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無線LAN機能を効果的に 利用できる「PASSAGE DUPLE」 連絡を

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無線LAN機能を効果的に 利用できる「PASSAGE DUPLE」 連絡を
今回は、企業向け通信システム
「 PASSAGE DUPLE( パ ッ セ ー
ジ・デュプレ)」の主な機能とその
のエリアの内外を問わず、FOMA
に済む。サーバに社内からアクセス
経由での発着信ができる。
する場合は無線 LAN 経由のため、
もう1つのメリットは、Web ア
通信費用は不要。データ通信速度は
プリケーションとの親和性が高いこ
最大 11Mbit /秒と、高速通信を実
とである。N900iL は、通常の i モー
現している。もちろん、社外では i
ド用ブラウザと同様、無線 LAN ブ
モード経由で利用が可能なため、社
ラウザも利用できる。社内ではこの
内外を問わずに Web アプリケーシ
NTT ドコモは、第三世代携帯電
ブラウザから、無線 LAN 経由でイ
ョンを活用できる。
話「FOMA」に無線 LAN 機能を搭
ントラネットのサーバにアクセスす
載した端末「N900iL」を開発、そ
ることが可能である。さらに、グル
れに対応した新しい事業所コードレ
ープウェアを利用すれば、社員のス
スシステム「PASSAGE DUPLE
ケジュールや連絡先などの情報をパ
PASSAGE DUPLE では、Web
(パッセージ・デュプレ)」の提供を
ソコンだけでなく携帯電話の画面か
アプリケーションとの連携以外に
11 月 16 日に開始した(一部地域を
ら閲覧することもできる。また、社
も、携帯電話機側に無線 LAN のた
除く)
。
員の電話番号などをサーバで一元管
めの付加機能を備えている。その1
PASSAGE DUPLE の大きな特長
理しておくことで、携帯電話が変更
つがプレゼンス機能である(図1参
はもちろん無線 LAN を利用できる
されてもデータ更新の手間を取らず
照)
。この機能により、予め登録して
利用イメージを紹介する。
無線 LAN 機能を効果的に
利用できる「PASSAGE DUPLE」
連絡をすばやく的確に伝える
「プレゼンス機能」
ことにあるが、これに対するメリッ
トは大きく分けて2つある。
プレゼンスサーバ
呼制御サーバ
1つは、無線 LAN システム上で
社内LAN
内線電話を利用できることである。
内線電話の制御には SIP を利用する
ため、企業は専用の SIP サーバを社
AP
AP
内に設置して、IP 電話内線網を構
築する仕組みである。この他にも無
線アクセス・ポイントや専用の無線
LAN スイッチなども、企業が自営
の設備として用意する。支店など他
の拠点とも IP-VPN や広域イーサネ
ットなどの WAN サービスで接続す
れば、無線 LAN 経由で内線通話が
可能となる。また、当然無線 LAN
110
図1
プレゼンス連携のイメージ図
2004 Vol.41 No.12
おいたメンバーの状況が携帯電話の
が可能である。
なお、プレゼンス機能には、別途
画面に表示され、視覚的にわかる仕
組みとなっている。例えば「電話中」
プレゼンスサーバが必要となる。
「会議中」「出張中」などの詳細情報
して再設計が必要な場合あり)
。
設計にあたってはまず、企業規模
やシステム内容に合わせて、ユーザ
や「オフライン(外出中)
」など、サ
ーバが自動で検知する情報に加え
ードルは低くなる(音声通話を想定
内線通信エリアを拡大し
拠点間接続も可能に
ー企業のセキュリティレベルや携帯
電話機の台数、設置するエリアなど
をユーザーが随時設定し、表示させ
PASSAGE DUPLE は、本社と支
の基本的な調査を実施する。そして
ることもできる。もう1つは、簡単
店など、離れた拠点同士でも、
企業内に無線 LAN アクセス・ポイ
な文章を即座に相手に送信する「イ
LAN 接続ができていれば、本社に
ントを何台設置するか等の具体的な
ンスタントメッセージ(IM)」であ
設置した呼制御サーバで一元管理で
設計を行う。
る。IMの文字入力には、頻繁に利用
きるため、どの拠点でも同じ内線番
NTT ドコモは当面、「N900i」を
するメッセージを事前に登録してお
号で通話ができる。しかも拠点のビ
ベースに無線 LAN のインタフェー
くことも可能である。
ジネスホンを削減することもできる
スを搭載し、専用のメニュー画面を
ので、運用・保守・管理費の削減を
備えた「N900iL」を提供していく。
実現することができる(図2参照)。
連続待ち受け時間は FOMA と無線
これらの機能を組み合わせれば、
さらに機能的な使い方ができる。例
LAN のデュアルモードで約 150 時
えば、午後からの会議が急遽変更と
なった場合、まずプレゼンス機能で
メンバーの現在の状態を確認し、来
内線機能や認証技術の充実で
高機能な無線 LAN 環境を実現
間、連続通話時間は FOMA モード
で約 140 分、無線 LAN モードで約
客中の社員にはインスタントメッセ
PASSAGE DUPLE 導入時にはユ
160 分である。無線 LAN の仕様は
ージで即座に「変更」のメッセージ
ーザー企業に合ったシステム構築を
IEEE802.11b 方式に準拠し暗号化に
を送信する。メッセージを受けた社
実施するが、この際に、すでに社内
WEP、認証に IEEE802.1X を採用
員は、変更後の会議時間までゆとり
で無線 LAN や IP 電話システムを利
している。クライアント証明書には
を持って商談を続けるといった利用
用している企業であれば、導入のハ
NTT ドコモの「FirstPass」も利用
[本社]
できる。PASSAGE DUPLE の内線
[支社]
社内LAN
ゲートウェイ装置
アプリケーションサーバ
機能は PBX 等のメーカーにより異
なるが、ほぼ現状の PBX の内線機
呼制御サーバ
能をカバーしている。NTT ドコモ
AP
は今後も SIP サーバや IP-PBX メー
カーに検証を働きかけてさらに
社内LAN
PASSAGE DUPLE の対応の幅を拡
ゲートウェイ装置
げていく予定だ。
[支社]
社内LAN
AP
・IP-VPN
・広域Ethernet
など
ゲートウェイ装置
AP
お問い合わせ先
DoCoMo Business Online
図2
拠点間接続のイメージ図
2004 Vol.41 No.12
http://www.docomo.biz/056/
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