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市議会説明資料 [362KB pdfファイル]
庁舎新設計の概要について ○庁舎新設計の概要について ・H27.10.27 …… 臨時議会で設計業務委託事業の債務負担の議決 ・H27.11.16 …… 佐藤総合計画と新設計業務について契約を締結 市では、現在、基本設計を進めており、基本設計及び実施設計をまとめる上で、構造、 階数(階層)、規模(延床面積)の決定が必要となるため、平成 28 年 2 月 4 日に吉川市 新庁舎建設推進本部会議を開催し、これらの事項について決定いたしましたので、ご報 告させていただきます。 ○庁舎新設計の概要に至る検討経過等について (1)構造について ①構造種別によるメリット・デメリット 構造 メリット デメリット 地震時の揺れをそのまま受けること ・免震構造に比べ安価である となるので、 ・消費税率変更前に発注できる可能性 耐震構造 ・天井の落下防止対策が必要 がある(※1) ・什器・備品の転倒・落下防止対策が ・免震構造に比べ工期が短い 必要 地震時の揺れを軽減できるので、 ・耐震構造に比べコストが掛かる ・天井の落下防止対策の必要が無い 免震構造 ・消費税率変更後の発注になる(※1) ・什器・備品の転倒・落下防止対策は ・耐震構造に比べ工期が長い ほぼ必要ない (※1)参考資料:工事発注までのスケジュール 年度 月 耐震 構造 免震 構造 H27 11 12 1 H28 2 3 4 5 6 7 8 ▼消費税率変更の指定日 10/1 9 10 11 12 1 2 ⇒消費税率 10% 設計(基本及び実施設計)及び建築確認等含む 公告期間 開札・契約 設計(基本及び実施設計)及び性能評価、大臣認定、建築確認等含む 1 公告期間 ●開札・契約 ②建設費について 【構造と階数別による概算事業費(本体工事費)の比較】 構造 3階案 4階案 耐震構造(消費税8%) 約 3,603,000,000 円 約 3,631,000,000 円 免震構造(消費税10%) 約 4,135,000,000 円 約 4,087,000,000 円 耐震構造と免震構造の差額 約 532,000,000 円 約 456,000,000 円 ・耐震構造は、消費税率変更前に発注できる可能性がある。 ただし、入札不調等により発注の時期が遅れると消費税率は 10%となる。 (10%の場合、3 階案:約 3,670,000,000 円、4 階案:約 3,698,000,000 円となる。) ・免震構造は、確認申請以外に性能評価及び大臣認定の手続きに約 4 ヶ月程度要する為、 発注の時期が消費税率変更後となる。 (請負工事における税率引き上げに伴う経過措置 の指定日平成 28 年 10 月 1 日) 【耐震構造(消費税率8%)と免震構造(消費税率10%)の工事費差額の内訳】 項目 土工、免震装置、 免震 EXP.J 等の差額分 天井の耐震化 3階案 4階案 約 316,000,000 円 前回の設計上の差額 約 304,000,000 円 約3億4千万円に相 当する部分 ▲約 90,000,000 円 ▲約 90,000,000 円 地盤改良の見直し 約 76,000,000 円 約 55,000,000 円 構造の追加見直し 約 163,000,000 円 約 120,000,000 円 約 67,000,000 円 約 67,000,000 円 上記を除く本体工事 部分の消費税の差額分 合計 備考 約 532,000,000 円 新設計での追加見直 し分 約 456,000,000 円 【総工事費の比較】 前回設計 庁舎本体、庁舎廻り外構、 耐震 庁舎庇、渡り廊下等含む 免震 付属棟、太陽光発電設備、 外構等(※1) 新設計 3 階案 新設計 4 階案 - 約 3,732,000,000 約 3,760,000,000 4,661,366,400 約 4,266,000,000 約 4,218,000,000 155,984,400 約 158,000,000 約 158,000,000 耐震 - 約 3,890,000,000 約 3,918,000,000 免震 4,817,350,800 約 4,424,000,000 約 4,376,000,000 合計 (※1)新設計では、発注時期が消費税率変更後となるため、前回設計の額を消費税率 10%に換算している。 2 【財源内訳及び償還額の比較】 ・借り入れ条件:元利均等、1年据置、25 年償還、利率 1.5% 時 点 建設費+付属棟+外構費等 一般財源 前回設計 概算事業費 差額 約 48 億 1,700 万円 約 38 億 9,000 万円 △9 億 2,700 万円 100 万円 100 万円 ― 内 庁舎建設基金(積立金) 訳 交付金・補助金 20 億 1,000 万円 25 億 1,000 万円 5 億円 5,000 万円 4,000 万円 △1,000 万円 地方債(借り入れ) 27 億 5,600 万円 年度返済額 総返済額 約 1 億 3,700 万円 13 億 3,900 万円 △14 億 1,700 万円 約 6,670 万円 △7,030 万円 約 33 億 3,280 万円 約 16 億 1,930 万円 △17 億 1,350 万円 ※ 一般財源の額については、基本構想及び基本計画時における考え方(庁舎建設基金積 立金の残金に起債を充てる)で設定したために最少額となっている。このため、今後 の予算編成において、財政状況を踏まえ変更の可能性がある。 ※ 財源内訳及び償還額に関しては、市長キャラバン時における条件に基づき比較。 ③考察 ア)国の「官庁施設の総合耐震計画基準」への対応 庁舎は、人命の安全確保に加えて、災害時においても施設・設備等の機能が 停止することなく、災害対策の指揮及び情報伝達の中枢的機能を担う重要な施 設である。 耐震安全性の目標として定められた国の「官庁施設の総合耐震計画基準」に おける最高水準(『構造体:Ⅰ類』、『非構造部材:A類』、『建築設備:甲類』) は、耐震構造、免震構造のいずれであっても対応できる。 イ)スピード感を持った対応 国の中央防災会議では、今後 30 年以内にM7クラスの首都直下地震が発生す る可能性を 70%程度と推定しており、大地震の切迫性が高まっていることから、 安全安心を確保する上で、スピード感を持った対応が必要である。 設計と工事に係る期間は、耐震構造では、性能評価と大臣認定の手続きや、 免震装置の据え付けが不要なことなどから、免震構造に比べて設計・工事に係 る期間の短縮を図ることが出来る。 また、設計に係る期間の違いにより、耐震構造では消費税率の変更前に工事 を発注できる可能性があるが、免震構造では、消費税率変更後の発注となって しまう。 以上のことから、 ・構造は、スピード感を持った対応と建設事業費を考慮し、耐震構造により、官庁施 設の総合耐震計画基準における最高水準を確保するとともに、天井の落下防止対 策、什器・備品の転倒・落下防止対策を行うこととする。 3 (2)階数について ①階数別によるメリット・デメリット 階数 メリット デメリット ・北側マンションに影が落ちない(※1) 4階に比べ建築面積が大きくなるので、 ・日影や圧迫感などの周辺環境への影響 ・免震装置の数が多くなる(※2) や、おあしすとの調和(高さ)を考慮 ・敷地の活用度が下がる すると有利である 3階 ・1階に市民利用の多い窓口を多く配置 できる ・窓口が 1 階と 2 階に配置されるので、 来庁者の移動距離が短くなる 3階に比べ建築面積が小さくなるので、 ・日影の規制はクリアしているが、冬至 ・免震装置の数が少なくなる(※2) 日の朝 8 時前後に北側のマンションに ・敷地の活用度が上がる 影が落ちる(※1) ・日影や圧迫感などの周辺環境への影響 や、おあしすとの調和(高さ)を考慮 4階 すると不利である ・1階に配置できる市民利用の多い窓口 が少なくなる ・窓口が 1 階から 3 階に配置されるので、 来庁者の移動距離が長くなる (注)上表は、延床面積:約7,500~7,700㎡程度とした場合の比較である。 (※1)参考資料:日影図参照(別添) (※2)免震構造を採用した場合 ②考察 日影や圧迫感など、周辺に与える影響の他、おあしすとの調和や来庁者の利便性 などを考慮すると 3 階案が有利である。 以上のことから、 ・階数は、周辺に与える影響及び来庁者の利便性を考慮し、3 階案とする。 4 (3)規模について ①前実施設計との面積比較 庁舎規模の見直しにあたっては、市長キャラバンで市民から頂いた意見などを参 考に、庁舎機能に必要なスペースの確保に主眼を置き、約 1,000 ㎡の縮減を図った。 前実施設計(3階) 新設計(3階案) 面積 新設計(4階案) 4階 - - 1,828 ㎡ 3階 2490.13 ㎡ 2,482 ㎡ 1,828 ㎡ 2階 2682.68 ㎡ 2,483 ㎡ 1,851 ㎡ 1階 3360.62 ㎡ 2,592 ㎡ 1,925 ㎡ 合計 8533.43 ㎡ 7,557 ㎡ 7,432 ㎡ ▲約 976 ㎡ ▲約 1,101 ㎡ 増 減 ①-1 前実施設計から見直した事項 ・市民サロン、売店の中止 共用部 ・市民ギャラリー、情報コーナーの専用スペースの中止 (ロビーや壁面を活用した利用を検討する) ・フリースペースの中止 (規模を縮減した上で、打合せスペースを確保する) その他 ・多目的スペースの縮減 (期日前投票の利用を考慮し、規模を縮減した上でスペースを確保する) 【新設計で追加した事項】 利用者の利便性を確保するため、渡り廊下により、庁舎とおあしすを 2 階で接 続する計画としている。 ①-2 前実施設計とのゾーン別面積比較 共用部 執務室ゾーン 会議室ゾーン サポートゾーン 議会ゾーン (倉庫、相談室、更 衣室、機械室等) 約 3,162 ㎡ 約 2,217 ㎡ 約 657 ㎡ 約 797 ㎡ 約 1,700 ㎡ 基本設計 3 階案 約 2,557 ㎡ 約 2,180 ㎡ 約 676 ㎡ 約 790 ㎡ 約 1,354 ㎡ 増減 ▲約 605 ㎡ ▲約 37 ㎡ 約 19 ㎡ ▲約 7 ㎡ ▲約 346 ㎡ 基本設計 4 階案 約 2,582 ㎡ 約 2,125 ㎡ 約 570 ㎡ 約 820 ㎡ 約 1,335 ㎡ 増減 ▲約 580 ㎡ ▲約 92 ㎡ ▲約 87 ㎡ 約 23 ㎡ ▲約 365 ㎡ 前実施設計 5 ②考察 前実施設計に比べ、規模を約 1,000 ㎡縮減しているが、ゾーン別の面積比較を考 慮すると、大半が共用部での縮減であることから、業務を行う上での影響は小さい と言える。 以上のことから、 ・規模は、執務室や会議室等、必要なスペースの面積を確保した上で、コンパクト化 するとともに、前実施設計より縮減する。 ○まとめ 庁舎新設計の概要(案) 構造 階数(階層) 規模(延床面積) 概算事業費 耐震構造 地上3階 7,500~7,700 ㎡ 約 38 億 9,000 万円 6