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ハロゲン水分計 - よくあるご質問

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ハロゲン水分計 - よくあるご質問
取 1156301
取扱説明書
Instruction Manual
ハロゲン水分計
型番: 65g0001g (1-1563-01)
150g001g (1-1563-02)
このたびは本製品をお買い上げいただきましてまことに有難うございます。
お使いになる前にこの取扱説明書を必ずお読みいただき、正しくお使いください。
お読みになった後は、大切に保管してください。
-1-
目
次
1.安全のためにご注意いただきたいこと-------------------------------------------------------
3
2.安全のために特にご注意いただきたいこと-------------------------------------------------
4
3.ご使用方法----------------------------------------------------------------------------------------
5
3‐I.
はじめて使用する-------------------------------------------------------------------
5
3‐II.
測定手順の設定--------------------------------------------------------------------
6
3‐III.
測定の実施--------------------------------------------------------------------------- 8
4. 内部メモリーの設定方法----------------------------------------------------------------------- 10
4‐I.
測定設定の保存--------------------------------------------------------------------- 10
4‐II.
測定設定の呼び出し---------------------------------------------------------------- 11
4‐III.
測定設定の消去--------------------------------------------------------------------- 11
4‐IV.
測定設定の表示--------------------------------------------------------------------- 11
4‐V.
測定設定の保存--------------------------------------------------------------------- 11
4‐VI.
測定結果の呼び出し---------------------------------------------------------------- 12
4‐VII.
測定結果の削除--------------------------------------------------------------------- 12
5. 通信/インターフェース------------------------------------------------------------------------- 13
6. メニュー構成-------------------------------------------------------------------------------------- 14
7. 校正------------------------------------------------------------------------------------------------ 15
8. コンピューター/プリンターとの通信----------------------------------------------------------- 15
9. 製品仕様------------------------------------------------------------------------------------------ 16
10. 製品保証について---------------------------------------------------------------------------- 17
-2-
1.安全のためにご注意いただきたいこと

誤った使用方法、取扱い方法は損害や怪我の原因となります。

装置損傷を避けるため、本取扱説明書の内容を全てお読みください。

取扱説明書は大切に保管してください。

水分計は試料中の水分量測定に用います。他の用途には使用しないでください。

誤った使用方法は危険につながり、周囲の人や財産に損傷、損害を与えるおそれがあ
ります。

本水分計は取扱説明書に記載されている通りに操作してください。

有害物質、危険状態が発生しないよう周辺環境の管理にご注意ください。

本水分計の操作者は使用する試料の性質や装置の操作方法を熟知している必要があ
ります。測定中は水分計から離れないようにしてください。

操作開始前に、後部パネルに記載されている電圧がと使用環境の電圧が同じであるこ
とをご確認ください。

水分計にはアース線付き3ピン電源ケーブルが同梱されています。使用環境の安全基
準に合ったケーブルを使用し、アース線を接続してください。
►
電源接続には、標準型 IEC C13 コンセントに使用地域に合ったプラグ付きのケーブ
ルをつないでご使用ください。プラグが使用環境の電源に合わない場合、アダプタ
ーは使用しないでください。

ヒューズの交換の際には、高遮断容量タイムラグ型ヒューズ(定格電流 5 アンペア)をご
使用ください。

アース接続を外さないでください。

ケース部は測定中熱くなる可能性があり、主ケーブルが触れないようにしてください。

水分計を修理する際には、電源ケーブルを外してください。

水分計に液体がかからないようにしてください。液体がかかった場合は、すぐに拭き取
ってください。

水分計や電源ケーブルに損傷が認められた場合、直ちに装置の使用を中止してくださ
い。電源コードを抜いて水分計を絶縁します。修理が終わるまで使用しないでください。

修理は全て専門の技術者が行います。ユーザーが交換可能な部品は同梱されていま
せん。
-3-
2.安全のために特にご注意いただきたいこと
 高温な表面
測定中は、加熱室のカバー(特に上部通気口付近)が高温になる可能性があります。通気口付
近には物を近付けないでください。高温になる表面には手を触れないでください。水分計から周
囲20cm、上部1mは離れるようにしてください。測定後、試料は高温になっています。素手で試
料皿を持ち上げたり試料に触れたりしないでください。測定後しばらくは計量室の内壁は熱くなっ
ています。
 材質
水分計は全ての物質測定に適しているわけではありません。乾燥させている間、試料は加熱さ
れ高温になるため、可燃性/爆発性の物質は測定しないでください。毒性、腐食性、有害なガスを
発する物質に関しましては、適切なドラフト装置内やその他換気装置のある環境でのみ測定でき
ます。
乾燥させている間に表面に膜を作る物質には、高い内圧が生じます。このような物質はこの水分
計では計測してはいけません。有害ガスや腐食性ガス(酸など)を発する物質の測定は換気の良
い場所にて少量を使用して行ってください。
-4-
3.ご使用方法
3‐I. はじめて使用する
1. 換気の良い部屋に可燃性物質を近づけないようにして水分計を設置します。使用電圧が
合っていることを確認してください。電圧は水分計の裏面に記載されています。
2. 主電源のオン/オフスイッチは背面にあります。
水分計を動作させるのにオン/オフスイッチを
押すとディスプレイに機体番号(設定がされて
いる場合)、ソフトウェアのリビジョン番号、最
大秤量が表示され、続いてセルフテストを開
始します。ディスプレイに“→0←”の表示ととも
に重量ゼロが表示されます。水分計の前面に
はディスプレイ画面を消灯してスタンバイ状態
にする電源ボタンがあります。
3. ご使用前に水分計の内部温度を安定させることをおすすめします。通常 30 分から 60 分の
ウォームアップ時間が必要です。
4. 水分計が安定状態になると安定状態であることを
示す“~”が表示されます。不安定状態になると
このサインは消えます。ディスプレイの左側に
“→0←”が表示された場合数値は正確にゼロで
あることを示しています。
注:計量機能の利用制限のためパスワードが設定されている場合、ディスプレイに
“PASSCODES”と表示されます。続いてディスプレイには7ケタのゼロが表示され、右端の桁
が点滅します。キーパッドを使ってパスワードを入力します。パスワードの設定方法について
は管理者メニューを参照してください。
-5-
3‐II.
測定手順の設定
本水分計はキーパッドで内部メモリーを呼び出すことで、或いは RS232 を使用して PC によりセッ
トアップすることができます。
本水分計では以下の4種類の水分測定が可能です。
・水分率% = 100 x ((乾燥前質量-乾燥後質量)÷元々の質量)
・固形分率% = 100 x (乾燥後質量÷乾燥前質量)
・水分率%(乾燥後基準) = 100 x ((乾燥前質量-乾燥後質量)÷乾燥後質量)
ATRO 水分率とも呼びます。
・固形分率%(乾燥後基準) = 100 x (乾燥前質量÷乾燥後質量)
ATRO 固形分率とも呼びます。
ATRO 水分率と ATRO 固形分率の測定は特定産業向けの特別な測定方法です。水分率%と固
形分率%はより一般的な計算方法です。
-6-
測定設定には[Test]キーを押します。
ディスプレイに rESULt と表示されます。水
分率、固形分率、ATRO 水分率、ATRO 固
形分率の中から選択します。
ディスプレイに HEAt と表示されます。
Single, Ramp, Step の中から選択します。
矢印キーと[Dsp]、
[ Test ] を 使 っ て 上
下に動かし、[Print]
と[PST]キーで左右
に動かします。
[Setup]を押して次
に進みます。
矢印キーと[Dsp]、[Test]を使って変更し、
[Setup/Enter]を押して次に進みます。
矢印キーと[Dsp]、[Test]を使って変更し、
[Setup/Enter]を押して選択決定します。
SINGLE ℃
123
SINGLE を選択
加熱温度を設定
RAMP を選択
ユーザーが設定した時間で設定
温度まで上昇するよう設定
STEP を選択
設定時間内に設定温度まで加
熱し、続いて別の設定時間内に
別の設定温度まで加熱する。最
大3段階に分けて設定が可能。
ディスプレイに INTERVAL と表示されま
す。
測定を行い、その結果の表示と出力をす
る時間間隔を設定します。設定範囲は1
~99 秒。
ディスプレイに RAPID と表示されます。
(RAMP 加熱時には使用できません。)
On,、Off、Manual の中から選択します。
(Manual の場合、測定毎に設定)
RAMP ℃
123
RAMP TIME
6:00
STEP 1 EMP℃
100
STEP 1 TIME
03:00
STEP 2 EMP℃
120
STEP 2 TIME
03:00
STEP 3 EMP℃
140
STEP 3 TIME
03:00
INTRVAL
SEC 10
注:SINGLE モードまたは STEP モードの第一段階時
に RAPID(急速加熱)を選択すると、3分間設定温
度の 145%か 160℃の何れか低い温度で急速加熱
します。RAPID 機能の Off とは機能を使用不可に
することで、On は全測定においてこの機能が作
動することで、Manual は測定のたびに操作者に作
動させるかどうかの確認をするということです。
ディスプレイに Stop と表示。
Time, Stab, Time/Stab の中から選択します。
TIME を選択
設定時間で停止
矢 印 キ ー と [ Dsp ] 、
[Test]を使って上下さ
せ、[Print]と[PST]キ
ーで左右させます。
[Setup]を押して次に
進みます。
STOP TIME
Min 30
STAB を選択
設定時間で安定した結果が得ら
れた場合、自動停止
時間・安定性の範囲設定が可能
TIME/STAB を選択
上記の2機能を組み合わせ
たもので、自動停止させる時
間と安定性の数値設定
-7-
STAB RANGE
02
STOP TIME
Min 30
STOP TIME
Sec15
STAB TIME
Sec15
STOP RANGE
02
ディスプレイに Start と表示。
Manual, Automatically のどちらかを選択します。
Manual はスタートボタンを押した場合に測定開始、Automatically
はカバーを下げて5秒後に測定が自動開始されます。
ディスプレイに PRINT TEST と表示。
On、Off のどちらかを選択。
ディスプレイに FORMAT と表示。
Comp、Summ のどちらかを選択。
注:PRINT TEST 機能により測定結果を出力、保存
することができます。ユーザー設定されたファイル
名で結果をメモリーに保存するという設定も可能
です。「4.内部メモリーの設定方法」をご参照くだ
さい。
FORMAT 設定は出力方法を選択できます。Comp
は全結果を出力するもので、Summ は最終測定
結果のみを出力するものです。
操作中に、[Print]キーを押すことで、現在の設定内容を出力することができます。キーに第2機能を付与す
る必要はありません。
3‐III. 測定の実施
測定手順が設定されると、その設定に基づいて測定を行うことが可能です。メモリーに保存され
た設定で測定を行うこともできます。「4.内部メモリーの設定方法」を参照してください。
1. 試料をのせていない状態で試料皿を水分計にのせます。
MASS 23℃
g
2. [0/T]を押してゼロ設定します。
3. 試料皿を水分計から下ろし、試料をのせます。
MASS 23℃
4. 水分計に試料皿をのせます。
g
5. 計量室のふたを下げます。
a.
自動開始設定がされている場合、5秒後に測定が開始されます。
b.
手動開始設定がされている場合、[Start]キーを押します。
6. プレビュー機能がオンになっているとディスプレイには現在の測定設定が表示され、続いて
測定が開始されます。
「6.メニュー構成」をご参照ください。
 急速加熱機能
急速加熱機能(RAPID)が手動設定されている場合、この時点でこの機能を使うか選択します。
ディスプレイには以下のいずれかのように、前回使用時の設定が表示されています。
OFF
ON
[Dsp][Test]キーを使ってどちらかを選び、[Setup]を押して測定に進みます。
-8-
 裏画面
測定中に[Dsp]キーを押すと現在の重量やその他の測定結果(固形分率%の値など)、時間制
限が設定されている場合の残り時間といった情報を見ることができます。5秒間の裏画面表示後、
通常表示に戻ります。[Dsp]キーを再度押すと、次の裏画面が表示されます。[Dsp]キーを押す
と表示されるものは以下です。
重量
水分率%
固形分率%
Atro 水分率%
Atro 固形分率%
時間制限が設定された測定における残り時間
 測定の停止
測定中に[Start]キーを再度押すことで、いつでも測定を中止できます。測定中止を行わない限り、
停止条件がそろうまで測定を継続します。
測定が中止されると、短いブザー音が3回鳴ります(機能がオンの場合)。ディスプレイには最終
結果が表示されます。
12:44 ASTOP
この表示は 12 分 44 秒で安定状態となり測定が自動停止したことを示しています。設定時間終了
により停止した場合は上部に TSTOP と表示され、手動停止の場合は MSTOP と表示されます。
この時点で最終結果が表示されます。これには測定経過時間と最終%結果が含まれます。
[Dsp]キーを押すことで、内部メモリーに保存される元々の重量、最終的な重量、水分計で使用
されるファイル名が表示できます。
Start mass
End mass
RES00033
最終結果は[Print]キーを押してシリアルインターフェースに再度出力することができます。測定
結果の出力機能がオンになっている場合、99 個あるメモリーの内の1つにも結果が保存されます。
「4.内部メモリーの設定方法」を参照してください。
通常測定モードに戻るには[0/T]キーを押します。
-9-
4.内部メモリーの設定方法
4‐I. 測定設定の保存
最大49件の測定方法・設定を保存できます。工場出荷時のデフォルト設定が、PST00 というファ
イル名でメモリー内にあります。
現在の設定を保存するには[PST]キーを押します。ディスプレイには現在の測定の「保存、メモリ
ーからの呼び出し、削除」を選択するよう表示されます。(PST STORE、PST RECALL、PST
DELETE と表示) [Dsp][Test]を使って保存か呼び出しかを選びます。
PST STORE
保存を選んだ場合、ディスプレイには PST STORE XX と表示され、XX には保存可能なメモリー番
号が入ります。例えば、PST01, PST02, PST03 に既に設定が保存されている場合、保存可能な
次の番号 PST04 が表示されます。保存されているメモリーに上書きしたい場合には、番号を変更
してください。 [Dsp][Test]を使用します。
PST STORE
[Setup]を押して表示されている PST メモリー番号を選びます。既にその番号に測定方法が保存
されている場合、上書きするかどうか確認があります。
OVERWRITE?
[Setup]を押すと古い測定結果の上に新しい測定結果が上書きされます。[0/T]を押すと古い測
定結果を消去せずに上書き機能から抜けます。
測定手順を保存する場合、測定結果に英文字か数字で名前を付けることができます。
ディスプレイ上部に PST NAME と表示された後、--------となります。測定名入力の際には[Dsp]
[Test]矢印キーを使って数字と文字を順番に表示させます。左右の矢印キーを使って点滅する
桁を移動させます。
- ./0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
最大 10 文字まで使用できます。入力終了後[Setup]を押します。測定名を入力しない場合、メモ
リー呼び出しの時には空白表示されます。
PST NAME
BREAD-4
-10-
4‐II. 測定設定の呼び出し
測定設定のメモリーを呼び出すには、PST RECALL を選び、[Dsp][Test]を使って保存されてい
る設定をスクロールして希望の設定を探し、見つけたら、[Setup]キーを押して呼び出します。フ
ァイル番号 PST XX が選択された場合、測定名称が表示されます。
PST00 が選択されるとデフォルト設定が呼び出されます。これは消去や上書きができません。測
定は保存されなければ表示されません。例:3件の測定設定が保存されている場合、測定設定
のメモリー呼び出しの際にはその3件の測定設定とデフォルトのみが表示されます。
BREAD-3
[Setup]キーを押して PST07 を呼び出します。
ディスプレイにはこのように表示されます。
RECALL OK
水分計は通常モードに戻ります。
4‐III. 測定設定の消去
測定設定を消去するには PST DELETE を選び、[Dsp][Test]を使って保存されている設定をスク
ロールして希望の設定を探し、見つけたら、[Setup]キーを押して消去します。
ディスプレイには保存されている他の測定設定が表示されるか、メモリーが空の場合にはメッセ
ージが表示されます。[Esc]を押して通常モードに戻ります。
4‐IV. 測定設定の表示
現在の測定設定を表示するには、[Test]キー→[Setup]キーで設定内容を選択することで現在
の設定を確認できます。
4‐V. 測定設定の保存
測定結果の出力機能がオンになっている場合、RESxxxx というファイル名が自動的に付与され、
測定結果が保存されます。
本水分計では最大 99 件の測定結果を保存することが可能です。メモリーがいっぱいになると、デ
ィスプレイには MEM FULL というメッセージが表示されます。新しい測定結果を保存するためのメ
モリー容量を空けるには保存されている測定結果を何件か削除してください。
-11-
4‐VI. 測定結果の呼び出し
通常計量モードの時に[Dsp]キーを押すと、ディスプレイには以下のように表示されます。
PRINT
[Dsp]か[Test]を押すことで PRINT、DELETE、DELETE ALL から選択できます。
PRINT を選択して[Setup]を押すとディスプレイには1番目に保存された測定結果が保存時に付
与されたファイル名で表示されます。
[Dsp]か[Test]を押して他の利用可能なファイル番号に変えることができます。希望の測定結果
を探して[Setup]を押し、メモリーの詳細内容を呼び出して、保存時と同じフォーマットで出力する
ことができます。
[0/T]を押すと通常モードに戻ります。
4‐VII.測定結果の削除
水分計のメモリーに保存された測定結果は、個別に削除することも、全てを一括削除することも
できます。
全測定結果を一括削除するには、通常計量モード中に[Dsp]キーを以下の表示が出るまで押し続けます。
DELETE ALL
DELETE ALL と表示されたら、[Setup]を押して全測定結果を削除します。ディスプレイには、本
当に全削除するかどうかの確認が表示されます。[Setup]を再度押してください。ディスプレイに
は全ファイルが削除されるまでの間99から0までカウントダウン表示がされます。
個別に測定結果を削除するには、[Dsp]か[Test]を押して DELETE を選択します。
DELETE と表示されてから、[Setup]を押すと1番目に保存された測定結果が保存時に付与され
たファイル名で表示されます。
RES00033
[Dsp]か[Test]を押すことで他の保存されているファイルを次々と表示していきます。希望の測
定結果が見つかったら、[Setup]を押して当該ファイルだけを削除します。ディスプレイには
DELETED という表示とともに、他の保存されているファイルが表示されます。このファイルも削除
する場合には[Setup]を押します。[0/T]を押すことで通常モードに戻ります。
-12-
5.通信/インターフェース
 シリアルインターフェース
RS-232 インターフェースによりコンピューターとプリンターへのデータ入出力が可能です。
シリアル出力の設定は管理者メニューで設定できます。
RS-232 インターフェースは簡単な3線式接続で入出力の接続は以下の通りです。
コネクター:ミニ D-sub9ピンソケット
ピン
タイプ
2 番ピン
水分計への入力
RXD
3 番ピン
水分計からの出力
TXD
5 番ピン
シグナルグランド
GND
ハンドシェイクは適用されません
ボーレート: 2400, 4800, 9600, 19200, 38400
パリティ: なし (=8N1), 偶数(=7E1), 奇数 (=7O1)
全ての行はキャリッジリターン(行頭復帰)とラインフィード(改行)で終わります。(<CR><LF>).
連続出力モードではシリアル出力フォーマットは単行で、“12.567g<CR><LF>”という形式になって
います。
-13-
-14-
6.メニュー構成
7.校
正
計量結果と温度センサー両方の校正が可能です。分銅による校正は、低容量型水分計では 20g
か 50g、高容量型水分計では 50g か 100g の2つの分銅のどちらかで校正することができます。
工場出荷前にも水分計は校正がなされていますが、最適な性能を引き出すために定期的な校
正をおすすめします。
8.試料の準備
試料準備は正確な結果を得るために最も重要な点です。試料は全体が均等に加熱されるように
し、水分の多い部分をなるべく表側にしておきます。
粉体に関しては、特にそれ以上の準備は不要です。他の大半の物質については、できる限り細
かく粉砕する必要があります。液体状やペースト状の物質はグラスファイバーパッドに広げ、均
等に薄くしておきます。加熱により飛び散る可能性のある物質(油やバター)はグラスファイバー
パッドに広げるか、乾燥した砂と混ぜます。
その物質に合った最適方法を見つけるには試行錯誤するしかないというのが一般的です。
計量皿に試料をのせる際には、試料はできるだけ均等に薄く広げ、固まらせないようにしてくだ
さい。測定結果の再現性がきちんと得られるだけの十分な量であることも必要です。通常、3 グラ
ムから 8 グラムの試料を使用します。
試料によっては、特別な準備が必要です。例えばチーズを測定する場合、チーズがとても柔らか
いのであれば飛び散ったり膜を形成するのを防ぐため緩衝物として乾燥した砂と混ぜます。この
ためには砂から確かに水分がなくなるまで、砂をオーブンで乾燥させることが必要です。試料皿
に砂をのせ、風袋引きします。砂をチーズとよく混ぜてなじませ、試料皿に広げて測定を開始しま
す。
他に、チーズを乾燥したスパンガラス網に広げることで熱を全体にいきわたらせ、飛び散ったり
膜を形成するのを防ぐという方法もあります。正確な測定のため、スパンガラス網を計量皿にの
せて風袋引きを行うことを忘れないでください。
その他内部に水分を含む物質はこの測定方法には適していません。例えば砂糖の場合、砂糖
分子と水は強く結合しているため砂糖が燃焼するまで完全に水を除去できません。
プラスチックの中にも、水分が非常に少ないことと、それらの水分を抽出するのに必要な熱が余
りにも大きすぎるという問題によりこの方法に適していないものがあります。
-15-
9.製品仕様
製品型名
65g0001g
150g001g
秤量
65g
150g
最小表示(質量表示/水分率)
0.001g/0.01%
0.01g/0.05%
再現性(質量表示)
0.002g
0.02g
安定時間
~3-4 秒
~3-4 秒
推奨最少サンプル量
2g
2g
再現性(水分率)
試料 3g で 0.15%
試料 10g で 0.05%
試料 3g で 0.4%
試料 10g で 0.2%
(サンプルは酒石酸ナトリウム二水和物)
90 mm
皿サイズ
測定単位
測定終了条件
水分率%(乾燥前基準)
水分率%(乾燥後基準)
固形分率%
固形分%(乾燥後基準)
手動停止、タイマーによる自動停止、設定量/時間を下回った
場合に自動停止
最大測定時間
99 分 (1.5 時間強)
ヒーター
メーカー純正ハロゲンランプ 400W AC100V 50/60Hz
温度室
50-160C 、1C づつ設定
温度設定
標準加熱(1段階)、ステップ加熱(最大3段階)、対時間緩速加
熱、急速加熱(標準加熱またはステップ加熱の場合)
I/O
RS-232 双方向シリアルポート
測定方法保存
デフォルト設定1件、ユーザー設定 49 件
(番号とアルファベット・数字を組み合わせた名前で保存可能)
測定結果保存
名前をつけて最大99件保存可能
データの出力
RS232 シリアルポートによるデータ出力が可能
ブザー
キーが押された時、測定終了時に音が鳴る。
それぞれオンオフの設定可能。
言語
英語、ドイツ語
リアルタイムクロック
日付の形式は年月日、日月年、月日年
時間は 24 時間表示
校正
外部分銅を使用した手動校正
20g、50g
50g、100g
電源
AC100V 50-60Hz, 400W
ヒューズ
5A、高遮断容量タイムラグ型ヒューズ 5x20mm
使用環境温湿度
0℃~40℃、90%RH 以下(結露しないこと)
Made in China
*改良のため仕様および外観を予告なく変更することがあります。
修理はお買い上げの販売店または弊社修理サービスセンターへお問い合わせください。
-16-
10.製品保証について
<保証規定>
(1) 弊社商品を、当該商品の取扱説明書所
定の使用方法及び使用条件、あるいは、
当該商品の仕様または 使用目的から
導かれる通常の使用方法及び使用条件
の下で使用され故障が生じた場合、お買
い上げの日より一年間無償修理いたしま
す。
(2) 次の場合、保証期間中でも有償修理とさ
せていただきます。
・ 誤使用、不当な修理・改造による
故障。
・ 本品納入後の移動や輸送あるいは
落下等による故障。
・ 火災、天災、異常電圧、公害、塩害
等外部要因による故障。
・ 接続している他の機器が原因によ
る故障。
・ 車両・船舶等での使用による故障。
・ 消耗部品、付属部品の交換。
・ 本保証書の字句を訂正した場合、
購入年月日・購入店の記入がない
場合、及び保証書の提示がない場
合。
(3) ここで言う保証とは、納入品単体の保証
を意味するもので、納入品の故障により
誘発される損害は、ご容赦頂きます。
(4) 本保証書は日本国内においてのみ有
効です。
受付時間:午前 9 時~12 時、午後 1 時~5 時 30 分
土・日・祝日及び弊社休業日はご利用できません。
2012 年 10 月第1版作成
-17-
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