Comments
Description
Transcript
NEWS FILE
荷主 NEWS FILE ヤマハ発動機 日本ヒューレット・パッカード 三菱商事/イオン 物流可視化ソリューション導入 08年度輸入量は前年並み 効率的サプライチェーン構築へ 補修用部品事業でGXSを起用 航 空 包括業務提携、調達でも協力 NEWS FILE航空1.2万㌧、通関件数減少 企業間電子商取引(B2B)ソリューショ ン世界最大手の GXS は 12 月 16 日、同社 のグローバル物流可視化ソリューション が、ヤマハ発動機の補修用部品事業部門 に採用されたと発表した。国内、北米地 域で稼働済み。今後、他の国・地域にも 展開していく予定。ヤマハ発動機は、二輪 車などの補修部品の国際ロジスティクス環 境を管理しながら、既存のグローバル受 発注処理システムと統合できるソリューシ ョンを必要としていた。 (日刊航空貿易 12 月 18 日) 日本ヒューレット・パッカードの 2008 年 度(07 年 11 月∼ 08 年 10 月)の輸入量は月 平均 1500 ㌧、通年では 1 万 8000 ㌧と前年 度並みで推移した。このうち、航空は月平 均で約 1000 ㌧、通年で約 1 万 2000 ㌧。今 春から航空貨物運送状 1 件当たりの出荷 数を増やしたため、輸入時の通関件数が 従来の月平均 3000 件から 2500 件に減少 し、通関手数料の削減にもつながった。 海上貨物は月平均約 500 ㌧、年間約 6000 ㌧。品目はプリンター関連が中心。 (日刊航空貿易 12 月 18 日) 三菱商事とイオンは 12 月 16 日、包括的 業務提携契約を締結したと発表した。効 率的・合理的なグローバルサプライチェー ン構築によるコストダウンなどの追求、グ ローバルネットワークを活用した原材料・ 商品、資機材などの開発・調達、さらにマ ーケティング事業などで提携していく。三 菱商事は今年 9 月、イオンの機能子会社 イオングローバル SCM の第三者割当増資 を三菱商事が引き受けることで合意。同 社に 15 %出資している。 (日刊航空貿易 12 月 22 日) 自動車用金型のニチダイ 古河電工グループ パナソニック 2月にケンタッキー工場閉鎖 北米向けは京都工場から供給 越でワイヤーハーネス生産 輸出、一部生産材は日本から 物流含めコスト削減を加速 総在庫管理・削減も徹底化 自動車向け金型メーカーのニチダイ (京 都府京田辺市)は 2 月、米国ケンタッキー 州リッチモンド市にある精密鍛造金型工 場を閉鎖し、生産拠点を日本に集約す る。北米での急激な需要減に対応するも ので、北米市場向けには宇治田原工場 (京都府)から輸出供給する。販売は既存 の現地法人経由で行う。今回は現法の生 産部門を閉鎖する形。同社の海外の金型 工場は米国 1 カ所だけで、アジアや欧州 市場は日本からの輸出で対応している。 (海事プレス 12 月 22 日) 古河電気工業グループは、今年 11 月 からベトナムで自動車用ワイヤーハーネ ス (組み電線)の生販事業に乗り出す。同 電線主力の子会社、古河 AS が全額出資 の事業会社(FASV)が手掛ける。基本 は日本の自動車メーカー向けに輸出し、 原材料の電線や一部部品はベトナム国内 の FAPV(ホーチミン市)から調達する。 現地調達できないものは日本から供給す る。FASV は、ホーチミン市から約 90 ㎞ 南のベンチェ省ジャオロン工業団地内に 設ける。 (海事プレス1 月 13 日) パナソニックは、 「コスト力強化」や「選 択と集中」などを柱とした 2009 年度の経 営方針を策定した。スケールメリットの追 求や調達コスト削減といったコストバスタ ーズを加速させる方針で、厳しい経営環 境を踏まえ、今後、物流費削減に向けて はパナソニック電工などグループ企業と連 携した取り組みを進めるもよう。調達を含 めた総在庫の管理・削減を徹底する。ま た、海外増販では BRICsとベトナムで、09 年度も2 ケタ成長を死守する方針。 (海事プレス1 月 14 日) 育児用品のピジョン 日本ペイント パナソニック/住友電工 中国で販売・生産強化 一部原料は海外から調達 大阪工場跡地に物流センター 機能集約で物流・調色拠点に 鉄道コンテナの共同利用開始 12月から宇都宮/大阪で 育児用品大手のピジョン(東京都)は中 国事業を強化する。上海の生産会社(青 浦工業園区)を増資し、生産能力を増強 する。増設工場は 10 月に操業、11 月に出 荷予定。育児用品は全量、中国国内で販 売するが、原材料は量的確保などを含め 一部を海外から調達することもある。資 本金は 500 万㌦から 830 万㌦に増資。販 (上海)が手掛ける。ピジョン 売はピジョン は今後、中国や米国を重点国として、イン ド開発にも着手する計画。 (海事プレス 1 月 20 日) 日本ペイント (大阪市)は、西日本での 国内物流と調色機能の効率化や環境負荷 軽減に向け、4 月に生産停止する本社隣 接の大阪工場跡地に「大阪物流センター」 (仮称、敷地面積 1.5 万㎡、大阪市北区大 を設営する。今秋稼働予定で、関西 淀北) に分散する施設機能を集約した物流・調 色拠点とする。常時在庫量は 3500 ㌧、総 工費は約 25 億円を予定。同社によると、 商品別などに分けて 3 棟整備するが、総 延床面積は非公表。 (日刊航空貿易 1 月 21 日) パナソニックは昨年 12 月から国内物流 のコスト削減や環境負荷軽減のため、住友 電気工業と共同で、31 フィート型鉄道コン テナを共同利用した関東(宇都宮貨物ター ミナル駅)/大阪(大阪貨物ターミナル駅) 間での輸送を始めた。同コンテナはパナ ソニックの自家用。他社と組むことで、大 型コンテナ利用による積載効率のアップや 帰り荷ゼロの解消を図る。パナソニックは 従来、大阪向け液晶テレビ輸送で同コンテ ナを利用していたが、宇都宮工場向けの 帰り荷がなかった。 (海事プレス1 月 21 日) 海運 NEWS FILE CARGO FEBRUARY 2009 55 航空 NEWS FILE DHL カッコ内は 「日刊海事プレス」 紙での掲載日 11 月の 5 大港貿易額 アジア/欧州航路 米国内事業、ABXへの委託中止 北米で3月末から貨物便コード・シェア 日本法人発足、ブランド浸透目指す B767Fの利用は来夏まで継続 海 運伊関連に強み、医療・船用品にも注力 NEWS FILE邦人貨物2社、従来の図式越え初の協調 首位はエバーグリーンで11.6% CMAが1.3ポイント増で第5位 輸出、自動車関連響き25.9%減 中国向け輸出も全港2ケタ減 合理化効果で消席率が9割超に 08年8月以降、船腹量16%減 DHL は昨年 11 月に発表した米国内エ クスプレス事業の撤退計画に関連して、1 月 4 日から ABX エアーに対する関連事業 の委託を中止した。ABX エアーの親会社 ATSG が先ごろ発表した。フライトについ ては今年から ABX の DC9 の利用を取り 止める一方、B767F は少なくとも6 月まで 利用を継続する。ATSG は各受託業務の 中止によりABX の社員約 1900 人が解雇 される見込みという。そのうち約 1000 人 がウィルミントンの社員になる。 (日刊航空貿易 1 月 6 日) 日本航空(JAL) と日本貨物航空(NCA) は 3 月 29 日から始まる今年の夏ダイヤか ら北米フレーター路線でコード・シェアを 開始する計画だ。需要が落ち込んで競争 が激化する中、双方の貨物便サービスの スペースを有効活用することで、フリーク エンシーを増やし顧客の利便性を高める のがねらい。他地域への拡大は実施後の 状況をみて検討する。邦人貨物便サービ ス上位 2 社として従来の図式を越えた初 めての提携となる。 (日刊航空貿易 1 月 8 日) 欧州の総合物流大手 DSV(本社=デン マーク・コペンハーゲン)の日本法人ディ エスヴィ・エアーシーが昨年末に発足した。 後藤茂社長は「DSV は欧州有数のロジス ティクス企業だが日本での知名度がまだ 低い」と語り、グループとの一体化を進め て日本市場の開拓を進める方針を明らか にした。従来から強みのあるイタリア関連 のビジネスに加え、DSV がグループ全体 として取り組む医療関連や船用品のトータ ルロジスティクスにも力を入れる。 (日刊航空貿易 1 月 9 日) PIERS / JOC の調べによると、2008 年 1 ∼ 9 月のアジア/米国東航トレードの船 社別シェアは、07 年トップのマースクライ ンを抑え、エバーグリーンラインが 11.6 % で首位に立った。このほか、トップ 10 圏内 では、USラインズ買収など北米トレードの 強化を進めた CMA −CGM がシェアを前 年同期から 1.3 ポイント増やし、12 位から 5 位へと大きく順位を上げた。東航荷動き のうち、TSA メンバー船社のシェアは全体 の 84.8 %と8 割台をキープした。 (海事プレス12 月 26 日) 世界大不況の影響が 5 大港にも、より鮮 明になってきた。税関の貿易速報による と、全国値輸出額が過去最大の下げ幅と なった 2008 年 11 月の 5 大港輸出額は、前 年同月比 25.9 %のマイナスだった。月ご とに悪化してきたが、一挙に 3 割近くの下 落。特に自動車関連の不振が影響した。 また、中国、米国、西欧の主要 3 カ国・地 域向け輸出については、10 月は一部でプ ラスや減少率が 1 ケタの港もあったが、11 月は全港 2 ケタ減となった。 (海事プレス1 月 7 日) 定航各社の運航するアジア/欧州航路 の消席率が週またはサービスによって若 干のばらつきはあるものの、荷動きの落ち 込む冬季にもかかわらず 8 割超、サービス によって 9 割を超える高水準に達している ことが分かった。2008 年から各社が取り 組んでいる減便など合理化策の効果とみ られる。フランスの海事コンサルタント、 AXS −アルファライナー社の調べでは 08 年 8 月 1 日∼ 09 年 1 月 1 日の 5カ月間にア ジア/欧州航路の船腹量は 16 %減少し たという。 (海事プレス1 月 7 日) コスコ・ロジスティックス 全日空 フェデックス 郵船と商船三井 那覇港 米国 PSW3 港 日本でNVO・物流事業を強化 新商品開発推進、専用ウェブサイトも 長崎県の航空会社ORC支援へ提携 県含む3者で合意、秋から共同運航 自社集配地域外で料金低減実現 追加費撤廃、利用者拡大へ コンテナ稼働本数縮減を推進 新規整備見送り、リース返却で CT背後施設運営業者に3社選定 年間貨物量は約180万㌧を想定 08年取扱量、1657万TEU 輸出好調、3港ともプラスに 1 月に発足したコスコ・ロジスティックス の日本法人コスコ・ロジスティックスジャパ ンは、NVOCC 事業や物流事業の強化に 着手する。輸出入混載では内陸仕向地の 拡大や 12 フィート型コンテナを活用した HDS(ホット・デリバリー・サービス) など新 商品開発を進める。FCL でも輸送量が増 加しており、今後は日中間に加えて米国 向けでも取扱増を目指す。2 月末には専 用ウェブサイトを立ち上げて顧客サービス の向上に取り組む。 (日刊航空貿易 1 月 13 日) 全日本空輸(ANA) は 1 月 13 日、オリエ ンタルエアブリッジ(ORC)、長崎県の 3 者 で業務提携に関して基本合意したと発表 した。ANA は、ORC が運航する全路線 でコードシェアを行うほか、予約・発券、 運航管理などに関し各種システムを提供 する。実際の業務提携開始は今年秋を予 定。ORC は ANA の予約販売システムに 全路線参入することにより全国規模での 展開が可能となることから、約1 億6300 万 円の収益改善効果を見込む。 (日刊航空貿易 1 月 14 日) フェデラルエクスプレス (フェデックス) は 1 月 19 日から、東京など特定地域での自 社集配地域外を対象にサービス料金を大 幅に引き下げる。自社集配地域外では運 送代理業者を利用するため、業者への支 払費用などを通常のサービス料金に加算 し、利用者から地域外集荷料/配達料と して徴収していた。今回、両料金を撤廃 することで利用者の負担を削減。サービ ス利用回数、利用者数のさらなる拡大に つなげる。 (日刊航空貿易 1 月 19 日) 日本郵船と商船三井は 2008 年下期か ら、自社で管理するコンテナバンの縮減に 取り組んでいる。マーケットの不振を受け て定航各社はサービス合理化を加速して おり、コンテナバン自体にも余剰感が出て いるのが実情。郵船は 1 年間で約 65 万 TEU 弱、商船三井は同 60 万 TEU のコン テナバンを自社保有、またはリースの形で 動かしているが、新規整備の見送りやリー スバンの返却加速などにより、稼働本数を 今年中には前年比で 10 ∼ 15 %程度減ら す計画だ。 (海事プレス1 月 14 日) 那覇港管理組合は、PFI 事業として実 施する那覇港国際コンテナターミナル背後 地での「国際物流関連施設整備・運営事 業」の進出事業者に、沖縄港運を代表企 業とする3 社グループを選定したと発表し た。1 月下旬に基本協定、2 月中旬に事業 契約を締結する。2 年以内に国際コンテ ナ貨物などの荷捌き機能、一時保管機能、 流通加工機能、配送機能などを有する総 合物流の運営を開始。年間約 180 万㌧の 貨物を取り扱う計画だ。 (海事プレス1 月 15 日) ロサンゼルス、ロングビーチ、オークラン ドの PSW3 港の 2008 年コンテナ貨物取扱 量は、前年比 8.2 %減の 1657 万 4045TEU となり、前年実績を下回った。各港とも、 アジアを中心とする諸外国からの輸入貨 物の減少が響いた。一方で、①ドル安に よる輸出ドライブ②穀物などばら積み貨物 のコンテナ船へのシフト―により、米国 からの輸出が拡大した結果、各港の輸出 コンテナ取扱量はいずれも前年実績を上 回った。 (海事プレス1 月 20 日) 日本通運 ヒースロー空港 オールエクスプレス コンテナ船の待機 博多港 川汽、ワンハイ、PIL 露で航空貨物業務の自社化進める 輸入申告前倒し、着払いも可能に 英国政府が第3滑走路建設を承認 20年ごろ供用、年間60.5万回へ 韓国向け航空サービス開始 翌々日配送、成田など旅客便活用 世界で255隻、過去最大を更新 全体の5.5%、2月は6%へ 08年、過去最高の75.8万TEU 1月末にC2にクレーン2基追加 アジア/PSW航路で協調配船 2月末から、合理化で収支改善 日本通運はロシアで航空貨物取り扱い 業務の自社化を進めている。これまで現 地代理店にすべて委託していた混載貨物 仕分業務および到着案内業務を現地法人 ロシア日本通運が行う体制とし、空港上 屋内作業を除いて自社化した。これによ り、貨物到着案内、輸入通関申告にかか る時間を従来に比べ 1 日短縮するととも に、貨物受託から配達完了までの貨物追 跡と可視化を実現した。さらに、サービ スでは運賃着払い貨物の取り扱いを開始 した。 (日刊航空貿易 1 月 21 日) 英国政府は 1 月 15 日、ロンドン・ヒース ロー空港の第3 滑走路の設置を承認した。 第 3 滑走路は長さ2200m、2020 年頃を供 用開始の目途とする。20 年時点で同空港 の容量は年間 60 万 5000 回まで拡大する 計画。また旅客ターミナル新設も認められ た。同空港をハブとするブリティッシュエ アウェイズのウィリー・ウォルシュ CEO は 「英国の雇用や投資の問題に対して正し 「英国の成功にヒースローの容量 い判断」 拡大は欠かせない」と述べた。 (日刊航空貿易 1 月 21 日) オールエクスプレスは 2 月 2 日から韓国 向け航空輸送サービスを開始する。全日 本空輸(ANA)の成田および関空発旅客 便を活用し、日本で集荷した翌々日に韓 国全域の顧客に配送する。東日本地域で は成田便を活用する。集荷日に羽田で通 関し、深夜に成田へ保税転送する。同社 は中国主要都市向けに加え、昨年 12 月に はシンガポール、台湾向けのサービスを開 始。韓国向けを新たに加え、サービスメ ニューの充実を図る。 (日刊航空貿易 1 月 22 日) 海上などで待機状態にあるコンテナ船 の隻数が拡大している。AXS アルファラ イナーの調べによると、2009 年 1 月 19 日 時点で 255 隻、キャパシティー換算で 67 万 5000TEU 分のコンテナ船(世界のコンテ ナ船隊の 5.5 %)が世界各地の港湾に係船 されるなど、待機状態にあることが分かっ た。先月から約 1 カ月間で、90 隻、25 万 5000TEU 分の待機船が増えた格好だ。 同社では、2 月初旬に 75 万 TEU 分、全体 の 6 %のコンテナ船が待機状態になると 予測している。 (海事プレス1 月 21 日) 2008 年の博多港取扱実績(速報値)に よると、国際海上コンテナは前年比約 1 % 増の 75 万 8000TEUとなり、過去最高を更 新した。また、08 年 10 月から一部供用を 開始したアイランドシティーの「C2」コンテ ナターミナルでは、1 月末に新たに 2 基の クレーンが追加投入される。今月 1 日時 点で同港に寄港する国際コンテナ航路は 31 航路、月間 170 便に達する。世界同時 不況の影響でコンテナ荷動きは減少傾向 にあるが、同港では前年実績を上回った。 (海事プレス1 月 21 日) 川崎汽船、ワンハイ、PIL の 3 社が、2 月 末からアジア/ PSW 航路で協調配船を 実施することが分かった。東西基幹航路 で3 社が提携するのは初めてのこと。川汽 が現在、5500TEU 型の自社船 5 隻で運航 しているPSW サービスを 3 社のフリートミ ックスで運航する体制に改める。2007 年 後半から荷動きはマイナス基調が続くな ど、北米航路を取り巻く環境は厳しさを増 しているが、合理化を加速することで航路 収支の改善を狙う。 (海事プレス1 月 22 日) CARGO FEBRUARY 2009 DSV 海運 NEWS FILE 1 ∼ 9 月の米国東航荷動き 56 日本航空/日本貨物航空 カッコ内は 「日刊航空貿易」 紙での掲載日 CARGO FEBRUARY 2009 57