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株式会社 ナリコー 環境報告書(案)
株式会社 ナリコー ナリコークリーンセンター 環境報告書( 環境報告書(案) 2008年版 2008年版 目次 1.ナリコークリーンセンターの ナリコークリーンセンターの概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 [1]第一工場 [2]第二工場 [3]ナリコー全般 2.基本理念と 基本理念と環境方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 環境方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 3.環境に 環境に関する組織 する組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 [1]環境管理組織 [2]環境管理委員会 [3]内部監査員 4.環境目標・ 環境目標・目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4~5 [1]39期環境目標(平成19年10月から平成20年9月まで) [2]38期環境目標の結果(平成18年10月から平成18年9月まで) 5.各課環境への 各課環境への取 への取り組みの計画 みの計画と 計画と実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 実績・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6~9 [1]第一輸送課 ①成田国際空港エコ・エアポート構想の促進 ②計量器付塵芥収集車の導入と低公害車両導入 [2]第一焼却課 ①工場内開発 ②汚水対策 ③ダイオキシン類対策 [3]第二輸送課 ①安全運行システムの導入 ア)ドライブレコーダーの導入・・・全車両 イ)運行支援システムの導入・・・6台導入 [4]工場全体 ①工場内花壇の整備・・・年間3回以上花の植替え実施 [5]NAAへの協力 [6]お客様への対応 6.コミュニケーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ コミュニケーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 [1]最終処分場の現地確認と許可書の確認 [2]工場前道路のゴミ拾いの実施 [3]社内コミュニケーション [4]外部コミュニケーション ①地域との交流 ②エコ・キッズイベント(子供達の工場見学) 7.教育訓練・ 教育訓練・資格の 資格の取得・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 取得・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 [1]教育・訓練の実施 [2]環境資格の取得 8.その他 その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 [1]成田国際空港と関西国際空港との廃棄物発生量比較(平成18年度) 9.今後の 今後の課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 ナリコークリーンセンターの ナリコークリーンセンターの概要 1.第一工場 昭和46年8月 初代焼却炉完成 40t/日(1.25t/h×8h/4炉) (設計・施行/三機工業株式会社) 昭和52年 日本初の公害防止施設・CDS(湿式電気集塵器)を導入 昭和53年5月 新東京国際空港開港と塵芥収集運搬・処分開始 昭和62年5月 2代目焼却炉完成 56t/日(1.75t/h×16h×2炉) (リケンルーカス式焼却炉設計・施行/株式会社リケン) 平成2年11月 3代目焼却炉完成 60t/日(3.75t/h×8h×2炉) (設計・施行/三機工業株式会社) 平成5年3月 時間延長申請 120t/日(3.75t/h×16h×2炉) 平成12年11月 ダイオキシン類分解装置完成(触媒装置) (設計・施行/三機工業株式会社) 平成15年6月 日本初の水冷式火格子燃焼システムを採用(2号炉) (設計・施行/三機工業株式会社) 平成16年7月 1号炉も水冷式火格子システムを採用 (設計・施行/三機工業株式会社) 平成19年2月 敷地の拡張 (6,047.01㎡ → 15,264.96㎡) 平成19年12月 時間延長申請 180t/日(3.75t/h×24h×2炉) 2.第2工場 平成4年7月 産業廃棄物収集運搬と、産業廃棄物処分業(中間処理)の新規許可を取得 2代目の焼却炉を一般廃棄物処理から産業廃棄物処理工場へ変更 平成5年4月 医療廃棄物の中間処理業として営業もスタート 平成5年7月 千葉市の特別管理産業廃棄物収集運搬業の許可を取得 平成5年12月 千葉県の特別管理産業廃棄物収集運搬業許可 千葉県の特別管理産業廃棄物処分業の新規許可を取得(中間処理) 平成10年6月 第2工場2代目焼却炉完成(1号炉) 21t/日(1.75t/h×12h×1炉) (プランテック式・バーチカル炉設計・施行/日立造船株式会社) 平成12年7月 第2工場2号炉完成 21t/日(1.75t/h×12h×1炉) (プランテック式・バーチカル炉設計・施行/日立造船株式会社) 平成14年8月 時間延長申請 52.5t/日(1.75t/h×15h×2炉) 3.ナリコークリーンセンター全般 昭和44年12月 成田興業株式会社設立 平成8年2月 株式会社ナリコーに社名変更 平成12年11月 ナリコークリーンセンターとしてISO14001を取得 *審査機関BSIジャパン 平成18年4月1日 資本金を9,000万円から27,000円に増資 -1- 基本理念と環境方針 ナリコークリーンセンターは、廃棄物処理業という地球環境に関連した企業であ り、企業活動を継続する上で環境問題は避けて通れない。 そこで当社は、地球 環境の保全を目的とし、当社に出来る環境活動として環境マネジメントシステムを 導入し、これの継続的改善に努めることとする。 〈基本理念〉 基本理念〉 当社は、廃棄物処理業を通じて、地球環境の保全が最重要課題の一つで あると認識し、環境の保全に配慮した積極的な活動を行います。 〈環境方針〉 環境方針〉 1 廃棄物の収集・運搬、前処理、中間処理(焼却)において、環境に与える影 響を認識し、環境負荷の低減に努めます。 2 環境マネジメントシステムの継続的改善と有効性を維持するために、目的・ 目標を定め、定期的に見直しを行います。 3 環境関連法令及びその他の要求事項を遵守し、汚染の予防に努めます。 4 環境問題を通じ、環境に対する意識の向上を図り、全従業員に周知徹底し ます。 5 環境保全活動を通じ、地域社会に貢献します。 6 環境方針は公開します。 平成19年 9月30日 株 式 会 社 ナ リ コ ー 代表取締役 -2- 加瀬 佳正 環境に 環境に関する組織 する組織 1.環境管理組織 社長 工場長 環境管理責任者 環境管理委員会 内 部 監 査 員 第 1 工 場 第 2 工 場 事務所 第 一 輸 送 課 第 一 焼 却 課 選 別 課 第 一 業 務 課 第 二 業 務 課 第 二 焼 却 課 第 二 輸 送 課 2.環境管理委員会 環境管理委員会は、各課責任者等がナリコーのEMS(環境マネージメントシステ ム)を確立し、維持させるための運用管理を行う。 *毎月1回以上環境委員会を実施しております。 内容) EMPの進捗状況 環境マニュアルの作成・見直し 法規制等の外部情報の伝達 部内連絡事項の伝達 その他関連事項等 3.内部監査員 環境マネジメントシステムが、計画的に且つ、有効的に機能しているか判断するため、 内部監査を実施する。 現在内部監査委員は、38名登録され(外部教育機関の内部監査員養成講習修了者) この中から環境責任者が主任監査員及び監査員を決め内部監査を実施する。 -3- 環境目標と 環境目標と目的 1.39期環境目標 39期環境目標( 期環境目標(平成19 平成19年 19年10月 10月から平成 から平成20 平成20年 20年9月まで) まで) ①環境に配慮した物品の購入 事務用紙の削減(第1・2業務課) グリーン購入の推進と、事務用品のグリーン購入80% ②業務知識の向上と、技術の取得(全課) 計画通りの受講(ボイラー2級・公害防止管理者・運行管理者等) ③車両燃費の向上(第1・2輸送課) 前年と比較し平均値1%アップ ④増設炉建設(第1焼却課) ボイラーによる発電及び維持費の削減 環境負荷の低減 ③リサイクル率のアップ(選別課) リサイクル率 27% ⑥節電(第2焼却課) 第38期の1%削減 2.38期環境目的 38期環境目的・ 期環境目的・目標( 目標(平成18 平成18年 18年10月 10月から平成 から平成19 平成19年 19年9月まで) まで)の結果 ①経費削減( 経費削減(第1・2業務課) 業務課) 消耗品の経費削減(資源の枯渇) ア)消耗品置場に鍵を設け管理した。 イ)不用使用済み用紙をストックし、チェックリスト等に使用した。 平成19年2月から9月まで A4用紙5,739枚と B4用紙988枚使用を再利用した。 第1・2業務課内の意識も高く、ミスコピー用紙の裏面を使用する様になり、ムダ紙がかなり減 りました。また、消耗品に関しても備品の管理をした結果使用量の削減となりました。 ②ゼロ災害 ゼロ災害( 災害(第1輸送課) 輸送課) 車両 ) 車両15 車両15台年間 15台年間365 台年間365日稼動 365日稼動 目標値として → 365日災害なし 安全運転を心掛け車両事故を未然に防ぐ。 ア)朝礼、月1回の定期ミーティングの実施 イ)各月ごとの自己目標の設定 ウ)チャート紙(車両速度記録紙)チェックの強化 8月19日お客様の構内にて収集車両が接触事故を起こし0災害が322日で途絶えてしまっ た。年間を通しては人身事故等の重大事故が無かった事が幸いでした。 ③車両燃料の 車両燃料の節減( 節減(第1輸送課) 輸送課) 目標値として → 1%の節減 ア)アイドリングストップの徹底。 イ)省燃費運転の実施。 ウ)チャート紙(車両速度記録紙)チェックの強化 エ)計量装置付塵芥収集車の導入。 第37期の月平均燃料使用量は7,027ℓでした。第38期の月平均燃料使用量は6,832ℓ で、前年に比べ月平均194ℓ(2%)の節減が達成出来ました。(省燃費運転の徹底や計量装 置付塵芥車導入による収集コースの削減等により達成できた。) ④リサイクル率 リサイクル率のアップ( アップ(選別課) 選別課) 目標値として → リサイクル率26% ア)ペットボトルのピットへの流出量の調査と抜取方法の検討。 イ) 〃 中身の取り出し方法の検討。 ウ)施設機器の見直しと改造の検討。 今期、選別場へのごみ受入量12,340,594kg/年でリサイクル量は3,270,150kg/年でリサイク ル率26.4%になり目標を達成する事が出来ました。 -4- 環境目標と 環境目標と目的 ⑤節電( 節電(第1焼却課) 焼却課) 目標値として → 第37期運転使用電力799.64kw/hの2%節電 ア)アイドリングストップの徹底。 イ)省燃費運転の実施。 1.工場全体で節電する事により、時間当りの使用電力が減り契約電力を変更する事が出来 ました。1,120kw/h→1,100kw/hへ年間40万円の削減 2.契約種別の変更により年間81万7千円の削減 3.1・2合計年間121万7千円の削減と年間平均毎時運転電力の13%節電が出来ました。 ⑥燃料高騰に 燃料高騰に伴い燃料代の 燃料代の節減( 節減(第2輸送課) 輸送課) 目標値として → 車両使用燃料の節約 1%の節約 ア)アイドリング、ストップの実施。 イ)各自車両走行時、省エネ運転の実施。 ウ)月間、年間使用、消費燃料の調査。 第37期の車両1台当りの平均燃費は7.64ℓ/kmで、今期のデータを比較すると約2%の燃 費向上となりました。 ⑦ゼロ災害 ゼロ災害( 災害(第2輸送課) 輸送課) 目標値として → 365日災害なし ア)月1回の定期ミーティングの実施 イ)安全運転等についての勉強会の実施 6月26日に収集車両が早朝物損事故を起こし0災害が269日で途絶えてしまいました。 ⑧節電( 節電(第2焼却課) 焼却課) 目標値として → 実態調査の後削減率を設定 目標値1%削減 ア)不要電灯の消灯、タイマー化の検討及び実施 イ)省電力モーター等設備導入の検討 節電前の月平均使用電力約194,140kw/月で節電実施後の月平均使用電力が約189,230kw /月となり、4,910kw/月節電出来ました。節約前と比べ1%の節電が出来ました。 -5- 各課環境への 各課環境への取組 への取組みの 取組みの計画 みの計画と 計画と実績 1.第一輸送課 ①成田国際空港エコ・エアポート構想の促進 資源循環に配慮したエコ・エアポートへの取組みに全面協力し対応しています。 第38期エコ・エアポート構想への取組みとして、成田国際空港内にNAAを窓 口とした廃棄物委員会(空港関連企業)へ参加し、環境への活動を行った。 品目ごとのリサイクル実施 航空機塵芥中継所 航空機取り下ろしごみの分別排出・リサイクルの拡大の検討(委 員会で検討中) ②計量器付塵芥収集車の導入と低公害車両導入の促進 成田国際空港内で使用する塵芥車及びトラック等の低公害車を導入している。 計量器付塵芥収集車 計量器 計量器付塵芥収集車(2台)導入・・・これにより収集コースを見直し(少量収集の積 み合せが可能)車両使用燃料の削減になった。 .・その他収集車 その他塵芥収集車等は全車排ガス規制に対応しています. 2.第一焼却課 ①工場内開発 1.焼却炉運転時間の延長申請・・・1炉3.75t/h×16h=60t × 2炉 =120t から 1炉3.75t/h×24h=90t × 2炉 =180tへ 2.緑地面積の拡大(敷地面積の20%以上)・・・表紙 3.敷地内の整備 4.増設炉予定地の整備 -6- 各課環境への 各課環境への取組 への取組みの 取組みの計画 みの計画と 計画と実績 緑地開発前 緑地開発後 敷地内整備 廃棄物保管庫の整備 従業員駐車場の整備 増設炉予定地 ②汚水対策 工場内から発生する汚水・生活排水(15㎥/日)を排水処理設備にて処理し、 工場内ガス冷却室噴霧水として再利用しています。又加圧浮上より発生するスカム 汚泥は、ゴミピットに投入、焼却処理しております。(名称クローズドシステム) 雨水については、工場内に調整池2層式を設けその後河川へ放流するようになって おりますが、水資源を有効利用する為に調整池にポンプを設置し、その水を水処理後 焼却炉の噴霧水として有効利用しております。 -7- 各課環境への 各課環境への取組 への取組みの 取組みの計画 みの計画と 計画と実績 ③環境測定(ダイオキシン類対策等) 環境対策として社内環境基準を設け、法律より一層厳しく管理しております。 ア)地下水に有害物質が流失しないか3ヶ月に1度工場内観測井戸4箇所を測定する。 (法律には測定義務はありません) イ)工場外土壌のダイオキシン類測定(東南北3ヶ所・煙突から300m地点)*ダイ オキシン類着地点 年2回予定 (法律には測定義務はありません) ウ)近隣地区飲料水の分析(年50軒位)・・(法律には関係ありませんが近隣住民 との協定書により測定しております) エ)ダイオキシン類測定結果 測定場所 測定年月日/測定結果 平成9年1月 第1工場1号炉 第1工場2号炉 平成19年10月 0.14ng/㎥N 3.4ng/㎥N *1号炉・2号炉合算数値 ダイオキシン類規制 法規制値 5.0ng/㎥N 平成19年10月 0.29ng/㎥N 5.0ng/㎥N 3.第二輸送課 ①安全運行システムの導入 ア)ドライブレコーダーの導入・・・全車両 *運転中は常に自車と周辺状況を記録し、事故(追突・衝突)や乱暴で危険な運転 操作(急ブレーキ・急ハンドル)により一定の衝撃が加わると、その前後の画像(走 行速度・衝撃度)をデータとして保存する。これにより運転管理が出来ます。 イ)運行支援システムの導入・・・6台導入 *車両に取り付けられた車載ステーション(デジタコ)と事務所での運行管理ソフト で構成され、走行時間・走行距離はもとより最高速度・平均速度、速度オーバー時 間・回数、急発進・急減速、エンジン回転数、アイドリング時間を自動的に収集。事 務側でそのデータに基づき、効率的な安全運転・経済走行の指導をタイムリーに実 施できるシステム。 4.工場全体 工場内花壇の整備・・・年間3回以上花の植替え実施 -8- 各課環境への 各課環境への取組 への取組みの 取組みの計画 みの計画と 計画と実績 5.NAAへの協力 ①NAAは、循環型空港づくりの一環として、廃棄物の有効活用・資源化を図るた め、空港内レストランやNAAの職員食堂から発生する生ごみのコンポスト化(たい 肥化)に取組んでいます。その処理をナリコーとして、収集・運搬・処理(コンポスト 化)を行っており、その完成品を空港内外の緑地整備に使用するとともに、空港周 辺自治体が主催するイベントや、空港内のイベントで配布しています。 *成田空港環境レポートより ②成田国際空港株式会社と空港関連業者が相互に連携を図り、成田国際空港が 一体となってエコ・エアポートを推進していくため、平成10年2月「エコ・エアポート 推進懇談会」が設置されました。 この懇談会は、エコ・エアポート推進の趣旨にご賛同した27団体の空港関連業者で 構成されており、弊社も初回より参加しております。 エコ・エアポート推進懇談会では、組織を活性化し活動を有意義なものとするため、テーマ ごとに部会を設け具体的な取り組みを行ってきました。 弊社参加の部会 廃棄物部会・・・「廃棄物の減量化とリサイクルの促進」を目的として平成15年6月に 設置され、平成19年12月末まで16回開催しています。 廃棄物部会では、貨物地区に焦点をあて、廃棄物問題(不法投棄)とリサイクルの促進 について検討を行うとともに啓蒙活動をはじめさまざまな活動を行ってきました。 これら部会の活動によって、貨物地区における一般廃棄物の分別排出・リサイクルの 拡大の実施へとつなげることができました。 現在、ターミナルや航空機発生ごみの分別排出を検討しております。 廃棄物部会活動前の不法投棄 廃棄物部会活動後(分別用コンテナ設置) 6.お客様への対応 廃棄物処理法で、廃棄物発生事業者責任が問われている。そこで弊社と契約している 事業者は年1回以上弊社に訪れています。 その対応を適正に行っております。 (工場フローシートの説明・廃棄物の流れ・各分析結果・施設内の案内等) -9- コミュニケーション 1.最終処分場の現地確認と許可書の確認 ナリコークリーンセンターから発生する焼却灰を搬入する、最終処分場の現 地確認を年1回以上実施し、また、ガラスリサイクルの搬入先も年1回以上確 認する。 ウィズ ウエストジャパンの見学 新和企業許可掲示 新井総合施設の見学 ガラス リソーシング許可掲示 2.工場前道路(県花木センターから国道51号まで)のごみ拾いの実施 毎月第三水曜日に各課より選抜された10名程が、花植木センターから国道51号までに 投棄されたごみを集め、工場周辺の美化を守っています.(毎月20kgから50kg位発生) 3.内部コミュニケーション ①月一回経営層との昼食会の実施 ②各課朝礼等の実施 4.外部コミュニケーション ア)地域との交流 大栄町新田区の花見大会・ゴルフ大会参加 成田市十余三管理組合研修旅行参加 イ)エコ・キッズイベント(子供達の工場見学) NAA エコ・エアポート推進室の 呼びかけにより毎年11月3日 に、50名位の子供達が空港の 環境に対する勉強として、空港 内の環境に取組んでいる場所の 見学に当社を訪れます。工場内 見学1時間位(午前・午後各1 回) 焼却炉・選別場・コンポス トの流れを担当者が説明 -10- 教育・ 教育・訓練・ 訓練・資格の 資格の取得 1.教育・訓練の実施 各課に於いて環境教育を年1回以上実施し、緊急事態への対応訓練は年1回工場全体で 実施しております。又、環境への影響を及ぼす恐れのある工場作業員へは、各課で訓練を 実施しております。 第一輸送課負 傷者救出・飛散 防止訓練(平成 19年10月) 2.環境資格の取得 資 格 名 称 ISO14001内部監査員資格 第一種衛生管理者 2級ボイラー技士 1級ボイラー技士 大気汚染防止管理者資格 危険物取扱者 防火管理者講習修了者 普通救命講習終了者 フォークリフト運転技能者 クレーン運転技能者 車両系建設機械運転技能者 小型車両系建設機械運転技能者 ガス溶接技能者 アーク溶接技能者 第2種酸素欠乏危険作業主任者 一般毒劇物取扱者 特定化学物質等主任者 特別管理産業廃棄物管理責任者 特別管理産業廃棄物処分業 特別管理産業廃棄物収集・運搬業 産業廃棄物焼却施設技術管理士 一般廃棄物最終処分場技術管理者 ごみ処理施設技術管理者 ダイオキシン類暴露防止教育修了者 ダイオキシン類関係公害防止管理者 安全衛生推進者 運行管理者 エネルギー管理員 第二種電気工事士 第3種電気主任技術者 第1種圧力容器取扱主任者 統括安全衛生責任者終了証 整備管理者 玉掛技能講習修了者 現在の取得者 資格取得予定者 必要理由 37名 内部監査の為 2名 50人以上の事業所義務 1名 9名 発電施設に対応 1名 発電施設に対応 公害関係対応 1名 6名 灯油地下タンク管理者 1名 2名 防火施設義務 28名 緊急時対応 38名 フォークリフト運転に クレーン運転に 26名 2名 ショベル運転に 25名 14名 小型ショベル運転に 溶接作業に 4名 溶接作業に 2名 汚水タンク等作業に 1名 毒劇物管理 1名 4名 アンモニアタンク管理 13名 10名 特管産廃管理 3名 特管産廃管理 3名 特管産廃管理 3名 9名 産廃炉運転に 1名 一般廃棄物処分場管理に 12名 4名 一般廃棄物炉運転に 24名 ダイオキシン類作業に 2名 ダイオキシン類管理に 2名 労働安全衛生に 5名 2名 車両運行管理に 第二種エネルギー管理工場の為 1名 1名 電気工事作業に 1名 電気工事作業に 1名 ボイラータービンに 1名 労働安全衛生に 2名 車両整備に(運行管理) 1名 廃棄物収集に -11- その他 その他 成田国際空港と関西国際空港との廃棄物発生量比較(平成18年度) 1.空港データ 成田国際空港 関西国際空港 総発着回数 総旅客数 190,636回/年 522回/日 117,000回/年 320回/日 3,220万人 8.8万人 1,668万人 4.6万人 *成田国際空港と関西国際空港の国内線比率 成田国際空港 ・・・・・・・・ 6.9%(36便/日) 関西国際空港 ・・・・・・・・ 36.8%(118便/日) 2.塵芥発生量 塵 芥 発 生 量 平 成 18 年 度 日 平 均 成田国際空港 29,888トン 81.9トン 関西国際空港 12,327トン 33.8トン 3.リサイクル品処理量 リ サ イ ク ル 品 処 理 量 平 成 18 年 度 日 平 均 成田国際空港 3,348トン 11.2% 関西国際空港 1,042トン 8.4% *リサイクル率はリサイクル量÷塵芥発生量 *航空会社等の自社リサイクル量は含まれていません。 4.焼却灰の発生量 焼却灰発生量 平 成 18 年 度 発 生 率 成田国際空港 3,828トン 12.8% 関西国際空港 1,579トン 12.8% 平成18年度1機当りの塵芥発生量 平成18年度旅客1人当りの 塵芥発生量 成田国際空港 157kg 0.9kg 関西国際空港 105kg 0.7kg 5.その他の対比 -12- 今後の 今後の課題 平成22年4月運行を目指して、B滑走路が2,500m化工事が急ピッチで行われています。 この事により、現在の航空機発着回数が年20万回から年22万回(2500m滑走路運用開 始時)に増便され、塵芥発生量の増加が見込まれます。 また、需要から考え年24万回の発着数になることが将来予想されます。(国土交通省の航空 需要長期計画) しかし、現在の焼却炉は運転開始から20年が経ち、上記発生量をカバー出来なくなる恐れが あります。 そこで、現在増設炉建設へ向け各方面と折衝中です。 この増設炉は、1炉24時間90tで環境に配慮した焼却炉を検討しております。 1.廃熱を利用した1,350Kw発電(工場設備使用+東電に売電) 2.白煙防止装置の設置 これらを検討しながら、現在の焼却炉も環境に配慮した改修(白煙防止・有害ガス除去装置 改良)を行い、現在処分に困っている各方面の廃棄物を処理できる体制を整えていきます。 又、産業廃棄物処理施設についても、環境に配慮した改修工事(白煙防止等)を行います。 平成20年度末に新事務所棟が完成予定と成っております。省エネに配慮した設備や、環境に 考慮し屋上に緑地スペースを設け、環境に配慮した工場として確立して行きます。 増設炉完成予想図 -13-