...

学生からのコメントとそれへの応答

by user

on
Category: Documents
2

views

Report

Comments

Transcript

学生からのコメントとそれへの応答
2014 年度科学と人間
6 月 27 日分
学生のコメント
新型出生前診断は授業でもあった通り見かけは精度は高いように見えるが検査結果が陽
性反応だとしても,実際は年齢によって遺伝子に欠損がある確率は変わり,一概に精度が
コメント [MW1]: 陽性判定の的中率です。
高いとは言えないことがわかった.また,ほとんどの親は障害のない健康な状態で生まれ
てきてほしいと願っているし,自分もそのように考えているが,このような障害のある子
どもを生まないようにするような遺伝子診断は避けるべきであると考える.障害があるか
どうかで人間の価値を判断することはおよそ「人の倫理」に反する行為であり,人の命を
軽視している.自分はこのような遺伝病を治療することに関しては認めてもよいと考える
が,胎児の命を障害の有無で秤にかけることは認めてはいけない.そのためにも,優生学
的思考を改善するように積極的な道徳教育を行っていくべきである.
コメント [MW2]: 道徳教育だけで十分でし
ょうか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出生前診断によって、胎児の異常の有無を知ることができる。出生前診断を受け、事前
に胎児の状態を知ることによるメリットが二つある。一つ目は、胎児の異常が「ない」と
コメント [y3]: 出典は?
診断されたとき、安心して出産に臨めるということ。二つ目は、胎児に異常が「ある」と
診断されたとき、子供を育てる心構えや、障害に対応できる事前の準備ができることだ。
どちらも両親の心的負担を軽減できるのでメリットは大きいといえる。
しかし、実際には「出生前診断を受けて胎児の異常が確定した親の 9 割が人工妊娠中絶
を行って」(2014 年 6 月 27 日 日本経済新聞)おり、このことから、出生前診断は、優生学
的な命の選別に使用されているといえる。
現段階では、出生前診断は費用が高く、診断を受ける人は限られているが、技術が進歩
し、より安価で正確な出生前診断が提供されるようになれば、より多くの命が優生学的に
選別されて淘汰される危険性が高まる。
優生学的淘汰に使用されず、メリットを最大に生かすためには、出生前診断を人工中絶
できなくなる時期以降に行うようにすればよい。
コメント [MW4]: 強制力を持たせるには、
法律を整備しなければできませんが、それ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
は大変難しいでしょう。
今回は、渡部先生の授業の続編ということで少し疑問を持った点をコメントとして送り
ます。
先生が講義中におっしゃった赤ちゃんの検査における「陽性」反応は、ダウン症の子供
が生まれる可能性が高いという意味にとらえても等しいでしょうか。
実は、私は今回の講義が終わるまで、悪性と陰性が同じ意味だと勘違いしていました。
1
コメント [MW5]: 「染色体数の異常」の可
能性が高いということで、ダウン症に限っ
たものではありません。でもまあ nearly
equal ですね。
例えば、癌になると[これは悪性の腫瘍だ。]などといいます。悪には文字通り嫌なイメージ
があります。同じように、陰といわれても暗く、どこかマイナスイメージがありました。
なので、講義中はずっと、[どうして陽性が出たら、検査を恐れるのだろう。]とずっと疑問
でした。馬鹿ですね。
陽性の本来の意味は、
「医学の検査などで、ある刺激に対しての反応がはっきり表れるこ
と。陽性頒布のこと。⇔陰性」(goo 辞書 陽性
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/226562/m0u/
H26 年 6 月 27 日アクセス)とありまし
た。今まで悪性=陰性ととらえていました。なので意味を調べてみて初めて定義を大きく
勘違いしていたことが分かりました。陽性は、良い反応ということではなく、「はっきりと
した反応が表れた」という意味だったのです。
コメント [MW6]: そうですよ。
ここで、私の下らない言葉の定義についての言い訳はお終いにします。
最初にも、述べましたが、先生は[99%出産前診断でダウン症の確定ができる。しかし、
陽性反応が出たときは別だ]とおっしゃいました。つまり、陽性反応が出た=ダウン症にな
る率が高いと考えても良いのでしょうか。はい、いいえのみの回答でも構いません。返答
コメント [MW7]: 現在の新型出生前診断で
を楽しみにしています。
は「ダウン症とわかっている胎児の染色体
異常を検出できた確率が 99.9%」という結
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
果が出ています。新型出生前診断で陽性と
遺伝子組み換えは私たちの身の回りでよく聞く言葉になってきたが、どのようにして組
み換えが行われるかは知らなかった。DNA という同じ物質でできているので他の生き物に
なると胎児がダウン症の確率は高いですが、
確定診断を受けなければ確定はできません。
移すことが可能だと聞いたが、ならば人間と動物、例えば魚を組み合わせたら人面魚にな
り得るのか。調べたところ魚と人間の遺伝子を組み合わせるといった話はなかったが、「遺
コメント [MW8]: なるわけがありません。
伝子組み換え魚」の話が合あった。しかし「
『(GM 魚が)脱出して自然界の魚と混じれば、
遺伝形質が伝播し、GM 魚の数は増え続けるだろう。それを元に戻すことはできない』と、
Center for Food Safety の Joseph Mendelson 法務部長は述べている」
(
「遺伝子組み換え魚
はダメ!と FDA に訴えよう」、http://ja.naturalnews.com/jabuzz_buzz000056.html)。遺
コメント [y9]: どうして制作者を書かない
伝子組み換えは多く作れるので良いかもしれないが、一方で健康や食物連鎖に悪影響を及
のでしょうか。
ぼす危険性も孕んでいることが分かった。
コメント [MW10]: 何を?
コメント [MW11]: 具体的には?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業でまず考えたのは、生命の分別を行うのが許されるのかどうかだった。技術
の進歩でかつては行うことが出来なかった出生前診断や羊水検査が可能になった。これは、
たしかに使い方によっては非常に有意義なものと言える。その後の子どもへの対応や治療
への覚悟ができるし、子供にとっても病状が悪化する前に治療や何らかの処置が行えるか
もしれないという点だ。
しかし、現実はそう甘くはない。
「日本遺伝カウンセリング学会では、新出生前診断を実
施している病院グループで、導入開始から1年間で受診した国内37医療機関の実績を集
2
計した結果、受信した7740人のうち、陽性判定を受けたのは142人で、確定検査で
異常が判明したのは80%の113人。うち中絶を選択したのは97%の110人にのぼ
った。また、陽性判定後に確定診断を受けずに中絶した人が2人、陽性との判定を知る前
に中絶した人が1人いた。
」 (6/27 の沖縄タイムスより)
このことから、陽性反応が出たらそのおなかの子を中絶する親が後を絶たないことがわ
かる。家族へのサポートと治療面での観点から作られたはずの出生前診断が、予想とは相
反する結果が起きたのは、優生思想が大きい。これは、検査の精度がよくなったから胎児
コメント [MW12]: 予想されていたでしょ
の異常を発見することが可能になった。だから、何らかの障害を持つ子を産んで育ててい
う。
く母親が中絶したく思うのも、人間の心理的にはおかしいものではない。しかし、障害を
持つ子にも生きる権利があるから、安易に検査をして安易に中絶するような軽はずみな行
動をするべきではない。
コメント [y13]: ではどうすればよいので
すか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業では、遺伝子操作と生殖補助技術について学んだ。授業で取り扱った出生前
診断の流れについて質問がある。以下では、新型出生前診断についての記事を取り上げ、
質問する。
朝日新聞デジタルによると、
「新型出生前診断で、異常の疑いを示す陽性と判定された妊
婦2人が、確定診断を受けないまま人工妊娠中絶をしていたことがわかった(2014 年 6 月
12 日 05:00)」とあった。この事例に朝日新聞は、
「この検査は、陽性でも実際には異常がな
い場合があり、健康な胎児が中絶された可能性もある」と書かれている。また、授業でも
「出生前診断の流れとして、新型出生前診断を受け、陽性だった場合に確定診断を受ける
ことになっている」としていた。
しかし、この記事をふまえて、私はなぜ新型出生前診断が必要なのだろうかと思った。
しかも、授業で言っていたように「新型出生前診断の精度は陰性の場合はほぼ陰性と判断
できるが、陽性の場合は年齢により的中率が大きく変化する」というように、新型出生前
診断が確かなものではない。確定診断をする前の新型出生診断の必要性について知りたい。
コメント [MW14]: 低侵襲性で胎児への影
響がほとんどないからです。また新型出生
参考文献・ウェブページ一覧
前診断で「陰性」と診断されれば、母親の
1)朝日新聞デジタル,「新型出生前診断、確定前に中絶 「陽性」判定の2人:朝日新聞
年齢にかかわらずほぼ陰性であるからです。
デジタ
そのため胎児の異常の「スクリーニング」
ル,http://digital.asahi.com/articles/DA3S11185102.html?_requesturl=articles/DA3S1118
的に利用されているのです。
5102.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11185102,2014/06/27 アクセス
2)渡部稔,「科学と人間の授業レジュメ」2014/06/27 アクセス
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3
遺伝子組み換えの技術が医薬品や食品などに使われていたことは知っていた。
健康への影響が懸念されるが大量に作物を栽培でき食糧不足を防げる遺伝子組み換え作
物や、遺伝子組み換え技術による医薬品をつくられる遺伝子組み換え技術には賛成だ。
しかし、今回の授業では遺伝子治療や遺伝子操作の技術の対象がヒトだった。
ガンや遺伝病、遺伝子の欠損した受精卵への治療は賛成するが、優れたヒトを作るには
反対だ。なぜなら、病気の治療は健康であることが好ましいからであるが、優れたヒトを
作るのは生存する上で意図的に作る必要がないからだ。
コメント [y15]: なぜ?
また、近い未来には出生前診断を受けるのが当然の社会になるだろう。なぜなら、遺伝子
異常の無い健康な子供が欲しいのは誰もが望むことであり、技術は日々進み、値段が低価
格になり出生前診断を受けやすくなるからだ。
ところで、授業中に抱いた疑問で生殖補助技術の問題点に多児のケースでは減数手術を
行うとあるがこれは堕胎罪に当たらないのか。
コメント [y16]: 母体保護法に即した手術
「私の中のあなた」を見たいです。
であれば合法です。
コメント [MW17]: 1人目。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出生前診断は受けるべきではない。なぜなら、障害を持った子を授かったことは不運で
はなく、運命であるからだ。出生前診断を受けるということは障害を持った子を産みたく
ないという意思があるということである。生みたくない理由は育てるが大変である点が挙
がる。しかし、授かったということはその家庭で育てられるということである。授かった
コメント [y18]: 論理的に成り立たない主
家庭は責任をもって育てるべきである。
張です。
けれども、出生前診断を受けることにより障害の結果を受けた人は9割中断する。中断
するということは生まれる運命だった子の命がなくなることである。もし出生前診断を受
コメント [y19]: なぜ「家庭」だけの責任な
のですか?
けなかったら生まれてくる命だっただろう。出生前診断は人の命をなくすものであること
であることを忘れてはいけない。
そうはいっても、生まれる前にお腹の中にいる子のことを知っておきたい気持ちはわか
る。自分と大事な人の遺伝子が入っている子が正常に育ってほしいと思うのは当然である。
しかし、本当に子供を育てる気持ちがあるのなら、たとえ障害を持っていても育てるの
が義務である。診断を受けた結果により中断すること選ぶのなら初めから受けないほうが
よい。
コメント [y20]: 多くの人は、診断を受けた
結果により中絶するからこそ診断を受ける
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
のでしょう。
私は生まれてくる子供を生まれる前に調べまわることに反対である。
たとえその子供が障害を持っていたりしたとしていても、命をもって生まれてきた自分
の子供を育てることは親の義務である。障害が発見されるとその子を殺してしまうという
例が見られるが、母親の胎内で死ぬことと胎外で死ぬことに差はないのではないか。胎内
だろうが胎外であろうが一度命を持った子供を殺してしまうことに変わりはないのだ。
コメント [y21]: どこに見られるのです
か?日本で行った場合には殺人罪です。
コメント [MW22]: 「合法」と「犯罪」とい
う違いがあります。
4
障害が見つかったからその子供を生むのをやめるという行為は、育児放棄など生まれた
後の子育てに関する社会的問題とつながっているのではないか。
コメント [y23]: どこがどうしてつながる
どちらの行為も自分の子供を育てるという責任感に欠けた行動である。例えば 2009 年ま
のですか?
での 10 年間で出生前診断を受けて胎児の以上が発見されて人工妊娠中絶した人の数は 10
倍に増えた(読売新聞 2011/7/22)、これに対して生まれた後の子供の育児に関して児童虐
待という問題があるが、その児童虐待の相談件数はH19 年の全国の相談件数が 49895 件に
コメント [y24]: 「相談件数の激増」は「虐
対しH21 年の相談件数は 56606 件と増加している。
待件数の増加」とイコールではない。
2つのデータからわかるように生まれる前だけでなく、生まれた後の子供への被害も増
加し続けている。つまり出生前でも出生後でも子供を大切に育てようという意識を持った
親の数が減っているのだ。この状況が続けばますます子供の命は奪われ続けるだろう。
コメント [y25]: データからは言えない主
こうした状況をとめるためには自分の子供を育てるという義務の大切さをもっと理解しな
張です。
ければならない。そのためにも生まれてくる前の子供を調べたりはせず、大切に育てると
いう意識を持ってほしい。自分の子供を大切に育てようとするなら出生前に検査などは必
コメント [y26]: フェニルケトン尿症など
要ないのだ。
の先天性疾患は、事前に分かっていれば、
生まれた直後からの適切な処置によってそ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
の後の障害を大きく低減できます。
救世主兄弟の話は一見、妹が姉の命を救ったといういい話のようにも見える。しかし、
実際には C ちゃんのドナーに適合させるために命の選別が行われた結果 D ちゃんが誕生し
たのである。何かの目的のために生まれてきた命は、自分が生まれてきた意味を受け入れ
ていく必要があり、そしてその受け入れていく過程はとても苦しいものである。自分が実
際に出生前診断を受けるかどうかの選択が必要になった場合、どうするかはまだわからな
い。羊水検査や絨毛検査には流産の可能性があるなど、出生前診断は軽い気持ちで受けら
れるものではない。出生前診断が当たり前に行われるようになり、何らかの異常のある胎
児の中絶も当たり前に行われるような社会になれば、1つの命の重みを深く考えなくなっ
てしまうのではないだろうか。
近年、出生前診断は急速に広まっている。しかし、それには賛否両論の意見がある。出
生前診断に賛成派の意見としては、誰しもが子供には健康であって欲しいという願いを持
コメント [y27]: 出典は?
っていることや、障害を持つ子供を育てることに対する負担や不安から、中絶もやむを得
ないというものがある。
また、反対に出生前診断に反対派の意見としては、障害者の排除につながるといったこ
コメント [y28]: 出典は?
とや、障害児を持つ親に対する偏見などが挙げられている。
私は、出生前診断には賛成だ。やはり、子供には健康であって欲しいという親の感情は
自然なものであり、それを止めることはできない。また、障害児を育てることは、そうで
はない子供を育てるよりも負担が大きい。また、親は子供より先に死んでしまう。その後
子供はどうなってしまうのかという不安もある。他の兄弟がいた場合、彼らに負担がかか
る場合もある。このようなことを避けたいと思い、またそれができうる技術があるならば、
5
コメント [y29]: 具体的にはどのような負
担ですか?
コメント [y30]: どうなってしまうのです
か?また、どうしてそうなってしまうので
すか?
それを利用することは間違っていない。
コメント [MW31]: 本当にそうでしょう
出生前診断を受け、胎児に障害があると分かった場合、9割以上の妊婦が中絶するとあ
るが、これは、胎児に障害がある場合には産まないという前提で診断を受けているからだ
と考える。どんな子供でも育てていこうと考えているなら、この診断を受ける必要はない。
か?
コメント [MW32]: かつての私のように、そ
こまで考えずに検査を受ける人もいるはず
です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回は出生前診断についての講義でした。結婚する女性にとっては、将来必ず考えなけ
ればいけない問題であるので、この講義を受講した後、自分なら新型出生前診断を受ける
コメント [MW33]: 病院で同じことを言わ
れました。
だろうかと真剣に考えました。私は着床前診断によって、最も自分たちの好む子供を選択
して生むことは行いけないと思います。なぜなら、子供を選択することは自分の好きな子
供をカスタマイズしているようなものであるからです。しかし、自らの出産の時には非確
定診断は受けるであろう、そう思っていました。けれどももし、非確定診断で陽性が出た
コメント [MW34]: 思う、はやめましょう。
コメント [y35]: どうして子どもをカスタ
マイズしてはいけないのですか?
場合、そのまま確定診断を受けずに出産に臨めるのでしょうか。精神的に潰れてしまいそ
うな気がします。そこで確定診断を受けて、またもや陽性が出た場合、9 割が中絶をすると
習いました。ここで、残りの 1 割の夫婦は障害や病気があるかもしれないが、それでも授
コメント [MW36]: 7 月 4 日の山口先生の授
業を受けて、どう考えましたか?。
かった子供を育てていこうという決心をしたのでしょう。私自身が確定診断で陽性が出た
ら 9 割の人々と同じように中絶してしまうでしょう。ですが、中絶をすることは一つの命
を殺してしまうということなので、やはり辛いです。今回の講義を受け、出生前診断を全
く受けずに、授かった子を生むという考え方ももつことができました。
コメント [MW37]: ひとつ前のコメントを
参照してください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
遺伝子は生き物の設計図である。そして、すべて生物の遺伝子は DNA という同じ物質か
らできている。遺伝子は、生物の核の中に染色体となって存在している。遺伝子のはたら
きで、生き物の形や性質が決められるのは、前々回の渡部先生の授業で学んだ。今日の授
業では、遺伝子の持つ情報が、RNA、タンパク質を経て、生き物の形や性質(=形質)を
決めることを説明された。タンパク質が生き物の姿や性質(形質)を決めるのは、すでに
知識としてあったが、
DNA とタンパク質の間に RNA の存在があるのは知りませんでした。
RNA は、タンパク質をつくるのに必要であるとされる DNA 部分のコピーをとる役割があ
る。コピーは核の中で行われ、コピーされた RNA は核の外に出ていく。RNA が存在する
意味は、私たちの普段の生活の中におきかえると、大事な書類はそのまま現場に持ち出す
ことはなく、コピーをとって、それを使うことが多い。それが、私たちの体の中でも同じ
ことがおきていて、RNA は重要だと分かる。しかし、普段の生活でおこることが、体の中
で同じようにおきていると考えるのは難しい。また、遺伝子の面白いところは遺伝子を他
の生物へ移すことができるところである。なぜなら、DNA という同じ物質でできているた
めである。授業中の例にあったように発光するオワンクラゲの発光タンパク質(GFP)の遺
伝子を取り出し、それをカエルの卵へ注射し遺伝子操作をすることで発光するカエルが誕
6
コメント [MW38]: 常体で統一しましょう。
生する。また、身近な遺伝子操作(遺伝子組換え)産物の例に青いバラ、青いカーネーシ
ョンがある。
参考文献 Newton 別冊 個性や能力は、どこまで"生まれつき”か?
知りたい!遺伝のしくみ,2010 年,p12.13
コメント [y39]: 明瞭区分性。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
人間の生殖系についてよく理解することができた。授業でクリッカーを使ってした質問
に、「日本で体外受精で生まれてくる子供の数は?」があったが、
「40 人に 1 人」という答
えに驚いた。なぜなら、私の周りで、体外受精で生まれてきたという子供のことを聞いた
ことがないし、実際にそこまで不妊で苦しんでいる人がいることは知らなかったからだ。
また、着床前診断における「胚の選別」について、生まれてくる前から「身長、知能、
容姿、運動能力」がわかり、選んで最も好ましい子供を生むということは間違っている。
なぜなら、このような行為は「1つの生命を取捨選択している」と置き換えられるからだ。
すべての人間は平等である、というのであれば着床前診断などは、決して行うべきもので
はないと考える。
コメント [MW40]: 体外受精で生まれたこ
とを自分の子供や他の人に話すことはあま
りないのでは?
コメント [MW41]: 重篤な遺伝病(筋ジスト
ロフィー等)の場合は、実際に日本でも「胚
の選別」が行われています。
コメント [MW42]: 誰が言っているのです
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヒトの受精卵への遺伝子治療や遺伝子操作について、病気の治療のためなら行ってもよ
か?
いと答えた生徒は65%であった。4つの回答の中では、最も高い割合である。確かに、
病気が治療できることで利点はある。仕事をしている人間が病気になったとき、回復すれ
ば社会に復帰できる。しかし、入院中の空白がある。そこで、遺伝子操作によって能力を
向上させていれば、病気にかからず、入院する必要がなくなる。
コメント [MW43]: 前半の文章は、論理が飛
だが、ヒトに遺伝子操作をすることは、遺伝子操作された当人や周囲の人間にどのよう
躍しすぎています。
な影響を与えるのか。
参考として映画「私の中のあなた」を観たい。
コメント [MW44]: 2 人目。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私たち人間が日々生活するためには、食べ物からエネルギーを獲得する必要がある。食
べ物なかには知らず知らずのうちに遺伝子組み換え作物が使われている。日頃、遺伝子組
み換え作物で作られた加工食品を摂取しているのにも関わらず、人は「これは遺伝子を組
み換えて作られた食べ物ですよ。」と言われると嫌悪感を抱く。日々摂取していて、また政
府も安全基準を規定しているのにも関わらず、なぜ人々は嫌がるのだろうか。
そもそも遺伝子組み換え作物を作る目的は何なんだろうか。Wikipedia によると、
「始め
は、除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大が先行して開発された。最近では、栄養価を高
めたり、有害物質を減少させたり、医薬品として利用したりすることを目的とする」(1)と
7
あるように、開発し始めの段階では、生産者や運搬業者に利益ができるようにしていた。
しかし、最近は消費者にも利益があるようになってきていることが分かる。
コメント [MW45]: Wikipedia だけでなく、
このような利点が多い中でなぜ人々に嫌がられるのだろうか。その理由の1つとして、
もっと文献を調べましょう。現在世界で作
『遺伝子組換え植物の光と影』によると、
「遺伝子組み換え食品の危険性が指摘される中に、
られている遺伝子組換え作物の 99%以上
遺伝子導入により未知の遺伝子配列が間違って作り出されてい、異常なタンパク質など毒
は除草剤耐性や病害虫耐性を持つものです。
性物質ができるのではないかとする不安がある」(2)。確かに、日々食卓で食べているもの
の中に、突然毒性を持つ物質が混じっていたら驚くのも仕方がない。
コメント [MW46]: 遺伝子組換え作物が作
このように、遺伝子組み換え作物に対する論議は今なお続いている。これから先、人口
られるようになって 20 年たちますが、現
の増加により食料危機が起こる可能性が高い。このようなときに遺伝子組み換え作物が有
在までに動物実験等でハッキリとした毒性
効活用されるようになる。そのため、より厳しい規制をかけることで、人々を安心させる
等がしめされた例はありません。
必要がある。
注)
1) Wikipedia「遺伝子組み換え作物-Wikipedia」http://ja.wikipedia.org/wiki/遺伝子組み換
え作物 ,2014/6/29 アクセス
2) 山田 康之、佐野 浩「遺伝子組換え植物の光と影」株式会社 学会出版センター, p.84
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業は人工授精の話や出生前診断の講義であった。出生前に遺伝子が全て検査で
きるというのは恐ろしい話である。
「私の中のあなた」という映画を見たが、映画では産ま
れてほしい遺伝子のを持った子供を産むという話だった。このようなことは当たり前には
行われていないが、現代の技術では可能なのである。また、人間と同じ様に感情を持って
いるロボットの映画を見た事がある。今回の講義とは趣旨が少しずれるが、産まれて来た
コメント [y47]: タイトルなどを示さない
意味や人権について考えたものであるという点では同じ課題である。人類の技術の発展に
と共有できません。
伴って難解な課題が増えて来ている。もちろん、技術の発展で様々な事が可能になったり
便利になってきた。命が救われたことや、苦しむ人が減ったことも少なくない。映画の母
のように家族を死なせたくないという想いがあるだろうが、私はできる限り今までの自然
な社会を守っていきたい。
コメント [y48]: 「自然な社会」とはどんな
社会でしょうか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業で出てきた、日本で体外受精で生まれてくる子供の割合が 40 人に 1 人という
ことに私はとても驚いた。なぜなら、日本で不妊治療が必要なカップルの割合が 10 組に 1
組というほど高確率であるということを知らず、また体外受精は生殖補助技術のうちの一
つであり、もしそれぞれに 40 人に 1 人という確率で子供ができるとすれば、今の世の中に
はそのような技術を駆使して生まれた子供がたくさんいるということになるからだ。また、
日本産科婦人科学会によると、
「新鮮胚を用いた治療、凍結胚を用いた治療、顕微授精を用
8
コメント [MW49]: 同上。
いた治療を合計した出生児数は平成 20 年度で 194,051 人、平成 21 年度で 215,755 人、平
成 22 年度で 242,435 人、平成 23 年度で 271,380 人、平成 24 年度で 303,806 人である」
という報告がされている。このままであれば、不妊治療患者数はこれからも増え続けるだ
ろうことが予想される。
コメント [MW50]: その大きな原因はなん
確かに、今まで子供がほしかったが諦めていたカップルがこれらの技術によって子供を
だと思いますか?
授かることができるというのは良いことだ。少子化と言われる現代でもし、不妊治療が行
われないようになれば、10 組に 1 組のカップルが子供を授かることができなくなるために、
さらに少子化は進むだろう。その点からみても、これらの生殖補助技術は必要な人には行
われていいものだと考える。
しかし、それに伴う出生前診断に関しては反対意見も多い。生まれてくる子供に何か異
コメント [MW51]: 出典は?
常がある可能性があると言われた時、その子供を堕胎させるかどうかの選択肢がその子供
の両親に託されているからだ。生まれてくる子供は選別されるべきではないという倫理的
観念から、異常がある場合堕胎することができるというこの方法は反対されている。
これらの意見を踏まえて、私は生殖補助技術はあってよいものであるが、出生前診断は
行われるべきではないと考える。なぜなら、生殖補助技術で子供を授かったとしても、そ
コメント [MW52]: 必ずしも「異常があった
の子供が両親の「健康な子供を産みたい」という意志に反しているがために堕胎させられ
ら中絶」
という考え方だけではありません。
るとしたら、人間が人間を生かすか殺すかを判断しているものとなってしまう。さらに、
胎児の異常をより早期に利用できるという
それは人を殺してはいけないという今の世の中の認識から外れているからである。
メリットもあります。
1)日本産科婦人科学会「学会活動について(倫理委員会・登録・調査小委員会報告:平成 20
年度から平成 24 年度 PDF)」-http://www.jsog.or.jp/activity/report.html,2014/06/29 アクセ
ス.
BS 放送を見ることができませんので、「私の中のあなた」を見ることができませんでし
た。見たいです。よろしくお願いします。
コメント [MW53]: 3 人目。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
救世主兄弟について調べてみた。
臓器移植には免疫抑制剤(?)が必要である。免疫の型が合わないと、移植された臓器
コメント [y54]: 一卵性双生児でもない限
は拒絶反応を起こし、定着できない。しかし、親子や兄弟では免疫が一致しやすい。そこ
り、臓器移植には拒絶反応が伴います。
で、免疫が一致する子供を産んで、その子から臓器の提供をさせるというのが、救世主兄
弟である。人工授精の技術が発展したことがこのことを可能にした。母親から取り出した
卵子で、受精卵を複数作り、移植を受ける子と免疫が一致するものを選んで胎内に戻すの
である。ここで問題になるのは、選ばれて生まれてきた子の人権である。
「その子は自然の
摂理に従ってではなく、親の目的に従って生まれてきた。その子にとっては自分の親が神
である。果たしてそれが人間の尊厳と両立するものなのか、こうした疑問を提示する人も
9
コメント [MW55]: 生殖補助技術?
多い」
(NHKスペシャル「人体"製造"~再生医療の衝撃~」より)イギリスでは、細かい
ルールを法律で定めていて、一定の場合のみ許容している。アメリカでも法律では否定的
である。一方、救世主兄弟について日本では議論がなされているとは言えない。今後ます
コメント [y56]: 根拠は?(事実として間違
ますの技術の発展に伴って、人権の問題を議論しなければならない。
っていますが。
)
コメント [y57]: 具体的に何を議論するの
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ですか?
今回の授業を受けて、出生前診断の分類があって大きく分けて確定診断と非確定診断が
ある。
コメント [MW58]: 文章の係り結びがヘン
そして、それらの診断はそれぞれ利点・欠点があり利用者の様々な希望によって選ぶこ
とができる環境になっていることを学びました。
です。また常体と敬体はどちらかに統一し
ましょう。
特に不妊の問題を抱えるカップルはカップル全体の 10%を占め、体外受精で生まれてく
る赤ちゃんが生まれてくる赤ちゃん全体の 2.5%占めているという現状に驚きました。
正直、不妊の問題なんか他人事だと思っていましたが、どうやらこのデータを見る限り他
人事ではないですね。原因は主に晩婚化だそうですから若い頃に結婚したら問題はないで
しょうけど(まぁ、晩婚化を止める有効な策があるとは思えません。理由は晩婚の原因は
日本社会大きく見ればほとんどの先進国社会のり問題であるはからです。そして、解決策
とすれば、育児や出産をしやすい環境を作ることが考えらますが今の日本政府に育児や出
産を支援するお金はないでしょう。
)
そもそも、私は将来結婚するのでしょうか?
コメント [MW59]: 私にはわかりません。
話が変わりますが、最終的に渡部先生の課題に挑戦することに決めました。予定として
は来週中に参考文献または参考ウェブから必要だと思う情報を集めて、再来週にそれらの
情報をまとめていくつもりです。
レポート作成頑張ります。
コメント [MW60]: 頑張ってください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コメント [y61]: 「選択できる」
今回の授業では生殖補助技術と出生前診断についての講義でした。
信じられない話なのですが、自分の子供を自分の好きな容姿、能力、そして性別まで変
コメント [MW62]: 技術的には、ですね。し
えられる時代に入ったのですね。確かに、遺伝病や重大な病気を持たないように遺伝子を
かし実際には、容姿にはさまざまな遺伝子
操作するところまでは許容できますが、子供の努力や生まれてからの生き方でどうにでも
が関わっていますから、そこまで調べるこ
なる能力や容姿まで親が決める必要はないです。なぜなら、今回の授業にもあったように
とは難しいでしょう。
受精した卵のうち子供が無事に生まれてくる確率はたったの 30%しかないからです。言い
コメント [y63]: 「必要がない」≠「やって
過ぎかもしれませんが、それだけ子供を身ごもり、産むということが奇跡に近いという事
はならない」
なのでしょう。それゆえに「女の子は嫌だから男の子が産まれるような遺伝子にする」や
「障害のある子は面倒見れる気がしないから」といってせっかく身ごもった子供を中絶し
なかったことにするのは、そもそも親としての責任が欠けていると考えます。なぜなら、
子育てに苦労はつきものであり、簡単な子育てというものは存在しないからです。ですか
10
コメント [MW64]: これは「遺伝子」ではな
く、
「染色体」によって決まります。男女の
産み分けは、体外受精と着床前診断により
海外でなら行うことが可能です。
ら出生前診断というのも本当にどんな結果になろうとも子供を産み、育てる意志がある時
にだけ診断を受けるべきです。それでもし、何かしらの異常があれば対策を立てるのが効
コメント [MW65]: その気持ちがあるのな
果的だと考えます。
ら、そもそも診断を受ける必要な無いので
「受精卵を選別したり遺伝子操作を加えたりして、容姿や能力など親が望む特徴を持っ
は?
て生まれる赤ちゃん。卵子と精子を体外で受精させる体外受精や、遺伝子の異常を調べる
遺伝子解析などの技術の進展で現実味を帯びてきた。」 (『現実味増す デザイナーベイビー
遺伝子解析技術 米で特許』SANKEI EXPRESS 2014 年 6 月 29 日)。このような子供を
「デザイナーベイビー」と呼ぶそうです。このように、本当に SF の世界の話では無くなっ
ている事がわかりました。いずれ私も直面する選択です。未来の遺伝子技術がどうなって
いるのか分かりませんが今より進歩して格安で治療を受けられるかもしれません。その時
道徳観が全くない出産にあふれていると考えるとゾッとします。どのような判断を下せば
いいのかを遺伝子操作に関する知識を身に着けて考えていかなければなりません。
コメント [MW66]: 遺伝子操作に限らず、い
今回の授業もありがとうございました。
ろいろなことを勉強してください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
人工受精や体外受精、顕微受精、胚移植などといった生殖補助は、たとえ身体的、精神
的リスクが大きいとしても、産む本人の意思が確認できれば、行うべきだ。
「生殖補助医療
コメント [y67]: 「(法的に)許容する」で
による妊娠で出生した英国人の児における癌全体のリスク上昇は認められなかった.肝芽
なく、
「おこなうべき」
(≒強制する)とい
腫と横紋筋肉腫のリスク上昇が認められたが,絶対リスクは小さかった
うのですか?
http://www.nejm.jp/abstract/vol369.p1819」とあるように、生まれてくる子供にはあまり
病気を患う可能性は低いし、たとえあったとしても、子供が産めずに今まで悩んできた夫
コメント [y68]: 制作者、ページのタイトル
を書くように。
婦の人たちは相当の覚悟でこの生殖補助に挑もうとしているだろうし、途中で子育てを投
げ出すこともないであろう。しかしこの生殖補助は今あげたように病弱な子供が生まれる
コメント [y69]: なんで?
可能性もゼロではないし、それによってその子供を見限ってしまう夫婦もいるかもしれな
コメント [MW70]: これはすべての出産に
いので、生殖補助を行う前に、家庭状況の調査や面接を行うなどして彼らが生殖補助を行
言えることです。
うにふさわしいかを見極めることも必要である。
コメント [MW71]: 「誰」が「生殖補助を行
うにふさわしい」と判断するのですか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回は遺伝子操作と生殖補助技術について学んだ。
出生前診断によって異常が確定されたときに、九割以上が中絶を選択していると授業で
学んだ。中絶される胎児が人間として認められているなら、中絶された胎児は殺されたと
コメント [MW72]: 法律によって違いはあ
考えられる。加えて中絶の理由が、異常であることが確定されているからだ。胎児ではな
りますが、民法では、
「私権の享有は、出生
く、人権のある人だとしたら、遺伝子異常があるからという理由で殺されることは認めら
に始まる」とされています。
れるのだろうか。殺人になるので、認められない。
出生前診断で中絶の判断を決めるのではなく、異常があった場合の備えをするために猶
予を設けるための手段として出生前診断を受けることはかまわない。
11
コメント [MW73]: この文章はヘンです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
子どもは、物のように代替が可能ではないし、自分の理想にかなうように大幅に改造す
ることもできない。自分の理想にかなった子どもが欲しいというのは、多くの親が持つで
あろう考えだ。現代の技術をもってすれば、それはただの夢ではなく、現実のものとなる
可能性も大いにある。しかし、遺伝子操作で子どもの形質を変えることは、倫理的に正し
くないというだけではなく、子どもに危険を及ぼす可能性もある。
「早稲田大学の池田清彦教授は『発生遺伝学の発達に伴い、ひとつの形質を作るために
は、たくさんの遺伝子が協同作業を行っていて、しかも個々の遺伝子はひとつの形質に関
与しているばかりでなく、いくつかの形質に同時に関与しているのだということがわかっ
てきた。たとえば、足の速い遺伝子は、足が速いというポジティブな形質だけでなく、別
の形質に関わっているかもしれず、もしかしたらその中にはネガティブな形質もあるかも
しれないということだ』と語る」(「週刊朝日(2013 年 11 月 15 日号)」,朝日新聞出版)。
たとえ遺伝子操作を行って、自分の理想にかなった子どもを生むことができたとしても、
健康を損なう恐れがあるなら、本末転倒だ。
もし実際に池田教授のいうように、優れた形質を作る遺伝子が、別のネガティブな形質
に関わっているとしたら、理想の形質と健康を併せ持った子どもを作ることは難しいかも
しれない。
倫理的な問題以外にも、そのような危険を孕んでいる遺伝子操作は許容されるべきでな
い。
コメント [MW74]: 「もしかしたら・・・」
という注釈つきの引用だけで、この結論は
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
適切ではありません。
今回の授業では、遺伝子操作や生殖補助手術、出生前診断等を学びました。特に出生前
診断では、種類や構造、現状に至るまで知ることができました。その中で、「救世主兄弟」
という言葉が出てきました。自分の子どもを助けるために、もう一人別の子どもを産むと
いう行為、この行為に問題はないのでしょうか。そもそも子どもを産むことは、種を断絶
させないための行為であって、そういう意味では、自分の子どもを助けるためにもう一人
コメント [MW75]: そこまで考えて子供を
別の子どもを産むことは正しいといえます。しかし、その行為によって産まれてきたもう
産む人がどれほどいるでしょうか?
一人の子どもは、どう思うでしょうか。自分は親の愛から生まれてきたのではないのか、
兄または姉がいなかったら自分は生まれて来なかったのか、と考えるようになれば、その
子どもに悪影響を与えることになります。これが「救世主兄弟」の問題といえます。この
問題を解決するためには、親が生まれてきた子どもに、兄または姉と変わらない愛情を注
ぎ、そのことを子どもに理解してもらう必要があります。そのためには、親がその子ども
にどう接すればいいかを指導する福祉サービスを充実させるべきです。この問題が解消さ
コメント [MW76]: 福祉サービスとは、具体
れれば、多くの命が救われることになります。
的には?
コメント [MW77]: 結論が飛躍しています。
12
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の「遺伝子操作と生殖補助技術」の講義を受けて、ダウン症などの染色体異常によ
る先天性の病気を羊水検査や新型出生前診断により生まれる前に自分の子供が持っていな
いか調べることができることがわかった。そこで、今回のコメントではこの出生前診断に
ついてダウン症を取り上げて考えていくことにする。
そもそもダウン症とは「正式名称をダウン症候群といい、21 番目の染色体が 3 本存在す
るのが原因とされている。ダウン症の人は顔に特徴を持っており脳の発達が遅く、また、
合併症を引き起こす可能性をもっている」
(※1・2)という生まれつきのものだ。だから、
コメント [MW78]: なぜ「だから」?
生まれる前に検査ををうけることでダウン症を持った子供を産まないという選択肢がでて
くるわけだ。確かに、生まれてくる子供はダウン症により普通の子供より育てるのに苦労
するかもしれない。だが、ダウン症は程度が軽ければダウン症を持たない人とあまり変わ
らずに暮らすことができる。また中絶とは一人の人間の命を確実に絶やすことでもある。
だから、出生前診断によりダウン症が発覚しても安易に産まないという選択をしてはいけ
ないと考える。
コメント [MW79]: そのためには何が必要
だと思いますか?
(※1・2)巽純子 ダウン症って何?
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/angle-3/down-s.html
山下瑞江 ダウン症児の発達への家庭療育的に関する臨床的研究
http://libopa.fukuoka-edu.ac.jp/dspace/bitstream/10780/974/1/yamashita.yamashita_2p
df
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出生前診断を行うことに私は賛成です。
コメント [MW80]: 文章は常体か敬体で統
出生前診断を行うことで胎児に異常や病気がないか調べ、もしあった場合に早期に対応
一しましょう。
することが出来るからです。そうすることによって病気の症状を少しでも和らげることが
できるかもしれません。
また、講義で取り上げていた朝日新聞(2014 年 4 月 20 日朝刊)の記事によると日本で新型
出生前診断を受け、異常が確定した人の 9 割以上が中絶したという結果が出ている。中絶
の理由は、障害や病気を持った子供を育てる自信が無いからだと推測できる。
熊本県にある赤ちゃんポストでは「預けられた子供の内訳は男児40人、女児41人と
のことで、性別による扱いの違いは生じていないものと推測されます。一方、81人のう
ち8人は障害児だったそうです。これは、明らかに多いです。」
(http://blogos.com/article/35786/)とあるように、障害をもった我が子を育てることができ
コメント [MW81]: 引用は適切に行って下
ず、育児放棄してしまう親も少なくない。
さい。
出生前診断を行い障害や病気をもっているからと中絶してしまうのは生まれる前から命
の選別をしていると言われてしまう。
コメント [MW82]: 誰に?
13
障害や病気をもって生まれてきた子どもを育てる親の負担も大きいが、障害や病気を持
っているという理由で捨てられる子どもの精神的ショックも大きいだろう。
だから、障害や病気をもった子どもを育てる自信がなく中絶するというのも選択肢とし
て肯定的に捉えるべきである。
コメント [MW83]: コメントの前半(治療目
的)と後半(中絶目的)で、出生前診断の
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
意味が変わっています。
今回の授業での出生前診断は山口先生のテーマである「子供を自分好みに『改造』する
ことについて。
」と関連はあるが直接的な関係はないと思う。何故なら出生前診断によって
病気や障害の有無を判別し、生むか否かを決定するのは「改造」ではなく「選択」だと考
えるからだ。
「救世主兄弟」(渡部稔「遺伝子操作と生殖補助技術」p.38 6 月 29 日)や現在の⋆デザ
コメント [MW84]: 思う、はやめましょう。
コメント [y85]: このように言い換えるこ
との意味は?
イナーベビーの利用方法を考えると今回の授業内容における倫理は子供を遺伝子的に改造
することではなく、孕んだ子供を中絶によって排斥するかによるものであると考える。
コメント [MW86]: そう考えた理由は?
⋆KINBRICKS NOW「姉を救うために遺伝子を選ばれた子ども=中国初の『デザイナー・
ベビー』誕
生」http://kinbricksnow.com/archives/51803153.html
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業は妊娠、出生前診断、出産、遺伝子についてなど、新しく知ることが多い授
業だった。
受精して無事に生まれてくることができるのは全体のたった 30%というのは知らなかっ
た。受精して、
「着床」してからが始まりで、流産という壁も乗り越えて初めて赤ちゃんが
生まれてくるという細かい過程がよく分かった。
出生前診断というのは着床前診断、絨毛検査、羊水検査などいくつか種類があり、中で
も羊水検査は確定検査で信憑性が高いものだということを知った。生まれてくる前に必ず
しも確実ではないとしても、赤ちゃんの状態を知ることができるというこの手段はメリッ
トとデメリットを含んでいる。赤ちゃんがもし障害や、病気を患っていたとしたら事前に
準備ができるし、中絶という道を選択することもできる。しかし、これは障害者に対して
の差別ではないかという意見もある。新型出生前診断を受け、陽性だったうちの 97%は中
コメント [MW87]: 確定診断?
絶をしているという事実は今生きている障害を持っている人たちはどう思うのだろうか。
授業の中でも話されていたように、人間が持つ欲を満たすことができる技術が存在する
のは、メリットとデメリットの両方が必ず存在する。
思い通りに赤ちゃんを産むことができたら、将来個性というものは存在しなくなる危険
性があるのではないかと考える。
コメント [MW88]: なぜ?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
14
新型出生前診断は、母親の血を採取し、そのDNAを調べる検査である。
母体血には、胎児のDNA断片がふくまれるため、それを調べることで胎児のDNAの
配置も分かるのだ。現在検査してわかるのは、13番と18番、21番トリソミーであり、
コメント [MW89]: ?
とくに21番トリソミーはダウン症と深く関わっているので、かなりの精度で胎児がダウ
ン症になのかが検査で断定できる。そうなると、胎児がダウン症だと判明してしまった親
コメント [MW90]: 新型出生前診断ではで
は、何らかの対処をしなければならない。
きません。
その対処が、そのまま産んで育てることか、それとも産むことをやめ、育てないことを
選択するかに関わらず、一度は考え、結論を出さなければならない。事実、胎児がダウン
コメント [MW91]: この文章はヘンです。
症と分かった親は、産み育てないことを選択するなど、彼らなりの結論をだしている。
さて、ダウン症だけでなく、自閉症も染色体に深く関わっている。もっとも、自閉症の
場合はダウン症ほどはっきりとどの染色体と関わっているかは解明されていない。しかし
ながら、自閉症の人間のDNAの染色体の割合が、そうでない人とは少し違っているのは
コメント [y92]: 出典は?(事実として間違
事実である。自閉症は、症状の差が顕著であり、とくに軽度と重度には大きな差がある。
っていますけど。というか、
「DNA の染色
軽度の人は、ほとんどふつうの人と同じように他人とコミュニケーションが可能であり、
体の割合」という概念は意味が不明です。
)
ほとんど遜色ない生活を送ることが可能だ。重度の人は、一人では日常生活を送ることは
困難であり、人間社会に溶け込むことは難しい。もちろん、重度と軽度の間の人も多く、
どこからが、という線引きは不可能だ。
親が、子どもに健康で生まれてほしい、健康で生きていってほしい、と願うのはおかし
なことではない。自分たちのまだ見ぬ子どもに、希望を抱くものだろう。特別は望まず、
「ふ
つう」であってくれればいい。その「ふつう」には、自閉症やダウン症は含まれていない。
子どもの幸せを望む、その願いは、欲そのものであり、また親ごころでもある。
いまはまだ、13番と18番、21番のトリソミー以外のものは解明されていないが、
いつかは染色体がすべて解明されるだろう。そうなれば、染色体の操作が可能となり、自
閉症やダウン症の排除だけではなく、生まれてくる子供の能力、はては外見、性格まで変
コメント [MW93]: 検査?
コメント [MW94]: 検査・診断と遺伝子操作
を混同しています。
えられるようになるかもしれない。現在の科学の発展のスピードを考えれば、それはそう
遠くない未来だ。そのとき、「ふつう」の線引きはどうするのか、また親が自ら描く子ども
をつくりだすことを可能にさせてしまうのか、が重くのしかかってくるはずだ。
遺伝子操作は、まさしく夢の技術である。自然界には存在しない青い薔薇をつくりだし
たように、絶滅種を蘇らせたり、かつて失ったものを取り戻せるかもしれない。食糧危機
を解決したり、難病を治療できるようになったり、人類を救う道具になるだろう。過去だ
けではなく、現在を救い、未来をつくりだす技術なのだ。
しかし、技術だけが発展し、それを操る人間が、置いてけぼりになっている。大きな力
を持つのに、それは非常に危険である。欲に飲み込まれ、乱用するのは、人類の破滅をも
たらすからだ。クローン技術などのとき、よく「遺伝子操作は人の領域ではない」という
言葉を耳にする。その言葉が意味するのは、遺伝子操作がもつ可能性と、その強大さに対
コメント [MW95]: 出典は?誰が言ってい
する恐れなのだ。だからこそ、いまいちど、足を止め、ときには後ろを振り返りながら、
るのですか?
15
遺伝子操作の扱い方について考えなければならない。
繰り返すが、遺伝子操作は危険であるものの、非常に役に立つ技術である。きちんと向
き合い、うまく使いこなすことができれば、きっと言葉のとおり、遺伝子操作は人類の夢
コメント [MW96]: 「アシロマ会議」につい
て調べてみてください。
となり、また良い友人としてつきあっていけると信じている。
全体として不正確です。
「染色体・DNA・遺伝子」などの概念を正確に理解することから始めましょう。
(や)
「わたしの中のあなた」
、観たいです。
コメント [MW97]: 4 人目。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これまで私は、高齢出産はリスクが高い、といったことをよく耳にしていた。そして、
そのリスクというものは、加齢から来る体力の低下により、妊娠〜出産の際に母体への身
体的な負担が大きくなることを主としてイメージしていた。
コメント [MW98]: それも含まれます。
しかし、卵の老化ということが、高齢出産のリスク増加の原因として挙げられることを
学んだ。私は、卵は卵巣内で作られ、その卵が全て排卵で失われるというサイクルが存在
していると思っていた。だから、この考えでは、卵は排卵ごとに新しいものになるので、
卵に原因があることなど考えもしなかったのである。授業では、卵は胎児期に一生分作ら
れ、それが卵巣内で貯蔵されたまま、排卵などで減少していくということを学んだ。この
ことが、卵の老化を生む仕組みであることが分かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
前回はスピードについていけなかったが、今回はスピードさることながら、遺伝子・遺
伝子操作、不妊治療、出生前診断と、興味深い授業内容で科学技術の進歩に目をみはるば
かりである。
週末ドラマを見ていると、青いバラ(?だったとおもう)が映り、すかさず家族に「こ
れ、遺伝子組み換えらしいで」と、授業で得た知識をひけらかしてしまった。
知り合いの人が不妊治療で徳大病院に通い、子どもを授かったと聞いていたが、今や生
まれてくる子の40人に1人が体外受精とは驚きである。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
五体満足かつ健康な状態で、自分の子どもを産みたい。それは、人間が親として描いて
きた夢である。障害や病気というハンディキャップがある状態で生まれれば、どうしても
健常な人よりもたくさんの努力や苦痛を経験しなければならない。たとえば、病気の治療
やリハビリ、長期の入院生活、そして、いじめ。それらを経験せずに済ませられるなら、
経験しない方が良いはずだ。それならば、やはり障害や病気のない状態で子どもを産んで
あげることが必要である。現代では、その願いをある程度は科学技術によって叶えること
16
コメント [MW99]: この文章はヘンです。
が出来るようになった。それが、出生前診断である。
出生前診断とは、生まれてくる前の胎児について調べることで胎児に病気・障害がない
かを判定するものである。これにより、特にダウン症の胎児であるかの判定が可能になっ
た。しかし、この技術は一般化すべきではない。なぜなら、出生前診断は個人による優生
の尊重に他ならないからだ。したがって、出生前診断が一般化するということは優生学的
コメント [MW100]: 「優生」という単語は
思考が一般化してしまうということになる。政府による優生政策はとても危険だ。しかし、
単独では用いず、
「優生学」、
「優生思想」
、
最も危険なのは優生の尊重が民意になったときである。そうなれば、個人単位で優生とみ
「優生保護法」など他の単語と一緒にして
なされなかった者に対する迫害が行われる。確かに、出生前診断の目的が全て障害者の胎
用いる場合がほとんどです。
児を発見し流産させることではない。生まれる前から障害が分かっていれば、その対策を
立てる猶予ができる。それによって、より適切な環境で子どもを育てることができるはず
だ。しかし、実際にそのことが行われることは少ない。異常が分かった時点で、9 割以上の
親が中絶を決断してしまう。もちろん、そこには様々な理由があるのかもしれない。たと
えば、障害者を育てるほどのお金がないなどの経済的理由が考えられる。しかし、高額な
出生前診断を受けたことを考えるとその数も少ないのかもしれない。
したがって、出生前診断は一般化すべきではない。親が求めたのは、我が子を健康な状
態で産むことである。決して、健康な子を我が子として産む、ということではなかったは
ずだ。しかし、その考えが当てはまらない親も当然いるだろう。問題なのは、健康な子を
選ぶという考え方が一般化し、多数派になることである。今、少数派でしかない優生学的
考えが広まり、障害者が虐げられる社会を作ってはならない。
コメント [MW101]: 自分の意見が理由と
ともにハッキリと述べられていて、説得力
授業中に紹介なさっていた映画が是非とも見たいです。
のある文章になっています。
コメント [MW102]: 5 人目。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テレビのニュースなどで、出生前診断についてはよく聞いていましたが今回の授業を受
けて、自分が実はいかに無知であったか思い知らされました。特に私は、着床前診断や繊
毛検査や羊水検査など妊娠の段階によって検査が変わることを知りませんでした。また、
単純にその子を産みたいかどうかではなく救世主兄弟のように他の誰かのために検査が利
用されるという考えは今までの私にはありませんでした。実際にそのような境遇に陥った
人がどのような苦悩を抱えるのか見当がつきません。ですので、先生が紹介されたテレビ
を私は見たいです。また、今回の授業で1つ疑問を持ちました。それは、遺伝子操作につ
コメント [MW103]: 6 人目。
いてです。オワンクラゲの発光タンパク質の遺伝子を取り出して、カエルに注射すると光
るカエルが生まれると聞きましたが、それは人間でも可能なのでしょうか。もしそうだと
したら、命の選別どころか命のカスタマイズが行えそうで、非常に怖いです。
コメント [MW104]: 原理的には可能です。
コメント [MW105]: 7 月 4 日の山口先生の
授業を受けてどう考えましたか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業で、私は高校で生物を学んでいたので、遺伝子、生殖細胞のことはある程度
17
理解していたが、受精後、無事に出生するのは約 25~30%というのは驚きだった。
さらに、不妊治療について、さまざまな種類の治療があるが、どれもかならず妊娠できる
保証はなく、自然に妊娠する確率が約 3 割程度であるのに、人工的に行うことは、さらに
困難だと思われた。
また、出生前診断に関しては、調べてみると、このようなニュースがあった。
「新型出生前診断 異常確定のうち 97%が中絶」
新型出生前診断を実施している病院のグループは27日、導入から1年間で陽性と判定
された142人のうち、113人の異常が確定し、97%に当たる110人が人工妊娠中
絶したと発表した。残る3人は流産したり、妊娠を続けたりしている。
この検査では、異常がないのに陽性と判定される「偽陽性」が出ることがあるため、確定
診断には羊水検査が必要になる。しかし、3人が羊水検査を受けずに中絶していた。(朝日
新聞社「朝日新聞デジタル」
http://www.asahi.com/articles/ASG6W6636G6WULBJ013.html からの抜粋 6 月 30 日閲
覧)
この記事のように、出生前診断診断で胎児が異常であると判断されると、中絶する人が
多数である。さらに、記事の最後には、確定診断を行わずに中絶した例も挙げられている。
確かに、自分の子供が病気であれば、つらいこともたくさんあるが、全く生きていけない
われけではないのであれば、中絶をせずに子供を産むべきではないだろうか。それぞれの
コメント [MW106]: そのためにはどのよ
選択は自由だが、今後さらにこの問題は重要になっていくだろう。もし中絶をしても、そ
うなことが必要だと思いますか?
の後子供ができるかはわからないし、何より自分が望んで妊娠したのであれば、親として
責任を持つべきである。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
新型出生前診断などで自分の子供がダウン症などの病気であるかがわかる。これは科学
の進歩によって行うことができる最先端の技術である。
しかし、これによって避妊する親が増加している。その理由は出生前に自分の子供に異
常があるかどうかがわかるからである。新型出生前診断がない時代はダウン症の子供が生
まれてしまったら親はその子供と向き合っていたが、この技術によって子供と向き合うこ
コメント [y107]: 避妊と中絶は違います。
コメント [MW108]: 新型出生前診断の内
容を誤解しています。
とを放棄した親が増えたのである。
科学技術の発展により人は様々なことに対して自分の好きなように選択できるようにな
った。それは自分の子供に対しても同じである。しかし、それと同時に嫌なものは見て見
ないふりをしようとしているのである。これも自分の子供に対しても当てはまるのである。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私は高校の生物の授業で生物の受精について学んだが、受精に関する生命倫理について
詳しく学んだことはあまりなかった。
18
コメント [y109]: 具体的に何をしていたの
ですか?
医療技術が進歩して、自分の子供を思い通りにつくるという昔では夢のようなことであ
ったことが今では実現させられるようになってきている。
しかし、子供の遺伝子治療や遺伝子操作が当たり前になってしまうと、いずれ人間は人
間の域をこえたものになってしまうのではないだろうか。
コメント [MW110]: 「人間の域」とは?
劣っている人間より優れている人間が社会に受け入れられやすいが、優れている人間も
いずれ新しく生まれたより優れている人間に追い抜かれてしまうだろう。
少子化が進んだ日本では、子供の数が少ないゆえに、将来子供の優劣を競わせるような
ことが起こるかもしれない。
コメント [MW111]: 少子化と子供の優劣を
競わせることの関連がわかりません。
「私の中のあなた」という映画ですが、是非見てみたいので授業での上映の検討をお願
いします。
コメント [MW112]: 7 人目。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の講義を受けて、日本で不妊カップルの割合が 10 組に 1 人ということや、体外受精
で生まれてくる子供の割合が 40 人に 1 人というのは、予想以上に多くて驚きだった。
救世主兄弟の話について、依然以前この話をどこかで読んだことがあった。そのときに
読んだ内容では、D ちゃんは、自分が C ちゃんを助けるために産まれてきたのであって望
まれた子ではないことに、ショックを受けていた。しかし私は、C ちゃんと助けるためとは
いえ、責任を持って D ちゃんを育てる決意があるのならば、D ちゃんを産むことは間違っ
た選択ではないと思う。D ちゃんの思いは、実際にそうなってみないと分からないが、自
コメント [MW113]: 思う、はやめましょう。
分が A さんや B さんの立場だったら、遺伝子検査をして D ちゃんを産むという判断をする。
また、「子供がほしい。できるなら健康で優秀な子供を」という親の思いから、今後は、
出生前診断を受けるのが当たり前の社会になり得ることもあると思うが、私はこの診断を
受けたいとは思わない。受けて正常な胎児だと診断されれば問題ないが、もし何か障害を
持っていると判断された場合、産むか産まないかについてすごく悩むだろうし、きっと診
断を受けたことを後悔するだろうからである。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業は命の選別についてとても考えさせられる授業でした。私は授業の最後の新
型出生前診断を受けるか否かというアンケートに、受けると回答しました。なぜなら、も
し障害を持っているならばいっそ生まれない方が子供にとって幸せという可能性も否めな
コメント [y114]: 子どもに「死んだ方が幸
いからです。
せ」
、
と宣告する権利がどうしてあなたにあ
厚労省の調査では平成 24 年の日本の障害者数は推計 744 万 3000 人(注 1)、その内雇用
されているのは 44 万 1405.5 人(注 2)なので全体の約 9 割強の 700 万 1594.5 人の障害者
が働けていない計算になります。子供の方が親より長く生きることを考えると、この障害
者の雇用状況では生まれてくる子供の経済状況は非常に厳しいものになると予想できます。
19
るのですか?
以上の理由から、生まれてくる子供に苦しい思いをさせるくらいなら生まないのも正解
の一つではないかと考えます。
コメント [y115]: 障害者の経済状況が悪い
のは社会のありかたの問題です。社会のせ
いで苦しい状況に追いやられた人をさらに
注 1 厚生労働省、
『平成 24 年版障害者白書』第 2 節‐1、2014 年 6 月 29 日閲覧、
苦しめるということですか。
http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h24hakusho/zenbun/pdf/index.html
注 2 内閣府、
『平成 24 年障害者雇用状況の集計結果』
、2014 年 6 月 29 日閲覧、
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002o0qm.html
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
新型出生前診断は胎児の 13,18,21 番目の染色体の本数の異常を検査できるものであり、
この検査によって 21 番目の染色体の本数が一本多いことにより起こるダウン症かどうかが
分かる。この検査によって 9 割の母親は中絶する。これはダウン症の子どもはそうでない
コメント [MW116]: 確定はできませんし、
子供よりも手がかかったり、両親が健康な時はいいが将来両親がいなくなると、面倒を見
母親の年齢が若いと陽性と言っても間違っ
てくれる人がいなくなるからなどが挙げられる。このようなことを避けるためにも、施設
ている可能性も高くなります。
の普及などを進め、ダウン症の子供であっても両親が安心して産み、育てられる環境を作
っていかなければならない。
コメント [MW117]: 出典は?それともあな
たの考えですか?
コメント [MW118]: 私も同感です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業で出生前診断には種類によって異なった点が多々あり、技術も進歩している
ことが理解できた。
今回の授業では、出生前診断には、確定診断と非確定診断があることを知った。確定診
断である羊水検査や繊毛検査は胎児の DNA から胎児を診断するもので、絶対性が高いもの
であることがわかる。しかし、その分母親にかかるリスクや胎児にかかるリスクも高く流
産の可能性が跳ね上がってしまう。
コメント [MW119]: 1 人/200-300 人です。
反対に非確定診断の新型出生前診断の場合、母親の血液で胎児の DNA 配列を診断するも
のであるため、母体にも胎児にも影響は低いようにも思える。
しかし、私は今回の授業で、女性として生まれてくる子供には障害があったら悲しいし、
つらいと思う。しかし、そうまでヤッケになって胎児を診断する現状は過去から脈々と根
づいてしまっている優生学を引き継いでいっているような気がする。私たちは、差別はい
けないとしながらも、無意識に差別を行っていいるのだ。
コメント [MW120]: 思う、はやめましょう。
コメント [MW121]: ?
コメント [MW122]: それならば、私たちは
※参考
今後どうすればよいと考えますか?一つ前
・「新出生前診断、開始3カ月で陽性29人」 1534人検査 朝日新聞デジタル
のコメントを参照にしてください。
http://www.asahi.com/tech_science/update/0717/TKY201307170182.html
閲覧日 6 月
30 日
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
20
授業を聞いて一番印象に残っているのはドナーの兄弟の話です。
兄弟を増やすことにより二万分の一であった確率が四分の一になる。そのため子供を作
ろうとする。親御さんの子供を救いたいという気持ちはまだ親となっていない大学生の私
でもよくわかります。しかし、そのために生まれてきてしまった子供はどうなるのでしょ
うか。兄や姉を救うためだけに生み出されたなんて話を聞けばどうおもうでしょう。私は
三人兄弟の末っ子であります。もし私がそのような立場に置かれたならば、きっと親を恨
むでしょう。自分はいらないのかと考えるかもしれません。生んでくれ育ててくれたこと
は感謝しきれない。しかし、兄を救うのを目的に生まれてきたのはやるせない気持ちにな
ります。だから私は子供を救うために子供を作ることは考えるべきことであると思う。
コメント [MW123]: 実際には自分が兄弟
を救うことができてうれしいと感じる場合
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
もあるようです。
今回の講義は遺伝子操作と生殖補助技術についてであった。
受精後、無事に出生する確率はわずか30%であるにもかかわらず、出生前診断で胎児
コメント [MW124]: 思う、はやめましょう。
に異常が見つかると、中絶する人が多いという事実に驚愕した。子供が欲しくてもできな
コメント [MW125]: 前半と後半の内容は
い人がいるのに、せっかく授かった命を中絶してしまうなんてひどい。子供を授かった時
関連していません。
点で、絶対生むという意思を持つべきである。病気の治療のためであれば遺伝子操作は良
いという意見があるが、いったいどこまでが病気の治療なのか。その線引きは容易ではな
コメント [MW126]: 意思を強制すること
はできません。
い。もし、出生前診断や遺伝子操作が社会に浸透し、健康な人の割合が増えてしまえば、
ダウン症の人などが社会に受け入れられず、そのような障害がある人が住みにくい社会に
なってしまうのではないか。
コメント [MW127]: 私もそう感じます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の講義で思うというのがよく語尾に使われていましたがそれは短い時間で多くを語
ろうとすると説明を省くためや、個人で考えて欲しいから思うで止めたのですか。それと
コメント [MW128]: こちらです。
も人の命まで係わると人の主観を除こうとする論理的思考は適していないために思うとい
う表現になったのですか。
質問はここまでで、私は新出生前診断など産まれる前に子供の状態が推測できるような
ものは、やはり個人の判断に委ねるしかないと思う。なぜならどんな子供でも自分の子供
だと受け入れることの出来る人もいれば、障害者と呼ばれるような子を受け入れられない
コメント [y129]: 「個人の判断」という装
いのもとで、誘導や事実上の強制が行われ
るという現実を見る目を持ちましょう。
人も当然いる。そして子育てなどは数日で終わるようなことではなく、何年もかかること
コメント [MW130]: 思う、はやめましょう。
だ。望まれない子として生まれた子として育てられる子もそれを何年も育てる親も、不幸
コメント [MW131]: もっとスッキリと書
だ。よってそういう技術により産み分けが出来てしまうのなら個人の判断に任せるしかな
きましょう。
い。しかし遺伝子操作で個人の能力そのものをあげようとする行動は禁止すべきだ。
例えば遺伝子操作で元から高い身体能力を持った子を産む場合は、技術でどこまで身体
能力をあげられるかにもよるが、余りに高い能力は忌み嫌われ通常のスポーツ大会などに
出場資格が与えられない恐れがある。また仮にスポーツ大会などに出場できても努力では
21
コメント [MW132]: 「例えば」の以下に述
べられている例は、遺伝子操作で個人の能
力を高めることに反対と主張するには、あ
まりにも弱すぎます。
なく遺伝子操作により入賞したと偏見を持たれる危険性も高く遺伝子操作された人の幸せ
にも繫がりにくい。何より子供には選ぶ権利がない。身体能力でも知能でも、
「高い=幸せ」
とは言えない、よって生まれてくる子供の能力を操作すべきではない。
結論としては人の生死に関わることは、
「法律で禁止されています。申し訳ありませんが
死ぬしかありません」と。
、なるのはあまりにも一方的だ。しかし能力をあげる為の目的で
コメント [MW133]: これは受精卵に対す
は使用すべきでない。
る治療は行ってもよいということですか?
少しわかり難いです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業では、遺伝子操作について印象に残った。そこで、身近な例として、遺伝子
組み換え食品がある。前にそれの是非について論争されたいたことがあった。
そもそも遺伝子組み換えとは「生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植
物などの細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせること」*1 である。
では、安全性の問題はどうか。安全性のチェック基準は以下の通りだ。
❶組み込む前の作物(既存の食品)、組み込む遺伝子、ベクター(遺伝子の運び屋)などは
よく解明されたものか、人が食べた経験はあるか。
❷組み込まれた遺伝子はどのように働くか。
❸組み込んだ遺伝子からできるタンパク質はヒトに有害でないか、アレルギーを起こさな
いか。
❹組み込まれた遺伝子が間接的に作用し、有害物質などを作る可能性はないか。
❺食品中の栄養素などが大きく変わらないか。*2
このようなデータに基づいて、検証した結果、遺伝子の組み換えにより、有害物質を作
ることはない。安全性を考慮したうえでだとしている。しかし、遺伝子組み換えで、アレ
コメント [MW134]: 文章がわかり難いで
す。もっとハッキリとわかりやすく書きま
ルギーや病気をおこしたりという危険があるから避けられていたという事実もある。
実際、
「周りの動植物、微生物に与える影響について、まだ十分な科学的評価が確立してい
しょう。
ない。」*3ということもあり、遺伝子組み換えについてよく分かっていない側面がある。
コメント [MW135]: 遺伝子組換え作物が
遺伝子組み換えは食糧生産の増産を目的に実施された経緯もある。発達した現代の科学
作られるようになってから 20 年がたちま
において、人類を救うために応用するのはよいことだ。しかし、安全性の問題がはっきり
すが、健康被害が出たことはありません。
していない中、多くの食品に使われ、私たちは口にしている。それを食べたから、即、死
コメント [MW136]: どうすればハッキリ
に至ることはないかもしれないが、これから、健康被害の報告が出るかもしれない。いず
すると考えますか?ここ 20 年間の研究や
れにせよ、はっきりしていない中での使用はやめるべきだ。実際に被害が起きてからでは
実績では安全性に対する結果が不足という
遅いのだから。特に日本人はある前例によって痛いほど思い知らされたはずである。
のなら、今後どのようなことが必要なので
しょう?
*1 *2(厚生労働省
遺伝子組み換え食品
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/idenshi/index.
22
コメント [MW137]: いろいろ事例があり
過ぎてどれを指しているのかわかりません。
whtml?utm_source=weibolife.appspot.com
2014/06/30 閲覧)
*3 (特定非営利活動法人 日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会 遺伝子組み換
え食品(GMO)の危険性に関する最新情報まとめ
ttp://jona-japan.org/employer/?id=1375863884-060626&ca=3&p=1
2014/06/30 閲覧)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業から、遺伝子操作技術はすでに人間の社会生活と密接に繋がっており、倫理
観か効率のどちらかを選択する段階にまで到達していると理解した。なぜなら、遺伝子組
み換え技術により食物の生産性が格段に上昇したり、医薬品の生産への応用がなされたり、
この技術によって社会生活がよりよくなったからである。人間の社会生活の利便性が一段
階前進した後で、前の段階に戻るということは、生産性や効率の良さを追求し続ける人間
にとっては不可能である。
現在では出生前の人間胎児について調べることが容易であり、先天性の異常を診断する
ことができるが、生まれてくる前の命に優劣をつけることに対して疑問の声があることも
確かである。
コメント [MW138]: 出典は?それともあ
私の考えとしては、先天性異常を抱えた子供を保護する家族や周囲の人々の苦労や負担
を考慮し、診断には賛成するが、全員がこの意見に賛同するわけではないため、当事者の
意見を最優先すべきである。
なたの考えですか?
コメント [MW139]: どのように考慮?
コメント [MW140]: どんな意見?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コメント [MW141]: 少し上の山口先生の
生殖補助技術の多くが保険の対象外である現代において、『徳島県こうのとり応援事業』
はとても素晴らしい事業である。
コメントを添付します。
『「個人の判断」という装いのもとで、誘導
こうのとり事業とは、
「徳島県内に住所を有する法律上の婚姻をしているご夫婦を対象と
する」もので、治療一回につき最大15万円の補償をしてくれる。必ずしも子供を授かる
ことができるわけではない治療に大金を支払うのは精神的・金銭的に厳しい。このような
状況になると少なからず子供を諦める人が現れるだろう。
や事実上の強制が行われるという現実を見
る目を持ちましょう』
コメント [MW142]: ここ数年、利用が制限
される方向に向かっています。
日本は少子高齢化が進んでいる。この悪い状況から抜け出すためには、出産数を増やさ
なければならない。子供を産みたい親の負担を軽減するためにも助成金は払われるべきだ
し、国の総力を挙げて取り組むべき事業だと考える。
コメント [MW143]: 不妊治療の助成金以
外に出産数を増やす政策はないでしょう
参考:徳島県こうのとり応援事業制度(6/30 閲覧)
か?
http://www.pref.tokushima.jp/docs/2014012800709/
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業の中で、出生前診断に関しての話が中心となっていた。
出生前診断に関しては、一般常識程度には知っていたが、まだまだ自分にとっても身近
23
ではなく、今回の授業で知れたることができたのはよかった。
出生前診断とはいわば、遺伝的な問題で疾患が見つかった子供の命を天秤にかける機会
であるともいえる。
疾患があった子供を育ってていくのか。
育てないとすると、中絶をすることになる。命が終わる。
妊娠 1222 週間を迎えてない命は、命と認められることなく、中絶をされた胎児は医療廃
棄物として処分される。
疾患を抱える子供を育てるのは、金銭面・精神面等に対し大きな苦痛を与えることは確か
に事実ではある。生まれた子供も小さな子供たちの中では、一線をおかれ、ほかの子供か
らのひどい仕打ちを受けることもあるかもしれない。実際自身の子供時代や、世間のケー
スを考えると、そうであろう。
コメント [MW144]: 過度の一般化です。
しかしそれが中絶の理由になるとは、やはり思えない。存在するはずの命を消すだけの
理由にはならないのではないか。
コメント [MW145]: 実際にはダウン症と
責任を感じ、こんな非人道的なことが選択肢に入らないような、決心のもとで子供を作
るべきではないのだろうか。
診断された場合、9 割以上のケースで中絶
されています。なぜでしょう?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業で、分かっていたつもりになっていた出生前診断のことについて理解できた。
コメント [MW146]: この文章はヘンです。
例えば確定診断と非確定診断という二つの診断方法があることである。
その確定診断と非確定診断のなかにも、着床前診断や羊水診断、エコー診断など様々な方
法があることも新しく知った。
私は病気や障害の有無を前もって知り、もし病気や障害があった場合適切な治療などを
するために出生前診断を行うことには賛成である。
なぜなら、もしも何も知らないまま病気や障害をもつ子供を授かったとしたら、親は人と
は違う子どもを育てることの大変さやストレスにさいなまれることになってしまうからだ。
コメント [MW147]: それだけですか?
久留米大学の道原・岩元の、障害児をもつ母親の抑うつに関する研究では、
「幼児期は育児
ストレスが高い時期であることに加え、発達障害の診断告知後の月日も浅く,診断をめぐ
る葛藤も少なくないのではないか。
」と述べられている。
(道原里奈・岩元澄子「発達障害
児をもつ母親の抑うつに関連する要因の研究―子どもと母親の属性とソーシャルサポート
に着目して―」82 頁 http://bungaku.kurume-u.ac.jp/img/other/psychology/2012/2012-9.pdf)
このことからも、前もって障害や病気を知っておくことである程度の心構えは重要なこと
であることが分かる。
コメント [MW148]: 「発達障害」は出生前
しかし、子供の見た目や知能で胚を選別するようになってしまうのは反対だ。なぜなら、
子供の人格を生まれてくる前から否定することになってしまうからである。
診断ではわかりません。遺伝子との関連が
明らかになっていないからです。
出生前診断を正しく子供のために使うようになるのか、それともただ親の満足のために
使うのかが今後の課題であるといえるのではないだろうか。
コメント [MW149]: 具体的にはどうすれ
ばよいですか?
24
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の講義を受けて私は病気に関する遺伝子検査ならば行っていいのではないかと思い
ました。理想的には障害者に対する配慮や設備が整っており理解のある社会であればいい
コメント [MW150]: 「行っていい」とは、
のですが、現実にはまだ障害者を受け入れられる社会ではないため、生まれて生きた子供
「異常が見つかったら中絶してもよい」と
が一生その病気等を抱えて生きていくことを考えると、健康な体のほうが望ましいのでは
とれますが、それで正しいですか?
ないかと考えます。一番病気などと長く付き合っていくことになるのはその子供自身であ
り、親がずっと支えていくことはできません。また病気以外の検査に関しては、
「「頭がよ
くて、運動や音楽の才能がある子どもになる胚以外は廃棄、という命の選択につながるの
では」と危惧する人も出てくるが、コリンズはそんな”理想の受精卵”を作るには遺伝子のバ
リエーションから考えて数十億個の胚が必要になるので、現実的に不可能」(1)であり、検
査は病気に限定して行われるべきだと思います。
コメント [MW151]: 思います、はやめまし
ょう。
参考
(1)香山リカ『新型出生前診断と「命の選択」
』祥伝社,2013.
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最近、妊娠できずに悩んでいる人が多いと聞く。しかし妊娠できる確率が 30%であるこ
コメント [MW152]: 間違っています。
とや、
夫婦の 10 組に 1 組が不妊症であることを知り、身近な問題だと感じるようになった。
テレビでよく特集されているのを観るが、それだけ注目されるようになり、悩んでいる人
が多いことが分かっても、健康保険の適応外であることは驚きだ。また、体外受精など不
コメント [MW153]: なぜ?そもそも健康
妊症で悩んでいる人への対策法もあるが、費用が大きいという問題も見逃せない。夫婦へ
保険は何のための保険ですか?
の精神的・身体的ダメージもあり、夫婦間で話し合い、協力していかなければならない問
題だ。
コメント [MW154]: それで解決ができま
すか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
6/27 の科学と人間の渡部先生の講義で、遺伝子操作について学んだ。講義中に体外受精
や顕微授精などの生殖補助技術や、着床前診断や羊水診断などの出生前診断があるという
ことを学んだ。講義中に渡部先生は出生前診断を受けたいかどうかのアンケートを行って
いた。アンケートの結果、受けない人が最も多かった。しかし、胎児の状態を知ることが
できるのならば、出生前診断を受けるべきだ。子供を産むかどうかは、母親や父親にとっ
て人生の重要な選択である。誰より健康な子供を、また、より能力の高い子供を求めるこ
とはごく普通である。自らの子孫を後世に残すのである。慎重になるべきだ。よって私は、
出生前診断を支持する。
コメント [MW155]: この文脈だと「異常が
ある場合は中絶する」ととれますが、それ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
で合っていますか?
25
科学の進歩により、健康保険の適応外であったり、精神的・身体的負担が大きいものの
生殖補助技術がある琴ことを知った。さらに日本には、10 組に 1 組の不妊のカップルが、
体外受精で生まれてくる子供の割合は 40 人に 1 人と、自分の予想より多かった。
確定診断や非確定診断をして、ダウン症などの病気や異常がないかを調べるが、もし異
常があればどうするのかは簡単な話ではない。もともとはこのように生まれる前に子供の
状態は分からなかった。しかし、今の時代では異常があると分かれば、産まないという判
断も出来る。知らず知らずのうちに異常な子供が生まれないように切り捨てていることに
違いはない。この判断の意識の違いも年月をかけて変化していくのだろう。授業でもアン
ケートの結果に先生がそういうふうに反応していた。この意識が進んでいくうちに、遺伝
子操作やクローン人間の着手に軽い気持ちでやりそうでとても怖い。今の人類にはあまり
にも科学が進んでいるのかもしれない。どんな子供が産まれようが覚悟してする。
コメント [MW156]: 何を「する」のです
か?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業では、遺伝子操作や発生の過程、生殖補助技術、出生前診断のことについて
学んだ。特に出生前診断は、現在、日本でも行われており、倫理的な問題であると言える。
自分の子供ができる限り、障害がなく健康であってほしいと望むのは、親として当然だろ
う。しかし、生まれる以前に命の選別を行うというのは、いかがなものだろう。JDS 日本
ダウン症協会大阪支部によると、出生前診断が広く受け入れられているイギリスでは、胎
児がダウン症であると確定した妊婦の約92%が妊娠中絶を行ったということである。こ
のことから、人間の命に対する倫理感が希薄になってきていると言える。この問題につい
コメント [MW157]: なぜ命に対する倫理
ては、深く考えていく必要がある。
観が希薄になっていると言えるのですか?
コメント [MW158]: どのように?
参考資料:JDS 日本ダウン症協会大阪支部「ダウン症ニュース Web」
http://www.jdsnews.jp/p/contentsview.php?content_id=0000001809
6/30 閲覧
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
授業の中で紹介されたドナーの姉妹のドラマがみたい。一度高校の生物の授業の時間に
コメント [MW159]: 8 人目。
見る機会があったらしいのですが、私は諸事情で見ることができなかったのでこの機会に
みたいと思った。授業で視聴できない場合は、夏休み中に DVD を個人で借りてみてみよう
と予定している。
授業について、今回は遺伝子や出産状況の話だった。
コメント [MW160]: 違います。
私は、出生前診断に 2 パターンあることを初めて知った。
私の身近な人では、出生前診断をしていなかったり、性別を知るためのエコー検査をし
ている人しかいなかったからだ。今では多くの人が確定診断をおこなっていることに驚い
た。また、新型出生前診断というものができていることも知らなかったし、体外受精で生
まれる子供が多くなっていることも知らなかった。
コメント [MW161]: エコー検査も出生前
診断に含まれます。
コメント [MW162]: 違います。羊水診断は
日本では 2%くらいしか行われていません。
26
倫理の問題として多く取り上げられるのにも関わらず、やはりそのような人々が増える
のは、自分の子供が健康でいてほしいという普遍の願いと、それを叶えられる技術がある
からだと思う。
コメント [MW163]: 思う、はやめましょう。
しかし、技術があるからといっても、勝手に大人の都合で体外で作った子供を、やはり
大人の勝手な都合で殺すというのは無責任だし、命を軽く見ているようで不快に感じてし
まった。
コメント [MW164]: なぜ体外?
コメント [MW165]: ではどうすればよい
と考えますか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業では生殖補助技術や出産前診断について詳しく教わった。徳島では体外受精
の補助などを行っていて子供ができづらい夫婦にとっては良い制度だと感じた。
コメント [MW166]: ここ数年、利用が制限
また、出産前診断は出産前の子供に遺伝的な病気がないかを調べるためには良い手段で
あるが、この診断で異常が確定した人の約 9 割が中絶したと教わった。出生前診断でせっ
かく宿った命が失われるならば、この診断はすべきではないのではと感じた。
される方向に向かっています。
コメント [y167]: 「感じる」はやめましょ
う。
コメント [MW168]: ではどうすればいい
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
遺伝子操作や生殖補助技術・出生前診断などは、
「健康で優秀な子どもが欲しい」という
親の思いを可能にする技術である。しかし、私はそのような技術を利用する気になれない。
と考えますか?
コメント [MW169]: 理由を書きましょう。
もちろん、私が大人になって結婚して子どもが欲しいと思ったとき、どのような社会情勢
になっているかは分からない。
この地球上に人間として「生まれてくる」ということはとても奇跡的なことだ。私は、
生まれようとしている命を取捨選択することができない。ただ、救世主兄弟のように、今
この世に生きている命を助けるために、体外受精・着床前診断などを行うことは仕方のな
いことだと考えている。
コメント [y170]: 理由や根拠を書くように。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
優生学とは、人類の遺伝的素質を向上または減退させる社会的要因を研究して,悪性の
遺伝的素質を淘汰し改善をはかることを目的とした応用遺伝学の一分野(出典:大辞林 第三
版)のことで19世紀末にイギリスで成立したものだ。だが、どうしてこのような学問が成
立したのかがわからない。この学問が「優劣な」遺伝子の増殖を促進するということは、
コメント [MW171]: 7 月 4 日の山口先生の
その逆に「劣等な」遺伝子は排除され、ここに格差が生じ貧富の差が生まれることになる。
授業を受けて理解できましたか?
今現在でも、世界各地で貧富の差が起こっているのは過去こういった事例があるからで、
今の社会問題にまで発展している。今後、こういった問題を一つずつ解決していく必要が
ある。
コメント [y172]: なぜ?
コメント [MW173]: 具体的にはどうすれ
ばよいと考えますか?
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日本で不妊のカップルの割合は 10 組に 1 組であり、7775 人の人が新型出生前診断を受
27
診している。この結果には驚いた。なぜなら、出生前診断は少人数しか受けていないとい
う思い込みがあったからだ。生殖補助技術についても、言葉は聞いたことがあってもその
内容については理解できていないことが多かった。これからは出生前診断を受診するのが
当たり前という社会になる可能性がある。将来的に出生前診断や生殖補助技術と関わる場
合があるかもしれないので、利点と問題点についてしっかり理解していきたい。
コメント [MW174]: しっかり理解してく
ださい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
新型出生前診断において、受けるか受けないかは個人の自由ではあるが、もし診断を受
けるであれば、羊水診断など確定診断ではなく新型出生前診断をうけるだろう。なぜなら、
コメント [MW175]: それで「陽性」となっ
羊水診断・絨毛検査は、染色体の数や遺伝子を調べるうえで 1/200~300 の確率で流産のリ
たときはどうしますか?
スクが生じるからである。しかし、病気以外の遺伝子操作はするべきではない。どんな子
供が生まれてこようと自分の子供には、変わりがないので愛情を注がなければいけないか
コメント [MW176]: なぜ?
らだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回は遺伝子操作と出生前診断についての授業だった。
特に、最近話題になっている出生前診断について授業で学べたのは、授業を受けた人全
員の将来関係してくる話であったのでとても有意義だった。出生前診断を受けるべきかと
いうのは難しい問題であるし、今すぐ簡単にその答えを出せるものでもない。また、今後
新たな出生前診断の方法が生まれる可能性もあり、自分たちの子の世代、孫の世代ではど
うなっているのかは全く想像できない。それゆえに、この問題については、一生考え続け
ていきたい。
コメント [y177]: 『コピペ本』p.72「ダメ
な結論一覧」を参照。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業を受ける前に、自分の身近に、子供を生めない人が何人かいるため、こうい
う人は珍しくないのかなと思っていた。なので、授業を受けて、やっぱりそうだったのか、
と思った。
自分は将来子供が欲しいとは思っているが、お金をかける、というよりも、お金をかけ
てまで相手につらい思いをさせることに抵抗がある。この考え方は感情的であまり良いこ
コメント [MW178]: 不妊治療のことです
とではないと思えるが、どうしてもそこにたどり着いてしまう。
か?もう少しわかりやすく書きましょう。
この問題は難しいな、と本当に思いました。
コメント [MW179]: 思う、はやめましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の講義で出生前診断のことを習ったが、自分はそれをただ凄い技術だとしか思って
いなかった。しかし、それが優生学につながると聞いて納得しつつも、少し驚いた。欠陥
が出ないようにするということはイコールで欠陥を持つ子供を産まれてこささせなくする
28
ということから目をそらしていたのだ。自分は優生学はあまり良くない学問だと思う。し
かし、優生学を肯定する技術に関して疑問を抱いていなかった。
コメント [MW180]: 思う、はやめましょう。
コメント [MW181]: 授業を通じて、いろい
ろ学んでいきましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
自分たちにとって最も好ましい胚を母体に戻すことが SF ではなくなっている。今回の授
業では詳しいことはわからなかったが、本当に実現したとして親は利用するのだろうか。
ゲームのように自分の子供を作成して何が楽しいのだろうか。子供がどんな容姿、知能、
身長であれすべてを受け入れて愛する。これは親が持つべき最低条件のはずだ。それを守
コメント [MW182]: なぜ?
れない、つまり自分の子供を作成するような親に私はなりたくない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
前回と比較すると、問題啓示のスピードはちょうどいいものでしたが、通常の授業内容
の方のページの切り替えが早いと感じました。
コメント [MW183]: 「授業内容」に対して
今週はありがとうございました、次回もよろしくお願いします。
のコメントを書きましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
適切な治療の準備をするために出生前診断を受けるのは良いが、異常が見つかったら中
絶をするために出生前診断を受けるのは良くないと思います。ダウン症や先天的病気の子
コメント [y184]: 「思う」を消して理由や
どもを受け入れられないというのは、差別につながると思います。
根拠を書くように。
コメント [MW185]: 自分の主観だけでコ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
メントを書くことはやめましょう。
今回の授業で、「健康で優秀な子供が欲しい」という親の思いを可能にする技術があると
言っていた。
確かに、そのような技術があれば、理想の子供ができるかもしれない。しかし、その技
術で子供を産む母親の人体や精神に負担がかかってしまうかもしれない。
コメント [MW186]: なぜ?
人体や精神に負担をかけてまで、理想の子供をつくる必要はないと、私は考える。
コメント [y187]: 「思う」
「考える」はやめ
ましょう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回の授業を通じて学んだことは染色体についてだ。なぜなら、ダウン症は「胎児の 21
コメント [MW188]: 自分の主観だけでコ
メントを書くことはやめましょう。
番染色体が 1 本多いことによっておこるということが分かったからだ。
コメント [MW189]: 90 分の授業で学んだ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ことが、たったそれだけですか?
29
Fly UP