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Italia Marche

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Italia Marche
2013年10月号
ItaliaWine list
テラヴェール株式会社
東京都港区赤坂 4-1-31 アカネビル 7F 〒107-0052
TEL:03-3568-2415 FAX:03-3584-2681
ホームページ:http://www.terravert.co.jp/
フェイスブック:http://www.facebook.com/
『最良の状態でお届けすることが私達の責任です』
イタリア国内は勿論、海上輸送、日本国内輸送、“全行程で定温管理輸送”を徹底しています
倉庫は“定温・定湿管理”を徹底、入・出荷時も外気に触れることのないようドッグシェルターを使用
『造り手からのメッセージ、最新の情報をできるだけ早く皆様にお届けしたい』
御希望のレストラン様に新入港の御案内や試飲会の御案内をファックスまたはメールでお届けしております
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
『テクニカルデータが充実』
各ワインのテクニカルデータや造り手の考え方、畑や醸造設備の画像等を充実させています
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
嘘のないファインワイン
最高の状態でお届けするためにテラヴェールの約束
『テラヴェールのワインは状態が良い』と言ってくださる方々が沢山いらっしゃることは私達の誇りです。
『劣化していない最高の状態のワインを飲んでいただければ、もっともっとワインの素晴らしさが一般のお客様まで伝わるはず』
| 2 テラヴェールでは海上輸送は勿論、フランス、イタリア国内輸送、日本国内輸送も全てリーファー輸送(定温15度)。日本国内の保管倉庫は横
浜帝蚕倉庫とし、定温管理は勿論、湿度も一定に保って保管。入出庫時も搬入口をドッグシェルターで囲み外気との接触を遮断して作業を行
います。また、契約店制度により契約を交わした配送環境の優れた酒販店様のみとのお取引とし、レストラン・ホテル様まで最高の状態でお届け
できるよう努力いたします。
フランス、イタリア国内全てのワイン輸送に関してリーファートラックを使用して
います。海上の定温輸送は定着しつつありますが現地国内輸送で100%リ
ーファー輸送を行っていることは稀です。テラヴェールではたとえ秋や冬の輸
送であろうと、ボジョレー・ヌーヴォーであろうと、価格競争の激しいボルドーで
あろうとも100%リーファー輸送に拘ります。
日本国内倉庫は横浜帝蚕倉庫。国内最高の保管環境を誇ります。定温保管
は勿論、湿度も一定に管理。ワインにとって最高の状態を約束します。また入庫
時には全てのワインをチェック。異物の混入やボトル不良などをできる限り排除
いたします。
フランス、イタリアから日本までの海上輸送は2ヶ月以上。その間、ワインは波に
揺られながら赤道を2回通過します。温度変化、振動に弱いワインが影響を受
けないはずはありません。赤道で40度以上にまで温められたワインは大きなダ
メージを受けることになります。テラヴェールは100%リーファーを採用。
出庫時はトラックの搬入口をドッグシェルターで囲み、
外気と遮断。一切外気に触れることなく、リーファートラ
ックに積み込まれます。
『最高の状態のワインはやっぱり美味しい』
残念ながら、成熟した日本のワイン市場でも劣化したワインは多く存在します。本当に状態の良いワインを飲んだ時の感動は忘れられません。日
本人は元来、旬の味を大切にしてきました。食材が最も美味しくなった状態で、その味を楽しんできたわけです。世界で最も繊細な味覚を持つと
言われる日本人ですからワインの状態も容易に感じることができるはずです。日本でもっと健全なワインを楽しめる環境が増えれば、ワインを愛す
る人口はもっともっと増えるのではないでしょうか?ワインの本当の美味しさを、ワインの本当の楽しさを少しでも多くの皆様にお届けする為、テラヴ
ェールでは細心の注意をはらい、最高の状態でワインを皆様のセラーまでお届けすることを約束します。最高の状態管理で造り手の意思と土壌
の個性をお届けします。
テラヴェールのイタリアワイン造り手一覧
≪造り手名をクリックするとそれぞれの造り手にジャンプします TOPで戻ります≫
|3
ヴァッレ・ダオスタ(P8)
ロンバルディア(P4)
トレンティーノ(P12)
マレイ
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
レ・クレーテ
ヴィッラ
ウベルティ
アンンドレア・アリチ
カーサ・カテリーナ
フォラドリ
ポイエル・エ・サンドリ
アルト・アディジェ(P15)
ニーデルマイヤー
フランツ・ゴイエル
コフェレルホーフ
ピエモンテ(P22)
フリウリ(P18)
ネッビオーロ・ディ・カレーマ
レ・ピアーネ
アントニオロ
イオッパ
マッテオ・コレッジァ
エリオ・アルターレ
マリオ・マレンゴ
G.D.ヴァイラ
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
ジュゼッペ・マスカレッロ
プリンチピアーノ
ロアーニャ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
モッカガッタ
ラ・カ・ノヴァ
カッシーナ・ロエラ
ラ・ライア
ダリオ・プリンチッチ
ヴェネト(P19)
ジーニ
カ・ラ・ビオンダ
マルスーレ
エミリア・ロマーニャ(P40)
ラ・ストッパ
デナーヴォロ
カ・デ・ノーチ
マルケ(P57)
ラッツィオ(P56)
ジョヴァンニ・テレンツィ
トスカーナ(P43)
ウンブリア(P53)
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
モンテセコンド
リヴェルナーノ
カザルヴェント
レ・チンチョレ
フラスコレ
バッケレート
アンブラ
デイ
サンタ10
パラッツォーネ
コッリ・アメリーニ
ミルツィアデ・アンタノ
プーリア(P65)
ナタリーノ・デル・プレーテ
シチリア(P66)
コス
ベナンティ
ジローラモ・ルッソ
グラーチ
ラモレスカ
ラ・モナチェスカ
サルタレッリ
ヴァッレローザ・ボンチ
レ・カニエッテ
グラッパ・リキュール(P71)
カンパーニャ(P61)
カンティーナ・デル・タブルノ
ベニート・フェラーラ
ペリッロ
サンフランチェスコ
ヴァルネッリ/マルケ
ラ・ヴァルドタイネ/アオスタ
シボーナ/ピエモンテ
『食文化としてのイタリアワイン』
イタリアの食文化は奥が深い。地域に根ざした料理はその地域独特のものであり、地のものを食す、まさにマンマの味。ワインはと言えば、年々加
熱するワイン醸造の技術進歩と自然派志向。確実に進化する一方でマンマの味とは思えないワインの存在も無視できなくなってきたようです。そ
んな中、テラヴェールがイタリアワインに求めるのは“マンマの味”。地域に根ざした食文化としてのワインをお届けしたい。私達、テラヴェールの出
発点はレストラン。フランスワインもイタリアワインもテーブルの上で真価を発揮するワインが理想です。シンプルであっても、偉大なワインであって
も、ビオディナミであろうが、先進的であろうが、古典的であろうが、それ自体は最重要ではありません。単体で飲んでも寂しかったり、素気なかっ
たりするワインであっても食事と共に楽しむことで味わいに幅が出てくることが多々あります。欠点の無い完成されたワインも素晴らしいものです。し
かし、私達がもっと伝えたいのはピエモンテの煮込みと一緒に飲んだ時に肉の甘みをぐっと引き立ててくれる粗野なランゲ・ネッビオーロであり。炭
火で焼いた赤身肉と合わせた時にシンプルなサンジョヴェーゼが、まるで香辛料のように味わいを引き締めてくれたりといった経験。料理とワイン
の楽しさは難しいことではありません。ワインの最も自然で最も贅沢な楽しさをプロの酒販店様、レストラン様と共に少しでも広げていきたい。もっと
感覚的に、もっと気楽に楽しめるようになればワインはもっと受け入れられるのではないでしょうか。
最後に自然なワインについて。一時期のモダン・バローロにおいて、過度の抽出を行い、ローストの強いバリックで樽の雰囲気を加えたワインは料
理とは相容れませんでした。自然なワイン造りも行き過ぎれば、葡萄そのものの質や土地の個性を覆い隠してしまうこともあるようです。自然を尊
重することは勿論ですが、飲み物として安全であり、葡萄そのものの表現やワインとしての風味を損なっているものは自然であるとは思えません。
ワインは充実した時間を楽しむ最も情緒的なお酒。頭で飲むのではなく、楽に、単純に美味しく、楽しく飲めなければいけないと思うのです。本当
の自然なワインとは無理せず、自然に飲めてしまうようなワインなのではないでしょうか。
TOP
Azienda. Agricola
Villa
Monticelli Brusati, Lombardia, Italia
ヴィッラ
|4
自社畑100%の家族経営フランチャコルタ
毎年決まったレストランのみで完売
今ではイタリアを代表するスパークリングワインの生産地となったフラン
チャコルタ。しかし、
30年前までは赤ワイ
ンの生産地であった。
70年代にベルルッ
キ家が瓶内2次発
酵によるスプマンテ
を造り始めてから、
一部の大手生産者
によってその市場は
牽引されてきた。広
大な畑と設備を必要
とするスパークリング
ワインの生産は現在
でもベラヴィスタや
カ・デル・ボスコのよ
うな大手企業によっ
て引率され、イタリア
国内でもこの2大巨
頭のシェアは高く、
品質も安定している。
彼等は契約農家から葡萄、もしくはワインを購入しワインに仕上げてい
る。一方、自社畑葡萄のみを使い、栽培から醸造、ボトリングまで全て
自らの手で行い毎年レストランの予約のみで完売してしまうフランチャコ
ルタがあるのを御存知だろうか?
自社畑100%
ヴィッラは歴代モンティチェッリ・ブルッサーティ地区で果実や家畜を育
てつつワインの量り売りをしていたが、78年よりフランチャコルタのボトリ
ングを開始した歴史ある造り手。(この時代、フランチャコルタには10
軒の造り手しか存在しなかった)その後自社畑100%に拘り続け、現
在でも家族経営で37ha の自社畑からミレジメのみのフランチャコルタ
を産している。生産量はベースのブリュット・ミレジメで5000ケースと大
手の1/10以下の規模。昔からの顧客であるレストランからの熱烈な支
持を集めていて販売と同時に毎年完売すると言う。ヴィッラの畑はフラ
商品記号
ワイン
Brut "Emozione" Millesimato
69R26 Franciacorta
フランチャコルタ・ブリュット・エモショーネ・ミレジマート
ンチャコルタ DOCG の東側
に位置する。ベラヴィスタや
カ・デル・ボスコが位置する
西半分はイゼオ湖を形成し
た川からの堆積土が主体で
砂質が混じり込む粘土質土
壌。反対にヴィッラの畑は海
底が隆起した土壌。1億5千
年前 の海 底に 由来 す る複
雑な土壌でアルプスの影響を強く受けてミネラル分に富む。
ビオロジックと収量の制限
ヴィッラはこの地域
で最も急な斜面の
畑に岩を積み上げ
て畑にしていて、一
切除草剤を使わず
にビオロジックを採
用し、人間の手で
健康な畑を維持し
ている。また、特筆
すべきは葡萄の品
質の高さ。通常スパークリングワインは、その泡の存在によって果実味
の質を覆っている為、スティルワインよりも収量が極端に多いことがほと
んど。ヴィッラでは葡萄樹1本から平均3~5房の葡萄を収穫する。
(平均的生産者の1/2程度の収量)平均植樹率は5000本/ha と極端
に高い設定。これによって泡にごまかされることないしっかりとした果実
味を持つこととなる。収穫は全て手摘み。醸造設備は畑に隣接してい
るので直に低温に保ち、ほとんど除梗せずに65%程度まで圧搾し、1
8度に保って醗酵段階に入る。収穫、醗酵は区画ごとに行われる。そ
してヴィッラの最も大きな特徴は『フランチャコルタもヴィンテージの個
性をしっかり表現すべき』との考え方から行われる単一ヴィンテージに
よる瓶詰め(熟成期間は法定基準よりも長く30ヶ月)。よってベースの
フランチャコルタまでもが、そのヴィンテージの個性を良くも悪くも表現
することになる。(全てミレジメで瓶詰は2社のみ)
州
Lombardia
ヴィンテージ 色
2008
泡白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
4,600
在庫
◎
80% Chardonnay, 10% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero ローム層にプラスしてミネラル分の多い畑。南西向き。ベースのワインながら条件は他のワインとほとんど変わらない。フランチャコルタでは完熟度合と酸とのバラン
スが大切とのことで酸度を見ながら収穫。空気圧で軽くプレス後、葡萄本来の香を大切に低温で醗酵。
"Saten" Millesimato
69R27 Franciacorta
フランチャコルタ・サテン・ミレジマート
Lombardia
2008
泡白
750ml
5,200
〇
100% Chardonnay Roccolo(Provaglio)、Breda ,Tralicci(Monticelli Brusati)の葡萄を使用。南南東を向いた粘土主体のミネラルに富んだ畑で、5000本の高密植。ビオロジック。
Brut "Selezione"
69V31 Franciacorta
フランチャコルタ・ブリュット・セレッツィオーネ
Lombardia
2004
泡白
750ml
8,600 60ヶ月シュール・リー
〇
80% Chardonnay, 20% Pinot Nero ヴィッラの最高級フランチャコルタ。最良年のみの生産でヘクタールあたり4,000kgというフランチャコルタとしては考えられない低収量。モンティチェッリ・ブルッサーティらしいミネラル
感を強く主張すると共にふくよかで深い味わいで楽しませてくれる。60カ月澱と共に熟成してからデゴルジュマン。デゴルジュマン後も熟成によって真価を発揮する。
TOP
Azienda. Agricola
Uberti
Erbusco, Lombardia, Italia
ウベルティ
|5
西フランチャコルタの果実力
常に高い評価を受けるフランチャコルタ
高いリザーヴ・ワイン比率
エスプレッソ誌を見る
とフランチャコルタの
造り手3社に2つ星を
与えていて、これが
最高の評価。圧倒的
シェアを誇るカ・デ
ル・ボスコとベッラヴ
ィ ス タ は 勿 論 だが 、
両巨頭と言える2社
と並んでの2つ星を
獲得しているのが18世紀からの歴史を誇る名門ウベルティ。生産量
は前述2社の1/10程度と少ないが、安定した品質を誇っている。(ウ
ベルティのフランチャコルタはほぼ全量がイタリア国内で販売されてい
る)ヴィッラはフランチャコルタ東側に位置する海底が隆起した土壌で
気候も少し冷涼。一方、カ・デル・ボスコやベッラヴィスタと同様の地区
である西側の代表的産地エルブスコに位置するウベルティはイゼオ湖
を形成した川からの堆積土で砂質が混じりあう粘土質土壌(氷河が堆
積してできた土壌)となっている。
更にはシャンパーニュで学んだ娘シルヴィアの影響もありリザーヴ・ワイ
ンの比率を徐々に高めている。『シャンパーニュのジャック・セロスで働
いたことは大きな収獲だった。ワインに複雑味を持たせることにリザー
ヴ・ワインは極めて大きな影響を持つ。今後、リザーヴ・ワインを使って
更にウベルティらしさを表現したい』現当主はジョヴァンニ・アゴスティー
ノ・ウベルティ氏。娘のシルヴィアはジャック・セロスで働いた後、ウベル
ティに戻り、栽培から醸造にまで関わる
ようになっている。1980年代初めから
ワイナリーを運営、ジョヴァンニの代にな
ってからは養蚕や酪農も辞めフランチャ
コルタの生産に注力することとなってい
て、近年、更にその品質を向上させてい
る。生産しているフランチャコルタは全
部で6種類。スタンダード・キュヴェであ
る“フランチャコルタ・ブリュット・フランチ
ェスコ・1”は古典的フランチャコルタの完熟した果実を十分に感じさせ
てくれる。南国フルーツのような熟度、甘味を酸が引き締める。発泡は
ワインに溶け込んでいて柔らかい。ウベルティのスタイルがよく解る1本
ではないだろうか。
堆積土から生まれる果実のフランチャコルタ
特にウベルティの畑
は赤い粘土質土壌
と白い石灰土壌、更
には川の流れで砕
けた石が風化した砂
質土壌と色々な土
壌が交錯していて、
特に赤い粘土質土
壌から生まれる濃厚
な果実の厚みはクラ
シックなフランチャコルタの噛み締めるような果実感を実現しているそ
うで、ここに石灰土壌からのミネラル分や砂質土壌の芳香性などが混
じり合うことでウベルティ独特のスタイルが出来上がるのだと言う。フラ
ンチャコルタの完熟した果実からくる柔らかい果実はウベルティでは更
に昇華されている。法定基準でも収穫量は10000kg/ha とシャンパー
ニュ以下であるが、ウベルティでは8500~9000kg/ha まで制限。
商品記号
ワイン
Brut "Francesco 1"
69H57 Franciacorta
フランチャコルタ・ブリュット・フランチェスコ・1
フランチャコルタ古来の仕立“シルヴォー”
そしてこの蔵の代名詞とも言えるのが“フランチャコルタ・エクストラ・ブリ
ュット・コマリ・デル・サレム”。平均樹
齢50年近い区画(この区画のみシル
ヴォ仕立という昔の仕立を採用してい
る)の葡萄のみを使用した極辛口だ
が完熟した果実にしっかりとした骨格、
熟成からくる複雑味が加わってエクス
トラ・ドライながらも非常にリッチ。シャ
ンパーニュとも違った独特の構成で
飲み手を圧倒してくれる。今後間違
いなくフランチャコルタを代表する造り
手として発展を続けるであろうウベル
ティ。シルヴィアの活躍はフランチャコ
ルタの歴史を変えるはず。
州
Lombardia
ヴィンテージ 色
N.V
泡白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
4,800
在庫
◎
75% Chardonnay, 15% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero 全ての葡萄は自社畑から手摘みで収獲。ステンレスタンクで発酵後、澱と共に24ヶ月から36ヶ月間置かれる。ベースのワインであるが非常にリッチな果実と溶け込
んだ泡は好相性。穏やかで柔らかいフランチャコルタ。
Saten "Magnificentia"
69V90 Franciacorta
フランチャコルタ・サテン・マニフィセンティア
Lombardia
2008
泡白
750ml
7,400
○
100% Chardonnay 低めのガス圧で食事を通して楽しめる。手摘みで収穫後、極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。30ヶ月間のシュール・リー。穏やかな酸と溶け込んだ気泡はサテンの
お手本のような出来栄え。
Extra Brut "Comari' del Salem"
69H58 Franciacorta
フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・コマリ・デル・サレム
Lombardia
2006
泡白
750ml
7,200 伝統的シルヴォー仕立
Extra Brut "Comari' del Salem"
69V91 Franciacorta
フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・コマリ・デル・サレム
Lombardia
2007
泡白
750ml
8,000 伝統的シルヴォー仕立
△
○
80% Chardonnay, 20% Pinot Bianco 単一畑コマリからの葡萄100%。シルヴォと呼ばれる古代の仕立を採用している珍しい畑。極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。デゴルジュマン後
48ヶ月熟成してから出荷。時間と共に複雑味を増していく。長期熟成タイプ。
Non dosato "Sublimis"
69H60 Franciacorta
フランチャコルタ・ノン・ドサージュ・サブリミス
Lombardia
2004
泡白
750ml
7,800 5Grappoli/DUEMILAVINI
Non dosato "Sublimis"
69V92 Franciacorta
フランチャコルタ・ノン・ドサージュ・サブリミス
Lombardia
2006
泡白
750ml
8,800
△
○
100% Chardonnay 特に厳しい選果を行う。極軽くプレスしたジュースを木樽のみで発酵。澱と共に少なくとも60ヶ月間置いておくことでスプマンテとしては例外的な深みを手に入れる。ドサージュは一切しないが果実の濃
さが十分にあるのでボリュームさえ感じさせる。
TOP
Azienda. Agricola
Andrea Arici
Gussago, Lombardia, Italia
アンドレア・アリチ
|6
最も高い標高グッサーゴ村のフランチャコルタ
ヴァルテッリーナのような崖
フランチャコルタの東端、グ
ッサーゴの丘は400年以上
葡萄栽培が行われてきた。
実はスプマンテは造られて
おらず、赤の高品質スティ
ルワインで有名だった地域。
しかし、2002年アリチ家の
息子アンドレアとスプマンテ
の醸造コンサルタント、ジョ
ヴァンニが出会ったことでフ
ランチャコルタ造りが始まっ
た。(ジョヴァンニは故ジャン
ニ・マシャレッリの下で働いた後、コンサルタントとして独立し、プリンチピ
アーノのスプマンテ造りも手伝っている)『フランチャコルタのほとんどが
平野部で造られる。僕等の畑は標高400m の高地。暑いエルブスコ
のモレーン土壌から生まれる重く果実のたっぷりしたフランチャコルタと
は全く違う。グッサーゴは石灰質が最も強く出るエリアで1年を通して冷
涼。ワインは塩味を感じるほどのミネラルが存在する』フランチャコルタ・
エリアを一望できる彼等の畑は8カ所に分かれた段々畑。平野部との
標高差は200m にもなる。ビオロジックで管理されていて、機械は入れ
ないので全ての作業は手作業。畑には野生のアスパラやチポッラ、ニ
ンニク、ネギ等が自生している。下草は基本的に生やしておき、雨量を
みながら年に3~
4回だけ刈り込み
を行う。『高地で風
が通るので湿気が
溜まらず、病気に
弱いピノ・ネロの栽
培にも向いている。
またこの丘は表土
が 薄く 、 少 し掘 れ
ば岩盤が出てくる
痩せた土壌。葡萄樹は細く、低くしか育たないが凝縮した葡萄が収穫
できる』まるでシャンパーニュのような痩せた土壌と冷涼感がグッサー
ゴにはある。
ノン・ドサージュのみ
『エルブスコのフランチャコルタは厚い果実味なのでドサージュすること
でバランスする。反対に塩味を感じさせるほどにミネラルが強く、酸がの
ったグッサーゴのフランチャコルタの個性を際立たせるにはドサージュ
は必要ないと思っている』醸造はシンプル。8月の後半(エルブスコより
商品記号
ワイン
Dosaggio Zero "Brut"
69W23 Franciacorta
フランチャコルタ・ドサッジョ・ゼロ・ブリュット
1週間遅い)に完熟の1歩手前で
収穫し、自然酵母のみで発酵。ス
テンレスタンクで低温を維持しな
がら発酵させる。発酵段階での酸
化防止剤は使用しない。区画ごと
に収穫し、区画ごとに醸造するこ
とで畑の個性を把握し、ティラー
ジュする時にブレンドして味わいを
整える。ベースのフランチャコルタ
は90%シャルドネ、10%ピノ・ネロ
だがトップ・キュヴェはピノ・ネロ10
0%。どのキュヴェもティラージュ
とデゴルジュマンの時期を明記し
ている。通常のフランチャコルタはデゴルジュマンしてから直に出荷さ
れるが、アリチではデゴルジュマンしてから1年瓶熟成させられる。これ
はシャンパーニュ、ブルーノ・パイヤールと同じ考え方で澱と離れてから
の期間でワインは成長するとの考え。硬質な彼等のワインは少し寝か
せてからの方が楽しめる。
新しいタイプのフランチャコルタ
果実のボリューム感と甘みが中心であったフランチャコルタが変わろう
としている。カ・デル・ボスコやベッラヴィスタといった大手はエルブスコ
に位置しているが、近年の温暖化もあり、暑いエルブスコでは酸度が確
保できなくなっているの
だ。冷涼な東フランチャ
コルタの葡萄栽培家から
葡萄を買い集めている。
注目が集まっている東フ
ランチャコルタ。その中で
も最も標高の高い畑を
所有するアリチのワイン
は、他のどのフランチャコ
ルタよりも硬質で、シャン
パーニュに近いバランス
感。後口はしょっぱく感じ
るほどにドライで食欲を刺激する。それだけではなく、急勾配の畑の高
樹齢の樹はワインに深みを与えている。フランチャコルタは遂に新しい
時代へと突入した。『シャンパーニュがそうであったように、土地と造り
手の個性をしっかりと表現するには買い葡萄や買いワインではなく、栽
培段階から関わっていかなければならない。メゾンの味を作り上げると
いうより、レコルタン・マニピュランとしてテロワールの味を引き出したフラ
ンチャコルタを造るべきだ』
州
Lombardia
新入港
ヴィンテージ 色
N.V
泡白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
5,200 ノン・ドサージュ
在庫
◎
90%シャルドネ、10%ピノ・ネロ ベースのワインだが平野部分ではなく、グッサーゴの丘の上の畑の葡萄から造られる。ステンレスタンクで一次発酵。酸度とミネラルを大切にするので完熟の一歩手前で収穫するが、エルブ
スコより遅い収穫になっている。
Dosaggio Zero "Rose"
69W24 Franciacorta
フランチャコルタ・ドサッジョ・ゼロ・ロゼ
Lombardia
新入港
N.V
泡ロゼ
750ml
7,000 ノン・ドサージュ
△
750ml
8,600 ノン・ドサージュ
△
元々スティルワインを造っていた畑なので密植率が高く、葡萄自体のポテンシャルは非常に高い。ロゼであっても酸とミネラルが主体。
Dosaggio Zero "Nero"
69W25 Franciacorta
フランチャコルタ・ドサッジョ・ゼロ・ネロ
Lombardia
新入港
2008
泡白
100%ピノ・ネロ ピノ・ネロは病気に弱く、収量も少ないのであまり好んで造られない(ピノ・ネロ100%のフランチャコルタは4社のみ)。彼等の畑は斜面にあり、風通しが良いのでカビや病気に侵されることも少ない。酸度と糖
度のバランスが素晴らしい。
TOP
Azienda. Agricola
Casa Caterina
Monticelli Brusati, Lombardia, Italia
カサ・カテリーナ
|7
フランチャコルタを脱退シャンパーニュ以上の完成度
セロスとプレヴォー
フランチャコルタはその厚い果実感が最大の魅力かもしれない。シャン
パーニュとは全く違った魅力。その決定的な違いは土壌と気候にある
と思っていたが、大
きな間違いだったよ
うだ。カサ・カテリー
ナはフランチャコル
タ東部モンティチェ
ッリ・ブルッサーティ
の小高い丘に小さ
な畑を所有している。
彼等が意識している
のはシャンパーニュ。『セロスやジェローム・プレヴォーの影響は大きか
った。ドサージュをしないで複雑味のあるスプマンテを造るには自然酵
母での発酵が不可欠。自然酵母での発酵を完結させる為には健全で
腐敗の無い葡萄が絶
対条件。よって自然
な栽培は必須』83年
から2ha の畑でワイン
造りを始め、89年に
はフランチャコルタの
生産も始めたが、20
05年にフランチャコ
ルタ協会を脱会する。
『全く違うものを造っ
ているのに協会に所
属しても意味が無いから』
100%葡萄のみの唯一のスプマンテ
ワイン造りは2001年から大きく転換した。例年通り農薬を撒こうと袋を
開けた瞬間、誤って薬品を吸い込んでしまい気絶。弟に助けられたの
だと言う。これをきっかけに除草剤は勿論、一切の薬剤の使用を中止
した。醸造所内でも同じで僅かなSO2以外は何も加えないことになる。
商品記号
ワイン
Cuvee' 60
69K34 Brut
ブリュット・キュヴェ60
当初、瓶内2次発酵時にはヴァテマラ産の黒糖を使用していたが、こ
れも中止。現在では葡萄のモストを5度で保存しておき(バクテリアの繁
殖を防ぐ為フィルターはかけておく)これを瓶内2次発酵に使っている。
自然のモストなので完璧にガス圧をコントロールすることはできないが、
蔗糖を足したものよりも明らか
に馴染んだ味わいになる。彼
等のスプマンテは正真正銘10
0%葡萄のみ。『葡萄が全てを
決める。ドサージュもしない。リ
キュールを足すと厚みもでるし、
コクも出るけど葡萄本来のもの
ではなくなってしまう。ノン・ドサ
ージュでも最高の品質の葡萄
を収獲すれば深い味わいを手
に入れられる』畑は小高い丘に点在、除草剤は勿論、一切の薬剤を
使用しない。下草は生やしっぱなしで年に数回刈るだけ。この丘の土
壌はライムストーンが多いのが特徴で白い粘土質が表面を覆っている。
この土壌も彼等のワインの味わいを特異なものとしている。
澱と共に長期熟成することで旨みを得る
毎年出てくるワインは違うそうで何種類造っているか解らないそうだが、
全てのワインは澱と共に長期間熟成される。澱は熟成中にタンパク質
をワイン中に放出する。これがワインに旨みを与える。彼等のスプマン
テは大振りのグラスで15度程度の高い温度で飲まれることをお薦めし
たい。『冷やさないと欠点が見えてしまうスプマンテを造っているつもり
はない。温度が高いほうが全ての要素が出てくる。ゆっくりと酸素と触れ
させながら楽しんで欲しい。泡が抜けても味わいは決して崩れない。そ
れどころか違う世界を見せてくれるはずだ』最後に彼等のスプマンテは
毎年、少しずつデゴルジュマンを行いリリースしている。ヴィンテージは
勿論だが、バックラベルに手書きでデゴルジュマンの日付が記入され
ている。このデゴルジュマンが大きく味わいを左右することになるので、
ヴィンテージ同様、こちらもご注目頂きたい。
州
Lombardia
ヴィンテージ 色
2006
サイズ
参考上代
メモ
在庫
750ml
8,000 53ヶ月シュール・リー
〇
750ml
9,200 92ヶ月シュール・リー
〇
泡白
750ml
9,200 130ヶ月シュール・リー
〇
泡白
100%Chardonnay スタンダードキュヴェながらネクターのような濃厚さ。甘味さえ感じさせる。デキャンタに移して30分で開き始める。
【デゴルジュマン】2011年8月7日 【ティラージュ】2007年3月13日 【生産本数】6,000本
"Blanc de Blanc"
69S41 Cremant
クレマン・ブラン・ド・ブラン
Lombardia
2004
泡白
75%Chardonnay, 25%Pinot Blanc このキュヴェのみ6g/Lのみのドサージュを行う。非常にふくよかな果実と発酵由来の複雑味が加わる。
【デゴルジュマン】2011年1月3日 【ティラージュ】2003年5月15日 【生産本数】1,000本
Reserve
69S42 Brut
ブリュット・リゼルヴァ
Lombardia
2003
92%Pinot Noir, 8%Chardonnay ノン・ドサージュ。香は熟成を感じさせるが口中では1999年とは思えない若々しさを保っている。
【デゴルジュマン】2011年3月30日 【ティラージュ】2000年5月3日 【生産本数】1,000本
"Blanc de Noir"
69H55 Brut
ブリュット・ブラン・ド・ノワール
Lombardia
1990
泡白
750ml
21,000 120ヶ月シュール・リー
△
Lombardia
1994
泡白
750ml
21,500 72ヶ月シュール・リー
△
【デゴルジュマン】2011年4月15日 【ティラージュ】1991年3月3日 【生産本数】500本
"PM"
69H56 Brut
ブリュット・ピノ・ムニエ
100%Pinot Munier ノン・ドサージュ。がっちりとした骨格と深み。余韻は圧倒的に長く、スプマンテというより偉大な白ワインといった感じか。泡を飛ばして大きめのブルゴーニュグラスで楽しみたい。
【デゴルジュマン】2011年3月3日 【ティラージュ】1995年4月15日 【生産本数】800本
TOP
Cidrerie
Maley
Novalaise, Aosta, Italia
マレイ
|8
モンテ・ビアンコでシードルを復活させる
アルプスの伝統の酒“シードル”
イタリアでのシードルの
認知度は非常に低い
が、ここヴァッレ・ダオ
スタでは古代、日常的
に飲まれていた酒であ
った。モンテ・ビアンコ
の麓でこの伝統的な酒
“シードル”の復活を実
現させたのがマレイ。ア
オスタ渓谷の中心部ブ
リソーニュに位置する。標高は900m。シードルに使われるリンゴはブラ
ン・ド・モルジェが造られるラ・サレ地区のラヴェンツェ種とフランス領シ
ャモニーで栽培されるクロッソン・ド・
ブシ種の2つの品種、更にアルプス
の伝統の製法に従い4%程洋ナシ
が加えられる。樹齢の高い古い樹
を所有する栽培家から購入してい
て全てのリンゴはある一定の有機
栽培規定を満たしたものを使用し
ている。1世紀以上前からモンテ・
ビアンコを共有するかのように、そ
れぞれの地区の果樹園は協力し合
ってシードルを造り上げてきた。
標高1000m で育つリンゴ
モンテ・ビアンコのリンゴは最も高い畑で標高1000m を超しており、生
産は困難を極めるが、その果実自体の芳香は他の地域のそれを圧倒
する。『葡萄も、ハー
ブ もそ うだ が 、高 地
で育つ植物、果実は
香味成分が豊かで
繊細さを味わえる。
それは発酵という工
程を経験しても同じ
ことで我々のシード
ルは果実そのものの
繊細なアロマが感じ
取れるものになって
商品記号
ワイン
州
Metode Ancestrale "Mont Blanc"
69N81 Cidre
シードル・メトド・アンセストラーレ・モンブラン
Aosta
いる』樹齢は80年を
超 え ていてあま り の
標高の高さでカビ害
や害虫、病気の心配
も ほ と んど 無い の だ
そう。ラヴェンツェ種
とフラクロッソン・ド・ブ
シ種は高い酸度と豊
富なタンニン。そして
適度な糖分を備えて
いる。『酸度も糖度も
タンニンも、どれか1つでも欠けていればシードルは完成しない。更に果
実が凝縮し完熟していることが何よりも重要なことなんだ』
メトド・アンセストラル
マレイでは最も伝統的な手法であるメトド・アンセストラルでシードルを造
っている。この手法を採用している造り手は年々減少しているが、彼等
にとっては最も合理的な手法のようだ。リンゴは酸度と糖度のバランス
を見ながら全て手作
業で収穫される。300
kg のカゴに入れて優し
く醸造所に搬入され、
手早く切り刻み種子を
取り除きローラー・プレ
ス機に投入する。搾り
出されたモストは冷蔵
室の中に置かれ浮遊
物を落ち着かせる。発
酵 は 大 きな 樽 の 中 で
自然酵母のみでゆっく
りと進んでいく。培養酵母や砂糖、酸などは何も足すことはない。アルコ
ールが2.5%まで上がった段階で冷却し、フィルターに通す。その後、
ボトルに移し、更に発酵が進んでいくことで天然の発泡を手に入れる。
『この手法で醸したシードルは長く還元状態にある。よって少し空気と
触れさせて開かせてあげなくてはいけない。よってフルートグラスでの
サービスは避け、白ワイングラス、もしくはシードル・ボウルなどで空気と
触れる面を多くしてあげることが重要。ゆっくりと香が開きだす』
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
参考上代
750ml
メモ
2,400 メトド・アンセストラル
在庫
〇
発酵は大きな樽の中で自然酵母のみでゆっくりと進んでいく。培養酵母や砂糖、酸などは何も足すことはない。アルコールが2.5%まで上がった段階で冷却し、フィルターに通す。その後、ボトルに移し、更に発酵が進んで
いくことで天然の発泡を手に入れる。『この手法で醸したシードルは長く還元状態にある。よって少し空気と触れさせて開かせてあげなくてはいけない。
Metodo Classico "Jorasses"
69W03 Cidre
シードル・メトド・クラシコ・ジョラセス
新入港
Aosta
N.V
泡
750ml
シャンパーニュ方式で造られたシードル。瓶内2次発酵後、ピュピトールでゆっくりと澱を移動させデゴルジュマン。アルコールは7度以上と少し高めになっている。
3,800 シャンパーニュ方式
△
TOP
Soc. Coop
Cave du Vin Blanc de Morgex
Morgex, Aosta, Italia
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
|9
ヨーロッパ最高標高“1200m”の葡萄畑
イタリア文化で最も無くなって欲しくないワイン
緑がかった光沢のある色調。細身のワイン
ながら、鉱物的で、上質な酸は果実を感じ
させる位に甘味を連想させる。香は直線的
で一切の曇りも無い。口中ではファーストノ
ーズの柑橘系のアロマティックな雰囲気か
らアプリコット、洋ナシ、ハチミツ、タバコ、パ
イナップルと複雑。こんなにも透き通ったワ
インなのに味わいは中心に詰まったよう・・・。
こんな繊細で独特なワインが他にあるだろ
うか?今は亡きルイジ・ヴェロネッリにして
『イタリアのワイン文化で最も無くなって欲し
くないワイン』と言わしめたワイン“ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッ
レ”。ピエモンテから国道を走り、アオスタの主要な産地を通り抜けて最
後に辿り着くのがモルジェー。
モンブランが育てたワイン
モンブランを望む断崖絶壁に位置する
畑は最も高い標高で何と1200m。ヨ
ーロッパで最も標高の高い葡萄畑とい
うことになる。厳しい自然環境に耐える
品種は限られるし、1年を通じて極端
に気温が上ることが無い。しかし、直接
の日光だけでなく、残雪で白いモンブラ
ンに反射した日射も葡萄育成に重要
な影響を与える。まさにモンブランが育
てたワインと言える。この地域のワイン
造りを苦しめる最大の問題は春先の遅
霜。発芽準備に入った葡萄の芽は霜
によって全滅してしまう年さえあると言う。それぐらい厳しい環境。無事、
果実を付けたとしても丁寧な摘葉、摘房をして熟度を保つ努力が必須
となる。最終的に熟度が足りない葡萄を選別すると1ヘクタールから3
000本以下のワインしか造ることができない。葡萄品種はプリエ・ブラン
(ブラン・ド・モルジェー)。少ない日照条件でも生育することができ、発
芽から完熟までの期間も短い為、この地域では昔から植えられていた。
仕立ては極端に低いペルゴラ。冬の間の強風や霜に対する処置なの
商品記号
ワイン
州
de Morgex et de La Salle
69N98 Blanc
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ
de Morgex et de La Salle
69W01 Blanc
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ
新入港
だが、表土が日中の熱を
夜間放射する際、低い仕
立ての方が熱を葡萄樹に
取り込みやすいという利点
もあるのだそう。畑は急斜
面の為、トラクターなどの
大型の機材は入れない。
よって毎日の畑仕事、雑
草対策、収穫まで全てが
手作業で行われる。また、
あまりの標高の高さによってカビや病原菌が少ないのもこの地域の大き
な特徴。除草剤は勿論、防カビ剤も使用しない。(銅、硫黄由来のもの
のみ若干使用)だからこそ、ブラン・ド・モルジェーはあのピュアで曇りの
無い香になるのだろう。
フィロキセラが侵食していない土地
厳しい自然環境に生産者の数は年々減少していった。そんな中、この
地域の文化を継承すべく、
1983年に設立されたのが、
今やモルジェーを代表する
ワインを造る生産者協同組
合カーヴ・デュ・ヴァン・ブラ
ン・ド・モルジェー。醸造責
任者はジャンルカ氏。『フィ
ロキセラもここまで辿り着け
なかった。生きている原種
のプリエ・ブランの枝を地中
に一度通し、枝を切り離さずに地面に付け、土をかぶせて根を出させ、
その後親木から切り離して、
増殖させていく方法を取りプ
レ・フィロキセラのプリエ・ブラ
ンを現在に残しています。こ
の厳しい自然環境だから残
ったモンブランのワイン。繊
細な日本の食事にも合うと
思うのです』
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Aosta
2011
白
750ml
2,200
Aosta
2012
白
750ml
2,600
メモ
在庫
△
◎
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。
de Morgex et de la Salle "Rayon"
69N99 Blanc
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン
de Morgex et de la Salle "Rayon"
69W02 Blanc
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン
新入港
Aosta
2011
白
750ml
2,600
Aosta
2012
白
750ml
3,000
△
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。より良い畑、より良い葡萄をセレクション。
de Morgex"Extreme Brut
69P01 Brut"Blanc
ブリュット・ブラン・ド・モルジェー・エクストリーム・ブリュット
Aosta
2010
泡白
750ml
3,400
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 高い酸度のプリエ・ブランを活かす為に造られたスプマンテ。活き活きとした酸はスプマンテになっても十分に存在感を持っている。柑橘系の爽やかさは食前にしっくりくる。泡は
細かく余韻は細く長く続く理想的食前酒。
TOP
Soc. Coop
La Crotta di Vegneron
Chambave, Aosta, Italia
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
| 10
14世紀から続く銘酒シャンバーヴ・ミュスカ
シャンバーヴの歴史を守り続ける協同組合
イタリア最西端に位置するヴァッレ・ダオスタ州。公共の標識はフランス
語とイタリア語が併記されている。アルプス山脈に程近く、主要産業は
スキーや登山などの観光。ワインはイタリア全州で最小の生産量。しか
し、イタリアワインを語る上では絶対に外せないし、ここにしかない重要
な個性を持っている。葡萄畑はアルプ
ス山脈の岩肌の隙間に段々畑のよう
に造られている。標高は最も高い畑で
1200m。これは全世界で最も高い標
高ということになる。勿論、育つ葡萄品
種は限られるし、限られた葡萄品種に
とってもかなり厳しい生育環境となる。
ラ・クロッタ・ヴィニュロンはアオスタの
中心部シャンバーヴの街に位置する。
1980年に25名で結成された生産者協同組合で、アオスタの高品質
ワインを支え続けてきたと言っても過言ではない。中世から続くシャンバ
ーヴのモスカートの歴史を今に伝えるという意味でも唯一と言ってもよ
い造り手であり、重要な意味を持っている。現在では120名まで構成
員が増えており、生産量も2500ケースまで増えた。
イタリアで最も少ない降雨量
元々、歴史的にも古くから葡萄にとって最良の条件が揃った場所が畑
に開墾されていて訳で標高500~850m に位置する畑はパッチワー
クのように細分化され、その殆どが太陽に向いた真南を向く畑になって
いる。特筆すべきは、幸運にも降雨量がイタ
リアで最も少ないこと。(500 mm/年)これに
よって年間を通して湿気が低く、細菌、カビ
の繁殖を防いでくれることとなり、この地域で
は歴史的に防カビ剤とは殆ど使われていな
いのだそう。更に、極寒のイメージのシャンバ
ーヴも真夏には日中の温度がトスカーナと同
等位にまで上ることも珍しくないのだと言う。しかしながら、日が沈むの
は早く、夜間の温度は極端に下がることとなる。遮るものの無い南向き
斜面の日照量によって葡萄は熟度を手にし、昼夜の寒暖差によって
商品記号
ワイン
州
高い酸度も手に入れるこ
ととなる。葡萄の生育サ
イクルも独特で芽吹きか
ら結実まではゆっくりと進
み、夏場の高温で一気
に熟度を高め、その後は
ゆっくりと複雑味を高めて
いく。アオスタのワイン造
りを更に過酷にしている
のが、その地形。断崖絶
壁に段々畑のようになっていて、一枚の大きな畑は存在しない。勿論、
ほぼ全ての畑でトラクターなどの機材は使用することが不可能で、必然
的に全ての作業が手作業となる。
歴史的ワイン“シャンバーヴ・ミュスカ”
シャンバーヴでは独特のワイン文化が育っている。例えばピノ・ノワール
から造られる白ワイン。歴史的にこの地ではピノ・ノワールの糖度が上ら
ないことが多かったことと、繊細で伸びのある酸味を活かす為に白ワイ
ンに仕立てられている。ステンレスタンクで12度程度の低温下で発酵、
そのまま5ヶ月間程熟成させてからボトリングされる。若干ピンクがかっ
た色調。凛とした酸を基調に透き通ったワインだが、味わいの奥にはパ
イナップルのような熟度も感じさせる。勿論、標高が低めで最高の日照
条件を持つ畑では赤ワインに
仕立てられる。アオスタではブ
ルゴーニュから伝わったピノ・ノ
ワールのクローンが未だに育
てられている。そして、最も注
目すべきは他のどの地域と比
べても圧倒的芳香を持ち合わ
すと言われる辛口のミュスカ。
シンプルな構成ながらミュスカ
らしい甘さを連想させるマスカット香、口中では少しスパイシーな胡椒、
ナツメグのようなニュアンスまで感じさせる。歴史的には14世紀にまで
遡ると言われるシャンバーヴの歴史的ワイン。
ヴィンテージ 色
d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Bianco)
69N05 Valle
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ビアンコ
Aosta
2011
白
d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Bianco)
69V93 Valle
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ビアンコ
新入港Aosta
2012
白
サイズ
参考上代
メモ
在庫
750ml
2,800 ピノ・ノワールの白
750ml
3,000 ピノ・ノワールの白
△
〇
100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旬に収穫し、ステンレ
スタンクのみで12度程度に保って発酵。
d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Rosso)
69T54 Valle
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ロッソ
新入港Aosta
2012
赤
750ml
3,000 ピノ・ノワールの赤
○
100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旬に収穫し、24時間
低温浸漬。23度程度で10日間発酵。ステンレスタンクで8ヶ月間落ちつかせてからボトリング。
Muscat
69P12 Chambave
シャンバーヴ・ミュスカ
Aosta
2011
白
750ml
2,800 シャンバーヴ伝統辛口ミュスカ
〇
100% White Muscat これほどにテロワールを表現しているワインはない。この地でしかあり得ないアロマ。個性的でリッチ。南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, SaintDenis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。9月最終週から10月初旬に収穫。16度程度の低温下でマセラシオン。発酵・熟成共にステンレスタンクのみ。
Rosso
69T53 Chambave
シャンバーヴ・ロッソ
Aosta
2011
赤
750ml
2,800
〇
プティ・ルージュをメインの品種とし、自生種をアッサンブラージュしたこの地域の伝統的地酒。この地方では伝統的にプティ・ルージュに色々な地品種をアサンブラージュして飲んでいた。
Malvoisie
69T55 Nus
ナス・マルヴォワジ
新入港Aosta
2011
赤
750ml
3,800
〇
赤
750ml
3,600
△
100% Nus Malvoisie この地域のみで栽培される品種。栽培面積は年々減っていて現地でもあまり見かけることの無いワイン。
"Esprit Follet"
69D24 Fumin
フミン・エスプリ・フォッレ
Aosta
2008
毎年最高の評価を受けるラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロンのフミン。若いうちはエキゾチックで鉄っぽい印象だが時間と共に深みを増す。濃厚なワインであはあるが飲み進む心地よさ。
TOP
Azienda Agricola
Les Cretes
Aymavilles, Aosta, Italia
レ・クレーテ
| 11
“14年連続3ビッケーリ”イタリア最高峰のシャルドネ“キュヴェ・ボワ”
アオスタを代表するシャルドネ“キュヴェ・ボワ”
最も生産量の少ない州ヴ
ァッレ・ダオスタ。この州
のワイン造りの歴史はレ・
クレーテによって新たな
高みに到達したと言える
のではないだろうか。高
評価の常連となったシャ
ルドネ・キュヴェ・ボワ(14
年連続で3ビッキエーリ)
はレ・クレーテを代表する
ワインだが、今やアオスタを代表するだけでなく、イタリア最高峰の白ワ
インと称されるまでに成長している。カンティーナはヴァッレ・ダオスタの
州都アオスタ郊外のアイマヴィーユに位置する。1700年代中頃にフ
ランスより移住してきたシャレール一族はこの地で小麦を中心とする製
粉農家として生計をたてていた。1955年、土着品種の多様な個性に
興味を持ち僅か2ha の畑を購入しワイン造りを始める。1989年には現
在のカンティーナを完成させ、製粉所はアグリツーリズモへと変更され
た。現在では6つの異なる村に25ha の自社畑を持ち、この地特有の
土着品種に加えシャルドネ、ピノ・ノワールなどのフランス品種まで多様
なワインを造っていて、協同組合の多いこの地方では個人所有のカン
ティーナとしては最大規模を誇るまでに成長している。
化学薬品全廃、酸化防止剤激減
彼等は一貫して高品質ワインに拘り続けている。当初から密植率は70
00~9000本/ha と極めて高く、降雨量の低さゆえカビや病気に侵さ
商品記号
ワイン
Spumante Metodo Classico Brut
69D16 "Neblu"
ネブル・スプマンテ・メトド・クラシコ
れることが少なかったこともあり、防カ
ビ剤などの使用も極端に少ない。今
では、自然農学に基づいた農薬散
布や化学肥料の廃止、必要最低限
の酸化防止剤の使用など、より厳格
な規定を作り品質向上に努めている。
アイマヴィーユは氷河期に形成され
た帯状の氷堆積に囲まれていて石
灰質片岩が砕けた白い土壌と砂質の混合土壌。表土は石灰質のもろ
い岩に覆われている。標高は600~1000m。年間を通して冷涼だが
雨が少なく、意外なことに日照量は他の産地と比べても多い為に葡萄
はゆっくりと熟していくこととなる。
山のピノ・ノワール
『葡萄はゆっくり時間をかけて成熟していく。適度な酸をキープしながら
秋以降、一気に糖度を蓄える。100日以上もかけてゆっくり成熟した
果実はタンニンも酸も糖度も全てが高いレベルに達する。未熟さは皆
無だ』更に成熟期の秋口の葡萄は夜は氷点下、日中はモンブランの
山に反射する太陽熱で30℃近くまで上るという。『昼夜の寒暖差で複
雑味を得るようになるんだよ』白ワインで高名なレ・クレーテだが、近年、
赤ワインの品質が上っている。墨、香辛料のような独特の風味と鋭角
的な酸で敬遠されがちなフミンもジューシーで濃厚な果実はそのまま
に、どこか爽やかさを感じさせる位に後口が軽い。しっかりとフミンを感
じさせるが和食とも合わせられるようなまとまりを持っている。彼等が他
の産地のピノ・ネロと区別する『山のピノ・ノワール』は、よりブルゴーニュ
に近い果実よりも余韻を感じさせる穏やかなワインとなっている。
州
Aosta
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
750ml
参考上代
メモ
5,400 プレメッタ100%
在庫
△
100% Prëmettaによるシャンパーニュ方式。ステンレスタンクで定温管理しながら発酵。10ヶ月間のシュール・リー。標高650m程度の0.5haの畑。スパークリングとしては極端に高い7,500本/ha。
Mon Blanc
69T46 Bianco
ビアンコ・モンブラン
Aosta
N.V
白
750ml
2,800 日本割当600本
◎
Chardonnay, Müller Thurgau, Pinot Grigioのブレンド。優しくプレスの後速やかにステンレスタンクに移される。18℃に保たれたタンク内で12日間の発酵。シュール・リーにて6ヶ月。この価格帯では信じられないくらいの完
成度。熟成にも耐える。
Arvine
69K86 Petite
プティ・アリヴィヌ
Aosta
2010
白
750ml
3,600
△
100% Petit Arvine スイスとアオスタではポピュラーな品種。グレープフルーツからパッションフルーツのような甘い香に岩塩の塩味が加わる。決して強いワインではないが余韻は長く続く。
69N23 Chardonnay
シャルドネ
Aosta
2011
白
750ml
3,200
○
各地で作られるシャルドネだがアオスタのシャルドネはやはり独自のバランスを保っている。トロピカルな印象や濃厚なナッツ、バターの風味はほとんどなく、カリン、はっさくの活き活きした果実と芯のあるミネラルが特徴。一
見軽やかだが構成はしっかりとしているので食事と共に盛り上がっていくワイン。
"Cuvee Bois"
69N22 Chardonnay
シャルドネ・キュヴェ・ボワ
Aosta
2009
白
750ml
7,800 3Bicchiere/Gambero R
"Cuvee Bois"≪1500ml≫
69K87 Chardonnay
シャルドネ・キュヴェ・ボワ
Aosta
2009
白
1500ml
19,000 3Bicchiere/Gambero R
〇
〇
伝統的ブルゴーニュの製法。完璧に熟す9月の最終週に収穫。バリック発酵、バリック熟成。プラムや南国フルーツのようなどっしりとした果実。圧倒的な複雑味。
69T45 Torette
トレッテ
Aosta
2011
赤
750ml
2,800 この地方の伝統的ワイン
△
70% Petit Rouge 30% Mayolet, Tinturier, Cornalin, Fumin アオスタの最も典型的なワイン。スグリ、クランベリーのような可愛らしい果実でクリスピーで爽やかな余韻。
Noir
69N24 Pinot
ピノノワール
Aosta
2011
赤
750ml
3,600
○
〇
〇
〇
山のピノ・ノワールは繊細さが特徴との考えからステンレスタンクのみで発酵・熟成。いちごのような風味に東洋的なスパイスの印象。
di Chardonnay
69K88 Grappa
グラッパ・ディ・シャルドネ
Aosta
N.V
蒸留
500ml
4,600 レヴィ(アオスタ)蒸留
di Moscato
69K89 Grappa
グラッパ・ディ・モスカート
Aosta
N.V
蒸留
500ml
4,600 レヴィ(アオスタ)蒸留
di Fumin
69K90 Grappa
グラッパ・ディ・フミン
Aosta
N.V
蒸留
500ml
4,600 レヴィ(アオスタ)蒸留
TOP
Azienda Agricola
Foradori
Mezzolombardo, Trentino, Italia
フォラドリ
| 12
樹齢80年生まれ変わったテロルデゴ“グラナート”
テロルデゴの独自性
『テロルデゴの品質が正しく評価され
るよう、そして大量生産品からはっき
りと区別されるべきだ』と言ったのは
サンミケーレ・アッラディジェ農業研
究所の初代所長エドモンド・マック。
この言葉から100年以上経ち、テロ
ルデゴ種はエリザベッタ・フォラドリに
よって世界に広められた。エリザベッ
タは父親の死によって早くからワイン
造りに関り、テロルデゴの可能性に注
目。当時無名であった田舎品種テロ
ルデゴに人生を賭けることとなる。テ
ロルデゴは常に個性の際立ったワイ
ンとして認識されてきた。ボルドーのような力強さを持っている。しかし
“粗野”でバランスの悪いワイン。『でも、この品種には偉大な個性と質
の高い酸があった。これは偉大なワインを造る上で最も重要な要素と
言える』/エリザベッタ
10年以上のビオディナミが土壌を変えた
『テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からの
み生まれてくる』とはエリザベッタの言葉。
彼女はカンポ・ロタリアーノ地区の礫がこの
品種と最良の相性を見せることに着目。更
に品種個性を最大限発揮させる為バイオ
ディバーシティ(生物の種多様性)を取り戻
すことに着手。当時は収量の多いクローン
がセレクションされ、単一のクローンでうめつくされていたが、より自然な
状態であった昔の畑(多様性)を再現していくというものであった。この
作業は実に20年続けられた。『今ではモザイクのように色々な個性を
持つテロルデゴが混在している。人間が操作しても自然には敵わない』
エリザベッタの進化はまだ止まらない。この土地のアイデンティティをよ
商品記号
ワイン
"Foradori"
69V33 Teroldego
テロルデゴ・フォラドリ
り強く表現するには葡萄の育成環境をこの土地独自の環境にすること
が重要だとの結論に達し、ビオディナミに転向。一切の化学肥料の使
用を中止。10年以上前からプレパラシオンを使用して土壌の改良に
努めてきた。近年、その結果がしっかりと認識できるようになった。確か
に彼女のワインは以前と全く違う。素晴らしいワインではあったが、どこ
か人間味を感じさせなかった以前のワインに対して、現在のワインは果
実の躍動感を感じる。味わいは以前に比べておとなしいとさえ言えそう
だが、溶け込むような心地良さを持っている。コンテストワインではなく
飲み物としての楽しさだ。『テロルデゴを、そして私達の土地をよりしっ
かり表現しようと思ったらビオディナミに到達しただけ。より良い物を造る
精神は何も変わっていない。アンフォラでの発酵もプレパラシオンも』/
エリザベッタ
樹齢80年のテロルデゴ“グラナート”
テロルデゴの可能性を追求しているのがグラナート。樹齢80年を超す
古樹であり、最高の区画のテロルデゴは大きな木樽とも調和できる力
強さを持ち、またアンフォラよりゆっくり熟成す
る(より呼吸の少ない)大樽が最適と判断。そ
して、ビオディナミによって畑の個性がより際
立ったことで始まった単一畑のテロルデゴ2
種。モレイは川に近く、日照条件も良い。岩
が多い粘土質。『昔から偉大な畑と言われて
きた畑で人間に例えるなら神経質なインテリ
気質』スガルツォンは標高の高い冷涼な畑
で砂の比率が高まる。『スガルツォンはじゃじゃ馬で、あけっぴろげでひ
となつこい性格』この2つのワインはよりテロワールを表現しやすいアンフ
ォラでの醸造になっている。また、ノジオラに至っては8カ月間アンフォ
ラでマセラシオンを行っている。『ニュートラルなノジオラは長いマセラシ
オンでエキスを最大限に引き出すことが重要。逆にアロマティックなマ
ンツォーニは伝統的なセメント発酵、木樽熟成で軽さとアロマを大切に
している』マンツォーニ・ビアンコの熟成にはこの地方の伝統、アカシア
の木樽が使われている。
州
Trentino
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
3,800 大樽
在庫
◎
13の別々の畑の葡萄をブレンドしているワイン。畑の個性ではなくテロルデゴという品種自体の個性を味わってもらう為に造っている。フォラドリのワインの中では最も樹齢が若いワインだが、近年では均衡がとれてきてワイン
自体のレベルは上がっている。10年前のワインとは全く違う完成度。
"Granato"
69R49 Teroldego
テロルデゴ・グラナート
Trentino
2009
赤
750ml
6,800 樹齢80年以上
◎
最も樹齢の古い畑の葡萄を使っている。平均樹齢80年。『最も樹齢が高く、最も優れた畑であるグラナートは大樽でゆっくりと成熟していくことで、更なる高みに達すると考えているのでアンフォラは使用しない。テロルデゴ
という品種の可能性をグラナートで追求していく』/エリザベッタ
"Morei" Anfora
69L62 Teroldego
テロルデゴ・モレイ・アンフォラ
Trentino
2010
赤
750ml
4,800 単一畑/アンフォラ
○
≪畑の個性を表現≫砂利、砂を豊富に含むノーチェ川に隣接する堆積土壌である単一畑モレイ。大きな石が散らばる日照条件に優れた畑。8年以上ビオディナミ。モレイという言葉はトレンティーノの方言で暗い茶色や濃
い色を意味する。『人間に例えるとちょっと気難しい、インテリ気質』/エリザベッタ
"Sgrzon" Anfora
69L63 Teroldego
テロルデゴ・スガルツォン・アンフォラ
Trentino
2010
赤
750ml
4,800 単一畑/アンフォラ
○
≪畑の個性を表現≫アンフォラで発酵・熟成。マセレーションは8ヶ月間にも及ぶ。その後、大樽に移して2ヶ月間落ち着かせてから出荷。年産5000本。河川による深さ30cmの堆積土に覆われる。石の比率は低く、冷涼
な気候になっている。『人間に例えるとじゃじゃ馬で、ひとなつこい性格』/エリザベッタ
Bianco "Fontanasanta"
69R50 Manzoni
マンツォーニ・ビアンコ・フォンタナサンタ
Trentino
2011
白
750ml
4,000 アカシアの大樽
○
セメントタンクで果皮ごと発酵。2週間のマセラシオンで果皮からの成分を抽出する。熟成はアカシアの樽で12ヶ月間。リースリング・レナーノと、ピノ・ビアンコの交配種であるマンゾーニ・ビアンコはフォンタナサンタ畑の特徴を
表現することができる数少ない葡萄。時間とともに開花するこの品種は、待つことが大切で、最低でも収穫から2年、3年程待って、ようやく、その真価を発揮することができる。
"Fontanasanta" Anfora
69L61 Nosiola
ノジオラ・フォンタナサンタ・アンフォラ
Trentino
2010
白
750ml
4,800 アンフォラ
"Fontanasanta" Anfora
69T90 Nosiola
ノジオラ・フォンタナサンタ・アンフォラ
Trentino
2011
白
750ml
5,600 アンフォラ
△
○
アンフォラでの8ヶ月に及ぶマセラシオンは果皮に含まれる自然のタンニンに守られながら、ゆっくりと葡萄のエキスを抽出し、ノジオラの表現力を最大限に引き出すことを可能にしている。その後、アカシアの大樽に移して
2ヶ月間落ち着かせて出荷。大き目のグラスで空気と触れさせながら、最低でも15度以上の温度で飲んでもらいたい。
TOP
Azienda Agricola e Disilleria
Pojer & Sandri
Faedo, Trentino, Italia
ポイエル・エ・サンドリ
| 13
自然なワインへの独自の解釈とアプローチ
ファエドはトレンティーノでも特殊な土壌
1972年、フィオレンティーノ・サンドリとマリオ・ポイエルによってファエド
に設立された。当初は2ha の畑とガレージに置かれた簡単な醸造設
備のみであった(ボトリングはイエルマンで行っていた)が今日ではトレン
ティーノを代表する造り手となっている。『ファエドは特別な地だ。谷が
多く日陰の土地が多いトレンティーノにおいて谷が大きく開けていてトス
カーナと同等の
日照量が確保
できる』実際、フ
ァエドの下に位
置するサンミケ
ーレ・ディ・アデ
ィジェではトレン
ティーノ・アルト・
アデ ィ ジェ で 最
も気温が高いこ
とで知られてい
る。更に熱い夏
場にはガルダ湖からの冷たい風がファエドの谷に吹きこむことで葡萄は
健康度を保ち香味成分を失わない。この地域の土壌は2億5000万
年前のアフリカで起こった噴火で断層が縦に隆起した珍しい土壌にな
っている。氷山に押し出された石灰岩が主体の堆積土壌とモルフィドと
呼ばれる火山岩と粘土の重たい土壌が主体だが、この土壌と標高との
組み合わせによって品種を選ぶ必要がある。ポイエル・エ・サンドリは
現在6つの村にまたがって細かく畑を所有していて各畑の個性に合わ
せた品種を栽培し、各畑の葡萄をブレンドすることでバランスを保って
いる。例えばパラディゾットと呼ばれる標高300m の沈泥土主体の石
灰と粘土からなる堆積土壌からはロッソ・ファイエが生まれる。ドロミテ
渓谷の白い石灰岩が主体で標高が750mを超えるパライからはミュラ
ー・トゥルガウが生まれるといった具合。
『出回っている培養酵母は若干量でも非常に強く、ワインの質に大きく
影響する。それにあれはほとんどがカナダ産なんだ。そんなものを使っ
てテロワールって言えるかい?』彼等は健全な葡萄を栽培するだけで
なく、その健全な葡萄の風味をワインになっても失わないように努力を
続けている。
ヴァン・ナチュール以上に自然なワイン造り
『近年のビオロジコのワインも良いワインは沢山あるし、可能性は大きい
と思う。だが、欠点の多いワインが多すぎる。栽培は勿論、醸造におい
ても何もしないでよい訳ではない。科学的な何かを足したり、引いたり
するべきではないが、“葡萄を健全にワインに変える為の努力”は絶対
に必要だ。欠点や汚染に目をつぶって飲むのが本当の楽しさなの
か?』彼等は彼等のアプローチで自然なワインを造っている訳である。
『ワインはもっとエモーショナルで単純に楽しむべきもの。考えながら飲
むべきものじゃないんじゃないかな』もう1つ彼等の自然なワインへのア
プローチが始まっているのが“ソラリス”。フィロキセラなどの防ぎようが
ない病気に耐性を持った葡萄をドイツのフライベルグ大学と共同で研
究、古代品種を掛け合わせている訳だが、一切の薬剤を使用しないで
も育つ葡萄を隔離された森の中の畑で栽培し、皮ごと発酵させるという
もの。既に植樹されていて数年後にはワインができあがるという。
4日以内に蒸留するからフレッシュなグラッパ
ポイエル・エ・サンドリのもうひとつの顔が蒸留所。ここの蒸留所には驚
かされる。蒸留器は自家製。色々な蒸留器の良い所を組み合わせた
のだという。ほとんどの蒸留所ではエスプレッソマシーンのように下から
蒸気をヴィナッチャにあて、その熱で一気に蒸留してしまうのが普通で、
この場合1時間程度で蒸留が済んでしまうという。彼等はバーニャ・マリ
アと言われる手法をとっていてヴィナッチャに水を注ぎ湯煎でゆっくりと
温めて蒸気を出し、それを蒸留していく。時間はかかるが香豊かなもの
となる。また、彼等はSO2
は一切添加せず蒸留して
いるが蒸留の過程でSO2
科学的理論に基づいた自然醸造
は生成されてしまう。これを
彼らは独自のアプローチで“葡萄そのものの表現”に挑戦している。例
取り除く為に最後の管の先
えば、収穫した葡萄を発酵させる前に冷蔵庫に入れて6度まで冷やし
に大理石を砕いたフィルタ
一晩置く。この作業は薬剤をほとんど使わずに育てた健康な葡萄には
ーを取り付けていて、この
必ず存在する虫を除去する為のもので、果実内に忍び込んでいるハサ
大理石がSO2を除去する
ミムシ(特にピノ・ノワール)は冷気に弱く冷
のだという。そしてなんと言
えた果実から外に這い出してきて冷蔵庫
っても大きな特徴はカンテ
内で死滅するそう。更に、ジャグジーのよう ィーナとディスティラートを一緒に運営しているからこそできる訳だが、
な装置を使いクエン酸を1%加えた水で フレッシュなヴィナッチャを使えること。通常どこの蒸留所でも発酵前の
葡萄を洗ってしまう。クエン酸は硫黄と銅 ヴィナッチャ(普通1ヶ月以上は保管されている)は赤茶けていて葡萄
を落としてくれるので僅かに果皮に残った 品種本来の香はほとんど感じられない。彼らに言わせれば“焼けたリン
銅や硫黄も除去することができる。その際、 ゴのような”風味。しかし、ここではタンクから出てきたノジオラのヴィナッ
野生酵母も50%程度落としてしまうが、雑 チャはキウイのように光る黄緑色で品種本来の香が強烈に放たれる。
菌も落とすので綺麗になった葡萄は数時 この新鮮なヴィナッチャを4日以内に蒸留してしまうことで品種由来の
間後には収穫時の1.5倍まで酵母が復活 香といつまでもフレッシュな風味を持つようになるという。『4日以内に
するのだという。硫黄や銅は菌類に働く為、 蒸留している造り手は僕等以外に世界中何処にも存在しない。これは
酵母の動きさえも弱めてしまう。この“洗う” 小さい造り手だからできるんだ』蒸留後は基本的にはステンレスタンク
作業で実際には野生酵母を増やし、更に で熟成される。近隣のミネラル分の少ない湧き水で割り、糖分、香料、
酵母が働きやすい環境を作り出せるので 香付けチップ、カラメル等は一切使用しないでボトリングされる。
スターターと呼ばれる若干の培養酵母さえ使わずに済むのだという。
Wine
商品記号
ワイン
州
69M25 Filli≪500ml≫
フィリ(アルコール9.5%)
Trentino
69P15 Filli≪500ml≫
フィリ(アルコール9.5%)
Trentino
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
2010
白
500ml
2,000 アルコール9.5%
2011
白
500ml
1,600 アルコール9.5%
在庫
△
◎
リースリング主体にミュラー・トゥルガウ、ケルナー、マンツゾーニ・ビアンコをブレンド。ドロミテ渓谷の日当たりの良くない畑の葡萄から造られていてアルコール度数は9.5%まで抑えている。
Dolomiti
69P14 Nosiola
ノジオラ・ドロミティ
Trentino
2011
白
750ml
◎
2,600
ノジオラとしては恐らく最高の品質を誇る。標高の異なる2つの畑の葡萄を使い、青リンゴのような爽やかで伸びのある酸味とナッツのようなノジオラらしい味わいを素直に感じさせる。また特筆すべきは彼等のノジオラは例
外的に5~10年程度の熟成に耐えうること。それだけ質の高い酸を持っている。
Thurgau delle Dolomiti "Palai"
69T26 Muller
ミュラー・トゥルガウ・デッレ・ドロミティ・パライ
Trentino
2011
白
750ml
△
2,600
標高550~750mの南西向き斜面に位置する。標高は高いがガルダ湖からの暖かい空気が葡萄を完熟させるという。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。品種独特
のアロマは完熟した葡萄から、味わいの骨子は複雑な土壌から得ている。
Dolomiti
69B61 Chardonnay
シャルドネ・ドロミティ
Trentino
2009
白
750ml
2,400
Dolomiti
69T27 Chardonnay
シャルドネ・ドロミティ
Trentino
2011
白
750ml
2,600
△
〇
異なった数箇所の畑のブレンド。標高は300mから、最も高い畑は750mを超える。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。トレンティーノらしい繊細で可憐なタイプのシャ
ルドネに仕上げる為ステンレスタンクのみで熟成。
Aromatico Dolomiti
69T28 Traminer
トラミネール・アロマティコ・ドロミティ
Trentino
2010
白
750ml
〇
2,900
アルザスのクローンを使ったゲビュルツトラミネル。2~3年で飲み頃を迎える。比較的低めの標高300mに位置する畑。酸化を極力抑えたクリーンな造り。
一部の葡萄は貴腐菌が付いたこと
Biank
69V97 Besler
ベスレル・ビアンク
新入港
Trentino
2005
白
750ml
Biank
69V98 Besler
ベスレル・ビアンク
新入港
Trentino
2006
白
750ml
3,800
Biank
69V99 Besler
ベスレル・ビアンク
新入港
Trentino
2007
白
750ml
3,800
3,800 で独特の雰囲気を持った
冷涼で難しい年であったが、このワ
インは成功した。9月末収穫
暑い年で例年よりトラミネールの
ニュアンスが強い
○
〇
〇
Pinot Bianco, Riesling Renano主体でSauvignon, Incrocio Manzoni,Kernerが混ざる。思った以上に熟成能力の高いワインであることが解り、リリース時期を遅らせ、瓶内熟成を長く行っている。全ての葡萄を同時に収穫
し、アカシアの大樽と古バリックで発酵、熟成。6ヶ月間シュール・リー。
Faye Dolomiti
69T30 Bianco
ビアンコ・ファイエ・ドロミティ
Trentino
2008
白
750ml
4,600 『3Bicchiere』Gambero Rosso
〇
Trentino
2008
赤
750ml
5,200
〇
3,600
〇
シャルドネ、ピノ・ビアンコ。
Faye Dolomiti
69T29 Rosso
ロッソ・ファイエ・ドロミティ
50%カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ラグレイン(ヴィンテージによって若干異なる) このヴィンテージは過去最高の出来栄え。
Dolomiti
69M24 Essenzia
エッセンツィア・ドロミティ
Trentino
2008
甘
375ml
シャルドネ、ソーヴィニヨン、リースリング・レナーノ、ゲビュルツトラミネル、ケルナーのブレンド。350m~700mに位置する畑。パッシートはしていないのでフレッシュな酸が口中を引き締める。葡萄はボトリティス・シネレアの影
響を受けるが、一部ではフレッシュな状態を保つ。ハチミツ、マンゴーなどの詰まった印象にリンゴ、ブラックベリーなどのフレッシュさが加わる。
Grappa & Acquavite
商品記号
di Nosiola
69G39 Grappa
グラッパ・ディ・ノジオラ・ステンレスタンク
グラッパ
州
Trentino
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
N.V
蒸留
500ml
4,600 ノジオラ
〇
N.V
蒸留
500ml
5,400 エッセンツィア
〇
ファエド地区のクリュコヴェッリとクラのノジオラ100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Essenzia
69G41 Grappa
グラッパ・ディ・エッセンツィア・ステンレスタンク
Trentino
デザートワイン”エッセンツィア”のグラッパ。品種はChardonnay, Traminer, Sauvignon, Riesling Renano, Kerner。 全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Albicocche
69G44 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・アルビコッケ(アンズ)
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,600 アプリコット
〇
800~1200mの高地で作られるアンズ100%。高地のアンズは生育が遅く、生育の遅さが香味成分を充実させることにより芳香豊かなものとなる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Chiliege
69G45 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・チリエジェ(さくらんぼ)
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,600 サクランボ
△
70%Stevensbear種(スウェーデンの品種)Chat Morelle種(トレンティーノの品種)のさくらんぼを使用。どちらの品種も熟すのが遅く芳香成分が成熟してから収穫できる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Melecotogne
69G46 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・メレコトーニャ(カリン)
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,600 カリン
〇
有機栽培で栽培された20種類以上のクローンが混在した畑のカリンを使用。ピアツェンツァ大学と共同でカリンのオリジナルクローンの保存に努めている。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Sambuco
69G43 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・サンブーコ
Trentino
N.V
蒸留
500ml
6,800 サンブーコ
〇
6,800 10年熟成ブランデー
△
ワイナリー周辺にあるニワトコの実を使用。この地域はニワトコにとっては冷涼すぎるが芳香成分は十分に生育するという。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
di Vino
69G42 Acquavite
アクアヴィーテ・ディ・ヴィーノ・木樽10年熟成
Trentino
1994
蒸留
スキアーヴァとラガリーノのブレンドワインを蒸留。225lのバリックで10年間熟成。その後3~5年間ステンレスタンクで落ちつかせてから出荷。
500ml
TOP
Tenuta e Azienda Vinicola
Niedermayr
Cornaiano, Alto-Adige, Italia
ニーデルマイヤー
| 15
細く軽やかなアルト・アディジェのミネラル感
アルト・アディジェらしさを表現
イタリア最北端産地であるアルト・アディ
ジェにおいて、歴史的に高い品質を誇
ってきた Girlan の街にカンティーナはあ
る。この地は古くから協同組合が発達し
ていたお陰でワイン造りの歴史は古く、フ
リウリ・ヴェネツィア・ジューリア州と並ん
で白ワインの優秀な産地と言われる。し
かし、その個性は全く異なるもの。アル
ト・アディジェはフリウリに比べ標高も高く
冷涼な気候条件を持つ。海に近いフリ
ウリは逆に強い陽光を持っていて葡萄
の糖度は比べものにならない位に高い
し、果皮も厚く成長する。勿論、熟度も高い。土壌に関して前者は軽く
白い土壌が主となっていて、後者は粘土質中心の重い土壌が主とな
る。ワイン自体はフリウリが高いアルコールを背景にがっちりとした骨格、
海に由来するヨード的な大粒なミネラルに対して、アルト・アディジェは
軽やかで繊細な酸ときらりとした細かいミネラルが特徴と言える。
自社畑、自社醸造による品質管理
ニーデルマイヤーは1852年に設立されたアルト・アディジェらしい軽や
かで繊細なスタイルを教えてくれる手本のような造り手。3つのシリーズ
でワインを生産していて Club Finess はイタリア国内外で毎年最高の
評価を得ているトップ・キュヴェ。収量の制限、バリックによる熟成、古
樹の使用等贅沢な造りながらアルト・アディジェらしい清涼感も持ち合
わす。しかし、ニーデルマイヤーの素晴らしさは Club Finess のシリー
ズだけではない。単一畑を中心とした Club Gourmet は勿論、その圧
商品記号
ワイン
倒 的 な コ ス ト パフ ォ
ーマンスが魅力の
Club Traditon も非
常に完成度が高い。
アルト・アディジェらし
い繊細で軽やかな
酸 味 を 背 景に 軽 や
かで食事の良きパ
ートナーとなりえる嫌
味のないワインを造
る。
圧倒的コストパフォーマンス
2010年ガンベロ・ロッソ誌においてピノ・ビアンコとサンタマッダレーナは
価 格 と 品 質 の バ ラ ン ス に 最 も 優 れ た ワ イ ン と い う こ と で ” Oscar
Qualita-Prezzo” を受賞している。これはある程度の生産量を確保し
ながらも、全て自社畑の葡萄を使っているということに起因していて『品
質と価格とのバランス』を大切にするジ
ョセフ・ニーデルマイヤーの真骨頂と言
える。エノロゴは20年以上もニーデル
マイヤーを支えてきたロレンツォ・マル
ティーニ氏。『この地の伝統と世界に通
用する品質の両方を意識している』と
言う氏は全ての畑、全てのパーセルで
どのように葡萄が熟すかまで把握して
いるという。全てのシリーズで高いレベ
ルを維持し、その伝統的スタイルを崩さない貴重なカンティーナである。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Bianco Tradition
69P18 Pinot
ピノ・ビアンコ・トラディション
A.Adige
2011
白
750ml
2,200
Tradition
69M15 Chardonnay
シャルドネ・トラディション
A.Adige
2010
白
750ml
2,200
A.Adige
2012
白
750ml
2,600
"Naun"
69158 Sauvignon
ソーヴィニヨン・ナウン
A.Adige
2007
白
750ml
3,000
Maddalena Classico Tradition
69N15 Santa
サンタ・マッダレーナ・クラシコ・トラディション
A.Adige
2010
赤
750ml
2,200
Nero Tradition
69M16 Pinot
ピノ・ネロ・トラディション
A.Adige
2008
赤
750ml
3,000
A.Adige
2010
赤
750ml
3,400
Grigio Tradition
69W68 Pinot
ピノ・グリージョ・トラディション
Nero Tradition
69W70 Pinot
ピノ・ネロ・トラディション
10月入港予定
10月入港予定
メモ
在庫
△
△
◎
△
〇
△
〇
この地方を代表するピノ・ネロと言っても良いかもしれない。ステンレスタンクのみで仕上げたベースのラインながら完成度は高い。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。リリース後3年目くらいから角が取れて丸く柔らか
い味わいが出てくる。食中酒としてのおくゆかしさ、複雑味をバランス良く感じさせる。
Nero Riserva
69J76 Pinot
ピノ・ネロ・リゼルヴァ
A.Adige
2007
赤
750ml
5,400
Nero Riserva
69M17 Pinot
ピノ・ネロ・リゼルヴァ
A.Adige
2008
赤
750ml
5,400
△
〇
ニーデルマイヤーを語る上で最も重要なワイン。ピノ・ノワールの代表的な3種のクローンを使いGirlan地区の畑のみで造られる。熟成はバリックで12ヶ月間。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。若いうちは若干樽の
ニュアンスを感じるが樽との相性は非常に優れている。
Bianco "Aureus"
69M18 Passito
パッシート・ビアンコ・アウレウス
A.Adige
2008
甘
375ml
5,800 3Bicchiere/Gambero R
シャルドネ、ソーヴィニヨン、ゲヴュルツトラミネル。手摘み後、カセットに並べて2月まで陰干し。とろりとした質感でオレンジの蜂蜜のような甘みと比較的強めの酸がバランスする。毎年最高の評価。
〇
TOP
Azienda .Agricola
Franz Gojer “Glögglhof”
St.Magdalena, Alto-Adige, Italia
フランツ・ゴイエル
| 16
伝統品種スキアーヴァとラグレインの完成形
180年続く葡萄栽培の歴史
イタリアワインの本当
の素晴らしさはこんな
個 性 かも しれな い。
淡い色合いで優しい
質感ながら味わい深
く、楽に喉を通り抜け
ていく、余韻 は若干
アマーロを思わせる
苦味とハーブ香。サ
ンタ・マッダレーナ・ク
ラシコを現地で飲む度に、その素朴で飾りっ気のない新鮮な果実味に
驚かされる。決して偉大なワインではないかもしれない。しかし、イタリア
らしさを持った“必要”なワイン・・・。サンタ・マッダレーナの品質を一気
に高めた偉大な造り手フランツ・ゴイエルはボルツァーノの街からすぐ
東に位置する。180年続く葡萄栽培家であるが、先代までは瓶詰めは
しないでスイスにバルク売りしていた。1983年、現当主に引き継がれ
てからプライベート用に瓶詰めを始め、徐々に瓶詰め比率を高め、品
質を重視するようになっていった。現在ではこの地方の伝統的品種ス
キアーヴァとラグレインに加えて2010年からはケルナーも手掛けてい
る。
4種のスキアーヴァのクローンを混植
スキアーヴァの畑はボルツァーノ近辺に位置し、氷堆石土壌が主体で
砂質を多く含んでいる。真南を向く畑は陽光を遮るものがない。平地は
ほとんどなく、丘の間の緩やかな斜面は風通しが良い。よって昼夜の
寒暖差が非常に大きい。標高は200~350m。畑は基本的にペルゴ
ラ仕立てが採用されていて全て有機栽培。ヘクタールあたり5000本
の密植となっている。(この地域では例外的に高い)スキアーヴァは厳
密には4種のクローンに分割されるが、その4種全てと共に若干のラグ
レインが混植されていて、収穫から醗酵まで一緒に行われる。『昔の畑
がそうであったように色々なクローンが同じ生態系の中で混植され、収
商品記号
ワイン
"Karneid"
69N76 Kerner
ケルナー・カルネイド
穫も一緒、発酵も一緒に
行うことで複雑味を実現し
ているんだ。多少熟度に
ばらつきがあ ろうが 醗酵
段階から一緒に行うことで
別々に醸造するよりも良
い結果を得ている』ラグレ
イン は ボル ツァ ーノ 南部
Piani di Bolzano を中心
に植えられ、イサルコ川に
由来する化石が多く出土する沖積層に中程度の岩が混じる重めの土
壌。この畑も日照条件が素晴らしく、完璧に熟することが重要な(熟度
が足りないラグレインは青く苦い印象を与える)ラグレインも十分な熟度
を得る。
大樽による伝統的醸造
醸造に関しては基本的には伝統的手法を用いる。セラーには大樽が
並び、醗酵は温度管理機能のついたステンレスタンクを使用。ラグレイ
ンに関しては一部バリック熟成も試していて、非常に良い結果を残して
いる。収穫からプレ
ス、醗酵まで過度
な力を加えずに繊
細な仕事がなされ
る。この繊細な仕
事はワインを口に
含むと良く理解で
きることなのだが、
香り豊かで苦味、
酸味、タンニン、全
てを十分に有しているにも関わらず丸みを帯びていて甘さを感じさせる。
この地域独特の個性をしっかりと反映させながらも全体のバランスは高
次元でバランスさせている。
州
ヴィンテージ 色
A.Adige
サイズ
2011
白
750ml
参考上代
メモ
在庫
3,000
〇
新しく購入した古いケルナーの樹の畑。芳香は華やかでゲヴュルツトラミネルのようだが口中ではミネラルが引き締める。
Vigne Vecchie
69V23 Schiava
スキアーヴァ・ヴィーニュ・ヴェッキエ
A.Adige
2012
赤
750ml
2,800
Maddalena Classico
69N74 Santa
サンタ・マッダレーナ・クラシコ
A.Adige
2011
赤
750ml
2,500
Maddalena Classico
69V24 Santa
サンタ・マッダレーナ・クラシコ
A.Adige
2012
赤
750ml
3,000
〇
△
〇
A.Adige
2012
赤
750ml
3,400
○
Schiava95% Lagrein5%
Maddalena "Rondell"
69V25 Santa
サンタ・マッダレーナ・ロンデル
Schiava97% Lagrein3% サンタ・マッダレーナの丘の頂上付近に位置する周囲からも尊敬を集める畑ロンデル100%。日照、土壌条件も最高でワインはより凝縮され、より果実味を感じさせる。タンニン分も豊富で通常のサンタ・
マッダレーナとは違い2年後位から深みを増してくる。
"Furggl"
69N75 Lagrein
ラグレイン・フグル
A.Adige
2011
赤
750ml
3,000
Riserva
69498 Lagrein
ラグレイン・リゼルヴァ
A.Adige
2006
赤
750ml
3,800
XI Liquoloso
69N77 PIPA
ピパ XI・リクオローソ
A.Adige
NV
リキュール
500ml
6,800 ラグレインの酒精強化
ポルトガル訪問でポートワインの魅力に気付き、ラグレインを使って造りを始めた。アルト・アディジェのレストラン数店のみへの出荷。
〇
△
△
TOP
Tenuta
Kofererhof
Valle Isarco , Alto-Adige , Italia
コフェレルホーフ
| 17
イタリア最北の産地ヴァッレ・イサルコの独自性
注目が集まっているヴァッレ・イサルコ
イタリア最北の産地がアルト・ア
ディジェのヴァッレ・イサルコ地区。
アルト・アディジェの州都ボルツァ
ーノから北へ20km 以上、更に2
0km も行けばオーストリア領とな
る国境付近に位置する。言語は
ドイツ語が主となっていて街の道
路標識もドイツ語。この辺り一帯
は南チロル地方と呼ばれ、住人
は自らのことを南チロル人と呼ぶ。
郊外にはブリューワリーが点在し、
街にはビア・パブが立ち並び、皆
プレッツェルを頬張っている。食
文化も勿論、ワイン造りもオースト
リアの文化を色濃く反映させてい
て、適度なアルコールに繊細で伸びやかな酸とクリスピーなミネラルが
印象的。他には存在しない独自の文化がここにはある。イサルコ渓谷
は険しくテラス状になっていて、急斜面の畑は葡萄生育にとっては非
常に厳しい環境となっている。標高は700m を超え、場所によっては1
000m を超える。よって、育つ葡萄品種はシルヴァーナーやミュラー・
トゥルガウ、ケルナー、そしてリースリングなど気温の低さに対応できるド
イツ系品種が主になっている。ヴァッレ・イサルコの象徴はノヴァチェッ
ラ修道院。壮大な規模の修道院で観光地としても有名だが、地域に
根ざして高品質なワイン造りやりんご栽培も行っている。
ノヴァチェッラに葡萄を売っていた
コフェレルホーフは1940年から葡萄栽培を行っていて、1995年に瓶
詰めを始めるまでアバッツィア・ディ・ノヴァチェッラ修道院に葡萄の状
態で販売していた。コフェレルホーフの葡萄の品質の高さは有名で単
商品記号
ワイン
Grigio "Valle Isarco"
69W76 Pinot
ヴァッレ・イサルコ・ピノ・グリージョ
独でのボトリングの要望が高まり、95年以
降、5.8ha の畑から年産僅か4000ケー
ス弱を生産、販売するに至っている。畑は
肥沃な黒い土壌に若干の砂質が混じる。
街は崖の窪地にできていて畑は街や修道
院に隣接している。その為、畑では科学薬
品の使用を避けていて、使われるのは硫
黄、銅のみ。(これも最低限の量に抑えら
れる)植樹率は ha あたり6000~7000本
の高密植。葡萄が育つ限界に近い標高だ
けに昼夜の寒暖差は非常に大きく、葡萄に
強靭な酸を与える。一方で、夏場はイタリアでも最も高い気温になるこ
ともある位に日照条件が良く、この時期に葡萄の生育度は上がる。
最も素晴らしい白ワインに選出される
発酵・熟成に関しては基本的にステンレスタンクのみで葡萄品種本来
の香や味わいの個性を大切にしている。(ピノ・グリージョとシルヴァーナ
ーは一部古木樽を使用)所
有畑はピノ・グリージョ:1.25
ha ゲヴュルツトラミネル:0.
85ha ケルナー:1.8ha ミ
ュラー・トゥルガウ:0.8ha シ
ルヴァーナー:0.65ha とな
っている。いずれのワインも、
ほとんどが地元リストランテで
しか飲めないワインであったが、2011年にはガンベロ・ロッソで『最も素
晴らしい白ワイン』に選出された。これによってイタリア国内だけではなく、
世界中からの注目を集めることとなり、必然的にヴァッレ・イサルコの注
目度も一気に高まっていった。
州
10月入港予定
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
A.Adige
2012
白
750ml
4,000
〇
A.Adige
2012
白
750ml
4,000
〇
白
750ml
2011
白
750ml
3,500
△
〇
2011
白
750ml
3,500
△
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。糖度は低く、エレガント。
"Valle Isarco"
69W77 Sylvaner
シルヴァネール・ヴァッレ・イサルコ
10月入港予定
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
Sylvaner R "Valle Isarco"
シルヴァネール・エッレ・ヴァッレ・イサルコ
完売/次未定
Thurgau "Valle Isarco"
69R36 Muller
ミュラートゥルガウ・ヴァッレ・イサルコ
A.Adige
A.Adige
非常に強いミネラルと酸だが、口中ではハーブ香を主体に熟した果実を感じさせる。ステンレスタンク熟成。
"Valle Isarco"
69R35 Kerner
ケルナー・ヴァッレ・イサルコ
A.Adige
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。柑橘系でフレッシュな質の高い酸と少しスパイスを感じさせるリースリングにも通づる香が特徴的。食事を盛り上げてくれる。
"Valle Isarco"
69R66 Gewurztraminer
ゲヴュルツトラミネール・ヴァッレ・イサルコ
A.Adige
2011
白
750ml
3,800
△
A.Adige
2011
白
750ml
4,200
△
A.Adige
2011
白
750ml
4,500
〇
比較的ドライでミネラルに溢れた造り。華やかな香とは対照的。ステンレスタンクのみ。
Veltliner "Valle Isarco"
69R41 Gruner
グリューナフェルトリナー・ヴァッレ・イサルコ
ニュートラルな香ながらとろみさえあ感じるボリューム感。標高は800mを越す畑。ステンレスタンクのみ。
"Valle Isarco"
69R38 Riesling
リースリング・ヴァッレ・イサルコ
イタリア最高峰のリースリングと称される。基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
TOP
Azienda. Agricola
Dario Princic
Oslavia , Friuri Venezia Giulia , Italia
ダリオ・プリンチッチ
| 18
より優しく、よりピュアで飲みやすく変化“ビアンコ・トレベッツ”
グラヴネル、ラディコンに学んだ
ヨスコ・グラヴネルの親友であり、ス
タンコ・ラディコンやラ・カステッラー
ダのニーコとは同級生。しかし、ダリ
オは異質だ。彼等が代々続くカンテ
ィーナの子供であったのに対し、ダリ
オはそうではなかった。実際、近隣
のレストランやホテルに食材やグラ
ヴネル、ラディコンのワインを卸す仕
事をしていたのだと言う。ワイン造り
への情熱をおさえられるわけもなく、
1993年から自家瓶詰めを開始。
技術的なことの多くはスタンコ・ラデ
ィコンから教わりながらワイン造りに対する考えを同じくしていった。
経営する居酒屋で出していたビアンコとロッソ
ボトリングを始めてからの10年間、ワインは全く売れず、友人であるラデ
ィコンやラ・カステッラーダ、グラヴネルが世界的にも注目を集める中、
自宅1階部分で居酒屋を営みながら、量り売りで自らのワインとサラミ
を販売し生計を立てていた。(ビアンコ・ロッソはこの居酒屋で出されて
いたワイン)しかし、ダリオのワインは“特別”だった。2004年のヴィラ・フ
ァヴォリータにて当時、無名のダリオ・プリンチッチによる長期間マセラ
シオンされオレンジがかった白ワイン、ビアンコ・トレベッツ2002が人気
を博した。不遇の10年間、そしてレストラン卸の仕事を通してダリオは
直接飲み手と触れ合い、そのバランス感覚を自然と高めていたのであ
商品記号
ワイン
州
Bianco Venezia Giulia
69R85 Vino
ヴィノ・ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア
F.V.G
ろう。イタリア国内だけでなく、国外でも爆発的な人気となり、全てのワイ
ンが毎年完売してしまうまでになってしまった。(現在では割当制)ダリ
オのワインは特別だ。グラヴネルやラディコンにある『難解さ』や『気難し
さ』がない。飲み手を試すような素気ない冷たい印象が全くなく、誰に
でも近寄ってきてくれる『優しさ』に溢れている。華やかで豊潤に香るア
タックは口中に強烈に長く留まる。しかしながら、長期間のマセラシオン
による『ワインの重さ』はあまり感じさせず、スイスイと飲み進んでしまう、
ある意味での『軽さ』がある。『ワイン造りはスタンコに教わったし、スタン
コと同じ気持ちでワインを造っているよ。大切なのはバランスじゃない
か?』
軽やかさと旨みの両立
ダリオが言うように彼のワインは全てがバランスしている。長期間の果
皮浸透によるタンニンや厚み、柔らかい酸、ポンカ由来の硬さに対して
果実のフレッシュ感、濃密で詰まった甘味が高次元でつりあっている。
ラディコンやグラヴネルとは全く違った方向に向かっているようで果皮
浸透を施しながらもエレガントだ。ダリオにしかできない高次元でバラン
スされたワインと言えるのではないだろうか。勿論、畑では最大限自然
に敬意を払った葡萄育成が行われている。一切の化学薬品の不使用
(有機の堆肥を3年に1回程度)。醸造も自然まかせ。温度管理はせ
ず、天然酵母のみで発酵。温度差や薬品による安定化、フィルタリン
グ、清澄などもせず(清澄は、ボトリング前にステンレスタンクで休ませ
ることで十分)に、ボトリング前のごく少量の酸化防止剤(1リットルあたり
20~22mg)を添加するのみ(発酵時や、澱引き時には使用しない)。
ヴィンテージ 色
[2011]
白
サイズ
参考上代
3,200
750ml
メモ
在庫
◎
45% Chardonny, 35% Sauvignon, 20% Pinot Grigio上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、4日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされ
る。経営する居酒屋で出されている地酒。生産本数:500ケース程度。
Rosso Venezia Giulia
69W28 Vino
ヴィノ・ロッソ・ヴェネツィア・ジューリア
新入港
F.V.G
[2011]
赤
3,400
750ml
◎
70% Merlot、30% Cabernet Sauvignon上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、10日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされる。経営する
居酒屋で出されている地酒。生産本数:200ケース程度。
"Trebez"
69R86 Bianco
ビアンコ・トレベツ
F.V.G
2009
白
4,600
750ml
◎
40% Chardonnay, 30%Sauvignon, 30%Pinot Grigio シャルドネとソーヴィニョンは一緒に発酵・マセレーション、ピノ・グリージョのみ別に発酵・マセレーションしたのちブレンドし、一緒にマロラクティク発酵。ヴィンテージに
よってセパージュは変わる。
"Jakot"
69J66 Bianco
ビアンコ・ヤーコット
F.V.G
2009
白
750ml
5,400
"Jakot"
69U60 Bianco
ビアンコ・ヤーコット
F.V.G
2010
白
750ml
5,600
△
○
100%Tocai Friulano25日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
Gialla
69J67 Ribolla
リボッラ・ジャッラ
F.V.G
2007
白
750ml
5,400
Gialla
69U61 Ribolla
リボッラ・ジャッラ
F.V.G
2009
白
750ml
5,600
△
○
100%Ribolla Gialla 35日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
Grigio
69J68 Pinot
ピノ・グリージョ
F.V.G
2009
白
750ml
5,400
Grigio
69U62 Pinot
ピノ・グリージョ
F.V.G
2010
白
750ml
5,400
△
○
100%Pinot Grigio 7日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
Sauvignon
69B11 Cabernet
カベルネ・ソーヴィニヨン
F.V.G
2001
赤
8,000
750ml
△
100%Cabernet Sauvignon 50日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69B12 Merlot
メルロー
F.V.G
2002
赤
750ml
10,500
100%Merlot 45日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
△
TOP
Azienda. Agricola
Gini
Monteforte , Veneto, Italia
ジーニ
| 19
火山岩土壌に拘った古典派ソアヴェ・クラシコ
ガルガネガを植えたことがない
1700年代からモンテフォ
ルテで葡萄栽培農家とし
てガルガネガ種を栽培して
きた歴史ある造り手。『僕
はガルガネガを植樹したこ
とがない』彼等はモンテフ
ォルテの丘の中腹部分に
35ha の畑を所有している
が、最も新しい畑で60年
前に取得した畑。『生産量
は変わらないどころか樹齢
の高まりと共に落ちているよ』新しい苗木を植樹することは一切ないと
言う。よって、最も若い畑でも平均樹齢は60年を越している。(最も古
い畑は110年樹)全ての畑では化学薬品は勿論、有機肥料さえ使用
されない。牛糞などの動物性の肥料は一切使用せず、豆類や雑草を
掻き込むことと、数年に1度程度耕すことで土壌の健康を維持している。
本来ソアヴェは黒色火山岩土壌であった
意外と知られていないことだが、ソアヴェを理解する上で最も重要なこ
とが1960年代に実施されたソアヴェ生産地域の拡大だ。元々900
ha 以下であったソアヴェ生産地域は、なんと8倍もの7000ha まで拡
大されてしまった。『ソアヴェにとって正しい選択だったとは思えない。
僕等の畑はオリジナルのソアヴェ生産地域にのみ位置している』彼等
の畑が位置するのはソアヴェ・クラシコの中心部で拡大前の900ha の
中に位置する。オリジナルのソアヴェ生産地域は圧倒的に黒色火山岩
が強く出ている。頂上部分に近づくほどに黒色火山岩比率が高まり、
下部は石灰比率が増えていく。一方拡大された平野部の土壌は堆積
土壌で赤く重たい粘土であり、火山岩は皆無なのだ。『本来のソアヴェ
は火山岩土壌からくる独特の鉱物感、ミネラル香が個性。アロマでは
なく鉱物のニュアンスが重要、果実感よりもミネラルが主体で、長く熟
成する』平野部の肥沃な堆積土壌から生まれるソアヴェはアロマティッ
商品記号
ワイン
Classico
69N84 Soave
ソアヴェ・クラシコ
クで甘く、果実が主張する。世間一般的に認識されている軽く、フルー
ティーなソアヴェは60年代の産地拡大後に大量生産とトレビアーノ・デ
ィ・ソアヴェの巧みなブレンドによって出現したものだったのだ。ジーニは
火山岩土壌からソアヴェ本来の鉱物的ソアヴェを生む。
樹齢110年自根の畑“サルヴァレンツァ”
ピエロパンのトップ・キュヴェ“ラ・ロッカ”の隣の丘、黒色火山岩土壌の
代表的な畑がサルヴァレンツァ。平均樹齢は100年を超える。勿論、
フィロキセラにやられていない自根のガルガネガ100%。発酵後、澱と
共に6ヶ月間シュール・リー。ノン・フィルターでボトリング。ベースのソア
ヴェ・クラシコの半
分以下の収量と
なっている。長期
熟成も可能で5年
程度で独特のゴリ
ッとしたミネラルが
出現する。ジーニ
にしか表現できな
い、まさに火山岩
の個性。もう1つの
クリュがラ・フロス
カ。樹齢は65-70年。5つの区画に分かれていて基本的には黒色火
山岩土壌だが、掘り進むと石灰質層が現れるのが特徴。区画ごとに収
穫・醸造し状態を見ながら良い物だけをブレンドする。ワインは高い次
元でバランスする。全ての要素が強いが調和することで突出したものが
なく丸い印象。グリップのあるワインで凝縮度も高い。リリースから半年
程度で火山岩特有のミネラルが口中でも香でも強く出てくる。完璧な
調和。全てのワインはノンフィルター。85年以降は醸造時の SO2 は使
用されていない。瓶詰め時に必要に応じて添加されるが通常の造り手
の1/20程度まで抑えている。『酸化防止剤なしのアルコール度数低め
の白ワインでも十分に熟成することが解ってもらえると思うよ。大切なの
は完全な果実と上質な酸、そして火山岩土壌のミネラルなんだ』
州
Veneto
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,300
在庫
◎
ベースのソアヴェ・クラシコでさえも平地ではなく丘陵地帯、オリジナルのソアヴェ・クラシコ地域の葡萄のみを使用している。基本的には黒色火山岩土壌が主体だが、数ヶ所の畑は石灰質土壌になっていてクリュ・ソアヴェと
は少し違ったニュアンスも感じ取れる。最低6ヵ月間のシュールリー。
Classico "La Frosca"
69N85 Soave
ソアヴェ・クラシコ・ラ・フロスカ
Veneto
2010
白
750ml
3,400
◎
樹齢は65-70年。5つの区画に分かれていて基本的には黒色火山岩土壌。区画ごとに収穫・醸造し状態を見ながら良い物だけをブレンドする。全ての要素が強いが調和することで突出したものがなく丸い印象。グリップの
あるワインで凝縮度も高い。リリースから半年程度で火山岩特有のミネラルが口中でも香でも強く出てくる。ガルガネガ100%でノンフィルター。
Classico "Salvarenza"
69R77 Soave
ソアヴェ・クラシコ・サルヴァレンツァ
Veneto
2010
白
750ml
4,800 プレ・フィロキセラ
〇
黒色火山岩土壌の代表的な畑がサルヴァレンツァ。平均樹齢は100年を超える。勿論、フィロキセラにやられていない自根のガルガネガ90%、トレビアーノ10%。発酵後、澱と共に6ヶ月間シュール・リー。ノン・フィルター
でボトリング。ベースのソアヴェ・クラシコの半分以下の収量となっている。ジーニにしか表現できない、まさに火山岩の個性。
Nero "Campo alle More"
69N82 Pinot
ピノ・ネロ・カンポ・アレ・モレ
Veneto
2008
赤
750ml
5,400
〇
ブルゴーニュで勉強をしたジーニファミリーの拘りは樹齢の高さと高密植。ピノ・ネロで10,000本/haの密植された畑というのはイタリア中探しても見つからない。畑は100年間休んでいた土地で健康的で最高の条件と言える。
86年に購入し植樹。発酵終了後古いバリックで澱と共に2年間熟成。
di Soave "Re Nobilis"
69N83 Recioto
レチョート・ディ・ソアヴェ・レ・ノビリス
Veneto
2004
甘
375ml
6,800 最良年のみ造られる貴腐
◎
非常に贅沢なデザートワイン。玄武岩質(火山岩由来)の畑で完璧な熟度まで収穫を待ち(9月末)、伝統的手法によって乾燥させる。水分は2/3程度まで減り、凝縮したら古いバリックに入れて発酵開始。自然酵母のみで
ゆっくりと発酵させる。そのまま3年以上熟成させる。
TOP
Azienda. Agricola
Ca’ la Bionda
Marano di Valpolicella , Veneto, Italia
カ・ラ・ビオンダ
| 20
食事と共にあるエレガントなアマローネ
クインタレッリが認めた畑
ヴァルポリチェッラを
語る上で最も重要
な造り手クインタレッ
リをしてヴァルポリチ
ェッラで最も優れた
畑と言わしめたのが
このカ・ラ・ビオンダ
の畑。 ヴァルポリチ
ェッラは非常に広大
な生産地だが、西1
/3が Classico を名乗れる昔からの生産地で標高も高く石灰分を含む
比率も高い優良な畑。Classico エリアは3つの谷が連なっている。その
中央、マラーノ丘の東面にカ・ラ・ビオンダの中心的な畑は位置する。
マラーノの丘は海底が隆起して出来上がったもので海の沈殿物が何
層にも重なっていて石灰分が豊富。地面は白く柔らかい岩質で覆われ
ている。標高は150~300m。平均樹齢は50年程度で区画によって
は70年を越す。
使われる循環型農
業が機能している。
霧の多いこの地域で
はリスクも高いが100
年も続 けてきた ので
葡萄樹が強くなって
きていて病気に対す
る抗体が出来上がっ
ていると言う。収穫は
全て手摘み。小さな
籠を使い葡萄が重な
り、その重さで傷つくことのないよう細心の注意を払って収穫。完熟に
拘り、収穫時期は各パーセルによって微妙に変えている。アマローネに
使用する葡萄の収穫から2週間程度遅れてヴァルポリチェッラの収穫
に入る。
陰干しの奥に繊細さのあるアマローネを造りたい
『ヴァルポリチェッラではなく、マラーノの特徴を表現したい。
マラーノ渓谷は、その標高の高さと石灰分、冷涼な気候から
100年続いている循環型農業
繊細さをワインに与えてくれる』アマローネは陰干しからくる独
自分達を農民と称
特の風味とアタックに感じられる凝縮度の強さに圧倒されが
するカステッラーニ
ちだが、果実味の奥にブルゴーニュのような繊細さを感じ
家はヴァルポリチェ
させ、余韻を味わえるワインに仕上げたいと彼等は言う。
ッラの自然に敬意
その為には、カビに侵されていない健全で完熟した葡萄を
を払い、一切薬剤
適度なマセレーションを行い、畑に自生する自然酵母を
の使用をしない。
使って発酵させることが重要とのこと。フィルタリングは味
除草剤も使用せず、
わいの複雑味を破壊してしまうとの理由で行わない。また、
3代目である先代
発酵時の SO2 の添加は一切無し。瓶詰めの際に最低限
の父親を中心に毎
加える。(40mg/liter)カンティーナにはソルデーラやジャ
日、畑に出て葡萄
コモ・コンテルノ、ポッジオ・ディ・ソットの空ボトルが置かれ
樹の管理をしていて、昨年の剪定された枝や果実、牛糞などが肥料に ている。彼らの目指しているスタイルが良く分かる気がした。
商品記号
ワイン
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
Classico
69M27 Valpolicella
ヴァルポリチェッラ・クラシコ
Veneto
2011
赤
750ml
2,400
Classico
69V20 Valpolicella
ヴァルポリチェッラ・クラシコ
Veneto
2012
赤
750ml
2,400
△
◎
Veneto
2010
赤
750ml
3,600 アマローネを造らない畑
〇
80 % Corvina e Corvinone, 15% Rondinella 5% Molinara.
Classico Sup "Campo Casal Vegri"
69R74 Valpolicella
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・カサル・ヴェッリ
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella ネグラールを望む東向き斜面の畑。独特の微気候を有する畑で伝統的なワインを産むと言われている。※この畑はアマローネは生産せず、最も良い葡萄をヴァルポリ
チェッラにする。
Classico
69H28 Amarone
アマローネ・クラシコ
Veneto
2007
赤
750ml
6,000
◎
Veneto
2008
赤
750ml
7,800
〇
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella
Classico "Ravazzol"
69R73 Amarone
アマローネ・クラシコ・ラヴァッツォル
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella 標高200~300mの畑で最もエレガントなワインを産む畑。最高レベルの選果を行い、カンティーナ2階で40%程水分をとばす。香を大事にする為15度以下で醗酵を行う。伝統的
大樽で熟成。
Classico "Ravazzol" Riserva
69980 Amarone
アマローネ・クラシコ・ラヴァッツォル・リゼルヴァ
Veneto
2005
赤
750ml
8,600 最良年のみ造られる
○
Veneto
2001
白
500ml
4,800
△
最良年のみ造られるリゼルヴァ。
Passito
69094 Bianco
ビアンコ・パッシート
90% Garganega, 10% その他
TOP
Azienda. Agricola
Marsuret
Valdobbiadene, Veneto, Italia
マルスーレ
| 21
グレラ種の個性を感じる為のワイン“プロセッコ”
信じられない急勾配の畑は全て手作業
『プロセッコがDOCGに昇格することを未だに納得していない人が多く
いることも事実だ。しかし、元々原産地呼称制度は価格や希少価値で
はなく、その産地、ワインの個性を守る為に存在したはずであり、グレラ
種にはその可能性が十分にあ
ると確信している。近年のプロ
セッコはテロワールの表現とい
う意味でも1つ上のステップに
進んだように思える』その土壌
は変化に富んでいる。氷河期
に由来する氷堆石が主となる
が、アルプス山脈を形成する
石灰土壌が所々顔を出してい
るかと思えば、海に由来する
泥岩や砂岩質も存在する。非
常に起伏に富んだ土地で数メ
ートルごとに土壌も変化する。
この狭いエリア内で標高差は
軽く200m を越す。特にマル
スーレは、ほぼ全ての畑を丘
の頂上部の南側斜面に所有し
ている(一部ヴァルドッビアーデネの外側にも所有)のが特徴でプロセッ
コのイメージとは全く異なる急斜面の畑になっている。勿論、この急斜
面にはトラクターは入ることができないので、耕作から収穫まで全ての
作業は人間の手によって行われることとなる。また、彼等の畑では有
機的な取組みが成されていて、出来る限り化学的な肥料を制限し、健
全な葡萄の栽培に努めている。
シャルマ方式だから本当のプロセッコが完成する
『私達のプロセッコはシャルマ方
式によって完成する。グレラ種の
本来の個性を表現することを最
重要視している』とマッシモ氏。健
全な状態で適度に熟した葡萄を
素早くプレスし、自然酵母で発酵
させる。更には瓶内ではなく、大
きなタンク内で2次発酵を行うこと
で酵母や澱に影響されずにプロセ
ッコ本来のアロマティックで華やかな白い果実を思わせる香が素直に
商品記号
ワイン
Treviso≪Extra Dry≫
69C58 Prosecco
プロセッコ・トレヴィゾ・エクストラ・ドライ
表現されること
となる。シャン
パーニュやフラ
ンチャコルタに
存在する砂糖
を焦がしたよう
な香ばしい風味
や後口のボリュ
ーム感は発酵
行程に起因し
ていることがほ
とんどで、グレラ種のフレッシュさを表現するには邪魔になる。白桃、青
りんご、シトラスに少し東洋的なスパイスを思わせるマルスーレのプロセ
ッコはグレラ種の本来の特徴を忠実に表現しながらも味わいの骨格、
酒質という意味では従来のプロセッコのそれを大きく上回っている。
生産量の50%以上は他メーカーに販売
『有機的アプローチによって強くな
った葡萄樹が大きな要因』と言うが、
更に特筆すべきは飛び地のように
所有している葡萄畑の多様なテロ
ワールをブレンドしていることとその
樹齢の高さ。最も古い樹では70年
を越し、50年以上の樹が半分以
上を占めるというプロセッコにしては
贅沢な環境。最後にマルスーレは
家族経営で成り立っている。マッシ
モ氏を中心に家族全員がグレラ種
の個性を守り続けることに情熱を燃
やす。葡萄の樹齢が若い畑や微気
候によって何らかの問題が発生し
た畑は葡萄販売用に回される。そ
して第二段階、手作業による収穫時に選別が行われマルスーレの品
質基準を下回るものは販売に回されると言う。マルスーレのブランド、
そしてプロセッコの本来の姿を知ってもらう為に彼等の畑で収穫された
葡萄は驚くべきことに半数以上を大手プロセッコメーカーに販売してい
るのだと言う。『栽培から醸造までプロセッコの個性を誠実に表現したい。
日本の皆さんとも価値観を共有できたら嬉しい』
州
Veneto
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
参考上代
750ml
2,400
メモ
在庫
◎
Glera 100% 白桃の香に少し香草のニュアンス。プロセッコらしい自然な甘みがファーストノーズからアフターまで長く持続する。エクストラ・ドライながらブリュットに近い味わいに感じられるのは酸度の高さから。プロセッコ本
来の香、味わいを十分に感じて頂けるお勧めの1本。
Vardobbiadene Sup "San Boldo"≪Brut≫
69C59 Prosecco
プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・サン・ボルド・ブリュット
Veneto
N.V
10月入港予定
泡
750ml
2,600
◎
Glera 100% プロセッコ独特の白桃のような香はマルスーレならでは。しっかりとプロセッコの存在感を保っている。近年、ブリュットタイプはプロセッコらしさよりも、より硬質なものが主体になっているがマルスーレはあくまでもプ
ロセッコらしさを重視している。食前に優しく胃を刺激し食欲増進させる。
Vardobbiadene Sup "Cartizze"≪Brut≫
69M19 Prosecco
プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・カルティッツェ・ブリュット
Veneto
N.V
泡
750ml
ヴァルドッビアーデネの中で最も優れた区画と言われるカルティッツェの葡萄100%。カルティッツェでブリュット・タイプを造っているのは5軒しか存在しない。
3,800
〇
TOP
Cantina dei
Produttori Nebbiolo di Carema
Carema, Piemonte, Italia
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
| 22
カレーマにしか表現できないもう一つのネッビオーロの魅力
人口700人の村カレーマの地酒
人口700人のピエモン
テ州カレーマ村。トリノか
らアオスタに向かう途中
にあるこの小さな田舎
村にトリノで始めてDOC
を獲得した銘酒“カレー
マ”が存在する。アオス
タと隣接するように位置
するカレーマ村は独特
のワイン文化が今でも残
されている。その中心的
役割を果たすのが700
人の村民のうち78人が
所属する生産者協同組合がプロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ。
1960年にカレーマのワイン文化を後世に残すことを目的に設立され
た組合で組合員は全員が他の農業などの仕事と兼業になっている。
(社長もワインメーカーも兼業)カレーマの畑は全ての畑を合わせても1
2ha のみで、そのほとんどがこの組合によって醸造されている。1960
年に設立、1965年には現在の場所に移動し、熟成からボトリング、販
売までをこのカンティーナで行うようになる。1960年から1983年まで
の期間は驚くことに各家庭で収穫、発酵まで行っていた。マロラクティッ
クが終わった時点でカンティーナに持ち込み樽熟成を行っていたと言
う。『その当時は日本に輸出するなんて考えもしない地酒でした。現在
でもほとんどの設備は変わっていませんが、各家庭のガレージで発酵
をしていたのでは品質の向上は望めませんから83年よりこちらのカンテ
ィーナの大きなセメントタンクで発酵をすることにしました』
石垣造りの伝統的葡萄畑ドゥピン
カレーマは非常に冷
涼でネッビオーロが育
つには限界地点と言
わ れ る 。 こ の 冷 涼な
土地で葡萄栽培を可
能にしているのが“トゥ
ピン“と言われる畑の
作り方。ネッビオーロ
の畑では恐らく他には
無 い で あ ろう 石 垣 で
組まれた段々畑で古い区画は支柱も岩盤を切り取った石製。この石
垣と石柱が日中に温められ、アルプスからの冷たい風で一気に冷え込
む夜間に熱を放射することで葡萄が死滅せずにすむのだと言う。仕立
商品記号
ワイン
Classico
69V41 Carema
カレーマ・クラシコ
てはペルゴラ。身長
よりも高い仕立で他
のどの産地のネッビ
オーロとも全く違う
光景。急勾配の南
向き斜面に葡萄樹
が2~4列程度植
わった段々畑が張り
付いているように見
える。勿論、機械は
入れないし、牛など
を使った耕作も不可能なので、剪定から収穫まで全ての作業は手作
業。収獲時は30kg の収獲用のカゴを背負って登り降りすることとなる。
『効率が良いとは言えません。しかし、この南向き斜面でこの石垣と石
柱があり、この仕立てでないとここでは葡萄は育たない。そしてカレーマ
の繊細な酒質は他のどの偉大なネッビオーロの産地でも表現しえない
訳ですから、我々はこのカレーマという特殊なワインを残していきたいと
考えています』
荒廃していく段々畑
人口減に加え、その効率の悪さから荒廃してしまう段々畑が後を絶た
ず、後継者問題に直
面しているカレーマ。
味わいはネッビオー
ロを愛する人にはた
まらない魅力に溢れ
ている。薄い色調、
軽やかで芳香に富む
ネッビオーロながら、
岩盤の上に位置する
カレーマはアルプス
由来の石灰からミネ
ラルを吸収して硬水のような独特のミネラルの硬さを持っている。鉱物
的なニュアンスと地酒らしい収量の多さから優しく親しみの持てる味わ
い。(熟成によって妖艶な甘味が出てくるのがカレーマの本来の姿)ガ
ッティナーラほど硬質な酸ではなく、ゲンメほど甘い果実ではない。ロエ
ロほど華やかでなく、ボーカほど強くはない。一度体験したら止められな
いバランス感覚が、この薄い色調の中に十二分に隠されている。近年
こういったネッビオーロは姿を消している。早くにDOCに指定された意
味はあるはず。後世に残したいネッビオーロの1つではないだろうか。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,200
メモ
在庫
〇
100% Nebbiolo 高地で育ったネッビオーロは近年のランゲの凝縮度や高いアルコール度数とは無縁。各生産農家は専業ではなく、収量の制限もほとんどしていないと言う。昔ながらの透明感溢れる地酒的なネッビオーロ
がここには僅かに残っていた。セメントタンクで発酵(一部ステンレス)大樽で熟成。
Carema Riserva
カレーマ・リゼルヴァ
Piemonte
赤
750ml
△
100% Nebbiolo 強さではなく上品さこそがネッビオーロの魅力なんだと気付かされるワイン。2009年までは木樽熟成30ヶ月後瓶内熟成12ヶ月以上が義務付けられているが2010年からは36ヶ月の木樽熟成のみとなっ
た。収獲前に葡萄をチェックしよい区画の葡萄をリゼルヴァに使用する。(樽熟成期間中にもう一度チェックしベースにまわすこともあるし、その逆もある)非常に大きなセメントタンクでゆっくりと発酵させることで要素の多いワ
インに仕上がる。
TOP
Azienda. Agricola
Le Piane
Boca, Piemonte, Italia
レ・ピアーネ
| 23
絶滅寸前のD.O.Cボーカの復活を目指す
薄れていくピエモンテワインの個性
バローロやバルバレスコに
代表されるネッビオーロは
間違いなくイタリアを代表
する葡萄であり、ワインとし
ての味わいも誇るべきも
のである。しかし近年、昔
ながらの個性を味わう機
会は激減している。レ・ピ
アーネのオーナー、クリス
トフ・キュンズリ氏は元々ワ
インの輸入業者であった
が、薄れていく『ピエモン
テワインの個性』に危機感
を感じ、絶滅寸前であっ
た DOC ボーカの再建に
乗り出した。(一時期は造
り手が7人まで減少)きっ
かけはイゾレ・エ・オレー
ナ当主パオロ氏に紹介され、何度も訪問を重ねていたアントニオ・チェ
ッリ(ボーカ随一の造り手)が病気でワイン造りを断念したことであった。
1950年、51年の雹害で全滅
アントニオ氏の畑、醸造所を引き継ぎアントニオ氏の造り、畑仕事を忠
実に再現していく。特殊なマジョリーナ仕立もそのまま残した。(2~3
本の樹を棚 作りにし、人が輪になって手をつないでいるような様子に
枝を仕立てる)セラーも掃除
しただけで何も変えていない。
ボーカはピエモンテの最北部
に位置し、標高は500m を越
える。北限に位置しながら、
南風の影響と、山に囲まれ盆
地状に切り出されたような格
好の特殊な地形により、オリ
ーヴの木や椰子の木が育つような温暖な気候になっている。また、ア
商品記号
ワイン
Novaresi "La Maggiorina"
69T18 Colline
コッリーネ・ノヴァレージ・ラ・マジョリーナ
ルプスからの乾いた風が湿
気を払いのけ病害も少ない
のだそうだ。昼夜の温度差
が際立って激しく、これがワ
インにストラクチャーを与え
る。しかし、その激しい寒暖
差のため、雹害が深刻なの
も事実。(50年、51年にワ
インを全く生産できないほど
の雹害があり、すでに衰退し始めていたボーカのワインは終わったと言
われている)レ・ピアーネの畑は現在では国立自然公園に囲まれ有機
栽培が実践され続けている。
火山岩のネッビオーロ
土壌は火山岩が主で、石灰岩と
砂質が混ざる極度に痩せた土壌。
ランゲが世界に適応した味わい
に目を向ける中、本来のピエモン
テの素朴ながら深い味わいを感
じさせてくれる貴重なワイン。キュ
ンズリ氏は言う。『無名な DOC ボ
ーカを販売することは困難の連
続だ。だが、火山岩土壌から造
られるネッビオーロはガッティナ
ーラとボーカだけ。ボナルダなど
とブレンドされるのはボーカしか存
在しない。この個性は後世に残
すべきものだ』1995年に受け継
いで以来、ネッビオーロを中心に
ヴェスポリーナ、ウヴァラーラを栽
培。(最高樹齢は100年を越す)現在では Le Piane, Montalbano,
Mottosergo, Traversagna, Valvecchi の5つの畑を所有。畑では有
機栽培が徹底され醸造は天然酵母のみで醗酵、数年前までは栗材に
よる大樽を使うなど伝統的醸造法に固執している。(現在は栗材が入
手困難とのことで一時休止、オーク大樽を使用)
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,800
在庫
○
Nebbiolo30%以上, Vespolina, Croatinaで30%以下, Bonarda40%以下。5つの畑からブレンドされる。天然酵母のみで醗酵。熟成は大樽で行う。ベースのワインだがコリーネ・ヴォヴァレージの法定収量以上に厳しく制限。
若いうちから飲めるが、少し落ち着かせると更に深みを見せてくれる。
69T17 Boca
ボーカ
Piemonte
2006
赤
750ml
6,400 3Bicchiere/Gambero R
〇
Nebbiolo60-100%, Vespolina, Bonardaで40%以下。標高350~550mの比較的樹齢の古い樹が中心。品種ごとに畑由来の酵母で醗酵。上部開放桶で25日間のマセラシオン。醗酵はゆっくりと時間をかけて行われる。
ネッビオーロは大樽。他品種は古小樽で熟成。最北の産地らしいはっきりとした酸とランゲには無い細かいミネラル感はボーカならでは。
69K29 Boca
ボーカ
Piemonte
1985
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
69K30 Boca
ボーカ
Piemonte
1987
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
69K31 Boca
ボーカ
Piemonte
1989
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
69K32 Boca
ボーカ
Piemonte
1990
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
69K33 Boca
ボーカ
Piemonte
1991
赤
750ml
8,900 アントニオ・チェッリ蔵出し
△
△
△
△
△
TOP
Azienda. Agricola
Antoniolo
Gattinara, Piemonte, Italia
アントニオロ
| 24
火山岩土壌から生まれるネッビオーロ
家族のみで経営するガッティナーラの老舗
ピエモンテ北部、アルプ
スに程近い位置にガッテ
ィナーラの丘はある。緯
度はアオスタと同じで、ラ
ンゲと比べて年間を通し
て冷涼で非常に厳しい自
然環境にある。この地域
ではネッビオーロをスパン
ナと呼び、スパンナの最
高峰と称されるのが
DOCG ガッティナーラである。アントニオロは1948年にマリオ・アントニ
オロによって設立された。畑はガッティナーラの丘の南面に12ha を所
有し、この地域を代表する単一畑を3つ所有している。(レ・カステッレ:
1.5ha、オッソ・サン・グラート:5.5ha、サン・フランチェスコ:3.5ha を
所有)現在ではロザンナと彼女の娘ロレッラ、息子のアルベルトと共に
品質の向上に努めている。
1/100まで激減したガッティナーラ
『1900年代ガッティナーラはワインの王と
称されていた。しかし今ではそれはバローロ
に取って代わられ、畑は荒廃し、全盛期の
1/100まで激減してしまった。反対にラン
ゲは森が開墾され葡萄畑が100倍になっ
ている。元々葡萄にとって素晴しい環境で
あったのはガッティナーラなんだ』/アルベル
ト。昔は全て葡萄畑であったガッティナーラ
の丘は今ではほとんどが森。ところどころに
葡萄畑が散らばっていて森と一体化してい
る。『お陰でここでは森から色々な種類の種子が飛んできて自生、虫も
商品記号
ワイン
動物も豊富に存在する。畑は自然の一部になっている。自然がワイン
を造るんだ』
珍しい火山岩(アルカリ性)のネッビオーロ
特筆すべきはその土壌。ランゲの粘土質とは違いアルプスに由来する
火山岩土壌が主であり斑岩(マグマが冷え固まったもの)が豊富。この
土壌はアルカリ性に傾きやすく、ミネラルの吸収を促進させるという。
(粘土石灰は酸性)ゲンメまで降りると海に由来する土壌に変化するの
で火山岩土壌のネッビオー
ロはガッティナーラとボーカ
にしか存在しないということ
になる。醸造に関しては14
~16日の長めのマセラシオ
ンを行い、セメントタンクで醗
酵(コステ・デラ・セシアのみ
ステンレスタンク)。以前レ・
カステッレでは一部バリック
を使用して熟成させていたが、2008年を最後に全て大樽に変更され
ていくという。『最も優れた畑を所有していると自負している。オッソ・サ
ン・グラートとサン・フランチェスコは斑岩の含有量が非常に高く、痩せ
ている。ワインはしっかりとした
骨格を備え高い酸度によって
長熟向き。レ・カステッレは粘
土の比率が高く、地中深くに
岩盤が通っているのでミネラル
豊富なワインを産む』生産量
は年間4000ケース程度。品
質を落としたくないので増やさ
ないのだという。現在では全世
界割当制で販売開始と共に完売してしまう。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
di Caluso Bianco
69T52 Erbaluce
エルヴァルーチェ・ディ・カルソ・ビアンコ
Piemonte
2011
白
750ml
2,600
di Caluso Bianco
69V11 Erbaluce
エルヴァルーチェ・ディ・カルソ・ビアンコ
Piemonte
2012
白
750ml
2,800
メモ
在庫
△
〇
Erbaluce di Caluso100% この地域のみで栽培されている品種。エルヴァルーチェの中では非常にドライな仕上りになっていて好印象。
della Sesia Rosato "Bricco Lorella"
69V10 Coste
コステ・デッラ・セシア・ロザート・ブリッコ・ロレッラ
Piemonte
2010
ロゼ
750ml
2,800
della Sesia Nebbiolo
69T51 Coste
コステ・デッラ・セシア・ネッビオーロ
Piemonte
2010
赤
750ml
2,900
〇
〇
Nebbiolo 100% 50年を超える樹齢。ステンレスタンクで醗酵、熟成。2ヘクタールから800ケースを生産していて年々レベルが上がってきている。土壌は火山岩土壌に砂質が混ざりこんでいる。ランゲより軽やかで早めに熟成が
進んでいくが2年から5年の熟成によってネッビオーロのタンニンが甘味に変わりリッチな余韻を演出する。
69L05 Gattinara
ガッティナーラ
Piemonte
2007
赤
750ml
4,800
69T47 Gattinara
ガッティナーラ
Piemonte
2008
赤
750ml
5,000
△
〇
平均樹齢45年、11haの畑。氷河期に遡る石灰分の多い地層が表面近くまで出ている。15日程度のマセラシオン。熟成は中規模の古樽で24-30ヶ月。古樹ならではの凝縮感と複雑味を感じさせる。特に2004年はガッティ
ナーラ史上でも歴史に残る年と言われ、最盛期のアントニオロを感じさせてくれる。バローロ以上にしっかりとした骨格と北ピエモンテらしい細かいミネラルと伸びのある酸に控えめな果実の甘味は絶妙。
"Le Castelle"
69N07 Gattinara
ガッティナーラ・レ・カステッレ
"Le Castelle"
69T50 Gattinara
ガッティナーラ・レ・カステッレ
新入港
Piemonte
2007
赤
750ml
5,800
Piemonte
2008
赤
750ml
6,800
△
〇
2008
赤
750ml
7,000 3Bicchiere/Gambero R
〇
南向き斜面に位置する40年樹畑。特にミネラルに富む土壌を有しながら厚い果実味も備える。熟成は大樽で24ヶ月。
"S.Francesco"
69T48 Gattinara
ガッティナーラ・サンフランチェスコ
Piemonte
南西向きの畑で日照量は最も多い。セメントタンクでの醗酵後、36ヶ月大樽で熟成。ネッビオーロらしい繊細できめの細かい味わい。クリュの中で最もバランスに優れたている。
"Osso S. Grato"
69F47 Gattinara
ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート
Piemonte
2006
赤
750ml
7,500 3Bicchiere/Gambero R
最も古い樹が残っている畑。50-60年樹。5.5ヘクタール。ステンレスタンクで醗酵、若干酸素と触れさせながら醗酵。大樽で30ヶ月熟成。最もガッティナーラらしい長熟タイプ。
△
TOP
Azienda.Agricola
Ioppa
Romagnano Sesia , Piemonte , Italia
イオッパ
| 25
“ゲンメ”の個性を表現できる唯一の造り手
ゴルゴンゾーラの里“ゲンメ”
ズで有名)。
ブルゴーニュを極めたらネッビオ
ーロを飲むべきだと言ったのはシ
ャンシス・ロビンソン。彼女がそう
言うのはブルゴーニュと同様にピ
エモンテの各地で生み出される
ネッビオーロがテロワールをしっ
かりと表現していて土地のアイデ
ンティティを感じられるワインを
産むからなのだろう。土地の個
性を葡萄が吸い上げ、ワインに
その土地にしかない個性を与え
る。テロワールの表現が可能な
葡萄品種はそんなにも多く存在
しない。ネッビオーロがイタリアを代表する高貴品種と言われる理由は
そこにある。近年、温暖化によってランゲ地方のネッビオーロはアルコ
ール度数が高まっている。そんな中、より食事と寄り添うネッビオーロと
して注目されているのが北ピエモンテのスパンナ(ネッビオーロ)。この
地域のネッビオーロ
はランゲほど強固な
骨格ではなく、毎日
でも楽しめる親しみ
やすさがある。火山
岩土壌の硬くミネラリ
ーなネッビオーロの
代表格ガッティナー
ラと川を挟んで向か
い合うゲンメはボー
カ、コッリーネ・ノヴァレージの南、シッツァーノの北に位置する人口僅
か3000人程度の非常に小さな産地(ワインよりもゴルゴンゾーラチー
海底が隆起した粘土主体の堆積土壌
商品記号
Novaresi Uva Rara
69J65 Colline
コッリーネ・ノヴァレジ・ウヴァラーラ
ワイン
ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主
体の堆積土壌となっていてワインはおおらかで若いうちから楽しめる柔
らかいタンニンが特徴。その芳香の高いレベルを最大の個性とする砂
地のロエロとは違い、黄土からくる濃厚な果実感も持ち合わせている。
生産量はバローロの1/100程度で、
そのほとんどが地元で消費されてし
まう。ゲンメの造り手は数十軒しか
存在しない。日本市場でも見かけ
るカンタルーポ社が最も有名。そん
なゲンメにも近年、若い造り手が台
頭してきた。イオッパは現在若い2
人の兄弟によって営まれているが
歴史的には古く、現存する記録で
は1852年から続いている。1920年、現オーナーの祖父に当たるジ
ャコモが新たにカンティーナ造り上げ品質重視のカンティーナに変貌を
遂げた。
素朴な食中酒として大活躍するゲンメ
彼等のコンセプトはゲンメの個性の追求。『ゲンメは他のどのネッビオー
ロとも違う。しかしランゲの造り手のような高い意識を持って造っている
造り手は多くない。収量が多すぎる。我々は勇気を持って収量を抑え
る。夏の間のグリーン・ハーベストと収穫前の摘果によって各要素の凝
縮した葡萄を収穫することが大切』と語り、全ての葡萄は手作業でケア
される(収穫もて作業)。畑ではボルドー液などの最低限のもの以外は
薬剤を使用しない。ゲンメの個性を守っていく為に土壌環境を守ること
は大切。そして何よりも飲み手にとっても有害なものは使用すべきでな
いと考えている。また、彼等はウヴァ・ラーラやヴェスポリーナといった
地元品種にも力を入れていて無骨な印象の野生種をしっかり収量を
制限することで個性的で魅力あるワインに仕上げている。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
参考上代
750ml
メモ
在庫
2,400
○
2,600
◎
3,400
○
この地方では普通に飲まれている地品種。ステンレスタンクで26-27℃以下に温度を保ち3-7日醗酵。ステンレスタンク熟成(7-8カ月)、その後瓶熟成。
Novaresi Nebbiolo
69J64 Colline
コッリーネ・ノヴァレジ・ネッビオーロ
Piemonte
2008
赤
750ml
普段飲みのネッビオーロに求められる控えめなタンニンと爽やかな酸味が高次元でバランスする。決して凄いワインではないが食事と共にあるべきワイン。
Novaresi Vespolina
69J63 Colline
コッリーネ・ノヴァレジ・ヴェスポリーナ
Piemonte
2006
赤
750ml
ここまでレベルの高いヴェスポリーナを他に知らない。単一品種では複雑味を表現できないとされた品種だがネッビオーロにも負けない存在感、滑らかな口当たり。
69Q43 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
1995
赤
750ml
DOC最後の年。ピエモンテらしい
6,200 熟成感は素晴らしい
69Q42 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
1996
赤
750ml
6,200
DODGに昇格後初ヴィンテージ。
高いポテンシャル
69Q41 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
1997
赤
750ml
6,200
健康的な完熟度が理想的でランゲ以
上に良い結果を出している
69Q40 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
1998
赤
750ml
6,200
前年の雹の被害で収量が少なかった
が品質は素晴らしい
69Q39 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
1999
赤
750ml
6,200
春先の雨で心配させられたが8月の猛
暑で葡萄は完熟
69Q38 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
2000
赤
750ml
6,200
温暖な年 早めに飲み頃に達していて
柔かさが出ている
69J62 Ghemme
ゲンメ
Piemonte
2004
赤
750ml
4,000 近年最高の年
△
○
△
○
○
○
◎
標高は300m程度の畑で、そのほとんどが南西を向く。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の小石の混ざった堆積土壌。仕立はグイヨ。樹齢は20年から30年。例年10月初旬に収穫。ス
テンレスタンクで22-25℃以下に温度を保ち12-15日醗酵。その後オーク樽にて約36カ月熟成。(1年バリック、2年間大樽)最低1年瓶熟成。
TOP
Azienda Agricola
Matteo Correggia
Roero , Piemonte , Italia
マッテオ・コレッジア
| 26
芳香に富むロエロらしい味わいは更に純度を増している
ロベルト・ヴォエルッィオに学んだ
タナロ川を挟んでランゲと向かい
合うロエロ。30年前まではランゲ
の造り手に葡萄を供給するのが
役目であった。ロエロを変革した
のがマッテオ。赤ワインでランゲ
にも負けないワインを造ることを
目標に畑選定、栽培、醸造まで
全てを変えた。大きく品質重視に
転換したきっかけはロベルト・ヴォ
エルッツィオ、エリオ・アルターレと共に行ったブルゴーニュ視察であっ
た。ブルゴーニュが“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”を併せ持
っていることに驚いたのと同時にロエロの可能性に自信を深めたという。
マッテオ・コレッジアの名声はすぐに広まった。最初に注目されたのは
バルベーラ・ダルバ・マルン。密植と収量制限(収獲時に葡萄の下2/3
を捨て、より要素の詰まった上部1/3のみを使用)による高い凝縮度を
持ちながらも軽さを感じさせるものだった。マッテオ亡き今でも婦人オ
ルネッラを中心に厳しい収量制限をはじめ、当初のワイン造りを継承し
ている。
“軽やかさ”と“複雑味”ロッケ・ダンピセ
マルンは特別な畑。『小さな丘の最上部に位置し、東から西まで広が
っている。縦に3つに分けて最も日照量の多い南西から南東に向かっ
商品記号
ワイン
Rosso
69P68 Roero
ロエロ・ロッソ
て熟度を計りながら収穫。強い凝
縮度を誇るが南東部の高い酸度
の葡萄がワインに緊張感を与え
る』そして、ロエロ・ロッケ・ダンピセ。
10年以上にわたって最高評価
を得ていてロエロの代名詞となっ
ている。この畑は特殊で国立自
然公園内に位置し、自然に囲ま
れている。表土はロエロ特有の砂
質が60%以上で貝殻が多く転がっているのだが、地中5m 下には黄
土層が存在し、その下には岩盤が通っている。石灰とマグネシウムが
豊富な軽い砂質の下に粘土と岩盤が通っていることで他のロエロには
ない骨格を手に入れている。マッテオがブルゴーニュで感じた“軽さ、
エレガンス”と“複雑味、フィネス”の同居が感じられる。
地酒であるべきロエロ・アルネイス
イタリアでも大人気なのがロエロ・アルネイス。あくまでも地酒の範囲で
あるべきとの考えで、ステンレスタンクで極めてシンプルに仕上げている。
『アルネイスは私達にとっては日常酒。チャーミングで大好きな葡萄だ
けど偉大な葡萄ではない。砂質土壌で香豊かに育ったアルネイスはそ
の果実香を損なわないようにしている』ランゲの重い土壌とは違う60%
以上が砂質という特殊な土壌から生まれる軽やかな美味しさ。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
2010
赤
750ml
3,000
◎
2010
赤
750ml
4,600 樹齢80年の区画
○
砂質土壌から生まれる典型的ネッビオーロ。軽やかな果実と開けた瞬間から香る高い芳香性はこの土地ならでは。
Rosso "La Val dei Perti"
69T42 Roero
ロエロ・ロッソ・ラ・ヴァル・ディ・プレティ
Piemonte
1987年にネッビオーロ・ダルバとしてリリースされたラ・ヴァル・ディ・プレティ。故マッテオが当初からバローロやバルバレスコにはない個性であるピュアさと芳香を最も強く感じさせる畑であると信じ、ネッビオーロ・ダルバとして
リリースしてきた畑が2010年、ロエロDOCに認可された。ロエロらしさを表現する為に100%大樽で熟成。
Rosso "Roche d'Ampsej" Riserva
69R88 Roero
ロエロ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ
Piemonte
2007
赤
750ml
6,800 3Bicchiere/Gambero R
〇
表土は60%以上が砂質だが5mも掘れば黄土層、その下には更に強い粘土、その下には岩盤が通っていて表土こそ違えどランゲにも負けないしっかりとした土壌構成になっている。国立公園内に位置する為、長く化学薬
品等は厳しく制限されてきた。ロエロの可能性を追求する優れた畑。
d'alba
69R89 Barbera
バルベーラ・ダルバ
Piemonte
2010
赤
750ml
3,000
d'alba "Marun"
69R90 Barbera
バルベーラ・ダルバ・マルン
Piemonte
2010
赤
750ml
4,800
◎
〇
3haの完全に南向きで風通しが良い特別な畑で5,000本/haの密植。バルベーラで偉大なワインを造るには完璧な熟度が必要で3回に分けて収穫するという。更に収穫時には未熟な葡萄房の下1/3を切り落としてしまうと
いう拘りよう。ステンレスタンクで発酵を開始するが発酵中にバリックに移し変える。(樽が馴染む)70%が新樽、30%が2~3年樽にて熟成。
Rosso "Le Marne Girigie"
69N21 Langhe
ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ
Piemonte
2000
赤
1500ml
22,000 故マッテオ最後の醸造
△
Cabernet Sauvignon 25%,Merlot 25 %, Petit verdot 20%,Syrah 15%, Cabernet Franc 15% 標高300mの真南を向く丘の中腹に位置する畑から年間100ケース程度生産されるワイン。外国品種のブレンドでコレッジ
アにしては異質なワイン。10月に入ってから全て手収穫。週間程度のマセラシオン。マロラクティックから新バリック移して18ヶ月熟成。
Arneis
69M30 Roero
ロエロ・アルネイス
Piemonte
2011
白
750ml
2,800
◎
2011
白
750ml
2,800 日本限定
◎
750ml
4,600 遅摘み
〇
〇
〇
非常に軽いプレスのみ。100%ステンレスタンク発酵、熟成。 酸化に弱い葡萄なので酸素との接触を最低限に抑える。
Bianco "per Giappone"
69N19 Langhe
ランゲ・ビアンコ・日本限定
Piemonte
ランゲ・ビアンコ・マッテオ・コレッジアと同じ畑。早く収穫することで爽やかさとフレッシュな酸を得ている。ステンレスタンクで発酵、ノン・フィルターでボトリング。
Bianco "Matteo Correggia"
69V05 Langhe
ランゲ・ビアンコ・マッテオ・コレッジァ
Piemonte
2010
白
100%Sauvignon Blanc 250ケース/年産。ステンレス発酵。熟成はステンレス半分とバリック半分。酵母を若干残したまま熟成、瓶詰め。高い密度。
Brachetto
69H67 Anthos
アントス・ブラケット
Piemonte
[2010]
赤
750ml
2,800 ブラケットの辛口
Passito
69P88 Anthos
アントス・パッシート
Piemonte
2011
甘
375ml
3,800 ブラケットの甘口
TOP
Azienda. Agricola
Elio Altare
La Morra, Piemonte, Italia
エリオ・アルターレ
| 27
土地の個性と自分自身を表現したワイン造り
テリトリーの復興とシステムの改革
『ランゲは豊かさを手に入れた。その豊かさと
は家や車、醸造設備ではなく”人”だ。今では、
テリトリーを守る為に若者達が手を汚して働い
ている。これこそがランゲの真の豊かさだ。こ
れは“進化”ではない。“革命”だったんだ』(エ
リオ) 彼が成し遂げたのはバローロのモダン
化ではなく、70年代まで廃れていたランゲの
復興だった。転換点となったのは76年、故マ
ッテオ・コレッジア等と共に行ったブルゴーニ
ュ視察。彼等は技術を学んだだけでなく、当
時の仲買人主導による葡萄購入システムか
らの脱却を決意。葡萄の質を高め、自ら醸造しボトリングし、販売まで
行うことで仲買人に安く買い叩かれた時代を終わらせたのだ。
農民としてのワイン造り
エリオの名刺には VITICOLTORE(農民)と記されている。『受け継い
だテリトリーを守り、引き継いでいく』当然、自然を尊重し、除草剤や殺
虫剤、化学肥料は79年より不使用。畑は自ら丁寧に管理している。
『2006年、アルボリーナには3回雹が降った。葡萄は壊滅。自然を尊
重するが、工夫はするべきだ』今ではアルボリーナの葡萄樹は雹の危
険性のある時期にはネットで覆われている。『子供が死にそうならば薬
を使ってでも助けるだろう?もし、本当に必要な時がきたら薬品を使っ
商品記号
ワイン
69U52 Barolo
バローロ
てでもテリトリーを守る』30年以上も栽培・醸造を手掛けてきた農民らし
い言葉だ。確かに、短期間のマセラシオンや、バリックといった新しい技
法の導入は早かった。しかし、エリオは農民のワインである事(できるだ
け自然に醸造すること)を重要視している。例えば、自然派と呼ばれる
造り手も培養酵母を使用していることも多いが、エリオは自然酵母のみ。
発酵をスムーズに行う為、それぞれの畑から早めに収穫した葡萄の酵
母を1週間程培養し、各キュヴェのスターターに使っている。酸化防止
剤もビオロジコの規定より圧倒的に少ないのだ。
偉大なワインはシンプルだが単純でない
彼等の代表的クリュがアルボリーナ。ラ・モッラの標高300m のすり鉢
状の畑。砂比率が高めでラ・モッラらしい。半分は48年に、半分は89
年に植樹された。アルボリーナの一番良い区画にはバルベーラが植え
られていて、ここがラリージと呼ばれる。『実は昔から一番良い場所には
少しバルベーラが植えられていた。自分達で一番美味しいワインを飲
む為の区画だったんだ』そして、セッラルンガのプルミエ・クリュとでも言
うべき畑がチェレッタ・ヴィーニャ・ブリッコ。標高390m で冷涼。鉄やマ
ンガンの比率が高い。チェレッタはジャコモ・コンテルノやアゼリア等16
の造り手が所有しているが、チェレッタの上部であるチェレッタ・ヴィーニ
ャ・ブリッコは3つの造り手のみが所有。男らしい骨格のしっかりしたワイ
ンだが、どこかエリオらしいしなやかさがある。現在、エリオを筆頭に娘
シルヴィアとエリオから絶大な信頼を得ているる日本人 CYO Tesu さ
んが醸造を担当している。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
12,000 WS91p
在庫
△
クリュバローロの1ランク下、もしくはセカンドバローロといったものではない。その畑だけで個性を強く主張していて、その個性をそのまま表現したものがクリュバローロ。それ以外の畑で、それぞれの村の個性は持ちながら、逆
にそれぞれの村の良さ、つまり、LA MORRA村のエレガントさやSERRALUNGAの力強さ、CASTIGLIONEの力強さと優しさをバランスよくブレンドしたものがこのワイン。
"Arborina"
69U53 Barolo
バローロ・アルボリーナ
Piemonte
2008
赤
750ml
15,800 WS93p
"Arborina" ≪1500ml≫
69U54 Barolo
バローロ・アルボリーナ・マグナム
Piemonte
2008
赤
1500ml
32,000 WS93p
△
△
≪ラ・モッラ≫お椀形に形成されているため、ミクロクリマが生まれやすく、ぶどうの生長,熟成に好影響を与えてくれる。土壌は砂質で、そのため、ワインは豊かな果実香。そしてエレガントな酸を与えてくれる。LA MORRA
村の特徴をよく表してくれる畑のひとつである。
"Cerretta Vigna Bricco"
69U56 Barolo
バローロ・チェレッタ・ヴィーニャ・ブリッコ
Piemonte
2006
赤
750ml
19,800 WSバローロ特集2位(96p)
△
≪セッラルンガ≫その名の通り丘の上に位置し、日中いろいろな方角から日の光を浴びる事が出来るという特徴がある。CERRETTAはGIACOMO CONTERNO等、16生産者が所有しているが、VIGNA BRICCOをもってい
るのはALTAREを含め3生産者のみ。それだけ貴重な畑。土壌は粘土質で、LA MORRA村と比べて鉄分等のミネラルが多くなる。
Brunate
69U55 Barolo
バローロ・ブルナーテ
Piemonte
2008
赤
750ml
21,000 マリオ・マレンゴの葡萄
△
≪ラ・モッラ≫ブルナーテの中で最も優れた場所に位置する。土壌は砂質だが、ARBORINAと比べてさらにしっかりとした骨格に加え、より繊細でより果実香に長けている。
Rosso "Arborina"
69U49 Langhe
ランゲ・ロッソ・アルボリーナ
Piemonte
2009
赤
750ml
13,000 ネッビオーロ
△
≪ラ・モッラ≫100%新樽のバリックで18ヵ月間熟成。バローロ・アルボリーナとの違いはバリック比率と熟成期間のみ。バローロ・アルボリーナは新バリッック30%で24ヶ月熟成、後に瓶熟1年。
Rosso "Larigi"
69U51 Langhe
ランゲ・ロッソ・ラリジ
Piemonte
2009
赤
750ml
13,000 バルベーラ
△
≪ラ・モッラ≫100%新樽のバリックで18ヵ月間熟成。1948年に植樹されたバルベーラ。アルボリーナの最も良い区画にある。ブライダと共に82年からバリックでバルベーラを造り始めたのが、このワインの始まり。
Rosso "La Villa"
69U50 Langhe
ランゲ・ロッソ・ラ・ヴィッラ
Piemonte
2009
赤
750ml
13,000 バルベーラ+ネッビオーロ
△
≪ラ・モッラ≫100%新樽のバリックで18ヵ月間熟成。89年がファーストヴィンテージで当時はモンフォルテのラ・ヴィッラの葡萄を使用していた。現在ではアルボリーナとラリジのブレンド。
d'Alba
69U48 Barbera
バルベーラ・ダルバ
Piemonte
2010
赤
750ml
4,000
△
Piemonte
2010
赤
750ml
3,400
△
熟成は2、3回使用したバリックで4、5ヶ月。ラ・モッラの畑の葡萄が使われる。樹齢は10~30年。
d'Alba
69U47 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
ラ・モッラとドリアーニの樹齢20~40年の樹を使用。熟度と酸度のバランスをみて収穫する。『本当の完熟は365日中2日しかない。そのタイミングで収穫することが重要』
69U57 L'Insieme
リンシエメ
Piemonte
≪1500ml≫
69U58 L'Insieme
リンシエメ・マグナム
Piemonte
[2009]
[2009]
赤
赤
750ml
1500ml
10,000 5ユーロ/本が文化遺産の保護、農
22,000
民の援助、後進国の社会援助等
に寄付される。
カベルネ40%、プティヴェルド5%、シラー5%、ドルチェット、バルベーラ、ネッビオーロあわせて50% 3~4日間の温度管理の元マセラシオン、熟成はフランス産のバリック(新樽100%)を使い約15~18ヵ月間。
△
△
TOP
Azienda. Agricola
Mario Marengo
La Morra, Piemonte, Italia
マリオ・マレンゴ
| 28
レ・ブルナーテ最高の畑からラ・モッラらしい成熟したエレガンス
ブルナーテで最高の区画を所有
『私が知っている中で最高の畑はマレンゴのブルナーテだ』これはエリ
オ・アルターレの言葉。ラ・モッラの最大の長所である繊細さを最も高
いレベルで表現
することが可能な
のは限られた畑
であり、その最も
重 要 な 畑が ブ ル
ナーテである。し
っかりとした骨格、
構成を持ちながら
も、まさにテロワー
ルでしか説明がつかない繊細さを持っている畑。コート・ド・ニュイのワイ
ンで稀に味わうことができる、どこまでも丸く、溶けるような甘味とそれを
支える凛とした酸の調和は出会えることの少ない貴重な個性だ。少し
時間は必要だが時間と共にその本来のポテンシャルを感じさせてくれ
るマリオ・マレンゴのバローロはイタリア最高峰のワインに育ってきたと言
って良いと思う。
優しくエレガントなラ・モッラ
マリオ・マレンゴは1899年からボト
リングを開始。現在でも総計3.5ha
という僅かな所有畑からブルナー
テ(5000本)を中心にブリッコ・ヴィ
オーレ(2800本)と1940年に植
樹された70年以上の樹齢を誇る
貴重なワインであるヴェッキア・ヴィ
ーニュ・ブルナーテ( 年産1000
本)の3種の単一畑バローロに加え
て1999年に植樹されたバローロ
(3000本)も造っている。全ての畑
はラ・モッラに位置していて畑名の入っていないバローロでさえも非常に
商品記号
ワイン
69R42 Barolo
バローロ
優れた区画に位置している。ネッビオーロ・ダルバはロエロの畑から造ら
れる(3000本)。バローロに比べればシンプルな仕上りだがマレンゴら
しさを感じさせる清涼感溢れるワイン。更にはカスティリオーネ・ファレッ
トに位置する畑から産するバルベーラ・ダルバ・プニャーネ(3800本)
はネッビオーロにも通ずる繊細さを持つ。55年樹のドルチェット・ダルバ
(1500本)も粗野な印象は全くなくシルキーで柔らかい完成度の高い
ワインに仕上がっている。ブルナーテからドルチェットまで、畑仕事から
ボトリングまで一切妥協の無いワイン造りをしているのがワインから伝わ
ってくる。
まわりの造り手が羨む健康な土壌
畑ではできる限り薬品に頼らない葡萄樹の育成に努めていて、防虫剤
や防カビ剤は基本的には使わない。全ての畑で除草剤も使わず、雑
草との共存によって葡萄樹は生育に必要な栄養素及び水分を求め、
まっすぐ地中深く根を伸ばす。葡萄樹が若い場合や化学肥料に慣れ
ている葡萄樹は雑草との競争に敗れ
てしまうこともあるそうだが、マレンゴの
畑ではその樹齢の高さと長年の自然
な畑環境に順応している為、葡萄根
は地中15m 以上まで根を伸ばし、
色々な地層からの栄養を吸収するこ
ととなる。近年の温暖化に対してもこの
深い根は役立っていて暑く乾燥した夏
も地中深くの水分を吸収することがで
きるので灌漑の必要も全くないのだそう。もう1つの利点は必然的に収
穫量が減ること。房数は減り、より凝縮した健全で強い葡萄の収穫が
可能になると言う。3代に渡って受け継がれているマレンゴ家のワイン
造りへの拘りは2001年にマリオ氏が亡くなったのを機に息子であるマ
ルコ氏に引き継がれた。『ラ・モッラ村にしか表現できないバローロのエ
レガンスを大切にしたい。何も変える必要はない。毎日畑をケアしてあ
げることが大切』
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
参考上代
メモ
6,500 年産3000本
750ml
在庫
△
ラ・モッラの畑のみを使用した畑名の入っていないバローロ。24ヶ月間バリックにて熟成。ベースのバローロながらもR.パーカーで90ポイントを獲得するなど素晴らしい完成度を誇る。
"Bricco delle Viole"
69R44 Barolo
バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ
Piemonte
2008
赤
750ml
7,200 年産3000本
△
7,800 樹齢60年
〇
僅か0.38haの小さい畑から造られる単一畑バローロ。発酵はステンレスタンクで行い、熟成はフレンチ・バリックを使用する。新樽は全体の30%以下に抑える。
"Brunate"
69R43 Barolo
バローロ・ブルナーテ
Piemonte
2008
赤
750ml
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。樹齢は60年を越し、土壌は典型的な石灰岩を多く含む泥灰土。日当たりは最高で秋以降のピエモンテ特
有のネッビア(霧)によるカビ害もほとんどない健全な畑。
Vecchie Vigne delle "Brunate"
69R45 Barolo
バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ
Piemonte
2008
赤
750ml
12,000 樹齢70年以上
Vecchie Vigne delle "Brunate"≪1500ml≫
69R46 Barolo
バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ
Piemonte
2008
赤
1500ml
24,000 樹齢70年以上
△
△
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。その中でも最も樹齢の古い特別な区画の0.38haから造られる。樹齢は75年を越し、土壌は典型的な石
灰岩を多く含む泥灰土。素晴らしい余韻。完璧なバランス。
d'Alba "Valmaggiore"
69R47 Nebbiolo
ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ
Piemonte
2010
赤
750ml
3,800 ロエロ/ヴァルマッジョーレ
〇
〇
〇
ヴェッツァ・ダルバに位置する南向きの畑100%。ステンレスタンクで発酵、フレンチオークで18ヶ月熟成(新樽比率30%)
d'Alba "Pugnane"
69889 Barbera
バルベーラ・ダルバ・プニャーネ
Piemonte
2006
赤
750ml
4,000
d'Alba
69K01 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
TOP
Azienda. Agricola
G.D.Vajra
Barolo, Piemonte, Italia
G.D.ヴァイラ
| 29
美味しいだけでなく“美しくピュア”なものでなければ
毎年120種の醸造を試す
現当主アルド・ヴァイラ
氏とミレーナ婦人は非常
に穏やかでピエモンテは
勿 論 、他 の 産地 の 造 り
手からも慕われる人格
者。醸造や栽培の経験
や知識を若い世代に伝
えることを重視していて、
若い醸造家達の憧れの
存在にもなっている。現
在は息子のジュゼッペも参加し家族経営を続けている。アルド氏の父
親はワイン造りを仕事とはせず、街で働いていた。醸造学校を卒業後、
お爺さんが所有していた僅か0.3ha の畑と樽の枠だけを相続しワイン
造りを開始。転機はすぐに訪れた。86年、バローロ地区が雹害でほと
んど全ての畑が壊滅的な被害を受けた年だ。大不況の真只中の雹害
で多くの造り手が廃業していったが、諦めきれず借金をして畑を買い増
したのだと言う。今ではバローロ村を中心に各地域の優良畑を所有して
いる。
ワインは葡萄の味でなくてはいけない
『美味しいのは当然。“安全”で“清潔”。そして“美しい”ものでなければ
ならない。そしてリンゴジュースを飲んだらリンゴの味しかしてはいけな
いのと同じようにバローロを飲めばネッビオーロの味がすべき。樽由来
の甘味やタンニンや香も必要ない』現にヴァイラのバローロは美しい均
整の取れた酒質で素直にフルーツを感じさせる。熟成と共に妖艶さを
増していくが、ネッビオーロらしさは崩れない。発酵はステンレスタンク
(一部大樽)。自然酵母でゆっくりと発酵を進める。タンクのあらゆるとこ
商品記号
ワイン
"Albe"
69H48 Barolo
バローロ・アルベ
ろで糖分が二酸化炭素を造り果帽を押し上げることが重要(1日に2回
櫂入れを行う)。ネッビオーロはカベルネやメルローと違い果汁にアント
シアニンや色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこのフ
ォラトゥーラ(櫂入れ)は大切。特に樹齢の高いネッビオーロは収量が
落ちるだけでなく、果実そのものが小さくなり、果汁に対する果皮のバラ
ンスが若い樹と比べて高くなる。より一層フォラトゥーラが重要になって
くる。『果皮比率の高い高樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに
与える。高樹齢であれば過度の抽出も必要なく、適度なフォラトゥーラ
をしてあげるだけでバローロは偉大さを備える』
マルセル・ダイスから移植したリースリング
アルド氏は様々な挑戦を続けている。
醸造学校の卒業論文は“白ワインに
おけるマロラクティック発酵”だったそう
で、当時憧れていた品種リースリング
を植樹。ドイツ系リースリングと古い友
人であるマルセル・ダイスの100年以
上の畑から無作為に取った色々なク
ローンを植樹したそう。『単一クローン
では複雑味を産まないのは明らかマ
ルセル・ダイスは早くからそれに気付
いていた』当初、全く売れなかったというリースリングは今ではランゲ地
方だけでも14の造り手がリリースする人気品種となった。ヴァイラは全
ての品種で素晴しいワインを造っている。中でもドルチェットは秀逸。通
常は収量が落ちる為30年程度で引き抜かれるがコステは50年、フォ
ッサーティも27年程度と高樹齢。ネッビオーロ同様ピュアで曇りのない
ワインでチェリーやスミレの香が爽やかに香るエレガントなドルチェット。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2006
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,000
メモ
在庫
La Volta, Fossati,
Coste di Vergne
◎
バローロ村のLa Volta, Fossati, Coste di Vergneを中心に複数の畑から収獲する葡萄を使用。ステンレスタンクで発酵(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。この価
格ながら全ての葡萄は自社畑からのもの。クリュもの同様の醸造によって生まれるバローロで比較的早くから楽しめる。
3Stelle/Veronelli
"Bricco delle Viole"
69K95 Barolo
バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ
Piemonte
2007
赤
750ml
8,800 5Grappoli/DUEMILAVINI
"Bricco delle Viole"
69V53 Barolo
バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ
Piemonte
2008
赤
750ml
9,800 Wine Advocate 96p
〇
〇
伝統的スタイルのバローロでありながら繊細な果実の表現力を持つ。ブリッコ・デッレ・ヴィオーレはカンティーナのすぐ上に位置する丘の上部に広がる南向き斜面に位置している。ここではいつも葡萄が完熟すると言う。発酵
はステンレスタンク(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。ネッビオーロはミケとランピアのみを使用(ロゼは使用しない)。
Nebbiolo
69T44 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2010
赤
750ml
4,000 Wine Advocate 92p
Freisa "Kye"
69Q31 Langhe
ランゲ・フレイザ・キエ
Piemonte
2009
赤
750ml
5,800 Wine Advocate 91p
〇
〇
フレイザの最高峰の1つと言える。この品種はネッビオーロ以上に良い条件と樹齢の高さ、そして収量の制限が重要で効率が悪い。ヴァイラでは30年以上の樹しか使わない。年によって葡萄の状態が大きく変わるので生産
量は安定しない。年産3000~9000本。バローロと比べても遜色ない出来栄え。
d'Alba Speriore
69T43 Barbera
バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ
Piemonte
2009
赤
750ml
4,800
d'Alba
69H51 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800 樹齢20年以上
△
〇
Piemonte
2010
赤
750ml
3,800 3Stelle/Veronelli
〇
大人気のヴァイラのドルチェット。樹齢の高さと香と酸を大切にした造りで飲み飽きしない。
d'Alba "Coste & Fossati"
69J87 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・コステ・エ・フォッサーティ
コステは樹齢50年を超える樹も多い。フォッサーティは樹齢26年程度。両方ともバローロで名高い畑だが、この好立地にドルチェットを植えている。ドルチェットはチェリーやスミレの香がするべき。近年の濃厚なドルチェット
ではなくフィネスのある昔ながらのドルチェット。
Bianco Riesling
69Q30 Langhe
ランゲ・ビアンコ・リースリング
Piemonte
2011
白
750ml
4,200 マルセル・ダイスから移植
〇
友人であるマルセル・ダイスの畑から無作為に選んだリースリングを植樹。ダイスはオリジナルの色々なクローンのリースリングを混植することによってワインが複雑になると認識していて、これと同じ考えを持つアルドはドイツの
クローンも混植している。若いうちは果実が中心だが熟成してこそ本領を発揮する。
TOP
Azienda. Agricola
Cavallotto Bricco Boschis
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
| 30
カスティリオーネ・ファレットの代表的モノポール『ブリッコ・ボスキス』
5世代続くバローロの老舗中の老舗
カヴァロットは1948年から5世代に渡っ
てカンティーナを運営している老舗。古
典派バローロと言えば必ず名前が挙がる
名手であり、地元では偏屈者として非常
に有名なジュゼッペ氏が現在の当主。カ
ンティーナはブリッコ・ボスキスの丘の上
部に位置し、畑がカンティーナを取り囲む
ように位置している。ワインとしてのバラン
スに優れながらも力強い酒質を誇る。豊
富なタンニンと鮮烈な酸。今では珍しい
古典的な味わいがここにはある。ブリッコ・
ボスキスはカスティリオーネ・ファレットを
代表する畑で周辺の造り手達も羨む好立地。
農民としてグリーン・ハーヴェストはしたくない
収穫量は32-38hl/ha と少ないが
これは樹齢の高さから収量が落ちて
いるだけ。『お爺さんも父親も天の恵
みである果実を切り捨てることに抵
抗を感じる。よって、ほとんど摘果を
行わない』グリーン・ハーヴェスト(摘
果)を行えば凝縮感は出せるが、そ
れはカヴァロットのスタイルではない
との判断。農薬も使われないし、除
草剤も一切使用しない。(銅、硫黄
のみ)自生する雑草をある程度まで生やし、ある一定の高さまで育つと
手作業で刈りとり、そのまま畑を耕すことなく放置しておくという不耕起
商品記号
ワイン
栽培を実践している。醸
造所は大きく変更された。
収穫した葡萄をすみやか
に発酵槽に受け入れら
れるようにスペースがとら
れた。セラー内の仕事は
変りなく伝統的なスロヴェ
ニアン・オークでゆっくりと
熟成される。全ての作業
がスムーズに行われるよ
うになったこと、自然農法を導入し時間を経たことで葡萄の質が上った
こと、セラー内が清潔に保たれていることが近年の垢抜けた味わいに
寄与している。
偉大な畑ブリッコ・ボスキス
カヴァロットでは3種のバローロを造っている。1945,1966年に植樹さ
れた1.56ha(南南西向)のクリュから産まれる Barolo Vignolo。ブリッ
コ・ボスキスよりも低い位置にあり、優美な甘味を備えている。他の2つ
のワインよりパワフルでありながら優しくクリーミーな口当たり。そして、カ
スティリオーネ・ファレットのキャラクターを素直に表現するクリュ San
Giuseppe。ブリッコ・ボスキスの区画の一部であり、最も古い樹で73
年を越す優れた区画。絶対的な威厳を持ちカスティリオーネ・ファレッ
トらしさを最大限に発揮したカスティリオーネ・ファレットを代表する偉大
な ワ イ ン 。そ し て 最後 に カ ヴァロ ッ ト の 代表 的 ワ イ ン であ る Bricco
Boschis。ブリッコ・ボスキスはヴィラージュワインではない。ブリッコ・ボ
スキスの畑(5.04ha 南東~南西)のみの葡萄を使い色々な大きさの
スロヴェニアン・オークの大樽で36ヶ月間熟成させる。しっかりとしたス
トラクチャーを持った厳格なスタイルのバローロである。
州
Bricco Boschis
69N79 Barolo
バローロ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
ヴィンテージ 色
2007
サイズ
赤
750ml
赤
750ml
参考上代
メモ
在庫
7,500 例外的に柔かい年
◎
カヴァロットを代表する銘酒。南東から南西までの畑の葡萄をブレンドすることにより、よりストラクチャーのしっかりしたバローロを造り出す。
Riserva "San Giuseppe"
69K10 Barolo
バローロ・リゼルヴァ・サン・ジュゼッペ
Piemonte
2004
3Stelle/Veronelli
12,000 5Grappoli/DUEMILAVINI
△
★★★(エノジェア)評価を得ているブリッコ・ボスキスの中でも特に優れた中腹部に位置する樹齢の高い区画がサン・ジュゼッペ。最も力強く、しっかりとした骨格のバローロらしいバローロが生まれる畑。発酵・熟成はスラ
ヴォニア産の大樽。熟成期間は5年以上。カヴァロットを代表するキュヴェ。
Riserva "Vignolo"
69K07 Barolo
バローロ・リゼルヴァ・ヴィニョーロ
Piemonte
2004
赤
750ml
3Stelle/Veronelli
12,000 3Bicchiere/Gambero Rosso
△
ブリッコ・ボスキスの1つ南の丘、モンプリヴァート、コダーナに隣接する優良畑。石灰比率が高く、それでいて地中の粘土層が保水することで難しい年でも良い結果を残すことができる畑。大樽で60カ月の熟成。今では数少
ないバローロ・リゼルヴァは圧倒的な余韻の広がりを味わうことができる。
Nebbiolo Bricco Boschis
69W58 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ・ブリッコ・ボスキス
10月入港予定
Piemonte
2010
赤
750ml
4,800
〇
Piemonte
2009
赤
750ml
3,900
〇
△
△
〇
〇
〇
ほとんどバローロと言っても良いのではないだろうか?非常に高い品質。比較的若い樹が使われる。
d'Alba Bricco Boschis "Cuculo"
69R28 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・ククロ
Freisa Bricco Boschis
69R29 Langhe
ランゲ・フレイザ・ブリッコ・ボスキス
ブリッコ・ボスキス産
3,300
フレイザ
ブリッコ・ボスキス産
3,800
グリニョリーノ
Piemonte
2010
赤
750ml
Piemonte
2011
赤
750ml
d'Alba Bricco Boschis "Scot"
69U73 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・スコット
Piemonte
2011
赤
750ml
2,800
Chardonnay Bricco Boschis
69R30 Langhe
ランゲ・シャルドネ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
2011
白
750ml
3,300 ブリッコ・ボスキスの下部
Bianco Pinot Nero Bricco Boschis
69P16 Langhe
ランゲ・ビアンコ・ピノ・ネロ・ブリッコ・ボスキス
Piemonte
2011
白
750ml
3,300 ピノ・ネロの白
Grignolino Bricco Boschis
69W59 Langhe
ランゲ・グリニョリーノ・ブリッコ・ボスキス
Pinot Nero 100% 非常に珍しいピノ・ネロから造られるブラン・ド・ノワール。
10月入港予定
TOP
Azienda. Agricola
Giuseppe Mascarello
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
ジュゼッペ・マスカレッロ
| 31
普遍的味わいモノポール“バローロ・モンプリヴァート”
歴史に残るバローロにとって重要な造り手
伝統的なバローロの造り手と言えば必ず名前の挙がる造り手“ジュゼッ
ペ・マスカレッロ”。彼等のワインは他のどの造り手のワインとも違う。ジュ
ゼッペ・マスカレッロ独自の味わいが確実に存在する。バルトロ・マスカ
レッロともジャコモ・コンテルノとも全く違う世界を経験できる。大袈裟で
はなくバローロの1つの完成品、1つの芸術品とも言えるのではないだろ
うか。1881年、ジュゼッペ・マスカレッロ(1世)がモンフォルテ・ダルバ
に葡萄畑を購入したことがこのカンティーナの始まり。1904年には、現
在でも単独所有を続けているフラッグシップ“モンプリヴァート”を購入し
た。現在ではバローロとモンフォルテ・ダルバの中間に位置するモンキ
エロの氷貯蔵庫をワインセラーに改築しカンティーナとしてカスティリオ
ーネ・ファレットとモンフォルテ・ダルバにまたがって優良畑を所有して
いる。
歴史と経験がなければ変革はできない
現在の当主は3代目、マウロ・マスカレッロ。農
民としての経験則に基づいた細かい仕事には
定評があり、伝統的ジュゼッペ・マスカレッロの
栽培、醸造においても次々に改革していった
ことでも有名。1970年からは地域性・テロワ
ールを更に重視して畑ごとの醸造に踏み切る。
これはジュゼッペ・マスカレッロの大きな変革
の1つであった。彼が最重要視するのは“果実”。完熟した果実を最適
の状態で収獲することが重要。薬品の排除と健康的な土壌によって葡
萄が活き活きとしていることは勿論だ。そして、酸、糖分、更にはアント
商品記号
ワイン
"Villero"
69L02 Barolo
バローロ・ヴィレッロ
シアニンなどの各要素が凝縮して存在するこ
ともジュゼッペ・マスカレッロのワインにとって不
可欠。『ジュゼッペ・マスカレッロのワインは歴
史と経験によって成り立っている。歴史と経験
だけが革新を可能にする。栽培もマセレーショ
ン、瓶詰めまでもが経験しなければ解らないこ
とばかりだ』(マウロ) 妻のマリア・テレザが経
理他を担当し、現在では1994年にアルバ醸
造学校を卒業した息子ジュゼッペ(3世)も栽
培・醸造に参加している。実はDOCG法では
モンキエロで醸したワインはバローロと呼ぶことができなくなっている。し
かし、伝統的造り手であるジュゼッペ・マスカレッロのみ例外としてモン
キエロでの醸造を認めている。それほどまでにバローロにとって重要な
造り手だと言う事なのだ。
最もエレガントなバローロ“モンプリヴァート”
彼等のワインはドルチェットやバルベーラ、フレイザまでもが驚くべき完
成度を誇っている。妥協は一切感じさせない。気品に溢れたワインだ。
バローロに関しては説明さえ必要ないのかもしれない。歴史的に見ても
重要な畑ばかりだが、やはり最重要なのはモンプリヴァート。標高280
m の南西向き斜面に広がるモノポール。凝灰質、泥灰質に強い石灰
質が特徴的で表土が白くなっている。ネッビオーロはミケとランピアに少
量のロゼが混じっている。この畑から生まれる偉大な年のワインは丸み
を帯びて各要素が完璧なまでに調和する。口中ではいつまでも太く長
く伸びていく。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2006
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
12,800
在庫
○
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1985年からマスカレッロ家が所有する0.65haの畑。粘土質、石灰質が主体だが他の畑より砂質の比率が高いのが特徴。
"Santo Stefano di Perno"
69H73 Barolo
バローロ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
Piemonte
2005
赤
750ml
13,500
△
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
"Monprivato"
69H74 Barolo
バローロ・モンプリヴァート
Piemonte
2006
赤
750ml
16,500 3Stelle/Veronelli
○
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1904年からマスカレッロ家が所有するモノポール。レナート・ラッティが作成した最古のバローロのクリュを示した地図でも最良の畑として紹介されている。凝
灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くなっている。ネッビオーロはミケとランピアに少量のロゼが混じっている。
Barolo Riserva"Monprivato"Ca' d' Morissio
バローロ・リゼルヴァ・モンプリヴァート・カ・ドゥモリッシオ
赤
Piemonte
△
750ml
モンプリヴァートの区画で良い葡萄樹に毎年リボンを付けていき、その樹をマッサルセレクションで1つの区画に移植していった結果、その全てがミケ種であることが判明。このモンプリヴァートの中でも最も優れた葡萄のみで
造ったリゼルヴァ。驚くべき完成度。
Nebbiolo
69L03 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2009
赤
750ml
5,800
d'Alba "Scudetto"
69H77 Barbera
バルベーラ・ダルバ・スクデット
Piemonte
2006
赤
750ml
5,800
〇
〇
750ml
6,800
△
モンフォルテ・ダルバに位置する1.8haの南南西を向く畑。1991年よりマスカレッロ家が所有。粘土と砂質がバランスよく混じり小石が多い畑。
d'Alba "Santo Stefano di Perno"
69H75 Barbera
バルベーラ・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
Piemonte
2006
赤
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
d'Alba "Codana"
69H76 Barbera
バルベーラ・ダルバ・コダーナ
Piemonte
2007
赤
750ml
7,800 モンプリヴァートに隣接
〇
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は270m。0.38ha。土壌はモンプリヴァートとほとんど変わらない。特筆すべきは樹齢。100年を超える樹がほとんどで収量は極端に少ないが驚くほどの深みを持って
いる。長期熟成にも耐えるが若いうちの楽しめる。
Freisa "Toetto"
69P78 Langhe
ランゲ・フレイザ・トエット
Piemonte
2006
赤
750ml
3,800 熟成させたフレイザ
〇
2009
赤
750ml
3,800
〇
カスティリオーネ・ファレットに位置する0.68haの畑。北西を向く畑。フレイザにしては非常に高い25年以上の樹齢。
d'Alba "Santo Stefano di Perno"
69H78 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
Piemonte
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
TOP
Azienda. Agricola
Principiano
Monteforte d'Alba, Piemonte, Italia
プリンチピアーノ
| 32
本物のセッラルンガ“バローロ・ボスカレート”
僕は後悔しているモダニスト
バローロにおいてプリンチピアーノほど劇的な変化を遂げた造り手を他
に知らない。90年代、バローロで起こった一大革命ランガローラのヌー
ヴェルバーグ(日本ではバローロ・ボーイズでしょうか)によって現当主フ
ェルディナンドはモダン・バローロ
として人気を博した。『でも何か
が違った。大切に育てた葡萄を
いじくりまわすような仕事は違うと
漠然と感じていた』2004年、除
草剤、薬剤の使用を一切取りや
める。※現在では銅と松脂を混
ぜたものと硫黄(市販されているものではなく鉱山から採ったもの)のみ
を使用。2005年にはバリックの使用を中止。更には短期間の抽出を
可能にするロータリーファーメンテーターを売却。そのお金でスロヴェニ
アン・オークの大樽を導入する。『当時のワインは短期間で抽出するこ
とで凝縮しながらもフルーティーであった。でも、そこには偉大さが無か
った』
茎ごとの葡萄を足で踏んで発酵
しかし、モダン・バローロの功績はある意味では大きなものだった。20
年前、10人中2人しかバローロを知らなかったが、現在では10人中8
人がバローロを認知している。『でも、現在バローロを知っている8人の
中で本物のバローロを知っている人はいるのかな?20年前バローロを
知っていた2人は本物のバローロを知っていたよ』今ではプリンチピアー
ノのような繊細さを持ったバローロはバローロの一般的イメージとは違っ
てしまったようだが、フェルディナンドは30年前のブルゴーニュのように
アフターの繊細さ、長さを持った“偉大なワイン”を造りたいのだと言う。
彼の挑戦はこれだけではない。自然酵母のみでの発酵は勿論、トップ・
キュヴェ“ボスカレート”ではトノーを立てて茎ごと葡萄を投入、足で踏ん
で発酵を促す。『現在では茎を取り除くけど、昔の農民は茎ごと発酵さ
商品記号
ワイン
"Serralunga"
69T84 Barolo
バローロ・セッラルンガ
せないと発酵がスムーズに進まないと言っていた。その通りだった』ワイ
ンは不思議とフィネスを得るようになった。凝縮感やタンニン量が偉大
さではない。若いうちからフィネスを感じさせ、熟成と共に深みを増して
いくのが“偉大なワイン”。ボスカレートにはそれがある。
カッシーナ・フランチャの真下バローロ・ボスカレート
ボスカレートはセッラルンガを代表する畑カッシーナ・フランチャの真下、
バローロ・エリアの境界線にある。標高は一番低いところで320m(カン
ヌビやブッシアよりも高い)、最も高いところでは400m を超える。『バロ
ーロ・エリアの境界線であるゆえに森と隣接している。よってここには鹿
や猪も住んでいて葡萄以外の生態系が存在する。実はこれが葡萄に
とって最も重要なこと』石灰比率が高いのも特徴で畑の横から湧く井戸
は石灰が白く凝固していた。上部は石灰と砂質が強すぎて、痩せてい
る為時々鶏糞を撒くこと
もあるが、基本的には自
家製の枝とヴィナッチャ
から作られるコンポストの
み。除草剤を使わなくな
った畑では色々な植物
が自生。豆が窒素を与
え、行き過ぎれば小麦が
窒素を吸収するといったように土壌のバランスをとる。『ボスカレートで
“偉大なバローロ”を造りたい。自然なアプローチはその為に重要。ただ
僕は自然なワインを造りたいわけじゃない。醸造も自然酵母だし、余計
なことはしない。SO2も最小限。でも醸造所はカビが生えてはいけない
し、埃まみれではいけない。偉大なワインには清潔感が必要。何もしな
いことは良いことではないんだ』元々、バローロは凝縮度を誇るものでは
なかったはずだ。細さ、余韻、残り香、じんわりとした旨み。染み入るよ
うな繊細さこそがバローロなのだし、ブルゴーニュにも通ずる“偉大さ”
なのだろう。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
参考上代
750ml
メモ
5,200 ボスカレートの若い樹
在庫
◎
≪セッラルンガ≫ボスカレートの一部3.5haの若い樹齢の樹を使用。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで発酵、約1ヶ月マセレーションの後、24ヶ月20~40ヘクトリットルの大樽で熟成。
"Ravera"
69R91 Barolo
バローロ・ラヴェラ
Piemonte
2008
赤
750ml
8,000 モンフォルテ/ミケ種のみ
"Ravera"
69V03 Barolo
バローロ・ラヴェラ
Piemonte
2009
赤
750ml
7,800 モンフォルテ/ミケ種のみ
△
〇
≪モンフォルテ・ダルバ≫樹齢50歳を超える0.6haの小さな畑。ネッビオーロの中でも古いクローンのミケ種のみを用いて造られる。徐梗された後、酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで約1ヶ月マセレーション。24ヶ
月間400リットルの樽で熟成させた後、ボトルで熟成。生産本数2000本。
"Boscareto"
69K83 Barolo
バローロ・ボスカレート
Piemonte
2006
赤
750ml
11,500 カッシーナフランチャに隣接
△
≪セッラルンガ≫ボスカレートの中でも南西向きの最上の区画。樹齢は40年以上。早くても10月の初旬まで完熟を待つ。徐梗せず、足で踏み潰したブドウは酸化防止剤やセレクション酵母の添加を行わず、葡萄の出来に
より40日~90日間のマセレーション。30ヶ月間30ヘクトリットルの大樽での熟成を経た後、ボトルで熟成される。生産量約4000本。
Nebbiolo "Coste"
69V04 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ・コステ
Piemonte
2012
赤
750ml
3,000 樹齢40年
◎
6,800 樹齢60年
◎
標高350mの畑で樹齢40歳以上のレ・コステ畑でも南西向きと南東向きの2区画あわせて1haの区画の葡萄に、若干ボスカレートの葡萄を加えて造られる。
d'Alba "La Romualda"
69K80 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ロムアルダ
Piemonte
2009
赤
750ml
≪モンフォルテ・ダルバ≫0.7haの畑。樹齢は約60年。30~60日間のマセレーション。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみ。大樽で20ヶ月熟成。年産1800本。
d'Alba "Laura"
69R32 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ラウラ
Piemonte
2011
赤
750ml
2,800
〇
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高300m以上、樹齢30年以上の約1.5haの畑。南西向き。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで20日間マセレーション。10ヶ月ステンレスタンクで熟成。
d'Alba"St. Anna"
69T85 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・サンタンナ
Piemonte
2011
赤
750ml
2,800 樹齢40年
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高400m以上の2つの畑(合計約2ha)、サンタンナ(サンタアンナ)とサン・マルティーノの樹齢40年以上の樹を使用。ステンレスタンクによる10ヶ月の熟成。
◎
TOP
Azienda. Agricola
Roagna
Barbaresco, Piemonte, Italia
ロアーニャ
| 33
“プレ・フィロキセラ”バローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ
されるワインは他にある
だろうか?また、彼等の
畑は非常に樹齢が高い。
ほとんどの畑が60年以
上。樹齢の高い畑では1
00年樹がざらに存在す
る。『ネッビオーロの本当
の力を表現するには最
低でも50年以上の樹齢
が必要。30年樹はまだ
Roagna non cambia/ロアーニャは変らない
現当主ルーカ・ロアーニャは専門誌の
インタビューにこう答えていた。『僕たち
は一世紀半以上前から、全く変わって
ない。今後も変わることはないだろう。
それはワインに対する哲学というよりは、
人生の選択なのだと思う。テクノロジー
に助けられることがあることは認めるし、
必要があればある程度取り入れるのは
理解できるけど、あくまで、この土地の
個性を最大限に表現する方法であり、
葡萄の独自性の追求に有効である場
合にのみに限られるべきだ』現当主の
ルーカから遡ること5世代、ヴィンチェ
ンツォ・ロアーニャがバルバレスコの村
の中心にワイナリーを開いたのがロアー
ニャの始まり。ルーカのおじいさんであるジョヴァンニが現在醸造所を
構えるパリエリ地区(ピエモンテの方言でパイエ)にネッビオーロに最も
適したテロワールだとして拠点を移した。更にルーカの父、アルフレッド
が1990年にカスティリオーネ・ディ・ファッレート村のロッケ地区、500
年以上の歴史を持つカッシーナ・ピラを購入したことで、バローロの生
産にも乗り出した。
50年以上の樹齢でないと本物のバローロはできない
畑では100年以上前
から化学肥料は勿論、
有機肥料も一度も使っ
たことがない(ボルドー
液のみ局地的に使用)。
春先に刈り込まれる下
草がその役割を十分に
果たしてくれるのだそう。
様々な雑草やハーブ、
葡萄以外の植物との
共存がより複雑な自然
環境を生み出し、病害や害虫への耐性も自然に備わってくるのだとい
う。セラーに入っても考え方は変わらない。150年前から全く変わらぬ
醸造。勿論、亜硫酸以外の一切の添加物を使用せず(SO2の添加は
瓶詰時のみ、発酵時はなし)、野生酵母のみで醗酵。100日にも及ぶ
長期のマセレーションという今時珍しい造り。また、彼等の特徴は熟成
期間の長さ。『世の中に出回っているほとんどのネッビオーロが、その本
当の個性を発揮できる前に消費され、誤った評価を受けてしまう。これ
ではネッビオーロの良さは伝わらない』バローロ・ラロッカ・エ・ピラ Ris19
95は14年間樽で寝かされたワイン。当初8樽あった樽は瓶詰時には
蒸発により7樽に減っていたそうだ。こんなにも長い樽熟成を経て出荷
赤ちゃんだよ』
砂質土壌のバローロ
彼等のワインの中でも特徴的で貴重な畑がバローロ・ラ・ピラ。粘土質
土壌が主体のバローロにおいてカッペラーノが所有する一部の畑とロア
ーニャが所有するこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂質土壌となっている。
砂質土壌のネッビオーロは構成が全く違う。骨格ではなく、豊潤な香で
飲み応えを感じさせてくれる。砂質は大きく2種類存在する。黒く重い
砂層は海底が隆起した層(砕き香を嗅ぐと、なんと磯の香がする)。白く
軽い砂層は石灰を多く含んでいる層でアルプスに由来する層。ワイン
は石灰層からのミネラル感と磯の香に通じるヨード的なニュアンスを持
っている。
プレ・フィロキセラ/第二次世界大戦以前のネッビオーロ
そして、この畑の最大の特徴はフィロキセラの被害を受けず自根の状
態で古代のネッビオーロが生きていること。(第二次世界大戦以前の
葡萄樹も存在する)クローンのコントロールもなされず樹が死滅すれば
隣の樹の枝を一度地中に通し、自然に根を張らせることで独自の自然
環境を守っている。これはマルゴッタ(プロヴィナージュ)と呼ばれる手
法で通常は根が生
えて2、3年で親樹
から切り離されるが
ロアーニャでは20
年以上親樹から切り
離されない。それに
よって若い樹であっ
ても親樹の根から地
中の養分やミネラル
を吸い上げるのだと
いう。『砂が押し固められたこの土壌では薬剤は絶対使えない。使えば
雑草の根が土を支えられなくなり土壌は崩れてしまう』砂質は窒素が
極端に少ない。それにも関らず、有機肥料なども必要としないのは森
林に囲まれた畑であることで色々な植物が自生している為に十分な栄
養を得ることができるから。更に、この砂と石灰岩だけの貧しい土壌で
は葡萄の育成が極端に遅くなる。その分葡萄は複雑味を増していく。
商品記号
ワイン
Prima XVIII
69T35 Opera
オペラ・プリマ・18
州
ヴィンテージ
色
サイズ
Piemonte
(04/05)
赤
750ml
メモ
在庫
11,000 パイエの古樹のみ
◎
参考上代
2~4年間フランス産の縦型の大樽で熟成後、ヴィンテージごとのキュヴェをブレンド(ⅩⅦは2000年のキュヴェと2001年のキュヴェを2006年にアッサンブラージュ)した後、2008年にボトリング。樹齢40年以上のバルバレ
スコを名乗れる畑の葡萄を使用。複数ヴィンテージをブレンドしたユニークなワインだが造りは非常に伝統的。
"Paje"
69T33 Barbaresco
バルバレスコ・パイエ
| 34 69T34 Barbaresco "Paje" Vecchie Vigne
バルバレスコ・パイエ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
2007
赤
750ml
Piemonte
2007
赤
750ml
8,900
14,800 4Bottiglie/L'espresso
〇
△
60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをしな
がらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。
"Asili"
69T38 Barbaresco
バルバレスコ・アジリ
Piemonte
"Asili" Vecchie Vigne
69T39 Barbaresco
バルバレスコ・アジリ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
2006
2007
赤
赤
750ml
12,000
750ml
3Bicchiere/Gambero R
14,800
5Bottiglie/L'espresso
〇
△
バルバレスコ村において最も歴史あるクリュの1つで間違いなく最上の畑である。その強い石灰質により最も男性的なバルバレスコを生み出す。樹齢45年以上。南向きの非常に石灰質の強い土壌。ロアーニャ家所有は0.
22ヘクタールのみ。
"Montefico"
69A67 Barbaresco
バルバレスコ・モンテフィーコ
Piemonte
2004
赤
750ml
10,000
"Montefico"
69T36 Barbaresco
バルバレスコ・モンテフィーコ
Piemonte
2006
赤
750ml
12,000
"Montefico" Vecchie Vigne
69T37 Barbaresco
バルバレスコ・モンテフィーコ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
2007
赤
750ml
14,800 5Bottiglie/L'espresso
△
〇
△
バルバレスコ村においてアジッリとともに重要な歴史あるクリュのひとつでアジッリと比べるとよりエレガントな酒質に仕上がる畑。南西向きのマール質を多く含む石灰質土壌。ロアーニャ家所有は0.24ヘクタールのみ。
"Paje" Riserva
69C19 Barbaresco
バルバレスコ・パイエ・リゼルヴァ
Piemonte
1999
赤
750ml
18,500
△
60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをしな
がらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。例外的な年を除いて8年以内の期間フランス産の中樽で熟成後、さらに最低2年はボトルでエイジング。
"Crichet Paje"
69A65 Barbaresco
バルバレスコ・クリケット・パイエ
Piemonte
2000
赤
750ml
24,000 パイエの上部7列の区画
△
特別なヴィンテージのみに造られるロアーニャ家のトップキュヴェ。伝統的なバルバレスコの最高の姿を純粋な形で体現。バルバレスコ村の石灰質の泥灰土壌は、偉大な骨格と桁外れに強いタンニンを贈ってくれる。クリ
ケット・パイエに使用される葡萄はパイエの区画の最上部の7列で、更に、その7列の中から葡萄樹1つ1つを選別して、どの樹をクリケット・パイエにするか確定させると言う。
"La Pira"
69T31 Barolo
バローロ・ラ・ピラ
Piemonte
2007
赤
750ml
"La Pira" Vecchie Vigne
69T32 Barolo
バローロ・ラ・ピラ・ヴェッキエ・ヴィーニュ
Piemonte
2007
赤
750ml
8,900 プレ・フィロキセラ
14,800 5Bottiglie/L'espresso
◎
△
セッラルンガ・ダルバ村。バローロ地区でカッペラーノの一部の畑とこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂地となっていて、この畑はフィロキセラに侵されていないピエ・フランコ100%となっている。薬剤の不使用だけでなく、下草
を残す(5年に1度刈りこむ)ことや動物、昆虫を生かすことで自然環境を維持している。また、苗木業者を使わず、マルゴッタ(プロヴィナージュ)によって畑の独自性を保っていることも重要。
Rosso
69T40 Langhe
ランゲ・ロッソ
Piemonte
2007
赤
750ml
4,500
◎
100%Nebbiolo このワインとバローロ、バルバレスコの違いは樹齢だけ。樹齢20年以下のブドウ樹は根がまだ短く、複雑味を帯びることは不可能だから。2003年ヴィンテージのマセレーション期間は35~40日。
Bianco
69P49 Langhe
ランゲ・ビアンコ
完売/次未定
Piemonte
2011
白
750ml
2,600
◎
90%Chardonnay 10%Nebbiolo ネッビオーロのモストとシャルドネは皮ごと木樽で、野生酵母のみ。酸化防止剤の使用量はきわめて少量で、他の全てのワインと同様ノンフィルター。
d'Alba
69T41 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2011
赤
750ml
2,800
〇
2008年ヴィンテージは葡萄の葉が落ち始めてから収穫するという特徴的な年となった。これは樹がその植物サイクルを完遂したとい点からも重要。このような年は1958年に一度きりということ。樹齢は平均45年。パイエ畑と
アジッリの一部の畑のドルチェットが使用されている。野生酵母のみ。35日間のマセレーション。
TOP
Azienda. Agricola
Rabaja di Bruno Rocca
Barbaresco, Piemonte, Italia
ラバヤ・ディ・ブルノ・ロッカ
| 35
バルバレスコの畑ごとのポテンシャルを引き出すワイン造り
ブルゴーニュの影響
歴史は浅く、1950年代前
半に現当主ブルノの父フラ
ンチェスコと母マリア・アデラ
イドがバルバレスコ村中心
部から現在のラバヤの地に
移住したのが始まり。当初
は葡萄栽培農家として協同
組合や近隣のカンティーナ
に葡萄の段階で販売してい
た。父が亡くなりブルノに代
替わりとなった81年にボトリ
ングを開始。30年の歴史しか持たない若い造り手ながら、今や他の造
り手達も認めるバルバレスコを代表する造り手となった。ブルノとの会話
の中にはブルゴーニュという言葉が何度も出てくる。30年前、バルバレ
スコにはテロワールという概念がなく、畑ごとの土壌の違いやミクロクリマ
の違いをワインに表現するという考えを持った造り手は皆無だったという。
ブルノは年に数回ブルゴーニュに渡り、土壌の扱い方、栽培、醸造ま
でを学んだそう。『バリックの導入もブルゴーニュの影響だ。でも勘違い
しないで欲しい。バリックの香は大嫌い。葡萄に力があるからバリックが
必要になる。これは自然なことだ。バリックの風味ではない。バリックの
酸素供給能力が必要になる。36ヶ月以上熟成、乾燥させたバリックは
香もタンニンも控えめ。酸素をある程度供給しながら発酵、熟成させる
ことだけが重要なんだ』
銅は酸度を下げるからほとんど使わない
ァーメンターを活用し、速やかな抽出と色素の安定に取り組んだことも
あったが、現在では縦型ステンレスタンクでの発酵に戻している。横型
の発酵容器では果帽が常にワインに漬かっている状態になり調整が効
かないが、縦型であれば果帽が上部で完全にはワインに漬からず、ル
モンタージュの仕方、回数によって調整ができる。一方、畑では化学
肥料は一切使用されない。近年ではボルドー液も使用しないという。
『ボルドー液の毒性は6ヶ月以上もの間畑に残留するが、我々が使っ
ている天然硫黄は2週間で土に戻る。大きな違いだと思わないか?そ
れにボルドー液の主原料である銅はネッビオーロの命である酸度を下
げることに繋がる』
トゥーフォ(青い石灰)から生まれるラバヤ
畑はラバヤを中心にネイヴェ側のコパロッサ、クラ、更にはトレイゾにも
少し持っている。全ての畑はクリュを名乗れる区画であり、
なんとベースのバルバレスコも全てクリュの葡萄が100%
使われている。最も重要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ば
れる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土
壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量が最
も多い畑で、盆地上になっている下部にはタナロ川が流れ
ていて川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜
けていくのだそうで、この風がカビや病気から葡萄を守って
くれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大き
なワインに仕上がる。一方、ネイヴェに位置するコパロッサ
は砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなる。
骨格では劣るが芳香の広がりや可憐さではラバヤ以上の
ワインに仕上がるという。
ブルノは多くのことを実際のワインで試している。一時期はロータリーフ
商品記号
ワイン
69R96 Barbaresco
バルバレスコ
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
7,000 単一畑"クラ"主体
◎
ラバヤ、コパロッサ、クラからの葡萄のみで造られる。クリュ以外の葡萄は一切使われていない。若い区画の葡萄や熟成段階で樽から試飲しクリュの品質、スタイルにはそぐわないと判断したものをブレンドしたもの。毎年非
常に完成度が高く、お買い得なワイン。
"Coparossa"
69P69 Barbaresco
バルバレスコ・コパロッサ
Piemonte
2008
赤
750ml
9,000 砂質=芳香
"Coparossa"
69V43 Barbaresco
バルバレスコ・コパロッサ
Piemonte
2009
赤
750ml
11,000 砂質=芳香
〇
〇
ネイヴェに位置するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなるというネイヴェでは珍しい畑。軽い土壌で水はけが良く、毎年安定的に高いレベルに達する。骨格ではラバヤに劣るが芳香の広がりや可
憐さではラバヤ以上のワインに仕上がるという。
"Rabaja"
69L55 Barbaresco
バルバレスコ・ラバヤ
Piemonte
2008
赤
750ml
9,800 石灰(珪素)
〇
最も重要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量が最も多い畑で、盆地上になっている。下部にはタナロ川が流れていて
タナロ川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていく。この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。
"Maria Adelaide"
69L56 Barbaresco
バルバレスコ・マリア・アデライデ
Piemonte
2007
赤
750ml
15,000 3Bicchiere/Gambero R
"Maria Adelaide"≪1500ml≫
69L57 Barbaresco
バルバレスコ・マリア・アデライデ・マグナム
Piemonte
2007
赤
1500ml
30,000 3Bicchiere/Gambero R
△
△
現当主ブルノの母親の名前を冠した最上級キュヴェ。2001年が最初のヴィンテージで2004、2006、2007の4ヴィンテージしか生産されていない。通常のキュヴェ以上にマセラシオン期間を長く取り長期熟成を目的に
造っている。特に区画を決めている訳ではなく、その年の最も素晴らしい区画の葡萄で造る。
Nebbiolo
69S44 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2010
赤
750ml
3,600
Rosso "Rabajolo"
69P70 Langhe
ランゲ・ロッソ・ラバイオロ
Piemonte
2009
赤
750ml
5,800
d'Alba
69R97 Babarbera
バルベーラ・ダルバ
Piemonte
2010
赤
750ml
4,200
d'Asti
69G36 Babarbera
バルベーラ・ダスティ
Piemonte
2009
赤
750ml
3,800
d'Alba "Trifole"
69V46 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ・トリフォレ
Piemonte
2012
赤
750ml
3,000
Chardonnay "Cadet"
69S43 Langhe
ランゲ・シャルドネ・カデ
Piemonte
2011
白
750ml
4,600
〇
〇
〇
〇
〇
〇
TOP
Azienda. Agricola
Moccagatta
Barbaresco, Piemonte, Italia
モッカガッタ
| 36
最高の完成度を誇るバルバレスコのクリュごとの個性
ほとんど情報公開されないカンティーナ
1952年、マリオ・ミヌートに
よってモッカガッタに設立さ
れた。現在はマリオ氏の息
子セルジオとフランコによっ
て運営されている。所有畑
は12ha で3つのクリュ・バ
ルバレスコを中心にピエモ
ンテで“最もエレガントなシ
ャルドネ”と称される白ワイ
ンも2種造っている。カンティーナの真正面にはガヤの畑が広がってい
る。『モダン?僕等が?バリックは使うが酸素供給の為に必要だから使
うだけ。ガヤの畑は縦に葡萄列が並んでいるだろう。あれは畑に機械を
入れて作業をする為だ。僕等は全てが手作業。モダンなものか』
内熟成を経て出荷される。
元々バランスに優れた畑
であるが樹齢の高さと完熟
度からか、モッカガッタの
ブリック・バリンは力強い。
タンニン量も多く、長い熟
成にも耐える。『ブリック・バ
リンは素晴らしい畑だ。痩
せ過ぎてもいないし重すぎ
もしない。冷涼な風が吹き
抜ける窪地になっていて
葡萄は完熟する。若いうちはフルーツが前面に出るが、時間とともにタ
バコ、なめし皮、色々な香辛料の香が出てくる。これこそがバルバレス
コだ』
最高の畑“ブリック・バリン”
有機栽培への転換
最も重要なワインはバルバレスコ村
に位置するバルバレスコ“ブリック・
バリン”。青みがかった泥灰土で石
灰質が豊富に含まれる。南西を向
き日当たりは良好。樹齢は最も古
い区画で60年を超える。発酵は縦
型ステンレスタンクで比較的低目
の温度で行われる。熟成はバリックに移して最低18ヶ月。その後ボトル
モッカガッタはEU2078/92 環境保全規定に加盟している。自然環境
を保全することを目的としていて除草剤、化学肥料の不使用(銅と硫
黄は使用する)、肥料は有機肥料のみとしている。『バルバレスコの丘
は昔一面緑だった。今では除草剤によって赤く色付いている。僕等の
畑は一面緑。ここに住んでいるのだから当たり前のことだ』雑草を残す
ことで地表は乾かず、根によって耕され、昆虫も自生する。雑草は数
年に1度刈り込み土に戻される。これによって有機肥料も最小限に抑
えることができる。
商品記号
ワイン
69V34 Barbaresco
バルバレスコ
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
サイズ
赤
750ml
2009
参考上代
メモ
6,400 バルバレスコ/ネイヴェ
在庫
△
バルバレスコ村とネイヴェ村の2つの畑合計0.8haの畑から造られる。クリュ名は入っていないが他のクリュ同様の造り。7日間のマセラシオン。熟成は1年間樽熟成(20%が新樽80%が2年目以降の樽を使用)後ステンレ
スタンクでブレンド、ボトルに移してからは1年間休ませてから出荷する。年産4,500本のみ。
"Basarin"
69K98 Barbaresco
バルバレスコ・バサリン
Piemonte
2006
赤
750ml
7,000 ネイヴェ
〇
≪ネイヴェ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か1.8haの畑はネイヴェ村に位置する真南向きの畑。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロ
という印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産10000本。
"Bric Balin"
69D35 Barbaresco
バルバレスコ・ブリック・バリン
Piemonte
2005
赤
750ml
7,500 3Bicchiere/Gambero R
〇
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。50年以上の樹齢が主体となっている僅か4haの畑はバルバレスコ村に位置する西向きの畑。毎年最高の評価を受けるバルバレスコを代表するワインと
言える。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産23000本。
"Cole"
69V36 Barbaresco
バルバレスコ・コッレ
Piemonte
2008
赤
750ml
9,000 年産800本
△
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か0.46haの畑はバルバレスコ村に位置する南東向きの畑でバルバレスコで最も冷涼な区画。フランス産新バ
リックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産800本のみ造られる最も重要なワイン。
Nebbiolo
69V39 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2011
赤
750ml
3,800
〇
100%バルバレスコ村のネッビオーロのみ使用。平地の葡萄を使ったワインではなく、あくまでもバルバレスコの畑の若い樹で造られるバルバレスコのセカンドワイン的なもの。よって収量や栽培に関しても厳格にバルバレスコ
の基準が適応される。熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックを使用する。内容はバルバレスコに限りなく近いお得なワイン。
d'alba
69J44 Barbera
バルベーラ・ダルバ
Piemonte
2009
赤
750ml
3,200
〇
バルバレスコに位置する2haの畑。この区画は昔からバルベーラが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリッ
クを使用する。6ヶ月間の熟成。濃密で目の詰まったワインで、シルキーな口当たり。
d'Alba
69L01 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2009
赤
750ml
2,700
〇
モッカガッタの隠れた銘酒。これを飲んでもらえばモッカガッタのワイン造りがよく分かる。バルバレスコに位置する1.5haの畑。この区画は昔からドルチェットが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発
酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックと少し大きめの古樽を使用する。
Chardonnay
69V38 Langhe
ランゲ・シャルドネ
Piemonte
2012
白
750ml
3,400
〇
バルバレスコ村に位置する北西向きの僅か0.8haの畑。石灰質を感じさせるミネラル溢れるワインであると同時に冷涼な気候を反映しブスケットとは違う繊細さを備えている。
Chardonnay "Buschet"
69V37 Langhe
ランゲ・シャルドネ・ブスケット
Piemonte
2011
白
750ml
5,600
僅か0.7haの単一畑ブスケット。石灰質が表土に出ている。発酵段階からバリック。熟成もフランス産新バリックを使用する。樽のニュアンスはワイン全体に溶け込み違和感を感じさせない。
〇
TOP
Azienda Agricola
La Ca’nova
Barbaresco , Piemonte , Italia
ラ・カノヴァ
| 37
バルバレスコの優しさが残る数少ない蔵
農家のバルバレスコ
バ ル バ レ スコ の 丘 に
広がる12ha の畑は
科学的なものを極力
排除し、雑草が青々
と茂った健康的な畑。
山道に手製の木の看
板が掲げられている
だけで、そこがカンテ
ィーナだとは誰も気
付かない。ラ・カ・ノヴ
ァは自宅の地下部分がセラーになっている家族経営のカンティーナで
マルコ・ロッカ氏を中心に3人の兄弟で運営されている。今では珍しい
バルバレスコの土地の香を感じさせくれる数少ないカンティーナの1つ。
温度管理さえしない発酵
セラーで は この 地方
の伝統を守り、現代
的な技術は一切排除
される。例えば・・・
『発酵槽も熟成槽も
ただの容器です。ここ
では伝統的に大樽が
使われ てきて、それ
で何の不都合もない』
マルコ氏の言う通り、
発酵槽は温度管理機能も付いていないステンレスタンクのみ。熟成に
関しては3000リットル以上の大樽が並び、圧搾機も木製の昔ながらの
商品記号
ワイン
69T86 Barbaresco
バルバレスコ
もの。全く近代醸造技術を感じさせない。
電気が通っているのは照明のみ。現代
のこの地域のカンティーナには標準的
に配置されているバリックも無ければ、
ロータリーファーメンターも勿論存在し
ない。このセラーは30年前と何も変わ
らない。若い造り手ながら、ここにはバ
ルバレスコの伝統が息づいている。
伝統の畑モンテステファノ
一方で、マルコは『ワインの品質はほとんどが畑で決まる。だから僕等
は畑仕事に情熱を傾ける』と言いきる。ビオディナミにはよく知らないと
言い全く興味がないようだ。伝統と経験から判断し、勿論のことだが、
防カビには銅を使うなど科学的なものはできる限り排除している。(防カ
ビ剤は葡萄の皮を弱くするが、銅は葡萄の皮を強くする)農具も木製の
鍬や杭が使われ収穫も全て手作業。畑は自宅の周辺、丘の頂上付
近に所有。特にモンテステファノは貴重な畑で、丘の頂上に位置し、バ
ルバレスコのエリア内で最も石
灰質比率が高い畑と言われて
いる。白い粘土質に沖積物が
混ざる理想的土壌。ワインは
独特の風味を持ち、果実にチ
ョコレートのようなニュアンスも
感じさせる。タンニンは比較的
細かく、旨味に溢れている。余
韻が非常に心地よいのは上質
な酸と熟度のバランスからか。素朴で優しく柔らかい造り手そのものの
ようなワインに仕上がっている。
州
Piemonte
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
4,000
在庫
◎
自社畑のみで色々な畑のブレンド。醸造過程においてはクリュと全く同じく大樽による熟成。若い葡萄樹はランゲ・ネッビオーロに使われるので基本的には20年以上の樹を使用。透明感のある色調で適度に優しい果実味が
中心だが、旨味のある余韻はブルゴーニュを思わせる。
"Bric Mentina"
69N39 Barbaresco
バルバレスコ・ブリック・メンティーナ
Piemonte
2008
赤
750ml
4,800
〇
400ケース/年。 小さな丘の頂上にある南向きの優良畑。標高が高く、陽光の恩恵を最大限受ける。モンテステファノに比べて粘土質が強い。樹齢20~30年。バルバレスコに位置しながら霧の影響をあまり受けず、しかも
強い日差しを受けて完熟する。ワイン自体は線が細く繊細で細身な印象。若いうちは果実感が優しいながら、フィネスを感じさせる。
"Montestefano"
69176 Barbaresco
バルバレスコ・モンテステファノ
Piemonte
2004
赤
750ml
5,000 蔵出しバックヴィンテージ
〇
400ケース/年。 バルバレスコの丘の南東斜面に位置。バルバレスコで最もライムストーンの比率が高い畑と言われている畑。樹齢40~55年。石灰質土壌が強く、硬くミネラルを強く感じさせる。骨格のしっかりした伝統的ス
タイルで強固なタンニンと上質の酸に柔かな果実がバランスする。
Nebbiolo
69T87 Langhe
ランゲ・ネッビオーロ
Piemonte
2011
赤
750ml
2,800
◎
各畑の10年程度の若い樹を使う。よって全ての葡萄は急斜面の上部から収穫されたもの。平野部の水分量の多い葡萄は一切使用されていない。発酵は温度管理せずステンレスタンク。熟成はバルバレスコ同様30hlの
大樽で行う。若い樹ゆえに果実中心だが圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。年産6000本程度。
d'Alba "Loreto"
69N38 Barbera
バルベーラ・ダルバ・ロレート
Piemonte
2010
赤
750ml
2,600
〇
カノヴァ全てに共通することだが柔らかく、しなやかな質感が特徴的。飲み進むごとに葡萄本来の甘みが噛み締められるよう。余韻も長くバランスに優れたワイン。
d'Alba
69N37 Dolcetto
ドルチェット・ダルバ
Piemonte
2011
赤
750ml
まさしく地酒といった感じながらどこか優しさを感じさせる。明るい紫色で中程度の凝縮度。過度な抽出のない素直な味わいは飲み飽きることがない。
2,400
〇
TOP
Azienda Agricola
Cascina Roera
Costigliole d’Asti, Piemonte, Italia
カッシーナ・ロエラ
| 38
本物のバルベーラが生まれるサンマルティーノ
葡萄栽培家から醸造家に転向
ている。畑での仕事と
2002年、クラウディオ・ロッソとピエロ・
収穫のタイミング。そ
ネッビオーロの2人によってバルベー
して発酵技術も彼に
ラ・ダスティの中心地であるカスティリ
教わった。彼の畑は
オーレ・ダスティにカッシーナ・ロエラは
正に自然だ。僕らの
設立された。以前よりクラウディオもピ
畑も最小限の手助け
エロもワイン造りを行っていてクラウディ
だけで気候や病気へ
オ家はバルク売りが主だった60年代に、
の対応も自然にでき
この地域で始めてボトリングに踏み切っ
るようになってきた。
た一家。早くから品質重視に転換して
当然、除草剤、化学
いた。ピエロも葡萄栽培家に生まれ、 肥料、防虫剤も必要なくなった』(撒くのは銅と硫黄物のみ)畑は最高
家を継ぎ品質重視に転換させていた。 の状態になりつつある。これによってワインは葡萄の個性、畑の個性を
『職人として飲み手と自然環境に最大限配慮してワインを造る』
厳密に表現できるようになってきた。
ロレンツォ・コリーノに学んだ
リスクと隣り合わせの自然醸造
地元の住人が“本物の
バルベーラが生まれる
畑”と呼ぶ のが サンマ
ルティーノ。真南を向く
畑で粘土、砂岩、石灰
質など様々な土壌層を
持っている。ワインは濃
厚で高いアルコールを
誇るが、酸度と質感の
滑らかさによって自然な飲み口。サンマルティーノの畑のすぐ脇に住ん
でいるのがロレンツォ・コリーノ。『ロレンツォに多くのアドヴァイスをもらっ
カンティーナに入っても考え方は一緒。畑の
個性を表現する為に人為的介入は厳しく制
限される。温度管理をせずにある程度酸素
と触れ合いながらの発酵。ラッキングもでき
る限り行わない。いかなるフィルターも通さ
ない。各種添加物も使わない(SO2は瓶詰
前に極少量使用)と大きなリスクと隣り合わ
せながら信念を貫き通している。実際に20
06年は雹と天候不良による未熟果による
影響で生産量は半分以下に落ち込んだと言う。
商品記号
ワイン
州
"La Rovre"
69R93 Barbera
バルベーラ・ラ・ロヴェッレ
ヴィンテージ 色
2010
Piemonte
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,600 DOC申請なし
在庫
◎
バルベーラ100%。色々な畑から集めたキュヴェで、比較的若い樹齢のものや、収量もクリュモノにくらべればやや高めのブドウから造られる。Haあたりの収量は70~80キンタルでDOCの規定よりは低く保ちながら低価格を
実現。醗酵も熟成もセメントタンクで行うので(温度が急激に上がるのを防いでくれるから)バルベーラ種の特徴であるフレッシュな酸を保てる。
d'Asti Superiore "San Martino"
69N31 Barbera
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・マルティーノ
Piemonte
2007
赤
750ml
3,400
d'Asti Superiore "San Martino"
69W26 Barbera
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・マルティーノ
Piemonte
2008
赤
750ml
4,200
△
〇
真南を向いた特徴的な畑。粘土質、砂岩質、石灰質などさまざまなバリエーションを持つ細かな土の表層、均一でない複雑な土壌からなる畑を形成した。2,3メートル向こうはもう違う土壌、10数メートル向こうはまた違う
土壌というような場所まである。特にこの粘土質の土壌はブドウに高い糖度、際立った酸、そして強い色素(アントシアニン)をもたらし、それがワインに反映され力強く、粗野な(柔らかさに欠けるともいえる)特徴となる。かな
り急な斜面を持つ丘にある1.5haの小さな畑で、ピエモンテ人は“本当のバルベーラ”が生まれる土地と呼ぶ。
d'Asti Superiore "Cardin Selezione"
69N33 Barbera
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・カルディン・セレッツィオーネ
2006
Piemonte
赤
750ml
4,500
○
カルディンに使われる良い畑のなかでも特に樹齢の高い樹からのみ収穫される非常に収量の低いブドウをしようする。都合熟成も通常より長く寝かせる必要がある(ワインの構成要素がより複雑なためと思われる)。
Rosso "Cardin"
69N32 Vino
ヴィノ・ロッソ・カルディン
Piemonte
[2006]
赤
750ml
3,600 バルベーラ+ネッビオーロ
〇
以前から計画されていたバルベーラとネッビオーロのブレンドワインが遂にリリース。彼等のバルベーラは非常に凝縮度が高く、密度が詰まっている為、ネッビオーロを加えることでバルベーラとは全く違ったエレガンスを表現
することとなる。少しのネッビオーロがスパイスのように全体を引き締める。タンニン、酸の種類が異なることがよく解る。
Bianco "Ciapin"
69N34 Vino
ヴィノ・ビアンコ・チャピン
Piemonte
[2011]
白
750ml
2,600 シャルドネ+アルネイス+コルテーゼ
〇
Chardonnay: 60%, Arneis: 30%, Cortese: 10% 非常に可愛らしいワイン。 甘味を感じさせる香とアルネイスの引き締まった味わいは好相性。
"Le Aie"
69N35 Chardonnay
シャルドネ・レ・アイエ
Piemonte
2011
白
750ml
2,800
〇
2007
白
750ml
3,800
〇
N.V
赤
5000ml
9,800 1,500円/750ml
〇
ノーマルキュヴェだけに若いうちから華やかで開いた味わい。イタリアらしい果実感と適度な酸とミネラル。心地よいワイン。
"Le Aie" Selezione
69765 Chardonnay
シャルドネ・レ・アイエ・セレッツィオーネ
Piemonte
ロエラが造る最上級キュヴェ。ピエモンテのシャルドネでこんなにもしっかりとした輪郭を持つワインがあっただろうか。
in box≪5000ml≫
69Q28 Bag
バッグ・イン・ボックス
新入港
Piemonte
バルベーラを中心にクリュの選別された葡萄やネッビオーロなどもブレンドされた自家消費用ワインをバッグ・イン・ボックスに詰めました。現定数。
TOP
Azienda Agricola
La Raia
Alessandria, Piemonte, Italia
ラ・ライア
| 39
自然と現代技術を融合させたガヴィの理想形
理想的エコシステムとビオディナミ
2007年、イタリア国内
では38カンティーナし
か取得していない自然
環境保全認証団体デ
メテルの認証を取得。
オーナーであるジョルジ
ョ・ロッシ・カルロ氏が13
0ha もの大農園を取得
したのが2003年。以
降、ビオディナミを実践
し、古代モノココ種の麦の復活、ファッソーネ牛の放牧、栗、アカシアニ
ワトコの森、そしてワイン造りを行ってきた。近年では有機野菜の販売に
も着手。敷地内にはルドルフ・シュタイナーの提唱した自然と共生する
教育を行うシュタイナー学校も併設している。畑ではビオディナミの思
想に基づき、銅と硫黄、そしてプレパラシオンのみで栽培している。『特
別なことをしようとしている訳ではない。この地で昔から行われてきた農
業を実践し、継続していくことを目指している。有機栽培だけでなく、地
元の文化、農作物を守っていくこと。進化させていくことが重要』彼等の
新しいカンティーナはこの地の粘土と小石を使ったピセと言われる伝統
的な土壁が採用されている。
醸造技術は進化する
一方、カンティーナの中は温
度管理付ステンレスタンクが
整然と並び、グラヴィティシ
ステムの採用など最新の技
術が採用されている。『コル
テーゼ種は酸化に弱い品種。
最適のタイミングでの収穫と、
適切で迅 速な醸造が行わ
れないとコルテーゼ本来の
香は表現できない。自然に
任せた醸造とは何を意味す
るのだろう。美味しいワインを
造る為に過度に酸素と触れ
ないようにすること。香が抽
商品記号
69W20 Gavi
ガヴィ
ワイン
出しやすい温度で発酵させること。自
然な素材を使って清澄すること。こ
れらは美味しいガヴィを造る為に適
切な仕事だ』彼等は自然に育てた葡
萄を完璧な環境下で醸造し、最大
限ポテンシャルを引き出したいと考え
ている。繊細な風味が特徴のコルテ
ーゼは収穫後冷やされ、すぐに圧搾、
ステンレスタンクで18度の定温発酵。
発酵段階では酸化防止剤は使用し
ない。60日程度のシュール・リーを
経て清澄しボトリングとなる。その間、
数回のデキャンタージュ以外は酸素
と触れあうことなく、コルテーゼの繊細な香を守っている。
ガヴィの可能性
ピエモンテを代表する白ワインでありながら、近年では市場では見かけ
ることが多くないガヴィ。『コルテーゼは繊細な葡萄なので少しの醸造
の間違いによってバランス
を崩したり、個性を失った
りする。醸造上問題あるガ
ヴィが多すぎたのがガヴィ
の低迷につながった』しか
し、丁寧に造られたガヴィ
はさらりとしたミネラルに溢
れ、フラワリー。酸と甘み
のバランス感は食事を引
き立てる。更に、熟成によ
ってガヴィは生まれ変わる。隠れていたミネラルが大きく存在感を増し、
樽熟成を施したかのような濃密なワインに変化。『ガヴィ・リゼルヴァは
マドンニーナの丘の上にある樹齢60年を超す畑から、ガヴィ・ピセは標
高400m のラ・カッシネッタと呼ばれる樹齢70年を超す畑から造られ
る。樹齢の高さは凝縮感とミネラルの表現に向いていて熟成によって、
その真価を発揮する』安価なガヴィでは収量の落ちる古樹は貴重。通
常30年以下で植え替えられてしまう。コルテーゼの本当の実力は熟
成によって感じることができるのかもしれない。
州
新入港
Piemonte
ヴィンテージ 色
2012
白
サイズ
参考上代
メモ
在庫
750ml
2,800
◎
750ml
3,800 樹齢60年
○
9月中旬に手収穫。全ての葡萄はデメテルの認証を受けた畑から。ステンレスタンクで18度程度から定温発酵。3ヶ月程度シュール・リー。
Riserva
69W21 Gavi
ガヴィ・リゼルヴァ
新入港
Piemonte
2010
白
樹齢約60年の畑マンドニーナ。ステンレスタンクで発酵、澱と共に6ヶ月間ステンレスタンクで熟成。樽には一切入れていない。樽熟成したかのような厚みと香ばしい味わいは樹齢の高さとミネラル成分の多さに起因してい
る。熟成と共に独特の甘みを感じさせる。
"Pise"
69W22 Gavi
ガヴィ・ピセ
新入港
Piemonte
2011
白
750ml
5,600 樹齢70年
△
樹齢70年のラ・カシネッタ畑の葡萄100%使用。ワイン名になっているピセとはこの地方に伝わる伝統的土壁の技法を表し、カンティーナの壁も、このピセの技法で造られている。南東を向く畑からは完熟感を感じさせる素
晴らしい葡萄が収穫される。コルテーゼの可能性を追求したワイン。
TOP
Azienda. Vitivinicola
La Stoppa
Rivergaro, Emilia Romagna, Italia
ラ・ストッパ
| 40
最初の飲み頃を迎えるまで熟成“大人のワイン”
最も優れた栽培家に選出
『どういうワインを造
るかなんておかしい。
土地の個性を最大
限 に 反 映 さ せた 結
果がラ・ストッパのワ
インになる。それこ
そがラ・ストッパの個
性』ガンベロ・ロッソ
にて最も優れた栽
培家に選 出された
エレナはいつでも理
知的で信念の強さを感じさせる。広大な所有地は52ヘクタールにもお
よび、その内葡萄畑は30ha。1973年に購入した畑で現在では全て
の区画で有機栽培が徹底。敷地内には小川も流れ、飛び地になって
いる各畑は異なるミクロクリマを持っていて、それらをブレンドすることで
全体のバランスが取れるのだ。
醸造責任者ジュリオ・アルマーニ
1982年からは一切の除草剤の使用を中止。畑は木製の杭が打たれ
雑草が生い茂る。丘の上から向こう側に見える畑は除草剤で枯れ果て
た草の赤と畝の間の緑がシマ模様になっていて気味が悪い。ラ・ストッ
パの畑はルーコラ、豆類、タンポポが一面に咲き一面黄色と緑。葡萄
樹は活力がみなぎっている。昔は急斜面の畑下部では土が流され葡
萄樹ごとさらわれる事があったが、1978年以降は無耕起が採用され
雑草の根が土を固定してくれるようになった。本当に自然で緩やかな
空気が漂う。ラ・ストッパというカンティーナは現在エレナが暮らす城とと
もに100年以上前から存在していて、主にフランス品種を栽培してい
た。パンタレオーネ家が購入してから高品質ワイン造りを始め、エレナ
は2代目になる。このカンティーナを支えるもう1人の重要な人物が栽
商品記号
ワイン
培・醸造の責任者を務めるジュリオ・アル
マーニ氏。30年間、栽培・醸造に従事し、
エレナと共に品質を高めてきた。福岡正
信の考え方に賛同しているが、一方でビ
オディナミにも異議を唱える。ラ・ビアンカ
ーラのアンジョリーノ・マウレ氏ともある意
味で同調しながらも一部では激しくぶつか
る。『アンジョリーノは粘土質の畑は絶対
耕すべきだというが、僕等はそう思わない。
だって、空気の粒子というのは土の粒子
よりも格段に細かくて人間がひっくり返さなくても地底深くまで浸透する。
粘土質が完全に固まってしまうことはないんだ』
地下熟成庫で納得いくまで熟成させる
ワインは全体が丸くまとまり、決して突出するところがない。完璧にバラ
ンスし、悪いところが見つからない。しかも、飲み頃に限りなく近い状態
で出荷される。醸造
に関しては至ってシン
プル。完熟を待って
区画ごとに収穫。セメ
ントか縦型のステンレ
スタンクにて醗酵。天
然酵母のみ。特別な
温度管理もしない。ワ
インは瓶詰め後地下
セラーでゆっくりと熟
成される。味わいがこなれ、甘みが出てきてから出荷される。『私達は
グラヴネルではない。ステンレスタンクは全部捨てるというようなドラス
ティックな変革は好まない。だってまだ使えるのよ。それが地球にとっ
て良いことだとは思えない。自分達がやれることを最大限やっていく』
州
Piacentini Rosso
69H61 Colli
コッリ・ピアチェンティーニ・ロッソ
E.Romagna
Rosso
69V60 Trebbiolo
トレッビオ・ロッソ
E.Romagna
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
2009
赤
750ml
2,500
2011
赤
750ml
3,000 名称変更
メモ
在庫
△
◎
60%Barbera, 40%Bonarda 自然酵母によって発酵。味わいはバルベーラ種の強い果実と深み、伸びのある酸とボナルダ由来の優しさが融合。完璧なバランス感覚としか言いようがない。こちらは、よりラ・ストッパらしい
しみじみとした旨味を感じさせる。スティルワイン。
Rosso Barbera
69R98 Emilia
エミリア・ロッソ・バルベーラ
E.Romagna
2007
赤
750ml
3,800
〇
〇
〇
100% Barbera 何かが突出することなくこの地区のバルベーラらしい親しみやすさを残しながらもワンランク上のしっとりとした味わいを実現。
Rosso "Macchiona"10anni dopo
69V61 Emilia
エミリア・ロッソ・マッキオーナ・10アンニ・ドポ
E.Romagna
2002
赤
750ml
7,800 10年熟成/蔵出し
Rosso "Macchiona"
69R99 Emilia
エミリア・ロッソ・マッキオーナ
E.Romagna
2007
赤
750ml
4,300
50%Barbera, 50%Bonarda このワインこそがラ・ストッパらしさを最も表現しているのではないだろうか。自然酵母のみで発酵。スロヴェニア産の大樽で12ヶ月間熟成。瓶詰め後も地下セラーにて十分熟成させてからリ
リースされる。しっかりとした骨格と濃厚な果実感を持っていながらも全体が馴染んでいる。奥に厳格さというべきか、このワインの品格みたいなものが隠れているように思う。重さを感じさせない伸びやかで優美な酸と爽やか
な甘味がバランス。
Piacentini "Stoppa" Cabernet Sauvignon
69A51 Colli
コッリ・ピアチェンティーニ・ストッパ・カベルネ・ソーヴィニヨン
E.Romagna
2003
赤
750ml
5,300 蔵出しバックヴィンテージ
〇
Cabernet Sauvignon, Merlot この地区では昔から植えられていたカベルネ ソーヴィニョン及びメルローが主体。彼らにとっては地葡萄である。自然酵母のみで発酵。30日間程度のマセラシオン。バリックで14ヶ月熟成。
満足いくまで瓶熟させてからリリース。
Bianco "Ageno"
69L78 Emilia
エミリア・ビアンコ・アジェーノ
E.Romagna
2007
白
750ml
4,000
〇
60%Malvasia, 40%Ortrugo,Trebbiano 天然酵母のみで醗酵。長期マセレーション後はステンレスと木樽を併用して1年間熟成。ノンフィルター、極少量の亜硫酸を添加するのみでボトリング。黄金色の色調は濃厚な旨
味が詰まっているかのよう。紅茶、ベルガモット、ライチ、アンズ・・・複雑で濃密な香は口中を長く支配する。
del Volta Passito
69H62 Vigna
ヴィーニャ・デル・ヴォルタ・パッシート
E.Romagna
2007
甘
500ml
95%Malvasia, 5%Moscato 完璧に熟した葡萄を樹から切り離し、室内ではなく畑に置き、自然風で乾燥させることで自然なパッシートを造り上げる。
5,600 葡萄樹上で半乾燥
△
TOP
Azienda. Vitivinicola
Denavolo
Travo , Emilia Romagna , Italia
デナーヴォロ
| 41
醸造家としての挑戦『悪魔のワイン』
ヴァン・ナチュールを代表する醸造家
エミリア・ロマーニャを代表する造り手、ラ・ストッパで長く栽培・醸造を
手掛けオーナー、エレナと共にその品質の向上に努めてきたジュリオ・
アルマーニ氏。彼がラ・ストッパの名声をここまで高めたと言っても過言
ではないだろう。エミリア・ロマーニャの地品種を使った伝統的なワイン
造りで知られるラ・ストッパだけに仕事は赤ワインが中心になる。しかも、
ある程度の生産本
数をキ ープ しなが
らラ・スト ッ パの伝
統とスタイルを継
承していかなけれ
ばいけない。ジュリ
オ氏曰く『ラ・ストッ
パは大人の味わい
を持った完成され
たワインであるべき。
しかし醸造家として
は、よりアグレッシヴな挑戦がしたくなるものだ。ラ・ストッパでは、すべき
でないことを自分のワインでやっている。ラ・ストッパとは全く違う想いで
造られたワインだ』ジュリオ氏は元々農学の専門家で、ラ・ストッパでも
主に畑の管理を仕事としていた。しかし、毎年繰り返される醸造の現場
でワイン醸造を体感、学び、自然と醸造まで手掛けるようになった。今
では30年もの経験を活かし、自然なワイン造りのコンサルタントとして数
軒のカンティーナの醸造を手掛けている。彼を慕う人は多い。ラ・ストッ
パを間借りして醸造・熟成しているピノ・ネロの造り手アルベルト・アング
イソッラもその1人。フランスにおいては自然なワインに特化したコンサ
ルタントが数人存在するが、イタリアでは稀な存在。ラ・ストッパのオー
ナー、エレナは『ジュリオと私はワイン造りの哲学においては完璧といっ
てよいほどシンクロしている。彼の意見は私の意見だし、彼が求めてい
るワインの理想像は私の追い求めているものと全く同じ』と絶賛。畑の
管理から醸造、熟成まで全てをジュリオ氏に任せている。勿論重要な
決定は2人で話し合って決定するそうだが、基本的には各地、各国の
フェアや表に出て行くのはエレナの仕事で毎日のカンティーナでの仕
事の全権はジュリオ氏にあるのだ。
ラ・ストッパではできないリスクをとった攻めの醸造
ジュリオはラ・ストッパではできないことがあるのだと言う。ある程度の生
産本数をキープしながら伝統とスタイルを毎年守っていく。8名の従業
員を抱え、オーナーであるエレナの下で働いていれば、全権を任され
ているとは言え、極限まで“攻めた”ワイン造りはすべきでないのだと言
いたいのだろう。ある程度の本数を造る訳だから“多くの人に受け入れ
られる美味しさ”がなくてはいけないし、極端に人を選ぶ個性的なワイ
ンでもいけない。発酵中にステンレスタンク全てがヴィネガーになってし
商品記号
69Q29 Catavela
カタヴェラ
ワイン
まうようなことがあってもいけない。ステ
ンレスタンク1本のワイン全てを捨ててし
まう“リスク”はとれるはずもない。ラ・スト
ッパでやる以上、失敗は許されないのだ。
その点、自らのワイナリーでは“リスク”を
とれる。ワイン造りにおいて、どこまで“攻
めて”、どこまで“リスク”をとるのか。それ
がラ・ストッパでとデナーヴォロで大きく違
う。30年もの間ラ・ストッパで自然なワイ
ン造りを追求してきたジュリオ氏が自らの
思想を追い“リスク”をとり、“攻めた”ワイ
ン造り。温厚でゆったりとした雰囲気のジュリオからは想像もつかない。
破天荒で異端児的なワインに驚くはず。
嫌気的環境での長期マセラシオン
100日以上、果皮、種子ごとステンレスタンクの中で漬け込んでいる。
長期マセラシオンのワインとしては珍しくステンレスタンクで発酵させて
いる為、嫌気的な環境に置かれ還元に陥りがち、しかしこれがワインに
厳しさを与えるのだという。更に果皮とワインが触れ合っている最上部
は若干酢酸的なニュアンスを帯びるので取り除かれることが普通だが
デナーヴォロでは、これもワインに混ぜこんでいる。ここにもラ・ストッパと
の大きな違いがうかがい知れる。品種はマルヴァジーア、オルトゥルゴ、
マルサンヌ。畑はラ・ストッパから車で15分程度登ったデナーヴォロと
いう小さな町に位置する。非常に暑く乾燥した地域だが標高500m と
いう環境にあっては昼夜の寒暖差が10度以上開く。その差がワインに
フ レ ッ シ ュ さを、 畑
の強い石灰質土壌
が強烈なミネラル
感を与えている。有
機栽培、ビオディナ
ミ、自然栽培などの
呼び方に拘らず、
畑に極力負担をか
けない最小限の栽
培を心がけている。
特に葡萄樹を含めた畑の生態系本来のバランスを崩さないことに気を
使っている。その為、下草を生やしたまま(不耕起)で、栄養分が足り
なさそうに見えても簡単に施肥はしない。樹齢が高くなれば自然と収量
は減る。よって無理な剪定や摘果も必要ない。収穫の時期さえ的確な
ら凝縮した葡萄を得ることができると考えている。畑ではボルドー液以
外の一切の農薬、除草剤、防カビ剤などを用いず、徹底した自然農法
を実践。醸造時にも酸化防止剤をはじめ、いかなる添加物も使用しな
い。
州
E.Romagna
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
参考上代
750ml
2,400
メモ
在庫
11年はデナーヴォロ、ディナヴォリーノ
を造らずカタヴェラにブレンド
◎
2011年は天候不良によってディナーヴォロ及びディナヴォリーノは造らなかった。全ての葡萄を格下げしてカタヴェラ(この土地の古い呼び名)としてリリース。
69H63 Dinavolino
ディナヴォリーノ
E.Romagna
2010
白
750ml
2,800
〇
ディナーヴォロのセカンドワイン。畑の下部は土壌が水分を多く含む為、葡萄も水分を多く含んでしまう。そこで下部の水分の多い葡萄のみで造ったのがこのワイン。
69N78 Dinavolo
ディナーヴォロ
E.Romagna
2008
白
750ml
4,800
〇
マルヴァジーア、オルトゥルゴ、マルサンヌ。葡萄の皮に含まれるタンニンや香味成分をあますところなく引き出す長いマセレーションをともなう発酵は、ワインに複雑味をあたえるだけでなく、そこで抽出された複数の要素が
安定剤の役割を果たし、長い熟成を可能にする。半永久的にポジティヴな熟成を遂げてゆくワイン。発酵・熟成ともにステンレスタンクを用いるのは、フレッシュな果実味をより長く保存するため。さらに、あえて好気的な樽を
使用せず、わずかながら還元状態におくことでワインに若干の神経質さ、ナーヴァスさを与え、果実味を引き立たせることができると考えているため。
TOP
Azienda. Agricola
Ca de Noci
Reggio Emilia , Emilia Romagna , Italia
カ・デ・ノーチ
| 42
灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし
輪廻再生の象徴ノーチェ(胡桃)
ヴィットリオ氏によって60年代に植えら
れた畑をアルベルトとジョヴァンニの2
人が守り続けている。1993年から有
機栽培を実践。100%自社畑で10
0%有機栽培によって得られた地元品種のみを使用しワインを醸して
いる。アペニン山脈の麓、レッジャーノに広がる約10ha の土地に、この
地方において最も高貴な存在だと考えている“胡桃”を栽培している。
胡桃の木は、ギリシャ神話にお
いては、女性崇拝のシンボル
であり、地獄の創造と同時に輪
廻再生を象徴するものとして
登場する。彼等は胡桃の樹を
高貴な存在と考えており、ノチ
ーノ(胡桃のリキュール)の製
造は重要な仕事となっている。
葡萄はクロストロ渓谷に沿って
横たわる石と泥混じりの丘陵
地帯に約5ヘクタールの畑を
所有していて、レッジャーノ地
方で最も古い品種、スペルゴラやマルボ・ジェンティーレ、ランブルス
コ・ディ・モンテリッコ、ズガヴェッタなどの他に、現在も研究中の絶滅し
かけている地品種を栽培している。
灌漑なし、施肥なし、除草なし、SO2なし
この丘の土壌の貧しさが低収量の果実をもたらし、葡萄の個性やポテ
ンシャルを最大限に引き出している。『私達のボトルはそれぞれに唯一
の味わいをもっており、毎年、決して繰り返されることのない固有の表
情を見せてくれる。これこそがワインの楽しさであり、深さではないだろう
か』有機栽培は、カ・デ・ノーチで実践される唯一の農法。植物に与え
られるのは植物質であれ動物質であれ、有機的な物質のみ。(昔から
使用されている銅と硫黄は極小量使用)『自然をケアしていくということ
は、小さな菌類から赤ゲラ、何世紀も前からある巨木まで、すべての
商品記号
ワイン
動植物の均衡を崩さな
いような技術が重要と考
えている』彼等はワインを
造る為に必要最低限の
手助けをどのタイミングで
行うべきかだけに集中す
る。この地方では当たり
前に行われている灌漑
も行われない。施肥も一
切行われない。そして除
草もしない。しかし、畑は昆虫が有効的に色々な草木の受粉を行い、
害虫の駆除も自然の中で行われている。
ランブルスコよりもドライで食事に寄り添う
土壌は活性化し、健全な
状態を保っていると言う。
彼等のワインはその全て
で発酵からボトリングまで
酸化防止剤を添加して
いないにも関わらず安定
している(醸造過程で生
成される SO2は分析表
に現れるがその数値は1
2mg 程度と極端に少な
い)。発酵は全て自然酵母で行い、温度管理は行わない。瓶内2次発
酵時に加える酵母に関しても収穫した葡萄に付着している天然酵母を
培養して使用する。更に、通常では2次発酵時に蔗糖を加えて発酵を
促すのだが、彼等は収穫時に得たモストを低温で保管しておき、その
モストの糖分で2次発酵を開始させる。100%葡萄で造られワインなの
だ。最終的に残糖分をほとんど感じないほどに発酵しつくしたワインはラ
ンブルスコとは全く違うドライで塩っぽささえ感じさせるものに仕上がる。
色々なタイプの食事に合わせることが可能なワインだ。全てのワインは
フィルターをかけないでボトリング。
州
69T82 Sottobosco
ソットボスコ
E.Romagna
ヴィンテージ 色
2011
微赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800 SO2無添加
メモ
在庫
〇
ランブルスコ・モンテリッコ30%、ランブルスコ・グラッパロッサ30%、スガベッタ20%、マルボ・ジェンティーレ20% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。
フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。
69Q25 Querciole
クエルチョーレ
10月入港予定
E.Romagna
2011
微白
750ml
3,000 SO2無添加
〇
スペルゴラ100% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。澱と共にボトリン
グされているので若干の還元状態に陥りがちだが近年は発酵を完全に行うことでクリアしている。味わいはドライで後口に塩っぽさを感じさせる。
69W64 Nottediluna
ノッテ・ディ・ルナ
10月入港予定
E.Romagna
2011
白
750ml
4,000 SO2無添加
〇
ミュスカ40%、マルヴァジア40%、スペルゴラ20% 0.7haの小さな区画で樹齢は30年以上となっている。自然酵母で発酵。発酵期間中は果皮を漬け込んでおく。マロラクティック発酵後も酵母の死骸と共に熟成を続
け、時折混ぜこむように棒でかき混ぜる。ワインは旨みを手に入れる。
69Q26 Gheppio
ゲッピオ
E.Romagna
2007
赤
750ml
3,800 SO2無添加
〇
マルボ・ジェンティーレ60% カベルネ・ソーヴィニヨン40% 1.3haの畑。収穫後、セラーで1日冷やしてから発酵させる。酵母は100%は果皮由来の自然酵母。中程度の使い古しの樽で熟成させる。非常に強い果実感
とタンニン。10年程度の熟成も期待できる。
defratelli
69W63 Spumante
スプマンテ・デフラテッリ
10月入港予定
E.Romagna
2009
泡
750ml
6,400 SO2無添加
○
スペルゴラ100% 0.5haの小さな区画で樹齢は45年以上と、この地域では非常に高い。1次発酵も2次発酵も自然酵母のみで発酵。2次発酵時は蔗糖の代わりにモストを加えて発酵を促す。36ヶ月間酵母と共に熟成
させ1月のっ寒い時期に屋外にさらして自然の力を利用してデゴルジュマン。リキュールも一切添加しないドサージュ・ゼロ。勿論、SO2も添加しない。
TOP
Azienda. Agricola
Il Paradiso di Manfredi
Montalcino , Toscana , Italia
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
| 43
北斜面“魂”のブルネロ・ディ・モンタルチーノ
ブルネロは北側斜面から始まった
イタリアを代表するワ
インの1つであるブル
ネロ・ディ・モンタル
チーノは現在130を
超える生産者が存
在している。海外資
本も参入するなど世
界的な注目も高まっ
てきた。イル・パラデ
ィソ・ディ・マンフレデ
ィはモンタルチーノ
の街から北東に抜け
た荒れた農道沿いにある。元々ブルネロの中心地は北東斜面であり、
イル・パラディソ・ディ・マンフレディはこの北東斜面に僅か2.5ha の畑
から家族5人で年産750ケースのみの極少量生産を続けている。現
当主で元数学教師のフローリオ氏は言う。『ブルネロの本来の姿は北
側斜面にあり、その個性は南側と全く違うもの』このカンティーナは195
0年頃、先代がイ
ル・パラディソと呼ば
れる畑を購入し、1
9 6 7 年 に Baricci
等数軒の造り手と
共にモンタルチーノ
協会を設立したこと
に始まっている。以
来、畑は薬剤など
を一切排除した自
然農法が実践され、醸造に関しても伝統に則り、流行にぶれることなく
自分達のブルネロを造り続けてきた。
ている葡萄がここにはある。樹齢は平均30年で地下セラーの壁から根
が出てくるくらいに(深さ20m)地中深くまで根を伸ばしている。これによ
って2003年のような酷暑にも耐える丈夫な葡萄が育つ。栽培に関し
ても、醸造に関しても自然に任せた彼等のワインはモンタルチーノの景
色のように丸く、おおらかで優しい印象。その奥に繊細ながら深みを感
じさせてくれる。これこそがサンジョヴェーゼ・グロッソの本来の姿なのか
もしれない。
自然は人間が考えたものより偉大なものを造る
畑は7段の段々畑になっていて石灰の強い白い土壌から粘土の強い
赤い土壌まで様々。この様々な土壌の葡萄を全てアッサンブラージュ
してワインにしている。『土壌ごとに分けてワインにするなんて考えたこと
もない。人間が考えて造り出すものなんて意味が無い。天から授かっ
た畑の葡萄を完熟
させて発酵させるだ
け。魂は1つしか無
いのだから、魂を込
め た ワイ ン は 1つ し
かできないはずだし、
自然は人間以上の
ものをいつも造って
しまう』収穫は区画
ごとに完熟を待って
行う。モ スト計など
で熟度を見るので
はなく、フローリオ氏が葡萄を食べて収穫時期を決定していて2007年
に関しては列ごとに収穫をした。醗酵は伝統的に20~50hl のセメント
タンクで収穫した区画ごとに行う。時折、セメントタンクに手をあて温度
が上がりすぎた時だけ、ルモンタージュを行う。熟成は5hl~32hl の大
樽のみ。10年以上使用している古樽が中心。ある程度ワインが安定し
てきたら全てをアッサンブラージュして、更に熟成を続ける。瓶詰め直
蜂が害虫から葡萄を守ってくれる
前に極少量の SO2 を添加するが、醗酵から熟成に至るまでは一切無
義父から引き継いだフローリオ氏も先代の意思を継ぎ自然農法を実践。 添加。ワインはブルネロ・ディ・モンタルチーノ1種類のみだが最良年に
畑には色々なハーブが自生し、害虫対策にはその害虫の天敵である は一部がリゼルヴァにまわされる。また、昔からの顧客向けにブルネロ
益虫を畑に放つことで対応する。除草剤も防虫剤も使われていない。 を早くボトリングして(中身は格落ちでないブルネロ)ロッソ・ディ・モンタ
葡萄樹を支える支柱さえも木製。本当に信じられない位自然と共存し ルチーノとして出荷している。
商品記号
ワイン
di Montalcino
69Q33 Rosso
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
参考上代
750ml
5,000
メモ
ブルネロの熟成期間を
短くして出荷
在庫
△
彼等の造るワインはブルネロ・ディ・モンタルチーノ1種類のみ。しかし、昔からの顧客のリクエストでブルネロ・ディ・モンタルチーノを熟成期間を短くし、早めにボトリングすることでロッソ・ディ・モンタルチーノとして極少量だけリ
リースしている。毎年、日本への割当は360本のみ。
di Montalcino
69L59 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
Brunello di Montalcino≪1500ml≫
Toscana
2005
赤
『02とそっくりだった』
750ml
9,800 柔かく既に開き始めている
『02とそっくりだった』
柔かく既に開き始めている
Toscana
2005
赤
1500ml
di Montalcino Riserva
69Q32 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ
Toscana
2004
赤
750ml
14,000
di Montalcino Riserva≪1500ml≫
69T94 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ・マグナム
Toscana
2004
赤
1500ml
28,000
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・マグナム
最高の年だけ造られるリゼルヴァ。ブルネロ・ディ・モンタルチーノを長く樽熟成させたもので特別な畑から造られる訳ではない。しかし圧倒的存在感を持つ。
〇
△
△
△
TOP
Azienda. Agricola
Ciacci Piccolomini d’Aragona
Montalcino , Toscana , Italia
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
| 44
粘土質土壌ブルネロ・ディ・モンタルチーノの最高峰
ブルネロを代表する造り手に成長
ビッグネームが揃うブ
ルネロ・ディ・モンタル
チーノの中でその独特
の味わいと比類なき完
成度で存在感を示す
のがチャッチ・ピッコロミ
ーニ・ダラゴナ。シエナ
の南10km 程田舎道
を進んでいくとモンタル
チーノの丘がぽっかりと現れる。世界的に有名な産地のわりには飾り気
のない素朴な街並みで130を越える生産者がひしめきあう周辺のなだ
らかな丘陵部分は見渡す限り葡萄とオリーヴが占領している。更に南
に進んだモンタルチーノの南端カステルヌォーヴォにチャッチ・ピッコロ
ミーニ・ダラゴナは位置する。
(現オーナー一族)に引
き継がれ、一気に品質
志向を強めていくこととな
る。セラーは改築され最
新鋭の設備が整い、醸
造責任者にはロベルト・
チプレッソを起用した。こ
の改革後数年で最高の
評価を得て 、一気 に人
気ワイナリーの仲間入り
を果たした。現在ではジュゼッペから息子パオロと娘ルチアに引き継が
れ、醸造責任者もパオロ・ヴァッカジーニとなって、更に安定感を増し
ている。
法定基準の3/4まで抑えた収量
畑では有機栽培が実践され防虫剤、防カビ剤は勿論、除草剤も使用
しない。(一部ボルドー液、銅、硫黄化
ガレストロ土壌が広
合物は使用する)収量も厳しく制限され
がるモンタルチーノ
法定基準の3/4まで抑えられている。フ
において、ここは少
ラッグシップであるブルネロ・ディ・モンタ
し特異な土壌になっ
ルチーノ・ピアンロッソはモンタルチーノの
ている。白いガレスト
南西端に位置する単一畑ピアンロッソ
ロに赤い粘土質が
(11.6ha)100%でオルチァ川に南向
混ざりこみ 、鉄分、
きに面している。粘土と石灰が混ざりあ
マグネシウムの比率
った泥灰土壌で標高は360m。熟成は
が周りの土壌と比べ
スロヴェニア産の大樽で36ヶ月間行わ
て格段に高くなっている。この特殊な土壌がチャッチ・ピッコロミーニ・ダ れる。また2003年より新たな試みとし
ラゴナのスタイルを独特のものにしている。標高は240~360m 程度。 てIGTトスカーナ・ロッソが発売された。アテオの畑の若木を中心にサン
オルチァ川の影響もあり日中は陽光が強く、夜間は冷え込みが強い理 ジョヴェーゼ、カベルネ、メルローをアッサンブラージュ。若木ゆえに若
想的微気候となっている。チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナの歴史は いうちから開き、楽しめるが、流石に素晴らしい完熟度。チャッチ・ピッコ
古く、起源は17世紀に遡る。1985年にはジュゼッペ・ビアンキーニ ロミーニらしさを感じさせる。
赤土から生まれる濃厚な果実
商品記号
ワイン
Toscana
69R33 Rosso
ロッソ・トスカーナ
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
参考上代
メモ
2,200 アテオの若樹
750ml
在庫
○
アテオの畑の植え替えに伴い誕生したワイン。若い樹は香味成分に複雑味が少なく、単純なワインになりがちなのでアテオには向かないと判断。格下げしてテーブルワインとして販売することを決めた。将来的に樹齢が高ま
るとアテオにブレンドされる。栽培、醸造は全てアテオと同じくする。
di Montalcino
69N12 Rosso
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
Toscana
2010
赤
750ml
3,800
di Montalcino
69V26 Rosso
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
Toscana
2011
赤
750ml
4,000
△
◎
7,000
◎
このカンティーナのロッソ・ディ・モンタルチーノはブルネロとは全く違う魅力を持っている。しなやかで丸く適度な果実感が特徴。リリース後半年程度で開いてくる。
di Montalcino
69T14 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ
Toscana
2008
赤
750ml
樹齢の高まりと共に、毎年素晴らしい評価を受けるピアンロッソにも負けない評価を受けるようになってきた。標高は240-360mで赤土に石灰、砂と複雑な土壌。果実のピュアさと濃厚さが両立していることが、このワインの素
晴らしさ。若いうちは果実の凝縮感、甘さが際立っているが、熟成と共に、その奥に存在する複雑味が前面に出てくる。2007ヴィンテージはワインスペクテイター誌が選ぶ世界トップ100の第9位に選出された。
di Montalcino "Pianrosso"
69V27 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ
Toscana
2008
赤
750ml
8,600
△
モンタルチーノを代表する畑ピアンロッソ。5000年前に由来する泥灰土壌の比率が高く、理想的環境。熟成にはスラヴォニア産大樽が使われ36カ月間熟成される。
di Montalcino "Pianrosso" Riserva
69R94 Brunello
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ・リゼルヴァ
Toscana
2006
赤
750ml
Rosso "Ateo"
69R34 Sant'Antimo
サンタンティモ・ロッソ・アテオ
Toscana
2010
赤
750ml
16,000 日本割当:60本
3,200
△
〇
ブルネロとはまた違った魅力を持つサンタンティモ産。1989年という難しい年、チャッチ・ピッコロミニではブルネロの生産を取りやめた。そして、この無神論者という意味を持つアテオが誕生することとなる。
di Brunello
69G98 Grappa
グラッパ・ディ・ブルネロ
Toscana
N.V
蒸留
500ml
6,800 日本割当:60本
di Brunello"Pianrosso" Riserva
69G99 Grappa
グラッパ・ディ・ブルネロ・ピアンロッソ・リゼルヴァ
Toscana
2008
蒸留
700ml
16,000 日本割当:60本
△
△
TOP
Azienda. Agricola
Montesecondo
Chianti Classico , Toscana , Italia
モンテセコンド
| 45
アルベレッロ仕立・茎ごと発酵・アンフォラ発酵…
アルベレッロ仕立の唯一のキャンティ
1716年にキャンティの地区の境界が設定されて以来、キャンティは8
つのサブゾーンに分割された。モンテセコンドはフィレンツェから程近い
キャンティ・クラシコ・ゾーンの最北端サン・カッシャーノ・イン・ヴァル・デ
ィ・ペサに位置している。周囲を森に囲まれた自然に溢れる11ha の畑
では2001年から有機栽培を実践。2004年からはビオディナミを採
用していて、土壌は石灰質が強く出ている。炭酸カルシウムやマンガン
が豊富でサンジョヴェーゼにとって理想的土壌。樹齢は平均30年で古
い畑はヘクタールあたり3300本植樹。植替えた畑は6000本/ha の
密植。針金に支えられている樹に“自然”を感じられず、徐々に支柱を
必要としないアルベレッロ(株造り)に変更されている。これはトスカーナ
では初めての試みかもしれない。
失敗続きのビオディナミ
『畑の真中に自宅があり、子供達と生活している。子供達の健康を考
えていた時期にニコラ・ジョリーのセミナーに参加し、ビオディナミに自
然と共感した』しかし、ビオディナミへの
転換は多くの困難を伴った。2008年
はベト病にかかりほとんどの葡萄が焼け
死んでしまった。自根の野生の葡萄を
植樹し、サンジョヴェーゼを刺木した際
は30%がフィロキセラにやられたそう。
しかし、確実に葡萄樹は耐性を強めて
いて葡萄自体も強くなってきているし、
シルヴィオ本人も自然への対処の仕方
が理解できるようになってきた。醸造に
関しても色々なことを試している。マセラ
シオンの期間も毎年変わっていく。200
5年頃からは“完熟と美しい酸の確保”
の両立を強く意識し始める。それに伴って収穫時期が若干早くなって
きた。更には果実だけでなく種子、茎も熟してくれるので15%程度は
商品記号
ワイン
茎ごと発酵させるようになった。『一時期は完熟を追
い過ぎていたし、マセラシオンも長すぎたのかもしれ
ない』言葉通り、エレガントなワインに変化している。
還元的でないアンフォラ発酵
キャンティ以外で試しているのがアンフォラによる発
酵・熟成。2010ヴィンテージのロッソ・デル・ロスポは
アンフォラで発酵させたものとステンレスタンクで発酵
させたものの2種類を造っている。『カベルネでワイン
を造るならインターナショナルなものでなく、この土地
のアイデンティティを表したものにしたかった。木との
相性は悪くは無いが香を何も与えずに嫌気的な環境
にないアンフォラを試してみたかった』ワインは洗練さ
れていてボトリング前であるのにも関らず、既に完成さ
れたようなワインになっていた。酸化防止剤に関して
は『畑での自然なアプローチという点ではもっと努力をしていきたいが、
ワイン造りという点では“クリーンさ”は大切だと考えている。よって SO2
完全無添加よりも完璧な状態で消費者に届けられることの方が大切だ
と思う。勿論、添加す
る量は必要最低限で
あることは当然だけど
ね』彼のアナライズを
見ると亜硫酸の数値
は恐ろしく少ない。 来
年 か ら はト ノー か ら 大
樽での発酵に変わる
予定。毎年劇的に進
化していくシルヴィオの
ワイン。よりエレガントで透明感のあるワインに向かっているようだ。
州
Toscano
69R81 Rosso
ロッソ・トスカーノ
Toscana
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
2,600 サンジョヴェーゼ100%
◎
△
◎
△
100%Sangiovese 畑はキャンティ・クラシコに位置。中身はキャンティ・クラシコだが、手軽な価格を実現する為あえてデクラッセして販売している。
Classico
69R82 Chianti
キャンティ・クラシコ
Classico
69V55 Chianti
キャンティ・クラシコ
新入港
Classico≪1500ml≫
69J48 Chianti
キャンティ・クラシコ・マグナム
Toscana
2010
赤
750ml
2,800 300本のみ
Toscana
2011
赤
750ml
3,400
Toscana
2008
赤
1500ml
7,200
Sangiovese 80 %, Canaiolo 15 %, Colorino 5 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。以前は完熟に拘り、マセラシオンの期間もできる限り長くとっていたが、近年では完熟とフレッシュ酸とのバランスを重
視している。マセラシオンも以前よりは短く設定。
del Rospo
69K70 Rosso
ロッソ・デル・ロスポ
del Rospo
69V54 Rosso
ロッソ・デル・ロスポ
新入港
Toscana
2010
赤
750ml
3,600 ステンレス
Toscana
2011
赤
750ml
3,800 ステンレス
〇
〇
Cabernet Sauvignon, Petit Verdot 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。一部バリック熟成。カベルネらしい凝縮感を持ちながら完璧に熟したなめらかな質感。青臭さは一切無い。
一方、過熟したニュアンスもなく健全な葡萄を感じさせる。
in Anfora "TIN"
69R83 Saingiovese
サンジョヴェーゼ・イン・アンフォラ・ティン
Toscana
2011
赤
750ml
5,600 アンフォラ
in Anfora "TIN"≪1500ml≫
69R84 Saingiovese
サンジョヴェーゼ・イン・アンフォラ・ティン
Toscana
2011
赤
1500ml
11,000 アンフォラ
〇
〇
キャンティは法規制上アンフォラは使用できない為、サンジョヴェーゼ単体でアンフォラ発酵・熟成で造ったがテーブルワインとしてリリース。TINはアラビア語で粘土を表す。サンジョヴェーゼのピュアさを表現する為に最も適し
た発酵容器がアンフォラであるとの判断に至った。
TOP
Azienda Agricola
Azienda Agricola
Livernano
Casalvento
Radda in Chianti , Toscana , Italia
リヴェルナーノ
| 46
カサルヴェント
キャンティ・クラシコ最高峰のコストパフォーマンス
ラッダ・イン・キャンティのエレガンス
トスカーナ中心部
ラッダ・イン・キャ
ンティの街から少
し離れた高台に
カンティーナはあ
る。キャンティ地
区は日本でもお
馴染みの造り手
が多く、イタリアを
代表する生産地
と言って間違いないだろう。そのキャンティ地区でラッダ・イン・キャンテ
ィは特に標高の高い地区。日照量は多いが気温は相対的に低く、なだ
らかなトスカーナにおいて若干強い傾斜になっている。標高は約650
m。よって最も繊細でエレガントなワインを産むと言われる。キャンティ
本来の伸びやかな酸、ジュヴレ・シャンベルタンのような梅や鉄のニュ
アンス、そしてトスカーナの豊富な太陽を感じさせるふくよかさ。
畑に撒かれた石が葡萄を完熟させる
独特な姿勢を貫くリヴェルナーノは90
年以降続いていたカンティーナの改築
を完成させた。(リヴェルナーノとカサル
ヴェントは同じ醸造所)グラヴィティシス
テム、完全温度管理のセラーなどの導
入によって更に完成度を上げている。
醸造責任者及び栽培管理者は両ブラ
ンドともステファノ・キオッチョリ氏。(彼
と初めて契約したのがリヴェルナーノ)
ステファノ氏は畑を完璧に知り尽くして
いるよう。『僕にとっての良いワインとは
土地の個性を表現できているワインの
商品記号
ワイン
Classico "Livernano"
69R95 Chianti
キャンティ・クラシコ
こと』と言う通り、週に1度は畑を回り葡萄を完熟
に導くことに全力を傾ける。『完熟した葡萄を最
適のタイミングで収穫できれば、ここの土地は必
ず最高の結果、ワインを生み出してくれる。そうい
うポテンシャルを持っている』畑には葡萄を完熟
させる為の1つの試みとして手のひら大の石が撒
かれている。これによって適度な温度が保たれ
るという。
純血という名のサンジョヴェーゼ
93年にワイン造りを開始して以来、各評価誌で高い評価を得続けてい
ることで既に証明されている。トップ・キュヴェのリヴェルナーノは97年
以降3年連続の3ビッケーレを始め、ヴェロネッリ、エスプレッソ他でも最
高評価。プロ・サングエはサンジョヴェーゼ100%のワインの中で毎年
最高の評価を得ている1つの完成型と言ってよい。そして特筆すべき
はベースとなるキャンティの品質の高さである。年産1000ケースとい
う決して少なくない生産量にも拘らず、凝縮した果実が素直に出ていて
好感が持てる。別ブランドのカサルヴェントはカベルネの品質の高さを
活かして20%ブレンドしたキャンティで濃厚だが、何処かリヴェルナーノ
のエスプリを感じさせる。驚く
べきコストパフォーマンスを誇
る。ヤヌスはカベルネ・ソーヴ
ィニヨン100%。圧倒的な凝
縮感と豊富なタンニン分。熟
成によってその個性を発揮
するだろう大きなワインになっ
ている。リヴェルナーノとは全
く違う個性を感じて欲しい。
生産量が少なく、イタリア国内ではリストランテ・エノテカ・ピンキオーリが
買い占めていた経緯もあって、ほとんど手に入ることのないワインであっ
た。
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
3,000
在庫
◎
80%Sangiovese, 20%Merlot ラッダ・イン・キャンティの街の郊外、真南を向く畑。冷涼な気候だがメルローも含めて完熟する。しなやかで上品でありながら中程度の凝縮度と骨格が素晴らしいバランスをとっている。エ
チェットからは想像できない実力派。
Classico "Casalvento"
69P71 Chianti
キャンティ・クラシコ・カサルヴェント
Toscana
2009
赤
750ml
3,000
◎
80%Sangiovese, 20% Cabernet Sauvignon リヴェルナーノのカベルネの状態が素晴らしかった為、これを活かすべく力強いキャンティを造り出した。畑、醸造は全てリヴェルナーノと同じくする。カベルネ由来の骨格と太
い果実感が支配する。高いコストパフォーマンス。
69K67 Livernano
リヴェルナーノ
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
△
700ケース/年産 Merlot, Cabernet S, Cabernet F, Sangiovese 9月末に完熟を待ってメルローを収穫。10月以降順次他の葡萄を手摘み。ヘクタールあたり30hl程度にまで収量を制限した贅沢な造り。葡萄を完熟させること
に執着しているだけに非常に濃厚なエキス。皮からのタンニン分も豊富。余韻も長く太いもの。
Sangue
69K66 Puro
プーロ・サングエ
Toscana
2007
赤
750ml
6,800 サンジョヴェーゼ100%
△
400ケース/年産 100%Sangiovese サンジョヴェーゼの1つの完成形。7,000本の密殖。カベルネ等に比べて繊細で気難しい品種と言われるだけに栽培にも醸造にも最も気を使うワイン。収量もヘクタールあたり30hl程度にまで
おさえる。雑味を出さない為にピシャージュは一切行わないでルモンタージュのみ。リヴェルナーノに比べてより細身で繊細。伸びのある酸味は嫌味がなく綺麗。
69N48 Janus"Casalvento"
ヤヌス・カサルヴェント
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
100%Cabernet Sauvignon リヴェルナーノとは違いどっしりとした果実味を持つ。 圧倒的な凝縮度。若いうちは硬く冷たい印象。極少量のみ生産。近年評価が上がっていて、今後が楽しみなワイン。
〇
TOP
Podere
Le Cinciole
Panzano in Chianti , Toscana , Italia
レ・チンチョレ
| 47
最もエレガントでしなやかなキャンティ・クラシコ
パンツァーノ・イン・キャンティ最高評価
『キャンティ地区で最も健康的な畑の1つ』と言われるレ・チンチョレの
畑。キャンティ・クラシコの中心部に位置し、シエナからもフィレンツェか
らも30km の距離にあるパンツァーノ。キャンティの山と呼ばれる緩や
かな丘に囲まれたクラ
シコ・エリアの中心で標
高は450m から470m
と高め。ガレストロと言
われる土壌が中心のキ
ャンティ・クラシコにおい
て粘土比率が高く(保
水性に優れる)、砂、石
灰のバランスが取れて
いることで近年注目の産地となっている。10年以上に渡って土壌を元
気にする努力を続けてきたと言う畑は1畝ごとに年一回だけ下草が刈り
込まれる以外は基本的には何もしない。1年間下草は生えっぱなしに
され、下草と共に大麦などの豆類が植えられている。下草や大麦は1
m 程度根を伸ばし、土壌にミクロの穴をあけ、土壌に酸素を供給、ミミ
ズなど色々な虫も生息するようになる。また、下草自体が緑肥となり、
豆類は土壌に窒素を与え、葡萄樹の成長を促してくれる。『畑は随分
と元気になって有機肥料すらほとんど必要としないくらいになった』
2年間熟成自家製コンポストのみ
畑は青々とした下草で満たされ、歩けばぐっと沈み込むほどの柔らかな
土。土壌が疲れてしまった場合のみ、ウムスと呼ばれる自家製の培養
土を畑に撒く。(市販のものは
何が入っているか分からないの
で培養土さえも自家製。剪定し
た枝や葉に馬糞などを極少量
加えて2年以上かけてゆっくりと
発酵、熟成させたものを使用)
ほぼ全ての畑は南西を向き、
上部にはサンジョヴェーゼが植
えられ、日没時に一番先に日
陰になる比較的冷涼な畑にはカベルネやシラーが植えられている。密
商品記号
ワイン
Toscana
69U76 Rosato
ロザート・トスカーナ
植の効果と痩せた土壌、剪定によってベースのキャンティでも1つの樹
から1200g 程度の葡萄しか収穫しない(平均的には3000g/樹と言
われる)。更にカマライオーネに使われるカベルネは1つの樹から500
g(2房程度)の収穫と異常なまでの低収量となっている。カマライオー
ネを除いて全てのワインはセメントタンクで発酵。
野生酵母を元気に活動させる酸素供給
発酵は野生酵母のみで3~4週間。野生酵母のみでゆっくりと発酵す
ることは極めて重要。このゆっくりとした発酵の初期段階で色々な要素
が抽出される。『野生酵母のみでのゆっくりとした発酵は完璧な果実で
ないと不可能。もし未熟な果実であれば青いタンニンやえぐみが抽出さ
れてしまう』カマライオーネは使い古しのトノーを立てて側面を取り外し
開放発酵桶として使用、
ピシャージュを繰り返し、
酸素を与えながら発酵を
行う。全てのワインはマロ
ラクティック終了後に軽く
デキャンタージュし、粗い
酵母の死骸などを取り除
き、細かいオリとは接触さ
せておく。オリは酸素を吸
収する効能があるので天然の酸化防止の役割を果たしながらオリ特有
の旨味をワインに与えてくれる。そして彼等が最も重要視するのが『健
康的な酵母』。発酵初期の段階で酸素をある程度供給してあげること
で酵母が元気に活動できるようにすることが重要。酵母が不健康な状
態で残り続けるとバクテリアの影響等で嫌な香が出ることがあるのだ。
『チンチョレらしい独自の個性をワインに与える為には自然な畑環境は
勿論、醸造も自然であるべきだと考えている。そうでないとテロワールの
表現にはならないからね』決して特異で奇抜なワインではないが、キャ
ンティにもカベルネにも、全てのワインにチンチョレのスタイルが表現さ
れている。果実の濃度の奥に隠れたミネラルの強さや酸の質の高さ。
ここ数年で大きく進化を遂げ、イタリア国内でも注目を集めているのは1
0年以上の土壌改良と醸造テクニックに頼らない毎年の経験値からく
る適切な醸造スキルの高さによるものなのだ。
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2012
ロゼ
サイズ
参考上代
メモ
在庫
750ml
2,400 自家消費用
〇
〇
◎
Sangiovese サラッソ(セニエ)方式によるロゼ。破砕してすぐにジュースのみを発酵させるロゼで自家消費用として少量造っているもの。
Classico "Le Cinciole"
69P03 Chianti
キャンティ・クラシコ・レ・チンチオーレ
Toscana
2009
赤
750ml
2,800 Wine Advocate 91p
Classico "Le Cinciole"
69U74 Chianti
キャンティ・クラシコ・レ・チンチオーレ
Toscana
2010
赤
750ml
2,800
98% Sangiovese, 2 % Canaiolo セメントタンク(イノックスは便利だが酸素を供給してくれないので使用しない)で野生酵母で3-4週間かけてゆっくり発酵(この期間はマセレーションと同じ効果)しオリと共に熟成。発酵の
初期段階では空気が必要なのでタンクの下から液体を全て取り出し上から戻す(デレスタージュ)ことによって空気により多く触れさせる。
Classico Riserva "Petresco"
69F43 Chianti
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ペトレスコ
Toscana
2007
赤
750ml
5,200
Classico Riserva "Petresco"
69U75 Chianti
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ペトレスコ
Toscana
2008
赤
750ml
5,800
〇
〇
Sangioveseのみ。 収穫前の葡萄の状態を見て最高の区画のサンジョヴェーゼを厳選する。区画は年によって異なるがほぼ毎年一番標高の高い畑が選ばれる。醸造はベースのキャンティと同じだが、熟成は2-3年使用
したバリックで12ヶ月間行う。
69F42 Camalaione
カマライオーネ
Toscana
2005
赤
750ml
6,500
69P04 Camalaione
カマライオーネ
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
△
○
Cabernet Sauvignon 70%, Syrah 15%,Merlot 15% トノーをたてて開放桶として発酵。櫂入れで酸素供給。容量が小さいので温度が上がらないので温度管理は必要ない。マロラクティックからはバリック(70%新樽)。
移し変える前に軽くデキャンタージュ。粗い酵母のみ沈殿させるが、細かい酵母の死骸は一緒に詰める。シュールリー状態で時々樽を揺らして攪拌。細かい酵母の死骸は酸素を吸収するので自然の酸化防止剤となる(こ
れが一番大切)し、オリの中には旨味もあるのでその為にも細かいオリはワインと接触させておく。マロ終了後にオリ引きしてバリックにつめて18ヶ月熟成。
TOP
Azienda. Agricola
Frascole
Chianti Rufina , Toscana , Italia
フラスコレ
| 48
最も標高の高い畑から生まれるキャンティ
キャンティ・クラシコ以上のポテンシャル
『キャンティ・クラシコはキャ
ンティより優れているの
か?』総面積8500ha とい
う広大なキャンティ・クラシ
コ。イメージ的にキャンティ・
クラシコが上位のように認
識されているかもしれない。
現にキャンティ・クラシコで
は伝統的に行われてきた
白葡萄品種のブレンドを20
06年より法的に規制する
など、高品質化に向けて動
いているし、法定熟成期間も7ヶ月長い。比べてみるとキ ャンティ
DOCG は一部の量産品と藁苞ボトルに代表される低価格キャンティに
よって低品質イメージが拭えずにいる。そんなキャンティ地区の7つの
ソットゾーナの1つ、総面積800ha と非常に小さいキャンティ・ルフィナ
を質で牽引するのがフラスコレ。『大きく違うのが標高だ。キャンティ・ク
ラシコが200~300m 程度なのに対してフラスコレの標高は500m 以
上。2倍の高さに位置する。ワインはたっぷりの陽光と昼夜の寒暖差に
よって強靭な酸と骨
格を手に入れる』(オ
ーナー・エンリコ・リッ
ピ)外国資本が入り、
世界に向けたワイン造
りが行われるキャンテ
ィ・クラシコに対して1/
10程度の小さな田舎
の産地ルフィナのワイ
ンは良くも悪くも田舎
っぽく素朴な美味しさを感じさせてくれる。
ジュリオ・ガンベッリ、そしてオルネライア
醸造責任者はフェデリコ・スタデリーニ氏。オルネライアの前醸造担当
者であり、ポッジオ・ディ・ソットでジュリオ・ガンベッリと共に働いていた
ベテラン。フラスコレの品質を一気に高めた大きな要因となっている。
『パッソ・デル・ブラリオーネ(1600m 級の山)とムジェッロ丘がぶつか
る場所であるフラスコレの畑は特殊だ。急斜面の中で唯一、扇状に広
がったこの畑は朝日を一番に受ける畑でありながら、日が沈む直前ま
商品記号
ワイン
Rosso "Bitornino"
69W17 Toscana
トスカーナ・ロッソ・ビトルニノ
で日光を浴びる。標高
は520m で土壌的に
はシスト土壌が中心。
この土壌はパンツァー
ノと酷似しているがパン
ツァーノより砂質が強く、
地中深くまでいかない
と水分を貯める粘土
質が存在しない。葡萄
樹はより厳しい環境で
地中深くまで根を伸ばさなくてはならない』(フェデリコ・スタデリーニ)畑
では一切の化学薬品は不使用。銅と硫黄のみで対応している。醸造
に関しては2006年まで使用していたステンレスタンクでの発酵を中止
し、徐々に小型のセメントタンクでの発酵に切り替えている。『発酵は糖
分も酵母も加えずに、自然酵母のみで行う。ステンレスタンクは発酵期
間が短くなってしまうので個性が出難いと感じた。今では区画ごとに小
さなセメントタンクで発酵・熟成させることでその区画の個性を以前より
強く感じられるようになってきた』硬くなりがちなルフィナだが、年に数回、
タンクを移し替え、酸素に触れさせることによって徐々に花開いていく。
年に数回の移し替えを行い、最後にアッサンブラージュしてボトリング。
新たな挑戦と自由な発想
彼等は古い区画のカ
ナイオーロやコロリーノ
を活かしながら、新しく
条件の良い畑を細かく
買い足している。色々
な条件の畑の葡萄を
ブレンドすることで全体
のバランスを取ってい
くのだと言う。更に白ワ
インも2種類造り始め
ていて、15時間のみの軽いマセラシオンによる伝統的トレビアーノと遅
摘みした葡萄を35日間マセラシオンした長期マセラシオンのトレビアー
ノも完成させた。伝統的手法によるヴィンサントも素晴らしい。自然酵母
のみ。酸化防止剤もフィルターも不使用。発酵は自然に任せて完全に
発酵が終了するのを待つだけだと言う。『奇抜なワインを造ることが目
的ではない。あくまでもバランス力があり、ルフィナの個性を表現するワ
インに拘っていきたい』
州
新入港Toscana
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,400 最も古い畑
在庫
◎
85%サンジョヴェーゼ、10%カナイオーロ、5%トレビアーノとマルヴァジア 平均樹齢40年以上の畑。全ての葡萄はキャンティ・ルフィナのエリアから。ステンレスタンクで発酵。マロラクティックからセメントタンクで発酵。キャン
ティより短い熟成期間でリリース。自然酵母のみ。
Rufina "Frascole"
69W18 Chianti
キャンティ・ルフィナ・フラスコーレ
新入港Toscana
2010
赤
750ml
2,800
◎
95%サンジョヴェーゼ、5%コロリーノ 標高400mから500mの畑。平均樹齢は35年。発酵は基本的にセメントタンクで行う。何種類かのサンジョヴェーゼのクローンを混植。2ヶ月間のマセラシオン。セメントタンクと木樽で熟
成。熟成中に何度か移し替えを行い酸素と触れさせることで開かせる。
Rufina "Frascole" Riserva
69W19 Chianti
キャンティ・ルフィナ・フラスコーレ・リゼルヴァ
新入港Toscana
2009
赤
750ml
4,600 標高500mの畑
〇
95%サンジョヴェーゼ、5%コロリーノ 標高400mから500mの畑。2000年に植樹した若い畑だが7500本/haの密植。サンジョヴェーゼはF9 , CH 22; Tin 10, Tin 50のクローンが混植されている。14ヶ月程度古バリックで熟成
後、セメントタンクで落ち着かせてからボトリング。
TOP
Fattoria di
Bacchereto“Terre a Mano”
Carmignano , Toscana , Italia
バッケレート“テッレ・ア・マーノ”
| 49
手造りの大地(テッレ・ア・マーノ)と呼ばれる畑
カルミニャーノ唯一のビオディナミ
ニコラ・ジョリーに刺
激を受けビオディナ
ミに転向する造り手
は多くいるし、ビオデ
ィナミが販促ツール
のように扱われてい
ることも多々ある。ビ
オディナミの誠実な
イメージは昔の話の
ような気もするが、こ
ういうワインと出会ってしまうとビオディナミの力を信じたくなってしまう。
カルミニャーノの街から西に3km、プラートにあるモンタルバーノの丘に
ファットリア・ディ・バッケレートは位置する。トスカーナらしい緩やかな丘
に手つかずの自然が残って
いる。所有面積は150ha。
内葡萄畑はたった8ha で6
0ha はオリーヴ畑。そして9
0ha の森林を残し自然環
境を維持している。現当主
はロセッラ・ベンチーニ。彼
女はニコラ・ジョリーの講演やイタリアの然派ワインのグループ“Triple
A”に参加することで徐々にビオディナミに、無理のない自然なワイン造
りに引かれていった。彼女は蜂蜜と干し無花果も作っている。
薬剤の代りに豆類を畑に植えた
畑では有機栽培が実践されていて、科学肥料はほとんど使用しない。
(農薬はボルドー液のみ。殺虫剤や除草剤なども使わない)薬剤の代
わりに緑肥・豆類を植えある程度育ったら浅く耕し、その枯れ草を畑に
撒きっぱなしにすることによって豊かな土壌と強く生命力に溢れる葡萄
樹をつくると共に、土壌からの過剰な水分蒸発を防ぎ、ここ何年かで深
刻化している暑さによる旱魃からも守っている。収穫は全て手作業。1
房ごと1果実ごとに選別する。醗酵はセメントタンクで葡萄果実に着く自
然酵母のみ。醗酵時は温度管理もしない。自然に任せた醗酵過程は
マロラクティック醗酵時も、何も足さないし、何も引かない。勿論、醗酵
時のSO2添加もなし。アリエ産のトノー(350l)で18ヶ月熟成し、フィル
ターをかけずに瓶詰め。
出来上がったワインはカル
ミニャーノとしては異例の
凝縮感と大ぶりで強烈なタ
ンニンに支配されている。
サンジョヴェーゼらしい繊
細な酸 も感 じられ るが濃
密な果実味とタンニンに隠
れてしまう。しかし、抜栓か
ら2時間を経過すると徐々
に、そのしなやかなボディと杏のニュアンスや黒胡椒などのスパイス香、
更に動物的な香も出てきて複雑味を感じさせる。余韻も非常に長く、
飲み手を引きつける。ファットリア・アンブラの出し汁のようなしみじみと
した主張しすぎない旨
味とは正反対で力強く、
存在感の強いワイン。
一度飲めば忘れられ
な い 。現 在 の 考 え 方
に基づいたワイン造り
に転換したのは2002
年から。ロセッラによる
と、こうした自分達 の
哲学の変化が目に見
えて現れたのは葡萄の樹と従業員の健康だと言う。『葡萄樹はより強く、
丈夫になってきた。従業員は薬剤にまみれて仕事をしなくてすむように
なった。これによって真の意味で嘘のない、身体に悪いものが何一つ
入っていない健康
なワインを消費者に
届けることができる
ことを実感した。消
費者にとって良いこ
とを信じて続けてい
けば、いずれ自分
達に何らかの形で
戻ってくるだろう』バ
ッケレートにおけるビオディナミはスタイルや売り文句ではなく、嘘のな
いワイン造りに欠かせない信念であり、道しるべのようだ。
カルミニャーノとしては異例の凝縮感
商品記号
ワイン
"Terre a Mano"
69V09 Carmignano
カルミニャーノ
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
参考上代
750ml
メモ
4,600
在庫
〇
東、南-南東向き 5haが1975年、 2ha が1993年、 1haが2003年に植えたもの 品種:サンジョヴェーゼ75%、カナイオーロ・ネーロ10%、カベルネ・ソーヴィニョン15% 年間生産量:13000本 収穫:だいたい10月第1週に
サンジョヴェーゼとカナイオーロ・ネーロ、カベルネは2週目くらい 醗酵:伝統的なセメントタンクで野生酵母による醗酵、約15日間熟成:18ヶ月 アリエ産のオーク樽(350リットルのトノー)
"Terre a Mano" Bianco
69N03 Sassocarlo
サッソカルロ・テッレ・ア・マーノ・ビアンコ
Toscana
2008
白
750ml
4,000 遅摘み辛口仕上げ
〇
6,500
△
10月中旬まで収穫を遅らせたトレッビアーノ80%とマルヴァージア20%のブレンド。5日間程度のマセラシオン。非常に濃厚な旨味、粘度。300本のみの入港。
Santo di Carmignano
69N04 Vin
ヴィンサント・ディ・カルミニャーノ
Toscana
2001
甘
375ml
TOP
Fattoria
Ambra
Carmignano, Toscana, Italia
アンブラ
| 50
カルミニャーノの最も重要なカンティーナ
最小のDOCG“カルミニャーノ”
1975年にキャンティ・モ
ンタルバーノから切り離さ
れたカルミニャーノ。歴史
的には13世紀より高品
質ワインの生産地として
認識されており、1716年、
コジモ3世の指示により生
産地域、収量や流通まで
もが厳しく制限された。同
年イタリアで最初の生産
地呼称に指定され、当時は貴族のワインとして重宝されていたのだそう。
その影響もあり、現在でもイタリア最小のDOCGエリアとなっている。生
産者は10軒程度と非常に小さなもの。
熟成ポテンシャルは高いが、ブルネロと比べれば大きなワインではない
し、タンニン量も少なく、チャーミングなワイン。特にアンブラのスタイル
は“力強さ”よりも“フィネス”の表現に長けている。
サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
ファットリア・アンブラは1955年に設立。20ha の畑から年産6000ケ
ースのワインを造っている。オーナーであり醸造責任者ジュゼッペはト
スカーナの他のカンティーナの醸造コンサルタントとしても活躍していて
トスカーナらしいおおらかでゆったりとした味わいには定評がある。単一
畑毎に4種類のカルミニャーノを造っている。最も重要なクリュがサン
タ・クリスティーナ・イン・ピッリ。最も石灰岩比率が高い畑でストラクチャ
ーのはっきりしたワインが生まれる。砂質比率が高く、小石とガレストロ
主体の畑がモンテフォルティー
ニ。骨格ではサンタ・クリスティ
ーナ・イン・ピッリに劣るが華や
“力強さ”よりも“フィネス”
かさ、優しさでは群を抜く。最も
キャンティは75%以上
標高の高い畑がモンタルビオロ。
のサンジョヴェーゼ比率
ガレストロ主体で若干の赤い粘
が求められるのに対して、
土質が混じる土壌から比類な
カルミニャーノでは50%
きエレガントなワインが生まれる。
以上のサンジョヴェーゼ
この畑は1985年から熟成期
にカベルネ、シラー、メ
間を延ばしリゼルヴァとなった。
ルローなどのフランス品 (フレンチバリック熟成)もう1つのリゼルヴァがエルツァーナ。粘土とガレ
種。更にマンモロ、コロリ ストロが半分程度の比率のリッチな土壌。パワフルで濃密、目の詰まっ
ーノなどの地品種のブレ たワインを生む。もう1つ面白いのがトレビアーノ。飾らない素朴なワイン。
ンドが認められている。『カベルネは僕等にとってはフランス品種という 比較的遅めの完熟したトレビアーノから蜜のようなワインが出来上がる。
よりも昔からある地元の品種』と当主ジュゼッペが言うように昔からブレ トスカーナの昔ながらのスタイルのトレビアーノは今や貴重な存在と言
ンドされている。ワインはキャンティよりも黒果実系のリッチさが現れる。 える。
商品記号
ワイン
Reale
69W35 Barco
バルコ・レアーレ
州
Toscana
新入港
ヴィンテージ 色
2012
サイズ
参考上代
メモ
在庫
赤
750ml
2,400
△
赤
750ml
2,600 砂質
○
2,800 粘土+ガレストロ
◎
比較的シンプルなワイン。ガレストロ土壌が主だが粘土質の強い畑など多岐にわたる。ステンレスタンク醗酵。仏産トノーで8ヶ月熟成。
"Montefortini"
69P74 Carmignano
カルミニャーノ・モンテフォルティーニ
Toscana
2009
砂質比率が高く、小石とガレストロ主体の畑がモンテフォルティーニ。骨格ではサンタ・クリスティーナ・イン・ピッリに劣るが華やかさ、優しさでは群を抜く。
"S.Cristina in Pilli"
69R75 Carmignano
カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
Toscana
2009
赤
750ml
アンブラを代表するワイン。カルミニャーノらしさをよく表しているワインで最も人気。平均樹齢30年。ライムストーン比率が非常に高い4haの畑。ワインはミネラル感が反映され、ストラクチャーがはっきりする。50%トノー、
50%小樽で12ヶ月熟成。
Riserva "Elzana"
69K36 Carmignano
カルミニャーノ・リゼルヴァ・エルツァーナ
Toscana
2007
赤
750ml
4,000 粘土質
○
Sangiovese90% Cabernet sauvignon10% 1haの畑から年産400ケースのみ生産。12ヶ月バリック熟成。カベルネをブレンドすることにより凝縮感の強いワインに仕上がっていてタンニンも豊富。
Riserva "Montalbiolo"
69K37 Carmignano
カルミニャーノ・リゼルヴァ・モンタルビオーロ
Toscana
2007
赤
750ml
4,000 石灰質
〇
最も標高の高い畑がモンタルビオロ。ガレストロ主体で若干の赤い粘土質が混じる土壌から比類なきエレガントなワインが生まれる。この畑は1985年から熟成期間を延ばしリゼルヴァとなった。
100% "S.Cristina in Pilli" すみれ
69W37 Sangiovese
サンジョヴェーゼ 100%・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ・すみれ
Toscana
新入港
2011
赤
750ml
3,000 100%サンジョヴェーゼ
○
カルミニャーノでは法規上カベルネなどのブレンドが義務付けられている。しかし年々、サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリのサンジョヴェーゼの樹齢が高まり状態が良くなるにつれサンジョヴェーゼのみでも十分に個性を発揮
できることに気付く。そこで、日本向けにサンジョヴェーゼのみで実験的に造ったのがこのワイン。
69R76 Trebbiano
トレッビアーノ
Toscana
2011
白
750ml
2,200
69W36 Trebbiano
トレッビアーノ
Toscana
新入港
2012
白
750ml
2,400
△
◎
33年樹。ステンレスタンクで醗酵、熟成。南向き斜面に位置する畑からよく熟したトレビアーノを収穫。バランスの取れたテーブルワインで、今では珍しい昔っぽいトスカーナワイン。
Santo di Carmignano
69997 Vin
ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ
Trebbiano90% San Colombano10% 収穫後3月まで陰干し。スロヴェニア産の中樽で熟成6年間。
Toscana
2002
甘
375ml
5,600
△
TOP
Cantine
Dei
Montepulciano, Toscana, Italia
デイ
| 51
最も高貴なトスカーナを造る“カテリーナ・デイ”
家族用に造ったワインに魅了された
1964年、現在の当
主カテリーナのお爺
さんであるアリブラン
ド・デイが“ボッソー
ナ”を購入し、葡萄を
植えた のが、 このカ
ンティーナの始まり。
ボッソーナは古くから、
その土壌の複雑性と、
すり鉢状になった丘
陵地である為に水は
けの良さ、日照量の多さを得ることから、この地域では最良の畑の1つ
と言われていた。その後、1973年は“ボッソーナ”とは違う個性である
畑“マルティエーナ“と糸杉に囲まれた別荘を購入(この別荘が現在の
デイのカンティーナとなっている)。当時は葡萄の段階で販売していた
が、1985年、1樽だけ家族用にワインを造ったのだそう。『素晴らしか
った。友人のセラーを
借りてシンプルに発
酵させたワインであっ
たが、想像以上の味
わいで、一気に魅了
されてしまった』/ガリ
レオ・デイ(カテリーナ
の父)こうしてデイはワ
イン造りを開始。199
1年にはそれまで歌
手として活動していた
娘カテリーナが現場に復帰。更に品質を高めている。『私達のやりたい
事は単純なことなの。モンテプルチャーノの中でも特に優れたテロワー
ルを最大限に活かすこと。それだけ』/カテリーナ・デイ
トスカーナのポムロール
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノはトスカーナのポムロールと称
されることがある。若いうちから柔らかく肉厚。硬さはなく、丸さ、ヴェル
ヴェットのような質感がポムロールを連想させるのだろう。『本当に良い
ワインは若いうちから飲める。果実の力がみなぎり主張する。熟成と共
商品記号
ワイン
最良の畑“ボッソーナ”
最も重要な畑はボッソーナ。彼等の起源と
も言える畑でリゼルヴァを造る畑だ。最も標
高が高く、トスカーナと言うよりはピエモンテ
のような急斜面。水はけが良いので葡萄
粒は小さく、日照量は多いので果皮は厚い。
岩盤が地中20m に通っていて2003年の
ような酷暑でも岩盤の上には水が貯まって
いる為、葡萄が焼けることはなかった。黄
色がかった粘土質に小石や化石が混じる。
また、年間を通してウンブリアとの州境の湖からの冷涼な風が吹き抜け
る為、カビの発生率が低く、昼夜の温度差によって酸度も落ちることが
ない。もう1つの重要な畑マルティエーナ。ボッソーナより粘土が強く、
小石や岩の含有率は低い。グレーがかった表土はねっとりと重く湿度
を持っている。石灰比率は低く、標高も低くなる。この畑は柔らかいタン
ニンと滑らか
な質感をワイ
ンに与えてく
れる。最もヴ
ィーノ・ノビレ・
ディ・モンテ
プルチャーノ
らしさを感じ
させる畑。全
ての畑は有
機栽培を実
践。除草剤
は一切使用
しない。基本
的には有機肥料も与えないで、空豆などを植えることで窒素を補給す
る。下草を年に1回、掻き込むことで土壌はストレスを感じないのだそう。
州
di Montepulciano
69P05 Rosso
ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ
di Montepulciano
69V56 Rosso
ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ
に妖艶さを増していくが果実の力は失わな
い』キャンティにもブルネロにもないヴィー
ノ・ノビレの個性だ。
新入港
Toscana
Toscana
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
2010
赤
750ml
2,400
2011
赤
750ml
3,000
メモ
在庫
◎
◎
セカンドワインのような立ち位置だが、マルティエーナの葡萄が中心になっている。各畑の下部の少し水分が多くなってしまう区画や若い樹が使われる。樹齢の高まりと共に、年々レベルが上がっていてお買い得なワインに
なってきた。香の立ち上りはヴィーノ・ノビレ以上で楽しめる。
Nobile di Montepulciano
69T20 Vino
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ
Toscana
2009
赤
750ml
3,600
◎
まさにポムロールのような柔らかい果実、口中ではヴェルヴェットのような質感で滑らか。若いうちから全てのバランスが取れているのが、このワインの素晴らしさ。色々な畑のブレンドで、それぞれの畑の個性を合わせることで
バランスを取っている。赤身肉との相性は最高。
Nobile di Montepulciano Riserva"Bossona"
69T19 Vino
ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ・リゼルヴァ・ボッソーナ
Toscana
2007
赤
750ml
6,000
△
最も重要な畑。最も標高が高く、急斜面。水はけが良いので葡萄粒は小さく、日照量は多いので果皮は厚い。岩盤が地中20mに通っていて2003年のような酷暑でも岩盤の上には水が貯まっている為、葡萄が焼けること
はなかった。黄色がかった粘土質に小石や化石が混じる。
Catharina
69V58 Sancta
サンタ・カタリーナ
新入港
Toscana
2009
赤
750ml
7,200
di Martiena
69V57 Bianco
ビアンコ・ディ・マルティエーナ
新入港
Toscana
2012
白
750ml
3,000
50%Trebbiano, 40%Malvasia, 10%Grechetto 樹齢40年の畑。
△
◎
TOP
Azienda Agricola
Santa 10
Siena, Toscana, Italia
サンタ・ディエチ
| 52
子供が遊べる安全な畑から生まれるシエナのワイン
シエナに残っていた古い畑を再生
トスカーナの中心
に位置するキャン
ティ地区。そのす
ぐ南の歴史ある街
シエナの郊外に
位置するのがサン
タ10。シエナに5
軒ほどしか残って
いないカンティー
ナのうちの1つで1.
5ha の葡萄畑と4
80本のオリーヴ
の樹を含む8ha の土地を所有していて生産量は500ケースのみという
極々小さな造り手。オーナーであるジャンニ・マッソーネは会計士とし
て生計を立てながらワイン造りに没頭し始める。シエナから近いコッリ・
セネージの友人であるパーチナのステファノ、ジョヴァンナ夫妻の指導
もあって自然な栽培・自然な醸造へ傾倒していくこととなる。
畑での自然に対するリス
ペクト同様、中世の小さ
い塔を修理した小さなセ
ラーの中でもシエナの自
然を活かすべく、出きる
限り人為的介入を排除し
たワイン造りを目指してい
る。テロワールの表現に
は向かないので培養酵
母は一切使用しない。葡
萄畑に住む自然酵母のみ。フィルターもかけない。ボトリング時の電動
ポンプまで不使用とし、栽培、収穫、醸造、ボトリングまで全工程を人
間の手によってのみ行っている。
エチケットに込められた想い
『母親から葡萄畑と中世の小さい塔を相続し、葡萄畑を整備。塔の地
下の部屋を修復していたら、そこはその昔ワイン貯蔵庫であったことが
判明した。その時このワイン造りという私の夢の選択は正しかったと確
信した』現在、ジャンニ・マッソーネ本人は会計士とワイン造りの両立。
キャンティにはないトゥーフォ土壌
奥様は大学の数学教師を辞め、自宅で小さなアグリツーリズモを経営
『シエナの黄色い土“トゥーフ
することでジャンニのワイン造りの夢を支えている。そんな家族を象徴し
ォ”の畑を理解することから
ているのが特徴的なエチケット。『家族の生活の象徴である“家”と人生
始め、祖父母の時代のワイ
とワイン造りの象徴
ン醸造方法を研究し、実践
である“樹”。4つの
している』(ジャンニ・マッソ
葉は家族4人を表
ーネ)土壌は火山噴火に由
しています。生活と
来する凝灰岩と砂を多く含
ワイン造りを通して
む特徴的な構成でキャンテ
家族が成長していく
ィ地区には存在しない土壌。
ことをイメージして
元々50年以上も放置され
います』彼のワイン
ていた葡萄畑は荒れ放題
は既に驚くべき品
であったが土壌自体は健全
質に到達している
性を保っていた。2003年、
が、まだまだ樹齢の
高品質なワインを造る為に一部を植え替え、2007年よりワイン造りを 低さなど未熟な要素が多い。しかし、彼のワインには中心にしっかりと上
始める。子供達と共に畑近くで生活していることもあり、農薬や殺虫剤、 質な酸の美味しさが存在している。樹齢が高まるのと共に、より複雑な
防カビ剤などを一切使用していない。そして、パーチナに倣って無施肥 ワインへと進化するはずだ。進化するジャンニの仕事と高まっていく樹
の自然農法を実践している。『畑では毎日、飼い犬と子供達が遊んで 齢によるワインの成熟が楽しみでたまらない。
いるが、薬品を使用していないので何の心配もない。最高の遊び場だ』
商品記号
ワイン
Subito
69T16 Santa
サンタ・スビト
州
Toscana
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
3,200
在庫
○
Sangiovese 20%, Canaiolo 20%, Ciliegiolo 20%, Colorino 20%, Trebbiano 20% サンタ10と全く同じ畑の若い樹を使ったセカンドワイン。柔らかく若いうちから楽しめる。サンタ10に比べるとシリアスさに欠けるが料理と
の相性は素晴らしい。
10
69K61 Santa
サンタ・ディエチ
Toscana
2008
赤
750ml
4,800
10
69T15 Santa
サンタ・ディエチ
Toscana
2009
赤
750ml
4,800
10 ≪1500ml≫
69K60 Santa
サンタ・ディエチ・マグナム
Toscana
2007
赤
1500ml
Sangiovese 60%, Petit verdot 20%, Cabernet Sauvignon 20%
10,000 ファーストヴィンテージ
△
○
△
TOP
Azienda. Agricola
Palazzone
Orvieto, Umbria, Italia
パラッツォーネ
| 53
5種類の品種をブレンドした伝統ワイン
造り手は25人しか存在しない
実はオルヴィエートの造り手は25人しか
存在しない。しかし市場には500種類以
上のオルヴィエートが存在する。これこそ
がオルヴィエートの評判を落とした大きな
原因なのだ。葡萄を栽培し、ワインに仕上
げた段階でワインを買い取るボトラー(80
社もあるのだそう)が色々なエチケットを貼
って大量にスーパーマーケットなどに販売
していた為、オルヴィエートは安ワインの
代名詞のような扱いになってしまった。
『お陰で2500年続いている伝統的オル
ヴィエートの評判は損なわれた。そして、
今そこから抜け出す為にオルヴィエートで
流行しているのがカベルネやメルローへの植え替えだ。オルヴィエート
の造り手として最も愚かな行為だ。悲しいことだよ』実はオルヴィエート
の歴史は古く2500年前、エトルリア人の時代に遡る。『海底が火山の
噴火によって隆起した土壌でアルジッラとコンカの混合土壌。粘度が
高く、保水力がある。この暑いウンブリアでもオルヴィエートの葡萄はこ
の土壌のお陰で焼けない』
空豆を植えた緑の畑
60年代後半に父親がパラッツォーネ荘園を購入、70年に葡萄を植
樹、74年から葡萄の販売を開始、70年代後半には自家消費用ワイ
ンを造り始めたが販売はしていなかった。84年に父親の亡くなったのを
機に本格的にワイン造りを開始した。当時は5種類の葡萄を混植して
いたが、2000年には殆ど畑を植替え、区画毎に品種を分けて植えて
いる。『品種毎に病気への耐性も違うし、熟すタイミングも違うので今で
は分けて栽培し、品種毎に発酵させ、ブレンドしてから熟成させている。
商品記号
ワイン
Bianco Umbria
69R72 Dubini
ドゥビニ・ビアンコ・ウンブリア
密植率も1500本
/ha から5000本/ha
へ変更した』畑では
ボルドー液以外の薬
剤は使用されない。
肥料も撒く事は無い。
畝 の 間 に空 豆を 植
えることで窒素を補
給。同時に急斜面
の畑の表土が流さ
れるのも防いでいるのだそう。畑は標高250~300m でほぼ北側を向
いている。暑いウンブリアでは北側斜面の方が葡萄がゆっくり熟すので
高品質な葡萄が収穫できるのだそう。
グレケットがワインの骨
5種類の葡萄品種は18ha のば
らばらに散った畑、それぞれの
土壌個性に合わせて植えられ
ている。勿論、品種も土壌も違
うので熟度が違ってしまう。そこ
が多品種ブレンドワインの難しい
ところだが、最高のタイミングで
収穫できれば、それぞれの品種個性が独特の複雑味を表現し、バラ
ンスしてくれるのだそう。『プロカニコはワインの肉でグレケットは骨。マル
ヴァジアは香を与えてくれるし、ヴェルデッロはアルコールとボリューム
を、ドゥルペッジォは酸を与えてくれる』ジョヴァンニ曰く、このブレンドや
収穫時期は長年の経験しかないのだと言う。『醸造面では空気圧での
ソフトプレスと発酵期間の長さを意識している』
州
Umbria
ヴィンテージ 色
サイズ
白
750ml
2011
参考上代
メモ
在庫
1,800
◎
△
◎
◎
Procanico, Verdello, Grechetto, Malvasia, Drupeggioのブレンド。圧倒的なコストパフォーマンスでありながら熟成にも耐えるしっかりとした骨格。
Classico "Terre Vineate"
69N71 Orvieto
オルヴィエート・クラシコ・テッレ・ヴィナーテ
Umbria
2011
白
750ml
2,600 3Bicchiere/Gambero R
Classico "Terre Vineate"
69V95 Orvieto
オルヴィエート・クラシコ・テッレ・ヴィナーテ
Umbria
2012
白
750ml
2,700 スクリューキャップ
Classico "Terre Vineate" Superiore
69V22 Orvieto
オルヴィエート・クラシコ・テッレ・ヴィナーテ・スペリオーレ
Umbria
2012
白
750ml
2,800 コルク
50%Procanico, 20%Grechetto, 30%Verdello, Drupeggio, Malvasia オリヴィエートらしさを表現するに最高の畑。収穫量はオリヴィエート平均の2/3程度にまで制限。収穫は全て手作業で行われる。土壌は沖積層と粘土層が
複雑に入り混じる。標高は210-340m。醗酵は房ごと、できるかぎり優しくプレスして20度以下で醗酵。ステンレスタンクのみで熟成。
Classico Superiore "Campo del Guardiano"
69V94 Orvieto
オルヴィエート・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・デル・ガルディアーノ
Umbria
2011
白
750ml
4,200
〇
50%Procanico, 25%Grechetto, 25%Verdello, Drupeggio, Malvasia 標高260mのCampo del Guardianoという単一畑から造られる。複雑な土壌で10mごとに地質が変わる。600ケースのみの生産。10月初めまで収穫
を遅らせることによって例外的な深みを持つに至る。オリヴィエート最高の畑の1つ。
Grechetto
69T92 Grek
グレック・グレケット
Umbria
2011
白
750ml
2,500
〇
3,000
○
Grechetto100% ウンブリアで歴史を持つグレケットの原種100% 果皮が厚く酸度も糖度も高いのが特徴。ステンレスタンクで非常に繊細で個性的に仕上がっている。
Spiaggia Viognier
69R71 L'Ultima
ルルティマ・スピアッジャ・ヴィオニエ
Umbria
2011
白
750ml
100%Viognier 1991年に高密植で植樹されたヴィオニエ100% 8月後半から9月に収穫、冷却後バリック醗酵、バリック熟成。イタリアで最も完成度の高いヴィオニエと言える。
"Piviere"
69T91 Sangiovese
サンジョヴェーゼ・ピヴィエレ
Umbria
2010
赤
750ml
3,600
Nobile Umbria Bianco
69K05 Muffa
ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ
Umbria
2007
甘
375ml
6,800 ソーヴィニヨンの貴腐
100%Sauvignon Blanc 樹齢の古いソーヴィニヨンを遅摘みして造られる貴腐ワイン。ウンブリア最高のデザートワインとしてイタリア国内のリストランテで人気を得ている。
△
△
TOP
Cantina dei
Colli Amerini
Pfornole di Amelia , Umbria , Italia
コッリ・アメリーニ
| 54
ウンブリア・トラットリアの定番ワイン
地元で人気の協同組合
イタリアの中央部ウンブ
リアの南端に位置する
注目の D.O.C コッリ・ア
メリーニ地区。その中央
部に位置する1975年
設立の革新的な生産
者協同組合がカンティ
ーナ・デイ・コッリ・アメリ
ーニ。実は今日、イタリ
ア国内でもウンブリアワ
インの人気が異常に高まっている。理由は明らかだ。葡萄造りにおいて
潜在的なポテンシャルを持つ土地であるのと同時に、醸造技術の近
代化、更には葡萄畑の改良が進んだことも重なってコッリ・アメリーニ地
区のワイン造りは大きく進化している。中でも、この5年間で確実に進歩
を遂げ、ウンブリアの D.O.C の中でも群を抜いて高いコストパフォーマン
スを誇るに至っているのがこの共同組合。
アッティリオ・パーリによる醸造
醸造責任者には
アッティリオ・パー
リ氏。言うまでもな
いが、古典派ブル
ネッロのトップサル
ヴィオーニ。リコル
マやペルカルロを
産する人気ワイナ
リー、サン・ジュス
ト・ア・レンテンナ
ーノ。サグランティ
ーノの雄、アルナルド・カプライ。更にはガッティナーラの伝統派アントニ
オロなどを表舞台へと押し上げた名醸造コンサルタントだ。彼の主導の
下、葡萄栽培から醸造に至るまで実験、研究が進められた。中でも特
筆すべきは『品種個性を表現するワイン造り』という観点のもとに①品
種個性に合った畑の選出(土壌、標高等)と②独自性の強いクローン
の選出、③品種に合った仕立てと植樹率への変更であろう。ワインは
確実に上品さを増している。低価格帯のワインをいくつも試飲していると
葡萄品種由来の香や味わいの表現やテロワールの個性といったものよ
りも、高級感であったり、味わいのボリューム感、アタックの強さ、甘さ、
商品記号
ワイン
dei Salici "Trebbiano"
69704 Poggio
ポッジォ・デイ・サリーチ・トレビアーノ
アルコールの
高さに趣きを
おいたものが
多いことに驚か
される。化粧を
施し、どこの国
のワインだか、
何の葡萄だか
分からないワイ
ンが多く不満を感じずにはいられなかった。しかし、カンティーナ・コッリ・
アメリーニの全てのワインはシンプルながら、その透き通った果実感と
豊富なミネラルが共通して存在していて、非常に繊細で伸びやかな酸
がある。このバランス感はある意味現代的で上品。ワインラヴァーが楽
しめるデイリーワインではないだろうか。
飲み飽きしないことが最も大切
ポッジオ・ディ・サリーチ・サンジョヴェーゼはウンブリア(アメリア地区、ナ
ルニ地区)のサンジョヴェーゼ100%。活き活きとした酸と適度な熟度
を感じさせる。スミレの香、熟した黒スグリに適度の山苺。丸いタンニン
は心地よい。ポッジオ・ディ・サリーチ・トレビアーノはアルヴィアーノ地区
産のトレビアーノ種で蜂蜜のように熟した香ながら柑橘系の爽やかな酸
を感じさせ引き締まった味わい。香草のような残り香と若干の苦味と塩
っぽさが口中を引き締める。どちら
も無駄な化粧が一切なく、背伸び
をしない素直な造りで飲み飽きさ
せない。ワインが主張しすぎるので
はなく、本当の意味で食事と寄り
添うワイン。
リーファー輸送デイリーワイン
“5リットルボトル”
日本に輸入されている参考上代1
000円前後のワインは間違いなく
全てドライコンテナで運ばれている。
甲板の上に置かれ、赤道を2回越
えて日本に到着したワインがフレッシュ感を保てるはずがない。特に低
価格ワインは壊れやすく繊細。低価格ワインこそ輸送と保管状態が重
要なのではないだろうか。テラヴェールでは容量を5リットルとすることで、
この価格でも海上は勿論、イタリア国内、日本国内、倉庫もリーファー
輸送を実現。(750ml に換算すれば参考上代910円)
州
Umbria
ヴィンテージ 色
N.V
白
サイズ
参考上代
750ml
メモ
在庫
◎
1,400
標高320mを越すアルヴィアーノ産。仕立はコルドン・スペロナート植樹率は4000本/haで平均樹齢は20年。発酵はステンレスタンクで温度管理をしながら発酵。マロラクティックは行わない。
dei Salici "Sangiovese"
69705 Poggio
ポッジオ・デイ・サリーチ・サンジョヴェーゼ
Umbria
N.V
赤
750ml
標高320mを越すアルメリア, ナルニ産。仕立はコルドン・スペロナートで植樹率は 4000本/ha。平均樹齢:は20年。収穫は10月初旬。発酵はステンレスタンク。
da Tavola ≪5000ml≫
69D44 Bianco
ビアンコ・ダ・ターヴォラ
Umbria
N.V
白
5000ml
◎
1,400
現在庫終了次第
終売
6,000 現地直売用5Lボトル
◎
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消費用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という安
さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
da Tavola ≪5000ml≫
69D45 Rosso
ロッソ・ダ・ターヴォラ
Umbria
N.V
赤
5000ml
6,000 現地直売用5Lボトル
◎
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消費用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という安
さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
TOP
Fattoria
Milziade Antano
Montefalco, Umbria, Italia
ミルツィアデ・アンタノ
| 55
サグランティーノの本来の姿を今に伝える
自宅地下のセラーで醸す
元々、サグランティーノはパッシート
(甘口)用品種として植えられていた。
高い糖度を持っているがタンニンが豊
富で気難しい品種である為、陰干しし
甘く飲みやすくしていたのだろう。セッ
コ(辛口)が造られるようになったのは
80年代後半と歴史は浅い。90年代
に入るとアルナルド・カプライが現代
風にアレンジしたサグランティーノ・デ
ィ・モンテファルコを造り人気を獲得。
サグランティーノの知名度は一気に
高まり、多くの生産者がセッコを造り始めた。モンテファルコから1km ほ
ど北西の丘、ベヴァーニャという町に位置するミルツィアデ・アンタノ。モ
ンテファルコの老舗のワイナリーであり、ウンブリアには何処にでもある
極普通の農家。何も特別なことはない。元々は小作人として働いてい
たが、現当主フランチェスコの父ミルツィアデが1969年に30ヘクター
ルの土地を購入。ワイン造りとキアーナ牛の放牧を始めることとなる。1
975年、モンテファルコ・ロッソとサグランティーノ・パッシートを醸造開
始、80年代にはサグランティーノ・セッコの生産も始め、ボトリングまで
行うようになった。
2軒しか残っていない昔ながらのサグランティーノ
サグランティーノは90年代のブームで随分と世界基準の味わいに近
づいたのかもしれない。しか
し、本来のサグランティーノ
の滋味溢れる野性味を素
直に楽しめる機会は確実に
減ったと言える。世界中で
ウンブリアの極一部でしか
表現することができないサ
グランティーノというワインの
個性、圧倒的存在感は今、
途絶えようとしているのだ。『今では本物のサグランティーノは少なくな
った。僕が知る限りサグランティーノを真剣に追求しているのは他にア
商品記号
ワイン
ンタノしかいないよ』と語るのはジャン・ピエロ氏(サグランティーノの第一
人者パオロ・ベアのオーナー兼醸造責任者)。パオロ・ベアのワインにも
感じるが、アンタノのワインは
強さの中に柔らかく成熟した
果実を持っている。大きく強
いワインでありながら、しっとり
として上品な質感。フランチ
ェスコ氏曰く、『粗野で荒っぽ
く無作法な喰えない奴』とい
うサングランティーノ。『女性
と同じでゆっくり時間をかけて
熟成することによって丸く、上品にまとまり、成熟した色気を放つように
なる』のだそう。豊富なタンニンと黒胡椒や鉄、丁子、ジュニパーベリー
のニュアンス。押し寄せるような濃厚な果実。若いうちはアタックの強さ
に奥が感じられないが、時間と共に花開きサグランティーノにしかない
個性を感じさせる。『最近のフルーティーでドリンカブルなサグランティ
ーノには全く興味がない。長期の熟成に耐えうる、がっしりした体躯のワ
イン、この地の伝統的ワインを造るんだ』
父親と同じことを続けていくだけ
彼の父親がそうであったように昔から普通に行われてきたワイン造りを
毎年繰り返す。ワイン作りは土壌から始まり、畑での葡萄樹のケアがク
オリティーを左右するという父
親の教えの通り、フランチェス
コは生活の大半を畑で過ごし
ている。手作業で収穫した完
熟した果実をセメントタンクで
温度管理もせずに、自然酵母
のみで発酵、木樽での熟成。
いかなるフィルターも通さずボ
トリングされることとなる。尊敬
する父親は3年前に亡くなっ
た。現在ワイナリーは40ha、うちブドウ畑は12ha。弟のファブリツィオと
2人で畑仕事のほとんどをこなし、醸造に関してはフランチェスコ本人
が1人で行っている。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Rosso
69K72 Montefalco
モンテファルコ・ロッソ
Umbria
2009
赤
750ml
3,800
Rosso
69V28 Montefalco
モンテファルコ・ロッソ
Umbria
2010
赤
750ml
4,600
メモ
在庫
△
〇
Sangiovese 70%, Sagrantino 15%,Merlot 15% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母のみでステンレスタン
クで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。18ヶ月間大樽で熟成させる。非常にデリケートなワイン。サグランティーノの荒々しいタンニンは十分に存在するが割り
と早いうちから飲める。
Rosso Riserva
69K73 Montefalco
モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ
Umbria
2008
赤
750ml
5,500
Rosso Riserva
69V29 Montefalco
モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ
Umbria
2009
赤
750ml
6,000
△
〇
Sangiovese 85%, Sagrantino 10%,Merlot,Cabernet Sauvignon 5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母
のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らかさ
を増していく。年間3000本のみの生産。
di Montefalco
69K74 Sagrantino
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ
Umbria
2007
赤
750ml
7,000
di Montefalco
69V30 Sagrantino
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ
Umbria
2009
赤
750ml
8,000
△
〇
Sagrantino 100% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限
の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らかで妖艶な独特の世界が広がる。年間6000本のみの
生産。今や見かけることの少なくなった古典的なサグランティーノ。
TOP
Azienda Agricola
Giovanni Terenzi
Serrone, Lazio, Italia
ジョヴァンニ・テレンツィ
| 56
廃れていくチェサネーゼ・ダッフィレ種
ラッツィオ州唯一の D.O.C.G
2008年5月、ラッツィオ州で初めての D.O.C.G に認定されたのがチ
ェサネーゼ・デル・ピッリオ。このチェサネーゼ・デル・ピッリオを代表する
造り手で D.O.C.G 昇格に尽力したのがジョヴァンニ・テレンツィ氏。19
53年に設立された家族のみで運営されるカンティーナであるジョヴァ
ンニ・テレンツィのオーナーだ。チェサネーゼの品種個性を最も素直に
表現している造り手としてイタリア国内での評価を年々高めている。『こ
こに生まれて、この畑と共に生
きてきた。チェサネーゼ・ダッフィ
レの素晴らしさと、品種としての
気難しさは良く理解している。だ
からこそ、素直なチェサネーゼ・
デル・ピッリオを造りたいんだ』
(アルマンド) ローマの南約50
km のラ・フォルマ-セッローネ
にカンティーナは位置する。歴
史的に見てもローマ時代からチ
ェサネーゼの中心産地とされて
きた地域で、現在に至っても最
もしっかりとした偉大なチェサネ
ーゼが生まれる地域と言われて
いる。所有畑は12ha。息子アルマンドを中心に家族4人で手作業での
畑のケアと醸造、ボトリング、販売までをこなしている。
チェサネーゼ・ダッフィレ
ローマ時代から栽培されている
歴史ある葡萄品種チェサネー
ゼ。以前は識別されてなかった
が、現在では2種類の亜種が存
在することが解っている。チェサ
ネーゼ・コムーネ種はこの地域
以外のカンパーニャでも栽培さ
れていて、樹勢が強く、沢山の
果実を収穫できることから多くの
造り手に採用されていて、現在
の主流。一方、ジョヴァンニ・テレンツィが主に栽培しているのはチェサ
ネーゼ・ダッフィレ種。果実は小さく果皮は厚い、密集していて病気に
商品記号
ワイン
del Frusinate "Villa Santa"
69U71 Passerina
パッセリーナ・デル・フルシナーテ・ヴィラ・サンタ
州
Lazio
弱い。気難しい性格で収量も少ないこと
から、減少傾向にあり、限られた産地、
限られた造り手にしか栽培されていない。
『チェサネーゼ・ダッフィレは気難しい品
種だ。気候、土壌の影響を受けやすく、
収穫の最適なタイミングも短い。サンジョ
ヴェーゼやピノ・ネロのようだ。大切なの
は適切な環境の畑に植えることだ。ここ
はローマ時代からチェサネーゼ・ダッフィ
レが栽培されてきた。この土地にはチェ
サネーゼ・ダッフィレが適合するのであっ
てカベルネやメルローではないんだ』(ア
ルマンド) 紫がかった濃い色調、豊富
なタンニンと繊細で細く長く残る酸味。チェリー香とシナモン、胡椒のよ
うなスパイス香もこの品種の個性。すっきりとした独特の硬質感は豊富
なミネラルに支えられている証拠であり、他の品種と明らかに違う個性
を味わうことができる。
2つの産地“ピッリオ”と“オレヴァアノ”
『毎日、畑に出て葡萄をケアし、健康に暮らしていけることが何より幸せ
だと思っている。周りの自然環境に気を配りながら配慮し、感謝する。
畑にも出ないで醸造だけを
するような仕事は好きでは
ない。だから僕等は100%
自社葡萄しか使わない』
彼等はチェサネーゼ・デル・
ピッリオの他にピッリオから1
0km ほど離れた海岸寄りの
オレヴァノにも畑を所有し、
チェサネーゼ・ダッフィレを
栽培している。今や有名に
なったピッリオが骨格のある
しっかりとしたチェサネーゼだとするとオレヴァノは、より小さな産地で冷
涼。造り手も6人ほどしか存在しない。ワインはアロマに優れ、より細く繊
細な果実。酸は活き活きと主張している。熟成ポテンシャルや力強さ
ではピッリオが優勢ではあるが、繊細で華やかな味わいは日々の食卓
で活躍してくれる。
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
2,600
メモ
在庫
◎
100%パッセリーナ。セッローネ地区の土壌は程よく混ざり合った粘土質と砂質、石灰質土壌、乾燥した地域で標高は380m。手摘み収穫後、ソフトプレス、温度管理下(約18℃)で約20日アルコール発酵、ステンレスタン
クで約6カ月熟成、瓶熟成約3カ月を経て出荷。
di Olevano Romano "Colle San Quirico"
69U72 Cesanese
チェサネーゼ・ディ・オレヴァノ・ロマーノ・サン・クイリコ
Lazio
2011
赤
750ml
2,600
〇
チェサネーゼ・ダッフィレにチェサネーゼ・コムーネをブレンド。手摘み収穫後、ソフトプレス、温度管理下でのマセレーション約12日、約20日間のゆっくりとアルコール発酵後、ステンレスタンク熟成。 ヴェロブラと比べると軽
やかで華やかな香が若いうちから開いている。
del Piglio "Velobra"
69U70 Cesanese
チェサネーゼ・デル・ピリオ・ヴェロブラ
Lazio
2010
赤
750ml
2,900
〇
90%チェザネーゼ・ダッフィレ, 10%サンジョヴェーゼ。1962年植樹。手摘み収穫後、ソフトプレス、温度管理下でのマセレーション約7日、約20日間のゆっくりとアルコール発酵後、ステンレスタンクで12カ月熟成。 瓶熟
成は約4カ月。熟成したプルーンやさくらんぼ、香辛料の香。力強い果実を味わえる。
TOP
Azienda Agricola Fattoria
La Monacesca
Matelica, Marche, Italia
ラ・モナチェスカ
| 57
最も熟成する地白品種ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
海のヴェルディッキオと山のヴェルディッキオ
元々塩田だった畑はミネラル分豊か
カステリ・ディ・イエ
ジに比べて認知度
の低いマテリカ。し
かし、意外にもカス
テリ・ディ・イエジよ
りも歴史は古い。ま
た、熟成という観
点から見ると数段
上のポテンシャル
を持っている。リゼ
ルヴァ“ミルム”は
15年~20年以上の熟成に耐えるもので、熟成と共にリースリングのよ
うなペトロール香をまとう。地理的にはアドリア海から海洋性気候の影
響を大きく受けるカステリ・ディ・イエジに比べ、60km 内陸に入ったマ
テリカは山に囲まれ内陸性の気候となっていて標高も400~500m と
高く冷涼。湿気を含んだ
海風の影響は山々に完
全に遮断されている為に
ほとんど受けない。同じ
ヴェルディッキオ種でも
全く違った環境。優れた
ワインでありながら産地
の規模が非常に小さいこ
と、山々に囲まれ陸の孤
島となる物流条件の悪さがマテリカワインの普及を妨げてきた。当主ア
ルド・チフォラ氏はマテリカの塩分を感じさせる程のミネラル感と高い酸
度に可能性を感じ、マテリカの育成に努めてきた。モナチェスカのワイ
ンは透明感溢れる造りながらも豊かな表情を持つ。小高い丘の頂上
部にカンティーナを構え、そのまわりに畑が広がっている。南西にはヴ
ェルディッキオとサンジョヴェーゼ。北西にはシャルドネとメルローが植
えられている。27ha の畑は平均35年以上とヴェルディッキオにしては
樹齢が高く、ベースとなるヴェルディッキオでさえ樹齢30年以上の樹
が半分以上となっている。
特筆すべきは豊富なミネラルを含んだ土壌。元々塩田であった関係で
表面は灰色がかった粘土質が覆っているが、地中深くにミネラルに富
む土壌が厚く続いて
いて複雑な構成。
高い樹齢から密度
の高さを、複雑な土
壌から味わいの深
みを、南向き斜面
から強い果実感を。
そして、比較的冷涼
で昼夜の温度差の
大きさから高い酸度
を得ている。まさにヴェルディッキオにとって最高の条件が揃っている
畑と言える。醸造に関しては非常にシンプル。ヴェルディッキオは勿論、
シャルドネに関しても品種由来の香を最大限表現したいとの理由で一
切の木を排除。発酵から熟成に至るまで4000リットル以上の大型の
ステンレスタンクで完結する。冷涼な気候な為10月の初め頃まで完
熟を待ち、収穫は人間の手を使って行う。選別と同時に極めて軽いプ
レスをかけて発酵槽へ。(この時点での SO2は添加しない)その後20
度以下で15日程度の発酵を行う。
商品記号
ワイン
di Matelica
69S93 Verdicchio
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
4ヴィンテージをブレンドした“ミルム・20アンニ”
ミルムは10月の最終週まで収穫を遅らせたリゼルヴァ。限界まで樹の
上で熟させることで豊かな厚みとエキゾチックな香を得る。2008年マ
テリカは好天に恵まれ、アルド
は勿論ミルムの生産を決めた。
出来上がったミルムはアルドの
期待を大きく上回るものであっ
たことに加え、ファーストヴィン
テージから20周年ということも
あり、最初で最後のミルム20アンニという記念ワインを造ることとなった。
20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年である2000
年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。
州
Marche
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,800
在庫
◎
ベースのワインながら全て手収穫。半分が30年以上の古樹、半分が6年程度の若樹となっている。時間が経つにつれ丸くとろりとした質感とリースリングのような香が出てくる。発酵から熟成まで全てステンレスタンク。低温醗酵で葡
萄本来の香を損なわないよう細心の注意を払う。酸化防止剤にに関しては発酵時の添加は無し、瓶詰め時に極少量の添加に抑えている。
di Matelica Riserva "MIRUM"
69D53 Verdicchio
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム
Marche
2007
白
750ml
3,900 3Bicchiere/Gambero R
di Matelica Riserva "MIRUM"
69W27 Verdicchio
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム
Marche
2010
白
750ml
4,600 3Bicchiere/Gambero R
△
〇
圧倒的に粘土の多い3ヘクタールの畑。10月の最終週まで収穫を遅らせる。限界まで樹の上で熟させることで豊かな厚みとエキゾチックな香を得る。全て手収穫で厳密に選果を行う。空気圧でやさしくプレスを施し、SO2は使わ
ないで醗酵に入る。発酵は低めの温度でゆっくり20日以上かけて行う。(ステンレスタンク)マロラクティック醗酵が始まるのは通常夏頃になる。最良年のみの生産。自他共に認めるマテリカ最高のワイン。
di Matelica Riserva "MIRUM" 20anni
69D67 Verdicchio
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム・20アンニ
Marche
2008
白
750ml
6,800 5Grappoli/DUEMILAVINI
○
2008年マテリカは好天に恵まれ、アルドは勿論、ミルムの生産を決めました。出来上がったミルムはアルドの期待を大きく上回るものであったことに加え、ファーストヴィンテージから20周年ということもあり、最初で最後のミ
ルム20アンニという記念ワインを造ることとなりました。20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年である2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。
Marche Chardonnay
69P20 "Ecclesia"
エクレシア・マルケ・シャルドネ
Marche
2008
白
750ml
3,000 ステンレス発酵・熟成
〇
500ケース/年産。砂質が入る北西向き斜面に植えられているシャルドネ。勿論、木樽を使わずにステンレスのみで熟成。どこかヴェルディッキオを連想させる苦味を余韻に残す。中部イタリアのシャルドネの中ではトップクラスの評価を受
けていてイタリア国内でも手に入り難いワインとなっている。
TOP
Azienda. Agricola
Sartarelli
Castelli di Jesi, Marche, Italia
サルタレッリ
| 58
36種ものクローンをマスセレクション
最高のコストパフォーマンス
この低価格ながら2010
年のヴェルディッキオ・ク
ラシコはワインアドヴォゲ
イドから88point の評価
を受けている。2008年
のヴィニタリーでも最もコ
ストパフォーマンスの高
い白ワインにサルタレッリ
のクラシコが指名されて
いた。数多い土着白品種の中でヴェルディッキオが最も高いポテンシ
ャルを持っている品種の1つということは間違いない。更にカステリ・デ
ィ・イエジ地区はイタリアでも有数の高
いコストパフォーマンスを誇る地域で
あり、サルタレッリはその高い品質で
早くから注目を集めてきた。50ha 以
上の広大な畑を持ち、内30ha 以上
がベースのヴェルディッキオ・クラシコ
に充てられる。一家族が経営するカ
ンティーナとしては広大な畑だが、長
い歴史の中で一度も品質至上主義
を崩していない優良生産者。カステ
リ・ディ・イエジを引っ張ってきたのは
間違いなくこのカンティーナである。サ
ルタレッリはパトリッツィオ・キアリーニ
氏と夫人のドナテッラが経営しており、
エノロゴはアルベルト・マッツォーニ。パトリッツィオは1990年まではパ
ン職人であった。義父が1970年に14ha の葡萄畑を購入し、少しず
つワイン造りにのめり込んでいったが、1989年に義父が亡くなってしま
う。パトリッツィオはこれを引き継ぎ一気に品質を高めていった。
収穫量の60%は地ワインとして地元で直売
る。一定期間、一定量に限
って雑草も繁らせる。アンコ
ーナの北西に広がる畑は
基本的に南東~南西向き。
樹齢は平均20年程度。
(ベースのクラシコは平均1
5年樹)驚くべきことに生産
量の60%は地元で量り売
りされている。これは選別さ
れた良い葡萄のファースト
プレスだけを商品にすることで品質を高める工夫であり、このお陰でリー
ズナブルな価格も実現できているのだ。
36種のクローンを混植
現在、カステリ・ディ・イエジではほとんどの造り手が病気に強く、多産で
育てやすいクローン3種を植樹している。しかしサルタレッリは違う。昔
のカステリ・ディ・イエジを表現すべく36種類のクローンを混植している。
『昔はクローンという考え方自体が存在しなかった。だから自然と畑の
中で様々なクローン
が共存し、熟度、酸
度、凝縮度、どれを
とってもそれぞれに
ばらつきがあった。こ
れこそがワインにメリ
ハリを与えていたの
だ』ワインはより複雑
味を持つようになっ
た。サルタレッリを一
躍有名にしたのはバルチャーナと呼ばれる遅摘みによる辛口ヴェルデ
ィッキオ。バルチャーナの畑は北東斜面に位置する為、急激な糖度の
上昇は避けられる。よって貴腐菌が付くまで収穫を遅らせることも可能
になる。(2008年の収穫は11月3日~18日の間6回に分けて収穫)
畑では防虫剤、除草剤は使わず、有機系肥料は必要に応じて使用す
商品記号
ワイン
dei Castelli di Jesi "Classico"
69T89 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ
州
Marche
ヴィンテージ 色
2012
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
1,700 Tanzer 88p
在庫
◎
平均樹齢15年程度の比較的若い畑。南東~南西斜面、標高350m。畑は非常に広く31ヘクタールにもおよぶ。有機肥料のみ、収穫も全て手作業とこの広さにも拘らず徹底されている。醸造に関しては品種個性を表現する
為に余計なことをしないことが第一。第二に優しく扱うことと酸化を防ぐこと。
dei Castelli di Jesi "Tralivio"
69V32 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・トラリヴィオ
新入港Marche
2011
白
750ml
2,800 5Grappoli/DUEMILAVINI
〇
15ヘクタールの単一畑から造られる。区画ごとに熟度を見て別々に収穫。ベースのワインと違い厳しい選果を行い除梗せず空気圧で優しく圧搾。低温で醗酵させる。日照条件の良い畑だけに凝縮度が高く噛み締められるように
ねっとりとした質感。
dei Castelli di Jesi "Balciana"
69W29 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
dei Castelli di Jesi "Balciana"
69K75 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
新入港Marche
新入港Marche
2007
2009
白
白
750ml
750ml
5,200 5Grappoli/DUEMILAVINI
4,800
3Bicchiere/Gambero R
Bronze/Decanter 2012
〇
〇
北東斜面で特異な気象条件を有する9.5ヘクタールの畑。11月末までに数回に分けて収穫を行う。収穫は4~5房/樹に制限し、20hl/haまでにおさえることによりヴェルディッキオでもトップクラスの凝縮度を誇る。一部には貴腐葡
萄も混ざっている為、独特の風味を感じさせる。
69U46 Passito
パッシート
Marche
2010
甘
500ml
4,300
△
TOP
Azienda. Agricola
Vallerosa Bonci
Castelli di Jesi, Marche, Italia
ヴァッレローザ・ボンチ
| 59
ヴェルディッキオにとっての理想郷“サン・ミケーレ”
クプラモンターナのヴェルディッキオ
初代、ドメニコ・ボンチによりカステリ・ディ・イエジに程近いクプラモンタ
ーナで葡萄栽培が始められたのがヴァッレローザ・ボンチの始まり。19
62年には現在の場
所にカンティーナが
建設され、本格的
なワイン造りがスタ
ート。当時は葡萄を
購入し、大型のセメ
ントタンクで発酵させ、
300万本ものヴェル
ディッキオを販売し
ていた。1979年、
現当主ジュゼッペ・
ボンチへの代替わりを機会に、買い葡萄ではなく、自社栽培葡萄のみ
での高品質ワイン造りへと転換。特に、自家醸造でのスプマンテの高
品質さで一気に人気が高まることとなる。『カステリ・ディ・イエジと言っ
てもクプラモンターナは海から最も離れたエリアで海産物を食べる習慣
さえない。海洋性気候の影響も受けないし、標高は505m。カステリ・
ディ・イエジで最も標高が高い地域で比べものにならない位に冷涼なん
だ』(ジュゼッペ)土壌も特筆すべき。カステリ・ディ・イエジは赤土比率
が多いのに対し、クプラモンタナは白い表土で石灰比率が高くなる。砂
と石灰質と粘土の混合土壌であるがカステリ・ディ・イエジより格段に痩
せている。この地のヴェルディッキオは酸度と品種由来の苦み(強いミ
ネラル)が表現される。
自家醸造スプマンテ
現在、ヴェルディッキオでスプマンテを造っているのは協同組合を含め
3社。その中で自社醸造しているのはヴァッレローザ・ボンチのみ。『ス
プマンテ醸造は規制が非常に厳しくなっている。スティルワインと同じ建
物内では造れないし、蔗糖の購入量までもが申告の対象になる。誰も
やりたがらないから他社に委託し醸造する。だが、私達は自分達で栽
培し、自分達で収穫し、自分達で醸造して、自分達で販売する。そうで
ないと自分達のワインを心から愛すことなんてできない。愛せないと品
質は上がらないと思っている』(ジュゼッペ)収穫はスティルワインより早
く、8月最終週。シャルマ方式とシャンパーニュ方式の2種類で造って
いるが、シャルマ方式でも、180日程度の瓶内熟成を経ることでキメ
商品記号
ワイン
dei Castelli di Jesi Classico
69T21 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ
細かい泡を手に入れる。
(シャンパーニュ方式は
最低36カ月の瓶熟成)
『酸度とミネラルから表
現される苦みがヴェル
ディッキオ・スプマンテ
の特徴。早目の収穫で
酸度を確保し、苦みを
感じさせる為に残糖は
出来る限り抑えている。
1975年から造られているボンチ家のスプマンテは他のどのスプマンン
テとも異なる個性を持っている』
歴史的な単一畑“サン・ミケーレ”
昔からこの地方で最良のヴェルディッキオを産む畑と言われているの
が“サン・ミケーレ”。標高は約500m。南を向くすり鉢状の畑で1年中
風が吹き抜ける為、冷涼で病気にも強い。平均樹齢は25年以上。
『間違いなく最高の畑だ。葡萄の熟成がゆっくりと進む畑で完熟までに
1~2週間余計に時間が必要。難しい年にでも1ランク上の結果を出し
てくれる』もう1つの重要な畑が“ピエトローネ”。北を向く斜面で日照量
は少な目。樹の上でゆっくりと熟成させることで独特の風味を纏わせる
(10月後半の収穫)。『全て手作業で収穫して、酸化させずにソフトプ
レス。空気に触れることなくセメ
ントタンクで発酵に移っていく。
初期段階での酸化を確実に防
ぐことでフレッシュなヴェルディ
ッキオの個性を表現したい』カ
ンティーナは大型のセメントタ
ンクが並んでいる。一時期はス
テンレスタンクを使用したそう
だが、あまりに嫌気的な環境で
はワインとしての奥行きが出て
こないと判断し、昔のセメントタンクでの醸造に変更された。『昔ながら
のセメントタンクは大型で厚いコンクリートに囲まれている為、発酵初期
の温度上昇もゆっくりと進む。よって発酵期間も長く確保されることとな
る。これによってワインは複雑味を手に入れる』
州
Marche
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
2,000
在庫
◎
毎日飲めるシンプルで飽きのこない味わいを理想としている。自社畑葡萄のみで醸造も他のワインと同じくする。『ヴェルディッキオは安価で粗雑なワインというイメージを払拭していきたい』みずみずしい果実味にヴェル
ディッキオ特有の苦みが加わり、全体として引き締まっている。
dei Castelli di Jesi Cl Superiore "San Michele"
69T22 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステリ・ディ・イエジ・クラシコ・スペリオーレ・サン・ミケーレ
Marche
2010
白
750ml
3,400 3Bicchiere/Gambero R
○
サン・ミケーレ教会のまわりに位置する真南を向く畑。1年中風が吹き抜けるので冷涼であり、湿気も少ないので病気も少ない。他の畑に比べて葡萄が熟するまでの時間が長くかかるのも、この畑の特徴で、このハンギングタ
イムの長さがワインに複雑味を与える。また、一般的な悪いヴィンテージでも素晴らしい結果を出せるポテンシャルがある。
dei Castelli di Jesi Cl Riserva "Pietrone"
69T25 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステリ・ディ・イエジ・クラシコ・リゼルヴァ・ピエトローネ
Marche
2007
白
750ml
4,600 遅摘み辛口仕上げ
○
セレッツィオーネ以上の熟成期間を必要とする。法定期間は6カ月だが、ボンチではセメントタンクで12カ月の熟成の後に瓶内で12カ月間熟成して出荷となる。収穫は通常の畑より1カ月以上遅い10月中旬。遅摘み特有
の味わいが個性。白身肉や熟成したチーズとも相性が良い。
dei Castelli di Jesi "Charmat"Brut
69T23 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステリ・ディ・イエジ・シャルマ・ブリュット
Marche
N.V
泡白
750ml
2,800 シャルマ方式
◎
ヴェルディッキオのスプマンテとしては唯一の自家醸造スプマンテ。シャルマ方式で発酵させることで、より品種個性を際立たせることを重視している。また低価格でありながら、フレッシュな果実とキメ細かい泡を手に入れ
ている。泡もちも良いのでグラス・スプマンテに最適。
dei Castelli di Jesi "Classico"Brut
69T24 Verdicchio
ヴェルディッキオ・デイ・カステリ・ディ・イエジ・クラシコ・ブリュット
Marche
2008
泡白
750ml
4,800 シャンパーニュ方式
○
1975年から造られているシャンパーニュ方式のスプマンテ。自他共に認めるヴェルディッキオ・スプマンテの代名詞。凝縮した果実に高い酸度とアフターに長く残る苦み。フランチャコルタでは味わえない魅力がここには存
在する。瓶内熟成期間は36カ月。
TOP
Azienda Agricola
Le Caniette
Ripatransone, Marche, Italia
レ・カニエッテ
| 60
リパトランソーネならではの長期熟成型ロッソ・ピチェーノ
ロッソ・ピチェーノ唯一の石灰土壌
を生み出す素質を持つ。
ヴェルディッキオで高名なマルケ州。州都アンコーナから南方、アブル 『私はガイアよ、ルクレッツィアじゃないわ』
ッツォ州に程近い南端アスコリピチェーノ県リパトランソーネの山奥にレ・ カニエッテのワインは赤、白共に長熟タイプ。白ワインは若干の果皮浸
カニエッテは位置する。アドリア海に接し海洋性の気候を連想させるが、
透を行い、果皮の成分を抽
全く異なる気候。海岸から8km しか離れていないので微妙に海風が
出している。ルクレッツィアは
影響しながらも、標高は280~400m にも達し、昼夜の寒暖差が大き
お姉ちゃんの名前が付けら
くなるという微気候。また特筆すべきは土壌。ロッソ・ピチェーノの生産
れたパッセリーナ。ドライで爽
エリアでは極めて異例だが石灰分に富みマンガン、カルシウム等、必
やかな軽さが特徴のテーブ
要な養分を十分に含んでいる。
ルワイン。イオ・ソノ・ガイア・
先代から続く自然農法
ノン・ソノ・ルクレッツィア(私
『PHが低い土壌なの
はガイアよ、ルクレッツィアじ
で酸度を確保できる。
ゃないわ)という変わった名
ワインは熟成にも耐
前のワインはペコリーノ(トレビ
えるようになる』適度 アーノの亜種)100%。ここまで大柄で複雑味のあるワインに出会うこと
に粘土質と砂質が混 はない。ペコリーノの最高峰と言える。赤ワインは畑ごとにボトリングして
ざる土壌でロッソ・ピ いて最も石灰比率の高いネロ・ディ・ヴィーテは大樽で発酵、マロラクテ
チェーノというよりも北 ィックからバリックに移
ピエモンテのような土 して熟成。まるでネッ
壌構成。畑では現当主ジョヴァンニの父親の代より有機栽培が実践さ ビオーロかアリアニコ
れ、除草剤も使わずに健全な土壌が確保されている。D.O.C ロッソ・ピ のようなシリアスさが
チェーノはマルケ州で最も広い生産地域を持っているだけに D.O.C ロ ある。最もカジュアル
ッソ・コーネロと比べ、品質よりも生産量を重視する印象があるかもしれ なロッソ・ベッロは東向
ない。しかし、アッピニャーノ、オッフィーダ、リパトランソーネ等の一部の きの畑を中心に色々
生産地では量から質への転換が進み、次世代の高品質志向の造り手 な畑の葡萄をブレンド
が少しずつ誕生している。更に主要品種のモンテプルチャーノの特徴 す る 。 適 度 な 熟 度 と
はその凝縮感やボリューム感と考えられがちだが、リパトランソーネのよ 全体を引き締める酸
うに標高が高い産地で完熟を待ち、最適のタイミングで収穫されたもの がこのワインに品格を与えている。
は酸度と糖度のバランスがとれるので長い熟成に耐える偉大なワイン
商品記号
ワイン
Piceno "Rosso Bello"
69U45 Rosso
ロッソ・ピチェーノ・ロッソ・ベッロ
州
Marche
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
◎
2,400
45%Sangiovese、45%Montepulciano、10%Cabernet Sauvignon 広大なロッソ・ピチェーノの産地の中で最も南に位置し、最も内陸部になっている為に、海洋性気候の影響を受けない。土壌も石灰比率が高く濃厚な
果実ながら引き締まった味わいになっている。レストランのグラスワインに最適。
Piceno "Morellone"
69H83 Rosso
ロッソ・ピチェーノ・モレッローネ
Marche
2006
赤
750ml
〇
3,600
30%Sangiovese、70%Montepulciano 選別された優れた畑のみの葡萄を使用。(ヴィンテージにより異なる)一般的なロッソ・ピチェーノとは全く違い果実ではなく、酸とミネラルに支えられている。若いうちも楽しめるが、
熟成によって本当の姿を見せてくれる。
Passerina "Lucrezia"
69V47 Offida
オッフィーダ・パッセリーナ・ルクレッツィア
Marche
2012
白
750ml
2,400 ルクレッツィア(次女)
◎
100%Passerina ステンレスタンク熟成だが入りきらないので一部樽に入れている。樹齢の高まりと共にワインが安定してきた。パッセリーナ本来のレモンの果皮のような爽やかな苦みと鮮度の良い酸味が全体を引き締め
る。非常に使い勝手の良いワイン。
Pecorino "Veronica"
69V52 Offida
オッフィーダ・ペコリーノ・ヴェロニカ
Marche
2012
白
750ml
2,800 ヴェロニカ(奥様)
◎
100%Passerina ステンレスタンク熟成だが入りきらないので一部樽に入れている。樹齢の高まりと共にワインが安定してきた。パッセリーナ本来のレモンの果皮のような爽やかな苦みと鮮度の良い酸味が全体を引き締め
る。非常に使い勝手の良いワイン。
Pecorino "Io sono gaia non sono Lucrezia"
69V51 Offida
オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア
Marche
2004
白
750ml
私はガイア(長女)よ
4,800 ルクレッツィア(次女)じゃないわ
Pecorino "Io sono gaia non sono Lucrezia"
69V50 Offida
オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア
Marche
2005
白
750ml
4,600
Pecorino "Io sono gaia non sono Lucrezia"
69V49 Offida
オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア
Marche
2006
白
750ml
4,400
Pecorino "Io sono gaia non sono Lucrezia"
69V48 Offida
オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア
Marche
2007
白
750ml
4,400
私はガイア(長女)よ
ルクレッツィア(次女)じゃないわ
私はガイア(長女)よ
ルクレッツィア(次女)じゃないわ
私はガイア(長女)よ
ルクレッツィア(次女)じゃないわ
〇
〇
〇
〇
100%Pecorino バリック発酵、バリック熟成。(12カ月間バリック、6ヶ月ステンレス)ペコリーノの最高峰と言われる。ワイン名のイオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィアは”私はガイアよ。ルクレッツィアじゃないわ”という娘の
言葉を、そのままワイン名にしている。
Santo "Offida Passerina Sibilla Libica"
69G47 Vino
シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ
Marche
2005
甘
375ml
5,200
○
100%Passerina 厳しく選別した特別な葡萄のみを使用。機械を使わずに自然風のみで乾燥させている。カニエッテの他のワインにも共通しているが、甘い果実だけでなく、酸味がしっかり主張する為にワイン自体が複雑
味を帯びており、ひとまわり大きなワインに仕上がっている。
TOP
Cantina del Taburno
Foglianise, Campania, Italia
カンティーナ・デル・タブルノ
| 61
『正統派カンパーニャ・ワイン』を醸す協同組合
ベネヴェントの楽しさ
ネッビオーロやサンジョベーゼと同様にアリアニコの持つ品位、複雑さ、
余韻、タンニンの質、長熟の可能性は周知の事実であろう。紀元前ま
でその歴史をさかのぼるアリアニコは別格だ。しかし、長い間この土地
の持つポテンシャルに甘んじてワインの品質向上に目を向ける生産者
は少なかった。(必要
性に迫られることが無
いほど恵まれていた産
地だったのかもしれな
い)カンパーニャの生産
地区は単純な形で海
岸地帯と山岳地帯に分
けることができる。海岸
地帯は穏やかな気候に起因し、爽やかさだけでなく、香り豊かで、十分
な凝縮度を持った白ワインが多く産出される。一方、山岳地帯では、
石灰岩土壌や小石を含む粘土質より豊富なミネラルを得て、寒暖の
差から伸びやかな酸を得て緊張感のあるワインに仕上がる。カンティー
ナ・デル・タブルノは後者、山岳地帯の中心地ベネヴェントに位置する
350人もの構成員を抱える巨大協同組合。
文化を創る協同組合
象徴でもあるタブルノ山の東側にある丘陵
地帯、標高350m の地に合計700ha も
の畑を持ち、アリアニコ、ファランギーナ、コ
ーダ・ディ・ヴォルペ、ピエディロッソ等の地
場品種のみに拘り地域特性をしっかりと表
現したワインを造っている。赤葡萄は緻密
なタンニン、味わいを引き締める適度な酸、
商品記号
ワイン
del Tabruno
69U59 Falanghina
ファランギーナ・デル・タブルノ
豊かなボディを持ち合わせる。白品種は厚みがあり、決してぼやけるこ
とのない酸とアロマティックで温かみを感じとれる果実味を持っている。
まさにカンパーニャの食卓にぴったりのワイン。イタリア国内でも最大規
模の生産者協同組合ともなればマイナスイメージを持つ人もいるかもし
れない。しかし、プロドゥットリ・デル・バルバレスコ、テラミン同様、カンテ
ィーナ・デル・タブルノはテロワールを反映させた文化とも言える地ワイ
ンを醸している。ある意味ではカンパーニャのワイン造りを牽引している
立場と言える。
樹齢150年(自根)のアリアニコ“ブエ・アピス”
カンティーナ・デル・タブルノはカンパーニャワインのトップ生産者アント
ニオ・カッジャーノやサン・グレゴリオで醸造を手掛けたルイジ・モイオ氏
を醸造責任者に迎えた。更にフィリッポ・コーランドレアに率いられた25
名もの優秀な技術者を配
備して各農家に綿密な指
導を与えるように制度改正。
化学的なものを極力排除
した農法、密植やグリー
ン・ハーヴェスト、厳しい選
果による収量制限、健全
な葡萄を劣化させない醸
造技術と設備の拡充も進んでいる。そして最も重要なのが各契約農家
の『健康で健全な葡萄を育てる』という高い品質意識。彼らのフラッグ
シップワインでもある樹齢150年を超える自根(プレ・フィロキセラ)のア
リアニコが生み出すブエ・アピスをぜひ試して欲しい。極めてパワフルで
いながら、シルクのようなタンニンを持ち、計算つくされた複雑性、飲み
手を説き伏せるまでの凝縮度。ここに彼らのワインへの情熱と可能性
が集約されている。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
在庫
2012
白
750ml
2,500
◎
2009
白
750ml
3,400 バリック発酵・熟成
〇
Campania
2010
白
750ml
IGT "Beneventano"
69F52 Greco
グレーコ・ベネヴェンターノ
Campania
2010
白
750ml
2,400
IGT "Beneventano"
69K93 Fiano
フィアーノ・ベネヴェンターノ
Campania
2010
白
750ml
2,400
del Taburno "Fidelis"
69R22 Aglianico
アリアニコ・デル・タブルノ・フィデリス
Campania
2009
赤
750ml
2,300
2004
赤
750ml
Campania
標高200~600mの各畑のブレンド。均整のとれた味わいでファランギーナらしい白い花のようなアロマが支配的。
del Taburno "Folius"
69R23 Falanghina
ファランギーナ・デル・タブルノ・フォリウス
Campania
遅摘み。30日間のマセラシオン後バリックで発酵、熟成。南東向き標高350m以上の5haの畑の葡萄100%。
Coda di Volpe "Amineo"
コーダ・ディ・ヴォルペ・アミネオ
〇
標高200~600mの各畑のブレンド。ステンレスタンクのみ。
〇
○
◎
90%Aglianico, 5%Sangiovese, 5%Merlot ステンレスタンクで発酵。熟成には大樽と使用済みのバリックを併用。
del Taburno "Bue Apis"
69B37 Aglianico
アリアニコ・デル・タブルノ・ブエ・アピス
Campania
5Grappoli/DUEMILAVINI
12,800 プレ・フィロキセラ
△
カンパーニャにとって特別なワイン。200年の歴史を持つ畑のフィロキセラに侵されていない自根のアリアニコのみを使用している。40日間のマセラシオン。18ヶ月間バリック及び栗の木樽で熟成させる。圧倒的な凝縮度
を誇る。濃厚な果実の奥に酸とミネラルに支えられた芯がある。
Passito "Ruscolo"
69B44 Falanghina
ファランギーナ・パッシート・ルスコロ
10月後半に収穫し2~3ヶ月間乾燥させてから発酵。12ヶ月間のバリック熟成。
Campania
2004
甘
500ml
5,000 ファランギーナの陰干し
〇
TOP
Azienda. Vinicola
Benito Ferrara
Tufo, Campania, Italia
ベニート・フェラーラ
| 62
グレーコの原種を栽培する数少ない造り手
元“硫黄採掘場“から生まれるグレーコ
グレーコの特徴的な
ナッティな風味や柑
橘系のアロマは強
烈でその果実感は
存在感なるもの。酸
度は高く、果皮には
白葡萄としては多め
のタンニンを含む。
10年程度の熟成に
も耐えうるポテンシ
ャルを持ち、若い内
はグレープフルーツの皮のようなフレッシュさを味わえる。(熟成して全
てが溶け合うとリースリングのように繊細で美しい余韻に)低地であるベ
ネヴェントのグレーコは厚みのあるものに仕上がるが、ベニート・フェラー
ラの位置するサン・パオロ・ディ・トゥーフォは全く別の個性。標高は50
0m を越し、トゥーフォと呼ばれる石灰質土壌と粘土が混ざり込む。また
この地域は80年代半ばまで硫黄の採掘場とし高名であり、未だに硫
黄の含有率は高い。『硫黄とトゥーフォの独特のミネラルがこの地区の
グレーコを独特の雰囲気にしている。高い酸度と硬いミネラルはワイン
に深みを与えてくれる』
単一畑”ヴィーニャ・チコーニャ“
畑では化学薬品を排除し、撒くのは極少量の銅と天然の硫黄のみ。雑
草や除去した葉や枝はそのまま土壌に返すという有機栽培をベースと
した循環型農業を実践している。もともとサン・パオロ・ディ・トゥーフォは
丘の上に位置し風通しが良い為に病気やカビに侵されることが非常に
商品記号
ワイン
Campania "Due Chicchi"
69P06 Greco
グレーコ・カンパーニャ "ドゥエ・キッキ"
少ないのだと言う。彼等の最上のワイン
であるヴィーニャ・チコーニャは平均樹
齢50年を超える畑で、表土はグレーが
かった粘土、地中はトゥーフォ主体で硫
黄含有量が極端に高い。よってベース
のグレーコよりも硬くミネラル分に富む。
ベースのグレーコは数箇所の畑のブレ
ンドで平均樹齢は30年程。栽培、醸造
に関しては全く同じ工程で、収穫は20
kg ずつ手摘みされ、除梗、5度で15
時間コールドマセラシオンに入る。優しくプレスし、20度以下で1ヶ月間
発酵が続けられる。
グレーコとコーダ・ディ・ヴォルペの相性
彼等のカジュアルワインの品質の高さには驚かさ
れる。グレーコ・カンパーニャ”ドゥエ・キッキ“がそ
れだ。『この地域のグレーコはミネラルが強すぎて
普段の食事には合い難い。そこでコーダ・ディ・ヴ
ォルペを15%ブレンドすることで柔らかく仕上げた
の』(ガブリエッラ)ドゥエ・キッキとは2粒という意味
でグレーコとコーダ・ディ・ヴォルペの相性の良さを
表している。グレーコを柔らかく飲む為のこの地域
の伝統であり知恵なのだそう。毎日飲んでも飽き
ないワイン。『私達はこの地方の伝統を守りたい。
世界の味わいの流行に合わせる必要はない。あく
までもこの地域のお爺さんお婆さんからも認められる味を守っていきた
い。それこそが伝統で私達の存在する価値だと思うから』
州
ヴィンテージ 色
Campania
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
メモ
在庫
◎
85%Greco、15%Coda di Volpe 彼等のグレコは非常にミネラルが強く酸度も高い。よって日常の食事には強すぎる個性となっている。この地域では昔から伝統的にグレコの強さをやわらげる為にコーダ・ディ・ヴォルペを
ブレンドしていた。この地方の日常のワイン。年間4000本のみの生産。
di Tufo
69H86 Greco
グレーコ・ディ・トゥフォ
Campania
2010
白
750ml
3,000
di Tufo
69V06 Greco
グレーコ・ディ・トゥフォ
Campania
2011
白
750ml
3,400
△
◎
Greco 100% 発酵・熟成は全てステンレスタンクを使用。彼等の畑は非常に標高が高く、硫黄含有量の高い畑だけにグレコは驚くほどのミネラルと酸を備える。硬質でミネラルを舐めるような感じさえしてくる。グレコ・ディ・
トゥフォの中でも最もミネラリー。
di Tufo "Vigna Cicogna"
69V07 Greco
グレーコ・ディ・トゥーフォ・ヴィーニャ・チコーニャ
Campania
2011
白
750ml
4,000
〇
Greco 100% 僅か1haのクリュ・チコーニャの葡萄のみを使用。樹齢は70年を越える。ステンレスタンクによる発酵は1ヶ月以上続き、熟成に関しても同じくステンレスタンクのみで6ヶ月間。圧倒的な凝縮感、複雑味を持
ちながらもグレープフルーツのような爽やかさ、苦味も。
Campania "Passo del Lupo"
69K91 Aglianico
アリアニコ・カンパーニャ・パッソ・デル・ルポ
Campania
2010
赤
750ml
2,300
〇
2009
赤
750ml
3,000
〇
Aglianico 100% 濃厚な果実を感じさせながらもアリアニコらしい酸が飲み飽きさせない。2日目以降複雑味を見せる。
Aglianico "Vigna Quattro Confini"
69V08 Irpinia
イルピニア・アリアニコ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ
Campania
Aglianico 100% Montemilettoに位置する畑から造られる。非常に硬く強い酸が支配的。6日間果皮浸透。発酵はステンレスタンク。熟成は70%がステンレスタンク。30%がバリック(一部新樽)で9ヶ月間。3ヶ月間ボトル
内で落ち着かせてから出荷。
TOP
Azienda. Agricola
Perillo
Castelfranci, Campania, Italia
ペリッロ
| 63
樹齢90年“プレ・フィロキセラ”コーダ・ディ・カヴァッロの実力
世界で一番遅い12月の収穫
恐らく世界中で葡萄
が開花してから収穫
されるまでの期間が
最も長い産地、カス
テ ルフラ ンチ。 年に
よ っ て は1 2 月 の 雪
が降った後に収穫さ
れることもあるという。
ゆっくり少しずつ熟し
て いく 萄葡 はタ ン ニ
ンもアントシアニンも成熟し、高い糖度と高い酸度を両立させることとな
る。色々な要素が成熟し、複雑味を帯びていく。『収穫が遅いと雨が心
配じゃないかって?雨季が過ぎたもっともっと後に収穫するんだ。だか
ら雨は全く影響ない。2003年もカステルフランチは寒かった。収穫も
11月の第2週。葡萄が芽吹き、生育し熟成していく過程が長ければ長
いほど葡萄は色々な資質を備えるようになる』
プレ・フィロキセラ90年樹のアリアニコ
例年11月中旬に入ってから収穫が始まるペリッロの畑はタウラジでも、
そのワイン名になっているタウラジ村ではなく、更に100メート程高い標
高であるカステルフランチに位置する。標高は680メートル程度。この
地域は年間を通して夜は0℃近くまで気温が下がる。昼夜の寒暖差が
激しく、丘の谷間から乾燥した空気が入り込む。ペリッロのタウラジはま
るでバローロのように力強く、しっかりとした骨格を持っている。特筆すべ
きはペリッロの所有する畑に育つアリアニコ。コーダ・ディ・カヴァッロと呼
ばれるアリアニコの原種に近いクローンであり、その90%は90年を越
す樹齢となっている。そして90年を越す樹のほとんどはフィロキセラの
害を逃れたプレ・フィロキセラ。コーダ・ディ・カヴァッロ(馬の尻尾の意)
という名の通り、
葡萄の房は通常
のアリアニコよりも
1 .5 倍程 度 長く
垂れ下がり、果実
と果実の間に隙
間ができてしまう
位に実なりが悪い。
果実自体は小振
りでありながら果
皮は厚くアントシアニンも豊富。更にはブルゴーニュのピノ・ファンのよう
に結実不良果実が1房に10粒程度入り込むのも特徴。通常の果実の
1/4程度にしか育たない結実不良の小さな果実が多いということは通
商品記号
Aglianico Rosso
69954 Irpinia
イルピニア・アリアニコ・ロッソ
ワイン
常のアリアニコと比べると果皮と比べて水分比率が低いことになり、そ
れだけ凝縮感を生む。果実と果実の間に隙間があり山間部の乾燥し
た風がその間を通る為、雨や積雪があったとしてもベト病やカビに侵さ
れる事がない。
結実不良が凝縮感を生む
アリアニコはタンニン、酸共に豊富である為、ゆっくりと樹の上で成熟し
ていくことが最も重要。『タンニンも酸も熟成しないと荒さが出てしまう』
何もかもが常識外とも思えるペリッロの仕事。更に驚かされるのが収穫
量。『剪定はしていない。高齢のコーダ・ディ・カヴァッロは自然と収穫
量が少なくなってしまい1つの樹に1、2房しかできないんだ』果実が小
さい上に実なりが悪い。しかも1つの樹に1房しか付かない葡萄・・・。勿
論、生産本数、生産効率は極端に落ちることとなる。※タウラジの規定
が100キンタリ/ha のところペリッロでは35キンタリ/ha。畑では薬剤も除
草剤も使用しない。樹が病気に対して抗体を持っていることと高地で
乾燥している為病気自体がほとんど無い。南西を向くカステルフランチ
の畑は棚造りにも似た昔ながらのラジエッラ仕立。(昔から伝わる仕立
で樹と樹の間に他
の野菜や果物を
栽培していた)土
壌は粘土質の下
にカルシウム豊富
な岩盤があり 、地
表には白い石灰
岩がところどころに
顔を出している。
下草は自然に残さ
れ7月に年1回だ
け刈り込みが行われる。(基本的には不耕起)醸造所は自宅地下に位
置し大樽5つと使用済みトノーが20樽程度という小さなもの。畑はカス
テルフランチの3ha の他にモンテマラーノに1ha カステルフランチに近
いが砂質が混じる自宅裏に0.5ha を所有する。これら全ての畑が全て
タウラジを名乗れる区画であり、畑毎に発酵、熟成させ熟成過程をチ
ェックしながらタウラジにする樽とアリアニコとしてボトリングすべき樽とに
分けていく。また、購入した畑に樹齢の古いコーダ・ディ・ヴォルペが植
わっていて自家消費用に少しワインを造っていた。このコーダ・ディ・ヴ
ォルペにも絶品。カンパーニャの歴史はマストロベラルディーノが作った
と言って良いだろう。アリアニコを筆頭にカンパーニャの固有品種を世
界に根付かせた功績は大きいと思う。しかし、これから歴史を作ってい
くのはこのペリッロを始めとする小さくとも高品質に拘り、本当のアリアニ
コの個性を追求する新しい試みの中から出てくるのではないだろうか。
州
Campania
ヴィンテージ 色
2003
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
4,500
在庫
〇
基本的にはタウラジと変らない。熟成期間が短いだけと言える。畑毎に熟成されている樽を定期的にチェックしていきタウラジの各畑のブレンド比率を決めていく。その過程で余ることとなる樽がこのアリアニコとなる。非常に
お買い得と言えるキュヴェ。
Riserva
69N29 Taurasi
タウラジ・リゼルヴァ
Campania
2004
赤
750ml
6,000 プレ・フィロキセラ
〇
樹齢90年を超えるプレ・フィロキセラのアリアニコがメインに使われる。1つの樹に1房しかつけないというこの老樹から収穫される葡萄は明らかに凝縮度合が違う。全ての要素が強く、ネッビオーロにも勝る複雑味を持ち合わ
せている。カステルフランチから収穫されたワインは2年目以降のトノーで熟成。その他の畑から収穫されたものは大樽で熟成されている。
di Volpe
69D29 Coda
コーダ・ディ・ヴォルペ
Campania
2008
白
750ml
3,600
〇
自宅裏にある小さな畑に植わっていたコーダ・ディ・ヴォルペ。自宅での食事用と近隣の数軒のレストランの為に毎年少量だけ造っているのだという。樹齢も不明であるが相当高い樹齢だと思われる。しっかりと味のあるコー
ダ・ディ・ヴォルペで粘性も強め。蜜、オレンジピールなどの熟した香が支配的。
TOP
Azienda. Agricola
San Francesco
Coata d’Amalfi, Campania, Italia
サンフランチェスコ
| 64
フィロキセラさえも寄せ付けなかった中世のワインが残る産地トラモンティ
遮断された土地アマルフィ
『世界で最も美しい海岸
線』と称され、ユネスコの
世界遺産にも認定されて
いるアマルフィ。美しい景
観だけでなく、その独特
の文化が育っている。歴
史的には9世紀頃から繁
栄したアマルフィ公国が
独自の文化を形成し、そ
の後もティレニア海に囲まれラッターリ山脈に隔てられたソレント半島
独特の地形(海岸付近に平地がなくいきなり崖になっている)によって、
交通の便が非常に悪かった為、外部の文化が入り込むこともなかった。
現在ではイスラム文化の影響を受けた中世独特の建造物や史跡、自
然環境とレモンや手漉し紙の特産品で人気の観光地となっている。20
00年前から続くワイン文化
に関しても独自の路線を進
んでいる。イタリア全土、勿
論カンパーニャの平野部も
全てフィロキセラによって一
時壊滅状態になった訳だが、
本土からティレニア海、ラッ
ターリ山脈によって遮断され
ていること、さらさらと軽い火
山灰土壌によってアマルフィはフィロキセラの害から守られる結果とな
った。
トラモンティ=日が沈む
自根の品種も含めアマルフィには固有品種が80種類も残っている。そ
のほとんどの品種はソレント半島以外には存在しない。サン・フランチェ
スコは2004年に設立された若いカンティーナで、代表はこの地を熟
商品記号
ワイン
Bianco "Altacosta"
69M29 Campania
カンパーニャ・ビアンコ・アルタコスタ
知するボーヴェ・ガエターノ。ソレントでも非常に優れた土壌を持つと言
われるトラモンティに位置する。ソレント半島の中心部でティレニア海か
らすぐの断崖絶壁の上部、標高は550m に畑を所有。トラモンティとは
『陽が沈む』という意味を持っている。その名の通り三方を海に囲まれ
たトラモンティは日没までの時間が長く、極端に長い日照時間を手に
入れ、元来高い酸度を保有するソレントの地葡萄は高い熟度を手に入
れることとなる。
塩味のアマルフィ・ワイン
畑では極力、化学肥料、薬剤の使用を抑えている。急勾配の畑だけに
機材は入ることができず、全ての作業は
手作業。土壌は石灰質と火山性土壌の
混合。石灰が腐敗し、崩れ、石礫になり、
火山性と土壌と合わさったもの。この土
壌はワインにストラクチャーを与える。そ
してトラモンティ最大の特徴は海を感じさ
せる塩味。ミネラルの結晶のような太い
塩味が食事のアクセントになる。白ワイン
は自根のビアンコレッラとこれまた自根の
ペペッラ(ピコリットと同種とも言われる)
にファランギーナがブレンドされている。
自根の葡萄は樹齢も高く、野生種の為、
結実が悪い。ペペッラは特に大きな粒は
少しで小さい粒がほとんど。房は長く垂れ下がり隙間だらけ。果汁に対
して果皮の割合が異常に高く、必然的に収穫量は少なくなり、凝縮度
が上る。黒葡萄はアリアニコ、自根のティントーレ、更に自根のピエディ
ロッソが育っている。ティントーレはトラモンティにしか存在しない葡萄で、
やはり結実が悪い。更には育成に時間がかかる難しい品種で例年収
穫は10月後半から11月にもなる。高い酸度、豊富なタンニンで長期
熟成が可能。仕立ては自根の葡萄樹に関しては伝統的な棚作りが採
用されている。
州
Campania
ヴィンテージ 色
[2010]
サイズ
参考上代
メモ
在庫
白
750ml
2,600
◎
△
◎
フィアーノがブレンドされたことで、よりしっかりとした骨格を得ている。トラモンティ・ビアンコよりも長期熟成が期待できる。日本限定販売。
d'Amalfi Tramonti Bianco
69N46 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ビアンコ
Campania
2011
白
750ml
2,800
d'Amalfi Tramonti Bianco
69W30 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ビアンコ
Campania
新入港
2012
白
750ml
3,200
50%ファランギーナ、25%ビアンコレッラ(プレ・フィロキセラ)、25%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ビアンコレッラとペペッラは樹齢100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
d'Amalfi Tramonti Rosato
69W32 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロザート
Campania
新入港
2012
ロゼ
750ml
3,400
◎
60%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、30%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、10%アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
d'Amalfi Tramonti Rosso
69R24 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロッソ
Campania
2010
赤
750ml
2,800
d'Amalfi Tramonti Rosso
69W31 Costa
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロッソ
Campania
新入港
2011
赤
750ml
3,400
△
◎
40%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、40%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、20% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。熟成はステンレスとバリックを併用。
d'Amalfi Bianco Per EVA
69B90 Costa
コスタ・ダマルフィ・ビアンコ・ペル・エヴァ
Campania
2008
白
750ml
3,600
d'Amalfi Bianco Per EVA
69W33 Costa
コスタ・ダマルフィ・ビアンコ・ペル・エヴァ
Campania
新入港
2011
白
750ml
4,300
△
◎
60%ファランギーナ、30~32%ジネストラ(プレ・フィロキセラ)、8~10%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ステンレスタンクで発酵・熟成。10ヶ月間の瓶熟。『エヴァ(奥様)の為に』というワイン名。
Rosso Tintore "Pre Fillossera"E'ISS
69W34 Tramonti
トラモンティ・ロッソ・プレ・フィロキセラ・エイス
Campania
新入港
2009
赤
750ml
100%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)樹齢100年以上。古いものは300年!!! 大樽で12ヶ月、その後バリックで12ヶ月、瓶内で12ヶ月間熟成させて出荷。
7,000 プレ・フィロキセラ
〇
TOP
Azienda. Agricola Biologica
Natalino del Prete
San Donaci, Puglia, Italia
ナタリーノ・デル・プレーテ
| 65
樹齢70年のサリーチェ・サレンティーノの複雑味
プーリアでは貴重な70年樹
シチリアに次ぐ葡
萄栽培地としてイ
タリアのみならず
フランスにも葡萄
を提供してきた
大産地プーリア。
豊富な日照量と
乾燥した気候は
色調、糖分、凝
縮度、全てにお
いてブレンド用葡
萄としては最高のものであった。一時期は100万キロリットルをという生
産量を誇っていたが、そのほとんどは北イタリアやフランスに輸送、ブレ
ンドされプーリア産のワインとして販売されることはなかった。このような
歴史がプーリアの高品質ワインへの転換を未だに阻害している。ナタリ
ーノ・デル・プレ
ーテはプーリア
南端レッチェの
北、サン・ドナチ
に位置する。1
0ha の所有地
にオリーヴと葡
萄を栽培してい
て、若干小石
の混じった赤粘
土質の葡萄畑
を 7 ha 所 有 。
年間生産量は約2000ケースという極々小さな造り手。葡萄は現当主
のお爺さんが70年前に植えたもので、その樹齢の高さはこの地域では
今や貴重な存在となっている。
今や貴重な伝統的アルベレッロ仕立
樹齢の高い樹は収量を自然に制限してくれるだけではなく、水不足や
気候の望ましくない変化にも対応力があり、常に均衡のとれた状態を
保つことができる。乾燥で焼けることもなく、水分が多すぎて破裂するこ
ともない。毎年収量は減っていくが品質は向上していっているのだと言
う。ナタリーノのワインはフレッシュで口中ではフルーツが前面に押し出
される。しかし、古樹の真骨頂はそこから。後口にはフルーツ以外の香
辛料、カカオ、タバコなどの風味がどんどん出てくる。これこそが古樹の
複雑味なのだろう。『多くの葡萄栽培農家は協同組合へ収めるべき量
商品記号
ワイン
Salentino "Torre Nova"
69H14 Salice
サリーチェ・サレンティーノ・トッレ・ノーヴァ
州
Puglia
が毎年決められている。よって生産性の低い樹齢の高い樹を引き抜き、
若く単純だが丈夫で多くの果実を着ける樹に植え替えることを余儀なく
されている。多産で病気に強いクローンばかりだしね』残念なことにナタ
リーノの周辺では年を追うごとに新しい畑への植替えが進んでいるそう
で高品質ワインを造るという意思の下にワイン造りを行える環境は皆無
なのだ。『私は幸せなのだろう。私の一族には生産性という観念が持ち
込まれたことがないので今でも古いアルベレッロの畑を大切にする贅沢
が許される訳だから』彼の畑はアルベレッロ仕立て。手間は4倍かかり、
収量は1/2になるといういが品質は高い。数十年前までは伝統的に多
くの畑がこの仕立てだったが今ではほとんど残っていない。彼等はいつ
からというわけでなく、ずっと有機農法で栽培してきた。
有機栽培とは内側から沸いてくる本能的なもの
1994年には認証も取得したそうだが、ビオロジック認証機関で許可さ
れている農薬でさえも彼等は使用しない。除草剤も使用せず、施肥も
行わない(必要があればボルドー液は使用するが、天候の良い年には
ボルドー液すら使わない)。醸造中も、セレクション酵母などは一切使
用せず、野生酵母のみで発酵させている。『畑を毎日手入れしていれ
ば、剪定時の調整と、大地を生き生きと保つ下草の働きによって、十
分に自然な状態でクオリティーの高いワインを生み出すことができる。
発酵さえ葡萄と酵母がやってくれる。見守るだけ』と言うが、毎日の畑
のケアは楽な仕
事ではない。自
分のワインの質を
決める土壌に外
部から農薬を持
ち込んだり、余計
なケアをすること
はダメージを与え
る以外のなにも
のでもないとの理
由でビオロジック
農法を続けているのだと言う。そして、近年のヴァン・ナチュールに対す
る注目に関しても独特の考えを持っている。『有機農法は簡単に収入
に結びつけられるような表面的な方法であるはずがない。内から湧い
てくる本能的なものであって使命でなければならない。私にとっては使
命だ。それに従うことによってのみ飲み手や関る全ての人に癒しを与え
ることができるのだ』そもそもワインとはこういう飲み物だったのかもしれ
ない。出荷作業も手作業の為、1回の出荷は1000本以内に限るとの
こと。入荷数にご注意下さい。
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,200
メモ
在庫
〇
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
Salentino "Il Pioniere"
69L44 Salice
サリーチェ・サレンティーノ・イル・ピオニエレ
Puglia
2009
赤
750ml
2,600
〇
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
"Nataly Salento"
69R25 Primitivo
プリミティーヴォ・ナタリー・サレント
Puglia
2011
赤
750ml
100% Primitivo 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
2,600
〇
TOP
Azienda. Agricola
C.O.S
Vittoria, Sicilia, Italia
コス
| 66
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの透明感溢れるミネラル
毎日飲める価格を守りたい
『日雇い労働にでも、
学生にでも、手の届く
価格設定が我々の
設立当初からのポリ
シー。勿論その思い
は今も変わらない』
創業者であり共同経
営者で栽培から醸造
までを手掛けるジュ
ーストとティッタは言
う。『今日では私達のワインは以前より若干高い価格になっている。し
かし、その品質と価格を見た場合、十分に納得してもらえるものである
と思っている』シチリア、ヴィットリアでの高品質ワインの歴史は浅い。実
際にコスが創業した80年代、高品質少量生産ワイナリーは皆無であっ
た。ブレンド用白ワインの供給地とされていたこの地域で、高品質ワイン
造りを志し、仲間3人で立ち上げた。醸造所にはバリックが並び、最先
端醸造技術が導入された。その結果、無名の造り手コスは90年代に
入ると評価を上げ、名声はシチリア内に留まらず、イタリア全土、更には
海外でも高い評価を獲得、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを代表する
造り手となった。
自然へのリスペクト
しかし、ジューストとティッタの挑戦はここで終わらない。『ワインを作るこ
と自体は無意味だと思っている。僕等が興味を持っているのは、このヴ
商品記号
69U65 Frappato
フラッパート
ワイン
州
Sicilia
ィットリアのミネラル、土壌の力強さと自分達のキャラクターをワインで
表現すること』更に栽培、醸造に関しても自然に任せたワイン造りへと
傾倒していく。畑では一切の薬剤を排除。除草剤も使用しない。醸造
所からはバリックが
消 え、 大量 の アン
フォラが地中に埋
まり、ステンレスタ
ンクから伝統的セ
メントタンクに変わ
っていった。(現在
はほぼ全てのワイ
ンがアンフォラ又は
セ メ ン トタ ンク で の
発酵、熟成)樽等の外部からの要素をできる限り削ぎ落とし、シンプル
な中にも深みを感じさせるワイン。より研ぎ澄まされたような印象を受け
る。
アフリカ文化に最も近いヴィットリア
コスが畑を所有するヴィットリアはシチリア南端のラグーサの西に位置し、
オリーヴやグローヴ、アーモンドの樹が生い茂る。農作物も建築もアフリ
カの影響を深く受けている。イタリアの中でも特殊な文化を持つ地域で
その気候、土壌も独特。特にコスが所有する一帯は石灰質とケイ素質
が豊富で、更に凝灰岩と粘土質が混じる複雑な混合土壌で、そのパワ
フルな土壌はワインに強い塩分を感じさせるほどのミネラルを与えると
同時に華やかな芳香をも与えてくれると言う。
ヴィンテージ 色
2012
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
3,200 セメント/アンフォラ
◎
100%Frappato di Vittoria とにかくいくらでも飲める。この品種の特徴である華やかなプライマリーノートはいつまでも続く。香ばしく生き生きしとした香りだ。50%はアンフォラで熟成し残りはセメントタンクでの熟成。これにより、
さらにフラッパートの畑の石灰質な、白いミネラリーな要素がはっきりと感じられる。少し冷やしめで、16度くらいで飲んでほしい。
di Vittoria
69L79 Cerasuolo
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア
Sicilia
2009
赤
750ml
3,300 セメント
di Vittoria
69U63 Cerasuolo
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア
Sicilia
2010
赤
750ml
3,400 セメント
Rosso
69U64 Pithos
ピトス・ロッソ
Sicilia
2011
赤
750ml
3,800 アンフォラ
△
◎
〇
60%Nero d'Avola, 40%Frappato ピトス・ロッソは中身はチェラスオーロだが発酵・熟成共にアンフォラで行っている為 2008ヴィンテージよりDOCGチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを名乗ることができなくなった。どちらも
透明感のあるエレガントなワインだが明らかに違う個性を持っている。
di Lupo
69R80 Nero
ネロ・ディ・ルポ
Sicilia
2010
赤
750ml
3,500 100%Nero d'Avola
〇
フォッサ・ディ・ルーポ区の葡萄。完璧なまでに美しいワイン。香からミネラルを感じさせる。ネロ・ダーヴォラらしい海に由来する豊富なミネラルを存分に楽しめる。透明感があり、酸は練れていて質が高い。50%セメントタン
ク、50%アンフォラによる熟成。
Labirinto
69F21 Contrada
コントラーダ・ラビリント
Sicilia
2007
赤
750ml
結実不良によって果実が凝縮した
8,600 年。生産量は3割減となった。
Labirinto
69U67 Contrada
コントラーダ・ラビリント
Sicilia
2008
赤
750ml
9,000
Labirinto
69U68 Contrada
コントラーダ・ラビリント
Sicilia
2009
赤
750ml
9,000
1年を通して冷涼。質の高い酸を
持つので熟成力も高い。
08年と同じような年だが、よりバラ
ンスに優れた年。
〇
〇
〇
コスのフラッグシップワイン。100%Nero d'Avola 砂とアペニン堆積土による混合土壌。石灰とケイ石、石灰凝灰岩などが含まれミネラルに富む。48ヶ月のマセラシオン。2年間スラヴォニアン・オークの大樽で熟成。
69R79 Rami
ラミ
Sicilia
2011
白
750ml
3,200
◎
50%Inzolia, 50%Grecanico 昨年とまったく同品種同比率であるにもかかわらず、明らかに複雑で深みのあるワインに仕上がった。10日間のマセレーションがワインをさらにリッチにし、エキゾチックなフルーツの香りが岩その
ものを髣髴とさせる強いミネラル感の上にしっかりと乗っている。シュナンやガルガーネガに類似するグレカニコという偉大な品種は、熟成にも耐えうる。
Bianco
69U66 Pithos
ピトス・ビアンコ
Sicilia
2011
白
750ml
4,600 アンフォラ
〇
100%Grecanico アンフォラによる4ヶ月の発酵・マセレーション熟成。アンフォラを使用したはじめての白ワインで偉大な個性を持っている。非常に濃い黄金色は酸化に強く、成熟した香りとフレッシュな香りの絶妙なハーモ
ニーをかもし出している。とても機密で、繰り返しよみがえる新鮮な果実、滑らかなタンニン、強いミネラル感と、芯の強さを秘めている。
TOP
Azienda. Agricola
Benanti
Etna, Sicilia, Italia
ベナンティ
| 67
エトナの歴史はベナンティの歴史
エトナの歴史を作った一族
1800年代末、ジュゼッペ・ベ
ナンティはカターニャのヴィアグ
ランデでワイン造りを始めた。こ
れがベナンティの始まり。その
後、財産分与を繰り返し、畑は
細分化されることとなるが、19
88年、初代ジュゼッペ・ベナン
ティの孫であるジュゼッペ・ベナ
ンティ博士が畑を買い戻し、エト
ナのワイン造りを復活させるべく、クローンの多様性の復活、適切な醸
造への回帰に注力。樹齢100年を越すネレッロ・マスカレーゼを中心
にエトナの火山岩土壌を反映した美しいワインを造り続けている。今日
のエトナの歴史はベナンティの歴史と言っても良い。エトナのポテンシャ
ルを引き出し、後人の見本となったカンティーナであり、エトナの全てが
ここにはある。『我々のワインはエトナの昔ながらの味わいを復元したも
のだ。エトナ独特の黒色火山岩から生まれるワインは現代的ワインとは
違うかもしれない。でも、これがエトナなんだ』
標高1200m のネレッロ・マスカレーゼ
ベナンティはエトナ火山の北側斜面、
東側斜面、南側斜面に分かれて畑を
所有している。驚くべきはその標高の
高さ。一番低い畑でも500m。最も高
い標高の畑は葡萄栽培の限界を超え
ているとも言われる1200m までという
から驚かされる。そして、もう1つ重要
なのが樹齢。彼等の畑には樹齢100
年を越すネレッロ・マスカレーゼが多く
残されていて、その中にはフィロキセラ
に侵されていない自根の葡萄樹も多く存在している。全ての畑は周辺
商品記号
ワイン
Bianco "Bianco di Caselle"
69W38 Etna
エトナ・ビ アン コ・ビ アン コ・ディ・カ セッレ
州
新入港 Sicilia
環境にも配慮したビオロジックで管理されていて、ほとんどがアルベレッ
ロ仕立。これはワインには最終的に畑を含む自然環境が表れるとの考
えによるもの。『エトナは海
に近いので海の影響を多
少受ける。同時に標高が
非常に高いので昼夜の寒
暖差が大きくワインはストラ
クチャーを手に入れる。そ
して、エトナ火山由来の黒
色火山岩主体の土壌はミ
ネラルと酸をワインに与え
てくれる。最後にプレ・フィロ
キセラも含む高い樹齢の樹はワインに高貴さを与えてくれる。肉厚なワ
インではなく、背骨のしっかりあるワインであり、熟成する力も持ち合わ
せている。他の何処にもないエトナの個性、ベナンティの個性だ』
北、東、南の個性
赤ワインで有名なエトナにおいてエトナ・ビアンコでもベナンティは素晴ら
しい結果を残している。注目すべきはエトナの東側斜面にあるカセッレ
の畑から造られるエトナ・ビアンコ・スペリオーレ“ピエトラマリーナ”。標
高950m の畑で日照条件は南斜面ほどなく、雨量も多くて年間を通し
て冷涼。昼夜の寒暖差が最も大きくなる畑の樹齢80年のカリカンテか
ら造られる。硬く水晶のように透き通ったミネラル感は独特の世界。(こ
の地域のエトナ・ビアンコだけがスペリオーレを名乗れる)エトナ・ロッソ
は畑の位置によって大きく性格を変える。北側のカスティリオーネから
生まれるロヴィテッロ(標高750m)は厳格なタンニンと硬く尖った印象。
東側のヴィアグランデ(標高500m)から生まれるセッラ・デッラ・コンテ
ッサ(樹齢100年で自根も多く残っている)はエトナらしいミネラルの強
さに少し柔らかく滑らかな果実が加わりひとまわり大きなワインになって
いる。
ヴィンテージ 色
2011
白
サイズ
750ml
参考上代
メモ
在庫
2,600
100%カリカンテ 標高900~1000mの畑。エトナ東側のミロと南側のサンタマリア・ディ・リコディアにある畑のブレンド。火山岩と砂質が強く、非常にミネラルに富んだ土壌。樹齢は35~50年。昼夜の寒暖差が特に大
きなエリアだけにストラクチャーのしっかりしたワインに仕上がる。
Bianco Superiore "Pietramarina"
69W39 Etna
エトナ・ビ アン コ・ピ エトラ マリーナ
新入港 Sicilia
2009
白
750ml
5,400 樹齢80年
100%カリカンテ エトナ東側のミロ(カセッレ)の葡萄のみで造られる。この地域のエトナ・ビアンコのみスペリオーレを名乗ることが許されている。標高は950m。樹齢は80年とカリカンテにしては非常に高い樹齢。10
月第3週まで収穫を待ち、完璧な状態で収穫。発酵・熟成はステンレスタンクのみ。
Rosso "Rosso di Verzella"
69W40 Etna
エトナ・ロ ッソ・ロ ッソ・ディ・ヴェ ルツ ェ ッラ
新入港Sicilia
2010
赤
750ml
2,600
ネレッロ・マスカレーゼ/ネレッロ・カプッチョ エトナ北側斜面のカスティリオーネ・ディ・シチリアのヴェルツェッラの葡萄を使用。樹齢は40年程度。仕立はアルベレッロ。冷涼な北側斜面だけにベナンティらしい活き活きとした
酸とミネラル感が素直に味わえる。収穫は10月第2週。マロラクティック後、古いバリックで8~10ヶ月熟成。
Rosso "Rovittello"
69W41 Etna
エトナ・ロ ッソ・ロ ッソ・ロ ヴィテッロ
新入港Sicilia
2007
赤
750ml
5,000 樹齢80年
ネレッロ・マスカレーゼ/ネレッロ・カプッチョ エトナ北側斜面のカスティリオーネ・ディ・シチリアのロヴィテッロの葡萄を使用。標高750m、樹齢は80年でアルベレッロ仕立という素晴らしい畑。ヴィンテージによるが、ロッソ・ディ・
ヴェルツェッラよりも1年以上長く古小樽で熟成させてから出荷する。
Rosso "Serra della Contessa"
69W42 Etna
エトナ・ロ ッソ・セッラ ・デッラ ・コン テッサ
新入港Sicilia
2006
赤
750ml
6,000 一部プレ・フィロキセラ
ネレッロ・マスカレーゼ/ネレッロ・カプッチョ エトナ東斜面のヴィアグランデの葡萄を使用。ベナンティの所有畑の中では最も標高が低い500mの畑。樹齢は100年を越え、中にはフィロキセラに侵されていないピエ・
フランコが多く存在する。9月下旬に収穫し、52hlの大樽で発酵。
Mascalese
69W43 Nerello
ネレッロ ・マスカ レーゼ
新入港Sicilia
2006
赤
750ml
3,800
Cappuccio
69W44 Nerello
ネレッロ ・カ プッチョ
新入港Sicilia
2006
赤
750ml
3,800
Classico Brut "Noblesse"
69W45 Metodo
メトド・クラ シコ・ブリュット・ノブレッセ
新入港Sicilia
N.V
泡白
750ml
5,000 一部プレ・フィロキセラ
95%カリカンテとその他土着葡萄 北側斜面の標高1200mの畑と東側の950mの畑のブレンド。樹齢は80年を越し、自根の葡萄も多く残っている。18カ月間シュール・リー後デゴルジュマン。
TOP
Azienda. Agricola
Girolamo Russo
Etna, Sicilia, Italia
ジローラモ・ルッソ
| 68
標高780m のエトナ火山北斜面から生まれる新生エトナ・ロッソ
注目が集まっているエトナ
ランク・コーネリッセンの影響を受けつつも、ミクロクリマの研究、畑ごと
の醸造などに拘り、独自のスタイルを追求している。畑はエトナ火山の
北斜面標高約650
m から780m の間に
25ha ほどを所有し、
15ha の葡萄畑のほ
かオリーヴ、ヘーゼ
ルナッツなども栽培。
樹齢は50年から10
0年を越えるものま
であり、収量は1ヘク
タールあたり35キン
タルと超低収量。(こ
れは頻繁な摘果と収穫時の選果による)古い畑では葡萄樹の仕立て
火山岩土壌から生まれる希少な赤ワイン
はアルベレッロというエトナの伝統的な株仕立をそのまま引き継いでい
エトナ特有の火山性土壌の黒い土と溶岩石から豊富なミネラルを得る。 る。地理的にはランダッツォ村の入口にある一番大きく最も標高の高
シチリアならではの強烈な陽光は北側斜面の為、適度に制限され、過 いコントラーダ(クリュのことをシチリアではコントラーダと呼ぶ):サン・ロレ
熟を防ぎ、標高の高さから夜間の強い冷え込みを得て果実は高い糖 ンツォ。同じくランダッツォ村にある2つのコントラーダ:フェウドとカルデ
度と質の良い酸を手に入れる。エトナの北側斜面は非常に良い条件を ラーラ・ソッターナ。カスティリオーネ・ディ・シチリア村にあるフェウド・デ
兼ね備えているのだ。この付近の造り手と言えば、パッソピッシャーロや ィ・メッツォの4箇所に分かれている。それぞれの畑はそれほど離れて
マルク・デ・グラッツィアのテッレ・ネッレ(ジローラモ・ルッソが畑を貸し
いないのにも関わらず、特
ている)、更には奇才フランク・コーネリッセンと皆、素晴らしい結果を残
に地元の土着葡萄であり
している。
高貴品種ネレッロ・マスカ
フランク・コーネリッセンとガレージで始まった
レーゼ゙、またネレッロ・カプ
現当主ジュゼッペ氏
ッチョ( マスカレーゼの亜
は2003年にワイナリ
種)においても顕著にその
ーを引き継ぎ、一族
畑ごとの個性の違いを示し
の財産である伝統を
ている。2005年が初ヴィ
尊 重 しな がら も革 新
ンテージの新しいワインだ
的に有機農法を取り が、それを感じさせない落ち着きのあるワインとなっていてガンベロ・ロッ
入れ、古いものと新し ソはじめ専門誌での評価も非常に高い。ジュゼッペ氏はピアニストとし
いものの調和をはかり ても有名で、文学の教師でもある。『僕は、僕が今、生きているこのエト
な が ら新 し い時 代 に ナの一部であるという意識を語れるほど理性的に理解できてない。もっ
突入した。ワイン造り とエトナを突き詰めて理解することが大切』地域性や造り手の個性を大
は良き友人でもあるフ 切にするエスプレッソ誌でも注目されて、今後が楽しみな造り手。
長く協同組合による低価格ワインの
産地として捉えられてきたシチリア
が大きく変わりつつある。密植や収
量の制限、醸造技術も革新され、
高品質ワイン産地へと変貌をとげて
いる。その中心産地はエトナであろ
う。暑い産地だけにエトナ・ロッソは
過熟気味で野暮ったく、複雑味に
欠けるという印象を持っている人も
多いと思われるが、特にエトナの北
側斜面、それも標高の高い畑から
はそんなイメージとは無縁の上品で奥行きのある酸を持ち合わせた何
とも言えない魅力を持ったワインが生まれている。
商品記号
Rosso 'A Rina
69V42 Etna
エトナ・ロッソ・アリナ
ワイン
州
Sicilia
ヴィンテージ 色
サイズ
赤
750ml
2011
参考上代
メモ
4,000
在庫
◎
98%Nerello Mascalese、2%Nerello Cappuccio 注目の産地エトナで、今最も注目を集めている造り手ジローラモ・ルッソが醸すスタンダードライン。個性の異なる幾つかの畑の葡萄をブレンドすることでバランスを保って
いる。ネレロ・マスカレーゼらしい味わい。
Rosso "Feudo"
69R53 Etna
エトナ・ロッソ・フェウド
Sicilia
2010
赤
750ml
4,600 3Bicchiere/Gambero R
〇
98%Nerello Mascalese、2%Nerello Cappuccio 標高は低めで土壌は火山岩に粘土が混じりこんでいる。粘土の比率が高く、ワインは粘性を感じるほどに柔かくシルキーに仕上がっている。滑らかな質感と丸いアルコー
ル。
Rosso "San Lorenzo"
69R54 Etna
エトナ・ロッソ・サン・ロレンツォ
Sicilia
2010
赤
750ml
4,600
〇
98%Nerello Mascalese、2%Nerello Cappuccio いきなりエスプレッソ誌で5グラッポリ獲得したことで一躍注目を集めた。(しかも18.5ポイントと高得点)標高の高さ、火山岩土壌らしさを一番感じさせる。濃密ながらエト
ナらしいエレガンスを感じさせる素晴らしい出来栄え。
TOP
Azienda. Agricola
Graci
Etna, Sicilia, Italia
グラーチ
| 69
パッソピッシャーロはシャンボール・ミュジニーなのか?
バローロのようにありたい
『心から愛するワインはバローロだ。
ジャコモ・コンテルノやバルトロ・マス
カレッロ、ジュゼッペ・マスカレッロの
バローロは規律の中に偉大な厳格さ
を感じさせる。時間とともに変化して
いく妖艶さ、純粋さ。決して飲み疲
れすることなく、野蛮さもない』元々
はミラノで金融関係の仕事に就いて
いたというアルベルト・グラーチ。知
性に溢れ、自信に満ちている。やるべきことが決まっていて、自らが愛
するワイン、偉大なワイン、目標とすべきワインがクリアーに意識の中に
あるからだ。
パッソピッシャーロの100年樹から
意外かもしれないが、エトナにはスキー場も存在する。それほどの高地
なのだ。グラーチの畑はエトナ火山の北側斜面、今イタリアで最も注目
を集めている産地と言えるかも知れないパッソピッシャーロ地区に位置
する。2004年に購入した所有畑は標高600m の畑アルクリアと、標
高1000m を越える畑バルバベッキの2つ。『何でこの畑を購入したか
って?以前の所有者がケチだったからだよ。ケチ過ぎて農薬なんて撒
いたことないんだ。こ
こしかないと思った
よ』ネレッロ・マスカレ
ーゼを中心にカリカ
ンテとカタラットを少
量づつ栽培している。
エトナの北側斜面は
南側より極端に昼夜
の寒暖差が大きく、
標高600m 以上の
彼の畑は葡萄にとって非常に厳しい環境になっている。ここには農薬を
全くと言って必要としない環境がある。驚くべきことに1000m を越すバ
ルバベッキの畑はその標高の高さ、冷涼な気候から害虫が少なく、病
気もほとんど存在しないそう。更には乾いた空気が絶えず動いている為、
カビの繁殖も少ない。ボルドー液でさえほとんど使うことが無い。フィロキ
セラさえも活動できず、樹齢100年を超えるプレ・フィロキセラのネレッ
ロ・マスカレーゼが今でも活躍している。ワイン造りにおける哲学は一点
のみ『エトナという土地が持つ個性や伝統を如何に表現するか』なのだ
という。栽培においては除草剤などを用いず、あくまでも伝統的な手法
商品記号
Rosso
69R78 Etna
エトナ・ロッソ
ワイン
州
Sicilia
を尊重。醸造はオーク
の開放発酵桶で発酵
(ベースのエトナ・ロッソ
のみステンレスタンクで
発酵)、伝統的な大樽
を使用して熟成。勿論、
全てのワインは自然酵
母による発酵。亜硫酸
も最小限に抑えている。
長いマセラシオン、長
期間の大樽での熟成、
無濾過でのボトリング。
まるでクラシックなバロ
ーロのよう。葡萄果実
そのものを表現するか
のようなワイン造り。出
来上がったワインは今
までのエトナのイメージ
とは全く違う。バローロ
やバルバレスコ、また
はブルゴーニュにも通ずる。口中では整然とした印象を与え、飲み込
んだ後の膨らみのある長い余韻。強さではなく、圧倒的なフィネスで満
足感を与えてくれる。
ヴィレーヌ氏も称賛
DRCのヴィレーヌ氏もグラーチを称賛していて、カンティーナまで訪問
している。シャンシス・ロビンソンもグラーチを称賛。『グラーチは若い造
り手だが注目に値する。
彼のワインはバローロ、バ
ルバレスコ、もしくはブル
ゴーニュのようだ』/シャン
シス・ロビンソン。エチケッ
トにはエトナチルネコが描
かれている。(1000年以
上昔からヨーロッパで一
番高い活火山であるエト
ナに生息する犬)『私は自
然界の均衡をそこなうような除草剤や、その他いかなる科学的な薬剤
を使用しない。セラーの中でも、極力人間の関与を排し、フィルターも
かけずにボトリングする。エトナと共存するのだから』
ヴィンテージ 色
2011
赤
サイズ
750ml
参考上代
メモ
3,600
在庫
〇
ネレッロ・マスカレーゼ100%。果皮を漬け込んだマセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、自然酵母によるステンレスタンクでの発酵を経て、ステンレスタンクで熟成されます。火山に由来する暗褐色の土壌が主体
で、水はけが良いのが特徴です。いくつかの部分は砂質で、石灰質は多くありませんが、鉄分や窒素分が豊富な土壌。
Rosso "Quota 600"
69P17 Etna
エトナ・ロッソ・クォタ・セイチェント
Sicilia
2010
赤
750ml
5,600 3Bicchiere/Gambero R
○
ネレッロ・マスカレーゼ100%。「標高600m」という意味のQuota 600(クオータ セイチェント)。マセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、発酵・熟成ともトロンコニック(オーク製の開放型木樽)の大樽にて行います。熟
成期間は14ヶ月にも及び、成熟した果実の風味と力強い芯のある味わいが楽しめます。
Bianco
69V40 Etna
エトナ・ビアンコ
Sicilia
2012
白
750ml
3,800
70%Carricante, 30%Catarratto パッソピッシャーロ村。エトナの北斜面、標高600~660mの畑でカッリカンテが1.5ヘクタール、カタラットが1ヘクタール。ヘクタール当たり6300株の密植。
〇
TOP
Azienda. Agricola
Lamoresca
San Michele di Ganzaria, Sicilia, Italia
ラモレスカ
| 70
13年間の人気レストラン経営から理想のワイン造りへ
シチリアには美味しいと思えるワインが無かった
『そんなつもりはなかった』フィリ
ッポ・リッツォはベルギーでイタリ
ア料理店を13年間経営してい
た。シンプルながら本格的な料
理とサービス。そしてフィリッポ
が厳選したイタリアワインが評判
で連日満席の超人気トラットリア。
ヨーロッパでも食のレベルが非
常に高いと言われるベルギーに
おいて個性的で拘りの強い店と
して食通の間では有名であった。
同じベルギーでイタリアワインの
インポートを手掛けていたフラン
ク・コーネリッセンとの出会いが
フィリッポの人生を大きく変える。日頃からシチリアワインに大きな不満
を持っていたフィリッポとフランクは意気投合。2005年シラクーサ県、
トマトで高名なパッキーノの真っ白い畑(石灰分が強く出ている特異な
畑で樹齢が高く、仕立はアルベレッロであったことが購入の決め手に)0.
85ha を購入。既にエトナに移住し、自らのワインを醸造していたフラン
ク・コーネリッセンに委託すると言う形で自らのレストランで供するワイン
を造り始めてしまう。『当時、本当に美味しいと思えるシチリアワインは
皆無だった。ただ、美味しいシチリアワインを自分の店で出したくて・・・
当初は趣味半分だった』
2006年に正式に誕生したラモレスカは所有するオリーヴ畑で育てて
いるオリーヴの品種名“モレスカ”から名付けられた。標高430m のシ
チリア中央部カタニア県とエンナ県の境界に位置するサン・ミケーレ・デ
ィ・ガンザリアのコントラーダ“ジリオット”に位置する。特に石灰分の強い
白い土壌で樹齢が高く、仕立てはアルベレッロに拘っている。異常に暑
いシチリア内陸部特有の乾いた風がいつも通り抜ける。『自分の理想の
ワインにとって理想の土地』
毎年変わる試行錯誤のワイン造り
フィリッポは毎日をほとんど畑で過ごし、手間をおしまずケアしている。
病気にかかった樹は化学療法ではなく物理的アプローチで、一本一本
根引き抜き病害を抑える。土壌に窒素を送り込む必要があったとして
も、肥料をつかわず、マメ科の植物を植えることで対処する。カビや菌
の病害には必要最低限の硫黄で対応するなど、極めて自然な栽培に
とりくんでいる。 葡萄
は完璧に熟した状態
で収穫され、徐梗・
破砕機にかける際、
若干の二酸化硫黄
を添加する以外は培
養酵母や乳酸発酵
をうながすバクテリー
など一切添加されな
い。モストはプラステ
ィ ック の 発酵 桶を 開
フランク・コーネリッセンに委託
放した状態で、温度管理せずに発酵。赤ワインには長いスキンコンタク
2005ヴィンテージはフランクのカンティーナで醸造・ボトリングが行わ トを、白ワインには短めのスキンコンタクトと使い分けている。熟成は使
れた。しかし、2 い古しのオーク樽とセメントの発酵槽。『畑での仕事を無駄にしないよう、
006年、フランク できる限りシンプルな醸造にしたい。しかしながら、寒い地方ならばとも
は畑を買い足し、 かく、シチリアの中部のように暑い地方においては、自然な醸造を成功
更に自らのワイン させるためには酸化防止剤の使用は不可欠。最低限に抑えられた分
造 り に 没 頭 し て 量ではあっても、使用しなければ発酵時のバクテリア汚染のリスクがあ
いくこととなり、ラ まりに高い。酵母添加も温度管理もせずに自然な発酵を行うため、あ
モ レ ス カ ま で 手 えて最もリスクの高い破砕時に少量添加する方法を選択している』ワイ
が回らなくなる。 ンは安定感を増している。若干マセラシオン期間を短くし、ピュアな果
『結局ワインを造 実味と果実からくる甘味を前面に出している。タンニンに隠れることなく
ることになり、抜 素直に楽しめる。若いうちからバランスが取れているが熟成と共に表情
け出せなくなった』フィリッポは更に、サン・ミケーレ・ディ・ガンザリアに を変えるだろう。
畑を買い足し、ベルギーのレストランを売り渡し、シチリアに完全移住。
商品記号
Bianco
69R51 Lamoresca
ラモレスカ・ビアンコ
ワイン
州
Sicilia
ヴィンテージ 色
サイズ
白
750ml
2010
参考上代
4,000
メモ
在庫
〇
95%Vermentino, 5%Roussanne プラスティックの発酵桶の上部を開放し、酸素を供給しながら発酵。温度管理は行わない。マセレーションは最大でも2日間。4ヶ月セメント槽、8ヶ月使い古しのバリックで熟成させる。色
調からは想像できない軽やかさ。
Rosso
69F23 Lamoresca
ラモレスカ・ロッソ
Sicilia
2009
赤
750ml
4,000
Rosso
69R52 Lamoresca
ラモレスカ・ロッソ
Sicilia
2010
赤
750ml
4,000
△
〇
60%Nero d’Avola, 30%Frappato, 10%Grenache 9月20日から10月15日に収穫。プラスティックの発酵桶を開放し、温度管理せず自然に発酵。マセレーションは最大30日間。8ヶ月セメント槽、4ヶ月使い古しのバリック
で熟成。
69J94 Nerocapitano
ネロカピターノ
Sicilia
2010
赤
750ml
3,600
100%フラッパートのワイン。シチリアらしいヨード的なミネラルよりも石灰土壌由来のミネラルを感じる。繊細で伸びのあるワインでコスのフラッパートとは全く違った印象。
〇
TOP
Distilleria
Varnelli
Muccia, Marche, Italia
ヴァルネッリ
| 71
天然素材を焚き火で煮出す手造りアニスリキュール
マルケのカフェコレットはアニスを入れる
通常カフェ・コレットを注文するとエス
プレッソにグラッパが加えられるが、
マルケでカフェ・コレットを注文すると
注がれるのは必ずヴァルネッリのア
ニス。バールでは飲み終えたデミタ
スカップにヴァルネッリを注いでカッ
プを洗うように楽しむ姿も多い。マル
ケではヴァルネッリが当たり前なのだ。
古代ローマ人やエジプト人はアニス
を万能薬として利用していた。食事
の後、ディジェスティーヴォとして胃
を落ちつかせる為に飲用したり、精
力剤としても利用されていた記録が
ある。その香は頭痛を和らげる効果
もあるとされている。更には利尿作用
を高めたり、整腸作用もあるとされ、
呼吸器系にも良いと言われる。まさ
に万能薬。その名残もあって今でも
ヴァルネッリのアニスリキュールは漢方系薬局で販売されている。
自然素材を銅鍋で煮出す
高品質アニスリ
キュールの造り
手としてイタリア
で最も高い評価
を得ているヴァル
ネッリ。1868年
にアニスを中心
に香草、根、果
実、蜂蜜を使っ
たリキュールの
造り手としてジローラモ・ヴァルネッリによって創業された。元々シビッリ
ーニの町に居を構えていて自然な環境に恵まれていたこともあり、その
地に自生する香草や草木、根を使ったリキュール造りに傾倒していっ
商品記号
ワイン
Secco Speciale Varnelli
69J53 L'Anice
アニス・セッコ・スペシャーレ・ヴァルネッリ
た(今では国立公園と薬用植物の
研究所になっている)。リキュール・メ
ーカーは大手資本下に入ることが多
いが、一度も資本が入ることなく、家
族経営を続けている。厳選した自然
の素材を銅鍋で煮出して、その要素
を抽出するという職人による手造り
によって質を保ち続けている。現在
でもラベリングマシーンや品質管理
はオートメーション化されたが蒸留部
門は一切機械化していない。現在
は4代目でシモネッタ、マリードナテッ
ラ、オリエッタ、マリアの4人の女性
達で運営されている。
“苦く”なければ本物のアマーロとはいえない
ヴァルネッリの名前を最初に世間に浸透させたのはアマーロ“シビッラ”。
リンドウの根やカリッサイアキーナの
含有率が極端に高いことから、当
時は抗マラリア剤、解熱剤として珍
重されていた。更に2代目のアント
ニオの代に大きな飛躍を迎えるこ
ととなる。彼はマルケ州に古くから
普及していたアニス酒のレシピを更
に洗練させ“ヴァルネッリ”を考案し
た。このエレガントで他には真似で
きない独特の風味のアニスは当時、
高感度なソムリエや食通の間で大
きな話題となった。今でもヴァルネ
ッリのアニスは当時のレシピを忠実
に守っている。ヴァルネッリのアニス、
そしてアマーロは全て自然の素材
から造られる。キナの根、アニス、
セージなどの香草、かんぞう、ウコン、甘味は砂糖を加えるのではなく
蜂蜜。カラメル色素は一切使用しない。
州
Marche
ヴィンテージ 色
N.V
リキュール
サイズ
700ml
参考上代
メモ
4,600 天然アニス
在庫
◎
厳選したアニスシードから造られる特別なアニスリキュール。地元ではカフェコレットと言えばグラッパではなくヴァルネッリのアニスが加えられるのがあたり前。ソーダ割りやグレープフルーツと共に食前酒として食欲を増進さ
せたり、食後酒として胃を落ちつかせたり、アイスクリームにかけたりと幅広く使われている。最も一般的でお薦めなのはロックや水割り。純粋にアニスの味わいが楽しめる。
Sibilla
69J54 Amaro
アマーロ・シビッラ
Marche
N.V
リキュール
700ml
4,600
◎
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。
Tonico
69J55 Amaro
アマーロ・トニコ
Marche
N.V
リキュール
500ml
4,800 甘みは蜂蜜のみ
〇
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。こちらはアルコールが低く、よりハーブのニュアンスが強く出たヴァルネッリらしいリキュール。
TOP
Distilleria
La Valdotaine
Saint Marcel, Valle d’Aosta, Italia
ラ・ヴァルドタイネ
| 72
グラッパの名産地アオスタを代表する造り手
アオスタの老舗蒸留所
ラ・ヴァルドタイネは194
7年に設立された老舗デ
ィスティラート。50年以
上もの間、アオスタの伝
統的食文化に貢献する
為に活動してきた。今で
はこの地方を代表するサ
ン・マルセルの生ハムやジェネピー・リキュール、そして数々のグラッパ
の蒸留、モンテ・ビアンコの麓で育ったりんごを使ったシードルも手掛け
ている。ご紹介するグラッパはアオスタのチェントロに実在するバール・
パパ・マルセルから名付けられた。元々はこの店で提供されていた特
別キュヴェであったが店の客の評判があまりにも良かったために商品
化されることになったもの。
驚かされる。何かで隠すことも、
何かで補うこともない“素材そ
のものの味わい”。グラッパは
素材を抽出する媒介であって、
このグラッパは素材を味わう為
のものなのだ。グラッパ自体は
直火蒸留器と湯煎式蒸留器
を併用して蒸留している。ヴィ
ナッチャはアオスタの各生産
者から購入。使用される品種は70%ピコテンドロ(ネッビオーロに近い
品種)、20%プティ・ルージュ、10%ガメイ。酸化を嫌い、できる限り早
い蒸留に拘っている。
独特の美味しさ“リコリス”
グラッパ・リクリッツィアはリコリスの根が1本遣っている。日本では、まだ
まだ馴染みが薄いかもしれないが、ヨーロッパではリコリスの根は天然の
自然に自生した果実、又は自ら選 甘味料として多用されていて、リコリスの飴やガムは幼少期から、誰も
別した健全な果実を購入し、重曹 が親しむ味。砂糖の
(天然の無機物質)を水に溶かして 甘みと違い爽やかさ
洗浄。その後、手作業で腐敗果や を併せ持ち、独特の
痛んだものを選別する。手作業で 風味も特徴。糖度は
ボトル内に果実(又は根、ハーブ) 砂糖の数十倍とも言
を投入し、グラッパで満たす。これ われ、余韻が長いこ
が全工程。加えられるのは天然の とも砂糖との大きな違
果実、根、ハーブのみ(一部栽培)。 い。昔から整腸作用
時間とともに素材のエキスが抽出さ があるとされ、薬とし
れ色素も出てくる。勿論、色素、香 ても利用されていた。
料、糖分は加えられることはないし、 グラッパ・トゥルヌヴィスはリコリス、アニス、リンドウなどが漬け込まれた
フィルターを通すこともない。シンプ もの。こちらもリコリスとアニスの深い味わいが楽しめる、この造り手なら
ルな造りだが、これこそが最も素材 ではの味わいで、他には存在しえない唯一無二のものとなっている。
感を感じさせる手法なのだと言う。実際、口中に含めば、その素材感に
天然素材パパ・マルセル
商品記号
ワイン
"Papa Marcel" Tournevis
69M34 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・トゥルヌヴィス(リコリス、アニスなど)
州
Aosta
ヴィンテージ 色
N.V
蒸留
サイズ
700ml
参考上代
メモ
5,600 リコリス、アニス、リンドウ等
在庫
○
リコリス、アニス、リンドウなどが漬け込まれたもの。こちらもリコリスとアニスの深い味わいが楽しめる、この造り手ならではの味わいで、他には存在しえない唯一無二のものとなっている。40度のグラッパでありながら、ほとんど
アルコールを感じさせないほどに馴染んでいる。
"Papa Marcel" Liquirizia
69M35 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・リクリッツア(リコリスの根)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,600 リコリス
○
ヨーロッパではリコリスの根は天然の甘味料として多用されていて、リコリスの飴やガムは幼少期から、誰もが親しむ味。砂糖の甘みと違い爽やかさを併せ持ち、独特の風味も特徴。糖度は砂糖の数十倍とも言われ、余韻が
長いことも砂糖との大きな違い。昔から整腸作用があるとされ、薬としても利用されていた。
"Papa Marcel" Genepy
69M36 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・ジェネピー(ジェネピー)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,600 ジェネピー
〇
ジェネピーはアルプスの西側の高地にのみ生息するヨモギの仲間。採取することが難しく、栽培も困難であることから貴重なハーブと言われている。独特の爽やかな風味で始まり、後口は甘みさえ感じさせるほどに充実した
香を持っている。
"Papa Marcel" Erbe Miste
69M37 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・エルベ・ミステ(色々なハーブ)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
イラクサ、カモミール、
5,600 サルヴィア等自生のハーブ
〇
イラクサ、カモミール、サルヴィア…。色々な種類のハーブが詰め込まれている。ボトル毎に内容が若干異なる為、味わい、風味にも若干の違いが出る。漬け込む時間が長いほど強烈な風味が放たれる。最もオーソドックス
ながら飽きのこない味わい。
"Papa Marcel" Mirtillo
69M38 Grappa
グラッパ・パパマルセル・ミルティッロ(ベリー)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,600 自生のベリー
〇
高地に自生するベリーの1種。果実は紫がかり、その甘みと酸味が人気の果実。グラッパに漬け込むことによって徐々に色素と甘みが抽出され、リキュールのような甘みと果実感を得る。比較的浅い漬け込みでも風味が出
るが、しっかりと抽出されると、より果実感を楽しめる。
"Papa Marcel" Albicocca
69M39 Grappa
グラッパ・パパ・マルセル・アルビコッカ(アプリコット)
Aosta
N.V
蒸留
700ml
5,600 アプリコット
〇
その独特の風味で人気のアプリコット。他の果実にはない個性的な風味は杏仁豆腐など世界中で愛されている。比較的寒い地方でも栽培が可能で甘みも十分に蓄える。漬け込みには時間が必要だが漬かりきれが、甘み
たっぷりの風味豊かなグラッパとなる。
TOP
Distilleria
Sibona
Piobesi d’Alba, Piemonte, Italia
シボーナ
| 73
最古のグラッパ蒸留所シボーナ
蒸留所登録番号NO.1
ピエモンテにおける蒸留
酒の歴史は古い。144
3年にこの地域での税関
書類上に蒸留酒の記述
を見つける事が出来る。
( 当時はグラッパという
名称ではなく、プランタと
呼ばれていた)ピエモン
テがアクアヴィーテを生
産している歴史ある州の1つである事がうかがえる。ピエモンテ州アル
バから数キロメートル離れたピオベジ・ダルバのロエロ地区にシボーナ蒸
留所は位置する。ピエモンテ州だけでなく全州のソムリエから厚い信頼
を集め、星付きリスト
ランテには必ずと言
って良いほどにオン
リストされている老舗
ディステレリア。その
歴史は100年を越
す。U.T.F(蒸留所
商取引監督機関)の登録ナンバーは“001”。全国で最初に登記され
ている最古の蒸留所である。
ワイン生産者からの信頼
長い歴史の中で1度もぶれることなく品質至上主義を貫いてきたシボ
ーナは造り手からの信頼も厚い。マッテオ・コレッジア、コンテルノ・ファ
ンティーノ、レナート・ラッティ、マッソリーノ、ピオ・チェザーレ、ヴィエッテ
商品記号
ワイン
ィ、エルヴィオ・コーニョ・・・。シ
ボーナへヴィナッチャを提供す
る周辺の生産者もビッグネーム
が揃っている。『良いグラッパを
造るには、まず高品質の葡萄生
産者の協力が必要』皆、最高の
状態で搬入に協力してくれると
いう。
アルコール57.5%のトゥットグラードの深み
設立当初よりシボーナは葡萄の搾りかす(ヴィナッチャ)の鮮度に強い
拘りを持っている。更に、単一品種で
のグラッパ造りに拘り続けてきた。厳選
された新鮮なヴィナッチャを使って、そ
れぞれの葡萄の香や成分を最大限に
引き出す。香り高く、その年の葡萄の
アロマを表現したグラッパを目指してい
る。また、葡萄の性質に合わせてステ
ンレス、もしくは木樽での熟成も行って
いる。中でも注目したいのが“トゥットグ
ラード”グラッパ・ディ・バローロ。毎年
決まった造り手のヴィナッチャを使用
する。(バローロ、ラ・モッラ、セッラルンガ、モンフォルテのバローロのヴ
ィナッチャ)絞りきったヴィナッチャは各生産者から同じ日に搬入され、
香が飛ばないうちに蒸留に入る。中程度のオーク樽で熟成した後、リム
ーザン産新バリックに入れて熟成。その後、加水を極限まで抑えてボト
リングすることで圧倒的な香と深みを得ている。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
メモ
di Dolcetto
69511 Grappa
グラッパ・ディ・ドルチェット・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,300 ドルチェット
di Moscato
69512 Grappa
グラッパ・ディ・モスカート・樽熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,300 モスカート
di Barbera
69513 Grappa
グラッパ・ディ・バルベーラ・樽熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,300 バルベーラ
di Nebbiolo
69986 Grappa
グラッパ・ディ・ネッビオーロ・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,300 ネッビオーロ
di Arneis
69514 Grappa
グラッパ・ディ・アルネイス・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,300 アルネイス
di Brachetto
69515 Grappa
グラッパ・ディ・ブラケット・ステンレスタンク熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,300 ブラケット
di Barolo
69517 Grappa
グラッパ・ディ・バローロ・樽熟成
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
6,400 バローロ
di Barolo "Tutto Grado"57.5
69H20 Grappa
グラッパ・ディ・バローロ・トゥット・グラド(57.5)
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
8,000 アルコール57.5%
di Barolo invecchiata "Riserva speciale"
69D42 Grappa
グラッパ・ディ・バローロ・インヴェッキアータ・リゼルヴァ・スペシャーレ
Piemonte
1999
蒸留
500ml
18,500 バローロ・リゼルヴァ
Aged Port Wood Finish
69W46 Grappa
グラッパ・エイジド・ポートウッド・フィニッシュ
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
5,800 ポートを熟成した樽で熟成
all'Aloe e Miele in Grappa Finissima
69518 Liquore
アロエ(アロエヴェラとハチミツを加えたグラッパ)
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,000 アロエ+蜂蜜
alla Camomilla in grappa Finissima
69519 Liquore
カモミッレ(カモミールのリキュールを加えたグラッパ)
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,000 カモミール
Sibona
69955 Amaro
アマーロ・シボーナ
Piemonte
N.V
リキュール
500ml
3,800 アマーロ
di Grappa
69912 Gocce
ゴッチェ・ディ・グラッパ
Piemonte
N.V
チョコレート
300g
新入港
年1回輸入。寒い時期に入ってから手造りされるグラッパ入チョコレート。中身のグラッパはモスカート。
グラッパ入チョコレート
在庫
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