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第3章 温室効果ガスの削減目標

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第3章 温室効果ガスの削減目標
第3章
1
温室効果ガスの削減目標
直接効果がある取り組みの目標
温室効果ガスの排出状況から、計画では、二酸化炭素の排出量の削減に重点を置き、二酸化炭
素の主な排出要因である電気及び燃料の使用について、数値目標を設定し、使用量の削減に向け
た取り組みを行います。
削減目標は、原則として、計測データの比較が可能な平成 11 年度の実績を基準に、平成 22 年
度を目標年度として設定し、削減のための取り組みを積極的に行い、目標の達成に努めます。
【削減目標率】
京都議定書では、平成 24 年までに、温室効果ガスの排出量を基準年(平成 2 年)から 6%削減す
ることを約束していますが、須坂市では、基準年における量の把握をしていないため、量の把握が可
能な平成 11 年度を基準として、わが国の排出量の推移を元に、削減目標の基本とすべき数字を算出
しました。
基準年から6%削減した温室効果ガス排出量:11 億 6278 トン(CO2 換算)・・・①
平成 11 年の温室効果ガス排出量:13 億 2840 トン(CO2 換算)②
温室効果ガスの削減量:②−①=1 億 6562 トン・・・③
平成 11 年を基準年とした場合の削減率:③÷②×100≒12.5%
取り組みの目標は、平成 11 年度比12.5%削減を基本とする
なお、保健センターの電気使用量及び本庁の可燃
ごみの搬出量は平成 13 年度の実績を、清掃センタ
ーの電気使用量及びA重油使用量は平成 16 年度の
実績を、現地機関の可燃ごみの搬出量は平成 15 年
度の実績を基準としますが、同様に上記目標値を基
本とします。
また、平成 12 年度以降、新設・改設された施設
については、開設年度若しくは翌年度の実績を基準
とし、上記目標を基本とします。
5
(1)電気使用量を削減する!
【平成 22 年度までに電気使用量を平成 11 年度比 12.5%削減する。ただし、街路灯等は除く】
平成 11 年度使用量
6,222,984kwh(保健センター分 22,062Kwh、清掃センター分
1,047,570Kwh は別計上)
平成 22 年度使用量
5,495,899kwh(目標。街路灯等分は 406,304Kwh)
【平成 22 年度までに保健センターの電気使用量を平成 13 年度比 12.5%削減する】
平成 13 年度使用量
28,049kwh
平成 22 年度使用量
24,543kwh(目標)
【平成 22 年度までに清掃センターの電気使用量を平成 16 年度比 12.5%削減する】
平成 16 年度使用量
1,677,978kwh
平成 22 年度使用量
1,468,231kwh(目標)
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□建物の断熱対策を強化する
□省エネルギー型照明機器、空調機器、OA機器を導入する
□照明スイッチを細分化する
□不要な照明を間引きする
□新エネルギーを活用する
□自動販売機を削減する
イ
職員の自覚と努力による削減
□毎週水曜日のノー残業デーを徹底すると共に、業務見直しにより、残業時間を削減する
□パソコン等待機状態となる機器は、省電力モードを設定し、昼食休憩時等長時間使わない場合
は、メインスイッチを切る
□待機電力をカットするために、帰宅時に電源を抜く
□廊下は半消灯とし、事務室・会議室の不要な照明の消灯を徹底する
□夏季におけるクールビズを普及し、ブラインドの活用、冷房運転時の窓等の不要な開閉の自粛
及びエアコンフィルターのこまめな清掃により、冷房効率を上げる
□冷房機の運転時間を短縮する
□電気ポット・コーヒーメーカーの使用を自粛し、保温型ポットに更新する
6
(2)公用車燃料使用量を削減する!
【平成 22 年度までに市公用車燃料使用量を平成 11 年度比 12.5%削減する。ただし、消防署の
緊急車両及び道路河川課の道路維持車両は除く】(ガソリン・軽油)
平成 11 年度使用量
115,751.7 ㍑(うち緊急車両分 19,458.4 ㍑、
道路維持車両分 5,875.7 ㍑)
平成 22 年度使用量
104,450.0 ㍑(目標)
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□クリーンエネルギー自動車の導入を進める
□BDFの利用を促進する
イ
職員の自覚と努力による削減
□近距離の移動は、徒歩及び自転車とし、自動車の使用を控える
□業務上可能な場合は、相乗りに努める
□不要なアイドリングは止める
□エンジンの高回転使用は控え、低回転運転に努める
□タイヤの空気圧を、こまめにチェックする
(3)灯油使用量を削減する!
【平成 22 年度まで灯油使用量を平成 11 年度比 12.5%削減する】
平成 11 年度使用量
310,273 ㍑
平成 22 年度使用量
271,489 ㍑(目標)
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□建物の断熱対策を強化する
□扇風機等の活用により、室内の温度差を最小限に抑える
イ
職員の自覚と努力による削減
□毎週水曜日のノー残業デーを徹底すると共に、業務見直
しにより、残業時間を削減する
7
(4)A重油使用量を削減する!
【平成 22 年度までA重油使用量を平成 11 年度比 12.5%削減する。ただし、排水機場分は除く】
平成 11 年度使用量
233,404 ㍑(清掃センター分 6,000 ㍑は別計上)
平成 22 年度使用量
205,104 ㍑(目標。排水機場分は 7,000 ㍑)
【平成 22 年度まで清掃センターのA重油使用量を平成 16 年度比 12.5%削減する】
平成 16 年度使用量
100,500 ㍑
平成 22 年度使用量
87,938 ㍑(目標)
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□建物の断熱対策を強化する
□扇風機等の活用により、室内の温度差を最小限
に抑える
□ボイラー等、エネルギー供給設備の断熱対策を
強化すると共に、不要な運転はやめる
イ
職員の自覚と努力による削減
□冬季におけるウォームビズを普及し、暖房運転時
の窓等の不要な開閉の自粛等により、暖房効率を
上げる
(5)ごみ搬出量を削減する!
【平成 22 年度までに本庁の可燃ごみ搬出量を平成 13 年度比 75%削減する】
平成 13 年度搬出量
平成 22 年度使用量
20,269.2kg
5,067.3kg(目標)
【平成 22 年度までに現地機関の可燃ごみ搬出量を平成 15 年度比 12.5%削減する】
※
平成 15 年度搬出量
149,956 ㎏
平成 22 年度使用量
131,212 ㎏(目標)
<本庁>は、平成 13 年度から計量。<現地機関>は、15 年度から計量。
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≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□生ゴミの堆肥化を進める
□自動販売機、物販業者から購入した商品から
生じる廃棄物は、業者に引き取ってもらう
□秘密文書は溶解処理する
イ
職員の自覚と努力による削減
□個人が持ち込んだ廃棄物は、原則的に持ち帰る
□須坂市省エネルギー及び省資源推進手順書の通り、廃棄物の分別を徹底する
□ファイルボックス等、再利用可能な物品は繰り返し使用する
□リサイクル可能な物品の導入に努める
2
間接的に効果がある取り組みの目標
職場環境改善運動、事務用紙の使用量削減及びグリーン購入等の推進を図ることによって、電
気消費の抑制やリサイクル製品の消費拡大によるごみの減量化が推進され、間接的に地球温暖化
防止に貢献するため、これらについても数値目標を設定します。
削減目標は、平成 11 年度の実績を基準に、平成 22 年度を目標年度として設定し、削減のため
の取り組みを積極的に行い、目標の達成に努めます。
(1)5S(整理、整頓、清掃、清潔、習慣付け)を徹底する!
【5Sを徹底して、事務効率の向上、業務時間の短縮、安全な職場の確保を目指す】
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□OA機器等のコード類を整理し、電気ショート等の事故を未然に防ぐ
イ
職員の自覚と努力による削減
□公文書のボックス管理を徹底し、検索しやすい保管に心がける
□帰宅時には机上の書類を収納し、情報の漏えいを防ぐ
□日頃から整理整頓に心がけ、書類等を探す手間を省く
9
(2)事務用紙購入量を削減する!
【平成 22 年度までに事務用紙の購入量を平成 11 年度比 5%削減する】
平成 11 年度使用量
9,508,177 枚
平成 22 年度使用量
9,032,768 枚(目標)
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□庁内LANを有効活用した、ペーパーレス化を推進する
イ
職員の自覚と努力による削減
□両面印刷を徹底する
□会議資料の簡素化、縮小化を徹底する
□資料・刊行物等の作成部数を精査し、不要な在庫は減らす
□文書・資料の共有化を図り、安易なプリントアウト・コピーは控える
(3)エコマーク商品等購入率を維持する!
【平成 22 年度までエコマーク商品等(文具類)購入率 100%を維持する】
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□コピーやプリンターは、トナーカートリッジ等がリサイクル可能な製品を導入する
イ
職員の自覚と努力による削減
□文具類、事務服、作業服を購入する際は、必ず発注先に確認し、環境配慮型製品を購入する
□在庫管理を徹底し、不要な物品の購入を控える
(4)緑化を推進する!
【公共施設の植栽等緑化を積極的に推進する】
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□小・中学校の植栽を整備する
□公共施設に苗木を頒布し、敷地内の高・低木の植栽を増やす
10
(5)独自目標を設定する!
【毎年、本庁各課及び各現地機関において、地球温暖化防止対策として独自の目標を設定し、
取り組みを推進する】
≪具体的取り組み≫
ア
施設、整備の改善による削減
□温室効果ガスの削減に効果的な提案は、独自目標の設定に活かす
イ
職員の自覚と努力による削減
□公用車を 10km 走らせると、約 2.3 ㎏の二酸化炭素が排出され、その二酸化炭素を吸収するため
に、50 年生のスギが 2 ヶ月かけていることを認識するなど、日常の業務の中で、絶えず温室効
果ガスの発生を意識し、独自目標の設定に活かす
11
3
温室効果ガスの排出削減率
温室効果ガス総排出量の削減率は、温室効果ガスの排出を伴う事務・事業の活動項目毎に、基
本的な削減率を使って目標値を設定し、それを積上げて算出しました(ボトムアップ方式)。
削減率は平成 11 年度の事務・事業を基準とし、街路灯等の電気使用量(406,304Kwh)、緊急車
両や道路維持車両の燃料使用量(25,334.1 ㍑)、排水機場のA重油(7,000 ㍑)及び給食等の調理
に使用するLPG(18,604 ㎏)
・都市ガス(4,017 ㎥)は除いています。また、建物・施設の新設
に係る温室効果ガス排出量の増加分は含まないものとします。
温室効果
ガスの種類
主な排出要因
電気の使用
平成 22 年度の
平成 22 年度の
基準年の
削減率
主な活動量
CO2 排出量(kg)
CO2 排出量(kg)
(%)
6,582,370kwh
燃料の使用
(内
二酸化炭素
訳)
2,488,136
2,843,583
▲12.5
1,654,239
1,890,548
▲12.5
ガソリン
53,879.9 ㍑
125,001
142,857
▲12.5
軽油
29,790.5 ㍑
78,051
89,201
▲12.5
灯油
271,490 ㍑
676,010
772,580
▲12.5
A重油
286,043 ㍑
775,177
885,910
▲12.5
LPG
4,393.5kg
13,181
15,063
▲12.5
都市ガス
26,057 ㎥
51,072
58,367
▲12.5
32.8t
85,280
106,340
▲19.8
633,452km
195
223
▲12.6
136t
180
225
▲20.0
633,452km
4,796
5,481
▲12.5
廃棄物焼却
136t
2,496
3,119
▲20.0
カーエアコンの使用
58 台
1,131
1,131
0
温室効果ガス総排出量(二酸化炭素換算)
4,236,453
4,850,650
▲12.7
廃棄物焼却(廃プラ)
自動車の走行
メタン
廃棄物焼却
自動車の走行
一酸化二窒素
ハイドロフルオロ
カーボン(HFC)
パーフルオロ
カーボン(PFC)
六フッ化硫黄
(SF6)
※
基準年の排出量は、平成 11 年度の実測値が無いものについては、他年度実績値を使用しています。設備・勤
務体制が変わった施設のうち、保健センターは平成 13 年度、清掃センターは平成 16 年度の実績値を使用して
います。
※
排出係数は「地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第 3 条(平成 14 年 12 月 19 日一部改正)」を使用して
います。
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