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年次報告書本文 - 京都光華女子大学・京都光華女子大学短期大学部

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年次報告書本文 - 京都光華女子大学・京都光華女子大学短期大学部
1999 年度年次報告書の発行にあたって
1991 年 4 月に発足した情報教育センターは設立以来 9 年を経過しました。
その間、
学内の情報化は大きく進み、
本学の情報教育も飛躍的な発展をみせております。最近、情報教育センターには、とくに学内情報化の中心とし
ての安定したサービスの提供が強く求められるようになって参りました。また、学内情報化の支援センターとし
ての役割も求められております。これまで同様、先進的な情報教育や情報環境の整備を図りながら、このような
期待に応える努力をしております。このため 1999 年度は、組織改革や設備改善による運用体制の強化と情報サー
ビスの安定化を中心に取り組んで参りました。コンピュータやインターネットの利用が日常的なものとなる中、
当センターへの期待はますます大きくなるものと考えております。
設備面としては、電子メールやファイルサービスの改善として、これらのサーバの増強およびデータバックア
ップと電源管理の強化を図りました。これにより、円滑なサービスと利用者所有のデータの安全確保が期待でき
ます。また、利用者から不満の多かったインターネット接続速度の大幅な改善を実現しました。3 月末に、これま
での 128Kbps から 1.5Mbps に向上させました。これにより、もっとも期待の大きいサービスの 1 つであるインタ
ーネット利用の環境は大幅に改善されると期待されます。このほかにも、センター内ネットワーク利用の効率化
や提供ソフトの改訂などを行い、利用環境の改善を行っています。運用上の改善としては、利用者の要請に十分
応えられる組織を目指して、事務組織として技術業務に完全に対応できる体制作りを進めました。2000 年 4 月か
らはこれが機能することになります。あわせて、より発展的な活動を進められるよう、センターを支援する態勢
を整えました。
本報告書は、このような 1999 年度での整備・改善および年度末時点での当センターの現況、1999 年度の活動、
2000 年度の行事予定などについてご報告するものです。あわせて、当センターを利用される際に有用と思われる
資料を掲載しております。利用者の方々のお役に立てば幸いです。
2000 年 7 月 15 日
1999 年度 ECIS 所員・職員一同
本報告書は、マイクロソフト社製ワープロソフト Word 2000 を使用して作成・編集し、Canon 社製レーザプリンタ LBP930
で印刷して版下を作成しました。
1
施 設 改 善
1 実習室設備の改善
1.1 ソフトの変更
Office97 から Office2000 に、PaintShop4.2J から PaintShop6.0Jに変更になりました。
現在、情報教育センター内のソフトは下記の通りです。
ソフト一覧
・WindowsNT Workstation 4.0
・Microsoft Office2000
・Microsoft Cripart Extra バージョン:97
・Microsoft FrontPage2000
・Microsoft Image Composer1.5
・Internet Explor5
・Microsoft Visural Basic5.0
・Novell GroupWise5.2J
・Micrografx Gurafx Suite バージョン:7(第二実習室、オープンコーナーのみ)
・SPSS
バージョン:9
・TypeQuick バージョン:2.0
・CANDY7
(第二実習室、オープンコーナーのみ)
・3D マイホームデザイナーPRO バージョン:2.0
(第二実習室、オープンコーナーのみ)
・PaintShopPro バージョン:6.0J
・Netscape Navigator バージョン:4.04
・Adobe Acrobat Reader3.0J
・F-secure4.03
・Canon LogAccount Client
1.2 スキャナの配備
これまでスキャナは、情報教育センターオープン利用コーナーに 10 台、自由利用室(大学本館・402 教室)に
10 台でしたが、第 1 実習室、第 2 実習室、第 3 実習室の各実習室の教師卓に 1 台づつ配備いたしました。
1.3 講師控え室・学生指導室設置
講師控え室を徳風館 4 階に設置いたしました。
講師控え室は、情報教育センター開室時間と同じ時間を開室時間とします。
(通常期は、平日:8:40∼17:40 土曜
日:8:40∼13:30 繁忙期は、平日:8:40∼19:00 土曜日:8:40∼13:30)但し、講師控え室は、事前連絡を頂いた場合は
午後 9:00 まで開室させていただきますが、施錠は、ご使用になられました先生でお願いいたします。
講師控え室には、パソコン 3 台とスキャナ 1 台のご用意をさせていただきました。
学生指導室は、徳風館 5 階に設置いたしました。
学生指導室にも 3 台のパソコンがあります。学生指導室は、普段は施錠してありますので、先生から使用の申し
2
出があった時に、鍵を開けますが、使用後も先生の方で、施錠をお願いします。学生は、情報教育センター開室
時間以降は、必ず、下校させることを原則といたします。
何か不都合が生じれば、その都度センターにご相談頂くこととします。
1.4 第 2 実習室の改善
第 2 実習室のモニタが、15 インチから 17 インチの CRT フラットモニタに変更になりました。また、各テーブ
ルの中央にお手本ディスプレイを設置いたしました。
1.5 センターHUB 更新
ネットワークの拡大と使用量の増大により、センター内ネットワークは相当にひっ迫してきています。現在、
センター内ネットワークの構成は、およそ図 1 のようになっています。ネットワーク回線にはすべて、10BaseT
と呼ばれる通信速度 10Mbps の回線を使用しています。学内 LAN もほぼ同様で、幹線には光ケーブルを使用し、
支線にはツイストペアケーブルを使用しており、通信速度は一部を除いては 10Mbps です(SS フォンを使用して
いる個所では、通信速度は 1Mbps です)
。
この通信速度は、マルチメディアやインターネット・イントラネットの利用といった最近のネットワーク使用
量の増大からすると、要求を満たすことができず、早急な向上が必要となっています。コンピュータネットワー
クにおける一般的な環境として、最近では 100Mbps が必須とされるようになってきています。一部には、さらに
その 10 倍の 1Gbps の回線も使用されつつあります。そこで当センターでは、その高速化を検討中ですが、近い将
来、その措置は避けられなくなると考えられます。
あわせて、センター内ネットワークを効率的に利用することも必要であり、これまでさまざまな工夫をしてき
4F,5Fロビー
図書館閲覧室等,小講堂
第1実習室
10Mbps
10Mbps
サーバ類
16p SWHUB
……
研究開発コーナー
8p SWHUB
24p SWHUB
8p SWHUB
24p SWHUB
第2実習室
10Mbps
24p SWHUB
事務コーナー
センター
HUB
16p SWHUB
割り当て端末
準備室
旧第2研究室
24p SWHUB
プリンター
講師控え室
(旧第1研究室)
第3実習室
24p SWHUB
10Mbps
学内LAN
体育研究室,清風館
南校地,幼稚園
24p SWHUB
SS
ネット
オープン利用コーナー
24p SWHUB
真宗文化研究所
学生指導室
(旧個人研究室)
24p SWHUB
ゼミコーナー
24p SWHUB
図 1 センター内ネットワーク構成の概要
ました。これまでは、一度に同一回線やサーバが集中的に使用されることを回避する措置を中心に効率的利用を
3
図ってきました。しかし、その措置もかなり限界に近づいています。今後の対応措置としては、抜本的には上記
のようなネットワーク速度の向上が必要となります。ただ、ネットワーク内通信の交通整理といった方法も、あ
る程度、ネットワークの効率的利用法として効果が期待できます。これは、ネットワーク上の無駄な通信を抑え、
全体としての通信量を減少させる効果が期待できるものです。その方法として、ネットワークの回線を分岐する
装置である HUB(図 1 参照)をスイッチング HUB にする方法があります。
センターではこれまで、このような個所の HUB にはシェアード HUB と称するタイプの HUB を使用してきま
した。シェアード HUB では、そこに接続されたパソコンからの通信が、その HUB を介して上位の HUB に到達
するだけでなく、他のパソコンにも到達します。これに対してスイッチング HUB では、交信する相手にだけ通信
が流れるように交通整理がされます。また通常、HUB 以下のパソコンになんらかの障害が発生した場合、ネット
ワーク全体に影響を及ぼす場合が多いのですが、スイッチング HUB を使用していると、影響をそのパソコンに限
定することが可能です。ネットワーク全体への悪影響の発生を避けるとともに、障害の発生個所を特定するのに
も効果的です。
そこで今回、幹線から支線への分岐に使用されている HUB を、全面的にスイッチング HUB に交換しました。
この HUB は現在、10Mbps で使用されていますが、センターHUB(図 1 参照)の準備ができれば、自動的に 100Mbps
で動作するタイプの 10/100Mbps 自動認識タイプのもので、将来のネットワーク速度向上に備えたものです。
では、なぜこれまでシェアード HUB にし、スイッチング HUB を使用しなかったのかですが、その理由はもっ
ぱら、つい最近までスイッチング HUB が大変高価であったということです。1 ポート(HUB への接続 1 回線)
あたりの単価が、シェアード HUB では数千円であったのに対して、スイッチング HUB では数万円でした。これ
が現在では、
シェアードHUBに近い価格のものも登場するようになりました。
スイッチングHUB では10/100Mbps
の自動認識がほとんどなので、両速度を混在して使用することも可能です。また、LAN への接続装置を標準搭載
したパソコンやプリンタでは、
ほとんどが 10/100Mbps 自動認識です。
研究室や事務室で HUB を入れられる場合、
これからはスイッチング HUB を採用されるとよいと思います。研究室や事務室内では 100Mbps、学内 LAN(セ
ンターへの接続など)では 10Mbps として使用できます。
2 センターホームページの改定
情報教育センターのページが見やすくリニューアルいたしました。
お知らせのページも見やすくなり、センターからのお知らせが一目でわかるようになりました。また、情報
教育センター内のパソコンで、
InternetExplore を開くと、
お知らせのページが出てくるようになっていますので、
お知らせしたいことが利用者に早く伝わるようになりました。
4
3 インターネット接続の改善
より快適で安定した利用環境を目指して、通信回線の高速化とプロキシの変更を実施しました。
3.1 接続回線の高速化
今まで、インターネット接続に SINET(回線速度 128Kbps)と OCN(回線速度 128Kbps)の 2 回線を使用していま
した。このうち OCN の回線を WCN に変更し、回線速度を 1.5Mbps に変更しました。これによって、学外への
Web のアクセスがかなりスムーズに利用できるようになりました。
(SINET は学術情報センターが運用していま
す。WCN は大阪メディアポートが提供しているインターネット接続サービスです。
)
3.2 プロキシサーバの変更
今までプロキシサーバで、学外の学術系の Web アクセスを SINET 経由、それ以外は OCN 経由というように
振り分けをしていました。このプロキシサーバによる自動振り分けを取止め、学外への Web アクセスについて
は、WCN のみを使うように設定を変更しました。同時に、プロキシサーバを安定運用するために OS を
WindowsNT から Linux(UNIX)に変更しました。
Web ブラウザでプロキシサーバを使うには、今までどおりプロキシ設定の HTTP のサーバ欄に
「proxy.koka.ac.jp」
、ポート欄に「7880」と設定してください。
インターネット
SINET
WCN
1.5Mbps
128Kbps
socks
proxy
ポート 7880
学内のパソコンからインターネットへのアクセス
4 サーバシステムの強化
4.1 バックアップシステムの整備
これまでサーバ sumire についてのみバックアップ体制をとっていましたが、今年度は新たに sakura(ファイル
サーバ)
、gw(GroupWise サーバ)の 2 つのサーバを対象にバックアップシステムを整備し更に sumire(PDC サー
バ)のバックアップを強化しました。各サーバごとの詳細は次のとおりです。
5
(1)sakura と sumire
バックアップのために、8 連装 DDS4DAT ドライブ、ArcServeIT というソフトを導入しました。また、これらの
システムを用いて実際のバックアップは図 4.1 のように行っています。
SAKURA
DAT ドライブ
DDS4/8 チェンジャー
SUMIRE
SCSI 接続
ARCServeIT6.61
Advanced Edition
ARCServeIT
Client Agent
(DATA)
Ethernet
図 4.1 sakura と sumire のバックアップ
(2)gw
6 連装 DDS3DAT ドライブ、ARCServeIT というソフトを導入し図 4.2 のようにバックアップを行っています。
GW
DAT ドライブ
DDS3/6 チェンジャー
SCSI 接続
ARCServeIT6.6
for NetWare
図 4.2 GroupWise のバックアップ
4.2 GroupWiseサーバのハードディスクの増強
gw(GroupWiseサーバ)のハードディスクを増設(24GB)しました。また、データ保存の信頼性を向上させ
るためにRAIDコントローラを導入しRAID5の構成で、データの安全性を確保しました。
4.3 Webサーバのハードディスクの増設
exp002(Web サーバ)に 4MB ハードディスクを増設しました。
6
4.4 バックアップドメインコントローラの設置
WindowsNT によるネットワークでは、ドメイン内の資源を管理するために、プライマリドメインコントローラ
(PDC)と呼ばれるサーバが必要です。また、PDC に障害が発生した場合のバックアップとしてバックアップド
メインコントローラ(BDC)と呼ばれるサーバを設置しておくことが望ましいとされて。昨年度までは、センタ
ーには ECIS2 のドメインがあり、PDC は sumire でした。本年度はさらに ECIS2 ドメインの BDC として momo(機
種 SV98model1A2 NEC 製)を設置しました。
4.5 FAX、プリンタサーバの設置
STARFAX99 を使用して FAX 送信サービスを提供するサーバとして、またセンター内のプリンタへの印刷キュ
ーを提供するプリンタサーバとして、新たに momo を設置しました。これは ECIS2 ドメインの BDC の同じコン
ピュータです。
4.6 電源システムの強化
停電や瞬電がおきた時に、瞬時にバッテリーに切り替えてコンピューターに電気を供給する装置を、無停電電
源装置(UPS:Uninterrupted Power Supply)といいます。今年度いくつかのサーバで新たに UPS を導入しました。
UPS を導入したサーバおよび UPS の機種は次のとおりです。
サーバ
UPS 機種
momo
APC Smart-UPS1000
yuri
APC Smart-UPS1000
gw
APC Smart-UPS SU2200J
rose
APC Smart-UPS1000
4.7 メールサーバの移行
メールサーバを旧 up001 から新 up001(現在の up001)へ移行しました。これは 2000 年対応していないサーバ
を廃棄し、新サーバに移行しましたが、サーバ名を変更せず利用者の混乱を防ぐという理由から同じ名称にしま
した。
4.8 アプリケーションサーバの移行
SPSS のインストールサーバを移行しました。当初 SPSS は ECIS2 ドメインの PDC である sumire にインストー
ルしていました。しかし、PDC は PDC としてのみ作動させることが望ましいという理由で、インストール先を
yuri に変更しました。yuri には SPSS 以外のネットワークソフトとしては F-Secure がインストールされています。
他のネットワークソフトは sakura にインストールされているのですが、ネットワークの負荷分散を考慮して yuri
にしたものです。しかし、SPSS のレスポンスが悪いこともあって、現在さらに別のサーバへの移行を計画中です。
4.9 いくつかのサーバの運用停止
今年度、
svh98、
ews002、
旧 up001 の各サーバを廃止しました。
また、
プロキシーサーバとして利用していた ews004
の運用を停止しました。
7
4.10 サーバの全体構成
以上、今年度サーバ構成がかなり変更されましたので、次の表に 99 年 3 月現在のサーバ構成をまとめておきま
す。
サーバ名(ホスト名)
機種
OS
主な用途
sakura
DELLPowerEdge6300
WindowsNT4.0serverSP5
ファイルサーバ
sumire
NEC MateServerNX SV26D
WindowsNT4.0serverSP5
PDC
momo
NEC SV98model 1A2
WindowsNT4.0serverSP5
PDC
yuri
NEC SV98model 2
WindowsNT4.0serverSP5
アプリケーションサーバ
exp001
NEC Express5800/140
WindowsNT4.0serverSP3
予約割り当て端末
exp002
NEC Express5800/120pro
WindowsNT4.0serverSP3
Web サーバ
exp003
NEC Express5800/110pro
WindowsNT4.0serverSP3
Proxy・RADIUS サーバ
ge
NEC Express5800/120pro
NetWare
メールサーバ
rose
DELLPowerEgge1300
WindowsNT4.0serverSP5
Web サーバ
4.11 2000年問題への対応
2000 年問題に対応するため、以下の対策を講じました。
(1)ews002 の運用停止及び up001 のサービス移行と運用停止
すでに、触れたように ews002 を運用停止し、up001 の機能を他のサーバへ移行しました。
(2)WindowsNT の 2000 年対応措置
現在センターで供用中のパソコンの OS は、予約・割当端末を除いてすべてが Windows NT ですが、 Microsoft か
ら提供されるプログラムにより 2000 年対応を実施しています。
(3)端末予約システムの日付表示の修正
端末予約システムの、予約日、予約番号が正しく表示されるように修正しました。
8
システム開発
1 プリント出力課金システム
平成 11 年度より、利用者がセンター内のプリンタを使用して印刷をする場合、利用者ごとに印刷枚数が記録さ
れるようになりました。これにもとづいて、一定の枚数を超えた使用に対しては、課金をしています。制限枚数
や料金等については、最新の「情報教育センター案内」をご覧ください。
この「プリント課金システム」は、利用者による印刷要求の記録を行って、使用枚数をカウントするシステム
です。あわせて、課金のための集計、利用者による使用状況の検索などを行うことができます。このシステムは、
Canon 社製のプリンタ使用状況記録ソフト Netlog を基本に、集計および利用者による検索等の機能を当センター
で開発・付加したものです。管理者による集計とその表示、利用者による検索などの機能はイントラネットシス
テムとして開発されており、インターネットエクスプローラ(略称 IE)などのブラウザソフトによって利用する
ことができます。ここでは,システムの仕組みと利用者によるプリント使用状況の検索法などについて紹介しま
す。
1.1 システムの仕組み
システムの構成は図 1.1 のようになっています。利用者が使用するパソコンには Netlog クライアントソフトが
プリンタ
プリンタ
Netlogクライアント
パソコン
プリント
パソコン
Netlogサーバ
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
・・・・
ブラウザ画面
サーバ
利用記録
ログ保管用ファイル
集計
サーバ
Webサーバ
Accessデータベース
図1.1 プリント課金システムの構成
用意されています。ここでプリント要求が行われると、プリンタへの出力と同時に、Netlog サーバへその情報が
送られ、サーバ上のログ保管用ファイルに記録されます。この記録は毎日、集計・整理されて Web サーバ内のデ
ータベース(Access データベース)に送られます。このデータベースは Web との連携システムにより、Web ブラ
ウザを使って検索・表示ができるようになっています。利用者はネットワーク(学内 LAN)上のパソコンから、
9
Web ブラウザを使ってこれにアクセスし、検索を行います。
1.2 検索・表示機能
検索・表示機能には、管理者用と利用者用が用意されています。その機能と使用法はそれぞれ次のとおりです。
(1) 管理者用機能
管理者用機能としては、プリント課金業務の管理上必要な次のような情報の検索機能が用意されています。な
お、管理者用機能の利用には、その利用資格を確認するための ID とパスワードが必要で、一般のユーザには利用
できません。
・全ユーザの利用状況
個々のユーザの利用状況を調査する際に利用します。
・カラープリントの利用状況
カラープリントは原則としてすべてが課金の対象となっているため、その利用状況を調査する際に使用します。
・モノクロプリント 200 枚超過利用の状況
現在、モノクロプリントについては 200 枚以上が課金の対象となっています。これに該当する利用を抽出する
際に使用します。
(2) 利用者用機能
利用者自らが自己のプリント利用状況を検索するための機能です。現在の利用状況をモノクロプリントとカラ
ープリントに分けて合計枚数が表示されます。さらに利用ごとの明細を表示することができます。この機能の使
用法は次のとおりです。
① 情報教育センターのページを開く
図 1.2 のように、この中に「プリント使用量」のボタンとメニューがあります。
図1.2 情報教育センターのページ
② どちらでもよいので、これをクリックする。
ユーザ名とパスワードを要求する画面(ダイアログボックス)が表示されます。
10
③ ユーザ名とパスワード入を力します。
このユーザ名とパスワードはセンター内でパソコンを利用するときのもの(ログオンするときのもの)です。
これで、図 1.3 のように,現在の使用合計(ページ数)が表示されます。さらに、利用明細を表示したいときは
⑤へ進みます。
⑤ 図 1.3 左下の「利用明細」の個所をクリックする。
これで、利用ごとの明細が表示されます。
図1.3 ユーザ用プリント利用状況の表示画面
11
利 用 状 況
1 授業での利用
平成 11 年度の授業でのセンターの利用状況は下表の通りです。開講数と受講者数は通年に換算して表示し、授
業の一部だけ実習室を利用する科目は表から除外してあります。
学校
学科・専攻
科目
開講数
受講者数
短期大学
生活情報
文書処理演習
2.5
75.5
情報処理演習
5
151
情報処理応用演習
6
207
プログラミング演習Ⅰ
5
151
プログラミング演習Ⅱ
6
175
8
382
栄養・食生活・生活デザイン・ 情報処理演習*
生活文化
生活文化・生活情報
経営情報論
2
113
生活デザイン
コンピュータグラフィックス演習
1
32
リビングデザイン演習
1
35.5
インテリアデザイン演習
0.5
22.5
小計
大学
1344.5
英文・日文・人間関係
情報処理論 a∼f
6
277
英文・日文
英文ワープロ
4
88
人間関係
社会情報の処理
2
31
12
396
小計
合計
1740.5
*大学コンソーシアム京都単位互換学生含む
**実習室を利用する講座のみの集計
2 一般利用
下表は、端末割当システムを通してセンター実習室の端末割当を受けた利用者の月別推移を表しています。宿題
などの自習を目的にセンターを利用した学生のみなさんののべ人数に相当するものです。
4
5
6
7
10
11
12
1
計
2362
2944
4054
1844
3338
2989
2798
2652
22981
第 1 実習室
2
111
89
73
29
5
4
123
436
第 2 実習室
52
2
60
86
45
60
22
214
541
13
4
7
45
69
3425
3058
2831
3034
24027
オープン利用コーナー
第 3 実習室
合計
2416
3057
4203
2003
12
実際には、端末割当システムを使わずに手動で端末割当をしていた時期もあり、実数はさらに大きくなります
(昨年度の状況と大きく異なってみえるのはそのためです)
。
また、8 月、9 月、2 月、3 月は、端末割り当てせずに自由利用といたしましたので実数は分かりませんので、
掲載いたしませんでした。
99 年度は 98 年度より利用者延べ人数が大幅に増加いたしました。
3 資格関係での利用
日本語ワープロ検定試験の準備講座のために、次のように利用されています。
前期
実施時間帯
回数
後期
参加者数(延べ)
回数
参加者数(延べ)
授業時間帯内
32
288
63
380
昼休み
24
128
16
187
合計
86
416
79
567
4 ホームページアクセス件数
下図は http アクセス数を表したものです。光華のホームページにどのくらいアクセスがあるかがわかります。
http アクセス数
30000
25000
20000
15000
10000
5000
0
4月
6月
8月
10月 12月
2月
5 学内サポート
平成 10 年度より、ユーザの障害時の対応をサポートする目的で、学内サポート(ヘルプデスク)のサービスを
開始しました。
学内サポートの基本は、メール、電話による対応です。
ここで改めて、学内サポートの目的・サポート範囲などを記しておきます。
(1) 目的
各部署でのエンドユーザコンピューティング(自部署の業務に必要なコンピュータの操作は自部署で行う)の
向上のために、トラブル時の対応をサポートします。
13
(2) サポートの範囲
1. ハードウェアの設定時のアドバイス
LAN への接続、プリンタの接続、各種周辺機器の増設の手順のアドバイス
2. ハードウェアの障害復旧のアドバイス
障害の原因の特定、必要な対策のアドバイス(メーカへの連絡の必要性など)
3. ソフトウェアのインストール時のアドバイス
インストールの方法、必要な初期設定の方法のアドバイス
4. ソフトウェアのトラブル時のアドバイス
トラブルの原因の特定、必要な対策のアドバイス
5. 原因不明のトラブル時のアドバイス
トラブルの原因の特定、必要な対策のアドバイス
(3) サポート依頼の方法
情報教育センターへ電話(574)
、あるいはメール(GroupWise のアドレスは“helpdesk”
)してください。その
際、どのようなハードウェアを設定したいのか、どのようなソフトウェアをインストールしたいのか、あるい
は、どのようなトラブルが発生したのか、などを詳細に報告してください。
(4) サポートの方法
・基本的に、電話、メールで対応可能な場合は電話、メールにて対応
・直接現場に行かざるを得ない時は、現場に行って対応。
(5) 留意点
・学内サポートは新年度からはじめて実施します。サポートの経験を積む中で、より合理的なサポートの方法
(Web を利用した FAQ の提供など)を考えていきたいと思っています。
・このサービスは、基本的にトラブル時のヘルプを目的としたものです。各種アプリケーションソフトの操作
方法、各業務へのコンピュータの適用方法などのご相談はご遠慮ください。
(このような場合は学内講習会に
ご参加ください。
)
・このサポートは、標準的なハードウェアと標準的なソフトウェアを標準的に利用している場合(情報教育セ
ンター実習室を参照)を基本的に想定しています。特殊なハードウェア、特殊なソフトウェア、特殊な用途
の場合、基本的に対応しかねます。あらかじめご了承ください。
・このサポートは、なるべく多くのユーザの方に公平に利用していただきたいと考えています。積極的に“ゆ
ずりあいの精神”を発揮していただくようお願いします。
・場合によっては、他の業務で忙しい、あるいは、相談が込み合うことなどが予想されます。したがって、時
にはお待たせすることがあるかもしれません。あらかじめご了承ください。
14
1999 年度行事関係
1 行事関係
1.1 資格関係
日本語ワープロ技能検定試験
本学では 1987 年度より、日本商工会議所が主催している日本語ワープロ技能検定試験を実施しております。
1999 年度の実施日は次のとおりでした。
試験種別
2級
試験日
1999 年 5 月 15 日
受験者数
合格者数
合格率
22 人
1人
4.5%
3級
1999 年 7 月 4 日
86 人
44 人
51.1%
2級
1999 年 10 月 2 日
28 人
4人
14.2%
3級
1999 年 12 月 12 日
139 人
81 人
58.2%
ビジネスコンピューティング検定試験
本学では、日本商工会議所が主催しているビジネスコンピューティング検定試験を実施しております。1999 年
度の実施日は次のとおりでした。
試験種別
試験日
受験者数
合格者数
合格率
3級
1999 年 9 月 4 日
13 人
7人
53.8%
3級
2000 年 2 月 20 日
34 人
3人
8.82%
2級
2000 年 2 月 20 日
4人
0人
0%
1.2 日商日本語ワープロ技能検定試験受験準備講座
講座の内容
本学で行われる日本商工会議所主催の 3 級ワープロ検定技能試験を受験する学生を対象にワープロ検定試験準
備講座を開催しています。その内容は次のように、講義、実技指導、模擬テスト、練習日および筆記対策で構成
されています。
(1) 講義
受験に必要な技能や実践的な高速入力技法の指導を、講義形式でおこなう。
(2) 実技指導
ビジネス文書を中心に実践的な入力技法の指導を小人数個別指導でおこなう。
(3) 模擬テスト
実際の検定試験形式で、実技科目の模擬テストをおこない、採点後コメントを付けて返却する。受講生各自が
実力を試すのに光華が有り、コメントが励みとなる。
(4) 練習日
一般文書(字数 400 または 600)とビジネス文書の入力速度の向上を目的とし、自主的に練習をおこなう。
(5) 筆記対策講座
過去の検定を例に、筆記試験に対する学習ポイントを講義する。
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実施状況
準備講座の実施期間と受講者数は次のとおりです。
期
間
受講者
5 月 12 日∼6 月 30 日
54 名
10月1日∼12月12日
95名
1.3 公開講習会
情報教育センターと短期大学生活情報専攻の共催による「光華女子大学・短期大学公開講習会」を 99 年度も例
年どおり7月 29 日(木)と 30 日(金)の 2 日間にわたって実施しました。6 回目を迎えた公開講習会のテーマは 98
年度と同じ「インターネット入門」で開催いたしました。講習会は初心者を対象に、インターネットに関する知
識,閲覧ソフトの使い方、インターネットによる情報検索の仕方などについて講習しました。200 名を超す応募者
の中から,抽選で、各日共 30 名づつの受講がありました。
講習会終了後に実施したアンケートによると、全員が講習内容や進め方について良い印象を持っていただいた
ようです。本公開講習会が、本学の情報教育に関する取り組みと社会へ貢献を広くアピールするよい機会となっ
たことと思います。
1.4 1999 年度情報教育センター学内講習会
例年どおり、学内講習会を開きました。内容等の概要は下記のとおりでした。
時間:16 時 10 分より 17 時 40 分
場所:情報教育センター
申し込み先:情報教育センター
<前期>
(1) 電子メールの利用
サブタイトル:学内から、自宅からの利用
内容:メールの受信、送信
パスワードに関して(変更、忘れてしまったら)
メールのメンテナンス(保存、フォルダの変更)
メールの転送、複数の人に送る、アドレス帖の作成と利用
学内からインターネットへメールを出すとき
学外からの利用(WWWへアクセスできることを前提として)
日時:5 月 20 日(木)
対象:学生・教職員
受講者数:6 名
(2) 電子メールの利用
サブタイトル:学内から、自宅からの利用
内容:メールの受信、送信
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パスワードに関して(変更、忘れてしまったら)
メールのメンテナンス(保存、フォルダの変更)
メールの転送、複数の人に送る、アドレス帖の作成と利用
学内からインターネットへメールを出すとき
学外からの利用(WWWへアクセスできることを前提として)
日時:5 月 21 日(金)
対象:学生・教職員
受講者数:7 名
(3) インターネットWWWの利用
サブタイトル:情報検索と情報の活用
内容:サーチエンジンの使い方
メニュー(カテゴリー)による検索
キーワードによる検索
Book Mark の使い方、整理法(学内では使わない)
ファイルの保存(学内では使わない)
日時:5 月 28 日(金)
対象:学生・教職員
受講者数:12 名
(4) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接続方法
センターに直接接続する場合
インターネットプロバイダーを利用する場合
日時:5 月 27 日(木)
対象:学生・教職員
(5) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接続方法
センターに直接接続する場合
インターネットプロバイダーを利用する場合
日時:6 月 4 日(金)
対象:学生・教職員
(6) ホームページの作成(初級)
サブタイトル:WWW のホームページの作成
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホームページを作成
日時:6 月 14 日(月)
対象:教職員
受講者数:38 名
(7) ホームページの作成(中級)
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サブタイトル:WWW のホームページの作成
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホームページを作成
日時:6 月 28 日(月)
対象:教職員(初級と共に受講してください。
)
受講者数:39 名
(8)パソコン管理法
サブタイトル:コンピュータのメンテナンスと個人環境の設定
内容:Windows95/98/NT とは
システムツールの使い方(Scandisk, De-frag, etc)
個人環境の設定(複数ユーザーのデスクトップ画面の個人環境)
コントロールパネルで設定できること(マウスの反応速度の変更など)
ファイル、ディレクトリー管理
コンピュータウィルス管理
日時:6 月 10 日(木)
対象:学生
受講者数:1 名
(9) パソコン管理法
サブタイトル:コンピュータのメンテナンスと個人環境の設定
内容:Windows95/98/NT とは
システムツールの使い方(Scandisk, デフラグなど)
個人環境の設定(複数ユーザーの時のデスクトップ画面の個人環境)
コントロールパネルで設定できること(マウスの反応速度の変更など)
ファイル、ディレクトリー管理
コンピュータウィルス管理
日時:6 月 17 日(木)
対象:教職員
受講者数:14 名
(10) ACCEES の基礎から応用まで
サブタイトル:パソコン用データベース・ソフトの使い方
内容:データベースソフトと表計算ソフトとの違い
「桐」などの他のソフトから移行するには(データコンバージョン)
「桐」と ACCESS との違い
2000 年問題への対応
ACCESS の使い方
日時:6 月 24 日(木)
対象:教職員
受講者数:13 名
(11) ヘルプデスク・サービス
サブタイトル:コンピュータ利用上(授業関係以外のことで)色々と困った時
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内容:センターに助けを求める前に行っておいて欲しいこと
このサービスの受け方
過去の実例
FAQ 公開 Web の使い方
サービスの範囲
日時:7月1日(木)
対象:教職員
受講者数:8 名
(12) Excel の基礎
サブタイトル:表計算ソフト Excel の簡単な使い方
内容:初心者を対象に Excel の使い方を講習
日時:7 月 8 日(木)
対象:教職員
受講者数:9 名
(13) Excel の実務への応用
サブタイトル: 表計算ソフトを使って実務計算の実例
内容:中級者を対象に Excel を使って実務への応用を講習、2000 年問題への対応。
日時:7 月 15 日(木)
対象:教職員
受講者数:11 名
<後期>
(1) ヘルプデスク・サービス
サブタイトル:コンピュータ利用上(授業関係以外のことで)色々と困った時
内容:センターに助けを求める前に行っておいて欲しいこと
このサービスの受け方
過去の実例
FAQ公開WeBの使い方
サービスの範囲
日時:11 月 19 日
対象:教職員
受講者数:6 名
(2) 電子メールの利用
サブタイトル:学内から、自宅からの利用
内容:メールの受信、送信
パスワードに関して(変更、忘れてしまったら)
メールのメンテナンス(保存、フォルダの変更)
メールの転送、複数の人に送る、アドレス帖の作成と利用
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学内からインターネットへメールを出すとき
学外からの利用(WWWへアクセスできることを前提として)
日時:11 月 22 日
対象:学生・教職員
受講者数:16 名
(3) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:ppp接続によるWWWの利用
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接続方法
センターに直接接続する場合
インターネットプロバイダーを利用する場合
日時:11 月 26 日
対象:学生、教職員
受講者数:5 名
(4) インターネットWWWの利用
サブタイトル:情報検索と情報の活用
内容:サーチエンジンの使い方
メニュー(カテゴリー)による検索
キーワードによる検索
Book Mark の使い方、整理法(学内では使わない)
ファイルの保存(学内では使わない)
日時:12 月 9 日
対象:学生・教職員
受講者数:3 名
(5) PowerPointの使い方
サブタイトル:パソコンでプレゼンテーション
内容:PowerPoint97 の使い方の初歩
インスタントプレゼンテーションの紹介
テキストボックスで文書の貼り付け
Word97 で作成した文書を貼り付け
Excel などの表、図の貼り付け
背景の選択、オブジェクトの効果(アニメーションなど)
日時:12 月 17 日
対象:教職員
受講者数:7 名
(6) パソコン管理法
サブタイトル:コンピュータのメンテナンスと個人環境の設定
内容:Windows95/98/NT とは
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システムツールの使い方(Scandisk, デフラグなど)
個人環境の設定(複数ユーザーの時のデスクトップ画面の個人環境)
コントロールパネルで設定できること(マウスの反応速度の変更など)
ファイル、ディレクトリー管理
コンピュータウィルス管理
日時:1 月 20 日
対象:教職員
受講者数:2 名
(7) Excelの基礎
サブタイトル:表計算ソフト Excel の簡単な使い方
内容:初心者を対象にExcelの使い方を講習
日時:1月 21 日
対象:教職員
受講者数:7 名
(8) Excelの実務への応用
サブタイトル: 表計算ソフトを使って実務計算の実例
内容:中級者を対象にExcelを使って実務への応用を講習、2000年問題への対応。
日時:1月 27 日
対象:教職員
受講者数:6 名
(9) 学術情報センター、国立大学大型計算機センターでのデータベース検索
国立大学大型計算機センターでのデータベース検索
学術情報センターでの情報検索(NACSIS-IR,WebCat)
内容:NACSIS に Web からアクセスして論文等の文献を検索
学術文献の所蔵図書館の検索
Internet Virtual Library
日時:2 月 1 日
対象:教職員
受講者数:4 名
(10) ホームページの作成(初・中級級)
サブタイトル:WWWのホームページの作成
内容:Microsoft Front Page Editor を使ってホームページを作成
日時:2月 23 日
対象:教職員
受講者数:19 名
1.5 オープンキャンパス
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オープンキャンパスは主に受験生を対象として、本学の教育、施設等を実地に知っていただくために、キャン
パス見学会として実施されているものです。当センターでは毎年、短期大学(平成 12 年度からは「光華女子大学
短期大学部」
)生活情報専攻と共同で見学施設としてのご案内をして参りました。今年度も同様に実施し、センタ
ーとしては情報教育関係施設の案内を、生活情報専攻では専攻の教育および学生生活の案内いたしました。ここ
では、その実施内容と結果についてご報告します。
<開催日>
平成 11 年 8 月 2,3 日
平成 11 年 9 月 11 日
平成 11 年 10 月 9 日
<使用施設>
情報教育センター
<対象者>
高校生を中心とした本学入学試験受験対象者およびその関係者(保護者等)
<見学者数>
平成 11 年 8 月 2、3 日
約 360 名
平成 11 年 9 月
約 80 名
平成 11 年 10 月
約 80 名
<センター施設案内の内容>
センターの施設について、
「マルチメディアとインターネット」をテーマとして、体験的にコンピュータの面白
さ、コンピュータ学習の必要性と有為性をご紹介し、あわせて本学設備の優秀さをアピールしました。そこで次
のような種々のイベント企画・実施しました。その主なものの実施内容は(2)以降に説明するとおりです。
(1) 企画・実施したイベント
・写真シール(プリクラ)作成
・インターネット/マルチメディア体験
・TV 電話体験コーナー
・らくがきコーナー
・FAX サービスコーナー
・デジタルカメラ撮影コーナー
・ECIS イベントめぐり
・コンピュータ実習体験コーナー
・インターネットカラオケ体験コーナー
(2) 写真シール(プリクラ)作成
光華ロゴ入りのオープンキャンパス参加
記念オリジナル写真シール(プリクラ)を作
成しました。例年、人気のイベントです。パ
ソコンと CCD カメラを使って、街角のプリ
図 1.5.1 インターネット/マルチメディアのメニュー
クラコーナーの雰囲気で作ることもできます
が、あらかじめデジタルカメラで撮影した写真を使ったり、撮影後にさまざまな加工を加えたり、パソコンなら
ではの機能を利用することができます。印刷にはカラープリンターを使用します。コンピュータ画像処理の分か
22
KOKA2000 新着情報
り易いデモンストレーションでもあ
ります。パソコンでできるところに驚
トップメニュー
かれるようです。
ECIS イベント案内
(3) インターネット/マルチメディア
体験
手軽にインターネットとマルチメ
インターネット体験
ディアの世界を8@[体験をしてもらう
コーナーです。図 1.5.1 のようなメニ
ューを用意し、マウスでクリックする
ジュークボックス
ことによってそれぞれの世界を体験
できるようにしました。その構成は図
会場カメラ中継
1.5.2 のとおりです。メニューに用意
した主なものとその内容は次のとお
りです。
・KOKA2000 新着情報
2000 年度の大学・短期大学の改革
案内です。図 1.5.3 のような案内用ホ
クイズ/ ゲーム
ームページが開き、2000 年度入試に
向けてのトピックスを見ることがで
きます。
・ECIS イベント案内
当センターでオープンキャンパス
生活情報専攻案内
期間中に行っているイベントとその
開催場所について案内するホームペ
ージです。図 1.5.4 がそのページで、
イベントのメニューをクリックする
とその開催場所が地図上に表示され
図 1.5.2 インターネット/マルチメディアコーナーイベント構成
ます。
・インターネット体験
手軽にインターネットの体験をしていただけるよう、
図1.5.5 のようなオープンキャンパス向けホームページ
を用意しました。ここには、音楽、映画、テレビ、スポ
ーツ、グルメなどジャンル別に興味を引きそうなページ
のリストを用意しました。
・ジュークボックス
RealJukebox というソフトを使用し、ネットワーク
上の各パソコンからジュークボックス風に音楽を聞く
ことができるものです。最新の音声圧縮技術が使用され
ており、マルチメディアの世界を十分に体験することが
できます。
図 1.5.3 2000 年度改革案内のページ
・クイズ/ゲーム
23
コンピュータによるクイズ/ゲームを用意し、楽しみながらコンピュータの可能性の1つを知ってもらおうとい
うものです。その一部はプログラミングの授業での作品です。また、コンピュータの使用に欠かせないタイピン
グの練習をゲーム感覚で楽しく学べるソフトも紹介
しました。
・会場カメラ中継
オープンキャンパス会場からいくつかの代表的な
スポットを選び、ネットワークを通して生中継する
コーナーです。図 1.5.6 のようにホームページの形で
見ることができます。このシステムには CCD カメラ
とノートパソコンを使い、カメラの設置場所から学
内 LAN を通じて 30 秒間隔で送信される映像を画面
に表示するようにしました。この映像はホームペー
ジを見る間隔で、学内 LAN 上のどのコンピュータか
図 1.5.4 会場案内のページ
らでも閲覧できるものです。
・生活情報専攻案内
生活情報専攻で今回のオープンキャンパスを期に全面的にリニューアル・充実された専攻案内のホームページ
へのリンクです。
(4) TV 電話体験コーナー
インターネットを使ったテレビ電話の体験をして
いただくコーナーです。2 台のパソコンをネットワー
クで結び、マイクロソフト社の Netmeeting と呼ば
れるソフトを使用して行いました。映像はパソコン
に取り付けた CCD カメラで撮影しています。今回は
より高品質の TV 電話を実現しようということで、
100Mbps の回線を 2 台のコンピュータ間に引き、こ
れで実施してみました。これまではセンター内の通
図 1.5.5 インターネット体験用ページ
常のネットワーク回線を使用していたため通信速度
は 10Mbps で、さらに共有ということもあり、品質
に問題がありました。今回は映像の円滑な動きやク
リアな音声など、大きな品質改善が実現されました。
(5) らくがきコーナー
らくがきコーナーとは、ソフトボードと呼ばれる
電子センサーの付いた特殊なホワイトボードに自由
に落書きをしてもらい、これと見学者の写真やメッ
セージを合成して、そのカラープリントを差し上げ
るコーナーです。自分が書いたらくがきや写真がコ
ンピュータに取り込まれる、ワープロで書いた文字
を含めて 1 つの画面上に表示される、レーザプリン
タによって美しいプリントに仕上がるということで、
相当に人気のコーナーです。
(6) FAX サービスコーナー
図 1.5.6 会場カメラ中継のページ
24
デジタルカメラで撮影した写真入のメッセージを、見学者が希望する先に FAX 送信するサービスです。コンピ
ュータで FAX が送信できることや、そこに写真を入れることができる点に関心がもたれるようです。
(7) コンピュータ実習体験コーナー
本学で実際に授業で使用しているソフトの中から、代表的ですぐに体験していただけそうなものを用意しまし
た。そのソフトのアイコンを画面上に用意し、簡単に起動して試していただけるようにしました。用意したソフ
トは、Word、Excel、TypeQuick(タイピング練習)
、3-D マイホーム、PaintShopPro、インターネットエクス
プローラ(IE)などです。
生活情報専攻での企画
生活情報専攻では、専攻における教育の趣旨と内容を中心にコンピュータプレゼンテーションによる紹介をさ
れ、その教育内容を体験できる次のようなイベントを実施されました。
企画・実施したイベント
・ミニ演習
・携帯着メロコーナー
・専攻案内/資料コーナー
(1) ミニ演習
マルチメディアによるポストカード作りということで、写真入のポストカード作りが実習授業形式で行われま
した。デジタル写真の撮影、画像の加工、画像入り文書の作成、カラー印刷といった体験が行える内容となって
います。
(2) 携帯着メロコーナー
携帯電話で着信時に鳴らされるメロディーを着メロと呼ぶそうです。最近では高校生でも携帯電話を所持して
いることが多くなり、着メロは人気とのことです。このコーナーでは、着メロ入力用のデータ提供が行われまし
た。
(3) 専攻案内/資料コーナー
生活情報専攻の教育の趣旨や学生生活についての紹介をされたコーナーです。とくにその専門らしく、情報機
器を使ってのプレゼンテーションやホームページを利用した紹介が行われました。
1.6 保護者懇談会
平成 11 年 6 月 6 日(日)に、本学を会場とした保護者懇談会が開催されました。情報教育センターでは、見学
施設として保護者にセンターを開放し、パソコンの操作や実習室の雰囲気を体験していただきました。対応には
センター職員と所員が全員で対応しました。
徳風館 5 階の第 3 実習室では、40 台のパソコンを起動し、自由に利用していただけるように準備しました。
徳風館 4 階のオープン利用コーナーでは、次の機能を中心にしたパソコンを 4 種類用意しました。
1.インターネットのネットサーフィン
2.キーボード練習ソフト「Type Quick」
3.新入生研修の写真の閲覧
4.センターサービスソフト
また、授業風景を撮影したビデオを上映しました。
見学者の数は 65 名ほどで、約 75%が実際にパソコンの操作を体験されました。授業の雰囲気やセンターのサー
ビス体制を知っていただく良い機会になりました。
25
1.7 ふかみぐさカルチャー教室
ふかみぐさカルチャー教室は 1997 年度より始まりましたが、1999 年度も同窓会の要望を受けて実施しました。
今年度は前年度受講者の要望を受け、各回時間を 2 時間に増やしました。また、
「応用」については各アプリケー
ションソフトごとに独立させました。各講習とも皆さん大変熱心に受講されました。
コンピュータの基礎
受講者 18 名
1 回 10 月 7 日
(木)概論と基本操作(講師:山本嘉一郎)
2 回 10 月 14 日
(木)ワープロ基礎(1)
(講師:水鳥正二郎)
3 回 10 月 21 日
(木)インターネット入門(講師:森際孝司)
4 回 10 月 28 日
(木)ワープロ基礎(2)
(講師:水鳥正二郎)
インターネットの活用
受講者 16 名
1 回 11 月 4 日
(木)ナビゲーションの実践的操作(1)
(講師:森際孝司)
2 回 11 月 11 日
(木)ナビゲーションの実践的操作(2)
、電子メール(講師:辻野孝)
ワープロの活用
受講者 17 名
1 回 11 月 18 日
(木)チラシ作り(1)
(講師:棚橋菊夫)
2 回 11 月 25 日
(木)チラシ作り(2)
(講師:西迫成一郎)
表計算の基礎と活用
受講者 15 名
1 回 12 月 9 日
(木)1 個の表を作る、グラフ(講師:相場浩和)
2 回 12 月 16 日
(木)家計簿作り(講師:荒木実)
2 研究活動
1999 年度のセンター所員による研究報告は次のとおりです。
(1) 相場浩和・森際孝司・土居淳子・辻野孝・棚橋菊夫・山本嘉一郎
「短期大学における情報処理教育(その 1)―コンピュータリテラシー教育の社会的背景―」
光華女子短期大学紀要,37 集(1999),pp.109 – 132
要旨:短期大学におけるコンピュータリテラシー教育は、現在、情報化社会の急激な進展、初等・中等教育への
情報教育の導入によって大きな転換期を迎えている。新しいリテラシー技術の開発による新しいリテラシー教育
においては、その社会的背景が内容を決定する規定的要因の 1 つにならざるを得ない。そこで、本論文では、情
報処理教育の社会的背景としての情報化社会の現状をいくつかの指標をもとに考察する。
(2) 土居淳子・辻野孝・相場浩和・棚橋菊夫・山本嘉一郎・森際孝司
「短期大学における情報処理教育(その 2)―カリキュラムの実際―」
光華女子短期大学紀要,37 集(1999),pp.133 – 164
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要旨:生活情報専攻では 2000 年度へ向けてカリキュラムを大きく改革した。本論文では、当専攻で実際に実施し
た具体的カリキュラム改革をもとに、やや専門的な技能と知識の習得を学習目標とするときの短大の非情報処理
系学科におけるカリキュラムについて、その改革計画と基本的な考え方を報告する。
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2000 年度行事関係
1 資格関係
日本語ワープロ技能検定試験
本学では1987年度より、
日本商工会議所が主催している日本語ワープロ技能検定試験を実施しております。
2000
年度の実施日は次のとおりです。
名 称
試験日
ワープロ検定 2 級
2000 年 5 月 20 日
ワープロ検定 3 級
2000 年 7 月 2 日
ワープロ検定 2 級
2000 年9月 30 日
ワープロ検定 3 級
2000 年 12 月 10 日
ビジネスコンピューティング検定試験
本学では、日本商工会議所が主催しているビジネスコンピューティング検定試験を実施しております。2000 年
度の実施日は次のとおりです。
名 称
試験日
ビジネスコンピューティング 3 級
2000 年 9 月 2 日
ビジネスコンピューティング 3 級
2001 年 2 月 18 日
ビジネスコンピューティング 2 級
2001 年 2 月 18 日
2 公開講習会
情報教育センターと短期大学生活情報専攻の共催による「光華女子大学・短期大学公開講習会」を 2000 年度も
例年どおり7月 27 日(木)と 28 日(金)の 2 日間にわたって実施します。今回で 7 回目を迎える講習会のテーマは 99
年度と同じ「インターネット入門」です。講習会は初心者を対象に、インターネットに関する知識,閲覧ソフト
の使い方、インターネットによる情報検索の仕方などについて講習します。詳細については情報教育センターま
でお問い合わせください。
3 2000 年度情報教育センター学内講習会
例年どおり、下記の日程で講習会を開きます。内容の概要は下に日程とともに示してありますが、都合により多
少変更させていただくことがあります。
時間:16 時 10 分より 17 時 40 分
場所:情報教育センター
申し込み先:情報教育センター
(1) パソコンの基本操作
サブタイトル:センターでのパソコンの基本操作
内容:センターパソコンの起動と終了
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基本的な操作方法
予約割り当ての方法
日時:4 月 20 日(木) 5 月 22 日(月)
対象:学生
(2) 電子メールの利用
サブタイトル:学内から、自宅からの利用
内容:メールの受信,送信
パスワードに関して
メールのメンテナンス
メールの転送,複数の人に送る
アドレス帖の作成と利用
インターネットへメールを出すとき
学外からの利用
日時:4 月 28 日(金)
対象:学生・教職員
(3) インターネットWWWの利用
サブタイトル:情報検索と情報の活用
内容:サーチエンジンの使い方
メニュー(カテゴリー)による検索
キーワードによる検索
Book Mark の使い方、整理法(学内では使わない)
ファイルの保存(学内では使わない)
日時:5 月 18 日(木)
対象:学生・教職員
(4) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接続方法
センターに直接接続する場合
インターネットプロバイダーを利用する場合
日時:5 月 26 日(木)
対象:学生・教職員
(5) 電子メールの利用
サブタイトル:学内から、自宅からの利用
内容:メールの受信,送信
パスワードに関して
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メールのメンテナンス
メールの転送,複数の人に送る
アドレス帖の作成と利用
インターネットへメールを出すとき
学外からの利用
日時:5 月 29 日(月)
対象:教職員
(6) ホームページの作成(中級)
内容:画像の挿入と編集
表の作成
表によるレイアウト
日時:6 月 5 日(月)
対象:教職員
(7) ホームページの作成(中級)
内容:フレームの利用
ホームページの管理
アップデートの手順
ファイル転送など
日時:6 月 14 日(水)
対象:教職員
(8) Word(中級)
サブタイトル:ビジネス文書の編集
内容:行間、傍点、ふりがなの設定
文字の均等割付
ヘッダー・フッダー
段落スタイルの登録
セクション区切りの挿入等
図の挿入、タブの設定
日時:6 月 7 日(水)
対象:教職員
(9) インターネット 自宅からの利用
サブタイトル:PPP 接続による WWW の利用
内容:モデムやターミナルアダプターの設定・接続方法
センターに直接接続する場合
インターネットプロバイダーを利用する場合
日時:6 月 9 日(金)
対象:教職員
30
(10) ホームページの作成(中級)
内容:フレームの利用
ホームページの管理
アップデートの手順
ファイル転送など
日時:6 月 14 日(水)
対象:教職員
(11) Word(中級)
内容:ヘッダー、フッダーの活用
アウトライン機能
レイアウト枠
差込印刷
フォームの活用
日時:6 月 19 日(月)
対象:教職員
(11) Excel(中級)
内容:表計算機能(端数処理、順位、条件の判断)
ブックの連結
データの統合
印刷機能
ピボットテーブル
日時:6 月中旬から 7 月初旬頃
対象:教職員
(12) Excel(中級)
サブタイトル:表計算機能の応用
内容:オート SUM の活用
オートフィル機能を使う(埋め込み方法、連続データの入力、計算式の入力)
グラフ機能
ワークシートの連携
関数やデータの並べ替え
日時:6 月 30 日(金)
対象:教職員
(13) ホームページの作成(中級)
内容:ホームページに使用する画像の作成
写真の処理(加工など)
アニメーションの作成
日時:7 月 6 日(木)
対象:教職員
31
(14) ホームページの作成(中級)
内容:HTML の基礎
日時:7 月 14 日(金)
対象:教職員
4 その他の行事
4.1 保護者懇談会
6 月 4 日(日)に大学・短期大学部合同の保護者懇談会が本学にて開催されます。当センターでは当日、保護者
の皆様への施設紹介として、設備、サービス、情報関係の授業などを知っていただくためのイベントを企画して
います。また、保護者の方々に、インターネットやコンピュータの世界を体験していただこうと考えています。
4.2 オープンキャンパス
2000 年度は、8 月(1,2 日)
、9 月(9 日)
、10 月(21 日)と 3 回のオープンキャンパスが予定されています。
情報センターとしては、インテリジェントキャンパスとしての本学を広報する観点から、その設備とサービスを
受験生に強くアピールしたいと考えています。魅力あるキャンパスとしての PR となるような、企画を考えていま
す。とくに 2000 年度は、インターネットとマルチメディアをテーマに、楽しくわかりやすく、実体験を通して紹
介していきたいと考えています。
32
資 料
1 MS-IME2000 への設定変更について
2 リモートアクセスサービス PPP 接続
3 センター提供ソフト
3.1 Office2000 の機能について
3.2 InternetExplorer の機能について
3.3 PaintShopPro6J の機能について
利用のための資料をまとめました。
MS-IME2000 の設定は資料の順に従って、設定変更を行ってください。
リモートアクセスサービス PPP 接続は、Windows95、98 ダイヤルアップネットワークによる PPP 接続の設定
方法です。
センター提供ソフトでは、Office2000、InternetExplorer、PaintShopPro6J の機能について紹介してます。
33
MS-IME97 から MS-IME2000 への設定変更手順
1.[スタート]ボタンを、クリックすると下図のよう
2.[設定(S)]を、クリックすると下図のようになりま
になります。
す。
3.[コントロール パネル(C)]を、クリックすると下図のよう
4.コントロール パネル内のキーボードを、ダブルクリックし
な、コントロール パネルが表示されます。
ますと、キーボードのプロパティが表示されます
34
5.キーボードのプロパティから、言語をマウスをクリ
6.[追加(A)]ボタンを、クリックしますと、下図が
ックしますと、下図のような表示となります。
表示されます。
7.[OK]ボタンを、クリックしますと、下図が表示
されます。
8.下向き[▼]ボタンを、クリックしますと、下図が表示されます。
9.[Microsoft IME 2000]を、クリックし[OK]ボタンを、クリックしまと、下図が表示されます。
35
10.[標準に設定(S)]ボタンを、クリックします。
11.下図のようになりますので、[適用(A)]をクリックします。
12.[OK]ボタンを最後に、クリックし設定を終了します。
13.コンピュータを再起動して下さい。
15.通常の接続を行い、日本語ツールバーが下図に変更されているかを確認して下さい。
変更前
変更後
以上で設定変更は終了です。
36
Windows95、98 ダイヤルアップネットワークによる
PPP接続の設定方法
情報教育センター
平成11年3月作成
ー
目次
ー
1.必要なハードウェア・ソフトウェア
2.ダイヤルの設定
3.ダイヤルアップネットワークのインストール
4.ネットワークの設定
5.ダイヤルアップネットワークの設定
6.接続・切断の方法
7.ブラウザの設定
37
1 必要なハードウェア・ソフトウェア
名称
パソコン
注意事項
Windows95または98を搭載したもの。
Windows95又は98のメディア Windows95または98のCD-ROMあるいはフロッピーディスク
のことです。
設定の際に必要になる場合があります。
モデム
電話回線
パソコンから電話をかけるための機械です。パソコンに内臓さ
れている場合が在ります。そうでない方は別途購入しなけれ
ばなりません。
カードタイプ、外付けタイプ、内蔵タイプがあります。通信速度
は9600bps以上のものを使用してください。
(購入時のポイント)新たに購入される場合は、デスクトップ型
のパソコンの場合は外付けタイプのモデムを、ノート型のパソ
コンの場合はカードタイプのモデムがお勧めです。店頭で購入
する際は、お持ちのパソコンのメーカーと機種名、通信速度を
提示すれば、店員さんが適当なものを選択してくれます。通信
速度は33.6Kくらいのものが適当です。値段は1万円∼3万円
新たに設ける必要はありません。現在お使いの回線をそのま
ま利用していただけます。
2 ダイヤルの設定
ダイヤルの設定とは、回線の種類や市外局番の設定です。
①パソコンを起動します。
②“マイコンピュータ”のアイコンをダブルクリックします。
図 2.1
38
③“コントロールパネル”のアイコン
をダブルクリックします。
図 2.2
④“モデム”のアイコンをダブルクリック
します。
図 2.3
⑤“モデムのプロパティ”の
ウィンドウで、
“ダイヤルの
プロパティ“ボタンを押します。
図 2.4
39
⑥“ダイヤルのプロパティ”
ウィンドウが開いたら、自宅
の環境にあわせて必要事項
を入力します。
図 2.5
⑦必要事項を入力したら、
“OK”ボタンを押します。
図 2.6
⑧“OK”ボタンを
押します。
⑨以上で終了です。
図 2.7
40
3 ダイヤルアップネットワークのインストール
モデムを通して電話をかけられるようにするためのプログラムの名前です。すでにインストールされている場合があ
りますので、その場合この作業は不要です。すでにインストールされているかどうか確認するには、①∼③の手順を
実行してください。
①パソコンを起動します。
②“マイコンピュータ”の
アイコンをダブルクリックします。
図 3.1
③“ダイヤルアップネットワーク”のアイコンが
在るかどうか確認します。
“ダイヤルアップネット
ワーク”のアイコンが在る場合は、インストール
を続ける必要はありません。
図 3.2
41
④“コントロールパネル”のアイコンをダブルクリックします。
図 3.3
⑤“アプリケーションの追加と削除“
のアイコンをダブルクリックします。
⑥“Windowsファイル”タブをクリック
します。
図 3.5
42
⑦スクロールボタンを押して、
一番下までスクロールします。
図 3.6
⑧一番下の“通信”の上でクリック
して選択します。
⑨“詳細”ボタンを押します。
図 3.7
⑩“ダイヤルアップネットワーク”をチェックします。
図 3.8
⑪“OK”ボタンを押します。
43
⑫“OK”ボタンを押します。
図 3.9
図 3.10
⑬Windows95のメディアを要求された場合は、メディアをドライブにセットしてください。
セットできたら、
“OK”ボタンを
押します。
要求されなかった場合は、ファイルのコピーが自動的に始まります。
図 3.11
図 3.12
44
⑭“OK”ボタンを
押します。
図 3.13
図 3.14
⑮“はい”ボタンを押すと、パソコンが
パソコンの再起動
再起動します。
⑯パソコンが起動したら、
“マイコンピュータ”のアイコンをダブルクリックします。
図 3.15
⑰“ダイヤルアップ ネットワーク”のアイコンができています。
⑱以上で終了です。
45
4 ネットワークの設定
ネットワークの設定とは、パソコンがさまざまな通信手順のデータを利用できるようにするための設定
です。インターネットのデータを利用するための設定を行います。
①パソコンを起動します。
②“マイコンピュータ”の
アイコンをダブルクリックします。
図 4.1
③“コントロールパネル”のアイコン
をダブルクリックします。
図 4.2
46
④
“ネットワーク”のアイコンをダブルクリ
④“ネットワーク”のアイコン
をダブルクリックあします。
図 4.3
⑤“追加”ボタンを押します。
図 4.4
⑥“プロトコル”をクリックしま
⑥“プロトコル”をクリックします。
図 4.5
⑦“追加”ボタンを押します。
47
⑧“Microsoft”をクリックします。
図 4.6
⑨TCP/IPをクリックします。
図 4.7
⑩“OK”ボタンを押します。
⑪“キャンセルボタン”押します。
図 4.8
48
⑫“OK”ボタンを押します。
図 4.9
図 4.10
⑬Windows95のメディアを要求された場合は、メデ
ィアをドライブにセットしてください。
セットできたら、
“OK”ボタンを
押します。
要求されなかった場合は、ファイルのコピーが自
動的に始まります。
図 4.12
49
つづき
図 4.13
パソコンの再起動
⑮“はい”ボタンを押すと、パソコンが
再起動します。
⑯以上で終了です。
50
5 ダイヤルアップネットワークの設定
ダイヤルアップネットワークの設定とは、パソコンが何処から何処へ電話を掛けるかの設定です。
①パソコンを起動します。
②“マイコンピュータ”の
アイコンをダブルクリックします。
図 5.1
③“ダイヤルアップネットワーク”の
アイコンをダブルクリックします。
図 5.2
51
つづき
④“新しい接続”のアイコンを
ダブルクリックします。
図 5.3
図 5.4
⑤“接続名”に“koka”と入力します。
⑥“次へ”ボタンを押します。
図 5.5
図 5.6
52
⑦“市外局番”に“075”
、
“電話番号”に“315-7600”を入力します。
図 5.7
⑧“完了”ボタンを押します。
図 5.8
⑨“koka”のアイコンができていることを確認してください。
図 5.9
⑩“koka”のアイコンの上でマウス
を右クリックして、
“プロパティ”
をクリックします。
図 5.10
53
⑪“サーバの種類”タブを
クリックします。
図 5.11
※旧バージョンのWindowsでは、
“サ
ーバーの種類”ボタンを押してくだ
さい。
図 5.12
⑫チェックを変更します。
⑬“TCP/IP設定”ボタンを
図 5.13
54
押します。
⑭“TCP/IP設定”ウィンドウで、各項
目が図のようにチェックされている
か確認します。
⑮“OK”ボタンを押します。
図 5.14
⑯“OK”ボタンを押します。
図 5.15
⑰以上で終了です。
図 5.16
55
6
接続・切断の方法
設定がすべて完了したら接続します。接続中は通話料金がかかるので、使用した後は、切断も忘れ
ないでください。
・接続の方法
電話回線が使える状態であることを確認して、接続します。
①パソコンを起動します。
②“マイコンピュータ”の
アイコンをダブルクリック
図 6.1
③“ダイヤルアップネットワーク”の
アイコンをダブルクリックします。
図 6.2
56
④ “koka” の ア イ コ ン
を ダ ブ ル クリ ッ クし ま
図 6.3
⑤“ユーザー名”に、KOKA-NET
のユーザーIDを半角小文字で
入力します。
⑥パスワードに、個人申請による
パスワードを半角小文字で入力
します。
図 6.4
⑦接続ボタンを押します。
図 6.5
図 6.6
⑧タスクバーにコンピュータが2台接続されてい
図 6.7 るアイコンが表示されれば、接続成功です。
⑨以上で終了です。
57
※旧バージョンのWindowsでは、左図のウィン
ドウが表示されます。
※接続の失敗例
図 6.8
電話回線が使用できないときにこのメッセージが表示されます。
・モデムと電話回線がつながっているか
・電話が使用中でないか
をチェックしてください。
図 6.9
設定が間違っているときにこのメッセージが表示されます。
ネットワークや電話番号などの設定が正しいか、確認してください。
図 6.10
パスワードとユーザーIDが正しくないとき、10分間使用しなかった
ときにこのメッセージが表示されます。
パスワードとユーザーIDを確認してください。
図 6.11
他の方が使用中のとき、このメッセージが表示されます。
しばらくしてから接続してください。
58
・切断の方法
光華女子大学への接続を切断します。
①接続のアイコンをダブルクリックします。
図 6.12
②“ダイヤルアップネットワーク“のウィンドウで、
切断ボタンを押します。
図 6.13
③以上で終了です。
※旧バージョンのWindowsでは、最初から“ダイヤル
アップネットワーク“のウィンドウが表示されていま
※Internet Explorerを使用しているときは、Internet Explorerを終了すると、
切断するかどうか確認する画面がでてきます。
①Internet Explorerを
終了します。
図 6.14
②“はい”を押すと
切断されます。
図 6.15
59
③以上で終了です。
7 ブラウザの設定
<Netscape Navigator4.04の設定>
バージョンはNetscape Navigatorを起動し、メニューの[ヘルプ]−[ネットスケープについて]
で確認することができます。
図7.1 Netscape Navigator4.04のバージョン情報
60
① Netscape Navigatorを
起動します。
図 7.2
②メニューの[編集]−
[設定]を選択します。
図 7.3
③“詳細”の横の“+”をク
図 7.4
61
④“プロキシ”をクリックします
⑤“手動でプロキシを設定する”
にチェックします。
図 7.5
⑥“表示”ボタンを押します。
図 7.6
図 7.7
62
⑦HTTP、Security、FTPのアドレスに
“ proxy.koka.ac.jp ”、 ポ ー ト に
“7880”
⑧“OK”ボタンを押します。
図 7.8
⑨以上でプロキシサーバの設定は
終了です。続いて起動時に表示され
るページを指定します。
⑩“Navigator”をクリックします。
図 7.9
⑪アドレスを入力します。
例)http://www.koka.ac.jp
⑫“OK”ボタンを押します
図 7.10
⑬以上で終了です。
63
<Internet Explorer4.01の設定>
バージョンはInternet Explorerを起動し、メニューの[ヘルプ]−[バージョン情報]で確認
することができます。
図
7.11 Internet Explorer4.01のバージョン情報
64
① I n t er ne t E xp lo r er を 起 動
します。
図 7 .1 2
②メニューの[表示]−
[インターネットオプション]
図 7 .1 3
③“接続”タブをクリックします
図
65
7 .1 4
④“プロキシサーバーを使用してインタ
ーネットにアクセス“にチ ェックしま
す。
図 7.15
⑤アドレスに“proxy.koka.ac.jp”、
ポートに“7880”を入力します。
⑥ 以 上 で プ ロ キ シ サ ー バ ーの
設定は終了です。続いて起動時
に 表 示 す る ペ ー ジ を 指 定 しま
図 7 .16
⑦“全般”タブをクリックします
図 7.17
66
⑧アドレスを入力します。
例)http://www.koka.ac.jp
⑨“OK”ボタンを押します。
図 7.18
⑩以上で終了です。
67
3 センター提供ソフト
3.1 Office2000 の機能について
マイクロソフトの新オフィスソフト「Office 2000」がリリースされたのに伴い、情報教育センターのオフィス
ソフトが「Office 97」から「Office 2000」にバージョンアップされました。そこで、バージョンアップによってど
のような機能が改善されたのか、新機能とその使い勝手を中心にまとめてみました。
Office 2000 は日本語入力ソフトと 8 種類のアプリケーションで構成されているプログラムパッケージで、含ま
れるアプリケーションの数によって 4 種類の製品パッケージが販売されています。情報教育センターのパソコン
には、日本語入力ソフトの IME 2000 とワープロソフトの Word 2000、表計算ソフトの Excel 2000、プレゼンテー
ションソフトの PowerPoint 2000、データベース管理システムの Access 2000 の 4 種類のアプリケーションソフトが
バージョンアップされました。
3.1.1 Office に共通する機能の改善
Office2000 になって改善された各アプリケーションに共通する操作としては、以下の点があげられます。
(1) メニューの表示
メニューバーやツールバーなどの表示方法が変わりました。メニューは上下 2 つの階層に分かれており、最
初は最小限の項目しか表示されません。これが上の階層に当たり、メニューの一番下にある矢印をクリックする
と、隠れていた下の階層が表示されすべての項目が表示されます。最初は隠れていた項目も、ユーザーが一度選
択すると、次回からは上の階層で表示されるようになります。したがって、項目やボタンの位置が使用するたび
に変わります。
(2) タスクバーによるファイルの切り替え
これまでの Word、Excel、PowerPoint、Access では、複数のファイルを開くとウインドウが重なり目的のファ
イルがどこにあるのか分からなくなることがありました。Office2000 では、開いたファイルはタスクバーにボタン
で表示され、ボタンをクリックすることによりファイルを切り替えることができるようになりました。
68
(3) ファイルを開くダイアログボックス
ファイルを開くダイアログボックスが新しくなりました。ダイアログボックスの左側によく使うフォルダのボ
タンが付き、開きやすくなっています。また、
「開く」ボタンの右の▼をクリックするとプルダウンメニューが現
れ、ファイルをコピーして開くこともできます。
(4) クリップボード
文字や図形をコピーして他のところに貼り付けるときに利用するクリップボードに、12 個までデータを保持で
き、自由に選択して貼り付けられるようになりました。これにより、データごとにコピーと貼り付けを繰り返さ
なくても、まとめて処理ができます。また、Office のデータはアイコンでどのアプリケーションのデータかが判別
できます。
(5) フォントの表示
書体の変更をする場合、いままではメニューにフォント名しか表示されず、選択してからでないとどのような
書体か分かりませんでした。Office2000 ではフォントの種類が実際のフォントで表示されるため、自分が設定した
いフォントを確かめながら選択でき、フォントの設定が楽になりました。
69
3.1.2 Word 2000
(1) 文書の書き出し
Word 2000 では、ページの好きな場所から文書の入力ができる機能が新たに追加されました。ページの任意の場
所でダブルクリックすると、そこから文字の入力が始められます。また、入力する位置によって左揃え、中央揃
え、右揃えが自動的に設定されます。マウスカーソルをページの左側に置くと左揃え、中央だと中央揃え、右側
だと右揃えの書式が設定されます。どの書式が設定されているかは、マウスカーソルのアイコンの表示でわかる
ようになっています。
(2) 表・罫線機能
Word 97/98 では作成した表の位置を後から変更することができませんでした。後から表の位置の変更が必要な
ときには、テキストボックスなどを用意してその中に表を作成していました。Word 2000 では、マウスを使って表
の左上に表示される十字の印をドラッグすることにより表の移動、右下の四角の印をドラッグすることにより表
の拡大・縮小ができます。その際、テキストの回り込み処理も自動的に行われます。また、表の中にさらに表を
作る機能も追加されました。
表についての細かな設定も「表のプロパティ」を使って簡単に設定できるようになりました。表の位置やテ
キストの回り込みの指定、セル内の文字の配置もメニューから指定できます。
(3) 校正機能
Word2000 では、校正機能が大幅に強化されました。例えば、
「パーティ」と「パーティー」などのように、文
章中に表記が統一されていない単語があると、緑色の波線で表示されます。この単語を簡単に文章の校正作業が
できます。この単語にマウスカーソルを合わせて右ボタンをクリックすることで、その場で簡単に修正できます。
70
3.1.3 Excel 2000
(1) 作表機能
表の最後の行にデータを追加すると、上の行の書式が自動的に設定される「リストオートフィル」機能により
作表時の操作性が改善されました。この「リストオートフィル」機能では、追加する行の直前の 5 行をチェック
し、3 行以上に設定されている書式を適用します。従って、1 行ごとに書式が入れ替わるような表でも正しく認識
できます。さらにデータを追加するたびにコピーや書式設定をしたりする必要がなく、面倒だった作業が楽にな
りました。
(2) ピボットテーブル
ピボットテーブルの操作性が向上するとともに、ピボットグラフ機能が新たに備わりました。ピボットテーブ
ルは、データを並び替えて集計し直す機能で、これまでより使い勝手が良くなっています。Excel97 ではデータを
作り替えるたびにウィザードを使って新しい集計表を作成する必要がありました。Excel2000 では「ピボットテー
ブル」ダイアログボックスから、選択した項目をワークシートにドラッグ・アンド・ドロップすることでピボッ
トテーブルが完成するようになりました。また、集計表の作り直しも簡単にできるようになりました。
ピボットグラフはピボットテーブルの機能をグラフで実現できるようにしたものです。グラフの中から見たい
データだけを抜き出したグラフに作り替えるといった作業が簡単にできるようになりました。
3.1.4 PowerPoint 2000
(1) 画面表示
スライド作成画面が変更され、
プレゼンテーションに使う
「スライド」
、
全体の構成を確認する
「アウトライン」
、
メモを記入する「ノート」を 1 画面に表示できるようになりました。これにより全体の流れを確認しながらスラ
イドを作成したり、スライドを見ながら確認事項をノートに書き込むことができます。
(2) 自動入力機能
標準レイアウトを使用してスライドを作成する際に、文字を入力するボックスの枠から入力するテキストがは
み出た場合、正しく収まるように行間とフォントの大きさを自動的に変更してくれます。それでも収まらないと
71
きは、スライドを 2 つに分割できるようになっています。また、行頭文字も、改行すると続きの行頭文字を自動
入力するようになり、スライド作成機能が改善されています。
(3) 作表機能
これまで PowerPoint には作表機能がなかったため、表を使用する場合は他のアプリケーションを使って作成し
ていました。
PowerPoint2000 では Word と同じ
「罫線」
ツールボックスを使って表を作成する機能が新たに備わり、
表の作成が便利になりました。
3.1.5 Access 2000
データベースを構築しやすくなり、個人レベルでも扱いやすくなっています。
(1) データベースウィンドウ
データベースを作成するデータベースウィンドウが一新されました。
Access を構成する 7 つのオブジェクトが、
ウィンドウ画面の左側にアイコンで表示されるようになりました。
(2) フォーム作成機能
これまで、デザインビューでテキストボックスのサイズや色の指定をし、フォームビューに切り替えて確認す
る必要がありましたが、フォームビューでテキストボックスのサイズや色を変更できるようになり、フォームの
作成機能が大幅に改善されました。
(3) ファイル形式
Access2000 へのバージョンアップによりファイル形式が変更されました。Access2000 形式で保存したファイル
は、Access97 で読み書きができません。両方の環境でファイルを共有する場合は、Access97 形式で保存する必要
があります。
72
3.1.6 まとめ
以上のように、既に基本的な機能は十分に搭載し尽くされた感のある Office ソフトであるが、今回のバージョ
ンアップによりさらに使い勝手が向上し完成度が高まっています。特に、Word の操作性が幅に改善されています。
本稿では Office97 から Office2000 へのバージョンアップによる主な改善ポイントを紹介しましたが、ここで紹介
した以外にも多くの改善がなされています。どこが改善されたか、センターのパソコンを利用して自分の目で確
かめてみてください。
参考文献
日経パソコン,1999.6.28 号,p182-202「Office2000 のすべて」
3.2 Internet Explorer の機能について
マイクロソフト(株)のインターネット閲覧用ソフト(ブラウザ)である InterneExplorer がバージョンアップし
たのに伴い、情報教育センターのパソコンにインストールされているブラウザも InterneExplore5にバージョンアッ
プされました。そこで本章では、InterneExplore5の基本操作について説明します。
1 Internet Explorer の起動と終了
インターネットへの接続は,電話回線を使って接続する方法と LAN 環境で接続する方法があります。本章では,
LAN によるインターネットへの接続が終わっていることを前提に説明します。
1.1 Internet Explorer の起動
<操作手順>
デスクトップの[Internet Explorer]アイコンをダブルクリックします。
予め設定してあるホームページが表示されます。
(注意) [スタート]ボタンのクリック→[プログラム]→[Intenet Explorer]のクリックという操作でも
起動させることができます。デスクトップにアイコンがないアプリケーションは,通常この方法で起動さ
せます。
1.2 Internet Explorer の終了
<操作手順>
カラーパレット
①メニューバーの[ファイル]−[閉じる]を選択します。
Internet Explorer が終了します。
②右上隅の終了ボタンをクリックしても終了します。
2 ホームページへのアクセス
ホームページがある場所(アドレス)がわかっている場合,アドレスを指定してそのページにアクセスします。
<操作手順>
①アドレスボックスの中をクリックします。
表示されている文字が反転します。
73
②「//」の後をゆっくり 2 回クリックして文字カーソルを挿入します。
(URL はほとんど「http:」で始まるので)
③そこからマウスをドラッグして右に移動します。
④ 削除したい部分に移動したらボタンから指をはなします。
削除したい部分が反転します。
⑤キーボードから BS キーか DEL キーを押します。
反転部分が削除されるます。
⑥そこに続けて URL を入力して Enter キーを押します。
過去に表示したページであれば,アドレスを途中まで入力すると候補のアドレスが一覧表示されます。
(参考)ホームページのアドレスは URL(Uniform Resource Locator)とも呼ばれ,通常,次のような構成にな
っています。
「http://ドメイン名/ディレクトリ名/ファイル名」
http(hyper text transfer protocol)は,ホームページを転送するためのプロトコルを示しており,ドメイン
名は「サーバ名.組織名.属性.国名」という構成になっています。代表的な属性と国名にはつぎのものが
あります。属性は国によって若干異なります。国名のアメリカは,通常,省略されます。
URL の属性と国名の例
表 記
アメリカ
日本
属 性
表 記
国 名
edu
ac
教育機関
jp
日本
com
co
企業
kr
韓国
gov
go
政府機関
uk
イギリス
org
or
非営利団体
fr
フランス
net
ad
ネットワーク管理組織
de
ドイツ
ne
ネットワークサービス提供者
ca
カナダ
軍事機関
au
オーストラリア
mil
アドレスを指定してホームページにアクセスする場合,メニューバーの[ファイル]−[開く]をクリ
ックして,
「開く」テキストボックスに URL を入力して OK をクリックしてもよい。
3 ネットサーフィン
74
ホームページは,HTML(Hyper Text Markup language)という規格に従って記述された文書ファイルで,ページ
同士は「リンク」という仕組みで結び付けられています。リンクの張ってあるところをクリックするだけだけで,
関連するページにアクセスできるようになっています。
(1) ジャンプする
ホームページのある部分をクリックすると、違うページや国にジャンプすることができます。クリッ
クできる部分は,一般的には,文字の色が変わっていて下線が引いてあります。画像の場合は,青い枠
線があります。また,リンクが張ってあるところは,マウスカーソルを合わせると、カーソルが人差し
指を出した手の形になります。
(2) 直前のページに戻る
直前のページに戻るには,次の 3 通りがあります。
①ツールバーのいちばん左のボタンをクリック
②マウスの右ボタンをクリックしてプルダウンメニューの「前に戻る」をクリック
③メニューバーの[表示]−[移動]−[前に戻る]をクリック
(3) 次のページに進む
次のページに進むには,次の 3 通りがあります。
①ツールバーの 2 番目のボタンをクリック
②マウスの右ボタンをクリックして「次に進む」をクリック
③メニューバーの[表示]−[移動]−[次に進む]をクリック
(4) 読み込んだページにジャンプ
読み込んだページにジャンプするには,次の 2 通りがあります。
①メニューバーの[表示]−[移動]にマウスを合わせると訪れたページの一覧が出ます。
そのなかから目的の場所をクリック
②ツールバーボックスの[履歴]を使います。
「履歴」使い方は,次節を参照して下さい。
4 履歴の検索
訪れたホームページは,
「履歴」に自動的に記憶されます。以前に見たページで URL がはっきりしないときは,
「履歴」を使って探し出すことができます。また,履歴には検索機能もあり,キーワードを使って履歴の検索が
できます。
4.1 履歴の表示
「履歴」を使って,過去に見たホームページを見る手順は次の通り。
<操作手順>
①ツールバーの[履歴]をクリックします。
履歴バーが表示されます。
②見たいページをクリックします。
そのページが表示されます。
75
(参考)ツールバーの[履歴]をもう一度クリックすると,履歴バーを閉じることができます。
4.2 履歴の並び換え
初期設定のままだと,履歴は日付順に並んでいます。この順番を,サイト順やサイトを表示した回数順,今日
表示したページ順に並び替えることができます。履歴の表示順を変更する手順は次の通り。
<操作手順>
①履歴バーの[表示]をクリックします。
プルダウンメニューが表示されます。
②並び替える方法を選択します。
指定した順に並び替えられます。
4.3 履歴の検索
過去に見たページの中から目的のページを見つけ出したいときは,履歴の検索機能を使うと素早く見つけるこ
とができます。履歴の検索機能を使って,過去に見たページを表示させる手順は次の通り。
<操作手順>
①履歴バーの[検索]をクリックします。
[検索する文字列]ボックスが表示されます。
②[検索する文字列]ボックスに検索したい文字列を入
力して,
[検索]をクリックします。
該当するページがリストアップされます。
5 ページの登録
5.1 気に入ったページの登録
ネットサーフィンをしていて面白そうだ思ったページを「お気に入り」に登録しておくと,いつでも気軽にそ
のページにアクセスできます。
(1) お気に入りへの登録
気に入ってページを「お気に入り」に登録する手順は次の通り。
<操作手順>
①登録したいホームページを画面に出しておき、メニューバーの[お気に入り]をクリックします。
②プルダウンメニューの中の「お気に入りに追加」をクリックします。
[お気に入りの追加]ダイアログボックスが表示されます。
③[名前]ボックスにの名称を自分が覚えやすい名前に変更して,OK をクリックします。
④メニューバーの[お気に入り]をクリックします。
「お気に入り」に追加されています。
76
(2) リンク先の「お気に入り」への追加
ページ内のリンク先を「お気に入り」に登録する手順は次の通り。
<操作手順>
①ページ内の URL にマウスカーソルを合わせます。
マウスカーソルが手の形になります。
②マウスの右ボタンをクリックします。
プルダウンメニューが表示されます。
③[お気に入りに追加]を選択します。
④後の手順は(1)と同じです。
(3) 履歴から「お気に入り」への追加
履歴の中で気に入ったページを「お気に入り」に登録する手順は次の通り。
<操作手順>
①メニューバーの[履歴]をクリックします。
[履歴]ボックスが表示されます。
②「お気に入り」に登録したいページのタイトルにマウスカーソルを合わせて,マウスの右ボタンをクリック
します。
プルダウンメニューが表示されます。
③[お気に入りに追加]を選択します。
④後の手順は(1)と同じです。
(4)「お気に入り」へのショートカットの作成
「お気に入り」のページへのショートカットをデスクトップに作成する手順は次の通り。
<操作手順>
①メニューバーの[履歴]をクリックします。
[履歴]ボックスが表示されます。
②ショートカットを作成したいページのタイトルをデスクトップにドラッグ&ドロップします。
デスクトップに「お気に入り」ページへのショートカットが作成されます。
(参考)現在表示中のページのショートカットは,アドレスボックスの Internet Explorer のアイコンをデスクト
ップにドラッグ&ドロップするか,メニューバーから[ファイル]−[送信]−[ショートカットをデス
クトップへ]を選択して作成することができます。
5.2 お気に入りの整理
77
「お気に入り」に登録したページが増えてくると,見たいページを探すのが大変です。このようなとき,
「お気
に入り」をジャンル別に整理したり,順番を並び替えると使い勝手がよくなります。
(1) ページの名前の変更
<操作方法>
①メニューバーの[お気に入り]−[お気に入りの整理]をクリックします。
[お気に入りの整理]のダイアログボックスが表示されます。
②名前を変えたいページを選択して,[名前の変更]をクリックします。
変更したいページのタイトルが反転します。
③マウスの左ボタンをクリックして,キーボードから BS キーか DEL キーを押します。
反転部分が削除されます。
④新しいページタイトルを入力し Enter キーを押します
(2) ページの移動
<操作方法>
①ページを移動したい位置までドラッグ&ドロップします。
指定した位置までページが移動します。
(3) フォルダの作成
<操作手順>
①メニューバーの[お気に入り]−[お気に入りの整理]を
クリックします。
[お気に入りの整理]のダイアログボックスが表示されま
す。
②[フォルダの作成]をクリックします。
新しいフォルダが作成されます。
③フォルダ名を入力します。
78
④フォルダに移動したいページを選択し,
[フォルダへ移動]をクリックします。
⑤[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。
⑥移動先フォルダを選択して,OK をクリックします。
(参考)ページを選択し,移動先のフォルダにドラッグ&ドロップしても移動できます。
6 検索機能
インターネット上には,膨大な量の情報があります。これらの中から自分にとって必要な情報を探し出して活
用するには,
検索機能を使いこなすことが。
Internet Explorer
の検索機能を使うと,必要な情報をすばやく手に入れるこ
とができます。
<操作手順>
①ツールバーの[検索]をクリックします。
[検索]ボックスが表示されま。
②検索したいキーワードを入力し,
[検索]をクリック
します。
検索結果が表示されます。検索結果にマウスカーソルを合わせると,紹介文が表示されます。
③紹介文を見て,目的に合ったページをクリックします。
選択したページが表示されます。
④他の検索エンジンを使って検索するには,
[次へ]ボタンの▼をクリックします。
検索エンジンのプルダウンメニューが表示されます。
⑤他の検索エンジンを選択します。
他の検索エンジンの検索結果が表示されます。
7 ページの保存
7.1 ページの保存
オフラインモードを使って過去にアクセスしたページを見ることができます。しかし,データ量が増えると古
79
いものから削除されます。残しておきたいページは,画像を含めて丸ごと 1 つファイルとして保存できます。
<操作手順>
①保存したいページを表示させて,
[ファイル]−[名前をつ
けて保存]を選択します。
[Web ページの保存]ダイアログボックスが表示されます。
②保存する場所,ファイル名,ファイルの種類(電子メールの
ための Web アーカイブ)を指定して[保存]をクリックし
ます。
(参考)Web ページを保存する場合,次の 4 形式から選択することができます。
保存形式
Web ページ、完全
内
容
Web ページに含まれるすべての情報を保存する形式
Web ページに含まれるすべての情報を 1 つのファイルに保存す
電子メールのための Web アーカイブ る形式
Web ページ、HTML のみ
Web ページに含まれる HTML 形式の情報だけを保存する形式
Web ページに含まれるテキスト形式の情報だけを保存する形
テキスト ファイル
式
7.2 画像の保存
ページに表示されている画像はファイルに保存することができます。ただし,画像には著作権があり,制作者
の許可なしに個人の楽しみ以外の目的では利用できないので注意して下さい。
<操作手順>
①保存したい画像上で右ボタンをクリックします。
プルダウンメニューが開きます。
②[名前を付けて画像を保存]をクリックします。
[画像の保存]ウィンドウが開きます。
③保存する場所、ファイル名,ファイルの種類を指定して[保存]をクリックします。
(参考)プルダウンメニューで[デスクトップ項目として設定]を選択すると,デスクトップ上に画像ファイ
ルを貼りつけることができます。
インターネットでは JPEG(ジェイペグ)と GIF(ジフ)の画像形式がよく使われます。JPEG は主に
80
写真などに,GIF はイラストやアイコンなどの比較的小さめの画像に使われます。
7.3 文字の保存
ページの中のテキスト(文字)データは,コピーしてテキスト形式で保存すると他のアプリケーションで編集
することができます。
<操作手順>
①[プログラム]−[アクセサリ]−[メモ帳]を選択します。
メモ帳が開きます。
②保存したいテキストをドラッグして選択します。
③マウスの右ボタンをクリックします。
プルダウンメニューが表示されます。
④[コピー]をクリックします。
⑤メモ帳に切替えます。
⑥[編集]−[貼り付け]を選択します。
メモ帳に選択したテキスト部分が貼り付けられます。
⑦[ファイル]−[上書き保存]を選択します。
テキストファイルが保存されます。
3.3 Paint Shop Pro 6J の機能について
1 Paint Shop Pro 6J とは
Paint Shop Pro にはイメージを作成・編集するのに必要な機能がすべて揃っています。描画機能のほか、画像編
集をはじめとする各種の画像処理機能を備えています。各種のブラシを使って絵を描くほかに、描いた絵や読み
込んだ画像の変形や色の変更など、さまざまな加工を行うことができます。とくに、ホームページに掲載する画
像の作成に便利な画像加工機能が豊富に備えられています。
Paint Shop Pro の主な機能は次のとおりです。
・ 描画機能
直線、四角形、円、楕円、およびフリーハンドの描画機能があります。フリーハンドの描画には、ブラシと
エアブラシが用意されており、さまざまな形状やサイズを使用することができます。
・ 文字の挿入
画像の中に文字を挿入する機能があります。さまざまな書体の文字を使用することができ、サイズは自由に
選ぶことができます。
・ 画像編集
画像の方向反転、回転、複写、移動などを行うことができます。
・ カラー編集
画像のカラー構成を変更する機能です。
明るさやコントラスト、
あるいは色調の変更を行うことができます。
・ イメージ処理
影や切り抜きなどの特殊効果、球面への画像の貼り付けなどの変形、輪郭の強調やぼかしなど、さまざまな
81
処理を画像に加えることができます。
・ 画像読み込み
スキャナを使って画像を読み込むことができます。
Version 6J では次の新しい機能が追加されました。
・Paint Shop Pro をドローイングアプリケーションとして使うベクタツールとベクタレイヤー
・カスタムグラデーションを作成・保存するマルチカラーグラデーションツール
・パレットのロールアップや最近使った色の選択など、インタフェースの強化
・Paint Shop Pro と Animation Shop との連携強化
・パスに沿って配置することのできる編集可能なテキスト
・著作権を埋め込む透かし
・複数のレイヤーに色補正を適用する調整レイヤー
・1 枚の用紙に複数のイメージを印刷する複数イメージの印刷機能
・レイヤーパレットとツールオプションパレットの改善
・OLE をサポートしたアプリケーション内で Paint Shop Pro の定評あるキャプチャ機能を使用する OLE キャプチ
ャ
・縁取りやパターンなど新たに加わった特殊効果
・イメージの表示や管理に便利な PSP ブラウザの機能強化
・120 種類以上のデジタルカメラのダイレクトサポート
2 Paint Shop Pro の画面
図 3.3.1 は Paint Shop Pro を起動し、キャンバスを用意したときの画面です。画面上には、メニュー、ツールバ
ー、ツールパレットおよびカラーパレットが用意されています。それぞれ次のような機能を備えています。
メニューバー
ツールバー
カラーパレット
アクティブ状態
のイメージ
ツールパレット
ツールオプションパレット
k
ワークスペース
レイヤーパレット
ステータスバー
図 3.3.1 起動時の画面構成
2.1 メニュー
Paint Shop Pro を使用する上で必要なさまざまな機能を選択するときに使用します。
2.2 ツールバー
82
メニュー上に用意されているもののうち、比較的よく使用される機能をワンタッチで実行できるようにボタン
が用意されています。各ボタンの機能は図 3.3.2 のとおりです。
ヘルプ
レイヤーパレット
ヒストグラム
カラーパレット
ツールコントロールパレット
ツールパレット
実寸表示
全画面表示
貼り付け
コピー
切り取り
やり直し
元に戻す
印刷
上書き保存
開く
新規作成
図 3.3.2 ツールバー
2.3 ツールパレット
描画および画像編集関係の操作を行う際の起動用ボタンが用意されています。各ボタンの機能は図 3.3.3 のとお
りです。
2.4 カラーパレット
カラーパレットは描画などで使用する描画色と背景色を選択する際に使用します。カラーパレットは図 3.3.4 の
ような部分で構成されています。
3 画像作成の準備
3.1 新規作成
画像を新規に作成するには、次の手順で新しいキャンバスを準備します。
①メニューの「ファイル」−「新規作成」を選択します。
図 3.3.5 のダイアログボックスが表示されます。
②作成する画像のサイズや属性を指定します。
新規画像のプロパティとして、次の項目を指定して「OK」ボタンを押します。
・ 幅と高さ
キャンバスのサイズとして、幅と高さをピクセル・インチ・センチ単位で指定します。
・ 解像度
イメージの解像度を入力します。Web イメージでは、72 ピクセル/インチぐらいを使用してください。印刷
用イメージではプリンタの解像度の 1/2∼1/4 程度を使用してください。
・ 背景色
キャンバスの色を指定します。描画色、背景色、白、黒、赤、緑、青、透過の中から選ぶことができます。
・ 画像タイプ
カラーモードとして、モノクロ(1 ビット)、16 色(4 ビット)、グレースケール(8 ビット)、256 色(8 ビット)、
および True Color(24 ビット)の中から選ぶことができます。
83
3.2 既存の画像の呼び出し
既存の画像をファイルから呼び出して画像処理を行う場合は、メニューの「ファイル」−「開く」を選び、対
象となる画像を呼び出します。
配置
ズーム
変形
トリミング
移動
選択
自由選択
自動選択
色の選択
ブラシ
クローンブラシ
カラー消しゴム
レタッチ
消しゴム
ピクチャチューブ
エアブラシ
塗りつぶし
図 3.3.3 ツールパレット
図 3.3.4 カラーパレット
図 3.3.5 画像の新規作成
4 描画色とその選択
描画などに使用するカラーはアクティブカラーとして選択されている必要があります。アクティブ
カラーには描画色と背景色があり、カラーパレット上で、次のようにして選択することができます。
・カラーパレットの色の選択パネルを使う。
・カラーパレットのアクティブカラーパネルを使う。
・
「色の選択」ツールを使う。
それぞれ、次のように操作します。
4.1 カラーパレットの色の選択パネルを使う方法
マウスカーソルをカラーパレットの「色の選択パネル」上に置くと、マウスカーソルがスポイト状
に変わります。と同時に、スポイトのある位置の色が「カレントカラーパネル」に表示されます。そ
こで、左ボタンを押すと描画色として、右ボタンを押すと背景色としてこの色が選択されます。
4.2 カラーパレットのアクティブカラーパネルを使う方法
「アクティブカラーパネル」の描画色か背景色をクリックすると、
「色の設定」ダイアログボックスが表示され
ます。ここで希望の色を選んで「OK」ボタンを押します。
4.3「色の選択」ツール を使う方法
84
「色の選択」ツールを使用すると、画像上の任意の点の色を描画色または背景色として選択することができま
す。ツールパレットの「色の選択」ボタンを押すと、マウスカーソルがスポイト状に変わります。これを画像上
の任意の点に合わせると、その点の色が「カレントカラーパネル」に表示されます。そこで、左ボタンを押
すと描画色として、右ボタンを押すと背景色としてこの色が選択されます。
5 ペイントと描画
ツールパレット(図 3.3.3)とツールオプションウィンドウを使ってペイントや描画を行うことができます。ツ
ールオプションウィンドウが表示されていない場合は、メニューの「表示」−「バーの設定」ダイアログボック
スで「ツールオプションウィンドウ」にチェックを付けてください。以下、その主なものについて、その機能と
使用法を説明します。
5.1 ドロー
マウスをドラッグすることにより直線、ベジェ曲線、フリーハンド、ポイント直線が描画されます。線種を変
更するには、ツールオプションウィンドウの「種類」で設定します。
直線を選択すると、スタイルバー上で直線の幅(太さ)や塗りつぶしの指定ができます。
5.2 図形
四角形、正方形、角丸四角形、角丸正方形、楕円、円、三・五・六・八角形、星(2 種類)
、矢印(3 種類)を
描画することができます。
図形を選択するとツールオプションウィンドウの表示が次のようになります。これを使って、描画する図形の
形状、スタイル、および線の幅(太さ)を選択することができます。
・ 形状の選択
描画する図形の形状を四角形、正方形、角丸四角形、角丸正方形、楕円、円、三・五・六・八角形、星(2
種類)
、矢印(3 種類)の中から選択します。
・スタイルの選択
輪郭線、塗りつぶしおよび輪郭線+塗りつぶしから選択します。
・幅の指定
描画する線の幅を指定します。
・描画の手順
①描画する図形を選択します。
②輪郭線か塗りつぶしを選択します。
③必要に応じて、線の幅を指定します(輪郭線のとき)
。
④描画したい位置でマウスの左ボタンをクリックして、描画したい方向へドラッグします。
⑤希望のサイズになったところで左ボタンを離します。
5.3 ブラシ
ブラシを使用してフリーハンドで描画します。
マウスの左ボタンを押すと描画され、そのままドラッグすることによって、図 3.3.6 のように連続して描画する
ことができます。
85
ブラシを選択するとツールオプションウィンドウの表示が変わり、下記のような項目について、指定すること
ができます。
・ 形状
ブラシの形状を指定します。
テクスチャなし
アルファベット
月面
図 3.3.6 ブラシによる描画例
・ サイズ
ブラシの大きさ(太さ)を指定します。
・ テクスチャ(ブラシのオプションタブ)
テクスチャを、なし、アスファルト、アルファベット(2 種類)、かすみ、キャンバス、スタッコ(2 種類)、ス
ポンジ、セメント、ディザ(3 種類)、デニム、パネル、プラスチック(3 種類)、ブロック、ホイル、ボルカドッ
ト、みかげ石(3 種類)、リンネル、れんが(3 種類)、雲、果皮、海洋、格子、岩石、月面、幻惑、細かいキャン
バス、細かいバンプ、紙のしわ(2 種類)、樹皮、桝目、小枝(2 種類)、沼沢、織物(2 種類)、切り抜き細工用紙、
粗いキャンバス、草地、大理石、地面、天空、土壌、風車、壁のタイル、舗装道路、歩道、霧、毛布、木目、
溶岩、羊皮紙の中から選びます。
・
5.4 エアブラシ
エアブラシを使用してフリーハンドで描画します。
マウスの左ボタンを押すと描画され、そのままドラッグすることによって、図 3.3.7 のように連続して描画する
ことができます。
エアブラシを選択するとツールオプションウィンドウの表示が次のようになり、下記のような項目について、
指定することができます。
不 透 明 度 100
不 透 明 度 30
図 3.3.7 エアブラシによる描画例
86
・ サイズ
エアブラシの大きさを指定します。
・ 形状
エアブラシの形状(吹き付けられる形)を指定します。
・ 不透明度
吹き付けられる色の透明度を 1 から 100%の数値で指定します。1 とするとほとんど透明で、吹き付けられた
色はほとんど現れません。
・テキスチャ
吹き付け時の模様を指定します。
5.5 消しゴム
直前の描画の全体あるいは一部を取り除くことができます。直線状あるいはフリーハンドで消していくことが
できます。フリーハンドの場合は、ブラシで描くときと同様に、マウスの左ボタンを押した状態で、消したい箇
所をなぞります。直線状に消すときは、始点でマウスをクリックした後、終点で Shift キーを押しながらもう一度
クリックします。
消しゴムについては、サイズ、形状、不透明度、およびテクスチャを指定することができます。不透明度は 1
から 100%の範囲で指定することができ、1 回の操作でどの程度消すかを指定します。
5.6 カラー消しゴム
イメージの中のある色を別の色に置き換えるツールです。背景色を描画色で、あるいはその逆に描画色を背景
色で置き換えます。マウスの左ボタンを使用すると背景色を描画色に、右ボタンを使用すると描画色を背景色に
置き換えることができます。置き換えはフリーハンドと直線で行うことができます。その操作は「消しゴム」と
同様です。
カラー消しゴムについては、サイズ、形状、許容誤差、およびペーパーテクスチャを指定することができます。
許容誤差は置き換えの対象となる色をどの程度まで「同色」と見なすかを設定するものです。0 から 200 までの値
を指定できます。大きいほど「同色」と見なされる色の範囲が広くなります。
5.7 レタッチブラシ
フォトレタッチ効果をイメージに適用するツールです。このブラシでなぞった箇所にさまざまな効果を与える
ことができます。フォトレタッチ効果には、明るく、暗く、ソフトネス、シャープネス、エンボス、しみの 6 種
類があります。これらは「レタッチモード」として指定します。
5.8 塗りつぶしツール
ある範囲をカラーや模様で塗りつぶします。比較モード、許容誤差、スタイルおよびそのオプションを指定す
ることができます。どのような範囲(または対象)を塗りつぶすかを比較モードと許容誤差で指定し、どのよう
に塗りつぶすかをスタイルとそのオプションで指定します。
比較モードには、
「RGB 値」
「色相」
「明るさ」および「なし」があります。
「RGB 値」
「色相」
「明るさ」では
それぞれ、塗りつぶしツールでクリックした地点と RGB 値、色相、あるいは明るさが同じとみなされた連続した
範囲が塗りつぶされます。
「許容範囲」はカラー消しゴムのときと同様の意味で使用することができます。
87
6 文字の挿入
画像の中に貼り付ける形で文字を挿入することができます。
6.1 手順
①ツールパレットの「テキスト」ボタンをクリックします。
マウスカーソルが
のように変わります。
②キャンバス上の適当な位置でクリックします。
図 3.3.8 のダイアログボックスが表示されます。
③文字を入力します。
このとき、フォント、スタイル、サイズなどを指定することができます。
先にクリックした位置に文字が表示されます。
④文字を挿入したい位置まで移動します。
文字にマウスカーソルを近づけると、マウスカーソルが
のように変わるので、挿入したい位置までドラッグ
します。
⑤確定します。
右ボタンをクリックすると確定されます。
(1) 文字の色
文字は前景色で描画されます。一度挿入された文字の色を変更することは困難です。
(2) 文字の修正・変更
確定された文字を修正・変更することはできません。確定前であれは、Delete キーを押すことにより挿入を取
り消すことができます。
(3) 文字の影
文字に影をつけることができます。
「イメージ」−「特殊効果」−「影を加える」を使用します。その際、影を
ぼかすことも可能です。
図 3.3.8 テキストの挿入ダイアログボックス
88
7 画像編集
7.1
画像編集の基本操作
画像編集は基本的に、次の手順で行います。
(1)編集する範囲の選択
まず、編集しようとする範囲を選択します。範囲の選択の方法には、7.2 に説明するような方法があります。範
囲を選択しない場合はキャンバス全体が編集の対象となります。
(2)編集内容の選択
メニューから編集内容を選択します。また、編集の内容によっては、さらに詳細な指定をします。
7.2
範囲の選択
画像の選択には次のような方法があります。
(1) 選択ツールによる選択
選択ツールを使用すると、矩形領域を選択することができます。ツールパレット上の「選択ツール」ボタンを
のように変わり、四角形を描く要領で矩形領域を選択することができま
クリックすると、マウスカーソルが
す。選択された範囲は破線で示されます。四角形の他に、正方形、円、楕円の形状を選ぶことができます。
(2) 自由選択による選択
自由選択を使用すると、任意の範囲を選択することができます。ツールパレット上の「自由選択」ボタンをク
リックすると、マウスカーソルが のように変わり、フリーハンドで線画を描く要領で範囲を選択することがで
きます。
(3) 自動選択による選択
自動選択を使用すると、同じ色で描かれた領域など、画像内の同じような性質の範囲を自動的に選択させるこ
とができます。ツールパレット上の「自動選択」ボタンをクリックすると、マウスカーソルが のように変わり
ます。このカーソルを適当な位置に合わせてクリックすると、その位置の画像と同じようにして描かれた箇所が
範囲として選択されます。
7.3 画像の編集
主なものを紹介します。
(1) 画像の方向反転
上下および左右の反転ができます。方向反転したい画像(または領域)を選択した後、メニューの「イメージ」
−「上下反転」または「左右反転」を選択します。図 3.3.9 のように反転することができます。
(2) 画像の回転
(b) 上下反転
(a)元の図
(c) 左右反転
(d)
図 3.3.9 図の反転と回転
89
回転
90、180、270 度あるいは任意の角度で、選択した画像(または領域)を回転させることができます。回転した
い画像(または領域)を選択して、メニューの「イメージ」−「回転」を選択すると、回転の方向と角度を指定
するダイアログボックスが表示されるので、ここで必要な指示をして「OK」ボタンを押します。図 3.3.9(d)はこ
のようにして、元の図を左に 45 度回転した例です。
(3) トリミング
トリミングとは、選択した範囲のみを残してあとを消去する機能です。トリミングを行うとキャンバスのサイ
ズはトリミングした(選択した)範囲となります。トリミングを行うには、トリミングしたい範囲を選択した後、
メニューの「イメージ」−「トリミング」を選択します。
(4) コピーと貼り付け
「コピー」と「貼り付け」により、選択した範囲の画像をコピーし、指定した場所に指定した形で貼り付ける
ことができます。
「コピー」は選択した範囲の写し取りで、写し取りたい範囲を選択して、メニューの「編集」−
「コピー」を選びます。写し取りには、ツールバーの「コピー」ボタンを利用することもできます。
コピーしたものを貼り付けるには、メニューの「編集」−「貼り付け」を使用します。貼り付ける先が新規画
像(新たなキャンパス)のときは、ツールバーの「新規画像に貼り付け」ボタンを使用することもできます。メ
ニューの「編集」−「貼り付け」を使用するときは、さらに貼り付けの方法を選択する必要があります。貼り付
けの方法には、次のものがあります。
・新規画像
新しいキャンバスに貼り付けます。
・ 新しい選択範囲
適当な位置に自動的に貼り付けられ、貼り付けられた画像が選択状態になって、自由に移
動することができます。
・ 背景色を透過色として
背景色を透過色とした場合、図 3.3.11 のような違いが生じます。
背景色を透過色として
貼り付けた場合
背景色を透過色としな
いでて貼り付けた場合
図 3.3.11 コピー/貼り付け
・ 現在の選択範囲 キャンバス上で選択された範囲に投影される形で貼り付けられます。図 3.3.11 はその例で、
左側の四角形の範囲を右側の四角形の範囲に貼り付けたものです。
(5) 境界線の描画
現在のキャンバスの縁取りを行います。縁取りの色には、背景色が使用されます。メニューの「イメージ」−
「境界線を描く」を選ぶと、ダイアログボックスが表示されるので、境界線の幅を指示して「OK」ボタンを押し
ます。4 辺とも同じ幅にするときは、
「対称にする」を選択しておくと便利です。
90
図 3.3.11 現在の選択範囲への貼り付け
(6) 画像の消去
描かれた画像を消去する方法としては、次のような方法が用意されています。
・選択範囲の消去
消去したい範囲を選択して Delete キーを押すかメニューの「編集」−「クリア」を選択します。消去したあと
は背景色で塗りつぶされます。メニューの「編集」−「切り取り」またはツールバーの「切り取り」ボタンを利
用することもできます。この場合は、切り取った画像をコピーと同様にして貼り付けることができます。
8 カラー編集
カラー編集機能は、画像のカラー構成を変更する機能です。
8.1 カラー編集の基本手順
カラー編集の基本手順は画像編集と同様で、まずカラー編集の範囲を選択した後、編集の内容を指示します。
範囲を選択しない場合は、キャンバス全体が編集の対象となります。
8.2 色調補正
画像の色調を変更する機能で、次の 5 種類の機能があります。
・明るさ/コントラスト機能
・ガンマ補正機能
・ハイライト/中間調/シャドウ機能
・色相/彩度/明度機能
・色相の補正
・RGB カラー
これらの機能は、メニューの「カラー」−「調整」にあります。その操作はほぼ同じです。たとえば、
「明るさ
/コントラスト」機能は次のようにして操作します。
①補正をする画像を選択する。
②メニューの「カラー」−「色調補正」−「明るさ/コントラスト」を選択する。
③表示される図 3.3.12 のダイアログボックスで、明るさとコントラストを指定する。
このとき、プレビュー画面で結果をあらかじめ見ることができます。
④「OK」ボタンを押す。
8.3 単色効果
画像全体や選択範囲を、明るさはそのままにして、均一な色相と色彩に変換します。この機能を使用すると、
画像全体が同一の色調になり、セピア調の画像を作ったりすることができます。単色効果は、メニューの「カラ
ー」−「単色効果」により行います。表示されるダイアログボックスで色相と彩度を指定し、
「OK」ボタンを押
すと実行されます。結果はあらかじめ、プレビュー画面で見ることができます。
91
色相は、0 から 255 までの値で指定します。0 は赤、255 は紫で、赤橙黄緑青藍紫の順に値が大きくなります。
彩度も 0 から 255 までの値で指定します。値が大きいほど鮮やかになります。
図 4.3.12 明るさ/コントラストの変更
8.4 グレースケール
画像中のすべてのカラーを同じ明るさの灰色で置き換え、モノクロ調の画像に変換します。メニューの「カラ
ー」−「グレースケール」を選択すると実行されます。
9 イメージ処理
イメージ処理には次の 5 種類の機能があります。
(a) 影
(b) 切り抜き
(c) 彫刻
(d) ボタン化
図 3.3.13 特殊効果
・ 演算
2 つのイメージの合成をします。
・ 変形
選択した範囲を、円形にしたり球面するなどの処理を行ないます。
・ 特殊効果
イメージ全体や選択範囲に何か強調的な効果を加えます。影、鉛筆スケッチ、切り抜き、彫刻、ボタン化、
およびろう加工などがあります。
92
・ 透かし
イメージ全体や選択範囲に透かしを埋め込みます。
・ ピクチャーフレーム
イメージにフレームを付けます。みかげ石や木目などのフレームが用意されています。
ここでは、このうち最も多用されると思われる「特殊効果」について、その機能と操作法を説明します。
9.1 特殊効果
(1) 影
選択された画像に影を付けます。影にはぼかしの効果を加えたり、影を落とされた画像が見えるように影を半
透明にしたりすることができます。影を付けることにより、図 3.3.13(a)のような効果が得られます。
影を付けるには、メニューの「イメージ」−「特殊効果」−「影を加える」を選択します。すると図 3.3.14 の
ダイアログボックスが表示されます。ここで、影の付け方を指示します。影の色、影の不透明度、影のぼかしの
程度、および画像とその影のオフセット(離れ具合)を指定することができます。
(2) 切り抜き
図 3.3.13(b)のように、選択された領域で画像を切り抜きます。切り抜いた後には立体感を持たせるように影を
付けることができます。
切り抜きを行うにはまず、切り抜く範囲を指定します。次に、メニューの「イメージ」−「特殊効果」−「切
り抜き」を選択します。すると図 3.3.14 と同様のダイアログボックスが表示されます。ここで、影をつけるかど
うかと影を付ける場合の影に関する属性を指示します。
図 3.3.13(b)は、テキストの挿入で「KOKA」を作成し、これを確定する前に切り抜きを行ったものです。
図 3.3.14 影の設定を行うダイアログボックス
(3) 彫刻
図 3.3.13(c)のように、厚みのある板を削って作ったような図形が得られます。
彫刻を行うにはまず、対象となる画像を選択し、メニューの「イメージ」−「特殊効果」−「彫刻」を選択し
ます。ダイアログボックスが表示されるので、サイズ(板の厚さに相当)と境界を透過にして丸みを帯びさせる
93
かどうかを指定します。
(4) ボタン化
図 3.3.13(d)のように、選択された範囲をボタン状に変形させます。
ボタン化をするにはまず、ボタン化する範囲を選択し、メニューの「イメージ」−「特殊効果」−「ボタン化」
を選択します。つづいて、表示されるダイアログボックスで、エッジ(ボタンの縁)のサイズとエッジを透過と
するか非透過とするかを指定します。エッジを透過にすると図 3.3.13(d)のように、丸みを帯びたエッジのボタン
が得られます。
9.2 変形とフィルタ
画像全体や選択範囲を何らかの特定の効果で変換する機能です。
(1) 変形
画像全体あるいは選択範囲を指定した形状に変換します。変形を行うには、対象の画像や範囲を選択後、メニ
ューの「イメージ」−「変形」の中から目的の変形を選択します。また大半の変形では、さらに詳細な設定がで
きます。変形では、図 3.3.15 のような形状に変換することができます。
(b) 球面
(a) 変形前の図形
(c) 円柱
− 垂直方向
(d) ぼかし(移動)
(e) 遠近法−水平方向
(f) 風
図 3.3.15 変形操作の例(一部)
(2) フィルタ
フィルタでは、図 3.3.16 のような形状に変換することができます。フィルタを使用するには、対象の画像や範
囲を選択後、メニューの「イメージ」−「ぼかし」
、
「エッジ」
、「ノイズ」、「シャープネス」
、「その他」の中から
目的のフィルタを選択します。エッジフィルタでは、画像全体あるいは選択された画像の輪郭(色や濃度の変化
する位置)について、輪郭の強調、輪郭の検出、および輪郭のトレースを行います。ぼかしフィルタやシャープ
ネスフィルタでは、画像全体あるいは選択された画像について、ぼかし、ソフト化、シャープ化を行います。そ
の他のフィルタでは、画像全体あるいは選択された画像について、エンボスやモザイクなどの特殊なフィルタ効
果を与えます。
94
(a) ぼかし
(b) エンボス
(c) モザイク
図 3.3.16 フィルタ処理の例
10 その他
10.1 透明化 GIF の作り方
透明化 GIF とは、WWW のホームページ上において、特定の色の部分が透明になるようにした GIF フォーマッ
トの画像です。透明部分では背景が表示されるので、埋め込んだ画像が不透明の部分だけから成るように見せる
ことができます。
Paint Shop Pro ではこのような透明化 GIF の画像を作成することができます。透明化する色を指定するには、カ
ラーパレット上の背景色を用いるのが最も簡単です。ここでは、背景色を透明化する色として用いる場合につい
て説明します。その手順は次のとおりです。
①透明化したい色を背景色として設定する。
②画像を新規に作成する場合
開かれるキャンバスの背景色として「背景色」を指定する(図 3.3.5 参照)
。
透明化する画像は 256 色以下でなければなりません(画像フォーマットが GIF のため)
。
③既存の画像を用いる場合
画像を呼び出した後、その画像の中で透明化したい色を背景色として指定します(ツールパレット上の「色
の選択」ツールを使用して背景色を設定するとよいでしょう→4 の(3)参照)
。このとき画像が 256 色を超えるも
ののときは、メニューの「カラー」−「減色」で 256 色への減色を行う必要があります(保存の際に減色する
こともできます)
。
④必要な描画・編集を行う。
⑤画像を保存する。
このとき、次の手順で保存すると、背景色を透明化することができます。
・ メニューの「ファイル」−「名前を付けて保存」を選択する。
図 3.3.17 のダイアログボックスが表示されます。
・ ファイルの種類として「CompuServe Graphics Interchange」を選択する。
・ ファイル名を入力する(必要ならば「保存する場所」としてフォルダの選択も行う)
。オプションボタンを
押す。
・図 3.3.18 のダイアログボックスが表示される。
・ バージョンの「Version 89a」をチェックし、インタレースはいずれかをチェックして「OK」ボタンを押す。
・図 3.3.18 に戻ります。
・「保存」ボタンを押す。
95
図 3.3.17 画像保存のダイアログボックス
図 3.3.18 保存オプションダイアログボックス
96
センター所員・職員の紹介
情報教育センター長代理
小畠 啓邦
英米文学科、平成 11 年 4 月より現職、教授
所員
山本 嘉一郎
数理地質学専攻、平成 3 年 4 月より現職、教授
荒木 実
中間エネルギー物理学専攻、平成 3 年 4 月より現職、教授
棚橋 菊夫
消費者心理学専攻、平成 4 年 10 月より現職、助教授
相場 浩和
原子核理論専攻、平成 4 年 4 月より現職、助教授
森際 孝司
教育心理学専攻、平成 3 年 4 月より現職、助教授
辻野 孝
情報科学専攻、平成 8 年 3 月より現職、講師
土居 淳子
数理生物学専攻、平成 8 年 10 月より現職、講師
職員
稲垣
浩
情報教育センター事務室長事務取扱
尾藤 恵津子
光華女子短期大学家政科食物コース卒業
片岡 有実香
光華女子短期大学生活学科生活情報専攻卒業
石尾 由佳
光華女子短期大学生活学科生活情報専攻卒業
新 貴美子
光華女子短期大学生活学科生活情報専攻卒業
山本 悦子
光華女子短期大学生活学科生活情報専攻卒業
(平成 11 年度在籍者)
97
Group Wise 部局・研究室ID一覧
2001 年4月 1 日現在の Group Wise の部局・研究室他 ID(アドレス)は次のとおりです。ID(アドレス)は、部局・
研究室間連絡網として使用されているもので、自由に各セクションへの連絡を電子メールにて行うことができます。
大学短期大学部 各研究室
ju
bn
be
br
大学学長室
日本文学科共同研究室
英米文学科共同研究室
人間関係学科共同研究室
bi
sa1
sa2
sa3
教養・教職等共同研究室
食物・調理学研究室
食品・栄養学研究室
栄養指導室
sb1
sb2
sc
sd1
st
hj
cj
ll
生活デザイン研究室
衣生活科学研究室
生活文化研究室
情報処理研究室
体育研究室
ビジネス実務準備室
計算機室
L.L.準備室
小学校
sy1
sy
sy2
幼稚園
hy1
hy2
hr
hjr
hc1
hgs
hh
hkk
hs1
js
hk
hs2
jk1
jk3
kj
jk2
jg1
jg2
jh
gs
jt
sbk
ecis
調整中
高校校長室
高校進路部
高校文Ⅱ職員室
高校入試部
中高事務室
中高図書室
中高保健室
教務部
物理地学室
第2職員室
高校大職員室
中学校
jhs1
園長室
幼稚園事務室
学園事務局
高等学校
hi11
hi1
hi2
hi3
hi4
hi5
hi6
hi7
hi8
hi10
調整中
小学校校長室
小学校
小学校職員室
中学校職員室
98
理事長室
常務理事室
学園事務局長室
学園主事室
秘書室
企画広報室
総務課
総務課(大学担当)
経理課
管理課
教務課
教職指導室
国際交流室
入試課・学生募集課
学生サービス課
学生キャリア支援課
保健室
学生相談室
図書課
真宗文化研究所
情報教育センター事務室
人権啓発室
センター発行の手引き・資料一覧
利用の手引き
情報教育センター案内(第 8 版)
学習用テキスト
情報処理演習
ムイスリ出版
短大「情報処理演習」
、大学「情報処理論」で使用のテキスト。パソコンの基本操作、Windows 95、
日本語入力法、日本語ワープロ MS-Word、表計算ソフト MS-Excel の学習書。
らくらく Visual Basic
ムイスリ出版
Windows での最も一般的なプログラミング言語 Visual Basic の学習書。
資料
インターネット経由による学外コンピュータの利用法
インターネットを介してセンターまたは学内 LAN 上のコンピュータから、学外のコンピュータへア
クセスしこれを利用する方法
インターネットによる国文学資料館への接続
国文学資料館のデータベースを利用する際に、センターまたは学内 LAN 上のコンピュータから同館
のコンピュータへ接続する方法
インターネット経由による Nifty-Serve への接続
インターネットを介してセンターまたは学内 LAN 上のコンピュータから、パソコン通信 Nifty-Serve
へ接続する方法
Nemacs 利用の手引き
UNIX ワークステーション上で使用されるエディタ Nemcs の操作法
ワークステーションの利用
端末から UNIX ワークステーションを利用する際の操作法
インターネットの利用について(その 1)−インターネットによるサービスと利用形態
インターネットで受けられるサービスと当センターでのその利用形態
インターネットの利用について(その 2)−本学の WWW サービス
本学の WWW サービスの仕組みとその内容
インターネットの利用について(その 4)−電子メール(インターネットメール)とその使い方
UNIX サーバによる電子メールシステムとその利用法
インターネットの利用について(その 5)−Windows 用電子メールソフト Winbiff とその使い方
POP3 対応のメールソフト Winbiff のセットアップと使用法
インターネットの利用について(その 6)−Netscape の使い方
WWW ブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)Netscape の基本操作
99
Microsoft Internet Explorer の操作法
WWW ブラウザ Internet Explorer の基本操作
インターネットメールの利用について
UNIX サーバによるインターネットメールの利用法
Windows95 ダイヤルアップネットワークによる ppp 接続の設定方法
自宅から Windows95 上で電話回線を使ってインターネットを利用するときの設定方法
Windows95・98 ダイヤルアップネットワークによる ppp 接続の設定方法
自宅から Windows95/98 上で電話回線を使ってインターネットを利用するときの設定方法
学内 LAN の利用−研究室や事務室からのネットワーク接続
学内の研究室や事務室のパソコンを学内 LAN に接続するときの手順
Windows95 & Windows 3.1 の基本操作
Windows 95 と Windows 3.1 の基本操作法
Windows 95 でのフロッピーのフォーマット
Windows 95 上でフロッピーをフォーマットする方法
FrontPage98 操作ガイド(FrontPage Editor 編)
ホームページビルダの 1 つである FrontPage Editor の操作法
PaintShopPro
描画および画像加工ソフト PaintShopPro の操作法
GroupWise クライアントソフトのインストール手順(Windows 3.1 編)
Windows 3.1 のパソコンにクライアントソフトをインストールするときの手順
GroupWise 5.2J クライアントソフトの新規インストール手順(Windows 95/NT 編)
新たに GroupWise 5.2J クライアント(95 または NT 版)をインストールするときの手順
GroupWise クライアントソフトの交換作業説明書(Windows 95/NT 編)
5.1J 版がインストールされているパソコンで 5.2J 版に交換するときの作業手順
電子メール(GroupWise)利用の手引き
電子メール機能を中心とした GroupWise の簡易利用説明書
GroupWise 補足プリント
GroupWise を利用する際の補足事項(とくにパスワードの変更について)
WebAccess による新 KOKA-NET(GroupWise)の利用*
WebAccess を使って GroupWise にアクセスするときの手順
POP3 による新 KOKA-NET(GroupWise)の利用*
POP3 を使って GroupWise にアクセスするときの手順
Web アクセスクイックスタートガイド*
WebAccess で GroupWise を利用するときの簡易操作説明書
GroupWise 5.2J クイックスタートガイド*
GroupWise 5.2J の簡易操作説明書
*GroupWise のホームページからダウンロードまたは印刷することができます。
100
ビデオ
光華ネット利用法
情報教育センターの紹介
その他
パソコンによるセンター案内
パソコンによる Excel 自習室
パソコンによる光華ネット自習室
101
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