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西成区将来ビジョン

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西成区将来ビジョン
西成区将来ビジョン
平成25年4月
西成区役所
-1-
第1章
区の概況・特性と課題
西成区は、上町台地の西側から木津川に至る間に位置しており、北に浪速区、東に阿倍
野区、南に住之江区、木津川を挟んで西に大正区が隣接しています。
・人口 … 121,972 人(平成 22 年 10 月 1 日現在の国勢調査によるもの)
・世帯 … 74,466 世帯(平成 22 年 10 月 1 日現在の国勢調査によるもの)
・面積 … 7.35 平方キロメートル
・区の花 … はぎ
江戸時代の西成区は、畑場八カ村と呼ばれた地域に属し、大坂三郷へのそ菜供給地とし
て 発展しました。また、区の東部を通る旧紀州街道(住吉街道)は、16 世紀ごろから堺の発
展 とともに拓けたもので、大阪市顕彰史跡・天下茶屋跡などの旧跡が残っています。
現在は、国道 26 号・43 号・大阪臨海線などの幹線道路、地下鉄・JR・私鉄が通る交通至
便の地であり、人口密度は極めて高いが、商工業のまち、庶民的なまちとして発展してきたこ
とから、今なお人情豊かな下町の風情が残っています。
下町情緒があふれ、地域活動も活発な人情味豊かなまちであり、日常的に存在する大衆
演劇やジャズなどのエンターテイメント、多くの外国人旅行客を受け入れる宿泊施設など、活
用できる資源も多く存在します。
このように、西成区は様々な特色を持つ地域で構成されているにもかかわらず、生活保護
率の高さ、高齢化率などの統計的に目立つ数値で話題にされる事が多く、区全体が否定的
な印象でとらえられる傾向があります。
第2章
西成区の将来像(Goal)
子育て世代を中心に人を呼び込み、元気のあるまちをめざす。
西成区に「住んでいてよかった」と、だれもが言えるまち
-2-
第3章
施策展開の方向性(Strategy & Outcome)
■集客・観光の取組み
(現状)
西成区は関空からのアクセスをはじめ、5本もの鉄道が交わるなど交通至便な土地である。
年間10万人に及ぶ外国人旅行客、30万人の国内観光・ビジネス客を特定のエリアのゲストハ
ウスで受入れており、地域にはまだまだ観光客・ビジネス客を受け入れる宿泊施設のポテン
シャルがある。
区内には様々な魅力的なコンテンツが存在するが充分に活用できていない。
(課題)
地域の宿泊施設を日雇い労働者中心の施設から、観光客向けの営業に転換するために
行政としての後押しが必要。
否定的なイメージが強く浸透している現状を払拭するには、多くの時間とエネルギーが必
要。
【戦略1】 人情味あふれるまちの魅力を内外に発信
年間で多くの外国人旅行客を受け入れている宿泊施設や情緒あふれるまちなみ・ローカル
色豊かな路面電車、セレッソ大阪や大阪フィルハーモニー交響楽団といったスポーツ・文化
団体、全国的に見ても非常に珍しい紙芝居博物館など、実に様々な魅力あふれるコンテンツ
がある。
年間を通じたキャンペーンを行う中で、区の史跡や地域行事・企業などを紹介するオフィシ
ャルサイトを開設し情報発信を強化。各団体が個別に行ってきたイベントや地域行事と、セレ
ッソ大阪や大フィルを共通のキャンペーンによって結び付
けることや、区にゆかりのあるタレント等の連携など、トータ
ルとしての訴求効果などによりメディアへの露出機会を増
やす事をめざす。
区内に3座ある大衆演劇場や寄席小屋、ジャズ居酒屋
など日常的にライブエンターテイメントが楽しめる状況を、
広く発信する事で集客につなげる。
区内イベントが中心であったマスコットキャラクターの活
用方法を外部のイベントにも拡大、イメージアップやプロモ
ーションに積極的に活用。
-3-
【戦略2】 地域資源を活用した健康づくりと観光行政の推進
日常的にまち歩きを楽しめる“ウォーキングタウン西成”を目指し、健康と観光の取組みを
進める。
「健康」と「観光」のふたつのキーワードを柱に、地元の商店街、鉄道会社、観光学専攻の大
学等とのコラボレーションにより西成区の魅力を多角的に発信する。
区内に40件近くも存在する公衆浴場をウォーキングなどと連携。
地元の子どもたちが推薦する「いいところ」「名物」「食べ物」などをウォーキングのマップな
どを通じて広く紹介していく。
区内を走るローカル色豊かな南海汐見橋線や阪堺線と、沿線のレトロな趣が色濃く残る西
成のまちなみをつなぐレールウォーキングを開催。
外国人宿泊客や区外からの国内観光客に区内を回遊してもらえるしかけとして、大衆演劇
や落語、紙芝居、史跡でのお茶会など、歴史や文化に触れられるウォーキングイベントを提
唱し、将来的に観光商品化をめざす。
(Outcome指標)
・外国人宿泊客数を年間15万泊以上誘客、国内観光・ビジネス客を年間45万泊以上誘客。
・西成区のイメージを良い・どちらか言えばよい と答えた区民の割合を29年度で6割以上と
する。
中間的な成果(Outcome)
成果の最終目標の達成に向けて、25年度末までには商店街・劇場等の受入側の観光・集
客施策への協力を促し集客につながるよう、大阪市の集客プラン支援事業や関係機関等とも
連携しながら情報発信を強化、地域資源の発掘などにも取り組む。
26年度末までに、西成区のイメージアップイベントや取組みを可能な限り継続して定期的
に開催する事により、区民の間で「西成名物」や「毎年の風物詩」的な認知度を高める。
南津守さくら公園
大阪フィルハーモニー交響楽団
-4-
■健康・福祉・子育て支援
(現状)
西成区の人口は、昭和 35 年をピークに減少し続けており、ピーク時(214,652 人≪昭和 35
年国調≫)の半数近くにまで減少している。(121,972 人≪平成 22 年国勢調査≫)このうち、年
少人口(15 歳未満人口)をみると昭和 30 年をピーク(53,458 人(人口の 24.9%))に減少を続
けており、平成 22 年には、9,237 人(人口の 7.6%)となっている。
また、過去の国勢調査の結果などから傾向を推計した、大阪市の将来人口推計(政策企画
室)によると、西成区の人口は、減少を続け、さらに少子高齢化がすすむ深刻な予測となって
いる。
平成22年の全国の要介護(要支援含む)認定者数は約500万人(西成区は約1万人)であり、
そのうち運動器疾患による認定者は約2割に達するとされ、高齢者が要介護となる原因の
21.5%が関節の疾患や転倒・骨折であるとのデータもある。運動器症候群(ロコモティブシンド
ロ-ム)は、メタボリック症候群や認知症と同じく、健康寿命や介護予防を脅かす大きな要因
となっている。
西成区の高齢化率は大阪市内で一番高く65歳以上の率は34.8%である。また、子ども達
の日常的な運動不足、体力低下は深刻な問題となっている。
大阪市の結核罹患率は全国で最も高く、そのうち突出して高いのが西成区、とりわけあい
りん地域の罹患率が高い。
生活保護率も高く、平成24年3月時点の人口比で、23.5%にのぼる。
(高齢化率:大阪市全体 22.8%、全国では23.3%)
(生活保護率:大阪市全体 5.7%、全国では1.6%)
西成区の将来推計人口
平成 17 年
平成 22 年
平成 32 年
平成 42 年
人口(人)
132,767
121,972
96,192
68,837
0~14 歳
9,892
9,237
6,545
4,484
(7.5%)
(7.6%)
(6.8%)
(6.5%)
81,816
70,699
51,267
40,311
(61.6%)
(58.0%)
(53.3%)
(58.6%)
38,600
42,036
38,380
24,042
(29.1%)
(34.5%)
(39.9%)
(34.9%)
15~64 歳
65 歳以上
※平成17年、22年は調査結果、平成32年、平成42年は推計人口です。
※将来推計人口は、平成 22 年に実施した国勢調査人口を基準とし、算出しました。
※算出にあたっては、コーホート要因法を使用しています。(コーホート要因法:自然増減と純移動という二つの人
口変動要因それぞれについて将来値を仮定し、出生年が同じ人口集団ごとに将来人口を推計する方法)
-5-
(課題)
西成区は特定健診受診率、各種がん検診受診率等が大阪市の中で低い状況にあり区民
の健康づくりに関する意識が薄いと考えられる。
結核については治療期間の長さを克服して、治癒に結び付けるサポートの充実が必要。
単身高齢者の生活の安定を図り、日常生活・社会生活の自立を支援することや、稼働能
力のある層の就労に向け支援を充実させる事が必要。
核家族化や地域コミュニティーの希薄化により地域から孤立し、子育てに不安、負担感をも
つ子育て世代が増えている。
年少人口が減少傾向にはあるが、区における児童相談は増加しており、とりわけ児童虐待
に関する相談・対応件数は増加している。
身近な地域で安心して子育てできる環境づくりが不可欠である。
【戦略1】 地域・市民とともにつくるこころゆたかなまちづくり
区民の健康づくり意識を向上させるため、音楽の効能を活かした官民協働の「トーク&コン
サート」を開催。年度ごとにテーマを決めて実施。区内に拠点を持つ大阪フィルハーモニーと
コラボレーションし、「がん」「結核」「ロコモティブ」などを題材に実施する。
運動器症候群「ロコモティブシンドローム」(ロコモ)予防の一つとしてメディカルウォークを
実施すると同時に、医療関係者と商店街との連携に取組み、「医商連携」を推し進める。
高い水準にある結核罹患率を半減させるため、結核健診の拡充による患者の早期発見、
DOTS(服薬支援)の充実を図り、より確実に治療完了へ導く。
(Outcome指標)
・西成区内の結核新規登録患者数を29年で半減
中間的な成果(Outcome)
25年度末までに、西成区内の65歳以上の生活保護受給者の受診率50%
あいりんDOTS(肺結核患者)の開始率80%以上(入院中の死亡及び転出を除く)を堅持
「DOTS実施者の集い」の定期的な開催
26年度末までに、西成区内の65歳以上の生活保護受給者の受診率50%
あいりんDOTS(肺結核患者)の開始率80%以上(入院中の死亡及び転出を除く)を堅持
「DOTS実施者の集い」の定期的な開催
-6-
近年の結核罹患率の比較
全国の結核罹患率の推移
1200
600
人
口
1
0
万
人
あ
た
り
新
規
患
者
数
人
口
1
0
万
人
あ
た
り
新
規
患
者
数
500
400
300
旧分類
新分類
200
100
1000
800
600
400
200
0
年
あいりん
西成区
大阪市
全国
0
1
9
6
0
1
9
6
5
1
9
7
0
1
9
7
5
1
9
8
0
1
9
8
5
1
9
9
0
1
9
9
5
2
0
0
0
2
0
0
5
2
0
1
0
年
1
9
9
8
1
9
9
9
2
0
0
0
2
0
0
1
2
0
0
2
2
0
0
3
2
0
0
4
2
0
0
5
2
0
0
6
2
0
0
7
2
0
0
8
2
0
0
9
2
0
1
0
2
0
1
1
【戦略2】 生活保護の適正実施対策
稼働可能層に対し、各種の就労支援策を活用し、また、ハローワークとの連携を強化して
就労に向けた支援を徹底して行う。
高齢者の自立支援の一環として、区内の未利用地を活用したガーデニング等のボランティ
ア参加を通じて生活・社会的自立につなげていく。
生活保護受給者への効果的な指導を行うことにより、医療扶助を適正に実施するため、
「通院医療機関等確認制度」を継続する。
専任の適正化担当チームにより、本庁や関係機関と連携しながら、不正が疑われる事案
について重点的な調査を行う
高校就学支援のプログラムを活用し、貧困の連鎖を断ち切る取り組みを積極的にすすめ
る。
(Outcome指標)
徹底した生活保護の適正実施対策等に取り組む。
中間的な成果(Outcome)
25年度末までに、引き続き生活保護の適正な運用に取組む。
稼働可能層に対し、就労に向けた支援を徹底するとともに、貧困の連鎖を断ち切る取り組
みを行う。
単身高齢者の生活の安定を図り、日常生活・社会生活の自立を支援する。
26年度末までに、更なる生活保護の適正な運用に取り組む。
-7-
万人
16
生活保護受給者数の推移
西成福祉・被保護世帯類型
(2012年3月)
大阪市
14
その他
17.7%
母子
2.0%
西成福祉+市更相
12
10
8
6
障害
8.6%
4
高齢
58.1%
2
傷病
13.6%
0
年
度
1
9
9
9
2
0
0
0
2
0
0
1
2
0
0
2
2
0
0
3
2
0
0
4
2
0
0
5
2
0
0
6
2
0
0
7
2
0
0
8
2
0
0
9
2
0
1
0
2
0
1
1
【戦略3】 区内における子育て支援に向けた取り組みのネットワークの拡大
区役所が地域で活発に展開されている子育て支援に向けた取り組みとの連携をすすめる
ことで子育て支援のネットワークを拡げる。だれもが集える公園等を活用した取り組みを通じ
て地域と子どもや子育て世代がふれあう場づくりをすすめる。また、子育てに不安があったり、
地域から孤立している子育て世代にいち早く気づく仕組みづくりや行政だけではカバーできな
い子育て世代への支援を公私協働ですすめ、子育て世代が、安心して子育てできる環境を
つくることで、地域とのつながりを拡げ「子育て力」を高める。
(Outcome 指標)
安心して子育てができる環境が充実していると感じる区民の割合 60%
中間的な成果(Outcome)
25 年度末までに行政だけではカバーできない福祉的課題を持つ子どもや養育者を支援で
きる仕組みをつくる。また、地域と子どもや子育て世代がつながりをつくることのできる取組み
を支援する仕組みを充実する。
-8-
■安全・安心
(現状)
西成区の犯罪件数は大幅に減少し、平成23年と比較した平成24年中の減少率においては
大阪市の他区と比較し一番減少している。ただし、あいりん地域やその周辺において、依然
覚せい剤等の薬物犯罪などが生じている実態がある。
また、西成区は市内で最も高齢化率が高く、また高齢者単身世帯が多いという特徴もあり、
そのため日常的に救急・救護の要請が多い傾向が見られる。
一方、火災の発生件数も多く、さらに近年、東南海・南海地震の発生確率が高くなったと言
われていることから、区内に居住する高齢者等は災害が発生した場合、より危険な状況に遭
遇する可能性が高い状況にある。
また、古くからの密集市街地が多く、公園面積や東西の幹線道路は少なく、防災上問題を
抱えている。
(課題)
薬物犯罪などが存在する中では、国際ゲストハウスエリア構想や教育産業の振興などが
困難な状況となることから、短期集中的な対策が必要。
事実ではない『西成区は大阪市においてもっとも犯罪が多い「危険地帯」である』という誤っ
たイメージが定着している感がある、「安全で安心なまち西成」をより多くの方に認知していた
だけるよう、取り組みをより強力に推し進めていく必要がある。
近い将来予想される南海・東南海地震など、大規模災害時に求められる西成区全地域で
の防災力向上が必要。
介護利用者・障がい者など災害への備えが求められる方への地域での支援体制構築が
必要。
災害時における地域での「自助・共助」意識のさらなる向上が必要
市内各区の犯罪発生率ランキング 1(全刑法犯件数)
-人口千人当たり件数
H2 1
1 中央区
H2 2
H2 3
H2 4 ( 7 月まで )
116.5 中央区
109.6 中央区
101.2 中央区
56.8
2 北区
71.4 浪速区
62.2 北区
63.3 北区
34.4
3 浪速区
60.5 北区
59.9 浪速区
58.3 浪速区
32.9
4 天王寺区
35.8 天王寺区
34.6 西区
29.5 天王寺区
15.3
5 西区
30.9 西区
32.0 天王寺区
28.5 西区
14.8
6 西成区
29.5 西成区
28.7 西成区
25.7 平野区
12.2
7 都島区
26.2 住之江区
22.7 都島区
22.1 東成区
11.5
8 平野区
24.4 都島区
22.2 福島区
20.4 西成区
11.3
9 福島区
22.8 平野区
22.1 平野区
20.0 阿倍野区
11.1
10 住之江区
22.8 東成区
21.5 住之江区
20.0 福島区
10.9
11 東成区
22.7 福島区
- 9 -20.4 阿倍野区
19.9 住之江区
10.4
12 東住吉区
22.5 阿倍野区
20.1 東成区
19.3 淀川区
10.4
13 淀川区
22.4 東住吉区
18.9 淀川区
19.2 東住吉区
10.2
14 阿倍野区
21.8 淀川区
18.8 住吉区
17.7 東淀川区
9.8
平成24年中 大阪市・西成区街頭犯罪発生件数
発生件数
街頭犯罪
24 年
大阪市計
西成区
前年比
全刑法犯
増減率
24 年
前年比
増減率
24,099
-1,033
-4.10%
60,776
-1,406
-2.30%
996
-292
-22.70%
2,538
-803
-24.00%
【戦略1】安全安心のまちづくり
LED照明により明るい街づくりをすることで防犯につとめる。
空手などの護身術スキルの提供による自己啓発、町歩きによる危険箇所の発見と住民主
体の防犯環境整備とまちづくりのきっかけ作りを行う。
警察との連携強化、各種イベント・講習等の実施、地域住民による青色防犯パトロールの
実施、街頭への防犯カメラ設置普及・防犯ポスターの掲示などにより犯罪発生の抑止と地域
住民の防犯活動をサポートしながら自主防犯意識の向上を図る。
通学路の安全点検を地域、学校、所轄警察署、道路管理者と共に定期的に実施し、問題
点の共有と具体的な改善をはかっていく。
高齢者や障がい者が安全に通行できる道路環境を整備するため、放置自転車対策や路
上広告物対策を進める。
地域主導による災害に備えた「自主防災組織」を確立し、日ごろから横のつながりのあるま
ちづくりを組成していく。
図上訓練、避難所開設及び津波を想定した垂直訓練などの図上訓練・避難訓練を未実施
の地域において行っていく。その中で「西成区緊急時要援護者名簿」の実効性や活用方法等
の検証を兼ねた訓練も行う。
災害時要援護者の訪問調査を行い、災害時に対応しうる要援護者情報の整備を行う。
密集市街地の今後について行政・地域・専門家の3者で検討していくため、防災まちづくり
支援アドバイザー派遣事業に取り組む。
(Outcome指標)
・「西成区は安全で住みやすいまち」と答えた区民の割合を、29年度までに6割以上とする。
中間的な成果(Outcome)
25年度末までに、街頭犯罪発生率を、24年比で減少させる。
地域の自主的な防犯活動を支援し、新たな防犯パトロールを実施。
防災まちづくり支援アドバイザー派遣事業を創設。
26年度末までに、街頭犯罪発生率を、25年比で減少させる。
防犯活動により、防火・防犯・不法投棄減などの相乗効果を狙い、何れの発生件数も前年
- 10 -
比減をめざす。
区としての防災力向上のため、企業市民、地域における自主的防災活動グループ、中学
校生徒などにも防災活動を担っていただけるよう組織化を進める。
防災訓練の様子
■組織強化
(現状)
地域課題などを把握し、解決に向けコーディネートできる職員の育成が充分に出来ていな
い。
(課題)
将来的に、様々な事務を担うだけの人材の育成や、体制を確立していくことが必要である。
【戦略1】地域力強化に向けた組織体制づくり
地域活動や地域の担い手自身による地域運営を支援し、地域ニーズの把握と地域課題の
解決に向けて区民と協働した取組みを推進するため、地域担当職員による支援体制の充実
を図る。
地域課題についてみんなで考え、話し合い、解決に向けて活動する意識を区全域で高め
ていくために、地域担当職員の地域支援・コーディネート機能を高めていく。
区が把握する多様な地域情報を収集・分析し情報提供するとともに、地域の実情・ニーズ
に応じた適切なサービスを提供・区政に反映できる仕組みづくりに取り組む。
また、西成特区構想をはじめとする区特有の課題解決策や、イメージアップ推進などの従
来になかった戦略を効率的・効果的に運用できる体制強化に努める。
(Outcome指標)
「地域と行政が連携してまちづくりを推進している」と答えた区民の割合を、29年度までに6
割以上とする。
- 11 -
中間的な成果(Outcome)
25年度末までに、民間企業にも協力を仰ぎ、接遇や業務改善についての職員研修を実施
するとともに、区役所業務を一から見直し、組織のシンプル化とスリム化を図る。
26年度末までに、引き続き区役所業務の改善に取り組み、職員に対する信頼感やサービ
スが向上したとの区民の回答割合を70%以上とする。
業務再編により、効率的に業務を進めることができる職場である・どちらかといえばそうであ
ると 感じている職員の割合を80%以上とする。
大衆演劇 劇場
阪堺電気軌道
てんのじ村記念碑
- 12 -
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