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2014(平成 26)年度 事業報告書

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2014(平成 26)年度 事業報告書
2014(平成 26)年度 事業報告書
(2014(平 成 26)年 4 月 1 日 から 2015(平 成 27) 年 3 月 31 日 まで)
学校法人 松蔭女子学院
目
次
はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
理事長、学長、校長メッセージ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
Ⅰ
法人の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
1
法人設置の目的、建学の精神・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
2
学校法人の沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
3
設置する学校、学部学科、入学定員等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
4
役員(理事・監事)に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
5
評議員に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
6
教職員に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
7
校地・校舎等面積・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
Ⅱ
事業の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
1
法人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
2
中学校・高等学校・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
3
大学・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19
Ⅲ
財務の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
1
経年比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38
2
財産目録・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41
3
監事の監査報告書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42
4
借入金の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
5
資金調達の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
6
寄附金の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
7
主要資産負債の内訳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
8
補助金の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
9
科学研究費補助金の受入状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
Ⅳ
対処すべき課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
1
新学部・新学科等の増設等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
2
大学教育・研究関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44
3
中学校・高等学校教育関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45
4
学生の募集計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
5
生徒の募集計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 46
6
財務関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
7
施設・設備関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47
学校法人
松蔭女子学院
2014(平成 26)年度
事業報告書
(2014(平成 26)年 4 月 1 日から 2015(平成 27)年 3 月 31 日まで)
学校への教育評価を生かし、松蔭女子学院への社会的な期待に応えよう
学校法人松蔭女子学院
理事長 川 崎 紘 平
新しい年は、社会も大きく揺れ動き、加えて不順な天候が続きましたが、新緑の中、キャンパ
スは、新入生を迎え、若い人たちの活気に満ちています。学校を担う教職員が学生・生徒の期待
に応えることを願って、2014 年度を振り返りたいと思います。
近年、私立・公立を問わず、学校の社会的な役割とは何か、あるいは学校は何のために存在す
るのかという意味が、以前に増して問われるようになってきました。それは、激しく変化する社
会の中で、次世代を担っていく若者の教育や子育てに期待されるところが大きくなっていること
を示しており、当然のことです。しかしながら、松蔭女子学院においても「自分の学校を客観的
に評価する」歴史はまだ浅く、新しい経験を重ねています。
特に昨年度は神戸松蔭女子学院大学が大学基準協会へ「自己点検・評価報告書」を数年ぶりに
提出しました。このために教職員は大きな労力を用いました。松蔭中学・高校においても「学校
関係者評価委員会」が設置され、授業や行事を通して教育の評価を受けています。また、保護者、
学生、生徒からも授業をはじめ生活指導、教育方針に対するアンケートなどで、毎年、評価を受
けるようになりました。日頃、評価をする側の教職員が「評価を受けること」には当初抵抗があ
りましたが、学校評価は教職員一人ひとり、あるいは松蔭女子学院の自画像を明らかにすること
であるし、とてもいい機会であると捉えられるようになってきました。この評価の上に立って、
学生・生徒との関係をさらにつよめ、松蔭女子学院の教育の質を高めていければ幸いなことです。
さらに、学校全体としての経営の透明度、公開性を絶えず心がけて行かなくてはなりません。
学校評価のひとつの答えが入試です。残念なことに、2015 年度入試においては、まだ厳しい結
果が続いています。少子化の中でどの学校も改革を進める中で、松蔭女子学院の教育は何を目指
すべきか、現代における女子教育とは何か、基本を愚直に守りながら、ともに考えて改革をすす
めなければなりません。
昨年度いっぱい準備してきた「松蔭おかもと保育園」が 4 月に開園しました。地域に愛され貢
献できる施設として育っていくことを祈ります。2015 年度の教育活動が松蔭女子学院に与えられ
た学校評価を生かし、期待に応えられるものとなりますよう努力してまいりたいと思います。
-1-
地域性と国際性
神戸松蔭女子学院大学
学長 郡 司 隆 男
2014 年度は、2 年任期の各種委員に関して、新規採用の教員を割り当てるなどの微細な変更は
あったが、多くは、さらにもう 2 年の任期を勤めることになり、ほぼ同じ教学組織の形、および、
それを構成する人員で臨む年となった。引き続き、学長室を中心とした大学運営を基軸とし、学
部会議や個別の学科・専攻・センターなどとの会合を定期的に開催し、学内での多角的な対話を
試み、学内の連携に努めている。
2015 年度入試に関しては、前年度に比較すると不調だった 2014 年度に比べても、さらに厳し
い状況となった。これまで順調に推移してきた人間科学部でも、学部としてわずかに定員割れが
起こった。文学部の状況はさらに深刻であり、すべての専修・学科に関して定員割れを起こし、
昨年度よりさらに悪化したところも多い。
2014 年の 18 歳人口そのものは 2013 年とあまり変わらない状況であり、志願者数が減ったわけ
ではない。むしろ、学科によっては昨年よりも多目の志願者を得ていたが、実際に入学手続きに
まで進む者が減少してしまった。さらに、いったん入学手続きをしたにもかかわらず、入学取り
消しを申し出てきた受験生も目立ち、受験生が他校からも合格を得た場合、本学が選ばれなかっ
たことを意味する。どのような理由で選ばれなかったのか、その内容を可能な限り精査し、今年
度のオープンキャンパスをはじめとした入試・広報活動を通じて、今年度の受験生に選ばれるよ
うな大学たるべく、アピールを強化していくことを検討している。
本学は、神戸に根ざした女子大として、地域連携に力を入れてきている。地元灘区や神戸市と
連携した地域支援活動を複数の学科で展開してきている。灘区との連携により、書道部のパフォ
ーマンスなど、地域住民との交流をはかる一方、2014 年 8 月には摩耶山頂でソーメン流しを企画
し、訪れた観光客に、本学の学生・教職員によって地元灘区産のソーメンを振る舞った。さらに、
従来からおこなってきた、JR 西日本との提携による九州の観光振興は、「ユニバーシティ・カレ
ッジ南九州」と発展して参加自治体も増え、2 年目を迎えた「北陸カレッジ」の取り組みととも
に、広域に渡る、それぞれの地域振興に貢献していると考えられる。
2015 年 4 月には、前年に設立された社会福祉法人「松蔭ミカエル福祉会」により、阪急岡本駅
の近くに認定子ども園「松蔭おかもと保育園」を開設した。本保育園は、学校法人松蔭女子学院
とは別の法人による設立となるが、神戸松蔭女子学院大学の子ども発達学科との緊密な連携によ
って設立されており、地域貢献の新しい形の実現であると考えている。
神戸は、山と海の両面的な自然に恵まれ、外来の文化を積極的に取り入れ、多様性・国際性の
中で発展してきた都市である。また、神戸市は、政令指定都市の中で京都市についで大学の数が
多い都市であり、市も「大学都市神戸」を標榜している。このような多様性・国際性をもつ都市
の中の大学として、学生が多角的でグローバルな視点をもって、社会に出ていくことを期待して
いる。
また、キリスト教は、国際化・グローバル化が叫ばれる今日において、英語と並んで、普遍的
な考え方の一つの形の表現であり、本学での教育も、日本をよく理解しつつ、より広く世界を視
野に入れた国際性を身につけるということに貢献していると思う。
-2-
キリスト教センターを中心とした活動では、従来通り、一連のクリスマス行事をはじめとして、
地域に対して開かれた連携を展開した。また、チャペルにおける、バッハ・コレギウム・ジャパ
ン (BCJ) の定期演奏会活動に関しては、引き続き各方面から高い評価が与えられている。これも、
日本発の世界に対する国際的な活動が評価されたことであると考えられる。
女子教育は、在学中に増して、卒業後に積極的な意味をもつ。女子による自主的な行動の中で
培ったリーダーシップ、あるいは、それを支えるための、責任感を伴ったフォロワーシップとい
うあり方は、一人の人間としての能力・個性に従って役割が決まるという経験につながる。男性
中心の考え方がまだまだ支配的な日本の社会で、国際水準に根ざした生き方を身につけていって
ほしいと思う。
-3-
生徒のやる気を起こさせる関わり方をする
松蔭中学校・高等学校
校長 服 部 洋 介
入学式や卒業式で聖歌隊が歌うのを聞く以外、自分たちで歌う機会がほとんどない『心のふる
さと松蔭』が、多くの卒業生から校歌以上に愛されている。人事異動が学校運営の前提になって
いる公立とは違い、私学では教員となって十数年を経ると、例外なく、かつて担任をした生徒の
子女を教室に迎える。持ち上がりや継続的な部活動の指導を通して、生徒や保護者との信頼関係
をより築くことができ、思春期という難しい時期における生徒の人格形成に大きく寄与できるの
は、私学の強みである。
しかしながら、たとえばスーパーグローバルハイスクールに名乗りを上げようとするとき、異
動によって中核を担う人材を確保したり、人員を加配することが可能な公立とは違い、私学は日
常の雑事に追われる中、今いる人材を育てていく以外、新たな取り組みに手をつける方法はない。
大学入試制度の改革を巡っての中教審での審議では、
『知識量のみを問う「従来型の学力」
(中略)はますます通用性に乏しくなる中、現状の(中略)
大学入学者選抜は、知識の暗記・再生に偏りがちで、思考力・判断力・表現力や、主体性を持っ
て多様な人々と協働する態度など、真の「学力」が十分に育成・評価されていない。
』
という指摘をして、新たな方向への展開を学校に求めている。
「大学入学希望者学力評価テスト
(仮称)」では「従来型の学力」ではない「合教科型テスト」の実施が検討されており、高校教育
の質の確保・向上、学習改善に役立てるという趣旨の「高校基礎学力テスト(仮称)」では、逆に
従来型の学力をはかる「教科型テスト」が予定されている。両方の課題に答えるために限られた
時間と資源をどう使っていくか、現場は大変難しい状況に置かれている。
昨今の厳しい中学入試状況に対処するため、英検対策や校内予備校などの課外講座や進学補習、
定期考査の補いの充実など、基礎学力向上のため、また大学進学への力をつけるために様々な仕
組みを「足し算」的に用意してきたきらいがあるが、他ならぬ生徒自身がやる気を起こさねば効
果はあがらない。ことに新学力観が求める「協働学習」によって「自ら課題を発見し、解決する」
能力を涵養するためには、学校が仕組みを作るだけでは不十分である。
2010 年から開始した学校評価アンケートに教員との関わりを示す項目がいくつか含まれてい
るが、「担任の先生は悩みを相談しやすい」という項目に着目すると、5 年前、「相談しやすい」
と感じた生徒の割合が 45%であったものが、59 パーセントというふうに全体として向上してい
るものの、個々の教員別に見ると、かなりのばらつきがある。自ら伸びようとする生徒の意欲を
醸成することで、同じ試みであっても、学力の向上や生きる力の育成の効果は全く違ったものに
なる。
「生徒のやる気を起こさせる関わり」をすることを新年度の始まりに当たって、我々の課題
とするよう、教職員に求めた。それがトラブルを未然に防ぐ安全、安心な学校作りの基礎である
だけではなく、生徒自らが「知情体」すべての面で成長する場としての学校の構築に欠かせない
ものであろう。
-4-
Ⅰ
法人の概要
1. 法人設置の目的、建学の精神
学校法人松蔭女子学院は、建学の本旨たるキリスト教精神に基づき、教育基本法、学校教育法及
び私立学校法に則り教育事業を行うことを目的として、1951(昭和 26)年に設立された。現在は大
学院、大学、高等学校、中学校を設置し、いずれにおいても聖公会キリスト教精神に基づく教育を
実践することを目的に、知識習得や勉学・研究内容の向上だけではなく、人格の完成と心身ともに
健康な社会人を育成することを教育目標としている。
2. 学校法人の沿革
明 治 25 年 1 月 英国聖公会 S.P.G.代表者ヒュー・J・フォス師らによって、神戸市北野町
に松蔭女学校創立
明治 32 年 12 月
明治 44 年 5 月
大正 4 年 4 月
文部省より私立学校令による設立認可
文部省より専門学校入学者検定第 8 条第 1 号による指定を受ける
私立松蔭高等女学校に改称
大正 11 年 3 月
私立松蔭高等女学校財団法人設立
昭和 5 年 4 月
専攻科設置(修業年限 1 年)
昭和 22 年 3 月
松蔭女子専門学校設立認可
昭和 22 年 4 月
学校教育法により松蔭中学校設置
昭和 23 年 4 月
学校教育法により松蔭高等学校設置
昭和 25 年 3 月
松蔭女子専門学校廃止、松蔭短期大学(英文科、キリスト教科)設置
昭和 26 年 3 月
学校法人松蔭女子学院寄附行為認可
昭和 28 年 4 月
短期大学に服飾科増設
昭和 35 年 4 月
短期大学に家政科増設
昭和 37 年 4 月
短期大学に日本文学科増設
昭和 41 年 4 月
松蔭女子学院大学(文学部 キリスト教学科、英米文学科、国文学科)設置、
これに伴い短期大学キリスト教科、日本文学科を廃科
昭和 44 年 4 月
短期大学学科呼称変更、英文学科、服飾学科、家政学科と改称
昭和 49 年 4 月
松蔭短期大学を松蔭女子学院短期大学と校名変更
昭和 55 年 4 月
六甲学舎第 1 期工事竣工に伴い、短期大学青谷より移転
大学キリスト教学科廃科
昭和 56 年 4 月
六甲学舎第 2 期工事竣工に伴い、大学垂水より移転
昭和 56 年 9 月
六甲学舎第 3 期工事竣工、大学・短期大学統合学舎完成
昭和 61 年 4 月
短期大学英文学科専攻課程設置(英文学専攻、英語学専攻)、家政学科専攻
課程設置(生活科学専攻、食物栄養専攻)
昭和 61 年 4 月
短期大学家政学科食物栄養専攻が栄養士養成施設として指定される
平成 3 年 4 月
短期大学服飾学科を生活造形学科、家政学科を生活科学科に名称変更
平成 4 年 4 月
大学文学部英米文学科を英語英米文学科に名称変更
平成 4 年 9 月
学院創立 100 周年
平成 7 年 4 月
大学・短期大学の校名をそれぞれ神戸松蔭女子学院大学、神戸松蔭女子学
院短期大学に変更
平成 12 年 4 月
大学院文学研究科(修士課程
英語学専攻、国語国文学専攻)設置
大学文学部に総合文芸学科設置
-5-
短期大学英文学科の専攻毎の学生募集停止(専攻課程廃止)
短期大学英文学科を英語コミュニケーション学科に名称変更
平成 13 年 4 月
大学文学部に心理学科設置
平成 14 年 4 月
大学院文学研究科博士課程(言語科学専攻)設置
平成 16 年 4 月
大学院文学研究科修士課程に心理学専攻設置
大学に人間科学部心理学科設置
大学文学部心理学科学生募集停止
平成 17 年 4 月
大学人間科学部に生活学科(都市生活専攻、食物栄養専攻)設置
短期大学生活科学科(生活科学専攻、食物栄養専攻)の学生募集停止
神戸松蔭女子学院短期大学を神戸松蔭女子学院大学短期大学部に校名変更
大学人間科学部生活学科食物栄養専攻が管理栄養士養成施設として指定さ
れる
平成 19 年
大学 60 周年記念事業実施
平成 19 年 9 月
短期大学部生活科学科(生活科学専攻、食物栄養専攻)を廃止
平成 20 年 4 月
大学人間科学部に子ども発達学科、ファッション・ハウジングデザイン学
科を設置
大学文学部英語英米文学科、国文学科収容定員を変更
短期大学部英語コミュニケーション学科、生活造形学科の募集を停止
平成 21 年 4 月
大学人間科学部子ども発達学科が指定保育士養成施設に指定される
平成 22 年 4 月
大学 文学部心理学科を廃止
(財)大学基準教会 大学評価(認証評価)の結果、大学基準適合認定を
受ける。
平成 23 年 4 月
文学部英語英米文学科、国文学科の学生募集停止
文学部総合文芸学科、人間科学部心理学科の収容定員変更
文学部に英語学科、日本語日本文化学科を設置
5月
平成 24 年
平成 27 年 4 月
神戸松蔭女子学院大学短期大学部を廃止
学院創立 120 周年記念事業実施
認定こども園松蔭おかもと保育園開園(系列社会福祉法人松蔭ミカエル福
祉会)
3. 設置する学校、学部学科、入学定員等
(1)神戸松蔭女子学院大学大学院
所在地:657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町 1 丁目 2 番 1 号
入学定員
文学研究科
博士課程
言語科学専攻
2人
修士課程
英語学専攻
5人
国語国文学専攻
5人
心理学専攻
10 人
合計
22 人
-6-
(2)神戸松蔭女子学院大学
所在地:657-0015 神戸市灘区篠原伯母野山町 1 丁目 2 番 1 号
入学定員
文学部
英語英米文学科
―
H23.4 学生募集停止
国文学科
―
H23.4 学生募集停止
総合文芸学科
50 人
英語学科
140 人
英語プロフェッショナル専修
グローバルコミュニケーション専修
日本語日本文化学科
70 人
現代日本語専修
日本文化専修
小
人間科学部
計
260 人
心理学科
70 人
生活学科
都市生活専攻
60 人
食物栄養専攻
60 人
子ども発達学科
80 人
ファッション・ハウジングデザイン学科
60 人
小
計
330 人
合
計
590 人
(3)松蔭高等学校
所在地:657-0805 神戸市灘区青谷町 3 丁目 4 番 47 号
入学定員
全日制課程普通科
350 人
(4)松蔭中学校
所在地:657-0805 神戸市灘区青谷町 3 丁目 4 番 47 号
入学定員
315 人
4. 役員(理事・監事)に関する事項
(1)理
事
定数:11 人以上 16 人以内
理 事 長
川
常務理事
中
〃
郡
〃
服
〃
永
〃
浅
〃
芳
現員:13 人
崎 紘 平
村
豊(院長)
司 隆 男(学長)
部 洋 介(校長)
井 良 昭(法人事務局長)
井 宣 光
田 克 巳
-7-
〃
〃
〃
〃
理
事
〃
(2)監
番
山
竹
大
吉
岸
場
田
田
國
村
上
靖
道
美
榮
厚
雅
子
夫
知
一
子
美
事
定数:2 人以上 4 人以内
監
事
〃
現員:2 人
田
嶋 紀 雄
重
成
薫
5. 評議員に関する事項
定数:23 人以上 37 人以内
現員:30 人
6. 教職員に関する事項
(1)教
員
大学 文学部
大学 人間科学部
高等学校
中 学 校
計
(2)職
(専
任)
37 人
49 人
29 人
27 人
142 人
(常勤講師)
―
―
―
2人
2人
(非常勤講師)
107 人
122 人
16 人
12 人
257 人
員
(専
任) (非常勤職員) (派遣職員)
法人本部
(*7 人)
―
―
大
学
64 人
52 人
11 人
高等学校
5人
12 人
―
中 学 校
3人
―
―
計
72 人
64 人
11 人
*法人本部職員は、大学、高等学校の専任職員が兼務
7. 校地・校舎等面積
(1)校地等面積
(名
称)
六 甲 キ ャ ン パ ス
野 外 訓 練 場
松 蔭 大 学 会 館
六甲山セミナーハウス
大 山 ロ ッ ジ
青 谷 キ ャ ン パ ス
青
谷
寮
赤
倉
寮
千 と 勢 会 館
合
計
(面 積 ㎡ )
60,461.43
16,049.00
1,899.35
4,345.77 ( 借 地 )
32,853.00
17,997.16
531.91
9,088.00
795.46
144,021.08
-8-
(2)校舎等面積
(名
称)
六 甲 キ ャ ン パ ス
松 蔭 大 学 会 館
六甲山セミナーハウス
大 山 ロ ッ ジ
青 谷 キ ャ ン パ ス
青
谷
寮
赤
倉
寮
千 と 勢 会 館
合
計
Ⅱ
(面 積 ㎡ )
34,100.76
5,064.71
577.29
686.26
21,975.89
331.53
995.76
936.09
64,668.29
事業の概要
1. 法人
(1) 理事会、評議員会、常務理事会関係
学院運営のため、理事会、評議員会、常務理事会を以下のとおり開催した。開催日時、議案に
ついては次のとおり。
(理事会:2 回開催、評議員会:2 回開催、常務理事会:11 回開催)
【理事会】

日
時
平成 26 年 5 月 23 日(金)
午後 4 時 30 分~5 時 30 分

場
所
議
案
神戸ポートピアホテル 南館 16 階 シルビアの間
第1号議案
評議員の重任・就任の件
第2号議案
理事就任の件
第3号議案
平成 25 年度 決算報告の件
第4号議案
平成 25 年度 事業報告の件
日
時
平成 27 年 3 月 27 日(金)
午後 5 時 40 分~6 時 30 分
場
所
議
案
ホテルプラザ神戸 11 階 光の間
第1号議案
評議員退任の件
第2号議案
大学学則変更の件
第3号議案
大学院学則変更の件
第4号議案
中学校・高等学校校則変更の件
第5号議案
社会福祉法人松蔭ミカエル福祉会への寄付の件
第6号議案
2015(平成 27)年度事業計画の件
第7号議案
2015(平成 27)年度予算の件
-9-
【評議員会】

日
時
平成 26 年 5 月 23 日(金)
場
所
神戸ポートピアホテル 本館 地下1階 布引の間
議
案
第1号議案

午後 5 時 30 分~6 時
評議員の重任・就任の件
日
時
平成 27 年 3 月 27 日(金) 午後 4 時 30 分~5 時 30 分
場
所
ホテルプラザ神戸 11 階 光の間
議
案
第1号議案
評議員退任の件
第2号議案
大学学則変更の件
第3号議案
大学院学則変更の件
第4号議案
中学校・高等学校校則変更の件
第5号議案
2015(平成 27)年度事業計画の件
第6号議案
2015(平成 27)年度予算の件
【常務理事会】
常務理事会は、原則として月 1 回開催し、学院の管理運営面の日常業務の処理に当たってい
る。開催日時・議案等については省略する。
なお、常務理事会の議決事項及び審議事項は次のとおりである。
(議決事項)
1.教職員の人事、服務、給与及び諸手当の執行に関する事項
2.職員の採用、昇任、昇格、異動、退職に関する事項
3.予算の執行に関する事項
4.全学に共通し、かつ、理事会の議決を必要としない諸業務の執行及び諸規程に関する事項
5.その他理事会から特に委任された事項
(審議事項)
1.理事会に提案する事項
2.建設計画に関する事項
3.教職員組合との協定に関する事項
4.その他理事会から特に付託された事項
(2) 財務関係(予算編成の基本的方針等)
平成 27 年度予算編成方針
計画営繕としての大学 2 号館 5 号館外壁・屋根補修工事、
図書館ラーニングコモンズの設置工事、
情報教育センターパソコン機器の更新等、教育設備環境の整備向上をめざした。また引続き設備
投資総額は減価償却実施額とのバランスに配慮した予算方針としている。
- 10 -
2. 中学校・高等学校
(1) 執行部関係
校
長
服
部 洋 介
副
校
長
浅
井 宣 光
副
校
長
芳
田 克 巳
教 務 部 長
澤
田 知 之
総 務 部 長
若
木 浩 幸
生 徒 部 長
岳
藤 史 泰
宗 教 部 長
奥
田 豊 弘
進 路 指 導部 長
谷
口
事
長
石
平 元 八
事 務 次 長
平
田 健 二
務
理
(2) 職員会議、その他重要な委員会等の開催状況
職員会議は、毎月 1 回、原則的に第 3 週の水曜日に定例の会議が行われ、また、学期はじめ
と学期末に報告のための職員会議をもった。また、各学期の終わりに成績会議を行い、3 学期の
成績会議で修了・進級認定を行った。高校 3 年生については、1 月に卒業判定会議を開催し、185
名の卒業認定を行った。
他の主要会議として、校務運営会議(メンバーとして校長団と総務部・教務部・生徒部・宗
教部の各部長を任命している。週 1 回開き、通常の学校運営に関する事項を決めている)、学
年主任会議(週 1 回)、教科主任会議(月 1 回)、各部会(月 1 回)、教科会議(月 1 回)を
定例の会議として行った。カリキュラムや指導方法など、学習面に関してあらゆる方向から検
討するカリキュラム委員会は不定期に 7 回行い、通算 50 回となった。
(3) 教学関係
① ブロック制
ジュニアブロックでは、学習習慣を身につけることを目標としている。中 1 は「思いやる心
伝えることば」を学年目標とし、「スコラライト」という手帳を生徒全員に持たせ、朝終礼の
連絡事項や各教科の宿題・小テストなどの情報を書かせることで、学習の習慣付けと自己管理
能力を育むことを目指した。朝礼前に「学びのとき」を行い、英数国や読書、マナーなどを設
定し、学習内容を定期考査や宿題テストに組みこんだので、効果的であった。放課後に英語教
室と数学教室を行った。
中 2 は「よく学び、良く生きよ」を学年目標とした。「学びのとき」には漢字・計算・読書
などを行った。定期考査 2 週間前には学習計画表を配布した。定期考査ごとに補いの補習を行
ったほか、希望者対象に放課後の英語教室を行った。学期ごとに希望者のための実力テストを
実施した。
ミドルブロックでは「課題発見と学力定着」を目標とし、総合学習の時間を利用しての進路
学習を行った。中 3 は「人にやさしく けじめをつける」を学年目標とし、考査 1 週間前から、
「放課後!!学習塾」を開講し、定期考査後にはその結果に基づいて補習や追試を実施した。
高 1 は「自他を大切にする人であれ」「自分の目標、自分の勉強!」を学年目標とし、「希
望者による校外学習」、「夏の学習キャンプ」、「冬の星空観察合宿」など多様な取り組みを
した。夏の学習キャンプでは、ネイティブによる会話とクッキングや理科実験、社会科の教師
- 11 -
による歴史のこぼれ話、保護者による性教育講演、先輩によるピアノリサイタルとインタビュ
ーなど多岐にわたる内容で実施し、生徒の知識欲を高めることを目標とした。昨年に引き続き、
自学自習と質問をする場を提供する「寺子屋」や英語チュータ教室を実施した。成績不良者に
対しては追試・補いをし、授業や考査を大切にする気持ちを持ち続けるよう働きかけた。3 学期
には「寺子屋」を講義形式に改めて、放課後だけでなく、朝や土曜日に実施した。
シニアブロックの高 2 は「よく見る・よく聴く・よく考える~そして行動しよう」、高 3 は
「ひたむき・前むき・扉をひらき」を学年目標とした。高 2、高 3 とも英語と現代文の 2 教科に
ついて、希望者対象に校内予備校を実施した。高 2 では「コースⅠ」と「コースⅡS」の生徒
全員(他クラスは希望者)に、自習用に英語と古典の冊子を持たせ、朝の時間の自習を奨めた。
夏休みには「勉強合宿」を 1 泊 2 日の日程で行った。教員や事務職員、教育実習生から、進路
選択の体験談を聞く機会を持ったり、校内で大学・専門学校のブース形式の説明会を行った。
長期休暇中に大学や専門学校のオープンキャンパスへの参加とレポートを課した。「論文」や
「自己推薦書」を必要とする者に作成の仕方を指導し、添削を行った。
高 3 は夏休みと 12 月、1 月には進学補習を実施した。夏休みには小豆島にて「勉強合宿」を
3 泊 4 日で実施した。受験に小論文が必要な生徒の指導を、教師が分担して行った。指定校推薦
で進学が決定した者には、10 月の実力考査を受験し、進学先の大学の合否判定を確認し課題を
出したり、3 学期に校内学習プログラムに参加させたりした。
② 学校生活意欲と学級満足度調査
Q-U(Questionnaire-Utilities)を利用した研究を数年にわたり積み重ねた結果をふまえ、学
校適応感尺度および、いじめなどのトラブルに関する生徒の主観的な判断を把握するための「学
校生活アンケート」を独自に作っており、生徒面談等に効果的に利用するため、全校生徒を対象
に年 2 回実施した。
③ 補習および土曜日の課外講座について
夏休みの補習について生徒が受講しやすいように、開始直後の前期と 2 学期開始前の後期の
2 期に分けて補習を行った。中学生は補いのための補習と発展的な内容を行う補習を各学年で行
った。ジュニアブロックでは定期考査ごとに各教科で到達点を定め、未到達の生徒に対して追試
や補習を行った。土曜日には中 1 対象の英会話、中 2 以上を対象に3級、準2級、2級の英検対
策(ECC)を実施した。高 2、高 3 を対象に、英語と国語の校内予備校を行った。
④ 国際交流
夏休みには、セントピーターズスクールへの短期語学留学と、韓国の信明高校への短期訪問
を行った。2 学期には市内にあるマリスト国際学校と、3 回目となる相互訪問を行った。留学団
体を通じてのアメリカ人留学生受け入れも実施した。信明高校と同一法人の経営する聖明中学校
校長より、交流の申し入れがあった。3 学期に予定されていた信明高校からの派遣団は、セウォ
ル号の事故、公立学校生徒の海外研修中の事故等により、大邱市より自粛の要請があったため、
残念ながら中止となったが、次年度以降は再開する予定である。
⑤ 行事
宿泊行事として、新入生オリエンテーションキャンプ、中 1 山のキャンプ、中 2 阿南海洋キ
ャンプ、中 3 戸隠スキー修学旅行、希望者による戸隠スキーキャンプが実施された。2011 年 3
月 11 日に発生した東日本大震災の影響で行き先を九州に変更していた高 2 修学旅行を、震災に
ついて学ぶことにも教育的な価値があると判断し、東北に戻した。その他、生徒会の自主的な運
営のもと、文化祭、球技大会、体育祭を行った。
校外学習として、1 学期には六甲山系への登山等の遠足、2 学期には高 3、高 2 を除く 3 学年
- 12 -
でバスを利用した研修旅行を実施し、中 3 は広島で平和学習を行った。団体鑑賞として神戸市文
化ホールで貞松・浜田バレエ団による『白鳥の湖(2幕・3幕・4幕)』を鑑賞した。中 1 は兵
庫県芸術文化センターで「わくわくオーケストラ」の催しに参加した後、須磨の臨水亭にて小笠
原流講師の指導のもと、和食マナー講習会を行った。
⑥ 入学者
2014 年(平成 26)年 4 月 7 日、117 名の新入生を迎えての入学式を挙行し、新入生代表が宣誓
を行った。
⑦ 卒業者数
2015(平成 27)年 1 月 28 日の卒業認定会議において、2014 年度(平成 26)年度高校 3 年生(H
67 回生)185 名の卒業が認定された。
(4) 課外活動
① 【運動部 8 部】
アーチェリー部、水泳部、ソフトテニス部、ソフトボール部、テニス部、バスケットボール
部、バドミントン部、バレーボール部
【文化部 11 部-18 部門】
アート部(写真・美術・マンガ研究)、演劇部、器楽・弦楽部(マンドリン・バイオリンア
ンサンブル)、コーラス部、食物部、箏曲部、ダンス部(バレエ研究・モダンダンス)、伝
統文化部(華道・茶道・書道)、ハンドベル部、バンド部(軽音楽・フォークソング)、放
送部
【同好会 4 部】ESS、少林寺拳法、卓球、陸上
② 全国大会に出場した部活動
・アーチェリー部(インターハイ、全国選抜大会)
・放送部(NHK 全国放送コンテスト・・・中学・高校)
全国大会に出場した個人の活動
・シンクロナイズド・スイミング(ワールドジュニアチャンピオンシップ、日本選手権)
・フィギュアスケート(インターハイ)
・空手(全国中学校空手道大会)
・バトントワーリング(全国大会)
(5) 宗教活動
① 礼拝について
松蔭中学校・高校の新聖歌集の聖歌も、礼拝を通して次第に定着してきた。多くの教員が話
をすることによって、礼拝が生徒にとってより身近なものとなり、キリスト教や宗教を受け入
れる素地を作るのに意義のある時間となっている。参加者は少ないが、毎朝 8 時 10 分よりチャ
ペルで早朝礼拝を行った。ヌーンサービスを毎週金曜日の昼休みの 1 時から 1 時 20 分まで、チ
ャペルにて行った。月一度の誕生日礼拝にはチャプレンがケーキを提供し、毎月 40 名程度の生
徒の出席があった。
4 月 25 日 イースター礼拝(講話 日本聖公会明石聖マリアマグダレン教会 原田佳城牧師)
5 月 28 日 本校教員の故インゼル・ケイト先生、追悼礼拝
11 月 7 日 放課後逝去者記念礼拝
12 月 19 日 クリスマス礼拝(講話 日本聖公会川口基督教会 岩城聰牧師)
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キャンドルライトサービス(講話
日本基督教団龍野教会 車田誠治牧師)
1 月 15 日 阪神淡路震災記念礼拝(講話 日本聖公会神戸教区主教 中村豊院長)
1 月 16 日 阪神淡路震災記放送礼拝
3 月 11 日 東日本大震災の震災記念礼拝
② 1 学期宗教週間(5 月 26 日から 30 日)
「真生乳児院」へお尻ふきの作成を生徒とともに作成、神戸聖ミカエル教会主日礼拝参加、
にじ作業所によるパン販売、お誕生日礼拝
6 月 18 日 特別礼拝(講師
者
日本聖公会神戸教区聖歌隊、神戸松蔭女子学院大学聖歌隊指揮
喜多ゆり氏)
③ 2 学期宗教週間(10 月 27 日~31 日)
人権映画鑑賞 『箱入り息子の恋』(高校)『トンマッコルへようこそ』(人権研修)
クラス講話(各教会の牧師)、にじ作業所パン販売、逝去者記念礼拝、 聖ミカエル教会、聖
ヨハネ教会バザーに参加。
10 月 29 日 特別礼拝(講話
カトリック大阪大司教区社会活動センター、難民移住移動者事
務局 マツウラ・デ・ビスカルド篤子氏)
④ その他活動
きしろ荘関係
7 月 12 日 おやつ喫茶サービス
12 月 11 日 クリスマスの飾り付け
3 月 14 日 おやつ喫茶サービス
真生乳児院関係
5 月~7 月と 10~12 月に、全学年を対象に育児体験を実施。乳児院に積極的に受け入れていた
だき、多くの生徒が育児体験することができた。
東日本震災関連
3 月 21 日~24 日 東日本大震災ボランテイアを福島県新地(4 名参加)
献金寄付先 古民家再生プロジェクトIBUKI(地域活動センター)、日本聖公会福島県新地
支援センター、OPEN JAPAN、平田中央病院(福島県)、手のひらに太陽の家(宮城県)
⑤ 人権研修について
5 月 30 日 教職員研修会「在日外国人教育の出発点」(講師 小西和治氏)
⑥ その他
ワールドヴィジョン・チャイルド
ルワンダの少女ギラネザ・ボネットちゃんへの教育環境の支援活動のため献金した。
(6) 入試関係
① 2014 年 4 月~2015 年 3 月の生徒募集活動日程
4 月 26 日(金)
出版社主催「入試説明会」
(西宮フレンテホール)
5 月 9 日(木)
塾主催「学校見学会」(校内)
6 月 2 日(日)
新聞社主催「私立小中学校説明会」
(梅田阪急グランドビル)
塾主催「女子中説明会」<海星・甲南女子・親和・武庫川>(私学会館)
6 月 4 日(水)
「授業見学会」
(校内)
6 月 8 日(日)
芦研模試会場・中学入試結果報告会(校内)
6 月 21 日(土)
中学校オープンスクール(校内)
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6 月 22 日(日)
7 月 6 日(日)
芦研主催「私立中学入試説明会」(芦屋ルナホール)
女子教育セッション<小林聖心・甲子園・甲南女子・神戸山手・神戸国際
・夙川・親和・園田・武庫川・百合・松蔭>(CUBE 甲南)
7 月 7 日(月)
私立中学進学サポートフェア(西宮フレンテホール)
7 月 12 日(土)
塾主催「学校見学 合格努(ゆめ)列車」(校内)
7 月 23 日(水)
私学連合会主催「私学展」
(大丸神戸店)
~24 日(木)
全教員による塾訪問実施
7 月 27 日(日)
8 月 3 日(日)
8 月 23 日(木)
9 月 6 日(土)
私立中高 阪神地区入試説明会(塚口ライクスホール)
私学連合会主催「私学展阪神地区」
(ホテルノボテル甲子園)
新聞社主催 進学博(生田神社会館)
第1回中学入試学校説明会
日能研「私立中学フェア神戸」
(三宮研修センター)
9 月 7 日(日)
新聞社主催「兵庫私学展」
(CUBE 甲南)
9 月 12 日(金)
塾対象入試説明会(校内)
9 月 13 日(土)
第1回高校入試説明会
9 月 14 日(日)
塾主催私立中高入試相談会(武庫之荘トレピエ)
9 月 23 日(祝)
塾主催 私立中高入試相談会(三田ホテル)
9 月 30 日(火)
新聞社主催「私立中学校進学相談会」(梅田阪急グランドビル)
10 月 2 日(木)
加古川地区出張ミニ説明会
10 月 4 日(土)
第2回中学入試学校説明会
10 月 6 日(月)
塾主催 合同説明会<愛徳、神戸国際、山手、松蔭>(三宮研修センター)
10 月 10 日(金)
加古川地区出張ミニ説明会
10 月 12 日(日)
芦研模試会場・日曜日の学校説明会(校内)
10 月 18 日(土)
第2回高校入試説明会
10 月 24 日(金)
出版社主催「入試説明会」
(西宮フレンテホール)
10 月 26 日(日)
五ッ木駸々堂模試会場・個別相談会
11 月 1 日(日)
第3回中学入試学校説明会
11 月 7 日(金)
三田地区出張ミニ説明会
11 月 23 日(日)
塾主催「入試個別相談会」
(西宮北口)
11 月 24 日(休)
中学入試プレテスト
11 月 29 日(土)
高校推薦入学相談会
12 月 6 日(土)
高校推薦入学相談会
12 月 13 日(土)
プレテストアドバイス会
クリスマスの集い
12 月 14 日(日)
高校推薦入学相談会
12 月 23 日(祝)
構内個別入試相談会
1 月 17 日(土)
中学入試A方式(筆記・面接)
1 月 18 日(日)
A方式入試合格者発表(掲示)
1 月 19 日(月)
中学入試B方式(筆記)
1 月 20 日(火)
B方式入試合格者発表(ホームページ・掲示)
1 月 24 日(火)
中学入試合格者登校日(制服採寸・学用品購入等)
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2 月 10 日(火)
高校推薦入試(筆記・面接)
2 月 12 日(木)
高校推薦入試合格者発表(郵送)
2 月 21 日(土)
高校入学予定者登校日
3 月 30 日(月)
「神戸市東地区女子中高一貫校合同説明会(神戸海星・甲南女子・親和・
松蔭)」
(東灘区民センターうはらホール)
② 2015 年度中学入試結果と状況
募集人員
志願者数
受験者数
合格者数
入学者数
A・B合計
約190
283
191
183
141
A方式入試
約170
137
136
133
131
B方式入試
約20
146
55
50
10
2015 年度入試は、6 年生児童数は減少したものの、県内では私立中学受験率が一昨年並みとな
った。志願者減が続いていた近隣女子中でも志願者、受験者数が増加した。本校の場合は入学生
数が前年比 24 名増となり、同一レベルの入試難易度の私立中学のなかでは注目される結果とな
っている。入試制度の変更(英検、漢検取得者への加点措置、2 科 3 科判定、当日出願受付)も、
受験生、保護者より好印象をもって迎えられたものと考えられる。
また、初めての入試プレテスト実施、およびその結果をもとにしたプレテストアドバイス会の
開催は、本校を第一志望としていた受験生・保護者の、受験に向けての不安を解消するよい機会
となった。受験を迷っていた者にとっても本校を受験するきっかけとなったもの思われる。丁寧
に受験生一人ひとりと向きあう対応が評価されたものであろう。
③ 2015 年度高校推薦入試の導入とその結果
50 年ぶりに再開された高校募集は、中高一貫校としての現在の本校の在り方に影響を与える
ことが少ないよう、また在校生保護者の理解を得るよう、募集人員約 10 名で専願のみ推薦入試
の形態で実施した。秋の入試説明会や入学相談会を経て 7 名が受験し全員の合格、入学となった。
近隣校では、30 名募集で入学者数が 4 名となった状況を見ると、募集定員には満たなかったも
のの、高校推薦入試はある意味で成功と言えよう。次年度入試でも、中学入試同様、説明会の対
応などで、一人ひとりの受験生に対して丁寧に向きあいたい。
募集人員
約10
志願者数
受験者数
7
合格者数
7
入学者数
7
7
(7) 進路関係
①高 3 の進路状況全般(過去 3 カ年推移)
2015 年度入試
神戸松蔭女子学院大学
2014 年度入試
2013 年度入試
36
70
71
外部大学
112
95
92
外部短大
10
6
7
専門学校・留学
11
5
10
その他
16
12
2
185
188
182
卒業生数
- 16 -
松蔭特薦の内部進学者数が昨年度専願 59 名から 28 名に減少した理由として以下の点が考えら
れる。
1.外部進学志向が生徒の中で強かった。
2.併願受験を受験選択肢として伝えきれていなかった。
3.一日だけで、いいところを厳選して伝える他大学のオープンキャンパスに比べ、年間を通し
ての大学特講の受講を通し、自分の希望にあわない学科を各自の中で早期に決めしまう生徒
が多かった。
4.入試結果によって希望学科・専攻・専修が変更されるのを避けた生徒が見られた。
次年度は併願受験をより積極的に勧めるほか、オープンキャンパスを勧めていきたい。
②2015 年度入試での外部大学進学者数一覧
学校名
人数
学校名
人数
学校名
人数
神戸市看護大
1 神戸女子大
1 神戸国際大
1
筑波大
1 甲南女子大
5 神戸常盤大
1
兵庫県立大
1 神戸薬科大
1 山陽学園大
1
立教大
4 京都造形芸術大
3 四条畷学園大
1
関西学院大
9 神戸芸術工科大
3 成城大
1
関西大
5 武庫川女子大短大部
1 園田学園女子大
2
同志社大
3 頌栄短大
2 宝塚医療大
1
立命館大
1 聖和短大
1 帝京平成大
1
近畿大
1 大阪芸術大短大部
2 奈良大
1
甲南大
6 追手門学院大
1 日本大
2
神戸学院大
8 大阪青山大
2 梅花女子大
2
京都外国語大
1 大阪工業大
1 姫路獨協大
2
関西外国語大
7 大阪国際大
2 兵庫医療大
1
京都女子大
1 大阪歯科大
1 大阪女学院短大
1
武庫川女子大
2 学習院大
1 大阪夕陽丘学園短大
1
神戸女学院大
17 関西国際大
2 園田学園女大短大
1
同志社女子大
2 近大姫路大
1 桐朋学園芸術短大
1
神戸親和女子大
1
③Blue Earth Project (チャレプロ)
また、進路決定後も生徒達は松蔭で過ごす以上、進路決定生徒には、大学生活に生かせる学び
を提供し、卒業まで指導することも重要。3 学期は、校内学習プログラムか、Blue Earth Project
かベーシックプログラムを必修選択とした。校内学習プログラムでは、英検対策講座や図書館活
用講座に熱心に取り組んでいた。6 月に環境大臣表彰を受賞した Blue Earth Project では、社
会に出た後や大学のゼミにも生かせる各種スキルの向上等、進路決定後の時期だからこそ出来る、
教科学習とはまた違う学びの機会として得るところも大きく、今後も大切にしたい。ただ、今年
は 46 名の参加があり、少数の教員で指導するには少し多い人数だった。年々増えるこの学びへ
の生徒のニーズにこたえるには、少しでも多くの教員へ指導のスキルを継承することも急務にな
ってきている。
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そんな中、今年度は、OG である NPO 法人 Blue Earth Project のメンバーから高校生にアドバ
イスをしてもらいながら、協同でシンガーソングライターの八神純子さんとのコラボイベントを
企画実施したり、神戸コレクションに東北の高校生と共にブースを開いて啓発活動を行った。
(8) 刊行物
『松蔭だより』(校長、随時)、『学校報松蔭』、『ハンドブック』(以上、総務部)、『青谷』(宗
教部)、『航跡』(生徒会)、『PTAニュース』(PTA、各学期)等。
(9) 設備関係
①ICT教育推進として、電子黒板(プロジェクター)をホームルーム全教室と特別教
室(計 31 室)に設置した。
②体育館西広場を「翼やすめの広場」と命名し、ベンチ更改・外溝整備を行った。
- 18 -
3. 大学
(1) 執行部関係
学
長
郡
司 隆 男
副
学
長
山
田 道 夫
副
学
長
竹
田 美 知
学 生 部 長
坂
本 真佐哉
教 務 部 長
勝
山 吉 和
図 書 館 長
田
中 ま き
入 試 部 長
竹
中 康 之
宗 教 主 事
奥
村 正 子
文 学 部 長
柏
本 吉 章
人間科学部長
中
村
事 務 局 長
永
井 良 昭
茂
(2) 教授会開催状況
教授会は、
専任講師以上の専任教員によって構成し、
第 1 と第 3 木曜日に月 2 回開催している。
2014 年度は 21 回開催し、次の事項を審議した。
① 教員の人事に関する事項
② 研究に関する事項
③ 教育課程および課程修了の認定に関する事項
④ 学生の入学、退学、復学、休学、卒業及び賞罰に関する事項
⑤ 学生の厚生補導に関する事項
⑥ 重要な規則の制定、改廃に関する事項
⑦ 重要な機構及び施設の設置、改廃に関する事項
⑧ 研究、教育に関する予算編成及び執行の大綱に関する事項
⑨ その他重要な事項
なお、大学は文学部と人間科学部の 2 学部であるが、教授会は合同で開催している。
(3) 教学関係委員会開催状況
学長が主宰する委員会として独立委員会を、教育行政部門が所管する委員会として専門委員会
をおいている。2014 年度の各委員会開催状況は次のとおり。
独立委員会
教学委員会
41 回
入試総務委員会
19 回
長期ビジョン委員会
1回
国際交流委員会
8回
自己点検・評価運営委員会
3回
広報委員会
1回
個人情報保護委員会
0回
全学共通教育委員会
1回
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専門委員会
2回
学生部委員会
人事委員会
11 回
教務委員会
15 回
図書館運営委員会
4回
学術研究委員会
6回
公開講座運営委員会
4回
キリスト教センター委員会
2回
FD委員会
8回
ハラスメント防止対策委員会
6回
環境対策委員会
2回
ネットワーク委員会
7回
研究倫理委員会
8回
10 回
教職教育運営委員会
(4) 教学関係
①カリキュラム
外国語科目について引き続き見直しを行い、
「中国語ⅢC,ⅢD」を廃止した。中国語の学びにつ
いては、「実践中国語副専攻」で上級の中国語が学べるカリキュラムを提供している。
人間科学部の生活学科都市生活専攻、食物栄養専攻と子ども発達学科で専門教育科目の一部で見
直しを行い、科目新設と廃止により充実を図った。
②CAP 制
資格取得を主目的とする人間科学部生活学科食物栄養専攻と子ども発達学科 3-4 年生の履修登
録科目数の上限を 50 単位から 48 単位に引き下げた。人間科学部のその他の学科と文学部は、
上限を 1-4 年生まで一律 44 単位に引き下げた。
③GPA 制度
2014 年度入学生から GPA を導入した。
1 年間の結果しか出ていないが、今後の学習指導や学修支援への活用を検討していく。
④松蔭ポータル
学内 Web サイト「松蔭ポータル」では学生の時間割参照機能を付加した。一部の科目で 2014
年度先行使用している出席簿システムを、2015 年度は全科目に広めていく。
⑤卒業者数
2015(平成 27)年 3 月 12 日の卒業認定会議において、文学部 176 名、人間科学部 332 名の合
計 508 名の卒業を認定した。
(5) 大学院教育
修士課程、博士課程での教育研究の目的、人材育成に関する目的の具体的実践を目指してい
る。学生の授業評価を基に、自己点検・評価を積極的に行うことで、教育の充実に努めている。
2015 年(平成 27)年 3 月 5 日の修了認定会議において、博士課程 1 名、修士課程 13 名の課
程修了を認定し、博士(言語科学)1 名、修士(英語学)3 名、修士(国語国文学)4 名、修士
(心理学)6 名の学位授与を承認した。
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大学院委員会は、学長および大学院授業担当の専任教員で構成し、定例として月 1 回開催す
る。2014 年度は 11 回開催し、次の事項を審議した。
① 教員の人事に関する事項
② 研究に関する事項
③ 教育課程、授業科目、履修方法等に関する事項
④ 学生の入学、退学、休学、復学、賞罰等に関する事項
⑤ 学位審査に関する事項
⑥ 重要な規則の制定、改廃に関する事項
⑦ 重要な機構および施設の設置、改廃に関する事項
⑧ 研究、教育に関する予算の編成および執行の大綱に関する事項
⑨ その他重要な事項
(6) 学生生活関係
① 課外活動
クラブ・同好会一覧
【運動部(11)
】
卓球部、なぎなた部、ラクロス部、ゴルフ部、ソフトテニス部、テニス部、アーチェリー部、剣
道部、太極拳部、合気道部、フィギュアスケート部
【文化部(10)
】
I.S.A、華道部、茶道部、書道部、筝曲部、美術・漫画研究会、文芸部、ブルーグラスミュー
ジック、エコプロジェクト、創作演劇部
【同好会(8)】
コンピューターサークル(Flowers)、写真同好会、バトミントン同好会、フラメンコ同好会(エル・
アイレ)
、バスケットボール同好会、バレーボール同好会、軽音同好会、Kobe Shoin PR Supporter
KS.Sisters
2014 年度におけるクラブ活動の主な成績は次のとおりである。
ソフトテニス部
2014 年度 第 68 回池田杯全国ソフトテニス大会(ダブルス)2 位
2014 年度 関西学生ソフトテニスシングルス選手権大会 3 位
2014 年度 関西学生ソフトテニス秋季リーグ戦(団体)優勝
2014 年度 兵庫学生ソフトテニス選手権大会(ダブルス)ベスト 8
2014 年度 兵庫県選手権大会(ダブルス)2 位
2014 年度 関西学生ソフトテニス新人大会(ダブルス)2 位
2014 年度 第 52 回井ノ口杯全国ソフトテニス大会(ダブルス)ベスト 4
2014 年度 兵庫学生ソフトテニス新進大会(ダブルス)準優勝
なぎなた部
2014 年度 第 33 回関西学生なぎなた選手権大会(団体:試合)3 位
2014 年度 第 33 回関西学生なぎなた選手権大会(演技競技)優勝
2014 年度 第 33 回関西学生なぎなた選手権大会(個人:試合)優勝
2014 年度 第 53 回全日本学生なぎなた選手権大会(演技競技)3 位
- 21 -
2014 年度 第 53 回全日本学生なぎなた選手権大会(個人試合)ベスト 8
2014 年度 第 53 回全日本学生なぎなた選手権大会(団体:試合)2 位
2014 年度 第 69 回国民体育大会なぎなた競技会(演技)3 位
2014 年度 第 30 回関西学生なぎなた新人戦大会(演技競技)優勝
2014 年度 第 30 回関西学生なぎなた新人戦大会(試合競技)ベスト 4
2014 年度 第 39 回西日本学生なぎなた選手権大会(試合競技:団体)3 位
2014 年度 第 39 回西日本学生なぎなた選手権大会(試合競技:個人)ベスト 4
2014 年度 第 39 回西日本学生なぎなた選手権大会(演技競技)3 位
卓球部
2014 年度 第 56 回関西学生卓球新人大会(団体)3 位
2014 年度 関西学生選手権大会(シングルス)3 位
2014 年度 第 69 回国民体育大会兵庫県予選(シングルス)2 位
2014 年度 全日本選手権兵庫県予選(ダブルス)優勝
2014 年度 全日本選手権兵庫県予選(シングルス)2 位
2014 年度 第 81 回全日本大学総合卓球選手権大会(ダブルス)準優勝
書道部
11 月 8 日(土)平野商店街で開催された「ひらの清盛祭り」にて大筆を使った躍動感溢れる
パフォーマンスを披露。また、第 4 回灘区総合芸術祭でも見事な大筆のパフォーマンスを披
露した。
第 38 回全国学生書写書道展にて優秀特選、特選、金賞、銀賞、審査委員会賞を受賞した。
② 学生生活
(ア) 学内給付奨学金について
2014 度の学内給付奨学金の種類と奨学生人数は以下の通りである。
奨学金名
人数
奨学金名
人数
・入学生特別奨学金①
3
・入学生特別奨学金②
・入学生特別奨学金③
6
・姉妹等奨学金
29
・推薦選考スポーツ優秀者奨学金
24
・学業奨励奨学金
16
1
・社会人特別入学生奨学金
0
・社会人特別編入学奨学金
・外国人留学生給付奨学金
2
・松蔭高校生特別推薦選考入学者奨学金
19
・留学奨学金
0
・松蔭ファミリー入学金優遇制度
22
・中期留学奨学金
・大学院留学生奨学金
34
・中期留学プラス奨学金
2
(イ) 学外奨学金について
A.学外貸与奨学金について
2014 度の学外貸与奨学金の種類と奨学生人数は以下の通りである。
奨学金名
人数
・日本学生支援機構 第一種
183
・日本学生支援機構 第二種
487
・あしなが育英会
3
- 22 -
8
0
B.学外給付奨学金について
2014 度の学内給付奨学金の種類と奨学生人数は以下の通りである。
奨学金名
人数
・朝鮮奨学会
1
・三木市教育委員会奨学生
3
(ウ) 大学祭(松蔭祭)
11 月 15 日(土)・16 日(日)に、
「咲」をテーマとして開催した。今年度の松蔭祭は、晩秋の
穏やかな天候に恵まれ、2 日間で 2,868 名の方にご来場頂き、例年好評を博しているファッ
ション・ハウジングデザイン学科によるファッションショーをはじめ、菅田将暉さんのト
ークショーには約 700 名の方にお越し頂き、熱気溢れる催しとなり大盛況でありました。
また昨年同様、兵庫県警本部と灘警察署から防犯キャンペーンとして、現職警察官や白バ
イ隊に来て頂き、白バイに乗って写真撮影をする姿が目を引き、好評であった。
今年度は、展示ブースとしてマーガレットダイニングも使用したことにより、これまでに
ないユニークな企画の展示を楽しむこともできた。
(エ) ハラスメント対策
本学は 1999 年にセクシュアル・ハラスメント防止のためのガイドラインを定め、ハラスメ
ントの防止につとめている。さらに相談体制や調査機関を整備し、人権が尊重されるキャ
ンパスをめざしている。今年度も「ハラスメントをおこさないために」と題したパンフレ
ットを全教職員及び全学生に配布し、ハラスメント防止の啓発に努めた。
(オ) 学生支援室
学生支援室開設 2 年目となり、関係部署とさらに連携を深め、きめ細かな障害学生の修学
支援を行った。2014 年度は 26 名の障がいや病気のある学生を支援した。
(カ) 学生相談室
学生相談室には常時臨床心理士の資格をもつカウンセラーが在室し、学生の相談に応じて
いる。また学生だけではなく、保護者・教職員からの学生についての相談(コンサルテー
ション)にも対応している。2014 年度学生相談室利用実績は以下の通りである。
相談件数
のべ 701 名、相談実人数 105 名(学生 87 名、保護者 14 名、教職員 4 名)
相談内容内訳
※相談内容内訳の UPI とは、一回生に実施した健康調査 UPI の結果関連の相談である。
- 23 -
学生相談室実施のグループワーク利用実績
・ハロークラブ(毎月第 4 金曜日昼休みに、茶話会、クラフト、フラワーアレンジメントな
どの会を実施)
年間 9 回実施、のべ 36 名参加
・ランチクラブ(前期毎週水・金曜日に、お昼ご飯を相談員と学生が一緒に食べ、交流する
会を実施)
前期のみ 25 回実施、のべ 43 名参加
・禁煙チャレンジグループ(希望者が集まり次第開催 2014 年度は参加者 0 名)
その他箱庭体験、コラージュ体験、リラクゼーション教室などの参加者を随時募っている。
(キ) 保健室
保健室には、常時看護師が在室しており、学生の心身の健康管理に努めている。
4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計
学生総数
臥床
健康相談
メンタル
外傷
生理痛
学外実習問診
540
38
335
84
8
7
291
72
50
72
17
5
471 289
101 68
154 24
112 87
12
9
18
4
39
5
12
4
5
0
116 239 280 158 166
116 295 285 211 288 139 286 3,250
12 95 76 58 72
9
7
613
48 26 32 45 122 88 222 1,158
23 62 47 35 21 23 26 596
0
7
12
3
3
1
0
77
1
11
5
9
5
0
1
66
80
127 190
19
19
8
179 1,581
<20014年度の保健室の利用者数(延べ人数)は以下の通りである>
※学外実習問診数は学生総数には含まれていません。
*2013年度と比較して利用者総数が401名増加している。外傷者数は減少しているが、
メンタル者数186名、臥床数115名増加している。
*学外実習に対しては、例年通りリストを受領後、健康問題をチェックし学科長に報告して
いる。近年、食物アレルギーの問題が起こっているため、アレルギーに対して丁寧な問診
を行なった結果、アナフィラキシーショックを起こした経験のある学生が多いことに驚い
ている。適切な処置がなされなければ死に至ることもある症状のため、しっかりと問診を
する事は重要であると感じている。
*定期健康診断には内科診察に入り、疾患のある学生に対し問診票を渡した。
(132名)後日、
保健室にて問診をすることで状態をしっかり把握でき、より良い学生生活が送れるように様々
なサポートを実施している。健康診断未受診者には連絡を取り、受診を促している。例年10
0%近く受診率であったが、2014年は未受診者4名という結果となった。学生課から担任
の先生へ受診を促して頂いたが、受診につながらず残念に思っている。入生に対し、入学手続
き時に提出してもらった保健調査票で、予防接種を確認している。 MRワクチン未接種者に
対しては連絡を取り、接種を推奨している。
その結果、入学時には接種率92.0%(全国平均86.0%)となった。健康調査票から病
気やメンタル面での記載のある学生に対しては、入学前から電話にて問診(44名)をし、必
要に応じて学生支援室と連携(7名)を図り、支援へと繋げることができた。
- 24 -
*中期留学等の海外研修参加者には、全員の面談をして、各自に合ったアドバイスを行なってい
る。
*感染症
インフルエンザ等の感染者が(2名以上/週)発生した場合、灘区のあんしんすこやかセンタ
ーへ報告し、注意喚起等の対策をとっている。
(ク) 学生寮
大学の寮として六甲寮と六甲西寮(定員 100 名)の2寮を運営している。寮生に対しては
年 1 回の消防訓練実施(六甲寮が 6 月 28 日(土)
、六甲西寮が 6 月 14 日(土)に実施)の
際、本学保健室看護師による健康チェックを行い、全寮生の健康管理を行っている。
(ケ) 松蔭 GP について
2008 年度よりスタートした松蔭GPは、今年度で 7 年目を迎え、以下の 5 つの企画が実施
された。
1.映像 GP~松蔭ミニミニムービー賞~
2.Blue Earth Project
3.松蔭から日本の教育問題を考える
4.人間科学部の魅力発信のための調査・企画プロジェクト
5.神戸松蔭の魅力をカレンダーで伝えるプロジェクト
(コ) キャンパスにおける安心・安全対策
通学バス、タクシーによる登校おける安全対策として、警備員による正門付近の交通整理
作業を行った。また警備員による学内巡回警備をはじめ防犯カメラによる防犯体制を敷き、
学生の安全・安心に配慮した。
(サ) 体育施設について
テニスコート(オムニコート)特に1・2コートエンドラインの付近の損傷が激しい為、
全面補修を行った。また同時に5・6・7コートの部分補修を行い、正課活動(体育)お
よび正課外活動(テニス部、ソフトテニス部)に支障をきたさないよう配慮した。
- 25 -
(シ) 教育後援会(保護者会)について
大学と家庭の連携を密にし、本学の教育振興に寄与することを目的として 2008 年度からス
タートした教育後援会は 7 年目を迎え、徐々に役員自らが主導運営していけるよう事務局
として支援した。
今年度実施した総会、役員会開催日程及び主な行事は以下の通りである。
・総会
5 月 24 日(土)
・役員会
5 月 10 日(土)、8 月 2 日(土)
、3 月 14 日(土)
・保護者懇談会 本学:10 月 18 日(土)
午前:
(講演者)向井亜紀氏
午後:保護者懇談会、個別懇談会
地方会場(岡山):10 月 25 日(土)
(7) 国際交流関係
① 海外研修について(全学科全学年対象)
(ア) 夏期語学研修:北京外国語大学(中国)7 名、チチェスター大学(イギリス)16 名
(イ) 春期語学研修:アデレード大学(オーストラリア)10 名
(ウ) 春期海外ボランティア研修(ハワイ・ホノルル) 9 名
(エ) 海外インターンシップ(中国・広東省) 2 名
(オ) 育達科技大学日本語教育実習派遣(台湾)3 名
② 中期留学について(英語英米文学科 2 年後期対象)
(ア) ヨーク・セント・ジョン大学(イギリス)12 名
(イ) デラウェア大学(アメリカ)15 名
(ウ) アデレード大学(オーストラリア)6 名
(エ) オークランド大学(ニュージーランド)9 名
③ 長期留学について(全学科対象。留学時期は 3 年生以上)
長期留学志願者無し。
④ 日本語教育助手(外国協定大学に派遣)
(ア) 北京外国語大学(中国)
:派遣時期 2014 年 9 月~2015 年 7 月
2 名(国文学科 2013 年度卒業)
(イ) アデレード大学(オーストラリア)
:派遣時期 2014 年 4 月~9 月
1 名(英語英米文学科 2013 年度卒業)
(ウ) ハサヌディン大学(インドネシア)
:派遣時期 2014 年 2 月~3 月(1ヶ月)
2 名(国文学科)
⑤ 受け入れ留学生
(ア) 大
学:正規留学生 2 名(心理学科、英語学科)
、北京外国語大学招聘留学生 2 名。
(イ) 大学院:修士課程 2 年 3 名(国語国文専攻 1 名、英語学専攻 2 名)、
1 年 2 名(英語学専攻 2 名)
⑥ 北京外国語大学招聘教員について
1 名(任期:2014 年 4 月~2014 年 8 月)
教員の個人的な事情により 2014 年 9 月に交代。任期:2014 年 9 月~2015 年 8 月
- 26 -
⑦ ジャパン・スタディー・センター日本語・日本文化プログラム
(ア) デラウェア大学日本語・日本文化プログラム:2014 年 6 月 5 日から 7 月 7 日
学生 23 名、引率教員 2 名。
(イ) 神戸松蔭日本語・日本文化プログラム:2014 年 7 月 10 日から 7 月 23 日
学生 20 名、引率教員 1 名。
(8) キャリアサポートセンター関係
① 学生の就職支援
就職説明会、就職ガイダンス、就職試験対策講座(模擬試験・適性検査)、学内企業説明会、
模擬面接、模擬グループディスカッション、就職講座、業界研究講座、内定者との懇談会、卒
業生との懇談会、インターンシップ、個別相談等を継続して実施。
② 就職状況(2015 年 3 月 31 日現在)
求職者数
就職者数
就職率
398 人
387 人
97.2%
③ 主な就職先
大和ハウス工業 株式会社
株式会社 ファミリア
社会福祉法人 聖隷福祉事業団
新生ホームサービス 株式会社
はるやま商事 株式会社
社会福祉法人 松蔭ミカエル福祉会
東洋アルミニウム 株式会社
株式会社 AOKI
社会福祉法人 せきれい会
ローム 株式会社
日本トイザらス 株式会社
学校法人 百合学院(幼稚園)
株式会社 フジキン
株式会社 スギ薬局
学校法人 めぐみ学園(幼稚園)
株式会社 ドンク
株式会社 ココカラファイン ヘルスケア
学校法人 青い鳥学園(幼稚園)
ヤンマー 株式会社
株式会社 三井住友銀行
学校法人 日ノ本学園(幼稚園)
ファナック 株式会社
株式会社 山陰合同銀行
神戸市立 ひよどり台小学校
株式会社 ユニクロ
株式会社 伊予銀行
大阪市立 塩草立葉小学校
株式会社 ファーストリテイリング
株式会社 みずほフィナンシャルグループ
和泉市立 国府小学校
イトキン 株式会社
神戸信用金庫
茨木市立 郡山小学校
株式会社 オンワード樫山
日新信用金庫
東大阪市立 池島小学校
株式会社 サマンサタバサジャパンリミテッド
兵庫信用金庫
大阪府教育委員会(小学校)
JR 四国 四国旅客鉄道 株式会社
但馬信用金庫
横浜市教育委員会(小学校)
新日本海フェリー 株式会社
姫路信用金庫
高砂市立松陽中学校
全日本空輸 株式会社
みずほビジネスサービス 株式会社
四条畷市立 四条畷中学校
CKTS 株式会社
損害保険ジャパン日本興亜 株式会社
大阪府教育委員会(中学校)
ANA 大阪空港 株式会社
株式会社 かんぽ生命保険
日本郵便 株式会社
ANA 関西空港 株式会社
第一生命保険 株式会社
全国共済農業協同組合連合会
株式会社 K スカイ
日本生命保険 株式会社
JA兵庫西 兵庫西農業協同組合
山九 株式会社
明治安田生命保険 株式会社
JA兵庫六甲 兵庫六甲農業協同組合
兵庫トヨタ自動車 株式会社
野村證券 株式会社
JA丹波ささやま丹波ささやま農業協同組合
兵庫日産自動車 株式会社
岡三証券 株式会社
JA京都中央 京都中央農業協同組合
神戸トヨペット 株式会社
株式会社 レオパレス21
株式会社 グリーンハウス
- 27 -
大阪トヨタ自動車 株式会社
三井不動産リアルティ 株式会社
株式会社 ナリコマエンタープライズ
大阪ダイハツ販売 株式会社
神鋼不動産 株式会社
一冨士フードサービス 株式会社
ネッツトヨタウエスト兵庫 株式会社
東急リバブル 株式会社
エームサービス 株式会社
日本電設資材 株式会社
和田興産 株式会社
富士産業 株式会社
上新電機 株式会社
株式会社 中の坊
日清医療食品 株式会社
株式会社 ファミリーマート
株式会社 神戸ポートピアホテル
株式会社 日本旅行
株式会社 マツモトキヨシ
株式会社 ホテルオークラ神戸
東武トップツアー 株式会社
株式会社 神明ホールディング
株式会社 ニューオータニ
株式会社 エイチ・アイ・エス
三共生興ファッションサービス 株式会社
社会福祉法人 夢工房
株式会社 トヨタレンタリース大阪
java group
JPホールディングスグループ
安倍文殊院
株式会社 ルネ
社会福祉法人 神戸婦人同情会
株式会社 よしもとスタッフ・マネジメント
株式会社 玉屋(tamaya group)
社会福祉法人 春日福祉会
福井県体育協会
(9) 入試関係
本学の入試制度
① 松蔭高校生特別推薦選考
⑨ 推薦入学試験 A・B 日程・S 判定(推薦入試前期日程)
② 指定校特別推薦入学
⑩ 推薦入学試験 C 日程(推薦入試後期日程)
③ スポーツ優秀者特別選考
⑪ 一般入学試験 A・B 日程・W 判定(一般入試前期日程)
④ AO入試
⑫ 一般入学試験 C 日程(一般入試後期日程)
⑤ 社会人特別入学試験
⑬ 一般入学試験 D 日程(文学部のみ募集)
⑥ 海外帰国子女特別入学試験験
⑭ 大学入試センター試験を利用する選抜(センターA・B・C)
⑦ 海外指定校特別推薦入学
⑧ 外国人留学生特別試験
上記の入試制度により募集を行った結果、下記のとおりの入試結果となり、
大学は入学定員 590
名に対して入学者 471 名、定員充足率 80%であった。
2015 年度 入試結果
大
学
募集人員
志
願
受
験
合
格
入
学
松蔭高校生
46
56
56
56
33
指
40
117
117
117
117
15
23
23
23
23
312
312
201
48
334
334
230
16
定 校
スポーツ
推
薦 A
推
薦 B
推
薦 S
267
267
163
23
社
会 人
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
26
26
26
26
132
帰国子女
海外指定校
若干名
外国人留学生
A
O
28
- 28 -
推
特
薦 C
別 選 抜 計
25
295
273
183
46
286
1430
1408
999
332
474
473
339
51
201
498
498
364
32
301
301
208
6
一
般 A
一
般 B
一
般 W
一
般 C
50
343
299
199
34
一
般 D
11
21
18
16
10
センターA
18
262
262
139
3
センターB
12
89
89
56
3
センターC
12
13
13
7
0
一
般 選 抜 計
304
2001
1953
1328
139
合
計
590
3431
3361
2327
471
(10) 広報関係
① 出版物の作成
大学案内、入試ガイド、受験生向け広報誌「Plus S」(年 6 回発行)
、入試問題集等の作成
② 公式サイトの更新
公式ホームページの情報更新等メンテナンス
③ 受験生向けポータルサイトの充実
大学や近隣情報など受験生の関心の高い情報の随時更新
④ 会場説明会
関西、北陸、中・四国などで開催される説明会に参加(年約 40 回)
⑤ 高校内説明会
主に、兵庫、大阪の高校内で開催される進学説明会に参加(年 30 回程度)
松蔭高校内での学科・専攻毎の説明会の実施
⑥ オープンキャンパスの実施
6 月、7 月、8 月、9 月、3 月に開催するオープンキャンパスの企画、運営(年 7 回)
⑦ DM の作成、発送
オープンキャンパス、会場説明会の案内用 DM、チラシの作成及び発送
媒体紙の作成(新聞、雑誌)
業者企画の進学雑誌の作成、編集、校正
新聞の連合広告の作成
⑧ 高校訪問専従者による高校訪問と専任職員による高校訪問
高校訪問専従者による兵庫県と大阪府のほぼ全域と、岡山県と徳島県の一部約 380 校への定期
的な高校訪問
それ以外の地域の指定校へ専任職員による個別高校訪問(約 100 校)
訪問資料作成
⑨ 交通広告の作成
駅・バス停の看板の作成及び意匠変更、
車内ポスターの作成
⑩ その他 WEB 関連の作成
- 29 -
業者企画の WEB サイト上の本学情報の作成及び変更
⑪ 高校教員対象の説明会の実施
大阪、本学で実施
⑫ キャンパスグッズの作成
⑬ 学生広報スタッフ研修会の実施
⑭ その他
その他各種団体からの広告要望への対応
各種団体からの取材要望への対応
(11) 施設・設備関係
① 建物・設備の老朽化対応として2・5号館外装・屋根改修、及び法改正に伴う既存不適格の解
消の為、1・2号館及び図書館書庫エレベーターの改修を実施した。
継続して実施しているトイレの改修は、3 号館 2~4 階を行い、学生が使いやすく清潔で明
るいものとした。学内のエコ対策として大体育館の天井照明をLEDに改修した。
② 教育環境の整備としては、昨年に引き続き「私立大学等教育研究活性化整備事業」の補助をう
け 533・741・742・1221 教室をアクティブ・ラーニング対応教室とし、改修した。
(12) 情報インフラ整備工事
① 事務系パソコン8台、ページプリンター5台を更新し最新のものにした。
② 情報漏洩対策ソフト SKYSEA を導入し、データへのアクセス状況を適切に把握するなど
情報の見える化を実現した。
③ コピー機25台を更新し最新のものにした。
④ デジタルサイネージを更新し最新のものにすると共に学生食堂にディスプレイを増設し利
便性の向上を図った。
(13) キリスト教センター関係
① ヌーンサービス:授業期間中の月、水、木、金曜日
12:40~13:00
チャペルにて 114 回
藤井尚人:35 回、小南晃:52 回、坪井智:13 回、山内啓子:2 回、
講話者等
河瀬はる(卒業生)
:1 回、勝村弘也:2 回、宮本憲:2 回、魚住秀雄:1 回、
学生(5 名):2 回(広島平和礼拝参加報告)
、奥村正子主事:1 回、
中村豊院長:1 回(チャペル奉仕者任命式)、郡司隆男学長:1 回(留学生歓迎礼拝)
西原廉太司祭(立教大学副総長):1 回(クリスマス礼拝)
4 月:挨拶、十字架と復活、5 月:成長、6 月:ペンテコステ、
月間テーマ
7 月:平和、9 月・10 月:収穫、11 月:逝去者記念・天国・永遠の命
12 月:クリスマス、1 月:新年、希望
・聖週(受難週)礼拝 4 月 21 日~25 日(十字架 TOUR 4 月 24 日)
・復活節礼拝 4 月 28 日~5 月 2 日(イースターキャロル 5 月 1 日)
・聖霊降臨節礼拝 6 月 9 日~13 日
・全校祈祷週間
6 月 30 日~7 月 4 日
・神戸松蔭のルーツを学ぼう~聖公会と神戸松蔭の先人たち~ 5 月 26 日~30 日
・誕生日礼拝
・音楽礼拝
4/17,5/22 ,6/26,7/10,10/2,11/13,12/4 ,1/22
6月5日
- 30 -
8回
・デラウェア州立大学歓迎礼拝 6 月 9 日
・日本語・日本文化体験プログラム参加学生歓迎礼拝 7 月 14 日
・夏期語学研修モンペリエ
結団礼拝 7 月 15 日
・チャペル奉仕学生任命式
7 月 17 日
・クリスマス実行委員結団式 10 月 9 日
・広島平和礼拝報告会 10 月 27 日、10 月 29 日
・逝去者記念礼拝 11 月 6 日
・松蔭祭のための祈り 11 月 14 日
・新年・成人祝福礼拝 1 月 8 日
・阪神淡路大震災 20 年記念礼拝 1 月 15 日
・春期語学研修旅行・子ども発達学科海外研修旅行壮行礼拝 1 月 23 日
・クリスマス実行委員会解団式 3 月 19 日
② ランチタイム・ヌーンサービス:4 月の火曜日 12:20~13:00
4回
③ 教職員対象ヌーンサービス:5 月以降の火曜日 13:00~13:15
20 回
④ 特別礼拝
・入学感謝礼拝 4 月 3 日、5 日 3 回
・教育後援会総会開会礼拝
5 月 24 日
・中期留学生 壮行・結団礼拝 7 月 31 日
・松蔭おかもと保育園 起工式 8 月 12 日
・ラーニングコモンズ開所式 11 月 12 日
・ホームカミングデー感謝礼拝 11 月 15 日
・クリスマス・キャンドルサービス 12 月 10 日 (270 名)
・クリスマス礼拝 12 月 12 日 説教:西原廉太(立教大学副総長) (246 名)
・新年礼拝 1 月 5 日(130 名)
・卒業感謝礼拝 3 月 2 日
(50 名)
・復活前主日の礼拝 3 月 29 日
⑤ バイブル・スタディー ~やさしい聖書の学び~ 17 回
⑥ 式典
・9月学位記授与式(9 月 24 日)
⑦ 学内イベント
・広島平和礼拝 2013 平和の折鶴献納 8 月 5~6 日
(学生 5 名)
・クリスマス・リース作り教室 2 回
⑧ 募金活動
・ボランティア・カフェ「リースヒェン」
実施 13 回の売上全額 ¥247,811
・クリスマス礼拝での席上献金および学内教職員献金、「クリスマスの夕べ」での売上・献金
の合計 ¥170,036、
オープン・ハートそうめん流し献金、大学会館利用留学生献金、FHDエコバッグ売上の合
計
¥60,639
⑨ 献金先訪問
3/16、3/19 2 回
⑩ CD録音:3 回(BCJ 1 回、名倉誠人 2 回)
⑪ 結婚式:2 組(公募制結婚式 1 組を含む)
- 31 -
⑫ 公開行事・イベント
・オルガン・レクチャーコンサート 5 回(第 140 回~144 回 延べ入場者数:332 名)
・チャペルコンサート 4 回 (第 230 回~第 233 回 延べ入場者数:790 名)
・オルガン・マスタークラス 5 回
・オープン・ハート点灯 7 月 1 日~8 月 31 日、11 月 27 日~12 月 25 日(場所:本学テニス
コート横)
・クリスマス・ツリー点灯式 11 月 27 日(木)17:00 (参加者:約 500 名)
・クリスマスの夕べ~学生による歌とオルガンのコンサート 12 月 20 日(土) 聖歌隊&奏
楽学生による入場無料のコンサート(入場:110 名)
・夏休みわくわく体験「パイプオルガンにふれてみよう」小学生 20 名
⑬ 会場提供:6 回
内訳:松蔭中高コーラス部(6 月 28 日)
、秀村知子オルガンコンサート(10 月 19 日)
、三森
尚子オルガンコンサート(11 月 23 日)松蔭中高バイオリンアンサンブル(11 月 29 日)
、
16~17 世紀の宗教合唱曲を歌う会(12 月 13 日)松蔭中高マンドリン部(12 月 21 日)
⑭ 外部者によるオルガン見学&試奏:2 回
⑮ 印刷物
・チャペル・ニュース (発行 1 回 第 115 号)
⑯ 合宿・研修
・チャペル奉仕学生研修会
5 月 23 日~24 日(場所:松蔭会館、本学チャペル、学生 54 名、
教職員 11 名)
・聖歌隊合宿 9 月 3 日~5 日(場所:母の家ベテル
学生 14 名、教職員 1 名)
・奏楽者合宿 9 月 12~14 日(場所:奈良基督教会、桃山学院大学、川口基督教会、学生 6
名、教職員 3 名)
・ブライダルキャプテン研修 5 月 24 日(場所:六甲山ホテル、学生 6 名、教職員 1 名)、3
月 12 日(場所:ランブイエ神戸迎賓館、学生 6 名、教職員 2 名)
・カフィーユ合宿 3 月 20~23 日(場所:福島県相馬郡新地町、学生 6 名、職員 1 名)
・カフィーユ研修 9 月 17 日(場所:萩原珈琲焙煎工場、工場見学 学生 8 名、教職員 1 名)
(14) 図書館関係
① 図書館
〈所 蔵 数〉2015 年 3 月末現在
(合計)
(和書)
(洋書)
386,701 冊
278,558 冊
108,143 冊
数
3,437 種
2,635 種
802 種
料
11,739 点
蔵 書 冊 数 (備 品 )
雑
A
誌
V
種
類
資
〈2014(平成 26)年度受入数〉
(合計)
(和書)
(洋書)
図
書
5,523 冊
5,038 冊
485 冊
雑
誌
1,282 種
1,081 種
201 種
A
V
資
料
327 点
消
耗
図
書
483 冊
- 32 -
<図書館活動>
入
館
(合計)
者
(学生)
(教職員他)
数
41,826 人
37,129 人
4,697 人
図書貸出数(AV資料含む)
27,277 点
20,869 点
6,408 点
開館日数
274 日
相互利用
複写依頼
複写受付
図書借用
図書貸出
閲覧依頼
閲覧受付
246
663
27
259
14
47
(他大学との協力)
オリエンテーション・ガイダンス
・「新入生クラス別オリエンテーション」を各学科グループ(20~40名)に分け、1年生
全員に実施
・新任教員、編入生、留学生向けオリエンテーションを実施
・2年生以上の学生対象に論文作成及び卒業研究のためのガイダンスを実施
その他
・毎月テーマを決めて図書を展示
・毎月テーマを決めて学生オススメ本紹介
・新着図書紹介 (毎週火曜日より1週間)
・松蔭中学校・高等学校図書館へ希望の図書を団体貸出
・女子高校生に図書館解放
・授業公開講座受講生への図書館資料貸出
・「学生による選書ツアー」を年2回(春・秋)実施
・「図書館の仕事体験プログラム」を連続4日間実施
・「図書館サポーター」制度、2008年度より実施
・「読書ラリー」を実施 (目標:卒業までに100冊読もう)
・「図書館古本市場」を年1回実施 (除籍資料の活用)
・「学内選書フェア」を年1回実施
・「図書館サポーター企画 POP大賞」本年度休止
・広報誌「プラス エス」図書館サポーターによるおすすめ図書紹介実施
・「トライやる・ウィーク」受入
・火災訓練実施
図書館ラーニングコモンズ『てらす』
・2014年11月12日、学生の自主的な学習を支援するために、図書館内の一部である旧
新聞雑誌コーナー、ブラウジングコーナーを改修、図書館ラーニングコモンズ『てらす』を
オープンした。貸出用ノートパソコン20台を用意、館内で図書館資料やオンラインデータ
ベースなどを使用し、レポート作成やゼミ発表の準備などが可能となる。
『てらす1』イベント・展示エリア、『てらす2』グループワークエリア、『てらす3』ピ
アラーニングエリアの3つのエリアがある。各エリア内は会話ならびにペットボトル、水筒
での飲用は可能である。
② 学術研究委員会
外部組織であった「学術研究会」が2013年度をもって廃止され、2014年度からは
- 33 -
内部組織である「学術研究委員会」が発足した。
・出
版
・学内講演会
研究紀要3誌刊行(文学部篇、人間科学部篇、言語科学研究所篇)
学術研究委員会主催の講演会を以下の通り実施した。
日時:10月2日
講師:吉村厚子
テーマ:「松蔭女学校の創立 ―その歴史的背景と学校理念― 」
(15) キリスト教文化研究所
① 神戸松蔭キリスト教講座
昨年度休止した神戸松蔭キリスト教講座を再開し、後期に以下の通り実施した。
第 19 回「神戸松蔭キリスト教講座」
テーマ「今日のキリスト教を考える」
第1回
日時:9月 27 日(土)13:30~15:00
講師:宮本 憲
講義テーマ:「世界キリスト教の出現:その起源、現在、これから」
第2回
日時:10 月 25 日(土)13:30~15:00
講師:松井理直
講義テーマ:「現代生命倫理とキリスト教の信仰」
第3回
日時:11 月 22 日(土)13:30~15:00
講師:近藤 剛
講義テーマ:「神なき時代に神を求めて:世俗化社会の宗教論」
第4回
日時:1月 24 日(土)13:30~15:00
講師:勝村弘也
講義テーマ:「死海文書の発見とその後」
② SPG 関係資料の収集
本学の創設団体であるイングランド教会(英国国教会)の宣教団体 SPG およびその活動に関
する史料や文献の収集を目的として予算を計上し、収集を開始した。
(16) 言語科学研究所の事業は次の活動からなっている。
1. 機関誌 Theoretical and Applied Linguistics (TALKS) の発行
2. 研修員・研修生の受け入れ
3. 国内外の研究者による研究講演会(コロキアム)の開催
4. ウェブサイトによる情報の発信
1 機関誌 Theoretical and Applied Linguistics (TALKS) の発行
紀要 Theoretical and Applied Linguistics (TALKS) No. 18 を発行した。No. 18 は 7 名の
執筆者により 6 編の論文を含み、内容も音韻論、形態音韻論、文法論、意味論、バイリン
ガリズムに関する認知的研究、さらにカタカナ語に関する日本語・英語話者に対するアン
- 34 -
ケート調査に基づく研究と分野が多岐にわたり、総ページ数も 100 ページをこえるものと
なった。
2 研修員・研修生の受け入れ
2014 年度は客員研究所員 3 名、研修員 2 名を受け入れた。
新たに客員研究所員として日高俊夫氏(九州国際大学准教授)を迎えた。日高氏は 2012 年
に本学大学院言語科学専攻博士課程を修了、2 年間研修員として研究をつづけ、2014 年に
九州国際大学に専任教員として就任した。大学院および研究所への貢献に対して客員研究
所員としてお迎えするものである。
3 ウェブサイトのリニューアル
研究所のウェブサイトを全面リニューアルした。
紀要 Theoretical and Applied Linguistics(TALKS) の全論文を神戸松蔭女子学院大学学術
機関リポジトリを介して閲覧できるようにした他、所員、客員研究所員、研修員が関わっ
ている日本学術振興会科学研究費助成事業(科研費)および「科研費」以外の資金による
研究を示すページをあらたに作った。
(17) 外国語教育センター
2014 年度外国語教育センターが実施した主な事業は次のとおり。
① 全新入生へのTOEIC Bridge IP TEST実施(4月)、535名
② TOEIC Bridge IP TESTによる英語科目レベル別クラス分けの実施(前期)
③ 新入生事前登録外国語科目変更届取扱い
④ 英語科目履修者へのTOEIC Bridge IP TEST 実施(7月)、471名
⑤ TOEIC Bridge IP TESTによる英語科目レベル別クラス分けの実施(後期)
⑥ 全1年生の出席0回調査実施(前期・後期)、クラス担任と連携、授業担当者フィードバック
⑦ 英語科目受験資格なし調査実施(前期・後期)
⑧ 英語科目合同追試験実施(前期・後期)
⑨ 外国語教育センター科目担当者(専任・非常勤)連絡会
中国語 12/6(土)7名参加、 韓国語 12/13(土)6名参加、
フランス語 12/6(土)7名参加、英語 1/27(火)20名参加
⑩ TOEIC Bridge監督要領説明会実施 ①6/17(火)、②6/18(水)
⑪ 全学希望者向けTOEIC IP TEST 年3回実施 (6月24日28名、10月29日23名、1月26日37名
参加)
⑫ English Island 開室
延べ利用者数 前期4月~7月 607名、 後期9月~1月 519名
・ ハロウィーンパーティー 10/30(木)実施、30名参加
・ お菓子の家作り(Let’s Make a Gingerbread House)12/11(木)実施、13名参加
・ クリスマスパーティー12/19(金)実施、26名参加
⑬ ピア外国語応援サロン 開室
延べ利用者数 前期4月~7月 358名、 後期9月~1月 247名
⑭ 英語ピア学習室(AI/PI) 開室
延べ利用者数 前期4月~7月 155名、 後期9月~1月 145名
⑮ CALL&LL教室運営
Shoin Movie Theater 毎週1回授業空き時間を利用して実施
- 35 -
⑯ 英語落語(English Live Theatre)開催 11/23(木) Ⅰ限 49名、Ⅱ限 70名参加
⑰ 第32回夏季フランス語集中講座開催 8月6日~8月26日の16日間
⑱ 学内向けWebサイト管理運営
外国語教育センターホームページ、CALL&LL教室、English Island
(18) 情報教育センター
① 情報教育・コンピュータ教室関係
・ 3 号館 Windows 教室(4 教室)と自習室および 12 号館ロビーに設置の PC(246 台)とそれ
らを運用するためのシンクライアントシステムを夏休み期間中に更新した(文部科学省・平
成 25 年度私立大学等研究設備整備費等補助金(教育設備)事業の一部)
・ 上記リニューアルに伴い、Windows 教室のプリンタによる印刷に対し、利用者単位での印刷
枚数制限を後期講義から開始した
・ 上記リニューアルに合わせ、
A4 版カラー刷りパンフレット「Windows 教室利用ガイド」
(2014
年 9 月版)を作成・発行し、受講生ならびに教職員に配布した
・ 前期講義期間中に情報教育系列科目受講者に対してウェブによる「情報リテラシー教育改善
のためのアンケート」を実施した
・ SA(Student Assistant)に対するオリエンテーションを前期講義開始前に実施した
・ SA のスキル向上を目的に SA 対象の勉強会を個別に適宜行った
② 学内ネットワーク関係
・ Windows 教室のシンクライアントシステム更新に伴いネットワーク構成を一部変更した
・ ファイアウォールの os バージョンアップ実施と、冗長構成の改善を行った
(19) 神戸松蔭こころのケア・センター
神戸松蔭こころのケア・センターは,臨床心理学の教育・相談・研究を実践することを目的と
して,活動している。
① 教育活動について
2014 年 3 月に本学大学院を修了し,当センターで臨床訓練を受けてきた相談スタッフ 7 名の
うち 4 名が,2014 年度の(財)日本臨床心理士資格認定協会の「臨床心理士」資格試験に合格
した(合格率 57.1%)
。本学出身の受験者総数は 13 名で,全体の合格者は 6 名であった(合格
率 46.1%)
。
② 心理相談活動について
本年度には,新規の相談申し込みは 82 事例あった。前年度から継続してきた 81 事例も合わ
せると,合計相談件数は 163 事例であった。相談回数は,合計 1,523 回で,1件の平均相談回
数は 9.34 回であった。
③ 研究活動について
研究報告誌「神戸松蔭こころのケア・センター
臨床心理学研究 第 9 号」を 2014 年 4 月
に刊行した。教職員による学術論文を 1 点,センター相談スタッフによる研究論文を 8 点掲載
した。研究報告誌は,全国の臨床心理士養成指定大学院と学内外の関係者(コメンテーター,
スーパーヴァイザー,本学教員など)に送付した。
また,坂本真佐哉教授(所員)が代表・世話人を務める「神戸松蔭システムズアプローチ研
究会」を 9 回開催した。今年度の登録者数は,新規入会者 27 名を含め 94 名であった。
- 36 -
④ 広報活動について
当センターを地域一般に認知し,利用していただけるように,無料相談会を 2 回(春季 5 月
19 日~23 日,秋季 10 月 20 日~24 日)行い,灘区内の小学校,幼稚園にチラシを配布し,マ
スメディアへ記事掲載を依頼した。相談期間中の相談受付数は,春季 14 件,秋季 12 件であっ
た。
(20) キャリア教育センター
キャリア教育センターは各学科・センター、特にキャリアサポートセンターと連携しながら、
本学のキャリア教育の充実を目標に以下のような活動を実施し、学生一人ひとりが入学時(前)
から卒業後も見据えて就職・進路に積極的かつ体系的に取り組めるように支援した。
① 入学時からの履修モデルとして「キャリアデザインプログラム」を推奨
科目ごとの履修者数は、以下の通りである。
「キャリアデザインⅠ」
:394名、
「キャリアデザインⅡ」:82名、
「キャリアデザイン研究」
:118名、「金融リテラシー」
:125名、
「簿記会計 A」:131名、「簿記会計 B」:59名、
「企業の基礎知識」
:114名
② 新規科目の開設
「国語基礎」「数学基礎」を、高校までの授業内容の復習を行う自由科目として新設した。
「キャリアデザインⅠ」を、子ども発達学科と生活学科食物栄養専攻以外の学科・専攻で、キ
ャリア系列科目の必修とした。
③ 就労体験としての「インターンシップ」の実施
ガイダンス、説明会、事前指導、巡回指導、事後報告会などの実施。25社に30名が参加。
単位認定者は27名
④ 全国大学実務教育協会が認定する資格取得者
「秘書士(国際秘書)」:41名
(うち 2 名は 3 年次の 2013 年度に見込申請したが必要単位不足となり、2014 年度に必要単位
を修得したので資格証書が授与された)
「上級秘書士」
:20名
⑤ ANA 総合研究所との提携(講師)
前期・後期各 3 クラス開講の「ホスピタリティ・マネジメント」履修者数:160名
⑥ 大学基礎講座(入学前教育)で本学における「キャリア教育」の紹介(参加者:185名)
⑦ ハイレベル キャリアプログラム(5 コース)への支援
特に、
「エアラインスタッフ就職対策講座」、「エアラインスタッフ就職対策演習」を実施
⑧ ㈱ベネッセコーポレーションの新入生全員対象とした基礎学力等の調査を目的とする「自己発
見レポート」、及び、3年生対象の就職適性検査「キャリアアプローチ」に本学独自の項目を
追加したアンケートの実施
⑨ 課外講座:資格・検定対策「資格サポートオフィス」受講者数:(延)526 名 実人数 361 名
⑩ 学生個人のポートフォリオとして、学生生活や学習の記録、自己分析、就職活動内容などを学
生自身、学科教員、キャリア教育センター所員、キャリアサポートセンター職員が閲覧できる
よう、松蔭 manaba の「キャリア・コース」を立ち上げる準備をした。2015 年度から運用が
可能である。 これは、学生の就職活動や教職員の学生指導に役立てられることが期待できる。
- 37 -
Ⅲ
財務の状況
1 経年比較
科
目
H25/3
H26/3
資金収支計算書
H27/3
科
目
H25/3
H26/3
(千円)
H27/3
出
2,562,486
2,646,136
2,472,730 学 生 納 付 金 収 入
3,241,989
3,269,460
3,217,743
教育研究 経費 支出
655,492
680,261
723,216 手 数 料 収 入
48,863
51,890
43,192
管 理 経 費 支 出
477,083
346,965
457,497 寄 付 金 収 入
26,843
16,670
14,896
借入金等 利息 支出
10,810
9,221
7,985 補 助 金 収 入
544,609
600,448
592,807
借入金等 返済 支出
57,760
80,670
52,760 資 産 運 用 収 入
66,148
84,686
100,078
施 設 関 係 支 出
179,572
283,012
51,488 資 産 売 却 収 入
582,036
418,275
236,856
設 備 関 係 支 出
62,831
73,661
92,106 事
6,373
6,767
8,014
資 産 運 用 支 出
643,551
1,053,210
1,194,747 雑
そ の 他 の 支 出
409,877
404,796
人
件
費
支
業
収
入
入
144,064
208,997
165,872
465,404 前 受 金 収 入
1,220,527
1,242,141
1,142,214
そ の 他 の 収 入
465,145
508,001
499,441
収
資金支出 調整 勘定
△ 115,361
△ 27,907
△ 40,335 資金収入調整勘定
次年度繰越支払資金
5,603,838
5,205,161
4,442,598 前年度繰越支払資金
5,406,203
5,603,839
5,205,161
支 出 の 部 合 計
10,547,939
10,755,186
9,920,197 収 入 の 部 合 計
10,547,939
10,755,186
9,920,197
H25/3
H26/3
消費収支計算書
H27/3
科
費
2,584,125
2,595,389
2,458,524 学生生徒等納付金収入
教 育 研 究 経 費
科
目
人
件
目
△ 1,204,861 △ 1,255,988 △ 1,306,077
H25/3
H26/3
(千円)
H27/3
3,241,989
3,269,460
3,217,743
1,125,816
1,129,699
1,165,066 手
数
料
48,863
51,890
43,192
費
524,315
394,950
502,050 寄
付
金
32,662
19,670
19,085
借 入 金 等 利 息
10,810
9,221
7,985 補
助
金
544,609
600,448
592,807
資 産 処 分 差 額
2,432
2,327
1,929 資 産 運 用 収 入
66,148
84,686
100,078
徴収不能引当金繰入
1,646
0
311 資 産 売 却 差 額
582,270
115,883
77,891
管
理
経
事
業
雑
収
収
入
6,373
6,767
8,013
入
144,504
208,997
165,872
4,667,418
4,357,802
4,224,681
基本金組入額合計
△ 137,278
△ 100,860
△ 104,506
4,135,865 消費収入の部合計
4,530,140
4,256,942
4,120,175
H25/3
H26/3
(千円)
H27/3
帰 属 収 入 合 計
消費 支出 の部 合計
4,249,144
4,131,586
当年度消費収入超過額
280,996
125,356
科
目
H25/3
固 定 資 産
有形固定資産
貸借対照表
H27/3
科
目
21,700,325
22,172,388
22,730,686 固 定 負 債
1,436,738
1,332,624
1,265,658
18,348,830
18,208,754
17,868,205
長 期 借 入 金
597,120
544,360
491,600
793,584
751,080
736,874
43,126
34,276
34,276
2,908
2,908
2,908
1,619,693
1,589,108
1,402,299
80,670
52,760
52,760
1,220,527
1,242,141
1,142,214
土
地
8,183,981
8,437,250
8,437,250
退職給与引当金
建
物
7,293,418
6,923,837
5,856,307
退職預り金
図
書
2,360,187
2,391,923
2,427,291
徴収不能引当金
その他有形固定資産
その他の固定資産
流 動 資 産
現金預金
その他流動資産
合
H26/3
△ 15,690
計
511,244
455,744
3,351,495
3,963,634
4,862,481
短期借入金
5,650,885
5,270,339
4,547,083
前 受 金
5,603,839
5,205,160
4,442,598
その他流動負債
47,046
65,179
27,351,210
27,442,728
1,147,357 流 動 負 債
318,496
294,207
207,325
3,056,431
2,921,732
2,667,957
基 本 金
25,131,576
25,232,437
25,336,942
消費収支差額の部
△ 836,797
△ 711,441
△ 727,130
27,351,210
27,442,728
27,277,769
104,485 負債の部合計
27,277,769 合
千円未満四捨五入のため合計があわない場合があります
- 38 -
計
(1)資金収支計算書について
資金収支計算書は、会計年度での諸活動に対応するすべての収入・支出の内容及び顛末をあきら
かにしたもので、資金収入は当該年度の負債とならない収入以外に負債となる借入金や前受金の
ほか、特定資産からの繰入収入などをいう。また資金支出は、当該年度の教育研究活動・その他
活動に対する支出で、借入金返済支出、施設関係支出、特定預金への積立等の支出を含んでいる。
平成 26 年度の資金収入面では、中学高校の耐震工事等が終了し、中高補助金は平常年の金額に
なっている一方で引続き補助金獲得に務めた。支出面でも効率的な経費配分、支出に努めた。定
年退職者の減少により人件費は大幅減となったが、教育内容の充実、機器更新によるソフトウェ
アの更新費用等により教育研究経費は増加した。また関連の社会福祉法人(保育園)の開設に伴う寄
付のため管理経費が大幅に増加したが、一過性の要因である。
(2)消費収支計算書について
消費収支計算書は当該会計年度の消費収入・消費支出の内容、収支の均衡状況を明らかにした貸
借対照表とともに財務の健全性を表すものである。
帰属収入とは学校法人の負債とならない収入(学生生徒納付金、手数料、寄付金、補助金、資産
運用収入等)で、基本金組入額は学校法人が永続的な活動を維持し、必要な資産を継続的に保持
していくために帰属収入から組入れる金額である。一方、消費支出とは学校法人が消費する資産
や用役の額をいい、人件費、諸経費、減価償却額、支払利息等の経費をいう。また「帰属収入-
消費支出」を「帰属収支差額」、「消費収入-消費支出」を「消費収支差額」といい、学校法人会
計における経営指標の重要な項目となっている。
収入面では資産売却差額の減少、定年退職者減による雑収入の減少等主として一過性の要因によ
り消費収入全体も減少したが、学生生徒等納付金はほぼ例年並を確保した。また支出面では資金
収支計算書で既述の通り人件費は退職金関連費用が減少、人件費総額は前年より 130 百万円以上
減少した。教育環境の充実のため PC 教室等設備更新を積極的におこなったことにより教育研究経
費は前年度比約 35 百万円増加した。また管理経費は社会福祉法人への寄付等により増加したが、
一過性要因が主たるものである。なお、学生生徒納付金、補助金等はほぼ当初予算どおりで、さ
らに資産売却差額 78 百万円を計上することができた。帰属収入差額は 89 百万円のプラス、消費
収支差額は 15 百万円とマイナスであったが、
一過性要因を除外すれば実質的にはプラスであった。
学生納付金収入は帰属収入の 76%を占め収入安定化・教育施設充実のために補助金の獲得増強・寄
付金等の増加などの収入の多様化を図ることが必要であり、競争的資金の積極的獲得へのサポー
ト、同窓会等との連携強化等を図っていく。
消費支出に占める人件費比率は 60%で前年度よりは減少したが、今後とも引下げをはかってい
く必要がある。一方教育研究経費は 28%であり前年度より比率の引上げが図れた。今後も一層の教
育内容の充実と引上げをおこなう。
- 39 -
帰属収入に占める割合
1%
9%
学生生徒等納付金収入
14%
補助金
寄付金
76%
その他
消費支出に占める割合
0%
人件費
12%
教育研究経費
28%
管理経費
60%
その他
(3)貸借対照表について
貸借対照表とは、期末における財政状態を表したもので、資産・負債・純資産等を示している。
(説明は、下記「7 主要資産負債の内訳」を参照)
。
- 40 -
2. 財産目録
財 産 目 録 総 括 表
年 度
平 成 26 年 3 月
科 目
一. 基 本 財 産
1 .土
18,056,094,376
円
17,718,690,166
円
地
(1) 大
地
44,321 ㎡
3,858,185,920
円
44,321 ㎡
3,858,185,920
円
(2) 中 高 等 学 校 校 地
学
13,522 ㎡
385,483,264
円
13,522 ㎡
385,483,264
円
(3) 運
動
場
38,564 ㎡
3,844,312,324
円
38,564 ㎡
3,844,312,324
円
(4) そ
の
他
43,392 ㎡
72,799,495
円
43,392 ㎡
72,799,495
円
校
139,799 ㎡
8,160,781,003
円
139,799 ㎡
8,160,781,003
円
舎
48,115 ㎡
4,933,929,232
円
48,115 ㎡
4,671,827,210
円
館
4,154 ㎡
325,519,206
円
4,154 ㎡
309,248,426
円
計
2 .建
物
(1) 校
(2) 図
書
(3) 体
育
館
7,832 ㎡
1,122,065,846
円
7,832 ㎡
1,082,289,797
円
(4) そ
の
他
4,747 ㎡
542,323,016
円
4,747 ㎡
520,866,157
円
64,847 ㎡
6,923,837,300
円
64,847 ㎡
6,584,231,590
円
481,651 冊
2,391,923,479
円
489,648 冊
2,427,291,227
円
19,692 点
301,878,541
円
19,693 点
276,251,001
円
277,674,053
円
270,135,345
円
9,383,724,624
円
9,556,171,137
円
5,205,160,836
円
4,442,598,387
円
10,470,987
円
14,182,676
円
1,058,689,849
円
1,262,415,711
円
定期預金
4,136,000,000
円
3,166,000,000
円
立
3,716,112,279
円
4,614,882,601
円
0
円
0
円
276,469,297
円
276,469,297
円
計
3 .図
書
4 . 教具・工具及び備品
5 .そ
の
他
二. 運 用 財 産
1 . 預 金・現 金
現金
普通預金
2 .積
金
3 .有 価 証 券
3 .不
4
平 成 27 年 3 月
動
産
. 未収入金・前払金・その他
三. 負 債 額
1 .固
定
負
債
185,982,212
円
222,220,852
円
2,918,823,548
円
2,665,049,375
円
1,329,715,869
円
1,262,750,598
円
364,320,000
円
341,550,000
円
(2) 兵庫県私学振興協会
180,040,000
円
150,050,000
円
(3) 退 職 給 与 引 当 金
751,079,624
円
736,874,353
円
34,276,245
円
34,276,245
円
(1)
日本私立学校振興・共済事業団
(4) 退
2 .流
(1) 短
職
動
期
預
り
負
借
金
債
入
1,589,107,679
円
1,402,298,777
円
金
52,760,000
円
52,760,000
円
(2) 前
受
金
1,242,140,500
円
1,142,213,600
円
(3) 未
払
金
98,883,637
円
29,385,173
円
(4) 預
り
金
195,323,542
円
177,940,004
円
四. 基 本 財 産 + 運 用 財 産
27,439,819,000
円
27,274,861,303
円
五. 純 資 産(四-三)
24,520,995,452
円
24,609,811,928
円
6.1
%
5.6
%
総負債(三)-前受金
総 資 産(四)
- 41 -
財
産 目 録
(平成 27 年 3 月 31 日現在)
Ⅰ
資 産 総 額
金
27,274,861,303 円
内
1 基本財産
金
17,718,690,166 円
2 運用財産
金
9,556,171,137 円
Ⅱ
負 債 総 額
金
2,665,049,375 円
Ⅲ
正 味 財 産
金
24,609,811,928 円
(注) 資産の評価基準は取得価額基準による。
3. 監事の監査報告書
監査報告書
平成 27 年 5 月 8 日
学校法人 松蔭女子学院
理事長
川崎 紘平殿
学校法人 松蔭女子学院
監事
田 嶋 紀 雄
監事
重 成
薫
私ども監事は私立学校法第 37 条第 3 項に基づき、学校法人松蔭女子学院の平成 26 年度(平
成 26 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで)の業務ならびに財産の状況について監査を
おこなった結果、次のとおり報告します。
1.会計帳簿は、記載すべき事項を正しく記載し、計算書類の記載と合致していると認め
ます。
2.資金収支計算書、消費収支計算書類及び貸借対照表(左記いずれも付属明細書を含む)
ならびに財産目録は、法令及び寄付行為に従い、学校法人の財産及び経営の状況を正し
く示しているものと認めます。
3.学校法人松蔭女子学院の業務に関する決定および執行は適切であり、業務または財産
に関する不正事項、または法令もしくは寄付行為に違反する重大な事実は認めません。
以
- 42 -
上
4. 借入金の状況
(財)日本私学振興・共済事業団、(財)兵庫県私学振興協会からの借入金は前年度残高から約定返
済分 52,760 千円が減少した結果、期末総借入残高は 544,360 千円になった(1 年以内返済予定分
52,760 千円を含む)
。
5. 資金調達の状況
新たな資金調達はない。
6. 寄附金の状況
学院 120 周年記念募金 他 14,896 千円、現物寄付 4,189 千円計 19,085 千円の寄付をうけた。
7. 主要資産負債の内訳
主要科目の増減
大学では 2 号館・4 号館の屋根・外壁の大規模補修工事、最新教育機器の導入など教育環境の
向上および利便性向上を主眼とした設備投資を実施したが、減価償却の進行により期末残高は、
建物 6,584 百万円(前年度比△339 百万円)、その他有形固定資産 420 百万円(同△35 百万円)に
なった。一方図書は新規購入等により 2,427 百万円(同 35 百万円)に増加した。
8. 補助金の推移
(千円)
H25/3
H26/3
H27/3
国
庫
補
助
中 高
0
0
6,734
大 学
202,942
257,372
252,743
計
202,942
257,372
259,477
地
公
体
補
助
中 高
336,181
337,668
326,917
大 学
5,486
5,408
6,413
計
341,667
343,076
333,330
合 計
544,609
600,448
592,807
中学高校に対する補助金および大学への補助金は、施設整備関連補助金、図書関連補助金等の
獲得により前年度比ほぼ横ばい増加した。今後も各学部平均した定員充足率達成に向け注力し経
常費補助金増加をはかっていく。
9. 科学研究費補助金の受入状況
科学研究費補助金は、21 件、17,071 千円の実績で前年度に比べ研究代表者分では件数、金額と
も大幅に増加した(金額 107%増)。科学研究費補助金以外の外部資金獲得は 3 件、1,160 千円であ
った。
- 43 -
Ⅳ
対処すべき課題
1. 新学部・新学科等の増設等
2011 年度に文学部に新設した英語学科と日本語日本文化学科は完成年度に入ったが、募集状況
は依然厳しい状況である。文学部のみならず人間科学部も定員充足が厳しい状況となっているが、
2014 年度は新たな学科新増設、改編の具体的取り組みはできなかった。既設学科の教育の充実に
努めつつ、新たな教育課程への取り組みを進めたい。
2. 大学の教育・研究関係
[教育]
2014 年度入学生より成績評価指標として functional GPA を導入した。結果を基に教務委員会で
学科ごとの傾向を分析したが、データが1年分なので、今年限りの傾向がどうかははっきりしてい
ない。次年度は、2015 年度入学生の GPA との比較が可能になる。また、2014 年度入学生が 2 年
生になった時の GPA との比較も可能になる。年を追うに従ってデータが蓄積されていくので、学
科ごとの GPA の傾向に加えて、学年ごとの GPA の傾向、入学年度ごとの GPA の傾向など多角的
な観点から分析し、学生の学習傾向と GPA の教育的効果をみていく。
シラバスについては定着と活用について問題がある。本学では学期の第1回目の授業で、授業担
当者がシラバスを配付し、シラバスを基に授業について説明することになっているが、学生に十分
に浸透しているとは言えな。今後も、授業での配付やシラバスの有用性を学生に知らせる努力を続
けることで定着を図りたい。シラバスの活用については、学習ガイドとしてシラバスの機能を充実
することで学生にシラバスの活用を促したい。そのためには、「授業計画」、「授業外の学習」の欄
の記述を今よりも具体的で詳細なものにしていく必要がある。
今、全国の大学で急速に普及しているアクティブラーニング型授業を本学も採り入れる必要があ
る。アクティブラーニング型授業と対比される授業は、知識伝達型授業または座学と呼ばれる授業
である。授業担当者からの一方向的な授業は、知識の定着率が低いことに加え、学習意欲の低い学
生には不向きであると言われているが、アクティブラーニング型授業が推奨されるのは、それだけ
が理由ではない。「予測困難な時代において生涯学び続け、主体的に考える力を育成」するために
は、知識に加えて汎用的な力やコミュニケーション力のような「新しい能力」を養成することが求
められている。知識伝達型授業のような受動的な授業では「新しい能力」を育成することはできな
い。アクティブラーニング型授業が求められるゆえんである。ただ、だからと言って知識が、つま
り知識伝達型授業が不要になったというわけではない。知識がなければ、高度な思考はできない。
授業の形態や内容によって、従来型の授業とアクティブラーニング型授業の授業に分け、知識と「新
しい能力」を涵養することが重要である。ただ、知識伝達型の授業においてもアクティブラーニン
グ的な要素をできる範囲で採り入れることで、少しでも学生を授業に参加させることが必要である。
では、本学においてどのようにアクティブラーニング型授業を導入すればよいのか。アクティブラ
ーニング型の授業は、アクティブラーニングという名称が普及する前から、すでに語学の授業や演
習、卒論において行なわれている。ただ、アクティブラーニング型授業とアクティブラーニング型
の授業(アクティブラーニング的要素を単に取り入れただけの授業)は同じではない。アクティブ
ラーニングの研究は進んでおり、多くの実践例が報告されている。本学が取るべき道は、まずはア
クティブラーニングについての正しい知識を持つことであり、その上で本学の置かれた状況に合わ
せてアクティブラーニング型授業を導入することである。アクティブラーニングについての正しい
知識については 9 月に FD 研修会が予定されている。なぜ、今大学の授業にアクティブラーニング
が求められているのか、アクティブラーニングとは何かを知ることから始めなければならない。
- 44 -
アクティブラーニング型授業またはアクティブラーニング的要素を取り入れた授業を実施する
と授業における学生の活動(パーフォーマンス)をどのように評価するかという問題が発生する。
これに対してはすでに、評価観点ごとに段階的に評価するルーブリックが開発されており、実践例
も報告されている。アクティブラーニング型授業において有用であるだけではなく、従来からある
レポート、記述式試験、発表などにおいても(従来の評価方法よりも)客観的な評価が可能になり、
引いては学生の学習努力を正確に評価することにもなる。積極的にルーブリックの導入を進めたい。
今年度から授業の活性化を目指して、学習支援システム「松蔭 manaba」を導入した。今まで
授業は教室という学習空間に限られていたが、「松蔭 manaba」の導入によって時間と空間を超え
て学習が可能になる。もちろん、授業担当者の利用があればという条件が付くが。
「松蔭 manaba」
の説明会は、すでにコンピュータ教室での操作説明会も含めて 2 回実施している。
「松蔭 manaba」
は操作性が高い学習支援システムなので、授業担当者による利用は自然と進むと思っているが、FD
研修会のような機会に、本学における優れた実践例やユニークな取り組みの報告会を企画すること
で、さらに普及に努めたい。
[研究、FD 活動]
2014 年度私立大学等教育研究活性化設備整備費補助金を得て、電子黒板、グループ討議が可能
な可動式の机、椅子、映像提示装置などを大教室等に完備した。また学修ポートフォリオ manaba
を導入したのでこれらの設備や機器を有効に使ってアクティブラーニングを各科目で実施したい。
FD 活動については、すでにアクティブラーニングの実績のある大学から講師を招いて、
「成績評価
の基本-GPA をトリガーとした教育改善の方策-」と題した講演とワークショップの開催、学修ポ
ートフォリオ manaba の講習会を実施した。2015 年度はさらに学修ポートフォリオを取り入れた
「アクティブラーニング」についての研修会を実施したい。2014 年度、全科目について「授業評
価アンケート」を実施したがさらに 2015 年度も全科目で実施する予定である。各科目の自己点検・
評価票と承合し授業改善につなげたい。2015 年度は「授業についての学生に意見を聞く会」では
学生に対して熱心に取り組んだ授業について聞いた。この結果を生かして、カリキュラム改善に取
り組みたい。FD WEEK については、授業公開だけではなく、授業へのアクティブラーニングの視
点の導入を検討課題としたい。新任研修については、学修ポートフォリオ manaba 研修会とともに
研究倫理についての説明会を実施する予定である。また非常勤講師への授業支援として、学修ポー
トフォリオ manaba について説明をする。2015 年度は、大学基準協会への自己点検・評価を受け
る年度になるので、本学の内部質保証システムの再検討をしたい。
2014 年度から発足した学術研究委員会では、研究倫理教育を学部学生、大学院生、教職員を
中心として実施する予定である。研究紀要の充実を図るため、オーサーシップや二重投稿などの問
題も検討したい。研究倫理委員会では研究活動上の不正行為の防止等に関する規程を制定した。競
争的資金の使用や個人研究費の使用に関して、不正を防止する対策をさらに進めたい。2015 年度
は、他大学と連携して「ダイバーシティー研究環境実現イニシアティブ【連携型】」に申請予定で
ある。女子大学同士の連携を深め女性研究者の研究環境をさらに充実させるとともに、さらに地域
と連携した研究、学内の教育改革に取り組む研究プロジェクトなど推進させたい。
3. 中学校・高等学校教育関
2012 年度より中学校が、高校1年で理科及び数学が先行実施された指導要領がようやくすべて
の学年に行き渡ったところで、小学校における英語の検定教科書の発行が 2020 年度に、道徳の「特
別な教科」への格上げが 2018 年度(中学は 2019 年度)に計画されている。小学校での英語の教科
- 45 -
化によって国語、算数、理科で実施してきた中学入試をどのようにすべきか、慎重に考えていく必
要がある。また、道徳の「特別な教科」への格上げによって、
「宗教(聖書)」による置き換えが認
められなくなった場合、キリスト教主義学校としてどのように対処していくのか、大変、厄介な課
題である。
また、中教審等で検討されている大学入試制度の改革案では、センター試験に替わるものとして
「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が、高等学校での教育の質の確保・向上を図るという
趣旨のものとして「高校基礎学力テスト(仮称)
」が検討されている。前者は「自ら課題を発見し、
解決するために必要な能力」を評価するために合教科型の試験が模索され、後者は科目型をベース
に検討が進んでいる。後者はさらに「高校での基礎的な学習の達成度を把握し、指導の改善のほか、
進学や就職時に結果を用いることも可能」とされており、評定平均値にかわるものとして AO 入試
などに利用される可能性がある。本校では「基礎学力」の一層の充実を計らなければならないのと
同時に、「合教科型」のテストが求める学力をはぐくむため、アクティブラーニングや ICT の利用
を含め、授業方法そのものを抜本的に見直す準備を進めなければならない。
4. 学生の募集計画
2014 年度入試は、入学者が 471 名(定員 590 名)、定員充足率 80%と、厳しい入試結果となっ
た。文学部は、入学者 164 名(定員 260 名)
、定員充足率 63%であり、2013 年度の入学者 201 名、
定員充足率 77%を更に下回った。また、人間科学部は、入学者 307 名(定員 330 名)
、定員充足率
93%であり、生活学科以外の学科が定員割れとなった。
現在のところ学科の新設や再編は計画されていないため、現行の各学科(専攻)の学びの特徴を
更にアピールする予定である。その手段として、オープンキャンパスの充実、広報の効率化に努め
る。また、これまで広報に用いていなかった、動画の使用も検討する。
5. 生徒の募集計画
今後も続く少子化に対し、学校規模の将来計画を策定しなければならない。短期的には少なくと
も中学入学生数 120 名程度(4 クラス)、高校入学生数 10 名を確保することが喫緊の課題である。
そのためには、学校広報(入試広報)活動をより効果のあるものとする必要がある。また、学力の
定着と充実によって進路保障に直結する教務力、生徒・保護者に満足度の高い学校生活や行事づく
りなど、魅力ある教育内容を備えなければならない。
まず、学校広報(入試広報)活動については、第一に中学入試においては、学校ホームページの充
実、WEB 広報の強化など、スマホやタブレットを利用することを日常とする保護者に対して、イン
ターネットを利用した積極的かつ効果的な広報活動を展開することである。第二に、これまで主に
中高卒業生子女を広報の対象としていたものを、併設大学、短大の卒業生子女にまで拡大すること
とする。ダイレクトメール発送など、学院全体の OG 子女層の掘り起こしをはかる。第三に、今年
度開園した幼保連携型認定子ども園「松蔭おかもと保育園」との合同の広告掲出などを実施し、法
人をまたいだ広報活動をすすめ、低年齢層園児や児童の保護者にアピールしていくことである。第
四に高校募集について、公立中学校やその在籍生徒への周知活動を積極化することである。市内公
立中学校への訪問、新規の私立高校合同説明会への参画など、6 年一貫教育のなかでの高校推薦入
試制度のあり方、本校の求める生徒像について周知をはかる。
- 46 -
6. 財務関係
(1) 十分かつ必要な設備投資を実施したうえで将来の施設、教育内容充実のために、均衡のとれた
収支状況・財務体質の構築を目指す。
具体的には財務体質の強化・財務内容の充実のため原則として年度内収支均衡を意識した財務
運営をおこない、あわせて将来の設備投資への備えとして自己資金蓄積を引続き計画的、積極
的に進める。
さらに学校法人会計の改正による活動区分毎の収支についても留意していく。
(2) 経費面でのコスト削減を進める一方で、教育水準の維持向上とともに特色のある高等教育機関
として予算配分・予算執行に注意し、教育研究費比率を引上げ学生サービス、学生満足度の向
上を図る。
(3) 保有資産の効率的活用と管理コストの削減に努力するなど、経営資源の効率化と学生サービス
の維持向上を満たす。
7. 施設・設備関係
【中学校・高等学校関係】
大規模な施設整備は資金的にも困難であり、引き続き現有の施設の保全と環境整備に注力する。
また、閉鎖した赤倉寮の処分、青谷寮の活用方法の検討にも取り組みたい。
【大学関係】
(1) 建物のバリアフリー化が必要であるが、建物の配置、高低差のある敷地等の条件のため、総合的
に効果のあるバリアフリーを達成するに相当な投資となる。引き続きエリアごとの使用状況を勘
案し徐々に検討・実施したい。
(2) 建物の外壁・屋根の改修及び教室のリニューアルを行うと共に、教育研究用機器備品の積極的更
新により教育の質向上を目指す。
- 47 -
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