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神奈川県津波避難タワー検討会報告書
神奈川県津波避難タワー 神奈川県津波避難タワー検討会報告書 タワー検討会報告書 平成23 平成23年 10月 23年10月 目 次 1 (ページ) はじめに ························································ 2 2 津波避難施設の状況 ·············································· 2 3 津波避難施設として津波避難タワーの選択 ·························· 2 4 津波避難タワーの位置づけ ········································ 2 5 津波避難タワー設置に当たっての手順、留意事項 ···················· 3 (1) 津波避難タワーの設置場所・規模等の検討 ························ 4 ア 設置場所の検討 ·············································· 4 イ 設置の規模の検討 ············································ 4 ウ 景観への配慮・法規制等の整理 ································ 4 (2) 津波避難タワーの設置主体の検討 ································ 5 (3) 津波避難タワーに付加すべき機能の検討 ·························· 6 (4) 平常時の利活用方法等の検討 ···································· 6 6 参 最後に・・・県による津波避難タワーのモデル設置の必要性 ············· 8 考 資 料 ········································· 10 - 1 - 1 はじめに ○ この検討会は、東日本大震災における被災の状況を踏まえて、県の関係 課と沿岸市町の代表とで、神奈川県において沿岸の住民や海水浴客等を津 波から守るための「津波避難タワー」の設置に向け、効果的な建設手法や 望ましい立地のあり方、設置にあたっての諸課題及びその対応策等を検討 することを目的として設置したものである。 ○ これまで、3回にわたって津波避難タワーの設置の可能性、設置の手順 や課題を中心に、学識者、事業者からのヒアリングなどを行って、津波避 難タワーの設置の方向性について検討してきた。 ○ これは、これまでの検討結果を報告書という形でまとめたものである。 2 津波避難施設の状況 ○ 参考資料に示すように、現在、行政が設置している「津波避難タワー」 などの避難施設は、次の4つに区分することができる。 【津波避難施設の区分】 ① 鉄骨構造で、上部に避難者用のステージがあるもので、一般的に 「津波避難タワー」(タスカルタワー)といわれるもの ② 津波発生時の緊急避難場所として活用するほか、平常時には住民の 憩いの場や防災意識向上のための活動拠点とする多目的型 ③ 地域住民の数や要介護者の現状を考え、多数の者が避難できるよう、 広い面積を確保した人工地盤型 ④ 地域に避難する適当な場所がないことから、新たな建物を建設して その上部利用を図ったり、既存建築物に外階段を設置したり、盛土を して避難場所を確保するもの ○ このうち、どのタイプの津波避難施設を検討対象とするのか、あるいは しないのかということに関しては、新たな津波浸水予測図の確定を受けて、 避難計画を策定する沿岸市町の地形上の特徴、避難先となる高台や高層建 築物の整備状況などを勘案して決定すべきものである。 3 津波避難施設として津波避難タワーの選択 2で整理したように、津波からの避難を検討する場合には、当該地域、施 設からの避難方策を検討することになるが、避難施設として津波避難タワー を選択した場合に留意すべき事項について、次項以降で整理する。 4 津波避難タワーの位置づけ ○ 津波からの避難は、迅速に安全な場所に避難させることが原則である。 ○ このためには、住民、海浜利用者等への迅速な情報伝達の徹底による確 実な避難が重要であることから、県では、沿岸市町と連携して、エリアメ 2 ールを活用した津波警報の伝達に取り組むとともに、津波警報等の伝達方 法の見直しやGPS波浪計の設置による迅速な津波警報の発表、緊急地震 速報のように津波警報を直接携帯電話等に配信する体制の整備を国に要望 しているところである。 ○ 加えて、沿岸の市町では、これまで東日本大震災を踏まえて、海抜表示 板の設置、津波ハザードマップの作成・配布、訓練、防災教育等を通じて、 迅速な避難行動を促すための取組みを強めている。 ○ また、今後、津波浸水想定検討部会において新たな津波浸水予測図が示 され、沿岸市町、施設管理者としての県では、この浸水予測図に基づく新 たな避難計画の策定が必要となる。 ○ この避難計画の策定に当たっては、本年9月28日に国の「東北地方太平 洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会報告」(以下 「専門委員会報告」という。)で示された考え方に基づき、「徒歩による 避難を原則として、地域の実情を踏まえつつ、できるだけ短時間で、津波 到達時間が短い地域では概ね5分程度で避難が可能となるようなまちづく りを目指すこと」を目標として、策定することが求められる。 東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会報告抜粋 ○ 最大クラスの津波に対しては、被害の最小化を主眼とする「減災」の考え方に基 づき、対策を講ずることが重要である。そのため、海岸保全施設等のハード対策 によって津波による被害をできるだけ軽減するとともに、それを超える津波に対 しては、防災教育の徹底やハザードマップの整備など、避難することを中心とす るソフト対策を重視しなければならない。 ○ 津波からの迅速かつ確実な避難を実現するため、徒歩による避難を原則として、 地域の実情を踏まえつつ、できるだけ短時間で、津波到達時間が短い地域では概 ね5分程度で避難が可能となるようなまちづくりを目指すべきである。ただし、 地形的条件や土地利用の実態など地域の状況により、このような対応が困難な地 域については、津波到達時間などを考慮して津波から避難する方策を十分に検討 することが必要である。 ○ 5 こうした観点から、本検討会においては、迅速な情報伝達、日頃からの 防災教育を通じて、津波警報発表時に迅速に避難地、避難場所、津波避難 ビルといった安全な場所への避難を促すことを基本に、専門委員会報告の 徒歩による概ね5分程度で避難を可能とするために、津波避難タワーを緊 急避難施設として位置づけることとした。 津波避難タワー設置に当たっての手順、留意事項 ○ 以下に、この検討会で検討した津波避難タワー設置の手順及び留意事項 を示すが、こうした内容の検討を行って、津波避難タワー設置を含めた避 難計画を策定し、地元自治会、関係者の理解を得て、事業化を図ることが 3 求められる。 (1) 津波避難タワーの設置場所・規模等の検討 ア 設置場所の検討 ○ 津波避難タワーを設置する場合は、その前提となる地区ごとあるい は特定の施設の区域ごとの避難計画を策定し、津波から避難するため の避難地や施設で十分対応可能かどうかを評価し、候補地を選定する 必要がある。 この場合、5分で避難することを前提に考えると、おおよそ半径 300mから400mに1箇所の避難地、避難場所が必要となる。 ○ なお、津波避難タワーを設置するよりも、既存施設、例えば立体駐 車場の高層化などにより避難施設を確保することが可能な場合もある ことから、二次災害に配慮しつつ、既存施設の活用も視野に入れた検 討が必要である。 ○ こうした評価をもとに地盤の状況を確認した上で適切な候補地を選 定する必要がある。特に、住民は、海に向かって避難するということ に抵抗があることから、そうしたことも考慮に入れた候補地の選定が 必要である。 イ 設置の規模の検討 ○ 設置する津波避難タワーは想定される津波の高さ以上であることは 当然であるが、想定避難者数のうち少しでも多くの避難者を収容でき るようにする必要がある。 ウ 景観への配慮・法規制等の整理 ○ 相模湾沿岸は、湘南海岸を中心として、これまで海岸の景観を第一 にまちづくりが進められてきており、それが観光地としての魅力とも なっている。 ○ 設置に当たっては、これまでのまちづくりの考え方にも配慮して、 景観に配慮して周辺景観に溶け込むようなデザイン、あるいは景観に マッチし、観光振興に寄与するデザインの検討が必要となる。 ○ また、津波避難タワーは、避難の性格上、津波の高さを超える高さ が求められるが、候補地には、風致地区、用途制限、さらには保安林 区域等の法規制等がかけられていることが想定される。その場合には、 計画段階からまちづくり部局と調整を図り、規制上建設が可能となる 方法、許認可上の整理を事前に行っておく必要がある。 ○ 特に、この点については、専門委員会報告においても、「住民等の 避難を軸に、土地利用、避難施設、防災施設などを組み合わせて、と りうる手段を尽くした総合的な津波対策の確立が必要である。」とさ れ、また、「今後、地震・津波対策の実効性を高めるために、地域防 4 災計画と都市計画が有機的に連携することが不可欠であることから、 防災部局と都市計画部局等の関連部局が共同して計画を作成するなど、 最大クラスの津波による浸水リスクを踏まえて、長期的な視点で安全 なまちづくりを進める必要がある。」という指摘がされており、地域 防災計画と都市計画の連携が求められるところである。 (2) 津波避難タワーの設置主体の検討 津波避難タワーを、地域の適当な避難場所や施設がない場合、あるいは 海岸沿岸部や沖合いにいる場合など、避難まで時間を要する者の緊急的な 避難施設として位置づけたときに、設置の主体としては、次のように考え られる。 ○ 津波避難タワーの設置主体は、災害対策基本法上、住民及び滞在者の 避難対策は、市町村が担うこととなっているところから考えると、沿岸 の市町が設置を担うことが原則と考えられる。 しかし、特に沿岸部を考えた場合、 ① 海岸利用者が最も増えるのは、海水浴期間であり、海水浴場開 設者(主に市町)にも一定の責務がある。 ② 沿岸区域には、都市公園、港湾、漁港といった利用を目的とし た施設があり、利用者のための避難対策は、基本的には施設管理 者の役割であると考えられる。この場合、施設周辺の逃げ遅れた 者の対応などを含めて周辺の施設管理者や沿岸市町と協議しなが ら避難対策を検討する中で設置主体を決定する必要がある。 ③ 単独の市町で対応できない場合に、広域自治体として県が市町 の避難対策を補完する役割がある。 ということもできる。 ○ そこで、津波避難タワーの設置主体については、沿岸市町による整備 を原則としつつ、沿岸の利用を目的とした施設については、沿岸市町の 避難計画との整合を図りつつ、その管理者が行うとともに、県と沿岸市 町との連携による整備により、設置を進めていくことを基本とすること が適当と考えられる。 ○ この考えを具体に示すと、次のような案が考えられる。 ① 地域住民、市町が開設した海水浴場の利用客への対策については、 沿岸の市町が設置する。 ② 都市公園、港湾、漁港の利用者への対策については、基本的には 当該施設管理者とする。ただし、当該施設内に様々な施設が併設さ れているケースもあり、また施設周辺の利用客への対応もあること から、周辺の施設の管理者を含めて協議する。 ③ 市町が開設者ではない海水浴場及び沿岸部の民間施設(水族館 等)の利用者のうち逃げ遅れた者については、当該施設の管理者が 5 責任を持って避難場所を確保するよう働きかける。 ○ さらに、①から③の考え方を前提に、例えば、県が用地を提供して市 町が整備する、あるいは市町が用地を提供して県が整備する、さらには 市町が整備する場合に県が財政的な支援を行うという方法等で、県、沿 岸市町が連携して取り組むことにより、設置促進を図り、地域全体の津 波被害の軽減を図る方策を検討する必要がある。 (3) 津波避難タワーに付加すべき機能の検討 ○ 津波避難タワーは、津波から住民等が緊急に避難する一時的な施設で あり、避難してきた住民は、津波が収束した以降、迅速に市町が指定し た避難所に避難する必要がある。 ○ このため、例えば、 ・ 津波により停電した場合の電力確保としての蓄電機能を持った太 陽光発電装置の設置 ・ 情報入手のためのラジオ、生命維持のための水・防寒具、さらに は、夜間避難所に移動するための懐中電灯 など、一時的な避難施設から迅速な避難所への移動を前提に、二次災害 を発生させないための最低限の資機材の整備を検討しておく必要がある。 (4) 平常時の利活用方法等の検討 ○ 津波避難タワーは、津波からの避難地や避難ビル等の施設と異なり、 災害発生時の利用しか想定していないため、平常時の利用が課題となる。 ○ そこで、例えば、 ・ オレンジフラッグの掲出場所(海岸近くの設置に限られる。) ・ ライフセーバーやマリンスポーツ関係者の監視場所 ・ 観光振興施設としての展望台 など、津波避難タワーという資源を生かした平常時の利活用方策を検討 する必要がある。 ○ また、利活用を進める場合には、利用者の事故等への対応も必要なこ とから、この両面での検討が必要である。 ○ 加えて、津波は昼間の発生だけではないことから、夜間管理、利活用 にも留意する必要がある。 ○ このほか、維持管理という面からみると、津波避難タワーの整備され る場所は、海の近くであることから塩害の影響についても検討する必要 があり、これによっては維持費の増大に繋がることから、設置に当たっ ては、設置後の維持のあり方も検討する必要がある。 津波避難タワー設置に当たっての手順、留意事項を表にまとめると次のとお りとなる。 6 表 津波避難タワー設置に向けての手順、諸課題 津波避難タワー設置に向けての手順 ① 修正津波浸水予測図の確定(県) ② 津波避難計画の検討 <視点> ・地域ごとの避難対象者の想定 ・地域ごとの高台、津波避難ビルへの最大避難者数の想定 検討すべき課題 →住民、海浜利用者、それ 以外の観光客の組み合わ せ 避難が難しい地域の避難方策の検討 津波避難タワーの選択、タワーへの避難者数の想定 ③ 津波避難タワーの設置場所・規模等の検討 <視点> ・設置場所→地盤等の状況を踏まえた候補地の選定。既存施設の改 修による対応 ・規 模→津波の高さ、津波避難タワーへの想定避難者数を収容 ・景観への配慮→景観に配慮し、観光振興に寄与するデザイン ・法規制の整理→タワーの高さを可能とする許認可上の整理 ④ 津波避難タワーの設置主体の検討 <視点> ・ 災害対策基本法、周辺施設を含めた施設管理の面から検討 ⑤ 津波避難タワーに付加すべき機能の検討 <視点> ・停電時における電力確保としての太陽光発電装置の設置 ・情報入手のためのラジオ、生命維持のための水・防寒具等の備蓄 ⑥ 平常時の利活用方法等の検討 <視点> ・オレンジフラッグの掲出場所(海岸近くの設置に限られる。) ・ライフセーバーやマリンスポーツ関係者の監視場所 ・観光振興施設としての展望台 ・夜間管理、利活用、塩害対策 →所有地がない場合の買収 の決定 →まちづくり、都市計画の 視点からの検討(風致、 保安林、用途等の整理) →安全に配慮した資機材の 必要性 →利活用が少ないとの批判 への対応 ⑦ 津波避難タワー設置を含めた避難計画の策定 →事業費抑制方策の検討 ⑧ 事業化(予算化) ⑨ 住民・関係者説明会の開催 ⑩ 建設工事・完成 7 →地元自治会、関係者の合 意 6 最後に・・・県による津波避難タワーのモデル設置の必要性 ○ これまで、3回にわたって、津波避難タワーの設置に向けた課題等をこの検討 会において検討してきたが、沿岸市町では新しい津波浸水予測図をもとにした津 波避難計画の見直しに期間を要すること、どのような場所に設置するのが適切な のか検討されていないこと、建設後の維持管理の内容や業務量が明らかでないこ と、設置及びその後の維持管理費用が想定できないこと等から、設置に向けた検 討が進んでいないのが現状である。 ○ このような状況を考えると、検討会としては、津波避難タワーの設置主体は原 則として沿岸の市町ではあるが、広域自治体としての県が、沿岸市町の検討を補 う観点から、沿岸市町の指針となるような津波避難タワーを設置し、設置、管理 に関する必要な情報の提供を行うことが、重要な方策であると考える。 ○ 沿岸地域には、県立都市公園、県管理の港湾や漁港などもあることから、適当 な候補地を県において選定し、モデルとして県が取り組むことが、沿岸市町の取 組みを促すことに繋がると考えられる。 8 9 参 考 資 10 料 津波避難施設の事例集 番号 施設名 場所 津波避難タワー(タスカルタワー) 規模 主体 構造 ()書きは推定 収容 完成 事業制度 建設費 参考 人数 年度 ()書きは推定 三重県市町 H15 村振興事業 貸付金 ― P12 70 H16 ― ― ― 70 H18 ― ― ― 100 H18 ― ― ― 70 〃 ― ― ― 高さ5.8m 延床面積40㎡ 80 〃 ― ― ― S造 高さ6.7m 延床面積20㎡ 40 〃 ― ― ― 町 S造 高さ5.8m 面積50㎡ 100 H19 ― 18,150千円 P13 1 畔名地区津波避難タワー 三重県志摩市大王町 畔名 市 S造 高さ5.6m 延床面積13㎡ (26) 2 ― 徳島県海部郡美波町 恵比須浜 ― S造 高さ5.8m 延床面積35㎡ 3 ― 和歌山県東牟婁郡串 本町串本 ― S造 高さ5.6m (延床面積35㎡) 4 ― 和歌山県東牟婁郡串 本町西向 ― S造 5 ― 三重県伊勢市二見町 今一色 ― S造 静岡県沼津市西浦立 保 ― S造 徳島県海部郡牟岐町 出羽島 ― 美波町日和佐浦地区津波 徳島県海部郡美波町 避難用タワー 日和佐浦 6 まもるタワー 7 8 ― 高さ6.0m 延床面積50㎡ 高さ5.8m (延床面積35㎡) 9 ― 和歌山県東牟婁郡串 本町田原 ― S造 高さ5.7m (延床面積35㎡) 70 〃 ― ― ― 10 ― 和歌山県東牟婁郡串 本町田並 ― S造 高さ5.7m (延床面積35㎡) 70 〃 ― ― ― 11 文里地区津波避難タワー 和歌山県田辺市文里 1丁目 市 S造 高さ7.8m (延床面積45㎡) 100 〃 ― 28,400千円 P14 12 ― 徳島県阿南市津乃峰 町新浜 ― S造 高さ6.0m (延床面積35㎡) 70 H20 ― ― ― 13 ― 三重県度会郡大紀町 錦 ― S造 高さ6.7m (延床面積45㎡) 100 〃 ― ― ― 14 ― 徳島県海部郡牟岐町 牟岐小学校 ― S造 高さ7.9m (延床面積50㎡) 100 〃 ― ― ― 15 ― 三重県熊野市新鹿町 ― S造 高さ6.0m (延床面積40㎡) 80 〃 ― ― ― 16 ― 静岡県沼津市内浦重 須 ― S造 高さ10.56m (延床面積80㎡) 80 H21 ― ― ― 17 ― 徳島県海陽町宍喰浦 ― S造 高さ7.04m (延床面積100㎡) 200 〃 ― ― ― 18 ― 和歌山県白浜町富田 ― S造 高さ7.8m (延床面積50㎡) 100 〃 ― ― ― 19 ― 静岡県沼津市木負 ― S造 高さ9.0m (延床面積40㎡) 80 〃 ― ― ― 20 ― 徳島県海陽町浅川 ― S造 高さ6.0m 延床面積37㎡ 70 〃 ― 25,000千円 ― 高さ最大16m 延床面積319㎡ (638) H10 700 H17 多目的津波避難タワー 防災まちづく 138,548千円 り事業 21 錦タワー 三重県大紀町錦 町 RC造5F 22 甲浦港海岸人工地盤 高知県甲浦港海岸 県 RC造 23 望海橋 北海道奥尻町青苗地 区 国 RC造2F 高さ6.6m 延床面積4,650㎡ (9,300) 24 山下地区津波避難場所 徳島県海部町鞆浦字 山下 町 RC造 高さ5.6m 避難スペース417㎡ (834) H14 25 国府漁村センター緊急避 三重県志摩市阿児町 難所 国府 市 RC造 高さ9m 延床面積434㎡ (868) 三重県緊急 H16 地震対策促 進事業 ― P19 26 能代港中島地区緑地 県 築山 高さCDL+6.2m 築山面積350㎡ (700) H12 港湾環境整 備事業 ― P20 人工地盤 その他 秋田県能代市中嶋 高さDL+11.5m 面積700㎡ 11 ― 災害に強い H12 漁港漁村づく り事業 P15 473,340千円 P16 ― P17 防災まちづく 119,026千円 り事業 P18 12 項目 内容 施設名 美波町日和佐浦地区津波避難用タワー 場所 徳島県美波町日和佐浦地区 事業の背景 日和佐浦地区は海に面しており、町は南海・東南海地震で約 六メートルの津波に襲われ、約三メートルの浸水被害が出ると 予測している。 目的 南海・東南海地震に備え、美波町が日和佐浦の県有地に建設 していた日和佐浦地区津波避難タワーが完成した。 タワーは鉄骨造りで高さ七メートル。地震発生時には階段を 上がり、ステージに避難する。簡易トイレなどを入れる倉庫や 発光ダイオード(LED)の誘導灯も設けた。 構造・規模 鉄 骨 造 、デ ッ キ部高 さ 5.8m、延べ床面積 50 ㎡ 収容人数 約 100 名 工期 平成 19 年9月3日竣工 利用した事 不明 業制度 事業費 18,150 千円 13 項目 施設名 内容 も り 文里 地区津波避難タワー 場所 和歌山県田辺市文里一丁目 736-251 事業の背景 田辺市は、昭和 21 年 12 月 21 日に発生した昭和南海地震に 伴う津波の来襲により大きな被害を受けた経緯がある。 また、和歌山県では、近い将来、発生が懸念されている東 海・東南海・南海地震が同時発生した場合、田辺市の文里地区 沿岸地域に対し、巨大津波の第1波が 25 分という極めて早い 時間で押し寄せ、また、最大津波浸水深は 5 メートル以上に なると予測している。 目的 田辺市では、文里地区の沿岸地域を津波の到達時間までに安 全な高台へ避難することが困難な地域の一つとして抽出し、和 歌山県は、平成 19 年 6 月に津波避難困難地域として公表し た。 文里地区津波避難タワーは、文里地区における津波避難困難 地域にお住まいの方々が、津波発生時に緊急一時避難場所とし て活用するための施設として建設した。 構造・規模 鉄 骨 造 、デ ッ キ部高 さ 7.8m、延べ床面積 45 ㎡ 収容人数 約 100 名 工期 平成 20 年 1 月~3 月 利用した事 不明 業制度 事業費 28,400 千円 14 15 項目 内容 施設名 甲浦港海岸人工地盤 場所 高知県甲浦港海岸 事業の背景 南海地震・津波による浸水が想定されているが、河川に囲ま れている地域については避難が非常に困難となることが予想さ れ、また、地区の約 40%が 60 歳以上の高齢者であることを考 慮し、施設を整備した。 目的 海岸利用者 600 人、背後住民 100 人が避難できる施設を整 備した。 安政南海地震による津波高 DL+7.54m に対して人工地盤高 は DL+11.5m であり約4mの余裕がある。 構造・規模 鉄 骨 造 、デ ッ キ部高 さ 太陽光発電設備 DL+11.5m 、デッキ面積 700 ㎡ 収容人数 約 700 名 工期 平成 13 年度~17 年度 利用した事 不明 業制度 事業費 473,400 千円 16 17 18 19 20 (参 考) 1 検討会の 検討会の構成員 № 1 2 3 4 5 6 7 8 9 局・市町 政策局 安全防災局 環境農政局 県土整備局 藤沢市 茅ヶ崎市 平塚市 大磯町 真鶴町 № 局・市町 1 知事室 2 県土整備局 ※オブザーバー 所 属 政策総務課 災害対策課 太陽光発電推進課 砂防海岸課 災害対策課 防災対策課 防災危機管理課 危機管理対策課 環境防災課 職 特定課題担当課長 課長 課長 課長 主幹 課長補佐 課長代理 副主幹 主幹 所 属 調査課 都市公園課 職 技幹 課長 回 氏 今部 神山 山口 小内 田遠 長谷川 山田 早崎 長沼 名 備 考 一良 光 義 座長 健太郎 薫 昌之 雄一 透 薫 隆 氏 名 備 考 竹内章裕 山中孝文 時 期 検 討 内 容 9月15日(準備会) 津波避難タワー設置の可能性と課題 1 9月27日 ・津波避難タワー設置の可能性と課題 ・設置が想定される場所 2 10月12日 ・学識・事業者からのヒアリング ・太陽光発電設備の併設の可能性と課題 ・津波避難タワー設置に向けての手順、諸課題 3 10月28日 ・太陽光発電設備の併設した津波避難タワー設置に向 けての手順、諸課題、モデルケースの検討 ・まとめ 2 検討会の 検討会の開催状況 21