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国家予算に関する提案・要望書

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国家予算に関する提案・要望書
国家予算に関する提案・要望書
上段
:横浜環状北線及び岸谷生麦線【平成 28 年度完成予定】
中段左:相模鉄道連続立体交差事業(星川駅~天王町駅)
【平成 30 年度完成予定】
中段右:国道 357 号(本牧地区)【平成 27 年度中完成予定】
下段
:市街地を流れる二級河川帷子川と二級河川今井川(合流点付近)
【二級河川帷子川水系河川整備計画の平成 26 年度策定に向けた協議中】
平成 26 年6月
横 浜 市 道 路 局
平素から、横浜市の道路・河川行政の推進につきまして、格別のご高
配とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
道路は、都市における円滑な交通を確保し、豊かで良好な市街地の
形成を図るとともに、安全で安心できる市民生活と快適で機能的な都
市活動を支える、最も重要な都市基盤施設です。
しかし、本市の道路は、骨格となる高速・幹線道路を中心に整備が
いまだ不十分な状況にあります。首都圏の国際競争力強化や横浜経済
活性化の基盤となるとともに、大地震発生時には緊急輸送路等として
機能し、復旧、復興の大動脈となる高速・幹線道路を一刻も早く整備
する必要があります。
また、道路・河川はじめインフラの安全性確保は、今や社会的要請
となっており、道路、河川施設等の老朽化対策や耐震化を計画的に進
め、国土強靱化を着実に推進していくことが強く求められています。
さらに、近年、頻発する局地的な集中豪雨(ゲリラ豪雨)は、住宅
密集地区や都市機能・地下施設の集中する地区で発生した場合、人命
に関わる被害や都市機能の麻痺など深刻な被害を引き起こすことか
ら、治水対策のさらなる充実が必要となっています。
そこで、本市では、
○
国際競争力及び防災力向上に向けた高速道路網の整備の推進
○
幹線道路ネットワークの形成及び慢性的な渋滞への対策
○
緊急輸送路等の整備及び通学路、踏切の安全対策の推進
○
道路施設の老朽化対策の推進
○
安全・安心の確保に向けた治水対策の充実
を重点施策として、積極的かつスピード感をもって事業を推進して
います。
国における平成 27 年度予算の編成等にあたりましては、この趣旨を
おくみ取りのうえ、要望事項の具体化、実現のため、特段のご配慮を
賜りますようお願い申し上げます。
横浜市道路局長
手塚
文雄
平成 27 年度国家予算に関する提案・要望項目
ページ
Ⅰ
道路整備事業
1
国際競争力及び防災力強化に向けた高速道路網の整備推進
・・・・
1
①
横浜環状北線を平成 28 年度に完成するための所要額確保
②
横浜環状北西線の工期を短縮し、北線の完成に極力遅れることなく完成するための安定
的・継続的な通常補助金の所要額確保
③
32 年度開通に向けた横浜環状南線及び横浜湘南道路の更なる整備推進
④
横浜環状道路と一体的に整備する必要がある関連街路整備に必要な社会資本整備総合
交付金の所要額確保
⑤
事業の継続・安定した推進を図るため、無利子貸付金制度など事業費の平準化及び地方
負担の軽減を目的とした制度の創設
2
幹線道路ネットワークの形成及び慢性的な渋滞への対策
・・・・
5
【社会資本整備総合交付金事業】
① 相模鉄道本線連続立体交差事業、金沢シーサイドライン事業及び横浜環状道路
関連街路(再掲)の推進
②
骨格となる放射・環状型道路ネットワークのうち、特に
・完成間近の路線で早期に効果が見込める区間の整備
・市街地再開発事業等と一体整備が必要な路線の整備
これらの事業量に応じた、交付金の確保
【国直轄事業】
③
3
一般国道 357 号本牧地区の 27 年度中の完成
緊急輸送路等の整備及び通学路、踏切の安全対策の推進
・・・・
7
【防災・安全交付金における重点配分事業への対象拡大】
①
緊急輸送路の整備、無電柱化の推進、踏切道の改良への対象拡大
【防災・安全交付金事業】
(1) 緊急輸送路等の整備及び機能維持
②
緊急輸送路となる幅員 18m(4車線相当)以上の幹線道路の整備
③
橋梁の耐震補強や老朽橋の架替え、歩道橋の耐震補強、無電柱化の推進などの緊急
輸送路等の地震対策
④
発災時に緊急輸送路等の機能が発揮されるよう路面下空洞調査の実施
(2) 通学路、踏切の安全対策の推進
⑤
通学路の安全確保に資する一般道路の歩道設置及び幹線道路の整備
⑥
踏切の安全対策として、立体横断施設の整備や即効対策としての踏切道の拡幅
これらの事業量に応じた、交付金の確保
4
道路施設の老朽化対策の推進
・・・・
9
【防災・安全交付金事業】
① 橋梁及び歩道橋の長寿命化対策の推進
② トンネル及び地下道を始めとする道路施設の総点検や点検に基づく補修
これらの事業量に応じた、交付金の確保
【防災・安全交付金の対象拡大】
③ 街路樹の倒伏や枯れ枝の落下による事故防止、災害時の倒伏防止などを図るため、街
路樹の点検やこれに基づく対策への交付金の対象拡大
Ⅱ
河川整備事業
5
安全・安心の確保に向けた治水対策等の充実
・・・・
11
公共の安全を確実に保持するために必要な制度の拡充
【防災・安全交付金制度の拡充】
(1) 河川管理施設を良好な状態に保つため、老朽化・長寿命化対策に係る維持・修繕の
地方負担軽減を目的とした特定構造物改築事業への交付対象の拡大
①
堤防や護岸などに係る対象の拡大
②
大規模地下構造物(地下遊水地や地下調節池など)に係る対象の拡大
(2) 防災調整池の設置などによる流域対策を確実とするための制度の創設
③
暫定防災調整池の恒久化に向けた制度の創設
④
防災調整池の老朽化・長寿命化に係る基準の制定及び交付金制度の創設
治水安全度の向上を図る河川改修事業の推進
【国直轄事業及び県事業の推進】
⑤
国及び神奈川県管理の河川改修事業の更なる推進及び地震や津波に対する堤防など
の性能向上により、早期に施設の整備(防護)目標を実現
【防災・安全交付金事業の所要額確保】
⑥
都市河川における洪水や地震、津波などに対する河川管理施設(護岸等)の性能向上
に寄与する交付金の重点化
⑦
本市が施工する都市基盤河川改修事業、準用河川改修事業、流域貯留浸透事業を推進
するために必要な交付金の確保
Ⅰ 道路整備事業
1 国際競争力及び防災力強化に向けた高速道路網の整備推進
要望事項
①
横浜環状北線を平成 28 年度に完成するための所要額確保
②
横浜環状北西線の工期を短縮し、北線の完成に極力遅れることなく完成
するための安定的・継続的な通常補助金の所要額確保【3ページに説明
あり】
③
32 年度開通に向けた横浜環状南線及び横浜湘南道路の更なる整備推進
④
横浜環状道路と一体的に整備する必要がある関連街路整備に
必要な社会資本整備総合交付金の所要額確保
⑤
事業の継続・安定した推進を図るため、無利子貸付金制度など事業費の
平準化及び地方負担の軽減を目的とした制度の創設
(考え方)
・ 首都圏における幹線道路整備の遅れは、交通利便性や経済活動、大規模災害時の復旧
活動等にも影響が及びます。国際コンテナ戦略港湾に位置づけられている「横浜港」と
国土軸である「東名高速」をつなぐ自動車専用道路は、一般道では全国1位の交通量
である保土ケ谷バイパスのみであり、慢性的な交通渋滞が発生しています。
東京湾臨海部には、首都直下型地震発生時における緊急輸送活動の支援業務や物流の
中継基地としての役割を担う基幹的広域防災拠点が設置されていますが、保土ケ谷バイ
パスが通行止めとなった場合、内陸部からのルートが確保できず、迅速な復興・復旧
に致命的な支障が生じます。
このため、国際競争力の強化、国土強靭化を推進するとともに、国家戦略特区に対応
した国際ビジネス拠点の形成を支える基盤整備が重要であり、安全・安心な国土・地
域・経済社会の構築に向けた横浜環状北線・北西線の整備が急務です。
・ また、圏央道の一部である「さがみ縦貫道路」が 26 年度に開通する予定ですが、圏
央道の機能を十分に発揮するためには、圏央道の西側区間で唯一の未整備区間である横
浜環状南線及び横浜湘南道路の着実な整備推進が不可欠です。
・ さらに、横浜環状道路の出入口に接続するなど本線と一体的に整備することで大きな
効果を発揮する関連街路が本線と同時期に完成できるよう、集中的な投資を継続して行
うことが不可欠です。
1
横 浜 市 高 速 道 路 広 域 図
中 央 道
事業期間(33 年度まで)
の短縮を検討
28 年度開通予定
横浜青葉 IC
26 年 6 月 28 日開通予定
横浜環状北西線
横浜町田 IC
保
土
ケ
谷
バ
イ
パ
港北 IC
生麦 JCT
ス
横浜環状北線
道
海老名 IC
浜
新
海老名 JCT
横
新東名高速
26 年度開通予定
戸塚 IC
栄 IC・JCT
藤沢 IC
釜利谷 JCT
茅ケ崎 JCT
32 年度開通予定※
凡
例
事 業 中
計 画 中
横浜環状南線
横
浜
横
須
賀
道
※土地収用法に基づく手続きによる用地取得等が速やかに完了する場合
路
横浜湘南道路
所管の省庁課/要望事項
①「横浜環状北線」
②「横浜環状北西線」
③「横浜環状南線・横浜湘南道路」
④「横浜環状道路関連街路」
⑤「事業費の平準化及び地方負担の軽減を目的とした制度の創設」
横浜市道路局の担当/計画調整部企画課長
横浜環状道路調整部事業調整課長
2
国土交通省 都市局 街路交通施設課
道路局 企画課
高速道路課
国土交通省 都市局 街路交通施設課
道路局 企画課
高速道路課
国土交通省 道路局 国道・防災課
国土交通省 都市局 街路交通施設課
道路局 企画課
環境安全課
国土交通省 道路局 企画課
環境安全課
曽我 幸治 ℡ 045-671-2746
中村 信治 ℡ 045-671-3985
要望事項 Ⅰ-1-②
北西線の工期短縮と、安定的・継続的な通常補助金の確保 の説明
要望内容
平成 27 年度から始まるシールドトンネル工事に必要な4箇年の
工事国債による所要額の確保
(考え方)
・ 平成 24 年度に事業認可を取得し、25 年度から概ね3年間で用地取得の完了を目指
し、事業を精力的に進めており、初年度(25 年度末時点)の本市事業区間の用地取得率
は 36%に達しています。
・ 26 年度からシールドトンネル工事の契約手続きを進め、27 年度から工事に着手する
予定です。
・ 北西線で予定しているシールドトンネル工事では、シールドマシン製作から掘進まで
一括して発注し、27 年度から 30 年度まで連続して工事を実施する必要があります。
・ このため、国庫債務負担行為の年限を拡充し、27 年度から4箇年を限度に設定でき
るよう、是非ともお願いします。
・ また、工事の進捗に必要な所要額の確保を是非ともお願いします。
H27 年度
シールド
トンネル
工
事
H28 年度
H29 年度
H30 年度
マシン製作・現地組立~掘進(床板工、解体、撤去含む)
3
所管の省庁課/要望事項
「横浜環状北西線」
国土交通省 都市局 街路交通施設課
道路局 企画課
高速道路課
横浜市道路局の担当/横浜環状道路調整部事業調整課長
4
中村 信治 ℡
045-671-3985
Ⅰ 道路整備事業
2 幹線道路ネットワークの形成及び慢性的な渋滞への対策
要望事項
【社会資本整備総合交付金事業】
① 相模鉄道本線連続立体交差事業、金沢シーサイドライン事業及び
横浜環状道路関連街路(再掲)の推進
② 骨格となる放射・環状型道路ネットワークのうち、特に
・完成間近の路線で早期に効果が見込める区間の整備
・市街地再開発事業等と一体整備が必要な路線の整備
これらの事業量に応じた、交付金の確保
【国直轄事業】
③ 一般国道 357 号本牧地区の 27 年度中の完成
(考え方)
・ 横浜市の都市計画道路の整備率は、平成 25 年度末で 67.3%と政令指定都市の中でも
最低水準であり、市内各所で発生する渋滞やこれに伴う時間損失、環境への影響などの
社会的損失が大きな課題となっています。東日本大震災においても、道路が被災した際、
代替ルートが確保できることの重要性が再認識されており、今後も災害時に有効となる
幹線道路ネットワークの形成を図る必要があります。
・ そのため、高速道路と一体となって効果を発揮する路線や完成間近の路線で早期に効
果が見込める区間、市街地再開発事業と一体整備が必要な路線などに選択と集中による
投資が必要です。また、最盛期を迎えている、相模鉄道連続立体交差事業は、鉄道の安
全運行を確保しつつ、鉄道事業と連携して推進するという特殊性を踏まえ、集中的な投
資を行うことが不可欠です。
・ 国道 357 号については、特に現在事業中の本牧地区について、平成 27 年度中の完成に
向け、整備推進が必要です。
5
⻑島⼤⽵線
川向線
⾺場出⼊⼝
⼤⽥神奈川線
五貫⽬ 33 号線
岸⾕⽣⻨線
環状4号線
鴨居上飯⽥線
(再開発事業との連携)
相模鉄道本線連続⽴体交差事業
(星川駅〜天王町駅)
⼀般国道 357 号
中⽥さちが丘線
⼀般国道1号
(不動坂交差点)
横浜藤沢線
⽥⾕線
横浜藤沢線
主要地⽅道原宿六浦バイパス
(上郷公⽥線)
⾦沢シーサイドライン
(区画整理事業との連携)
所管の省庁課/要望事項
①②「社会資本整備総合交付金事業」
⼀般国道 357 号
国土交通省 道路局 環境安全課
都市局 街路交通施設課
国土交通省 道路局 国道・防災課
③ 「国直轄事業」
横浜市道路局の担当/計画調整部企画課長
計画調整部鉄道交差調整担当課長
6
曽我 幸治
℡ 045-671-2746
上田 祐一郎 ℡ 045-671-2757
Ⅰ 道路整備事業
3
緊急輸送路等の整備及び通学路、踏切の安全対策の推進
要望事項
【防災・安全交付金における重点配分事業への対象拡大】
①緊急輸送路の整備、無電柱化の推進、踏切道の改良への対象拡大
【防災・安全交付金事業】
(1)緊急輸送路等の整備及び機能維持
②緊急輸送路となる幅員 18m(4車線相当)以上の幹線道路の整備
③橋梁の耐震補強や老朽橋の架替え、歩道橋の耐震補強、無電柱化の推進
などの緊急輸送路等の地震対策
④発災時に緊急輸送路等の機能が発揮されるよう路面下空洞調査の実施
(2)通学路、踏切の安全対策の推進
⑤通学路の安全確保に資する一般道路の歩道設置及び幹線道路の整備
⑥踏切の安全対策として、立体横断施設の整備や即効対策としての踏切道
の拡幅
これらの事業量に応じた、交付金の確保
(考え方)
・ 防災・安全交付金の重点配分事業としては、橋梁、トンネルの補修などの老朽化対策
や通学路の交通安全対策等が対象とされていますが、緊急輸送路の整備や無電柱化の推
進といった減災対策及び踏切道の安全対策に資する事業についても重点配分の対象とな
ることが必要です。
・ 被災時の救命活動や初期消火対応、緊急物資の輸送機能確保のため、高速道路とあわ
せて、駐停車車両や建物の倒壊による交通支障の影響を受けないと考えられる幅員 18m
(4車線相当)以上の緊急輸送路の整備を推進していくことが必要です。
・ また、緊急輸送路等の地震対策を推進するため、橋梁の耐震補強や老朽橋の架替え、
歩道橋の耐震補強、無電柱化の推進及び地震時の道路陥没を防ぐため緊急輸送路等の路
面下空洞調査の実施等の対策を推進していくことが必要です。
・ 市街化が進み、現道の幅員の中で歩道を設置することが困難な状況の中、児童や歩行
者の安全を確保するためには、現道の拡幅及び幹線道路の整備を進め、安心して通行で
きる歩道を設置していくことが必要です。
・ また、平成 25 年 8 月に事故が起きた生見尾踏切の安全対策として、立体横断施設の早
期完成を目指すとともに、これまで対策を実施していない踏切についても、即効対策と
して踏切道の拡幅などにより、安全性を向上させることが重要です。
7
宮内新横浜線
末吉橋
⻑津⽥駅南⼝線
⽣⾒尾踏切(⽴体横断施設)
新浦島橋
万⾥橋
宮沢 306 号線(歩道設置)
天神橋
権太坂和泉線
⼾塚 420 号線
(歩道設置)
久保橋
桂町⼾塚遠藤線
環状3号線
環状4号線
⼣照橋
所管の省庁課/要望事項
①「防災・安全交付金における重点配分事業への対象拡大」
②③④⑤⑥「防災・安全交付金事業」
横浜市道路局の担当/計画調整部企画課長
国土交通省 道路局 企画課
環境安全課
国土交通省 道路局 環境安全課
都市局 街路交通施設課
曽我 幸治
8
℡ 045-671-2746
Ⅰ 道路整備事業
4 道路施設の老朽化対策の推進
要望事項
【防災・安全交付金事業】
①橋梁及び歩道橋の長寿命化対策の推進
②トンネル及び地下道を始めとする道路施設の総点検や点検に基づく補修
これらの事業量に応じた、交付金の確保
【防災・安全交付金の対象拡大】
③街路樹の倒伏や枯れ枝の落下による事故防止、災害時の倒伏防止などを
図るため、街路樹の点検やこれに基づく対策への交付金の対象拡大
(考え方)
・本市が管理する、橋梁 1,744 橋、トンネル数 39、歩道橋 330 橋にのぼります。
たとえば橋梁は、高度成長期に集中的に整備されたことから、20 年後には、約
60%の橋梁が 50 年以上経過することになります。そこで、これらの施設を定期
的な点検、維持、補修により計画的に長寿命化を推進していくには、必要となる
保全費の財源確保が喫緊の課題となっています。
・また、街路樹の倒伏や枯れ枝の落下による事故防止、災害時における倒伏による
車両通行機能の阻害について、対策を着実に講じるためには、交付金の対象を街
路樹の点検やこれに基づく対策にも拡大することが必要です。
トピックス
街路樹の徒歩点検の結果と樹木医による点検の実施
(平成 26 年 4 月 17 日記者発表)
本市では、25 年度「道路・河川施設の一斉点検」の一環として、全ての管理道路
約 7500km を対象に「徒歩パトロール」を実施し、街路樹においても職員による目視
点検を行いましたが、街路樹の枯れ枝や道路への枝のはみ出しなどの要対応箇所を
610 件確認し、緊急に対応が必要なものなど 308 件について対応しました。
また、キノコを原因とする街路樹の倒伏を防ぐために、26 年度から4か年かけて
新たに樹木医による点検を行います。(※)
※直近に川崎市で発生した木の枝落下による負傷事故
が発生したため、新聞各紙で大きく報道されました。
【倒伏の原因となるベッコウタケの寄生状況】
9
1.進行する橋梁の高齢化
H25 年
H45 年
2.計画的な予防保全型の補修工事
橋梁の点検
橋梁の補修
トンネルの補修(対策前)
トンネルの補修(対策後)
所管の省庁課/要望事項
①②「防災・安全交付金事業」
国土交通省 道路局 環境安全課
都市局 街路交通施設課
国土交通省 道路局 企画課
環境安全課
③「防災・安全交付金の対象拡大」
横浜市道路局の担当/計画調整部企画課長
曽我 幸治
10
℡
045-671-2746
Ⅱ 河川整備事業
5 安全・安心の確保に向けた治水対策等の充実
~公共の安全を確実に保持するために必要な制度の拡充~
要望事項
【防災・安全交付金制度の拡充】
(1) 河川管理施設を良好な状態に保つため、老朽化・長寿命化対策に係る
維持・修繕の地方負担軽減を目的とした特定構造物改築事業への交付
対象の拡大
①堤防や護岸などに係る対象の拡大
②大規模地下構造物(地下遊水地や地下調節池など)に係る対象の拡大
(2)防災調整池の設置などによる流域対策を確実とするための制度の創設
③暫定防災調整池の恒久化に向けた制度の創設
④防災調整池の老朽化・長寿命化に係る基準の制定及び交付金制度の創設
(考え方)
・ 横浜市では、急激な市街化と人口増加による都市施設等の集積が著しく、河川に隣接し
た土地には住宅や商業施設、鉄道・重要道路等が密集し、新たな改修が困難な状況であ
るとともに、本市が管理する施設では、改修後30年以上経過する護岸等が、全体の約50%
にあたる約80kmに達し、今後も増加する老朽化対策の財源確保が喫緊の課題です。
・ このため、本市では平成20年度から長寿命化に係る河川カルテの整備等を進めており、
平成26年度末には本市が管理する31河川の保全計画が完成します。
・ 老朽化によって護岸等が崩落すると、人命にもかかわる甚大な被害をもたらすとともに、
都市の機能が大きく阻害されることとなりますので、交付金の対象を堤防や護岸などに
おける老朽化・長寿命化対策に係る維持・修繕にも拡大することが必要です。
・ 本市では、河川への雨水流出を抑制する流域対策を含めた総合的な治水対策を進めてお
り、特に市街化が顕著な鶴見川・境川流域では、「特定都市河川浸水被害対策法」による
指定を受け、防災調整池等の整備を進め、近年頻発している集中豪雨に対応しています。
・ この防災調整池は、古くから民間が所有する暫定及び移管により本市所有となった施設
であり、老朽化により維持が困難な状況で崩壊する危険性も高く人命の危機が予見され
る、さらに民間所有については将来的な担保が無いなどが喫緊の課題です。
・ このため、防災調整池の恒久化に向けた制度、長寿命化などに係る基準等が必要です。
11
横浜の河川と防災調整池等
鶴見川流域
▲主要地方道環状2号線と並行する
護岸の河床変動による被害
ひ ら ど なが や
(二級河川平戸永谷川)
境川流域
▲大規模地下遊水地:舞岡川遊水地
まいおか
(二級河川舞岡川)
〔防災調整池の稼動状況〕
平常時
所管の省庁課/要望事項
①②③④ 「防災・安全交付金制度の拡充」
増水時
国土交通省 水管理・国土保全局 水政課
河川計画課
河川環境課
治水課
仲澤 克彦 ℡ 045-671-2818
横浜市道路局の担当/河川部河川計画課長
12
~治水安全度の向上を図る河川改修事業の推進~
要望事項
【国直轄事業及び県事業の推進】
⑤国及び神奈川県管理の河川改修事業の更なる推進及び地震や津波に対す
る堤防などの性能向上により、早期に施設の整備(防護)目標を実現
【防災・安全交付金事業の所要額確保】
⑥都市河川における洪水や地震、津波などに対する河川管理施設(護岸等)
の性能向上に寄与する交付金の重点化
⑦本市が施工する都市基盤河川改修事業、準用河川改修事業、流域貯留浸透
事業を推進するために必要な交付金の確保
(考え方)
・ 横浜市では、急激な市街化により地面がコンクリートなどに覆われたため、地下に浸透
できなくなった雨水が、多量に河川に流れ込むようになり、近年頻発する局地的な集中
豪雨(いわゆるゲリラ豪雨)による都市型水害も多発しています。
・ 洪水や地震、津波などの大きな災害(水害)に見舞われると、市民の生命や財産にも甚
大な被害をもたらすとともに、都市としての機能が麻痺することとなります。
・ このため、今後も引き続き、市内を流れる国及び神奈川県管理の河川について、更なる
治水対策の推進と地震や津波といった災害に対する堤防などの性能向上(高機能化)を
図ることが必要です。
・ また、都市河川においても、ひとたび大規模な水害や地震、津波による被害を受けると、
人命の危機が予見されるとともに、緊急輸送路やライフラインなどの確保が困難な状況
に見舞われます。
・ このため、洪水や地震、津波などに対する河川管理施設(護岸等)の性能向上(高機能
化)に寄与する交付金の重点化を図るとともに、本市が施工する治水・地震対策に係る
交付金の確保が必要です。
13
横
浜
市
河
川
図
▲主要地方道環状2号線の直下を流れる
河川
とりやま
(一級河川鳥山川)
▲平成 16 年の台風 22 号により被害を
受けた横浜駅西口周辺
かたびら
(二級河川帷子川)
今井川地下調節池(二級河川今井川)
所管の省庁課/要望事項
「国直轄事業及び県事業の推進」⑤及び「防災・安全交付金事業の所要額確保」⑥⑦
国土交通省 水管理・国土保全局 水政課
河川計画課
河川環境課
治水課
仲澤 克彦 ℡ 045-671-2818
横浜市道路局の担当/河川部河川計画課長
14
―――――――――――
横 浜 市 道 路 局 総 務 課
〒231-0017 横浜市中区港町 1-1
℡ 045 (671) 2764・2844
―――――――――――
Fly UP