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4. 特定調停利用の手引き 参考資料

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4. 特定調停利用の手引き 参考資料
参考 1
(※出典 中小企業庁HP)
円滑化法終了対応策の全体像と特定調停スキームの位置付け
参考 2
金融機関
窓口相談
コンサル・計画策定支援
中 小
地域経済活性化支援機構・再生支援協議会
一次対応
二次対応
企 業
補完の支援スキーム(中小・小規模企業向け)
相談
DD・計画策定支援
弁
税
公
連携
中
認定支援機関など
廃業・破産
保証
協会
特定調停
私的整理等
民事再生
経営改善・事業再生支援の担い手
大
①金融機関
コンサル
②地域経済活性化支援機構
(年間売上20億円超)
③中小企業再生支援協議会
(年間売上3億円~20億円)
参考 3
与信残高
企業規模
問題意識
⒈政府の中小企業経営改善・事業再生支援策
事業再生が必要な中小企業 5万~6万社
①金融機関によるコンサルティング機能の強化
②地域経済活性化支援機構
③中小企業再生支援協議会 の活用
④認定支援機関
⒉課題
?
中小・小規模事業者
①金融機関、②地域経済活性化支援機構、③中小企業
再生支援協議会
⇒一定程度以上の与信残高、規模の企業が対象
※中小・小規模事業者の経営改善・事業再生
・公的な債権者調整プラットフォームが存しない
・債務免除に関する税務上の処理が困難
・信用保証協会による求償権放棄が困難
☆補完の再生支援スキームが必要
小
補完の支援スキームとしての「特定調停スキーム」
参考 4
特定調停とは
⒈概要
債務の返済が困難な債務者の経済的再生を目的として、その債務者が負担する金銭債務等に関する利害
の調整を目的とする民事調停(特調法1条)
⒉手続
特定債務者(支払不能のおそれ又は事業継続に支障なく約定どおりの返済が困難な者、若しくは、債務超
過のおそれのある法人)が、債権者等に対し、金銭債務の返済条件変更等を求めて簡易裁判所に民事調停
の申立て。
⒊メリット
⑴申立費用が比較的低廉
小規模事業者でも利用可能
⑵簡易裁判所の関与
正当性の確保 → 金融機関の意思決定、株主責任への対応
⑶非公開手続で、金融機関のみを相手方にできる(⇔民事再生との相違)
「倒産」レッテルの回避、一般取引継続可能
⑷債務免除の税務処理が可能(一定の要件の下)
①金融機関:貸倒処理等(損金処理)
②債務者 :債務免除益に対する期限切れ欠損金の充当など
このスキームの特色
⒈中規模以下の事業者が対象 場合によっては中小企業再生支援協議会等の利用を検討
⒉事前調整型 弁護士等が事前にDD、経営改善計画案を策定し、申立前に金融機関と調整(原則)
⒊地方裁判所本庁に併置された簡易裁判所に申立て
⒋比較的短期間で処理 数回の調停期日により終結(予定)
⒌信用保証協会による債務免除(求償権放棄) 一定の要件の下で可能
⒍弁護士等の専門家費用の負担軽減 認定支援機関による経営改善計画策定支援(国の事業)の利用可能
特定調停スキームの流れ
参考 5
中小企業
経営改善支援
センター
弁護士
税理士・公認会計士
依頼
認定支援機関による
経営改善支援事業申込
※全金融機関を交えた
バンクミーティングも可
方針説明
リスケ要請
メインバンク
方針説明
リスケ要請
他の金融機関
・DD(財務・事業査定)
・経営改善計画(案)策定
意見交換
バンクミーティング
メインバンク
他の金融機関
・経営改善計画案修正
・合意形成
全金融機関と合意可能
私的整理
経営改善支援
センター
経営改善計画書
(合意文書)提出
支払申請
特定調停申立
民事再生申立
調停成立
再生計画認可
参考 6
特定調停スケジュール案
前提:金融機関は複数でメインバンクあり
申立日からの日数 手
続
▲概ね半年~1年 ①債務者(窮境にある事業者)による弁護士への委任
(あくまで目安)
税理士・会計士(経営改善計画作成補助)を選定
②メインバンクへの方針説明、リスケジュール(元本の据え置き等)の要請
今後の方向性や見通しについて協議
③各金融機関、信用保証協会等への方針説明、リスケジュールの要請
必要に応じてバンクミーティングの開催
④各金融機関から調停成立までの間のリスケジュールを受ける
⑤弁護士(場合によって税理士・会計士も補助)による
経営改善計画案+清算B/Sの作成、調停申立書・調停条項案の作成
⑥経営改善計画案・調停条項案の金融機関への提示
⑦各金融機関による経営改善計画案・調停条項案の検討
⑧各金融機関との調整
必要に応じて個別調整、バンクミーティングの開催
⑨経営改善計画案に対する各金融機関の意向(同意など)の確認
0日
調停申立て
・弁護士が申立代理人
・調停申立書添付の経過報告書に、調停条項案に対する各金融機関の同意の見
込みがあることを明らかにする具体的な交渉経過を記載
調停前の措置(民事調停法12条)の申立て(必要に応じて。ただし,例外的
に)
・裁判所による手形・小切手の取立禁止命令、期限の利益喪失扱いの停止命令
等
1か月
第1回調停期日
・調停委員による金融機関の意向確認
・(場合によっては)調停成立、民事調停法17条決定
期日間
・(必要に応じて)金融機関との間の協議、調整
2か月
第2回調停期日
(あくまで目安) ・調停成立
調停条項に、申立人の弁済計画が「平成○○年○○月○○日付経営改善計画
書案」(甲第○号証)(但し,調停調書に経営改善計画書案を別紙として添付
する場合は「別紙経営改善計画書案」)に基づくものであることの文言を挿入
する旨の申入れをする。
・民事調停法17条決定
理由中に、平成○○年○○月○○日付経営改善計画書(甲第○号証)(但
し,決定書に経営改善計画書案を別紙として添付する場合は「別紙経営改善計
画書案」)が相当と認められる旨の意見を付記する旨の申入れをする。
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