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2016(平成28)年8月
2016(平成28)年8月 目次 当社債及びシンジケートローンのポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 会社概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 最近のトピックス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 Ⅰ . 高速道路事業スキーム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 Ⅱ . 債務の特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 Ⅲ . 財務状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 Ⅳ . 資金の主な充当先 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 Appendix データ集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 ● 金融商品取引法等の関係法令で求められる企業情報や決算情報、 その他当社債に関 する情報は、 当社ホームページ (http://www.shutoko.co.jp/ir/) よりご確認頂けます。 ● 本資料に掲載されている、 当社の見通し、 目標、 計画、 戦略などの将来に関する記述 は、 当社が現在入手している情報に基づく判断および仮定に基づいており、 潜在的なリ スクや不確実性が含まれています。 ● そのため、 実際の業績および展開は、 さまざまな要素の変化により、 これらの将来見通 しとは大きく異なる可能性があることをご承知おきいただき、 資料をご活用下さい。 ● 本資料は、 当社概要等について情報を提供することを目的とするものであり、 有価証券 の募集または売り出しを意図したものではありません。 当社債及びシンジケートローンのポイント 格付は日本国債と同格(R&I : AA+ Moody’ s : A1 JCR : AAA) ● 政府及び地方公共団体の当社経営への関与やバックアップ、 確実性の高い高速道路事業スキーム、 経営の 安定性を背景に、 当社債は日本国債と同格付 政府及び地方公共団体による当社経営への関与 ● 政府及び地方公共団体は、 当社の総株主の議決権の 1/3 以上に当たる株式を保有する義務あり ● 政府及び地方公共団体の 100% 出資 (2016 (平成 28) 年 3 月末現在) ● 代表取締役等の選定等、 毎事業年度の事業計画、 社債発行と長期借入等は、 国土交通大臣の認可が必要 ● 高速道路の新設・改築、料金の徴収等を行うためには、高速道路機構と協定を締結し、地方公共団体の議会の議決 及び道路管理者の同意を得た後に、 国土交通大臣の許可が必要 政府及び地方公共団体のバックアップ ● 高速道路の新設 ・ 改築に要する費用の一部は、 政府及び地方公共団体からの出資金を財源とした高速道路機構 からの無利子貸付金 ● 災害により高速道路が被災した場合、 政府及び地方公共団体からの補助金を財源とした高速道路機構からの無利 子貸付金により復旧事業を行うことが可能となる法的枠組み 変動貸付料制度による経営の安定化 ● 料金収入が計画値から乖離した場合、 会社の損益に与える影響を一定の範囲に抑えるべく、 高速道路機構に支払 う道路資産貸付料は料金収入の実績により変動 (変動貸付料制度) 重畳的債務引受 ● 高速道路の建設工事完了後、 高速道路機構に道路資産と道路建設に要した債務の引渡しを実施 ● 引渡し後は高速道路機構が利払 ・ 元本を償還 ● 債務の引渡し後においては、 当社と高速道路機構は連帯して債務を負担 ● 高速道路機構へ債務を引渡すことにより、 当初 20% のリスクウェイトは 10% に低下 当社が資金調達 機構への資産 ・ 債務の引渡し (重畳的債務引受) 高速道路機構の債務 当社単独の債務 当社が利払 リスクウェイト 20% 入金日 機構が元本償還 引渡日 高速道路機構が利払 リスクウェイト 10% 償還日 担保 ● 社債については、 一般担保付債券であり、 社債権者は、 当社の財産について他の債権者に先立って自己の 債権の弁済を受ける権利を保有 ● シンジケートローンについては、 無担保となるが、 他の無担保債務の支払に劣後することなく、 少なくとも同順 位の取扱い 1 会社概要 会社概要 首都高速道路株式会社は、 「民間にできることは民間に委ねる」 との政府の方針を受けて、 2004 (平成 16) 年 6 月 2 日に成立した高速道路株式会社法及び日本道路公団等民営化関係法施行法に基づき、 そ れまでの首都高速道路公団に代わる新しい組織として、 2005 (平成 17) 年 10 月 1 日に設立されました。 首都高速道路株式会社は、 首都高速道路公団と同様に、 首都高速道路の新設、 改築、 維持、 修繕そ の他の管理を効率的に行うこと等により、 道路交通の円滑化を図り、 もって国民経済の健全な発展と国民 生活の向上に寄与することをその事業目的としています。 また、 民営化に伴い、 首都高速道路の事業に 支障のない範囲内で、 他の様々な事業を行うことができるようになりました。 基本理念として、 「私たちは、 首都圏のひと・まち・くらしを安全・円滑な首都高速道路ネットワークで結び、 豊かで快適な社会の創造に貢献します。」 を掲げ、 1. お客様第一、 2. 地域社会との共生、 3. 社会的責任、 4. 自立する経営、 5. 活力あふれる職場、 を経営理念としています。 組織名 首都高速道路株式会社 (Metropolitan Expressway Company Limited) 本店所在地 東京都千代田区霞が関一丁目 4 番 1 号 設立年月日 2005 (平成 17) 年 10 月 1 日 資本金 135 億円 (2016 (平成 28) 年 3 月 31 日現在) 株主 財務大臣 東京都 神奈川県 埼玉県 横浜市 川崎市 千葉県 (13,499,997 株) (7,215,618 株) (2,236,443 株) (1,593,702 株) (1,203,121 株) (1,033,322 株) (217,797 株) 千葉県 川崎市 横浜市 埼玉県 神奈川県 東京都 従業員数 1,047 人 (2016 (平成 28) 年 3 月 31 日現在) 代表者 代表取締役社長 宮田 年耕 0.80% 3.82% 4.45% 5.90% 8.28% 26.72% ① 高速道路の新設、 改築、 維持、 修繕、 災害復旧その他の管理等 事業概要 ② 国、 地方公共団体等の委託に基づく道路の新設、 改築、 維持、 修繕等 ③ 駐車場、 高速道路の休憩施設及び高架下賃貸施設の運営及び管理等 連結子会社 道路事業子会社 12 社、 関連事業子会社 3 社 2 財務大臣 49.99% 首都高のネットワーク 箱崎 総延長 利用交通量 310.7km 96.8万台/日 (2016(平成28)年3月末現在) (2015(平成27)年度) 凡例 首都高 その他の 高速道路等 3 環状線 その他 (営業中区間) (未開通区間) トピックス1 2016(平成28)年度 横浜環状北線開通へ 横浜環状北線の概要 横浜環状北線は、 横浜市 の交通ネットワークの骨格を 形成する 『横浜環状道路』 の 北 側 区 間 を 構 成 し、 第 三京浜道路の港北インター チェンジから高速神奈川1号 横羽線の生麦ジャンクション をつなぐ約8.2キロメートル の自動車専用道路です。 横 浜環状北線は、 家屋の移転 を少なくし、 周辺環境を保全 するため、全体の約7割 (約 5.9キロメートル) をトンネ ル構造としています。 *横浜環状道路とは 都心、副都心などのバラ ンスある都市構造、広域 的 な 交 通 体 系との調和、 効率的な自動車交通の処 理などに対応するため の横浜の都心から 10 ~ 15km に位置する自動車 専用道路です。 首都圏の高速道路ネットワーク図 4 京浜急行線 横浜環状北線の位置図及び整備状況 み つる 15 生麦 ジャンクション 町 守屋 凡例 :安 入口 子 ① 港北ジャンクション~新横浜出入口 ② 新横浜換気所 ③ シールドトンネル区間 ④ 生麦ジャンクション ※馬場出入口は、 2016 (平成 28) 年度に開通予定の横浜環状北線と同時には開通しません。 5 線 神 奈 川 産 業 道 路 横 羽 神奈川区 け し いき んこ ゅ や う す 横 浜 線 JR 新生麦出入口 し ん こ や す 川向 線 なまむぎ 川 見 鶴 ④ なま むぎ 大 田 神 奈 川 線 ち ぐ お お 主要 地 横浜 方道 上麻 生 線 沢 ッ 三 見 鶴 線 貨物 JR んじ うれ みょ ジャンクション 国道 鶴見区 号 かげ つえ んま え 1号 国道 馬場換気所 線 横浜 丸子 道) 東京綱島街 ( 横線 東急東 こづくえ ン ブルーライ 市営地下鉄 新横 浜 元石川線 しん よこ はま こうほく 港北 馬場 出入口 ③ 線 大竹 長島 都筑区 ① こくどう ※ しんなまむぎ インター 港北チェンジ 線 田 町 崎 川 ば な きく 出入口 ば 港北区 ま 大熊川 至 玉川 新横浜 川 見 鶴 しんよこはま は 浜線 んよこ 新横 きたし 宮内 線 生田 横浜 第三京浜道路 おおくらやま ② 新横浜換気所 出口 横浜環状北線の整備効果 利便性の向上 横浜環状北線ができ、 第三京浜道路と横羽線、 大黒線、 さらに湾岸線がつながると、 横浜市北部か ら羽田空港やアクアライン方面への利便性が高まります。 例えば、 新横浜から羽田空港までの所要時 間は、 現在、 三ツ沢線経由で40分ですが、 横浜環状北線ができると10分短縮されます。 6 地域の活性化 横浜環状北線の建設により、 横浜港や京浜臨海部など東京湾沿いの各拠点と内陸部との連絡が、 また、 新横浜都心や港北ニュータウン、 工業集積地域などと都心部 ・ 臨海部との連絡が強化されます。 新横浜都心 京浜臨海部 7 トピックス2 中央環状品川線開通後の整備効果 中央環状線全線開通後、移動時間短縮によるストック効果が広域的に波及! ■ 中央環状線全線開通後、 都心に集中する通過交通が分散され、 都心部における首都高の渋滞が半 減しました。 さらに、 移動時間短縮によるストック効果※が、 物流の効率化とともに、 広域的な社会 ・ 経済活動にも波及しています。 (※ストック効果:整備された社会資本により、 国民の生活や経済活動に継続的に便益をもたらす効果) 中央環状線の概要 中央環状線は、 圏央道 (首都圏中央連絡自動車 道)、 外環道 (東京外かく環状道路) とともに、 首 都圏 3 環状道路を形成し、 都心から半径約 8km の 最も内側に位置する延長約 47km の環状道路です。 2015 (平成 27) 年 3 月 7 日、 中央環状線の最 後の区間である大井 JCT ~大橋 JCT 間 9.4km が 開通。これにより、計画・構想から約半世紀、1982(昭 和 57) 年の最初の開通から 33 年かけて、 首都圏 3 環状道路で最初のリングが完成しました。 移動時間短縮によるストック効果が広域的に波及 移動時間短縮 約21 分 短縮 移動圏域の拡大 開通前 約40分 新宿 都心環状線 経由 広域的な社会・経済活動への波及 羽田空港への 1時間移動圏域 開通前 さいたま新都心 開通後 移動圏域が最大約3割拡大! 大橋JCT 八王子 中央環状線 経由 町田 開通後 50km 40km 30km 20km 約19分 <使用データ> 車両感知器による平日平均データ 配送時間の短縮など 広域的な物流の効率化にも寄与! 調布 大井JCT 羽田空港 開通前:平成25年度(平日) 開通後:平成27年3月10日(火)~平成27年6月5日(金) ※GW期間等の特異日は除く 首都高㈱試算による <使用データ> 車両感知器による平日平均データ 開通前:平成26年3月10日(月)~平成26年6月6日(金) 開通後:平成27年3月10日(火)~平成27年6月5日(金) ※一般道区間は開通前後ともに平成22年道路センサスデータ ※GW期間等の特異日は除く 8 開通を契機としたダイヤ改正など バス路線の利便性向上にも寄与! 観光地での滞在時間延長など 観光の活性化にも寄与! Ⅰ 高速道路事業スキーム 高速道路事業スキーム 【大井 JCT (高速中央環状線 ・ 高速湾岸線 ・ 高速 1 号羽田線を接続)】 9 Ⅰ . 高速道路事業スキーム 道路四公団の民営化について ■ 民営化の経緯・目的について 2005 (平成 17) 年 10 月 1 日に首都高速道路公団、 日本道路公団、 阪神高速道路公団及び本州 四国連絡橋公団が解散し、 高速道路の建設及び管理を行う高速道路株式会社 6 社と高速道路資産の 保有と債務の返済を行う独立行政法人日本高速道路保有 ・ 債務返済機構が設立されました。 民営化の目的としては、 大きく以下の 3 点が挙げられます。 ● ● ● 約40兆円に上る有利子債務を確実に返済 真に必要な道路を、 会社の自主性を尊重しつつ、 早期にできるだけ少ない国民負担で建設 民間ノウハウ発揮により、 多様で弾力的な料金設定や多様なサービスを提供 民営化のイメージ図 民営化 前 首都高速道路公団 日本道路公団 【機構】 高速道路の保有・ 債務返済 民営化 後 阪神高速道路公団 本州四国連絡橋公団 独立行政法人 日本高速道路保有 ・ 債務返済機構 【会社】 高速道路の建設・ 管理 ・ 料金徴収 首都高速 道路㈱ 東日本高速 道路㈱ 中日本高速 道路㈱ 西日本高速 道路㈱ 阪神高速 道路㈱ 本州四国連絡 高速道路㈱ 日本高速道路保有 ・ 債務返済機構とは 名称 独立行政法人 日本高速道路保有 ・ 債務返済機構 (Japan Expressway Holding and Debt Repayment Agency) 略称 高速道路機構 根拠法 独立行政法人日本高速道路保有 ・ 債務返済機構法 設立日 2005 (平成 17) 年 10 月 1 日 目的 高速道路に係る道路資産の保有 ・ 貸付け、 債務の早期 ・ 確実な返済等を行うことにより、 高速道路に係る国 民負担の軽減を図るとともに、 6 つの会社による高速道路に関する事業の円滑な実施を支援 業務の枠組み 高速道路に係る道路資産の保有 ・ 貸付け、 債務の返済を行う 2065 (平成 77) 年 9 月 30 日までに、 債務の返済を完了させ、 解散 高速道路機構 (高速道路の保有 ・ 債務返済) 既存債務 (各道路公団から承継) 債務返済 (既存 + 新規) 新規債務 (各高速道路会社から新たに引受) 10 Ⅰ 高速道路事業スキーム 高速道路事業の実施イメージの概要 高速道路機構と締結する 「協定」 に基づき、 高速道路の建設及び管理等を行います。 高速道路機構 首都高速道路(株) 資産 ・ 債務の引渡し 道路資産の貸付け 高速道路の保有 貸付料の支払 債務返済 資金の 借入れ 建設 管理 料金徴収 協定 あらかじめ 道路管理者の 同意 業務実施 計画 認可 申請 許可 新設・改築・ 料金 議会の議決 申請 国土交通大臣 地方公共団体 高速道路事業スキームにおける資産 ・ 債務の流れ 投資家の皆様 機関投資家 様 首都高速道路(株) 建設資金(社債・借入金) 高速道路の新設 ・ 改築 政府・地方公共団体(出資者) 元金返済 借換資金 (主に 政府保証) 横浜環状北線 横浜環状北西線 ボトルネック対策 大規模更新 等 建設資金(無利子貸付) 債務引渡し 高速道路資産引渡(開通日に引渡し) 債務返済 高速道路資産 の保有 高速道路資産貸付(開通日に貸付) 道路資産貸付料 高速道路の 維持 ・ 管理 料金徴収 高速道路機構 お客様 通行料金 11 債務の引渡し 道路資産 (会社資産となるものは除く) の完成後、 道路資産建設のために調達した債務は、 道路資産と 併せて高速道路機構に引き渡します (=高速道路機構が債務を引き受ける)。 債務の引渡しに当たっては、 高速道路機構と債務引受契約を締結し、 原則として弁済期限が到来する順 に債務を選定し、 機構へ引き渡します。 新設工事等の場合にあっては高速道路の開通毎に、 また修繕工事にあっては四半期毎に高速道路機構 へ債務の引渡しを実施します。 Phase Ⅰ (工事開始) 高速道路資産 債務 資産・債務の帰属 建設工事開始 社債 ・ 借入金調達 首都高速道路(株) Phase Ⅱ (工事完了) 建設工事完了 (道路資産完成) 引渡対象債務選定 Phase Ⅲ (資産・債務引渡) 高速道路機構へ 資産引渡し 高速道路機構へ 債務引渡し 高速道路機構 当社債及びシンジケートローン引渡しのイメージ(2016(平成28)年7月末現在) 銘柄 発行 償還 社債#1 社債#2 社債#3 社債#4 社債#5 社債#6 社債#7 社債#8 社債#9 社債#10 社債#11 シローン 社債#12 シローン シローン 社債#13 社債#14 シローン シローン 社債#15 社債#16 シローン 社債#17 ‘07/3 ‘08/2 ‘08/10 ‘09/10 ‘10/3 ‘10/10 ‘11/2 ‘11/10 ‘12/2 ‘12/10 ‘13/2 ‘13/9 ‘14/3 ‘13/12 ‘14/8 ‘14/10 ‘15/2 ‘14/12 ‘15/8 ‘15/10 ‘16/2 ‘15/12 ‘16/7 ‘12/3 ‘12/12 ‘13/9 ‘14/9 ‘14/12 ‘15/9 ‘15/12 ‘16/9 ‘16/12 ‘17/9 ‘17/12 ‘18/9 ‘18/12 ‘18/12 ‘19/8 ‘19/9 ‘19/12 ‘19/12 ‘20/8 ‘20/9 ‘20/12 ‘20/12 ‘21/6 金額 (億円) 100 100 200 150 400 200 200 200 200 300 350 200 300 300 300 300 400 300 200 400 150 100 500 引渡 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 済 済 済 済 済 済 済 済 済 済 済 済 済 済 未了 未了 未了 未了 未了 未了 未了 未了 未了 発行 引渡 発行 償還 引渡 発行 償還 引渡 発行 償還 引渡 償還 発行 引渡 発行 償還 引渡 発行 償還 引渡 償還 発行 引渡 発行 発行 償還 引渡 発行 償還 引渡 借入 着実な債務引渡実績 償還 引渡 償還 引渡 発行 償還 引渡 引渡 借入 借入 償還 発行 償還 発行 償還 借入 順次債務引渡予定 償還 償還 償還 借入 償還 発行 償還 発行 償還 借入 償還 発行 債務引渡しの確認方法 債務の引渡しがなされたかどうかについては、 以下の方法などで確認ができます。 社債 • 当社、 (株) 証券保管振替機構ホームページによる確認 • 新聞公告による確認 • 官報による確認 • 主幹事証券会社や社債管理者への問い合わせ シンジケートローン • 当社ホームページによる確認 • 各借入のエージェントより通知 12 償還 高速道路機構は、 各道路会社からの道路資産賃借料を原資として、 2065 (平成 77) 年度までに債務を完 済することを計画しています。 なお、2014(平成 26)年 5月に道路法等の一部が改正され、 迅速かつ計画的な更新事業(特定更新等工事) を行うため、 当社においては同年11月に機構との協定を変更し、 料金徴収期間を 15 年間延長しております。 高速道路機構の債務残高見通し(2016(平成28)年2月末現在) (兆円) 40 35 首都高速道路に係る債務 他の道路会社に係る債務 首都高速道路に係る債務(特定更新等工事) 他の道路会社に係る債務(特定更新等工事) 30 25 20 15 10 5 2065年度 2064年度 2063年度 2062年度 2061年度 2060年度 2059年度 2058年度 2057年度 2056年度 2055年度 2054年度 2053年度 2052年度 2051年度 2050年度 2049年度 2048年度 2047年度 2046年度 2045年度 2044年度 2043年度 2042年度 2041年度 2040年度 2039年度 2038年度 2037年度 2036年度 2035年度 2034年度 2033年度 2032年度 2031年度 2030年度 2029年度 2028年度 2027年度 2026年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度 2007年度 2006年度 0 (出典)各年度の債務残高(期末)は、高速道路機構HP掲載の「収支予算明細」より当社調べ 高速道路機構の債務残高 2015 (平成 27) 年3 月末現在の高速道路機構の債務残高は、 機構発足時より▲9.1 兆円の 29.1兆円 となっております。 39 (兆円) 38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 発足時 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 (出典)「高速道路機構ファクトブック2015」 13 Ⅰ 高速道路事業スキーム 高速道路機構の債務返済計画 債務の引渡し状況 ■ 有利子債務 形態 調達時期 弁済期日 金融機関借入 2005年3月 2010年3月 政府借入(注3) 2001年1月、2月、3月 2011年1月、2月、3月 金融機関借入 2006年3月 金融機関借入 金額(百万円) 総額 引渡済 引渡未了 26,268 26,268 - 128,379 128,379 - 2011年3月 7,000 7,000 - 2007年3月 2012年2月 20,500 20,500 - 第1回普通社債(財投機関債) 2007年3月 2012年3月 10,000 10,000 - 第2回普通社債(財投機関債) 2008年2月 2012年12月 10,000 10,000 - 金融機関借入 2008年3月 2013年2月 38,500 38,500 - 第3回普通社債(財投機関債) 2008年10月 2013年9月 20,000 20,000 - 金融機関借入 2009年3月 2014年2月 52,000 52,000 - 金融機関借入 2009年5月 2014年5月 16,000 16,000 - 第4回普通社債(財投機関債) 2009年10月 2014年9月 15,000 15,000 - 第5回普通社債(財投機関債) 2010年3月 2014年12月 40,000 40,000 - 金融機関借入 2010年3月 2015年2月 26,000 26,000 - 第6回普通社債 2010年10月 2015年9月 20,000 20,000 - 第7回普通社債 2011年2月 2015年12月 20,000 20,000 - 金融機関借入 2011年3月 2016年2月 15,000 15,000 - 第1回政府保証債 2006年3月 2016年3月 10,000 10,000 - 第8回普通社債 2011年10月 2016年9月 20,000 20,000 - 第2回政府保証債 2006年9月 2016年9月 10,000 10,000 - 第9回普通社債 2012年2月 2016年12月 20,000 20,000 - 金融機関借入 2012年3月 2017年2月 15,000 15,000 - 第3回政府保証債 2007年3月 2017年3月 17,200 17,200 - 第10回普通社債 2012年10月 2017年9月 30,000 30,000 - 第4回政府保証債 2007年9月 2017年9月 10,000 10,000 - 第11回普通社債 2013年2月 2017年12月 35,000 35,000 - 金融機関借入 2013年3月 2018年2月 15,000 15,000 - 第5回政府保証債 2008年3月 2018年3月 10,400 10,400 - 第6回政府保証債 2008年5月. 2018年5月 10,000 10,000 - 金融機関借入(シンジケートローン) 2013年9月 2018年9月 20,000 20,000 - 第12回普通社債 2014年3月 2018年12月 30,000 30,000 - 金融機関借入(シンジケートローン) 2013年12月 2018年12月 30,000 30,000 - 第7回政府保証債 2009年2月 2019年2月 8,500 8,500 - 金融機関借入 2014年3月 2019年2月 15,000 5,662 9,338 金融機関借入(シンジケートローン) 2014年8月 2019年8月 30,000 - 30,000 第13回普通社債 2014年10月 2019年9月 30,000 - 30,000 第14回普通社債 2015年2月 2019年12月 40,000 - 40,000 金融機関借入(シンジケートローン) 2014年12月 2019年12月 30,000 - 30,000 第8回政府保証債 2010年1月 2020年1月 12,200 - 12,200 金融機関借入 2015年3月 2020年2月 15,000 - 15,000 金融機関借入(シンジケートローン) 2015年8月 2020年8月 20,000 - 20,000 第15回普通社債 2015年10月 2020年9月 40,000 - 40,000 第16回普通社債 2016年2月 2020年12月 15,000 - 15,000 金融機関借入(シンジケートローン) 2015年12月 2020年12月 10,000 - 10,000 金融機関借入 2016年3月 2021年2月 15,000 - 15,000 第17回普通社債 2016年7月 2021年6月 50,000 - 50,000 1,077,947 761,409 316,538 (注3) 合計 2016(平成28)年7月末現在 (注1) 有利子債務については、原則として弁済期日の早いものから順に引渡しを行う予定です。 (注2) 政府保証債及び社債(財投機関債)は額面ベースです。 (注3) 旧首都高速道路公団から承継。 14 (単位:百万円) 2008 年度迄 2010 年度 2011 年度 283,747 250,614 59,836 15,670 153,978 うち無利子借入 122,844 98,870 22,968 うち有利子債務 160,903 151,744 36,868 債務引渡実績額 2009 年度 2012 年度 1,955 31,986 13,715 121,992 2013 年度 2014 年度 2015 年度 20,317 267,045 892 2016 年度 68,500 合計 5,662 1,125,369 84,445 0 0 363,960 19,425 182,600 68,500 5,662 761,409 2016(平成28)年7月末現在 債務の引渡し予定 (単位:百万円) 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 471,240 182,750 64,509 94,474 49,645 140,279 46,272 79,176 うち無利子借入 130,943 31,257 1,535 10,762 0 32,533 0 0 うち有利子債務 340,297 151,493 62,974 83,712 49,645 107,746 46,272 79,176 債務引渡予定額 2016(平成28)年7月末現在 (注1) 引渡予定額は原則として2016(平成28)年3月1日付事業許可添付の収支予算の明細に基づき記載しています。 (注2) 各年度における実際の債務引渡額は、工事の進捗状況等により上記予定と異なる場合があります。 15 Ⅰ 高速道路事業スキーム 債務の引渡し実績 高速道路機構への資産 (債務) 引渡しの特例 道路整備特別措置法 (第 51 条第 3 項) により、当初計画より道路建設期間が長期化した場合などには、 高速道路機構に資産 (債務) を引き渡すことができる法的な枠組みが整備されています。 【道路整備特別措置法】 (第 51 条第 3 項) (要約) … 道 路資産帰属計画を定めたときは、 当該計画に基づき、 高速道路開通前においても 資産 (債務) の引渡しを実施 災害復旧事業の枠組み 災害により高速道路が被災した場合、 通常の債務引受スキームとは別に、 政府及び地方公共団体から の補助金を財源とした高速道路機構からの無利子貸付金により復旧事業を行うことが可能となる法的な枠組 みが整備されています。 政府・地方公共団体の補助金 地方公共団体 政府 高速道路機構法第25条第1項・第2項 1 2 地公体補助金 政府補助金 高速道路機構法 第25条第1項 高速道路機構法 第25条第2項 政 府と地方公共団体は、予算の範囲内で、高速 道路機構に第12条第1項第5号の業務に要する 経費を補助することができる。 無利子貸付金 高速道路機構法第12条第1項第5号 高速道路機構 3 無利子貸付金 政府: 高速道路機構法 第12条第1項第5号 地方公共団体: 高速道路機構法 第12条第1項第7号 4 高 速道路機構は、政府から交付された補助金を 財源として、高速道路会社に高速道路の災害復 旧に要する費用に充てる資金の一部を無利子で 貸し付ける業務を行う。 高速道路機構法第12条第1項第7号 資産・債務の 引渡し 道路整備特別措置 法第51条第4項 高 速道路機構は、地方公共団体から交付された 補助金を財源として、首都高速道路又は阪神高 速道路の災害復旧に要する費用に充てる資金 の一部を無利子で貸し付ける業務を行う。 資産・債務の引渡し 道路整備特別措置法第51条第4項 首都高速道路(株) 災害復旧工事により道路資産を再形成 16 災 害復旧により増加した道路資産は、当該災害 復旧に関する工事完了の日の翌日に高速道路 機構に引き渡す。 Ⅱ 債務の特性 債務の特性 【大橋 JCT (高速中央環状線と高速 3 号渋谷線を接続)】 17 Ⅱ . 債務の特性 債務の特性について ポイント 債務引渡し 重畳的債務引受 (高速道路機構との連帯債務) リスクウェイト 20% ⇒ 10% (債務引受後) ●高速道路機構が債務を引き受けた後も当社は連帯債務を負う ●高速道路機構へ債務を引渡すことにより、 当初 20% のリスクウェ イトは 10% に低下する ● 2010 (平成 22) 年度以降は財政投融資の対象から外れている 社債 債券カテゴリー ●道路資産完成後、 高速道路機構へ債務を引き渡す ●但し、 償還までに財政投融資の対象である高速道路機構に債務 財投機関債等 が引き渡されることから、 財投機関債に近い債券との見方が一般 的 (金融情報ベンダーは 「財投機関債等」 として分類) 社債 格付 社債 ●政府及び地方公共団体の当社経営への関与やバックアップ等を 背景に日本国債と同等の格付を付与 ●高速道路株式会社法第 8 条において、 「会社の社債権者は当該 会社の財産について他の債権者に先立って自己の債権の弁済を 受ける権利を有する」 と規定 ●高速道路機構への債務引渡し後も、 高速道路機構法第 15 条第 2 項において 「社債権者は、 機構の財産について他の債権者に先 立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する」 と規定 一般担保付債券 シンジケートローン 担保 R&I : AA+ Moody's : A1 JCR : AAA (日本国債と同格) ●他の無担保債務の支払に劣後させることなく、 少なくとも同順位に 無担保 取り扱う 償還までの元利払の流れ 当社が資金調達 機構への資産・債務の引渡し (重畳的債務引受) 当社単独の債務 入金日 当社が利払 リスクウェイト 20% 機構が元本償還 高速道路機構の債務 引渡日 18 高速道路機構が利払 リスクウェイト 10% 償還日 回号 発行額 年限 発行日 償還日 表面利率 スプレッド 格付 主幹事証券 第1回 100億円 5年 07/3/26 12/3/19 1.29% #238+15bp - みずほ 三菱UFJ 第2回 100億円 5年 08/2/27 12/12/20 1.17% #245+21bp - みずほ 三菱UFJ 第3回 200億円 5年 08/10/14 13/9/20 1.23% #254+26bp - みずほ 第4回 150億円 5年 09/10/14 14/9/19 0.69% #264+13bp - みずほ 大和SMBC 第5回 400億円 5年 10/3/1 14/12/19 0.67% #267+15bp - みずほ、大和CM 日興コーディアル 第6回 200億円 5年 10/10/14 15/9/24 0.315% #272+10bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、大和CM、野村 第7回 200億円 5年 11/2/28 15/12/18 0.654% #275+7bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS、野村 第8回 200億円 5年 11/10/13 16/9/20 0.439% #282+9bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS 大和CM、メリルリンチ、バークレイズ 第9回 200億円 5年 12/2/23 16/12/20 0.448% #284+14bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS 野村、大和CM、メリルリンチ 第10回 300億円 5年 12/10/12 17/9/20 0.336% #288+14bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS 第11回 350億円 5年 13/2/27 17/12/20 0.279% #289+14bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS 大和、野村 第12回 300億円 5年 14/3/7 18/12/20 0.293% #298+12bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS、野村 第13回 300億円 5年 14/10/16 19/9/20 0.223% #304+9bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS、大和 第14回 400億円 5年 15/2/24 19/12/20 0.273% #305+14bp AA+(R&I) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS 大和、野村 第15回 400億円 5年 15/10/14 20/9/18 0.210% #311+16bp AA+(R&I) AAA(JCR) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS 野村、大和 第16回 150億円 5年 16/2/25 20/12/18 0.100% 【#312+25bp】 AA+(R&I) AAA(JCR) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS、大和 第17回 500億円 5年 16/7/22 21/6/18 0.030% 【#316+37bp】 AA+(R&I) AAA(JCR) A1(Moody's) みずほ、三菱UFJMS 野村、 SMBC日興 (注1) 第1回から第5回までは、財投機関債となります。 (注2) 第1回から第12回までは、2016(平成28)年7月末現在、高速道路機構へ引き渡しております。 (注3) 第1回から第7回までは、2016(平成28)年7月末現在、償還しております。 (注4) 各回号とも、社債管理者は、株式会社みずほ銀行となります。 (注5) 第16回及び第17回は絶対値プライシングで条件決定しており、スプレッドは参考値となります。 シンジケートローンの実行実績 年度 借入額 年限 実行日 償還日 アレンジャー (銀行) エージェント (銀行) 2013 (平成 25) 200 億円 5年 13/9/26 18/9/20 みずほ、 三井住友 みずほ 300 億円 5年 13/12/25 18/12/25 三井住友 三井住友 2014 (平成 26) 300 億円 5年 14/8/27 19/8/27 みずほ、 三井住友、 三菱東京 UFJ みずほ 2015 (平成 27) 300 億円 5年 14/12/24 19/12/24 みずほ、 三井住友、 三菱東京 UFJ みずほ 200 億円 5年 15/8/27 20/8/27 三井住友、 みずほ、 三菱東京 UFJ 三井住友 100 億円 5年 15/12/24 20/12/24 三井住友、 みずほ、 三菱東京 UFJ 三井住友 (注6) 2013(平成25)年9月及び12月借入のシンジケートローンは2016(平成28)年3月末までに高速道路機構へ引き渡しております。 19 Ⅱ 債務の特性 当社債の発行実績 道路建設関係有利子債務の調達額推移(単位:億円) 政府保証債は、 民営化時の計画通り、 発行量を漸減させ、 2009(平成21)年度に発行を終了しております。 現在は、社債発行とシンジケートローン等の金融機関からの借入を中心とする資金調達構造となっています。 主な発行体の発行残高(単位:億円) 高速道路債券の発行残高(単位:億円) (2016(平成28)年3月末現在) (出典) 各種公表資料より、 当社調べ (注 1) 政府保証債は含みません (注 2) 住宅機構は RMBS を含みません (2016(平成28)年3月末現在) (出典) 各種公表資料より、 当社調べ (注 1) 政府保証債は含みません (注 2) 国内発行の円貨建債券のみ 20 Ⅲ 財務状況 財務状況 【新横浜出入口付近 (横浜環状北線 (建設中路線))】 21 Ⅲ . 財務状況 2016(平成28)年3月期連結決算の概要 ■連結経営成績 (単位 : 億円) 2016(平成28)年3月期 (A) 2015(平成27)年3月期 (B) 営業収益 3,084 5,533 △2,448 営業費用 3,006 5,500 △2,493 営業利益 78 32 45 営業外収益 4 4 0 営業外費用 1 1 △0 経常利益 81 35 46 特別利益 - 2 △2 特別損失 8 3 4 税引前当期純利益 73 33 39 法人税等 23 15 7 親会社株主に帰属する当期純利益 49 18 31 増減(A-B) ■連結財政状態 ・ 総資産残高は、 2015 (平成 27) 年 3 月期に比べて 479 億円増加し、 5,656 億円となりました。 ・ 主な増減要因は、 仕掛道路資産について、 建設中路線の進捗等による増加 1,103 億円及び高速 道路機構への引渡しによる減少 334 億円によるものです。 資産 負債 5,303億円(+552億円) 道路建設関係社債 5,656億円(+479億円) 1,371 億円 道路建設関係長期借入金 (注 2) 2,686 億円 仕掛道路資産 3,784 億円 純資産 353億円(△ 73億円) (注 1) ( ) 内は 2015 (平成 27) 年 3 月期からの増減 (注 2) 1 年以内返済予定長期借入金を含みます。 22 ・ 高速道路料金収入は、 2015 (平成 27) 年 3 月に全線開通した中央環状線のネットワーク整備効果等により、 前期比 46 億円増の 2,555 億円となりました。(利用交通量は前期比 2.6%増の 354.4 百万台(96.8 万台 / 日)) ・ 道路資産完成高は、 機構への道路資産の引渡しが主に修繕事業となったことから、 前期比 2,397 億円減の 334 億円となりました。 ・ 道路資産賃借料は、 機構との協定に基づき、 前期比 47 億円減の 1,841 億円となりました。 ・ 管理費用は、 道路の安全 ・ 安心のための維持修繕業務及び点検費用の増等により、 前期比 47 億円増の 645 億円となりました。 (単位 : 億円) 2016(平成28)年3月期 (A) 営業収益 料金収入 道路資産完成高 2015(平成27)年3月期 (B) 増減(A-B) 2,890 5,241 △ 2,350 2,555 2,508 46 334 2,731 △ 2,397 0 0 △0 その他 2,821 5,218 △ 2,396 1,841 1,888 △ 47 道路資産完成原価 334 2,731 △ 2,397 管理費用等 645 597 47 69 23 46 営業費用 道路資産賃借料 営業利益 ■関連事業の損益状況 (連結) ・ 駐車場事業 (都市計画駐車場及び高架下等駐車場の運営及び管理) は前期比 0.6 億円増の 7.4 億円の営 業利益となりました。 ・ 受託事業 (国、地方公共団体等の委託に基づく道路の新設、改築、維持、修繕等) は前期比 0.8 億円減の 0.0 億円の営業損失となりました。 ・ その他の事業 (休憩施設、 高架下賃貸施設及びトランクルーム、 利便増進施設並びに不動産賃貸施設の運 営及び管理等) は前期比 0.4 億円減の 1.6 億円の営業利益となりました。 (単位 : 億円) 2016(平成28)年3月期 (A) 営業収益 駐車場事業 受託事業 その他の事業 営業費用 駐車場事業 受託事業 その他の事業 営業利益 駐車場事業 受託事業 その他の事業 2015(平成27)年3月期 (B) 199 増減(A-B) 296 △ 96 29 28 0 145 246 △ 100 24 21 2 190 286 △ 96 21 21 0 145 245 △ 99 22 19 3 9 9 △0 7 6 0 △0 0 △0 1 2 △0 23 Ⅲ 財務状況 ■高速道路事業の損益状況 (連結) 高速道路事業における損益の基本的な考え方 ■協定における損益の考え方 : 当社の収受する料金には当社の利潤を含めないことが前提 ●道路資産完成原価=道路資産完成高 (道路資産の形成に要した費用を道路資産価額として高速道路機構に引き渡す。) ●道路資産貸付料=計画料金収入-計画管理費 (協定において、 計画料金収入から計画管理費を除いた額が道路資産貸付料として定められている。) <費用> <収益> 道路資産完成原価 道路資産完成高 道路資産貸付料 計画料金収入 計画管理費 ■変動貸付料制度による経営安定化措置 (1% ルール) 計画料金収入対比で実績料金収入が± 1% を超えて変動した場合においても、 高速道路機構に支払う 道路資産貸付料を変動させることで、 会社の損益に与える影響を一定の範囲に抑える制度 ケース① ケース②,③ ケース④ 実績収入が計画収入の 101% 超だった場合 計画収入の 101% を超える額が協定に定められている道路資産貸付料に加算 実績収入が計画収入の 99% 以上 101% 以下だった場合 協定に定められている道路資産貸付料に変動なし 実績収入が計画収入の 99% 未満だった場合 計画収入の 99% 未満から実績収入を除いた額が協定に定められている道路資産 貸付料から減算 貸付料に加算 計画収入の 101% 貸付料 から減算 管理費 実績収入 管理費 ケース③ 貸付料 貸付料 管理費 ケース② 実績収入 貸付料 管理費 ケース① 実績収入 貸付料 計画収入の 99% 実績収入 計画収入 ケース④ 24 IR報告書2016.indd 24 2016/08/10 18:04:06 Ⅳ 資金の主な充当先 資金の主な充当先 【シールドマシン (横浜環状北線 (建設中路線))】 25 Ⅳ . 資金の主な充当先 ネッ ネットワーク整備等実施箇所図 トワーク整備等実施箇所図 堀切小菅JCT間改良 (2017年度完成予定) 小松川JCT新設 (2019年度完成予定) 板橋熊野町JCT間改良 (2017年度完成予定) 池尻三軒茶屋付近改良 (2027年度完成予定) 晴海線 [晴海~豊洲]1.2km 渋谷入口 (下り) 新設 (2017年度完成予定) (2018年度完成予定) 横浜環状北西線 [横浜青葉~港北]7.1km (2021年度完成予定) 横浜環状北線 [港北~生麦]8.2km (2016年度開通予定) 主な新設・改築予定道路 建設予定金額 路線 晴海線 横浜環状北線(注2) 横浜環状北西線 改築事業(注3) 特定更新等工事(注4) 総額 (百万円) 58,232 402,122 87,798 129,629 761,563 着手及び完成予定 既支払額 (百万円)(注1) 36,308 287,468 16,832 54,334 17,425 着手 完成 2001(平成13)年12月 2001(平成13)年12月 2012(平成24)年5月 2006(平成18)年4月 2014(平成26)年12月 2018(平成30)年3月 2018(平成30)年3月 2022(平成34)年3月 2028(平成40)年3月 2029(平成41)年3月 (注1) 既支払額は、2016(平成28)年3月末現在の額を記載しております。 (注2) 馬場出入口は、2016(平成28)年度内に開通予定の横浜環状北線と同時には開通しません。 (注3) 改築事業の内訳は次のとおりです。 都道首都高速5号線(改築)(板橋熊野町JCT間改良)、都道首都高速7号線(改築)(小松川JCT(仮称))、都道首都高速板橋足立線(改築)(王子南出入口)、 都道首都高速6号線(改築)(堀切小菅JCT間改良)、都道首都高速3号線(改築)(渋谷入口(仮称))、 都道首都高速3号線(改築)(池尻・三軒茶屋出入口付近付加車線増設) (注4) 特定更新等工事の内訳は次のとおりです。 都道首都高速1号線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)、都道高速横浜羽田空港線及び神奈川県道高速横浜羽田空港線(高速大師橋)、都道首都高速1号線、 都道首都高速4号線及び都道首都高速4号分岐線(竹橋・江戸橋JCT付近)、都道首都高速1号線(銀座・京橋出入口付近)、 都道首都高速3号線(池尻・三軒茶屋出入口付近)、その他 26 首都圏の道路交通の円滑化に向けて、 ネットワーク整備等や渋滞対策を実施し、 お客様に快適 ・ 便利 な首都高を提供します。 首都高のネットワーク整備は、 2014 (平成 26) 年度の中央環状線全線開通により都心環状線との 2 つのリングネットワークが構成されたことで、 一つの転機を迎えました。 都心部に残る交通渋滞に対しては、 中央環状線のネットワーク機能を最大限発揮させるため車線追加な どのボトルネック対策を引き続き進めるほか、 横浜環状北線などの更なるネットワーク拡充も継続していき ます。 2020 (平成 32) 年東京五輪や将来を見据え、 快適な首都高を目指していきます。 ●横浜環状北線 横浜環状北線は、 横浜市中心部から 10 ~ 15km に計画されている 「横浜環状道路」 の北側区間を 構成する路線です。 横浜市内の他の首都高などとのネットワークの充実により、 新横浜都心、 横浜港、 京浜臨海部などの活性化に大きく寄与することが期待されています。 この路線は、 2001(平成 13)年度から事業に着手し、 2016 (平成 28) 年度の開通を予定しております。 生麦ジャンクション 港北ジャンクション~新横浜出入口 シールドトンネル区間 新横浜換気所 27 Ⅳ 資金の主な充当先 ネットワーク整備とボトルネック対策 ●晴海線 晴海線は、 現在開発が著しい東京臨海副都心、 晴海 ・ 豊洲地区から発生する交通需要を高速湾岸線 に誘導する役割を担うほか、 都心部と高速湾岸線を結ぶ高速 9 号深川線 ・ 高速 11 号台場線のバイパス 機能を有して、 高速都心環状線の渋滞緩和に大きな効果を発揮することなどが期待されている路線です。 この路線は、 2001 (平成 13) 年度から事業に着手し、 2009 (平成 21) 年 2 月に豊洲出入口~東雲 JCT 間が開通しました。 これにより高速都心環状線の混雑する区間 (江戸橋 JCT、 浜崎橋 JCT) を避け て都心部 (銀座方面) へのスムーズなアクセスが可能となりました。 引き続き、 晴海~豊洲間の早期完成 に向け事業を進めています。 晴海運河部 上部架設工 豊洲地区 橋脚架設工 ●横浜環状北西線 東名高速 (東名川崎方面) 東名高速 (横浜町田方面) 横浜環状北西線は、 東名高速 (横浜青葉 IC) と横浜環状北線及 び第三京浜道路 (港北 IC) とを接続する路線です。 完成すると横浜 環状北線と一体となり、市北西部、東名高速と横浜都心部、羽田空港、 東京湾アクアライン等を結び、 広域的な交通利便性が向上します。 この路線は、 横浜市が施行する一般道路事業と共同して 2012 (平 成 24) 年度から事業に着手し、 早期完成に向け用地取得及び工事を 進めています。 横浜環状北西線 (港北方面) 完成イメージ図(横浜青葉IC付近) 三軒茶屋 入口 三軒茶屋 出口 三軒茶屋 入口 三軒茶屋 出口 ●池尻三軒茶屋付近改良 東名高速方面 出口 池尻 付加車線 渋谷方面 改良後 付加車線増設箇所 入口 入口 池尻 大橋JCT 現 在 28 池尻 出口 池尻 付加車線 三軒茶屋 池尻 高速 3 号渋谷線の池尻 ・ 三軒茶屋付近では、 利用交通が多く、 上 り勾配による速度低下や短い区間の中に合流 ・ 分流が存在するため、 交通流が交錯し、 渋滞が発生しています。 本事業は、 池尻 ・ 三軒茶屋付近に付加車線を設置することにより、 渋滞の緩和を図るものです。 併せて、 本線床版※及び出入口の更新も 実施します。 ※橋の上を通る車両の重みを橋桁や橋脚に伝えるための床版 高速 5 号池袋線と高速中央環状線が接続する板橋 JCT ~熊野町 JCT 間は、 短い区間の中に合流 ・ 分流が存在するため、 交通流が交錯し、 現在の片側 3 車線では、 時間帯により渋滞が発生しています。 本事業は同区間を片側 4 車線に拡幅することで、 渋滞の緩和を図るものです。 山手通り 中央環状線(外回り) 西新宿JCT方面から 熊野町JCT 断面位置 山手通り 山手通り 中央環状線(外回り) 西新宿JCT方面から 5号池袋線(下り) 美女木JCT方面へ 熊野町JCT 断面位置 5号池袋線(下り) 美女木JCT方面へ 板橋JCT 板橋JCT 5号池袋線(下り) 竹橋JCT方面から 山手通り 5号池袋線(下り) 竹橋JCT方面から 中央環状線(外回り) 江北JCT方面へ 拡幅区間 約500m 中央環状線(外回り) 江北JCT方面へ …………………… 板橋熊野町 JCT 間改良で採用する 『サンドイッチ工法』 …………………… ● この改良事業では、 上下層を広げるため、 現在の上層を支える柱が支障となります。 そこで、 ひとま わり大きい新たな橋脚で現在の橋脚を挟み、 この柱を撤去する 『サンドイッチ工法』 を採用します。 ● 『サンドイッチ工法』 は、 山手通りの車線規制範囲や工事期間が短く、 周辺道路への影響を少なくで きます。 さらに、 施工中の安全性が高いなどのメリットがあります。 29 Ⅳ 資金の主な充当先 ●板橋熊野町JCT間改良 道路の安全 ・ 安心 ■計画的な補修の実施 ●点検により発見された道路施設の損傷に対して、 構造物の安全性に影響のある損傷や、 第三者被害 を生ずる恐れのある緊急性が高い損傷は、 直ちに応急または恒久措置を実施し安全を確保します。 緊 急性はないものの補修補強や追加調査等の対策が必要な損傷は、 補修の優先順位を設定した適切な 補修計画に基づき着実に補修を実施します。 【 鋼床版の補修 】 【 高欄外面の補修 】 アスファルト 舗装 デッキプレート 高欄 断面欠損した 箇所を修復 縦リブ 【トラフリブ(U リブ)】 剥落対策工 主桁 : ウェブ 主桁 : 下フランジ 横リブ デッキプレート 縦リブ 縦リブ溶接部から発生した 疲労き裂 鋼床版のデッキプレートと縦リブの溶接部に発生した疲労亀裂 高欄外面の断面欠損や鉄筋露出 亀裂発生箇所の縦リブ補修工事 断面補修後コンクリートの剥落防止対策工事 30 首都高では構造物を健全な状態に保つため、 日夜、 様々な方法によりきめ細かな点検を実施し、 点検 の結果に応じた補修に取り組んでいるところですが、 進行する高齢化や過酷な使用状況等により損傷が多 数発生し、 重大な損傷も発見されている状況にあります。 そこで、 道路構造物を長期にわたって健全に保つため、 構造上、 維持管理上の問題や損傷状況等を精 査しながら、 首都高の更新事業を進めていきます。 2015 (平成 27) 年度は、 東品川桟橋 ・ 鮫洲埋立部において現場着手し、 高速大師橋と池尻 ・ 三軒茶 屋出入口付近では、 都市計画変更の手続きが完了しました。 対象箇所 延長 当初開通年度 事業費 (税込) (用地費含む) 事業年度 東品川桟橋 ・ 鮫洲埋立部 1.9km 1963 年度 986 億円 2014 ~ 2026 年度 高速大師橋 0.3km 1968 年度 265 億円 2015 ~ 2023 年度 池尻 ・ 三軒茶屋出入口付近 1.5km 1971 年度 702 億円 2015 ~ 2027 年度 竹橋 ・ 江戸橋 JCT 付近 2.9km 1964 年度 1,530 億円 2015 ~ 2028 年度 銀座 ・ 京橋出入口付近 1.5km 1962 年度 587 億円 2015 ~ 2028 年度 区分 大規模更新 大規模修繕 小計 8km - 4,069 億円 3 号渋谷線、 4 号新宿線 他 55km - 2,594 億円 63km - 6,663 億円 合計 2014 ~ 2024 年度 大規模更新実施箇所図 竹橋・江戸橋JCT付近 更新 (2028年度完成予定) 池尻・三軒茶屋出入口付近 更新 銀座・京橋出入口付近 更新 (2027年度完成予定) (2028年度完成予定) 東品川桟橋・鮫洲埋立部 更新 (2026年度完成予定) 高速大師橋 更新 (2023年度完成予定) 凡例 首都高 大規模更新 実施区間 その他の高速道路等 ※この他に、 大規模修繕実施箇所として 55km を選定しています。 31 (未開通) (未開通) Ⅳ 資金の主な充当先 ■大規模更新 ・ 大規模修繕の推進 ●東品川桟橋 ・ 鮫洲埋立部 更新 東品川桟橋は海上部に建設されており、 橋桁と海 水面との空間が極めて狭く、 点検 ・ 補修が非常に困 難です。 さらに、 海水による激しい腐食環境によりコ ンクリート剥離や鉄筋腐食等の重大な損傷が多数発 生しています。 また、 鮫洲埋立部は、 鋼矢板※を用いた仮設と同等 の埋立構造となっており、 鋼矢板等の損傷により、 過 去に路面の陥没等の重大な損傷が発生しています。 東品川桟橋部の状況 激しい腐食環境による損傷 ※掘削によってできる土壁が崩れないように押えるた めの鋼製の板 これまで部分的な補修、 補強を行っているものの、 損傷の状況及び長期的な使用に適さない構造である こと等から、 この区間については大規模更新が必要 です。 また東品川桟橋の更新にあたっては、 海水面 から一定程度離れた高架構造とするため、 桟橋全体 を架け替えることとしています。 鮫洲埋立部の状況 護岸埋立構造(標準断面図) なお、 交通影響を軽減するため、 迂回路を設置し、 交通流を確保しながら施工することとしています。 更新計画図 【平面図】 【縦断図】 更新イメージ 更新後 32 橋桁と海水面との空間が狭隘 路面の陥没 施工中 迂回路 現道 現道 上り線 下り線 STEP ① 工事用道路 ・ 迂回路工 ←至勝島 至芝浦→ 大井 JCT STEP ② 更新上り線工 施工中 迂回路上り線 現道 下り線 迂回路 ←至勝島 至芝浦→ 大井 JCT STEP ③ 更新下り線工 (東京五輪時形態) 更新上り線 (暫定下り線) 迂回路上り線 迂回路 ←至勝島 2020 (平成 32) 年東京五輪開催期間中は、 高速 1 号羽田線の上り線が迂回路を、 下り線 が更新後の将来上り線になる部分を通行させる 計画としており、 上り線 ・ 下り線共に既存の構 造物は使用しない形態とする予定です。 STEP ④ 迂回路撤去工等 施工中 更新済 至芝浦→ 大井 JCT 更新 更新 上り線 下り線 施工中 ←至勝島 更新済 至芝浦→ 大井 JCT ●高速大師橋 更新 高速大師橋全景 多摩川を渡る高速大師橋は、 過酷な 自動車交通による使用状況により、 多 数の疲労亀裂が発生しています。 補修 ・ 補強はその都度実施しているものの、 新 たなき裂の発生が後を絶たない状況にあ ります。 高速大師橋の更新にあたっては、 現 在の上部工の構造が疲労損傷が発生し やすい構造となっており、 その構造を抜 本的に見直す必要があるため、 橋梁全 体を架け替えることとしています。 鋼床版に発生した疲労き裂 33 鋼床版の補強 Ⅳ 資金の主な充当先 施工ステップの概略イメージ ●池尻 ・ 三軒茶屋出入口付近 更新 池尻 ・ 三軒茶屋出入口付近全景 高速 3 号渋谷線の池尻 ・ 三軒茶屋出入口付近は鉄道トンネ ルと一体構造 (下図) となっており、 一般的な橋脚に比べ橋脚 横梁の張出長が長い構造となっています。 そのため、 床版※に おいてたわみ差が生じやすく、 コンクリート床版に亀甲状のひび 割れが多数発生しています。 ※橋の上を通る車両の重みを橋桁や橋脚に伝えるための床版 鉄道トンネルとの一体構造 コンクリート床版に発生したひび割れ 池尻・三軒茶屋出入口付近の更新にあたっては、 損傷状況を踏まえ、 床版を取り替えることとしています。 なお、 地下構造への影響を考慮し、 床版の重量を増やさずに長期の耐久性が確保できるよう、 コンクリート 床版から鋼床版等に取り替えることとしています。 ●大規模修繕 大規模修繕では、 橋梁単位で全体的に補修を行うことにより、 新たな損傷の発生 ・ 進行を抑制しつつ長 期の耐久性を向上させます。 34 Appendix データ集 データ集 【東品川桟橋 ・ 鮫洲埋立部 (高速 1 号羽田線)】 35 Appendix データ集 ■連結損益計算書 (単位 : 億円) 2010 年度 2,983 2,948 1,803 1,060 84 34 3 5 31 - 6 13 営業収益 営業費用 道路資産賃借料 道路事業管理費及び原価 販管費 営業利益 営業外収益 営業外費用 経常利益 特別利益 特別損失 親会社株主に帰属する当期純利益 2011 年度 2,929 2,869 1,885 896 87 60 4 2 62 - 15 17 2012 年度 4,336 4,271 1,919 2,271 80 64 3 2 65 - 1 34 2013 年度 3,162 3,156 1,936 1,131 88 5 4 1 8 - 3 △4 2014 年度 5,533 5,500 1,888 3,529 82 32 4 1 35 2 3 18 2015 年度 3,084 3,006 1,841 1,080 84 78 4 1 81 - 8 49 ■連結キャッシュ ・ フロー (単位 : 億円) 2010 年度 △ 245 △ 56 258 営業キャッシュ ・ フロー 投資キャッシュ ・ フロー 財務キャッシュ ・ フロー 2011 年度 △ 654 △ 62 810 2012 年度 512 △ 51 △ 396 2013 年度 △ 959 △ 48 1,090 2014 年度 1,093 △ 58 △ 992 2015 年度 △ 564 △ 48 556 ■連結貸借対照表 (単位 : 億円) 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 流動資産 現金及び預金 高速道路事業営業未収入金 受託業務前払金 たな卸資産 その他流動資産 固定資産 有形固定資産 無形固定資産 その他固定資産 総資産合計 4,053 400 252 574 2,723 100 739 711 9 17 4,792 4,830 144 244 481 3,553 406 724 692 10 21 5,554 4,462 119 241 326 3,273 501 702 671 9 21 5,165 5,359 172 289 173 4,145 577 696 663 11 21 6,056 4,516 185 589 151 3,019 569 660 625 13 21 5,177 5,025 208 252 175 3,788 598 631 592 17 20 5,656 流動負債 1 年以内返済予定長期借入金 高速道路事業営業未払金 受託業務前受金 その他流動負債 固定負債 社債 長期借入金 その他固定負債 負債合計 1,112 77 259 599 176 3,307 1,679 1,295 332 4,420 1,279 323 254 507 193 3,885 2,079 1,460 345 5,165 1,567 655 357 346 208 3,173 1,830 984 358 4,740 1,525 820 347 184 173 4,140 2,131 1,612 397 5,666 812 20 357 158 275 3,938 1,206 2,348 383 4,750 1,805 114 257 189 216 3,497 1,371 1,618 507 5,303 367 4 372 384 5 389 418 5 424 413 3 390 426 3 426 476 4 353 4,792 5,554 5,165 6,056 5,177 5,656 株主資本 非支配株主持分 純資産合計 負債 ・ 純資産合計 36 2010 年度 2,964 2,911 2,437 473 0 53 17 32 2 2,946 2,896 1,803 473 618 50 15 32 2 17 4 5 17 - 5 7 営業収益 高速道路事業営業収益 料金収入 道路資産完成高 その他の売上高 関連事業営業収益 駐車場事業収入 受託事業収入 その他事業収入 営業費用 高速道路事業営業費用 道路資産賃貸料 道路資産完成原価 管理費用 関連事業営業費用 駐車場事業費 受託事業費 その他事業費用 営業利益 営業外収益 営業外費用 経常利益 特別利益 特別損失 当期純利益 2011 年度 2,905 2,649 2,507 141 0 256 17 236 2 2,864 2,608 1,885 141 581 255 16 236 2 41 5 2 44 - 15 8 2012 年度 4,315 4,025 2,557 1,467 0 290 17 268 3 4,282 3,994 1,919 1,467 606 287 15 268 3 33 3 2 34 - 1 16 2013 年度 3,133 2,784 2,544 240 0 348 12 330 5 3,151 2,809 1,936 240 632 342 10 327 3 △ 18 5 1 △ 13 - 3 △ 16 2014 年度 5,502 5,240 2,508 2,731 0 261 10 246 4 5,492 5,233 1,888 2,731 613 258 9 245 3 10 7 1 15 2 2 9 2015 年度 3,052 2,890 2,555 334 0 161 11 145 4 2,994 2,835 1,841 334 660 158 9 146 3 57 6 1 63 - 8 39 ■単体貸借対照表 (単位 : 億円) 2010 年度 2011 年度 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 流動資産 現金及び預金 高速道路事業営業未収入金 受託業務前払金 たな卸資産 その他流動資産 固定資産 総資産合計 3,998 353 252 575 2,730 86 715 4,713 4,756 83 244 482 3,560 385 700 5,456 4,379 54 241 327 3,273 482 676 5,056 5,263 105 289 174 4,141 553 665 5,929 4,413 121 589 151 3,012 537 626 5,040 4,921 133 252 175 3,782 576 593 5,514 流動負債 1 年以内返済予定長期借入金 高速道路事業営業未払金 受託業務前受金 その他流動負債 固定負債 社債 長期借入金 その他固定負債 負債合計 1,107 75 333 599 98 3,283 1,679 1,291 313 4,391 1,263 322 326 507 106 3,862 2,079 1,458 324 5,126 1,559 654 447 346 110 3,149 1,830 982 336 4,708 1,509 819 430 184 75 4,088 2,131 1,611 346 5,598 793 20 428 158 186 3,911 1,206 2,348 356 4,704 1,795 1,141 359 189 103 3,344 1,371 1,618 354 5,139 321 321 330 330 347 347 331 331 335 335 375 375 4,713 5,456 5,056 5,929 5,040 5,514 株主資本 純資産合計 負債 ・ 純資産合計 37 Appendix データ集 ■単体損益計算書 (単位 : 億円) ◆平成 28 事業年度 事業計画 首都高速道路株式会社は、 高速道路株式会社法第 10 条に基づき、 平成 28 事業年度事業計画について国土交 通大臣に申請し、2016(平成 28)年 3 月 31 日付けで認可を受けました。 認可を受けた事業計画は、次のとおりです。 平成 28 事業年度は、 高速道路事業 3,729 億円、 高速道路事業以外の事業 323 億円、 総額 4,052 億円の事業 費をもって、 首都高を安全・安心・快適に保つ適切な管理、 ネットワークの整備及び関連事業等を着実に推進します。 平成 28 事業年度 〔 〕 自 平成 28 年 4 月 1 日 至 平成 29 年 3 月 31 日 第 12 期 事 業 計 画 首都高速道路株式会社 Ⅰ. 高速道路株式会社法第 10 条に基づく事業計画について 事業計画については、高速道路株式会社法 (以下 「会社法」 という。) 第 10 条に基づき、高速道路株式会社が、 毎事業年度の開始前に、 その事業年度の事業計画を定め、 国土交通大臣の認可を受けることとなっている。 なお、 事業計画を申請するにあたり、 会社法施行規則第 11 条第 1 項で規定されているとおり、 資金計画書及び 収支予算書を添えて、 国土交通大臣に提出することとなっているため、 事業計画以外にも当該事業年度の資金計 画書及び収支予算書も添付する。 平成 28 事業年度の事業計画等については、 事業全体としては総額約 4,052 億円の事業費、 うち高速道路事業 に係る総額は約 3,729 億円の事業費を予定している。 資金計画については、 自主調達 (社債、 民間借入金) 等 により合計約 2,920 億円の資金を調達する予定である。 収支予算については、 当期純利益として約 2 億円発生す る見込みである。 Ⅱ. 事業計画 1. 高速道路事業に係る事業計画 平成 28 事業年度における高速道路事業については、 高速道路の新設、 改築及び維持、 修繕、 災害復旧その他 の管理で構成される。 高速道路の新設、 改築については、 首都圏のネットワークを形成する高速横浜環状北線等を継続実施するため、 約 1,806 億円の事業費 (一般管理費、 建設中利息を除くと約 1,738 億円) を予定している。 また、 東品川桟橋 ・ 鮫洲埋立部等 の大規模更新を実施するため、約 103 億円の事業費 (一般管理費、建設中利息を除くと約 95 億円) を予定している。 なお、 本事業年度内の開通予定路線として、 高速横浜環状北線 8.2 ㎞を予定している。 高速道路の維持、 修繕、 災害復旧その他の管理については、 適正かつ効率的な維持管理や道路施設について 中長期的に管理するために必要な修繕を実施するため、 約 1,271 億円の事業費を予定している。 また、 長期にわ たる安全性を確保するために必要な大規模更新及び大規模修繕を実施するため、 約 550 億円の事業費を予定して いる。 なお、 他の高速道路株式会社の事業範囲における高速道路の新設、 改築及び維持、 修繕、 災害復旧等に関す る事業は、 本事業年度において事業実施予定はない。 38 (単位 : 億円) 事業区分 高速道路の新設、改築 事業の概要(実施の方法・事業量) 所要資金の額 横浜市道高速横浜環状北線など計5路線18.9km(※)の新設、都道首 都高速5号線(板橋熊野町JCT間改良)0.5kmなどの改築 1,806 103 都道首都高速1号線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)1.9km等の大規模更新 高速道路の維持、修繕、 災害復旧その他の管理 都道首都高速1号線など計34路線 310.7km(※)の維持、修繕、災害復旧その他の管理 1,271 都道首都高速3号線(池尻・三軒茶屋出入口付近)1.5km等の大規模更 新都道首都高速1号線など計18路線55.2kmの大規模修繕 550 高速道路株式会社法第五条第2 項に規定された以外の高速道路 における新設、改築 — 高速道路株式会社法第五条第2 項に規定された以外の高速道路 における維持、修繕、災害復旧等 — 3,729 合計A(高速道路事業) 注) 端数処理の関係により合計が一致しない場合がある。 ※平成 28 事業年度期首時点 2. 高速道路事業以外の事業に係る事業計画 平成 28 事業年度における高速道路事業以外の事業については、 高速道路の休憩所、 給油所等の建設 ・ 管理、 国、 地方公共団体等の委託に基づく道路の新設、 改築、 維持、 修繕等及びその他の事業で構成される。 高速道路の休憩所、 給油所等の建設 ・ 管理については、 高速道路をご利用するお客様への適正なサービスを 目的とした既存サービスエリア等の管理等を実施するため、 約 0.4 億円の事業費を予定している。 国、 地方公共団体等の委託に基づく道路の新設、 改築、 維持、 修繕等については、 高速道路事業に関連する 他の道路事業の委託事業を着実に実施するため、 約 306 億円の受託事業費を予定している。 その他の事業については、駐車場及び高架下施設事業等を展開するために約 16 億円の事業費を予定している。 以上の内容をまとめると、 高速道路事業以外の事業に係る平成 28 事業年度の事業計画は下記のとおりである。 (単位 : 億円) 事業区分 高速道路の休憩所、給油所等の 建設・管理 事業の概要(実施の方法・事業量) 埼玉県道高速足立三郷線八潮パーキングエリア(上り線)など計2箇所 のパーキングエリアの管理等 高速都心環状線及び同八重洲線に関する受託事業「高速都心環状線 国、地方公共団体等の委託に基 及び同八重洲線との交差部における東京都市計画道路環状第2号線地 づく道路の新設、改築、維持、修繕 下トンネル整備事業のうち仮設構造物等の施工に関する基本協定」に 等(※) 基づく受託工事ほか 高速道路株式会社法第五条第2 項に規定された以外の高速道路 の休憩所、給油所等の建設・管理 その他の事業 所要資金の額 0.4 306 — 汐留駐車場など駐車場事業5箇所、都道首都高速2号線高架下施設事業 4箇所等 16 323 合計B(高速道路事業以外) 4,052 合計(A+B)(全事業) 注) 端数処理の関係により合計が一致しない場合がある。 ※この中には、 会社法第 5 条第 5 項に基づいて、 国、 地方公共団体、 地方道路公社以外の事業者の委託に基づく道路の新設、 改築、 維持、 修繕等の所要資金 1 億円を含む。 39 Appendix データ集 以上の内容をまとめると、 高速道路事業に係る平成 28 事業年度の事業計画は下記のとおりである。 ◆資金計画書 平成 28 事業年度の資金計画書は下記のとおりである。 科 目 収入の部 (営業的収入) 高速道路事業営業収入 関連事業営業収入 SA ・ PA 事業収入 その他の事業収入 受託事業収入 営業外収入 (資本的収入) 社債 ・ 借入金 機構からの無利子借入金 社債 民間借入金 前期繰越金 合 計 支出の部 (営業的支出) 高速道路管理費 道路維持費 道路業務管理費 一般管理費 道路資産賃借料 関連事業管理費 SA ・ PA 事業管理費 その他の事業管理費 受託事業営業費 (資本的支出) 高速道路新設 ・ 改築費 新設 ・ 改築費 一般管理費 支払利息等 高速道路特定更新等工事費 (改築) 新設 ・ 改築費 一般管理費 支払利息等 高速道路修繕費 修繕費 一般管理費 支払利息等 高速道路特定更新等工事費 (修繕) 修繕費 一般管理費 支払利息等 関連事業建設費 SA ・ PA 事業建設費 その他の事業建設費 社債等償還金 次期繰越金 合 計 合計 (単位 : 億円) 高速道路事業 高速道路事業以外 2,757 324 1 18 306 2,757 2,920 352 1,240 1,328 505 6,506 2,920 352 1,240 1,328 453 6,131 761 396 233 132 1,918 319 0 13 306 761 396 233 132 1,918 1,806 1,738 45 23 103 95 7 2 510 485 22 3 550 521 26 3 4 4 37 499 6,506 1,806 1,738 45 23 103 95 7 2 510 485 22 3 550 521 26 3 (1,779) (1,712) (45) (23) (103) (95) (7) (2) (393) (369) (21) (3) (550) (521) (26) (3) 36 447 6,131 (184) (3,008) 324 1 18 306 (2,824) (352) (1,240) (1,232) (184) (3,008) 51 376 319 0 13 306 4 4 1 52 376 ※ 端数処理の関係により合計が一致しない場合がある。 ※ 高速道路事業欄の ( ) 書きは、機構へ承継する道路資産の形成に係る資金計画であり、平成 27 年度未執行分 (見込) を加味したものである。 40 平成 28 事業年度の収支予算書は下記のとおりである。 科目 (単位 : 億円) 金額 合計 高速道路事業 高速道路事業以外 Ⅰ . 高速道路事業営業損益 1. 営業収益 6,939 6,939 (1) 料金収入 2,553 2,553 (2) その他収入 4,386 4,386 • 道路資産完成高 2. 営業費用 4,386 4,386 6,937 6,937 (1) 道路資産賃借料 1,770 1,770 (2) 道路資産完成原価 4,386 4,386 781 781 (3) 管理費用 • 維持修繕費 366 366 • 管理業務費 216 216 • 一般管理費 111 111 • 租税公課 10 10 • 減価償却費 79 79 − − 2 2 (4) 引当金等 高速道路事業営業利益 Ⅱ . 関連事業営業損益 1. 営業収益 453 453 (1) SA ・ PA 事業収入 1 1 (2) その他の事業収入 17 17 436 436 450 450 0 0 (3) 受託事業収入 2. 営業費用 (1) SA ・ PA 事業費 (2) その他の事業費 (3) 受託事業費 関連事業営業利益 全事業営業利益 Ⅲ . 営業外収益 Ⅳ . 営業外費用 経常利益 14 14 436 436 3 3 5 2 3 − − − 2 2 0 3 − 3 Ⅴ . 特別利益 − − − Ⅵ . 特別損失 − − − 3 − 3 税引前当期純利益 法人税、 住民税及び事業税 1 − 1 法人税等調整額 − − − 当期純利益 2 − 2 ※端数処理の関係により合計が一致しない場合がある。 ※本様式は、 高速道路株式会社法第 14 条第 1 項及び第 2 項の規定に基づき国土交通大臣により定められた 「高速道路事業等会計規則」 第 6 条の別表第二第 2 号様式に示さ れる「損益計算書」と異なる。また、第 6 条の別表第一に示される勘定科目の項目区分とも一致していない。 41 Appendix データ集 ◆収支予算書 お問い合わせ先 首都高速道路株式会社 財務部 資金課 TEL:03-3539-9308 FAX:03-3502-3062 URL:http://www.shutoko.co.jp 〒100-8930 東京都千代田区霞が関1-4-1(日土地ビル) 2016(平成28)年8月1日作成