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国内の発生状況 デング熱の症状
国内の発生状況 デング熱の国内感染症例の発生状況 (平成26年8月27日~9月22日公表:発症日別) 感染推定地 • 代々木公園周辺(122名) • 新宿中央公園(9名) • 代々木公園周辺または新宿中央公園(1名) • 神宮外苑または外濠公園(1名) • 千葉県千葉市(1名) • 外濠公園または都立青山公園(1名) • 東京都台東区(1名) • 外濠公園(1名) • 不明(5名) 12 10 8 報 告 数 6 � 人 � 4 8月 発症日 21日 22日 23日 18日 19日 20日 14日 15日 16日 17日 11日 12日 13日 7日 8日 9日 10日 4日 5日 6日 1日 2日 3日 28日 29日 30日 31日 25日 26日 27日 22日 23日 24日 18日 19日 20日 21日 15日 16日 17日 11日 12日 13日 14日 8日 9日 10日 5日 6日 7日 0 1日 2日 3日 4日 2 9月 (発症日不明の4名を除く138名) 厚生労働省HPより デング熱の症状 ✤ 熱、頭痛、節々の痛み、筋肉痛などがみられることが多い! ✤ 熱は5∼7日くらい続くことが多い! ✤ ✤ ✤ 鼻水、咳、ノドの痛みなど「かぜ」や「インフルエンザ」のときにみ られる気道症状はみられないことが多い。ときどき下痢が現れること がある! 熱が下がってくる頃に発疹がでる! ときに出血症状(鼻血、吐血、下血、皮下出血など)が現れることが ある 10 11 12 デング熱の検査所見 ✤ ✤ 白血球(ウイルスから身を守る免疫機能を果たす)と血小板(血液を 固める機能を持つ)が減るのが特徴! 白血球や血小板の低下は医師がデング熱を疑うきっかけになる デング熱の治療 ✤ ✤ デングウイルスに効く薬はまだない! 大半が自然に治る病気であるが、ごく稀に重症化することがあるため デング熱に罹ったら病院で正しく診断をしてもらい適切に経過観察を 受けるべきである! ✤ 発熱が1週間ほど続き、脱水になりやすいため適宜点滴治療を行う! ✤ 出血症状がひどい場合には輸血を行うこともある 13 どんなときにデング熱を疑う? ✤ デング熱が流行している地域で蚊に刺されて3∼7日後に、鼻水、咳や ノドの痛みなどの気道症状を伴わない発熱が現れたとき! ✤ ✤ 蚊に刺された覚えがなくても、流行地域に行った後や周囲でデング熱 が流行っている状態で同様の症状があればデング熱の可能性を考える! 高い熱が続いていて、下がってきた頃に発疹が出てきたとき 蚊の種類と代表的な感染症 蚊の種類 イエカ Culex ヤブカ Aedes ハマダラカ Anopheles 疾患 日本脳炎! ウエストナイル熱 デング熱! チクングニア熱! 黄熱 マラリア! フィラリア症 活動時期 夕方∼夜間 日中 夕方∼夜間 屋内/屋外 屋内または屋外 主に屋外 主に屋外 活動場所 農村部 都市部 都市部と農村部 Jong Travel and Tropical Medicine Manual, 4th ed.を参考に作成 14 millions of people and left many with crippling disabilities. The disease continues to cause epidemics in many countries in the region. Geographical distribution of Chikungunya cases 2001-2007 2001∼2007年のチクングニア熱の流行状況 (data are presented as reporting period followed by estimated number of cases, where data are available) Reference: Weekly epidemiological record (WER) No. 47, 2007, 82, 409–416. 2 Guidelines on Clinical Management of Chikungunya Fever 2012年のチクングニア熱の流行状況 15 2015年のチクングニア熱の流行状況 (as of January 13, 2015) Countries and territories where chikungunya cases have been reported* *Does not include countries or territories where only imported cases have been documented. This map is updated weekly if there are new countries or territories that report local chikungunya virus transmission. Data table: Countries and territories where chikungunya cases have been reported AFRICA Benin Burundi Cameroon Central African Republic Comoros Dem. Republic of the Congo Equatorial Guinea Gabon Guinea Kenya Madagascar Malawi ✤ Mauritius Mayotte Nigeria Republic of Congo Reunion Senegal ✤ Seychelles Sierra Leone South Africa Sudan Tanzania ✤ Uganda Zimbabwe ASIA Bangladesh Bhutan Cambodia China India Indonesia Laos Malaysia Maldives Myanmar (Burma) Pakistan Philippines Saudi Arabia Singapore Sri Lanka Taiwan Thailand Timor Vietnam Yemen AMERICAS Anguilla Antigua and Barbuda Aruba Bahamas Barbados Belize Bermuda Brazil British Virgin Islands Cayman Islands Colombia Costa Rica Curacao Dominica Dominican Republic Ecuador El Salvador French Guiana Grenada Guadeloupe Guatemala Guyana Haiti Honduras Jamaica Martinique Mexico Montserrat Nicaragua チクングニア熱とは? Panama Paraguay Puerto Rico Saint Barthelemy Saint Kitts and Nevis Saint Lucia Saint Martin Saint Vincent & the Grenadines Sint Maarten Suriname Trinidad and Tobago Turks and Caicos Islands United States US Virgin Islands Venezuela デング熱と同じくネッタイシマカやヒトスジシマカに媒介される感染 症! 症状もデング熱と似ているが、デング熱のような出血症状を呈するこ とはなく、関節痛・関節炎の症状が強いのが特徴! OCEANIA/PACIFIC ISLANDS American Samoa Federal States of Micronesia New Caledonia Papua New Guinea Tonga デング熱と同様に有効な薬はない! ヒトスジシマカで増殖しやすいという特徴があり、日本のような温帯 では定着する可能性も懸念されている EUROPE ✤ France Italy 16 蚊の種類と代表的な感染症 蚊の種類 疾患 イエカ Culex ヤブカ Aedes ハマダラカ Anopheles 日本脳炎! デング熱! チクングニア熱! マラリア! ウエストナイル熱 黄熱 フィラリア症 活動時期 夕方∼夜間 日中 夕方∼夜間 屋内/屋外 屋内または屋外 主に屋外 主に屋外 活動場所 農村部 都市部 都市部と農村部 Jong Travel and Tropical Medicine Manual, 4th ed.を参考に作成 17 渡航地別の疾患の割合 ! マラリア! デング熱! 腸チフス・パラチフス! 旅行者下痢症! 50 25 東南アジア サハラ以南 アフリカ 南アジア ラテンアメリカ Freedman, et al. N Engl J Med 2006;354:119-30. 18