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ユーザーズガイド

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ユーザーズガイド
ユーザーズガイド
簡易設定版
SWANStor Server PRO EX 1.0J
改訂履歴
年月日
2008.03.03
2008.11.12
2009.01.26
内容
備考
全ページ
本文フォントの変更
Windows 版インストール時の「SWANStor Server Manager」サービスの
起動について追記「SWANStor Server Manager」サービスを起動する
ことで、SWANStor の管理画面が表示されるようになる。
http プロキ及び SOCKS プロキシを導入している環境で使用する場
合の「代理サーバ」設定について追記
社内URLの設定例を追加
アクセスするアプリがウェブのみ場合、トネリング設定をしないように誘
導。
上記にともない、トネリングを外した場合のURLナビゲータの図を表
示。また、携帯電話の場合のアクセスURLを追加。
携帯端末認証について追加
5P
11P
12P
13P
21P
33P
エリアビイジャパン株式会社
-1-
目次
Windows 版 SWANStor Server PRO EX のインストール ...................... 3
動作環境..................................................................................................................... 3
インストール ................................................................................................................. 3
Linux 版 SWANStor Server PRO EX のインストール ........................... 6
動作環境..................................................................................................................... 6
インストール ................................................................................................................. 6
インストール後の処置..................................................................................................... 6
PSEファイルの組込み ................................................................................................... 9
SWANStor Server PRO EX の操作設定 ................................................... 10
SWANStor Server PRO EX のメニュー画面 .......................................................................10
SWANStor Server PRO EX の状態 ..................................................................................10
代理サーバ(Proxy 環境の利用) .....................................................................................11
EX アクセス 設定............................................................................................... 12
共通 URL ...................................................................................................................12
グループ ....................................................................................................................13
トネリング設定..............................................................................................................14
アクセスデバイスの動作環境 ..........................................................................................18
ブラウザの設定確認 .....................................................................................................18
プロキシサーバを利用する環境について ..........................................................................18
ログインポータル ..........................................................................................................20
付録......................................................................................................................... 23
EX アクセスの動作原理の概要について ...........................................................................23
ループバックアドレス(loopback address)について ...............................................................25
Loopback Adapter インストール方法 ................................................................................25
参考 URL Microsoft Loopback Adapter をインストールする方法 ...........................................31
携帯端末認証について .................................................................................................32
-2-
Windows 版 SWANStor Server PRO EX のインストール
動作環境
SWANStor Server PRO EX をインストールして稼動させるために適したハードウェア及びソフトウェアの
環境は以下の通りです。
・コンピュータ本体(PC/AT 互換機のみ)
Intel 互換 CPU 650MHz 以上 (2GHz 以上を推奨)
* Intel Pentium/Celeron ファミリー、AMD K6/Athlon/Duron ファミリー、
または互換性のある CPU
・メモリ
256MB 以上(1GB 以上を推奨)
・ハードディスク
50MB 以上の空き容量
・ディスク装置
CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブ
・オペレーティングシステム
MicrosoftR WindowsR 2000 Server (Service Pack4)
MicrosoftR WindowsR 2000 Advanced Server (Service Pack4)
MicrosoftR WindowsR 2003 Server
インストール
インストールの際には、他の全てのアプリケーションを終了してください。
解凍フォルダ内のインストーラプログラム 「¥ex_win¥win¥ setup.exe」 をダブルクリックしてイン
ストーラを起動してください。
図1 インストーラプログラム
-3-
図2 インストーラ起動画面
インストール先の選択
SWANStor Server のインストールディレクトリを選択します。デフォルト値から変更するには、
[変更] をクリックしてください。インストール先を示すダイアログが表示されるので、インストー
ル先フォルダを選択し、[次へ] をクリックします。
図3 インストール先の選択画面
-4-
インストールの完了
必要なファイルのコピー後、下記ダイアログが表示されます。[完了] をクリックしてインストール
を終了します。インストール完了後はシステムの再起動を行ってください。
図4 インストールの完了画面
注: インストール後は[SWANStor Server Maneger]のプロセスは自動で起動しないため、
Server Maneger 画面を表示することができません。
下記手順にて、[SWANStor Server Maneger]のプロセスを起動してください。
1)「マイコンピュータ」を右クリックし、「管理」→「サービスとアプリケーション」→「サービス」
と選択する。
2)右に表示されたサービス一覧から[SWANStor Server Maneger]を確認する。
3)[SWANStor Server Maneger]を右クリックし、プルダウンメニューかあ「プロパティ」を選
択する。
4)[SWANStor Server Maneger]プロパティの「全般」タブにて、”スタートアップの種類”を
「自動」とし、”サービスの状態”を「開始」として、「OK」をクリックする。
上記操作以降、Server Maneger 画面が表示されるようになります。
-5-
Linux 版 SWANStor Server PRO EX のインストール
動作環境
SWANStor Server Linux 版のソフトウェアは全て rpm パッケージで提供されています。
また、インストール後のファイルは合計で約 50M バイトあります。SWANStor Server Pro EX は/tmp
を一部作業用のフォルダとして使用します。/tmp 以下が最低1M の空きスペースが確保されてい
ることを確認ください。
SWANStor Server をインストールして稼動させるために適したハードウェア及びソフトウェアの環境
は以下の通りです。
・コンピュータ本体(PC/AT互換機のみ)
Intel 互換 CPU 700MHz 以上 (2GHz 以上を推奨)
* Intel Pentium/Celeron ファミリー、AMD K2./Athlon/Duron ファミリー、
または互換性のある CPU
・メモリ
1GB 以上を推奨
・ハードディスク
50MB 以上の空き容量
・ディスク装置
CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブ
・オペレーティングシステム
Enterprise Linux ES 3.0/AS3.0、Enterprise Linux ES 4.0/AS4.0
インストール
インストーラ RPM は、解凍ディレクトリの「ex_linux / linux」に格納されています。
1) rpm -ivh xxxxx.rpm コマンドでインストールして下さい。
2) rpm は、swanstor 本体と gui の2つあります。Swanstor 本体 -> gui の順でインストールを
行ってください。
3) サーバのインストールでは“libodbc.so および libodbcinst.so との依存関係がある”旨のメッ
セージが出ることがあります。その場合は依存関係のあるライブラリを Linux の CD などから
インストールしてください。
インストール後の処置
Apache2x の場合:
1) /etc/httpd/conf.d というディレクトリに swangui.conf をインストールします。
httpd.conf の編集は必要ありません。
2) Apache をスタート(リスタート)してください。
/etc/init.d/httpd start (restart) コマンドでスタート(リスタート)できます。
3) SWANStor のプロセスを起動してください。
-6-
/etc/init.d/swanstor start (restart) コマンドでスタート(リスタート)できます。
Apache1x の場合:
1) /etc/httpd/conf/ というディレクトリにswangui.confをインストールします。
2) httpd.confの最終行に以下を追加してください
Include conf/swangui.conf
3) Apacheをスタート(リスタート)してください。
/etc/init.d/httpd start (restart) コマンドでスタート(リスタート)できます。
4) SWANStorのプロセスを起動してください。
/etc/init.d/swanstor start (restart) コマンドでスタート(リスタート)できます。
-7-
SWANStor Server PRO EX の初期設定
インストールが完了した SWANStor Server は使用する前に Server Manager を利用して、初
期設定を行う必要があります。
トライアル版の評価版 PSE ファイルをご用意ください。
ブラウザから http://サーバの IP アドレスまたはサーバ名:4443/にアクセスしてください。
ServerManager のログイン画面が表示されます。
SWANStor EX をインストールしたマシンから ServerManager を呼び出すには、次のようにブラ
ウザへ打ち込みます。
http://localhost:4443/
図5 ServerManager ログイン画面
Server Manager は 管理者権限を持つユーザのみ操作することができます。管理者の初期パスワード
は、「admin」です。パスワードを入力して、Server Manager へログインしてください。
注意:セキュリティ向上のため、SWANStor 設定メニューの「管理者パスワードの変更」で管理
者のパスワードを変更してご使用ください。
-8-
図6 ServerManager 初期画面
インストール直後はPSEファイルがインストールされていませんので、別途マニュアル記載の方法
で、ライセンス番号の登録を行い、PSEファイルを取得し、組み込み作業を行ってください。
PSEファイルの組込み
[PSEファイルの更新]ボタンをクリックし、取得した評価版 PSE ファイルの場所を指定して
SWANStor Server へ組み込みます。
組込みの完了後、メイン画面にPSE情報やプログラムのバージョンなどが表示されます。メニュー
左上にある Gateway への接続状態を示すセクションで、[サーバの稼動]ボタンをクリックすると
Gateway へ接続することができます。
図 7 SANStor Server の接続状態を示す
尚、接続できない場合は、次項を参考にポート番号や代理サーバの設定を行ってください。
-9-
SWANStor Server PRO EX の操作設定
SWANStor Server PRO EX のメニュー画面
管理者のログイン終了後、Server Manager の操作画面が表示されます。Server Manager は左にメ
インメニューが提供され、そのメニューを選択することによって、SWANStor Server の各種機能の設
定変更を行うことができます。また、メニュー上部のインジケータでは SWANStor Server の状態を
示すと共に、SWANStor Server の Gateway への接続や切断を行えます。
図 8 メニューボタン
SWANStor Server PRO EX の状態
SWANStor Server の稼動状態(Gateway への接続状態)を表示します。SWANStor Server と
SWANStor Gateway との接続が正しく確立された場合は緑色のランプで[稼動中]となり、停止して
いる場合は赤いランプで[停止中]となります。
また、[サーバの停止]、[サーバの稼動]をクリックすることによって、Gateway から切断したり接続し
たりできます。
図 9 SWANStor Server の状態
-10-
SWANStor Server の状態は1分ごとに更新され、画面に表示されます。[リフレッシュ]をクリックする
ことによって、今現在の状態をただちに表示させることもできます。
図 10 ゲートウェイ情報
代理サーバ(Proxy 環境の利用)
外部の Web アクセス等に http プロキシサーバや SOCKS プロキシサーバをしている場合
はシステム管理者に問い合わせた上、お使いのネットワーク環境に合わせて選択してくだ
さい。
プロキシサーバが認証情報を使用している場合は該当する ID とパスワードを登録してく
ださい。設定変更の完了後、[適用]ボタンをクリックし、設定を反映させます。[サーバの
稼動]をクリックして、SWANStor Gateway へ接続できることを確認してください。
注)デフォルトグループには1つ以上の URL(PC、携帯)が設定されている必要があります。
URL が設定されていない場合は、I/O エラーとなりゲートウェイと接続ができません。
接続ができない場合は、メッセージログを参照しエラーが出ていないかもあわせてご確認くださ
い。
-11-
EX アクセス 設定
EX アクセスに必要な設定を説明します。
共通 URL
PC 用 URL
ブラウザから SWANStor PRO EX 経由でアクセスする Web コンテンツの URL を登録してください。
また、アクセスユーザに表示される画面には、「URL の説明」の内容が表示されますので、アクセス
ユーザに分かりやすい名前や説明を設定してください。
図 11 共通 URL 設定画面
携帯電話 URL も同様に携帯からアクセスする URL を登録してください。登録する際には社内アド
レス(または名前)で登録を行います。
登録方法の例:
URL: http://192.168.0.1/web-application/ ← 社内アドレス
URL の説明: 社内グループウェア ← アクセスした際にユーザ画面に表示
注)グループには最低1つ以上の PC 用 URL、携帯電話 URL を設定する必要があります。
注) SSO(シングルサインオン)スイッチはサイボウズ社、ネオジャパン社のグループウェアに対応
しています。他のアプリケーションのシングルサインオンに関しては問い合わせください。
-12-
グループ
アクセスユーザのグループ(課や部署、プロジェクトチームなど情報を共有するグループ)を定
義します。グループについては、「追加」,「変更」,「削除」の操作が可能です。
(注:各グループには最低1つ以上の参照 URL が登録されている必要があります。)
また、グループごとに参照する Web コンテンツを設定してください。
図 12 グループの設定
アクセスする対象のアプリケーションがウェブベースのものである場合は、「トネリング」(デフォルトでオ
ン)のチェックボックスを外してください。その後の設定方法は「ユーザ」の項を参照し、ユーザに以上ま
でで登録したアプリケーションを割り当ててください。
アクセスするアプリケーションがウェブ以外のものもある場合、又は当社サポートからご連絡があった場
合は「トネリング」をオンのまま次項の「トネリング設定」へ進んでください。
-13-
トネリング設定
トネリング設定では、SWANStor アクセス時のクライアント側でのサーバ変換のための設定を行いま
す。トネリング設定には HTTP、TCP、FTP の3つのカテゴリに分かれています。グループごとに使
用するプロトコルの設定を行ってください。
※トネリングを使用する場合はクライアント機に LoopbackAdapter の設定を行う必要があります。
設定方法はトネリングの概要説明と併せて付録をご参照ください。
「トネリング設定(HTTP)」
アクセスする Web サーバの登録をしてください。
共通 URL に登録する Web サーバへの URL が設定されている必要があります。
図13 トネリング設定
アクセスポート:Web サーバのポート番号
ドメイン名:ドメインを指定することができます。
サーバ名 or IP:Web サーバのサーバ名、または IP アドレスを設定してください。
サーバ名 or IP かドメイン名のいずれかに設定をしてください。
-14-
「トネリング設定(TCP)」
一般的な TCP プロトコルをここに設定します。
例として Telnet、POP、SMTP、HTTPS、Remote Desktop などがあります。
(注:UDP プロトコルを使う通信には対応していません。)
図14 トネリングホスト(TCP)
サーバ名 or IP :サーバ名または IP アドレスを設定してください。
ポート番号
:設定するプロトコルで使用するポート番号を設定してください。
ループバックアドレス :任意のループバックアドレスを指定します。
例)127.100.100.100
同一のサーバで複数のプロトコルを登録する場合はローカル IP を同一にし
てください。
ループバックアドレスについては付録をご参照ください。
トネリング登録名
:アクセスする際に利用する DNS 名を登録してください。
例 ) areabe.com と 設 定 し た 場 合 、 SWANStor ア ク セ ス 時 に 接 続 先 を
areabe.com とするとここで設定したサーバにアクセスができます。
-15-
トネリング(FTP)
FTP のサーバを登録する場合はここに設定をします。
詳細については付録をご参照ください。
図15 トネリングホスト(FTP)
サーバ名 or IP :FTP サーバのサーバ名または IP アドレスを設定してください。
ポート番号 :ポート番号を指定してください。通常は21番を指定します。
ループバックアドレス :任意のループバックアドレスを指定します。
例)127.100.100.100
同一のサーバで複数のプロトコルを登録する場合はローカル IP を同一にして
ください。
ループバックアドレスについては付録をご参照ください。
トネリング登録名
:アクセスする際に利用する DNS 名を登録してください。
例)areabe.com と設定した場合、SWANStor アクセス時に接続先を areabe.com
とするとここで設定したサーバにアクセスができます。
-16-
ユーザ
アクセスユーザの登録を行ってください。
ユーザ名 :アクセスユーザを識別しやすいように詳細な名前を入力してください。
ログイン名 :アクセスユーザがログイン時に使用する名前です。
パスワード
:アクセスユーザがログイン時に使用するパスワードです。
ユーザ無効 :該当ユーザからのアクセスの無効/有効を設定することができます。
URL 登録リスト
:ユーザごとに参照する Web コンテンツを指定することができます。
(注:トライアル版では、10 名までのアクセスユーザを登録し、利用することが可能です。)
図16 ユーザの登録
-17-
アクセスデバイスの動作環境
・PC
OS : Windows 2000、Windows XP
ブラウザ : Internet Explorer 5.5以上、NetScape Navigator 6.x以上
(SSL、JavaScript、Cookieが利用できること)
Java : SUN Java JRE1.4.2以降
・PDA
Pocket PC:Microsoft Internet Explore forPocket PC3.0以上
Palmデバイス:Xiino2.0以上
・携帯電話
NTTドコモ、au、Vodafone
ブラウザの設定確認
ブラウザのインターネットオプションを表示してください。
詳細設定タブの <applet>に JRE1.x.x_xx を使用
にチェックが入っていることを確認してください。
設定項目がない場合は SUN Java JRE1.4.2 以降をインストールしてください。
プロキシサーバを利用する環境について
クライアントアクセス端末からプロキシ経由でトネリング HTTP アクセスを利用するケースでは、ブラ
-18-
ウザのプロキシ設定で例外の設定をしてください。
『*.ea』を例外として設定してください。
また、自動構成スクリプト(PAC ファイル)を使った設定には対応していません。
プロキシサーバアドレスを明示的に指定してください。
-19-
ログインポータル
PCでブラウザのアドレス フィールドに 「https://ex.swanstor.com/」と入力し、ログインページ
へアクセスします。
SWANStor Server 名、ログインユーザのユーザ名とパスワードで認証が行われます。
注) 携帯電話アクセスの場合は「http://www.swanstor.com/k/」へアクセスしてください。
図17 ログインポータル
-20-
認証が完了すると URL ナビゲータが表示されます。URL ナビゲータは「トネリング設定」が有
効か有効でないかで異なったデザインの物が表示されます。
トネリングがオフの状態
トネリングが有効の状態
図18 URL ナビゲータ
トネリングが有効の場合、SYSTEM ランプが緑になっている状態で設定されたサーバにアクセスが
-21-
可能です。
目的のリンクをクリックしてください。
SYSTEM ランプが緑にならない場合は以下をご確認ください。
・
java はインストールされているか。
・
ブラウザの設定で java を使う設定になっているか。
・
アクセスクライアント端末で利用しようとしているプロトコルのサービスが動いていないか。
(SWANStor で設定されたプロトコルのポートが立ち上がりますが、既にそのサービスが動いて
いる場合、ポートが重複してしまうため正常にきどうできません。)
・
ServerManager でのトネリング設定に誤りがないかをご確認ください。
-22-
付録
EX アクセスの動作原理の概要について
EX アクセスではクライアント PC 上で Java アプレットが動作し、アプリケーションクライアントとアプリケー
ションサーバとの通信の受け渡しを行います。サポートしているアプリケーションは TCP 通信を使ってク
ライアントとサーバが情報を交換するもので、例えば Web(HTTP)、Telnet、FTP、メール(POP、SMTP)
などです。
ダウンロードされた Java アプレットは2つの役割を果たします。
(1)
Local な DNS サーバ
(2)
TCP トネリング
例えばクライアント PC から会社内の Web サーバ www.internal.mycompany.com にアクセスするケース
を考えます。
EX アクセスではまず Local な DNS サーバに www.internal.mycompany.com が登録されている必要があ
ります。この登録はクライアント PC が EX にアクセスする前に行います。
この状態でクライアント PC が EX にアクセスすると、Java アプレットと www.internal.mycompany.com な
どが登録された Local DNS 情報がダウンロードされます。
URL ナビゲータのリンクをクリックするか、別のブラウザで http://www.internal.mycompany.com/
を指定します。ブラウザは www.internal.mycompany.com の IP アドレスを調べに行きますが、EX アクセ
スが動作している場合には、EX アクセスの Local DNS サーバが優先的に使用されます。その結果この
名前の IP アドレスとして得られるのはループバックアドレスの一つ(この場合 127.0.0.1)です。これは自
分自身のマシンであることを意味し、また外部の第 3 者が決してアクセスのできないアドレスです。
IP アドレスが得られると、ブラウザはその IP アドレスに向けて TCP 通信を行います。実際には Java ア
プレットの TCP トネリング機能がブラウザからの TCP 通信を受け取ります。Java アプレットの TCP トネリ
ング機能はこの TCP 通信を、SWANStor を経由して本当の Web サーバ www.internal.mycompany.com
に転送します。この Web サーバからの応答は SWANStor を経由し Java アプレットに戻ってきます。Java
アプレットはこれを TCP 通信を受けたブラウザに返します。
この通信の流れは他のアプリケーションでも同等です。しかし、プロトコル自身の動きの違いから FTP
だけは別のカテゴリを分けています。これは Java アプレットの TCP トネリング機能の違いからくるもので
す。また、運用の観点から、http という別のカテゴリも用意しています。これは主に Local DNS の機能
によるものです。
EX アクセスの具体的な機能の話しに入る前に、EX アクセスが動作している環境でのパブリックなサー
バへのアクセスについて説明します。
www.internal.mycompany.com から応答のあったホームページにパブリックな Web サーバへのリンク、
例えば http://www.areabe.com/があったとします。これをクリックした場合、TCP 通信はどのように行わ
れるのかというと、ブラウザはまず www.areabe.com の IP アドレスを調べます。Local DNS が優先的に使
用されるのは前記と変わりありません。しかし、Local DNS サーバには www.areabe.com の登録がないた
め、該当エントリなしの応答をブラウザに返します。そこでブラウザは2番目の DNS サーバに IP アドレス
の問い合わせを行います。これは EX アクセスがダウンロードされる前には第 1 優先として定義されてい
た DNS サーバです。このサーバから www.areabe.com のパブリックな IP アドレスが応答され、ブラウザ
はその IP アドレスに向けて TCP 通信を行います。したがってやり取りは直接行われ、EX アクセスの
Java アプレットや SWANStor は経由しません。
-23-
EX トネリングの設定カテゴリ
EX トネリングには前述したとおり3種類の設定カテゴリがあります。トネリング(HTTP)、(TCP)、(FTP)
です。それぞれの違いについて説明します。
(1)
トネリング(TCP)
もっとも一般的な TCP 通信に対して設定します。telnet、POP、smtp の他 HTTP をこのカテゴリ
に割り当てることもできます。ただし、トネリング(FTP)の説明で示す理由により FTP は指定で
きません。EX アクセスはプロトコルをチェックしませんし、通信の内容についても関知しないの
で、このカテゴリの設定で port に FTP のポートである 21 を指定しても設定エラーにはなりませ
ん。設定項目1つに対して1つのアプリケーションサーバが対象になります。
(2)
トネリング(FTP)
FTP は1対のクライアントとサーバで制御コネクションとデータ転送コネクションの2種類の TCP
通信を使用します。データ転送コネクションは制御コネクションで交換した情報を元に切ったり
張ったりが行われます。これは他の TCP 通信アプリケーションにはない大きな特徴です。FTP
を使うには、EX アクセスの Java アプレットに対して、2種類の TCP 通信を制御しなければなら
ないこと、データ転送コネクションは制御コネクションと対で管理する必要があることを明示的
に定義するためにトネリング(FTP)のカテゴリが設けられています。このようにこのカテゴリは
FTP 専用ですが、Oracle DB のアクセスプロトコルも FTP と同じプロトコルデザインで設計され
ており、このカテゴリの中で設定します。設定項目1つに対して1つのアプリケーションサーバ
が対象になります。
(3)
トネリング(HTTP)
ブラウザが単一の Web サーバにのみアクセスする状況ではトネリング(TCP)のカテゴリで設定
しても動作します。しかし、アクセスしたホームページが別の社内 Web サーバへのリンクを含ん
でおり、しかも Web サーバアドレスが IP アドレスで指定されているようなケースでは正しくリンク
をたどることができません。
http カテゴリでの Java アプレットの TCP トネリング機能は、HTTP のリクエストとレスポンスを解
析します。レスポンスの Web ページ内にエイリアスで指定されたアドレスがあった場合、Local
DNS に登録された名前に変換します。このようにすることで Web ページ内のリンクをたどっても
正しくアクセスができるようにしています。
http カテゴリにはもう一つの機能があります。社内の Web サーバが固有のドメイン名で管理さ
れている場合、Local DNS にはそのドメイン名を指定することができます。これにより個々の
Web サーバのアドレスを個々に指定する手間が省けます。これは Web アプリケーションがドメ
インクッキーを使った SSO を利用しているケースなどで有効な設定方法です。Java アプレット
の Local DNS は設定されているドメイン名から一つの IP アドレス 127.0.0.1 を応答します。つま
り複数の Web サーバに対して一つのローカルアドレスが対応することになりますが、実際に振
り分ける Web サーバの情報は、ブラウザのリクエストヘッダから抽出します。
このように http カテゴリでは SWANStor は情報の内容をチェックします。このため情報の内容を
参照できないようなケースでは正しく動作しないことがあります。具体的には、SSL 通信は http
カテゴリに割り当てることはできません。これはトネリング(TCP)に設定します。また Web ページ
が zip などで圧縮されて応答されるような Web アプリケーションでは、リンクをたどることができ
ないことがあります。
-24-
ループバックアドレス(loopback address)について
127 から始まる IP アドレスのことを、ル ー プ バ ッ ク ア ド レ ス といいます。
「ループバックアドレス」は、“自分自身の仮想的なアドレス”を示しており、
ープバック宛に通信を行った場合、その通信は外部に送出されません。
SWANStor で利用するアドレスの範囲は以下の通りです。
127.0.0.1 はトネリング(HTTP)で予約されています。
127.0.0.2 ∼ 127.255.255.254 の範囲で設定をしてください。
コンピュータ自身がル
Loopback Adapter インストール方法
1) [スタート]ボタンをクリックし、[設定]をポイントします。次に[コントロールパネル]をクリックし[ハ
ードウェアの追加]をダブルクリックします。
2) [ハードウェアの追加ウィザードの開始]が表示されます。[次へ]をクリックしてください。
図19 URL ハードウェアの追加ウィザード
3) [はい、ハードウェアを接続しています]をクリックし[次へ]をクリックします。
図20 ハードウェアの追加ウィザード2
-25-
4) 一覧から[新しいハードウェアデバイスの追加]を選択し[次へ]をクリックします。
図21 ハードウェアの追加ウィザード3
5) [一覧から選択したハードウェアをインストールする]を選択し[次へ]をクリックします。
図22 ハードウェアの追加ウィザード4
-26-
6) 一覧から[ネットワークアダプタ]を選択し[次へ]をクリックします。
図23 ハードウェアの追加ウィザード5
7) 製造元を[Microsoft] ネットワークアダプタを[Microsoft Loopback Adapter]を選択し、[次へ]を
クリックしてください。
図24 ハードウェアの追加ウィザード6
-27-
8) インストールするハードウェアとして[Microsoft Loopback Adapter]を確認し[次へ]をクリックしま
す。
図25 ハードウェアの追加ウィザード7
9) [完了]をクリックします。
図26 ハードウェアの追加ウィザード8
-28-
追加した LoopbackAdaptar の設定変更
1) マイネットワークのプロパティを開き[ネットワーク接続]を表示します。
図27 ネットワーク接続
2) LoopbackAdaptar のローカルエリアネットワークのプロパティを開きます。
図28 ローカルエリア接続のプロパティ
-29-
3) インターネットプロトコル(TCP/IP)をダブルクリックし、[インターネットプロトコル(TCP/IP)
のプロパティ]を開きます。
図29 インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティ
4) [次の IP アドレスを使う]を選択し、IP アドレスとサブネットマスクを設定します。
ここで設定する IP アドレスは実際のインターネット接続では利用しませんので適当なもの
でかまいません。
例)
IP アドレス
192.168.1.1
サブネットマスク 255.255.255.0
図30 インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティ2
[OK]を押して設定を適用してください。
-30-
5) ローカルエリア接続のプロパティで[OK]を押します。
図31 設定完了
LoopbackAdaptar のアイコンが接続状態に変わります。
以上の設定でモデム経由の EX アクセスが可能になります。
参考 URL Microsoft Loopback Adapter をインストールする方法
http://support.microsoft.com/kb/236869/ja
-31-
・携帯端末認証について
SWANStor の認証に携帯電話にユニークに割り当てられた端末 ID を用いてセキュリティ強度を高め
ることが可能になります。
(本機能は、SWANStor Server PRO EX 1.0J 以上の製品が対応しております。)
1. SWANStor Server への設定
SWANStor Server の管理画面にアクセスします。管理画面から認証方式を選択し、端末 ID 認
証を選択します。
【端末認証を使う】:
チェックボックス有効にすることで、端末 ID 認証が有効にります。
【パスワードをチェックしない】:
SWANStor へのログイン時のパスワードを評価しなくなります。
(パスワード評価はしませんが、文字入力は必要です。)
-32-
2. 端末 ID の登録及び端末 ID を用いたログインについて
端末 ID 認証を行う場合、事前に端末 ID の登録作業が必要になります。
¾
端末 ID の登録作業
http://ex.swanstor.com/kt/にアクセスします。
登録時は画面下の【携帯端末認証登録】を有効にします。【次へ】ボタン押下後に「携帯電
話(UIM)の製造番号を送信します」と問われますので、「はい」にして進んで下さい。(※各キ
ャリアによって表示されるメッセージが異なる場合があります。)
画面が遷移した後に、【登録】ボタンを押下します。
完了メッセージが表示された場合、端末 ID の登録が完了しています。(※AU 携帯をご利用
のユーザ様の場合「502 エラー」と表示される場合がありますが、正常に登録されておりま
す。)
-33-
¾
端末 ID を用いたログイン
http://ex.swanstor.com/kt/ にアクセスします。
必要な情報を入力後に【次へ】ボタンを押下してください。【次へ】ボタン押下後に「携帯電話
(UIM)の製造番号を送信します」と問われますので、「はい」にして進んで下さい。(※各キャリ
アによって表示されるメッセージが異なる場合があります。)
SSL 未対応の携帯電話をご利用の場合は、SSL を無効にして【次へ】ボタンを押下して下さ
い。
【ログイン】ボタンを押下することにより SWANStor へログインすることが出来ます。
-34-
Fly UP