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(2007年版)の要約(PDF File)はこちら

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(2007年版)の要約(PDF File)はこちら
2007 年 9 月 5 日
有限会社ナビアン
取締役社長 安藤 嘉泰
〒167-0041東京都杉並区善福寺2-18-2
Tel.03-5303-1303Fax.03-5303-1304
http://www.navian.co.jp/
Non Cellular Wireless の普及展望と高周波部品の事業機会
~普及拡大の主役は Bluetooth から、WiFi・GPS へ~
□NCW の総搭載台数は、2007 年の 13 億 3,110 万台から 2011 年には 37 億 3,870 万台へ
....................
ナビアンでは、携帯電話の通信方式以外の主な無線通信規格(Non Cellular Wireless:
略称 NCW)の普及状況や将来展望、これらに採用される主な高周波部品・モジュールの動
向等をまとめた調査レポート「RF Devices / Modules For Non Cellular Wireless 2007」を
発行した。
本レポートで対象とした通信規格は、Bluetooth・無線 LAN・GPS・モバイルデジタル TV
(1seg/DVB-H/T-DMB 等)・Mobile WiMAX・UWB の 6 つの無線通信方式。
また、高周波部品・モジュールの対象製品は、チップセット・モジュール(FEM・RF Module・
Full Module)
・チップアンテナ・フィルタ(BPF・LPF・Notch)・リファレンス用水晶部
品(振動子・発信器)である。
NCW の総搭載台数は、2007 年で前年比 150.4%の 13 億 3,110 万台の見込みで、2011
年には 37 億 3,870 万台に拡大すると予測した。
(複数の NCW を搭載する機器では、NCW
NCW の搭載台数予測
-Million units-
1,800
1,700
1,600
1,500
1,400
1,300
1,200
1,100
1,000
Bluetooth
WiFi
GPS
Mobile TV
WiMAX
UWB
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
CY2005
CY2006
CY2007
CY2008
CY2009
CY2010
CY2011
Estimate by Navian
www.navian.co.jp
1
毎に台数をカウントしている)
2007 年における NCW 別の搭載機器の生産台数は、Bluetooth 8 億 970 万台・無線 LAN
3 億 300 万台・GPS 1 億 8,070 万台・モバイルデジタル TV 3,610 万台・Mobile WiMAX 120
万台・UWB 40 万台の見込み。
(何れもナビアン推定)
Bluetooth は、携帯帯電話における搭載率が 48.9%と他の NCW に比較して群を抜いて
高くなっている。
一方、Bluetooth に次ぐ規模となっている無線 LAN は、Notebook PC で 95.5%と高い搭
載率となっており、携帯電話における搭載率は 3.6%にとどまる。
携帯電話における搭載率の違いが、Bluetooth と無線 LAN の普及規模の差となっている。
言い換えれば、
「携帯電話での搭載率は 60%程度が上限だろう。」(大手 Bluetooth Module
メーカー)とされる Bluetooth に対して、無線 LAN の成長余地は高いと言える。
GPS は、携帯電話への搭載本格化に加え、PND(Personal Navigation Device)の急成
長を背景に、今後も搭載機器の生産台数は急テンポで拡大する。
モバイルデジタル TV は、DVB-H や T-DMB といった海外規格の普及に不透明感がある
ものの、日本ではワンセグの携帯電話への標準搭載化が進む。
Mobile WiMAX は、2008 年前半の Sprint Nextel によるサービス開始に伴って、複数の
メーカーが対応携帯電話の製品化を予定、同時期に Notebook PC 向けで Intel の Mobile
WiMAX 対応 Centrino が発売される見込みとなっている。
UWB は、Bluetooth3.0 での採用が最大の普及機会となるが、ハイバンド側(6GHz以
上)に対応した廉価なチップセットの開発の可能性、ヘッドセット関連に需要の大半を依
存する Bluetooth における高スループット化ニーズなどを考慮すると、普及は限定的とな
りそうだ。
2011 年における NCW 別の搭載機器の生産台数は、Bluetooth 17 億 4,380 万台・無線
LAN 9 億 1,150 万台・GPS 7 億 5,070 万台・モバイルデジタル TV 2 億 1,250 万台・Mobile
WiMAX 1 億 600 万台・UWB 1,420 万台と予測した。
2007 年から 2011 年にかけての年平均伸び率は、Bluetooth 21.1%・無線 LAN 31.7%・GPS
42.8%・モバイルデジタル TV 55.8%・Mobile WiMAX 206.6%・UWB 144.1%となる。
□NCW 関連の高周波部品・モジュール市場は、2011 年に 1 兆 4,910 億 8,000 万円に
NCW 搭載機器の拡大に伴って、高周波部品・モジュール市場への期待も高まっている。
2007 年における NCW 用高周波部品・モジュールの市場規模は、前年比 129.3%の 7,805
億 7,200 万円の見込み。
このうち、Bluetooth 向けが 3,036 億 5,100 万円と全体の 38.9%を占めるものの、前年比
は 112.5%と前年の 155.5%から伸び悩む。
一方、Bluetooth に次ぐ 3,016 億 3,000 万円の市場規模が見込こまれる無線 LAN 向けは、
前年比 143.8%と高い伸びとなる。
www.navian.co.jp
2
Bluetooth の成長率鈍化は、主用途の携帯電話におけるオンボード化率の急速な上昇によ
って、Bluetooth Module の市場規模が、金額ベースで前年比マイナスとなることが大きな
要因となる。
無線 LAN は、チップセットの仕様変更や単価アップを伴う規格の世代交代が進んでいる
ことが、高い成長率の背景となる。
特に、2006 年後半から採用が始まった MIMO 対応の 11n(Draft)では、複雑化する RF
部の小型化や標準化を狙った Front end Module が標準的に採用され、無線 LAN 向け部品・
モジュールの市場規模を押し上げている。
2011 年における NCW 用高周波部品・モジュールの市場規模は、1 兆 4,910 億 8,000 万
円にまで拡大すると予測した。
NCW 用高周波部品・Module の市場規模推移と予測
1,600,000
1 ,6 0 0 ,0 0 0
1,400,000
1,200,000
1,000,000
-Million YEN-
1,491,080
UWB
WiMAX
Mobile TV
GPS
Bluetooth
WiFi
1,333,032
1 ,4 0 0 ,0 0 0
1,162,838
1 ,2 0 0 ,0 0 0
973,293
1 ,0 0 0 ,0 0 0
780,572
800,000
8 0 0 ,0 0 0
603,463
600,000
6 0 0 ,0 0 0
432,923
400,000
4 0 0 ,0 0 0
200,000
2 0 0 ,0 0 0
0
0
CY2005
CY2006
CY2007
CY2008
CY2009
CY2010
CY2011
Estimate by Navian
WiFi
Bluetooth
GPS
Mobile TV
WiMAX
UWB
TOTAL
yoy
CY2005 CY2006 CY2007 CY2008 CY2009 CY2010 CY2011 CAGR
169,088
209,765
301,630 428,505
517,705
575,425
624,971
20.0%
173,577
269,883
303,651 307,704
302,665
313,197
334,051
2.4%
88,252
101,108
120,246 134,431
162,666
189,789
208,465
14.7%
2,007
22,063
51,723
79,905
111,536
147,106
176,581
35.9%
0
493
1,993
17,731
55,277
85,069
115,459
175.9%
0
150
1,329
5,017
12,989
22,446
31,553
120.7%
432,923 603,463 780,572 973,293 1,162,838 1,333,032 1,491,080
17.6%
139.4%
129.3%
124.7%
119.5%
114.6%
111.9%
CAGR(年平均伸率は 2007 年-2011 年)
無線 LAN 向けの市場規模は、Bluetooth の 3,340 億 5,100 万円を大きく上回る 6,249 億
7,100 万円と予測した。
□無線 LAN などに向けた Front end Module の市場が急拡大
NCW の多様化や拡大に伴って、無線 LAN などに向けた Front end Module への注目が
高まっている。
2007 年の Front end Module の市場規模は 303 億 6,000 万円の見込みだが、2011 年には
4.9 倍の 1,489 億 7,000 万円に急拡大すると予測した。
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3
NCW 向けの高周波部品・モジュール市場の大半は、チップセット及びモジュール(RF/Full)
が占めるが、これは NCW の普及拡大にリンクしたもの。
(本調査ではモジュール向けチッ
プセットはダブルカウント)
WiFi 11n のカード規格別実装例
一方、
Front end Module は、11n や Mobile
51mm
Mini PCI Express
RXx1+TXx1
8.0x8.0mm2
30mm
WiMAX で採用される MIMO 対応規格の普
..
及や複数の NCW の同時搭載といった、RF
.................
部の複雑化に対応するキーデーバイス とし
RXx2+TXx1
11.2x8.0mm2
PCMCIA
て、NCW の普及拡大テンポを上回る成長が
48.3mm
期待されている。
Notebook PC 向けの 11abg 或いは 11n に
対応した無線 LAN Mini PCI Express Card
79mm
では、Front end Module の採用が標準化し
120mm
上側が、Intel の 11n 対応 Mini PCI Express Card(Centrino PRO “Kedron”)。
下側が、Marvell の 11n Chipset を使用した BUFFALO の 11n 対応 PCMCIA Card。(WLI-CB-AMG144N)
ている他、11g でも任天堂の Will 向け無線
LAN Module 等に採用されている。
無線 LNA(11bg)と Bluetooth を同時搭載する携帯電話等でも、アンテナを共用する為の
Front end Module の採用が一部で始まっている。
この他、モバイルデジタル TV ではアンテナの小型化や受信感度の向上を実現する Front
end Module(Antenna control Module)の需要が顕在化、GPS では携帯電話のメインアン
テナとの共用化を図る“Triplexer”や“Quintplexer”といった Front end Module が一定
の市場を形成している。
部品・モジュール別市場規模と予測
(Million yen)
- 1 ,0 0 0 ,0 0 0
Chipset
- 9 0 0 ,0 0 0
- 8 0 0 ,0 0 0
- 7 0 0 ,0 0 0
- 6 0 0 ,0 0 0
- 5 0 0 ,0 0 0
- 4 0 0 ,0 0 0
- 3 0 0 ,0 0 0
- 2 0 0 ,0 0 0
- 1 0 0 ,0 0 0
-
1 0 0 ,0 0 0
2 0 0 ,0 0 0
3 0 0 ,0 0 0
4 0 0 ,0 0 0
5 0 0 ,0 0 0
6 0 0 ,0 0 0
413,350
Module(RF+Full)
1 ,0 0 0 ,0 0 0
148,970
Chip ANT
7,502
27,129
Filter
13,503
23,880
33,271
CY2007
9 0 0 ,0 0 0
452,428
30,360
XTAL
8 0 0 ,0 0 0
747,068
282,585
Front end Module
7 0 0 ,0 0 0
91,605
CY2011
Estimate by Navian
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