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1 - 東北大学大学院医学系研究科・医学部

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1 - 東北大学大学院医学系研究科・医学部
7,8セメスター
1, 2セメスター
生体機能学Ⅰ・・・・82
放射線物理学Ⅰ・・・83
医療概論・・・・・・84
医療解剖学・・・・・85
生命倫理学・・・・・86
電気工学基礎論・・・87
放射線医学・・・・・88
生体機能学Ⅱ・・・・89
電気工学実験 ・・・・・116
医用電子工学実験 ・・・117
自動制御工学実験 ・・・118
放射線技術学実験Ⅰ ・・119
放射線技術学実験Ⅱ ・・120
総合画像診断技術学演習・121
画像工学実験 ・・・・・122
5,6セメスター
3,4セメスター
医用写真学・・・・・90
病理学・・・・・・・91
放射化学 ・・・・・・92
応用数学Ⅰ ・・・・・93
臨床撮影技術学Ⅰ・・・94
臨床免疫学 ・・・・・95
医用電子工学概論 ・・96
医用電気回路学 ・・・97
放射線物理学Ⅱ ・・・98
画像工学Ⅰ・・・・・99
医用統計学・・・・・100
放射線化学 ・・・・・101
医化学 ・・・・・・・102
公衆衛生学 ・・・・・103
放射線生物学 ・・・・104
医用電子回路学 ・・・105
臨床撮影技術学Ⅱ・・・106
総合医用画像解剖学・・107
エックス線機器学Ⅰ・・108
応用数学Ⅱ・・・・・・109
放射線計測学Ⅰ・・・・110
自動制御工学基礎論・・111
放射線物理学Ⅲ・・・・112
放射線計測学実験 ・・・113
放射化学実験 ・・・・・114
放射線管理測定学実験 ・115
核医学Ⅰ・・・・・・・123
医用情報科学演習Ⅰ・・124
放射線管理学・・・・・125
放射線計測学Ⅱ・・・・126
総合画像診断技術学・・127
放射線治療技術学・・・128
核医学検査技術学・・・129
超音波技術学・・・・・130
MRI 基礎工学・・・・・131
エックス線機器学Ⅱ・・132
MRI 撮像技術学 ・・・・133
画像診断学Ⅰ・・・・・134
診療放射線技師関係法規・・135
画像工学Ⅱ・・・・・・136
医用ディジタル画像システム工学Ⅱ・・137
医用情報科学演習Ⅱ ・・138
放射線腫瘍学・・・・・139
医用ディジタル画像システム工学Ⅰ・・・140
放射線治療計画技術学実習 ・・・141
放射線検査学実習Ⅰ・・・142
放射線検査学実習Ⅱ・・・143
核医学実習Ⅰ・・・・・・144
放射線治療計画技術学演習・・・145
画像診断学Ⅱ・・・・146
放射線治療システム工学・・147
核医学実習Ⅱ・・・・・・・148
放射線治療技術学実習・・・149
卒業研究 ・・・・・・150
チーム医療・・・・・・151
医用ディジタル画像処理学・・・・152
総合医療演習・・・・・153
放射線技術科学専攻
開設年次・セメスター・時間数
3年次
4年次
1年次
2年次
必修 選択
1
2
3
4
5
6
7
8
60
30 30
医療解剖学
2
30
生体機能学I
1
30
30
30
生体機能学Ⅱ
1
専 人体の構造と機能
60
30 30
総合医用画像解剖学
3
門
30
医化学
1
30
30
医療概論
1
30
基
45
放射線医学
3
15 30
15
チーム医療
1
15
礎
45
総合医療演習
1
45
生命倫理学
1
15
15
科 健康と福祉・疾病と医療
30
病理学
1
30
目
30
30
臨床免疫学
1
30
30
公衆衛生学
1
15
15
放射線衛生学
1
30
30
放射線物理学I
1
30
30
放射線物理学II
1
30
30
放射線物理学III
1
30
30
放射線計測学I
1
30
30
放射線計測学II
1
45
放射線計測学実験
1
8
14
8
放射線計測・管理学
15
15
放射線化学
1
45
30 15
放射化学
3
30
放射化学実験
1
8
14
8
30
放射線管理学
2
30
30
放射線管理測定学実験
1
8
14
8
30
30
診療放射線技師関係法規
1
30
30
電気工学基礎論
1
30
30
医用電気回路学
1
30
電気工学実験
1
8
14
8
30
30
医用電子工学概論
1
30
30
医用電子回路学
1
30
医用電子工学実験
1
8
14
8
30
30
自動制御工学基礎論
1
専
30
自動制御工学実験
1
8
14
8
医用理工学
門
30
30
エックス線機器学I
1
30
30
エックス線機器学Ⅱ
1
教
30
放射線技術学実験Ⅰ
1
8
14
8
30
放射線技術学実験Ⅱ
1
8
14
8
育
30
30
MRI基礎工学
1
30
30
医用統計学
2
科 専
30
30
応用数学I
1
目 攻
30
30
応用数学II
1
30
30
臨床撮影技術学Ⅰ
1
専
30
30
臨床撮影技術学Ⅱ
1
30
30
総合画像診断技術学
1
門
30
総合画像診断技術学演習
1
8
14
8
30
医用写真学
1
30
科
30
画像工学Ⅰ
1
30
目
30
30
画像工学Ⅱ
1
30
画像工学実験
1
8
14
8
30
30
画像診断学Ⅰ
1
撮影撮像技術学
30
30
画像診断学Ⅱ
1
30
30
MRI撮像技術学
1
30
核医学検査技術学
1
30
45
核医学実習Ⅰ
1
45
45
核医学実習Ⅱ
1
45
30
30
核医学Ⅰ
1
2
30
30
核医学Ⅱ
90
90
放射線検査学実習Ⅰ
2
180
放射線検査学実習Ⅱ
4
45 135
30
放射線生物学
1
30
30
30
放射線治療技術学
2
30
30
放射線腫瘍学
1
放射線治療技術学
45
45
放射線治療技術学実習
1
45
45
放射線治療計画技術学実習
1
15
15
放射線治療計画技術学演習
1
15
15
放射線治療システム工学
1
30
30
医用情報科学演習Ⅰ
1
情報科学
30
30
医用情報科学演習Ⅱ
1
2
30
30
医用ディジタル画像処理学
30
30
医用ディジタル画像システム工学I
1
医用画像情報分析学
30
30
医用ディジタル画像システム工学II
1
30
30
超音波技術学
1
放射線技術科学研究
180
180
卒業研究
4
卒業要件:全学教育科目41単位、専門科目85単位(専門基礎科目17単位、専攻専門科目68単位)、合計126単位以上修得
※開設セメスター等は変更する場合もあるので,その年度の時間割やシラバスで確認してください。
区 分
授 業 科 目
単位数
-81-
時間
備 考
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
医学科、保健学科教員
(丸山 良子)
必修
1
看護学
放射線技術科学
検査技術科学
生体機能学Ⅰ
1 セメスター 水・3
授業題目
生体のメカニズムを理解する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
生体機能学(生理学)は、身体とそれを構成している細胞、組織、器官、臓器の営む正常機能を
学ぶことを目的とする。この科目を学ぶことにより生命現象がどのように営まれているかについ
て理解し、医療を学ぶために必要な基本的知識を得る。
授業計画
回・日時
内容
担当
1 4/08
オリエンテーション
丸山 良子
2 4/22
生理学の基礎 1
稲田 仁
3 5/13
体液
高橋 和弘
4 5/20
腎臓
高橋 和弘
5 5/27
消化器系 1
今谷 晃
6 6/03
消化器系 2
今谷 晃
7 6/10
呼吸器系 1
進藤 千代彦
8 6/17
呼吸器系 2
進藤 千代彦
9 6/24
内分泌 1
高橋 和弘
10 7/01
循環器系 1
三浦 昌人
11 7/08
循環器系 2
三浦 昌人
15 7/15
循環器系 3
三浦 昌人
13 7/22
試験
丸山 良子
14 8/05
予備日
4/15 新入生歓迎行事のため休講 変更がある場合は掲示します。
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果で評価します
教科書・参考書
教科書:
「生理学テキスト」 第 7 版
(文光堂)
推薦図書:
「トートラ人体解剖生理学」 原著第 9 版 (丸善)
「 Introduction to the Human Body:Essentials of Anatomy and Physiology」G.J.Totora et.al.
John Wiley & Sons Inc. 10th
「標準生理学」 第 8 版 (医学書院)
「シンプル生理学」改訂 6 版 (南江堂)
-82-
開講専攻
授
放射線技術科学
業
科
目
放射線物理学Ⅰ
1 セメスター金・1、
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
権田
必修
1
幸祐
放射線物理学の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線物理学を学ぶにあたり、放射線の定義と種類を明確にして医療に使われる放射線の基本的性
質を理解します。さらに原子物理学の発展の過程を理解し、原子および原子核の構造について学び
ます。
授業計画
第1回
イントロダクション
第2~14回
各部それぞれに3-5回程度の授業を割り当てて進めます。
第1部 放射線の種類と基本性質
:放射線の種類、放射線の基本性質、放射線の質量とエネルギー
第2部 原子の構造
:ボーアの原子模型、原子の構造
第3部 原子核の構造
:原子核の基本的特性、原子核の構成、原子質量単位、原子核の角運動
と磁気モーメント、原子核の構造
第15回
試験
備考: 5 月 1 日と 6 月 26 日は休講になります。
成績評価の方法及び基準
試験の成績を中心に、講義中の演習、提出課題および出席を考慮して、総合的に評価します。
教科書・参考書
毎時間プリントを配布します。教科書は使用しませんが、以下の参考書は約に立つと思います。
参考書:多田順一郎「分かりやすい放射線物理学」オーム社
参考書:西臺 武弘「放射線医学物理学
第3版」文光堂
-83-
開講専攻
放射線技術科学
1セメスター 金・2
授
業
科
目
医療概論
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
齋藤
必修
1
春夫
現代の医学・医療および医療システムの理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
人類がこれまでに積み重ねてきた医学・医療知識、症候・疾患の概要の概要、我が国の医療とその制
度の現状を学び、医学・医療を学ぶための心構えを作ることを目標とする。
科学の発達や社会の変革に対応した現在の医療の状況、医療における放射線技術科学の役割も学ぶ。
大学での学び方、論理的な考え方、文章の書き方についても適宜紹介する。
授業計画
第1回
ガイダンス -医学の定義とその使命-
第2回
医学の歴史
第3回
近代医学の発展と医の倫理
第4回
臨床医学総論1
第5回
臨床医学総論2
第6回
臨床医学総論3
第7回
臨床医学各論1
第8回
臨床医学各論2
第9回
臨床医学各論3
第10回
臨床医学各論4
第11回
人口統計と疾病の変化
第12回
健康状況と受療状況・医療保障制度
第13回
医療関係職種・医療施設
第14回
保健医療対策
第15回
医療における放射線技術科学の役割・法規
第 4~10 回には、講義前に学生によるプレゼンテーション時間をもつ。
(プレゼンテーションの内容は、ガイダンスで周知する)
成績評価の方法及び基準
プレゼンテーションの内容と期末試験などを加味して総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:「臨床医学の基礎 放射線診療を支える人のために」
参考書:論理が伝わる世界標準の「書く技術」
倉橋保美
-84-
著
Pilar Press
(ブルーバックス)
開講専攻
授
業
科
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
医学科、保健学科教員
(丸山 良子)
必修
2
目
看護学
放射線技術科学
医療解剖学
検査技術科学
1 セメスター 金・4
2 セメスター 水・3
授業題目
人体の構造を理解する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
解剖学は、正常な身体の構造と身体相互の関連について学ぶことを目的とする。
この科目は医療を学ぶために基本となる知識のみならず、生命科学の重要な法則性を理解する重
要な手段となる。
授業計画
セメスタ
日時
内容
担当
日時
ー
セメスタ
内容
ー
解剖見学ガイダンス
解剖学総論
齋藤 春夫
1
2
4/17
10/14
消化器系
今谷 晃
1
2
解剖見学
4/24
10/21
骨・筋系 1
半田 康延
1
2
解剖見学
5/01
10/28
骨・筋系 2
半田 康延
1
2
解剖見学
5/08
11/04
生理学の基礎
2
稲田 仁
1
2
解剖見学
丸山良子、菅野恵美
5/15
11/11
課題学習
1
2
発生学
丸山良子、菅野恵美
5/22
11/18
課題学習
1
2
神経系 1
5/29
11/25
骨・筋系 3
半田 康延
1
2
神経系 2
6/05
12/02
骨・筋系 4
半田 康延
1
2
神経系 3
6/12
12/09
呼吸器系
進藤千代彦
1
2
神経系 4
6/19
12/16
生殖器系
佐藤 尚明
1
2
感覚器 1
6/26
1/06
循環器系
三浦 昌人
1
2
感覚器 2
7/03
1/13
泌尿器系
伊藤 明宏
1
2
試験
7/10
1/20
試験
丸山良子
1
2
予備日
解剖見学の詳細はガイダンスの際に説明します。変更がある場合は事前に掲示します。
課題学習は、レポートを課す場合がありますので掲示に注意してください。
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果で評価します。
4/10
10/07
教科書・参考書
教科書:
「入門人体解剖学」改訂第 5 版
参考図書:
担当
(南江堂)
「ネッター解剖学アトラス」原書第 5 版
「トートラ人体解剖生理学」原書第 9 版
-85-
(南山堂)
(丸善)
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
丸山良子、菅野恵美
勝山 裕
勝山 裕
勝山 裕
斎藤 竜太
齋藤 竜太
檜森 紀子
日高 浩史
丸山良子
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
全専攻
生命倫理/生命倫理学
小
林
睦
1セメ集中
授業題目
必修
選択
の別
単位数
看 護
必修
1
医療の倫理を考える
授業科目の目的・概要及び到達目標等
到達目標:医療倫理上の諸問題について
(a)関連する科学/技術の基本的なあり方が理解できるようになる。
(b)概念上の混乱を取り除き、倫理的な観点から問いを立てられるようになる。
(c)その解決策を自分なりに検討できるようになる。
授業の概要
講義形式。現代社会では、医療技術の進歩とともに、生命にかかわる医療のあり方が問い直されつつ
ある。医療現場における医療者と患者との関係はいったいどうあるべきか。こうした問いに答えるため
に、この講義では、医療倫理学的な観点から、医療・ケアの基本原理について考えることを試みる。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
どうすればよいのか ─医療の倫理を考える─
自分で決めるとはどういうことか ─IC の諸条件─
余計なお世話か、親切か ─パターナリズムの諸側面─
どのような治療を選ぶべきか ─QOL から考える─
痛みにどう対処すべきなのか─緩和医療の必要性─
死の権利は存在するのか ─現代の安楽死─
安楽死は認められるか ─安楽死の諸要件─
安楽死以外の方法はないのか ─緩和とセデーション─
告知後の心理はどのようなものか ─心的苦痛のメカニズム─
※開講日は決定次第、後日周知する。
成績評価の方法及び基準
最終レポート(1回:70%)
、授業への参加態度(30%)
教科書・参考書
教科書:使用しない。講義時にプリントを配布する。
参考書:清水哲郎ほか『生命と人生の倫理』(放送大学出版協会)、清水哲郎『医療現場に臨む哲学I・I
I』(勁草書房)など。その他、講義時に随時指示する。
-86-
必修
開講専攻
授業科目
担当教員
選択
単位数
の別
放射線技術科学
2 セメスター
電気工学基礎論
月・3
授業題目
志田原美保
必修
1
電磁気学の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
電磁気学の基礎について学ぶとともに、ベクトル解析に関する知識も併せて習得すること
を目標とする。
授業計画
第1回
ベクトルの外積・内積、偏微分
第2回
ベクトル解析とその演習
第3回
電荷・クーロンの法則
第4回 静電場について
第5回
ガウスの法則と電場の発散
第6回
静電気力の位置エネルギーと電位
第7回
静電場から静磁場へ
第8回
静磁場の法則:ビオ・サバールの法則
第9回
静磁場の法則:アンペールの法則
第 10 回
静磁場の法則:ベクトルポテンシャル
第 11 回
ローレンツ力、アンペールの力
第 12 回
電磁誘導
第 13 回
自己インダクタンス
第 14 回
マクスウェルの方程式
第 15 回
試験
成績評価の方法及び基準
期末試験、出席状況、授業態度を総合的に判定する。
教科書・参考書
参考書:ビジュアルアプローチ 電磁気学 前田和茂・小林俊雄著
森北出版株式会社 定価 2625 円 ISBN978-4-627-16221-1 C3342
電磁気学キャンパス・ゼミ
マセマ出版社 定価 2520 円
馬場敬之・高杉豊 著
ISBN978-4-944178-56-8 C7041
-87-
開講専攻
授
業
科
目
放射線技術科学
2セメスター 月・4
3セメスター 水・1
放射線医学
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
齋藤 春夫
細貝 良行 他
必修
3
放射線技術科学が支える放射線医学とは
授業科目の目的・概要及び到達目標等
現代の臨床医学に占める放射線医学の役割は極めて大きく、放射線医学は放射線技術学によって支え
られている。放射線医学とくに診断学は、画像を用いて解剖とともに病態生理を把握することで診断精
度を高めている。放射線技術により病態に迫ることが求められている。
この科目では、まず、診療放射線技師の役割と実際を紹介する。
次いで、医学の大きな柱である病態生理をグループ学修し、発表することで知識の定着をはかる。
授業計画
1 回目:ガイダンス
2 回目:診療放射線技師の業務について(細貝)
3 回目:東北大学病院 放射線部見学
4 回目以降: グループ学習(3 クール施行)
学生を 8 つのグループに分け、グループで学習し、発表する。
(内容)
2 セメスター(後半)~3 セメスター:
放射線の基礎となる病態生理を概観する。
3 クールのグループ学習、発表を行うことで、病態生理を概観する。
1 クールは、呼吸器、循環器、消化器、脳神経の病態生理総論をそれぞれ担当する。
2 クールは、代謝、血液、腎、感染症の病態生理と疾患をそれぞれ担当する。
3 クールは、呼吸器、循環器、消化器、脳神経の疾患をそれぞれ担当する。
(各クールの予定)
1 から 3 回目:簡単な講義を行い、1,2 回目はレポートを課す。
1 回目:教科書の輪読、事実の確認・整理(知っていたこと、新たに学んだこと、理解しづらかった
こと、など)
、学習すべき点の抽出(分担を決めて個別に学習する)、
2 回 目 : 個 別 学 習 結 果 の 整 理 、 グ ル ー プ 内 で の 共 同 理 解 の 促 進 、 発 表 原 稿 の 作 成 (Computer
Presentation)、
3 回目: 発表原稿の確認と発表練習、質問準備
4,5 回目: 発表会
成績評価の方法及び基準
プレゼンテーションの内容、レポート、最終試験で評価する。
教科書・参考書
教科書:「病態生理・基礎のキソ」 竹田津文俊著
Gakken
-88-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位
数
医学科、保健学科教員
(丸山 良子)
必修
1
看護学
放射線技術科学
検査技術科学
生体機能学Ⅱ
2 セメスター 金・4
授業題目
生体のメカニズムを理解する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
生体機能学(生理学)は、身体とそれを構成している細胞、組織、器官、臓器の営む正常
機能を学ぶことを目的とする。この科目を学ぶことにより生命現象がどのように営まれて
いるかについて理解し、医療を学ぶために必要な基本的知識を得る。
授業計画
回・日時
内容
担当
1 10/02
内分泌 2
柴原 茂樹
2 10/09
内分泌 3
柴原 茂樹
3 10/16
神経 1
虫明 元
4 10/23
神経 2
虫明 元
5 11/06
神経 3
松坂 義哉
6 11/13
神経 4
松坂 義哉
7 11/20
運動1
河 和善
8 11/27
運動 2
河 和善
9 12/04
皮膚
館 正弘
10 12/11 体温
丸山 良子
11 12/18 血液 1
清水 律子
12 12/25 血液 2
清水 律子
13 1/08
試験
丸山 良子
14 1/22
予備日
10/30 大学祭、1/15 センター試験準備のため休講
変更がある場合は事前に掲示します。
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果で評価します
教科書・参考書
教科書:
「生理学テキスト」 第 7 版
(文光堂)
「標準生理学」 第 8 版 (医学書院)
推薦図書:
「トートラ人体解剖生理学」 原書第 9 版 (丸善)
「Introduction to the Human Body: Essentials of Anatomy and Physiology」
G.J.Totora et.al. John Wiley & Sons Inc. 10th
「シンプル生理学」改訂第 6 版 (南江堂)
-89-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小倉隆英
必修
1
放射線技術科学
3 セメスター
医用写真学
月・1
授業題目
医用画像診断への科学の門をくぐろう
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医用画像診断において,高機能画像記録媒体としてエックス線発見当時から用いられてきた銀塩写真
の科学を理解し,この発展として各種デジタルイメージングについて理解できることを目的とする.
すなわち,銀塩写真としての感光剤と感光理論に関する物理学的原理を習得し,感光について電磁波
と感光剤との相互作用の観点から説明できるようになる.かつ,銀塩写真の現像・定着処理について,
酸塩基,酸化還元等と関連させて説明できるようになる.
さらに Computed Radiography や FPD など,最新のディジタルイメージング理論を,検出器の物理的
性質や動特性等から理論的に説明できるようになる.
授業計画
全 15 回のうち 14 回を講義とする.また最終の 1 回にて筆記による試験を実施する.
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
オリエンテーション・エックス線写真の概略
エックス線による像形成の基礎
銀塩という感光剤とフィルム
感光の物理理論
現像・定着の化学
廃液と環境
小テスト
アナログからディジタルへ
ディジタルイメージングの基礎
Computed Radiography 1
Computed Radiography 2
FPD
CT の基礎と様々な画像表示法
MRI の基礎
定期試験
講義中不定期に小テストまたは口頭試問を実施する場合がある.
成績評価の方法及び基準
第 15 回目に行う試験の成績により評価する.
小テストや口頭試問を実施した場合はこれらの成績も加味し総合的に評価する.
教科書・参考書
教科書:「放射線写真学」大松秀樹編 ㈱富士フィルムメディカル
参考書:診療放射線技術選書「放射線写真学 赤坂勉著 南山堂
「診療放射線技師マスターテキスト上巻」メジカルビュー社
-90-
開講専攻
授
放射線技術科学
業
科
目
担 当 教 員
病理学
3 セメスター 月・2
授業題目
鈴木
貴
必修
選択
の別
単位数
必修
1
病気のメカニズムの理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
代表的な疾患に関して、そのメカニズムを病理学的立場から理解する。
まず病理学とはどのようなものかを理解し、続いて代表的かつ重要な疾患に関し、その原因、発生機序、
進行過程、終末像を理解する。また疾患を知る上で基本となる病理学的用語を記憶する。
図や写真中心の講義である。授業で使用するスライドは、授業資料として事前にアップロードしておくの
で、参考にするように。
教科書に沿って授業を進め、覚えておくべき用語や疾患名については授業中に指示する。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4、5回
第6回
第7、8回
第9回
第10回
ガイダンス: 病理学とは
循環器疾患
呼吸器疾患
消化器疾患
内分泌疾患
生殖器系疾患
脳・神経系疾患
テスト
成績評価の方法及び基準
第10回目の授業で行われるテストによる。
教科書・参考書
教科書:
「シンプル病理学」笹野公伸ほか著(南江堂)
-91-
開講専攻
授
放射線技術科学
3,4 セメスター月・3
授業題目
業
科
目
担 当 教 員
船木
放射化学
善仁・岩田
渡部 浩司
錬・
必修
選択
の別
単位数
必修
3
ラジオアイソトープ・放射線は何のために学ぶのか?
授業科目の目的・概要及び到達目標等
授業概略:ラジオアイソトープは生命科学研究や医学診断においては必須のツールである。本講
義において、放射線とラジオアイソトープに関連した基礎知識を正確に理解する。ま
た、核医学診断に使用する放射性医薬品の利用法等について学習する。
授業目標:放射能の本質を理解し、ラジオアイソトープの利用に関して知識を深めることを目標と
する。また、診療放射線技師国家試験や放射線取扱主任者国家試験に関する演習も
行う。
授業計画
1. 放射能発見の歴史
2. 原子核と放射能
3. 放射線と物質の相互作用
4. 放射線測定法
5. 天然の放射性核種と人工放射性核種
6. 標識化合物について
7. 放射性物質の応用
8. 放射性医薬品
9. 物理的画像診断法とそれに用いる診断薬
10. 放射線の生体への影響
11. 放射線の防護と管理
成績評価の方法及び基準
レポート提出を求めることがある。また筆記による試験を行う。成績評価は試験の成績およびレポ
ートにて評価する。
教科書・参考書
教科書:「新放射化学・放射性医薬品学 改訂第 3 版」佐治英郎、前田 稔、小島周二、南江堂
参考書:「放射線概論第 8 版」、柴田徳思編、(株)通商産業研究社
-92-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線技術科学
応用数学Ⅰ
町田
好男
3 セメスター 月・4
授業題目
応用解析の基礎となる数学を学ぶ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
解析学、線形代数学に続き、応用数学Ⅰでは、物理学や工学応用につながる応用解析の基礎を学びます。
具体的には、微分方程式、ラプラス変換、およびベクトル解析について、その概要を把握し基本的な計算が
できることを目標として学習します。
授業計画
第1回 イントロダクション
第2-13回 各部それぞれ、3-4回程度の講義を割り当てて進めます。
・第 1 部: 微分方程式
微分方程式
微分演算子
・第 2 部: ラプラス変換
ラプラス変換
ラプラス変換と微分方程式
ラプラス変換の応用
・第 3 部: ベクトル解析
ベクトルの演算
ベクトル場
線積分、面積分
・総合演習、あるいは関連分野の補足
授業では、理解を深めるために演習を行いながら進めます。
成績評価の方法及び基準
(1)定期試験の結果に(2)出席状況と毎回の小演習の結果を加え、総合的に評価します。
(原則として(1)70+(2)30% 程度とします)
教科書・参考書
教科書:「電気・電子・情報系の基礎数学Ⅱ 応用解析と情報数学」、安藤豊、大澤秀雄著、東京電機大学出
版局、1993 年、3100 円+税
参考書:
「これならわかる理工系学生の解析学」、吉福康郎、手嶋忠之著、現代数学社、2006 年、2800 円+税
「キャンパス・ゼミ」シリーズ(微分方程式、ラプラス変換、ベクトル解析)、馬場敬之、他、マセマ出版
-93-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小倉隆英
必修
1
放射線技術科学
3 セメスター
臨床撮影技術学Ⅰ
水・2
授業題目
レントゲン!? ローテクはハイテクかも
授業科目の目的・概要及び到達目標等
100 年という長い歴史をもち,エックス線発見者の名にちなんだ「レントゲン」
,いわゆる一般エック
ス線撮影は今なお重要でその価値を少しも減じてはいない.エックス線を用いて人体という三次元体を
フィルムという二次元体に,より多くの診断情報を乗せて投影する技術を,人体各部位毎に習得するこ
とを目的とする.
撮影の方法を人体解剖・整位論から説明し実践できるようになる.また,撮影された画像から異常や
疾患を指摘できるようになることを目標とする.
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
オリエンテーション・人体の基準点および基準線
胸部撮影 1
胸部撮影 2
腹部・骨盤撮影
頭部撮影 1
頭部撮影 2
脊柱撮影 1
脊柱撮影 2
上肢・下肢撮影
乳房撮影(東北大病放射線・斎正博)
歯科撮影(東北大病放射線・石塚真澄)
造影剤
消化管撮影
泌尿器婦人科系撮影
定期試験
※ 講義期間中は随時小テストや口頭試問を行う
成績評価の方法及び基準
第 15 回目に行う定期試験の成績により評価する.
小テストや口頭試問を実施した場合はこれらの成績も加味し総合的に評価する.
教科書・参考書
教科書:「診療放射線技師マスターテキスト上巻」メジカルビュー社
「医用放射線科学講座 8 放射線画像技術学」稲本一夫・別府慎太郎編
参考書:「診療画像技術学‐X 線‐」金場敏憲・葉山和弘共編 オーム社
-94-
医歯薬出版
開講専攻
放射線技術科学専攻
3セメスター 金・1
授業題目
授
業
科
目
担 当 教 員
石井直人・今谷
臨床免疫学
晃
他
(医学科・保健学科・加齢研教員)
必修
選択
の別
単位数
必修
1
生体防御のメカニズムを理解し、さらに病気との関連を知る
授業科目の目的・概要及び到達目標等



免疫に関与する細胞や分子について知識を得、病原体等の異物に対する生体防御とその調節機構を
理解する。
感染防御免疫やがん免疫などの病気に対する免疫の役割を理解する。
アレルギー、自己免疫疾患、免疫不全症などの免疫機構の異常によって生じる病気について理解す
る。
授業計画
回数
曜日
講義
担当
1
4 月 10 日 免疫学の基本概念1
石井(直)
2
4 月 17 日 免疫学の基本概念2
石井(直)
3
4 月 24 日 抗原抗体反応
石井(直)
4
5月1日
リンパ球の発生と分化
石井(直)
5
5月8日
リンパ球リセプターと抗原認識
宗
6
5 月 15 日 免疫の制御
宗
7
5 月 22 日 免疫異常と疾病(総論)
石井(直)
8
5 月 29 日 免疫不全症・AIDS
石井(直)
9
6月 5日
アレルギー(1)
高井
10
6 月 12 日 アレルギー(2)
高井
11
6 月 19 日 自己免疫疾患
石井(智)
12
6 月 26 日 消化管粘膜免疫
今谷
12
7月3日
ウイルス感染に対する免疫
小笠原
13
7 月 10 日 移植、HLA
石井(直)
14
7 月 17 日 試験
石井直人
免疫学分野
教授
小笠原康悦 生体防御学分野
教授
高井俊行 遺伝子導入研究分野 教授
宗 孝紀
免疫学分野
准教授
石井智徳 臨床研究推進センター 特任教授・血液免疫科
※ 担当教員と講義項目は変更があるので、開講時に詳しい日程を連絡する。
成績評価の方法及び基準
期末試験により評価する
教科書
「免疫学コア講義」(改訂3版)編者:熊ノ郷淳、坂口薫雄、竹田潔、吉田裕樹
出版社:南江堂,2012
参考書
「エッセンシャル免疫学」(第2版)著者:Parham P(Eds),笹月武彦(監訳)出版社: MEDSi,2007
-95-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
本間
必修
1
放射線技術科学
医用電子工学概論
経康
3セメスター 金・2
授業題目
電子工学の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
現代社会は電子工学に支えられていると言っても過言ではなく,従って最低限の電子工学の知識は現
代人の教養として必要です。さらには,生体信号の計測・放射線計測・信号処理・制御などは電子工学
抜きには成立しません。画像診断装置(X 線診断装置・CT・MRI・SPECT・PET,超音波)や放射線治療装
置は電子工学の塊です。これらの装置を本格的に学ぶ準備として,教養レベル以上の電子工学の基礎を
身につけることを目的とします。また,自らの考えを発信,議論する訓練を通して,日々発展する技術
に将来にわたって対応できるような,能動的な学びの姿勢の涵養を目標とします。
本授業では,半導体と PN 接合の基礎概念,続いてダイオードの動作原理とトランジスタの動作原理
を学びます。これらがわかると,そのほかの電子部品(フォトダイオード,CCD,サイリスタなど)の
動作原理もある程度わかります。それら電子部品の応用も学びます。
本科目に必要な予備知識は,主として物理学(高校物理さらには電磁気学や固体物理の初歩)と電気
回路(インピーダンスその他の電気工学知識)です。
授業計画
第1回
ガイダンス/イントロダクション
第2回~第12回
半導体とエネルギー帯,PN 接合,ダイオード,非線形回路と負荷直線,特殊なダイオード,
トランジスタ,トランジスタによる信号増幅,電界効果トランジスタ,IC(集積回路),サ
イリスタ,CCD,発光ダイオード,レーザ,フォトダイオードなど。
第13回~第15回 予備試験,解説,試験
教科書ならびにISTUで事前公開する資料の内容を予習(自己学習)してから授業に臨んでくださ
い。予習では,理解することよりも分からない点,疑問点を明らかにすることが重要です。授業では,
その点を中心に議論を通して学びます。このため,授業での発言に消極的だと学習効果が得られないの
で注意して下さい。また,理解促進のために小試験を実施します。
成績評価の方法及び基準
期末試験の成績を中心に,小試験等の成績,出席状況を加味して総合的に評価します。割合は①期末
試験 70%程度,②小試験等 20%程度,③出席状況 10%程度とします。
教科書・参考書
教科書:「臨床工学シリーズ9 医用電子工学」松尾正之他著 (コロナ社)
参考書:
(1)は電気工学・電子工学・回路を一冊にまとめ,理解を重視した良書です。
(2)は大学教
育にはふさわしくない面もありますが,初歩的な実用知識を求める場合に使えます。
(1)「わかりやすい電気・電子回路」 田頭功著 共立出版社
(2)「医用工学 -医療技術者のための電気・電子工学」若松秀俊他著(共立出版)
-96-
開講専攻
放射線技術科学
3 セメスター 金・3
授
業
科
目
医用電気回路学
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小山内
必修
1
実
放射線技術科学に関係する電気回路学の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
電磁気学は放射線物理学とも関係する基礎物理学です。放射線機器だけでなく、多くの臨床機器、一
般の家電製品などは、電気回路で構成されています。そこで、電気回路を理解するために、電磁気学の
基礎を出発点とし、電気回路を理解します。具体的には以下を到達目標とします。
1.
2.
3.
4.
電磁気学の基礎を回路に結びつける。
正弦波交流回路の定常状態を、インピーダンス法を用いて効率的に解くことができる。
微分方程式を用いて回路動作を定式化し、過渡現象を定量的に説明できる。
理想電気回路と実際の電気回路との相違点を理解する (計測時の注意点を学ぶ)。
授業計画
第1回
イントロダクション
第2回
電磁気学の復習 I、電気回路基礎 (受動素子、オームの法則)
第3回
直流回路 (キルヒホッフの法則、テブナンの定理、ノートンの定理)
第4回
電気回路の基本事項 (電源、内部抵抗、計測に伴う問題点)
第5回
電磁気学の復習 II (コンデンサ)
第6回
電磁気学の復習 III (コイル)
第7回
交流回路 I (正弦波交流、複素数表示)
第8回
交流回路 II (インピーダンス、共振回路、消費電力)
第9回
交流回路 III (フィルタ回路)
第10回
過渡応答
第11回
三相交流
第12回
電気設備
第13回
予備日
第14回
予備試験
第15回
試験
必要に応じ演習時間を設ける。なお、進捗状況により内容は前後することがある。
成績評価の方法及び基準
定期試験の成績を中心に、講義中の演習、レポートの成績を加味して評価します。演習、レポート未提
出者は評価の対象から除外します。
(定期試験: 80% 程度, 演習及びレポート: 20% 程度)
教科書・参考書
教科書: 金井 寛 他著 『臨床工学シリーズ 医用電気工学』 コロナ社
参考書: 長岡 洋介 著 『物理入門コース 電磁気学 I, II』 岩波書店
宮島 龍興 訳 『ファインマン物理学 III 電磁気学』 岩波書店、など、電磁気学の教科書
後藤 憲一 他著 『詳解 電磁気学演習』 共立出版 などの演習書
福士 政広 編 『診療放射線技師スリム・ベーシック 4 医用工学』 メジカルビュー などの技
師向け参考書
-97-
開講専攻
授
放射線技術科学
業
科
目
放射線物理学Ⅱ
3 セメスター金・4、
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
権田
必修
1
幸祐
放射線の発生機構
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線医学に用いられる各種放射線の発生について、原子・電子や原子核の構造と基礎的な物理法
則に関連付けて理解します。演習問題になるべく時間を取って学んでいきます。
授業計画
第1~14回
各部それぞれに3-5回程度の授業を割り当てて進めます。
第1部 原子核の壊変
:放射能、壊変の法則、壊変の形式
第2部 核反応と核分裂
:核反応、核分裂
第3部 電子線と物質の相互作用
:相互作用の種類、エネルギー損失、X線の発生
第15回
試験
備考: 5 月 1 日と 6 月 26 日は休講になります。
成績評価の方法及び基準
試験の成績を中心に、講義中の演習、提出課題および出席を考慮して、総合的に評価します。
教科書・参考書
毎時間プリントを配布します。教科書は使用しませんが、以下の参考書は約に立つと思います。
参考書:多田順一郎「分かりやすい放射線物理学」オーム社
参考書:西臺 武弘「放射線医学物理学
第3版」文光堂
-98-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小倉隆英
必修
1
放射線技術科学
4 セメスター
画像工学Ⅰ
月・1
授業題目
画質を科学の目で評価しよう
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医用画像診断において,診断に供する画像の画質を向上させることは,病変検出能・診断能という点
で非常に重要である.この科目では,画質を物理的に考え,かつ客観的に評価する画像理論を理解する
ことを大目標とし,診断用画像の画質を向上させる手法がどのようなものか気付くことを目的とする.
エックス線の光子としての振舞いを理解し,医療用エックス線管から放射されるエックス線がどんな
性質をもつか説明できるようになる.また,これを用いて出来上がったエックス線画像の画質を構成す
る因子がどのようなものか説明できるようになり,さまざまな画質因子に対する客観的かつ物理学的評
価方法を説明できるようになる.さらに,習得した画像理論を基盤とし,診断用画像の画質を向上させ
る手法を考える能力を身につける.
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
オリエンテーション・エックス線写真概略と画像論
濃度と露光量の非線形性:特性曲線
特性曲線と特性値
特性曲線測定
被写体コントラストと画像コントラスト
小テスト
画像と空間周波数
どこまで細いものが見える!?:鮮鋭性と応答伝達関数
スクリーン/フィルム系の MTF 測定
エックス線管焦点の MTF 測定
小テスト
画像は砂嵐:粒状性と Wiener Spectrum
総合画質評価:Detective Quantum Efficiency と Noise-Equivalent number of Quanta
総合診断能は確率に左右する:視覚評価技術
定期試験
成績評価の方法及び基準
第 15 回目に行う定期試験の成績により評価する.
小テストや口頭試問を実施した場合はこれらの成績も加味し総合的に評価する.
教科書・参考書
教科書:「放射線写真学」大松秀樹編 ㈱富士フィルムメディカル
参考書:「放射線画像系の画像評価」小川亙著 医療科学社
「放射線受光系の特性曲線」小寺吉衛編 医療科学社
「実験画像評価‐初学者のための実験入門書」大塚昭義編
-99-
日本アクセル・シュプリンガー
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
選択
2
放射線技術科学
医用統計学
町田
好男
4 セメスター 月・2
授業題目
統計学の医用応用入門
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概要: 進歩を続ける放射線技術学分野において、日常の検査あるいは研究の結果を客観的にまとめ
あげるためには、適切に統計学を適用することが必要となってきています。この授業では、統計学を今後実
際に応用していくための基礎を学びます。
到達目標: 1)実際のデータを扱い方、および、2)応用上重要な検定の考え方、この二つに慣れることをお
もな目標とします;
本授業は統計学の基礎知識を前提に進めます。
(全学教育の数理統計学を履修済みの学生を対象とします)
授業計画
第1回
・イントロダクション
第2回~第13回
・統計学とは
ばらつきを伴う情報の客観的な分析・評価
・検定の原理
記述統計:標本の分布、正規分布の特徴と使い方、分布の特徴点の表し方
・検定の原理
統計的仮説検定の目的と理論
・2群の差の検定
関連2群の差の検定、独立2群の差の検定、等分散の検定、ノンパラメトリック検定
・その他の検定
# 選択科目であるため、受講者の知識・関心等を勘案して重みを付けた進め方をします。
また、授業開始にあたって、参考書の中から教科書を指定します。
成績評価の方法及び基準
出席状況と毎回の小演習に基づき総合的に評価します。
教科書・参考書
参考書:
「Excel による統計入門 [Excel2007 対応版] 」
、縄田和満 著 (朝倉書店)2800 円+税
「バイオサイエンスの統計学」市原清志 著 (南江堂)4660 円+税
「カラーイメージで学ぶ統計学の基礎」市原清志、ほか 著(日本教育研究センター)3600 円+税
-100-
開講専攻
放射線技術科学
4 セメスター月・3
授
業
科
目
担 当 教 員
船木
放射線化学
授業題目
善仁・岩田
渡部 浩司
錬・
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線の化学作用
授業科目の目的・概要及び到達目標等
授業概略:放射線化学とは、放射線の物質に対する化学作用を扱う学問である。化学作用
の中には電離や励起、放射線分解、溶液の化学変化、高分子の重合や解裂、生
体に対する作用、ホットアトム効果などが挙げられる。これらの事項は放射線
化学ばかりでなく、放射線物理学、放射線生物学等と密接に関係していて、区
別が難しい領域もあるが、授業では特に放射線の化学作用について基礎から応
用までを講義する。
授業目標:基本的には放射化学の内容と同一であるが放射線の化学作用に対する基礎知識
やその応用を幅広く習得できるよう目標を定める。
授業計画
【放射線化学】
1. 放射線と物質との相互作用
2. 放射線化学反応
3. 気体の放射線化学
4. 水および水溶液の放射線化学
5. 個体の放射線化学
6. 放射線測定器への応用
成績評価の方法及び基準
レポート提出を求めることがある。また筆記による試験を行う。成績評価は試験の成績およびレポ
ートにて評価する。
教科書・参考書
教科書:「新放射化学・放射性医薬品学 改訂第 3 版」佐治英郎、前田 稔、小島周二、南江堂
参考書:「放射線概論第 8 版」、柴田徳思編、(株)通商産業研究社
-101-
開講専攻
授
放射線技術科学
4セメスター
月・4
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
山本雅之,中山啓子,宇留野晃,
医化学
授業題目
西島維知子,鈴木教郎,
加藤恭丈,舟山亮,池畑広伸
生命現象の物質反応からの理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
看護科代謝学と合同講義のため、代謝学を参照のこと
授業計画
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
10/ 5
10/19
10/26
11/ 2
11/ 9
11/16
11/30
12/ 7
12/14
12/21
1/18
1/25
2/ 1
総論(細胞の構造と遺伝子発現)
核酸の構造と合成 (DNA, RNA)
遺伝子の発現制御・ビタミン
タンパク質合成
アミノ酸とアミノ酸代謝
酵素・補酵素 (反応速度論を含む)
エネルギー代謝
糖質と糖代謝 1
糖質と糖代謝 2
脂質と脂質代謝
ホルモン
シグナル伝達
試験
山本 雅之
加藤 恭丈
加藤 恭丈
舟山 亮
舟山 亮
西島 維知子
池畑 広伸
鈴木 教郎
鈴木 教郎
宇留野 晃
中山 啓子
中山 啓子
成績評価の方法及び基準
期末試験の結果で評価する。60点以上を合格とする。不合格のものは、再試験にて再度成績判
定を行う。
教科書・参考書
教科書:
推薦図書:
「シンプル生化学」 改訂第6版 林典夫・廣野治子/編
「ヴォート基礎生化学」 第4版 (東京化学同人)
「ストライヤー生化学」 第7版 (東京化学同人)
-102-
(南江堂)
開講専攻
授
検査技術科学
放射線技術科学
4セメスター
業
科
目
公衆衛生学
必修
選択
の別
単位数
必修
1
担 当 教 員
南
優子
火・1
授業題目
人々の健康状態と生活の質を向上させるための方法論
授業科目の目的・概要及び到達目標等
組織や集団を対象とする公衆衛生学の概念を理解し、疾病予防や人々の健康状態と生活の質を向上さ
せるための方法論を学ぶ。
疾病予防段階及び地域保健・学校保健・産業保健など具体的な健康管理制度と衛生行政の概要を講義
する。また、公衆衛生学の基礎となる保健統計の見方と疫学方法論、
「主要疾患の疫学」を講義する。
授業計画
第1回(10/6)
第2回(10/13)
第3回(10/20)
第4回(10/27)
第5回(11/10)
第6回(11/17)
第7回(11/24)
第8回(12/1)
第9回(12/8)
第10回(12/15)
第11回(12/22)
第12回(1/5)
第13回(1/12)
第14回(1/19)
第15回(1/26)
公衆衛生学とは? 健康とは?
健康指標、保健統計、人口統計
保健統計の見方と疫学概論
疾病予防と健康管理、地域保健、成人保健
母子保健と学校保健
老人保健・福祉
精神保健
環境保健と産業保健
疫学方法論
がんの疫学(成人保健)
循環器疾患の疫学(成人保健)
感染症の疫学
その他の疾患の疫学、衛生行政の概要
医学・医療における個人情報保護
全体のまとめ
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
南
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
優子
成績評価の方法及び基準
期末試験によって評価する。
教科書・参考書
教科書
参考書
「シンプル衛生公衆衛生学 2015」小山 洋、辻 一郎 編 (南江堂)
「国民衛生の動向 2015/2016」 (厚生労働統計協会)
「はじめて学ぶやさしい疫学 疫学への招待」日本疫学会 監修 (南江堂)
「感染症の疫学」ヨハン・ギセック著 (昭和堂)
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開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線技術科学
放射線生物学
福本
学、細井
義夫
4セメスター 火・2
授業題目
放射線生物学の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
概略:
放射線の生物作用は物理的過程や化学的過程を経て現れるが、生物からみると、分子レベル、細胞レ
ベル、組織・臓器レベルに分けられる。これらの各レベルにおける放射線の影響についての知識を習
得すると共に、後に続く放射線治療技術学、放射線管理学の基礎となるよう、放射線生物学全般の基
礎を学習する。
目的:
放射線を取り扱うに当たって必要な生物学的基礎知識、すなわち細胞、組織、固体のレベルにおける
放射線の影響を理解する。
授業計画












放射線生物学とは?
放射線生物学的効果を修飾する因子について
放射線の標的 直接作用と間接作用について
細胞に対する放射線の作用、放射線による細胞の生存と死、細胞生存曲線
細胞の放射線感受性修飾因子、回復、酸素、温度、細胞周期
組織に対する放射線の作用
固体に対する放射線の作用 急性障害と晩発障害、胚及び胎児に対する放射線の影響、放射線発癌、
放射線の遺伝的障害について
腫瘍に対する放射線の効果 放射線、温熱、化学放射線療法
生存曲線の理論的表現、標的理論とその応用
放射線治療のための放射線生物学、分割照射の効果、4つの R
分割照射の理論的理解、LQ モデルとその背景
高 LET 放射線の放射線生物学
成績評価の方法及び基準
期末試験の成績による。
教科書・参考書
教科書:「放射線基礎医学 11 版」青山編(金芳堂)
参考書:「放射線医のための放射線生物学」E.ホール著(篠原出版)
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開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
本間
必修
1
放射線技術科学
医用電子回路学
経康
4セメスター 木・1
授業題目
電子回路の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医用電子工学概論で原理を学んだ諸電子デバイスを用いるには「電子回路」を組む必要があります。
医療機器は元より現代の電子機器は全て電子回路からなります。
本授業では,電子回路理論の基礎的理解を目的とします。そのため,回路技術の詳細を省略する一方,
電子回路学にとどまらず有用で普遍性がある事項に時間を割きます。例えば CR 回路のパルス応答と周
波数特性の関連性の理解は,医用画像の画質の原理の理解にもつながります。
本科目は暗記では対応できず,理解を積み上げていく必要があります。具体的には電気工学基礎論,
医用電気回路学,医用電子工学概論の内容を理解できていることが前提ですが,時間的制約により授業
中にすべての内容を復習することはできませんし,電子回路学の基礎的事項のみしか学べません。そこ
で,自らの考えを発信,議論する訓練を通して,将来必要になったとき能動的に新しい技術を学ぶため
の姿勢の涵養を目標とします。
授業計画
第1回
ガイダンス/イントロダクション
第2回~第12回
増幅の概念,CR回路の波形応答と周波数特性,整合,雑音について,hパラメータ,トラン
ジスタの基本増幅回路(エミッタ接地,コレクタ接地,ベース接地)
,帰還増幅回路と負帰還,
演算増幅器と応用回路,整流と平滑回路と安定化電源,発振回路とマルチバイブレータ
第13回~第15回
予備試験,解説,試験
医用電子工学概論と同様に,教科書ならびにISTUで事前公開する資料の内容を予習(自己学習)
してから授業に臨んでください。予習では,理解することよりも分からない点,疑問点を明らかにする
ことが重要です。授業では,その点を中心に議論を通して学びます。このため,授業での発言に消極的
だと学習効果が得られないので注意して下さい。また,理解促進のために小試験を実施します。
成績評価の方法及び基準
期末試験の成績を中心に,小試験等の成績,出席状況を加味して総合的に評価します。割合は①期末
試験 70%程度,②小試験等 20%程度,③出席状況 10%程度とします。
教科書・参考書
教科書:「臨床工学シリーズ9 医用電子工学」松尾正之他著 (コロナ社)
参考書:
(1)は電気工学・電子工学・回路を一冊にまとめ,理解を重視した良書です。
(2)は大学教
育にはふさわしくない面もありますが初歩的な実用知識を求めたい人,
(3)
(4)は電子回路を本気で
学びたい人向けです。
(1)「わかりやすい電気・電子回路」 田頭功著 共立出版社
(2)「医用工学 -医療技術者のための電気・電子工学」若松秀俊他著(共立出版)
(3)「電気・電子系教科書シリーズ12 電子回路」須田健二他著(コロナ社)
(4)「わかりやすい電気・電子回路」 田頭功著 共立出版社
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開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
細貝
必修
1
放射線技術科学
臨床撮影技術学Ⅱ
良行
4 セメスター 木・2
超音波検査、眼底検査、CT、MRI、血管撮影における撮影技術学の基礎ならびに臨
床を学ぶ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
授業題目
画像診断を行う上で、対象となる撮影モダリティのメリット、デメリットを理解しておくことは非常
に重要です。すべてにおいて万能である撮影モダリティは現状では存在しません。これらの事実をふま
え、エックス線システム工学Ⅱでは超音波検査、眼底検査、CT、MRI、血管撮影に関する撮影の基礎
を理解し、解剖学的背景に基づいて臨床における撮影方法、有用性ならびに問題点を総合的に学習する
ことを目的とします。CT、MRI 等の画像再構成の基礎的知識は取得しているものとして学習しますが、
基礎としての講義も一部行う場合があるので、他の講義と重複する場合もあり得ます。
講義では、資料等を配布し PC を使用したプレゼンテーションをメインに学習します。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
ガイダンス
超音波検査法
眼底検査法
X 線 CT 装置の基礎
臨床における CT 撮影法(総論)
実際の臨床現場における CT 撮影法とその問題点(放射線部:佐藤和宏)
MRI 装置の基礎
臨床における MRI 撮影法(総論)
実際の臨床における MRI 撮影法とその問題点
血管撮影装置基礎
臨床における血管撮影法(総論)
実際の臨床における血管撮影法とその問題点(放射線部:立花茂)
実際の臨床における心臓の撮影法とその問題点(放射線部:中田充)
画像解剖学から見た放射線診断装置
研究としての CT、MRI、血管撮影装置
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視します。また、講義中に科したレポートや口頭試問等があった場合には、それらも含
めて総合的に評価します。
第 6、9、12、13 回の講義に関しては出席状況に重点をおいて評価しますので注意してください。
ただし、事情により講義の順序を入れ替える場合があります。
(期末試験:70%程度 レポート,出席状況30%程度)
教科書・参考書
教科書:「診療放射線技師マスターテキスト上・下巻」(メジカルビュー社)
参考書:「診療放射線技術 上巻」立入 弘ほか監修(南江堂)
「診療画像技術学 -X 線-」日本放射線技術学会 金場敏憲ほか監修 (オーム社)
「医用放射線科学講座 放射線画像技術学」稲本一夫ほか編集 医歯薬出版株式会社
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開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
齋藤
必修
3
放射線技術科学
4セメスター 木・3
5セメスター 木・3
総合医用画像解剖学
授業題目
春夫
放射線医学に関係する画像解剖学を学習する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線医学に用いられる各種診断装置が映し出す人体各部の解剖を理解する。
解剖学の知識を、単純 X 線写真や CT・MRI・超音波などの断層解剖学の理解につなげる。
解剖学で学んだ知識を画像解剖学につなげることが求められる。画像解剖学と放射線医学で学んだ病
態生理を合わせることで、画像診断学、放射線治療などの基礎的知識を確立することを目標とする。
授業計画
1~ 7 回
8
回
頭頚部
頭頚部
試験
9~15 回
試験期間内
骨軟部
骨軟部 試験
16~22 回
23
回
胸部・末梢血管
胸部・末梢血管
24~29 回
30
回
試験期間内
腹部・骨盤部
腹部・骨盤部
期末試験
試験
試験
成績評価の方法及び基準
頭頚部、骨軟部、胸部、腹部・骨盤部おのおので試験を行う(50%)。
期末試験は 5 セメ末にまとめて全範囲で行う(50%)。
追試験は 1 回のみ行う。
教科書・参考書
参考書:『イラスト解剖学』 松村譲二 著 (中外医学社)
『画像解剖 コンパクトナビ』 百島裕貴 著 (医学教育出版社)
『診療放射線技師 マスターテキスト(上巻) (Medical View)
『画像診断 コンパクトナビ』 百島裕貴 著 (医学教育出版社)
『メディカルノート 画像診断』小川敏英 編集 (西村書店)
『診療画像解剖学テキスト』小谷正彦 著 (文光堂)
『CT・MRI 画像診断ポケットアトラス 1-3』町田 監訳 (MEDSi) など
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授
開講専攻
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線技術科学
エックス線機器学Ⅰ
千田
浩一
4セメスター 木・4
授業題目
医用エックス線機器の安全な操作技術の確保をめざして
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線診断機器分野の進歩は目覚しく、放射線に関する技術もますます多様化・高度化されている。
このことは単一分野の工学だけでなく、電気・電子・半導体工学等を含む多くの分野の技術が結集して
成し得たことである。こういう現状の中で、エックス線機器学の第一歩として、エックス線の発生源で
あるエックス管装置を中心とした原理構造、電気的・物理的動作特性について講義する。
エックス線管装置の基本的な動作特性を理解すると共にエックス線被曝、エックス線画像に及ぼす諸
因子について把握することで、装置を操作するのに必要な制御条件の選定が可能となる。このことを踏
まえ、エックス線機器学の基礎知識を習得することを目標とする。
授業計画
・ ガイダンス
エックス線の発見と論文の概要
・ エックス線の発生、エックス線と物質との相互作用
・ エックス線管によるエックス線の発生
・ エックス線撮影と診断用エックス線装置の概要
・ 診断用エックス線装置の構成・規格
・ 診断用エックス線管の構造
・ エックス線管の動作特性
・ 許容負荷
・ 特殊エックス線管
格子制御形(三極)エックス線管、軟組織撮影用エックス線管
拡大撮影用微小焦点エックス線管、拡大ステレオ撮影用エックス線管
・ エックス線管装置と附属器具
・ 試験
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果に加え、小テストおよび出席状況などに基づき総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:
「放射線機器学(Ⅰ)」青柳泰司、安部真治、小倉 泉、清水悦雄 共著(コロナ社)
参考書:「放射線診断機器工学」爪谷富三、岡部哲夫 共著(医歯薬出版株式会社)
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開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線技術科学
応用数学Ⅱ
町田
好男
4 セメスター 金・1
授業題目
画像処理、データ処理の基礎となる数学を学ぶ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
ディジタル画像処理を展望に入れて、その基礎となる線形代数や直交関数系を、最小二乗法の観点から学
んでいきます。特に、CT や MRI を理解するための基礎であり、また、画像解析や画像評価においても必須と
なるフーリエ解析に重点をおいて学びます。本講義の内容は、画像処理を実際に行う際に用いられるのみな
らず、科学技術分野で広い応用を持つ基礎的理論として極めて重要です。
理解を深めるためにほぼ毎回演習を行います。数学的な内容は平易というわけにはいきませんので、予習を
行うことではじめて理解が深まります。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
最小二乗法(1)
最小二乗法(2)
直交関数展開(1)直交性と直交関数系
直交関数展開(2)
フーリエ級数とその複素表示
フーリエ変換
フーリエ変換とδ関数
フーリエ変換の基本的性質
たたみこみ積分
たたみこみ積分定理
たたみこみ積分演習
サンプリング定理
離散フーリエ変換
総合演習
試験
成績評価の方法及び基準
(1)定期試験の結果に(2)出席状況と毎回の小演習の結果を加え、総合的に評価します。
(原則として、(1)70%+(2)30% 程度とします)
教科書・参考書
教科書: 「これなら分かる応用数学教室」金谷健一 著 (共立出版)2900 円+税
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開講専攻
放射線技術科学
4セメスター 金・2
授
業
科
目
放射線計測学Ⅰ
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
千田
必修
1
浩一
放射線計測へのアプローチ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線は人間の五感で知ることができないため、五感で認識するためには放射線を変換する必要があ
る。変換には、放射線の電離作用や励起(発光)作用をはじめ、放射線の化学作用や写真作用、熱作用
を利用したもの等がある。これらはいずれも放射線と物質との相互作用によって生じる物理的・化学的
変化を利用したものであり、この変換により放射線を検出することになる。このことから放射線と物質
の相互作用を十分に理解するとともに、放射線に関する量と単位、各放射線検出器の原理・特性につい
て講義する。検出器においては、対象とする放射線の種類、測定の目的によって最適なものを選択する
ことが最も大切である。放射線の正しい検出と測定の基礎知識を習得することを目標とする。
授業計画
1.ガイダンス
2.放射線と物質の相互作用
2.1. 重荷電粒子と物質の相互作用、中性子と物質の相互作用
2.2. 電子と物質の相互作用、X 線・γ線と物質の相互作用
3.放射線および放射線量の単位と量
3.1. 放射線の物理量と単位
3.2. 放射線防護に関する量
4.放射線検出と測定器の基礎
4.1.電離箱
4.2.比例計数管
4.3.GM 計数管
4.4.半導体検出器
4.5.シンチレーション検出器、シンチレータの種類と特性
4.6.光電子増倍管の構造と特性
4.7.チェレンコフカウンタ
5.試験
成績評価の方法及び基準
定期試験成績、小テスト、提出課題および出席などを考慮し、総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:「放射線計測学」 長 哲二著(南山堂)
参考書:『放射線取扱の基礎 第 1 種放射線取扱主任者試験の要点』(日本アイソトープ協会編 丸善)
「診療放射線計測法」 加藤弥次郎著(医歯薬出版株式会社)
「放射線線量計測の基礎」 J.R.Greening,森内和之,高田信久訳(地人書館)
「放射線計測ハンドブック」 G.F.Knoll,木村逸郎,阪井英次訳(日刊工業新聞社)
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開講専攻
放射線技術科学
4セメスター 金・3
授
業
科
目
自動制御工学基礎論
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
本間
必修
1
経康
自動制御工学の基礎(古典制御理論の基礎)
授業科目の目的・概要及び到達目標等
近年の情報技術の急速な進歩により,放射線機器をはじめ,多くの医用機器にも自動制御技術が広く
普及している現状を踏まえ,機器を使う側の技術者として要求される自動制御工学の基礎的な理論を学
びます。とくに,古典制御理論の基本的な考え方を学習し,発展を続けている自動化技術にも将来にわ
たって対応可能な普遍的基礎知識を身につけます。具体的には,以下を到達目標とします。
1.
2.
微分方程式,ラプラス変換などを用いて,線形システムの伝達関数表現を求めることができる。
周波数応答・過渡応答などを用いた解析法,および制御系の安定性など,制御系の性能とその基
本的な評価法を理解できる。
授業計画
第1回 この授業で学べること
第2回 動作を表現するには?(微分方程式)
第3回 便利な道具(ラプラス変換)
第4回 道具の使い方(微分方程式を解く)
第5回 発想の転換(伝達関数とブロック線図)
第6回 異なる考え方(周波数応答)
第7回 異なる表現(ボード線図)
第8回 異なる表現の続き(演習)
第9回 元の表現に戻って(過渡応答)
第10回 わかったこと(フィードバック制御系)
第11回 制御系の安定性
第12回 総合演習(自動露出器の制御)
第13回 予備試験
第14回 解説
第15回 試験
教科書ならびにISTUで事前公開する資料を予習して授業に臨んでください。授業では資料を投影
し,補足説明に白板を使用します。抽象的な理論解説が多いため,授業中に行う小試験や演習等の具体
的例題を通して理解を深めます。
成績評価の方法及び基準
期末試験の成績を中心に,小試験等の成績,出席状況を加味して総合的に評価します。割合は①期末
試験 70%程度,②小試験等 20%程度,③出席状況 10%程度とします。
教科書・参考書
教科書:竹田 宏 他著 『入門 制御工学』,朝倉書店
参考書:平井 一正 他著 『システム制御工学』,森北出版
野波 健蔵 編著 『MATLAB による制御理論の基礎』,東京電機大学出版局 など多数
-111-
開講専攻
授
放射線技術科学
業
科
目
放射線物理学Ⅲ
4 セメスター金・4、
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
権田
必修
1
幸祐
放射線と物質の相互作用
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線医学に用いられる各種放射線が物質に入射したときに生ずる、放射線と物質との相互作用に
ついて、原子・電子や原子核の構造と基礎的な物理法則に関連付けて理解します。演習問題になる
べく時間を取って学んでいきます。
授業計画
第1~14回
各部それぞれに3-5回程度の授業を割り当てて進めます。
第1部 電磁放射線と物質の相互作用
:光子の減弱、相互作用の種類、物質へのエネルギー付与
第2部 重荷電粒子線と物質の相互作用
:重荷電粒子、阻止能、飛程、核反応
第3部 中性子線と物質の相互作用
:中性子、相互作用の種類、エネルギー損失、中性子源
第15回
試験
備考: 12 月 18 日は休講になります。
成績評価の方法及び基準
試験の成績を中心に、講義中の演習、提出課題および出席を考慮して、総合的に評価します。
教科書・参考書
毎時間プリントを配布します。教科書は使用しませんが、以下の参考書は約に立つと思います。
参考書:多田順一郎「分かりやすい放射線物理学」オーム社
参考書:西臺 武弘「放射線医学物理学
第3版」文光堂
-112-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
細貝
必修
1
放射線技術科学
4,5,8 セメスター
火・水 3~5
放射線計測学実験
授業題目
良行
測定の目的に対応した適切な検出器を選択するために
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線計測学Ⅰ,Ⅱに関する講義内容をもとに、放射線が物質にどのような過程でエネルギーを伝えて
いくかを考え、実験を通して各種放射線測定器の測定原理および基本的特性を確認し、理解することを
目的として実験を行う。実験項目毎に実験内容を解説するが、測定内容を把握したうえで実験に臨んで
ほしい。また、微量とは言え放射線同位元素(チェッキング線源)を扱うので、慎重に取り扱うことに留
意してほしい。
放射線計測では放射線を正確に測定することが重要で、放射線の性質、強度等により、それらに適し
た検出器、測定器の選択が必要となる。診療の場で、あらゆる状況においても線量・放射能測定するこ
とで線量・放射能量を決定しうる能力を身につけることを目標とする。
授業計画 (実験予定項目)
1.GM 計数管の基本特性
プラトー特性,分解時間,ガンマ線計数効率,自然計数と統計処理
2. 電離箱の基本特性
電圧・電流特性,線量率・電流特性
3. シンチレーション検出器の基本特性
計数値の電圧依存性,積分曲線,微分曲線,ガンマ線エネルギー,計数効率
4. ベータ線の吸収と散乱
Al 吸収体の吸収曲線とベータ線の飛程,後方散乱の測定
5.X 線 CT 画像の基礎
6.X 線 CT 画像の CT 値と画像の変化
7.FPD 撮影装置、X 線 CT、MRI 画像の成り立ちと相違
などの中から適宜選んで実験することとします。
なお、実験時間および実験機器・装置の都合から、実験内容が変更になる場合があります。
また、実験項目は 4,5,8 セメスターと共通となり、上記項目を各セメスターに分けて実験することになります。
成績評価の方法及び基準
予習状況、実験への取り組む態度、提出されたレポートにより総合評価する。
教科書・参考書
教科書:講義前に通知する。
参考書:「診療放射線計測法」 加藤弥次郎著(医歯薬出版株式会社)
「放射線線量計測の基礎」 J.R.Greening,森内和之,高田信久訳(地人書館)
「放射線計測ハンドブック」 G.F.Knoll,木村逸郎,阪井英次訳(日刊工業新聞社)
-113-
必修
開講専攻
授業科目
担当教員
選択
単位数
の別
放射線技術科学
4,5,8 セメスター
放 射 化 学 実 験
志田原美保
必修
1
火・水 3-5
授業題目
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射化学の講義で出てきた非密封 RI を用いた化学実験の中から、いくつかの代表的な化
学物質の分離法・定量法を行うとともに、実験による RI 汚染(液体や気体の漏れ出し・器
具の破損)がありうることを想定し、またそれを防ぐにはどうしたらよいかを予め考え、
また指示を聞き漏らさずに実験に臨むことを心掛ける.
授業計画

PHA 法および MCS 法による RI の半減期の測定[131I]

イオン交換樹脂による金属イオンの分離

同位体希釈法による溶液中物質量の定量

溶媒抽出法による RI の分離
[ 131I ]

共沈法による RI の分離
[ 32P , 35S ]
[ 59Fe ]
[ 59Fe ]
[ ]内は使用予定の核種
成績評価の方法及び基準
非密封 RI を用いた実験であり、その内容・計画を把握した上
で実験に臨み、データ処理を適切に行い、しっかりとしたレポートが書けているか、また
どういう姿勢・態度で実験を行なっていたか、実験を行なった感想をレポートにどう記述し
ていたか
に力点をおいて評価する.
参考書「ラジオアイソトープ 実習と演習」
森五彦・志野木正樹ほか
南江堂
「放射化学と放射線化学」 河村正一著
「放射化学」花田博之編著
オーム社
¥3500
1986 年 10 月刊
通商産業研究社
¥4500
-114-
¥3200
2001 年 9 月刊
2000 年 3 月刊
開講専攻
授
放射線技術科学
業
科
目
担 当 教 員
放射線管理測定学実験
4,5,8 セメスター
火・水:3 - 5
(齋藤
春夫)
必修
選択
の別
単位数
必修
1
(放射線管理学実験)
授業題目
放射線の測定原理の把握とその適切な評価のために
授業科目の目的・概要及び到達目標等
GM計数管、NaI(TI)シンチレーションカウンター、電離箱などを用いて 放射線の種類やエネルギ
ーを考慮した各種の放射線検出器を用いてその強度を求め、放射線の管理に必要な測定方法を理解す
る。
また測定結果を適切に評価していく態度を会得する。
授業計画
● RI 表面汚染密度並びに RI ふき取り効率の測定[使用核種
32
P]
●
GM 係数管の基本特性 (プラトー特性、分解時間、γ線計数効率、自然計数と統計処理)
●
空間中 RI 濃度の測定
●
水溶液中の RI 濃度の測定
●
RI の半減期の測定
[3H]
[59Fe]
[131I、40K]
成績評価の方法及び基準
実験内容・計画を把握した上で実験に臨み、データ処理を適切に行い、しっかりとしたレポートが書
けているか、また実験を行なった感想がどうであったかに力点をおいて行う.
教科書・参考書
「放射線取扱の基礎 第1種放射線取扱主任者試験の要点」
日本アイソトープ協会編 丸善 ¥4000 2005 年 10 月刊
「アイソトープ手帳」日本アイソトープ協会編 丸善
[手帳版は A6 サイズで p168¥1680j または[机上版は B5 サイズで
「放射線概論」 飯田博美編 通商産業研究社 ¥4515
「ラジオアイソトープ 実習と演習」
森五彦・志野木正樹ほか 南江堂
¥3500 1986 年 10 月刊
-115-
pl68 ¥ 2100]
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小山内
必修
1
放射線技術科学
4, 5, 8 セメスター
火,水・3-6
電気工学実験
授業題目
実
電気工学の基礎的実験
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医用電気回路学で学んだ電気工学に関する基礎知識を、実験を通して習得します。受動素子を中心とし
た回路を実際に製作して、その動作、および現象を実験的に学習します。これにより、実際の電気計測技
術に加え、科学的なデータ処理法を身につけます。具体的には、以下を目標とします。
1.
2.
3.
電気的計測技術の原理を理解し、測定対象に応じた適切な計器を用いたシステムを構築できる。
計測データの各種解析法について原理と用途を理解し、目的に応じた適切なデータ処理ができる。
直流回路、交流回路の特性を、実験データに基づいて説明できる。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
オリエンテーション
電気計測機器の基礎(各種計測器、電源など)
〃
〃
計測器、電源の内部抵抗
〃
〃
回路特性の回帰分析
〃
〃
〃
交流回路とインピーダンス
〃
〃
〃
成績評価の方法及び基準
実験報告(レポート)の内容を中心に,実験中の態度(積極性等)を加味して評価します.実験科目の
性質上,欠席した場合およびレポートを期限内に提出しない場合は,成績評価の対象外とされます.ただ
し,正当な理由がある場合は,後日追加実験が認められます.
(出席: 50% 程度, レポート: 50% 程度)
教科書・参考書
教科書の指定はありませんが,実験目的,内容,方法等を記載した実験書が配布されます.
参考書: 金井 寛 他著 『臨床工学シリーズ 医用電気工学』 コロナ社
福士 政広 編 『診療放射線技師スリム・ベーシック 4 医用工学』 メジカルビュー など
-116-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
本間
必修
1
放射線技術科学
4,5,8 セメスター
火,水・,3,4,5, 6
授業題目
医用電子工学実験
経康
電子デバイスと電子回路の実際
授業科目の目的・概要及び到達目標等
電子工学や電子回路学で学んだことがある程度肌でわかるようになることが目標です。データをまと
めレポート課題に対応することで理解を深めます。
電子デバイスや回路についての理解の他,オシロスコープの動作と使用法の理解,ばらついた測定デ
ータの処理法,技術文書の作法などをレポート作成により身につけます。特に「ちゃんとした技術文書
を書ける」ようになることは重要です。
本授業に必要な予備知識は,医用電気工学,医用電子工学概論,医用電子回路学,医用情報科学演習
Iです。
授業計画
状況により下記から四つ程度を選んで行います。状況により,その他のテーマとするかもしれません。
1.オシロスコープ:取り扱いの基本,原理,微分回路と積分回路の波形と周波数特性の測定,プロー
ブ,リサージュ図形。
2.ダイオード:ダイオードとツェナーダイオードの静特性測定,温度特性測定。
3.バイポーラトランジスタ:トランジスタの静特性測定,hパラメータの算出,動的測定によるhパ
ラメータ。
4.エミッタ接地増幅回路:低周波増幅回路の設計と製作,特性測定。
5.弛張発振回路の動作理解と離散回路動作の基本。
6.論理ICを用いた論理回路と計数回路の組み立てと動作確認。
成績評価の方法及び基準
実験への取組姿勢と,提出されたレポートから判断される理解度より評価します。
なお,次のような実験レポートは低評価となります。レポートは第三者にデータや考えを正確に間違
いなく伝えることができるものでなくてはいけません。
 まともな日本語になっていない(主語述語目的語などの構文判読できない)文章。
 インターネット情報の丸写し(これは剽窃)。
 論理不明,数値の単位を示さない,グラフの縦横軸が不明,定義不明の言葉,など書いた当人以外
には意味がつかみにくいもの。
教科書・参考書
特になし。これまで受講した関連科目の教科書や教材を参考にすること。
-117-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小山内
必修
1
放射線技術科学
4, 5, 8 セメスター
火,水・3-6
自動制御工学実験
授業題目
実
自動制御工学の基礎的実験
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線機器等に導入されている高度な自動制御機構のうち、自動制御工学基礎論で学んだ古典制御理論
に関して、実際にシステムを構築するあるいは解析することにより、その動作および現象を実験的に学習
します。また、ソフトウェアによる制御システムの解析法を身につけます。具体的には,以下を目標とし
ます。
1. 線形システム (電気回路) の過渡応答特性について、ソフトウェアにより模擬実験を行って解析
し、理論を実験的に理解できる.また、非線形システムの例として細胞の電気的特性を取り上げそ
の動作を概観する。
2. 交流回路での過渡応答実験を行い、その動作や現象を理解できる。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
オリエンテーション
システム解析ソフトウェア
〃
線形システムの応答特性(シミュレーション)
〃
〃
〃
非線形システムの応答特性(シミュレーション)
〃
〃
〃
交流回路の過渡応答特性
〃
〃
〃
成績評価の方法及び基準
実験報告(レポート)の内容を中心に,実験中の態度(積極性等)を加味して評価します.実験科目の
性質上,欠席した場合およびレポートを期限内に提出しない場合は,成績評価の対象外とされます.ただ
し,正当な理由がある場合は,後日追加実験が認められます.
(出席: 50% 程度, レポート: 50% 程度)
教科書・参考書
教科書の指定はありませんが、実験目的、内容、方法等を記載した実験書が配布されます。
参考書: 竹田 宏 他著 『入門 制御工学』 朝倉書店
足立 修一 著 『MATLAB による 制御工学』 東京電機大学出版局
金井 寛 他著 『臨床工学シリーズ 医用電気工学』 コロナ社
-118-
開講専攻
授
業
科
目
放射線技術科学
5セメスター 火,水・3~5
4セメ 8 セメ 火,水・3~5
放射線技術学実験Ⅰ
授業題目
千田
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
浩一、小倉 隆英、
細貝 良行
必修
1
放射線システムの性能評価・品質管理の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
エックス線機器学ⅠおよびⅡ等での講義内容を基に、実験を通して各診断用 X 線装置及び附属機器の
諸特性を得るための測定法を習得し、諸特性を確認し理解を深めることを目的とする。
実験を行うにあたって、結果が得られるまでの過程を理解し、装置ならび機器の性能評価・品質管理
に関わる事項を習得する。実験はグループ単位で行うことになるので、エックス線を安全に使用するた
め、また、高電圧を取り扱うため、指導教員のもと細心の注意を払って行うことになります。
各種診断用 X 線装置の特徴、動作特性を理解し、性能評価・品質管理を身に付け専門性の能力を養う
ことを目標とする。
授業計画 (実験予定項目)
・ X線高電圧測定(管電圧測定法)
:
管電圧測定法(含む非接触測定)を習得し,さらにX線装置の基本特性や JIS 規格を理解する。
・ インバータ式X線装置の特性測定:
インバータ式X線装置の基本特性を理解する。さらにタイマ(撮影時間)の測定法を習得する。
・ コンデンサ式X線装置の特性測定:
コンデンサ式X線装置の諸特性を理解する。さらにX線出力の測定法を習得する。
・ X線管の実効焦点の測定:
ピンホールカメラ法などによる実効焦点測定法を理解する。
・ 散乱X線測定および散乱X線除去用グリッドの特性測定:
散乱X線の測定法を理解し,さらに散乱X線除去用グリッドの特性を測定する。
・ X線撮影用自動露出機構の特性測定:
ホトタイマの諸特性を理解する。
・ X線 TV 透視装置の特性測定:
撮像管およびイメージインテンシファイア等の諸特性を理解する。
なお、実験時間および実験装置等の都合から、実験内容等が変更になる場合があります。また、上
記実験項目を、各セメスターに分けて実験することになります。(4 セメは 12 月以降の火曜水曜の午後の予定。
8 セメは 11 月頃迄の火曜水曜午後の予定。詳細は後日掲示)
成績評価の方法及び基準
予習状況、実験へ取り組む態度、提出されたレポートなどにより総合評価する。
教科書・参考書
青柳泰司他著:新版 放射線機器学(I)―診療画像機器―,コロナ社
田中仁等編:新・医用放射線技術実験(基礎編),共立出版
-119-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小倉隆英・町田好男
必修
1
放射線技術科学
(4),5,8 セメスター
放射線技術学実験Ⅱ
火,水・3-5
授業題目
さまざまな放射線検査システムの科学
授業科目の目的・概要及び到達目標等
本科目では,関連講義によって習得した CR や CT・MRI・US といった様々なデジタル撮影システムに
実際に触れ,それぞれの静・動特性を理論的に説明できるようになることを目的とする.
また,各システムの画質評価など具体的性能評価の実践により,放射線撮影技術全般に対する専門的
知識と理解がより一層深まることを目標とする.
授業計画
1.イメージングプレートの特性(小倉隆英)
2.CR システムの動特性と画質評価(小倉隆英)
3.CT の基礎特性と画質評価(小倉隆英)
4.MRI の基礎特性(町田好男)
5.MRI の画質評価(町田好男)
6.US の基礎特性(小倉隆英)
※ 実験時間および実験装置の都合により実験内容が変更になる場合がある.
※ 実験は他の実験科目の都合により複数セメスターにまたがって消化する場合がある.
成績評価の方法及び基準
予習状況および実験への取り組み態度,提出されたレポートの内容により総合的に評価する.
教科書・参考書
参考書:「放射線写真学」大松秀樹編 ㈱富士フィルムメディカル
「診療画像技術学‐X 線‐」金場敏憲・葉山和弘共編 オーム社
「診療放射線技師マスターテキスト上・下巻」メジカルビュー社
-120-
開講専攻
授
業
科
目
放射線技術科学
4,5,8 セメスター
火・水・午後
総合画像診断技術学演習
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
石橋忠司、齋藤春夫
川住祐介
必修
1
画像診断の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
総合医用画像解剖学を基礎に、正常、あるいは病理的変質に対して、各モダリティーによる医療画像が、
それをどのように示すのか、あるいはどのように変化するのかについて、電子ファイルとして保存され
たデータをコンピュータスクリーン上で観察することにより学びます。具体的には、各種画像診断機器
の画像について (まず可能な場合ファントムによる画像、ついで)、正常画像を詳細に観察し、画像解剖
を定着させます。さらに、ごく簡単に、典型的な病態画像を観察し、病態の組織変化と形態の関係を理
解することで、画像診断技術の基礎を演習により身につけます。
なおこの科目は旧カリキュラム科目「放射線計測学実験 II」の読み替えとなります。
授業計画
頭部
(川住祐介)
頭部領域の放射線画像(CT,MRI,核医学など)の診断技術と、画像解剖学を
学びます。コンピュータ支援による画像アトラスを作成し、詳細な正常解剖について
理解を深めます。
四肢、関節
(川住祐介)
体幹部1
(石橋忠司)
体幹部2
(齋藤春夫)
四肢、関節領域の放射線画像(CT,MRI,核医学、超音波画像など)の診断技
術と、画像解剖学を学びます。コンピュータ支援による画像アトラスを作成し、詳細
な正常解剖について理解を深めます。
腹部領域の放射線画像(CT,MRI,核医学、超音波画像など)の診断技術と、
画像解剖学を学びます。コンピュータ支援による画像アトラスを作成し、詳細な正常
解剖について理解を深めます。
胸部領域の放射線画像(CT,MRI,核医学、超音波画像など)の診断技術と、
画像解剖学を学びます。コンピュータ支援による画像アトラスを作成し、詳細な正常
解剖について理解を深めます。
成績評価の方法及び基準
出席とレボート提出が評価の前提になります。
課題に取り組む姿勢と提出されたレポートにより総合的に評価されます。
教科書・参考書
必要に応じて資料が配付されます。また必要とされる参考書籍は授業の中で紹介されます。
-121-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小倉隆英
必修
1
放射線技術科学
4,5,(8)セメスター
画像工学実験
火,水・3-5
授業題目
画質の科学を実践しよう
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医用画像診断において,診断に供する画像の画質を向上させることは,病変検出能・診断能という点
で重要であり,画質を客観的かつ物理的に評価する理論を実践できることは特に大切である.
関連講義においては,エックス線写真の画質向上を大目標に,画質を物理的に考え,かつ客観的に評
価する画像論を理解できた.
本科目では,さまざまな画質因子に対する客観的かつ物理学的評価理論を実践し,実際に画質を評価
できることを目標とする.
授業計画
1.自動現像機とスタータ
2.スクリーン/フィルムシステムの特性曲線
3.スクリーン/フィルムシステムの MTF
4.CR システムの特性曲線
5.CR システムの MTF
6.X 線管焦点の MTF
※ 実験時間および実験装置の都合により実験内容が変更になる場合がある.
※ 実験は他の実験科目の都合により複数セメスターにまたがって消化する場合がある.
成績評価の方法及び基準
予習状況および実験への取り組み態度,提出されたレポートの内容により総合的に評価する.
教科書・参考書
参考書:「放射線写真学」大松秀樹編 ㈱富士フィルムメディカル
「放射線画像系の画像評価」小川亙著 医療科学社
「放射線受光系の特性曲線」小寺吉衛編 医療科学社
「実験画像評価‐初学者のための実験入門書」大塚昭義編
-122-
日本アクセル・シュプリンガー
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
川住
必修
1
放射線技術科学
5 セメスター 月・1
核医学Ⅰ
授業題目
祐介
核医学の臨床応用
授業科目の目的・概要及び到達目標等
臨床で行われている種々の核医学検査について適応疾患、検査方法、解釈方法について学ぶことを目
的とする。
授業の概要は、各種臓器(脳神経系、内分泌系、呼吸器系、循環器系、消化器系、泌尿器系、骨・関
節、血液・造血器系、腫瘍・炎症)のそれぞれについてシンチグラフィを中心に教科書ならびに資料を
配付して講義を行う。
到達目標は、各種臓器毎に核医学で辛酸される主な疾患、使用される RI と検査方法、検査結果の解
釈の仕方などについて理解し、臨床応用できるようにすることである。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
脳神経系のシンチグラフィ 1
脳神経系のシンチグラフィ 2
内分泌系のシンチグラフィ 1
内分泌系のシンチグラフィ 2
呼吸器系のシンチグラフィ
循環器系のシンチグラフィ 1
循環器系のシンチグラフィ 2
消化器系のシンチグラフィ
泌尿器系のシンチグラフィ
骨・関節シンチグラフィ
血液・造血器系のシンチグラフィ
腫瘍・炎症シンチグラフィ
PET 検査
RI 治療
試験
成績評価の方法及び基準
期末試験で評価する。
教科書・参考書
教科書:「放射線技術学シリーズ 核医学検査技術学」日本放射線技術学会監修(オーム社)
参考書:「診療放射線技術 下巻」立入 弘ほか監修(南江堂)
「医用放射線科学講座 核医学」西村恒彦ほか編集(医歯薬出版)
「最新臨床核医学」久田欣一監修(金原出版)
「核医学ノート」久保敦司ほか著(金原出版)
-123-
開講専攻
放射線技術科学
5セメスター 月・2
授
業
科
目
医用情報科学演習I
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
小山内
必修
1
実
ディジタル情報技術の基礎理論と演習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線機器をはじめ、多くの臨床機器にもディジタルコンピュータが埋め込まれている現状を、また
医用画像はコンピューターを用いて処理・解析することが多いことを踏まえ、ディジタル回路およびプ
ログラミングの基礎知識を、演習を通して身につけます。具体的には、以下を到達目標とします。
1.
2.
ディジタル情報、ディジタル回路の基礎理論と、それらを回路素子で実装した論理回路の動作を
理解する。
C 言語の基礎を学習し、プログラミングの基礎を体得すると共に、基本的なディジタル回路の動
作をソフトウェアで模擬実現できる。
授業計画
第1回 イントロダクション、アナログとディジタル
第2回 記数法、符号系、論理演算 I
第3回 論理演算 II、基本論理素子、論理回路
第4回 演習1(表計算ソフトによる基本論理演算)
第5回 組合せ回路
第6回 演習2(表計算ソフトによる組合せ回路の実現)
第7回 順序回路(フリップフロップ)
第8回 演習3 (C 言語入門)
第9回 演習4(プログラミングによる順序回路、組合せ回路の実現)
第10回 〃
第11回 コンピューターの基礎、医用画像の基礎
第12回 医療情報
第13回 トピックス
なお、進捗状況により内容は前後することがある。
成績評価の方法及び基準
演習レポートの成績を中心に、演習態度・出席状況等を加味して総合的に評価します。なお、指定さ
れた演習レポートが未提出の場合(提出期限厳守)成績評価の対象外となります。
(レポート: 90% 程度, その他: 10% 程度)
教科書・参考書
教科書: 伊原 充博 他著 『電気・電子系教科書シリーズ ディジタル回路』 コロナ社
参考書: 松尾 正之 他著 『臨床工学シリーズ 改訂医用電子工学』 コロナ社
B. W. カーニハン 他著、石田 晴久 訳 『プログラミング言語 C 第 2 版』 共立出版
浦 昭二 他編 『C 入門』 培風館
-124-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
2
放射線技術科学
放射線管理学
土橋
卓
5セメスター 火・1
授業題目
放射線を取り扱う上で必要となる基礎知識の習得
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線の性質と人体への影響を理解し、放射線を安全に利用するために必要となる放射線防護・管理
の基礎知識を習得する。
授業計画

放射線の人への影響

放射線防護体系

放射線管理に用いる測定機器

外部被ばく管理

内部被ばく管理

場所の管理

放射性同位元素
の管理
講義中に適宜問題演習を行うため、関数電卓を持参すること。
成績評価の方法及び基準
期間中の課題提出および期末試験の成績による。
教科書・参考書
教科書:
「アイソトープ手帳」 日本アイソトープ協会編 丸善
「放射線取扱の基礎 7版」 日本アイソトープ協会編
-125-
丸善
開講専攻
放射線技術科学
5セメスター 火・2
授
業
科
目
放射線計測学Ⅱ
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
千田
必修
1
浩一
放射線計測へのアプローチ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線は医学・医療分野をはじめ広い分野で利用されている。特に医学・医療分野での利用は、対
象が人間であることから正確な知識に基づいて、安全に取り扱わなければならない。同時に、放射線
の利用には放射線防護を配慮することも重要である。このことを踏まえ、放射線計測学 I(4 セメス
ター)で学習した各種放射線検出器に加え、これらを基に放射線エネルギー、放射能、放射線量測定
の信号処理系を含めた計測システムについて具体的に講義する。
放射線計測では、放射線が物質(放射線検出器)にエネルギーを与える機構と信号処理系との関係
を理解することと正確な情報を得るための精度向上手段が重要である。多様化する放射線の医学・医
療利用に向け放射線計測学に関する基礎知識を習得し、放射線計測技術への応用能力を養うことを目
標とする。
授業計画
「4 セメに引続き学習」
1.放射線の検出と測定器(4 セメの続き)
1.1. 写真乳剤による測定
1.2. 中性子測定法
1.3. 放射線測定のための電子回路モジュール
2.計数値の統計処理
3.放射線のエネルギー測定
スペクトロメータ、重イオン・β線・X線・γ線のエネルギー測定
4.放射能測定
GM計数管・シンチレーションカウンタによる放射能測定
5.放射線量測定
照射・吸収線量の測定、被曝線量測定、化学線量計、蛍光ガラス線量計、TLD、
カロリーメータなど、(高エネルギ X 線・電子線の吸収線量測定)
6.試験
成績評価の方法及び基準
定期試験成績、小テスト、提出課題および出席などを考慮し、総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:「放射線計測学」 長 哲二著(南山堂)
参考書:『放射線取扱の基礎 第 1 種放射線取扱主任者試験の要点』(日本アイソトープ協会編 丸善)
「診療放射線計測法」 加藤弥次郎著(医歯薬出版株式会社)
「放射線線量計測の基礎」 J.R.Greening,森内和之,高田信久訳(地人書館)
「放射線計測ハンドブック」 G.F.Knoll,木村逸郎,阪井英次訳(日刊工業新聞社)
-126-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
の別
単位
数
放射線技術科学
総合画像診断技術学
5セメスター
石橋
忠司
必修
1
水・2
授業題目
総合画像診断技術学の基礎と臨床
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線診断技術には単純写真、CT,MRI などの多くの検査法があります。このような診断
手法は目的臓器、疾患にて検査法が異なります。また患者の容態にても異なります。検査
にて得られた画像を総合的に診断することが不可欠です。検査法を深く理解し、その効率
のよい検査を組み立てていくことが総合画像診断技術学です。
講義内容は広範にわたるので,講義中には最新の事例をプレゼンテーションで紹介し,
適宜プリント等を配布し理解を深めることにより,次年度以降における実習・実験の基礎
を固めます。
授業計画
第1回
ガイダンス
-総合画像技術検査学を学ぶに当たり-「4/8」
第2回
各種診断装置の基礎
第3回
胸部放射線診断学Ⅰ
第4回
胸部放射線診断学Ⅱ
第5回
循環器放射線診断学Ⅰ
第6回
循環器放射線診断学Ⅱ
第7回
乳房画像診断
第8回
頭頸部放射線診断学
第9回
腹部画像診断Ⅰ
第10回
腹部画像診断学Ⅱ
第11回
救急放射線の画像診断
第12回
インターベンショナルラジオロジー
第13回
神経放射線診断学
第14回
骨軟部放射線診断学
第15回
試験「7/22」
仙台医療センター
JR 仙台病院
部長
佐藤
明弘
放射線科部長
松橋
俊夫
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視。また,講義中に科したレポート,出席状況を加味して総合的に評価します。
(期末試験:80%程度 レポート,出席状況20%程度)
教科書・参考書
参考書:
「放射線画像医学」稲本一夫、別府慎太郎著 (医歯薬出版)
-127-
開講専攻
放射線技術科学
5 セメスター木・1-2
授
業
科
目
放射線治療技術学
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
武田 賢、土橋 卓、他
必修
2
放射線治療の理解と実行に必要な知識の習得
授業科目の目的・概要及び到達目標等
今、日本人の二人に一人が罹り、三人に一人が死亡する「がん」。手術や抗がん剤と並び、放射線
治療はがん治療の三本柱の重要な一つを担っています。患者の高齢化と、それに伴う合併症の増加
によって、手術や抗がん剤が困難な症例が増えており、身体的負担の少ない放射線治療の需要は増
しています。
「がん」を切らずに治す放射線治療の意義と最新の技術を理解し、放射線治療装置、照射法、線量
分布測定法、線量分布計算法等の知識を習得します。
授業計画
1.授業題目:放射線治療の理解と実行に必要な知識の習得
2.授業の目的と概要・学習の到達目標
放射線治療の意義と最新の技術を理解し、放射線治療装置、照射法、線量分布測定法、線量分
布計算法等の知識を習得します。
3.授業の内容・方法と進度予定
4/9 放射線治療総論Ⅰ
4/16 休講
4/23 放射線治療総論Ⅱ
4/30 線量分布と線量計算Ⅰ
5/7 線量分布と線量計算Ⅱ
5/14 検診のため休講
5/21 リニアックの物理
5/28 放射線治療の QA/QC について
6/4 IMRT、IGRT の歴史
6/11 予備日
6/18 TPS 関連
6/25 粒子線治療と BNCT、放射線治療の基礎から最新治療まで
7/2 定期試験
*講義内容/予定変更の際は、その都度、連絡致します。
成績評価の方法及び基準
出席状況と試験で評価します。
教科書・参考書
教科書:
#1.「診療放射線技術」改訂第13 版 下巻 南江堂
#2. 診療放射線技師「マスターテキスト」下巻 梁川功、高井良尋、石橋忠司監修 メジカルビュ-社
参考書:
#1.「放射線治療物理学」
西臺 武弘 著
文光堂
#2.「放射線治療計画ガイドライン 2012 年版」公益社団法人日本放射線腫瘍学会編 金原出版株式会社
#3.「がん・放射線療法 2010」大西 洋、唐澤久美子、唐澤克之 編著 篠原出版新社
-128-
開講専攻
授
放射線技術科学
5 セメスター 木・4
業
科
目
核医学検査技術学
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
細貝
必修
1
良行
核医学の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線同位元素(radioisotope:RI)を医学的に利用して診断および治療を行う医学分野を核医学
(nuclear medicine)と言いますが、その核医学の基礎およびそれらの臨床について学ぶことを目的と
します。
授業の概要は、核医学検査の歴史、RI についての基礎的事項、放射線測定法、放射線医薬品、核医学
検査装置、画像再構成法などについて、教科書ならびに資料を配付して講義します。
到達目標は、核医学に用いられる RI および放射性医薬品についての知識を得るとともに、核医学検
査装置の原理と構造、核種画像再構成法を十分に理解し習得することで、臨床に対する応用法、問題点
を把握することにあります。
授業計画
第 1回
第 2回
第 3回
第 4回
第 5回
第 6回
第 7回
第 8回
第 9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
ガイダンス 核医学検査とは
放射性壊変と RI の製造
放射性医薬品
in vitro 検査
in vivo 試料測定検査
放射性医薬品の製造
核医学検査機器総論1
核医学検査機器総論2
核医学検査の臨床
核医学における画像再構成法と各種補正法(阿部養悦)
SPECT 装置とその臨床(小田桐逸人)
サイクロトロンの原理と PET 用製剤
PET 装置とその撮像原理
装置の性能試験と保守管理
研究としての核医学の役割
※進行具合によって割愛する場合がある。また随時小テストや口頭試問を実施することがある.
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視。また,講義中に科したレポート,出席状況を加味して総合的に評価します。
小テストや口頭試問を実施した場合はこれらの成績も加味し総合的に評価します.
(期末試験:70%程度 レポート,出席状況30%程度)
教科書・参考書
教科書:核医学画像処理 日本核医学技術学会編 福喜多博義監修 山城印刷株式会社
参考書:医用放射線科学講座(14)「医用画像工学」 岡部哲夫編 医歯薬出版株式会社
「医用画像情報学」桂川茂彦編 南山堂
「放射線画像系の画像評価」小川亙著 医療科学社
-129-
開講専攻
放射線技術科学
5セメスター 金・1
授
業
科
目
担 当 教 員
超音波技術学
授業題目
西條
芳文
必修
選択
の別
単位数
必修
1
超音波の基本から臨床診断、最新の研究まで
授業科目の目的・概要及び到達目標等
超音波について、数学・物理に基づいた基本知識を学び、さらに、臨床超音波診断画像について広く
学ぶのが超音波技術学です。1993 年に診療放射線技師も超音波診断装置を扱うことが法的に許可された
ため、将来的に臨床現場で使用する診断技術となりました。
X 線 CT、MRI、RI などに比較して、超音波は扱いが容易で安全であり、大学で簡単な装置を開発する
ことも可能なので、医用イメージング全般を理解する上でも重要な科目です。
講義内容は広範にわたるので、コンピュータシミュレーションや動画のプレゼンテーションで紹介
し、要点についてはプリントを配布し理解を深めます。
授業計画
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
超音波の基本(1)
超音波の基本(2)
超音波診断装置の基本(1)
超音波診断装置の基本(2)
超音波診断におけるアーチファクト
超音波の安全性
超音波検査法の実際(腹部1)
超音波検査法の実際(心臓1)
超音波検査法の実際(心臓2)
超音波検査法の実際(血管・体表臓器)
超音波検査法の実際(産婦人科)
超音波による治療
超音波画像工学の未来
超音波診断装置を用いた実習
試験
成績評価の方法及び基準
期末試験を実施、合格基準点に達しない場合には、再試験またはレポートを課します。
教科書・参考書
授業中に資料を配布します。
-130-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線技術科学
MRI基礎工学
町田
好男
5 セメスター 金・2
授業題目
磁気共鳴イメージング技術とその臨床応用の基礎を理解する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
磁気共鳴イメージング装置(MRI)は近年著しい発展を遂げ、放射線診断学領域で果たす役割は益々大きく
なっています。本講義では、MRI システムについての技術的基礎について学びます。磁気共鳴現象の原理か
ら信号生成、組織コントラストに引き続き、画像生成法の原理について学びます。さらに高速撮像法の発展
と様々な臨床応用の基礎について学んでいきます。
講義は配布資料を中心に進めますが、参考書(「MR 撮影技術学」など)を並行して通読することで理解を深
めることができます。
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第11回
第12回
第13回
第14回
第15回
MRI の概要
MR 現象と MR 信号の発生と緩和過程
緩和と画像コントラスト
画像生成の原理(フーリエ変換 MRI)
パルスシーケンス
MRI 装置の構成と安全性
撮像パラメータと画質、画質評価法
高速撮像Ⅰ: 高速 SE 法とその応用
高速撮像Ⅱ: EPI 法、高速 FE 法とその応用
流れの描出と MR アンギオグラフィ
拡散強調撮像、化学シフトと脂肪抑制法
造影剤
アーチファクトとその抑制法
総合演習
試験
#一部、学外講師による講義を予定(造影剤、総合演習(虎の門病院 高橋順士))
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果に加え、出席状況と毎回の小演習に基づき総合的に評価します。
教科書・参考書
参考書:「MR 撮影技術学」改訂 2 版、笹井俊文、土井司著(オーム社)5200 円+税
「マスター・テキスト下巻」
、梁川功、ほか(メジカルビュー社)6500 円+税
「CT と MRI」 (森一生、山形仁、町田好男編著、コロナ社)4700 円+税
「MRI の基本、パワーテキスト」第 3 版(荒木力 監訳、MEDSi) 6500 円+税
「標準 MRI」、
(杉村和郎 監訳、オーム社)6500 円+税
「MRI 「超」講義」 第 2 版(荒木力 監訳、医学書院MYW)5800 円+税
-131-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
千田
必修
1
放射線技術科学
エックス線機器学Ⅱ
浩一
5セメスター 金・3
授業題目
医用エックス線機器の性能と安全基準の確保をめざして
授業科目の目的・概要及び到達目標等
4 セメスターで学習した、エックス線機器学Ⅰを基本に、エックス管装置に接続する高電圧発生装置
全般にわたって原理構成、基本動作ならび制御・性能評価について、自動露出制御装置に利用されてい
るホトタイマの原理、使用時の諸特性について、また、エックス線映像装置(含むエックス線 TV 画像)
の諸特性について、それぞれの操作技術に必要な電気的安全・機械的安全・エックス線安全管理を織り
交ぜて講義する。
高電圧発生装置、自動露出制御装置、エックス線映像装置、さらに関連機器や蛍光体の諸特性を習得
し、エックス線機器学の総合的な基礎理論を身近なものとして捉え、装置に関する性能と安全基準の確
保を理解することを主な目標とする。
授業計画
「4 セメに引続き学習」
・ 単相2ピーク形高電圧装置
・ 三相エックス線装置
・ インバータ式エックス線装置
・ 自己整流エックス線装置
・ コンデンサ式エックス線装置
・ 自動露出制御装置
・ 関連機器(散乱エックス線除去用グリッドなど)
・ エックス線映像装置
・ その他(エックス線機械装置、エックス線装置システム、エックス線装置の管理など)
・ 試験
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果に加え、小テストおよび出席状況などに基づき総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:
「放射線機器学(Ⅰ)」青柳泰司、安部真治、小倉 泉、清水悦雄 共著(コロナ社)
参考書:「放射線診断機器工学」爪谷富三、岡部哲夫 共著(医歯薬出版株式会社)
-132-
開講専攻
授
業
科
目
必修
担 当 教 員
単位数
選択
放射線技術科学
MRI 撮像技術学
5 セメスター
石橋
忠司
1
必修
金・4
授業題目
MRI 撮像技術の習得
授業科目の目的・概要及び到達目標等
MRI 検査は核磁気共鳴技術によって非侵襲的に断層画像が得られる技術です。正しい検査
法の知識と理解に基づく撮影法が診断、病期、病態の把握には不可欠です。この検査法の
関する学問が MRI 撮影技術学です。
撮影法の原理を理解し、臓器ごとに分けて現在用い
られている検査法の利点、欠点を理解し,撮影技術学を学びます。
講義内容は広範にわ
たるので,講義中には最新の事例をプレゼンテーションで紹介し,適宜プリント等を配布
し理解を深めることにより,次年度以降における実習・実験の基礎を固めます。
授業計画
第1回
ガイダンス
-MRI 撮影技術学を学ぶに当たり-「4/10」
第2回
MRI 撮影技術の基礎Ⅰ
第3回
MRI 撮影技術の基礎Ⅱ
第4回
MRI 撮影技術の基礎Ⅲ
第5回
神経放射線 MRI 診断技術学Ⅰ
第6回
神経放射線 MRI 診断技術学Ⅱ
第7回
神経放射線 MRI 診断技術学Ⅲ
第8回
神経放射線 MRI 診断技術学Ⅳ
第9回
体幹部 MRI 診断技術学Ⅰ
第10回
体幹部 MRI 診断技術学Ⅱ
第11回
骨軟部 MRI 診断技術学Ⅰ
第12回
骨軟部 MRI 診断技術学Ⅱ
第13回
MRI 診断技術学臨床応用Ⅰ 仙台市立病院
第14回
MRI 診断技術学臨床応用Ⅱ
第15回
試験「7/24」
東北大学病院
講師
田村
亮
東北大学病院
助教
常陸
真
放射線科医長
宮城がんセンター
津田
放射線科医長
雅視
及川
秀樹
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視。また,講義中に科したレポート,出席状況を加味して総合的に評価しま
す。
(期末試験:80%程度
レポート,出席状況20%程度)
教科書・参考書
参考書:「MR 撮影技術学」笹井俊文、土井司著
-133-
(オーム社)
開講専攻
放射線技術科学
6セメスター 月・1
授
業
科
目
画像診断学Ⅰ
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
齋藤
必修
1
春夫
放射線診断学に用いる各種画像の意義の学習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線診断法の実際(単純写真と CT)を、問題を通して体験する。
これまでの講義、実験などで得た知識を再確認することが求められる。
授業計画
5 セメスターの「総合医用画像解剖学」講義の最終回に、各自の分担を提示する。
初回から、問題演習編を用いて演習する。
問題演習編の約 240~300 題を 2 問ずつ、各人 3~4 回割り当てるので、各自学習する。
指定日に、教壇で各問につき 5 分程度解説して、質問を受ける。
解剖学的事項、特殊な用語や撮影法についても説明できることが求められる。
基本的な疾病とその所見についても調べておくこと。
教科書の本文・解答にはかなり間違いがあるので、教科書を鵜呑みにしてはいけない。
他の教科書などでも確認することが必要である。
疑問点については、あらかじめ担当教員や他の教員に質問して確認しておくことが望ましい。
教室では担当教官は、他の学生と同様に聴衆・質問者のひとりとして存在している。
成績評価の方法及び基準
発表の内容、期末試験により評価する。
期末試験は、各自が担当した約 240~300 題の中から出題するが、問題文には修正を加える。
教科書・参考書
『読影の基礎』第 3 版、
読影の基礎
編集委員会
編
-134-
(共立出版)
開講専攻
放射線技術科学
6セメスター 月・2
授
業
科
目
診療放射線技師関係法規
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
千田
必修
1
浩一
放射線障害防止のための法令の理解を目指して
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線を安全に利用するための基本法として、いわゆる「放射線障害防止法」がある。これについて
まとめることで、そのおよその体系・考え方、そして要点を把握する。さらに診療放射線技師の業務に
関係する法令である、「医療法(放射線に関する部分)」と「診療放射線技師法」などについて学習する。
ヒトの被曝管理、環境の被曝管理について、使用施設、管理区域、病院の境界における限度値とその
期間について整理して把握することを到達目標とする。さらに、放射線管理の用語の把握、遮蔽・距離・
時間を踏まえた放射線防護の考え方や線量の計算法について習熟するも到達目標とする。
授業計画
■ 放射線障害防止法
・ガイダンス、放射線障害防止法の概要
・放射線の定義[電磁波/粒子線,エネルギー]
放射線発生装置,RI装備機器,Rl[下限数量(数量,濃度)]と複数の核種の扱い方
・個人の管理:実効線量限度,等価線量限度,健康診断,緊急作業
・環境の管理:RIの空気中の濃度限度,排水中の濃度限度,表面密度限度
・放射線の施設についての規定
使用施設の基準,貯蔵施設の基準,廃棄施設[排気&排水]の基準など
廃棄物貯蔵施設の基準
・放射線の使用についての規定
作業室[非密封RIを使う室],運搬[施設内・施設外],廃棄
・一定期間毎の測定によるチェックおよび記帳について(個人&環境)
・各施設毎の管理者の立場から
・放射線障害予防規定,毎年の教育訓練と喚起,毎年の健康診断
障害の恐れ・障害への対応,測定とその記帳
■ 医療法(医療法施行規則の放射線に関する部分)、診療放射線技師法、ほか
・要点を学習する
成績評価の方法及び基準
定期試験の結果に加え、小テストおよび出席状況(重要)などに基づき総合的に評価する。
教科書・参考書
教科書:『放射線取扱の基礎:第 1 種放射線取扱主任者試験の要点』
日本アイソトープ協会編 丸善
:『アイソトープ法令集(Ⅰ) 放射線障害防止法関係法令』日本アイソトープ協会編
:『アイソトープ法令集(Ⅱ) 医療放射線防護関係法令集』日本アイソトープ協会編
参考書:『放射線概論』 飯田博美編 通商産業研究社
-135-
丸善
丸善
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
細貝良行
必修
1
放射線技術科学
6 セメスター 月・3
授業題目
画像工学Ⅱ
画質の科学はアナログ総合評価からデジタルへ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医用画像診断において,診断に供する画像の画質を向上させること、各画像モダリティの成り立ち、
処理法を理解することは,病変検出能・診断能という点で非常に重要です.
この科目では 3 セメスター放射線写真工学ならびに 4 セメスター画像工学Ⅰで習得した理論を発展さ
せ,画質を物理的かつ客観的・総合的に評価する理論、様々な画像処理を理解することを目的とします.
各画像モダリティの特徴、構築方法、3D 画像の特色等を理解し、画質を構成する因子がどのようなも
のか説明できるようになる.また,さまざまなデジタル画像の画質因子を総合的に評価する理論を理解
し説明できるようになる.さらに,これまで習得した画像評価理論を CR や DR・DSA・CT・MRI・US とい
った様々なデジタル医用画像モダリティに拡張する基礎を理解することを目標とします.フーリエ変換
等の基礎的知識は画像工学Ⅰで学んでいるものとして講義しますが、重複する内容もあります
授業計画
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
オリエンテーション、アナログ画像の整理
アナログからデジタルへ
標本化定理とエリアシング
デジタル画像のデータ量と圧縮
デジタル画像の画質 - 代表的な評価方法
画像処理の基礎 – CR、DR を中心として
各放射線モダリティにおける画像処理 1 – CT、
各放射線モダリティにおける画像処理 2 – MRI
各放射線モダリティにおける画像処理 3 – DSA
各放射線モダリティにおける画像処理 4 – 核医学
各放射線モダリティにおける画像処理 5 – その他
コンピュータ支援診断(CAD)とニューラルネットワーク
画像関連機器
画像工学から見た画像研究
試験
※進行具合によって割愛する場合がある。また随時小テストや口頭試問を実施することがある.
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視。また,講義中に科したレポート,出席状況を加味して総合的に評価します。
小テストや口頭試問を実施した場合はこれらの成績も加味し総合的に評価します.
(期末試験:70%程度 レポート,出席状況30%程度)
教科書・参考書
教科書:核医学画像処理 日本核医学技術学会編 福喜多博義監修 山城印刷株式会社
参考書:医用放射線科学講座(14)「医用画像工学」 岡部哲夫編 医歯薬出版株式会社
「医用画像情報学」桂川茂彦編 南山堂
「放射線画像系の画像評価」小川亙著 医療科学社
-136-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線技術科学
医用ディジタル画像システム工学II
保健学科教員(森
一生)
6セメスター 月・4
授業題目
CTの原理と特性
授業科目の目的・概要及び到達目標等
X 線 CT,MRI、SPECT/PET などはどれも投影データ(透かし絵)から断層画像を「画像再構成」という
計算で求めるもので、現代の医療には不可欠です。中でも X 線 CT は極めて枢要な画像診断装置であり、
この授業では X 線 CT に集中します。
ここで学ぶ画像再構成の原理(なぜ「切らずに見る」ことができるのか)は、MRI、SPECT/PET などの理
解にも必要です。その他画像工学の基本も復習することになります。
原理理解に必要な予備知識は、既に学んでいるフーリエ変換、コンボリューション、サンプリング、な
どです。装置技術については X 線物理、放射線計測、X線機器工学、画像工学などの基本が必要となり
ます。最小限のことは簡単に復習しながら進めます。
CTは原理の入り口は比較的理解容易ですが、実際の装置の画像特性は他のモダリティよりもむしろ複
雑です。従って、基本原理以外については技術詳細を略し、CT 画像について定性的な理解をしつつ装置
を使いこなすのに必要な知識を習得することを主とします。
授業計画
第1回
ガイダンス/イントロダクション
第2回~第14回
投影データ、中央断面定理、逆投影、コンボリューション逆投影法、種々のスキャン方式、C
T値、CTを構成する主要なハードウェア、三次元画像や断面変換、CTの臨床応用、種々の
画質指標(空間分解能、画像雑音、コントラスト、スライス厚など)とそれらの決定因子、被
曝線量、種々のアーチファクトとその機序 等
第15回
試験
手作り教科書の他、必要に応じビジュアル教材を PC でプレゼンします。
疑問点は講義中でも講義後でも積極的に質問してください。試験直前の集中質問以外は歓迎します。
成績評価の方法及び基準
出席・レポート・試験により総合的に評価します。
(定期試験70%程度、他30%程度を想定していますが状況により配分は変えます)
教科書・参考書
教科書:配布します。
参考書:信頼できる参考書は少ないです。
(1)は画像再構成に偏りすぎる感があります。
(2)は手頃
かもしれません(私は内容を十分にチェックしていませんが)。
(3)はステップアップしたい人のため
の本ですが、この授業で学ぶことについてさらに深く記してあります。
(1)「医用放射線科学講座14 医用画像工学 第2版」岡部・藤田編集(医歯薬出版)
(2)「CT 撮影技術学」日本放射線技術学会監修(オーム社)
(3)「CT と MRI -その原理と装置技術-」森ほか編著(コロナ社)
-137-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
町田 好男
必修
1
放射線技術科学
医用情報科学演習Ⅱ
6 セメスター 火・2
授業題目
ディジタル画像処理の基礎理論と演習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
医用ディジタル画像が広く普及してきている現状を踏まえて、医用画像の専門家として要求されるディジ
タル画像処理の基礎理論を、演習を通して学びます。医用ディジタル画像処理学、医用システム情報工学な
ど関連科目への基礎固めにもなります。具体的には、以下を到達目標とします。
1.コンピュータで画像を扱う際の原理的事項を理解し、医用ディジタル画像の基本的な品質に影響する
要因を説明できる。
2.画像のフーリエ変換、ファイルフォーマット、基本的な画像処理法など、ディジタル画像処理の基礎
理論を理解できる。
3.ソフトウェアによる基本的な画像処理を実行でき、処理結果を理論的に説明できる。
特に、医用画像処理で重要なフーリエ変換を実際に実行することで、画像についての理解を深めます。
授業計画
第1回
イントロダクション、医用画像とディジタル化の概要
第2回
X 線画像の形成、ディジタル化
第3回
フーリエ変換の基礎
第4回
画像と線形システム応答
第5回
離散フーリエ変換
第6-11回 演習
演習1(1次元離散フーリエ変換)
演習2(2次元離散フーリエ変換)
第12回 ディジタル画像処理の基礎
第13回 臨床における画像処理技術
第14回 総合演習
成績評価の方法及び基準
演習のレポートの成績(80%程度)と、小テストの成績、出席状況を加味して、総合的に評価を行います。
演習レポートの提出などは期限厳守です。
教科書・参考書
教科書:「医用画像情報学」改訂3版、桂川茂彦(南山堂)3300 円+税
-138-
開講専攻
放射線技術科学
6セメスター 金・1
授
業
科
目
担 当 教 員
放射線腫瘍学
授業題目
武田
賢
必修
選択
の別
単位数
必修
1
癌総論と放射線腫瘍学全般の理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
今、日本人の二人に一人が罹り、三人に一人が死亡する「がん」。手術や抗がん剤と並び、放射
線治療はがん治療の三本柱の重要な一つを担っています。患者の高齢化と、それに伴う合併症の増
加によって、手術や抗がん剤が困難な症例が増えており、身体的負担の少ない放射線治療の需要は
増しています。
「がん」の疫学、病因、検査、病理、放射線腫瘍学総論と中枢神経腫瘍、頭頸部腫瘍、胸部腫瘍、
腹部腫瘍、泌尿生殖器腫瘍、骨軟部組織腫瘍、小児腫瘍、造血器腫瘍、良性腫瘍、及び放射線障害
について学習します。
授業計画
1 回
腫瘍学総論
2 回
放射線治療学総論
3 回
中枢神経腫瘍
4 回
頭頸部腫瘍
5 回
胸部腫瘍(食道癌、肺癌1)
6 回
胸部腫瘍(乳癌、肺癌2)
7 回
腹部腫瘍・骨軟部腫瘍
8 回
泌尿器・生殖器腫瘍
9 回
小児腫瘍・造血器腫瘍
10回
良性腫瘍・放射線障害
11回
試験
*講義予定の詳細や変更については、その都度、御知らせ致します。
成績評価の方法及び基準
出席状況と期末試験の結果によって行います。
教科書・参考書
教科書:#1.「診療放射線技師マスターテキスト下巻」 梁川功 監修 メジカルビュー社
#2.「診療放射線技術」改訂第13 版 下巻 南江堂
参考書:
#1.「放射線治療計画ガイドライン 2012 年版」公益社団法人日本放射線腫瘍学会編 金原出版株式会社
#2. 「がん・放射線療法 2010」大西 洋、唐澤久美子、唐澤克之 編著 篠原出版新社
-139-
必修
開講専攻
授
業 科 目
選択
担 当 教 員
単位数
の別
放射線技術科学
医用ディジタル画像
6 セメスター 金・2
システム工学Ⅰ
授業題目
石橋
忠司
必修
1
医用デジタル画像の理解とシステム工学
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線診断技術の多くは単純写真、CT,MRI アナログ画像からデジタル画像へと変わり
つつある。これからの医用画像はデジタル画像が中心であるためその基礎的知識を取得し、
データ処理、保管、ネットワークが不可欠です。この領域に関する学問が医用デジタル画
像システム工学です。
現在用いられている検査法の利点、欠点を理解し,画像処理法、撮影技術学を学ぶ。
講義内容は広範にわたるので,講義中には最新の事例をプレゼンテーションで紹介し,適
宜プリント等を配布し理解を深めることにより,次年度以降における実習・実験の基礎を
固めます。
授業計画
第1回
ガイダンス-医用デジタル画像の理解とシステム工学を学ぶに当たり-「10/2」
第2回
CR 装置の基礎と臨床Ⅰ
第3回
CR 装置の基礎と臨床Ⅱ
第4回
フラットパネル型デジタル画像
デジタルマンモグラフィーの基礎
第5回
フラットパネル型デジタル画像
デジタルマンモグラフィーの臨床
第6回
MDCT と三次元画像処理、
第7回
DR と消化管診断
第8回
オートプシーイメージングとデジタル画像処理
第9回
画像診断に必要な神経病理と神経学
宮城大学看護学部
第10回
デジタルアンギオグラフィー(DSA)とその臨床
第11回
医用画像の視覚評価(ROC 解析)
第12回
医用画像の通信と保管(DICOM)
第13回
液晶モニタの基礎と管理Ⅰ
第14回
液晶モニタの基礎と管理Ⅱ((株)ナナオ
第15回
試験「1/22」
橋本
教授
長沢
治夫
憲幸)
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視。また,講義中に科したレポート,出席状況を加味して総合的に評価します。
(期末試験:80%程度 レポート,出席状況20%程度)
教科書・参考書
参考書:「デジタル放射線画像」内田勝監修 (オーム社)
-140-
開講専攻
放射線技術科学
6セメスター
授
業
科
目
放射線治療計画技術学実習
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
武田 賢、他
必修
1
放射線治療計画の理解と実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
実習を通して、放射線治療患者の臨床像、病変の把握、治療計画で用いる種々の3次元治
療計画装置の操作法、DVH 等の治療計画データの解析法を習得し、治療計画の良否判断が
できる技能を習得する。また、放射線治療に関する新しい知識を身につける方法論を会得
する。
授業計画
病院実習を通して、上記到達目標を達成する。
成績評価の方法及び基準
出席による。
教科書・参考書
#1.診療放射線技師「放射線診療マスター 上・下」(メジカルビュー社)
#2.診療放射線技術改訂第 13 版下巻(南江堂)
-141-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
の別
単位
数
放射線技術科学
放射線検査学実習Ⅰ
6 セメスター
武田 賢、他
必修
2
水~木
授業題目
放射線検査学の技術の実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
大学病院放射線部を中心として、臨床実習にて放射線検査学の実際を学ぶ。
撮影法、撮影ポジショニング、撮影機器管理、法令に関して習得する。
目標は各グループごとに決められた実習マニュアルに応じて、詳細は定める。
(仙台医療センター、宮城県立がんセンターでは総合学習として検査学、MR検査学、R
I検査学、放射線治療学を総合的に実習する。
)
授業計画
講義で学んだ技術学の基礎を踏まえて、大学病院放射線部門を中心とした臨床実習にて
検査学の実際を学ぶ。2-3 名の16グループに別れ、大学病院、仙台市立病院、仙台医療
センター、宮城がんセンターにて一般撮影、CT,消化管撮影、血管撮影などのグループ
に別れて、診断技術学を臨地担当教員とマンツーマンにて指導を受ける。
(宮城県立こども病院、仙台医療センター、宮城県立がんセンターでは総合学習として、
検査学、MR検査学、RI検査学、放射線治療学を総合的に実習する。)
成績評価の方法及び基準
出席率およびレポート提出によって判定する
教科書・参考書
参考書:「画像診断装置学入門」 木村雄治著、コロナ社
-142-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
の別
単位
数
放射線技術科学
放射線検査学実習Ⅱ
武田 賢、他
必修
4
6・7 セメスター火~金
授業題目
放射線検査学の技術の実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
大学病院放射線部を中心として、臨床実習にて放射線検査学の実際を学ぶ。
撮影法、撮影ポジショニング、撮影機器管理、法令に関して習得する。
目標は各グループごとに決められた実習マニュアルに応じて、詳細は定める。
(仙台医療センター、宮城県立がんセンターでは総合学習として検査学、MR検査学、R
I検査学、放射線治療学を総合的に実習する。
)
授業計画
講義で学んだ技術学の基礎を踏まえて、大学病院放射線部門を中心とした臨床実習にて
検査学の実際を学ぶ。2-3 名の16グループに別れ、大学病院、仙台市立病院、仙台医療
センター、宮城がんセンターにて一般撮影、CT,消化管撮影、血管撮影などのグループ
に別れて、診断技術学を臨地担当教員とマンツーマンにて指導を受ける。
(宮城県立こども病院、仙台医療センター、宮城県立がんセンターでは総合学習として、
検査学、MR検査学、RI検査学、放射線治療学を総合的に実習する。)
成績評価の方法及び基準
出席率およびレポート提出によって判定する
教科書・参考書
参考書:「画像診断装置学入門」 木村雄治著、コロナ社
-143-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
武田 賢、他
必修
1
放射線技術科学
6 セメスター
核医学実習Ⅰ
水・木
授業題目
東北大学病院放射線部核医学検査室での病院実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
授業の目的および概要:核医学検査の実技の習得のために、時間の許す限り装置の操作、画像および
データの解析、放射性医薬品および検査器具の準備等に携わる。実習内容は学生実習書に詳しく記載さ
れている。実習は 16 班に分かれて行う。RI 検査技術学実習では主に東北大学病院放射線部核医学検査
室と医学部 RI センターで実習を行うが、市中病院での実習の際にも核医学検査実習の機会がある。病
院実習としては、この授業の他にエックス線撮影技術学実習や放射線治療技術学実習があるため、それ
らを含めた班分けや実習予定日が記載された臨地実習要項を別途配布する。
到達目標:人体に投与された RI の体内分布測定および摂取率測定等に必要な核医学検査技術を習得
する。また、核医学検査に必要な放射線管理区域の管理技術を習得する。
授業計画
1.体外検査
・シンチグラム検査:脳血流、甲状腺、副甲状腺、副腎、肺血流、肺換気、心筋・心プール、肝、胆道、
腎、骨、腫瘍等
・機能検査:甲状腺摂取率測定、脳血流量定量等
・装置の保守点検:寝台・検出器等の異常の有無、検出器の性能確認
2.PET 検査
3.放射線管理:放射性医薬品、放射性廃棄物および放射線環境測定
<留意事項>
臨地実習要項は熟読しておくこと
学生実習書に実習内容が詳しく記載されているのでよく読むこと
放射線管理区域内に掲示されている注意事項を守ること
成績評価の方法及び基準
実習指導者が出席状況や実習態度について評価し、また技術習得状況を小テストにより評価する
教科書・参考書
教科書:学生実習書
参考書:「放射線技術学シリーズ 核医学検査技術学」日本放射線技術学会監修(オーム社)
「診療放射線技術 下巻」立入 弘ほか監修(南江堂)
「医用放射線科学講座 核医学」西村恒彦ほか編集(医歯薬出版)
「最新臨床核医学」久田欣一監修(金原出版)
「核医学ノート」久保敦司ほか著(金原出版)
-144-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
必修
1
放射線技術科学
6 セメスター 火・1
放射線治療計画技術学演習
授業題目
土橋
卓
コンピュータを用いた放射線治療計画の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線治療技術学で学んだ知識を基に、コンピュータを用いて実際に線量分布等を作成・確認すること
で、高エネルギー放射線の基本的な物理特性を理解するとともに、放射線治療計画の基本原理を理解す
る。
授業計画

Percentage Depth Dose (PDD)

Tissue Air Ratio (TAR)

Tissue Maximum Ratio (TMR)

Output factor

Off Center Ratio (OCR)

等価照射野

不整形照射野における線量分布

多門照射による線量分布

MU 計算

線量分布評価

不均質補正
成績評価の方法及び基準
出席とレポートによって行う。
教科書・参考書
教材配布します。
-145-
必修
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
選択
単位数
の別
放射線技術科学
7セメスター
画像診断学Ⅱ
(放射線検査学Ⅱ)
月・2
授業題目
石橋
忠司
必修
1
医用放射線検査技術の基礎と臨床画像
授業科目の目的・概要及び到達目標等
5.6セメで学んだ技術学をさらに深め、病院実習で学ぶ技術学の臨床を理解し、著しく進歩する最
先端の放射線技術学を理解し、卒業研究や大学院修士課程での研究方法のつながるような学力を見に付
ける。
授業計画
第1回
ガイダンス
-放射線検査学Ⅱを学ぶに当たり-「4/13」
第2回
胸部単純撮影の基礎と臨床
第3回
上部消化管画像診断の基礎と臨床
第4回
下部消化管画像診断の基礎と臨床
第5回
肝臓の画像診断の基礎と臨床
第6回
膵臓の画像診断の基礎と臨床
第7回
腎・泌尿器の画像診断の基礎と臨床
第8回
女性生殖器疾患の画像診断の基礎と臨床
第9回
神経放射線の画像診断の基礎と臨床
第10回
骨・軟部疾患の画像診断の基礎と臨床
第11回
血管造影技術の基礎と臨床
第12回
乳房画像診断の基礎と臨床
第13回
心疾患の画像診断の基礎と臨床Ⅰ
第14回
心疾患の画像診断の基礎と臨床Ⅱ
第15回
試験「7/27」
病院(放射線部)主任診療放射線技師
立花
茂
成績評価の方法及び基準
期末試験を重視。また,講義中に科したレポート,出席状況を加味して総合的に評価します。
(期末試験:80%程度 レポート,出席状況20%程度)
教科書・参考書
参考書:「図解:診療放射線技術実践ガイド」 高橋正治編集 分光堂
-146-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
武田 賢
必修
1
放射線技術科学
7 セメスター 月・3
授業題目
放射線治療システム工学
治療用放射線発生装置の工学的理解と治療計画装置ソフトの理解
授業科目の目的・概要及び到達目標等
放射線治療機器の開発に実際携わった学外講師の特別講義で、放射線発生装置の詳細な工
学的解説、治療計画装置の構造と治療計画ソフトのアルゴリズム等を学習します。
授業計画
1. 特別集中講義 放射線治療計画システム(治療計画の流れ、アルゴリズム他)
(金子 勝太郎:VarianME メディカルシステムズ)
2. 特別集中講義 放射線治療システムⅠ、Ⅱ(各社の治療装置の概要、放射線治療の流れ他)
(菅谷健一郎:VarianME メディカルシステムズ)
3. 特別集中講義 放射線治療装置概要(リニアックの加速原理他)
(後藤 正治:VarianME メディカルシステムズ)
成績評価の方法及び基準
出席とレポート提出等により行います。
教科書・参考書
必要に応じて、資料配布を予定します。
-147-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
武田 賢、他
必修
1
放射線技術科学
7 セメスター
核医学実習Ⅱ
火~金
授業題目
東北大学病院放射線部核医学検査室での病院実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
授業の目的および概要:核医学検査の実技の習得のために、時間の許す限り装置の操作、画像および
データの解析、放射性医薬品および検査器具の準備等に携わる。実習内容は学生実習書に詳しく記載さ
れている。実習は 16 班に分かれて行う。RI 検査技術学実習では主に東北大学病院放射線部核医学検査
室と医学部 RI センターで実習を行うが、市中病院での実習の際にも核医学検査実習の機会がある。病
院実習としては、この授業の他にエックス線撮影技術学実習や放射線治療技術学実習があるため、それ
らを含めた班分けや実習予定日が記載された臨地実習要項を別途配布する。
到達目標:人体に投与された RI の体内分布測定および摂取率測定等に必要な核医学検査技術を習得
する。また、核医学検査に必要な放射線管理区域の管理技術を習得する。
授業計画
1.体外検査
・シンチグラム検査:脳血流、甲状腺、副甲状腺、副腎、肺血流、肺換気、心筋・心プール、肝、胆道、
腎、骨、腫瘍等
・機能検査:甲状腺摂取率測定、脳血流量定量等
・装置の保守点検:寝台・検出器等の異常の有無、検出器の性能確認
2.PET 検査
3.放射線管理:放射性医薬品、放射性廃棄物および放射線環境測定
<留意事項>
臨地実習要項は熟読しておくこと
学生実習書に実習内容が詳しく記載されているのでよく読むこと
放射線管理区域内に掲示されている注意事項を守ること
成績評価の方法及び基準
実習指導者が出席状況や実習態度について評価し、また技術習得状況を小テストにより評価する
教科書・参考書
教科書:学生実習書
参考書:「放射線技術学シリーズ 核医学検査技術学」日本放射線技術学会監修(オーム社)
「診療放射線技術 下巻」立入 弘ほか監修(南江堂)
「医用放射線科学講座 核医学」西村恒彦ほか編集(医歯薬出版)
「最新臨床核医学」久田欣一監修(金原出版)
「核医学ノート」久保敦司ほか著(金原出版)
-148-
開講専攻
放射線技術科学
7セメスター
授
業
科
目
放射線治療技術学実習
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
武田 賢、他
必修
1
放射線治療の実践に必要な機器操作、精度確認等の実習
授業科目の目的・概要及び到達目標等
種々の周辺機器を含め放射線治療装置の構造や性能を熟知し、その操作方法を実習すると
ともに、患者セットアップ時等の精度管理を理解し、講義で学んだ線量測定法、線量計算
法の応用を学び、放射線治療全体の QA,QC を習得する。また、患者との接し方を学び、
放射線治療を実践する放射線技師業務が、直接患者の命を預かる仕事であることを理解す
る。
授業計画
病院実習を通して、上記到達目標を達成する。
成績評価の方法及び基準
出席による。
教科書・参考書
#1.診療放射線技師「放射線診療マスター 上・下」(メジカルビュー社)
#2.診療放射線技術改訂第 13 版下巻(南江堂)
-149-
開講専攻
放射線技術科学
8 セメスター
授
業
科
目
卒業研究
授業題目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
放射線技術科学専攻教員
必修
4
研究の進め方・論文作成に関する全般を学習する
授業科目の目的・概要及び到達目標等
これまでに修得した基礎的・臨床的知識をもとに、それぞれ設定したテーマに関して研究を行います。
各研究室の教員の指導のもとに、研究を進める上での論理的な考え方、情報の収集や整理法、発表や討
議の方法、論文作成に必要な知識・技術など、研究を進め完成させるために必要な基本技術を学びます。
授業計画
実際の進め方は各担当教員の方針に従いますが、基本的には、以下に示す項目をカバーするように進
めます;
1.研究課題の設定
2.参考文献の探し方・読み方および情報整理
3.研究計画立案の方法
4.実験結果の解析と解釈法
5.口演発表の仕方
6.抄録・論文の書き方
(11月下旬ごろに卒業研究発表会を行う予定です。)
成績評価の方法及び基準
各担当教員が論文発表、卒業論文等を含めて総合的に判断します。
教科書・参考書
各担当教員の指示によります。
-150-
開講専攻
授
全専攻
8 セメスター 月・3
業
科
目
担 当 教 員
チーム医療(看護・放射線)
チーム医療原論(検査)
授業題目
武田 賢、菅原
宮下光令、塩飽
明
仁
必修
選択
の別
単位数
必修
1
チーム医療についての基本的な概念を学ぶ
授業科目の目的・概要及び到達目標等
現代の医療は、高度に専門分化したスペシャリストがそれぞれの役割を担う「チーム医療」の形で行われ
ている。そのために、各々が専門技術を磨くと共に、医療チームの一員として、お互いの領域を認識し、尊
重するチームワークが求められる。現在、東北大学病院では感染防止対策チーム、栄養サポートチーム、褥
瘡対策チーム、緩和ケアチーム、治験チームなどが活動しており、医師、看護師、技師、薬剤師、栄養管理
士、事務員など多くの職種の人々が協力し、診療に当たっている。これらのチーム医療について、担当して
いる専門家の話を伺い、チーム医療実習のための基礎的な知識を得ることを目的とする。
授業計画
10/5 第 1 回
病院内での連携について
10/19 第 2 回
栄養サポートチーム、地域医療連携センター
10/26 第 3 回
感染防止対策チーム
11/2
第4回
治験チーム、WOC センター
11/9
第5回
緩和ケアチーム
11/16
第6回
高度救命救急センター
11/30
第7回
医療安全推進室
-看護部、診療技術部の現状と将来―
成績評価の方法及び基準
出席状況およびレポートによる
教科書・参考書
特になし
-151-
開講専攻
授
業
科
目
担 当 教 員
必修
選択
の別
単位数
選択
2
放射線技術科学
医用ディジタル画像処理学
本間
経康・細貝 良行
8 セメスター 金・4
授業題目
医用画像処理の基礎
授業科目の目的・概要及び到達目標等
今日の医用画像はほぼ全てがディジタル画像です。ディジタル画像は画像処理が容易であり,種々の
有償無償の画像処理ツールが出回っています。そのようなツールを利用し CT,MRI,等々の画像を自
在に処理することは医療現場において日常的に行われています。
本授業では次のようなことを学びます。演習を通じて自分で画像処理できるようになるとともに,復
習と基礎の確認を通じて画像の理工学的側面についてさらに理解を進めます。
・CT, MRI 等で得られた3次元データを,3次元印刷機を用いて立体造形する技術の概要,とくに
必要とされる画像処理技術について演習を通して学びます。また,この技術の放射線技術科学な
らびに医療応用の可能性について,議論を通して理解を深めます。
・画像工学や画像情報学関連で,国家試験を見据えて一部(ボケマスク処理,空間フィルタ,階調
処理,サブトラクションなど)補強します。
・画像処理以前に,画像の基本について理解を確かなものとします。
(画像雑音とボケの関係,空間
フィルタ(コンボリューション)と周波数フィルタの関係,画像のフーリエ変換など。)
・画像処理の臨床応用を紹介します。
授業計画
次のような項目をカバーする予定ですが状況により多少変化します。できるだけ演習時間をとるよう
にします。
・3次元ディジタルデータと3次元印刷機の基礎(本間)
・CT 撮影データの3次元印刷機による立体造形の基礎演習(本間)
・立体造形の CT 撮影による確認と医療応用に関する議論(本間・細貝)
・画像処理ソフトを用いたディジタル画像処理演習(本間・細貝)
・画像の変形とレジストレーションと SPM (細貝)
・ウェーブレット変換の理論と応用,その他画像処理の臨床応用例
(細貝)
なお,国試過去問の解説を,本科目の履修生に限定せずに公開するかもしれません。
成績評価の方法及び基準
演習レポートの成績を中心に取組姿勢や出席点も加味して総合評価します。レポートが70%程度で
すが状況により配分を変えます。
教科書・参考書
教科書:一部分については「医用画像情報学」桂川茂彦編(南山堂)--多くの学生は既に持っている
はずです。基本的にはプリント配布する資料,もしくはISTUで公開する資料で進めます。
-152-
開講専攻
全専攻
8 セメスター
授
業
科
目
担 当 教 員
総合看護学実習(看護)
総合医療演習(放射線)
チーム医療実習(検査)
授業題目
必修
選択
の別
鈴木 貴(コーディネーター)
必修
塩飽 仁、宮下光令、武田 賢
単位数
1
チーム医療の理解と実践
授業科目の目的・概要及び到達目標等
目的・概略:
チーム医療やチーム医療原論で学んだ内容を基盤として、所属する専攻の専門領域以外の医療技術
につて、体験的に理解を深める。他の専攻の学生との交流を通して、医療チームとしての連帯感を培
い、協働の実際を実習を通して理解し、専門職者としてチーム医療を実践するための基本的態度を修
得することを目的とする。
到達目標:
実習を通してチーム医療の実際について理解し、チーム医療における専門職者としての役割と職種
間連携について理解を深める。
授業計画
開講時期:別途掲示する。
実習形態:集中授業、グループ学習とする。
グループ編成:1グループは 10 名程度で、3専攻の学生で構成される。
実習内容:
1日目:ガイダンス、各専攻の学生が自専攻の概要や専門性などをまとめて他専攻に紹介する演習
相互の専門性および3専攻以外の医療専門領域の実践と連携・協働について理解を深める。
2日目:医療現場におけるリスクマネージメント演習
インシデント、アクシデント発生時の対処および医療事故分析の実際を他職種連携のなかで
具体的に理解する。
3日目:一次救急蘇生の演習
シミュレーションモデルを使用してチームで取り組む救急蘇生の実際を学ぶ。
4・5日目:Paper Patient を用いた演習
医療需要者の個々の特徴に応じた医療を考案、実施するための、様々な職能を生かした連
携・協働のありかたを探る。
6日目:実習成果発表会
成績評価の方法及び基準
成績評価は、出席、レポートをもとに総合的に行う。
教科書・参考書
特になし
-153-
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