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15・16
15 世界に向けた滞在型観光地づくりの推進 (内閣府、法務省、外務省、財務省、国土交通省) 本道観光が観光立国・日本をリードし、持続的に発展するため、外国人観光 客の誘致促進に向けた取組や魅力ある滞在型観光地づくりの推進を図るなど、 国際競争力の強化に向けた施策の推進が必要である。 【提案・要望事項】 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 「北海道観光振興特別措置法」の早期制定 ビジット・ジャパン事業の加速的推進 ビザの免除や数次ビザ適用国の拡大など、ビザ発給要件の更なる緩和 統合型リゾート(IR)の整備推進に向けた制度上の措置 観光客受入体制整備の推進 夏期における電力需要低減にも資する長期休暇制度等の導入 【提案・要望の理由・背景】 本道観光の持続的発展を図り、観光立国・日本をリードしていくため、本 道の観光振興に関する施策実施に必要な財政上、税制上又は金融上の特別の 措置などを内容とする「北海道観光振興特別措置法」の早期制定が必要であ る。 ◆ 道では、海外からの観光客の誘致に積極的に取り組んできたところである が、北海道が持つ可能性を最大限発揮し、国が進める観光立国実現へ貢献す るためには、ビジット・ジャパン事業を加速的に推進し、地域における取組 に対する支援強化も含め、積極的な誘客施策を展開することが必要である。 ◆ 現在、観光客に対する査証免除措置がとられていない中国やインドネシ ア、ロシアなどにおいては、査証申請者の負担軽減を図ることで市場拡大に つながる可能性が非常に高いことから、更なる訪日査証制度の緩和が必要で ある。 中国については、今後とも成長が期待できる大きな市場であることから、 中国人に人気の高い北海道経由で全国各地に中国人観光客を誘導するために も、早急に、北海道を訪問対象地とする訪日個人観光数次ビザの導入が必要 である。 ◆ 観光分野の国際競争力を強化し、国が進める観光立国実現を図るために は、本道が持つ優位性や潜在力を生かすことのできる統合型リゾート(IR) の整備推進に向けた制度上の措置が必要である。 ◆ 国際競争力の高い魅力ある観光地の形成を促進するため、観光客の利便性 向上に資する外国語併記の観光案内標識の設置をはじめ、無料公衆無線LA Nの整備、景観を阻害する廃屋の撤去など、観光客の受入体制整備を促進す るためのハード整備を含めた支援制度や、観光地域ブランド確立支援事業の 拡充・強化が必要であるとともに、観光地域づくりプラットフォーム設立と いった同事業の条件に限定されない支援制度の創設が必要である。 ◆ 夏期のエネルギー消費量抑制のため、気温や湿度が低く過ごしやすい地域 において長期滞在や長期旅行ができるよう、長期休暇取得を促進する制度の 創設や冷涼な本道等他地域への移動・滞在を促す施策の導入が必要である。 15 ■訪日観光査証の状況(アジア地域)〔平成26年7月10日現在〕 ○査証免除措置国・地域 韓国、台湾、香港、シンガポール、タイ、マレーシア、ブルネイ、マカオ ○査証発給国 中国、インドネシア、ベトナム、インド など (中国以外は、データなし) 訪日外国人来道者数(実人数)の推移(人) 900,000 790,400 800,000 700,000 102,200 600,000 513,650 500,000 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 400,000 60,000 300,000 200,000 40,000 100,000 15,650 20,000 0 0 H17 H18 H19 H20 H21 中国 H22 H23 H24 外国人 《中国訪日観光査証 緩和の経緯》 2000年 団体観光 ビザ解禁 発給対象 地域の 段階的拡大 2005年 団体観光ビザ 中国全土対象 2008年3月 家族観光ビザ の発給(試行) 2009年7月 一部地域(北京、上海、広州) で個人観光査証の発給(試行) 2010年7月1日∼在外公館における査証審査体制の整備を図りつつ、以下の措置 ①「一定の条件」の緩和( 「十分な経済力を有する者」 ⇒ 「一定の職業上の地位及び経済力を有する者」) ②申請受付公館の拡大(3公館)⇒7公館[中国本土の全公館] ③取扱旅行会社の拡大 2011年7月1日∼沖縄数次ビザの導入 ①1回目は必ず沖縄を訪問。2回目以降は制限なし ②3年以内であれば何回でも入国可 2011年9月∼発給要件の緩和 ①「一定職業上の地位要件」の緩和 ②滞在期間の延長(15日→15日又は30日) 2012年7月1日∼東北3県(岩手県、宮城県、福島県)数次ビザの導入 ①1回目は必ず三県のいずれかの県を訪問。2回目以降は制限なし ②3年以内であれば何回でも入国可 ■道内の観光圏〔平成26年7月4日現在〕 観光地域づくりプラットフォームのイメージ 市場(含む 旅行代理店、旅行者、消費者 等) 観光地域づくりプラットフォーム (法人格を有する事業体) 地域資源 (宿泊施設) 地域資源 (体験施設) 地域資源 (お土産) 観光協会 地域資源 (農業) 16 東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催効果の 波及に向けた施策の推進 (内閣官房、文部科学省、農林水産省、国土交通省 ) 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴う様々な波及 効果を、本道の経済活性化や地域振興に結びつけるため、スポーツ・文化の振 興をはじめ、食・観光の振興や国際交流の促進、共生社会の構築など、地域の 多様な取組に対して積極的な支援が必要である。 【提案・要望事項】 ○ ○ ○ ○ ○ スポーツ環境の向上に向けた施設整備に対する支援制度の充実強化 海外選手団の事前合宿誘致に対する支援 戦略的な選手強化への支援や財政措置の充実 道産食材・木材など地域資源の活用に向けた取組に対する支援 「民族共生の象徴となる空間」の整備などアイヌ文化理解の促進 【提案・要望の理由・背景】 ◆ 東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は、スポーツの振興をは じめ、食や観光などの豊富な資源の発信、事前合宿の誘致などを通じ、本道の 多様な魅力を世界に発信する絶好の機会である。 ◆ 障がい者や高齢者など誰もが安全かつ快適にスポーツを楽しむことができる よう、スポーツ施設のバリアフリー化や老朽更新等に対する支援のほか、都市 公園等事業における補助採択要件の緩和や必要な備品に対する支援制度の創設 など、スポーツ環境の向上に向けた支援を充実・強化させる必要がある。 ◆ 地域における事前合宿誘致の取組を円滑に進めることができるよう、国に よる地域への積極的な情報提供などの支援が必要である。 ◆ 東京オリンピック・パラリンピックに向けたトップアスリートの育成・強 化につなげるため、地域が行う有望選手の発掘や育成の取組を継続的に実施 できるよう、国において、専門家の派遣や適切な財政支援が必要である。 ◆ 本道の安全かつ良質な食材や木材・木製品など、多様な道産資源が選手村等 において積極的に活用されるような仕組みづくりが必要である。 ◆ 今後のアイヌ政策の着実な推進を図るため、国が主体となった「民族共生の 象徴となる空間」の整備や大会開会式等でのアイヌ文化の発信などにより、ア イヌ文化に対する理解を促進することが必要である。 16 ■東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた 事前合宿誘致(夏季競技)の受入意向がある市町村の状況 H26.7.3現在 1 市町村名 オリン ピッ ク 夕 張 市 陸上 ,ハンドボ ール 等 ボ ッチ ャ,5・ 7人制 サッカ ー等 パ ラ リン ピッ ク 2 岩見沢市 ― ゴール ボ ール ,卓球 等 3 美 唄 市 ― 検 討中 4 芦 別 市 陸上 ,バス ケ ,柔道 等 シッテ ィング バレー等 5 滝 川 市 ハンドボ ール ,フ ェ ンシング 等 柔 道,ウ ィル チ ェ アラ グ ビー等 6 深 川 市 陸上 ,テ ニ ス ,バス ケ 等 陸 上競 技 7 札 幌 市 競泳 ,サッカー,ボ クシング 等 アーチ ェ リー,ゴール ボ ール 等 8 水泳 ,サッカ サッカ ー等 等 江 別 市 陸上 ,水泳 陸 上,5・ 上 5 7人 制サッカ ー等 等 9 千 歳 市 陸上 ,サッカー,バレー等 卓 球,車い すバス ケ 10 北 広 島 市 バレー,バドミント ン,ゴル フ 等 車 い すバス ケ 等 11 泊 ボ ッチ ャ,ゴール ボ ール 等 村 ハンドボ ール ,バドミント ン等 12 室 蘭 市 陸上 ,サッカー 陸 上,5・ 7人 制サッカ ー 13 苫 小 牧 市 陸上 ,水泳 ,サッカ ー等 陸 上,柔道 ,卓球 14 登 別 市 検討 中 検 討中 15 伊 達 市 陸上 ,サッカー,バレー等 車 い すフ ェ ンシング 等 16 浦 河 町 馬術 ― 17 函 館 市 検討 中 検 討中 18 北 斗 市 陸上 ,サッカー,,バス ケ 等 陸 上,ボ ッチ ャ等 19 七 飯 町 陸上 ,サッカー ― 20 長 万 部 町 バレー,卓球 バレ 卓球 ,テ テ コン ドー等 ド 等 ― 21 旭 川 市 検討 中 検 討中 22 士 別 市 陸上 ,ウ エ イト リフ テ ィング 等 陸 上,パ ワーリフ テ ィング 23 名 寄 市 サッカ ー ― 24 愛 別 町 柔道 ― 25 東 川 町 ト ラ イアス ロ ン ― 26 和 寒 町 バレー,卓球 ,バドミント ン ― 27 美 深 町 体操 ( ト ラ ンポリン) ― 28 稚 内 市 サッカ ー,卓 球,ラグ ビー等 5・ 7人 制サッカー,卓球 等 29 北 見 市 サッカ ー,柔 道,ラグ ビー等 陸 上,柔道 30 網 走 市 陸上 ,サッカー,ラグ ビー 陸上 31 紋 別 市 競泳 ,ハンドボ ール ,卓球 等 水 泳,卓球 ,車い すバス ケ 32 美 幌 町 陸上 ,卓球 卓球 ,ラ ラ グ ビー等 ビ 等 陸 上,5・ 上 5 7人 制サッカ ー等 等 33 津 別 町 体操 ,柔道 ,テ コ ンドー等 ボ ッチ ャ,ゴール ボ ール 等 34 湧 別 町 テ ニ ス ,バドミント ン等 卓 球,車い すバス ケ 35 帯 広 市 陸上 ,水泳 ,サッカ ー等 水 泳,車い すテ ニ ス 等 36 士 幌 町 卓球 ,柔道 ,バドミント ン等 柔 道,シッテ ィング バレー等 37 新 得 町 サッカ ー,柔 道,テ コンドー等 柔 道,卓球 ,車い すバス ケ 等 38 釧 路 市 体操 ,バス ケ ,卓球 ,柔道 等 ― 39 浜 中 町 バレー卓 球 ,バドミント ン等 卓 球,車い すバス ケ 等 40 標 茶 町 陸上 ,自転 車 ,卓球 ,柔 道等 陸 上,自転 車,柔 道等 41 弟 子 屈 町 陸上 ,バス ケ ,自転 車等 車 い すバス ケ 42 中 標 津 町 サッカ ー,バレー,ラ グ ビー等 ― 合計 42市町村:オ リ ンヒ ゚ック24競技、ハ ゚ラ リ ンヒ ゚ック17競技 ※このほか、 冬季競技の合宿受入意向 27市町村 17競技 ■ アイヌ政策の推進 ○「民族共生の象徴となる空間」の整備 ■道内におけるジュニアアスリート育成の取組 スポーツチャレンジ教室の様子 象徴空間の整備に向けたロードマップ ■本道の良質な木材・木製品の活用 施設の木造化・内装木質化 象徴空間のゾーニングイメージ アイヌ古式舞踊