回 Review (1)
第 9 回 11 What Are Generic Drugs? (1)
第 10 回
What Are Generic Drugs? (2)
第 11 回 12 Traditional Medicines (1)
第 12 回
Traditional Medicines (1)
第 13 回 13 Biofuels: Power From Plants (1)
第 14 回
Biofuels: Power From Plants (1)
第 15 回 Review (2)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
瀬谷幸男他.『The Quest for a Better Life:医療・健康・環境のための
総合英語』南雲堂. 2007.
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅡB(リテラシー)
担当者:岩田 道子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
この講義では、健康・科学・環境の3つのトピックを扱ったテキストを用い、
受講者の英語を読む・書く・聞く・話す能力を総合的に高めることを目指す。
また、英語学習を通じて様々な話題に触れることにより、受講者の知的好奇心を
刺激することも目指す。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 1 Honeybees and Honey (1)
第 3 回 Honeybees and Honey (2)
第 4 回 2 The Ways Herbs Are Used (1)
第 5 回 The Ways Herbs Are Used (2)
第 6 回 3 Does the Sea Squirt Help Prevent Alzheimer's? (1)
第 7 回 Does the Sea Squirt Help Prevent Alzheimer's? (2)
第 8 回 4 Tend-and-Befriend: Woman's way of Coping with Stress (1)
第 9 回 Tend-and-Befriend: Woman's way of Coping with Stress (2)
第 10 回 5 Bridging the Learning Gap: Differences between Boys and Girls in
Learning Processes (1)
第 11 回 Bridging the Learning Gap: Differences between Boys and Girls in
Learning Processes (2)
第 12 回 6 Da Vinci's Medical Legacy: Decoding the Secrets of Leonardo (1)
第 13 回 Da Vinci's Medical Legacy: Decoding the Secrets of Leonardo (2)
第 14 回 7 Biometrics (1)
第 15 回 Biometrics (2)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
瀬谷幸男他 (2007)『The Quest for a Better Life: 医療・健康・環境のための
総合英語』南雲堂フェニックス.
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅡC(リテラシー)
担当者:嶋田 和成┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
今や事実上の国際標準語とも言える英語は、多くの人々の母語というだけでなく、
英語圏以外の人々とのコミュニケーションの手段として、またインターネット上
の共通言語としても必須である。こうした現状を踏まえ、本講義では、ビデオ
教材を用いながら場面に応じた実用表現を習得することを第一に、また学生の
英語力(
「読む」
・
「聞く」
・
「話す」能力)を総合的に向上させることを目的と
する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 Chapter 1: Where Do I Get the Bus?
第 3 回 Chapter 2: Do You Have a Reservation, Ma'am?
第 4 回 Chapter 3: Could You Repeat That?
第 5 回 Chapter 4: I'll Take the Wrangler Convertible
第 6 回 Review (1)
第 7 回 Chapter 5: Would You Like Soup or Salad?
第 8 回 Chapter 6: Where's the Fitting Room?
第 9 回 Chapter 7: Would You Mind Taking My Picture?
第 10 回 Review (2)
第 11 回 Chapter 8: Good to See You!
第 12 回 Chapter 9: I Enjoyed My Stay
第 13 回 Chapter 10: Aisle Seat, Please
第 14 回 Review (3)
第 15 回 Review (4)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
大八木廣人・Timothy Kiggell (1998). Viva! San Francisco: Video Approach to
Survival English (楽しく学ぶケイコのサンフランシスコ).
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅢA(リテラシー)
担当者:アンナ・イソザキ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
This course's goal is to help students to enjoy English for work, pleasure,
and daily communication and media empowerment. Classes will be a mix of pair
and group speaking and listening, reading and writing, and homework also,
to get used to English and have fun building skills.
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introductions; class goals and methods for skill-building.
Pre-Unit 1: "Meeting and learning about each other."
第 2 回 Unit 1 Vital Signs and sharing English activities
第 3 回 Unit 2 Vital Signs and sharing English activities, Book Clubs
第 4 回 Unit 3 and English in the computer room; software and media
第 5 回 Unit 4 Vital Signs and sharing English activities
第 6 回 Unit 5 Vital Signs and sharing English activities, Book Clubs
第 7 回 Unit 6 Vital Signs and sharing English activities
第 8 回 Unit 7 Vital Signs and sharing English activities
第 9 回 Unit 8 and English media on the Internet; finding out what you want
to know
第 10 回 Unit 9 Vital Signs and sharing English activities, Book Clubs
第 11 回 Unit 10 Vital Signs and sharing English activities
第 12 回 Unit 11Vital Signs and sharing English activities
第 13 回 Unit 12 Vital Signs and sharing English activities
第 14 回 Review, Book Clubs, and final assignments
第15回 Final: assignment portfolio submissions and role play performances,
evaluations
S
9
<評価方法>
Attendance and participation 10%; many short quizzes speaking English in
classes 40%, also short graded assignments 20% and final exam 30%.
<使用教材>
Vital Signs: Essential English for Healthcare Professionals (Nan'un-do)
Destination Karminia by Maureen Simpson (book and CD, Eli Readers)
<備考>
Please contact me at [email protected] for anything.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅢB(リテラシー)
担当者:髙橋 栄作┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
本講義では、平易な英語で書かれた薬学関連のテキストを読むことで、薬学に
関する情報を英語で得る訓練を行う。また、テキスト中の英語表現や文法事項を
習得することで、英文読解力だけでなく、受講者の英語表現力の向上も目指す。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 Unit 14 Pharmacists and Society (1)
第 3 回 Unit 14 Pharmacists and Society (2)
第 4 回 Unit 1 Receptors as Drug Targets (1)
第 5 回 Unit 1 Receptors as Drug Targets (2)
第 6 回 Unit 2 Routes of Drug Administration (1)
第 7 回 Unit 2 Routes of Drug Administration (2)
第 8 回 Review (1)
第 9 回 Unit 3 Drug Development and Approval (1)
第 10 回 Unit 3 Drug Development and Approval (2)
第 11 回 Unit 4 What is Kampo? (1)
第 12 回 Unit 4 What is Kampo? (2)
第13回 Unit 5 Helicobacter pyroli and the New Drugs for Peptic Ulcers (1)
第14回 Unit 5 Helicobacter pyroli and the New Drugs for Peptic Ulcers (2)
第 15 回 Review (2)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
瀬谷幸男他 (2009)『The Wonders of Medicine: Essential English for the
Medical Professions‐医学・薬学系学生のための総合英語<改訂版>』南雲堂.
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅢC(リテラシー)
担当者:出雲 春明┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
本講義では、平易な英語で書かれた薬学関連のテキストを読むことで、薬学に
関する情報を英語で得る訓練を行う。また、テキスト中の英語表現や文法事項を
習得することで、英文読解力だけでなく、受講者の英語表現力の向上も目指す。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 Unit 14 Pharmacists and Society (1)
第 3 回 Unit 14 Pharmacists and Society (2)
第 4 回 Unit 1 Receptors as Drug Targets (1)
第 5 回 Unit 1 Receptors as Drug Targets (2)
第 6 回 Unit 2 Routes of Drug Administration (1)
第 7 回 Unit 2 Routes of Drug Administration (2)
第 8 回 Review (1)
第 9 回 Unit 3 Drug Development and Approval (1)
第 10 回 Unit 3 Drug Development and Approval (2)
第 11 回 Unit 4 What is Kampo? (1)
第 12 回 Unit 4 What is Kampo? (2)
第13回 Unit 5 Helicobacter pyroli and the New Drugs for Peptic Ulcers (1)
第14回 Unit 5 Helicobacter pyroli and the New Drugs for Peptic Ulcers (2)
第 15 回 Review (2)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
瀬谷幸男他 (2009)『The Wonders of Medicine: Essential English for the
Medical Professions‐医学・薬学系学生のための総合英語<改訂版>』南雲堂.
10
S
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅣA(リテラシー)
担当者:高橋 栄作┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
本講義では、英語 III に引き続き、薬学に関する情報を英語で得る訓練を行う。
テキスト中の英語表現や文法事項を習得することで、英文読解力だけでなく、
受講者の英語表現力の向上も目指す。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 Unit 6 Heart Disease: Nitroglycerin as a Cardiovascular Drug (1)
第 3 回 Unit 6 Heart Disease: Nitroglycerin as a Cardiovascular Drug (2)
第 4 回 Unit 7
Respiratory Disease: The Renewed Threat of Tuberculosis (1)
第 5 回 Unit 7
Respiratory Disease: The Renewed Threat of Tuberculosis (2)
第 6 回 Unit 8 Anti-anxiety Agents (1)
第 7 回 Unit 8 Anti-anxiety Agents (2)
第 8 回 Review (1)
第 9 回 Unit 9
Chemotherapy: An old Treatment with New Hope for the Future (1)
第 10 回 Unit 9
Chemotherapy: An old Treatment with New Hope for the Future (2)
第 11 回 Unit 10 AIDS: Getting a Handle on Treatment (1)
第 12 回 Unit 10 AIDS: Getting a Handle on Treatment (2)
第 13 回 Unit 11
Immunosuppressant Drugs and the Transplant Revolution (1)
第 14 回 Unit 11
Immunosuppressant Drugs and the Transplant Revolution (2)
第 15 回 Review (2)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
瀬谷幸男他 (2009)『The Wonders of Medicine: Essential English for the
Medical Professions‐医学・薬学系学生のための総合英語<改訂版>』南雲堂.
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅣB(リテラシー)
担当者:出雲 春明┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
本講義では、英語 III に引き続き、薬学に関する情報を英語で得る訓練を行う。
テキスト中の英語表現や文法事項を習得することで、英文読解力だけでなく、
受講者の英語表現力の向上も目指す。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 Unit 6 Heart Disease: Nitroglycerin as a Cardiovascular Drug (1)
第 3 回 Unit 6 Heart Disease: Nitroglycerin as a Cardiovascular Drug (2)
第 4 回 Unit 7
Respiratory Disease: The Renewed Threat of Tuberculosis (1)
第 5 回 Unit 7
Respiratory Disease: The Renewed Threat of Tuberculosis (2)
第 6 回 Unit 8 Anti-anxiety Agents (1)
第 7 回 Unit 8 Anti-anxiety Agents (2)
第 8 回 Review (1)
第 9 回 Unit 9
Chemotherapy: An old Treatment with New Hope for the Future (1)
第 10 回 Unit 9
Chemotherapy: An old Treatment with New Hope for the Future (2)
第 11 回 Unit 10 AIDS: Getting a Handle on Treatment (1)
第 12 回 Unit 10 AIDS: Getting a Handle on Treatment (2)
第 13 回 Unit 11
Immunosuppressant Drugs and the Transplant Revolution (1)
第 14 回 Unit 11
Immunosuppressant Drugs and the Transplant Revolution (2)
第 15 回 Review (2)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
瀬谷幸男他 (2009)『The Wonders of Medicine: Essential English for the
Medical Professions‐医学・薬学系学生のための総合英語<改訂版>』南雲堂.
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●英語ⅣC(リテラシー)
担当者:真下 裕子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
今や事実上の国際標準語とも言える英語は、多くの人々の母語というだけでなく、
英語圏以外の人々とのコミュニケーションの手段として、またインターネット上
の共通言語としても必須である。こうした現状を踏まえ、本講義では、ビデオ
教材を用いながら場面に応じた実用表現を習得することを第一に、また学生の
英語力(
「読む」
・
「聞く」
・
「話す」能力)を総合的に向上させることを目的と
する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction
第 2 回 Chapter 1: Where Do I Get the Bus?
第 3 回 Chapter 2: Do You Have a Reservation, Ma'am?
第 4 回 Chapter 3: Could You Repeat That?
第 5 回 Chapter 4: I'll Take the Wrangler Convertible
第 6 回 Review (1)
第 7 回 Chapter 5: Would You Like Soup or Salad?
第 8 回 Chapter 6: Where's the Fitting Room?
第 9 回 Chapter 7: Would You Mind Taking My Picture?
第 10 回 Review (2)
第 11 回 Chapter 8: Good to See You!
第 12 回 Chapter 9: I Enjoyed My Stay
第 13 回 Chapter 10: Aisle Seat, Please
第 14 回 Review (3)
第 15 回 Review (4)
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意
すること。
<使用教材>
大八木廣人・Timothy Kiggell (1998). Viva! San Francisco: Video Approach to
Survival English (楽しく学ぶケイコのサンフランシスコ).
<備考>
辞書は必携。授業外学習として、不明な単語は事前に調べておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○Integrated EnglishⅠ(リテラシー)
担当者:ターン クリス┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
本講義では、海外英語研修参加希望者を対象に、海外での生活における様々な場
面を想定した英会話練習を行う。また、海外英語研修の事前準備についての説明も
行う。但し、海外英語研修参加希望者以外も履修可。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 海外英語研修説明会 (1)
第 2 回 空港で-Can I have your passport, please?
第 3 回 両替所で-Can I change some monmey here?
第 4 回 道を尋ねる-Go straight along Sventh Avenue?
第 5 回 週末の予定を立てる-Are you free this weekend?
第 6 回 レストランで注文する-Are you ready to order?
第 7 回 海外英語研修説明会 (2)
第 8 回 家族の紹介-My father works in a bank.
第 9 回 相手の趣味を尋ねる-What's your favorite food?
第 10 回 お店での支払い-How would you like to pay?
第 11 回 郵便局で-Can I send this airmail?
第 12 回 海外英語研修説明会 (3)
第 13 回 チケット売り場で-What time does the show start?
第 14 回 紛失物を探す-Where did you lose it?
第 15 回 別れの挨拶-Goodbye and thanks!
<評価方法>
授業参加度(10%)、小テスト/課題遂行度(30%)、試験(60%)
尚、授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると試験の受験資格を失うので十分注意する
こと。
<使用教材>
開講時に指示する。
<備考>
授業には英語辞典を持参すること(電子辞書可)。授業外学習として、不明な単語
は事前に調べておくこと。
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┃○Integrated EnglishⅡ(リテラシー)
担当者:ターン クリス┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択 〔※海外研修参加者対象〕
<講義目標>
実践問題演習を通して、TOEIC テストの全貌と特徴、傾向と対策をおさえるとと
もに、スコアアップのための受験のストラテジーも習得する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction(TOEIC テストの概略説明と解法のテクニック)
第 2 回 Part 1
第 3 回 Part 2
第 4 回 Part 3
第 5 回 Part 4
第 6 回 Part 5
第 7 回 Part 6
第 8 回 Part 7
第 9 回 Part 1,2
第 10 回 Part 3,4
第 11 回 Part 5,6
第 12 回 Part 7
第 13 回 模擬テスト(リスニング)
第 14 回 模擬テスト(リーディング)
第 15 回 模擬テスト解答と解説
<評価方法>
平常点(出席状況・授業参加度・課題遂行度)と期末試験の得点を総合的に評価
する。全授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると、期末試験の受験資格を失うので
十分注意すること。
<使用教材>
開講時に指示する。
<備考>
授業には英語辞典を持参すること(電子辞書可)。また、授業で学んだことの復習
を徹底すること。
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┃○Integrated EnglishⅡ(リテラシー)
担当者:真下 裕子┃
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<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択 〔※資格英語〕
<講義目標>
実践問題演習を通して、TOEIC テストの全貌と特徴、傾向と対策をおさえると
ともに、スコアアップのための受験のストラテジーも習得する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 Introduction(TOEIC テストの概略説明と学習法)
第 2 回 Part 1
第 3 回 Part 2
第 4 回 Part 3
第 5 回 Part 4
第 6 回 Part 5
第 7 回 Part 6
第 8 回 Part 7
第 9 回 Part 1,2
第 10 回 Part 3,4
第 11 回 Part 5,6
第 12 回 Part 7
第 13 回 模擬テスト(リスニング)
第 14 回 模擬テスト(リーディング)
第 15 回 模擬テスト解答と解説
<評価方法>
平常点(授業参加度・課題遂行度)40%と期末試験の得点 60%を総合的に評価
する。全授業回数の 3 分の 1 以上欠席すると、期末試験の受験資格を失うので
十分注意すること。
<使用教材>
開講時に指示する。
<備考>
授業には英語辞典を持参すること(電子辞書可)。
また、授業で学んだことの復習を徹底すること。
S
11
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○ドイツ語(リテラシー)
担当者:大石 桂子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
日常生活でよく登場する話題を題材に、ドイツ語で自己表現できるようにする。
会話練習と文法学習の両面から、理解力(読む、聞く)と表現力(書く、話す)
を養い、基礎を定着させる。また、講義中にドイツの文化、風景、歴史などを
紹介するので、ドイツ語圏文化の魅力に触れてほしい。
<到達目標>
初級の学習内容――挨拶表現、数詞、動詞の人称変化(現在形)
、冠詞、過去
の表現など、会話および文法の基礎を理解し、活用できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 挨拶と発音練習、ドイツ語を使う国々の紹介
第 2 回 ドイツ語の abc
第 3 回 Lektion 1 人と知り合う:名前、出身、住所をたずねる
第 4回
動詞の人称変化 (1)、疑問文
第 5 回 Lektion 2 人を誘う:友人を紹介する、数、電話番号
第 6回
動詞の人称変化 (2)、ドイツ語の語順など
第 7 回 Lektion 3 道の尋ね方・答え方:位置・方向を表す語
第 8回
名詞の性、定冠詞と不定冠詞など
第 9 回 Lektion 4 買い物:値段、気に入った?
第 10 回
名詞と冠詞の 3 格、前置詞など
第 11 回 Lektion 5 週末や休暇の予定:天候、一日の行動
第 12 回
分離動詞、話法の助動詞など
第 13 回 Lektion 6 過去のできごと:時を表す表現
第 14 回
過去分詞、現在完了
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験(60%)、小テスト(40%)に授業への積極性などを加味する。
<使用教材>
テキストは、別途指定する。 また、講義中に補助プリントを配布する。
<備考>
受講希望者は必ず初回ガイダンスに出席すること。(※テキストはガイダンス後に購入)
なお、本講義では基礎力養成のため、反復練習を重視する。
自宅での復習も欠かさず、学習内容を自分のものにしてほしい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○フランス語(リテラシー)
担当者:シモン セドリック┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
フランス語に触れる。
<到達目標>
文法が理解できて、発音できるまで。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 フランス語のアルファベット、発音及び読み方
第 2 回 読み方の練習と名詞の性
第 3 回 読み方の練習と冠詞と形容詞
第 4 回 読み方の練習と複数形と現在形
第 5 回 動詞(etre,avoir)、否定形、文章の作り方
第 6 回 第 1 回~5 回の総まとめ、動詞(aller,faire)
第 7 回 読み方の練習と複合過去
第 8 回 読み方の練習と複合過去の否定
第 9 回 質問の作り方
第 10 回 読み方の練習と前置詞
第 11 回 第 1 回~10 回の総まとめ
第 12 回 読み方の練習と半過去
第 13 回 読み方の練習と未来形
第 14 回 読み方の練習と聞くことの練習
第 15 回 フリートーク、質問
<評価方法>
筆記試験
<使用教材>
フランスの小学校で使われている本を使用する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○ポルトガル語(リテラシー)
担当者:伊勢島 セリア 明美┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
ポルトガル語の基礎文法と初歩の会話の習得を目標とする。
12
S
<到達目標>
初歩の会話ができるようになると共にブラジル文化を学ぶ。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 動詞 ser、挨拶、疑問文と否定文、会話①
第 2 回 名詞の特徴、指示詞、所有形容詞
第 3 回 動詞 ter、形容詞、定冠詞と不定冠詞、会話②
第 4 回 動詞 ester、場所を示す副詞、会話③
第 5 回 規則動詞の現在形、動詞 goster、会話④
第 6 回 動詞 ir、未来や意志の表現、疑問詞、会話⑤
第 7 回 動詞 querer と preferir、数詞①、曜日、会話⑥
第 8 回 動詞 poder、不定形容詞
第 9 回 動詞 saber と conhecer、現在進行形、会話⑦
第 10 回 再帰代名詞、時間の表現、数詞②
第 11 回 完全過去、動詞 conseguir、月の名前、会話⑧
第 12 回 形容詞の比較級と最上級、会話⑨
第 13 回 不完全過去、過去進行形、会話⑩
第 14 回 目的語代名詞、受動態、会話⑪
第 15 回 まとめ
<評価方法>
授業貢献度
<使用教材>
香川正子『ニューエクスプレス ブラジル ポルトガル語』(白水社)
<備考>
テキストを基に、予習と復習を行うことが望ましい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○中国語(リテラシー)
担当者:渡邊 賢┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
中国は、古代から現代に到るまでの我が国にとって、文化・経済また安全保障の
面においても無縁ではあり得ない隣国である。中国を理解する上で不可欠である
中国語の基礎を習得することは、学生個々および我が国の将来にとって有益なは
ずである。
<到達目標>
中国語を学ぶ上で不可欠である発音とその表記と、
また最も基礎的な構文を身に
付ける。同時に中国文化の全般に関する興味を喚起したい。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス:授業の展開の仕方、中国およびその言語に関する概略的な説明。
第 2 回 発音の基礎Ⅰ:ピンイン字母、単母音、四声などを学習する。
第 3 回 発音の基礎Ⅱ:複合母音、「声(子音)」の唇音・舌先音・舌根音などを学習する。
第 4 回 発音の基礎Ⅲ:鼻母音、「声(子音)」の舌面音・捲舌音・舌歯音などを学習する。
第 5 回 発音の基礎Ⅳ:「軽声」および四声の組み合わせの学習。発音の基礎の総復習。
第 6 回 教科書基本編 レッスン 1・レッスン 2:簡単なあいさつの学習。
第 7 回 教科書基本編 レッスン 3・レッスン 4:名前の聞き方・答え方、人称代名詞などの学習。
第 8 回 教科書基本編 レッスン 5・レッスン 6:指示代名詞、「是」を用いた判断文などの学習。
第 9 回 教科書基本編 レッスン 7・レッスン 8:中国語の主述構造(主謂構造)などについて
の学習。
第 10 回 教科書基本編 レッスン 9・レッスン 10:疑問代詞、数詞などの学習。
第11回 教科書基本編 レッスン 11・レッスン12:数量や時刻を尋ねる疑問代詞などについ
ての学習。
第 12 回 発音と語法の総復習Ⅰ
第 13 回 発音と語法の総復習Ⅱ
第 14 回 発音と語法の総復習Ⅲ
第 15 回 まとめ
<評価方法>
授業時毎回の小試験を 50%、学期末筆記試験の成績を 50%とする。
<使用教材>
山田眞一『医療系学生のための初級中国語』(白帝社)
<備考>
中国語の一語は、日本語の子音にあたる「声」と母音にあたる「韻」と、および高低
のトーンである「調」とから構成され、この三者が正確に発音されなければ、相手
に伝わる「コトバ」にはなり得ない。したがって授業は、最も基礎的な構文の徹底
した反復学習によって中国語の発音ができる口を作ることに力点を置いて展開
する。外国語の発音の習得は、困難なことでは決してないが、習慣的な学習の蓄積
と、ある程度の忍耐が肝要である。履修者にはこの点を心得てほしい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○ハングル語(リテラシー)
担当者:河 正一┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
韓国語で日常の基本的な会話ができるようになることである。
取り分け、初級レベルの韓国語運用能力を身につけることを目指す。
<到達目標>
正確な発音、正確な文字表記を習得する。
基本的な韓国語の 4 技能の「聞く」
「話す」
「読む」
「書く」能力を向上させる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 韓国語について、基本母音
第 2 回 基本子音、複合母音
第 3 回 パッチム、発音の変化
第 4 回 第 1 課:私は浅井ゆかりです。
第 5 回 第 2 課:出身はソウルです。
第 6 回 第 3 課:図書館ではありません。
第 7 回 第 4 課:時間がありますが。
第 8 回 第 5 課:インターネットをします。
第 9 回 第 6 課:貿易会社で働いています。
第 10 回 第 7 課:東大門市場に行きます。
第 11 回 第 8 課:しょっちゅうスーパーで買います。
第 12 回 第 9 課:それは 1 万ウォンです。
第 13 回 第 10 課:今、何時ですか。
第 14 回 第 11 課:日本語を話されますか。
第 15 回 まとめ
<評価方法>
出席 30%、小テスト 30%、期末試験 40%
<使用教材>
『基礎から学ぶ韓国語講座初級』木内明(2004)、国書刊行会、¥2,205
<備考>
必ず予習・復習を行うこと。
質問などは、[email protected] まで連絡すること。
メールを送る際は、
「件名」に「高崎健康福祉大学ハングル語:氏名○○」を
必ず記入すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●コンピュータ入門Ⅰ(リテラシー)
担当者:木幡 直樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
本講義では、受講者が、J検 情報活用試験の1級~3級レベルの内容が理解
できるようになることを目的とする。
<到達目標>
入門Iでは特に、受講者が、コンピュータが扱う数、コンピュータでのデータ
表現、計算の基本となる論理演算や論理回路などを学ぶことを通じて、コンピュ
ータの動作の本質・背景を理解することができるようになることを目標とする。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 情報システム、コンピュータシステムとは、コンピュータの歴史
第 2 回 コンピュータシステムの特徴、コンピュータの種類
第 3 回 情報処理の手順、フローチャート
第 4 回 コンピュータが扱うデータ、情報の単位、ビット、バイト、文字コード(標準コード)
第 5 回 数の表現(10 進数、2 進数、8 進数、16 進数)、小数の表現
第 6 回 基数変換(10 進数 ⇔ 2 進数・8 進数・16 進数)
第 7 回 その他の基数変換(2 進数 ⇔ 8 進数・16 進数、 小数の基数変換)
第 8 回 固定小数点数と浮動小数点数
第 9 回 四則演算、補数(1 の補数と 2 の補数)
第 10 回 負数の表現、補数による減算
第 11 回 論理演算(AND,OR,NOT,EOR,NAND,NOR)、論理記号、ベン図、真理値表
第 12 回 論理回路、MIL 記号
第 13 回 加算回路、乗算回路、除算回路
第 14 回 コンピュータシステムの基本構成、中央処理装置の機能、データと命令
第 15 回 前期のまとめ
<評価方法>
筆記試験及び課題の提出:90%、授業への参加度:10%
詳細は講義時にアナウンスする。
<使用教材>
J 検 情報活用試験の1級~3級レベルのテキストを使用する。
<備考>
J 検(文部科学省後援)の資格取得を奨励する。
講義の内容・進度は状況に応じて一部変更・省略等することがある。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○コンピュータ入門Ⅱ(リテラシー)
担当者:木幡 直樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
本講義では、入門Iに引き続き、受講者が、J検 情報活用試験の1級~3級
レベルの内容が理解できるようになることを目的とする。
<到達目標>
入門Ⅱでは特に、コンピュータとその周辺を理解するために、受講者が、コン
ピュータのハードウェア及び各種の情報関連機器などに関して、基礎的な知識を
身につけることを目標とする。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 パソコンの仕組み、入出力装置、記憶装置、演算装置、制御装置、CPU
第 2 回 CPU の仕組み、メモリの種類と特徴、問題演習
第 3 回 記憶媒体の種類と用途、磁気ディスク容量の計算、問題演習
第 4 回 ハードディスクの仕組みと活用、IDE、SCSI、データのバックアップ
第 5 回 インターフェース、バス、周辺機器との接続ポート、スロット、各種規格
第 6 回 ディスプレイの仕組みと種類、光の 3 原色、画像データ容量の計算
第 7 回 プリンタの仕組みと種類、色の 3 原色、用紙、プロッタ、イメージセッタ
第 8 回 各種入力装置、ポインティングデバイス、キーボード、スキャナ、OMR、OCR
第 9 回 ソフトウェアの種類、システムソフト、応用ソフト、OS の機能、システム開発
第 10 回 これまでのまとめと総合問題演習
第 11 回 ファイルの概念、ディレクトリ、FAT、各種データ形式、パソコンの保守管理
第 12 回 ネットワークアーキテクチャ(OSI)、ネットワークプロトコル
第 13 回 インターネット(歴史、ARPANET、TCP/IP、DNS、SMTP、POP)
第 14 回 ネットワークにおけるセキュリティ、プライバシー保護、著作権
第 15 回 後期のまとめ
<評価方法>
筆記試験及び課題の提出:90%、授業への参加度:10%
詳細は講義時にアナウンスする。
<使用教材>
J 検 情報活用試験の1級~3級レベルのテキストを使用する。
<備考>
J 検(文部科学省後援)の資格取得を奨励する。
講義の内容・進度は状況に応じて一部変更・省略等することがある。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●コンピュータ実習Ⅰ(リテラシー)
担当者:木幡 直樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
本科目は、
初心者がパソコンを用いた基礎的な情報処理技術を身につけるための
実習科目である。実習 I においては、主に、受講者がマイクロソフトの文書作成
ソフト「Word」及び表計算ソフト「Excel」の基本を使いこなせるようになる
ことを目的とする。
<到達目標>
主として、受講者がマイクロソフトの文書作成ソフト「Word」及び表計算ソフト
「Excel」の基本を使いこなせるようになる。
<講義内容と講義計画>
本学でのパソコンの使い方、Windows の基本操作等を理解した上で、主として Word
及び Excel を用いた演習に取り組む。主な内容は以下の通りである。
第 1 回 ガイダンス、PC の起動・ログオン・シャットダウン、その他 Windows 基本操作
第 2 回 Windows 基本操作(続き)、電子資料の参照方法・課題の電子提出の方法、
練習課題
第 3 回 本学のメールシステムの使い方、タッチタイピング(タッチメソッド)、練習課題
第 4 回 Word 基本操作 1(起動と終了、日本語入力システム、文章入力、文書の保存 等)
第 5 回 Word 基本操作 2(文章入力続き、文書の印刷 等)
第 6 回 まとめの課題 1
第 7 回 Word の活用 1(複写・移動、クリップアートの利用 等)
第 8 回 Word の活用 2(編集機能、表の作成 等)
第 9 回 Word の応用 1(並べ替え、検索と置換、段組、罫線 等)
第 10 回 Word の応用 2(ワードアート、図形描画、テキストボックス)
第 11 回 まとめの課題 2
第 12 回 Excel 入門 1(Excel で出来ること、起動と終了、データの入力)
第 13 回 Excel 入門 2(簡単な表の作成、計算・集計、グラフ作成)
第 14 回 Excel 入門 3(表やグラフを含んだ文書の作成)
第 15 回 まとめの課題 3
<評価方法>
課題の提出状況・出来栄え、
出席状況、
授業への参加態度等で総合的に評価する。
詳細は講義時にアナウンスする。
<使用教材>
後日指定。その他、必要に応じて資料を配布。
<備考>
実習の進み具合に応じて、内容は一部省略・変更等することがある。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○コンピュータ実習Ⅱ(リテラシー)
担当者:木幡 直樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 選択
<講義目標>
本科目は、
初心者がパソコンを用いた基礎的な情報処理技術を身につけるための
実習科目である。実習 II においては、受講者は、主にマイクロソフトの表計算
S
13
ソフト「Excel」の基本から、やや応用的な事柄までを学ぶ。
<到達目標>
主として、受講者がマイクロソフトの表計算ソフト「Excel」の基本から、
やや応用的な使い方までを駆使することができるようになる。
<講義内容と講義計画>
主として Excel を用いた各種の演習に取り組む。主な内容は以下の通りである。
第 1 回 ガイダンス、Excel 基本操作の復習(起動と終了、データの入力 等)
第 2 回 Excel 復習(簡単な表の作成、合計の計算、オートフィル 等)
第 3 回 ワークシートの活用 1(表の編集、平均の計算、計算式の複写と相対参照)
第 4 回 ワークシートの活用 2(絶対参照、最大・最小値、データ数のカウント、四捨五入、条件判定)
第 5 回 まとめの課題 1
第 6 回 グラフ 1(棒グラフ、積み上げグラフ、折れ線グラフ、円グラフ)
第 7 回 グラフ 2(3-D グラフ、複合グラフ、ドーナツグラフ)
第 8 回 グラフ 3(レーダーチャートグラフ、XY グラフ、絵グラフ)
第 9 回 まとめの課題 2
第 10 回 データベース 1(データの並べ替え、データの検索・置換)
第 11 回 データベース 2(データ抽出、オートフィルタ、データ集計、クロス集計)
第 12 回 まとめの課題 3
第 13 回 Excel 応用 1(順位付け関数、検索用関数)
第 14 回 Excel 応用 2(文字列操作関数、データベース関数、Word への埋め込み)
第 15 回 まとめの課題 4
<評価方法>
課題の提出状況・出来栄え、
出席状況、
授業への参加態度等で総合的に評価する。
詳細は講義時にアナウンスする。
<使用教材>
後日指定。その他、必要に応じて資料を配布。
<備考>
実習の進み具合に応じて、内容は一部省略・変更等することがある。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 概要説明(担当講師の自己紹介、授業の到達目標およびテーマ、
キーワード、授業についての注意)
第 2 回 数学の基礎 (数学について、教科書について全体を概観)
第 3 回 文字と式、グラフ(実際の現象を数学を使って理解するとは)
第 4 回 数列 (等差数列、等比数列、有効数字)
第 5 回 数列 (Σ、漸化式、数列の極限)
第 6 回 ベクトルと行列(表の縦・横と行列の行・列の対応)
第 7 回 ベクトルと行列 (式による表現と行列による表現)
第 8 回 関数 (関数で現象を表すモデルをつくる)
第 9 回 関数 (対数を使って現象をみる)
第 10 回 関数 (三角関数を用いて周期的に変化する量を表す。 関数モデルを
使って現実の問題を解く)
第 11 回 確率(社会の現象を確率で考える)
第 12 回 微分(関数の傾きで現象をとらえる、指数関数や三角関数の微分)
第 13 回 積分(グラフで囲まれた面積で現象をとらえる、指数関数や三角関数の
積分)
第 14 回 多変数関数(多変数関数としてとらえられる現象)
第 15 回 まとめと復習
<評価方法>
出席状況(講義時に行う小テストの提出状況)50%、定期試験成績 50%
<使用教材>
「思考ツールとしての数学」川添 充、岡本真彦共著、共立出版。
参考書は適宜紹介する。
<備考>
授業中の質問は随時可能。質問はメールでも受け付ける。授業中の私語は厳禁で
あるが、授業時間中の小テストの解答中は周りの受講生と相談してもよい。
【授業外学習の内容】教科書の付録 A と B を早い機会に読んで理解し、関数電卓や
Mathematica を使えるようにすることが望ましい。
【 専門教養科目 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●臨床心理学(専門教養科目)
担当者:宮内 洋┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
自分以外の人にまったく関心がなかったり、人を人とも思わぬ行動をするような
人物をよく見かける。
このような態度のまま、
社会で生きていくのは困難だろう。
ましてや医療スタッフの一員として働くことが出来るのだろうか。本講義では、
自己理解と他者理解の意義と方法を体験的に学ぶ。
<到達目標>
自己理解と他者理解の意義と方法を理解する。
<講義内容と講義計画>
1. ガイダンス
2. 他者の表層的理解
3. 私が知っている私・あなたが知っている私
4. 私は何者か? (1)
5. 私は何者か? (2)
6. 血液型性格判断と心理テスト
7. 性格は変わるのか?
8. 問題を抱えつつ生きるということ
9. 問題を抱えつつ生きることの援助
10. 臨床心理学の成立
11. 臨床心理学の基本構造
12. 臨床心理学の実践活動
13. カウンセリング
14. 他者を理解するということ
15. まとめ
<評価方法>
全講義終了後に実施される筆記試験と、講義期間中に課せられる課題、講義に
臨む態度・参加する姿勢等によって、総合的に判断します。なお、授業を妨害し、
他の受講者の学習を妨げる者は受講を認めません。
<使用教材>
教科書は特に指定しません。必要に応じて、資料を配付します。
<備考>
最初の講義の時間に約束をします。その約束を最終回まで守ってください。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○数学基礎(専門教養科目)
担当者:西村 淳┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
数学の言葉で薬学系の現象を把握することを到達目標とする。数学の基礎概念を
概観する。科学(薬学)の深い理解を目指す科目の準備として、数学的センスを
養う目的を持ち、高校の数学から大学の各分野への橋渡しを目指した講義である。
14
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●基礎薬学演習(専門教養科目)
担当者:鈴木 巌┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
化学物質であり、毒でもあるくすりを扱うためには、化学の深い知識が必要と
なる。本演習では、本格的な化学の講義を受講するための基礎を固めるため、
講義を挟んだ演習形式で高校で学んだ化学のうちの理論的な部分を修得する。
<到達目標>
・有効数字の概念を説明できる。
・物理量の基本単位の定義を説明できる。
・基本単位を組み合わせた組立単位を説明できる。
・原子、分子、イオンの基本的構造について説明できる。
・原子量、分子量を説明できる。
・原子の電子配置について説明できる。
・電子のスピンとパウリの排他律について説明できる。
・周期表に基づいて原子の諸性質(イオン化エネルギー、電気陰性度
を説明できる。
・同素体、同位体について例をあげて説明できる。
・化学結合(イオン結合、共有結合、配位結合など)について説明できる。
・分子の極性および双極子モーメントについて概説できる。
・分子間およびイオン間相互作用と融点や沸点などとの関係を説明できる。
・代表的な結晶構造について概説できる。
・溶液の濃度計算と調製ができる。
(技能)
・質量保存の法則について説明できる。
・代表的な化学変化を化学量論的にとらえ、その量的関係を計算できる。
(技能)
・酸と塩基の基本的な性質および強弱の指標を説明できる。
・酸化と還元について、電子の授受を含めて説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 原子量、分子量の考え方を学ぶ。
第 2 回 物質量(モル)の考え方を学ぶ。
第 3 回 薬学で使われる数学について学ぶ。
第 4 回 物理量と単位について学ぶ。
第 5 回 溶液濃度の求め方を学ぶ。
第 6 回 処方箋の読み方の基本を学ぶ。
第 7 回 処方箋で指示されたくすりの計算方法を修得する。
第 8 回 化学反応量論を学ぶ。
第 9 回 化学平衡と平衡定数について学ぶ。
第 10 回 化学平衡の代表としての酸塩基反応について学ぶ。
第 11 回 強酸(塩基)と弱酸(塩基)の関わる化学平衡について学ぶ。
第 12 回 酸塩基指示薬と化学平衡の関係について学ぶ。
第 13 回 酸化還元反応について学ぶ。
第 14 回 酸化還元反応と化学平衡の関係について学ぶ。
第 15 回 酸化還元反応の量的関係について学ぶ。
<評価方法>
期末試験(60%)と毎回課す課題(40%)による。
<使用教材>
日本薬学会編薬学の基礎としての化学Ⅰ 定量的取扱い
(プラマリー薬学シリーズ3,東京化学同人)
※テキストとともに関数機能付き電卓を使用するので、持参のこと。
<備考>
授業外学習の内容:授業後に復習用の課題を課す。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○化学基礎(専門教養科目)
担当者:中原 和秀┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 必修
<講義目標>
薬学の基礎としての化学の基本的知識を修得する。
<到達目標>
多種多様な化学物質や化学反応は私達の日常生活や医療現場で大きな役割を
果たしている。本講義では無機化学、有機化学、物理化学など分野別化学の
導入・基礎を学ぶ。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 平面構造式
第 2 回 構造と異性体
第 3 回 立体構造
第 4 回 環状化合物の立体構造
第 5 回 ルイス構造
第 6 回 共鳴
第 7 回 電気陰性度
第 8 回 極性と双極子モーメント
第 9 回 基本的化学反応
第 10 回 酸と塩基
第 11 回 酸化と還元
第 12 回 官能基の名前と性質
第 13 回 医薬品の化学構造
第 14 回 医薬品の立体構造
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験をはじめ、導入試験、宿題、確認試験、中間試験を加味して総合評価
する。
<使用教材>
日本薬学会編薬学の基礎としての化学 II.有機化学(東京化学同人)
<備考>
講義の最初に毎回、確認試験を行うので、しっかり復習しておくこと。
講義 1 回目に導入試験を行うので、高校の化学、物理、生物についてしっかり
理解しておくこと。必要なら、学習支援センターを利用すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○生物学基礎(専門教養科目)
担当者:石嶋 康史┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年前期 選択
<講義目標>
生物学の基本的な知識を修得すると同時に、生物系の専門科目の理解を促すため
に「細胞の機能」
「タンパク質・糖・脂質」
「遺伝」
「遺伝情報とその発現」
「エネ
ルギー代謝と物質代謝」
「生体内の情報伝達」
「免疫」などについて学習する。
<到達目標>
①細胞の構造や機能に関する基本的知識を習得する。
②生命活動を支える分子の構造や役割について基本的知識を習得する。
③遺伝子の構造と機能に関する基本的知識を習得する。
④生命活動に必要なエネルギーの産生に関する基本的知識を習得する。
⑤生体内の情報伝達機構について基本的知識を習得する。
⑥免疫系に関する基本的知識を習得する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 細胞の構造と機能 ①
第 3 回 細胞の構造と機能 ②
第 4 回 動物の組織と器官
第 5 回 タンパク質の構造と機能
第 6 回 糖質の構造と機能
第 7 回 脂質の構造と機能
第 8 回 エネルギー代謝と物質代謝
第 9 回 遺伝 ①
第 10 回 遺伝 ②
第 11 回 遺伝情報とその発現 ①
第 12 回 遺伝情報とその発現 ②
第 13 回 内分泌系と神経系
第 14 回 免疫
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験の結果により評価する。出席状況も考慮する。
<使用教材>
ZERO からの生命科学(南山堂)
<備考>
高校や大学受験で「生物」を選択しなかった学生に配慮した講義を行う。
授業外学習の内容:授業前と授業後に教科書をよく読んで予習・復習すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬学総論Ⅰ(専門教養科目)
担当者:関塚 雅之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
生命の尊厳に始まり、社会における医療の役割、医療の中での薬剤師が果たす
べき責務と義務に対して考察を加える。このため、問題解決型学習法(PBL)を
取り入れて、学生が主体的かつ能動的な学習・討議を通して、医療倫理と医薬
社会学を中心に薬学人の心構えを修得する。
<到達目標>
薬学を学ぶにあたり、
早期に薬剤師の業務を見学し、
薬剤師としての知識、
技能、
態度を理解し、2年時以降の授業の目的、目標を理解する。
<講義内容と講義計画>
1)チーム医療の中の薬剤師
2)一般販売業の薬剤師の仕事
3)保険調剤薬局の薬剤師の仕事
4)病院薬剤師の仕事
5)早期体験学習その 1 事前協議 SGD
6)早期体験学習その 2 見学
7)早期体験学習その 3 まとめ SGD
8)薬剤師の使う用語、医療用語、科学用語
9)医薬品情報の重要性その 1
10)医薬品情報の重要性その 2
11)添付文章の読み方
12)薬物治療における危機管理その 1
13)薬物治療における危機管理その 2
14)薬物治療について具体的に考えてみようその 1SGD
15)薬物治療について具体的に考えてみようその 2SGD
<評価方法>
出席率およびレポートなどを総合的に評価する。
<使用教材>
薬学入門(エルゼビア・ジャパン)および
ヒューマニズム・薬学入門(東京化学同人)などを参考資料として使用する
予定である。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬学総論Ⅱ(専門教養科目)
担当者:八田 愼一┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
PBL 形式の授業形態を基に、与えられた課題についてグループで調査し、適切に
まとめ、報告することを通じて、薬剤師の活動・役割等について理解する。
<到達目標>
・チームワークの重要性を認識し、グループでの調査、報告で役割を果たすこと
ができる。
・薬剤師の活動分野(医療機関、製薬企業、衛生行政など)について概説できる。
・医薬品の適正使用における薬剤師の役割について概説できる。
・疾病の予防および健康管理における薬剤師の役割について概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 全体ガイダンス(講義:PBL の発表方法)
第 2 回 講義:レポートのまとめ方
第 3 回 レポート課題用の講義
第 4 回 PBL 調査
第 5 回 レポートの修正
第 6 回 PBL 発表会(Ⅰ- ①)
第 7 回 PBL 発表会(Ⅰ- ②)
第 8 回 PBL 発表会(Ⅰ- ③)
第 9 回 PBL 発表会(Ⅰ- ④)
第 10 回 PBL 発表会(Ⅰ- ⑤)
第 11 回 修正 PBL 発表会(Ⅱ- ①)
第 12 回 修正 PBL 発表会(Ⅱ- ②)
第 13 回 修正 PBL 発表会(Ⅱ- ③)
第 14 回 修正 PBL 発表会(Ⅱ- ④)
第 15 回 修正 PBL 発表会(Ⅱ- ⑤)
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15
<評価方法>
レポート課題 40%、PBL 課題 30%、授業参加度 30%を基本にして、総合的に評価
する。成績評価には、レポートの提出が必須である。
<使用教材>
知のツールボックス、専修大学出版局、2009 年、735 円
講義の場合は適宜、プリントを配布する。
<備考>
授業外学習の内容:教材の講義に該当する部分を事前に読んでおくこと。
【 専門科目 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●物理化学Ⅰ(専門科目)
担当者:鈴木 巌┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
化学物質であるくすりと生体の相互作用を理解するためには、個々の化学物質の
固有の構造と性質についての知識と集合体として振る舞う場合の性質を知る
必要がある.本講義では、化学熱力学の基礎を学び、化学反応や変化における
エネルギーの重要性と化学平衡についての洞察を深める.
<到達目標>
・化学結合の成り立ちについて説明できる。
・軌道の混成について説明できる。
・分子軌道の基本概念を説明できる。
・共役や共鳴の概念を説明できる。
・静電相互作用について例を挙げて説明できる。
・ファンデルワールス力について例を挙げて説明できる。
・双極子間相互作用について例を挙げて説明できる。
・分散力について例を挙げて説明できる。
・水素結合について例を挙げて説明できる。
・電荷移動について例を挙げて説明できる。
・疎水性相互作用について例を挙げて説明できる。
・ファンデルワールスの状態方程式について説明できる。
・気体の分子運動とエネルギーの関係について説明できる。
・エネルギーの量子化とボルツマン分布について説明できる。
・系、外界、境界について説明できる。
・状態関数の種類と特徴について説明できる。
・仕事および熱の概念を説明できる。
・定容熱容量および定圧熱容量について説明できる。
・熱力学第一法則について式を用いて説明できる。
・代表的な過程(変化)における熱と仕事を計算できる。
(知識、技能)
・エンタルピーについて説明できる。
・代表的な物理変化、化学変化に伴う標準エンタルピー変化を説明し、計算
できる。
(知識、技能)
・標準生成エンタルピーについて説明できる。
・エントロピーについて説明できる。
・熱力学第二法則について説明できる。
・代表的な物理変化、化学変化に伴うエントロピー変化を計算できる。
(知識、技能)
・熱力学第三法則について説明できる。
・自由エネルギーについて説明できる。
・熱力学関数の計算結果から、自発的な変化の方向と程度を予測できる。
(知識、技能)
・自由エネルギーの圧力と温度による変化を、式を用いて説明できる。
・自由エネルギーと平衡定数の温度依存性(van’t Hoff の式)について説明
できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 化学反応とギブズエネルギー変化
第 2 回 化学物質のもつエネルギー・気体
第 3 回 熱力学 第一法則
第 4 回 エンタルピー
第 5 回 熱化学
第 6 回 熱力学 第二法則
第 7 回 ギブズエネルギー
第 8 回 ギブズエネルギーから得られる情報
第 9 回 熱力学のまとめ
第 10 回 分子間相互作用
第 11 回 静電的相互作用
第 12 回 分散力
第 13 回 水素結合
第 14 回 疎水性相互作用
第 15 回 その他の分子間相互作用
電荷移動相互作用,双極子間の相互作用,などを学ぶ.
<評価方法>
期末試験の成績のみ.
16
S
<使用教材>
物理系薬学Ⅰ.
物質の物理的性質
(スタンダード薬学シリーズ2,
東京化学同人)
.
講義では別途プリントを配布する.
<備考>
授業外学習の内容:毎回の受講前に,教科書の該当する部分を精読しておくこと.
授業の終わりに課題を課すので,復習しておくこと.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●物理化学Ⅱ(専門科目)
担当者:鈴木 巌┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
物理化学Ⅰで扱った熱力学を、気体の系からより複雑な系である溶液や電解質
溶液、および固体の系に拡張し、溶液状態や固体状態にある物質の相互変換過程
(化学変化、化学反応)を化学平衡の観点から理解する.さらに、化学反応の
経時変化を追跡する手段となる化学反応速度論を学び、
その薬学への応用を修得
する.
<到達目標>
・相変化に伴う熱の移動(Clausius-Clapeyron の式など)について説明できる。
・相平衡と相律について説明できる。
・代表的な状態図(一成分系、二成分系、三成分系相図)について説明できる。
・物質の溶解平衡について説明できる。
・溶液の束一的性質(浸透圧、沸点上昇、凝固点降下など)について説明できる。
・界面における平衡について説明できる。
・吸着平衡について説明できる。
・化学ポテンシャルについて説明できる。
・活量と活量係数について説明できる。
・平衡と化学ポテンシャルの関係を説明できる。
・電解質のモル伝導度の濃度変化を説明できる。
・イオンの輸率と移動度について説明できる。
・イオン強度について説明できる。
・電解質の活量係数の濃度依存性(Debye-Huckel の式)について説明できる。
・代表的な化学電池の種類とその構成について説明できる。
・標準電極電位について説明できる。
・起電力と標準自由エネルギー変化の関係を説明できる。
・濃淡電池について説明できる。
・反応次数と速度定数について説明できる。
・微分型速度式を積分型速度式に変換できる。
(知識・技能)
・代表的な反応次数の決定法を列挙し、説明できる。
・代表的な(擬)一次反応の反応速度を測定し、速度定数を求めることができる。
(技能)
・代表的な複合反応(可逆反応、平行反応、連続反応など)の特徴について説明
できる。
・反応速度と温度との関係(Arrhenius の式)を説明できる。
・代表的な触媒反応(酸・塩基触媒反応など)について説明できる。
・酵素反応、およびその拮抗阻害と非拮抗阻害の機構について説明できる。
・拡散および溶解速度について説明できる。
・沈降現象について説明できる。
・流動現象および粘度について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 溶液化学
第 2 回 束一的性質
第 3 回 電解質溶液
第 4 回 酸化還元平衡
第 5 回 相変化
第 6 回 相平衡と相律
第 7 回 相図
第 8 回 溶解平衡
第 9 回 界面平衡
第 10 回 吸着平衡
第 11 回 化学反応速度入門
第 12 回 反応次数と反応速度定数
第 13 回 半減期,擬一次反応
第 14 回 反応速度の温度依存性,複合反応
第 15 回 触媒反応
<評価方法>
期末試験の成績のみ.
<使用教材>
物理系薬学Ⅰ.
物質の物理的性質
(スタンダード薬学シリーズ2,
東京化学同人)
.
講義では別途プリントを配布する.
<備考>
授業外学習の内容:毎回の受講前に,教科書の該当する部分を精読しておくこと.
授業の終わりに課題を課すので,復習しておくこと.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●放射薬品化学(専門科目)
担当者:吉田 真┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
放射性医薬品は現代医療における画像解析や治療に大きな威力を発揮している。
本講義では放射線、放射性同位元素に関連した基本的知識を正しく身につけ、
その利便性と危険性を十分に正しく理解する。
<到達目標>
・原子の構造と放射壊変について説明できる。
・電離放射線の種類と性質を列挙し、それらの物質との相互作用について説明できる。
・代表的な放射性核種の物理的性質について説明できる。
・核反応および放射平衡について説明できる。
・放射能・放射線の測定原理について説明できる。
・放射性物質を用いた検体検査法・生体内検査法が概説できる。
・代表的な画像診断技術や画像診断薬について概説できる。
・電離放射線被爆における線量と生体損傷の関係を説明できる。
・電離放射線の標的臓器・組織を挙げ、その感受性の差異を説明できる。
・電離放射線の生体影響に変化を及ぼす因子について説明できる。
・電離放射線の防御方法や医療への応用について概説できる。
・非電離放射線の種類・特徴と生体に及ぼす影響について説明できる。
・代表的な放射性医薬品を列挙し、その品質管理に関する試験法を概説できる。
・放射性医薬品の管理、安全な取扱いに関する基準・関係法規および制度に
ついて概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 放射線・放射能とは
第 2 回 放射性壊変
第 3 回 壊変の法則、放射平衡
第 4 回 放射線と物質との相互作用
第 5 回 放射線の測定 1 - 測定原理 第 6 回 放射線の測定 2 - 測定実験 第 7 回 原子核反応と放射性同位元素の製造
第 8 回 薬学領域における放射性同位元素の利用
第 9 回 放射性医薬品 1 - in vivo 診断薬 第 10 回 放射性医薬品 2 - 治療薬と in vitro 診断薬 第 11 回 物理的画像診断法
第 12 回 放射線の生体への影響 1 - 電離放射線 第 13 回 放射線の生体への影響 2 - 非電離放射線 第 14 回 放射線管理と安全取扱い
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果に受講態度(小テストなど)を加味して総合評価する。
<使用教材>
教科書:佐治英郎・関興一 編、NEW 放射化学・放射薬品学、廣川書店
<備考>
授業外学習の内容:毎回の授業終わりに提示される課題や練習問題を各自で実施
して復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●分析化学Ⅰ(専門科目)
担当者:阿部 すみ子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
生体成分分析の基礎を理解し、化学物質(医薬品を含む)をその性質に基づいて
分析できるようになるために、物質の定性、定量などに必要な基本的知識と技能
を修得する。
<到達目標>
・臨床および薬学研究における分析化学について、その概要を説明できる。
・酸・塩基平衡を説明できる。溶液の pH を計算できる。
・代表的な緩衝液の特徴とその調製法を列挙し、緩衝作用について説明できる。
・化学物質の pH による分子形、イオン形の変化を説明できる。
・錯体・キレート生成平衡について説明できる。
・沈殿平衡(溶解度・溶解度積)について説明できる。
・酸化還元電位について説明できる。
・酸化還元平衡について説明できる。
・実験値を用いた計算、統計処理、精度管理、標準物質の意義を説明できる。
・医薬品分析法のバリデーションについて説明できる。
・中和滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。
・非水滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。
・キレート滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。
・沈殿滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。
・酸化還元滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。
・電気滴定の原理、操作法および応用例を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 序論
第 2 回 定量分析総論
第 3 回 容量分析総論
第 4 回 酸塩基平衡
第 5 回 緩衝作用
第 6 回 中和滴定法
第 7 回 非水滴定法
第 8 回 錯体化学
第 9 回 キレート滴定法
第 10 回 沈殿平衡
第 11 回 沈殿滴定法
第 12 回 酸化還元平衡
第 13 回 酸化還元滴定法
第 14 回 電気分析法
第 15 回 その他の分析法
<評価方法>
小テストおよび定期試験により総合的に評価する。
<使用教材>
パートナー分析化学 I・II 山口・升島・斎藤・能田編 南江堂
<備考>
授業外学習の内容:毎回授業の最後に行う重要項目の小テスト内容を復習する。
次回の授業で正解の確認を行い、弱点の克服に努力する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●分析化学Ⅱ(専門科目)
担当者:阿部 すみ子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
生体成分分析の基礎を理解し、
化学物質をその性質に基づいて分析できるように
なるために、物質の定性、定量などに必要な基本的知識と技能を修得する。
<到達目標>
・代表的な無機イオンの定性反応を説明できる。
・日本薬局方収載の代表的な医薬品の確認試験を説明できる。
・日本薬局方収載の代表的な医薬品の純度試験を説明できる。
・日本薬局方収載の重量分析法の原理および操作法を説明できる。
・日本薬局方収載の生物学的定量法の原理および操作法を説明できる
・クロマトグラフィーの種類を列挙し、特徴と分離機構を説明できる。
・クロマトグラフィーで用いられる代表的な検出法と装置を説明できる。
・クロマトグラフィーを用いて代表的な化学物質を分離分析できる。
・免疫および酵素反応を用いた免疫化学的測定法の原理、実施法および応用例を
説明できる。
・電気泳動法の原理列挙し、検出法と装置を説明できる。
・画像診断技術に着いて概説できる。
・代表的な生体試料について、目的に即した前処理法と適切な取り扱いが出来る。
・中毒原因物質のスクリーニング法を列挙し、説明できる。
・生体成分の意義と検査結果について説明できる。
・生体成分分析の原理を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 序論―化学物質の性質と分離法
第 2 回 無機イオンの定性分析 1
第 3 回 無機イオンの定性分析 2
第 4 回 有機物確認試験法 1
第 5 回 有機物確認試験法 2
第 6 回 重量分析法・生物学的分析法
第 7 回 分離分析法 1(クロマトグラフィーの原理)
第 8 回 分離分析法 2(液体クロマトグラフィー)
第 9 回 分離分析法 3(電気泳動法)
第 10 回 酵素分析法
第 11 回 免疫学的測定法
第 12 回 臨床分析法 1(画像診断法)
第 13 回 臨床分析法 2(ドライケミストリー・センサー)
第 14 回 生体試料の取り扱い
第 15 回 薬毒物の分析法
<評価方法>
小テストおよび定期試験により総合的に評価する。
<使用教材>
パートナー分析化学 I・II 山口・升島・斎藤・能田編 南江堂
<備考>
授業外学習の内容:毎回授業の最後に行う重要項目の小テスト内容を復習する。
次回の授業で正解の確認を行い、弱点の克服に努力する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●機器分析学(専門科目)
担当者:鈴木 巌┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
S
17
<講義目標>
化学物質であるくすりは生体分子と相互作用することでその効力を発揮する.
くすりと生体分子の相互作用を理解するためには、くすりと相互作用の相手と
なる生体分子の化学構造を知り、さらにその相互作用の様式を知る必要がある.
これらの情報を得るために用いられる種々の分析方法について、その原理を学び、
必要となる情報得るための解析方法を修得する.
<到達目標>
・化学結合の成り立ちについて説明できる。
・軌道の混成について説明できる。
・分子軌道の基本概念を説明できる。
・共役や共鳴の概念を説明できる。
・電磁波の性質および物質との相互作用を説明できる。
・分子の振動、回転、電子遷移について説明できる。
・スピンとその磁気共鳴について説明できる。
・分子の分極と双極子モーメントについて説明できる。
・代表的な分光スペクトルを測定し、構造との関連を説明できる。
(知識・技能)
・偏光および旋光性について説明できる。
・散乱および干渉について説明できる。
・結晶構造と回折現象について説明できる。
・紫外可視吸光度測定法の原理を説明し、生体分子の解析への応用例について
説明できる。
・蛍光光度法の原理を説明し、生体分子の解析への応用例について説明できる。
・旋光度測定法(旋光分散)
、円偏光二色性測定法の原理と、生体分子の解析への
応用例について説明できる。
・核磁気共鳴スペクトル測定法の原理を説明できる。
・質量分析法の原理を説明できる。
・X線結晶解析の原理を概説できる。
・生体分子(タンパク質、核酸、脂質など)の立体構造を概説できる。
・タンパク質の立体構造を規定する因子(疎水性相互作用、静電相互作用、水素
結合など)について、具体例を用いて説明できる。
・核酸の立体構造を規定する相互作用について、具体例を挙げて説明できる。
・生体膜の立体構造を規定する相互作用について、具体例を挙げて説明できる。
・鍵と鍵穴モデルおよび誘導適合モデルについて、具体例を挙げて説明できる。
・脂質の水中における分子集合構造(膜、ミセル、膜タンパク質など)について
説明できる。
・化学物質の構造決定に用いられる機器分析法の特徴を説明できる。
・NMR スペクトルの概要と測定法を説明できる。
・化学シフトに及ぼす構造的要因を説明できる。
・有機化合物中の代表的水素原子について、おおよその化学シフト値を示すこと
ができる。
・重水添加による重水素置換の方法と原理を説明できる。
・1H NMR の積分値の意味を説明できる。
・1H NMR シグナルが近接プロトンにより分裂(カップリング)する理由と、
分裂様式を説明できる。
・1H NMR のスピン結合定数から得られる情報を列挙し、その内容を説明できる。
・代表的化合物の部分構造を 1H NMR から決定できる。(技能)
<講義内容と講義計画>
第 1 回 分光法に入る前に (1)
第 2 回 分光法に入る前に (2)
第 3 回 光の性質
第 4 回 分光法とは
第 5 回 分光学の概要
第 6 回 紫外可視分光法
第 7 回 蛍光分光法
第 8 回 光学異性と旋光性
第 9 回 円二色性分光法
第 10 回 振動分光法
第 11 回 核磁気共鳴分光法の原理
第 12 回 磁気共鳴スペクトル
第 13 回 X 線構造解析
第 14 回 質量分析法
第 15 回 構造解析の演習
<評価方法>
期末試験の成績のみ.
<使用教材>
物理系薬学Ⅰ.
物質の物理的性質
(スタンダード薬学シリーズ2,
東京化学同人)
.
講義では別途プリントを配布する.
<備考>
授業外学習の内容:毎回の受講前に,教科書の該当する部分を精読しておくこと.
授業の終わりに課題を課すので,復習しておくこと.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●有機化学Ⅰ(専門科目)
担当者:岩崎 源司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
18
S
<講義目標>
有機化学 I では、有機化学の基本的知識(原子・分子・イオンの構造と原子の
電子配置、化学結合の性質、酸と塩基の基礎、有機化合物の構造や命名法等)
、
及び有機化学反応に関する基本的知識(熱力学と速度論)
、立体化学と電子の
非局在化(共鳴・共役に関する概念)を修得する。
<到達目標>
・原子、分子、イオンの基本的構造、原子の電子配置について説明できる
・軌道の混成、分子軌道の基本概念、化学結合の成り立ちについて説明できる
・分子の極性および双極子モーメントについて概説できる
・ルイス酸・塩基を定義することができる
・基本的な炭化水素およびアルキル基を IUPAC の規則に従って命名することができる
・ハロゲン化アルキル・アルコール・エーテル・アミン類の構造と命名法、基本的な
物性について説明できる
・シクロアルカンの環のひずみを決定する要因について説明できる
・シクロヘキサンのいす形配座と舟形配座を図示できる
・シクロヘキサンのいす形配座における水素の結合方向(アキシアル、エクアトリ
アル)を図示できる
・アルケンへの代表的な付加反応(ハロゲン化水素の付加反応等)について説明できる
・反応の進行をエネルギー図を用いて説明できる
・有機反応を電子の動きを示す矢印を用いて説明できる
・構造異性体と立体異性体について説明できる
・キラリティーと光学活性を概説できる
・鏡像異性体(エナンチオマー)とジアステレオマーについて説明できる
・ラセミ体とメソ形について説明できる
・絶対配置の表示法を説明できる
・フィッシャー投影式とニューマン投影式を用いて有機化合物の構造を書くことが
できる
・共役や共鳴の概念を説明できる
<講義内容と講義計画>
本講義では、先ず有機化学の基本となる原子・分子・イオンの構造と原子の電子配置
について学ぶ。
次に原子軌道、分子軌道理論、軌道の混成と化学結合の概念につい
て学び、更に、酸と塩基の基礎(酸と塩基の定義や置喚基効果等)、一般的有機
化合物とヘテロ原子を含む有機化合物の命名法、物理的性質、反応性等について幅広
く学習する。 次のステップとして、基本的な有機化学反応(アルケンへのハロゲン化水素の
付加反応)を例にとり、有機化学反応に関する基本的知識(熱力学と速度論)を
修得後、立体化学の基礎(原子の空間配置、付加反応の立体化学、キラリティーの概念)、
電子の非局在化(共鳴・共役の概念)等についても学習する。
第
第
第
第
第
1回
2回
3回
4回
5回
原子・分子・イオンの基本構造、原子の電子配置、イオン結合と共有結合
原子軌道、分子軌道の基本概念、軌道の混成、
分子の極性・双極子モーメント、ルイス酸・塩基の定義
アルカンの命名法と物理的性質
ハロゲン化アルキル・アルコール・エーテル・アミン類の構造と命名法、
物理的性質
第 6 回 シクロヘキサンの立体配座・配座異性体
第 7 回 アルケンの構造と命名法、シス-トランス異性体、E,Z 表記によるアルケ
ンの命名
第 8 回 アルケンへのハロゲン化水素の付加反応
第 9 回 反応性の基礎(熱力学と速度論)、反応座標図
第 10 回 立体化学-I(構造異性体と立体異性体、キラリティーと光学活性、絶
対配置の表記法)
第 11 回 立体化学-II(鏡像異性体とジアステレオマー、ラセミ体とメソ化合
物、不斉中心を含む化合物の反応)
第 12 回 電子の非局在化、共鳴の概念、共鳴寄与体・共鳴混成体
第 13 回 分子軌道による安定性の説明
第 14 回 反応の熱力学支配と速度論支配
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験(中間試験、期末試験)
(80%)の結果と講義への姿勢(出席・課題
提出)
(20%)にて総合的に評価する。
<使用教材>
・ブルース「有機化学」第 5 版上(化学同人)
・ブルース「有機化学」第 5 版下(化学同人)
・講義中にプリントを適宜配布する
・参考教材(分子モデル等)は随時紹介、補充する
<備考>
関連科目:有機化学 I~IV、 医薬化学
授業外学習の内容:毎回授業内容の復習、 更なる習得に向けた課題(演習問題等)
を実施します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●有機化学Ⅱ(専門科目)
担当者:峯野 知子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
今日我々が処方されているほぼ全ての医薬品には有効性分として有機化合物
が含まれており、これらによって引き起こされる生命化学現象を学ぶことは薬を
本質的に理解するうえで重要である。本講義ではいくつかの代表的な有機化学
反応を例にとりながら、電子の移動のルールを正しく理解することを目的とする。
前半は有機化学反応の進行に伴う電子の流れを矢印で表記し、求核剤と求電子剤
を区別することを学習する。種々の付加反応の位置選択性および立体特異性が
発現する原理を、中間体の安定性および反応機構の観点から説明できることを
目的とする。後半は共鳴構造が化学反応の位置選択性と反応性に及ぼす影響に
ついて、芳香族求電子置換反応を中心に学習する。
<到達目標>
・アルケンの代表的な合成法について説明できる
・アルキンの代表的な合成法について説明できる
・有機ハロゲン化合物の代表的な合成法について説明できる
・アルコールの代表的な合成法について説明できる
・フェノールの代表的な合成法について説明できる
・代表的な位置選択的反応を列挙し、その機構と応用例について説明できる
・代表的な立体選択的反応を列挙し、その機構と応用例について説明できる
<講義内容と講義計画>
*アルケンへの付加反応について習得する
第 1 回 序論 (電子の流れを矢印で表す)
第 2 回 カルボカチオンの化学
第 3 回 オキシ水銀化とヒドロホウ素化
第 4 回 ラジカルを経由する反応
第 5 回 立体特異的反応Ⅰ
第 6 回 立体特異的反応Ⅱ
第 7 回 炭素炭素結合の酸化的開裂
第 8 回 まとめ
*共鳴構造が選択性に与える影響について習得する
第 9 回 アルキンの反応
第 10 回 共役付加反応
第 11 回 芳香族化合物Ⅰ 芳香族化合物の定義
第 12 回 芳香族化合物Ⅱ 芳香族求電子置換反応
第 13 回 芳香族化合物Ⅲ 反応性と配向性
第 14 回 芳香族化合物Ⅳ 官能基の変換
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験の結果及び受講態度(小テスト、出席など)から総合的に評価する。
<使用教材>
・ブルース有機化学第5版(上:化学同人)
(下:化学同人)
・講義中に適宜プリントを配布する
<備考>
授業外学習の内容: 毎回の授業終わりに提示される課題について各自復習
しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●有機化学Ⅲ(専門科目)
担当者:須藤 豊┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
アルデヒド、ケトン、カルボン酸誘導体などのカルボニル化合物について、その
性質や反応について理解し、説明できるようになる。またカルボニル化合物は
様々な化合物から合成できるが、特に酸化還元反応によるカルボニル化合物の
合成法について知り、説明できるようになる。
<到達目標>
・代表的なカルボニル化合物の命名法や性質などを説明できる。
・カルボン酸誘導体の求核アシル置換反応を説明できる。
・アルデヒドやケトンと求核剤との反応を説明できる。
・カルボニル化合物のα位での反応を説明できる。
・カルボニル化合物の合成法を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 カルボニル化合物の種類
第 2 回 カルボン酸誘導体の性質と反応性
第 3 回 カルボン酸誘導体の反応 ①
求核アシル置換反応
第 4 回 カルボン酸誘導体の反応 ②
ヒドリド試薬やグリニャール試薬などとの反応
第 5 回 ニトリルの反応
第 6 回 アルデヒドとケトンの性質と反応性
第 7 回 アルデヒドとケトンの求核剤との反応 ①
ヒドリド試薬やグリニャール試薬との反応
第 8 回 アルデヒドとケトンの求核剤との反応 ②
アルコールやアミンとの反応
第 9 回 カルボニル化合物の性質と反応に関するまとめ
第 10 回 カルボン酸誘導体の合成法
第 11 回 アルデヒドまたはケトンの合成法
第 12 回 エノールとエノラート
第 13 回 カルボニル化合物のα位における求電子剤との反応 ①
重水素交換、ハロゲン化、アルキル化など
第 14 回 カルボニル化合物のα位における求電子剤との反応 ②
Aldol 反応、Claisen 縮合など
第 15 回 まとめ
<評価方法>
筆記試験(100 点)において 60 点以上の場合に単位修得とする。
60 点に満たない場合は再試験を実施する。
<使用教材>
【教科書】ブルース有機化学・下(化学同人 6,500 円)
本教科書に沿って講義を進める。
【参考書】スタンダード薬学シリーズ3化学系薬学Ⅰ(東京化学同人 4,800 円)
本講義にあたっては必ずしも購入する必要はない。
薬剤師国家試験や CBT に関連して、講義中に適宜参考にする。
<備考>
授業外学習について:指定した教科書の該当範囲を一読して授業に臨んで
ください。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●有機化学Ⅳ(専門科目)
担当者:山際 教之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
今日我々が処方されているほぼすべての医薬品には有効性分として有機化合物
が含まれており、これらによって引き起こされる生命化学現象を学ぶことは薬を
本質的に理解するうえで重要である。有機化学の知識は生命化学現象を学習する
ための手助けとなるが、生命現象に関わる有機化学反応の種類は到底数えきれる
ものではなく、すべてを覚えることはまず不可能である。しかし、有機化学反応
が『いくつかの電子移動の組み合わせ』であることに着目すると、電子が移動
する”ルール”さえ正しく理解できていれば、暗記に頼ることなく有機化学反応
を容易に理解することも可能である。本講義ではいくつかの代表的な有機化学
反応を例にとりながら、電子の移動のルールを正しく理解することを目的とする。
前半は置換反応、脱離反応を代表とする競争的反応について学習する。
後半は医薬品の性質を決定する官能基のひとつであるアミンについて、その構造
的特徴と化学的性質を学び、また置換反応、還元反応、および、転位反応を用い
た合成法について学ぶことを目的とする。
<到達目標>
・アルケンの代表的な合成法について説明できる
・アルキンの代表的な合成法について説明できる
・有機ハロゲン化合物の代表的な合成法について説明できる
・アルコールの代表的な合成法について説明できる
・エーテルの代表的な合成法について説明できる
・アミンの代表的な合成法について説明できる
・ディールス・アルダー反応の特徴を具体例を用いて説明できる
・転位反応を用いた代表的な代表的な炭素骨格の構築法を説明できる
・代表的な位置選択的反応を列挙し、その機構と応用例について説明できる
・代表的な立体選択的反応を列挙し、その機構と応用例について説明できる
・課題として与えられた化合物の合成法を立案できる
<講義内容と講義計画>
置換反応・脱離反応
第 1 回 序論
第 2 回 求核置換反応 SN2 反応と SN1 反応
第 3 回 脱離反応 E2 反応と E1 反応
第 4 回 求核置換反応と脱離反応の識別
第 5 回 アルコールの置換反応
第 6 回 エーテルの性質と合成
第 7 回 脱離反応を用いた合成
第 8 回 まとめ
含窒素化合物の性質を理解する
第 9 回 含窒素化合物 Ⅰ 複素環式化合物
第 10 回 含窒素化合物 Ⅱ 窒素の混成状態と塩基性
第 11 回 含窒素化合物 Ⅲ アミンの合成
第 12 回 転位反応
第 13 回 ペリ環状反応 Ⅰ
第 14 回 ペリ環状反応 Ⅱ
第 15 回 まとめ
<評価方法>
筆記試験(100 点)、小テスト(100 点)、授業参加度(15 点)を合計して総合得点
とし、総合得点が 129 点 (60%) 以上の場合に単位修得とする。
総合得点が 129 点に見たない場合は再試験を実施する。
<使用教材>
・ブルース有機化学第5版(上:化学同人)
・ブルース有機化学第5版(下:化学同人)
・講義中にプリントを適宜配布する
S
19
<備考>
授業外学習の内容:
毎回の授業終わりに提示される課題を各自で実施して復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●医薬化学(専門科目)
担当者:峯野 知子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 必修
<講義目標>
医薬品と受容体との相互作用に着目し、医薬品の化学構造や作用機序について
総合的に理解する。
<到達目標>
本講ではこれまで学んだ基礎薬学の知識を基盤として、基本的かつ重要な医薬品
の本質を理解するとともに、それらの創製に関わる基本知識を修得する。代表的
な化学構造単位とその性質について学び、生体分子の機能と医薬品の作用を化学
構造と関連づけて理解する。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 代表的な医薬品のファーマコフォア
第 2 回 代表的な官能基と医薬品の効果
第 3 回 複素環化合物が繁用される根拠
第 4 回 代表的な複素環化合物の分類
第 5 回 芳香族複素環化合物の性質と反応性
第 6 回 生体高分子と相互作用
第 7 回 カテコールアミンアナログの化学構造
第 8 回 アセチルコリンアナログの化学構造
第 9 回 ステロイドアナログの化学構造
第 10 回 核酸アナログの化学構造
第 11 回 ペプチドアナログの化学構造
第 12 回 アルキル化剤と DNA 塩基の反応
第 13 回 インターカレーターの作用機序
第 14 回 β-ラクタムの作用機序
第 15 回 まとめ
<評価方法>
中間試験と期末試験の結果を総合して評価する。
<使用教材>
スタンダード薬学シリーズ・化学系薬学 II(東京化学同人)
<備考>
中間試験は数回実施します。各自で予習・復習をしておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生物有機化学(専門科目)
担当者:岩崎 源司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
生命のいとなみに関わる複雑な生体内化学反応を有機化学的視点から理解する
ために、生体機能分子として重要な役割を演じる糖質・タンパク質・脂質・補酵
素・核酸の構造的特性とそれらの機能、更に代表的な生体触媒反応等に関する基
本的知識を修得する。
<到達目標>
・糖類および多糖類の基本構造を概説できる
・糖とタンパク質の代表的な結合様式を示すことができる
・タンパク質の高次構造を規定する結合(アミド基間の水素結合、ジスルフィド
結合など)および相互作用について説明できる
・生体内に存在する代表的な金属イオンおよび錯体の機能について説明できる
・代表的な酵素の基質結合部位が有する構造上の特徴を具体例をあげて説明できる
・代表的な酵素(キモトリプシン、リボヌクレアーゼなど)の作用機構を分子
レベルで説明できる
・複素環を含む代表的な補酵素(フラビン、NAD、チアミン、ピリドキサール、
葉酸など)の機能を化学反応性と関連させて説明できる
・タンパク質リン酸化における ATP の役割を説明できる
・生体内に存在する代表的な複素環化合物を列挙し、構造式を書くことができる
・活性酸素、一酸化窒素の電子配置と性質を説明できる
・生体膜を構成する脂質の化学構造の特徴を説明できる
・核酸塩基の構造を書き、水素結合を形成する位置を示すことができる
・核酸の立体構造を規定する化学結合、相互作用について説明できる
<講義内容と講義計画>
本講義では、生体機能性分子である糖類、アミノ酸・ペプチド及びタンパク質、補酵素、脂
質、ヌクレオシド・ヌクレオチド及び核酸等の構造的特性とそれらの機能について学ぶ。
更にそれら機能性分子が関わる生体反応、触媒作用について有機化学的アプローチ
で理解しながら、重要生体分子に関する基本的知識を修得する。
第
第
第
第
20
S
1回
2回
3回
4回
炭水化物-I(糖類の基本構造と機能)
炭水化物-II(多糖類の基本構造と機能)
アミノ酸・ペプチドの基本構造と性質
タンパク質の構造
第 5 回 触媒作用-I(酸-塩基触媒、金属イオン触媒等)
第 6 回 触媒作用-II(キモトリプシンなどの代表的な酵素の作用機構、分子レベル
での理解)
第 7 回 複素環を含む代表的な補酵素(フラビン、NAD、チアミン等)の構造的
特性と作用機構
第 8 回 複素環を含む代表的な補酵素(ピリドキサール、葉酸等)の構造的特
性と作用機構
第 9 回 代謝の化学(異化と同化、ATP の役割)
第 10 回 代謝の化学(脂肪・炭水化物・タンパク質の異化、クエン酸回路、同化)
第 11 回 脂質-I(生体膜を構成する脂質の化学構造の特徴、リン脂質とスフィンゴ脂質)
第 12 回 脂質-II(プロスタグランジン、テルペン、ステロイド)
第 13 回 ヌクレオシド・ヌクレオチド及び核酸(構造的特性とその機能)
第 14 回 ヌクレオシド・ヌクレオチド及び核酸(DNA と RNA の生合成、タンパク質合成)
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験(中間試験、期末試験)(80%)の結果と講義への姿勢(出席・課題
提出)
(20%)にて総合的に評価する。
<使用教材>
・ブルース「有機化学」第 5 版下(化学同人)
・ブルース「有機化学概説」
・講義中にプリントを適宜配布する
<備考>
関連科目: 有機化学 I~IV、 天然物化学、 生物化学Ⅰ~Ⅳ
授業外学習の内容:毎回授業内容の復習、 更なる習得に向けた課題(演習問題等)
を実施します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生薬学(専門科目)
担当者:渡辺 和樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
薬として用いられる動物・植物・鉱物由来の生薬の基本的性質を理解するために、
それらの基原、性状、含有成分、生合成、品質評価、生産と流通、歴史的背景
などについての基本的知識、およびそれらを活用するための基本的方法論を修得
する。
<講義内容と講義計画>
・代表的な生薬を列挙し、その特徴を説明できる。
・生薬の歴史、生産と流通について概説できる。
・代表的な薬用植物の形態を判別できる。
・代表的な薬用植物の学名、薬用部位、薬効、成分、産地について説明できる。
・動物、鉱物由来の医薬品について具体例を挙げて説明できる。
・代表的な生薬成分を化学構造から分類し、それらの生合成経路を概説できる。
・日本薬局方の生薬総則および生薬試験法について説明できる。
・代表的な生薬を鑑別できる。・代表的な生薬の確認試験、純度試験の方法を
説明できる。
・生薬の同定と品質評価法について概説できる。
第 1 回 生薬とは何か
第 2 回 生薬の歴史、生産と流通
第 3 回 藻類を基原とする生薬、菌類を基原とする生薬
第 4 回 裸子植物を基原とする生薬
第 5 回 タデ科、モクレン科、マツブサ科、クスノキ科の生薬
第 6 回 キンポウゲ科、アケビ科、ツヅラフジ科、ドクダミ科の生薬
第 7 回 ウマノスズクサ科、ボタン科、ケシ科、バラ科の生薬
第 8 回 マメ科、フクロソウ科、コカノキ科、ミカン科の生薬
第 9 回 ヒメハギ科、クロウメモドキ科、フトモモ科、ウコギ科の生薬
第 10 回 セリ科、ツツジ科、モクセイ科、マチン科の生薬
第 11 回 キョウチクトウ科、リンドウ科、アカネ科、ムラサキ科の生薬
第 12 回 シソ科の生薬、ナス科、ゴマノハグサ科、オオバコ科の生薬
第 13 回 キキョウ科、キク科、ユリ科、アヤメ科の生薬
第 14 回 イネ科、サトイモ科ショウガ科の生薬
第 15 回 動物、鉱物を基原とする生薬
<評価方法>
定期試験の結果に受講態度(小テストなど)を加味して総合評価する。
<使用教材>
パートナー生薬学改訂第 2 版(南江堂)
。その他、プリントを適宜配布。
<備考>
関連科目:有機化学Ⅰ~Ⅳ、薬用資源学、医薬化学、東洋医薬化学
授業外学習の内容: 前回までの講義内容に関する小テストを授業中に行うので、
復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬用資源学(専門科目)
担当者:渡辺 和樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 必修
<講義目標>
医薬品開発における天然物の重要性と多様性を理解するために、自然界由来の
シーズ(医薬品の種)および抗生物質などに関する基本的知識を修得する。
<講義内容と講義計画>
・天然物質の農薬、香粧品などの原料としての有用性について、具体例を挙げて
説明できる。
・医薬品として使われている天然有機化合物およびその誘導体を具体例を挙げて
説明できる。
・シーズの探索に貢献してきた伝統医学、民族植物学を例示して概説できる。
・医薬原料としての天然物質の資源確保に関して問題点を列挙できる。
・天然物質の代表的な抽出法、分離性製法を列挙し、実施できる。
・代表的な天然有機化合物の構造決定法について具体例を挙げて概説できる。
・抗生物質とは何かを説明し、化学構造に基づいて分類できる。
・微生物による抗生物質(ペニシリン、ストレプトマイシンなど)生産の過程を概説できる。
・微生物の生産する代表的な糖質、酵素を列挙し、利用法を説明できる。
第 1 回 天然物質の農薬、香粧品としての利用
第 2 回 医薬品として使われている天然有機化合物(テルペノイド系、ステロイド系)
第 3 回 医薬品として使われている天然有機化合物(フェニルプロパノイド系、フラボノイド系)
第 4 回 医薬品として使われている天然有機化合物(ユビキノイド系、その他)
第 5 回 医薬品として使われている天然有機化合物(アルカロイド系 1)
第 6 回 医薬品として使われている天然有機化合物(アルカロイド系 2)
第 7 回 医薬品として使われている天然有機化合物(有機酸、糖類)
第 8 回 微生物が生み出す医薬品
第 9 回 抗生物質(β-ラクタム系、アミノグリコシド系)
第 10 回 抗生物質(テトラサイクリン系、マクロライド系、ペプチド系)
第 11 回 抗生物質(その他の抗生物質)
第 12 回 発酵による医薬品の生産
第 13 回 発酵による有用物質の生産
第 14 回 医薬資源としての海洋天然物
第 15 回 植物バイオテクノロジー
<評価方法>
定期試験の結果に受講態度(小テストなど)を加味して総合評価する。
<使用教材>
パートナー天然物化学改訂第 2 版(南江堂)
。その他、プリントを適宜配布。
<備考>
関連科目:有機化学Ⅰ~Ⅳ、生薬学、医薬化学、物理分析学、東洋医薬化学
授業外学習の内容:前回までの講義内容に関する小テストを授業中に行うので、
復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●有機化学演習(専門科目)
担当者:山際 教之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
演習を通して有機化学ⅠからⅣまでに学習した知識をより深く理解する.有機化
学は視覚的に理解できる学問分野である。単なる暗記に頼らずに構造を見て、その
化合物の物性、
反応性、
反応点や反応形式などを判断できる基本的知識を修得する.
<到達目標>
・化学物質の基本的性質について説明できる.
・有機化合物の立体構造について説明できる.
・アルカンの基本的性質について説明できる.
・アルカン・アルキンの反応性を説明できる.
・芳香族化合物の反応性について説明できる.
・有機ハロゲン化合物の反応について説明できる.
・アルコール・フェノール・チオールの性質と反応を説明できる.
・エーテルの性質と反応を説明できる.
・アルデヒド・ケトン・カルボン酸の性質と反応性を説明できる.
・アミンの性質と反応について説明できる.
・官能基の酸性度と塩基性度について説明できる.
・官能基の導入と変換について説明できる.
・代表的な炭素骨格構築法について説明できる.
・位置選択性と立体選択性について説明できる.
・光学活性化合物について説明できる.
<講義内容と講義計画>
第 1 回 化学物質の基本的性質
第 2 回 有機化合物の立体構造
第 3 回 アルカンの基本的性質
第 4 回 アルカン・アルキンの反応性
第 5 回 芳香族化合物の反応性
第 6 回 有機ハロゲン化合物の反応
第 7 回 アルコール・フェノール・チオールの性質と反応
第 8 回 エーテルの性質と反応
第 9 回 アルデヒド・ケトン・カルボン酸の性質と反応性
第 10 回 アミンの性質と反応
第 11 回 官能基の酸性度と塩基性度
第 12 回 官能基の導入と変換
第 13 回 代表的な炭素骨格構築法
第 14 回 位置選択性と立体選択性
第 15 回 光学活性化合物
<評価方法>
定期試験の結果にて評価を行う。
<使用教材>
プリントを配布する。参考書は講義内にて適宜紹介する。
<備考>
授業外学習の内容:有機化学の講義に使用した教科書や薬ゼミ教材データベースに
登録されている学内オリジナル問題を中心に各自予習・復習をしておくこと.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●東洋医薬化学(専門科目)
担当者:八田 愼一┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 必修
<講義目標>
漢方医学の特質と「証」などの基礎概念、代表的な医療用漢方処方の適用、薬効
評価法についての基本知識を修得し、現代医療で使用される漢方薬について理解
する。
<到達目標>
・漢方医学の特徴について概説できる。
・漢方薬と民間薬、代替医療との相違について説明できる。
・漢方薬と西洋薬の基本的な利用法の違いを概説できる。
・漢方処方と「証」との関係について概説できる。
・代表的な漢方処方の適応症と配合生薬を説明できる。
・漢方処方に配合されている代表的な生薬を例示し、その有効成分を説明できる。
・漢方エキス製剤の特徴を煎液と比較して列挙できる。
・代表的な疾患に用いられる生薬および漢方処方の応用、使用上の注意について
概説できる。
・漢方薬の代表的な副作用や注意事項を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 漢方医学総論
第 2 回 五行理論
第 3 回 漢方薬学総論
第 4 回 漢方処方の疾患への応用 ①-気血水
第 5 回 漢方処方の疾患への応用 ②-基本八法 1
第 6 回 漢方処方の疾患への応用 ③-基本八法 2
第 7 回 漢方処方の疾患への応用 ③-五臓弁証 1
第 8 回 漢方処方の疾患への応用 ③-五臓弁証 2
第 9 回 漢方薬の作用機序 ①-免疫系疾患
第 10 回 漢方薬の作用機序 ②-腎臓疾患・他
第 11 回 漢方薬の作用機序 ③-呼吸器系疾患
第 12 回 漢方薬の作用機序 ④-循環器系疾患・他
第 13 回 漢方薬の作用機序 ⑤-内分泌疾患・他
第 14 回 漢方薬使用上の注意と相互作用
第 15 回 漢方薬の複合効果
<評価方法>
筆記試験 85%、小テスト・課題 15%
<使用教材>
漢方医薬学、山田陽城他、南江堂、2007 年。その他、適宜プリントを配布。
<備考>
授業外学習の内容:毎時間小テストを実施するので、講義内容について復習して
おく。講義の復習ならびに講義の範囲外の部分の自習用に課題を課す。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○創薬科学(専門科目)
担当者:岩崎 源司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年後期 選択
<講義目標>
これまでに修得してきた有機化学、生化学、薬理学等、薬学専門教育の集大成と
して「薬」があるが、創薬について統合的に学習することは難しい。本講義にお
いては創薬に重点を置き、色々な視点から創薬を幅広く理解しながら、医薬品開
発に関する基礎的知識を習得する。
<到達目標>
・古典的な医薬品開発から理論的な創薬への歴史について説明できる
・医薬品の創製における知的財産権について概説できる
・代表的なスクリーニング法を列挙し、概説できる
・非臨床、臨床試験の目的と実施概要を説明できる
S
21
・医薬品創製における治験の役割を説明できる
・ヒトゲノムの構造と多様性を説明できる
・ゲノム情報の創薬への利用について、創薬ターゲットの探索の代表例(イマチ
ニブなど)をあげ、ゲノム創薬の流れについて説明できる
・代表的な医薬品のコア(ファーマコフォア)を指摘し、分類できる
・定量的構造活性相関のパラメーターを列挙し、その薬理活性に及ぼす効果に
ついて概説できる
・医薬品開発の標的と代表的な生体分子を列挙できる
・ジェネリック医薬品の役割について概説できる
・代表的な疾患関連遺伝子について説明できる
・代表的な疾患関連遺伝子情報の薬物療法への応用例をあげ、概説できる
<講義内容と講義計画>
近年、医薬品開発は分子生物学や創薬技術(ドラッグデザイン、合成技術、スクリーニング技
術など)の著しい発展に伴い、分子標的薬に代表される革新的医薬品の創出とい
う「薬」開発の新開花期に入ったといえる。本講義では先ず、創薬概論にて創薬の
歴史的な背景、プロセスやゲノム創薬等の手法等、近年の医薬品開発の基礎を学び、
各論へと入っていく。各論では、
代表的疾患を取り上げ、それらの疾患に対応する
治療薬開発について学ぶ。特にその疾患に関わる標的分子、ドラッグデザイン、薬物
の構造と活性相関等を修得する。
第 1 回 創薬概論 (創薬の歴史と現状)
第 2 回 創薬の基礎-1 (医薬品開発のプロセス)
第 3 回 創薬の基礎-2 (最近の創薬研究、ゲノム創薬等)
第 4 回 創薬の基礎-3 (ファーマコフォアの概念、医薬品の構造と生物活性)
第 5 回 創薬の基礎-4 (標的生体分子と医薬品)
第 6 回 創薬の基礎-5 (世界の医薬品市場、ジェネリック医薬品)
第 7 回 各論-1 (中枢神経系薬)
第 8 回 各論-2 (循環器系薬)
第 9 回 各論-3 (免疫抑制薬、抗炎症薬)
第 10 回 各論-4 (代謝疾患治療薬)
第 11 回 各論-5 (抗菌薬、抗ウイルス薬)
第 12 回 各論-6 (抗悪性腫瘍薬)
第 13 回 各論-7 (関節リウマチ、骨粗しょう症治療薬)
第 14 回 各論-8 (プロセス研究)
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験(中間試験、期末試験)
(80%)の結果と講義への姿勢(出席・課題
提出)
(20%)にて総合的に評価する。
<使用教材>
○「創薬科学・医薬化学」橘高敦史 編集(化学同人)
○講義中にプリントを適宜配布する。
※参考教材
「創薬化学」
-有機合成からのアプローチ-北泰行・平岡哲夫 編集(東京化学同人)
「創薬」20 の事例にみるその科学と研究開発戦略山崎恒義・堀江透 編集(丸善
株式会社)
<備考>
関連科目:有機化学 I~IV、 医薬化学
授業外学習の内容:適宜授業内容の復習、 更なる習得に向けた課題(演習問題等)
を実施します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●機能形態学Ⅰ(専門科目)
担当者:吉田 真┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
機能形態学 I と機能形態学 II の両講義を通じて、人体の構造と機能についての
基本的知識を修得し、健康な人体のホメオスタシス(恒常性)を維持する生理学
的プロセスを理解する。
<到達目標>
・ヒトの身体を構成する臓器の名称、形態および体内での位置を説明できる。
・ヒトの身体を構成する各臓器の役割分担について概説できる。
・中枢神経系・末梢神経系の構成と機能の概要を説明できる。
・骨について機能と構造を関連づけて説明できる。
・皮膚について機能と構造を関連づけて説明できる。
・内分泌系臓器について機能と構造を関連づけて説明できる。
・臓器、組織を構成する代表的な細胞の種類を列挙し、形態的および機能的特徴を説明できる。
・細胞膜を介した物質移動について説明できる。
・神経系の興奮と伝導の調節機構を説明できる。
・シナプス伝達の調節機構を説明できる。
・筋収縮の調節機構を説明できる。
・主要なホルモンの分泌機構および作用機構を説明できる。
・血糖の調節機構を説明できる。
・ホメオスタシスによる調節機構を体温調節を例にして説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 概論、体温調節
第 2 回 細胞と組織
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S
第 3 回 外皮系
第 4 回 骨格系
第 5 回 筋肉系 1 - 骨格筋 第 6 回 筋肉系 2 - 平滑筋、心筋 第 7 回 神経組織 1 - 神経系の概要 第 8 回 神経組織 2 - 神経系の興奮と伝導 第 9 回 ここまでのまとめと確認
第 10 回 中枢神経系 1 - 脊髄、脳脊髄液 第 11 回 中枢神経系 2 - 脳 第 12 回 自律神経系
第 13 回 内分泌系 1 - 視床下部と下垂体のホルモン 第 14 回 内分泌系 2 - その他のホルモン 第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果に受講態度(小テストなど)を加味して総合評価する。
<使用教材>
教科書(トートラ人体解剖生理学、丸善)の他に、適宜資料を配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回の授業終わりに提示される課題やセルフクイズを各自で実施
して復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●機能形態学Ⅱ(専門科目)
担当者:吉田 真┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
機能形態学 I と機能形態学 II の両講義を通じて、人体の構造と機能についての
基本的知識を修得し、健康な人体のホメオスタシス(恒常性)を維持する生理学
的プロセスを理解する。
<到達目標>
・心臓・血管系について機能と構造を関連づけて説明できる。
・リンパ・免疫系について機能と構造を関連づけて説明できる。
・肺・気管支について機能と構造を関連づけて説明できる。
・胃・小腸・大腸などの消化管について機能と構造を関連づけて説明できる。
・肝臓・膵臓・胆嚢について機能と構造を関連づけて説明できる。
・腎臓・膀胱などの泌尿器系臓器について機能と構造を関連づけて説明できる。
・精巣・卵巣・子宮などの生殖器系臓器について機能と構造を関連づけて説明できる。
・眼・耳・鼻などの感覚器について機能と構造を関連づけて説明できる。
・骨髄・脾臓・胸腺などの血液・造血器系臓器について機能と構造を関連づけて説明できる。
・光学的・顕微鏡的組織学の概要を説明できる。
・血圧の調節機構を説明できる。
・肺および組織におけるガス交換を説明できる。
・血液の成分および血液凝固・線溶系の機構について説明できる。
・尿の生成機構、尿量の調節機構、体液の調節機構を説明できる。
・消化・吸収におけるホルモンの役割について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 血液・造血器系
第 2 回 循環器系 1 - 心臓の構造、刺激伝導系 第 3 回 循環器系 2 - 心機能の調節 第 4 回 循環器系 3 - 血液循環 第 5 回 呼吸器系
第 6 回 ここまでのまとめと確認
第 7 回 消化器系 1 - 食道・胃・膵臓 第 8 回 消化器系 2 - 肝臓・小腸・大腸 第 9 回 泌尿器系 1 - 腎臓の構造 第 10 回 泌尿器系 2 - 尿の生成機構 第 11 回 泌尿器系 3 - 体液と電解質の調節機構 第 12 回 生殖器系 1 - 男性生殖器 第 13 回 生殖器系 2 - 女性生殖器 第 14 回 感覚器系
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果に受講態度(小テストなど)を加味して総合評価する。
<使用教材>
教科書(トートラ人体解剖生理学、丸善)の他に、適宜資料を配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回の授業終わりに提示される課題やセルフクイズを各自で実施
して復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●微生物学Ⅰ(専門科目)
担当者:常岡 誠┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
微生物学 I と微生物学 II の両講義を通じて微生物の分類、構造に関する基本
知識を修得し、微生物の基本性状・生態系での微生物の役割・さらにそれらが
引き起こす代表的な感染症について理解する。
<到達目標>
・生態系の中での微生物の役割について説明できる。
・原核生物と真核生物の違いを説明できる。
・細菌の構造と増殖機構を説明できる。
・細菌の系統的分類について説明でき、主な細菌を列挙できる。
・マイコプラズマ・放線菌についてその特性を説明できる。
・腸内細菌の役割について説明できる。
・細菌の遺伝子伝達(接合・形質導入・形質転換)について説明できる。
・代表的な細菌毒素の作用を説明できる。
・滅菌、消毒、防腐及び殺菌、静菌の概念を説明できる。
・主な消毒薬・滅菌法を列挙できる。
・グラム陽性球菌(ブドウ球菌、連鎖球菌)の細菌学的特徴とそれが引き起こす
代表的な疾患について概説できる。
・グラム陰性球菌(淋菌・髄膜炎菌)の細菌学的特徴とそれが引き起こす代表的な
疾患について概説できる。
・グラム陽性桿菌(破傷風菌、ガス壊疽菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌、炭素菌)
の細菌学的特徴とそれが引き起こす代表的な疾患について概説できる。
・グラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌、サルモネラ菌、チフス菌、ペスト菌、コレラ
菌、百日咳菌、腸炎ビブリオ菌、緑膿菌、ブルセラ菌、レジオネラ菌、インフル
エンザ菌)の細菌学的特徴とそれが引き起こす代表的な疾患について概説できる。
・抗酸菌(結核菌、非定型結核菌)の細菌学的特徴とそれが引き起こす代表的な
疾患について概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回:微生物の分類・生態系の中での微生物の役割
第 2 回:細菌の分類と構造・増殖 1 グラム陽性菌とグラム陰性菌
第 3 回:細菌の分類と構造・増殖 2 好気性・嫌気性・ATP 産生
第 4 回:細菌の分類と構造・増殖 3 芽胞形成と滅菌消毒
第 5 回:細菌の分類と構造・増殖 4 細菌増殖機構と化学療法
第 6 回:外毒素と内毒素・細菌の遺伝子伝達
第 7 回: グラム陽性球菌(ブドウ球菌・レンサ球菌等)が引き起こす代表的な疾患
第 8 回:グラム陽性桿菌(破傷風菌、ボツリヌス菌、ジフテリア菌等)が引き起こす代表的な疾患
第 9 回:マイコプラズマ属・抗酸菌(結核菌 非定型抗酸菌等)が引き起こす代表的な疾患
第 10 回:グラム陰性桿菌(大腸菌、赤痢菌等)が引き起こす代表的な疾患
第 11 回:グラム陰性桿菌(サルモネラ菌、 ペスト菌、等)が引き起こす代表的な疾患
第 12 回:グラム陰性桿菌(コレラ菌、腸炎ビブリオ菌等)が引き起こす代表的な疾患
第 13 回:グラム陰性桿菌(緑膿菌、レジオネラ菌、インフルエンザ菌)が引き起こす代表的な疾患
第 14 回:グラム陰性球菌(淋菌等)が引き起こす代表的な疾患
第 15 回:まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果と受講態度(小テスト、出席等)から総合的に評価する。
筆記試験 90%; 授業参加度・貢献度 10%
<使用教材>
テキスト(微生物学(病原微生物の基礎改訂第 6 版)
・編集:柳原保武/多村憲・
南江堂・2011 年・定価 5,565 円(本体 5,300 円+税)
)のほかに適宜資料を配布
する。
<備考>
授業内容に関する質問を適宜授業中に行なうので、復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●微生物学Ⅱ(専門科目)
担当者:常岡 誠┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
微生物学 I と微生物学 II の両講義を通じて微生物の分類、構造に関する基本
知識を修得し、微生物の基本性状・生態系での微生物の役割・さらにそれらが
引き起こす代表的な感染症について理解する。
<到達目標>
・カンピロバクター、ヘリコバクター、リケッチア、クラミジア、スピロヘータの
性状およびそれらが引き起こす代表的な疾患いついて説明できる。
・代表的なウイルスの構造と増殖過程について説明できる。
・ウイルスの分類法について概説できる。
・代表的な動物ウイルスの培養法、定量法について説明できる。
・主な DNA ウイルス(サイトメガロウイルス、EB ウイルス、ヒトヘルペスウイル
ス、アデノウイルス、パルボウイルス B19、B 型肝炎ウイルス)が引き起こす
代表的な疾患について概説できる。
・主な RNA ウイルス(ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、ライノウイルス、
A 型肝炎ウイルス、C 型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、
ムンプスウイルス)が引き起こす代表的な疾患について概説できる。
・レトロウイルス(HIV, HTLV)が引き起こす代表的な疾患について概説できる。
・プリオン感染症の病原体の特徴と発症機序について概説できる。
・主な真菌の性状について説明できる。
・真菌(アスペルギルス、クリプトコックス、カンジダ、ムコール)が引き起こす
代表的な疾患について概説できる。
・主な原虫、寄生虫の生活史について説明できる。
・代表的な寄生虫の疾患いついて概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回:グラム陰性菌の微生物学的特徴と関連疾患 1 カンピロバクター、ヘリコバクター
第 2 回:グラム陰性菌の微生物学的特徴と関連疾患 2 リケッチア、クラミジア、スピロヘータ
第 3 回:ウイルスの一般的性質と分類法
第 4 回:ウイルスの増殖機構
第 5 回:DNA ウイルス 1 ヘルペスウイルス科 治療薬
第 6 回:DNA ウイルス 2 アデノウイルス、パピローマウイルス、細胞癌化
第 7 回:DNA ウイルス 3 パルボウイルス、B 型肝炎ウイルス等
第 8 回:RNA ウイルス 1 ポリオウイルス、A 型肝炎ウイルス等
第 9 回:RNA ウイルス 2 ノロウイルス、E 型肝炎ウイルス等
第 10 回:RNA ウイルス 3 SARS コロナウイルス、風疹ウイルス、C 型肝炎ウイルス等
第 11 回:RNA ウイルス 4 インフルエンザウイルス、レトロウイルス(HIV, HTLV)等
第 12 回:プリオン感染症
第 13 回:真菌と真菌感染症
第 14 回:原虫、寄生虫感染症
第 15 回:まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果と受講態度(小テスト、出席等)から総合的に評価する。
筆記試験 90%; 授業参加度・貢献度 10%
<使用教材>
テキスト(微生物学(病原微生物の基礎改訂第 6 版)
・編集:柳原保武/多村憲・
南江堂・2011 年・定価 5,565 円(本体 5,300 円+税)
)のほかに適宜資料を配布
する。
<備考>
授業内容に関する質問を適宜授業中に行なうので、復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生物化学Ⅰ(専門科目)
担当者:森 哲哉┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 1年後期 必修
<講義目標>
生命の活動単位としての細胞の成り立ちを分子レベルで理解するために、細胞を
構成する分子の構造と主な機能についての基本的知識を修得する。
<到達目標>
・原核生物と真核生物の違いを説明できる。
・アミノ酸を列挙し、その構造に基づいて性質を説明できる。
・タンパク質の主要な機能を説明できる。
・タンパク質の一次、二次、三次、四次構造を説明できる。
・タンパク質の機能発現に必要な翻訳後修飾について説明できる。
・酵素反応の特性を一般的な化学反応と対比させて説明できる。
・酵素を反応様式により分類し、
代表的なものについて性質と役割を説明できる。
・酵素反応速度論について説明できる。
代表的な酵素活性調節機構を説明できる。
・酵素反応における補酵素、微量金属の役割を説明できる。水溶性ビタミンを
列挙し、各々の構造、基本的性質、補酵素や補欠分子として関与する生体内
反応について説明できる。
・脂溶性ビタミンを列挙し、各々の構造、基本的性質と生理機能を説明できる。
ビタミンの欠乏と過剰による症状を説明できる。
・グルコースの構造、性質、役割を説明できる。グルコース以外の単糖、および
二糖の種類、構造、性質、役割を説明できる。
・代表的な多糖の構造と役割を説明できる。
・脂質を分類し、構造の特徴と役割を説明できる。
・脂肪酸の種類と役割を説明できる。
・生体膜を構成する脂質の化学構造の特徴を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 細胞の構造
第 2 回 アミノ酸
第 3 回 タンパク質 (1)
第 4 回 タンパク質 (2)
第 5 回 タンパク質 (3)
第 6 回 酵素 (1)
第 7 回 酵素 (2)
第 8 回 酵素 (3)
第 9 回 補酵素とビタミン (1)
第 10 回 補酵素とビタミン (2)
第 11 回 糖質 (1)
第 12 回 糖質 (2)
第 13 回 脂質 (1)
第 14 回 脂質 (2)
第 15 回 脂質 (3)
<評価方法>
評価方法は、筆記試験80%、小テスト10%、授業参加度10%とする。
評価基準については、講義初回時に説明する。
<使用教材>
教科書:ホートン「生化学第 5 版」
(東京化学同人・2013 年発行)
S
23
使用教材として、教科書の他に毎回プリントを配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回授業の最後に練習問題を出題し、次の授業の始めに答え
合わせをするので、よく復習をしておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生物化学Ⅱ(専門科目)
担当者:大根田 絹子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2 年前期 必修
<講義目標>
生命活動が生体エネルギーにより支えられていることを理解するために、食物
成分からのエネルギー産生、および糖質、脂質、タンパク質の代謝に関する基本
的知識を修得する。
<到達目標>
・ATPが高エネルギー化合物であることを、化学構造をもとに説明できる。
・解糖系について説明できる。
・アルコール発酵、乳酸発酵の生理的役割を説明できる。
・ペントースリン酸回路の生理的役割を説明できる。
・糖新生について説明できる。
・グリコーゲンの役割について説明できる。
・食餌性の血糖変動について説明できる。
・インスリンとグルカゴンの役割を説明できる。
・アセチルCoAのエネルギー代謝における役割を説明できる。
・クエン酸回路について説明できる。
・電子伝達系(酸化的リン酸化)について説明できる。
・エネルギー産生におけるミトコンドリアの役割を説明できる。
・ATP産生阻害物質を列挙し、その阻害機構を説明できる。
・脂肪酸のβ酸化反応について説明できる。飢餓状態のエネルギー代謝(ケトン
体の利用など)について説明できる。
・脂肪酸の生合成経路を説明できる。
・コレステロールの生合成経路と代謝を説明できる。
・余剰のエネルギーを蓄えるしくみを説明できる。
・糖から脂肪酸への合成経路を説明できる。
・アミノ酸分子中の炭素および窒素の代謝について説明できる。
・主な生理活性アミン(セロトニン、ヒスタミンなど)の生合成と役割について
説明できる。
・ケト原性アミノ酸と糖原性アミノ酸について説明できる。
・核酸塩基の代謝(生合成と分解)を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 代謝総論
第 2 回 糖質代謝 (1)
第 3 回 糖質代謝 (2)
第 4 回 糖質代謝 (3)
第 5 回 クエン酸回路と電子伝達系 (1)
第 6 回 クエン酸回路と電子伝達系 (2)
第 7 回 クエン酸回路と電子伝達系 (3)
第 8 回 脂質代謝 (1)
第 9 回 脂質代謝 (2)
第 10 回 脂質代謝 (3)
第 11 回 アミノ酸代謝 (1)
第 12 回 アミノ酸代謝 (2)
第 13 回 アミノ酸代謝 (3)
第 14 回 ヌクレオチド代謝
第 15 回 まとめと復習
<評価方法>
評価方法は、筆記試験80%、小テスト10%、授業参加度10%とする。
評価基準については、講義初回時に説明する。
<使用教材>
ホートン生化学第 4 版東京化学同人 2008 年発行
使用教材として、教科書の他に毎回プリントを配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回授業の最後に練習問題を出題し、次の授業の始めに答え
合わせをするので、よく復習をしておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生物化学Ⅲ(専門科目)
担当者:常岡 誠┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
生命のプログラムである遺伝子の働きを知るために、
遺伝子の複製、
転写、
翻訳、
さらに翻訳されたタンパク質の翻訳後修飾の各プロセスを理解する。またこれら
の遺伝子産物であるタンパク質が働く細胞内小器官の細胞生物学や分子生物学
的役割を把握する。さらに、細胞周期や細胞分裂について学習し、がんと遺伝子
の関係を理解する。
24
S
<到達目標>
・DNA と RNA の構造について説明できる。
・遺伝子発現に関するセントラルドグマについて概説できる。
・DNA 鎖と RNA 鎖の類似点と相違点を説明できる。
・ゲノムと遺伝子の関係を説明できる。
・染色体の構造を説明できる。
・遺伝子の構造に関する基本的用語プロモーター、エンハンサー、エキソン、
イントロンなど)を説明できる。
・RNA の種類と働きについて説明できる。
・DNA から RNA への転写について説明できる。
・転写の調節について、例(核内受容体によるシグナル伝達やフィードバック
機構など)を挙げて説明できる。
・RNA のプロセシングについて説明できる。
・RNA からタンパク質への翻訳の過程について説明できる。
・リボソームの構造と機能について説明できる。
・DNA の複製や修復の過程について説明できる。
・遺伝子の変異(突然変異)について説明できる。
・一塩基変異(SNPs)が機能におよぼす影響について概説できる。
・ 細胞内小器官(核、ミトコンドリア、小胞体、リソソーム、ゴルジ体、
ペルオキシソームなど)の構造と機能を説明できる。
・体細胞分裂の機構について説明できる。
・アポトーシスとネクローシスについて説明できる。
・正常細胞とがん細胞の違いを対比して説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 分子生物学への招待(DNA の構造と機能、セントラルドグマ・突然変異)
第 2 回 DNA と染色体
第 3 回 DNA の複製
第 4 回 DNA の修復
第 5 回 DNA から蛋白質へ 1 DNA から RNA へ
第 6 回 DNA から蛋白質へ 2 RNA から蛋白質へ
第 7 回 遺伝子発現の調節 1 基本的スイッチの仕組み
第 8 回 遺伝子発現の調節 2 特定の細胞形を作り出す仕組み・細胞内輸送
第 9 回 ここまでのまとめと確認
第 10 回 細胞周期 1 細胞周期制御系
第 11 回 細胞周期 2 細胞分裂現象
第 12 回 細胞周期 3 細胞の数と大きさの制御
第 13 回 細胞のつくる社会 1 組織 幹細胞
第 14 回 細胞のつくる社会 2 がん
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果と受講態度(小テスト、出席等)から総合的に評価する。
筆記試験の結果を 90%;受講参加度・貢献度 10%
<使用教材>
テキスト(Essential 細胞生物学 原書第 3 版(南江堂)
)のほかに適宜資料を
配布する。
<備考>
授業外学習の内容:前回までの講義内容に関する小テストを授業中に行うので、
復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生物化学Ⅳ(専門科目)
担当者:本間 成佳┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
生命を維持するために体を構成する細胞がどのような分子機構で制御されて
いるかを細胞の内部構造および細胞がつくる社会(組織・器官)の視点から理解
することを目標とする。
<到達目標>
・細胞の構造と機能について説明できる。
・細胞膜の構造と機能について説明できる。
・細胞小器官の構造と機能について説明できる。
・細胞骨格の構造と機能について説明できる。
・細胞間の接着構造、主な細胞接着分子の種類と特徴について説明できる。
・主な細胞外マトリックス分子の種類と特徴について説明できる。
・細胞内でどのようにシグナルが伝達されるかについて説明できる。
・代表的なホルモンの機能について説明できる。
・代表的なオータコイドの機能について説明できる。
・代表的な神経伝達物質の機能について説明できる。
・代表的なサイトカイン、増殖因子、ケモカインの機能について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 細胞と組織について
第 2 回 細胞膜の構造と機能について
第 3 回 膜輸送について
第 4 回 細胞小器官の構造と機能について
第 5 回 細胞骨格について
第 6 回 細胞間の接着と細胞外マトリックスについて
第 7 回
第 8 回
第 9 回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
細胞内情報伝達について(1)
細胞内情報伝達について(2)
代表的なホルモンについて(1)
代表的なホルモンについて(2)
代表的なオータコイドについて(1)
代表的なオータコイドについて(2)
神経伝達物質について
代表的なサイトカイン・増殖因子・ケモカインについて
まとめ
<評価方法>
受講態度および期末試験の結果により総合的に評価する。
<使用教材>
教科書(Essential 細胞生物学 原書第 3 版(南江堂)
)
適宜補足資料を配布する。
<備考>
授業外学習の内容:授業で学んだことをよく復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●遺伝学(専門科目)
担当者:今井 純┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
分子生物学の基礎となった遺伝学とその発展の過程を学習し、多様な生命現象を
規定する遺伝子の単離や遺伝子の機能解析に汎用される遺伝子工学の基本的知
識を習得し、その応用例を説明できるようになることを目的とする。
<到達目標>
・メンデルの法則について説明できる。
・遺伝子の相互作用について説明できる。
・遺伝子と染色体、DNA の関係を説明できる。
・遺伝における DNA の役割を説明できる。
・DNA の構造について説明できる。
・遺伝子から表現型に至る情報の流れを説明できる。
・PCR 法の原理とその応用について説明できる。
・核酸ハイブリダイゼーション法について説明できる。
・遺伝子クローニング法とその応用について説明できる。
・DNA 塩基配列決定法について説明できる。
・遺伝子ライブラリーについて説明できる。
・トランスジェニックマウス・ノックアウトマウスの作製法と、その応用に
ついて概説できる。
・遺伝子診断・遺伝子治療について概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス:遺伝子とは何か
第 2 回 遺伝学、メンデルの法則
第 3 回 遺伝学、遺伝子の相互作用
第 4 回 遺伝子の本体、DNA
第 5 回 DNA の構造と複製
第 6 回 遺伝子の機能、遺伝子型から表現型まで
第 7 回 遺伝子機能の異常、遺伝病
第 8 回 PCR 法の原理
第 9 回 核酸ハイブリダイゼーション
第 10 回 遺伝子クローニング
第 11 回 DNA 塩基配列決定
第 12 回 遺伝子ライブラリー
第 13 回 トランスジェニックマウス・ノックアウトマウス
第 14 回 遺伝子診断・遺伝子治療
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験の結果(90%)授業参加度(10%)
<使用教材>
カラー図解、アメリカ版大学生物学の教科書、第 2 巻分子遺伝学(講談社)
エッセンシャル細胞生物学(南江堂)
その他講義に必要な資料は、適宜プリントにて配布する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○臨床栄養学(専門科目)
担当者:常岡 誠┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 選択
<講義目標>
がん、糖尿病などいわゆる生活習慣と密接に関連した病気について、食事や喫煙
などの生活習慣及びその遺伝的背景に関する基本知識を習得する。また疾病予防
と健康維持を目的とし、生命科学の視点からそれらの科学的根拠やメカニズムを
理解する。
<到達目標>
・栄養補給の歴史について概説できる。
・栄養アセスメントおよび栄養サポートチーム(NST)について概説できる。
・糖質代謝と糖尿病に関する疾病予防と健康維持について概説できる。
・生活習慣・遺伝的要素と糖尿病との関係を概説できる。
・糖尿病治療・必要カロリー量・ボディーマスインデックス(BMI)について概説
できる
・脂質代謝と高脂血症に関する疾病予防と健康維持について概説できる。
・高血圧・動脈硬化と生活習慣・遺伝的要素との関係を概説できる。
・消化器疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎、膵・肝炎)とに関する疾病予防と健康
維持との関係を概説できる。
・消化器疾患(膵・肝炎)に関する疾病予防と健康維持との関係を概説できる。
・喫煙等の生活習慣・遺伝的要素と発がんに関する疾病予防と健康維持関係を概説
できる。
・血液疾患(貧血・白血病)に関する疾病予防と健康維持との関係を概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回:栄養補給の歴史
第 2 回:栄養アセスメントおよび栄養サポートチーム(NST)
第 3 回:糖質代謝と糖尿病 1 糖質代謝
第 4 回:糖質代謝と糖尿病 2 カロリー・BMI
第 5 回:糖質代謝と糖尿病 3 生活習慣・遺伝的要素
第 6 回:糖質代謝と糖尿病 3 糖尿病治療
第 7 回:脂質代謝と脂質異常症 1 脂質代謝
第 8 回:脂質代謝と脂質異常症 2 高血圧・動脈硬化
第 9 回:脂質代謝と脂質異常症 3 脂質代謝治療
第 10 回:消化器疾患 1 クローン病・潰瘍性大腸炎
第 11 回:消化器疾患 2 膵・肝炎
第 12 回:生活習慣・遺伝的要素と疾病 1 血液疾患
第 13 回:生活習慣・遺伝的要素と疾病 2 腎疾患等
第 14 回:生活習慣・遺伝的要素と疾病 3 発がん
第 15 回:まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果と受講態度(出席等)から総合的に評価する。
筆記試験 90%; 授業参加度・貢献度 10%
<使用教材>
テキスト(ビジュアル栄養療法(メカニズムからわかる治療戦略)
、
編集:丸山千寿子、中村豊、南江堂、2012 年、定価(本体 3000 円+税)
)の他に
適宜資料を配布する。
<備考>
授業外学習の内容:授業内容に関する質問を適宜授業中に行なうので、復習して
おくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○ゲノム情報科学(専門科目)
担当者:森 哲哉┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 5年・6年前期 選択
<講義目標>
多くの疾患の原因に遺伝子多型や遺伝子異常が関わっていることを理解する。
遺伝子工学やゲノム科学の進展により、
広がりつつあるゲノム情報の利用と先端
医療の最新の知見を身につける。
<到達目標>
・組換え体医薬品の特色と有用性を説明できる。
・代表的な組換え体医薬品を列挙できる。
・組換え体医薬品の安全性について概説できる。
・遺伝子治療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題を概説できる。
・再生医療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題を概説できる。
・ヒトゲノムの構造と多様性を説明できる。
・バイオインフォマティックスについて概説できる。
・遺伝子多型(欠損、増幅)の解析に用いられる方法について概説できる。
・ゲノム情報の創薬への利用について、創薬ターゲットの探索の代表例を挙げ、
ゲノム創薬の流れについて説明できる。
・代表的な疾患(癌、糖尿病など)関連遺伝子について説明できる。
・疾患関連遺伝子情報の薬物療法への応用例を挙げ、概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ヒトゲノムの構造と多様性
第 2 回 遺伝子の発現調節メカニズム(転写)
第 3 回 遺伝子の発現調節メカニズム(翻訳と活性調節)
第 4 回 ゲノムの進化
第 5 回 遺伝子多型の解析法と治療への応用
第 6 回 遺伝子治療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題
第 7 回 ここまでのまとめ
第 8 回 抗体医薬品や組換え体医薬品の利用
第 9 回 再生医療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題
第 10 回 代表的な疾患(癌や糖尿病など)関連遺伝子
第 11 回 疾患関連遺伝子情報の薬物治療への応用
第 12 回 バイオインフォマティックスとは何か
第 13 回 バイオインフォマティックスの利用
第 14 回 ゲノム情報の創薬への利用(創薬ターゲットの探索)
S
25
第 15 回 全体のまとめ
<評価方法>
小テスト(20%)および期末試験(80%)で評価する。
<使用教材>
適宜プリントを配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回授業の最初に前回授業内容にかかわる小テストを実施
するので、復習をしておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○生物の発生と進化(専門科目)
担当者:岡本 健吾┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 5年・6年前期 選択
<講義目標>
薬学人としての将来を豊かなものにするために、基礎自然科学の面白さを再認識
する。地球上における生物の発生と、30 億年をこえる進化の過程を考察するこ
とで、生命への畏敬の念を抱き、医療福祉の貢献につながることを目指す。
<到達目標>
・減数分裂について説明できる。
・配偶子形成(卵形成・精子形成)について説明できる。
・受精について説明できる。
・発生の過程(卵割・中期胞胚遷移・原腸胚形成)について説明できる。
・細胞分化の運命決定について説明できる。
・器官形成(神経形成・臓器形成)について説明できる。
・成長・加齢・癌化について説明できる。
・細胞の分化全能性について説明できる。
・再生医療について概説できる
・発生研究に用いられる主なモデル生物について概説できる。
・発生研究に必要な実験技術について概説できる。
・マウスの発生工学について概説できる。
・生命の大進化について説明できる。
・進化論(ダーウィニズム・中立進化説など)について概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 減数分裂
第 2 回 配偶子形成
第 3 回 受精
第 4 回 初期発生過程(卵割)
第 5 回 初期発生過程(中期胞胚遷移〜原腸胚形成)
第 6 回 細胞分化の運命決定
第 7 回 器官形成(神経形成・臓器形成)
第 8 回 細胞の成長・加齢・癌化
第 9 回 細胞の分化全能性と再生医療 1
第 10 回 細胞の分化全能性と再生医療 2
第 11 回 発生工学 1(実験技術)
第 12 回 発生工学 2(モデル生物)
第 13 回 生命の進化 1(生命の大進化)
第 14 回 生命の進化 2(進化論)
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験の結果(90%)
・授業参加度(10%)
<使用教材>
講義に必要な教材や資料は、適宜プリントにて配布する。
<備考>
授業外学習の内容:授業後には、配布プリントと参考文献を活用して専門用語の
意味を理解すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●免疫学Ⅰ(専門科目)
担当者:大根田 絹子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
免疫学 I と免疫学 II の両講義を通じて、生体の恒常性が崩れたときに生ずる変
化を理解できるようになるために、免疫反応による生体防御機構とその破綻につい
て基本的事項を修得する。免疫学 I ではおもに免疫反応の特徴と正常な生体防御機
構のしくみについて理解する。
<到達目標>
・免疫反応の特徴(自己と非自己、特異性、記憶)
、自然免疫と獲得免疫の違いを
説明できる。免疫に関与する組織と細胞を列挙でき、免疫担当細胞の種類と役割
を説明できる。クローン選択説を説明できる。
・抗体分子の種類、構造、役割を説明できる。
・主要組織適合抗原(MHC)の構造と機能、抗原呈示経路での役割について説明
できる。
・T細胞による抗原の認識について説明できる。
・T•Bリンパ球の活性化の仕組みを説明できる。
26
S
・免疫系に関わる主なサイトカイン、ケモカインを挙げその作用を説明できる。
・体液性免疫と細胞性免疫を比較して説明できる。
・抗体分子とT細胞抗原受容体の多様性を生み出す機構(遺伝子再構成)を概説
できる。
・代表的な免疫不全症候群を挙げ、その特徴と成因を説明できる。後天性免疫不全
症の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
・アレルギーについて分類し、担当細胞および反応機構を説明できる。
・アレルギー・免疫に関する疾患を挙げ、アナフィラキシーショックの病態生理、
適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 総論&自然免疫
第 2 回 特異的獲得免疫
第 3 回 抗体 1(構造と機能)
第 4 回 抗体 2(遺伝子の再構成)
第 5 回 細胞膜上の抗原レセプター
第 6 回 免疫応答の解剖学的考察
第 7 回 リンパ球の活性化 1
第 8 回 リンパ球の活性化 2
第 9 回 まとめ
第 10 回 エフェクターの産生 1(サイトカインとケモカインの役割)
第 11 回 エフェクターの産生 2(体液性免疫と細胞性免疫)
第 12 回 免疫制御機構
第 13 回 免疫系の発生
第 14 回 免疫システムの破綻 1(免疫不全)
第 15 回 免疫システムの破綻 2(アレルギー•自己免疫疾患)
<評価方法>
定期試験の結果(90%)
、授業参加度(10%)
<使用教材>
・教科書:
「薬系免疫学」(植田 正•前仲勝実 編集)南江堂
・講義内容に即したプリントを配布する.
・参考書:
「メディカル免疫学」ロアット•ロブソン•デルヴィス著(小野江和則・
上出利光 監訳)、スタンダード薬学シリーズ4(日本薬学会編)
※参考書は図書室で閲覧可能であり、個人で購入する必要はない。
<備考>
授業外学習の内容:授業後には、配布プリントとテキストを活用して専門用語の
意味を理解すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●免疫学Ⅱ(専門科目)
担当者:大根田 絹子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
免疫学 I と免疫学 II の両講義を通じて、生体の恒常性が崩れたときに生ずる変
化を理解できるようになるために、免疫反応による生体防御機構とその破綻につい
て基本的事項を修得する。免疫学Ⅱではおもに生体防御機構の破綻による疾患につ
いて学習し、併せて免疫学を応用した疾患の予防・診断・治療について理解する。
<到達目標>
・自然免疫と獲得免疫の特徴と違いを説明できる。
・異物の進入に対する物理的、生理的、化学的バリアーについて説明できる。
・炎症の一般的症状、担当細胞および反応機構について説明できる。
・免疫反応における主な細胞間ネットワークについて説明できる。
・免疫担当細胞の種類と役割を説明できる。食細胞が自然免疫で果たす役割を
説明できる。
・補体について、その活性化経路と機能を説明できる。
・細菌、ウィルス、寄生虫などの感染症と免疫応答との関わりについて説明できる。
・予防接種の原理とワクチンについて説明できる。
主なワクチン(生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイド、混合ワクチン)に
ついて基本的特徴を説明できる。
・臓器移植と免疫反応の関わり(拒絶反応、免疫抑制剤など)について説明できる。
・腫瘍排除に関与する免疫反応について説明できる。
・代表的な免疫賦活療法について説明できる。
・代表的な自己免疫疾患の特徴と成因について説明できる。自己免疫疾患(全身
性エリテマトーデスなど)の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の
注意について説明できる。
・アレルギーについて分類し、担当細胞および反応機構を説明できる。
・免疫不全症候群:代表的な免疫不全症候群を挙げ、その特徴と成因を説明できる。
・モノクローナル抗体とポリクローナル抗体の作製方法を説明できる。
・抗原抗体反応を利用した代表的な検査方法の原理を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 自然免疫と獲得免疫
第 2 回 感染免疫系 (1)
第 3 回 感染免疫系 (2)
第 4 回 感染免疫系 (3)
第 5 回 感染免疫系 (4)
第 6 回 感染免疫系 (5)
第 7 回 感染免疫系 (6)
第 8 回 移植免疫
第 9 回 腫瘍免疫 (1)
第 10 回 腫瘍免疫 (2)
第 11 回 自己免疫疾患 (1)
第 12 回 アレルギー
第 13 回 免疫不全症候群
第 14 回 免疫反応の利用 (1)
第 15 回 免疫反応の利用 (2)
<評価方法>
筆記試験80%、授業参加度20%により評価する。
評価方法の基準は講義初回時にアナウンスする。
<使用教材>
・教科書:植田正・前仲勝実「薬系免疫学」南江堂
・毎回講義内容に即したプリントを配布する。
・参考書: ロアット・ロブソン・デルヴィス著「メディカル免疫学」西村書店
※参考書は図書室で閲覧可能であり、個人で購入する必要はない。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●公衆衛生学Ⅰ(専門科目)
担当者:平野 和也┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
公衆衛生学Ⅰの授業を通じて、
生活習慣のような環境が健康に及ぼす影響を科学
的に評価し、人とその集団の健康の維持、向上に貢献するため疾病予防と健康増
進に関する知識を修得する。
<到達目標>
・栄養素の役割と生理的意義について説明できる。
・食品衛生における食品の腐敗・変質とその阻止法や食品添加物について説明
できる。
・食品中毒の種類を列挙し、その原因、発症機構、症状の特徴および予防方法に
ついて説明できる。
・集団の健康と疾病の現状を把握する上での人口統計の意義を概説できる。
・死亡に関する様々な指標の定義と意義や死因別死亡率の変遷について説明
できる。
・疾病の予防における疫学の役割と疫学の種類とその方法について説明できる。
・健康と疾病の概念の変遷と、その理由を説明できる。
・疾病の予防のための方法について説明できる。
・感染症を分類でき、主要な感染症の特徴について説明できる。
・生活習慣病のリスク要因を列挙できる。
・主な職業病を列挙し、その原因と症状を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 健康の概念
第 2 回 栄養素 ①-三大栄養素
第 3 回 栄養素 ②-栄養摂取
第 4 回 食品衛生 ①-食品添加物
第 5 回 食品衛生 ②-食中毒
第 6 回 感染症 ①
第 7 回 感染症 ②
第 8 回 保健統計 ①-人口統計
第 9 回 保健統計 ②-死亡原因
第 10 回 疫学 ①
第 11 回 疫学 ②-症例対照研究
第 12 回 疫学 ③-コホート研究
第 13 回 健康と生活習慣病
第 14 回 産業衛生
第 15 回 まとめ
<評価方法>
筆記試験 85%、小テスト・課題 15%
<使用教材>
衛生薬学、改訂第 3 版、南江堂
その他、適宜プリントを配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎時間小テストを実施するので、講義内容の復習をしておく。
講義の復習ならびに講義の範囲外の部分の自習用に課題を課す。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●公衆衛生学Ⅱ(専門科目)
担当者:平野 和也┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
生活空間に存在する種々の化学物質が人類の健康と環境に与える影響を理解
する。また、人類が健康な生活を営むためには環境保全が重要であることを
理解する。
<到達目標>
健康と環境の課題を化学的な知識を用いて解決する能力を修得する。環境と関連
法規についての知識を修得する。
◎生活環境と環境
・地球環境の成り立ちについて概説できる。
・生態系の構成員を列挙し、その特徴と相互関係を説明できる。
・地球規模の環境問題の成因、人に与える影響について説明できる。
・食物連鎖を介した化学物質の生物濃縮について具体例を挙げて説明できる。
・化学物質の環境内動態と人の健康への影響について例を挙げて説明できる。
・原水の種類を挙げ、特徴を説明できる。
・水の浄化法について説明できる。
・水の塩素処理の原理と問題点について説明できる。
・下水処理および排水処理の主な方法について説明できる。
・水質汚濁の主な指標を水域ごとに列挙し、その意味を説明できる。
・富栄養化の原因とそれによってもたらされる問題点を挙げ、対策を説明できる。
・空気の成分を説明できる。
・主な大気汚染物質を列挙し、その推移と発生源について説明できる。
・大気汚染に影響する気象要因(逆転層など)を概説できる。
・室内環境と健康との関係について説明できる。
・室内環境の保全のために配慮すべき事項について説明できる。
・シックハウス症候群について概説できる。
・廃棄物の種類を列挙できる。
・廃棄物処理の問題点を列挙し、その対策を説明できる。
・マニフェスト制度について説明できる。
・PRTR 法について概説できる。
・典型七公害とその現状、および四大公害について説明できる。
・環境基本法の理念を説明できる。
・大気汚染を防止するための法規制について説明できる。
・水質汚濁を防止するための法規制について説明できる。
◎化学物質の生体への影響
・代表的な有害化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて
説明できる。
・第一相反応が関わる代謝、代謝的活性化について概説できる。
・第二相反応が関わる代謝、代謝的活性化について概説できる。
・発がん性物質などの代謝的活性化の機構を列挙し、その反応機構を説明できる。
・変異原性試験(Ames 試験など)の原理を説明できる。
・発がんのイニシエーションとプロモーションについて概説できる。
・代表的ながん遺伝子とがん抑制遺伝子を挙げ、それらの異常とがん化との関連
を説明できる。
・化学物質の毒性を評価するための主な試験法を列挙し、概説できる。
・肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す主な化学物質を列挙できる。
・重金属、農薬、PCB、ダイオキシンなどの代表的な有害化学物質の急性毒性、
慢性毒性の特徴について説明できる。
・重金属や活性酸素による障害を防ぐための生体防御
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス・イントロダクション
◎ 第一部 環境と健康、環境と関連法規
第 2 回 地球環境と生態系 ① ~地球環境の成り立ちと生態系~
第 3 回 地球環境と生態系 ② ~化学物質の環境内動態、食物連鎖、生物濃縮と
健康への影響~
第 4 回 水環境 ① ~水の浄化と健康~
第 5 回 水環境 ② ~下水処理と環境保全~
第 6 回 大気環境 ~大気汚染と健康への影響~
第 7 回 室内環境 ~室内環境と健康への影響~
第 8 回 廃棄物と環境保全 ~廃棄物と環境保全のための法的規制~
◎ 第二部 化学物質の生体への影響
第 9 回 化学物質の代謝・代謝的活性化 ① ~有害化学物質の体内動態~
第 10 回 化学物質の代謝・代謝的活性化 ② ~代謝の 第Ⅰ相反応~
第 11 回 化学物質の代謝・代謝的活性化 ③ ~代謝の 第Ⅱ相反応~
第 12 回 化学物質の代謝・代謝的活性化 ④ ~化学物質の代謝的活性化~
第 13 回 化学物質による発がん ~発がんのプロセスと代謝的活性化~
第 14 回 化学物質の毒性 ① ~化学物質の毒性の評価~
第 15 回 化学物質の毒性 ② ~代表的有害化学物質と生体への影響~
<評価方法>
期末試験の結果により評価する。
<使用教材>
自家製テキストの使用または適宜プリント資料を配布する。
第1回の講義時間(ガイダンス)中に参考となる教科書を紹介する。
<備考>
授業外学習の内容:講義終了時に、当日の講義内容に関する確認問題を実施する。
次回講義の始めに問題の解説を行うので、講義内容の復習とともに予め各自で
問題を解いておくこと。
S
27
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●法薬学(裁判化学)
(専門科目)
担当者:阿部 すみ子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
中毒原因物質の生体への影響を回避できるようになるために、化学物質の毒作用
機序、分析法および処置法などに関する基本的知識を修得し、これに関連する基
本的技能と態度を身につける。
<到達目標>
・概論:中毒原因物質を化学構造、化学的性質、毒作用から分類し、概説できる。
・化学物質の毒性を評価するための主な試験法を列挙し、概説できる。
・肝臓、腎臓、神経に特異的に毒性を示す化学物質を列挙し、試験法を説明できる。
・食物や嗜好品などに含まれる中毒原因物質の毒性、試験法および解毒処置法に
ついて説明できる。
・重金属の代表的な有害化学物質の急性毒性、慢性毒性の特徴について説明できる。
・農薬の物理化学的性質、毒性、試験法、解毒処置法、取締法について説明できる。
・アルカロイドの物理化学的性質、
毒性、
試験法及び取締法について説明できる。
・麻薬の物理化学的性質、毒性、試験法および取締法について説明できる。
・向精神薬の物理化学的性質、毒性、試験および取締法について説明できる。
・覚せい剤、大麻、幻覚剤、有機溶剤の物理化学的性質、毒性、試験法および取
締法について説明できる。
・乱用薬物:薬物乱用の現状とその防止対策、依存性、危険性と規制、脱法ドラ
ッグ、スポーツドーピングについて説明できる。
・代表的な中毒原因物質の解毒処置法を説明できる。
・化学物質の中毒量、作用器官、中毒症状、救急処置法および解毒法の検索が
できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 中毒原因物質の分類法・検索法
第 2 回 毒性試験
第 3 回 気体
第 4 回 シアン化合物
第 5 回 アルコール・有機溶媒
第 6 回 金属
第 7 回 農薬
第 8 回 自然毒
第 9 回 向精神薬
第 10 回 麻薬
第 11 回 乱用薬物 1(大麻・LSD)
第 12 回 乱用薬物 2(覚せい剤)
第 13 回 代謝活性体
第 14 回 薬害・投薬事故
第 15 回 ドーピング・危機管理
<評価方法>
小テストおよび定期試験により総合的に評価する。
<使用教材>
講義に必要な資料は、適宜プリントにて配付する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回授業の最後に行う重要項目のテスト内容を復習する。次回の
授業で正解の確認を行い、弱点の克服に努力する。事故・薬物犯罪・薬害・医療事故
等の報道に目を向け、現状を把握するよう日々心がける。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬理学Ⅰ(専門科目)
担当者:松岡 功┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
「薬が効く」
とはどういうことか認識し、
薬物の体内動態と薬理作用の機序を学ぶ。
特に「薬物-受容体-細胞内情報伝達」の概念を理解する。また、生理活性物質と
自律神経系に作用する薬の作用機序、臨床適応と副作用について学び、薬物治療
の基本的な考え方を身につける。
<到達目標>
・疾病の背景と薬による治療の基本概念が説明できる。
・薬の吸収、分布、代謝、排泄について学び、投与方法の違いによる薬の体内動態
と作用発現の特徴を知る。
・薬の作用に影響を及ぼす要因を列挙し、その背景を説明できる。
・薬の用量と作用の関係を説明できる。
・薬物の構造と作用の相関について説明できる。
・受容体を介する反応についてアゴニストとアンタゴニストを用いて説明できる。
・薬の作用するしくみについて受容体、
酵素、
イオンチャネルを挙げて説明できる。
・細胞内情報伝達系を分類し、その特徴を説明できる。
・疾病と関係する生理活性物質を列挙し、受容体および細胞内情報伝達を説明
できる。
・イオンチャネルおよびイオンチャネル型受容体による細胞膜電位の制御と、興奮
伝達について説明できる。
・代表的な局所麻酔薬をあげ、薬理作用、機序、副作用について説明できる。
28
S
・運動神経に作用する代表的な薬を挙げ、薬理作用、機序、臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・自律神経系の神経伝達物質の合成、貯蔵、放出、代謝について説明できる。自律
神経による生体機能調節について説明できる。
・アドレナリンの受容体を分類して挙げ、その刺激で生じる生体反応を述べること
ができる。
・代表的な交感神経刺激薬および遮断薬を挙げ、薬理作用、臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・アセチルコリンの受容体を分類して挙げ、その刺激で生じる生体反応を述べる
ことができる。
・代表的な副交感神経刺激薬および遮断薬を挙げ、薬理作用、臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・代表的な自律神経節刺激薬および遮断薬を挙げ、支配下の組織で生じる薬理作用
を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 薬理学の概念
第 2 回 薬の投与方法と体内動態
第 3 回 薬の作用に影響を及ぼす要因
第 4 回 受容体を介する反応 1(アゴニストとアンタゴニスト)
第 5 回 受容体を介する反応 2(細胞内情報伝達系)。
第 6 回 イオンチャネルを介する興奮伝達と薬理作用
第 7 回 イオンチャネルと局所麻酔薬
第 8 回 末梢性筋弛緩薬
第 9 回 自律神経に作用する薬物(総論)
第 10 回 交感神経作用薬 1(α受容体作用薬)
第 11 回 交感神経作用薬 2(β受容体作用薬)
第 12 回 副交感神経作用薬 1(直接刺激薬と間接刺激薬)
第 13 回 副交感神経作用薬 2(抗コリン薬)
第 14 回 自律神経節作用薬
第 15 回 まとめ
<評価方法>
毎回講義終了前に出席調査を兼ねたミニテストを行う。
評価は定期試験、ミニテスト、レポート、出席、講義中の質疑応答から総合的に
行う。評価の比重は定期試験 70 %、ミニテスト 20 %、その他 10 %。
なお、期末試験は 6 割以上得点すること。
<使用教材>
教科書:
『薬理学』金子周司編(化学同人)の他、適宜資料を配布する。
参考書:
『NEW 薬理学』田中千賀子他著(南江堂)
、今日の治療薬(南江堂)
<備考>
教科書は、各項目を読み、自分の言葉でまとめてオリジナルのノートを作成すること。
講義を通して教科書の重要な点を明確にする。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬理学Ⅱ(専門科目)
担当者:松岡 功┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
病気の治療という観点から循環器系、腎臓および血液造血系の疾患に用いる薬、
ならびに炎症とアレルギーの治療に用いる薬について学ぶ。薬の作用機序を組織、
細胞および分子レベルで考える習慣を身につけ、臨床適応の基本原理を理解する。
<到達目標>
・生理活性物質としてのヒスタミン、セロトニンについて、合成、分布、作用に
ついて説明できる。
・ヒスタミン、セロトニンの受容体に作用する代表的な薬物を挙げ、臨床適応、
副作用について説明できる。
・炎症のメディエイターとしてプロスタグランジン、ロイコトリエンの合成、作用
について説明できる。
・プロスタグランジン、ロイコトリエンの受容体に作用する代表的な薬物を挙げ、
臨床適応、副作用について説明できる。
・非ステロイド性抗炎症薬を分類し、代表的な薬物について作用機序、臨床適応、
副作用について説明できる。
・ステロイド性抗炎症薬を分類し、代表的な薬物について作用機序、臨床適応、
副作用について説明できる。
・代表的な抗リウマチ薬、痛風治療薬、免疫抑制薬をあげ、作用機序、臨床適応、
副作用について説明できる。
・心臓のリズム、収縮能および血管収縮の調節を理解し、循環器系疾患の背景に
ついて説明できる。
・心不全治療薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な薬物の臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・不整脈治療薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な薬物の臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・血性心疾患の背景と、代表的な抗狭心症薬の薬理作用、機序、臨床適応、副作用
について説明できる。
・高血圧の原因を列挙し、代表的な抗高血圧薬の薬理作用、機序、臨床適応、副作
用について説明できる。
・利尿薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な薬物の臨床適応、副作用について
説明できる。
・抗凝固薬、抗血小板薬、血栓溶解薬、止血薬を作用機序に基づいて分類し、代表
的な薬物の臨床適応、副作用について説明できる。
・高脂血症治療薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な薬物の臨床適応、副作用
について説明できる。
・貧血の原因を列挙し、代表的な治療薬の薬理作用、機序、臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ヒスタミン
第 2 回 セロトニン
第 3 回 プロスタグランジン、ロイコトリエン
第 4 回 非ステロイド性抗炎症薬
第 5 回 ステロイド性抗炎症薬
第 6 回 抗リウマチ薬、痛風治療薬、免疫抑制薬
第 7 回 循環器系に作用する生理活性物質
第 8 回 心不全治療薬
第 9 回 不整脈治療薬
第 10 回 虚血性心疾患治療薬
第 11 回 高血圧治療薬
第 12 回 利尿薬
第 13 回 抗凝固薬、抗血小板薬、血栓溶解薬、止血薬
第 14 回 高脂血症治療薬
第 15 回 貧血治療薬
<評価方法>
毎回講義終了前に出席調査を兼ねたミニテストを行う。
評価は定期試験、ミニテスト、レポート、出席、講義中の質疑応答から総合的に
行う。評価の比重は定期試験 70 %、ミニテスト 20 %、その他 10 %。
なお、期末試験は 6 割以上得点すること。
<使用教材>
教科書:
『薬理学』金子周司編(化学同人)
、
『今日の治療薬』
(南江堂)の他、
適宜資料を配布する。
参考書:
『NEW 薬理学』田中千賀子他著(南江堂)
<備考>
教科書は、各項目を読み、自分の言葉でまとめてオリジナルのノートを作成すること。
講義を通して教科書の重要な点を明確にする。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬理学Ⅲ(専門科目)
担当者:松岡 功┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
脳神経系の神経伝達物質の特徴を知り、中枢神経系疾患の治療に用いられる薬物
の作用および副作用について学ぶ。また、呼吸器系、感覚器系、消化器系、内分
泌系に影響する薬物の薬理作用と臨床適応を学ぶ。
<到達目標>
・中枢神経系の興奮性および抑制性伝達物質の生合成、放出、再取込み、代謝に
ついて説明できる。
・薬代表的な吸入および静脈内麻酔薬を挙げ、使用法、副作用について説明できる。
・全身麻酔で用いられる麻酔前投与薬の種類、目的、作用機序について説明できる。
・催眠薬、抗不安薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な薬物の臨床適応、
副作用について説明できる。
・抗うつ薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な薬物の臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・統合失調症治療薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な薬物の臨床適応、
副作用について説明できる。
・パーキンソン病の原因を説明し、治療薬を機序により分類し臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・てんかんの発作型に基づいて適切な薬物が選択でき、作用機序、使用法、副作用
について説明できる。
・麻薬性鎮痛薬の作用、副作用を列挙し、その機序および臨床適応について説明
できる。
・薬物依存を形成する薬物を列挙し、それぞれの薬物の特徴について説明できる。
・中枢性筋弛緩薬、認知症治療薬、脳保護薬を挙げ、作用機序、臨床適応、副作用
について説明できる。
・呼吸興奮薬、鎮咳・去痰薬、気管支拡張薬を挙げ、作用機序、臨床適応、副作用
について説明できる。
・消化性潰瘍の原因を列挙し、治療薬の薬理作用、機序、臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・嘔吐、便秘、炎症性腸疾患、肝および膵臓疾患の治療薬を挙げ、薬理作用、
臨床適応、副作用について説明できる。
・インスリンの作用機序を述べ、糖尿病治療薬としての作用、使用上の注意を説明
できる。
・糖尿病治療薬を作用機序に基づいて分類し、代表的な治療薬の臨床適応、副作用
について説明できる。
・甲状腺機構亢進症および低下症に用いる薬物の作用機序、臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
・骨粗しょう症に用いる薬物を作用機序に基づき分類し、臨床適応、副作用に
ついて説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 中枢神経系の神経伝達物質
第 2 回 全身麻酔薬
第 3 回 催眠薬、抗不安薬
第 4 回 抗うつ薬
第 5 回 統合失調症治療薬
第 6 回 パーキンソン病治療薬
第 7 回 抗てんかん薬
第 8 回 麻薬性鎮痛薬
第 9 回 薬物依存
第 10 回 中枢性筋弛緩薬、認知症治療薬、脳保護薬
第 11 回 呼吸興奮薬、鎮咳・去痰薬、気管支拡張薬
第 12 回 消化性潰瘍治療薬
第 13 回 消化器系疾患(嘔吐、便秘、炎症性腸疾患、肝疾患、膵臓疾患など)治療薬
第 14 回 糖尿病治療薬
第 15 回 甲状腺機構亢進症および低下症ならびに骨粗しょう症治療薬
<評価方法>
毎回講義終了前に出席調査を兼ねたミニテストを行う。
評価は定期試験、ミニテスト、レポート、出席、講義中の質疑応答から総合的に
行う。評価の比重は定期試験 70 %、ミニテスト 20 %、その他 10 %。
なお、期末試験は 6 割以上得点すること。
<使用教材>
教科書:
『薬理学』金子周司編(化学同人)
、
『今日の治療薬』
(南江堂)の他、
適宜資料を配布する。
参考書:
『NEW 薬理学』田中千賀子他著(南江堂)
<備考>
教科書は、各項目を読み、自分の言葉でまとめてオリジナルのノートを作成すること。
講義を通して教科書の重要な点を明確にする。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬物療法学(専門科目)
担当者:八田 愼一┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
適正な薬物治療実施のために薬剤師が求められている役割を果たすため、薬物治
療で使用される個々の医薬品の効能・効果や有害作用について理解し、各々の疾患
に則した薬物治療に関する基本的知識を修得する。
<到達目標>
・心臓および血管系における代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および
治療薬について説明できる。
・肺と気道に関する代表的な代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治
療薬について説明できる。
・血液・造血器における代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療薬
について説明できる。
・消化器系における代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療薬につ
いて説明できる。
・腎臓および尿路における代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療
薬について説明できる。
・男性および女性生殖器に関する代表的な疾患を挙げることができ、病態生理およ
び治療薬について説明できる。
・眼ならびに皮膚に関する代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療
薬について説明できる。
・ホルモンの産生臓器別に代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療
薬について説明できる。
・糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症の病態生理および治療薬について説明できる。
・神経・筋に関する代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療薬につ
いて説明できる。
・代表的な精神疾患を挙げることができ、病態生理および治療薬について説明でき
る。
・骨・関節に関する代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療薬につ
いて説明できる。
・耳鼻咽喉に関する代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治療薬につ
いて説明できる。
・アレルギー・免疫に関する代表的な疾患を挙げることができ、病態生理および治
療薬について説明できる。
・緩和ケアで使用される薬物を挙げ、使用について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 心臓・血管系疾患に用いる薬物 1-高血圧治療薬
第 2 回 心臓・血管系疾患に用いる薬物 2-心不全治療薬・虚血性心疾患治療薬
第 3 回 心臓・血管系疾患に用いる薬物 3-不整脈治療薬
第 4 回 呼吸器疾患に用いる薬物
第 5 回 血液・造血器疾患に用いる薬物 1-貧血治療薬
S
29
第 6 回 血液・造血器疾患に用いる薬物 2-白血病治療薬
第 7 回 消化器系疾患に用いる薬物
第 8 回 目・皮膚・泌尿器・生殖器疾患に用いる薬物
第 9 回 内分泌系疾患に用いる薬物
第 10 回 代謝性疾患に用いる薬物
第 11 回 神経・筋の疾患に用いる薬物
第 12 回 中枢神経系・精神疾患に用いる薬物
第 13 回 骨・関節の疾患ならびに耳鼻咽喉の疾患に用いる薬物
第 14 回 アレルギー・免疫疾患に用いる薬物
第 15 回 緩和ケアに用いる薬物
<評価方法>
筆記試験 85%、小テスト・課題 15%
<使用教材>
薬物治療学、2011 版、吉尾隆他、南山堂。その他、適宜プリントを配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎時間小テストを実施するので、講義内容の復習をしておく。
講義の復習ならびに講義の範囲外の部分の自習用に課題を課す。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●化学療法学(専門科目)
担当者:荻原・梶田┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 必修
<講義目標>
化学療法薬は、一般薬理学が取り扱う医薬とはかなり異質な存在であるため、
ここに別種科目として独立に学ぶ。化学療法の発展の歴史に始まり、各種抗細菌
薬、抗ウイルス薬、抗悪性腫瘍薬の作用機序、医薬としての有効性と限界(耐性、
副作用)などについて詳細に学ぶ。
<到達目標>
「薬学教育モデル・コアカリキュラム C14 薬物治療(5)病原微生物・悪性
新生物と戦う」に準拠する.
一般目標:
生体内で異常に増殖あるいは複製することにより人体に疾患を生じる細菌、ウイ
ルスなど、および悪性新生物に対する薬物の作用機序を理解し、薬物治療へ応用
できるようになるために、抗菌薬、抗悪性腫瘍薬などに関する基本的知識を修得
する。
【感染症】
到達目標:
1)主な感染症を列挙し、その病態と原因を説明できる。
【抗菌薬】
到達目標:
1)抗菌薬を作用点に基づいて分類できる。
2)代表的な抗菌薬の基本構造を示すことができる。
3)代表的なβ-ラクタム系抗菌薬を抗菌スペクトルに基づいて分類し、有効な
感染症を列挙できる。
4)
テトラサイクリン系抗菌薬の抗菌スペクトルと、
有効な感染症を列挙できる。
5)マクロライド系抗菌薬の抗菌スペクトルと、有効な感染症を列挙できる。
6)アミノ配糖体系抗菌薬を抗菌スペクトルに基づいて分類し、有効な感染症を
列挙できる。
7)ピリドンカルボン酸系抗菌薬の抗菌スペクトルと、有効な感染症を列挙
できる。
8)サルファ薬(ST 合剤を含む)の有効な感染症を列挙できる。
9)代表的な抗結核薬を列挙し、作用機序を説明できる。
△10)細菌感染症に関係する代表的な生物学的製剤を挙げ、その作用機序を説明
できる。
11)代表的な抗菌薬の使用上の注意について説明できる。
12)特徴的な組織移行性を示す抗菌薬を列挙できる。
【抗原虫・寄生虫薬】
到達目標:
△1)
代表的な抗原虫・寄生虫薬を列挙し、
作用機序および臨床応用を説明できる。
【抗真菌薬】
到達目標:
1)代表的な抗真菌薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。
【抗ウイルス薬】
到達目標:
1)代表的な抗ウイルス薬を列挙し、作用機序および臨床応用を説明できる。
△2)抗ウイルス薬の併用療法において考慮すべき点を挙げ、説明できる。
【抗菌薬の耐性と副作用】
到達目標:
△1)主要な化学療法薬の耐性獲得機構を説明できる。
30
S
2)主要な化学療法薬の主な副作用を列挙し、その症状を説明できる。
【悪性腫瘍の病態と治療】
到達目標:
1)悪性腫瘍の病態生理、症状、治療について概説できる。
△2)悪性腫瘍の治療における薬物治療の位置づけについて概説できる。
△3)化学療法薬が有効な悪性腫瘍と治療例。
<講義内容と講義計画>
生体内で異常に増殖あるいは複製することにより人体に試験を生じる細菌、ウイ
ルスなど、および悪性新生物に対する薬物の作用機序を理解し、薬物治療へ応用
できるようになるために、抗菌薬・抗悪性腫瘍薬などに関する基本的知識を説明
できる。
1.化学療法学総論:イントロダクション,微生物の分類,菌感染症,抗菌剤全般,レギュレーション,
抗菌薬の服薬指導,調剤,診断
2.化学療法学各論Ⅰ:結核菌,放線菌,ジフテリア,予防接種,感染症法,抗結核薬,アミノグ
リコシド,ワクチン
3.化学療法学各論Ⅱ:ヘリコバクター・ピロリ,腸内細菌,大腸菌(非病原性中心),マクロライド,
サルファ剤
4.化学療法学各論Ⅲ:尿路感染症,O-157,食中毒,エンドトキシン,その他の合成抗菌剤,
キノロン,テトラサイクリン
5.化学療法学各論Ⅳ:MRSA,耐性菌,薬剤耐性,耐性機序,細胞壁を持たない細菌類,
βラクタム,グリコペプチド,抗 MRSA
6.中間のまとめ
7.化学療法学各論Ⅴ:真菌の基礎知識,PCP,アゾール系,ポリエン系,グリサン系,アリルアミン系,
代謝拮抗薬,抗 PCP 薬
8.化学療法学各論Ⅵ:ウイルスの基礎知識,クロイツフェルト・ヤコブ病,抗ウイルス薬,抗 HIV 薬,
インターフェロン
9.化学療法学各論Ⅶ:癌化学療法一般,白血病,ポドフィン,ビンアルカロイド,アントラサイクリン系,
ビタミン A 抗癌剤(抗悪性腫瘍剤)
10.化学療法学各論Ⅷ:乳がん,卵巣がん,子宮がん,前立腺がん,アルキル化剤,ホルモン系,
タキソイド系
11.化学療法学各論Ⅸ:緩和ケア,調剤,服薬指導,MTX
12.化学療法学各論Ⅹ:消化器癌,癌の診断,代謝拮抗薬
13.化学療法学各論 XⅠ:肺癌,支持療法(嘔吐),プラチナ系
14.化学療法学最近のトピックス
15.化学療法学のまとめ
<授業外学習の内容>
正規の授業とは別に期末試験の講評を行う。
配布資料は 1 回目の授業の際にすべて冊子にして配布し、予復習のための便宜を
図る。
<評価方法>
定期試験にて評価を行う。
<使用教材>
「ポイントがわかる薬科微生物学(初版)」(京都廣川書店)(4800 円)
および補助教材を用いる。
<備考>
事前に講義資料を冊子にして配布するので、予習・復習の履行を望む。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃分子標的医薬(専門科目)
担当者:今井 純┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年後期
<講義目標>
20 世紀後半に始まった分子生物学の著しい進展は、様々な疾患のメカニズムを
分子レベルで解明し、一部の疾患については原因分子を特定することに成功し
た。この分子生物学の成果を更に進めて、発症の分子メカニズムの判明した
疾患については疾患をもたらす分子を標的とした薬剤が開発されている。
従来の薬剤とは開発戦略を異にするこれらの薬剤は、従来型の薬剤を用いた
治療方法では治療困難な各種疾患、各種の難病等に対して、有効な治療法を
創出しつつある。このような特定の疾患の原因分子を標的として開発された
これらの薬剤は分子標的薬と総称されている。新薬の開発とその使用法の確立
の両者は車の両輪に例えられるが、分子標的薬(ハード)は新しい概念の薬で
あるだけに、十分な効果を引き出すためには正しい運用方法(ソフト)の確立
も重要である。その意味では、今世紀に入って、陸続と登場している分子標的
薬の大半は、現在も最適な使用法を模索中といっても過言ではない。分子標的
薬をより有効で安全性の高い薬剤とするために、我々には分子標的薬とその
適応対象となる疾患についてのより幅広い(基盤)知識が求められているとも
言うことができる。
<到達目標>
・分子標的薬と非標的薬の差異を解説することができる。
・主な分子標的薬について、その標的分子と作用機序を解説することができる。
・主な分子標的薬の作用機序に基づく使用方法を解説することができる。
・抗体医薬品の有効性と危険性を解説することができる。
<講義内容と講義計画>
1、分子標的薬概論 -分子標的薬とは?-
2、低分子の分子標的薬
3、低分子の分子標的薬
4、低分子の分子標的薬
5、低分子の分子標的薬
6、低分子の分子標的薬
7、低分子の分子標的薬
8、低分子の分子標的薬
9、低分子の分子標的薬
10、抗体医薬 I
11、抗体医薬 II
12、抗体医薬 III
13、抗体医薬 IV
14、核酸医薬品
15、まとめ
I -抗 HIV 薬、分子標的薬事始めII -抗 HIV 薬 IIIII -抗ウイルス薬IV -分子標的薬の拡大、抗がん薬 IV -抗がん薬 IIVI -生活習慣病等 IVII -生活習慣病等 IIVIII -生活習慣病等 III-
<評価方法>
筆記試験に授業参加度と貢献度を加味して算出
<使用教材>
特に無し
<備考>
授業外学習の内容:講義に使用するスライド等は事前にイントラネットに掲示
しておくので、事前に予習しておく。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○薬理学演習(専門科目)
担当者:伊藤 政明┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 選択
<講義目標>
医薬品の作用する過程を理解するために、代表的な薬物の作用、作用機序、およ
び体内での運命に関する基本的知識を修得する。作用部位に達した薬物の量と
作用により薬効が決まることを理解するために、薬物の生体内における動きと
作用に関する基本的知識を修得する。
神経系、循環器系、呼吸器系、内分泌系、消化器系、腎、血液・造血器系、代謝
系、炎症、アレルギーに作用する薬物に関する基本的知識を修得する。
心臓と血管系疾患、血液・造血器疾患、消化器系疾患、腎臓と尿路の疾患、生殖
器疾患、呼吸器・胸部疾患、内分泌系の疾患、代謝性疾患、神経・筋疾患、精神
疾患、耳鼻咽喉の疾患、皮膚の疾患、眼疾患、感染症、アレルギー・免疫疾患、
骨・関節疾患、およびそれらの治療に用いられる代表的な医薬品に関する基本的
知識を修得する。
<到達目標>
・代表的な全身麻酔薬、催眠薬、鎮痛薬、中枢神経疾患(てんかん、パーキンソン
病、アルツハイマー病など)
、精神疾患(統合失調症、うつ病など)の治療薬を
挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
・脳血管疾患、てんかん、パーキンソン病、アルツハイマー病の病態生理、適切な
治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
・統合失調症、うつ病、躁うつ病の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の
注意について説明できる。
・交感神経系、副交感神経系に作用し、その支配器官の機能を修飾する代表的な
薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
・神経節に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について
説明できる。
・知覚神経に作用する代表的な薬物(局所麻酔薬など)
、運動神経系に作用する
代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
・代表的な抗不整脈薬、心不全治療薬、虚血性心疾患治療薬、高血圧治療薬を挙げ、
薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
・不整脈、心不全、虚血性心疾患、高血圧の病態生理、適切な治療薬、および
その使用上の注意について説明できる。
・代表的な呼吸興奮薬、鎮咳・去痰薬、気管支喘息治療薬を挙げ、薬理作用、機序、
主な副作用について説明できる。
・閉塞性気道疾患(気管支喘息、肺気腫)の病態生理、適切な治療薬、および
その使用上の注意について説明できる。
・ホルモンの分泌異常に用いられる代表的治療薬の薬理作用、機序、主な副作用を
説明できる。
・代表的な糖質コルチコイド代用薬、性ホルモン代用薬および拮抗薬の薬理作用、
機序、臨床応用および主な副作用について説明できる。
・前立腺肥大症の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明
できる。
・甲状腺機能異常症、クッシング症候群、尿崩症の病態生理、適切な治療薬、およ
びその使用上の注意について説明できる。
・代表的な胃・十二指腸潰瘍治療薬、その他の消化性疾患に対する代表的治療薬を
挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
・代表的な催吐薬と制吐薬を挙げ、
作用機序および主な副作用について説明できる。
・代表的な肝臓疾患治療薬、膵臓疾患治療薬を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用
について説明できる。
・消化性潰瘍、腸炎、肝炎・肝硬変、膵炎の病態生理、適切な治療薬、および
その使用上の注意について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 ガイダンス(薬理学演習の進め方について)
第 2 回 自律神経に作用する薬物
第 3 回 末梢神経に作用する薬物
第 4 回 循環器系に作用する薬物 ①
第 5 回 循環器系に作用する薬物 ②
第 6 回 呼吸器系に作用する薬物
第 7 回 血液系に作用する薬物
第 8 回 消化器系に作用する薬物
第 9 回 内分泌系に作用する薬物
第 10 回 中枢神経系に作用する薬物 ①
第 11 回 中枢神経系に作用する薬物 ②
第 12 回 代謝性疾患に用いられる薬物
第 13 回 アレルギー・免疫疾患に用いられる薬物
第 14 回 感覚器・皮膚に作用する薬物
第 15 回 まとめ
<評価方法>
演習問題の解説の内容と、試験の結果より総合的に判定する。
<使用教材>
演習問題を適宜配布する。
<備考>
授業外学習の内容:
本演習では、ただ問題を解くだけではなく、他人に説明することで十分に知識を
整理・定着させることを目的としている。授業の終わりに、次週の演習問題(1.0
題程度)を配布するので、次週までに受講者全員に説明できるように演習問題の
解説(疾患の背景などを含む)を予め作製してくること。
1.問あたり 7?8 分程度を目安に、「聞く側が良く理解できるような」解説を行な
えるように準備すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬物動態学Ⅰ(専門科目)
担当者:荻原 琢男┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
投与された薬物の有効性と安全性に影響を与える、
生体内での薬物の生体膜透過
機構、吸収、体内分布、代謝、排泄、薬物動態の変動要因とともに、ファーマコ
キネティクスによる薬物消長の解析と血中薬物濃度モニタリング(TDM)の意義
を学ぶ。
<到達目標>
薬効や副作用を体内の薬物動態から定量的に理解できるようになるために、薬物
動態の理論的解析に関する基本的知識と技能を修得する。
【薬動学】
1)薬物動態に関わる代表的なパラメーターを列挙し、概説できる。
2)薬物の生物学的利用能の意味とその計算法を説明できる。
3)線形 1-コンパートメントモデルを説明し、これに基づいた計算ができる。
(知識・技能)
△4)線形 2-コンパートメントモデルを説明し、これに基づいた計算ができる。
(知識・技能)
5)線形コンパートメントモデルと非線形コンパートメントモデルの違いを
説明できる。
6)生物学的半減期を説明し、計算できる。
(知識・技能)
7)全身クリアランスについて説明し、計算できる。
(知識・技能)
8)非線形性の薬物動態について具体例を挙げて説明できる。
9)モデルによらない薬物動態の解析法を列挙し説明できる。
△10)薬物の肝および腎クリアランスの計算ができる。
(技能)
△11)点滴静注の血中濃度計算ができる。
(技能)
△12)連続投与における血中濃度計算ができる。
(技能)
【TDM (Therapeutic Drug Monitoring)】
1)治療的薬物モニタリング(TDM)の意義を説明できる。
2)TDM が必要とされる代表的な薬物を列挙できる。
△3)薬物血中濃度の代表的な測定法を実施できる。
(技能)
△4)至適血中濃度を維持するための投与計画について、薬動学的パラメーター
を用いて説明できる。
△5)代表的な薬物についてモデルデータから投与計画をシミュレートできる。
(技能)
<講義内容と講義計画>
1.イントロダクション:薬物の生体内運命を理解するために,吸収,分布,代謝,排泄の過程に
関する基本的知識とそれらを解析するための基本的技能を学ぶ.
2.吸収 (1):消化管の構造・機能と薬物吸収の関係、受動拡散・促進拡散・能動輸送の
特徴を説明できる。
3.吸収 (2):非経口投与後の薬物吸収について部位別に説明できる。薬物の吸収に
影響する因子を列挙し説明できる。
4.分布 (1):薬物が生体に取り込まれた後、組織間で濃度差が生じる要因、血液-脳
関門、血液-胎盤関門の意義について説明できる。
5.分布 (2):薬物分布の変動要因(血流量・タンパク結合性・分布容積など)について説
明できる。分布容積が著しく大きい薬物を列挙できる。
S
31
6.代謝 (1): 第 1 相反応:シトクロム P450 の構造・性質・反応様式について説明できる。
7.代謝 (2): 第 2 相反応と変動要因:薬物の抱合について具体的な例を挙げて説
明できる。
8.代謝 (3):薬物代謝酵素の変動要因、初回通過代謝について説明できる。
9.代謝 (4):肝および固有クリアランスについて説明できる。
10.薬動学 (1):薬物動態に関わる代表的なパラメーター、生物学的利用能の意味とその
計算法、線形 1-コンパートメントモデルを説明し、これに基づいた計算ができる。
11.薬動学 (2):線形 2-コンパートメントモデルを説明し、これに基づいた計算ができる。線
形コンパートメントモデルと非線形コンパートメントモデルの違いを説明できる。
12.薬動学 (3):全身クリアランス、肝・腎クリアランスについて説明し、計算できる
13,14.薬動学 (4):点滴静注、連続投与における血中濃度計算が出来る。
15.まとめと演習
<授業外学習の内容>
正規の授業とは別に、対象者を絞った特に計算問題を中心とした補講を 6 回
行う。また、中間試験および期末試験の講評を行う。
<評価方法>
中間試験および期末試験の合計で評価する。
<使用教材>
1)
「エピソード薬物動態学 TSUJI’S PHARMACOKINETICS-薬物動態学の解明-」
辻彰、寺崎哲也、荻原琢男監修、京都廣川書店、価格 6,300 円+税
2)
「パザパ薬学演習シリーズ(6)薬物速度論演習」灘井雅行、荻原琢男、
林弥生著、京都廣川書店価格 2,800 円+税
3)
「パザパ薬学演習シリーズ(9)生物薬剤学演習」伊藤清美、荻原琢男、
宮内正二著、京都廣川書店価格 2,800 円+税
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬物動態学Ⅱ(専門科目)
担当者:荻原・荒川┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
投与された薬物の有効性と安全性に影響を与える、生体内での薬物の生体膜透過
機構、吸収、体内分布、代謝、排泄、薬物動態の変動要因とともに、ファーマコ
キネティクスによる薬物消長の解析と血中薬物濃度モニタリング(TDM)の意義
を学ぶ。
<到達目標>
・薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害、加齢、SNPs など)について説明できる。
・初回通過効果について説明できる。
・肝および固有クリアランスについて説明できる。
・腎における排泄機構について説明できる。
・腎クリアランスについて説明できる。
・糸球体ろ過速度について説明できる。
・胆汁中排泄について説明できる。
・腸肝循環を説明し、代表的な腸肝循環の薬物を列挙できる。
・唾液・乳汁中への排泄について説明できる。
・尿中排泄率の高い代表的な薬物を列挙できる。
・薬物動態に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明
できる。
・薬効に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明できる。
・線形コンパートメントモデルと非線形コンパートメントモデルの違いを説明
できる。
・非線形性の薬物動態について具体例を挙げて説明できる。
・モデルによらない薬物動態の解析法を列挙し説明できる。
・治療的薬物モニタリング(TDM)の意義を説明できる。
・TDM が必要とされる代表的な薬物を列挙できる。
・薬物血中濃度の代表的な測定法を実施できる。
・至適血中濃度を維持するための投与計画について、薬動学的パラメーターを
用いて説明できる。
・代表的な薬物についてモデルデータから投与計画をシミュレートできる。
<講義内容と講義計画>
1.代謝 (1):薬物代謝酵素の変動要因、初回通過代謝
2.代謝 (2):肝および固有クリアランス
3.代謝 (3):演習
4.排泄 (1):腎排泄機構、腎クリアランス、糸球体濾過速度
5.排泄 (2):演習
6.排泄 (3):胆汁中排泄・腸肝循環
7.相互作用 (1):薬物動態に起因する相互作用
8.相互作用 (2):薬効に起因する相互作用
9.薬動学 (1):非線形性薬物動態
10.薬動学 (2):モデルによらない薬物動態解析法
11.TDM の意義と各論
12.総合演習 (1)
13.総合演習 (2)
14.総合演習 (3)
15.まとめ
32
S
<評価方法>
中間試験および期末試験の合計で評価する。
<使用教材>
1)「エピソード薬物動態学 TSUJI’S PHARMACOKINETICS-薬物動態学の解明-」
辻彰、寺崎哲也、荻原琢男監修、京都廣川書店、価格 6,300 円+税
2)
「パザパ薬学演習シリーズ(6)薬物速度論演習」灘井雅行、荻原琢男、
林弥生著、京都廣川書店価格 2,800 円+税
3)
「パザパ薬学演習シリーズ(9)生物薬剤学演習」伊藤清美、荻原琢男、
宮内正二著、京都廣川書店価格 2,800 円+税
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○テーラーメイド医療学(専門科目)
担当者:林・荒川┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 選択
<講義目標>
患者の薬に対する感受性には大きな個人差があることが知られている。体内動態
の変動要因となる様々な事象を理解し、
個々の患者に応じた投与計画を立案でき
るようになるために、薬物治療の個別化に関する基本的知識と技能を修得する。
<到達目標>
・薬物の作用発現に及ぼす代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。
・薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。
・遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。
・新生児、乳児に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・幼児、小児に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・高齢者に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・生殖、妊娠時における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・授乳婦に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・栄養状態の異なる患者(肥満など)に対する薬物治療で注意すべき点を説明
できる。
・腎臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・肝臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・心臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・患者固有の薬動学的パラメーターを用いて投与設計ができる。
・ポピュレーションファーマコキネティクスの概念と応用について概説できる。
・薬動力学的パラメーターを用いて投与設計ができる。
・薬物作用の日内変動を考慮した用法について概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 年齢的要因:新生児、乳児、幼児、小児、高齢者
第 2 回 生理的要因:生殖、妊娠時、授乳婦
第 3 回 合併症:腎疾患、肝疾患、心疾患
第 4 回 遺伝的素因 (1)
第 5 回 遺伝的素因 (2)
第 6 回 薬物間相互作用 (1)
第 7 回 薬物間相互作用 (2)
第 8 回 まとめ
第 9 回 薬動学: モデルによらない薬物動態解析法
第 10 回 薬動学: 非線形性の薬物動態
第 11 回 投与計画:ポピュレーションファーマコキネティクスの概念と応用
第 12 回 投与計画:患者固有の薬動学的パラメーターを用いた投与設計
第 13 回 Therapeutic Drug Monitoring
第 14 回 テーラーメイド医療の実践:外部講師招聘
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験(90%)およびレポート(10%)で総合的に評価を行う。
<使用教材>
1)
「テーラーメイド医療学第1版」吉田隆、柴崎浩美、横川彰朋著京都廣川書店
価格 6,000 円+税
2)
「パザパ薬学演習シリーズ(6)薬物速度論演習」灘井雅行、荻原琢男、
林弥生著、京都廣川書店価格 2,800 円+税
3)
「パザパ薬学演習シリーズ(9)生物薬剤学演習」伊藤清美、荻原琢男、
宮内正二著、京都廣川書店価格 2,800 円+税
4)配布資料
<備考>
パザパ薬学演習シリーズから毎回の該当範囲を宿題とし、
次回の講義中にミニテ
ストを行い理解度を確認する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○臨床化学(専門科目)
担当者:阿部 すみ子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 必修
<講義目標>
生命のメカニズムを化学的に解析するために、生物化学分析の基礎、原理、方法
に関する基本的知識を修得する。
<到達目標>
・吸光光度法、分離分析法、免疫化学法、自動分析法などの生物化学分析法の
原理を説明できる。
・グルコースなどの糖質の測定法と関連する疾患を挙げることができる。
・主要蛋白質の種類を列挙し、測定法と関連する疾患を説明できる。
・脂質の体内での生合成と代謝と関連する疾患を挙げることができる。
・酵素の分類、活性測定法、血清酵素活性の変動の機序を挙げることができる。
・血清酵素活性が変動する疾患、活性測定法と検体の取り扱いを説明できる。
・血清酵素活性測定、アイソザイム分析の意義と方法を挙げることができる。
・非蛋白性窒素化合物: 体内での生合成、血漿中濃度測定の意義と測定法を
説明できる。
・イオン、酸アルカリ平衡の原理と測定法を列挙し、関連する疾患を説明できる。
・血清中のホルモン測定方法と関連する疾患を挙げることができる。
・生体色素の機能と測定法を列挙し、関連する疾患を挙げることができる。
・癌の悪性度の指標としての遺伝子マーカーを列挙し、血清中の腫瘍マーカー
測定の臨床的意義を説明できる。
・血清中の薬物・毒物の分析法を列挙し、毒性を説明できる。
・機能検査:肝・胆道系、消化管系、腎機能、内分泌機能検査を説明できる。
・酵素・蛍光抗体法などの免疫学的手法の原理と測定法を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 概論
第 2 回 糖質
第 3 回 蛋白質・膠質反応
第 4 回 脂質
第 5 回 酵素
第 6 回 血清酵素
第 7 回 アイソザイム
第 8 回 非蛋白性窒素化合物
第 9 回 無機質
第 10 回 ホルモン
第 11 回 生体色素
第 12 回 腫瘍マーカー
第 13 回 薬物・毒物検査
第 14 回 肝・胆道系、消化管系、腎機能、内分泌機能検査
第 15 回 免疫化学的測定法
<評価方法>
小テストおよび定期試験により総合的に評価する。
<使用教材>
薬学生のための臨床化学 後藤順一・片山善章編 南江堂
<備考>
授業外学習の内容:毎回授業の最後に行う重要項目のテスト内容を復習する。
次回の授業で正解の確認を行い、検査値の吸収に努力する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●臨床医学概論(専門科目)
担当者:村上 孝┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
臨床医学の基本的な考え方を理解する。疾患の病因と診断の概略を知る。症候論
を通して代表的疾患(循環器系疾患、呼吸器系疾患、神経・筋系疾患、感染症、
肝・胆道系疾患、消化器系疾患、腎疾患、内分泌•代謝疾患など)の診断・治療・
管理・予防法について理解する。
<到達目標>
・以下の症候について、生じる原因とそれらを伴う代表的疾患を説明できる:
発熱、頭痛、発疹、黄疸、チアノーゼ、脱水、浮腫、悪心・嘔吐、嚥下障害、
腹痛・下痢、便秘、腹部膨満、貧血、出血傾向、胸痛、心悸亢進・動悸、
高血圧、低血圧、ショック、呼吸困難、咳、口渇、月経異常、痛み、意識障害、
運動障害、知覚障害、記憶障害、しびれ、けいれん、血尿、頻尿、排尿障害、
視力障害、聴力障害、めまい。
・新生児マススクリーニングの意義について説明し、代表的な検査項目を列挙できる。
・母子感染する疾患を列挙し、その予防対策について説明できる。
・予防接種法と結核予防法の定める定期予防接種の種類を挙げ、接種時期などを説明できる。
・心臓および血管系における代表的な疾患を挙げることができる。
・循環器系・呼吸器系・神経・筋疾患の生理的検査法を説明できる(心電図、
心音図、脈波、脳波、筋電図、ガス代謝、血液ガス、酸塩基平衡)
。
・消化器系の部位別(食道、胃・十二指腸、小腸・大腸、胆道、肝臓、膵臓)に
代表的な疾患を挙げることができる。
・消化性潰瘍、腸炎、肝炎・肝硬変、膵炎の病態、適切な治療薬と使用上の注意を説明できる。
・消化器系の癌、胃炎、薬剤性肝障害、胆石症、虫垂炎、クローン病について概説できる。
・糖尿病とその合併症、高血圧、虚血性心疾患の病態生理、治療、使用上の注意を説明できる。
・高脂血症、高尿酸血症・痛風の病態生理、治療薬、およびその使用上の注意を説明できる。
・脳血管疾患の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 臨床医学の性質と特徴(概論)
第 2 回 症候論 1(診察)
第 3 回 症候論 2(所見)
第 4 回 症候論 3(検査 1)
第 5 回 症候論 4(検査 2)
第 6 回 先天性疾患
第 7 回 予防医学の概念
第 8 回 まとめと確認
第 9 回 生活習慣病 1(糖尿病、高血圧、動脈硬化症)
第 10 回 生活習慣病 2(心脳血管系の異常)
第 11 回 消化器系 1
第 12 回 消化器系 2
第 13 回 消化器系 3
第 14 回 消化器系 4
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果(90%)
、授業参加度(10%)
<使用教材>
教科書:「臨床病態学 総論」
(北村聖:編、ヌーヴェルヒロカワ:第 1〜7 回)
「臨床病態学 2」
(北村聖:編、ヌーヴェルヒロカワ:第 9〜14 回)
毎回講義内容に即したプリントを配布する。
尚、テキストは専門用語の意味を理解するために使用する。
<備考>
授業外学習の内容:授業後には、配布プリントとテキストを活用して専門用語の
意味を理解すること。各自テキストによる復習を行なうこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●臨床生理学(専門科目)
担当者:村上 孝┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
臨床の場では、疾患の診断や治療の評価に様々な生理学検査が実施される。
本講義では、臨床生理学総論(検査の目的と業務範囲、検査の注意事項、患者の
心理と対応、機器の構造と取扱い、安全対策)に加え、主要疾患に対する生理学
的検査法の適応、結果の解釈について理解する。
<到達目標>
・循環器機能検査(心電図、心音図、脈波)を説明できる。
・不整脈、心不全の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
・呼吸器系検査(ガス代謝、血液ガス、酸塩基平衡)を説明できる。
・肺と気道に関する代表的な疾患を挙げ、閉塞性気道疾患(気管支喘息、肺気腫)
の病態生理、適切な治療薬、及び使用上の注意について説明できる。
・超音波検査(超音波の性質、臓器別の検査、画像解析)を説明できる。
・腎臓および尿路における代表的な疾患を挙げることができる。
・ネフローゼ症候群、腎不全の病態生理、適切な治療薬、その使用上の注意を説明できる。
・神経・筋機能検査(脳波、筋電図)を説明できる。
・神経・筋に関する代表的な疾患を挙げることができる。
・脳血管疾患、てんかんの病態生理、適切な治療薬、その使用上の注意について説明できる。
・ホルモンの産生臓器別に代表的な内分泌疾患を挙げ、甲状腺機能異常症、
クッシング症候群、尿崩症の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の
注意について説明できる。
・以下の疾患について概説できる:上気道炎(かぜ症候群)
、インフルエンザ、
慢性閉塞性肺疾患、肺炎、肺結核、肺癌、閉塞性動脈硬化症、心原性ショック、
糸球体腎炎、糖尿病性腎症、尿路感染症、薬剤性腎症、尿路結石、重症筋無力
症、脳炎・髄膜炎、熱性けいれん、脳腫瘍、一過性脳虚血発作、脳血管性痴呆。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 循環器系 1
第 2 回 循環器系 2
第 3 回 循環器系 3
第 4 回 呼吸器 1
第 5 回 呼吸器 2
第 6 回 腎臓•泌尿器 1
第 7 回 腎臓•泌尿器 2
第 8 回 まとめと確認
第 9 回 内分泌•代謝系 1
第 10 回 内分泌•代謝系 2
第 11 回 内分泌•代謝系 3
第 12 回 神経•筋肉系 1
第 13 回 神経•筋肉系 2
第 14 回 神経•筋肉系 3
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果(90%)
、授業参加度(10%)
<使用教材>
教科書: 臨床病態学 1—3(北村聖:編、ヌーヴェルヒロカワ)
参考書:薬剤師・薬学生のための臨床医学(矢崎・乾:編、文光堂)
毎回講義内容に即したプリントを配布する。
尚、テキストは専門用語の意味を理解するために使用する。
参考書は図書室で閲覧可能であり、個人で購入する必要はない。
S
33
<備考>
授業外学習の内容:授業後には、配布プリントとテキストを活用して専門用語の
意味を理解すること。各自テキストによる復習を行なうこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●疾病病理学(専門科目)
担当者:村上 孝┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
様々な疾病の発症メカニズムを遺伝子、細胞、組織レベルで理解する。
併せてそれぞれの疾病の病態生理と臨床検査値の意義について学習し、それぞれ
適切な治療法について理解する。
<到達目標>
・血液・造血器、眼、耳鼻咽喉、皮膚、骨、関節、男性および女性生殖器に関す
る代表的な疾患を挙げることができる。
・貧血や白血病、播種性血管内凝固症候群(DIC)の病態生理、適切な治療薬、
およびその使用上の注意について説明できる。
・緑内障、白内障の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
・めまいの病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
・アトピー性皮膚炎、皮膚真菌症の病態生理、適切な治療薬、使用上の注意を説明できる。
・骨粗しょう症、慢性関節リウマチの病態生理、適切な治療薬、使用上の注意を説明できる。
・前立腺肥大症の病態生理、適切な治療薬、およびその使用上の注意について説明できる。
・以下の疾患を概説できる:変形性関節症、骨軟化症、結膜炎、網膜症、蕁麻疹、
薬疹、水疱症、乾癬、接触性皮膚炎、光線過敏症、メニエール病、アレルギー
性鼻炎、花粉症、副鼻腔炎、中耳炎、上皮小体機能異常症、アルドステロン症、
アジソン病、前立腺癌、血友病、悪性リンパ腫、紫斑病、白血球減少症、血栓・
塞栓、異常妊娠、異常分娩、不妊、子宮癌、乳癌、子宮内膜症。
・循環器系・呼吸器系・神経・筋・消化器系・腎・内分泌疾患の代表的生理検査
法を説明できる(心電図、心音図、脈波、脳波、筋電図、ガス代謝、血液ガス、
酸塩基平衡)
。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 病理学総論
第 2 回 血液・造血器 1
第 3 回 血液・造血器 2
第 4 回 血液・造血器 3
第 5 回 アレルギー•膠原病
第 6 回 皮膚疾患
第 7 回 耳鼻咽喉疾患
第 8 回 まとめと確認
第 9 回 眼疾患
第 10 回 骨•関節疾患
第 11 回 生殖器疾患(女性生殖器)
第 12 回 生殖器疾患(男性生殖器)
第 13 回 精神疾患
第 14 回 感染症
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果(90%)
、授業参加度(10%)
<使用教材>
教科書:臨床病態学 1-3(北村聖:編、ヌーヴェルヒロカワ)
参考書:薬剤師・薬学生のための臨床医学(矢崎・乾:編、文光堂)
毎回講義内容に即したプリントを配布する。
尚、テキストは専門用語の意味を理解するために使用する。
参考書は図書室で閲覧可能であり、個人で購入する必要はない。
<備考>
授業外学習の内容:授業後には、配布プリントとテキストを活用して専門用語の
意味を理解すること。各自テキストによる復習を行なうこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○栄養生理学(専門科目)
担当者:八田 愼一┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 選択
<講義目標>
人の健康維持に必要な栄養素の種類とその代謝機構についての基本的知識を
修得し、さらに生活習慣病や老化などに関連した細胞生理機能に及ぼす食品栄養
の影響について理解する。
<到達目標>
・栄養素を列挙し、それぞれの役割について説明できる。
・各栄養素の消化、吸収、代謝のプロセスを概説できる。
・脂質の体内運搬における血漿リポタンパク質の栄養学的意義を説明できる。
・食品中のタンパク質の栄養価を説明できる。
・エネルギー代謝に関わる基礎代謝量、呼吸商、エネルギー所要量の意味を
説明できる。
・栄養素の栄養所要量の意義について説明できる。
・日本における栄養摂取の現状と問題点について説明できる。
34
S
・栄養素の過不足による主な疾病を列挙し、説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 食事摂取基準
第 2 回 糖質
第 3 回 タンパク質
第 4 回 脂質
第 5 回 肥満
第 6 回 水溶性ビタミン
第 7 回 脂溶性ビタミン
第 8 回 ミネラル ①-多量元素
第 9 回 ミネラル ②-微量元素
第 10 回 カロリー制限
第 11 回 栄養と骨粗鬆症
第 12 回 n-3 系多価不飽和脂肪酸
第 13 回 葉酸
第 14 回 特定保健用食品・栄養機能食品
第 15 回 まとめ
<評価方法>
筆記試験 85%、小テスト・課題 15%
<使用教材>
基礎栄養学、第 3 版、奥恒行他、南江堂。その他、適宜プリントを配布。
<備考>
授業外学習の内容:毎時間小テストを実施するので、講義内容について復習しておく。
講義の復習ならびに講義の範囲外の部分の自習用に課題を課す。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○神経精神医学(専門科目)
担当者:渡辺 俊之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 5年・6年前期 選択
<講義目標>
精神疾患は、投薬の対象となるだけではなく、医薬の効果にも影響を及ぼす可能
性がある。統合失調症やうつ病などの代表的な症状の他に、精神科救急、精神科
リハビリテーション、児童・思春期および老年期精神医学、司法精神医学、薬物・
アルコール依存医学などについて学び、精神疾患の特徴や治療法などを理解する。
<到達目標>
向精神薬の薬理作用のみならず、精神疾患の臨床的特徴および当事者や家族への
対応を理解する。
<講義内容と講義計画>
科目担当者より別途告知。
<評価方法>
出席・授業態度を加味し、筆記試験で評価する。
<使用教材>
『カプラン臨床精神医学ハンドブック(最新版)
DSM‐IV‐TR 診断基準による診療の手引』
ベンジャミン・J-サドック著、メディカルサイエンスインターナショナル
<備考>
詳細は後日科目担当者より告知。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●疾病論(専門科目)
担当者:村上 孝┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 5年・6年前期 必修
<講義目標>
臨床現場では患者さんは様々な症状、
訴えを持って医療機関を訪れる。
このため、
医療従事者はそれぞれの場面で適切な対応が求められる。
本講義ではそれぞれの症候に対する実践的な対応の仕方(診断、鑑別診断、治療
方針)について演習形式で学習する。
<到達目標>
・以下の症候について、生じる原因とそれらを伴う代表的疾患を説明できる:
発熱、頭痛、発疹、黄疸、チアノーゼ、脱水、浮腫、悪心・嘔吐、嚥下障害、
腹痛・下痢、便秘、腹部膨満、貧血、出血傾向、胸痛、心悸亢進・動悸、
高血圧、低血圧、ショック、呼吸困難、咳、口渇、月経異常、痛み、意識障害、
運動障害、知覚障害、記憶障害、しびれ、けいれん、血尿、頻尿、排尿障害、
視力障害、聴力障害、めまい。
・心臓および血管系における代表的な疾患を挙げ、それらの病態生理、治療、
使用上の注意を説明できる。
・呼吸器系の代表的な疾患を挙げ、それらの病態生理、治療、使用上の注意を説明できる。
・消化器系の部位別(食道、胃・十二指腸、小腸・大腸、胆道、肝臓、膵臓)に
代表的な疾患を挙げ、それらの病態生理、治療、使用上の注意を説明できる。
・腎臓および尿路における代表的な疾患を挙げ、それらの病態生理、治療、使用
上の注意を説明できる。
・内分泌•代謝系の代表的な疾患を挙げ、それらの病態生理、治療、使用上の注意
を説明できる。
・神経・筋に関する代表的な疾患を挙げ、それらの病態生理、治療、使用上の
注意を説明できる。
・血液・造血器、眼、耳鼻咽喉、皮膚、骨、関節、男性および女性生殖器に関す
る代表的な疾患を挙げ、それらの病態生理、治療、使用上の注意を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 循環器疾患 1:高血圧症
第 2 回 皮膚疾患:アトピー性皮膚炎
第 3 回 循環器疾患 2:心房細動(不整脈)
第 4 回 消化器疾患 1:大腸がん、胃がん
第 5 回 循環器疾患 3:心不全
第 6 回 内分泌•代謝疾患 1:脂質異常症
第 7 回 消化器疾患 2:消化性潰瘍
第 8 回 内分泌•代謝疾患 2:糖尿病
第 9 回 内分泌•代謝疾患 3:全身性エリテマトーデス
第 10 回 血液•造血器疾患:白血病•リンパ腫•骨髄移植
第 11 回 骨•関節疾患:関節リウマチ
第 12 回 呼吸器疾患:気管支喘息
第 13 回 腎•泌尿器疾患:ネフローゼ症候群、慢性腎不全、前立腺肥大症
第 14 回 耳鼻咽喉疾患:(急性)中耳炎
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果(90%)
、授業参加度(10%)
<使用教材>
教科書:シナリオ 症例解析ー医療の現場で今ー高山 明 総編集:京都広川書店)
参考書:① 臨床病態学 1-3(北村 聖:編、ヌーヴェルヒロカワ)
② 薬剤師・薬学生のための臨床医学(矢崎・乾:編、文光堂)
参考書は図書室で閲覧可能であり、個人で購入する必要はない。
<備考>
次回の授業範囲とテキストの質問事項に対する項目を必ず予習してくること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●医薬品情報学(専門科目)
担当者:岡田 裕子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
薬物治療に必要な情報を医療チームおよび患者に提供するために、医薬品情報の
収集、評価、加工などに関する基本的知識を修得する。
<到達目標>
・医療における医薬品情報管理(DI)業務の必要性と概要を説明できる。
・医薬品の開発過程から市販後までに得られる情報の種類を列挙できる。
・医薬品情報に関係する代表的な法律と制度について概説できる。
・医薬品情報源の一次資料、二次資料、三次資料を列挙し、それらの特徴を説明できる。
・医薬品添付文書・インタビューフォームの位置づけと用途、記載される項目を説明できる。
・医薬品情報を質的に評価する際に必要な基本的項目を列挙できる。
・医薬品情報の加工に関連する情報処理システムを概説できる。
・代表的な薬物相互作用の機序について説明できる。
・臨床試験の代表的な研究デザインの特色を説明できる。
・EBM の基本概念と有用性、EBM 実践のプロセスを説明できる。
・ジェネリック医薬品の役割について概説できる。
・GLP、GCP、GMP、GPSP の概略と意義について説明できる。
・代表的な薬害の例について、その原因と社会的背景を説明できる。
・治験における薬剤師の役割、治験コーディネーターの業務と責任を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 薬剤師の仕事1
第 2 回 薬剤師の仕事2(ジェネリック医薬品も含む)
第 3 回 医薬品添付文書・インタビューフォームとは何か
第 4 回 くすりが市場に出るまでと医薬品情報1
第 5 回 くすりが市場に出るまでと医薬品情報2
第 6 回 医療統計解析の考え方
第 7 回 警告・禁忌
第 8 回 薬物相互作用
第 9 回 病院薬剤部における医薬品情報
第 10 回 薬局における医薬品情報活動(OTCも含む)
第 11 回 新規採用や治験審査における薬の評価(1)有効性・安全性
第 12 回 新規採用や治験審査における薬の評価(2)薬剤疫学
第 13 回 くすりの主な情報源
第 14 回 くすりについて調べる
第 15 回 まとめと確認
<評価方法>
定期試験の結果に受講態度を加味して総合評価する。
<使用教材>
折井孝男編、図解医薬品情報学改訂3版、南山堂
<備考>
毎回の授業終わりに提示される課題を各自で実施して復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●物理薬剤学(専門科目)
担当者:荻原 琢男┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
医薬品及びその製剤の物性を理解するために必要な基礎理論を学ぶ。すなわち、
相平衡、 溶液の性質、 溶解度及び溶解速度に関する基本的知識を修得する。
また、医薬品及びその製剤の安定性に関する理解を深めるため、 化学反応速度
論、 反応速度に影響を与える諸因子に関することを理解する。
<到達目標>
薬学教育モデル・コアカリキュラム C16 製剤化のサイエンスに準拠する。
製剤化の方法と意義を理解するために、
薬物と製剤材料の物性、
医薬品への加工、
および薬物送達システムに関する基本的知識と技能を修得する。
(1)製剤材料の性質
薬物と製剤材料の性質を理解し、応用するために、それらの物性に関する基本的
知識、および取扱いに関する基本的技能を修得する。
【物質の溶解】
1)溶液の濃度と性質について説明できる。
2)物質の溶解とその速度について説明できる。
3)溶解した物質の膜透過速度について説明できる。
4)物質の溶解に対して酸・塩基反応が果たす役割を説明できる。
【分散系】
1)界面の性質について説明できる。
2)代表的な界面活性剤の種類と性質について説明できる。
3)乳剤の型と性質について説明できる。
4)代表的な分散系を列挙し、その性質について説明できる。
5)分散粒子の沈降現象について説明できる。
【製剤材料の物性】
1)流動と変形(レオロジー)の概念を理解し、代表的なモデルについて説明
できる。
△2)高分子の構造と高分子溶液の性質について説明できる。
3)製剤分野で汎用される高分子の物性について説明できる。
4)粉体の性質について説明できる。
5)製剤材料としての分子集合体について説明できる。
6)
薬物と製剤材料の安定性に影響する要因、
安定化方法を列挙し、
説明できる。
△7)粉末X線回折測定法の原理と利用法について概略を説明できる。
△8)製剤材料の物性を測定できる。
(技能)
)
(2)剤形をつくる
医薬品の用途に応じた適切な剤形を調製するために、製剤の種類、有効性、安全
性、品質などに関する基本的知識と、調製を行う際の基本的技能を修得する。
【プロドラッグ】
1)代表的なプロドラッグを列挙し、そのメカニズムと有用性について説明
できる。
<講義内容と講義計画>
到達目標については、コアカリュキュラム C16:製剤化のサイエンスに準拠する。
一般目標:薬物と製剤材料の性質を理解し、応用するために、それらの物性に
関する基本的知識、および取扱いに関する基本的技能を修得する。
【物質の溶解】
溶液の濃度と性質について説明できる。物質の溶解とその速度について説明でき
る。溶解した物質の膜透過速度について説明できる。物質の溶解に対して酸・塩基
反応が果たす役割を説明できる。
【分散系】
界面の性質について説明できる。代表的な界面活性剤の種類と性質について説明
できる。乳剤の型と性質について説明できる。代表的な分散系を列挙し、その性質
について説明できる。分散粒子の沈降現象について説明できる。
【製剤材料の物性】
流動と変形(レオロジー)の概念を理解し、代表的なモデルについて説明できる。高分子
の構造と高分子溶液の性質について説明できる。製剤分野で汎用される高分子の
物性について説明できる。粉体の性質について説明できる。製剤材料としての分
子集合体について説明できる。薬物と製剤材料の安定性に影響する要因、安定化
方法を列挙し、説明できる。粉末 X 線回折測定法の原理と利用法について概略を
説明できる。
【プロドラッグ】
代表的なプロドラッグを列挙し、そのメカニズムと有用性について説明できる。
1.物理薬剤学の薬剤学全体の中での位置づけ
2,3,4.物理薬剤学で必要な物理化学の知識(復習).熱力学,束一性,浸透圧
5,6.粉体の科学 粒子径,表面積,粒子内での分子配列(結晶多形など),粉体の性質
(ぬれ,充填性など)
7.溶解度,溶解速度(溶解度に影響する各種因子),溶解性の改善
8.9.界面現象,表面張力,分散系
10.レオロジー 弾性変形,粘性流動,粘弾性,レオロジー的性質の評価,高分子の物性
11.12.医薬品の安定性と安定化,反応速度,反応次数,速度定数,反応速度式,
S
35
擬 1 次反応と擬 0 次反応
13.製剤化のための医薬品修飾,プロドラッグ
14.15.総合演習,レポート <想定総時間数 15>
<授業外学習の内容>
対象者を絞った特に計算問題を中心とした補講(2 回)および期末試験の講評を
行う。配布資料は 1 回目の授業の際にすべて冊子にして配布し、予復習のための
便宜を図る。
<評価方法>
期末試験(100%)
※単なる暗記ではなく、物理薬剤学の本質を理解しているか否かに重点を置く。
<使用教材>
①「わかりやすい物理薬剤学(廣川書店)
」
②「パザパ薬学演習シリーズ⑤ 物理薬剤学・製剤学演習」
③適宜、
「日本薬局方解説書(廣川書店)
」も使用する
<備考>
事前に講義資料を冊子にして配布するので、予習・復習の履行を望む。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●製剤学(専門科目)
担当者:梶田 昌裕┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
製剤学では薬物の有効性を最大限に発揮できるように、薬物を体内に送り込む
ために必要は知識を習得することを目標とする。
具体的には、下記の項目について学習する。
①薬物と製剤材料に関する物性について
②医薬品の各種剤形と投与経路の特徴について
③製剤の製造方法と製剤用機器について
④ドラックデリバリーシステム(DDS)の概念と応用について
<講義内容と講義計画>
第 1 回 薬剤学総論・製剤学総論
第 2 回 経口投与する製剤・口腔内に適用する製剤 I
第 3 回 経口投与する製剤・口腔内に適用する製剤 II
第 4 回 経口投与する製剤・口腔内に適用する製剤 III
第 5 回 無菌製剤 I
第 6 回 無菌製剤 II
第 7 回 その他の製剤
第 8 回 まとめ
第 9 回 製剤試験法I
第 10 回 製剤試験法 II
第 11 回 薬物送達システム(DDS)の概念
第 12 回 DDS I(吸収改善)
第 13 回 DDS II(放出制御)
第 14 回 DDS III(ターゲティング)
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験の結果及び、受講態度(出席数・受講姿勢)等からの総合評価
<使用教材>
わかりやすい物理薬剤学(廣川書店), 適宜資料を配布
<備考>
日本薬局方解説書を併用
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●調剤学(専門科目)
担当者:増田 寛樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
調剤とは、医師、歯科医師らの処方により,医薬品を使用して特定の患者の特定
の疾病に対する薬剤を、特定の使用法に適合するように調製し、患者に交付する
業務をいい、薬剤師の職能により、患者に投与する薬剤の品質、有効性及び安全
性を確保することである。調剤の実施には、処方点検、薬剤の調製、服薬指導の
3つの要素があり、その3つの要素における基礎的な知識を身につける。
<到達目標>
・処方せんの法的位置づけと機能について説明できる。
・処方オーダリングシステムを概説できる。
・処方せんの種類、特徴、必要記載事項について説明できる。
・調剤を法的根拠に基づいて説明できる。
・代表的な医薬品の用法・用量および投与計画について説明できる。
・薬物の用量と作用の関係を説明できる。
・患者の特性(新生児、小児、高齢者、妊婦など)に適した用法・用量について
説明できる。
・疑義照会の意義について、法的根拠を含めて説明できる。
・代表的な配合変化の組合せとその理由を説明できる。
・代表的な医薬品について効能・効果、用法・用量を列挙できる。
36
S
・代表的な医薬品について警告、禁忌、副作用を列挙できる。
・代表的な医薬品について相互作用を列挙できる。
・代表的な薬物相互作用の機序について説明できる。
・種々の剤形とその使い方について概説できる。
・薬物の代表的な投与方法(剤形、投与経路)を列挙し、その意義を説明できる。
・疑義照会の流れを説明できる。
・医薬品管理の意義と必要性について説明できる。
・毒薬・劇薬の管理および取扱いについて説明できる。
・麻薬、向精神薬などの管理と取扱い(投薬、廃棄など)について説明できる。
・血漿分画製剤の管理および取扱いについて説明できる。
・輸血用血液製剤の管理および取扱いについて説明できる。
・代表的な生物製剤の種類と適応を説明できる。
・注射剤の代表的な配合変化を列挙し、その原因を説明できる。
・代表的な輸液と経管栄養剤の種類と適応を説明できる。
・栄養素(三大栄養素、ビタミン、ミネラル)を列挙し、それぞれの役割につい
て説明できる。
・代表的な医薬品の副作用の初期症状と検査所見を具体的に説明できる。
・代表的な中毒原因物質の解毒処置法を説明できる。
・誤りを生じやすい調剤例を列挙できる。
・代表的な医薬品の服薬指導上の注意点を列挙できる。
・服薬指導に必要な患者情報を列挙できる。
・腎臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・肝臓疾患を伴った患者における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・TDM が必要とされる代表的な薬物を列挙できる。
・問題志向型システム(POS)を説明できる。
・医薬品の適正使用における薬剤師の役割について概説できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 処方せんと調剤業務Ⅰ(内用剤・外用剤):処方せんに基づく調剤
第 2 回 処方せんと調剤業務Ⅱ(内用剤・外用剤):処方オーダリングシステム、 医薬品の
投与法
第 3 回 処方せんと調剤業務Ⅲ(内用剤・外用剤):配合変化と薬物相互作用
第 4 回 処方せんと調剤業務Ⅳ(内用剤・外用剤):疑義照会、調剤薬鑑査
第 5 回 服薬指導Ⅰ:処方せんの意図、重大な副作用
第 6 回 ここまでのまとめと確認
第 7 回 処方せんと調剤業務Ⅴ(注射剤):輸液療法
第 8 回 処方せんと調剤業務Ⅵ(注射剤):高カロリー輸液の組成
第 9 回 処方せんと調剤業務Ⅶ(注射剤):配合変化
第 10 回 服薬指導Ⅱ:腎移植時における薬物血中濃度モニタリング、薬歴管理
第 11 回 生物由来製品・特定生物由来製品、病院薬局製剤等
第 12 回 医薬品の管理、特殊医薬品(救急用医薬品、血液製剤等)
第 13 回 処方せん調剤における医薬品情報:医薬品情報の種類
第 14 回 医薬品の適正使用
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験の成績のみにより評価する。
<使用教材>
調剤学総論(堀岡正義著:南山堂)のほかに適宜資料を配布する。
<備考>
第 1 回目の授業において、評価及びスケジュールを提示する。また、薬物血中濃度
モニタリング概論、服薬指導の実際及び医療安全管理に関しては、それぞれ実務
実習事前学習Ⅰ及び育薬倫理学で、具体例を提示し説明する。
<授業外学習の内容>
授業中に示す教科書「調剤学総論(堀岡正義著)」及び配布資料のポイントを
予習・復習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○評価医療科学(専門科目)
担当者:林・荻原┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 選択
<講義目標>
評価医療科学(レギュラトリアルサイエンス)は、限りなく進歩する医療技術や
創薬技術を、社会や人間と調和の取れた最も望ましい姿として発展させるために、
科学と人間との間を正しく調整する新しい学問分野である。
本科目では、将来患者さんに安全で適切な医薬品を提供できる薬剤師や製薬企業
の従業員・行政関係者等になるために、医薬品の誕生から適正使用までに対する
適切な評価・調整に関する知識を習得し、評価医療科学の学問としての重要性を
理解する。
<到達目標>
将来、医薬品開発と生産に参画できるようになるために、医薬品開発の各プロセ
スについての基本的知識を修得し、
併せてそれらを実施する上で求められる適切
な態度を身につける。
(1)医薬品開発と生産のながれ
医薬品開発と生産の実際を理解するために、医薬品創製と製造の各プロセスに
関する基本的知識を修得し、社会的重要性に目を向ける態度を身につける。
【医薬品開発のコンセプト】
△1)医薬品開発を計画する際に考慮すべき因子を列挙できる。
2)疾病統計により示される日本の疾病の特徴について説明できる。
【医薬品市場と開発すべき医薬品】
△1)医療用医薬品で日本市場および世界市場での売上高上位の医薬品を列挙
できる。
△2)新規医薬品の価格を決定する要因について概説できる。
3)ジェネリック医薬品の役割について概説できる。
△4)希少疾病に対する医薬品(オーファンドラッグ)開発の重要性について説明
できる。
【非臨床試験】
△1)非臨床試験の目的と実施概要を説明できる。
【医薬品の承認】
△1)臨床試験の目的と実施概要を説明できる。
△2)医薬品の販売承認申請から、承認までのプロセスを説明できる。
3)市販後調査の制度とその意義について説明できる。
△4)医薬品開発における国際的ハーモナイゼーション(ICH)について概説
できる。
【医薬品の製造と品質管理】
△1)医薬品の工業的規模での製造工程の特色を開発レベルのそれと対比させて
概説できる。
△2)医薬品の品質管理の意義と、薬剤師の役割について説明できる。
△3)医薬品製造において環境保全に配慮すべき点を列挙し、その対処法を概説
できる。
【規範】
1)GLP(Good Laboratory Practice)
、GMP (Good Manufacturing Practice)、
GCP (Good Clinical Practice)、GPMSP (Good Post-Marketing Surveillance
Practice)の概略と意義について説明できる。
【特許】
△1)医薬品の創製における知的財産権について概説できる。
【薬害】
1)代表的な薬害の例(サリドマイド、スモン、非加熱血液製剤、ソリブジン
など)について、その原因と社会的背景を説明し、これらを回避するための
手段を討議する。
(知識・態度)
(2)リード化合物の創製と最適化
ドラッグデザインの科学的な考え
<講義内容と講義計画>
対応する以下の SBO に沿って,必要に応じて外部講師を招聘し、講義を進める。
1.古典的な医薬品開発から理論的な創薬への歴史について概説できる.
2.医薬品開発を計画する際に考慮すべき因子を列挙できる.
3.医薬品開発の標的となる代表的な生体分子を列挙できる.
4.医薬品と標的生体分子の相互作用を,具体例を挙げて立体科学的観点から説明
できる.
5.代表的なスクリーニング法を列挙し,概説できる.
6.医療医薬品で日本市場および世界市場での売上高上位 10 位に入る医薬品を
列挙できる.
7.ジェネリック医薬品の社会的役割について概説できる.
8.非臨床試験の目的と実施概要を説明できる.
9.臨床試験の目的と実施概要を説明できる.
10.医薬品の販売承認申請から,承認までのプロセスを説明できる.
11.市販後調査の制度とその意義について説明できる.
12.治験に関してヘルシンキ宣言が意図するところを説明できる.
13.医薬品創製における治験の役割を説明できる.
14.評価医療科学のトピックス
15.まとめ
<授業外学習の内容>
配布資料は 1 回目の授業の際にすべて冊子にして配布し、予復習のための便宜を
図る。
<評価方法>
定期試験(50%)と出席レポート(50%)で総合的に評価を行う。
<使用教材>
なし。すべて配布資料でまかなう。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●育薬倫理学(専門科目)
担当者:増田 寛樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年後期 必修
<講義目標>
「育薬」とは生まれた子供を大切に育て、未来への可能性を開く育児のように、
薬をより良い医薬品へと育てていくことである。すなわち、市販後の医薬品が
適正使用されているかを監視するとともに、新たな適応や使用方法を検証する
臨床研究に薬剤師として貢献することである。
薬害
(サリドマイド等)
に始まり、
妊娠時の服薬による胎児への影響と服薬継続に対する薬剤評価について学ぶ。
続いて、治験(創薬)から市販後の医薬品における臨床研究へと展開し、市販後
における医薬品情報、医療安全管理、薬剤評価等を通して、薬剤師としての役割・
倫理を理解する。
<到達目標>
・医療における薬剤師の使命や倫理などについて概説できる。
・薬害について具体例を挙げ、その背景を概説できる。
・代表的な薬害の例(サリドマイド、スモン、非加熱血液製剤、ソリブジンなど)
について、その原因と社会的背景を説明できる。
・生殖、妊娠時における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・授乳婦に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
・妊婦・授乳婦及びその家族の心理状態を把握し、配慮する。
・ヘルシンキ宣言の内容を概説できる。
・医薬品開発における国際的ハーモナイゼーション(ICH)について概説できる。
・治験に関してヘルシンキ宣言が意図するところを説明できる。
・医薬品創製における治験の役割を説明できる。
・治験(第Ⅰ、ⅡおよびⅢ相)の内容を説明できる。
・公正な治験の推進を確保するための制度を説明できる。
・治験業務に携わる各組織の役割と責任を概説できる。
・治験における薬剤師の役割(治験薬管理者など)を説明できる。
・治験コーディネーターの業務と責任を説明できる。治験コーディネーターの
業務と責任を説明できる。
・治験に際し、被験者に説明すべき項目を列挙できる。
・医療の担い手が守るべき倫理規範を説明できる。
・インフォームド・コンセントの定義と必要性を説明できる。
・臨床試験の目的と実施概要を説明できる。
・医薬品の販売承認申請から、承認までのプロセスを説明できる。
・市販後調査の制度とその意義について説明できる。
・薬剤師業務の中で起こりやすい事故事例を列挙し、その原因を説明できる。
・疫学データを解釈する上での注意点を列挙できる。
・医薬品として必須の情報を列挙できる。
・医薬品の市販後に得られる情報の種類を列挙できる。
・医薬品情報源として代表的な二次資料、三次資料を列挙し、それらの特徴を
説明できる。
・医薬品情報の加工、提供、管理の際に、知的所有権、守秘義務に配慮する。
・医薬品に関する論文を評価、要約し、臨床上の問題を解決するために必要な
情報を提示できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 薬に携わる薬剤師の倫理:サリドマイド薬害被害者の声
第 2 回 薬害の事例における原因と社会的背景
第 3 回 妊娠時及び授乳時の服薬カウンセリング:服薬指導の実際
第 4 回 妊娠時の服薬カウンセリングのための薬剤情報の検索及び評価
第 5 回 授乳時の服薬カウンセリングのための薬剤情報の検索及び評価
第 6 回 臨床試験(治験、自主臨床試験)におけるヘルシンキ宣言、各種倫理綱領等
第 7 回 GCP(医薬品・医療機器等の臨床試験の実施の基準):育薬への展開する
ための基礎
第 8 回 治験における薬剤師の役割及び治験コーディネーター CRC の業務
第 9 回 製造販売後調査(再審査、再評価等)及び医薬品による副作用等による
健康被害救済制度
第 10 回 臨床試験に対する薬学的貢献
第 11 回 医療安全管理Ⅰ:「失敗学」の視点からリスクマネジメントへのアプローチ
第 12 回 医療安全管理Ⅱ:「薬剤師の視点」を培うための医療事故対策の仮想演習
第 13 回 薬剤疫学Ⅰ:医薬品情報(収集・評価・蓄積・提供)の視点
第 14 回 薬剤疫学Ⅱ:論文評価からの薬剤評価へのアプローチ
第 15 回 まとめ
<評価方法>
定期試験(90%)及び受講参加度・レポート(10%)にり総合的に評価する。
<使用教材>
妊婦への服薬指導(田中憲一・佐藤博著:南山堂)
、
調剤学総論(堀岡正義著:南山堂)のほかに適宜資料を配布する。
<備考>
育薬倫理学を通して、薬を育てるだけでなく、「リスクを採る薬剤師」を育てる。
<授業外学習の内容>
予め配布する使用教材(教員作成資料)を予習すること。特に、臨床試験(治験)・
市販後臨床試験における「専門用語・略語」等を予習した上で授業に臨むこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○情報科学(専門科目)
担当者:田中 祐司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 選択
<講義目標>
コンピューター・リテラシーの一環として薬学の基礎となるバイオインフォ
マティクスの概要を理解し、そのツールを使いこなす。
<到達目標>
・バイオインフォマティクスの概要を説明できる。
・遺伝子の核酸配列を収集し、その特徴を説明できる。
・遺伝子の核酸配列の類似性について説明できる。
・遺伝子の多型について説明できる。
・タンパク質配列の類似性について説明できる。
S
37
・タンパク質の細胞内局在化予測について説明できる。
・タンパク質の高次構造予測について説明できる。
・発現プロファイルについて説明できる。
・パスウェイ解析について説明できる。
・プロテオミクスについて説明できる。
・化合物の名前から構造式や生理活性を検索できる。
・ゲノム創薬について理解出来る。
・薬物代謝情報を収集し理解できる。
・多型情報解析:SNP の情報と疾患の関連について理解できる
・キーワードによる配列検索、文献、文書データについて説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 バイオインフォマティクスの概要
第 2 回 核酸配列の解析 1: 遺伝子の核酸配列の収集
第 3 回 核酸配列の解析 2: 遺伝子の核酸配列の類似性
第 4 回 核酸配列の解析 3: 遺伝子の多型
第 5 回 タンパク質配列の解析 1: 類似性
第 6 回 タンパク質配列の解析 2: 細胞内局在化予測
第 7 回 タンパク質配列の解析 3: 高次構造予測
第 8 回 知識の確認
第 9 回 発現プロファイル
第 10 回 パスウェイ解析
第 11 回 構造式・生理活性の検索
第 12 回 ゲノム創薬
第 13 回 薬物代謝情報の収集
第 14 回 多型情報解析:SNP の情報と疾患の関連
第 15 回 知識の確認
<評価方法>
定期試験の結果と授業態度(出席・レポート)から総合的に評価する。
<使用教材>
中村保一ほか編集「バイオデータベースとウェブツールの手とり足とり活用術」
(羊土社)の他に適宜プリントを配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回の授業の終わりに提示される課題について各自調査し
レポートにまとめる。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●推測統計学(専門科目)
担当者:吉田 真┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
医学・薬学における臨床試験や実験データを適切に解析するために、統計的な
考え方やデータの特徴に応じた検定方法を習得する。
<到達目標>
・基本的な統計量(平均値、標準誤差、信頼区間など)を説明できる。
・帰無仮説の概念および検定と推定の違いを説明できる。
・代表的な分布(正規分布、t分布など)について概説できる。
・主なパラメトリック検定とノンパラメトリック検定の使い分けを説明できる。
・二群間の差の検定(t検定、χ2 検定など)を実施できる。
・主な回帰分析と相関係数の検定について概説できる。
・基本的な生存時間解析法(Kaplan-Meier 曲線など)について概説できる。
・臨床研究の代表的な手法を列挙し、それらの特徴を概説できる。
・臨床研究におけるバイアス・交絡について概説できる。
・観察研究での主な疫学研究デザインについて概説できる。
・副作用の因果関係を評価するための方法について概説できる。
・優越性試験と非劣性試験の違いについて説明できる。
・介入研究の計画上の技法について概説できる。
・統計解析時の注意点について概説できる。
・介入研究の効果指標の違いを、例を挙げて説明できる。
・臨床研究の結果の主なパラメータ(相対リスクなど)を説明し計算できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 データの整理 - 記述統計学 第 2 回 確率分布
第 3 回 不偏推定量と標本分布 - 推測統計学 第 4 回 信頼区間の推定、χ2 分布と F 分布
第 5 回 検定の基本
第 6 回 2群間の平均の差の検定
第 7 回 分散分析
第 8 回 多重比較法
第 9 回 カテゴリーデータの検定(1)
第 10 回 カテゴリーデータの検定(2)
第 11 回 回帰分析と相関係数
第 12 回 生存分析
第 13 回 臨床研究の手法とデザイン(1)
第 14 回 臨床研究の手法とデザイン(2)
第 15 回 まとめと確認
38
S
<評価方法>
定期試験の結果に受講態度(小テストなど)を加味して総合評価する。
<使用教材>
栗原伸一「入門統計学 – 検定から多変量解析・実験計画法まで -」オーム社
参考書:奥田千恵子「道具としての統計学」金芳堂
加納克己、高橋秀人「基礎医学統計学」南江堂
福原俊一「臨床研究の道標」健康医療評価研究機構
その他講義に必要な資料は、適宜プリントにて配布する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回の授業の終わりに提示される課題や練習問題について
各自復習をしておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬事関連法規(専門科目)
担当者:大澤 剛┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 必修
<講義目標>
薬剤師を取り巻く制度や業務上必要な法令等について学習し、これらを遵守する
ための基礎的知識を身につける。
<到達目標>
・薬剤師として働くために必要な法令の内容が理解できる。
・医療提供施設としての薬局の責務や業務に関係する法律が理解できる。
・薬剤師に必要な社会保障制度の概要が理解できる。
・社会から期待される薬剤師の役割をイメージできる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 法律、倫理と責任
第 2 回 薬事法 ①総論
第 3 回 薬事法 ②製造販売・承認・治験
第 4 回 薬事法 ③薬局・医薬品販売業
第 5 回 薬事法 ④まとめ
第 6 回 薬剤師法
第 7 回 麻薬等の取締法 ①総論
第 8 回 麻薬等の取締法 ②各論
第 9 回 毒物及び劇物取締法 ①総論
第 10 回 毒物及び劇物取締法 ②各論
第 11 回 医療法、医師法
第 12 回 社会保障制度 ①総論
第 13 回 社会保障制度 ②医療保険制度
第 14 回 社会保障制度 ③高齢者医療制度等
第 15 回 薬剤師に求められる役割
<評価方法>
受講態度(出席等)
、小テスト及び期末試験の結果を総合して評価する。
<使用教材>
薬事関連法規(南江堂)
<備考>
各法律が終了する区切りに小テストを実施するので学習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●医療福祉学(専門科目)
担当者:櫻井 邦夫┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年後期 必修
<講義目標>
高齢社会の進展や疾病構造の変化に伴い、医療と福祉ニーズは多様化・複雑化・
高度化してきているため、
医療と福祉の連携・協働・統合の必要性が高まっている。
この状況を踏まえ、医療・福祉の関連制度と地域包括ケアシステムを学習する。
<到達目標>
1.医療と福祉制度を理解する
2.医療と福祉の連携、協働、統合を理解する
3.地域社会における薬剤師の役割を理解する
<講義内容と講義計画>
第 1 回 最近の福祉・医療事情
第 2 回 社会保障制度改革 (1)
第 3 回 社会保障制度改革 (2)
第 4 回 最近の医療政策の動向 (1)
第 5 回 最近の医療政策の動向 (2)
第 6 回 高齢者福祉サービス (1)
第 7 回 高齢者福祉サービス (2)
第 8 回 障害者福祉サービス
第 9 回 地域福祉
第 10 回 地域包括ケアシステムの構築 (1)
第 11 回 地域包括ケアシステムの構築 (2)
第 12 回 薬剤師の対人サービスの基本視点
第 13 回 権利擁護
第 14 回 事例研究
第 15 回 まとめ
<評価方法>
試験レポート・出席状況等を総合的に評価する。
<使用教材>
テキストは不使用のため、授業時に資料を配布する。
<備考>
医療と福祉に関する日々のニュース等に注目されたい。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●医療経済学(専門科目)
担当者:町田 修三┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年後期 必修
<講義目標>
将来医療関連の現場で働く可能性のある学生が、医療経済関連の知識や医療の
実態を学び、専門家としての基礎知識を身につける。
<到達目標>
下に示す講義内容の各トピックについて正しく理解し、他者に対して説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 イントロダクション:日本の医療の基礎知識
第 2 回 医療需要(医療需要の特徴)
第 3 回 医療の供給体制(医療労働市場、医療の質)
第 4 回 国民医療費の分析
第 5 回 診療報酬と薬価制度(医療と薬剤の価格の決まり方)
第 6 回 日本の医療制度と医療改革
第 7 回 世界の医療制度Ⅰ(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ)
第 8 回 世界の医療制度Ⅱ(途上国と新興国)
第 9 回 医療マネジメントⅠ(病院の経営分析)
第 10 回 医療マネジメントⅡ(選ばれる病院になるための戦略)
第 11 回 医薬品産業の分析Ⅰ(製薬企業の行動と産業構造)
第 12 回 医薬品産業の分析Ⅱ(医薬品卸企業の行動と産業構造)
第 13 回 薬剤経済学Ⅰ(薬剤の費用-効果分析、モデル分析)
第 14 回 薬剤経済学Ⅱ(演習)
第 15 回 全体のまとめと確認テスト
<評価方法>
定期試験 80%、講義評価(コメントペーパー、小レポート)20%
<使用教材>
必修テキストはないが、推薦テキストは多数ある。講義の中で紹介する。
講義に使用する教材や資料、データは、適宜授業中に配布する。
<備考>
毎回の授業に先立って、レジメ、統計資料、特集記事等を配布するので、予習して
授業に臨むこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●実務事前学習Ⅰ(専門科目)
担当者:増田 寛樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年前期 必修
<講義目標>
卒業後、薬剤師として医療に参画できるようになるために、5 年次の病院実務
実習、薬局実務実習に先立って、講義・演習を通して、処方せん調剤及び服薬
指導等の薬剤師業務を理解する。
<到達目標>
【事前学習を始める前に】
・医療における薬剤師の使命や倫理などについて概説できる。
・医療の現状をふまえて、薬剤師の位置づけと役割、保険調剤について概説できる。
・チーム医療の構成や各構成員の役割、連携と責任体制を説明できる。
・チーム医療における薬剤師の役割を説明できる。
・医薬分業の仕組みと意義を概説できる。
【処方せんと調剤】
・処方せんの法的位置づけと機能について説明できる。
・処方オーダリングシステムを概説できる。
・処方せんの種類、特徴、必要記載事項について説明できる。
・調剤を法的根拠に基づいて説明できる。
・代表的な処方せん例の鑑査における注意点を説明できる。
・不適切な処方せんの処置について説明できる。
・代表的な医薬品の用法・用量および投与計画について説明できる。
・患者に適した剤形を選択できる。
(知識・技能)
・患者の特性(新生児、小児、高齢者、妊婦など)に適した用法・用量について
説明できる。
・病態(腎、肝疾患など)に適した用量設定について説明できる。
・服薬指導の意義を法的、倫理的、科学的根拠に基づいて説明できる。
【疑義照会】
・疑義照会の意義について、法的根拠を含めて説明できる。
・代表的な配合変化の組合せとその理由を説明できる。
・不適切な処方せん例について、その理由を説明できる。
・代表的な医薬品について効能・効果、用法・用量を列挙できる。
・代表的な医薬品について警告、禁忌、副作用を列挙できる。
・代表的な医薬品について相互作用を列挙できる。
・疑義照会の流れを説明できる。
【医薬品の管理と供給】
・医薬品管理の意義と必要性について説明できる。
・代表的な剤形の安定性、保存性について説明できる。
・毒薬・劇薬の管理および取扱いについて説明できる。
・麻薬、向精神薬などの管理と取扱い(投薬、廃棄など)について説明できる。
・血漿分画製剤の管理および取扱いについて説明できる。
・輸血用血液製剤の管理および取扱いについて説明できる。
・代表的な生物製剤の種類と適応を説明できる。
・生物製剤の管理と取扱い(投薬、廃棄など)について説明できる。
・代表的な放射性医薬品の種類と用途を説明できる。
・放射性医薬品の管理と取扱い(投薬、廃棄など)について説明できる。
・院内製剤の意義、調製上の手続き、品質管理などについて説明できる。
・薬局製剤の意義、調製上の手続き、品質管理などについて説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1~5 回 【事前学習前・服薬指導】(講義・演習)
・薬剤師業務:倫理、薬剤師の社会的使命について
・実務実習における態度について:PBL
・薬剤師業務:保険調剤薬局及び病院薬局の薬剤師業務の概要等について
・患者の基本的権利及びインフォームド・コンセント等
・チーム医療における薬剤師の役割(NST、ICT 等)
第 6~13 回 【処方せんと調剤】(講義)
・調剤の法的根拠及び代表的な医薬品の用法・用量及び投与計画等
・処方せんの基礎:疾患と調剤薬
・処方せんの基礎:疾患と調剤薬、最近の処方薬
第 14~19 回【疑義照会】(講義・実習・演習)
・疑義照会と医薬品情報
・疑義照会と患者応対
・患者応対実習:処方せんの受付 DVD、患者応対等
・処方せん上の問題点の指摘(用法・用量、禁忌、相互作用等を含む調剤上注意
すべき事項等)、薬物血中濃度モニタリング概論
第 20・21 回 ここまでのまとめと解説
第 22~28 回 【医薬品の管理と供給】(講義)
・医薬品管理の重要性
・特別な配慮を要する医薬品:毒薬・劇薬・麻薬・向精神薬等
・特別な配慮を要する医薬品:血液製剤、生物学製剤、放射性医薬品等
・製剤化の基礎:病院薬局製剤、消毒薬等
第 29・30 回 ここまでのまとめと解説
第 31~35 回 【リスクマネジメント】(講義)
・安全管理におけるパラダイム(支配的な考え方)
・薬剤業務の中で起こりやすい事故の事例について
・代表的な医薬品の副作用の初期症状等
・薬剤師業務における安全管理:医薬品の副作用、調剤上の危険因子及びその対策等
第 36 回 ここまでのまとめと解説
第 37~41 回 【服薬説明と患者情報】(講義・演習)
・服薬指導:保険調剤薬局(在宅、地域医療への貢献について)
・服薬指導:病院薬局
・服薬指導:ロールプレイ
第 42・43 回 ここまでのまとめと解説
第 44・45 回 【薬剤師と臨床研究】(講義)
・臨床上の諸問題を解決すべく、薬剤師が果たす役割について
<評価方法>
受講参加度・態度・レポート(40%)と小テスト(60%)により総合的に評価する。
<使用教材>
実務実習事前学習のための調剤学(柴﨑正勝ほか著:廣川書店)のほかに
適宜資料を配布する。
<備考>
使用教材の他に教員及び外部講師の資料を配布する。小テストの範囲は講義に
関連する内容(外部講師の講義資料を含む)及び 3 年次後期「調剤学」で使用した
「調剤学総論(堀岡正義著:南山堂)」とする。また、「重要ポイントのまとめ・小テス
ト・解説」を実施し、さらに知識を深めること。また、実務実習事前学習Ⅰでは、
外部講師による「臨床の実際及び最新の知識」を得る好機と捉えている。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●実務事前学習Ⅱ(専門科目)
担当者:関塚 雅之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年通年 必修
<講義目標>
チーム医療を行うにあたり、医療における記録方法に慣れ、医療における共通の
考え方を身につける。また、薬剤師として特に気をつけることを理解し、実践
できるようにする。
<到達目標>
チーム医療における薬剤師の仕事を理解し、実践することができる。チーム医療
における薬剤師の業務から、病院における病棟活動、保険薬局における在宅医療
S
39
への関わりについて理解し、記録の撮り方について理解し実践できる。
<講義内容と講義計画>
【前期】
1)医薬品情報:添付文書、インタビューフォーム、審査資料について概説できる
医薬品情報の重要性を理解し、必要に応じ参照できる。
2)医療制度:医療情報、DPC、登録販売業について概説できる
日本の医療制度の中で薬剤師の業務を実践できる。
3)処方せん調剤:処方せんの書き方、読み方について理解する
処方箋調剤を行うための基礎知識
4)医療経済:在庫管理、インフルエンザ、消毒、感染制御の重要性について理解する
5)喘息、COPD 治療薬:吸入指導について理解する
6)糖尿病治療薬:自己血糖管理とインスリン自己注射を指導できる
7)自己注射:インスリン以外の自己注射(インターフェロン、エピペン等)が指導できる
8)緩和医療:オピオイドの使い方、管理について法律にのっとった対応ができる
9)専門薬剤師制度:HIV、漢方、感染制御、ガン薬物治療の最新の知識の重要性に
ついて理解し、専門薬剤師の必要性につて理解できる
10)抗生物質、免疫抑制薬の TDM の実際について、患者や他の医療職者に説明が
できる
11)精神神経用薬、循環作動薬の TDM の実際について、患者や他の医療職者に説明
ができる
12)安全な抗がん薬の取り扱いについて理解し、リスクマネージメントを実践できる
13)漢方薬の処方、成分を理解し、安全な薬物療法を説明できる
14)消毒薬の重要性と種類について理解し、用途に合わせて最適な消毒薬を選択
できる
15)まとめ
【後期】
1)コミュニケーション、リスク管理を中心に進める
2)循環器領域(心不全、高血圧)における病棟活動、服薬指導、
3)整形外科領域(リウマチ)における病棟活動、服薬指導
4)耳鼻咽喉科領域(中耳炎)における病棟活動、服薬指導
5)外科領域(胃ガン、大腸がん)における病棟活動、服薬指導
6)婦人科領域(乳がん、更年期障害)における病棟活動、服薬指導
7)泌尿器科領域(前立腺がん、腎不全)における病棟活動、服薬指導
8)内分泌領域(糖尿病、甲状腺異常症)における病棟活動、服薬指導
9)CYP、トランスポーターによる相互作用を理解する
10)透析医療:薬物治療の個別化を理解する
11)中毒治療の現状について理解する
12)診断用薬の使い方を理解する
13)造影剤の使い方を理解する
14)副作用重篤度分類を理解する
15)副作用報告制度、副作用救済金制度を理解する
<評価方法>
前期試験、後期試験を総合して評価する。授業中のレポート提出は加点する。
<使用教材>
リアリスティック薬学複合問題、症例解析、治療薬マニュアル
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬学総合演習Ⅰ(専門科目)
担当者:大根田 絹子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年通年 必修
<講義目標>
これまでの4年間に講義・演習・実習を通じて学んで来た基礎薬学から医療薬学
までの各項目を再認識することにより、
各授業科目の位置づけや相互関係を理解
し、実務実習を行うために十分な知識・技能・態度が身についていることを確認
する。
<到達目標>
・生命に関わる職業人として他人に対する適切な行動・態度が判断できる。
・物理系薬学領域で薬学生として必要な基礎知識について概説できる。
・化学系薬学領域で薬学生として必要な基礎知識について概説できる。
・生物系薬学領域で薬学生として必要な基礎知識について概説できる。
・健康と環境に関して薬学生として必要な基礎知識について概説できる。
・薬と疾病に関して薬学生として必要な基礎知識について概説できる。
・創薬領域で薬学生として必要な基礎知識について概説できる。
・薬学と社会に関して薬学生として必要な基礎知識について概説できる。
<講義内容と講義計画>
・生命に関わる職業人として他人に対する適切な行動・態度について
・物理系薬学領域で薬学生として必要な基礎知識について
・化学系薬学領域で薬学生として必要な基礎知識について
・生物系薬学領域で薬学生として必要な基礎知識について
・健康と環境に関して薬学生として必要な基礎知識について
・薬と疾病に関して薬学生として必要な基礎知識について
・創薬領域で薬学生として必要な基礎知識について
・薬学と社会に関して薬学生として必要な基礎知識について
40
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<評価方法>
定期試験の結果及び受講態度(小テスト、出席など)から総合的に評価する。
<使用教材>
テキスト 使用教材については、その都度指示する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回の授業の終わりに提示される課題について各自復習を
しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃○薬学総合演習Ⅱ(専門科目)
担当者:大根田 絹子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 6年後期 選択
<講義目標>
薬学部6年間で講義・演習・実習を通じて学んで来た基礎薬学から医療薬学まで
の各項目を再認識することにより、
職業人として薬学領域で活躍するために十分
な知識・技能・態度が身についていることを確認する。
<到達目標>
・生命に関わる職業人として他人に対する適切な行動・態度が判断できる。
・物理系薬学領域で薬学生として必要な知識について説明できる。
・化学系薬学領域で薬学生として必要な知識について説明できる。
・生物系薬学領域で薬学生として必要な知識について説明できる。
・健康と環境に関して薬学生として必要な知識について説明できる。
・薬と疾病に関して薬学生として必要な知識について説明できる。
・創薬領域で薬学生として必要な知識について説明できる。
・薬学と社会に関して薬学生として必要な知識について説明できる。
・薬剤師として病院・薬局で勤務するために必要な知識について説明できる。
<講義内容と講義計画>
・生命に関わる職業人として他人に対する適切な行動・態度について判断できる。
・物理系薬学領域で薬学生として必要な知識について
・化学系薬学領域で薬学生として必要な知識について
・生物系薬学領域で薬学生として必要な知識について
・健康と環境に関して薬学生として必要な知識について
・薬と疾病に関して薬学生として必要な知識について
・創薬領域で薬学生として必要な知識について
・薬学と社会に関して薬学生として必要な知識について
・薬剤師として病院・薬局で勤務するために必要な知識について
<評価方法>
評価方法 定期試験の結果及び受講態度(小テスト、出席など)から総合的に
評価する。
<使用教材>
使用教材については、その都度指示する。
<備考>
授業外学習の内容:毎回の授業の終わりに提示される課題について各自復習を
しておくこと。
【 実習科目 】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●基礎化学実習(実習科目)
担当者:渡辺 和樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
化学実験器具に慣れ、有機化合物の性質や反応性を理解し、これらを扱う基本
操作を修得する。さらにガラス細工によるキャピラリー管、融点測定管の作成や
簡単な有機化合物を対象として、合成、分離、精製等の実験器具の操作に関する
知識と技術を修得する。
<講義内容と講義計画>
・化学実験を行う際の安全に対する知識と心構え、事故に対する対処法を説明できる。
・ガラス器具やガスバーナーの取り扱いに慣れ、ガラス細工によりキャピラリー管、融点測定管等
を作成できる。
・再結晶と分別晶出の原理を概説し、結晶の精製と融点測定を実施できる。
・抽出と分別抽出の原理を概説し、混合物の分別抽出を実施できる。
・蒸留と分別蒸留の原理を概説し、混合液の分別蒸留を実施できる。
・天然物質の代表的な抽出法、分離精製法を列挙し、実施できる。
・薄層クロマトグラフィー、液体クロマトグラフィーなどを用いて代表的な化学物質を分離分析できる。
・代表的な生薬の鑑別、確認試験、純度試験を実施できる。
・代表的な薬用植物の形態を観察、形態が似ている植物の区別ができる。
<評価方法>
出席と実験ノートの記述内容、実習態度を合わせて評価する。
<使用教材>
使用教材:続 実験を安全に行うために(化学同人編集部 編)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●基礎情報科学実習(実習科目)
担当者:吉田 真┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
薬学に関連した多くの課題についてパーソナルコンピュータの有用性を認識
する。1年次に実施しているコンピュータ実習(1) (2)で習得した知識をベース
にコンピュータの基本的取り扱いを身につけ、代表的なソフトの利用法を理解
してその応用力を養う
<到達目標>
・実験データのエクセルによる統計処理ができる。
・インターネットで文献検索ができる。
・医薬品情報を収集して、その結果を説明できる。
・プレゼンテーションソフトを使うことができる。
・ChemDraw を用いて化学構造式を描くことができる。
・インターネットを駆使して調査した内容を発表できる。
<講義内容と講義計画>
1.大学近隣河川の生物化学的酸素要求量の測定とそのデータの基本的な統計処理を
学ぶ(エクセルを使用)
2.文献を検索する(PubMed など文献 DB の使い方を学ぶ:インターネット)
3.薬を調べる(医薬品情報の収集方法を学ぶ)
4.PowerPoint を用いてプレゼンテーションの基礎を学ぶ(簡単なアニメーションを含んだプレゼン
テーション原稿を作成出来る)
5.ChemDraw の基礎(化学構造式を描くためのソフト ChemDraw で様々な化学構造式を
書くことが出来る)
6.ChemDraw・MS オフィスの統合的操作(本実習で習得したソフトウエアを駆使して発表を
行う)
<評価方法>
実習参加時の姿勢と課題のレポートに基づいて評価する。
<使用教材>
実習書を配布。
<備考>
授業外学習の内容:本実習前には必ず実習書を予習し操作手順を把握しておく
こと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●基礎生物学実習(実習科目)
担当者:常岡 誠┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年前期 必修
<講義目標>
【実習目的】
生物系の研究に必要となる基本的な手技や技術を修得することを目的とする。
【到達目標】
研究に用いられる生物・試料の特徴やその取り扱いについての知識・技術を修得
する。さらに顕微鏡などの基本的な器具についての知識、取り扱い技術を修得
する。
<到達目標>
・動物実験における倫理について配慮する。
・代表的な実験動物を適正に取り扱うことができる。
・代表的な生体試料について、目的に即した前処理と適切な取扱いができる。
・ヒトの身体を構成する臓器の名称、形態および体内での位置を説明できる。
・ヒトの身体を構成する各臓器の役割分担について概説できる。
・臓器、組織を構成する代表的な細胞の種類を列挙し、形態的および機能的特徴
を説明できる。
・代表的な細胞および組織を顕微鏡を用いて観察できる。
・原核生物と真核生物の違いを説明できる。
・滅菌、消毒、防腐および殺菌、静菌の概念を説明できる。
・主な消毒薬を適切に使用する。
・主な滅菌法を実施できる。
・無菌操作を実施できる。
・代表的な細菌を同定できる。
・代表的な酵素活性調節機構を説明できる。
・代表的な酵素の活性を測定できる。
<講義内容と講義計画>
・実験動物の解剖が実施できる。臓器の形態をスケッチし、機能との関連を説明できる。
・人体解剖模型を用いてヒトの身体の構造と機能を説明できる。
・臓器の組織標本の観察を通して顕微鏡の使い方に慣れる。臓器の構造と機能の
関係を説明できる。
・種々の滅菌法について説明できる。
・微生物の検査(培養、同定、感受性)について概説できる。
・培養した微生物と真核細胞(株化培養細胞、腫瘍細胞)の違いを説明できる。
・温度や pH 変化による酵素活性変化の測定を通して、生体内物質の機能調節の
機構について説明できる。
<評価方法>
参加態度、レポートおよび試験の結果から総合的に判定する。
<使用教材>
実習テキストを使用する。参考文献等は適宜指示する。
<備考>
授業外学習の内容:実習に関連する講義(生物化学・機能形態学)の教科書を事前
によく読んでおくこと。特に、組織観察の分野は実習時間中にすべてを網羅する
ことは不可能なので、実習時間外に図書館などで参考資料を基に学習する必要が
ある。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●分析学実習(実習科目)
担当者:阿部 すみ子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
臨床や薬学研究において分析技術の適切な応用が実施できるようになるために、
定性および定量分析法の知識と基本的技能を修得する。
<到達目標>
・実験値を用いた計算および統計処理ができる。
・溶液の水素イオン濃度(pH)を測定できる。
・溶液の pH を計算できる。
・日本薬局方収載の代表的な医薬品の容量分析を実施できる。
・薄層クロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー・ガスクロマトグラフィー
などのクロマトグラフィーとマススペクトルを用いて代表的な化学物質を分離
分析できる。
・代表的な生体試料について、目的に即した前処理と適切な取扱いができる。
・酵素を用いた代表的な分析法の原理を説明し、実施できる。
・電気泳動法の原理を説明し、実施できる。
・代表的な中毒原因物質を分析できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 容量分析 1(酸塩基滴定・試薬の調製および滴定法の基本操作法)
第 2 回 容量分析 2(酸塩基滴定・pH メータによる電気分析)
第 3 回 容量分析 3(キレート滴定)
第 4 回 紫外可視吸光度法(スペクトル)・NMR による定量分析
第 5 回 局方収載医薬品の確認試験 1
第 6 回 局方収載医薬品の確認試験 2
第 7 回 生体試料中の医薬品の抽出・分離
第 8 回 ELISA による医薬品の定量分析
第 9 回 液クロ・マスによる中毒原因物質の定量分析
<評価方法>
実習参加度、実習態度、レポート内容、実習試験結果から総合的に評価する。
<使用教材>
実習テキスト使用
<備考>
授業外学習の内容:事前に実習書を読み、分析化学の講義内容を復習してから
臨む。実習書の指示に従い、復習しながら、丁寧なレポートを作成する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●物理化学系薬学実習(実習科目)
担当者:鈴木 巌┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
物理化学は平衡論,量子論,速度論の三要素からなる.これらを理解するるため
には適切な系での実験が必須である.本実習では,物理化学の三要素を組み合わ
せた8項目の実習を通して,平衡論,量子論,速度論への洞察を深める.併せて,
構造未知の試料の構造解析方法も修得する.
<到達目標>
・代表的な分光スペクトルを測定し、構造との関連を説明できる。
(知識・技能)
・代表的な過程(変化)における熱と仕事を計算できる。
(知識、技能)
・代表的な物理変化、化学変化に伴うエントロピー変化を計算できる。
(知識、技能)
・熱力学関数の計算結果から、自発的な変化の方向と程度を予測できる。
(知識、技能)
・微分型速度式を積分型速度式に変換できる。
(知識・技能)
・代表的な(擬)一次反応の反応速度を測定し、速度定数を求めることができる。
(技能)
・代表的化合物の部分構造を<sup>1</sup>H NMR から決定できる。(技能)
・IR スペクトル上の基本的な官能基の特性吸収を列挙し、帰属することが
できる。
(知識・技能)
・基本的な化合物のマススペクトルを解析できる。
(技能)
・代表的な機器分析法を用いて、基本的な化合物の構造決定ができる。
(技能)
・分子情報,電子構造を分光法に基づいて説明できる。
・反応系の検索ができる。
(技能)
<講義内容と講義計画>
本実習では以下の 8 項目の実験を行う.
・核磁気共鳴分光法
・質量分析法
S
41
・赤外線分光法
・蛍光分光法による臨界ミセル濃度の決定
・紫外可視分光法による平衡定数の決定
・イオン選択電極
・分配平衡
・化学反応速度
<評価方法>
レポート(50%)と受講態度(50%)
<使用教材>
学生実習書Ⅰ(高崎健康福祉大学薬学部編)
<備考>
授業外学習の内容:毎回受講前までに,実習書の該当する部分を精読しておく
こと.
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●化学系薬学実習(実習科目)
担当者:岩崎 源司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 2年後期 必修
<講義目標>
有機化学の基本的操作を修得し、医薬品が簡単な化合物から適切な有機反応の組
合せで合成できることを学ぶ。
特に創薬における有機化学合成の重要性を理解す
る。化学合成実験における基本的操作(撹拌、加熱還流、吸引濾過、再結晶)を
修得した後、各種有機反応(触媒反応、酸化反応、還元反応、加水分解、脱水縮
合、官能基の保護)の代表例を実施し、修得する。有機化合物の分離・分析(化
合物の構造解析)手段等についても理解する。
<到達目標>
・課題として与えられた化合物の合成法を立案できる
・課題として与えられた医薬品を合成できる
・代表的な官能基を他の官能基に変換できる
・反応廃液を適切に処理することができる
・官能基の性質を利用した分離生成を実施できる
・代表的な官能基の定性試験を実施できる
<講義内容と講義計画>
医薬品の合成(技能の修得)
:有機化学実験の基本的操作、ガラス器具の取り扱いができる
:各種有機反応の反応機構を理解し、説明できる
:課題として与えられた医薬品を合成できる(技能)
:課題として与えられた化合物の合成法を立案できる(知識・ 技能)
:代表的な官能基を他の官能基に変換できる(技能)
:実験手順及び結果を記録し、的確な考察ができる
:反応廃液を適切に処理することができる(技能・態度)
:実験は 4~5 人のグループ(計 20 グループ)で協力して行なう
<評価方法>
各項目終了後に実験レポートを課す。
成績は実験レポートと出席状況により総合的に評価する。
<使用教材>
本実験内容に即した実習書を作成し、配布する。
<備考>
授業外学習の内容:本実習前には必ず実習書を予習し、専門用語の意味と化学
反応の反応機構を理解し、更に実験操作手順を把握しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●生物系薬学実習(実習科目)
担当者:森 哲哉┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
・生命科学研究における基本的操作技術の習得を目指し、以下の実習をおこなう。
・主要な生体成分であるタンパク質の分離法や定量法を理解し、基本的な生化学
的手法を身につける。
・酵素反応を理解し、その速度論的解析を通して、定量的実験法を習得する。
<到達目標>
・トリプシンまたはアルカリフォスファターゼを例にとり、酵素活性の測定が
できる。
・酵素反応速度論について説明でき、Vmax や Km など各種パラメーターの算出が
できる。
・酵素の活性調節機構を説明できる。
・タンパク質などの分離精製法や低分子生体成分の分析法を説明でき、生化学
実験の基本的操作を実施できる。
・ゲル濾過カラムやイオン交換クロマトグラムの原理について説明できる。
・電気泳動法(SDS-PAGE など)の原理を説明し、実施できる。
・タンパク質の分子量決定法を理解し、実施できる。
・タンパク質の定量試験法を理解し、実施できる。
・放射性同位元素の取扱い方について理解し、安全に取り扱うことができる。
・各種検体検査項目について習熟し、検体検査を実施できる。
42
S
<講義内容と講義計画>
*タンパク質の分離・定量
・タンパク質などの分離精製をおこない、生化学実験の基本的操作を習得する。
・ゲル濾過カラムやイオン交換クロマトグラムの原理を理解し、操作法を身につける。
・電気泳動法(SDS-PAGE など)の原理を理解し、電気泳動をおこなう。
・タンパク質の分子量決定法を理解する。
・タンパク質の定量試験法を理解し、未知のタンパク質濃度を求める。
*酵素の反応速度論的解析
・トリプシンまたはアルカリフォスファターゼを例にとり、酵素活性の測定を
おこなう。
・酵素反応速度論について説明でき、Vmax や Km など各種パラメーターの算出を
おこなう。
・酵素の活性調節機構を理解し、競合的阻害剤を例にとり、その反応速度に与える
影響を解析する。
<評価方法>
実験レポート(50%)と実習参加度および実験態度等(50%)により、総合的に
評価する。
<使用教材>
実習内容に即した実験書を配布する。
<備考>
授業外学習の内容:実習開始までに、ホートン生化学(東京科学同人)の
「3. アミノ酸とたんぱく質の一次構造」および「5. 酵素の特性」を復習しておく
こと。また、実習中は事前に実習書を読み、当日行う作業を予習しておくこと。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●分子・細胞生物学実習(実習科目)
担当者:大根田 絹子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
バイオテクノロジーを薬学領域で応用できるようになるために、遺伝子操作に
ついての基本的知識、技能、態度を修得する。併せて微生物の基本的性状を理解
するために、代表的な微生物取り扱いのための基本的技能と態度を身につける。
<到達目標>
・組み換えDNA技術の概要を説明できる。
・遺伝子取り扱いに関する安全性と倫理について配慮できる。
・組み換えDNA安全指針を理解し遵守できる。
・細胞からDNAを抽出できる。
・DNAを制限酵素により切断し、電気泳動法により分離できる。
・PCR法による遺伝子増幅の原理を説明し、実施できる。
・DNA塩基配列の決定法を説明できる。
・コンピューターを用いて特徴的な塩基配列を検索できる。
・滅菌、消毒、防腐および殺菌、静菌の概念を説明できる。
・主な消毒薬を適切に使用する。主な滅菌法を実施できる。
・微生物細胞を扱うための無菌操作を実施できる。
・代表的な細菌または真菌の分離培養、純培養を実施できる。
・グラム染色を実施できる。
・代表的な細菌を同定できる。
・エンドトキシン試験を実施できる。
・変異原性試験の原理を説明し、実施できる。
<講義内容と講義計画>
1.プラスミド DNA の精製と制限酵素による切断
遺伝子取り扱いに関する安全性と倫理について配慮し、組み換え DNA 安全指針
に従って、形質転換した大腸菌からプラスミド DNA を抽出する。さらに、抽出した
DNA を制限酵素により切断し、電気泳動法により分離する。
2.PCR 法と DNA シークエンシング
PCR 法によリ増幅した DNA 断片を精製し、DNA 塩基配列を決定する。
さらに、得られた DNA 塩基配列のデータをコンピューターを用いて解析する。
3.細菌の培養と同定
微生物の取り扱いに関する滅菌、消毒、防腐および殺菌、静菌の概念を理解し、
適切な基本操作を修得する。大腸菌を用いて細胞増殖曲線を作成する。さらに、
代表的な細菌または真菌を分離・培養し、グラム染色、紫外線照射実験、薬剤感受
性試験を実施する。
<評価方法>
実習への参加貢献度50%、レポート課題50%により評価する。
<使用教材>
実習内容に即した実習テキストを配布する。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●物理薬剤学実習(実習科目)
担当者:増田 寛樹┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
「もの(剤形)をつくる」ことに主眼をおいて実習を行う。
病院薬局製剤(錠剤、軟膏剤、坐剤、外用液剤、点眼剤及び注射剤等)を調製し、
医薬品の用途に応じた適切な剤形、製剤の種類、有効性、安全性、品質などに
関する基礎知識と調製に使用する機器等に関する基本的な技能を修得し、固形
製剤の製造に関する知識、技能及び各種の製剤試験法における品質管理、無菌
及び一般製剤の調製の基礎を理解する。
<到達目標>
・代表的な剤形の種類と特徴を説明できる。
・代表的な固形製剤の種類と性質について説明できる。
・代表的な半固形製剤の種類と性質について説明できる。
・代表的な液状製剤の種類と性質について説明できる。
・代表的な無菌製剤の種類と性質について説明できる。
・製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
・種々の剤形とその使い方について概説できる。
・薬物の代表的な投与方法(剤形、投与経路)を列挙し、その意義を説明できる。
・経口投与された製剤が吸収されるまでに受ける変化(崩壊、分散、溶解など)
を説明できる。
<講義内容と講義計画>
第 1~3 回 実習ガイダンス
・実習の背景となる基礎理論等
・固形製剤及び病院薬局製剤における全般的な説明と背景となる基礎理論等
第 4~10 回 錠剤の製造
・湿式顆粒圧縮法によるアセトアミノフェン錠の調製
・調製したアセトアミノフェン錠の一般試験法:含有量の測定、硬度試験、摩損度
試験、崩壊試験、 溶出試験等
第 11~17 回 病院薬局製剤Ⅰ
・一般製剤(坐剤、軟膏剤及び外用液剤等)の調製
第 18~24 回 病院薬局製剤Ⅱ
・無菌製剤(注射剤・点眼剤等)の調製と異物検査
第 25~27 回 実習のまとめ
<評価方法>
実習レポート(60%)と実習参加度および態度等(40%)により、総合的に評価する。
<使用教材>
学生実習書Ⅱ
<備考>
授業外学習の内容:学生実習書Ⅱを予習すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●製剤学実習(実習科目)
担当者:梶田 昌裕┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
生理活性物質(薬物)を医薬品として開発するには、疾病と製剤設計の考察が
必要である。代表的な固形製剤である錠剤を製造し、製剤と薬物動態の関係を
知るために消化管吸収に大きく関与する薬物の溶解、安定性を理解し、各種製剤
試験法による品質管理を修得する。
<到達目標>
・粉体の性質について説明できる。
・DDS の概念と有用性について説明できる。
・放出制御型製剤(徐放性製剤を含む)の利点について説明できる。
・代表的な徐放性製剤における徐放化の手段について説明できる。
・徐放性製剤に用いられる製剤材料の種類と性質について説明できる。
・製剤分野で汎用される高分子の物性について説明できる。
・代表的な剤形の種類と特徴を説明できる。
・代表的な固形製剤の種類と性質について説明できる。
・製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
・日本薬局方の製剤に関連する試験法を列挙できる。
・従来の医薬品製剤の有効性、
安全性、
信頼性における主な問題点を列挙できる。
<講義内容と講義計画>
第 1~3 回 実習ガイダンス
・実習の背景となる基礎理論等
第 4~7 回 粒子と紛体の性質
・ 粉体の粒子径、流動性、充填性、ぬれ等
第 8~11 回 医薬品の溶解度
・インドメタシンを用いた溶解度測定からヘンダーソン・ハッセルバルヒの式を
理解することによる弱酸性医薬品の溶解
第 12~15 回 医薬品の分解・安定性
・アスピリンのアルカリ水溶液中における分解実験からアレニウス式を理解し、
アレニウスプロットから長期安定性の予測
第 16~18 回 徐放錠の製錠
・直接粉末圧縮法によりアセトアミノフェン徐放性錠剤(DDS 製剤)の調製
第 19~21 回 製剤の試験Ⅰ
・製造した錠剤について、日本薬局方の一般試験法である製剤均一性試験法に
基づいた評価
第 22~24 回 製剤の試験Ⅱ
・製造した錠剤について、日本薬局方の一般試験法である溶出試験法に基づいた
評価
第 25~27 回 実習のまとめ
<評価方法>
実習への参加貢献度(40%)、レポート課題(60%)により評価する。
<使用教材>
学生実習書Ⅱ
<備考>
授業外学習の内容:学生実習書Ⅱを予習すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬物動態学実習(実習科目)
担当者:荻原 琢男┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年前期 必修
<講義目標>
生物薬剤学的な項目における基礎的な実験を行い、薬物の体内動態を学ぶ。
<到達目標>
薬効や副作用を体内の薬物動態から定量的に理解できるようになるために、薬物
動態の理論的解析に関する基本的知識と技能を修得する。
【薬動学】
1)薬物動態に関わる代表的なパラメーターを列挙し、概説できる。
2)薬物の生物学的利用能の意味とその計算法を説明できる。
3)線形 1-コンパートメントモデルを説明し、これに基づいた計算ができる。
(知識・技能)
△4)線形 2-コンパートメントモデルを説明し、これに基づいた計算ができる。
(知識・技能)
5)線形コンパートメントモデルと非線形コンパートメントモデルの違いを
説明できる。
6)生物学的半減期を説明し、計算できる。
(知識・技能)
7)全身クリアランスについて説明し、計算できる。
(知識・技能)
8)非線形性の薬物動態について具体例を挙げて説明できる。
9)モデルによらない薬物動態の解析法を列挙し説明できる。
△10)薬物の肝および腎クリアランスの計算ができる。
(技能)
△11)点滴静注の血中濃度計算ができる。
(技能)
△12)連続投与における血中濃度計算ができる。
(技能)
【TDM (Therapeutic Drug Monitoring)】
1)治療的薬物モニタリング(TDM)の意義を説明できる。
2)TDM が必要とされる代表的な薬物を列挙できる。
△3)薬物血中濃度の代表的な測定法を実施できる。
(技能)
△4)至適血中濃度を維持するための投与計画について、薬動学的パラメーター
を用いて説明できる。
△5)代表的な薬物についてモデルデータから投与計画をシミュレートできる。
(技能)
<講義内容と講義計画>
第 1 回~第 11 回
薬物速度論Ⅰ:実験動物に薬物を静脈内あるいは経口投与し、経時的に採取した
血液から得た血漿中から薬物を抽出し、
適当な測定機器を用いて薬物濃度を測定
する。血中濃度推移をグラフにプロットし、半減期・全身クリアランス・分布容積・生物学
的利用率等を算出し、各パラメータの意味を理解する。
第 12 回~第 22 回
自らの口腔粘膜から遺伝子を採取し、アルデヒド還元酵素の遺伝子を解析すること
により、遺伝子多形の概念を学ぶ。別途アルコールパッチテストを行い、遺伝子解析との相
関性を考察する。
<評価方法>
2 回のレポートの総合で評価する。
<使用教材>
実習テキスト
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●臨床系薬学実習(実習科目)
担当者:村上 孝┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
医療現場での診断法(身体所見の評価、スクリーニング検査、薬物負荷試験、
画像診断、病理診断など)を学習する。病的状態における症状の評価、検査所見
の解釈、治療効果判定などについても学習する。医療人として必要な基本処置、
救急蘇生についても基本的考え方を理解する。
<到達目標>
・理学的所見のとり方、所見の評価、考えられる疾患について説明できる。
・日常診療で行われるスクリーニング検査の手技を修得し、結果を解釈できる。
・心臓、肺機能検査の原理、検査手技、結果の判定と必要な薬物療法について説明できる。
・疾病モデル動物を用いて、病態、症状、薬物療法(予防と対症療法)の有効性を説明できる。
・薬物負荷試験の手技、得られた結果の評価、診断法を説明できる。
・救急蘇生の考え方、基本的手技を説明できる。
<講義内容と講義計画>
1. 理学的所見のとり方・バイタルサインの評価
S
43
2.
3.
4.
5.
心電図測定
呼吸機能検査
疾患モデル動物の解析
心肺蘇生と AED
<評価方法>
レポート(70%)、実習態度(30%)
<使用教材>
学生実習書 II(高崎健康福祉大学薬学部編)
<備考>
止むを得ない事情で欠席する場合には必ず届け出ること。
レポートの提出期限を厳守すること。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃●薬理学実習(実習科目)
担当者:八田 愼一┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 3年後期 必修
<講義目標>
生体と薬物の相互作用を学ぶ学問である薬理学の講義内容の理解を深めること
を目的として、動物および動物臓器に対する薬物の作用を観察、実験成績から
各種薬物の作用機序を考察することができる。また、動物の取り扱い方法や薬物
の投与法を身につけ、実験計画の立て方、実験データの統計的解析の方法等を
修得する。
<到達目標>
・代表的な実験動物を適正に取り扱うことができる。
・実験動物での代表的な薬物投与法を実施できる。
・循環器系に作用する代表的な薬物の作用機序を理解し、
その効果を測定できる。
・自律神経系に作用する代表的な薬物の作用機序を理解し、その効果を測定
できる。
・知覚神経、運動神経に作用する代表的な薬物の作用機序を理解し、その効果を
測定できる。
・呼吸器系に作用する代表的な薬物の作用機序を理解し、
その効果を測定できる。
・中枢神経に作用する代表的な薬物の作用機序を理解し、
その効果を測定できる。
<講義内容と講義計画>
第 1 回 全体ガイダンス
第 2 回 実験動物の取り扱い方・薬物投与法、薬物血中濃度と薬効変化
第 3 回 二重盲検法
第 4 回 血管に作用する薬物
第 5 回 血管作動性物質の PC シミュレーションによる実験
第 6 回 血圧に作用する薬物
第 7 回 抗凝固薬と血中カルシウム濃度
第 8 回 腸管に作用する薬物
第 9 回 腸管に作用する薬物の PC シミュレーションによる実験
第 10 回 中枢神経系に作用する薬物 ①-催眠薬
第 11 回 中枢神経系に作用する薬物 ②-麻薬性鎮痛薬
第 12 回 中枢神経系に作用する薬物 ③-抗うつ薬
第 13 回 培養細胞を用いた薬理学的実験 ①
第 14 回 培養細胞を用いた薬理学的実験 ②
第 15 回 培養細胞を用いた薬理学的実験 ③
第 16 回 発表会準備
第 17 回 発表会 ①・実習筆記試験①
第 18 回 発表会 ②・実習筆記試験②
<評価方法>
レポート(70%)、実習筆記試験および実習態度・発表会参加度(30%)を基にして
総合的に評価する。成績評価には実習レポートの提出が必須である。
<使用教材>
学生実習書Ⅱ、高崎健康福祉大学薬学部
<備考>
授業外学習の内容:実習開始前に該当部分の実習書を読み内容を理解しておく。
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┃●模擬薬局実習(実習科目)
担当者:関塚 雅之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 4年後期 必修
<講義目標>
医療現場で実務実習を行うに必要な基本的知識、技能および態度を再確認する。
<到達目標>
卒業後、医療、健康保険事業に参画できるようになるために行う、病院実習、
薬局実習に先立って、大学内で調剤、製剤、服薬指導などの薬剤師業務に必要な
基本的知識、技能、態度を習得する。
<講義内容と講義計画>
1.実務実習の心得:患者の存在を念頭においた薬剤師の倫理観、責任を概説できる。
2.処方せんの受付:処方せんの受付時における患者応対および処方せん記載事項
などが概説できる。
3.処方せんの点検・チェックと書記業務:処方せん記載内容の点検・チェック、疑義照会、
44
S
薬袋・薬札(ラベル)の作成などについて概説できる。
4.計数調剤:錠剤、カプセル剤、外用剤などの計数調剤について概説できる。
5.計量調剤:散剤、水剤などの計量調剤について概説できる。
6.注射薬調剤:注射剤の計数および計量(混合)調剤などについて概説できる。
7.調剤薬鑑査:調剤薬の最終確認について概説できる。
8.薬剤管理指導:調剤薬を患者に交付する際の服薬指導と面談(副作用の聞き取り
調査・情報収集)などについて概説できる。
<評価方法>
実習レポートおよび出席率などを総合的に評価する。
<使用教材>
調剤指針(薬事日報社)、調剤学総論(南山堂)、実務実習ガイドブック(南山堂)、
治療薬マニュアル、今日の治療薬(南江堂)などを参考資料として使用する予定
である。
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┃●実務実習(実習科目)
担当者:関塚 雅之┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 5年通年 必修
<講義目標>
病院薬剤師および保険薬局薬剤師に必要な基本的知識、技能、態度を、医療現場
である病院薬剤部および保険薬局で実際に体験・修得する。
<到達目標>
実務実習モデルコアカリキュラムに従って実習を行う。卒業後、医療、健康保険
事業に参画できるようになるために、病院、保険薬局における調剤、製剤、服薬
指導を実習により習得し、薬剤師としての技能、態度、知識を身につける。
<講義内容と講義計画>
1)病院実務実習
・病院薬剤師業務と責任を理解し、チーム医療に参画できるように、病院薬剤師業務に
関する基本的な知識、技能および態度を修得する。
・病院薬剤部の概要が概説でき、調剤業務(計量・計数調剤および注射薬調剤)、製剤
業務、医薬品管理業務、医薬品情報管理業務、試験研究業務、薬剤管理指導業務、
治験管理業務などを理解・遂行し、その内容概説でき、チーム医療への薬剤師の役割
などを概説できる。
2)薬局実務実習
・保険薬局の社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画できるようになるため
に、保険薬局薬剤師の基本的知識、技能および態度を修得する。
・保険調剤、医薬品などの供給・管理、患者への情報提供、健康相談、医療機関と地域
との関わりなどを理解・遂行し、その内容を概説できる。
<評価方法>
実務実習報告書、出席状況、実務実習評価表などをもとに総合的評価を行う。
<使用教材>
調剤指針(薬事日報社)、治療薬マニュアル(医学書院)、
今日の治療薬(南江堂 9 などを参考資料として使用する予定である。
<備考>
実習施設は関東地区調整機構の意向に従う。
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┃○インターンシップ(実習科目)
担当者:岩崎 源司┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 5年前期 選択
<講義目標>
本実習は、将来医療・創薬の現場において“薬”の専門家(薬剤師や薬学研究者)
として社会貢献のできる人材を育成するための教育活動の一つです。企業(特に
製薬関連企業)訪問を通じ、それぞれの分野の専門家とコンタクトすることによ
り、その職業・業務の専門性などへの理解を深めていただき、卒業へ向けての準
備を図ることを目的とします。特に製薬企業においては、
“薬ができるまで”の
各プロセス、即ち医薬品開発の源流となる探索研究から開発研究のプロセスにつ
いて、更には製剤開発・製造等のプロセスを学習していただき、
“薬“の専門家
として“創薬全般”に関する知識を習得していただくことを期待します。
<到達目標>
将来医療・創薬の現場において“薬”の専門家(薬剤師や薬学研究者)として社
会貢献のできる人材になれるよう色々な知識を習得し、自己のキャリアーデベロ
ップメントに役立てることができる。
<講義内容と講義計画>
訪問先製薬企業[研究所,本社(スタッフ業務),生産工場,地方営業所],製薬卸業,
化学産業,医薬品機構,CRO 等から 2 箇所程度を選定し、
訪問する。
訪問に先立ち、
当該企業等から招聘された専門家による事前講義に参加し、インターンシップ
への理解を深める。
<評価方法>
出席、事前講義・インターンシップに関する提出レポート、参加姿勢、グループ
ワーク等への貢献度等に基づき総合的に評価する。
<備考>
インターンシップ(企業訪問・体験学習)前には必ず事前調査を綿密に行い、また
訪問チーム内にて情報の共有化も図り、本実習を実り多いものとする。
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┃●卒業実習(実習科目)
担当者:大根田 絹子┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
<開講学科と時期・単位>
薬学科 5年前期~6年後期 必修
<講義目標>
薬学の知識を総合的に理解し医療社会に貢献するために、研究課題を通して
新しいことを発見し、科学的根拠に基づいて問題点を解決する能力を修得する。
<到達目標>
・課題を理解し、その達成に向けて積極的に取り組む。
・課題達成のために論理的思考を行い、また、他者の意見を理解して討論する能力
を身につける。
・研究活動に関わるルールやマナーを守り、環境に配慮して研究に取り組む。
・課題に関連するこれまでの研究成果や論文を調査し、評価できる。
・実験計画を立案でき、実験を実施できる。
・研究の結果をまとめ、考察し、評価・発表できる。
・自らの研究成果に基づいて、次の研究課題を提案する。
<講義内容と講義計画>
各研究室に配属され、指導教員とともに決定した各自のテーマに基づいて実験・調査
研究を行い、その結果を卒業論文としてまとめ、研究成果を発表する。また、セミナー
などを通じて英語論文を読解できるようになる。授業は実務実習期間を除いた時
期に行われる。
<評価方法>
卒業論文の内容に普段の研究活動における姿勢および関連試験の結果を加味し
て総合的に判断する。
<備考>
実験および英語講読等に必要な情報をあらかじめ調べて予習しておくこと。
S
45
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索引
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
科目名
担当(代表教員)
ページ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□I
Integrated EnglishⅠ
ターン クリス
11
Integrated EnglishⅡ〔海外研修〕
ターン クリス
11
Integrated EnglishⅡ〔資格英語〕
真下 裕子
11
Introduction to Healthcare Sciences
オムニバス形式
8
------------------------------------
-
□イ
育薬倫理学
増田 寛樹
37
遺伝学
今井 純
25
医薬化学
峯野 知子
20
医薬品情報学
岡田 裕子
35
医療経済学
町田 修三
39
医療福祉学
櫻井 邦夫
38
インターンシップ
岩崎 源司
44
------------------------------------
-
□エ
英語ⅠA
金子 さち子
8
英語ⅠB
真下 裕子
8
英語ⅠC
アンドリュー カズンズ 8
英語ⅡA
武藤 一也
9
英語ⅡB
岩田 道子
9
英語ⅡC
嶋田 和成
9
英語ⅢA
アンナ イソザキ
9
英語ⅢB
髙橋 栄作
10
英語ⅢC
出雲 春明
10
英語ⅣA
髙橋 栄作
10
英語ⅣB
出雲 春明
10
英語ⅣC
真下 裕子
11
栄養生理学
八田 愼一
34
------------------------------------
-
□カ
化学基礎
中原 和秀
15
化学系薬学実習
岩崎 源司
42
化学療法学
荻原・梶田
30
------------------------------------
-
□キ
機器分析学
鈴木 巌
17
基礎化学実習
渡辺 和樹
40
基礎教養ゼミ
岡田 裕子
1
基礎情報科学実習
吉田 真
41
基礎生物学実習
常岡 誠
41
基礎薬学演習
鈴木 巌
14
機能形態学Ⅰ
吉田 真
22
機能形態学Ⅱ
吉田 真
22
キャリア形成論
小泉 英明
4
共生の倫理
瓜巣 一美
7
------------------------------------
-
□ケ
経済学
町田 修三
2
------------------------------------
-
□ゲ
芸術論
石原 綱成
5
ゲノム情報科学
森 哲哉
25
------------------------------------
-
□コ
公衆衛生学Ⅰ
平野 和也
27
公衆衛生学Ⅱ
平野 和也
27
国際医療事情
ターン・町田
7
国際関係論
片桐 庸夫
3
コンピュータ実習Ⅰ
木幡 直樹
13
コンピュータ実習Ⅱ
木幡 直樹
13
コンピュータ入門Ⅰ
木幡 直樹
13
コンピュータ入門Ⅱ
木幡 直樹
13
------------------------------------
-
46
S
□シ
疾病病理学
村上 孝
34
疾病論
村上 孝
34
社会学
安達 正嗣
2
生涯学習概論
森部 英生
2
生涯健康論
松岡 功
2
生薬学
渡辺 和樹
20
神経精神医学
渡辺 俊之
34
心理学
角野 善司
5
------------------------------------
-
□ジ
ジェンダー論
前田 由美子
6
実務事前学習Ⅰ
増田 寛樹
39
実務事前学習Ⅱ
関塚 雅之
39
実務実習
関塚 雅之
44
情報科学
田中 祐司
37
人権論
森部 英生
6
------------------------------------
-
□ス
推測統計学
吉田 真
38
数学基礎
西村 淳
14
------------------------------------
-
□セ
製剤学
梶田 昌裕
36
製剤学実習
梶田 昌裕
43
生物化学Ⅰ
森 哲哉
23
生物化学Ⅱ
大根田 絹子
24
生物化学Ⅲ
常岡 誠
24
生物化学Ⅳ
本間 成佳
24
生物学基礎
石嶋 康史
15
生物系薬学実習
森 哲哉
42
生物の発生と進化
岡本 健吾
26
生物有機化学
岩崎 源司
20
生命と環境の科学
奥 浩之
3
------------------------------------
-
□ソ
創薬科学
岩崎 源司
21
卒業実習
大根田 絹子
45
------------------------------------
-
□タ
体育実技
佐藤 孝之
4
体育理論
佐藤 孝之
3
------------------------------------
-
□チ
中国語
渡邊 賢
12
調剤学
増田 寛樹
36
チーム医療アプローチ論
全学科担当教員
7
------------------------------------
-
□テ
哲学
大石 桂子
4
テーラーメイド医療学
林・荒川
32
------------------------------------
-
□ト
東洋医薬化学
八田 愼一
21
------------------------------------
-
□ド
ドイツ語
大石 桂子
12
------------------------------------
-
□ニ
日本国憲法
新田 浩司
1
日本語表現法
案田 順子
1
人間関係論
宮内 洋
6
------------------------------------
-
□ハ
ハングル語
河 正一
12
------------------------------------
-
□ヒ
評価医療科学
林・荻原
36
------------------------------------
-
□ビ
微生物学Ⅰ
常岡 誠
22
微生物学Ⅱ
常岡 誠
23
------------------------------------
-
□フ
フランス語
シモン セドリック
12
------------------------------------
-
□ブ
物理化学Ⅰ
鈴木 巌
16
物理化学Ⅱ
鈴木 巌
16
物理化学系薬学実習
鈴木 巌
41
物理薬剤学
荻原 琢男
35
物理薬剤学実習
増田 寛樹
42
文学と人間
斎藤 順二
5
分子・細胞生物学実習
大根田 絹子
42
分子標的医薬
今井 純
30
分析化学Ⅰ
阿部 すみ子
17
分析化学Ⅱ
阿部 すみ子
17
分析学実習
阿部 すみ子
41
------------------------------------
-
□ホ
法学
新田 浩司
1
放射薬品化学
吉田 真
17
法薬学(裁判化学)
阿部 すみ子
28
------------------------------------
-
□ボ
ボランティア・市民活動論
金井 敏
6
------------------------------------
-
□ポ
ポルトガル語
伊勢島 セリア 明美
12
------------------------------------
-
□メ
免疫学Ⅰ
大根田 絹子
26
免疫学Ⅱ
大根田 絹子
26
------------------------------------
-
□モ
模擬薬局実習
関塚 雅之
44
------------------------------------
-
□ヤ
薬学総合演習Ⅰ
大根田 絹子
40
薬学総合演習Ⅱ
大根田 絹子
40
薬学総論Ⅰ
関塚 雅之
15
薬学総論Ⅱ
八田 愼一
15
薬事関連法規
大澤 剛
38
薬物動態学Ⅰ
荻原 琢男
31
薬物動態学Ⅱ
荻原・荒川
32
薬物動態学実習
荻原 琢男
43
薬物療法学
八田 愼一
29
薬用資源学
渡辺 和樹
21
薬理学Ⅰ
松岡 功
28
薬理学Ⅱ
松岡 功
28
薬理学Ⅲ
松岡 功
29
薬理学演習
伊藤 政明
31
薬理学実習
八田 愼一
44
------------------------------------
-
□ユ
有機化学Ⅰ
岩崎 源司
18
有機化学Ⅱ
峯野 知子
18
有機化学Ⅲ
須藤 豊
19
有機化学Ⅳ
山際 教之
19
有機化学演習
山際 教之
21
------------------------------------
-
□リ
臨床医学概論
村上 孝
33
臨床栄養学
臨床化学
臨床系薬学実習
臨床心理学
臨床生理学
倫理学
常岡
阿部
村上
宮内
村上
出雲
誠
すみ子
孝
洋
孝
春明
25
32
43
14
33
4
S
47
Fly UP