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「韓国ソウル留学体験記」(人間科学科3年 松岡陽菜さん:2013年2月

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「韓国ソウル留学体験記」(人間科学科3年 松岡陽菜さん:2013年2月
韓国ソウル留学体験記
韓国
東国大学
留学期間
交換留学生
2013 年 2 月~8 月
人間科学科
3年
松岡陽菜
今年の2月末から始まった韓国、ソウルにある東国大学での留学生活はあっという間に
終わってしまいました。私にとってこの半年間は、夢のようなキラキラとした素晴らしい
期間でした。また、いろんな出来事や人への驚きと発見と感謝の連続でした。
“留学をして自分の視野を広げる”これが私の留学目的でした。元々、私には韓国語と
は全く関係のない小学生の頃からの夢がありました。この夢を叶える為に、私は今まで努
力を積み重ねてきました。しかし、それらを一時中断してまでも留学をしたかったのは、
自分の知らない世界を見たかったからです。前で挙げたように、私の夢は小学生の頃から
変わっていませんでした。そのため、私はその夢の職種の世界しか知らなかったのです。
このことに気が付いたのは、昨年の夏に参加した summer school で、別の考えを持つ人た
ちに出会い、その人たちからたくさんの良い影響を受けたからです。そこで、自分の視野
の狭さを痛感しました。
しかし、いざ留学が決まると不安な気持ちが大きくなりました。留学に行かず、日本で
普通に授業を受ける方がいいのではないか、もしかしたらこの半年を無駄にしてしまうの
ではないかなど、たくさん悩みました。しかし、実際に韓国での留学生活が始まると、そ
んな悩みは忘れるほど充実した毎日を送ることが出来ました。韓国での生活は、平日の朝
9時から13時までは語学堂の授業を受け、午後は週2回大学の授業に参加していました。
その他授業がない日には友達と出掛けたり、たまにサークルに行ったりしていました。語
学堂では韓国語の勉強はもちろん、様々な国籍の友達がいたので、他の国のことや他国か
ら見た日本を知ることが出来ました。みんな国籍は違うけれど、韓国語という共通の言語
で、その国の文化や挨拶の仕方、ジェスチャーなどをお互いに教え合うこともまた勉強に
なり、とても楽しかったです。文化の差で驚くことや、理解に苦しむ時もありましたが、
どれも留学ならではのいい経験になりました。
さらに今回の留学ではいくつかの発見もありました。その中のひとつで自分の欠点を見
つけました。これはきっと留学をしていなかったら気づかなかったことだと思います。一
時期このことで、悩んだり自分のことを嫌いになったりもしました。それでも自分なりに
解決策を立て、実行に移し、少しずつ克服していきました。自分の欠点を知ることができ
たのはこの留学での大きな収穫だったと思います。
そして韓国で生活する中で、私の周りにはいつの間にかいつも一緒に過ごす大切な友達
が出来ました。そんな周りの人たちのおかげで、私はいつでも快適に楽しく過ごすことが
でき、素敵な思い出をたくさん作ることが出来たのだと思います。特にバディの友達には
たくさんお世話になりました。東国大学では、交換留学生一人に対し、韓国人が一人つい
てくれます。これをバディと呼びます。普通このバディは、留学生が行うには難しい手続
きや契約などを助ける為にいます。そのため、多くのバディは留学生が入国して1か月程
経つと、連絡を取らなくなったり、会わなくなったりする場合があります。しかし、私の
バディは就職の準備で忙しいにも関わらず、私の為に遊ぶ時間を作り、忙しくて会えない
時は、よく連絡をしてくれました。その度に間違っている文法や言い回しがあれば、直し
てくれました。このようなやり取り続けているうちに、私の為にこんなに一生懸命になっ
てくれるバディの行動に応えたいという気持ちが強くなり、私の語学勉強に対する意欲の
変化にも繋がりました。留学生活のほとんどをバディと過ごしたため、私にとってバディ
は本当にとっても大きな存在でした。
半年間という期間は正直ものすごく短かったです。特に、語学を学ぶにはやはり半年で
は足りない部分があります。しかし、今の私にはちょうどよかったのかもしれません。将
来、韓国語を生かす職に就くかどうかは分かりません。もしかしたら、全く関係のない仕
事をすることになるかもしれません。しかし、たとえそうなったとしても、留学をしたこ
の半年間は決して無駄な時間だったとは思いません。視野を広げるためには、今いる環境
とは違う所に行くことも大事ですが、それ以上にできるだけたくさんの人と関わり、その
中で自分とは違う考えを持つ人の話を聞いたり、違う視点から物事考えたりすることが、
より重要だと感じました。
私に、こんなにも貴重な経験をする機会を与えてくれた両親、支えてくださった先生方、
そして留学先で関わったすべての人に心より感謝をします。
すごく不安だった、無駄にしてしまうかもしれないと思っていた半年間が、かけがえの
ない大切な時間になり、宝物となりました。留学は生涯忘れることのない、素晴らしい経
験となります。このような貴重な経験をたくさんの人に味わってもらいたいと願います。
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