第18号 - 多摩北部医療センター

グリーンレター
～森のたより～
第１８号
多摩北部医療センター
患者さん向け広報誌
平成25年10月30日
皮膚科のご紹介
たいじょうほうしん
当科は常勤医1名で診療を行っています。外来診療が主ですが、帯状疱疹や
蜂窩織炎（細菌による化膿性炎症）等の入院治療や、簡単な小手術も行っています。
ほうかしきえん
水ぼうそう発症後、治った後もウイルスは体内の
神経節に潜んでおり、免疫力が低下すると潜んで
いたウイルスが再び活動を始め、神経に沿って帯状疱疹として発症します｡
帯状疱疹とは？
自然治癒もしますが、症状を抑えるのに時
間がかかり、悪化するリスクと後遺症が残
るリスクも大きくなります。早期に抗ウィルス薬を使う事をおすすめします。
内服薬の治療が手軽ですが、早く確実に抑えるには早期(3～5日程度)に点滴(入院)による治療が効
果的です。遅れた分だけ効果は低下します。治療期間は最大7日間です。
帯状疱疹の治療は？
当科では個別に治療方法や期間を調整して対応致します。
「最小限の入院期間」「短時間外出」等も可能な範囲で対応しています。
外来小手術、処置
皮膚生検や比較的小さな皮膚腫瘍の切除､火傷
やただれの処置等を行っています。手術は予約制
で月曜日・木曜日の午後に行っています。部位や大きさ､外観を考慮して当院形
成外科で手術を行う事もあります。
良性腫瘍､脱毛症､その他に対して行っております。
処置は短時間で終わり､帰宅後も特別な処置は必
要ありません。取れなければ1～2週間後に再度行います。また､稀にやけどのよ
うな赤み・ひりつき・水ぶくれ・血まめ・ただれが起こる事があります。
これは−196℃の液体窒素に触れ、瞬時に病変部の細胞が凍結する
事により、その組織が壊死する為です(やけどと同様の反応が起こり
ます)。 この場合、傷・やけどと同様の処置で対応可能です。
液体窒素冷凍凝固
尋常性疣贅(ｳｨﾙｽ性ｲﾎﾞ) 脂漏性角化症
一般･歯科金属ﾊﾟｯﾁﾃｽﾄ
ｱｸﾛｺﾙﾄﾞﾝ(軟性線維腫) 尖圭ｺﾝｼﾞﾛｰﾏ
毛細血管拡張性肉芽腫
一般金属･歯科金属に対するアレルギーを調べる検査です。
（結果判定まで1週間を要します。）
対象は＊歯科補填金属,人工関節等のｲﾝﾌﾟﾗﾝﾄ
＊ｱｸｾｻﾘ,装具等,皮膚接触による皮膚障害 他です。
主に背部で試行します｡自宅にてマーキングの保持と擦過の予防が必要です｡
夏季は発汗等で正確な結果が獲られにくい為、原則行っておりません。
歯科衛生士のご紹介
皆さんは歯科衛生士というとどんな仕事を思い浮かべるで
しょうか？私たち歯科衛生士は、口腔衛生指導・歯石除去な
どの口腔清掃・歯科治療の介助など、皆さんの健康づくりを
サポートするための国家資格を持った口腔の専門職です。
近年では「口腔の健康と全身の健康の関係」が強く指摘さ
れており、口腔環境の悪化が糖尿病・呼吸器疾患・循環器疾
患など様々な全身症状の悪化につながります。当院の歯科衛生士は特に入院患者さんの口腔
管理、手術前後の口腔ケア、糖尿病患者さんの口腔管理指導などに力を入れておりますので、
歯科口腔外科外来だけではなく、病棟などでもお会いすることがあるかもしれません。
＜口腔ケアの大切さ＞
鏡で口の中をよく見ると、歯と歯の間に白い付着物が見えるこ
とがあります。これが歯垢（プラーク）といわれるもので、歯垢
1㎎中には約10億匹の細菌が含まれています。この細菌の塊は食事の
あと短時間で付着し、うがいや消毒薬では取り除くことは出来ません。
歯垢を取り除く唯一の方法が、皆さんが普段行っている歯みがきです。
ごえん
口の中の細菌は「歯周病」や「虫歯」の原因となるだけではなく、「誤嚥
性肺炎」「感染性心内膜炎」「敗血症」「虚血性心疾患」にも関与してい
るといわれています。特に「誤嚥性肺炎」については口腔ケアにより発
生率を大幅に引き下げることができます。
その他に、健康な口の中は「おいしく食べる」「楽しく会話する」など健康で生き生きとした生活
を送るための基本となります。自分で磨ける人は１日3回の歯みがきを、自分で磨けない方はご
家族の介助などで口の中の細菌を出来るだけ減らすことが大切です。歯科衛生士は、お口の健
康の専門家として、健康回復への支援を行うべく、日々の業務に励んでおります。
公益財団法人東京都保健医療公社 多摩北部医療センター
外来診療時間：午前 ９：００～１２：００
午後 １：００～ ５：００（ただし、診療科によって異なります）
診療予約受付電話：０４２－３９６－３５１１・３１９０
（受付時間：月～金 ９：００～１７：００ 土 ９：００～１２：００）
当院ホームページはこちらから
http://www.tamahoku-hp.jp