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Width プロパティ
chap3 : 1999/9/10 (16:23) 753 Width プロパティ オブジェクトの幅をポイント単位で設定します。長整数型 (Long) の値を使用します。値の取得 および設定が可能です。Axis 、オブジェクト、LegendEntry オブジェクト、および LegendKey オブジェクトの場合は、値のみ取得です。 解説 Width プロパティは、対象となるオブジェクトの種類によって表す内容が異なります。 オブジェクト 内容 Application アプリケーション ウィンド ウの左端から、アプリケーション ウィ ンド ウ右端までの距離。 オブジェクトの幅。値の取得のみ可能です。 Range セル範囲の幅。 Window ウィンド ウの幅。ウィンド ウが使用できる幅を調べるには 、Us ableWidth プロパティを使ってください。 ウィンド ウが最大化または最小化されている状態のときは 、この プロパティに設定することができません。ウィンド ウの状態を設定 するには、WindowState( 755P )プロパティを使ってください。 オブジェクトの幅。ChartArea オブジェクトの場合、値の取得の ChartArea 、ChartOb み可能です。 ject 、Legend 、OLEOb ject 、PlotArea 、Shape 、 ShapeRange 、Window ウィンド ウが最小化されている場合、Application.Width は値の取得のみでウィンド ウ ア イコンの幅を返します。 対象 、Axis オブジェクト( 106P ) 、ChartArea オブジェクト( 117P ) 、 Application オブジェクト( 97P ) 、ChartObjects コレクション オブジェクト( 123P ) 、Legend ChartObject オブジェクト( 121P ) オブジェクト( 162P ) 、LegendEntry オブジェクト( 164P ) 、LegendKey オブジェクト( 165P ) 、 、OLEObjects コレクション オブジェクト( 175P ) 、PlotArea オ OLEObject オブジェクト( 174P ) 、Range オブジェクト( 200P ) 、Shape オブジェクト( 212P ) 、ShapeRange ブジェクト( 193P ) コレクション オブジェクト( 216P ) 、Window オブジェクト( 234P ) 関連項目 、Axis オブジェクト( 106P ) 、ChartArea オブジェクト( 117P ) 、 Application オブジェクト( 97P ) 、ChartObjects コレクション オブジェクト( 123P ) 、Height ChartObject オブジェクト( 121P ) プロパティ( 459P ) 、Left プロパティ( 504P ) 、Legend オブジェクト( 162P ) 、LegendEntry オブジェクト( 164P ) 、LegendKey オブジェクト( 165P ) 、OLEObject オブジェクト( 174P ) 、 、PlotArea オブジェクト( 193P ) 、Range オ OLEObjects コレクション オブジェクト( 175P ) ブジェクト( 200P ) 、Shape オブジェクト( 212P ) 、ShapeRange コレクション オブジェクト ( 216P ) 、Top プロパティ( 717P ) 、Window オブジェクト( 234P ) 使用例 Width プロパティの使用例 次の使用例は、埋め込みグラフの幅を設定します。 Worksheets("Sheet1").ChartObjects(1).Width = 360 プロ パテ ィ Axis 、LegendEntry、 LegendKey chap3 : 1999/9/10 (16:23) 754 プロパティ 次の使用例は、アクティブ ウィンド ウを可能な限り大きく表示します。ウィンド ウの最大化 とは異なる動作です。 With ActiveWindow .WindowState = xlNormal .Top = 1 .Left = 1 .Height = Application.UsableHeight .Width = Application.UsableWidth End With WindowNumber プロパティ ウィンド ウ番号を返し ます。たとえば 、BOOK1.XLS:2 の場合、ウィンド ウ名の後に続く 2 がウィンド ウ番号になります。通常、最初に開かれるウィンド ウ番号は 1 です。値の取得のみ 可能です。長整数型 (Long) の値を使用します。 解説 ウィンド ウ番号とウィンド ウのインデックス (Index プロパティで取得される値) は異なりま す。ウィンド ウのインデックスは、Windows コレクションの中での位置を表します。 対象 関連項目 使用例 Window オブジェクト( 234P ) 、Window オブジェクト( 234P ) Index プロパティ( 474P ) WindowNumber プロパティの使用例 次の使用例は、アクティブ ウィンド ウで新しいウィンド ウを開き、そのウィンド ウ番号を表 示します。 ActiveWindow.NewWindow MsgBox ActiveWindow.WindowNumber Windows プロパティ Application オブジェクトでは 、すべてのブックのウィンド ウを表す Windows( 236P )コ レクションを返します。値の取得のみ可能です。 Workbook オブジェクトでは、指定されたブックのすべてのウィンド ウを表す Windows コ レクションを返します。値の取得のみ可能です。 コレクションのメンバを取得する方法については、 「コレクションからオブジェクトを取得す る( 84P ) 」を参照してください。 chap3 : 1999/9/10 (16:23) 755 解説 このプロパティでは、オブジェクト修飾子を指定せずに、Application.Windows と指定して も同じ動作を表します。 このプロパティは、表示および非表示の両方のウィンド ウのコレクションが返されます。 対象 使用例 、Workbook オブジェクト( 237P ) Application オブジェクト( 97P ) Windows プロパティの使用例 この使用例は、最初に開いたウィンド ウ、または非表示のウィンド ウを閉じます。 Application.Windows(1).Close この使用例は、作業中のブックのウィンド ウ 1 の名前を "連結貸借対照表" に設定します。こ の名前は、Windows コレクションのインデックスとして使います。 .ActiveSheet.Calculate WindowsForPens プロパティ True の場合、Microsoft Windows for Pen Computing を実行中です。値の取得のみ可能で す。ブール型 (Boolean) の値を使用します。 対象 使用例 Application オブジェクト( 97P ) WindowsForPens プロパティの使用例 次の使用例は 、Microsoft Windows for Pen Computing が実行中の場合、手書き認識の対 象を数字と記号だけに制限します。 If Application.WindowsForPens Then Application.ConstrainNumeric = True End If WindowState プロパティ [Excel] ウィンド ウの状態を設定し ます。値の取得および 設定が可能です。使用できる定数 は、XlWindowState クラスの xlMaximized、xlMinimized、xlNormal のいずれかです。長 整数型 (Long) の値を使用します。 プロ パテ ィ ActiveWorkbook.Windows(1).Caption = " 連結貸借対照表 " ActiveWorkbook.Windows("連結貸借対照表 ") _ chap3 : 1999/9/10 (16:23) 756 プロパティ 対象 使用例 、Window オブジェクト( 234P ) Application オブジェクト( 97P ) WindowState プロパティの使用例 次の使用例は、[Excel] ウィンド ウを最大化します。 Application.WindowState = xlMaximized 次の使用例は、アクティブ ウィンド ウを可能な限り大きく表示します。ウィンド ウの最大化 とは異なる動作です。 With ActiveWindow .WindowState = xlNormal .Top = 1 .Left = 1 .Height = Application.UsableHeight .Width = Application.UsableWidth End With Workbooks プロパティ 開かれているすべてのブックを表す Workbooks( 240P )コレクションを返します。値の取 得のみ可能です。 コレクションのメンバを取得する方法については、 「コレクションからオブジェクトを取得す る( 84P ) 」を参照してください。 解説 このプロパティでは 、オブジェクト修飾子を指定せずに 、Application.Workbooks と指定 しても同じ動作を表します。 Workbooks プロパティで返されるコレクションには、アド インは含まれません。ただしファ イル名を指定すると、アド インを返すことができます。たとえば 、Workbooks("Oscar.xla") を 実行すると、Oscar.xla という名前のアド インが、Workbook オブジェクトとして返されます。 対象 使用例 Application オブジェクト( 97P ) Workbooks プロパティの使用例 この使用例は、Book1.XLS ブックをアクティブにします。 Workbooks("BOOK1 .XLS").Activate この使用例は、LARGE.XLS ブックを開きます。 Workbooks.Open filename:="LARGE.XLS" この使用例は、作業中のブックを除く、他に開いているすべてのブックを保存して閉じます。 For Each w In Workbooks chap3 : 1999/9/10 (16:23) 757 If w.Name <> ThisWorkbook.Name Then w.Close savechanges:=True End If Next w Worksheet プロパティ オブジェクトを返すプロパティです。対象セル範囲を含むワークシート (Worksheet( 241P ) オブジェクト ) を返します。値の取得のみ可能です。 対象 Worksheet プロパティの使用例 次の使用例は、アクティブ セルのあるワークシートの名前を表示します。この使用例はワー クシートから実行してください。 MsgBox ActiveCell.Worksheet.Name 次の使用例は、testRange という名前のセル範囲のあるワークシートの名前を表示します。 MsgBox Range("testRange").Worksheet.Name WorksheetFunction プロパティ オブジェクトを返すプロパティです。WorksheetFunction( 243P )オブジェクトを返し ま す。値の取得のみ可能です。 対象 使用例 Application オブジェクト( 97P ) WorksheetFunction プロパティの使用例 次の使用例は、Min ワークシート関数をセル範囲 A1:A10 に適用した結果を表示します。 Set myRange = Worksheets("Sheet1").Range("A1:C10") answer = Application.WorksheetFunction.Min(myRange) MsgBox answer Worksheets プロパティ Application オブジェクトでは、作業中のブックのすべてのワークシートを表す Sheets( 220P ) コレクションを返します。値の取得のみ可能です。 プロ パテ ィ 使用例 Range オブジェクト( 200P ) chap3 : 1999/9/10 (16:23) 758 プロパティ Workbook オブジェクトでは、指定されたブックのすべてのワークシートを表す Sheets コ レクションを返します。値の取得のみ可能です。 コレクションのメンバを取得する方法については、 「コレクションからオブジェクトを取得す る( 84P ) 」を参照してください。 解説 このプロパティでオブジェクト修飾子を指定しないコード を使用すると、作業中のブックの すべてのワークシートが返されます。 このプロパティはマクロ シートを返しません。マクロ シートを返すには、Excel4MacroSheets ( 413P )プロパティまたは Excel4IntlMacroSheets( 412P )プロパティを使用します。 対象 使用例 、Workbook オブジェクト( 237P ) Application オブジェクト( 97P ) Worksheets プロパティの使用例 この使用例は、作業中のブックのシート 1 のセル A1 の値を表示します。 MsgBox Worksheets("Sheet1").Range("A1").Value この使用例は、作業中のブックにある各ワークシートの名前を表示します。 For Each ws In Worksheets MsgBox ws.Name Next ws この使用例は、作業中のブックに新しいシートを追加し 、名前を設定します。 Set newSheet = Worksheets.Add newSheet.Name = " 今年度の 予算 " WrapText プロパティ True の場合、オブジェクト内の文字列を列幅で折り返し ます。指定されたセル範囲に列幅 で折り返す文字列と折り返さない文字列のセルが混在するとき、Null 値を返します。指定され たセル範囲のすべての行の高さが同じでないとき、Null 値を返します。値の取得および設定が 可能です。使用する値は 、Range オブジェクトの場合はバリアント型 (Variant) 、Style オブ ジェクトの場合はブール型 (Boolean) です。 解説 対象 使用例 文字列をセル内に表示するために、行の高さは必要に応じて自動的に調節されます。 、Style オブジェクト( 221P ) Range オブジェクト( 200P ) WrapText プロパティの使用例 次の使用例は、シート 1 のセル B2 で、セルの文字列を列幅で折り返すように設定します。 Worksheets("Sheet1").Range("B2").Value = _ "この 文字列は 列幅で 折り 返し て 表示され ます 。" chap3 : 1999/9/10 (16:23) 759 Worksheets("Sheet1").Range("B2").WrapText = True WriteReserved プロパティ True の場合、指定されたブックを書き込み保護 (書き込みパスワード が設定) しています。 値の取得のみ可能です。ブール型 (Boolean) の値を使用します。 解説 対象 Workbook オブジェクト( 237P ) WriteReserved プロパティの使用例 次の使用例は、作業中のブックが書き込み保護されている場合に、書き込みの権限を持って いるユーザーの名前を知らせるメッセージを表示します。 With ActiveWorkbook If .WriteReserved = True Then MsgBox "こ のブ ックを 保護し て い るのは " & .WriteReservedBy & Chr(13) & _ " で す 。" End If End With WriteReservedBy プロパティ 指定されたブックに対して、現在、書き込みの権限を持つユーザーの名前を表す文字列を返 します。値の取得のみ可能です。文字列型 (String) の値を使用します。 対象 使用例 Workbook オブジェクト( 237P ) WriteReservedBy プロパティの使用例 次の使用例は、作業中のブックが書き込み保護されている場合に、書き込みの権限を持って いるユーザーの名前を知らせるメッセージを表示します。 With ActiveWorkbook If .WriteReserved = True Then MsgBox "こ のブ ックを 保護し て い るのは " & .WriteReservedBy & Chr(13) & _ " で す 。" End If End With プロ パテ ィ 使用例 このプロパティを設定する場合は SaveAs( 1019P )メソッド を使ってください。 chap3 : 1999/9/10 (16:23) 760 プロパティ XValues プロパティ デ ータ系列の x 値の配列を設定し ます。値の取得および 設定が 可能です。バリアント 型 (Variant) の値を使用します。シートの Range オブジェクトと値の配列のど ちらかに設定する ことはできますが 、両方を組み合わせて設定することはできません。 ピボットグラフ レポートの場合、このプロパティは値の取得のみ可能です。 対象 使用例 Series オブジェクト( 209P ) XValues プロパティの使用例 次の使用例は、グラフ 1 のデータ系列 1 の x 値に、シート 1 のセル範囲 B1:B5 の値を設定 します。 Charts("Chart1").SeriesCollection(1).XValues = _ Worksheets("Sheet1").Range("B1:B5") 次の使用例は、配列を使って、グラフ 1 のデータ系列 1 の各 x 値を設定します。 Charts("Chart1").SeriesCollection(1).XValues = _ Array(5.0, 6.3, 12.6, 28, 50) Zoom プロパティ PageSetup オブジェクトを対象にすると、ワークシートを印刷する拡大率または縮小率 (%) の 範囲を、10 ∼ 400 の値で設定します。値の取得および設定が可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。 このプロパティが False の場合、ど のようにワークシートを拡大または縮小するかは 、Fit ToPagesWide( 423P )プロパティと FitToPagesTall( 423P )プロパティの設定で決まります。 Window オブジェクトを対象にすると、ウィンド ウの表示サイズをパーセント単位で返しま す。100 では通常の大きさの表示、200 では 2 倍の大きさの表示、など のようになります。バ リアント型 (Variant) の値を使用します。 また Zoom プロパティに True を設定すると 、現在の選択範囲に適したウィンド ウ サイズ を設定することができます。 解説 PageSetup オブジェクトを対象にした場合は、どのように拡大または縮小しても、元の文書 の縦横比は保持されます。 Window オブジェクトを対象にした場合は、現在のウィンド ウでのアクティブ シートだけを 対象にします。このプロパティを他のシートに対して使用するには 、最初にそのシートをアク chap3 : 1999/9/10 (16:23) 761 ティブにする必要があります。 対象 、Window オブジェクト( 234P ) PageSetup オブジェクト( 177P ) 使用例 Zoom プロパティの使用例 次の使用例は、シート 1 を印刷するときに、150% に拡大します。 Worksheets("Sheet1").PageSetup.Zoom = 150 ZOrder プロパティ 用します。Z オーダーとは 、オブジェクトの重なり合う順序を指します。オブジェクトの重な る順序が変わると、Z オーダーも変わります。最背面のオブジェクトが常に 1 になります。 解説 オブ ジェクト のコレ クションでは 、最背面にあるオブ ジェクト の Z オーダ ーは 、collec tion(1) です。また、最前面にあるオブジェクトの Z オーダーは 、collection(collection.Count) です。たとえば 、埋め込みグラフがアクティブ シートにあるとき、最背面にあるグラフの Z オーダ ーは ActiveSheet.ChartObjects(1) になり、最前面にある グラフの Z オーダ ーは ActiveSheet.ChartObjects(ActiveSheet.ChartObjects.Count) になります。 対象 ChartObject オブジェクト( 121P )、OLEObject オブジェクト( 174P )、OLEObjects コレク ション オブジェクト( 175P ) 関連項目 、ChartObject オブジェクト( 121P ) 、OLEObject オブジェクト BringToFront メソッド( 837P ) 、OLEObjects コレクション オブジェクト( 175P ) 、SendToBack メソッド( 1030P ) ( 174P ) 使用例 ZOrder プロパティの使用例 次の使用例は、シート 1 の埋め込みグラフの Z オーダーを表示します。 MsgBox "グ ラフの Z オ ーダ ー : " & _ Worksheets("Sheet1").ChartObjects(1).ZOrder ZOrderPosition プロパティ 指定された図形の z 方向の位置を返し ます。Shapes(1) は 、z 方向の最背面の図形を取得 し 、Shapes(Shapes.Count) は前面にある図形を取得します。値の取得のみ可能です。長整数 型 (Long) の値を使用します。 このプロパティは 、値の取得のみ可能です。z 方向の図形の位置を設定するには 、ZOrder ( 1070P )メソッド を使用します。 プロ パテ ィ オブジェクトの Z オーダーを返します。値の取得のみ可能です。長整数型 (Long) の値を使 chap3 : 1999/9/10 (16:23) 762 プロパティ 解説 図形の z 方向の位置は、Shape コレクションの図形のインデックス番号に対応します。たと えば 、myDocument に 4 つの図形がある場合、myDocument.Shapes(1) は z 方向の最背面の図 形を取得し 、myDocument.Shapes(4) は z 方向の最前面の図形を返します。 コレクションに新しい図形を追加すると、既定では、必ず z 方向の前面に追加されます。 対象 使用例 、ShapeRange コレクション オブジェクト( 216P ) Shape オブジェクト( 212P ) ZOrderPosition プロパティの使用例 次の使用例は 、myDocument に楕円を追加して、文書に他の図形がある場合、その楕円形を z 方向の後ろから 2 番目に配置します。 Set myDocument = Worksheets(1) With myDocument.Shapes.AddShape(msoShapeOval, 100, 100, 100, 300) While .ZOrderPosition > 2 .ZOrder msoSendBackward Wend End With chap4 : 1999/9/10 (16:24) 第4章 メソッド chap4 : 1999/9/10 (16:24) 764 メソッド AcceptAllChanges メソッド 指定された共有ブックのすべての変更を受け入れます。 構文 expression.AcceptAllChanges expression 必ず指定します。対象となる Workbook オブジェクトを表すオブジェクト式 を指定します。 対象 関連項目 使用例 Workbook オブジェクト( 237P ) 、Workbook オブジェクト( 237P ) RejectAllChanges メソッド( 1006P ) AcceptAllChanges メソッド の使用例 次の使用例は、作業中のブックのすべての変更を受け入れます。 ActiveWorkbook.AcceptAllChanges Activate メソッド 指定されたオブジェクトをアクティブにします。次に指定できるオブジェクトを示します。 オブジェクト 内容 Chart 、Char tObject 指定されたグラフをアクティブにします。 Worksheet 指定されたシートをアクティブにします。シート見出しをクリックする動作 と同じです。 OLEObject オブジェクトをアクティブにします。 Pane ウィンド ウ枠 (ペイン ) をアクティブにします。指定されたウィンド ウ枠のあ るウィンド ウがアクティブでないときは、そのウィンド ウもアクティブにな ります。固定されたウィンド ウ枠はアクティブにできません。 Range 1 つのセルをアクティブにします。選択範囲の中の単一セルをアクティブにす るときに使います。セル範囲を選択するときは、Select メソッド を使います。 Window ウィンド ウを Z オーダーの一番前に持ってきます。アクティブになったブック に Auto_Activate や Auto_Deactivate マクロが設定されていても、これらの マクロは実行されません。これらのマクロを実行するには、RunAutoMacros メソッド を使います。 Workbook 指定されたブックを表示しているウィンド ウをアクティブにします。複数の ウィンド ウに表示されている場合は、最初のウィンド ウをアクティブにしま す。ブックに Auto_Activate や Auto_Deactivate マクロが設定されてい ても、これらのマクロは実行されません。これらのマクロを実行するには 、 RunAutoMacros メソッド を使います。 chap4 : 1999/9/10 (16:24) 765 構文 expression.Activate expression 必ず指定します。オブジェクトへの参照を表すオブジェクト式を指定します。 対象 Chart オブジェクト( 113P )、ChartObject オブジェクト( 121P )、OLEFormat オブジェクト ( 173P ) 、OLEObject オブジェクト( 174P ) 、Pane オブジェクト( 178P ) 、Range オブジェク 、Window オブジェクト( 234P ) 、Workbook オブジェクト( 237P ) 、Worksheet オ ト( 200P ) ブジェクト( 241P ) 関連項目 Chart オブジェクト( 113P )、ChartObject オブジェクト( 121P )、OLEFormat オブジェクト ( 173P )、OLEObject オブジェクト( 174P )、Pane オブジェクト( 178P )、Range オブジェ 、RunAutoMacros メソッド( 1017P ) 、Select メソッド( 1026P ) 、Window オブ クト( 200P ) ジェクト( 234P ) 、Workbook オブジェクト( 237P ) 、Worksheet オブジェクト( 241P ) 使用例 Activate メソッド の使用例 次の使用例は、シート 1 をアクティブにします。 Worksheets("Sheet1").Activate 次の使用例は、シート 1 でセル範囲 A1:C3 を選択し 、セル B2 をアクティブ セルにします。 Range("A1:C3").Select Range("B2").Activate 次の使用例は、Book4.xls のブックをアクティブにします。Book4.xls に複数のウィンド ウが ある場合は、最初のウィンド ウである Book4.xls:1 をアクティブにします。 Workbooks("BOOK4.XLS").Activate ActivateMicrosoftApp メソッド Microsoft のアプ リケーションをアクティブにし ます。実行中のアプ リケーションに対して 適用されると、そのアプ リケーションがアクティブになり、実行中でないアプ リケーションに 対して適用されると、そのアプ リケーションの新しいインスタンスを生成します。 構文 expression.ActivateMicrosoftApp(index) expression 必ず指定します。対象となる Application オブジェクトを表すオブジェクト式 を指定します。 index 必ず指定します。長整数型 (Long) の値を使用します。アクティブにする Microsoft アプリケーションを指定します。使用できる定数は、XlMSApplication クラスの xlMicrosoft Word 、xlMicrosoftPowerPoint、xlMicrosoftMail、xlMicrosoftAccess、xlMicrosoftFox Pro 、xlMicrosoftProject、xlMicrosoftSchedulePlus です。 メソ ッド Worksheets("Sheet1").Activate chap4 : 1999/9/10 (16:24) 766 メソッド 対象 使用例 Application オブジェクト( 97P ) ActivateMicrosoftApp メソッド の使用例 次の使用例は、Word を起動し 、アクティブにします。 Application.ActivateMicrosoftApp xlMicrosoftWord ActivateNext メソッド 指定されたウィンド ウをアクティブにし 、次にそのウィンド ウを Z オーダーで一番後ろに移 動します。 構文 expression.ActivateNext expression 必ず指定します。対象となる Window オブジェクトを表すオブジェクト式を指 定します。 対象 関連項目 Window オブジェクト( 234P ) ActivatePrevious メソッド( 766P )、DisplayNoteIndicator プロパティ( 378P )、Next プロパ 、Window オブジェクト( 234P ) ティ( 547P ) 使用例 ActivateNext メソッド の使用例 次の使用例は、アクティブ ウィンドウを Z オーダーで一番後ろに移動し、非アクティブにします。 ActiveWindow.ActivateNext ActivatePrevious メソッド 指定されたウィンド ウをアクティブにし 、次に Z オーダーで一番後ろにあるウィンド ウをア クティブにします。 構文 expression.ActivatePrevious expression 必ず指定します。対象となる Window オブジェクトを表すオブジェクト式を指 定します。 対象 Window オブジェクト( 234P ) chap4 : 1999/9/10 (16:24) 767 関連項目 ActivateNext メソッド( 766P )、DisplayNoteIndicator プロパティ( 378P )、Previous プロパ ティ( 604P ) 、Window オブジェクト( 234P ) 使用例 ActivatePrevious メソッド の使用例 次の使用例は、Z オーダーで一番後ろのウィンド ウをアクティブにします。 ActiveWindow.ActivatePrevious Add メソッド コレ クションにオブジェクトを追加し ます。特定のコレ クションに対して適用する Add メ ソッド の詳細については、次に示すコレクションを参照してください。 AddIns CalculatedFields( 768P ) CalculatedItems( 768P ) CustomViews( 775P ) FormatConditions( 777P ) HPageBreaks( 779P ) Hyperlinks( 780P ) Names( 783P ) OLEObjects( 787P ) Parameters( 789P ) Phonetics( 790P ) PivotCaches( 792P ) PivotFormulas( 795P ) PivotItems PivotTables( 796P ) PublishObjects( 799P ) QueryTables( 800P ) RecentFiles( 803P ) Scenarios( 804P ) SeriesCollection( 805P ) Sheets( 807P ) Styles( 808P ) Trendlines( 812P ) Validation( 813P ) VPageBreaks( 815P ) Workbooks( 815P ) Worksheets( 816P ) メソ ッド ChartObjects( 771P ) Charts( 771P ) chap4 : 1999/9/10 (16:24) 768 メソッド Add メソッド (AddIns コレクション) オブジェクトを返すメソッドです。新しいアド イン ファイルをアド インの一覧に追加します。 追加したアド イン (AddIn( 93P )オブジェクト ) を返します。 構文 expression.Add(Filename,CopyFile) expression 必ず指定します。対象となる AddIns コレクションを表すオブジェクト式を指 定します。 Filename 必ず指定します。文字列型 (String) の値を使用します。アド イン マネージャの 一覧に追加するアド インのファイル名を指定します。 CopyFile 省略可能です。アド イン ファイルがハード デ ィスク上のファイルのとき、この 引数は無視されます。アド イン ファイルが取り外し可能な媒体 (フロッピー ディスクまたはコ ンパクトディスク) 上にあるときに True を指定すると、アド イン ファイルをハード ディスク にコピーします。False を指定すると、ハード デ ィスクへのコピーを行いません。この引数を 省略すると、コピーするかど うかを確認するダ イアログ ボックスを表示します。 解説 このメソッドでは、新しいアド インは組み込まれません。アド インを組み込むには、Installed ( 479P )プロパティを設定します。 対象 関連項目 使用例 AddIns コレクション オブジェクト( 94P ) 、AddIns コレクション オブジェクト( 94P ) 、Installed プロパティ( 479P ) Add メソッド( 767P ) Add メソッド (AddIns コレクション ) の使用例 次の使用例は、ド ライブ A から MYADDIN.XLA というアド インを追加します。実行する と、A:YMyaddin.xla がハード ディスクの [Library] フォルダにコピーされ 、アド イン タイト ルが [アド インの登録と管理] ダ イアログ ボックスの一覧に追加されます。 Set myAddIn = AddIns.Add(Filename:="A:¥ MYADDIN.XLA", _ CopyFile:=True) MsgBox myAddIn.Title & " が 一覧に 追加され まし た 。" Add メソッド (CalculatedFields コレ クション、 CalculatedItems コレクション) 新しい集計フィールド または集計アイテムを作成します。PivotField( 185P )オブジェクト または PivotItem( 188P )オブジェクトを返します。 chap4 : 1999/9/10 (16:24) 769 構文 object.Add(Name,Formula) object 必ず指定し ます。CalculatedFields コレ クションまたは CalculatedItems コレ ク ションを表すオブジェクト式を指定します。 Name 必ず指定します。文字列型 (String) の値を使用します。フィールド またはアイテム の名前を指定します。 Formula 必ず指定します。文字列型 (String) の値を使用します。フィールド またはアイテ ムの数式を指定します。 対象 、CalculatedItems コレクション オブジェ CalculatedFields コレクション オブジェクト( 109P ) クト( 110P ) 使用例 Add メソッド (CalculatedFields コレクション 、CalculatedItems コレクション ) の使用例 この使用例は、ワークシート 1 の最初のピボットテーブル レポートに集計フィールド を追加 します。 Worksheets(1).PivotTables(1).CalculatedFields.Add " 金額 ", _ "= 個数 * 価格 " 輪郭なしの吹き出しを作成します。新しい吹き出しを表す Shape( 212P )オブジェクトを返 します。 構文 expression.AddCallout(Type,Left,Top,Width,Height) expression 必ず指定します。Shapes コレクションを表すオブジェクト式を指定します。 Type 必ず指定し ます。長整数型 (Long) の値を使用し ます。引き出し 線の種類を指定し ます。使用できる定数は、MsoCalloutType クラスの msoCalloutOne(水平または垂直な単一 セグ メントでの引き出し線) 、msoCalloutTwo(自由に回転する単一セグ メントの引き出し線) 、 msoCalloutThree(2 つのセグ メントからなる引き出し線) 、msoCalloutFour(3 つのセグ メン トからなる引き出し線) のいずれかです。 Left,Top 必ず指定します。単精度浮動小数点数型 (Single) の値を使用します。文書の左上 隅を基準に吹き出しのテキスト ボックスの左端と上端の位置をポイント単位で指定します。 Width,Height 必ず指定します。単精度浮動小数点数型 (Single) の値を使用します。吹き出 しのテキストボックスの幅と高さをポイント単位で指定します。 メソ ッド AddCallout メソッド chap4 : 1999/9/10 (16:24) 770 メソッド 解説 対象 使用例 AddShape( 806P )メソッド を使用すると、各種の吹き出しを挿入できます。 Shapes コレクション オブジェクト( 218P ) AddCallout メソッド の使用例 次の使用例は 、自由に回転する 1 セグ メントの引き出し 線を持つ、輪郭なしの吹き出しを myDocument に追加し 、引き出し線の角度を 30 度に設定します。 Set myDocument = Worksheets(1) myDocument.Shapes.AddCallout(msoCalloutTwo, _ 50, 50, 200, 100).Callout.Angle = msoCalloutAngle30 AddChartAutoFormat メソッド 使用可能なグラフ用オートフォーマットの一覧に、ユーザー設定のオートフォーマットを追 加します。 構文 expression.AddChartAutoFormat(Chart,Name,Description) expression 必ず指定します。対象となる Application オブジェクトを表すオブジェクト式 を指定します。 Chart 必ず指定します。新しいグラフ用オートフォーマットの基になるフォーマットを持 つ Chart オブジェクトを指定します。 Name 必ず指定します。文字列型 (String) の値を使用します。新しいオートフォーマット の名前を示す文字列を指定します。 Description 省略可能です。文字列型 (String) の値を使用します。ユーザー設定のオート フォーマットの説明を示す文字列を指定します。 対象 関連項目 使用例 Application オブジェクト( 97P ) 、DeleteChartAutoFormat メソッド( 877P ) 、SetDefaultChart Application オブジェクト( 97P ) メソッド( 1032P ) AddChartAutoFormat メソッド の使用例 次の使用例はグラフ 1 を基にした新しいオートフォーマットを追加します。 Application.AddChartAutoFormat _ Chart:=Charts("Chart1"), Name:="プ レ ゼン テ ーシ ョン グ ラフ " chap4 : 1999/9/10 (16:24) 771 Add メソッド (ChartObjects コレクション) 新しい埋め込みグラフを作成します。ChartObject( 121P )オブジェクトを返します。 構文 object.Add(Left,Top,Width,Height) object 必ず指定します。ChartObjects コレクションを表すオブジェクト式を指定します。 Left,Top 必ず指定します。長整数型 (Long) の値を使用します。ワークシートのセル A1 の左上端またはグラフの左上端を基準に、新しいオブジェクトを配置する最初の位置をポイン ト単位で指定します。 Width,Height 必ず指定します。長整数型 (Long) の値を使用します。新しいオブジェクト の幅と高さのサイズをポイント単位で指定します。 対象 使用例 ChartObjects コレクション オブジェクト( 123P ) Set co = Sheets("Sheet1").ChartObjects.Add(50, 40, 200, 100) co.Chart.ChartWizard Source:=Worksheets("Sheet1").Range("A1:B2"), _ Gallery:=xlColumn, Format:=6, PlotBy:=xlColumns, _ CategoryLabels:=1, SeriesLabels:=0, HasLegend:=1 Add メソッド (Charts コレクション) オブジェクトを返すメソッドです。新しいグラフ シートを作成します。グラフ シート (Chart ( 113P )オブジェクト ) を返します。 構文 expression.Add(Before,After,Count) expression 必ず指定します。対象となる Charts コレクションを表すオブジェクト式を指 定します。 Before 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。指定したオブジェクト のシートの直前に、新しいグラフ シートを追加します。 After 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。指定したオブジェクト のシートの直後に、新しいグラフ シートを追加します。 メソ ッド Add メソッド (ChartObjects コレクション ) の使用例 次の使用例は、新しい埋め込みグラフを作成します。 chap4 : 1999/9/10 (16:24) 772 メソッド Count 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。追加するシートの数を 指定します。既定値は 1 です。 解説 引数 Before と引数 After の両方を省略すると、新しいグラフ シートは作業中のワークシー トの直前に挿入されます。 対象 関連項目 使用例 Charts コレクション オブジェクト( 124P ) 、Charts コレクション オブジェクト( 124P ) Add メソッド( 767P ) Add メソッド (Charts コレクション ) の使用例 次の使用例は、空のグラフ シートを作成し 、最後のシートの前に挿入します。 ActiveWorkbook.Charts.Add Before:=Worksheets(Worksheets.Count) AddComment メソッド 範囲にコメントを追加します。 構文 expression.AddComment(Text) expression 必ず指定します。対象となる Range オブジェクトを表すオブジェクト式を指定 します。 Text 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。コメント テキストを指 定します。 対象 使用例 Range オブジェクト( 200P ) AddComment メソッド の使用例 この使用例は、ワークシート 1 のセル E5 にコメントを追加します。 Worksheets(1).Range("E5").AddComment " 現在の 売上 " AddConnector メソッド コネクタを作成します。新しいコネクタを表す Shape( 212P )オブジェクトを返します。コ ネクタを追加しても、すべてのものに接続されるわけではありません。他の文書の図形にコネ クタの始点と終点を接続させるには、BeginConnect( 834P )メソッドと EndConnect( 883P ) メソッド を使用します。