Comments
Description
Transcript
超高速レーザ切断加工 F-CUT
(2012 年 6 月 12 日発表 「ファイバーニ次元レーザー加工機」にて、一部発表済み) 2013 年 2 月 14 日 三菱電機株式会社 レーザー切断加工時間を大幅短縮 高速レーザー切断技術 「F-CUT」 を開発 三菱電機株式会社は、金属切断に使用されるレーザー加工機において、あらゆる加工形状に対 応し、加工時間を短縮する高速レーザー切断加工技術「F-CUT(エフカット)」を開発しました。 当社ベンチマーク加工形状での比較で、従来に比べ加工時間を 45%短縮しています。 開発の特長 1.ノンストップで任意の形状を切断加工 ・切断開始点・終了点と加工機軸移動の情報から、レーザーのビームをオン・オフする位置を 正確に算定する演算機能を開発 ・100 万分の 1 秒の正確さでビームのオン・オフ指令をする制御方式を開発 ・これらにより、どんな加工形状でも任意の位置でビームのオン・オフを実現 2.加工時間短縮・コスト削減を実現 ・加工機軸を止めることなくノンストップで切断加工することで、加工時間を大幅に短縮 ・当社ベンチマーク加工形状での比較では、従来工法に比べ加工時間を 45%減 ・加工時間の短縮により、電力・加工ガスの消費量も低減し、ランニングコストを 50%削減 3.加工時間を最短にする加工経路を短時間で自動生成 ・複雑な加工形状でも加工時間が最短となる加工経路を自動生成する最適化手法を確立 ・従来手作業で長時間要していた加工経路生成作業が 1 分以内に自動で生成 開発の概要 ノンストップ切断適用範囲 任意の加工形状へ適用可 適用不可 今回 従来 当社ベンチマーク※1 での加工時間 19.5 秒 35.5 秒 加工経路自動生成機能 有り 無し ※1 板厚 1mm のステンレス材(SUS304)を、当社指定条件・指定形状で切断した時の加工 商標関連 「F-CUT」を商標登録申請中 報道関係からの お問い合わせ先 〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目 7 番 3 号 三菱電機株式会社 広報部 1 TEL 03-3218-2333 FAX 03-3218-2431 開発の背景 刃物や金型が不要なレーザー加工機は、工具消耗のない非接触加工を特長とし、自動車・鉄道・ 建機や電気機器等さまざまな製造分野における金属切断用に幅広く浸透しており、加工時間短縮 による生産性向上が求められています。 加工形状にあわせて加工機軸を停止させることなく、ビームのオン・オフのみでノンストップ 切断加工することが加工時間の短縮には有効ですが、従来は、切断開始点・終了点において、正 確にビームをオン・オフすることが困難であり、ノンストップ切断加工の適用範囲は、格子模様 等の単純な加工形状に限られていました。 当社は今回、任意の加工形状をノンストップ切断加工できる高速レーザー切断技術「F-CUT」 を開発しました。これにより、金属切断用レーザー加工機を使用する製造分野における生産性向 上に貢献します。 特許 国内 5 件、海外 2 件 開発担当研究所 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 〒661-8661 兵庫県尼崎市塚口本町八丁目 1 番 1 号 FAX:06-6497-7289 http://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/randd/inquiry/index_at.html 2