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1 様式第1号 地域社会雇用創造事業終了報告書の提出について 平成

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1 様式第1号 地域社会雇用創造事業終了報告書の提出について 平成
様式第1号
地域社会雇用創造事業終了報告書の提出について
平成24年5月31日
内閣総理大臣 殿
選定・評価委員会
殿
特定非営利活動法人グラウンドワーク三島
理事長 緒明 實
地域社会雇用創造事業終了報告書について別紙のとおり提出いたします。
1
1.事業名
地域社会雇用創造事業
未就業者が清流と街中元気を再生したグラウンドワーク三島の「日本型グラウンドワーク」
の先進的な「現場モデル」から学ぶ「グラウンドワークリーダー創出・地域協働ビジネス創
業・地域パワーアップ事業」
2.事業の実績について
(1) 目標と実績
① 社会起業インキュベーション事業
平成 22 年度
平成 23 年度
合計
目標人数
15 人
85 人
100 人
起業支援
対象者数
17 人
105 人
122 人
起業数
13 人
96 人
109 人
達成率
86.7%
112.9%
109.0%
② 社会的企業人材創出インターンシップ事業
平成 22 年度
平成 23 年度
合計
目標人数
1,200 人
1,200 人
2,400 人
研修修了者数
1,039 人
1,483 人
2,522 人
達成率
86.6%
123.6%
105.1%
就業及び起業者数
56 人
59 人
115 人
活動支援金
対象者数
242 人
367 人
609 人
2
(2) 事業の活動実績
① 社会起業インキュベーション事業
(詳細は、別添1)
目標数:100名
コンペティション開催数:3回
応募者数:601名
採択者数:122名
起業者数:109名
起業者数:109名
法人形態:NPO法人 37名、株式会社 9名、個人事業主 54名、その他 9名
雇用者の増加数:197名(本人含む)
インターンシップ受講後にインキュベーションで起業した事例数:96名
② 社会的企業人材創出インターンシップ事業
(詳細は、別添2)
目標数:2,400名
プログラム開催数:3期
応募者数:3,796名
参加者数:2,819名
修了生数:2,522名
起業者・就職者数:115名(起業者 23名、就職者 92名)
(3) 事業費の使用実績
交付金額
1,000,000,000円
事業費金額 1,004,116,441円
① 社会起業インキュベーション事業
区分
使用実績
内、起業支援金
平成22年度
71,950,666円
4,634,000円
平成23年度
219,559,751円
102,810,901円
291,510,417円
107,444,901円
合計
② 社会的企業人材創出インターンシップ事業
区分
使用実績
内、活動支援金
平成22年度
229,483,908円
14,560,000円
平成23年度
483,122,116円
70,700,000円
712,606,024円
85,260,000円
合計
3
(4) 基金の残額について
0円
3.事業概要
① 社会起業インキュベーション事業
ア) 事業の目的
グラウンドワーク・インキュベーションの目的は、内閣府「地域社会雇用創
造事業」の一環として、NPOや社会的企業の創業を支援することを通して、地
域社会における社会的事業と雇用を加速的に創造することにあった。
イ) 事業の実施方法
グラウンドワーク・インキュベーションにおいては、まず、NPOや社会的企
業の起業を目指すビジネスプランを募集し、外部有識者からなる地域協働ビジ
ネス選定・評価委員会による審査を行って、起業支援対象者を選定した。
起業支援対象者は、専門家のアドバイスを受けながら、グラウンドワーク・
インキュベーションに係る事業計画書を策定した上で、グラウンドワーク三島
と随意契約を締結した。グラウンドワーク三島は、随意契約に基づき、ビジネ
スプランの実施に係る指導・モニタリングを行い、地域におけるNPOや社会的
企業の創業と雇用の創出を支援した。
ウ) 事業についての自己評価
・ 合計601名よりビジネスプランの応募を集め、結果的に、目標(100名)を上
回る109名の起業者を輩出することができた。
・ 口コミ等の効果により、応募者数が回を重ねるごとに増加した。特に3期に
おいては、347名からの応募があったことから、起業支援の内容がニーズに適
っていることの左証であると考える。
② 社会的企業人材創出インターンシップ事業
ア) 事業の目的
グラウンドワーク・インターンシップの目的は、内閣府「地域社会雇用創造
事業」の一環として、NPOや社会的企業の人材を育成することを通して、地域
社会における社会的事業と雇用を加速的に創造することにあった。
イ) 事業の実施方法
「グラウンドワーク・インターンシップ」においては、入門編としてのパー
トナー・コースと、その修了生を対象として、より高度で専門性の高い人材育
成を目的としたエキスパート・コースの2つを設けた。パートナー・コースの
修了生には、「グラウンドワーク・パートナー」を授与し、エキスパート・コ
ースの修了生には、「グラウンドワーク・エキスパート」の資格認定を行った。
対象者は、現在NPOやボランティア団体の職員などでより高度なマネジメント
能力を身につけたいと思っている方、NPOや地域ビジネスの立ち上げを目指し
ている方、自分のやりたいことを現場体験を通して探したい大学生などとした。
4
【パートナー・コース】
静岡県三島市で開催する集合研修(6日相当)においては、グラウンドワーク
三島の多様な実践地を研修フィールドとした体験学習やグループ演習を大幅に
取り入れた現場重視型研修を行い、講義とあわせて「自ら考え、問題を解決し
ていく力」を養成した。次に、地域のNPOやボランティア団体などでのOJT研
修(5日相当)、及びグラウンドワーク三島が提供する課題に基づく研修(19
日相当)を通して、自分の所属するNPOなどのマネジメント強化や、新規事業
の立ち上げに係るビジネスプランの作成などを行った。
【エキスパート・コース】
静岡県三島市で開催する専門研修1(3日相当)においては、マネジメント研
修の概要を学ぶと共に、グラウンドワーク三島の実践地巡回等を通して、チー
ムビルディングを体験した。専門研修2(8日相当)においては、パートナー・
コースにおけるチームビルディング支援などを行うことを通して、合意形成方
法を実践的に学ぶ。マネジメント研修(8日相当)においては、国際的なグラウ
ンドワークや社会的企業視察や意見交換などを行うことを通して、先進的な社
会的企業と国際的な合意形成について学んだ。グラウンドワーク三島が提供す
る課題に基づく研修においては、実践的な研修を補強・補完する調査研究を行
い、専門性の高い人材を育成した。
ウ) 事業についての自己評価
・ 合計3,796名よりエントリーシートの提出があり、結果的に、目標(2,400名)
を上回る2,522名の社会的企業人材を育成することができた。
・ 口コミ等の効果により、応募者数が回を重ねるごとに増加した。特に3期に
おいては、2,260名からの応募があったことから、研修の内容がニーズに適っ
ていることの左証であると考える。
・ 東日本大震災の影響や家庭の事情等の理由により、研修の全課程を修了する
ことができなかった研修生も発生した。
・ 200人程度の大規模な集合研修による基礎知識の習得及び人的交流の拡大と、
個別の関心分野に即したOJT研修によるテーマの掘り下げ、そしてそれらの集
大成として事業計画等をまとめる課題に基づく研修という組み合わせのイン
ターンシップを通して、納得のいくビジネスプランが練り上げられたという
声が多く聞かれた。また、それをビジネスプラン・コンペティションに応募
して起業を果たしたという事例も多く、両事業を連携させたことの有効性が
示された。
5
4.事業の実施体制
① 体制図
委
実施主体=全国推進本部
員
会
凡例
:委託関係
特定非営利活動法人
島
理事長:緒明 實
GW事業推進協働委員会
グラウンドワーク三
:組織内関係
GWパートナー認定委員会
地域協働ビジネス選定・評価委員会
ひばり税理士法人
各種業務委託
(ポッシブル、パブリッ
クリソースセンター等)
監査法人
OJT研修
受入先
( NPO 、 企 業
等)
事業総合評価委員会
基金管理運用委員会
北海道ブロック地域事務
所
東北ブロック地域事務所
首 都圏ブロック地域事務
所
東海ブロック地域事務所
近畿北陸ブロック地域事
務所
特定非営利活動法人
グラウンドワーク西神楽
理事長:宮崎 幹雄
特定非営利活動法人
グラウンドワーク寒河江
理事長:佐藤 順一
印旛・手賀沼環境あっぷ
協議会
代表:岩波 初美
特定非営利活動法人
グラウンドワーク東海
理事長:竹谷 裕之
グラウンドワーク滋賀
代表:北川 勝
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
阪神ブロック地域事務所
中国ブロック地域事務所
四国ブロック地域事務所
九州沖縄ブロック地域事
務所
グラウンドワーク阪神
事務局長:大植 茂樹
グラウンドワーク大山蒜
山
代表:徳永 巧
社団法人
生態系トラスト協会
会長:中村 滝男
特定非営利活動法人
グラウンドワーク福岡
理事長:河野 泰治
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
OJT研修受入先
( NPO 、 企 業
等)
② 役割分担の考え方
社会起業インキュベーション事業については、ビジネスプラン・コンペティション
の開催及び起業支援等を含め、グラウンドワーク三島(全国推進本部)が主体となり
実施。地域ブロック事務所は、ビジネスプランの募集等を行った。
社会的企業人材創出・インターンシップ事業については、地域ブロック事務所が、
研修生の募集、OJT研修と課題に基づく研修における研修生のサポートを行った。全
国推進本部はプログラム開発を含む全体の企画運営管理評価を行った他、グラウンド
ワーク・パートナー認定委員会を開催して修了認定を行った。
5.成功例
① 社会起業インキュベーション事業
・ これまでクラフト作家として活動してきたスキルと、障がい者施設で縫製指導の
ボランティアをしてきたネットワークを活かして起業(個人事業主)し、障がい
者と智に、様々な布を使って本や手帳のカバーをデザイン、手作りして販売を始
めた。
・ 茨城県龍ヶ崎市の地域再生を目標として、市内中心にある米町商店街で、空店舗
を改修して憩いの場とし、生活弱者支援やセミナーの開催などを行うNPO法人を
設立。2名を雇用している。オープニングには市長も駆けつけるなど、地元の期
待も大きい。
・ 陶芸の里・瀬戸の活性化を図ることを目指して、陶芸作家仲間たちとNPO法人を
立ち上げた。手始めに、現役の陶芸作家の工房で直接指導を受けることができる
「プチ修行者」の受け入れを行っている。
6
② 社会的企業人材創出インターンシップ事業
・ 集合研修で出会った北海道の研修生のビジョンや情熱に感銘を受け、社会的課題
について考えるようになった。研修後、その研修生が起業するにあたり、事業を
共に成功させたいと思い、大阪から転居して就職した。
・ 求職中にインターンシップに参加し、シニアの支援をしていきたいと思うように
なった。OJT団体よりジョブ・オファーがあり、就職した。
・ 集合研修ではNPO法人運営の留意点を学び参考になった。またその時に知り合っ
た仲間たちの協力を得て、地元でNPO法人を立ち上げた。
・ インターンシップで先進的なNPOや社会的企業の事例を知り、またワークショッ
プで自分の地域の課題を洗い出すことを通してビジネスプランを作成したこと。
7
6.科目別の経費の使用実績について
1.人件費
185,011,067
(1)委員等謝金
3,561,535
(2)講師謝金
4,273,786
(3)ボランティア謝金
0
(4)その他謝金
7,250,656
(5)職員等旅費
29,719,985
(6)委員等旅費
880,555
(7)講師旅費
4,897,691
(8)備品費
2,412,199
(9)オンライン交流ネットワークシステム費
(10)消耗品費
2.事業費
18,590,250
7,440,655
(11)印刷製本費
10,020,131
(12)通信運搬費
7,404,027
(13)会場借料
10,141,550
(14)バス借料
6,955,550
(15)募集広告費
45,074,110
(16)委託費
181,739,803
(17)起業支援金
107,444,901
(18)活動支援金
85,260,000
(19)事務連絡調整会議委託費
12,059,340
(20)賃借料
31,944,788
(21)租税公課
83,706
(22)図書資料費
805,590
(23)会議費
338,258
(24)教材費
15,089,921
(25)参加者の旅費
141,904,197
(26)その他の事業費
7,644,441
3.管理費
76,167,749
4.合計
1,004,116,441
8
7.その他(事業の実施に当たっての特記事項等)
・ インキュベーション事業における起業者に対するアンケート調査では、起業のために、最
も不足しており、
また最も役に立った支援は、資金的なものという回答が圧倒的であった。
ただし、平均100万円の起業支援金に加え、自己資金額は平均56万円、多い方では700万
円にのぼったことから、起業支援金が自助努力の後押しとして活用されたことが伺えた。
・ アンケート調査の結果、インキュベーション事業で起業した109名の内、96名がインター
ンシップ受講生であり、その内、41名がインターンシップに参加しなければ起業しなか
ったと回答している。
・ インターンシップ事業による意識の変化を調査した結果、ポイントが高かった順に、「人
とのつながりの重要性の認識」「学習意欲の高まり」「NPO・社会的企業への関心の高
まり」とあり、いずれもNPO・社会的企業の担い手となるにふさわしい変化であったと
言える。
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