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親と子どもの健康づくりの推進(PDF:423KB)
2 親と子どもの健康づくりの推進 (1)妊娠期・乳幼児期からの健康づくり <現状と課題> 出産、育児は、未体験の連続であり、多くの母親は、子どもの発達の遅れや障害、疾 病などに対する不安を抱えています。 すべての母親が、妊娠・出産やその後の育児を安心して行うために、妊娠・出産から 乳幼児期における健康診査や保健指導の充実を図り、総合的に継続した母子の健康と子 どもが健やかに育つ環境整備が必要になります。 さらに、妊娠・出産の経過に満足することが、前向きに子育てをすることにつながる ことから、地域全体で妊娠・出産をサポートするよう、環境の整備が必要になります。 市民アンケートからの自由意見 ・健診時の待ち時間の解消と対策を考慮して欲しい。 ・インフルエンザなどの予防接種に助成して欲しい。 ・予防接種、乳幼児健診の時間、場所、回数に配慮して欲しい。 <施策の方向性> 母子健康手帳の発行の際に、妊婦健康診査の受診を勧めたり、乳幼児健康診査において、 精密検査、治療が必要と認められた際には、医療機関の紹介や受診の勧奨を行い、異常の 早期発見に努めていきます。 <事業内容> ①両親学級・父親学級の開催 事業推進課 母親や父親を対象に妊娠中の生活、出産や育児について学ぶ機会を提 保健センター 供することで、育児不安の軽減を図るとともに地域における仲間づく りを促し、楽しく子育てができるよう支援します。 ②電話・来所相談の充実 電話相談や来所による面接により育児不安の軽減が図れるよう相談体 保健センター 制の充実を図ります。 ③妊娠の届出・母子健康手帳の交付の普及啓発 妊娠期から一貫した健康状態などを記録する母子健康手帳を交付し、 市民課 母子保健の知識の普及を図ります。また、妊産婦や乳幼児を的確に把 保健センター 握し、必要な健康診査、保健指導などの母子保健に関する行政サービ スについての情報提供を図ります。 - 36 - ④乳幼児医療費助成制度などの普及啓発 事業推進課 乳幼児医療費助成制度、ひとり親家庭等医療費支給制度、重度心身障 福祉課 害者医療費給付制度などの医療費助成制度の普及啓発を図ります。 子育て支援課 ⑤妊婦健康診査の普及啓発 安全な分娩と健康な子どもの出産のため、妊婦健康診査の普及・徹底 保健センター を図ります。 ⑥乳幼児健康診査の充実 乳幼児健康診査を行い、病気の早期発見を行うとともに、親が子ども 保健センター の成長を確認し安心して子育てができるように支援します。 ⑦乳幼児精密健康診査の推進 乳幼児健康診査を受けた後、さらに詳しい検査が必要な乳幼児に対し 保健センター て、委託医療機関で精密健康診断を実施して早期の診断、治療への結 びつけを図ります。 ⑧発達健康診査の充実 身体面・精神面の問題を早期に発見し、必要に応じて治療、療育へ結 保健センター びつけるとともに、親子が抱える不安の軽減を図ります。 ⑨予防接種の推進 様々な感染症から子どもを守り、公衆衛生の向上を図るため、予防接 保健センター 種の推進を図ります。 ⑩母子保健推進員による訪問活動の推進 妊産婦や乳幼児を持つ母親を訪問し、乳幼児健康診査・予防接種など 保健センター の母子保健に関する情報提供を行うとともに、子育てに関する身近な 相談を行うことにより、育児不安の軽減を図ります。 ⑪妊産婦・新生児訪問指導の推進 妊産婦・新生児を対象に助産師、保健師が家庭訪問し、新生児の発育 保健センター 発達や育児の方法などについてアドバイスを行い、育児不安の解消を 図ります。 ⑫親子教室・親子教室OB会の開催 親子教室では、発達に遅れが見られる幼児や親子関係がスムーズにい 子育て支援課 かない親子に対して、小集団遊びや親子遊びを通して幼児の発達を促 保健センター すとともに、保護者が幼児の発達段階を受け止め、適切な関わりがで きるように具体的な関わり方を助言していきます。さらに、親子教室 OB会では、就学に関する情報提供を行うとともに、保護者同志の情 報交換の機会を提供します。 ⑬子どもの虫歯予防事業の実施 1歳6か月児健診時などに歯みがき指導を実施し、虫歯の予防を図る とともに、歯科保健への意識向上を促します。 - 37 - 保健センター (2)小児医療の充実 <現状と課題> 少子化が急速に進む中、子どもの健やかな成長を支援するとともに、安心して子ども を生み、健やかに育てることのできる環境づくりのためには、小児医療体制の充実が重 要になります。 市民アンケートからの自由意見 ・乳幼児医療費助成制度の年齢枠拡大。 ・乳幼児医療費助成制度申請手続きの簡素化や窓口払いの廃止。 ・休日、夜間診療体制、小児医療体制を整えて欲しい。 <施策の方向性> かかりつけ医が終了した後に容態が急変し、夜間などにも緊急な治療が適切に受けら れるよう、小児救急医療体制の充実に努めていきます。 <事業内容> ①小児救急医療体制の充実 事業推進課 子どもが、突発的な事故や病気のときに適切な医療が受けられるよう 保健センター 関係機関と連携して救急医療体制の充実を図ります。 (3)思春期における健康づくり <現状と課題> 近年、特に思春期において、人工妊娠中絶や性感染症罹患率の増加などの問題があり ます。また、未成年者の喫煙や飲酒、薬物の使用は、健康に悪影響を与えています。 このため、性や性感染症予防に関する正しい知識の普及や飲酒、喫煙、薬物に関する 教育を充実するとともに、相談体制の確立が必要になります。 <施策の方向性> 児童、生徒を対象として性感染症、喫煙、薬物などによる人体への影響についての理 解、関心を深めるための講座を開催するなど意識の啓発に努めていきます。 <事業内容> ①性や性感染症予防に関する正しい知識の普及 事業推進課 思春期の性や性感染症予防に関する正しい知識の普及を図り、子ども 保健センター の心と体の健全な育成を図ります。 学校教育課 ②喫煙、飲酒防止教育、薬物乱用防止教育の充実 喫煙,飲酒,薬物などによる健康問題について、児童・生徒及び保護 保健センター 者に対する健康教育などを充実し、知識の普及を図ります。また、相 学校教育課 談体制の充実を図ります。 - 38 - (4)食育の推進 <現状と課題> 近年の食生活においては、朝食を摂らなかったり、偏食をするなどの食習慣の乱れが、 子どもの心と体の健康問題に大きく関係しています。食べたい時に食べられる、物の豊 かな時代であるからこそ、乳幼児期から望ましい食習慣を身につけさせ、健康な体を育 成することが大切です。また、食を通じて豊かな人間性の育成、家族関係をつくること により、心身の健全な子どもを育成することが求められています。 さらに、健康な子どもを出産することは、すべての母親の願いであり、そのためには 妊産婦の健康の確保を図ることが大切です。このことから、妊娠前から適切な食生活の 重要性を含め、食に対する学習の機会を設ける必要があります。 市民アンケートからの自由意見 ・食材にこだわり安心、安全な給食を提供して欲しい。 ・給食の自校方式はとても恵まれていてありがたいと思う。 <施策の方向性> 食に関する学習会などを充実させ、子育て家庭に対し食への関心を高め、より良い食 のあり方について、一層の意識啓発を図っていきます。 さらに、効果的に食育を推進するためには、適切かつ一貫した情報提供が重要なこと から、関係機関との連携を図っていきます。 <事業内容> ①食に関わる団体の活動支援 事業推進課 食を通しての健康づくりを地域に広げていくために、食に関わる団体 商工課 の活動を支援します。 農政課 保健センター ②食に関する学習会などの開催 食事のあり方や望ましい食生活習慣を確立させるための講話、調理実 農政課 習、相談会などを開催し、食に関する情報の普及啓発を図ります。 勤労青少年ホーム 子育て支援課 保健センター 学校教育課 社会教育課 中央公民館 ③食育の推進連携体制の充実 子どもの健全育成のために不可欠な食について、子どもの発達段階に 応じて、様々な関係機関・団体と連携を取りながら、共通認識を持 ち、幅広い観点で食育が推進できるように連携体制の充実を図りま す。 - 39 - 農政課 子育て支援課 保健センター 学校教育課