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い ず み だ よ り 2002 年度第 10 号 (通巻№84) 2003.3.1 発行 東札幌病院 ボランティアいずみ 卒業、就職など慌しく変化の多い季節になりました。 今あるご縁が末永く そして新たな出会いに心弾ませて…… 表紙イラスト:白鳥めぐみ Contents * * * * * 活動報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 月 21 日∼2 月20日までの活動から 一年の活動を通して ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 宮本知美 連載エッセー第 12 回「ほんの小さな活動のはなし」 ・・・ 白鳥めぐみ 川柳の広場 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 桧森武夫 いずみニュース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 懇親会報告など 1 い ず み だ よ り 【今月の活動から】 《季節の行事》今月のトピックは「赤鬼」 ◎『節分豆まき会』2 月 2 日(日)14:00∼16:00 一日早く、節分の豆まきをしました。「鬼は誰がするのか?」という問題は、加藤 Vo.と石井 Vo.の合作によるダンボール製の鬼で解決。 1 番最初に伺った M 棟 2 階の患者さんからの言 葉が「登別から来たの??」。それを聞いた、鬼をそ れぞれのベッドのところまで連れて歩いた浅沼洋さ ん(特別参加)が、「登別から出張してきました!」 と鬼を登場させ、これが患者さんの笑いを誘ってい ました。どこのお部屋でも大歓迎を受け、用意した 豆を威勢よく全てぶつけられる方、 控えめに 1 個・・・ という方、それぞれ思い思いに厄払いをしていただ きました。 来年は鬼にちゃんと後ろ姿を付けよう!出ベソに しよう!などの案も出て、私たち自身も楽しんだイ ベントになりました。 鬼の製作:加藤 Vo、石井 Vo. これが噂のカレ。身長約 180 ㎝。 当日参加:浅沼睦子 Vo、菅原 Vo、福家 Vo. 紺色のおさげが注目の的。 (特別参加)浅沼洋さん、村上千晴さん ダンボール 3 ケを積み上げた 後ろ姿も魅力的(??) ◎2 月 14 日(金)お雛様を飾る PCU と A 棟 2 階に 7 段飾り、M 棟2∼4階にガラスのケースに入った 3 段飾りや 木目込みのお内裏様を飾りました。 7 段飾りのものは、ひな壇の組み立てに少々頭と身体を使います。今回は堀込 Vo が自前の工具箱を持ちこんで活躍!ディルームで手を貸してくださった患者さんもい らっしゃって、2つの 7 段飾りが 3 時間で出来上がりました。 片付け方をきちっとすれば、出すときに手際よくできると思います。片付ける際は出 す時のことを考えながら行うべし。 (自戒を含め) (石井記) 《バースデーカード作り》周尾 Vo.が期間限定の仲間入り ◎1 月末の週から月曜日のちぎり絵の活動に、金曜日の周な尾 Vo.が 3 月までの間、 時間ができたのでということで参加しています。にぎやかにり嬉しい限りです。 (安孫子記) ◎製作状況 バースデーカード・・・20 枚 レターカード・・・・・・・21 枚 ◎レターカード販売数・・・・・・・・・・・・・・・16 枚 2 い ず み だ よ り 《図書》ただいま年度末棚卸真っ最中 ◎2 月第 2 週から各病棟の棚卸作業を開始しました。(3 月第3週までの予定) ◎M 棟 3 階無菌室で過ごされている患者さんに、本をお届けしました。 ◎今月の受け入れ冊数・・・99冊 廃棄・・・108冊 《絵本・紙芝居など読み聞かせ》こどもの気持ちになって ◎『楽しいお話の会』2月11日(火)15:40∼16:15 高野 Vo とともに、お友達の東出恵子さんが参加。M 棟4階、3階で紙芝居「けち くらべ」の二人のおじいさん役を演じ分けました。他に病棟ごとに別の絵本を読みま したが、M3 で読んだものは、少し本のサイズが小さかったので、見づらかったので はと反省。M4で東出さんが読んだ「なんげえはなしっこしかへがな」(津軽弁・・・字 面を見ただけで、意味わかる?)には、興味を持っていただけたようでした。 ◎2月15日(土)13:40∼15:00 橋本 Vo が PCU の患者さんのお部屋を訪問。ご家族と一緒に聞いて下さったり、ユ ーモラスな話に声を上げられたり……。絵のお好きな方は、読み終えたあとも絵をじ っくりご覧になってなっておられました。 《手作りの会》丸い目の雪だるまは、なぜか作り手似 ◎『ふわふわの雪だるまを作ろう』 2月1日(土)14:00∼16:00 会場:コスモス お茶会の活動の時、PCU のエレベーター傍三角コーナーに置いたキルト芯で作られ た雪だるまが、傍を通る人達の注目を集めているとわかり、ちょうどさっぽろ雪まつ りも近づいていたので、それの大体の姿かたちを真似、接着剤だけで作る方法に変え て人形作りの会を行いました。 当日は体調により病室で作られた方もいましたが、 どの方も表情豊かな雪だるまを楽しそうに作られまし た。完成した雪だるまを手に綻ばせた笑顔がとても印 象的でした。その後も追加注文が後を断たないほどの 人気で、完成品を含めて合わせて40体ほどの注文を 頂きました。病室で作られる患者さんに対する配慮や 準備段階での不手際などの課題は残りましたが、参加 していただいた方々には楽しんで頂けたのではないか と思います。 (松田記) こーんな姿です おまけ:毎日沢山の方々の視線を集めていた大小の雪だるまは、二つとも嫁ぎ先(?) が決まり、大きい方はすでに患者さんのお宅へご一緒しました。 3 い ず み だ よ り 《ソーイング》サンデーカフェの準備開始 ◎外科ナースステーションからの要望で、点滴用肩下げ袋を製作(22枚) ◎4月から行う予定の「サンデーカフェ」用のテーブルクロスを縫っています。 ◎デビル帽も在庫分を追加しました。 《絵を描こう会》みかんにでこぽん、さくら餅 ◎毎週木曜日の午後を、とても楽しみにして下さっている方が何人もいらっしゃいま す。来て下さる方の顔ぶれは、週によって少しずつ変わりますが、どなたも季節をほ んの少し先取りした題材と真剣に向き合って、絵筆を動かされています。 渡り廊下のギャラリーにはそんな熱気のこもった作品が並び、足を止めて見る方た ちの姿が今月も多く見受けられました。 今月の題材:みかん、雪だるま(手作りの会のもの) 、水仙、落花生、桜餅 でこぽん、お雛様、ピーマン、チューリップなど 《絵画》病棟ごとに統一感を ◎先月に引き続き、病棟毎に全ての絵を掛け替える作業を行っています。 掛け替えをしてみると掛けていた絵画に対する管理の粗さが気になったので、掛けて しまえば終わりではなく、掛けた後も定期的に点検して行く必要性を痛感しました。 (松田記) ◎渡り廊下ギャラリーに、退院されたYさんが作られたお雛様の押し花絵を展示しま した。 《環境美化》備長炭のほかにも ◎2月6日(木) ソルガーデンの鉢に沢山の花が咲いていたので、切って外科とPCU病棟の三角コ ーナーに生けました。鉢植えを見られない方にもお花を眺めてもらいたいという思い で切りました。せっかく咲いているのを切ってしまってゴメンナサイ!! (浅沼記) 《病棟活動から》様々なかたちのふれあいを ◎山田 Vo……M4の患者さんのお話し相手 ◎杉山 Vo……PCU 患者さんにマッサージ、M4、M3の方々の話し相手など ◎堀込 Vo……引き続き外科の方と将棋をし、3連敗!! ◎佐々木 Vo…M2、M4の方々の話し相手、お買い物代行、コンサートの付添など ◎今崎 Vo……M4の患者さんのお散歩同行 ◎石井 Vo……M4、M2の患者さんのお話し相手、マッサージ 4 い ず み だ よ り 《お茶会》 ◎『夜のお茶会』2月5日(水)19:00∼ 於:外科ディルーム 外科病棟で初めて、夜のお茶会を行いました。手術後という患者さんが多いなか、 開始直後に女性が3人来て下さり、楽しみにして下さっていたようでした。「飲めない けど、匂いに誘われて」という方もいて、コーヒーの香りが病棟に広がるだけでもい いのかな、と思いました。 (船渡記) ◎『PCUティータイム』 ○1月22日(水) ストレッチャーでディルームに出てこられた方が「病室で飲むよりずっと美味しい」 と嬉しそうに話されました。「次は車椅子でも大丈夫そう・・・」と意欲的でした。 (野田記) ○「お抹茶の会」1月25日(土) 福家Voのお友達の竹内啓さんがいずみ所有のお茶道具でお茶を点ててくれました。 茶せんの”しゃかしゃかしゃか…”という音に患者さんもご家族もナースの方も耳を傾 けていました。味をお気に召しておかわりをして下さったうえに、他の患者さんに勧 めてくださる患者さんもいらっしゃいました。 (森記) ※ 同じ日15:00からコスモスでコンサートがありましたので、その余韻を楽しみ ながらのお茶を楽しんでいただくため、17:00まで時間を延長しました。 ○2 月 1 日(土) 13:30から「手作りの会」を開いたので、そちらを途中で抜けて一人で行いま した。最後まで不安な気持ちでいっぱいでしたが、なんとか終えることができました。 緑茶を「美味しい」とおかわりして下さったご家族がおられました。 (菅原記) ○2月8日(土) ディルームに足を運んで下さった患者さんが多くいらっしゃいました。たまたま同 じ時に本の読み聞かせの活動で病室を訪ねていた橋本 Vo がいて、ディルームで読み聞 かせをすることになり、お話に耳を傾けながらゆっくりお茶を楽しまれました。 (福家記) ○2月 15 日(土) ディルームにお雛様が飾られていて、いつもと雰囲気が違うお茶会でした。ご家族 と一緒に午後の一時を過ごされている患者さんの姿が印象に残りました。 (菅原記) ○2月18日(火)14:30∼15:30 ティータイム初参加の佐々木 Vo の意見で、ココアにあらかじめ入れる砂糖は控え目 にし、あとはお好みで加えていただくことにしました。 (森記) 《今月のお菓子》生八ツ橋、らくがん、チーズケーキ、六方焼、きのこ煎餅など 5 い ず み だ よ り 《PCU 晩酌の会》自ビールと甘酒が登場 ◎2月19日(水)19:00∼20:30 .... 高野Voお手製の地ビールならぬ自ビールと、甘酒を今回のメインに用意しました。 残念ながら自ビールのご希望はありませんでしたが、甘酒を頼まれた患者さんはネコ 舌とのことで、1時間近くかけてゆっくり召し上がり、途中カップを手にしたままコ ックリコックリ…Zzz。甘酒の香りに酔って眠くなってしまったのでしょうか?ほ のぼのとした会でした。 (森記) 《コンサート》 ◎『ふらっとコンサート』 1月25日(土)15:00∼15:40 会場:コスモス まなみ 来場者:38名 あやこ 演奏者:小林真己(歌・ピアノ)小林純己(ピアノ・クラリネット) 吉田まゆみ(ピアノ) 曲目:「青い目の人形」「スキー」「ペチカ」「冬景色」「さとうきび畑」「美しき天然」 「埴生の宿」など 東札幌病院での演奏は今回が初めてでしたが、ボランティアいずみの方々や看護師 さん達のお陰もあって、たくさんの方に集まって頂くことができました。 演奏中は、歌詞の言葉一つ一つを大切に聞いてくださり、温かい時間を過ごさせて いただきました。東札幌病院のように、常にボランティアの活動があり、入院中も充 実して過ごすことのできる環境は、素晴らしいと思います。 私も今以上に練習を積んで、また演奏をさせていただきたいと思っています。 (小林真己記) ◎『第118回コスモスコンサート』 2月20日(木)15:30∼16:15 会場:コスモス 来場者:14名 演奏者:駒ヶ嶺ゆかり(歌) 佐藤歌織(ピアノ) 曲目:「雪山讃歌」「虹と雪のバラード」「うれしいひなまつり」「北国の春」 「丘を越えて」「宗谷岬」「夜明けのスキャット」「ここに幸あり」 シベリウス「樹の組曲」より(ピアノ独奏)「花の組曲」より(独唱) 「お待たせいたしました“ながし”で∼す!!」 昨年12月のコスモスコンサートの後、思いがけず“ながし”をさせて頂きました。 病室に直接伺い、患者さんのお近くで懐かしい歌を聞いて頂こうというものです。御 要望頂いた方の耳元で、4曲ほど、佐藤香織さんと小さな声で、そっと演奏してみま した。患者さんの表情が和らんでゆかれるのを感じました。それから1月、2月と伺 っております。私達にとりまして、掛け替えのない時間を音楽を通して実感させて頂 いております。 (駒ヶ嶺記) 6 い ず み だ よ り 《ナイトシアター》 ◎『こころの湯』1月22日(水)19:00∼20:40 来場者:5名 7月に上映した『山の郵便配達』のような「ほっとする」「心が暖まる」映画を上映 したいと思い、この中国映画を選びました。あっと驚くような展開や盛り上がりはあ りませんが、ほのぼのとしていて、上映後はみなさん「はーっ、よかったねぇ」と、 ため息をついてらっしゃいました。余韻にひたる方も多く、エンドクレジットが終わ るまで席を立たれなかった方も何人かいらっしゃいました。 (野島亜希子記) ◎『アメリ』2月12日(水)18:50∼20:50 来場者:4名 初のDVDによる上映。野島亜希子 Vo が自宅からプレイステーションⅡを持ち込み、 プロジェクターと繋いで準備完了。いつもかけているビデオと比較すると、色のメリ ハリがあります。作品は昨年劇場で公開された新しいフランス映画。「なかなかいい作 品だったわ」という感想をいただきました。 《リクエスト・シアター》 ◎『クール・ランニング』1月29日(水)19:05∼20:40 来場者:4名 「笑える映画を」というリクエストがあり、季節としてもいいのではと上映決定。 実話を元に作られた作品で、笑いと「よし、私もがんばるぞ!」という元気がわくよ うな映画でした。残念ながら来られた人数は多くありませんでしたが、最後までご覧 になった方から「こんな良い映画なのに、来る人が少ないなんてもったいないね」と うれしいコメントを頂きました。 (野島亜希子記) ◎『望郷』 2月10日(月)19:20∼20:55 来場者:8名 いつもナイトシアターなどに来てくださるKさん。ディルームでお会いしたとき映 画のお話になり、「ジャン・ギャバンが好き。なかでも「望郷」がよかった」とのこと で上映することに。見終えた時「やっぱりいい映画はいいね∼」と、笑顔を見せて下 さいました。 (渡辺VC記) ※この夜、初めてコスモスにいらしたと思われる方が数名おられました。消灯時間間 近まで病室から離れた場所にいるのは多少心配になられたのか、最後の10分程を残 してお帰りになりました。今回は事情がありましたが、やはり8:45頃までには終 わるようにタイムスケジュールを組んだ方がよいようです。 ◎『カサブランカ』 2月19日(水)19:00∼20:45 来場者:6名 「M3の女性がリクエストをお持ち」という情報があり、朝、伺ったところ「今日 観たい!!」というお言葉。同じお部屋の方々と連れだって来場されました。男性1 名、女性5名と、圧倒的に女性が多い来場者の顔ぶれでした。 (渡辺VC記) 7 い ず み だ よ り ☆この春、いずみでは5名が大学を卒業し、就職 のため2、3月で活動を終了します。その中か ら、去年4月に入会して主に水曜夜「ナイトシ アター」「PCU 晩酌の会」で活動をした、宮本 さんに感想をもらいました。 卒業 おめでと∼!! 《1年間の活動を通して》 宮本 知美 最初の頃は、病院の雰囲気、いずみの雰囲気に慣れるのに時間がかかりました。特 に PCU 病棟でのボランティア活動は、初めての体験でした。 次第に場には慣れていくものの、患者さんの状態が日によって違ったりするので、 その時々での対応力、行動力、判断力が必要となってきます。これは私にとって、と ても勉強になったことです。それが、すっかり身についたとは言えませんが、瞬時の 的確な判断や行動が、チームワークにもつながると思いました。 いちばん印象に残っていることは、夏に行われた七夕まつりです。天気はあまり良 くありませんでしたが、病院の中で、綿あめやヨーヨー釣り、おでん、ラムネ、かき 氷などを行いました。このときの患者さん達は、皆さん笑顔いっぱいでした。私もと ても楽しい行事に参加させて頂いてよかったです。 いずみの活動は、患者さんひとりひとりにとってのことを考えて活動しているので、 患者さんも喜んで下さるのだろうと思います。患者さんの喜びの言葉が聞けたときは、 嬉しいものでした。嬉しいことばかりではなく、時には亡くなられる方もおり、衝撃 を受けたこともありました。私なりに事実を受け止め、これからも考えていきます。 ほんの一年間の活動でしたが、渡辺 VC をはじめ、水曜夜のボランティアの仲間、い ずみの皆さんに大変お世話になりました。色々とご迷惑をお掛けしたことと思います。 私にとって、いずみでの活動は、とても貴重な経験となりました。この経験を活かし て春からは社会人として一生懸命努力していきます。お世話になり、ありがとうござ いました。 ☆会員のみなさまへ☆ 年間の活動のまとめをする時期になりました。 それぞれの活動のまとめをそろそろ準備してください。 各会計担当になっている方は、3月末締めでの帳簿のまとめをお願いします。 尚、新年度の総会は4月第3週の開催を予定しています。 8 い ず み だ よ り ∼連載エッセー第12回∼ 《ほんの小さな活動のはなし》 白鳥めぐみ 病棟のディルームの片隅にあるその花たちのこと。気にしたことなどあっただろう か。患者さんとその本当にすぐそばで話していたはずなのに。ディルームで行う行事 の飾り付けのために、それらを手に取り、何度も場所を移動させたはずなのに。それ らは当たり前のようにそこにあって、花をつけその場を飾っていたのに。 「ディルームの花たちもときどき見てやってね。その管理も病棟活動でよろしく。」 ボランティアコーディネーターの言葉に「花なんてあったかな?」なんて気持ちで病 棟に入る。片隅に固まって置いてある花たちはすぐに見つかった。意識してみたこと がなかったからか、思ったよりも数が多くて驚いた。よくよく見ると枯れて落ちた花 や葉がたくさん鉢の中にたまっている。受け皿にも汚い水が今にもあふれそうになっ ている。水をあげている人がいるようだけれど、これじゃあ確かに管理が必要だ。 正しく詳しい手入れの仕方は知らないけれど、まあとにかく汚いところをきれいに することぐらいは私にもできるだろうと、枯れた部分を取り除き、汚い水は捨て受け 皿を洗う。花器に入った切花たちも捨てたり切ったりと選別して、きれいに見えるよ うにさしてみる。そんなこんなをしていると時間は、どんどん過ぎていく。でもそれ らを日々気にしている人はいたようだ。きれいにした鉢植えを運んでいる廊下で、 「き れいになったね。」なんて声をかけてくれる人がいる。「この花は手入れが難しいのよ ね。」なんて、何もわからず、どう手をつけていいのか悩んでいる様子を見て、教えて くれる人もいる。 そこにある花たちをきれいにする。そんな一見、目立たない活動でも、それを通し て、いつもとは違った角度から、いつも関わる方たちとは違う方たちとの出会いがあ る。いつもと同じディルーム。でもそこをもっとすてきな空間にしようと気をつける と、いつもと違う部分が見えてくる。それはすごく小さなことだったのかもしれない けれど、そのことに気づけたのはきっと重要なことだと感じた瞬間だった。その後は 病棟に入ると、すぐに花たちに目がいくようになった。誰かがきれいにしてくれてい るととっても気持ちがよくて、きれいじゃなくてもその後自分がきれいにするので気 分爽快。それが癖になって、廊下に飾り付けられているぬいぐるみたちのほこり落し をかねて、洗濯したりもしてたっけ。 (了) 9 い ず み だ よ り ︽ 川 柳 の 広 場 ︾ 渡り廊下ギャラリーに掲示している 桧森武夫さんの川柳をご紹介します。 テポドンの射程距離にある日本国 ダイエットしなくて痩せる北朝鮮 知事選に本命無しのゲート前 棒読み同士の茶番劇 次期総理期待をかける東都知事 国会座 自国の核の処分から 支持率を下げて強気の改革案 保有国 一球億の外野席 愛ひとつ灯って老化を防止する ゴジラ振る ありがとうございました。 ◎品物などのご協力をいただいた方々 小野 丈夫 様 白石コスモス会 様 佐藤紀世子 様 大山 様 功 ◎1/22∼2/18までのお茶会でご協力いただいたカンパ ◎レターカードのお買い上げ 合計 ¥11,016円 合計 ¥3,200円 *****いずみニュース***** ◎助成金を頂きました。 札幌信用金庫福祉基金様より ¥20,000円 2 月 5 日(水)午後、石井代表が札幌信用金庫本店にて受け取りました。 ◎2月19日(水)11:30より懇親会(於:コスモス)を行いました。 前半30分、アロマプランナー矢野悦子さんから「身近な香り」のお話をしてい ただき、手と指のマッサージ実習を行いました。 そのあと、食事をとりながら懇談しました。 参加者:青木、浅沼、石井、加藤、高野、小坂、佐々木 菅井、野田、堀込、森、山吹、山本、渡辺(VC) 編集担当より☆皆さまからのご意見、ご感想お待ちしております☆ [email protected]まで 10