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講演資料 - 一般社団法人 オープンガバメント・コンソーシアム
復興提言 17施策の実施状況 アクセンチュア株式会社 福島イノベーションセンター 平成25年 3月 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 福島イノベーションセンターを開設 2011年7月26日 2011年8月1日 復興に向けた提携を三者共同で発表 福島イノベーションセンターを開設 • 会津若松市、会津大学とコンサルティング業界の世界大手アクセンチュアが共同で、 震災後の復興に向けた産業振興、雇用創出に向けた取り組みに着手 会津大学向かい (徒歩1分)に センター開設 会津大学 角山学長 会津若松市 アクセンチュア 菅家前市長 程社長 (現衆議院議員) 会津若松市 室井市長 会津大学 角山学長 アクセンチュア 武田顧問 中村センター長 地元の銘酒で鏡割り Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 1 復興に向けての基本方針 「復旧」から「復興」に向けて、会津で先行して復興事業に取り組み、 福島全体の復興に貢献 (広域連携) 木質バイオマス発電と林業再生 © SAKO建築設計工社 スマートシティ IT基盤 © SAKO建築設計工社 他地域の支援 (広域連携) (+) 発展 震災前 (0) イメージ図 会津をベースにして 実績、モデル作り 復興 復旧 被害 (-) Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 2 復興に向けての基本方針 復興に向けた基本方針 復興 8 方針 これまでの日本 (震災により明らかになった課題) 例: ITインフラ 首都圏を中心に発展して きた日本の一極集中モデ ルによる社会インフラの 危機管理上の脆弱性 DCの72%が 首都圏に集中 復興に向けた考え方 • 新たな時代が求める地域社会モデルの構築 地元に息づく魅力を県外・海外に展開 (アウトバウンド戦略) 日本中、世界中から福島に呼び込む (インバウンド戦略) • 原発事故被害が限定的な会津で復興施策を先行 着手し、福島、東北の他地域を支援 • 構築したモデル、基盤を展開し、日本全体の復興を 目指す Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. (1) 一極集中モデルから、 自律・分散・協調モデルへ (2) 社会インフラのグリッド化 (縦だけでなく、横の連携) (3) 地域の自然資源を活用した、 再生可能エネルギーへのシフト (4) 高付加価値産業、成長産業の誘致 (Invest Fukushima) (5) 都市戦略、地域産業振興 (スマートタウン、Visit Japan、Cool Japan) (6) 他地域への展開性を考慮 (オープンスタンダード、世界標準) (7) 産官学連携イノベーションの実現 (8) 福島県特有の課題解決 3 復興に向けての基本方針 (2) 社会インフラのグリッド化 福島県の社会インフラは、平時の利便性・効率性を維持しつつ、有事においては自給自足が可能 なモデルを構築 エネルギーのグリッド化 サプライチェーンのグリッド化 ITインフラのグリッド化 • 恒久的な節電対策の必要性が増 した • 今後、再生可能エネルギー導入 が急速に促進 • 大震災後、緊急支援物資の輸送 において磐越道が活躍した • 太平洋側と日本海側を横でつなぐ、 交通インフラが重要 • ITのライフラインである、通信/DC の首都圏一極集中は、大きなリス クと認識された • 全国的なDC分散配置が重要 • 福島県全域としては再生可能エネ ルギー全般の推進 • 会津地域は、火力に代わる安定 電力としてバイオマス発電を中心 に推進 • 有事の際の防災・救援物資を集 約して会津若松の拠点に備蓄 • 平時においても、小名浜港と新潟 側の中間地点としてのメリットを活 かした、サプライチェーンセンター としての活用検討 • 県民のための地域サービスのクラ ウド化(防災、自治体、医療、介護 支援)、スマートグリッド化 • 成長戦略のためのグローバル通 信ネットワークを福島につなぐ バイオマス発電 (山林未利用材) 太陽光発電 風力発電 バイオマス発電 (建築廃材等) 洋上風力発電 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 50Hz 60Hz 4 具体的施策 連携組織 復興 17施策 地 元 企 業 テーマ 施策 会 福 会 津 島 津 大 (若 県 学 大松 熊市 町 ) 復 興 庁 担 当 省 庁 1. 風評被害対策 2. 住宅・雇用・教育による支援 原発事故・放射能汚染への 対策、 避難者の生活基盤作り 災害に強い、 新たな時代の 社会インフラに 対応した 街づくり 地域活力 の再生 3. 福島のこどものケア 4. 再生可能エネルギー・木質バイオマス発電と林業再興 林野庁 5. 除染計画 環境省 6. GPS線量管理ソリューション 環境省 7. スマートグリッド標準化 総務省 8. 健康クラウド 総務省 9. 防災拠点構想の実現 国交省 10. ICTによる新たな街づくり(都市OS) 総務省 11. アジア情報ハブ構想の実現(トラステッド・エコ・データセンター) 総務省 文科省 経産省 経産省 12. イノベーションラボ拠点化(会津大学復興支援センター) 地域の 特長・魅力を 活かした、 経済・雇用の 活性化 13. Invest Fukushima(高付加価値サービス産業の誘致) 14. 次世代高度人財育成 経産省 15. 食料サプライチェーンマネジメント拠点化 農水省 16. 伝統工芸の世界規模での産業化 経産省 17. 観光産業振興 観光庁 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 5 ① 風評被害対策 福島の復興に向けて、全社一体となった取り組みを実施 (地域の絆づくり、東京における風化の防止) 東山温泉・盆踊りに協賛 (2011/8/13-16、2012/8/13-16) 2011年12月 Accenture TV (社内報) 戦時中の疎開児童のために始 まった盆踊りが震災の影響で、 開催が困難に。 アクセンチュアの協賛により開 催実現。 開催4日目には、相馬盆歌で 盆踊り。 会津若松市と大熊町の「絆」を 「つなぐ」イベントに。 社内イベントで福島との絆づくり 2012年 50周年記念事業 昇進者パーティ(10月)、クリスマスパーティ(12月)、クライアント用カレンダー(H24/25年) パーティ(2月)、風呂敷(9月)、桜植樹寄付(10月) 福島の郷土料理、地酒 コーナーを設置 起上り小法師 絵付け体験 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. クリスマスツリーを 大熊町仮役場に寄贈 社員・OBより、陸上競技 場の桜植樹へ寄付 会津型の風呂敷を社員・ パートナー企業に配布 6 ① 風評被害対策 グローバルメディアを通じて、福島県、会津若松市の現状を直接海外に 発信 海外メディアへの展開 風評被害 Bloomberg “Aizu-Wakamatsu is JAPAN’S SAFEST CITY” NY Times “Japan Looks Beyond Its Borders for Investors” 産業の損失 観光客の減少 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. A joint initiative with the city, a local university and Accenture aims to make Aizu-Wakamatsu a center for research and development, a “smart city” that runs on renewable energy and supports high-tech jobs. - S. Nakamura, Accenture 7 ① 風評被害対策、 ⑥ GPS線量管理ソリューション 福島イノベーションセンター常駐メンバーの線量実測値(東京と同程度) を公開することで、風評被害鎮静化に取り組む 福島イノベーションセンター 所属メンバーによる 累積線量の測定 歩行者 GPS機能付き 携帯線量計 バス・公的車両 リアルタイムに 測定結果を無線通信 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 実 測 値 を 公 開 ( 東 京 と 同 程 度 ) 誘致候補 企業 県・市、 観光協会 経由 観光客 (特に、 修学旅行) 地域産品の 取引先 ・ ・ ・ 8 ② 住宅・雇用・教育による支援 新たに造成する住宅街区(主に避難者に向けた恒久住宅)に、スマートシ ティを建設 新たに造成する恒久住宅街にスマートシティを建設 避難者 会津若松市民 オープンで相互接続性の確保されたスマートハウス 県外から 多様なメーカーの機器/システムが相互に 接続できるオープンな仕様であることが重要 電力消費が少ないという省エネ性に加え、有 事にも強い自立性も備えるスマートシティ スマートハウスは、地方で循環型経済をつくる ことにもつながる - スマートメーターやHEMS(ホームエネルギーマネジメント システム)を通じて、家庭内の電力消費を最適化 - 太陽光発電システムの設置やメンテナンスは地場工務店 のあらたな収益源となる - 有事の際にも、太陽光で発電した電気や、蓄電池や電気 自動車に貯めておいた電気を使うことができる - 燃料電池コージェネはガスによる発電を行うため、地場の ガス会社の収益確保につながる Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 9 ③ 福島のこどものケア 国際NGO セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとの協業 福島県内の復興支援活動で協業 (2012年4月27日) アクセンチュア 程社長 会津若松市 室井市長 SCJ 渋谷事務局長 • アクセンチュアとSCJは、福島県の子どもたちが、将 来のためのスキルを身につけることができるような支 援プログラムを共同で開発していく • 「アクセンチュア福島イノベーションセンター」内の設 備を、SCJに無償提供 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 2012/4/28 福島民友 10 ④ 再生可能エネルギー・木質バイオマス発電と林業再興 自然資源を活用した、再生可能エネルギーへのシフト: 会津モデル 会津では、林業とバイオマス発電の一体的な推進により、「雇用創出」と「自立型エネルギー社会 の実現」という2つの命題を同時に達成する施策を推進 建材 パルプ 高品質木材を選別して 供給することで価格アップ が可能 燃料(木材)の「地産」 ⇒山林の再生、林業雇用増加 林野庁 エネルギーの「地産」 ⇒山林未利用材を資源に転換 グリーン発電会津 5000kW 50% A材 B材 福島県 集中土場 市町村 50% チップ化 C材 D材 年間6万トンの 山林未利用材の需要創出 ⇒森林整備(間伐)の促進 森林整備 (間伐等)に 係る補助金 30~50km圏内の山林 CO2吸収 CO2 会津地方では、 2~3基の追加建設 が可能 電力販売 CO2 電力の「地消」 ⇒スマートシティのモデル地域 鶴ヶ城 公共施設 観光施設 温泉街 地域内施設 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 11 ⑥ GPS線量管理ソリューション 警戒区域立ち入り時にGPS・3G回線を搭載した線量計を用いることで、 実径路および径路上の各地点における瞬間線量を測定 現状の警戒区域立入時の放射能測定 径路に関しては、検閲、立入目的地、検閲、 スクリーニングの4か所における点の情報 のみ 環境線量に関しては、滞在全体での積算線 量のみ Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. GPS・3G回線を搭載した機器による放射能測定 実際の径路データを取得 環境線量に関しては、径路上の任意の地 点における瞬間線量を取得可能 12 都市戦略、地域産業振興 “スマートタウン”は、グローバル規模での都市間競争を勝ち抜くための「都市戦略」であり、 “低炭素化”とともに“魅力の強化”が必須 再生可能エネルギーの地産地消 (グリーン発電会津) 未利用材活用による 会津広域の林業再生 グリーン発電会津 チップ 風力発電 (郡山布引高原) 水力発電 (猪苗代湖) 猪苗代湖 山林 風力発電 (背あぶり山) 観光地 山林未利用材 白虎隊 鶴ヶ城 山林未利用材 風力発電 (天栄村) 温泉 ICT 日橋川 会津大学 ハイテク アクセンチュア ハイテクプラザ 社会インフラグリッド化 水力発電 (阿賀川水系) リモート テスト センター 水田 工場 市役所 病院 伝統工芸 ヘルスケア 阿賀川 工場 (磐越道、アジア情報ハブ) 地域主導のスマート化 (会津若松スマートシティ推進協議会) 高付加価値産業の集積 地熱発電 (柳津西山) Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. スマートグリッド通信I/F 標準化 (アナリティクス、テストセンター等) エネルギークラウド 13 ⑦ スマートグリッド標準化 総務省・スマートグリッド通信I/F事業を推進 (2012/9月~) 地域主導のエネルギーマネジメントを実現するべく、標準化を推進する 会津若松スマートタウン 柱1 柱2 地域主導のスマートタウン • 複数メーカーのHEMSと連動可能な CEMSを構築し、地域主導のオープンな スマートタウンを実現 柱1 地域主導のスマートタウン (地域の歴史文化、街並みを活かした レトロフィット型スマートタウン) 柱3 産業集積・誘致⇒産業の活性化 地産地消によるスマートタウン • 会津若松市における地域ITベンチャーの 素地を活かし、IT産業の集積、及びIT企 業の誘致 • 会津若松市に潜在するエネルギー資源・ 環境を最大限活かした、地産地消による スマートタウン像の実現 • 戸建住宅(協議会メンバー、 市役所職員住宅) • 集合住宅(会津大学教職員住宅) 柱2 産業集積・誘致⇒産業の活性化 再生可能エネルギー • 長期滞在型旅館(くつろぎ宿) 水力発電 (小水力) 柱3 地産地消によるスマートタウン Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 14 ⑦ スマートグリッド標準化 市内100世帯への電力消費測定装置の設置 本日(3月11日)よりサービス開始 電力消費測定装置(HEMS)設置状況 機器設置状況 (電力消費測定装置(HEMS)の設置箇所、及びデータセンターの位置) (宅内ゲートウェイ) 会津若松市内100世帯に電力消費 測定装置(HEMS)の設置 :電力消費測定装置(HEMS)の設置箇所 1 分電盤(CTセンサ) (CTセンサ) 3 宅内ゲートウェイ装置 2 電力量計+無線中継機器 (無線中継機器) (電力量計) (電力量計用ブレーカ) (プラボックス設置状況) 15 ⑧ 防災拠点構想の実現 会津若松市における防災のまちづくり概要図 観光地としての会津若松の特長を活かして、市外からの避難も含めた防災拠点、避難拠点として のまちづくり計画が重要 【住民】 【行政】 日常からの防災 意識向上・活動 会津若松市 住民 観光客 防災活動の促進 災害状況の把握 【ICT】 継続的なコミュニ ケーション ICTデバイス • 行政と住民、住民 間の接続維持 • 情報格差の回避 (デジタルサイ ネージの活用) • 観光客への情報 提供 デジタルサイネージ 継続的に接続可能なコミュニティ ICTプラットフォーム(クラ ウド) 防災・減災機能 会津若松市役所 担当者 防災・減災に係る 環境整備 情報蓄積・分析 日本海側 • 最新の市内の被 害状況、住民の安 否 • ライフライン状況 • 住民の世帯や属 性 データセンター 周辺自治体住民 会津若松市住民 一時受入 会津若松市役所 観光客 会津若松市 市内施設・設備 市内観光施設 観光施設を活用した避 難者の一時受入体制構 築 太平洋 物資・資機材の備蓄基 地化 既施設・設備の強化・増 強強化・増強 【凡例】 :ライブカメラ :センサー :ICTデバイス 社会インフラ(都市) Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 16 ⑨ 健康クラウド 健康クラウド全体像 お薬手帳情報を、調剤薬局、医療機関、会津若松市(健康福祉部)と連携し、市民を中心とした医 療連携を提案。会津若松市をマイナンバーの導入実証の地として位置付けていく 自治体 会津若松市 ・国保関連データの 連携 将来的には、レセプトオンラインと連携 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 17 ⑩ ICTによる新たな街づくり(都市OS) ICT街づくり全体像 (都市OS) データの利活用(オープンデータ)による市民生活の向上と地域の自立再生を計画。新たなテクノ ロジーとしては、生体個人認証、データ所有者のパーミッションとアクセス権限検証などを導入 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 18 ⑪ アジア情報ハブ構想の実現(トラステッド・エコ・データセンタ―) アジア情報ハブ構想 東海・関東大震災に備え、首都圏一極集中モデルから、各地域の自然や特性を生かした自律・分 散・協調モデルへ 首都圏中心に国内外の通信ネットワーク環 AS-IS 境が整備され、行政、経済の各機能、人材 が東京に集中 地域を起点としたグローバルでのインフラ To-Be 整備を行い、地域の資源、特性を生かした 分散モデルへ転換 • DCの72%が首都圏に集中 • 東京からスター状のNW (西日本に比べ、東北への通信イ ンフラは極端に小) Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 19 ⑪ アジア情報ハブ構想の実現(トラステッド・エコ・データセンタ―) 冷涼な気候を活用したエネルギー効率の高いDC構築 DC誘致が進行しているアジア新興諸国と比較し、競争力を確保する上では、PUE1.1~1.2、電力助 成10~20%(年)が望ましい 海外拠点との電力コスト比較 冷涼な気候により、 外気を利用した フリークーリング等 の活用が可能 福島 東京 マレーシア シンガポール 電力 単価 (円/kWh) 11~12円 13~14円 年間平均 気温 11.8℃ 16.3℃ 26~27℃ PUE 1.2 1.5 1.5 ※値上げ後 7~8円 40%の電力消 費(電力コスト) 削減、CO2の 排出削減 *PUE(Power Usage Effectiveness) データセンタ―内の機器エネルギー効率を表す指標で値が小さいほ どよい。(参考:一般的なデータセンタのPUEは2.3~2.5程度) Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 20 ⑫ イノベーションラボ拠点化(会津大学復興支援センター) 会津大学復興支援センター概要 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 21 ⑬ Invest Fukushima (高付加価値サービス産業の誘致) 高付加価値産業、成長産業の誘致 工場誘致から、戦略・ソリューション機能の誘致もしくは成長産業の誘致・育成にシフトすることで、 地域のスキル・所得レベルの向上を推進 これまでの産業構造 これからの企業誘致、産業創出の方向性 方向性① 戦略・ソリューション 機能の誘致 首都圏 大都市 地方/海外 スキル・所得 高 戦略 低 市場拡大に 伴う成長 戦略 経営企画 など ソリューション 運用 方向性② ピラミッド全体での 成長 開発 営業 など 工場 コールセンター など 産業の中枢が首都圏一極集中 • 新興市場の成長、他国の積極的誘致により、統括 拠点が流出(特にシンガポール、中国) 地方では、工場、アウトソーシング(コールセンター等)の 立地が中心 • 更なる低コストの追求のため、海外(特に中国、東 南アジア)への流出が顕著 人材の キャリア アップ • 会津大学、復興事業を核とし た研究開発拠点の誘致、等 経営コンサルティングメン バーによる福島イノベー ションセンター設立 OGC*企業が会津大学と 連携、協定締結(NEC、豆 蔵、ネットワン) • 将来のICT産業を見据えた 新事業創出、人財育成、等 会津大学内にアンドロイ ドリモートテストセンター を立地、サービス開始 会津大学でビジネスアナ リティクス講義を実施中 → 産業の空洞化、コスト削減の圧力増 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. * OGC: オープンガバメントクラウドコンソーシアム 22 ⑬ Invest Fukushima (高付加価値サービス産業の誘致) アンドロイド・リモートテストセンターを会津大学内に開設 高付加価値サービス産業誘致の第一弾として、アクセンチュア自ら立地 (2012/4/25からサービス開始) 2012/1/20 会津若松市 記者発表 2012/1/20 会津大学ニュースレター 2012/1/21 福島民友 (会津大学内) リモートテストセンター Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 23 ⑭ 次世代高度人財育成 会津大学において実践的アナリティクス講座を開始 テクノロジーの点ではアナリティクスの礎は整いつつあるが、一方で「人材(タレント)」については、 国内で圧倒的に不足しており、会津大学において、アナリティクス講座を開始 アナリティクス産業の必須人材 “STEM Talent” Scientists 科学 Technologists 技術 Engineers 工学 Mathematicians 数学 科学、工学や数学等の理系知識・技術 を有した、いわゆる「理系」人材 建築業にセメントが必要であるのと同 様に、アナリティクス産業においては STEM Talentが必須 少人数制 ベンチャー体験 工房 開始 (2012/4/11~) 日本国内のSTEM Talentは、2010年において10万人程度 で今後も増える見込みは少ない STEM Talent 数*1 今後は中国とインドが主要な人材供給源 0.94 専門学校・短期大学・大学(学・修・博士)合計 単位:百万人 会津の地でアナリティクスセンター の構築を目指す 2015 2010 2.63 0.37 1.19 China India 0.04 0.42 0.06 0.15 0.01 0.16 -0.01 0.11 US Brazil UK Japan Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. *1:Accenture Institute for High Performance analysisより • 国内外にアナリティクスサー ビス提供(海外進出企業、 東南アジア企業等) 24 ⑮ 食料サプライチェーンマネジメント拠点化 会津若松における食料サプライチェーン拠点の構築 太平洋と日本海を磐越道で結び、東日本の物流ハブとなりうる会津若松に、食料供給機能を集約 することで、緊急時の食料供給能力を向上 緊急時食料供給ハブイメージ 会津若松市 太平洋側/日本海側の 物流ハブ Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 震 災 物で 流明 のら 課か 題に な っ た 東日本大震災において、これまでの 海岸線を結ぶ物流網の脆弱性が明 らかとなった • 先般の震災においては、新潟 からの物資輸送拠点として会 津若松市が活用された 緊 急 時 食会 料津 供若 給松 拠の 点 化 会津若松は東日本の太平洋側/日本 海側の交通のハブであり、且つ地盤 が強い 食料の生産・物流機能を集約し、緊 急時においては、沿岸地域に対して 代替供給を行うことを可能にする 25 ⑮ 食料サプライチェーンマネジメント拠点化 農水省・不測時の食料供給能力向上事業の実施 東日本大震災で生じた、一部部材(包装材等)の欠品によるサプライチェーン全体の断絶を踏まえ 、不足時の食料供給能力向上に向けた指針を策定 食料供給能力向上に必要な取組み 不測時の食料供給能力向上対策事業 緊急時の食料供給能力向上のためには、食品産業事業 者間の連携促進により、柔軟かつ強靭なサプライチェー ンを構築することが必要である。 農林水産省・不測時の食料供給能力向上対策事業 において、民間事業者間の緊急時連携方針策定、及 び研修会を実施している。 サ東 プ日 ラ イ本 チ大 ェ震 ー災 ンで へ発 の 影生 響し 事 プ業 ラ者 イ間 チ連 ェ携 ー ンに 強よ 化る サ 生産 加工 流通 被災 販売 サプライチェーンの 機能が破断 消費者 生産 加工 不測の 事態 流通 販売 企業間の連携による 代替性確保 他企業 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 食料の安定供給を確保 消費者 携緊 に急 係時 のる の 策指 企 定針 業 ( 案間 )連 研 修 会 の 実 施 緊急時の食品産業事業者の連携パ ターンを整理し、具体的な連携内容 及び留意事項を「緊急時の企業間連 携に係る指針(案)」として策定 事業者の事業継続に 係る取組み・連携促進 のため、全国7都市で 研修会、BCP共有会を 実施 26 ⑯ 伝統工芸の世界規模での産業化 「金継ぎ」をデザインした、会津塗(手塗り) iPhoneカバーを社内販売 アクセンチュア オリジナル 会津塗・金継ぎiPhoneカバー社内販売 (約300個販売) Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 27 ⑰ 観光産業振興 観光ICTプラットフォーム構築 平時には観光振興サービスを、有事(災害時)には行政と市民が継続的に接続可能なコミュニケー ションの場を提供するICTプラットフォーム、及び市内のインフラ整備が重要 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 28 ⑰ 観光産業振興 滞在型観光の強化 東山温泉においては、大河ドラマで増えた宿泊客をいかに中長期的に維持するか、が重要 過去の大河ドラマでは20%~60%の集客増加が多い (単位:%) 200 180 160 140 「八重の桜」放映に復興応援の効果を加味し、 平時(H22年)の40%増になる仮定すると、 60万人以上の宿泊数が見込まれる ゆかりの地域に限定した場合の観光客数推移 (放映2年前を基準値した場合の増減) 中期的に維持 高知県(龍馬伝) 長崎市(龍馬伝) 南魚沼市(天地人) 上越市(天地人) 米沢市(天地人) 鹿児島市(篤姫) 45 万人 120 100 80 63 万人 甲府市(風林火山) 2 年前 1 年前 • • 放映年 H22 36 万人 H23 ・・・ H25(予) 60 万人 H26(予)~ 「八重の桜」効果で増える観光客を温泉宿泊へ誘導する、及びリピーター化を進めていくこと により、60万人規模への増加、そして中期的に維持していく 温泉協会としてのマーケティング機能強化、インフラ・環境整備について早急な対策が必須 Copyright © 2013 Accenture All Rights Reserved. 29