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メディア社会学 2012 年 10 月 16

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メディア社会学 2012 年 10 月 16
2012/10/16
メディア社会学第6回
このノートのスライド番号は、
『メディア社会学 2012 年 10 月 16 日(火)
』という配
布資料に対応しています。
先生がスライドを読みながら、さらに説明を加えた箇所を中心にノートにまとめてお
りますので、配布資料の補助資料としてご使用ください。
3時間目
前半:小テスト
評価
100 点満点
最終試験に足しあげるのではなく、最終試験の結果が悪い人にこの点数を足
すという資料
実施方法
持ち込み不可
30 題なので、30 分
返却(採点)
結構回答のばらつきがあるので、採点に時間がかかりそうだから、再来週以
降に
スライド2
1.4 とか 1.5 というのは word で資料作成していたときの名残。
1.4 は、これまでの授業でやってきたことという意味で、1.5 はこれからやっていくこ
とという意味で捉えてください
地域・時代ごとの比較
属性ごとの比較ではない部分
地域は属性ともいえるが、時代は属性とはいえない
スライド3
全体社会の相対化:国民の全メンバー
これからは日本社会全体を捉えていく
ただし、日本社会とドイツ社会との対比などはありうる
これまで説明してきた方法→分節化
現代の日本社会の中で男性と女性を分けて考えていく
大学卒、大学院卒、高卒という風に分けて捉える
職業のある人とない人で比較する
スライド5
ドイツ人:観念的で体系を好む
フランス人:しゃれっ気とか微妙な感受性(感性)を大切にする
スライド6
フランス:ほとんどの人がカトリック
ドイツ:プロテスタントが強い(優勢)
ラビ:聖職者
スライド7
タルド:デュルケムと同時代のフランスの社会学者。創意と模倣を重視した社会学者。
スライド9
ウェーバーの考え方
個人の集合として社会(個人の総和が社会である)
個人の意識を聞く(調査)
→結果の集積→社会としての人々の意識の集合
ウェーバーとデュルケムの違い
全体——部分の総和——ウェーバー
全体——部分の総和をこえたもの——デュルケム
スライド 10
社会が先か、個人が先か
【個人が先の捉え方】我々ひとりひとりが力をあわせて社会を作っている
【社会が先の捉え方】生れ落ちたときにすでに社会はそこにあり、社会制度の中
でうまれ、戸籍制度の中で日本国民として登録され(自分自身で制度を作ったわ
けではないという現実)
、社会を学んでいく
スライド11
基本的に人間は自由を求める生きものである
みなさんが昔感じただろう自由への意識
中学時代、制服の着方についていろいろ言われ・・・
スカートを短くしたい、ソックスを自由にしたい
ボタンをとめないですごしたい
両親から「勉強しろ」、
「お手伝いしろ」、「犬の散歩をしろ」→自分の自由を
拘束するものと捉える
歴史的にも人類が自由を獲得してきたという例
300 年前、職業選択の自由がなかった、国のルールで親の職業を継ぐことが決
まっていた(親が商人なら商人、親が武士なら子どもも武士・・・)
。江戸時代、
武士階級しか政治家になれない
現在、親の職業がなんであれ自由に職業を選ぶことができる。
自由→社会の分裂の一員→不安定化→統合感の欠如→生きている意味がわからなくな
る
4時間目
6 の欄に氏名を記入してください
スライド12
自由であればあるほど、統合という感覚がなくなっていく
統合:Integration
社会と自分とが一体になっているような感覚
スライド13
アナーキー:無政府主義的な。秩序がない。
人間は…
目標1つ→1つに向かって努力し、そこに生き甲斐を感じる
目標が多様にある(無限にある)→ひとつの目標をかなえても新たに次から次へ
目標が出てくる
※この場合の目標は高邁なものでも、個人的な欲望を満たすものでもかまわない
スライド14
規範:社会規範、制度、ルール、法律
スライド15
自殺を4カテゴリーで捉えていることについて:方法論的個人主義の捉え方で捉えて
いるような気もするが・・・
『自殺論』
4つの類型のうち、一番恵まれているはずの独身男性に自殺者が多い
前提:カトリック:離婚できない→つまり結婚は男性を縛り付けるもの
既婚の男性こそが自由を縛られ息苦しい中で生きていると捉えられ、独身貴
族はいろんな女性と遊べて自由を謳歌している→自殺しなさそう
結局、結婚は男性にとって特になる制度である
スライド16
宿命論敵自殺—彼の主たる主張とは矛盾するもの
主たる主張:自由が多すぎるほど自殺が増える
宿命論的自殺―自由が少ない中での自殺について記述している
スライド18
規範の弱いプロテスタントほど、自殺が多い
ユダヤ教:
(3つの中で)一番規範が強い宗教
カトリック:
(3つの中で)規範の強さは真ん中
プロテスタント:
(3つの中で)一番規範が弱い宗教
スライド21
鬱の診断基準は 10 年前とかわって、少しゆるくなっている
筑波大生の鬱病患者も 10 年前の 10 倍以上になっている
今は軽い登校拒否のような状態でも鬱と診断される
好況の時の方が自殺が多いって本当?
今、不景気でリストラなどされて、生活苦により自殺が増えている
不景気→終身雇用制の崩れ→自分を一体化して考えていた会社から離れるから自
殺
スライド22
軍隊が自殺少ない→規範が強い集団は自殺が少ない
軍隊は、価値体系への服従を強いるという意味で規範が強い集団
規範が強いほうが自殺が少ないというほかの類型での話と矛盾する。
スライド23
ボーダレス
→国境がない、いろいろな境界線があいまいに
→人々の移動が自由
→移動が自由な社会であれば、隣人が外国人
→価値観や規範のまったく異なる人が隣同士になる
スライド24
統合に向かう要因の例(言語)
方言の共通語化≒だんだんと共通語が浸透していく
曾祖母(ひいおばあちゃん)は共通語をまったくしゃべれない(方言丸出し)
今はたいていの人は方言を使わずとも共通語で話せる(関西出身で関西弁に誇り
を持っており共通語を一切話さない人は例外として)
分裂に向かう要因の例(言語)
ケベック州:英語の看板をたてただけで、法律に反する
分裂に向かう要因の例(経済的格差)
アメリカ型の典型的資本主義国家
規制を緩和――自由な経済活動を推進
金持ちはどんどん頂点に、貧乏人はどん底に
構造改革(小泉純一郎)
アメリカ型の典型的資本主義の国→これを世界標準にする:グローバリズム
これを世界標準にする:グローバリズム
ヨーロッパ型の資本主義
:日本はこっちに近かった
統合に向かう要因の例(経済的格差)
ヨーロッパ型の資本主義――混合経済
規制が強く、福祉的国家、あるいは社会主義的な要素を取り入れた資本主義
スライド25
社会の流動性
統合した社会:親が上流なら、子も上流。下から上に上がるチャンスが少ない
分裂した社会:アメリカ社会の典型的な理想像(アメリカンドリーム)
立志伝中の人物――カーネギー
統合した社会と分裂した社会はそれぞれにいいところと悪いところがある。
【宿題】
どっちの社会がいいか考えてくること
今日はやく終わった9分程度は考えて、きちんと理由を述べて話せるようにして
おくこと。
来週あてるよ
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