...

第4章 文化振興の課題と施策

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

第4章 文化振興の課題と施策
岐阜県文化振興指針
第4章
文 化振興の課題と施策
1 「参加」
課題
すべての県民が心豊かな生活を送るためには、まず、県民のみなさんが文化活動に
5
「参加」することが基本となります。より多くの方が文化活動に参加することによっ
て 、文 化活 動 は 広が り のあ る もの と な り 、生 活 に も豊 か さや 潤 いが 生 ま れる こ とか ら 、
ま ず は文 化 活動 に 参 加し や すい 環 境づ く り が重 要 とな り ます 。
その拠点となるのが、コンサートホールや美術館などの文化施設ですが、6割以上
の県民のみなさんが文化施設を「利用しづらい」と感じています。これはチケットの
10
値段が高いことや、駐車場の整備が十分でないこと、催しに関する情報が不足してい
ることなどが原因と考えられます。文化施設における親しみやすい催しの開催やイベ
ント情報の積極的な発信など、より多くの県民が文化芸術を楽しんで鑑賞できる環境
を整えるとともに、文化をより深く理解し関心を高めるための取組みを進めることが
必 要 です 。
15
また、実際の文化活動への参加に関しては、約8割の方が何の活動へも参加してい
ないという結果が出ており、より多くの方が文化活動に参加するためには、比較的人
が 集 まり や すい 機 会 を活 用 した 参 加の き っ かけ 作 りを 行 う必 要 が あり ま す。
さらに、活動の成果を発表し、それに対して外部から評価を受けることが次の活動
への動機付けとなりますが、活動や気軽に発表を行うための機会が不足しています。
20
この問題に対しては、メセナ活動を行っている企業などの協力を得ながら、官民が連
携 し て文 化 活動 の 担 い手 を 支援 す るた め の 取組 み を進 め る必 要 が あり ま す。
そ して 、誰 も が分 け 隔て 無 く文 化 活 動に 参 加す る ため に は 、高齢 者 や 障害 を 持つ 方 、
在 住 外国 人 の方 に 配 慮し た 環境 づ くり も 重 要で す 。
25
施策
∼ハードからソフトへ−参加しやすい環境づくりを進めます∼
親 し みや す さに こ だ わり 、 参 加で き る環 境 づ くり を 進 めま す
県民が文化芸術に親しむためのきっかけづくりとして、安価で楽しめる鑑賞機会や
体験機会を充実したり、ポピュラーな作品や演目を積極的に採用するほか、鑑賞環境
の さらなる 充実に 努めます 。
30
◎ 県 有 施設 で の 無料 ま た は 安価 な 料 金 での 催 し の実 施
・県民ふれあい会館での「ふれあいアトリウムライブ」のような無料鑑賞の機会
や安価な料金での催しを全県的に拡大し、県民が文化芸術に触れる機会を充実
しま す 。
35
◎ 著 名 で既 に 一 定の 評 価 を 得た 作 品 な ど、 県 民 が親 し み や すい 催 し の実 施
- 4-1 -
岐阜県文化振興指針
・よく親しまれているポピュラーな作品や演目を積極的に採用するなど、県民が
より 親 し み やす い 催 しを 積 極 的 に開 催 し ます 。
◎ 乳 幼 児を 持 つ 方や 障 害 を 持つ 方 の た めの 環 境 整備
・乳幼児を持つ保護者や車いすの方のための専用駐車場の整備など、さらなるバ
リアフリー化を図るとともに、託児施設の設置を
5
進め ま す 。
・美術館へ来場した視覚障害者が美術鑑賞を楽しむ
ことができるように、職員や美術館サポーターを
対象にした勉強会を定期的に開催し、視覚障害者
をサ ポ ー ト する 知 識 や技 術 の 研 鑚に 努 め ます 。
・コンサート、展覧会、講演会等の開催にあたって
10
は、チラシやパンフレットに「音声コード」
*1
を
入れ 、視覚 障 害 者 に分 か り やす い 広 報 に努 め ま す 。
・コンサート、展覧会などの開催にあたっては、聴
覚障害者のために、手話通訳、要約筆記など、コ
15
視覚障害者の快適な施設利用
を目的とした勉強会
ミュ ニ ケ ー ショ ン の 円滑 化 を 図 りま す 。
◎ 外 国 人に 配 慮 した 環 境 整 備
・在住外国人や県外・海外からの外国人観光客が文化に関する情報を入手しやす
いよ う 、 印 刷 物 やホ ー ム ペー ジ で 多 言語 で の 表示 を 積 極 的に 導 入 する と と も に 、
国際交流ボランティアの活用や情報誌の発行による県内文化の紹介を実施しま
20
す。
◎ 県 民 が文 化 芸 術に 触 れ る 機会 の 充 実
・ ふ る さ と 教 育 や 、 文 化 芸 術 活 動 の 一 層 の 推 進 を 図 る た め 、 11月 3 日 の 文 化 の 日
を「県民文化の日」と位置付け、県立5文化施設の無料開放を実施します。ま
た、県内各地域の文化・博物館施設にも協賛を依頼し、県内全域で文化芸術に
25
触れ る 機 会 の充 実 に 努め ま す 。
・病院や福祉施設へ出向く出前公演(アウトリーチ)を行い、外出が困難な高齢
者や 障 害 者 が生 の 文 化芸 術 に 触 れる 機 会 の提 供 を 促 進し ま す 。
◎ 子 ど もた ち が 鑑賞 し や す い展 示 環 境 の整 備
・分かりやすいキャプション(説明表示)づくりや、子ども用鑑賞ガイドの作成
30
などを通じて、子どもたちが文化芸術を容易に鑑賞でき、身近に感じることの
でき る 環 境 づく り に 努め ま す 。
◎ 文 化 をよ り 深 く理 解 す る ため の 取 組 みの 推 進
・催しなどの開催時には、鑑賞者向けに専門用語などの解説を行い、多くの県民
のみ な さ ん が、 文 化 をよ り 深 く 理解 し 、 関心 が 高 ま る取 組 み を展 開 し ま す。
35
◎ 文 化 活動 を 支 援す る マ ナ ーア ッ プ ・ キャ ン ペ ーン の 展 開
・鑑賞マナーの向上を文化団体とともに広く県民に呼びかけ、誰もが気持ちよく
鑑賞できる環境づくりを通して文化活動を支援する運動を官民連携のもと展開
しま す 。
*1
音声コード(SPコード) は、多くの文字情報を含んだ2次元コードの一種であり、専用の読取装
置「スピーチオ」を使うと、その文字情報を読み上げることができます。このコードをチラシやパン
フレットに添付することにより、視覚障害者にも情報を提供することができ、幅広い利用が期待され
ています。
- 4-2 -
岐阜県文化振興指針
県 民 が主 役 の文 化 活 動を 応 援 しま す
県民のみなさんが文化活動に参加しやすくなる取組みの展開や、文化活動を担って
5
いる人々への支援など、県民が主体となって文化活動に参加できる仕組みを構築しま
す。
◎ 参 加 ・体 験 型 事業 の 取 組 みの 推 進
・ 県 民の み な さん が 、 文 化活 動 に 参加 す る き っか け と して 、 催 し など の 開 催時 に 、
10
関連した内容の出前公演(アウトリーチ)や体験型講座(ワークショップ)を
あわ せ て 実 施す る 取 組み を 積 極 的に 展 開 しま す 。
◎ 一 流 芸術 家 と 直接 ふ れ あ う機 会 の 提 供
・一流芸術家によるコンサートなどの開催時には、地元の子どもたちが共演する
機会 を 設 け るな ど 、 直接 ふ れ あ う場 を 創 出し ま す 。
15
◎ 舞 台 芸術 を 身 近に 感 じ る こと が で き る機 会 の 提供
・子どもたちが舞台芸術を身近に感じ、より理解することができるよう、ステー
ジの裏側を見学したり、照明、音響など、舞台芸術のスタッフの仕事を体験す
る事 業 を 実 施し ま す 。
◎ 身 近 な発 表 の 場づ く り へ の支 援
20
・生涯学習コーディネーターなどを活用し、文化活動を行っている県民のみなさ
んが日頃の活動成果を発表するためのノウハウを提供するなど、発表の場づく
りを 支 援 し ます 。
・県有施設を活用し、芸術家を目指す若者などが、文化活動の成果を発表できる
25
機会 や 、 活 動 を行 う た め の場 所 を 提供 し 、 文 化 活 動 の一 層 の 活 性化 を 図 りま す 。
・広く県民から作品を公募し、一般に公開する「岐阜県美術展」や「岐阜県文芸
祭」 を 開 催 する こ と によ り 、 日 頃の 活 動 成果 を 発 表 でき る 場 を提 供 し ま す。
◎ 県 民 協働 に よ る文 化 活 動 の推 進
・文化ボランティアを強化・拡充するとともに、文化活動を行うNPOを支援す
るな ど 、 県 民協 働 に よる 取 組 み を積 極 的 に推 進 し ま す。
30
◎ 「 企 業メ セ ナ
リ エ ゾ ン ・オ フ ィ ス (仮 称 )」 の 設置
・文化活動を支援する企業などの情報を集約し、文化団体のニーズに応じた効果
的な 支 援 を 実現 す る 相談 窓 口 を 設置 し ま す。
◎ 高 齢 者が 行 う 文化 活 動 へ の支 援
・老人クラブが行う、文化サークル活動の日頃の成果を発表する大会の開催を支
35
援し ま す 。
◎ 障 害 者が 行 う 文化 活 動 へ の支 援
・文化活動を発表する場として「福祉フェア」を開催するなど、障害を持つ方が
活動の成果を発表する機会を拡充するとともに、すべての県民がそれを支援す
る気 運 の 醸 成を 図 り ます 。
40
- 4-3 -
岐阜県文化振興指針
文 化 施設 の 有効 活 用 を図 り ま す
県内に整備されている多数のホールの有効活用を図るため、施設の特色を活かした
文 化 活動 を 支援 し 、 創意 工 夫を こ らし た 施 設運 営 を推 進 しま す 。
5
◎ 施 設 の特 色 を 活か し た 芸 術家 の 育 成 支援
・全国でも有数の優れた音響効果を誇るサラマンカホールを活用し、優れた若手
音楽 家 の 育 成を 図 る 民間 活 力 に よる 取 組 みを 支 援 し ます 。
◎ 指 定 管理 者 制 度の 有 効 活 用
・県民ふれあい会館など指定管理者制度を導入した施設において、民間活力を活
10
かし、多くの県民のみなさんが愛着を持っていただける施設となるよう、独自
の創 意 工 夫 をこ ら し た施 設 運 営 を行 い ま す。
2 「継承」
15
課題
岐阜県には、和紙、陶磁器、木工など伝統的な地場産業と結びついた「ものづくり
の文化」が各地に存在するほか、全国一の保存会の数を誇る地歌舞伎をはじめとする
地域の伝統芸能や祭りが数多く残っています。また、県指定の重要文化財の数が全国
一であるなど、地域の人たちの間で大切に引き継がれてきた、多くの有形・無形の文
20
化財を有しています。岐阜県が誇るべきこれらの文化を末永く守り続けるためには、
い かにして 担い手 を確保・ 育成し 、次代に つなげて いくか が課題と なって います。
そのためには、まず、各地域の人々が自分たちの財産である歴史や伝統文化を自ら
守るという意識を持つことが重要です。その上で、行政としては、こうした伝統文化
やそれを守ろうとする地域の取組みについて県民に広く周知するとともに、消滅した
25
伝統文化を復活させようとする取組みを支援していくことが必要です。このことによ
り 、郷土 に対する 誇りが 生まれ、そ の 地 域の み なら ず 、す べ ての 県 民が 伝 統 文化 を「 岐
阜 県 の財 産 」と し て 守っ て いこ う とす る 気 運が 高 まり ま す。
また、それらの伝統文化の担い手をいかに育てていくかという観点からは、発表の
場を提供することにより発表者の自己研鑽につなげるとともに、次代の担い手となる
30
子どもたちに対し伝統文化の歴史や魅力を伝えていく取組みを行っていく必要があり
ま す。
施策
∼日本有数の伝統文化を守り、育てます∼
日 本 有数 の 優れ た 伝 統文 化 を 守り ま す
35
質量ともに日本有数の規模を誇る地歌舞伎など地域の誇りとして各地に伝わる伝統
文 化 を、 す べて の 県 民が 「 岐阜 県 の財 産 」 とし て 守る た めの 取 組 みを 進 めま す 。
- 4-4 -
岐阜県文化振興指針
◎ 保 存 会等 の 活 動支 援
・各地域に残る伝統芸能の保存会が後継者育成のために行う研修事業などに対し
て支 援 す る とと も に 、 伝 統文 化 の 保 存・ 継 承 に尽 力 さ れ た個 人 や 団体 を 顕 彰 し 、
5
その 功 績 へ の評 価 を 通し て 活 動 の活 性 化 を図 り ま す 。
◎ 文 化 財の 保 存 活動 の 支 援
・ユネスコの世界遺産に登録されている白川郷の合掌造り集落をはじめ、国指定
及び県指定文化財の保存のために行う修理・修景及び住民団体による保全活動
に対 し 支 援 を行 い ま す。
10
・「 飛 騨 高 山 の 町 並 み と 屋 台 」 及 び 「 霊 峰 白 山 と 山 麓 の 文 化 的 景 観 」 に つ い て 、 世
界遺 産 に 追 加す る た めの 提 案 を 、関 係 自 治体 と 連 携 しな が ら 行っ て い き ます 。
◎ 失 わ れつ つ あ る地 域 の 伝 統文 化 の 復 興支 援
・継承が危ぶまれている、あるいはすでに消滅してしまった地域の伝統文化を復
興させるための意欲ある取組みに対して助成などの支援を行い、地域の伝統文
15
化 活 動 の 活 性 化 を 図 る と と も に 、「 わ が 町 の 伝 統 文 化 」 に 対 す る 誇 り の 醸 成 を 図
りま す 。
・現在まで口伝のみにより継承されている伝統芸能などについて、文書や映像な
どの 媒 体 に より 記 録 する こ と を 奨励 し ま す。
◎ デ ジ タル ・ ア ーカ イ ブ 構 築の 推 進
20
・過疎化の進展などにより消滅しつつある伝統文化や修復が困難な文化財をはじ
め 、 県 内 に あ る伝 統 芸 能 、 伝 統 文化 な ど を誇 り あ る 文化 と し て 後世 に 残 すた め 、
動画や画像で保存し、ふるさと学習の教材として活用できるようデータの整備
を推 進 し ま す。
◎ 先 人 の業 績 の 顕彰 に よ る 誇り づ く り
25
・岐阜県ゆかりの先人の業績を展覧会・講演会等を通じて広く紹介し、先人の偉
業についての理解を促進すると同時に、県民の誇りとしての意識の醸成を図り
ます 。
◎ 県 ゆ かり の 先 人の 偉 業 を 伝え る マ ン ガ人 物 史 の発 行
・県民に郷土への誇りと愛着を深めてもらうとともに、本県の魅力を情報発信す
30
ることを目的に、岐阜県ゆかりの人物の偉業をマンガで紹介し、学校や市町村
等に 配 布 し ます 。
◎ ま ち かど 美 術 館事 業 の 推 進
・県内各地域に残る文化財や美術品、個人・法人所有物の展示公開をしている施
設をガイドブックやインターネットを通じて広く県民に紹介することにより、
35
地域 資 源 を 生か し た 文化 の ま ち づく り の 推進 に 努 め ます 。
誇 りあ る 伝統 文 化 の担 い 手 を育 て ま す
少子化の進展により、担い手の減少が心配されており、多くの県民が伝統文化に誇
40
り を 持ち 、 新た な 担 い手 と して 活 躍で き る 取組 み を進 め ます 。
◎ 伝 統 文化 の 発 表機 会 の 提 供
- 4-5 -
岐阜県文化振興指針
・伝統文化を発表する機会を提供し、保存・伝承
する人の自己研鑽につながる場づくりを行いま
す。
・地域において独自の伝統芸能の継承活動等に取
5
り組んでいる青少年を対象に、活動成果の発表
を通 し て 、自 己 研 鑽や 相 互 交流 の 機 会 とな る「 ジ
ュニ ア 文 化 祭」 を 開 催し ま す 。
◎ 「 ふ るさ と 教 育」 の 積 極 的な 推 進
・小中学校での総合学習の時間などを活用して、
10
ジュニア文化祭
子ど も た ち が伝 統 文 化に つ い て 学ぶ 機 会 を積 極 的 に 創出 し ま す。
◎ 学 校 ・地 域 で の伝 統 芸 能 体験 活 動 の 推進
・伝統文化について理解を深め、後継者の育成を図るため、学校でのクラブ活動
の時間や、公民館等の講座を通じて、地域の伝統文化を伝える世代と受け継ぐ
世代 と が 共 に活 動 す る場 を 設 け ます 。
15
3 「創造」
課題
県民のみなさんが、誇りある伝統文化を継承していくだけでなく、それらを活かし
20
た本県ならではの新しい文化を創造すること、そしてその価値を高め、新たな伝統へ
と昇華させていくことが、さらなる喜びや感動を生み、誇りあるふるさとづくりへと
つ な が りま す 。
そして、新しい文化の創造のためには、異なる文化の融合や、文化に携わる人と人
と の 交 流、 互 いの 切 磋琢 磨 が 必要 で す。
25
特に、斬新な発想と行動力を持つ若い世代が、新しい文化の担い手として期待され
ており、世界一流の芸術家から指導を受ける機会や、競い合う場を若者に提供するな
ど 、 才 能あ る 人材 を 育成 す る 取組 み を積 極 的に 進 め る必 要 があ り ます 。
また、県民文化祭で上演されている創作音楽劇のように、伝統文化を新しい形で表
現する取組みを積極的に支援するとともに、様々な分野の文化に携わる方や、関心を
30
持つ方たちが自由に意見交換を行うことができる場づくり、環境づくりを進めていく
こ と が 必要 で す。
県民のみなさんの自主的な文化創造活動を支え、より活動しやすい環境を整えるこ
と が 行 政の 役 割で す 。
35
施策
∼若さあふれる岐阜県文化を創ります∼
次 代 を担 う 人材 育 成 を支 援 し ます
早期から優れた芸術に触れて学ぶ機会や、競い合い、自分を磨く機会を提供するこ
- 4-6 -
岐阜県文化振興指針
と により、 国内外 で活躍す ること のできる 人材の育 成支援 を進めま す。
◎ 岐 阜 県内 の 新 しい 人 材 の 育成
・「 円 空 大 賞 」、「 日 本 モ ー ツ ァ ル ト 音 楽 コ ン ク ー ル 」、「 ぎ ふ ・ リ ス ト 音 楽 院 マ ス タ
ー コ ー ス 」、「 ぎ ふ ・ プ ラ ハ 音 楽 院 セ ミ ナ ー 」、「 小 島 信 夫 文 学 賞 」 な ど の 実 施 に
5
より、県内の優れた人材が競い合って自分を磨く機会を提供し、国内外でさら
に活 躍 す る きっ か け づく り を 進 めま す 。
・ 岐 阜県 高 校 総合 文 化 祭 や岐 阜 県 特別 支 援
学 校総 合 文 化祭 を 開 催 し、 子 ど もた ち の
相 互の 交 流 を通 し て 、 学校 に お ける 文 化
10
活 動の 振 興 を図 り 、 文 化で 育 む 心の 教 育
を 推進 す る とと も に 、 将来 有 望 な人 材 の
育 成に 努 め ます 。
・ 行 政や 教 育 現場 に お い て、 芸 術 文化 の 育
成 に配 慮 し た職 員 の 配 置に 努 め ます 。
15
・ 芸 術家 と 行 政の 橋 渡 し 役と し て 、文 化 芸
円空大賞展
術活動をマネジメントしたり、コーディネートする人材やアートNPOの育成
支援 に 努 め ます 。
・広く県民から作品を公募し、一般に公開する「岐阜県美術展」や「岐阜県文芸
祭」 を 開 催 する こ と によ り 、 県 民の 創 造 的表 現 力 を 高め て い きま す 。
20
◎ 優 れ た芸 術 に 触れ て 学 ぶ 機会 の 積 極 的提 供
・「 織 部 賞 」 に つ い て は 、 県 内 の 人 材 が 触 発 さ れ る と と も に 、 県 民 が 親 し み や す い
もの に し ま す。
・県立文化施設において特色ある事業を実施するとともに、県内各地の文化施設
など に お い ても 同 様 な機 会 を 提 供す る 取 組み を 推 進 しま す 。
25
・オーケストラや劇団などを学校に招聘して芸術鑑賞教室を開催し、子どもたち
が優 れ た 文 化に 触 れ る機 会 の 充 実に 努 め ます 。
◎ 創 造 活動 を 担 う文 化 団 体 への 支 援
・県内における文化活動の活性化を図るため、文化団体等が実施する一流の芸術
家と の ふ れ あい 事 業 、後 継 者 育 成事 業 な どに 財 政 支 援を 行 い ます 。
30
◎ ア ー ティ ス ト バン ク の 活 用
・ 地 元 芸 術 家 を 積 極 的 に 活 用 す る た め の ア ー テ ィ ス ト バン ク
*2
を 開 設 し 、県 民 の 創
造的 な 活 動 を支 援 し ます 。
35
切 磋 琢磨 に よる 新 し い岐 阜 県 文化 の 創出 を 進 めま す
県内では、郷土に根ざした文化活動が行われる一方、創作音楽劇などの新たな文化
創 造の芽吹 きがあ ります。 こうし た取組み がさらに 広がる よう支援 してい きます。
県内に住む芸術家や文化芸術活動の指導者等を紹介し、県民の文化活動の活性化に役立てるため、
芸術家等に関 する 人材情 報を 一元的 に提 供するものです。
*2
- 4-7 -
岐阜県文化振興指針
◎ コ ラ ボレ ー シ ョン に よ る 新し い 文 化 創造 の 積 極的 な 支 援
・ 創 作音 楽 劇 など 、 伝 統 文化 と 新 しい 表 現 方 法と の コ ラボ レ ー シ ョン ( 共 同作 業 )
によ る 新 し い文 化 創 造を 積 極 的 に支 援 し ます 。
5
◎ 創 作 意欲 を 喚 起す る 交 流 の場 の 積 極 的提 供
・様々な分野の文化の担い手が年齢や経験にとらわれず、自由に交流し、新しい
文 化 創 造 の き っ か け と な る こ と を 目 的 と し た 「 文 化 交 流 サ ロ ン ( 仮 称 )」 を 設 置
しま す 。
・県内文化団体間の情報交換と活動の一層の活性化を図ることを目的に、分野別
10
交流 会 を 定 期的 に 開 催し 、 県 内 文化 団 体 のネ ッ ト ワ ーク 化 を 進め ま す 。
◎ 広 域 的な 文 化 交流 の 促 進
・文化活動に関する情報交換や広域的な交流を目的として、県と市町村、文化団
体間 の ネ ッ トワ ー ク 化を 図 り ま す。
15
取 組 み の紹 介
20
時代の進展とともに、ニーズに合わせて伝統文化
を 新しい形 で伝え ていくこ とも考 えられま す。
例えば美濃市の「美濃和紙あかりアート展」は、
美濃和紙という地域の伝統文化が、新たな創造活動
と結びつくことにより、付加価値を与えた事例とい
え ます。
25
- 4-8 -
Fly UP