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basICColor print

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basICColor print
User Manual
マニュアル
basICColor print
Because it simply works!
目次
1. はじめに............................................................................................. 5
2. クイックスタート................................................................................ 7
3. アドバンス設定................................................................................11
3.1 特別パラメータ (全カラーモデル)..................................................12
3.1.1 ガマットマッピング - 知覚的レンダリングインテント..........12
3.1.2 蛍光増白剤補正......................................................................18
3.1.3 測定値補正..............................................................................18
3.1.4 ハイライトとシャドウの網点制限 (CMYKのみ) ................19
3.1.5 スペクトラルプロファイリング................................................20
3.2 分解パラメータ (CMYKのみ).........................................................21
3.2.1 総インキ量制限.......................................................................21
3.2.2 ブラック定義とブラック生成..................................................22
3.2.3 ブラック定義............................................................................23
3.2.4 ブラック開始点........................................................................24
3.2.5 ブラック幅................................................................................24
3.2.6 GCR/UCR..............................................................................25
2
basICColor print
Because it simply works!
4. ICC プロファイルのための拡張機能...............................................27
4.1 プリファレンス....................................................................................28
4.2 プリセットの定義...............................................................................28
4.3 バッチプロファイリング....................................................................30
4.4 マルチターゲットプロファイリング..................................................30
添付A...................................................................................................33
A.1 basICColor catch でのターゲット測定.....................................33
A.2.1 プログラム起動、測定プリセットの選択...............................34
A.2.2 測定ウィンドウ........................................................................35
添付B – 製品情報 basICColor print..............................................41
3
1章
はじめに
basICColor print
Because it simply works!
1. はじめに
basICColor print を購入すると、
プリンティングシステム全
ての色再現を管理することができる製品を得ることになりま
す。
高水準のワークフローにおいては、 RGB-、CMYK-、
グレイス
ケ-ルプリンティングシステムのICCプロファイルを作成する
だけでは、
もはや十分ではありません。
basICColor print で必要に合わせたICCプリンタプロファイ
ルを生成することができます。
もし、
分離パラメータに影響した
り、蛍光増白剤の影響を減少させたり、特定の照明条件を適
用したり、
インキ削減を行いたいなら、basICColor print は、
高品質なプロファイルを作成し、
ワークフローを完璧にするた
めに、様々なオプションを提供します。
必要な全ては、
ターゲットをプロファイリングするISO準拠の
測定ファイルです。
basICColor catch で全ての通常のター
ゲットを測定できます。
5
2章
クイックスタート
basICColor print
Because it simply works!
2. クイックスタート
basICColor print を起動すると、
メインウィンドウを表示し
ます。
色空間: これらのタブの中から作成したい
iccプロファイルのカラーモデルを選択し
ます。
設定: このメイン画面にはプロファイル作成
のためのプリセットされた設定やカスタム設
定があります。
結果: メイン画面の結果表示ではプロファ
イル作成の状態がいつでも確認できます。
7
basICColor print
Because it simply works!
basICColor print でICCプロファイルを作成するのは非常
に簡単です。
3ステップだけです。測定データから、あるいは
ICCプロファイルからでもbasICColor ICCプロファイルを作
成できます。
1. カラーモデルを選択します。
2. 測定ファイルを適切なプリセットの一つにドラッグ&ド
ロップします。
3. プロファイルの名前を付け、
<プロファイル作成>をク
リックします。
1.プロファイリングターゲットを測定したファイルに表示
されているカラーモデル(CMYKかRGB)を選択しま
す。CMYK データの場合、CMYKかグレイスケールプロ
ファイリングのどちらかを選択できます。
2.測定ファイルをプロファイリングプリセットアイコン
(例
えば、Offset GCR)
の上にドラッグ&ドロップします。
ま
た、
まずプリセットをクリックして、
開いたファイル選択ダ
イアログ内で、測定ファイルを選択することもできます。
3.続いて開く設定ウィンドウで、
自動的に
(測定ファイルの
名前に基づいて)表示されるプロファイルの名前に上書
きすることができます。
そして<プロファイル作成>をク
リックします。 ICCプロファイルが計算されて、
自動的にオペレーティングシ
ステムの
「profiles」
フォルダに保存されます。 その後、
カラー
マネジメントを使用できるアプリケーションで使うことができ
ます。
8
basICColor print
Because it simply works!
結果リストは、
プロファイルで用いられるパラメータとその
状態を表示します。
プロファイルの前、間、後に、
「結果リスト」
で関連した全て
の情報を見られます。
こうしていつも進捗中のプロファイル
と完了したプロファイルの概要を見ることができます。
このワークフローは、測定ファイルから既存のプロファイリ
ング設定で一つのプロファイルを作りたい時に取るステッ
プのみを表示します。basICColor print は、選択すること
ができる一組のあらかじめ定義された設定でプロファイリ
ングします。
ターゲットの測定
basICColor catch あるいはターゲットを測定してISO
準拠フォーマットで保存できる他のソフトウェアで、必要
な測定ファイルを作成できます。
このマニュアルの添付A
は、
basICColor catch によってbasICColor dropRGB
ターゲットを測定する方法を簡単に示しています。
アドバンス設定
basICColor print においてカスタムプロファイリング設
定を作成したり編集する詳細な情報を次の章に記載して
います。 9
3章
アドバンス設定
basICColor print
Because it simply works!
3. アドバンス設定
basICColor
print は、予め定義したプロファイリング
設定を選択できるようにしています。
これらのプロファイリ
ングプリセットを編集でき、それらをあなたのニーズに合
うように調整するか、新しい設定を最初から作成できま
す。basICColor print は、以降に詳細に説明される多種
多様なプロフェッショナルなパラメータを提供しています。
アドバンス設定にアクセスするための二つの方法
測定ファイルを設定アイコン上にドラッグ&ドロップする
と、予め定義した設定が、
あなたのプロファイルのための基
として使われます。
プリセット名の隣の三角をクリックする
と、
ウィンドウが下に広がって設定を編集できるようになり
ます。
そして、
これらの新しいパラメータでプロファイルが作
成されます。
<別名保存...>ボタンをクリックし、適切な名前を付けるこ
とで、
この編集した設定を新しいプリセットとして保存でき
ます。
新しいプリセットは、basICColor print でさらにプロファ
イリングをするのに有効です。 11
basICColor print
Because it simply works!
3.1 特別パラメータ(全カラーモデル)
二つのタブの内、右の一つは全カラーモデルについて有効
で同じ外観です。
ウィンドウは異なった機能をもつ四つの
セクションに分かれています。
この四つのセクションを以下に説明します。
3.1.1 ガマットマッピング-知覚的レンダリング
インテント
知覚的レンダリングインテントで2つの色空間をマッピン
グするとき、関係するプロファイルのサイズは重要です。他
のレンダリングインテントでは、ガマット圧縮はなく、
マッ
ピングの際、
ガマットサイズは変わりません。basICColor
print は知覚的レンダリングインテントのときにガマットマ
ッピングに影響する二つの基本的に異なったオプションを
提供しています。 標準圧縮
ほとんどの応用に適している標準の方法。
ニュートラル階
調は、相対色彩的法によって変換されます。
もし、用いてい
る印刷用紙の紙白が、基準よりかなり黄色いなら、
グレイ
軸は、紙白によってより黄色く見えます。
12
basICColor print
Because it simply works!
ブラックポイント補償
この方法は、主としてアドビ製品でおなじみの、
ブラックポイン
ト補償法を伴う相対色彩的と一致しています。印刷システム
のCMYKデータを変換する時に、
ハイライトとシャドウの画像
精細度が維持され、高彩度色エリアの精細度損失が避けられ
ます。ニュートラル階調は相対色彩的法によって変換されま
す。
絶対的圧縮
この方法は、絶対色彩的インテントと連動していて、画像精細
度のいかなる損失をも避けるために、
ハイライトとシャドウの
コントラスト範囲に適用されます。
ニュートラルカラーのレンダ
リングは、
さらに、
ハイライトの紙色シミュレーションではなく
て、絶対色彩的レンダリングに相当します。
最小圧縮
このレンダリングインテントは、色空間をできるだけ絶対色彩
的に描画し、
ブラックとホワイトポイント近くを補償するだけ
です。
これは、画像精細度を保ち、
ホワイトをシミュレートしな
いで、最大のブラックポイントを達成します。例えばデジタル印
刷機で、ISO Coated V2やGRACoL2006 Coated1v2の
ような印刷標準に、非常に正確なレンダリングをしたいなら、
このレンダリングインテントを選択します。ICC互換のソフトウ
ェアで、特別なbasICColorレンダリングインテントによって作
成されたプリンタプロファイルを使うなら、知覚的レンダリン
グインテントを選択してください。
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basICColor print
Because it simply works!
メモ:ターゲット色空間は、細部と色度の損失を避けるため
に、絶対色彩的インテントと同様に、できれば、
シミュレートし
た色空間より大きいかほぼ同等のサイズであるべきなのを覚
えておいてください。大きい色空間から小さい色空間への変換
では、もしソース色空間のグレイバランスを維持したいなら、
「
絶対色彩的」
レンダリングインテントを使います。
これらの方法で、全ての色空間レンダリングに影響し、必要に
合わせてレンダリングインテントを個別に調整できます。 基準プロファイル
多数のデータファイルを、既知で一貫した、特定のプロファ
イルで変換するなら、
「 特別パラメータ」メニュー中の<基
準プロファイル>メニューにある特定のプロファイル(例え
ば、eciRGB v2、ISOCoatedなど)
をロードすることができま
す。
注意してください:もし、基準色空間を特定できないか、
プロフ
ァイルのファイルを持っていないなら、
この機能は使わないで
ください。変換は品質を損ないます。
14
basICColor print
Because it simply works!
数量化
その後、
より視覚的な補正(知覚的)
や、
もっと数学的な補正(
色彩的)
の間で、0%と100%の間の数値内の<数量化>ボタ
ンを使って、
レンダリングインテントの作用を最適化すること
ができます。0%の値は、色合いの最大量と原画像の違いを維
持している、全色のスムーズで最大の圧縮と同じです。100%
の値は、圧縮はグレイ軸に近い色へのより少ない影響となり
ますが、
より高彩度の色に圧縮の影響を見ることができます。
結果において、
あなたのICCプロファイルによって、可能な最も
よい変換結果を達成できます。
15
basICColor print
Because it simply works!
「数量化」
が、知覚的ガマットマッピングにどのように影響するのか
菱形の中の同じECI-RGB色空間ですが、今回は三次元環境で表
示しています。
二次元の菱形は、ECI-RGB色空間のブルー-イエローと
明度の三つの軸を表示しています。
ECI-RGBから ISOCoated_v2 (Fogra39) への、高圧縮率(数量
化=0)
での変換の効果。赤とオレンジの色は、色空間の圧縮部分
を可視化しています。
ECI-RGBと ISOCoated_v2 (Fogra39、
グリーン) の間の、単純化した三次
元色空間比較。二つの色空間が、非常に異なった領域を含んでいる証拠です。
もし、
「数量化」
ボタンを動かすと
(例えば、50に)、圧縮効果が変化
します。高彩度色が依然として圧縮されるのに対して、
より低彩度
の色のほとんどは、影響されないことを、
より大きいグリーンとイエ
ロー区域で示しています。
16
basICColor print
Because it simply works!
色度
もし、
プロファイルで変換されるデータファイルのソースを知
らないなら、
<標準圧縮>方法を推奨します。
しかしこの時、最
適化は、basICColor print の標準の基準カラーガモットに基
づきます。
ECI-RGBで保存している元のファイル
特別パラメータ
(数量化=50、色度=0での標準圧縮)
を使っ
て、FOGRA51Lに、知覚的レンダリングインテントで変換
特別パラメータ
(数量化=50、色度=-30%での標準圧縮)
を使っ
て、FOGRA39Lに、知覚的レンダリングインテントで変換
特別パラメータ
(数量化=50、色度=+30%での標準圧縮)
を使っ
て、FOGRA39Lに、知覚的レンダリングインテントで変換
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basICColor print
Because it simply works!
<色度>スライダはこの方法において調整可能な機能で
す。+/-のパーセントで値を定義でき、元のファイルと比較し
て、+30%は、
もっと彩度が高い色を維持し、–30%は、
より彩
度が低い色を維持することを意味します。
3.1.2 蛍光増白剤補正
この機能は、
プリントを、主に視覚的な印象でなく、測定値で
合わせるプルーフのために使われる特徴があります。
これは、
しばしば、蛍光増白剤によって生じることです。それらは、
用
紙の値として測定されます。蛍光増白剤を含む用紙を使うと、
たとえ用紙が完全に白く見えるとしても、L*a*b*測定値はマイ
ナスのb*値を与えます。
basICColor print では、
プリントしたプルーフの蛍光増白剤
の影響を補正するために、
「0」
と
「100」
の間でレベルを選択
できます。
3.1.3 測定値補正
basICColorは測定データを自動的に最適化できます。
同一
の測定フィールドの平均化、
間違った測定値の除去、
階調カー
ブのスムージングがこのルーチンに含まれます。
もし測定データの補正を、
もっと詳細に行いたいな
ら、
basICColor IMProve の使用を推奨します。
18
basICColor print
Because it simply works!
3.1.4 ハイライトとシャドウにおける網点制限
(CMYKのみ)
通常、0%から100%までの値の完全な階調は再現できませ
ん。ISO12647 のようなほとんどの標準は、印刷できる網点
値の階調を3%と97%の間に定義しています。階調の制限は
個別の印刷条件の間で異なるかもしれません。
basICColor print では、それらの制限を異なる方法で、ICC
プロファイルに割り当てることができます。全ての色分解を定
義できます。
無制限
これが標準です。全ての網点値が、
どんな制限もなくICCプロ
ファイルに与えられることを意味します。 クリップ
クリップ機能を使うことは、
ユーザーによってパーセントで定
義された値の上か下の値に効果があります。
もし、例えば2%
として値が与えられ、
そして、
ユーザーが5%でクリップと定義
しているなら、5%より下の全ての値が0%に変わります。
制限
制限機能を使うことは、
クリップ機能よりも、値に少し異なる
効果があります。
もし、ユーザーがシャドウでの値を、例えば
90%に、制限しているなら、
その時94%のようなトーンバリュ
ーは、90%に変わります。
19
basICColor print
Because it simply works!
3.1.5 スペクトルプロファイリング
通常、ICCプロファイルは、ISO13655に記載されているD50
の照明条件で測定されます。また、
これは、印刷機での光源、
あるいは、定義された標準光源の室内で用いられます。
もし、
スペクトルデータを含む測定ファイルがあるな
ら、
basICColor print 内でのICCプロファイルの作成で、
ま
だ、照明条件を変えることができます。
これは、例えば、照明条
件を変えられない測定器を使っているか、
または、
パッケージ
などの異なったアプリケーションにおいて、一つの測定ファイ
ル使っている場合に有用です。
basICColor print は、世界中で使用され、国内または国際
標準によって定義されている全ての通常の照明条件をサポー
トしています。
20
basICColor print
Because it simply works!
3.2 分解パラメータ (CMYKのみ)
RGBカラーに基づくICCプロファイルと異なり、CMYKカラー
に基づくICCプロファイルは、
ブラックを追加色として使いま
す。
これは、
-シアン、
マゼンタ、
イエロー-に基づくガマット上
の三色は、印刷の際に加えても
「真の」
ブラックにならないとい
う基本的な事実によります。結果、
ブラックは、
プリントで視覚
的な印象を一貫して達成するために、一次色を減らし、
それら
をブラックで置き換えるために使われます。
具体的な印刷プロセスによっては、ICCプロファイルのため
に、異なった設定が役に立ちます。basICColor print は、下
に与えられる模範的な記述の中に見られるように、
ほとんど全
ての印刷条件についてのチャンスを与えます。
3.2.1 総インキ量制限
何故、
インキの総パーセントを制限しなければならないのか?
もし、CMYKで全ての色のオーバープリントを100%にする
ならば、
「真の」
ブラック色の視覚的印象を達成しません。
イン
キと用紙の材料を使う印刷プロセスに依存して、色の全量を
印刷可能な範囲まで減らさければなりません。basICColor
print では、必要とするインキ制限を達成するための二つの方
法があります。
21
basICColor print
Because it simply works!
最大
もし、
<最大>機能を選択するなら、総インキ量制限をパーセ
ント、例えば330%、
で、右隣の領域に定義しなければなりま
せん。残りは、basICColor print によって、
自動的に計算され
ます。
上限付きの自動(とカラーの減少)
<自動>機能は全く異なって働きます。
basICColor print が測
定データを通して自身で計算するので、制限のために最大パ
ーセントを定める必要はありません。
加えて、
自動的に計算された総インキ量を減らすパーセントを
定義することができます。
この機能は、印刷されたインキの総
量でインキ削減の機会を与え、
もし、
オフセット印刷でインキ
の乾燥について問題がある場合にも利点を与えます。
3.2.2 ブラック定義とブラック生成
印刷した用紙との最も高いコントラストをもつ色としてのブラ
ックは、
良いプロファイルのために、
そして、
良い分解のための
全ての必須のキーの一つです。
ICCプロファイルの分解において、
ブラックを定義するため
に、basICColor print は、五つの機能を持っています。個々の
プロファイルにおいて、最も良い方法を決定する手助けとする
ために、影響をプレビューすることができる三つのグラフを実
装しています。
22
basICColor print
Because it simply works!
3.2.3 ブラック定義
自動
この機能で、basICColor print は、必要な最大ブラック量と
他の全ての色を、
最大インキ制限との組み合わせで、
測定デー
タから計算することができます。
最大ブラック量
準拠したい標準内の定義と同じでなければならない、
あるい
は、単一色の用紙上で最も暗い印刷可能な量と同じでなけれ
ばならない、
ブラックインキの最大パーセントを定義しなけれ
ばなりません。例:ISO12647では、
ブラックの最も暗い印刷
可能な量は、97%と定義されています。
他の全てのCMYの色は、
ブラックの量を入力した後に、
自動
的に計算されます。
カスタム
この機能を使うと、CMYKの全ての色を手動で定義できます。
これは、例えば、印刷で色の付いた素材において有用です。
23
basICColor print
Because it simply works!
3.2.4 ブラック開始点
データの分解で、
ブラック色が画像に影響する時、
定義は重要
です。
これは、印刷素材(例えば、最近の新聞)
や、印刷とラスタ
ー技術に依存します。
高い数値はブラックの挿入開始が遅くなり、低い数値は早く
なります。
3.2.5 ブラック幅
ブラック幅は、二次色と三次色でのブラックの挿入量を定義
するために使います。高い数値を入力することは、
ブラックがよ
り暗い二次色に挿入されることを意味します。反対に、低い数
値は、
ブラックがグレイに非常に近いが、三または四色が混ざ
り合った三次色にのみ効果があるだけです。
より高いブラック幅は、
インキ使用量を減らすと同時に、印刷
結果を安定にするために有用です。
より低いブラック幅での、素材、印刷、
ラスター技術によって
は、値を最小にする必要があります。
グラフは、比喩的に変化
の影響を示しています。
24
basICColor print
Because it simply works!
3.2.6 GCR/UCR
GCR
グレイの色の置き換えは、色分解で最も好まれた方法の一つ
です。それはどのように働くか?一般的に、
目視でグレイに近
いCMYの混合色は、置き換えられるか、
ブラックと組み合わさ
れます。
これは、安定した印刷部数のために、
または、大量の印
刷部数のためにしばしば選ばれます。
スライドコントロールで、0と100の間の範囲で調整できます。
高い量が色をブラックと置き換えたり、組み合わせたりするの
に対して、低い量はほとんどの色をそのままにします。
印刷とラスター技術と印刷された素材に依存して、
より高い量
とより低い量の間に、有用で可能な種々の設定があります。
グ
ラフは、
比喩的に変化の影響を示しています。
UCR
下色除去はGCRとは異なって働きます。それは、暗い階調
で、CMYを減らし、
ブラックと置き換える色だけに触れます
が、GCRほど多くはありません。一般に、色のある階調には触
れず、変換されません。
これは、
ユーザーによっては好ましい、分解における伝統的な
方法です。
25
4章
拡張機能
basICColor print
Because it simply works!
4. ICCプロファイルのための拡張機能
I C C プ ロファイル 作 成 の ため のプリセットを 使 うと共
に、basICColor print には多くの追加機能があります。
これ
らの拡張機能では、個々のワークフローに完全に適合する
ICCプロファイルのためのパラメータを定義できます。
これらの機能は、以後のページに、記載し、説明しています。
一般的に、拡張機能にアクセスするためには、二つの方法が
あります。
-もし、測定ファイルをプリセット上にドラッグ&ドロップする
なら、選択したプリセットの名前の左にある矢印をクリックす
ることによって、開くウィンドウを拡張できます。
-また、
メインウィンドウの右にある
「歯車」
をクリックすること
もできます。編集したいプリセットを選択するか、独自の新しい
プリセットを作成するためには、
<+>印をクリックします。設
定を編集した後、
プリセットとしてそれらを使うために、
<保存
>ボタンをクリックします。
27
basICColor print
Because it simply works!
4.1 プリファレンス
「プリファレンス」メニューでは、
ソフトウェアの言語や、標準
方法によるICCプロファイルを保存したいフォルダや、
あなた
のソフトウェアが動作できるかどうかに依存するプロファイル
標準や、
グリッドの数によるプロファイルのサイズを定義でき
ます。
もし、
<特大>を選択すると、
プロファイルを通して色の
計算を改良します。
4.2 プリセットの定義
プリセットは、メインウィンドウ内に見られる記号です。例え
ば、多くの異なったプリンタのためにプロファイルを作成しな
ければならない場合のように、時々、独自のプリセットを定義
したり、既に定義されているプリセットを変更して保存したり
する必要があります。
そうするためには、
プリセットウィンドウの右下にある小さい
歯車をクリックします。全ての保存してあるプリセットのリスト
を、左欄に見られる別のメニューが開き、右にプリセットを管
理するための種々の記号があります。
28
basICColor print
Because it simply works!
次のように、全ての記号を、機能で説明します。
新規プリセットの定義
記号をクリックすることで、第4章に記述したように、全
てのプロファイリングパラメータを含むウィンドウが開
きます。個別のパラメータを定義し、個別のプリセットと
して保存できます。 プリセットの削除
記号をクリックすることで、全ての継承したパラメータ
設定と共に、選択したプリセットを削除します。
プリセットをファイルにエクスポート
記号をクリックすることで、選択したプリセットが、例え
ば、
パラメータ設定のバックアップのために、
ファイルに
エキスポートされます。
プリセットをファイルからインポート
記号をクリックすることで、パラメータ設定をファイル
からインポートできます。
また、前にbasICColor print
で作ったICCプロファイルをインポートすることもでき
ます。
プロファイルから継承した全ての設定を受けま
す。
そうするために、
ファイル選択ダイアログで、
「作動」
:<ICC出力プロファイル>を選択しなければなりませ
ん。
プリセットの編集
記号をクリックすることで、 選択したプリセットを編集
できます。 29
basICColor print
Because it simply works!
4.3 バッチプロファイリング
一つ以上のプロファイルを作成したくて、
また、おそらく異な
るパラメータ設定で作成したいなら、バッチプロファイリング
の方法を選択できます。
それは非常に簡単です:プロファイル
を作成するために、
プリセットをクリックする場合、
<プロファ
イル作成>の替わりに<プロファイルリストに追加>をクリッ
クする必要があります。
その後、異なった測定対象をロードで
き、
あるいは、同じプロファイルの変化として異なった設定を
選択でき、
そしてまた、
<プロファイルリストに追加>をクリッ
クします。選択を終えたら、
メインウィンドウの<プロファイリ
ング開始>をクリックすると、バッチ処理の完了リストが計算
されます。
4.4 マルチターゲットプロファイリング
オフセット印刷の単一の測定ターゲットは、紙に印刷された
時点で、偶然の要因の典型です。
もし、
もっと多くの測定ファイ
ルで標本にしたいなら、一つの対象を一時に一回以上測定す
る必要があります。例えば、100、200、300などの部毎のシー
トを選択します。
測定後、
basICColor print のファイル選択ダイアログで
(windowsでは、
<strg>、MacOSXでは、
<cmd>のファ
イルをクリックして)、一つ以上の単一ファイルを選択できま
す。basICColor print は、全ファイルの平均値を自動的に計
算します。
また、異なった測定ターゲットを選択することもできます。
30
basICColor print
Because it simply works!
そうするなら、複数の測定値は平均値で計算されますが、一つ
の対象の単一の値は、既存の複数の値に結合されます。
これ
は、顧客の特定のターゲット
(例えば、重要なコーポレートカ
ラー)
を、IT8/7.4のような標準ターゲットと結合しなければ
ならない場合に有用です。
31
添付A
basICColor
catchでのターゲ
ットの測定
basICColor print
Because it simply works!
添付A
A.1 basICColor catchでのターゲットの測定
もし、色 調を測 定しなければならないのなら、測 定 器 、例えば
KonicaMinolta FD-7と、測定ファイルを作成するソフトウェア、例
えばbasICColor catch が必要です。
basICColor catch は、basICColor print のライセンスがある時、
自動的に印刷ターゲットを測定するロックを解除します。測定ファイ
ルは、測定した色調のXYZとL*a*b*値を含んでいます。
これらのファ
イルは、ICCプロファイルを作成するbasICColor print において必
要です。
basICColor catch のインストーラーは、
インストールCD-ROM
の一部分です。
またソフトウェアを、我々のウェアブサイトhttp://
license.basiccolor.deからダウンロードすることもできます。
ダウ
ンロードするためには、有効なEメールアドレスで登録する必要があ
ります。
basICColor catch の完全なオプションについての詳細な情報とサ
ポートしている測定器については、
basICColor catch のリファレン
スマニュアルを見てください。 33
basICColor print
Because it simply works!
続くページに、basICColor catch での、
ターゲット例を測定する方
法の説明があります。他のターゲットを測定するのは、記述と全く同
様です。
この例では、Konicainolta FD-7測定器を使っています。
A.2.1 プログラム起動、測定プリセットの選択
basICColor catch のプログラム開始の後、二つの欄があるジョブ
マネージャーであるメインウィンドウが開きます。左欄に、種々の測
定要件および/またはターゲットについて、多くのプリセットがありま
す。右欄に種々の測定器または測定ターゲットのバリエーションにつ
いて、予め定義したジョブがあります。
また、後述の
「ジョブプリファレンスの編集」
の中で説明したように、
自分で、個別の設定をもつプリセットとジョブを定義できます。
例では、basICColor catch のメインウィンドウの左欄で<Printer
basICColor catchのジョブマネージャーであるメインウィンドウ
マーク:例にしたジョブ
34
basICColor print
Because it simply works!
profiling RGB>プリセットを選び、
それから、右欄で<basICColor
dropRGB-Target–FD-7-dropRGB2>ジョブを選択しています。
<OK>をクリックすると、測定ウィンドウが立ち上がります。
A.2.2 測定ウィンドウ
測定ウィンドウが開いている間、促すウィンドウによって測定器をキ
ャリブレートすることを求められます。測定器をキャリブレートする
手順は、個々の製造会社の各モデルによって異なります。
キャリブレ
ーションのためのモニタ上の指示を読み、
それに従ってください。
例では、KonicaMinolta FD-7を、測定器のシリアル番号が付いた
ホワイトタイルであるキャリブレーション標準上に置きます。
測定ウィンドウは、三つの主要部分に分かれています。
- 右の部分
に選択したターゲットとプリセットについての情報があります。上欄
測定を開始する前のbasICColor catch の測定ウィンドウ
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に測定器を再キャリブレートするための、
あるいは、
<測定>→<ロ
ード>ボタンで他の測定値をロードするための部品があります。
「新
規測定」
ボタンで、前の測定値や一連の測定を削除できます。
メインウィンドウで、継承した全ての領域で対象が、二つの欄に分か
れています:定義されたターゲットのプレビュー領域と並んだ測定
領域。
プレビューは、測定の間のコントロールのためだけです、
それ
で正しい対象領域を測定したか確かめることができます。
それは、正
確な色や測定値との比較にはなっていません。
対象領域の周りの白枠は、次に測定される領域をマークしています。
もし、誤った測定をしたら、測定を繰り返すために、領域の上部の文
字をキックします。
これは、前に行ったどんな正しい測定も損ないま
せん。
basICColor catch空の測定ウィンドウ: 太枠
は測定開始位置を示します。
バッキングの選択
我々が使用している用紙のほとんどは、完全に不透明ではありませ
ん。
それは、
用紙の下のものが用紙を通して透け、測定に影響すると
いうことです。ICCプロファイルにおいて、通常、
白バッキングが用い
られます。
白バッキングは、測定したい用紙の下に2または3枚の印
刷したのと同じ用紙を敷くか、KonicaMinolta FD-7の測定トレイ
のような蛍光増白剤を含まない特別な白バッキングを敷くことを意
味します。
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測定器の位置
測定したい最初の対象領域の次に測定器を置く場合、FD-7のルー
ラーを正しく置き、
また、測定器を最初の測定領域の前の白いスペ
ースに置くように注意してください。
さもなければ、測定は失敗する
でしょう。
測定の開始
位置決め後、FD-7測定器の左側のボタンを押して、測定を開始で
きます。測定する間、ボタンを押し続けなければなりません。ボタン
を押した後、
「ビープ」音がするまで待ちます。その後、測定器をゆ
っくり、一定の速度で対象領域の端まで引いて測定を開始できま
す。測定の終わりは、
また、最後の測定領域の後の白でなければな
りません。ボタンを離して測定を終わります。
その後、測定した領域
が、
basICColor catch の測定ウィンドウ内のアクティブな欄を満
たします。今、測定のために、領域の次の行を続けることができます。
領域上でFD-7 を位置決めする。
FD-7 は、測定を開始する前、印刷されていないエリ
アに置かれねばなりません、
さもないと測定は失敗
します。
測定の終了
測定ウィンドウの全てのターゲット領域が正しく満たされたら、測定
ファイルがハードディスクに保存されます。
もし、測定に失敗すると、
警告メッセージが出ます。
<OK>をクリックして確定した後、領域を
再測定できます。
これは、前に正しく測定した他のどの領域にも影響
しません。
測定を終了するためには<ジョブを閉じる>をクリックします。
そし
て、実際の測定ジョブが閉じられ、
ジョブマネージャーであるメイン
ウィンドウに戻ります。
また、
アプリケーションを完全に終了する<終
了>をクリックすることもできます。 37
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ジョブプリファレンスの編集
ジョブを選択し、
メインウィンドウ中の<編集>をクリックすると、測
定器、
ターゲット、
ファイルの拡張子などのようなプリファレンスを変
更できます。
これは、異なった測定状況や、特定の測定上の個別の設
定に有用です。
保存した測定値を見つける場所
測 定 を 終 わり 、アプリケ ー ションま た は ジョブ を 終 了 す る
と、
basICColor catch によって、測定ファイルが自動的に書き込ま
れ保存されます。
オペレーティングシステムに依存して、下記で、
それ
が見つかります:
basICColor catch の測定ウィンドウ: 測定後、測定した領域で満たさ
れた全てのターゲット領域を見られます。
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Windows®
C:\Users\shared\documents\basICColor\basICColor
Jobs\Job
macOS
„MacintoshHD/Users/shared/basICColorJobs/Jobs
Catch 5“
測定ファイルの名前は、例えば、
「jobname-001.cie」で、その番号
「001」は、
このジョブでの最初の測定を表していて、
カウントアップ
していきます。拡張子「.cie」
は、特別のファイルフォーマットを表して
はいなくて、全ての簡単なテキストプログラムで開くことができます。
拡張子をジョブプリファレンスで変更できます。
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添付B
製品情報
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添付B – 製品情報basICColor print
ソフトウェア – copyright © 2001 – 2016 basICColor GmbH. All
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著者: Tim Seher
翻訳:宇野則彦、郡元太
Version 5.0.0 - September 2016
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