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筑波大学 大学院システム情報工学研究科
筑波大学 大学院システム情報工学研究科 ○つくばエクスプレス ・秋葉原駅からつくば駅まで最速45分 ・つくばセンターから 「筑波大学中央」行バス(10分) ・ 「筑波大学循環(右回り) (左回り)」バス(10-15分) ○高速バス ・東京駅八重洲南口から 「筑波大学」行バス(約65分) ○JR常磐線 ・ひたち野うしく駅バスターミナル 東口から 「筑波大学中央」行バス(40-50 分) ・タクシー(20-25分) ・荒川沖駅 バスターミナル 西口から 「筑波大学中央」行バス(30-40 分) ・タクシー(20-25分) ・土浦駅バスターミナル 西口から 「筑波大学中央」行バス(25-35 分) ・タクシー(15-20分) 筑波大学大学院システム情報工学研究科 知能機能システム専攻 〒305-8573 茨城県つくば市天王台1-1-1 tel: 029-853-6470 fax: 029-853-6471 email: [email protected] 写真撮影: 中村 年孝 2013-2014 知能機能システム専攻への誘い 目次 知能機能システム専攻への誘い 1 専攻の概要と教育プログラム 専攻設置の背景と沿革 人材養成の目的・求める人材・学位授与の方針 コースワーク化された教育課程編成・実施の方針 大学院教育の実質化と教育プログラムの特徴 修了後の進路 2 2 2 3 4 6 修了生からのメッセージ 8 教員・研究内容紹介 システムデザイン 人間・機械・ロボットシステム 計測・制御工学 コミュニケーションシステム 連携大学院教員 10 10 12 15 17 19 大学院入試情報 22 アクセス・お問い合わせ 24 知能機能システム専攻は、新しい構想に基づいて開学した筑波 における数学、物理、情報基礎、基本的な実験などの基礎科目を 大学の中でも、21世紀前半のニーズを先取りする形で15余年前に 担当してきました。 そのため4年間の学士課程を一貫して同じ教授 創設された新しい専攻であり、本学の革新的な取り組みの一翼を 陣が担当することになり、更に新しいシステムを作るために学生と 担っています。1995年以来、我々の専攻では、我が国と世界をリー 教員が一体となって取り組む素地があることから、凡そ全ての学 ドする志の高い次世代を担う人材を育成する目的のために、 これ 生と全ての教員が相互に顔を知っている環境が構築されてきまし までの縦割り研究分野を超えた分野横断的な学際的教育組織を た。大学院専攻の教員は学士課程も担当しているので、修士課程、 整え、新しい価値を生み出す挑戦的な大学院教育の実践と継続的 博士課程においても同様の環境になっています。その結果、本学 な改善を行ってきました。 また教育を担当する教員は、それぞれの 以外から進学した学生も早期に研究活動に専念することができて 研究分野において常に最先端の研究活動を行っており、専攻内、 います。 学内、学外の企業・研究組織等との共同研究や特許取得も盛んに 第4に、新しい学問分野であることから、特定の学部・学科に偏 行っています。 ることなく、理工系を中心とする凡そ全ての学部・学科から進学す 詳しい専攻の説明等はこのあとのページに譲るとして、我々の専 ることが可能であるとも言えます。そのため学外からの受験者が 攻の他にない特徴等を受験生の立場にたっていくつか示すことに 不利にならないように入学試験が整備されています。 します。 第5に、特に博士前期課程修了後は、特定の分野に偏ることな 最初は、専攻の持つ学際性です。 「知能機能システム専攻」 と耳 く、学生が希望する凡そ全ての業種・職種に就職をしています。 にして、 どのような専門分野だと思われるでしょうか。電気電子工 第6に、 自分の研究室から都心までは、60分前後でアクセスでき 学、情報工学、機械工学、物理工学・・・・。知能機能システム専攻は、 る自然に恵まれた広大なキャンパス内に位置すること、筑波大学 旧来の専門分野では到底収容できない幅の広い範囲を網羅する が体育・芸術分野を含む総合大学であることから、多くの大学院共 研究分野を取り扱っています。何故ならば我々の専攻が目指してい 通科目なども準備されており、専門分野のみならず幅の広い知識 るものは、我々自身である人間が安心して安全にしかも快適で豊 を得ることができる環境にあることなどです。学生は自分の専門分 かな暮らしをおくるために必要な工学システムを新しく作り出すこ 野の研究を極めつつ、周辺の研究分野のスペクトルを広くするこ とにあるからです。それを実現するために、人間を中心に通信・機 とが可能になります。 械・センシング・コンピュータの複数の分野に跨る:例えばインタラ さあ、我々と一緒に皆さんの輝く未来を開拓しましょう。 クション工学、モバイル情報通信、可視化システム、人間支援システ ム、人間情報科学等の学際的分野の教育研究を行っています。 第2に、カリキュラムが充実していることです。専門科目の他に、 専攻が準備している共通科目は着実に実力が身につくよう段階的 に整備されています。また日頃の研究活動が単位に結び付くよう な科目群も準備されています。今後は博士後期課程のカリキュラ ムを更に充実する予定です。 第3に、学生と教員との距離が近いということです。筑波大学は 開学以来教養部を持たず、専門の教員が学部に相当する学類教育 知能機能システム専攻長 岩田 洋夫 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 1 知能機能システム専攻 専 攻の概 要と教 育プログラム 専攻設置の背景と沿革 人材養成の目的・求める人材・学位授与の方針 コースワーク化された 教 育 課 程 編 成・実 施の方 針 20 世紀に著しく発展した工学は、コンピュータ、テレビジョン、 博士前期課程では、人間、コンピュータ、機械、通信、センシ 博士前期課程では、 リサーチワークに相当する専攻共通科目群 博士後期課程では、 リサーチワークに相当する専攻共通科目群 自動車のように、今日の私たちの豊かな生活を支えるのに欠くこ ングの各分野に関する基礎理論を身につけ、それらを広い視野 のほか、専攻専門科目としてシステムデザイン専門科目群、人間・ のほか、コースワークも含めて博士前期課程で開講している専攻 とができない工学的なシステムを創り出して来ました。これらの に立って有機的に統合するシステムを構築することのできる高度 機械・ロボットシステム専門科目群、計測・制御工学専門科目群、 コ 専門科目群、大学院共通科目、研究科共通科目群の履修も推奨し 最新の工学的システムは、20 世紀に形成された情報工学、通信 専門職業人を養成します。また、各分野を統合するシステムを構 ミュニケーションシステム専門科目群、共通専門科目群を編成して ています。加えてサイバニクス専修プログラムでは、独自の科目群 工学、機械工学といった工学分野の枠には収まらなくなっており、 築することのできる高度専門技術者や研究者を目指す人材を求め います。 この他、大学院共通科目、研究科共通科目の履修も推奨し を編成しています。 21 世紀に入った今、この傾向がますます強くなっています。この ています。知能機能システム分野において優れたテーマの設定を ています。4個の専門コースワーク (1個は必修)、2個のチームプロ 高度専門技術は、必要に応じて専門コースワークの履修によっ ような時代の中で、社会から真に求められているのは、既存の枠 行い、計画的に研究を遂行し、修士の学位に相応しい成果が得 ジェクトコースワーク (選択)を設定しており、 リサーチワークととも て習得可能であり、研究対象を広い視野で体系的に捉える能力は、 を超えて展開できる新しい時代の工学を学んだ、バイタリティ豊 られ、相応しい体裁の学位請求論文にまとめられ、専攻が規定 に体系化された課程編成がなされています。 知能機能システム特別研究Ⅲ∼Ⅴを通じて涵養されます。新たな かなエンジニアたちです。これらに対応できる人材を養成するた する能力を有することが最終試験において認定された者に修士 基礎理論と専門技術は、専門コースワークの履修によって習得 理論の創成や根本的な問題発見及びその高度な解決能力醸成の 可能であり、研究対象を広い視野で捉える能力は、知能機能システ ために知能機能システム特別演習Ⅷ∼Ⅹが準備されています。研 めに、我々の専攻では、人間・機械・通信・センシング・コンピュー (工学)の学位を授与します。 タをキーワードとた科学技術の成果としての「工学システム」を 博士後期課程では、人間、コンピュータ、機械、通信、センシ ム特別研究Ⅰ・Ⅱを通じて涵養されます。問題発見及びその解決 究成果を応用する能力と指導力やコミュニケーション能力を高め 創るために必要となる基礎理論から先端技術までの幅広い学術 ングの各分野のうち、複数の分野にまたがる幅広い問題解決能 能力醸成のために知能機能システム特別演習Ⅰ・Ⅱが準備されて るために知能機能システム特別演習Ⅶや必要に応じて知能機能シ 分野を対象としています。近年における産業界からの要望の強い 力を身につけ、それらに関連する研究プロジェクト等における企 います。研究成果を応用する能力やコミュニケーション能力を高め ステム特別演習ⅩⅠ∼ⅩⅢ、知能機能システム英語演習Ⅰ∼Ⅲ、 工学系大学院修了者に対する経営やマネジメントのセンスの付与 画、管理、運営及び人材養成ができる研究者及び高度専門職業人、 るために必要に応じて知能機能システム特別演習Ⅲ∼Ⅵ、知能機 研究開発マネジメントⅥ∼Ⅸ等が準備されています。教育能力は もできるように努めています。 又は広範な研究分野において自立した研究を遂行するとともに体 能システム英語演習Ⅰ∼Ⅲ、研究開発マネジメントⅠ∼Ⅳ等が準 ティーチング・フェロー(TF)やティーチング・アシスタント(TA)の経 このような新しい技術環境・社会環境に対応するために、我々 系的な教育ができる大学教員を養成します。また、各分野におい 備されています。 験を通じて養われます。 の専攻では、 PDCAサイクルを機能させ、大学院教育の実質化、 て広い視野に立って有機的に統合するシステムを構築することが 博士前期課程と後期課程の連接の強化、研究開発マネジメント できるとともに、広く産官学にわたりグローバルに活躍できるリー 関連科目群の新設、カリキュラムのコースワーク化、デュアルディ ダーとなる資質を持った人材を求めています。知能機能システム グリープログラムの実施、教授陣の充実などの施策を推進してお 分野において独創的で優れたテーマの設定を行い、自らの力で 達成度評価 り、常に最先端で最新の教育プログラムを提供し続けております。 研究・実践を計画・推進する能力、総括する能力、産業界又は 専門共通科目群 知能機能システム専攻は、システム情報工学研究科の前身である 学術界から国際的に高い評価を得られる企画書・提案書・学術 工学研究科に 1995 年に創設された知能機能工学専攻 13 名(5 論文を公表する能力を有すると認められ、博士の学位に相応しい 年一貫制)に起源を有する学際性豊かな専攻です。2005 年には、 研究成果が得られ、相応しい体裁の学位請求論文にまとめられ、 独立修士課程の理工学研究科理工学専攻(工学システム分野 30 専攻が規定する能力を有することが最終試験において認定された 名)を統合し、博士前期課程 72 名、博士後期課程 24 名の入学 者に博士(工学)の学位を授与します。 ☆:大学院セミナー,◎修士論文審査会 M1 M2 ☆ ☆ 修士 工 (学 取 )得 一般プログラム リサーチワーク 専門科目群 チームプロジェクトコースワーク 専門コースワーク1 ◎ 専門コースワーク 2 進学 専門分野 専門分野で提供される研究テーマ システムデザイン ソフトコンピューティング、機械学習、知能情報学 情報工学、システム工学、感性情報処理、生体情報 処理、離散数理 バーチャルリアリティ、知能ロボティクス、グループウェア、 サイバニクス、医用生体工学、ヒューマン・ロボット・イン タラクション、CSCW、マニピュレーション ディジタル制御、知的制御、制御工学、ファジィ工学、 音響工学、生体計測システム、非線形力学システム 人間・機械・ロボット システム 計測・制御工学 就職 大学院共通科目群 コミュニケーション システム コンピュータビジョン、自然言語処理、パターン認識・ 理解、情報理論、超音波・音響システム、3次元ディス プレイ、エンタテイメントコンピューティング、通信工学 専門分野 専門分野で提供される研究テーマ システムデザイン ソフトコンピューティング、機械学習、知能情報学 情報工学、システム工学、感性情報処理、生体情報 処理、離散数理 バーチャルリアリティ、知能ロボティクス、グループウェア、 サイバニクス、医用生体工学、ヒューマン・ロボット・イン タラクション、CSCW、マニピュレーション ディジタル制御、知的制御、制御工学、ファジィ工学、 音響工学、生体計測システム、非線形力学システム 定員を持つ専攻になりました。さらに、2012 年には、博士前期 課程の入学定員が 108 名となる大きな専攻に成長しました。大 ☆:大学院セミナー,◎博士論文審査会 学院生の多くは工学システム学類の知的工学システム主専攻と機 の受け入れも積極的に行っています。 達成度評価 D2 ☆ D3 ☆ 専門共通科目群 リサーチワーク 専門共通科目群 専門コースワーク1 専門コースワーク 2 大学院共通科目群 サイバニクス科目群 ◎ 修了証書 サイバニクス 専修プログラム 2 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp サイバニクス専修プログラム ☆ 博士 工 (学 取 )得 の大学、高専専攻科出身者も多数学んでいます。また、社会人 一般プログラム 能工学システム主専攻の卒業生ですが、本学他学類や本学以外 D1 人間・機械・ロボット システム 就職 計測・制御工学 コミュニケーション システム サイバニクス (専修プログラム) コンピュータビジョン、自然言語処理、パターン認識・ 理解、情報理論、超音波・音響システム、3次元ディス プレイ、エンタテイメントコンピューティング、通信工学 発達学習科学、インタラクションロボット、神経生理学、 リハビリテーション工学、人間支援型ロボット Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 3 知能機能システム専攻 専 攻の概 要と教 育プログラム 大学院教育の実質化と教育プログラムの特 徴 学生に対する体系的な教育を提供する場として、教育の課程を 4. 複数指導教員制度 修了した者に特定の学位を与える課程制大学院制度の趣旨に沿っ 知能機能システム専攻では、大学院生1名に対して、1名の指導 た教育の組織的展開の強化が求められています。我々の専攻で 教員と2名の副指導教員が就きます。 この複数指導教員制度によ は、次に示すような施策によって大学院教育の実質化を図ってお り、学生は、丁寧な指導を受けることができます。 また、研究室内の り、 それらが専攻の教育プログラムの特徴にもなっています。 ゼミや専攻主催の大学院セミナーなどを通じて、複数の教員から デュアルディグリープログラム(DDP)の履修モデル 学士号取得 D1から履修する場合 B1 B2 B3 B4 修士号取得 M1 多様で異なった観点からのアドバイスを受けることによって、自分 1. 博 士 前 期 課 程と後 期 課 程の連 接 強 化 の研究内容への理解が深まり、 プレゼンテーション力の向上にも 区分制大学院であるシステム情報工学研究科の知能機能システ 役立ちます。教員と大学院生の距離の近さも、知能機能システム専 ム専攻は博士前期課程と後期課程に区分するものの、他に例をみ 攻の特徴の一つです。 M2 DDP 学士号取得 D2から履修する場合 B1 ない5年間一貫した教育カリキュラムを整備しています。更に学部 B2 B3 B4 博士号取得 D1 主専攻 D2 主専攻 M1 副専攻 M2 副専攻 M2 就職して 社会人 修士号取得 修士号取得 M1 D3 博士号取得 D1 D2 主専攻 D3 主専攻 M1 副専攻 M2 副専攻 就職して 社会人 に相当する工学システム学類の知的・機能工学システム主専攻と 5. 大学院セミナーの実施 協力して、時代のニーズに合った技術者・研究者を育成するため せっかくの研究成果も、上手に発表しないと他の人には理解し の、実質6年間(学部+修士)または9年間(学部+修士+博士) てもらえません。 また、人の話を聞く立場になったときには、理解を の一貫した教育プログラムを提供しています。博士前期課程また 深め自分に必要な情報を得るためにどういう質問をすればよいの は後期課程から進学する学生に対しては必要に応じて、補足科目 か、 という質問力も技術者には大事です。知能機能システム専攻で 群を履修することで上記一貫プログラムと等価な教育プログラム は、学生が自分の研究内容を発表し、その発表に対して質疑応答 7. デュアルディグリープログラムの実施 成指導等に関する効率的に体系化されたコースワークを確立した を履修することも可能です。 を行うという演習形式の講義を行っています。専門分野の枠を超え 知能機能システム専攻後期博士課程では、後期課程に在学しな 早期修了プログラムを導入しております。 ここでは、入学時、中間審 て、毎週、活発な議論が繰り返されています。発表者には、聴衆役の がら副専攻として他研究科、他専攻の博士前期課程にも在学し、博 査(入学後4ケ月以内)及び予備審査(入学後8ケ月以内)等の3 2. 研 究 開 発マネジメント関 連 科目群の新 設 学生が感じた率直な意見がフィードバックされるようになっていま 士(工学) と対応する副専攻の修士号を取得するデュアルディグ ステージ以上において、課程博士の学位に相応しいレベルに達し 博士前期課程に4科目6単位の、後期課程にも4科目6単位の研 す。 リープログラムを2013年から実施しています。副専攻としては、 (1) ているかを評価する達成度評価システムの確立し、我が国の次代 人間総合科学研究科・フロンティア医科学専攻(修士課程・医科学 を担うべき優秀な研究者や高度専門職業人をサポートします。 究開発マネジメント科目群を提供しています。 これらを履修するこ DDP 修士号取得 とで、国内・海外・チームインターンシップを経験でき、起業シミュ 6. 連携大学院制度 コース(基礎医学関連・臨床医学関連)、公衆衛生学コース、ヒュー 一般学生であっても博士後期課程において優れた研究業績があ レーションを実践することで経営やマネジメントのセンスを磨くこ つくば市には、筑波大学以外にも様々な研究機関があり、交流が マン・ケア科学コースの全コース)修士(医科学) または修士(公衆 れば、1年以上の在籍で博士後期課程を修了することも可能です。 とができます。当該科目群の履修等は、 コースワーク化する予定で 盛んに行われています。知能機能システム専攻では、(独)産業技術 衛生学) または修士(ヒューマン・ケア科学) 、(2) システム情報工学 す。 総合研究所に所属する教員(連携大学院教員)のもとで研究指導 研究科・社会システム工学専攻(博士前期課程)修士(社会工学) ま 9. 昼夜開講制 を受けて、学位を取得することができます。知能機能システム専攻 たは修士(社会経済) または修士(工学) 、(3) 筑波大学は、社会的要請により全国初の夜間大学院を設置し、 3. カリキュラムのコースワーク化 には、ロボット工学、画像・音楽情報処理等を研究している多数の 究科・経営・政策科学専攻(博士前期課程)修士(ビジネス) または また、多くの国立・民間研究機関を擁する筑波研究学園都市の地 教育課程編成で示した通り複数のコースワークが準備されてい 連携大学院教員がいます。指導教員として連携大学院教員を選ぶ 修士(公共政策)の三つの専攻となっていますが、今後順次増やす 理的状況から昼夜開講制を導入するなど、従来から産業界等と連 ます。 コースワーク修了者には、認定書が発行されます。 と、産業技術総合研究所の研究室で、大学とは一味雰囲気の違う 予定です。 携し社会人教育の充実を図ってきました。専攻においても社会人 研究生活を送ることもできます。 システム情報工学研 学生のために18時以降に開講する科目の充実を図っています。 8. 社 会 人 のための 早 期 修 了プログラム 及び 一 般 学 生 の早期修了 10. 学生表彰 一定の研究業績や能力を有する社会人を対象に、標準修業年限 顕著な成果をあげた学生は、学長表彰や研究科長表彰候補者と が3年である博士後期課程を最短1年で修了し、課程博士号を取 して推薦されます。 また専攻独自でも優秀修士論文賞や専攻長表 得させるプログラムを実施しています。一定の研究業績を有する社 彰が授与されます。 会人が、最短1年間で課程博士の学位が取得できるよう、論文の作 4 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 5 知能機能システム専攻 専 攻の概 要と教 育プログラム 修了後の進路 知能機能システム専攻を修了した学生は、様々な分野の企業や サービス・その他業種 メーカー (電機・家電・総合) 研究所などで活躍しています。 博士前期課程修了後の就職先の主な分野は、電機・家電・総 合(日立製作所、ソニー、キヤノン、東芝、シャープ、日本電気、 パナソニック、他) 、機械・精密系(キヤノン、カシオ、オリンパ 情報・通信 ネットワーク ス、セイコーエプソン、日立建機、三菱重工業、ヤマハ、横河電機、 24 % 20% 7% メーカー(自動車関連・他) 博士前期課程の進路別の割合 タ、NTT コムウェア、日本オラクル、セガ、任天堂、マイクロソ ガス、中部電力、竹中工務店) 、などです。 国立研究機関・ 独立行政法人他 博士後期課程を修了した学生は、民間企業(日立製作所、東芝、 民間企業 ソニー、日本電気、パナソニック、オリエンタルモータほか) 、国 18% 公私立大学関連(筑波大学、防衛大学校、明星大学、愛知淑徳 大学、久留米高専、英国エセックス大学、タイ・ダナン大学工科 国土技術政策総合研究所、東京都立産業技術研究センター、国 立情報学研究所ほか)などで活躍しております。 知能機能システム英語演習 研究開発マネジメント 修士(工学) サイバニクス専修プログラム 【システムデザイン分野】 知能機能システム特別演習 知能機能システム英語演習 研究開発マネジメント 47 % 【人間・機械・ロボットシステム分野】 【計測・制御工学分野】 【コミュニケーションシステム分野】 知能機能システムコアスタディ 知能数理システム論 ヒューマンインタフェース特論 システムモデリング 知能機械システム 機能分散システム論 人工知能特論 スマートインフォ メディアシステム特論 ロボット制御論 機械学習論 電子通信方式 知的制御システム コンピュータビジョン デジタル制御特論 知能センサ工学 パターン認識特論 視覚システム論 ロボット学習制御論 生体情報処理特論 バーチャルリアリティ 映像メディア工学 運動制御論 ユーザビリティテスティング 音楽情報処理特論 情報・符号理論 音響工学特論 サイバニクス 人間機械協調システム 適応システム構成論 ファジィシステム理論 国公私立大学関連 コンテンツ工学 自律移動ロボット学 言語情報処理特論 触力覚とモーターコントロール ディジタル通信方式 (チームプロジェクト)人間・機械システム特論 センシング・コンピュータシステム特論 知能機能システム特別実験 博士後期課程の進路別の割合 右図は、2009 ∼ 2012 年度の修了者の就職先分布です。 知能機能システム特別演習 専門コースワーク 35% 大学ほか) 、国立研究機関・独立行政法人(産業技術総合研究所、 知能機能システム特別研究 知能機能システム特別研究 博士前期課程 フト他) 、サービス・その他業種系(野村総合研究所、JR、東京 知能機能システム専攻 ク系(ヤフー、 楽天、 ドワンゴ、 日本電信電話、NTT ドコモ、 NTT デー 大学院システム情報工学研究科 メーカー (機械・精密 機器など) 京セラ、オリエンタルモータほか) 、自動車系(トヨタ自動車、本 田技研工業、日産自動車、デンソーほか) 、情報・通信ネットワー 博士(工学) 21% 博士後期課程 13% 知能機能システム専攻への工学システム学類知的・機能工学システム主専攻からの講義科目の流れ 学士(工学) 修士号取得+専門コースワーク認定 進 学 95% 学士号取得+JABEE プログラム修了認定 6 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 外部入学 外部入学 1年 就職 5% 進 学 20% 技術者のための倫理 卒業研究 (機能工学システム) 学士(工学) 機能工学システム専門実験・応用実験 知的情報処理 特別卒業研究(早期卒業) 研究開発原論 安全・信頼性工学 自動化機器 応用からの微分方程式 システムダイナミクス ロボット工学 画像処理 人工知能 システム工学II 情報理論 システム最適化 メカトロニクス機能要素概論 ヒューマン デジタル信号処理 電子回路 データ構造とアルゴリズム インタフェース 専門英語II 機能工学システム基礎実験 知的工学システム基礎実験 インターンシップ パターン認識 応用プログラミング 専門英語II 2年 学類 学士課程 学士 (工学) 就 職 80% 卒業研究 (知的工学システム) 知的工学システム専門実験・応用実験 3年 大学院 博士前期課程 博士号取得 修士(工学) 工学システム学類 就 職 大学院 博士後期課程 4年 博士(工学) ︵知的工学システム主専攻,機能工学システム主専攻︶ 知能機能システム専攻における学位取得の流れ プログラミング序論 電気回路 バイオシステム基礎 計算機序論I, II コンピュータ・ アーキテクチャ システム制御工学A 論理回路 近未来 マルチメディア メカトロニクス 機構学 メカトロニクス 材料概論 離散数学 確率統計 機械設計 計測工学 システム制御工学B 複素解析 システム工学I 専門英語I コンテンツ工学 システム つくばロボット コンテスト 情報(実習) 線形代数B 解析学III 電磁気学I 物理学実験 情報(講義) 線形代数A 解析学II 力学II 工学システム原論 解析学I 力学I 数学序論 体育 コンピュータ入門 関連自由科目 第1外国語 総合科目 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 7 知能機能システム専攻 修 了 生からのメッセージ 社会で活躍する専攻OB・OGからのメッセージ 小倉 渓 小笠原 英子 平林 丈嗣 Kanticha Kittipeerachon Kei Ogura Hanako Ogasawara Taketsugu Hirabayashi カンティチャー・ 修士(工学) 博士(工学) 博士(工学) キッティピーラチョン 2011.3 博士前期課程修了 2009.3 博士後期課程修了 2009.3 博士後期課程修了 博士(工学) 日本放送協会 防衛大学校教官 (独)港湾空港技術研究所 2010.3 博士後期課程修了 泰日工業大学教員 大学3年の時、当時専攻していた物理学と、20年以上専門的 私は筑波大学大学院の修士課程を修了したのち,理工系の多く 大学院への入学当時,私は水中建設機械の遠隔操作についての Would you like to visit our lab to discuss further? was the sentence に学んでいるチェロを結び付けさらに自分の視野を広めたいとい の学生と同様に企業へ就職しました.大学へ残りたいと思う一方, 研究を担当しており,そのブレイクスルーはマンマシンインタフェ that made my first visit to Tsukuba. At that time, I had a chance to う思いから、卒業後の進路を迷っていました。そして様々な進路を 大学だけの世界でいいのだろうかという不安もあったからです.就 イスにあると考えていました.遠隔操作施工は作業状況の認識が 検討する中で出会ったのが、音響システム研究室でした。そして、 こ 職は社会人としての世界を見ることができ,充実したものでした. と 重要でありますが,海洋土木はもちろん,建設機械の分野でも状況 の研究室であれば自分がこれまで当たり前のように弾いていた弦 ころが,思わぬ経緯で現在の職場,防衛大学校に助手として採用さ 認識に関する研究は皆無であり,オペレータへの情報提示手法を 楽器の発音機構を物理的に解析できるのではないかと考え、進学 れることとなり,再び学術研究の日々をスタートさせることとなりま 研究するため海洋土木とはまったくの異分野と言えるシステム情 program of the department of Intelligent Interaction Technologies as を決めました。 また、先生方や研究室のメンバーも芸術への関心が した. アカデミックな世界で生き残っていくためには博士号取得は 報工学研究科への入学を決意しました. a privately-financed student. Being a foreign student, I of course had 高く、音楽も両立して行えるという事も魅力の一つでした。 最低条件となります.筑波大学大学院では社会人に対しても門戸 既に就職し,社会人として活躍されている方が大学院への入学を difficulty with the language at first. Fortunately, the tutor system run 実際に研究を進めていくと、楽器の物理現象の解析は非常に複 を広げており,仕事を続けながら学位取得できるチャンスがありま 考えてこのページを読んでいるのであれば, その方は大学院で得ら by the university helped me in the first year in such matters as 雑で難しく、様々な面で苦労がありましたが、 これまでの音楽だけ したので,進学することとなりました.研究自体は自宅と職場で進め れるメリットを十分把握していると思います. しかしそれ以上に,仕 では得ることが出来ない貴重な知識や感覚を身につけることが出 ていましたが,セミナー発表での議論や他の研究を垣間見ることが 事と勉学の両立,金銭的負担,勤務先への影響など不安を感じてい 来たと思います。特に国際学会でオーストラリアに行った時のこと できたのは学生として大きな収穫でした.幅広い学際分野の最新 るのではないでしょうか. は今でも印象に強く、研究・音楽・語学と興味を持って学んできた 研究に触れられる大学の価値を再認識でき,そのまま進学してい 私も多くの不安を感じながら入学しましたが,幸いにして家族や My Ph.D. work was a theoretical one, dealing with some approximate ものが全てつながる瞬間でした。 た場合とは違った新鮮さがあったのだと思います.現在は水中音 上司の理解を得られ,親身かつ熱心な教官にも恵まれたおかげで and the exact discretization techniques for the nonlinear differential 卒業後はこれまでの経験を活かせると感じたNHKに入局し、 響分野において,音波伝搬による海洋環境計測の研究に従事して 無事修了し,勤務先での研究にも大学院で得られた様々な知見を equation called Riccati equation. In our lab, there were students 放送技術者として業務に携わっています。将来は放送における音 います. このテーマは「音響」 というキーワードを除けば修士までの 役立てることができています. 響研究に携わりたいと思っていますが、現在は広い知識を付ける 研究とは大きく異なるものでした.それでも進めることができたの もちろん大学院と職務との両立において迷惑をかけたこともありま ため、中継や緊急報道など様々な業務に追われる忙しくも密度の は,修士課程までで研究に対する基礎体力がついていたからだと したが, 得られた経験や能力は自分や会社だけでなく, 広い目で見れ 濃い毎日です。 思います. ば社会に貢献できるものであるはずです. supervisor, all the lab members, and the university staff. Although I 多様なキャリアプランが可能な現在,社会人にも門戸を広げて 社会人入学をお考えの皆さん,新たに行動を起こす際には勇気 faced difficulties at times during the three years I spent in Tsukuba, I いる大学でさらなるスキルアップを図るのも選択肢の一つではな が必要ですが,長い社会人生活を過ごすなかでわずか数年の努力 learned many things, both academic and non-academic. Now I work いでしょうか. を惜しむのは逆に損であると考え,明確な目的とブレイクスルー思 as lecturer in my home country, and I intend to apply what I have 考を持って臨んでみてください. 8 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp attend an undergraduate class, and have lunch and talk with lab members and my supervisor. A warm welcome and friendly atmosphere made me feel less nervous talking with them. I was a foreign student from Thailand and entered the doctoral academic and daily lives in and around the university. Besides the tutor system, the university arranged numerous assistance programs, such as financial supports including one from the Japanese government. taking on experiments, theoretical work, and both. We shared knowledge of other students research work and had seminars reading papers and books of our interests. From my first day I got a great help and kind support from my learned in Tsukuba to teach my students and build my research career. Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 9 システムデザイン分野 システムデザイン分野 システムデザイン分野 システムデザイン分野 鬼沢 武久 教授 白川 友紀 教授 長谷川 学 准教授 延原 肇 准教授 工学博士 工学博士 工学博士 博士(工学) Takehisa Onisawa, Dr. Eng. Tomonori Shirakawa, Dr. Eng. Manabu Hasegawa, Dr. Eng. Hajime Nobuhara, ソフトコンピューティング、感性情報処理、 大学入学者選抜, 高大接続, 科学教育, システム工学,計算物理学 計算知能,マルチメディア,離散数理, 人工知能、主観−感性、満足解 並列システム, 自律分散協調システム 人間情報処理研究室 fhuman.esys.tsukuba.ac.jp 並列システム研究室 www.pslab.esys.tsukuba.ac.jp Dr. Eng. ウェブインテリジェンスとインタラクション,UAV 計算知能・マルチメディア研究室 nobuharaken.com システムモデル研究室 cmplx.iit.tsukuba.ac.jp 人間がコンピュータエージェントと などを応用し、感性情報処理手法で アドミッションセンターの担当となっ 果や春休みに開催する大学の説明 (広い意味での)局所探索法を用 を行っています.景観とその上のダ 計算知能・マルチメディア研究室 てゆくのかについて日夜考えており 協調して知的創造作業を行う場合、 は SD 法や多変量解析、形容詞など たことにともない、入学者選抜に関 会の効果などを測っています。 いた最適化とその周辺に現れる諸 イナミクスという形式は,これまで, では,「計算知能」,「マルチメディ ます. 人間の主観、感性が重要な役割を の共立共起を応用しています。研究 する調査や研究を多く行っています。 さらに、これらに加えて現在は、 問題に関心を持っています.最適 物性や生命現象等の理解に活用さ ア」および「離 散 構 造」の 3 つ の 「離 散 構 造」は、計 算 機 科 学 の 演じるとして、こういった問題への 分野を大まかに、(1) 音楽を対象に また「理科離れ」など科学教育に ・大学教育の評価方法 化は,生命活動を支えるタンパク れ,成果を上げてきました.ここで 柱に基づき , 基礎理論から応用ま 根幹となる数学的構造であり,集 取り組みを「主観・感性コンピュー した分野、(2) 人間とのパートナー ついても興味を持っています。 ・韓国、中国の科学分野における才 質をはじめとする,種々の分子系 は,局所探索法に企図された最適 で,様々な研究テーマを展開して 合,関係,代数系,グラフなどなど, ティング」と呼んでいます。そしてこ シップを対象にした分野、(3) 画像・ 例えば以下のようなテーマの研究 能教育についての調査研究 の安定構造の探索から,人の生産 化のシナリオの検証,探索機能に おります. コンピュータを取り扱う研究者に ういった問題の解に対する評価はそ デザインを対象にした分野、(4) 言 を行いました。 なども行っています。 活動の効率化に係る,様々な問題 注目したアルゴリズムの構成モデリ 「計算知能」とは,熟練した技能・ とっての必須の武器となります. の人の主観や感性に依存するため、 葉を対象にした分野、(5) (1) から ・中等教育の多様化に柔軟に対応 解決に至るまで,科学,工学のあ ング,さらには探索による景観特性 経 験,直 感(ニューロ,遺伝的ア 我々の研究室では,このような数 「最適解」のような「唯一の正解」 (4) に跨る分野として、複数の異種 できる高大接続のための新しい大学 らゆる分 野で 直 面 する課 題で す. の描出への活用を図っていくことに ルゴリズム) ,美しい数理的法則(カ 理論理的思考を大切にしつつ,様々 よりは人間個々が「満足する解」を メディア統合を対象にした分野に分 入試に関する実地研究 その課題解決のアプローチには, より,技法の効果的な運用に資す オス、フラクタル)等の多種多様な な応用分野で活躍できる人材を輩 追求する方がよいという立場で研究 けて研究をすすめています。 ・受験生の思考力、表現力等の判 対象の広がりを反映した多様な側 インテリジェンスを、計算機上に実 出することも目標にしています. 定やアドミッションポリシーを踏まえ 面が見出される一方で,分野の壁 をすすめています。 「主観・感性コ る理解の獲得を目指しています. 現する学問分野の総称を示します. ンピューティング」の取り組には情 た入試の個性化に関する調査研究 を越えた互恵的な関係も認められ 「マルチメディア」は,我々をと 報の不確実さを許容するソフトコン ・筑波大学入試と理数学生応援プロ ます.そのような背景の下,局所 りまくテキスト,音声、映像情報, ピューティング技術や感性情報処理 ジェクト 探索法の諸技法の探索特性を,評 地理空間情報などを示しておりま 手法を応用し、各種問題解決にあ ・筑波大学学生表彰者と入試 価関数ならびに近傍関数が作る景 す.人間が持つ有限の時間(寿命) たるエージェントの実現を目指して また、受験生向けの大学のPR 観とその上で観察される探索ダイナ において,消費,咀嚼,接触でき います。ソフトコンピューティング技 とその効果の検証などもアドミッ ミクスに焦点を合わせて分析,評 る情報の量は限られており,有限 術では進化的計算法、ニューラル ションセンターの仕事として行って 価し,技法の有効性の由来を機能 時間内にどのようにして本質的な情 ネットワークモデル、ファジィ理論 います。例えば、広 報 誌 のPR効 ベースで明らかにしていく基礎研究 報を獲得し,日々の生活に役立て システムデザイン分野 システムデザイン分野 システムデザイン分野 システムデザイン分野 丸山 勉 教授 森田 昌彦 教授 浜中 雅俊 講師 澁谷 長史 助教 工学博士 工学博士 博士(工学) 博士(工学) Tsutomu Maruyama, Dr. Eng. Masahiko Morita, Dr. Eng. Masatoshi Hamanaka, Dr. Eng. Takeshi Shibuya, Dr. Eng. リコンフィギュラブルコンピューティングシステム 知的情報処理,ニューラルネット, 音楽情報処理、感性情報処理、人工知能、 人工知能、機械学習、強化学習、 計算論的神経科学,認知科学 バーチャルリアリティ、 コンピュータビジョン マルチエージェントシステム 生体情報処理研究室 volga.esys.tsukuba.ac.jp 音楽情報処理研究室 music.iit.tsukuba.ac.jp 機械知能研究室 www.mil.iit.tsukuba.ac.jp リコンフィギュラブルコンピューティングシステム研究室 darwin.esys.tsukuba.ac.jp リコンフィギュラブル(reconfigur- 問題を、FPGAを付加した単独のパ 予めプログラムされた規則に従って 海馬など脳の神経回路のモデル化, 音楽はきちんと設計し,計算して作ら トラを見たり聴いたりする体験がで 機械自らが学習し、賢くなっていく たとえば、基礎研究では、変化を able)とは、書き換え可能という意味 ーソナルコンピュータ(PC)で処理す 推論する古典的な人工知能は,限 モデルの理論的検討と計算機シミュ れるものです.音楽情報処理の研究 きます. また,四則演算のようにメロ ためのシステムや方法論について 繰り込んで学習するためのシステム です。専用ハードウェアを用いること ることができるようになります。本研 られた状況下では動作しても,複 レーション,生理データとの比較や はこれまで,音楽を取り巻く環境や音 ディを計算して,たとえば2つのメロ 研究を行っています。これらの確立 について検討を行っています。これ により様々な問題の高速処理が可 究室では、PCとFPGAからなる高速 雑な現実の世界にうまく対応するこ 心理物理実験によるモデルの検証 楽と社会のあり方, そして音楽そのも ディの中間のメロディを自動生成す により、ひとつひとつの手順を人が は、時々刻々と変化する学習対象 能となりますが、一般にハードウェ 処理システムの構築を行っています。 とができません.一方,人間のみ といった基礎的なものから,学習 のを変えてきました.本研究室は,音 ることもできます.さらに,あたかも 機械に教え込まなくてもよくなりま をどのように学習するかという課題 アの機能は固定されており、ソフト このシステム構築を通して、皆さん ならずイヌなどの動物は,自ら学習 能力やパターン認識能力の高い新 楽情報処理をメインで研究室してい 音楽マニアの友人のように,あなた すので、設計者の負担軽減はもち です。応用研究では、脚車輪ロボッ ウェアのように変更することができ には、システム設計、すなわち、ソフ することによって,現実世界におい 型ニューラルネットの開発,筋電や る国立大学で唯一の研究室です. が聴きたいであろう曲を推薦するこ ろん、周囲にだんだんと適応して トの動作制御問題や電子回路の自 ま せ ん 。し か し 、F P G A ( F i e l d トウェア/ハードウェア設計の両方の て適切に判断し行動することができ 脳波といった生体信号の処理など 本研究室では,創る,演奏する,聴 ともできます. いくようなシステムの設計を行える 動 設 計 問 題 などを扱っています。 Programmable Gate Array)に代表 技術を修得してもらうことを目指し ます.このような知的で柔軟な情報 の応用まで,幅広い研究を行って く,理解する,探すといった,人間の ロボットに音楽演奏をさせる試み ようになります。 基盤技術を軸足としながら、さまざ される書き換え可能LSIでは、動的に、 ています。 処理を脳がどのようにして行ってい います. 様々な音楽的能力の計算機上での や,音楽理論に基づいて会議を支援 本研究室の基盤技術は、人工知 まなアプリケーションに適用して、 しかも μsec オーダー の時間で、そ るのか,その本質的な部分はほと 実現を試みています.そのベースと する試みなど,融合的な研究の試み 能 分 野 の 情 報 技 術 で す。特 に、 方法論の検証を行っています。 の機能を書き換えることができます。 んど解明されていません. なる技術は,従来の情報処理領域の も積極的に行っています. ニューラルネットワーク・ベイズ推 この書き換え機能を活用することに 我々は,脳の情報処理メカニズ みならず,感性情報処理,人工知能, 定・強化学習などの機械学習や、 より、同一のハードウェアで、様々な ムの解明と,動物がもつ柔軟な知 人工現実感, コンピュータビジョンな 遺伝的アルゴリズム・粒子群最適 問題の高速化を行うことができます。 能の実現とは表裏一体の関係にあ ど多岐に渡り,人間のモデル化とい 化などの確率的最適化などの手法 このとき、問題にもよりますが、最新 ると考え,情報をシンボルではなく う普遍的なテーマを扱っています. を用います。数理的解析などの基 のマイクロプロセッサと比べて数 パターンによって表現する「分散表 音楽情報処理は,最も先端的で挑 礎研究から、実用を意識したシミュ 100倍もの高速化が可能です。 この 現」を柱に,両者を行き来しなが 戦的な研究分野の一つです.我々の レーション・実機実証などの応用 ような高速化により、従来スーパー ら研究を進めています.具体的に 研究成果を使えば,自宅にいながら 研究まで、いくつかの段階的な視 コンピュータが必要であったような は,視覚や記憶といった脳機能や あたかもコンサート会場でオーケス 点 にたって研 究を進 めています。 10 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 11 システムデザイン分野 システムデザイン分野 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 川崎 真弘 助教 新里 高行 助教 山海 嘉之 教授 坪内 孝司 教授 博士(工学) 博士(理学) 工学博士 工学博士 Masahiro Kawasaki, Dr. Eng. Takayuki Niizato, Dr. Sci. Yoshiyuki Sankai, Dr. Eng. Takashi Tsubouchi, 脳科学、認知科学、認知心理学、 群れなどの集団現象,学習:創発 サイバニクス:ロボットスーツ,脳神経工学, 自律移動ロボット, 自己位置推定,Field and 再生医療,医療工学,人支援技術 Service Robots, 自律ナビゲーション,建設ロボット サイバニクス研究センター(山海研究室) sanlab.kz.tsukuba.ac.jp 知能ロボット研究室 www.roboken.esys.tsukuba.ac.jp コミュニケーション、生体信号処理 脳コミュニケーション研究室 www.iit.tsukuba.ac.jp 新里研究室 www.iit.tsukuba.ac.jp Dr. Eng. 人と社会の円滑なコミュニケーション 同時計測する実験や発達障害者との なにか新しい事が起こるということ と考える。このようなタイプ・トーク サイバネティクス,メカトロニクス, 梢系でインタラクティブなバイオフィ 移動ロボットが実際に社会に役立つ 指し,それに必要な理論や技術を を実現させるために、 「人間の様々 比較実験を行います。3 つめは、新 を考えるときに、我々は次のような ンの両義性を担った過程は、とくに 情報科学を中核として,ロボット工 ードバックが促され,身体機能が改 ことを前提に,様々な応用分野を視 俯瞰し,集積し,洗練してゆくことが, なコミュニケーションに関する脳メカ しいコミュニケーション技術への応用 パラドクスに直面することになる。 身体としての群れを理解する上で重 学,IT, 脳神経科学,行動科学,生理 善するという仮説」の提案・証明,サ 野に研究をしています.屋内外での 極めて重要と考えます.チャレンジ ニズムの解明」と「それを用いた新 です。1 と 2 より得られた脳指標を たとえば、新しい知識の学習につい 要になってくるだろう ( 下の写真は 学,心理学,倫理学,法学などを融合 イバニック治療制御系の体系化. 行動能力や作業能力を向上させるこ 性のあるテーマを模索し研究してゆ たなコミュニケーションの提案と開 用いたコミュニケーション障害の改 て考えてみる。我々は、知識の獲得 沖縄に生息するミナミコメツキガ 複合した新学術領域『サイバニク 3)人を優しく見守る生活支援技術: と,屋外の建設作業重機にロボット きます.写真は,2007 年から続く, 発」を行っています。記憶や感情、 善プログラム開発、ロボット開発、 というものは暗に、今まで未知だっ ニ。撮影:西山雄太 )。各個体の担 ス』を開拓・駆使し,以下のような世 日常の生活居住環境における生理・ 要素を応用して作業の軽労化や半自 市内遊歩道 1Km 以上を自律走行す 創造など様々な認知機能を実現する ニューロマーケティングなどの社会 たものを既知化することだろうと理 う個体性 ( トークン ) と社会性 ( タイ 界トップの最先端人支援技術の研 行動情報系の計測と見守りネット, 動化を進めること,オフィスや家庭 る技術チャレンジ会である「つくば チャレンジ」に当研究室から出場して 我々の脳を理解し、応用することを 応用を試みます。 解している。ところが、それを認め プ ) の両義性は、常にミクロとマク 究開発を推進しています. 医療機関との連携による在宅での で使うことのできるロボット技術の 目標として、心理課題時の脳波や 以上のような多岐にわたる学問分 たとたんに、未知はたんなる観測者 ロの 境 界を無 効 にし、その 結 果、 1) 脳神経系から身体系に至る生理 生活習慣病予防のためのバイタル 開発に力点を置きます.ロボットの いるロボットひとつです.過去 6 年 fMRI などを用いた脳機能計測実験を 野の融合及び協力によって、脳科学 の無知として扱われ、新しい事を学 群れは一つの身体を獲得する。この 支援技術:脳神経・筋系に疾患を有 センシング技術と遠隔在宅医療(生 実用性を追求すれば,それがどう使 で 3 回の課題達成を成し遂げ,都 行い、データ解析を行います。 という壮大な研究テーマに挑みます。 習するということが不可能になって ような描像をもとに、私は創発現象 する方々の運動意思を検出するた 理・身体系) われるかを吟味し,必要な仕様を策 度つくば市長賞を受賞しています. しまう。というのも、既知の外側と 全般を解明したいと考えている。 めの様々な生体情報の取得・処理の 定し,それに見合う設計が必要です. 私の研究室では大きく 3 つの柱で 研究を行います。1 つめは、人の脳 いう意味で未知は既知化されてしま 高度化,運動機能評価のための脳 研究室では,完全に実用できるロ 内におけるコミュニケーションの解明 うからだ。では、いったい、未知の 機能解析,神経細胞の接続・再生. ボット機械を作ることは困難ですが, です。各脳部位の相互作用に注目し 未知性とはなんなのだろうか。 2)身体機能を補助・改善・強化する 想定する具体的な実用応用の方向 て、脳内のネットワークを実験的か 私は、未知なるものが事物として 動作支援技術:障害を有する方々の に向けて,おさえるべき基礎技術を つ数理モデル的に理解します。2 つ の側面 ( トークン ) と集合としての側 運動機能補助・改善,介護/重作業 実装と理論の両面から積み上げ,蓄 めは、人と人のコミュニケーションの 面 ( タイプ ) を両方になうからこそ、 用ロボットスーツ,iBF仮説「運動意思 積することはできます.場当たりな メカニズムの解明です。コミュニケー 未知の未知性は保証され、学習や を反映した動作補助を行うロボット 実装ではなく,それが理にかなって ション時の行動や脳活動を複数名で 創発などを積極的に語る事ができる スーツHALの介在により,中枢系‒末 いる,という納得ができる実装を目 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 岩田 洋夫 教授 葛岡 英明 教授 星野 聖 教授 相山 康道 准教授 工学博士 博士(工学) 博士(医学),博士(工学) 博士(工学) Hiroo Iwata, Dr. Eng. Hideaki Kuzuoka, Dr. Eng. Kiyoshi Hoshino, Dr.M.Sci., Dr.Eng. Yasumichi Aiyama, Dr. Eng. バーチャルリアリティ、ハプティックス 遠隔コミュニケーション,人間ロボット協調, 生体計測、数理モデル、医用応用、 器用なロボット・マニピュレーション, バーチャルリアリティ,教育工学 ヒューマンインターフェース、ロボットハンド 次世代産業用ロボット,メカトロニクス グループウェア研究室 www.grouplab.esys.tsukuba.ac.jp 医用生体工学研究室 www.kz.tsukuba.ac.jp/ hoshino/ マニピュレーション・システム研究室 www.ms.esys.tsukuba.ac.jp バーチャルリアリティ研究室 intron.kz.tsukuba.ac.jp 現代の電子メディアは目と耳の届く ハプティックインタフェースのように 人の認知的,社会的な特性を理解 医療,教育,製造業等の実際の現 「ヒトの模倣機能の解明と、ロボッ 動作ができます。「空気圧アクチュ 人間のように器用な操り(物体操 このような器用さを解析,検討 範囲を飛躍的に広げましたが、身 高度にインタラクティブなシステム することによって,人々のコミュニ 場と密接に連携しつつ,ニーズを トシステムへの実装」を実現するた エータ駆動のロボットアーム」では、 作) をロボットで実現するためには, することで,現在は単純に決められ 体が経験する世界を伝えることがで は、それがもたらす体験を表現する ケーション能力を拡張したり,日々 明らかにしています.さらに,社会 め、視覚系(コンピュータビジョン)、 機構と制御則の工夫により、正確 その操りの力学的,幾何学的なモ た動作しか行わない産業用ロボッ きません。失われた「身体性」を ためには、実演という発表形態が不 の生活を支援したりすることを目標 学や心理学の研究者との共同研究 運動系(ロボットハンドおよびロ な位置決めだけでなく、人間の動 デル化が重要となります.大きなも ト,自動機械の用途を広げることが 獲得するためには、人間が身体的 可欠です。一般の人々に体験しても とした研究をおこなっています.具 によって人の特性を解明し,そうし ボットアーム)、感覚系(圧力セン 作のように速くゆっくり固く柔らかく の,重いものを持ち上げずに押し できるだろうと考えています.現在 に感じる情報を合成して提示するこ らえば、自分では気が付かなった効 体的には,ロボットや携帯端末な た知見をシステム開発に反映させ サ)、脳(制御系)などの個別要素 動作させることに成功しています。 たり転がしたりするとどんな力学的 行われている作業を解析し,それ とが重要になります。身体の感覚 果や問題点が浮き彫りになります。 どを利用して遠隔コミュニケーショ ています. 技術と統合システムの研究開発を 「弾性体と小型カメラを用いた圧力 なメリットがあるのか,どんな動か を改善する手法を考案,モデル化, は、体のいたることころで発生し、 それに基いて新しい研究がスタート ンを支援するシステム,巧に人と対 進めています。さらに、得られた センサ」では、人間の皮膚のよう し方の計画をすればよいのか,こ 実験を進めていきたいと考えていま さらに機械的な刺激が不可欠であ します。私の研究室では、このよう 話をするロボット,バーチャルリア 成果をもとに、指先の細かい動き に薄くて柔らかいだけでなく、物体 のような 観 点で 定 式 化できれ ば, す. るため、その提示には技術的に大 な展示 / 実演を通じて、技術を磨く リティ技術を利用した理科教育教 も含んだジェスチャーによる情報通 の接触位置、加えられた力の大き ロボットでも同様に器用な操りがで きな困難が伴います。私はこの課 研究スタイルを特徴としています。 材,触力覚提示装置を利用した技 信機器や遠隔ロボット操作といった さ、方向などの力の3次元情報を きるのではないか,と考え,研究 題に対して世界に先駆けて研究に 能教育システム,高齢者のための ヒューマンインターフェース開発に 正確に推定することができます。 に取り組んでいます. 着手し、バーチャルな物体を操作 インタフェース評価・デザインの研 関する研究も行っています。 例えばロッカーを移動させる際 する時に発生する手応え与える装 究等をおこなっています.本研究 要素技術の成果は、たとえば「手 に,傾けてある一点の周りに回すと, 置、バーチャルな世界を足で歩く 室の特徴は,システム開発(ハー 指形状推定」では、世界最速の2 移動量は少ないけれど,とても小 時の歩行感覚を合成する装置など ドウェアとソフトウェア),実験,分 倍程度の速さで人間の手の形を正 さい力で動かすことができます.ま の研究をやってきました。今では、 析をバランス良く実施することに 確に認識できます。「ヒト型ロボッ た,隙間のとても狭い穴と棒の挿 このような技術はハプティックイン よって,新 規 性と有 効 性 の 高 い, トハンド」では、人間の手と同じ重 入作業では, しっかりと握りしめて作 タフェースと呼ばれ、この研究領域 世界レベルの研究を推進している さと大きさで、ほとんどの手話の指 業するよりも,ある程度力を抜いて は世界的に拡大しつつあります。 ことです. このために, ミュージアム、 文字が生成できるくらいに器用な 作業をしたほうが簡単に入ります. 12 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 13 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 鈴木 健嗣 准教授 中内 靖 准教授 山下 淳 講 師 橋本 悠希 助 教 博士(工学) 博士(工学) 博士(工学) 博士(工学) Kenji Suzuki, Dr. Eng. Yasushi Nakauchi, Dr. Eng. Jun Yamashita, Dr. Eng. Yuki Hashimoto, 人工知能、社会的ロボティクス、拡張生体技術、 ロボティクス,環境知能化,HEMS, ビデオ会議システム、臨場感通信、 触覚インタフェース,インタラクティブ技術, 人支援技術、サイバニクス 高齢者モニタリングシステム,ヘルスケアシステム 教育支援アプリケーション、インタラクション分析 バーチャルリアリティ,テレイグジスタンス 人工知能研究室 www.ai.iit.tsukuba.ac.jp ヒューマン・ロボット・インタラクション研究室 hri.iit.tsukuba.ac.jp 実世界指向インタラクション研究室 www.hci.iit.tsukuba.ac.jp バーチャルリアリティ研究室 hashimoto.iit.tsukuba.ac.jp Dr. Eng. 含まれる新たな認知ロボティクス 遠隔会議や高齢者との対話を目的 ギーの無駄を見つけて省エネを促 ユビキタス技術を日常生活や学校 りませんが、アウトプットをちょっと 五感の特性や物事の認識プロセス て再構成する人間本位の世界認識 実現するため,身体による知覚と (人支援ロボット,社会的ロボティ とした,ロボットのインタフェース す HEMS(Home Energy Management 教育等に応用するための技術開発 変えるだけでお互いに楽しく評価 を理解し,応用することで,「本物 技術を実現する研究を行います. また,この技術を用いて,複雑な 誰でも使える察しの良いシステムを 行動に関する生理学・認知神経科 クス,生体ロボティクス,人の知覚・ (対話,ジェスチャ,間合いの考慮) System),独居高齢者の普段の様子 と、その技術を用いて活動する人々 し、切磋琢磨できるようなシステム よりも本物らしい」感覚の創造とそ 学的アプローチ,及び人間の認知 行動の理解を含む)の研究を行っ に関する研究を行っています.ロ をモニタリングすることにより普段 のコミュニケーション分析を行って を開発できることがここ近年の成果 れを用いた新たなインタラクティブ 作業や物事の現象理解を助けるバー 特性の理解を中心とした認知的ア ています.さらに,人の知能の理 ボットは外界の状況をセンシング の状況と異なることを検知・通知す います。 でわかってきました。 システムの構築を目指します. チャルリアリティ技術の開発,現実世 プローチの両方に基づき、人の身 解を深化するため,人が必要なと し,考えて,行動しますが,ロボッ る高齢者モニタリングシステム等を 無線通信の発達、各種デバイス 今年度以降も、評価することを 人間は五感を介した外界との相 界での体験よりも現実感を得られる 体・知能・情動・意思の理解と支援・ きに人に必要な支援を行う人支援 ト単体によるセンシング能力には限 開発しています.また,近年社会 の小型化は、人々の生活をこれまで 中心に、新しい関連研究にも手を 互作用によって世界と自身の関係を スーパーリアリティの実現など次世代 拡張を目標としています.特に,医 技術や,実世界における人々の社 界があります.そこで,人を取り囲 的問題となっているメタボ対策のた のものとは異なるものへと変える力 広げてゆきたいと思っています。 認識しています.しかしながら,各 インタラクティブシステムの基礎を構 学・芸術・心理・発達支援の分野 会行動の計測と情報提示を通じた, む環境をロボットに見立て,環境 めのヘルスケアシステム,運動促 を持っています。しかし、これらの 感覚にはそれぞれ錯覚を生じる 隙 築し,遠隔協調作業,ウェアラブルコ と連携し,子どもから高齢者,健常 人と人との社会的インタラクション 内にセンサを遍在させることによ 進システムを iPhone アプリによっ 情報は利用者に適切に与えない限 間 が存在します.このため,人間 ンピューティング, エンタテインメント, 者 から身体・発 達 障 が い 者まで, を理解するための研究を行います. り,部屋全体が人の活動状況を見 て開発しています. アート等への応用を試みます. り、人々の生活は情報に振り回され は世界を必ずしも正確に把握して 守り,支援を行う環境知能化という る結果となります。このようなことを いるわけではなく,したがって厳密 次代の人工知能研究を推進します. 新しい考えに基づく研究も行ってい 防ぐための技術開発を行います。 な計算による正確な世界を入力し 実世界において自律的に行動す ます.環境に遍在させるセンサとし ここ近年は、 「周りの人を評価し、 ても正確にそれを認識できない場 る機械系を実現するためには,自 て,無線通信により情報を収集す それを記録する」システムの開発に 合があります.逆に言えば, 隙間 身の経験からその知識と内部表象 ることのできるオリジナルなセンサ 重心を置いてきました。評価という を埋めるように世界を歪ませて入力 を学ぶ必要があります.人間社会と デバイス(インテリジェント電源タッ とテストを想像しがちですが、それ することで,人間はより正確に世界 密接に関係し,環境にシームレス プ,温 湿 度 セン サ,照 度 セン サ, 以外にも我々が気づかない所で評 と自分の関係を認識できるようにな に統合される未来のロボット・機 人感センサ等)を開発するとともに, 価というものは行われています。 ると考えられます.この考えを基に, 械系を実現するため,系内に人が 環境知能化の応用として,エネル ただ評価されるだけでは楽しくあ 世界を人間の知覚・認識特性に沿っ 人の意識・無意識と機械系を結ぶ 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 人間・機械・ロボットシステム分野 計測・制御工学分野 望山 洋 准教授 矢野 博明 准教授 大澤 博隆 助 教 堀 憲之 教 授 博士(情報科学) 博士(工学) 博士(工学) Ph.D.(工学) Hiroaki Yano, Dr. Eng. Hirotaka Osawa, バーチャルリアリティ、医療・福祉工学 ヒューマンエージェントインタラクション, ディジタル制御、離散時間化、非線形系、 擬人化, 人工知能, ヒューマンインタフェース デスクリプタ形式、適応制御、応用 ヒューマンエージェントインタラクション研究室 hai.iit.tsukuba.ac.jp ディジタル制御研究室 digicon-lab.esys.tsukuba.ac.jp Hiromi Mochiyama, Dr. Info. Sci. ロボティクス,特にロボット機構学・運動学・力学と 制御,ハプティクス,脳科学. 柔軟ロボット学研究室 www.frlab.iit.tsukuba.ac.jp バーチャルリアリティ研究室 http://intron.kz.tsukuba.ac.jp Noriyuki Hori, Ph.D.. Dr. Eng. まれており、厳密な離散時間化や 本研究室では,∼やわらかさ∼を 「ハプティクス応用」の研究テーマ 計算機内に構築したバーチャルな を提示するだけでなく足に対しての 自律して動くロボットやネットワーク 認識し、ひいてはユーザに対する システムの性能を最大限に引き出 キーワードに,身体・知能・感覚 では,触の錯覚現象に着目し,そ 世界の映像や音声に、メカトロニ 提示として、その場にいながら無限 上の仮想エージェントを使用する情 誘導・教示を行うことが可能となり すためにアナログ制御からディジタ 高精度な近似離散時間化を開発し、 という3つの観点から,斬新なロ の工学応用に力を入れています. クス技術を用いた、バーチャルな に広がるバーチャル空間を自由に 報技術が社会の中に増えてきまし ます。本研究室では、人間と人間 ル制御へと主流が移りましたが、そ ファン・デル・ポル、ロトカ・ヴォ ルテラ、ローレンツ系や非自律系 ボットの実現を目指す「柔軟ロボッ 硬質プラスチックでありながら撫で 物体に触った感覚(力覚)を提示 歩き回る装置(歩行感覚提示装置) た。これらの自律したシステムの振 の認知したエージェントとのやり取 の設計にはディジタル特有の感覚 ト学」の構築を進めています. たときにやわらかく感じる車の内装 する力覚提示装置を組み合わせる の開発を行っています。これらの応 る舞いを観察すると、人間はその りを、対人実験を介して分析すると が、また実行には高性能演算素子 などに適用して優れたシミュレー 「柔軟ロボット機構学」は,柔軟 部品の開発等,実用的プロダクト ことで、バーチャルな世界を見るだ 用として、手術シミュレータの開発 システムをただの道具としてではな 同時に、センサ、アクチュエータ、 が必要とされ、ディジタル制御技術 ション結果も得ています。今後は更 物の有するロボット要素としての力 に繋がる成果を挙げつつ,さらな けでなく触ることが出来るようにな や麻痺患者のための歩行リハビリ く「擬人化」して捉え、他人に対す プログラムを組み合わせ、人とシス が隅々にまで浸透するに至っていま に一般的な非線形系への拡張と空 学的機能を明らかにし,新しいロ る応用を展開中です. ります。当研究室では、新たな力 テーションシステムの開発を病院や るのと同様の社会的やり取りをシス テムの間に介在する新しいエージェ せん。そのため、できるだけアナ 気ジェット推進による小型無人飛行 ボット技術を生み出す,柔軟ロボッ この他にも,ヒトのやわらかな情 覚提示装置を開発し、その評価や 企業と共同で進め、社会に役立つ テムに対し意識的あるいは無意識 ントシステムを作り出し、将来の社 ログ感覚で設計でき、必要に応じ 体の姿勢制御やディジタルドライバ ト学の中心をなす研究テーマです. 報処理に学ぶ「スキル支援技術」 そのアプリケーションの開発を通し 技術の提案を行っています。 的に期待するようになります。この 会の中で活躍する人工システムの た頻度で効率的に計算する手法が によるステッピングモータの高機能 帯状弾性体の飛び移り座屈を利用 のテーマにも取り組み,柔軟性に て、より直感的にコンピュータと対 ように、人間から社会的なやり取り あり方を探ります。 望まれており、本研究室ではアナ 化などへの応用を推進して行きま した瞬発力発生機構とそれを活用 富むロボット知能のあり方を探求し 話する手法や人間の持っている可 を期待される人工システムを、我々 ログとディジタルの整合性がとれる す。 した小型走行ロボット(写真)・遊 ています. 能性を引き出すシステムを模索して の研究室では道具(ツール)と対 システム表現法やその効率的な離 泳ロボット,これまでロボットの主 います。これまで手に対して力覚を 比してエージェントと呼んでいます。 散 時 間 化と同 定 手 法 の 開 発 を 行 たる構成要素としてはあまり利用さ 提示する6自由度のデスクトップ力 人の間に介在する社会的存在であ なっています。線形システムに対し れていなかったゴム素材のロボット 覚提示装置や手で持ち運びながら る「エージェント」が人間にどのよ てはアナログ制御系を精度良く離散 的 力 学 的 機 能 を 活 用した 跳 躍 ロ 用いる非接地型力覚提示装置、逆 うに働きかけられるかを検討し、使 時間化する手法の開発により、廉 ボット,紐状素材の特性を生かし に1自由度の機構だけでどこまで 用場面に合わせたエージェントを 価な演算素子でのシステム高機能 たカメレオン型シューティングマニ 力覚を提示できるのかなどの研究 ユーザに対し提示することで、人工 化が可能になりました。この方法を ピュレータなどを開発しています. を行ってきました。また、手に力覚 システムはユーザの行動を予測し、 非線形システムに拡張することが望 14 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 15 計測・制御工学分野 計測・制御工学分野 計測・制御工学分野 計測・制御工学分野 安信 誠二 教授 藪野 浩司 教授 前田 祐佳 助教 山口 友之 助教 工学博士 工学博士 博士(工学) 博士(工学) Seiji Yasunobu, Dr.Eng. Hiroshi Yabuno, Dr. Eng. Yuka Maeda, 知的制御、知的運転支援、知的操作支援、 機械システム、力学系理論、非線形現象の解析と 生体計測、在宅健康モニタリング、光電脈波、 マルチメディアセンシング,小型移動ロボティクス, ファジィ制御、 ソフト・コンピューティング 制御と利用、 ナノ・マイクロマシーン ウェアラブルデバイス 身体的音響メディア技術 知的制御システム研究室 www.ics.iit.tsukuba.ac.jp 機械システム研究室 www.yabuno.iit.tsukuba.ac.jp 生体計測システム研究室 www.bio.aclab.esys.tsukuba.ac.jp 計測情報工学研究室 i-www.iit.tsukuba.ac.jp/ yamaguchi/ Tomoyuki Yamaguchi, Dr. Eng. Dr.Eng. の選択や,センシングデータの高度 運搬や支援などの人間と関わりの 客の人数や線路の勾配に応じた車両 一般に機械システムは非線形特性を このような状況の中、ナノスケー 生体計測システム研究室では、生 これまでは生体内の透過性に優れ 身体を含んだ人間の機能と感覚の 深いシステムでは熟練者がうまい の特性を学習して走行速度や停止位 持ち、 (複数の平衡点が存在し、そ ル(エネルギーハーベスターなど) 命 の 維 持 は もちろん のこと高 い た近赤外域の光を用いた脈波計測 工学的な知見に基づき,人間―機 な情報処理が必要となります.また, 運転操作を行っている。この運転 置を車両モデルにより予測し、乗客 れらの安定性も様々で、 )予測不可 からマクロスケール(鉄道車両など) QOL(Quality of Life:生 活 の 質) が行われてきましたが、近年の光 械,機械―機械,人間―人間の新 そのシステムが人の介在する場所で 知識を用いる事により「柔軟さ」と の安全性、乗り心地、停止精度等を 能な非線形挙動を示す可能性があ まで幅広い機械システムを対象とし、 や ROL(Respect of Living:尊 厳 デバイスの向上により可視光域で しい関係を築くことにより,安全か の適用か否かによっても,アプロー 「人への優しさ」を組込む知的制御 考慮し、熟練者と同等に柔軟性をも る。安全性や信頼性を確保するた これまでの発想とは逆に、元々シス ある生活)を維持したまま生活を の計測も可能となりました。可視光 つ安心な社会環境を実現すること チの仕方が異なります.そこで,本 システムの開発を進めている。 つ自動運転を実現している。 めに、非線形挙動が生じないよう、 テムに内在する非線形性によって生 送るための支援技術・機器に関す は近赤外光に比べ皮膚深部まで到 を目指しています. 研究では建造物などの人間の介在が このため、並列処理計算機とネッ このような、 知的な制御・機械学習・ 高剛性な(その結果重量化してしま じる非線形現象の複雑性や多様性を る研究を行っています。 達しないため、従来の計測範囲よ これまで,視覚,聴覚,体性感覚 困難な場所において,計測・検査を トワーク技術の高度化を活用して、 柔らかな情報処理技術の活用を進 う)機械システムが、狭い動作範囲 積極的に利用して、 従来不可能であっ 日常生活の妨げとならないシステム りも表層部の末梢血流情報を得る などに注目し,画像信号を扱った画 自動化する自動計測ロボットの研究 人間の定量的な主観を計算機に組 め,実験と計算機上の仮想システ (振り子でいえば近似 sinθ≒θが成 た運動制御を実現する手法を、数理 の構築を目指し、また生体に傷を ことが可能と考えられ、その特徴を 像処理と画像計測手法の研究,音響 と,人間が常に介在している状況で み込むことのできるファジィ理論な ムによる評価により,知識の組込 り立つ狭い動作範囲)で利用されて 物理学に立脚した理論的アプローチ つけない新たな非侵襲計測の実現 生かしたウェアラブル脈拍計の開発 信号を用いた音響計測や音響表現の ある対面コミュニケーション計測の研 どを用いたソフト・コンピューティ みと問題解決ができるシステム開発 きた。しかしながら近年の、機械シ と実験により研究している。 に向け、光や超音波などを用いた を行っています。 研究,そして身体計測を行うことで身 究に着目し,これらの研究成果を社 ング技術を研究している。 を実践している。 ステムの高機能・高機能化への期 非接触計測法の基礎的な研究も実 体表現の研究を行い,これらに付随 会に還元できる技術革新を図ります. 待は、柔軟化・軽量化や非線形挙 施しています。 した移動ロボット制御やコミュニケー 操作、案内の言葉、決定する設計パ 動が生じるような広い範囲(振り子 現在は生体情報モニタリングに向 ション技術などの研究開発も行ってい ラメータ等の適用結果を、熟練者の でいえば近似 sinθ≒θが成り立た けたウェアラブル脈波計開発を主に ます.これらのシステムを構築する上 知的制御システムでは、出力する 特性把握の学習を模擬したモデルに ない範囲)への動作拡張を要請し、 行っています。脈波とは心臓の拍動 で不可欠な計測技術は,マイクロコ より予測し、感性に基づき良さを評 もはや無視できなくなったシステム に伴う血管内の血圧や体積の変化 ンピュータを応用することでセンシン 価して適切な出力を決定している。 の非線形性といかに向きあい、安 のことを指し、血液が光を吸収する グ技術として飛躍的に進歩しています 開発した技術を用いた仙台地下鉄な 全性や信頼性を確保し続けるかが 特性を利用して皮膚表層から非侵襲 が,システムに要求される精度と速 どの列車自動運転システムでは、乗 重要な課題になっている。 的に計測することができます。 度を考慮した適切なセンシング手法 計測・制御工学分野 計測・制御工学分野 コミュニケーションシステム分野 コミュニケーションシステム分野 長谷川 泰久 准教授 若槻 尚斗 准教授 宇津呂 武仁 教授 水谷 孝一 教授 博士(工学) 博士(工学) 博士(工学) 工学博士 Yasuhisa Hasegawa, Dr. Eng. Naoto Wakatsuki, Dr. Eng. Takehito Utsuro, Dr. Eng. Koichi Mizutani, Dr.Eng. 運動・作業支援、運動制御、 音楽音響、数値シミュレーション、可視化、逆 自然言語処理、ウェブ検索エンジン、言語による人 可視化、環境モニタリング、光応用計測、音楽音響、 ヒューマン・マシンインタフェース、サイバニクス 問題、非破壊評価、環境モニタリング 間・機械間のコミュニケーション 食品工学、通信工学、非破壊評価 身体運動学研究室 www.kine.iit.tsukuba.ac.jp 音響システム研究室 www.aclab.esys.tsukuba.ac.jp 自然言語処理研究室 nlp.iit.tsukuba.ac.jp 音響システム研究室 www.aclab.esys.tsukuba.ac.jp 身体運動学研究室では、上肢をはじ いた支援機器操作インタフェースの 本研究室では、音波や振動を対象と ング)関係では超音波による金属材 言語は人の知能の根幹であり、人 (3) 言葉の壁を越えるために、翻訳 光波・電波・音響波・電気インピーダ 等への支援研究、 ⑧スペクトロスコ めとする全身の身体運動機能を適 研究開発を行っております。 また、応 する音響工学分野の研究を、シミュ 料の非破壊検査法、時間反転波の の叡智を記録する重要なメディアで のために必要な辞書や規則を学習 ンス等を用いるセンシングプローブと ピー、 ⑨逆問題・可視化技術を駆使す 切に支援する技術および支援機器 用研究として、食事動作などの日常 レーションと実験の両面から行ってい シミュレーションあるいは CT 法によ す。言語を用いた人の知的作業の する技術、多言語のウェブ文書を ICT 技術を組み合わせて、身近な生活 る医用工学、生体工学、健康管理も研 の研究開発を行っております。運動 生活における卓上作業において、筋 ます。研究対象には、音楽・話し声・ る音源や物体の可視化など、センサ 原理を解明し、計算機に模倣・支 集めてきて、内容の微妙な差異と 空間からインフラに至る空間における 究対象です。 ⑩必要に応じて世の中に 支援を目的とした種々の人工物が ジストロフィーをはじめとする筋力 警告音・異常音のように音そのもの 関係では単純な構造で液体の密度・ 援させる技術について研究してい 各国の文化的差異の間の関係を解 安心・安全・快適性・豊かさの追求や 存在しない新しい原理に基づくセンサ 人に介在した際に引き起こされる 低下を伴う筋疾患患者の残存機能 が持つ情報を利用するもの、超音波 粘度を一度に測定できるセンサなど ます。 読する技術。 環境保全に寄与する研究をシミュレー デバイス等を材料レベルから研究開発 身体特性、運動特性、知覚・認知機 を活かし、必要な部位に限り支援す 診断装置・ソーナー・超音波風向風 があります。当研究室には、好奇心 (1) ウェブ検索エンジンをより賢く使 (4) 外国語の学習過程を支援するた 工学、 理学、 情報学、 農学、 ションと実験の両面から行っています。 します。現在、 能など様々な変化を計測および解 る上肢作業支援システムや、移乗介 速計のように音が伝わる空間の情報 旺盛で何でもやってみないと気が済 い易くするために、文で対話しな めに、難しい言葉を易しく言い換え 例えば、 ①ロボット等の高機能化のため 水産学等の分野から入学した後期 10、 析し、生理学的、神経生理学的、力学 助者の軽労化を目指した装着型移 を取得するためのプローブとして媒 まない人、ハード・ソフトを問わず がら検索する技術、言葉の推論を てくれるツール、語法や文法の誤り の新しい原理に基づくセンシング技術 前期 30、 学類 10 の計 50 名が在籍して、 的、運動学的な側面から理解し、所 乗介護者支援装置について研究を 質と音波のインタラクション(相互作 モノ作りが好きな人、探究心旺盛な 組み込んだ検索エンジン、ブログ を指摘してくれるツール。 の研究、 ②超音波プローブを応用する ⑪マネジメントも学びながら広範な分 望の運動へ導く支援技術の研究開 行っております。 用)を利用するもの、さらに弾性表 人などが多数在籍しています。 や掲示板から製品・人物・会社な 計測制御による建築・土木・農業分野、 野の研究に従事しています。 どの評判を探し出す技術。 特に植物工場の高度化、 ③位相共役波 発を行っております。例えば、支援機 面波(SAW)フィルタのように電子 器の装着性や操作性の向上を目的 部品を高機能化するために内部的に (2) 音声を用いた人間・機械間のコ を用いる海洋・気象観測や資源物理探 とした親和性向上技術や、外部支援 振動を利用し入出力には音波が陽に ミュニケーションの実現を目指して、 査の高精度化、 ④センシングプローブを 機器を用いて受動的に手指の運動 現れないようなものがあります。最 ロボットを音声で操作する技術、身 用いる工業材料や食品の非破壊評価、 を行った場合の学習効果の検証や 近実施した(あるいは進行中の)研 体動作によって感情を表現しながら ⑤フーリエ光学を用いる芸術作品の工 学習促進方法の研究、運動機能と密 究テーマには、音楽音響関係では管・ 人間と対話するロボットの技術、音 学的評価、 ⑥楽器の発音機構解明のた 接に関わる知覚・認知機能に着目し 弦・打楽器などの特性計測にもとづ 声言語理解により喜び・悲しみの めの高精度非接触計測法の開発と等価 たニューロリハビリテーション技術、 く発音機構のモデル化および電子楽 感情を理解する技術、音声認識技 回路モデル化、 ⑦非破壊評価技術を用 深部感覚代替提示技術とそれを用 器への応用など、可視化(イメージ 術を用いて手軽にメモをとる技術。 いる空間・音響設計、文化遺産の保存 16 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 17 コミュニケーションシステム分野 コミュニケーションシステム分野 コミュニケーションシステム分野 コミュニケーションシステム分野 掛谷 英紀 准教授 亀田 能成 准教授 星野 准一 准教授 海老原 格 助教 博士(工学) 博士(工学) 博士(情報科学),博士(デザイン学) 博士(工学) Yoshinari Kameda, Dr. Eng. Junichi Hoshino, Dr. Info. Sci., Dr. Design Tadashi Ebihara, Dr. Eng. メディア工学、3次元画像工学、幾何光学、 拡張現実、複合現実感、仮想現実、画像処理、 エンタテインメントコンピューティング、 情報通信工学,船舶海洋工学, 自然言語処理、マスコミ工学 画像理解、映像処理、知能情報メディア ゲーム・アニメ技術、学習・発達支援 ネットワークセンシング 視覚メディア研究室 vmlab.kz.tsukuba.ac.jp 画像情報研究室 www.image.iit.tsukuba.ac.jp エンタテインメントコンピューティング研究室 www.entcomp.esys.tsukuba.ac.jp 通信システム研究室 www.comm.aclab.esys.tsukuba.ac.jp Hideki Kakeya, Dr. Eng. 当研究室では、メディア工学をテー 両方を想定し、同時に複数人が裸 メディアの知能化からスタートして、 ・仮想世界とのマンマシンインター 心の豊かさをつくるエンタテインメ の活動を通して、新しい文化の創 通信システムは情報の伝送や計測を しています.また,近年はスマート マに研究を行っています。具体的に 眼立体視できる高解像度ディスプレ 人の機能を拡張するメディアの研究 フェース ントの実現に向けて、人の五感や 造につながる科学・技術の発展に 目的として設けられるシステムの一 フォンが著しく普及していますがそ は、3次元ディスプレイとマスコミ イの研究開発も行っています。 とそれを通じた人類の幸福への貢 ・講義アーカイブ・遠隔講義 情動、人のつながり、体験の共有、 貢献できればと考えています。 つです.現在では通信というと電気 の多くは無線通信以外の通信手段を 工学の研究に取り組んでいます。 マスコミ工学グループは、自然 献に取り組んでいます。 写真は、自動車の車内からフロン 身体的な実世界との関わりを重視 通信を指すことが多くなっています 有していません.そこでユーザプロ 3次元ディスプレイグループは、 言語処理などの工学的手法を用い、 ・マッシブセンシング [ 多種多種類 トガラス越しに道路形状を AR に するとともに、科学的アプローチに が,人間や動物は古くから音や光を ファイルなど比較的小さなデータを 医療手術シミュレーションやロボッ 国会議事録や政治家の twitter、新 のセンサによる日常生活の継続的 よって表示している様子です。学内 基づくエンタテインメントの設計法 用いて情報を伝送する事を試みてき 直接やりとりするための手法として, ト遠隔操作など、3次元位置の正 聞の社説など、政治に関する文書 観測 ) とそのデータ解析・可視化 ] 道路にて実験・撮影を行っていま を構築することを目指しています。 ました.本研究室では,様々な形態 どの端末も有しているスピーカとマイ 確な把握がなければ実現できない の分類・整理・可視化の研究に取 ・エモーションセンシング [ 人間を す。 また、機能的価値と情緒的価値を の通信システムを対象に,新しい通 クロフォンを用いた音響通信を提唱 用途への応用を目指し、自然な焦 り組んでいます。用途としては、選 対象とした精神生理学的観測のた 兼ね備えたフィジカル / エデュケー 信方式の探求,シミュレーションに しています.現在は端末の計算能力 点調節と上下左右方向の運動視差 挙における投票支援システムを想 めの高精度マルチモーダルセンシ ション / アート領域のエンタテイン よる最適化,実験による性能評価と を考慮したソフトウェアベースの音響 を再現する裸眼立体ディスプレイの 定しています。 ング ] メントシステムの開発を進めていま いう3つのアプローチを行う事で, 通信モデムの開発を行っています. 研究開発を行っています。具体的 ・屋外における複合現実感技術 す。ゲーム、アニメ、映画のため 情報通信の進歩に貢献することを目 には、多視点表示(多眼)方式と ・ITS における複合現実感技術を用 の新しい表現技術、大規模なコン 指しています.例えば電波の届きに 体積(ボリューム)表示方式を組 いた運転者支援 テンツから興味に合ったものを選 くい海水中などでは音波を用いた通 み合わせた多層インテグラルイメ ・スポーツにおける自由視点映像 択する支援技術、人間の心理・認 信が広く普及しています.水中の通 ジングなどの技術開発に取り組んで の獲得と視聴支援 知特性を反映した体験インタフェー 信環境は電波無線通信と比較してか います。また、同装置に実写 3 次 ・ビジュアルサーベイランスとモニ ス技術、美しさと楽しさを兼ね備え なり過酷です.そのような環境にお 元映像を表示するための撮像装置 タリング (VSAM) たインタラクティブアート、制作者 いても信頼できる通信リンクを確立 の開発にも取り組んでいます。さら ・モデルベースドビジョン の個性を活かせるコンテンツ制作 するために新しい通信方式を設計 に、医療とアミューズメント用途の ・分散協調視覚、分散協調処理 環境などにも取り組みます。これら し,その性能を実証実験により評価 コミュニケーションシステム分野 コミュニケーションシステム分野 連携大学院教員 連携大学院教員 北原 格 准教授 古賀 弘樹 准教授 荒井 裕彦 教授(連携大学院) 大場 光太郎 教授(連携大学院) 博士(工学) 工学博士 博士(工学) 博士(工学) Itaru Kitahara, Dr. Eng. Hiroki Koga, Dr. Eng. コンピュータビジョン、映像メディア、 情報理論,情報セキュリティ,情報ハイディング, 自由視点映像、複合現実感、CG、画像処理 画像情報研究室 www.image.iit.tsukuba.ac.jp Hirohiko Arai, Dr. Eng. Kohtaro Ohba, Dr. Eng. スピニング加工(へら絞り)、塑性加工、 コンピュータビジョン、ユビキタス・ロボット、 データ圧縮 産業用ロボット、ロボット技術によるものづくり ロボット安全 情報理論研究室 www.it.esys.tsukuba.ac.jp ロボットものづくり研究室 staff.aist.go.jp/h.arai/ 大場研究室 staff.aist.go.jp/k.ohba/ 我々人間は、目から入力される画像 しやすい形に加工・提示する、先 インターネットは私たちの生活を大 かしなどの新しいアルゴリズムの開 金属の塑性加工法の一つであるス して、ごまかしのきかない現物に立 東北大学と米国カーネギーメロン けではなく、どのような研究をする 情報から、被写体の形状、色合い、 進的映像メディアの研究にも取り組 変便利にしていますが,不特定多 発や性能評価を行っています.ま ピニング加工(へら絞り)を中心と ち向かい、製造業の現場で役に立 大学での経験から、コンピュータビ かと研究計画を立案を学生自らし 素材に始まり、その物体が何である んでいます。例えば、多視点で撮影 数の人が利用するため,大切な情 た,最近では,QR コードを2つ重 して、ロボット・メカトロニクス技 つ本物の技術を作り出したいと考え ジョンの研究をする傍ら、ロボット た上で、研究を遂行し、学会など か、どのような 機 能を有している した画像を計算機内部で統合し、そ 報を守るための技術を確立していく ねて別の情報を読み出すことがで 術を応用したものづくりの研究に取 ています。 の分野でも新たな分野として、ユ での研究発表を行い、評価を行う か・・・といった様々な情報を獲得 のデータを用いて任意の視点からの ことが不可欠です.私の研究室で きる,新しい情報ハイディング技術 り組んでいます。回転する金属材料 ビキタスロボット、ロボットの安全 までの PDCA サイクルとベースとし しています。この優れた機能の仕組 見え方を再現する自由視点映像の研 は,情報の改変を試みる悪意のあ も開発しました.従来使われてい にローラ状の工具を押し付けて成 などの研究に従事し、学生に最先 て、産総研で行う研究機関としての みを明らかにすることを目的として、 究や、現実世界の見え方に仮想世 るグループから大切な情報を守る なかった情報量を用いた,新しい 形する従来のスピニング加工では、 端の研究に従事させるだけでなく、 特色を生かした教育を行います。 コンピュータビジョンやパターン認 界の見え方をシームレスに重畳提示 だけでなく,実際に攻撃を受けた 情報理論の確立も目指しています. 丸い形状の製品しか作れませんで 社会に出ても考えられる人間力を 識の研究に取り組んでいます。また、 することにより、視覚機能の増強を ときにそのグループのメンバーをで した。本研究室では、力制御など つける教育を心がけています。 我々は、絵や記号を描くことで、言 実現する複合現実感の研究にも積 きるだけ多く,高い確率で特定す 様々なロボット制御技術を取り入れ 研究課題としては、倒立振り子型 語ではうまく言い表せない情報を表 極的に取り組んでいます。 るための研究を行なっています. ることで、加工の知能化・フレキシ の移動ロボットなどフィールドロボ 具体的には,情報理論や離散数 ブル 化を狙 います。具 体 的 には、 ティクス研究、人へのサービスを行 形態で視覚的に表現すれば、効率 学の知見に基づいて,動画などの ローラを自在に操って楕円形や多 うサービスロボティクス研 究、ロ 的な理解が実現できるのかを明らか ライセンスのあるディジタルコンテ 角形などの異形断面形状を成形し、 ボットの安全性を検討するディペン にすることを目的として、コンピュー ンツの不正流出を防ぐための電子 より広い用途に使える付加価値の ダブル研究、 さらには、センサーネッ タグラフィックスを駆使した映像メ 指紋符号技術,悪意をもつユーザ 高いスピニング加工技術を開発し トワークなど空間にロボット要素を ディアに関する研究にも取り組んで が存在しても秘密情報を複数人で ています。また企業との共同研究 配置させ統合的に管理する統合知 います。さらに、両研究分野を融合 安全に分散共有できる秘密分散法, により加工機の実用化を進めてい 能研究など、幅広いテーマについ し、画像情報から獲得したシーン情 改ざん位置を特定するための静止 ます。現場主義・現物主義で実際 て研究を行います。 報を活用して、画像情報をより視聴 画像に対するフラジャイル電子透 に自分の手を動かし、ものを動か 単なる与えられた研究を行うだ 現しようとします。情報をどのような 18 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 19 連携大学院教員 喜多 泰代 教授(連携大学院) 連携大学院教員 横井 一仁 教授(連携大学院) 博士(工学) 博士(工学) Takeshi Kurata, Yasuyo Kita, Dr. Eng. 連携大学院教員 連携大学院教員 蔵田 武志 教授(連携大学院) Dr. Eng. 依田 育士 教授(連携大学院) 博士(工学) 博士(工学) Kazuhito Yokoi, Dr. Eng. Ikushi Yoda, Dr. Eng. サービス工学、拡張現実、複合現実、 ヒューマノイドロボットの環境認識、 コンピュータビジョンやパターン認識による 画像認識・理解 センサフュージョン、 コンピュータビジョン 行動計画、運動制御 ヒューマンセンシングに関する研究 柔軟物体認識ビジョン研究室 staff.aist.go.jp/y.kita/ サービス工学とMR研究室 staff.aist.go.jp/t.kurata/lab/ ヒューマノイド研究室 unit.aist.go.jp/is/humanoid/index_j.html 依田研究室 staff.aist.go.jp/i-yoda/usv/ ロボットビジョン、医用画像解析を中心とする 人間と同様な、臨機応変で柔軟性の 視覚情報から認識する必要がありま 本研究室では、現実世界と仮想世 サービス・プロセス・リエンジニア ヒューマノイドロボットとは、人間型 レーションの研究などを行ってきまし デジタル画像処理を基礎とするコン 障害者を支援するビジョンインタ 高い視覚認識機能を機械(計算機) す。衣類は、扱う過程で形が大きく変 界とを有機的に結び付ける拡張現 リング(ASPR)と呼 んで い ま す。 ロボットのことです。最先端のヒュー た。これからも、 ヒューマノイドロボッ ピュータビジョンやパターン認識の フェースを研究開発しています。 また、 で実現することが夢です。そのため わり、見え方もその状態によって大き 実(AR)や 複 合 現 実(MR)に 関 もちろん、それらすべてを実現する マノイドロボット(HRP-4C、HRP-2) トの実用化を目指し、人間の活動空 各種手法を用いて、実環境において、 屋外など環境変動が激しいシーンで く変わるので、 この自動認識は簡単 する研究開発を、サービス工学的 ことは困難な課題が山積しています やソフトウェア(Choreonoid)を使っ 間内を自由に移動する機能および作 リアルタイムで認識可能なヒューマ のビデオサーベイランス系の応用と ではありませんが、計算機内でその 視点から進めていきます。サービ が、本研究室では、スマートフォン て、ロボットの究極の形態と機能を 業機能を実現するとともに、それら ンセンシングに関して研究していま して、屋外での人流解析などの人の 用応用を対象に行っています。特に、 変形をシミュレーションし、画像上で スの生産性向上は、経済の持続的 などに搭載されるセンサやカメラを 求め日夜研究しています。研究室に の容易な教示・指示方法を確立する す。基本的な仕組みとして、ステレ 行動認識に関する研究しています。 形状が変化する柔らかい対象物の の見え方を予測しながら解析するア 発展のために必要不可欠な要素で 用いた人間行動理解や屋内外環境 は、ヒューマノイド研究において世 ことにより、誰で も気 軽 に 使える オカメラや距離カメラを用いて距離 さらに、より深い行動認識を実現す 視覚認識は難しく面白い課題で、ロ プローチで取り組んでいます。また、 す。従来のように経験や勘だけに 計測、さらにそれらの応用によって、 界で注目されている研究者も数多く ヒューマノイドロボットを実現し、災 画像とテクスチャ画像を取得し、距 る研究として、ER 内での医療者の動 ボット応用だと衣類のような柔らか 衣類に働きかける動作と動作後に観 頼るのではなく、科学的工学的手 ASPR に少しでも寄与すべく、研究 在籍しており、世界クラスの頭脳に 害対応、人が使用する機器の評価、 離をキーとしてシーン内の対象を認 きを解析し、会話分析とも組み合わ な対象物を扱う場合に、医用応用だ 測した画像の処理をうまく連携させ 法を確立してサービスの生産性向 に取り組んでいます。 触れることができます。これまでに エンターテインメント等への応用を 識します。ファンレス・ドライブレス せることで医療のシミュレーション教 と乳房や胃など柔らかな組織の検査 ることで、 高度な認識を実現します。 上を達成する枠組みをサービス工 連携大学院の修士論文、博士論文 進めていきます。 な小型組込型計算機での実装によ 育に活かす研究も行っています。 学と呼びます。サービス現場にお のテーマとして、ヒューマノイドロ り、設置条件が厳しい場所にも適応 し、認識対象に応じて複数のカメラ の計算機視覚(コンピュータビジョ ン)の研究を、主にロボット応用・医 画像を扱う場合に必要となります。 右図は、ロボットによる衣類自動 ける人間行動は、環境刺激によっ ボットの 全 身 遠 隔 操 作システム、 ハンドリングのための視覚認識研究 て影響を受け、行動の一部が POS ヒューマノイドロボットの障害物くぐ を適宜設置、ネットワーク接続するこ の実験例です。例えば、机上に置か データ等の結果として現れます。こ り抜け動作、準動的環境における とで、処理の分散と統合を実現する れたトレーナを肩で広げるという動 れら全ての要素を、時空間的・意 ヒューマノイドロボットのための把持 ユビキタスなビジョン環境を構築し、 作をしたいとき、 ロボットは、 まず、 片 味的関係も含めて計測し、直感的 動作計、ヒューマノイドロボットのド その視野内の人々を中心とする認識 手でトレーナを持ち上げトレーナが に提示することで、サービス現場 ア通り抜け動作の計画と実行、動作 を実現します。 どのような形状で持ち上がり、肩はど が余すことなく明らかになっていき リズムを用いた人・ロボット協調作 主な応用としては、インタフェース系 の位置でどのような向きにあるかを ます。このようなアプローチを拡張 業、ヒューマノイドによるペデピュー として、通常の機器が使えない重度 連携大学院教員 連携大学院教員 連携大学院教員 村川 正宏 教授(連携大学院) 後藤 真孝 准教授(連携大学院) 坂無 英徳 准教授(連携大学院) 博士(工学) 博士(工学) 博士(工学) Tetsuo Kotoku, Dr. Eng. Masahiro Murakawa, Dr. Eng. Masataka Goto, Dr. Eng. Hidenori Sakanashi, Dr. Eng. ロボット用ミドルウエアとその応用、 センサネットワーク、データマイニング、 歌声情報処理、音楽情報処理、 診断支援システム、画像処理、パターン認識、機 作業技能、知識統合、RT住宅、生活支援 適応アルゴリズム、 スマートグリッド応用 音声インタフェース、 メディアインタラクション 械学習、最適化、適応システム 統合知能研究グループ unit.aist.go.jp/is/rts/ スマートシステム研究室 itri.aist-go.jp/jp/group/ccsg.html 後藤真孝研究室 staff.aist.go.jp/m.goto/tsukuba/ スマートシステム研究室 staff.aist.go.jp/h.sakanashi/ 連携大学院教員 神徳 徹雄 教授(連携大学院) 博士(工学) 「世界に先駆けた家庭や街で生活に ステムの開発、技術の標準化、様々 役立つロボット中核技術」を確立す なシステムに導入するための課題解 るために、作業を行う知能システム 決などを通して、次世代ロボットの の具体的な応用分野に注目しつつ、 基盤技術の知識を持つ問題解決能力 ロボットシステムに必要な知識を統 を身につけることを目指します。 合し、構成(シンセシス)するため 産業技術総合研究所内の研究講演 の基盤アーキテクチャを設計・実現 会や他の研究グループ見学等の情報 するとともに、その手法の体系化を 交換の機会を積極的に活用していた 目指しています。 だき、最新の技術トレンドを理解し、 ロボット技術の共有と再利用性を高 社会に貢献できる幅広い知識を持つ めるために、ロボット要素技術のソ ことを期待しております。 フトウエア的なモジュール化を推進 する枠組みとなるRTミドルウエア を技術コアとして、 空間型ロボット(R T住宅) 、知識統合、作業技能など の技術を活用した生活支援応用シス テムの実現を狙っています。単に、 技術シーズとしてモジュール化したデ モシステムを見せるだけではなく、 それを普及させるための開発支援シ 近年のセンサ、計測技術、通信技 の通信方式を研究し(写真は開発し 歌声情報処理や音楽情報処理を中 開発をしてきました。 情報通信技術に関する研究を通じて 基礎研究から、それらの応用研究ま 術の進歩により、実世界の膨大なセ た小型通信子機) 、新たな配線工事 心としたメディアインタラクション技 より広く音楽のあらゆる側面を情 医工連携を推進する立場から、医師 で、幅広く活動しています。研究の成 ンシングデータが取得できるように を必要としない低コストなモニタリ 術の研究開発を通じて、メディアコ 報技術で扱う 「音楽情報処理」に関 や医療従事者の負担を軽減し、診断 果については、国内外の学会で発表 なってきました。さらにクラウドサー ングを可能としました。また、モニ ンテンツを一層身近で手軽に活用・ しても、20年以上の世界最先端の研 能力を補助・強化する手法の実現な するだけでなく、企業との共同研究 バを利用することで、その膨大な タリングしたデータをクラウドサー 創造できる社会の実現を目指してい 究実績から、国内外で広く認知され ど、高品質な医療を広く普及させる などを通じた実用化・製品化を積極 データを蓄積し、高度な解析を行い、 バ上に収集蓄積し、多数パネルの ます。 コンテンツの生成・加工・認識・ た研究拠点となっています。一連の ための基盤技術の確立を目指してい 的に推進します。 実世界に対して実時間でフィード 長期間のセンサデータから、データ 理解等を可能にするメディア処理技 能動的音楽鑑賞インタフェースを実 ます。 超高齢社会を迎えた現在、社会全 バックできる環境も整いつつありま マイニングにより異常状態を自動的 術に加え、ユーザによるコンテンツ 現し、音楽理解技術が人々の音楽の 最近では、乳腺超音波画像や内視 体で健康長寿を実現する仕組みが す。この研究室では、このようなセ に検出する手法の研究も行っていま 利活用を促すインタラクション技術 聴き方や関わり方をどのように豊か 鏡画像、病理画像を対象に、がん等 不可欠となっています。我々は、工学 ンサネットワークを構築するための す。これによりパネルが明らかな故 も同時に研究し、さらにそれらを融 にできるかを探求しています。成果 の病変の自動的検出、データベース 的なアプローチにより多くの命を救 要素技術の研究開発や、企業と連 障に至る前の予兆を検出し、メンテ 合することで、世の中にインパクトの の一部はWeb上のサービス等によ からの高速な類似症例検索などによ う技術開発を行い、安心して暮らせ 携してスマートグリッドでの応用開 ナンスに活かすことを目指していま ある先端研究を実施しています。 り公開しています。 り、医師の診断を支援する手法やシ る社会の実現に貢献します。 拓を行っています。 す。 特に近年は、我々が命名した「歌 ステムの研究開発を行っています。 研究事例をあげると、太陽光発電 声情報処理」分野の研究を推進して また、 リハビリテーション分野での活 の普及が現在急速に進んでいます います。研究開発した歌声合成技術 用を目指し、ビデオ映像をもとに歩 が、太陽光発電パネルごとの発電 VocaListener(ぼかりす)は、既に実 き方の特徴を定量的に評価する研 状況をモニタリングし、不具合検知 用化されています。他にも、歌声抽 究にも取り組んでいます。 これらを達 やメンテナンスを容易に行えるシス 出、類似歌声検索、自動歌詞同期、 成するため、知的な情報処理を実現 テムを研究開発しています。この実 歌手名同定、歌唱力向上支援、ビブ すべく、様々な技術領域に強い関心 現のために、電力線を用いた独自 ラート・ブレス検出等の様々な研究 を持って、新しい計算原理に関する 20 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp 21 知 能 機 能システム専攻までのアクセス 専 攻までのアクセス 筑波キャンパスは、東京の北東 60 キロ、筑波研究学園都市の 知能機能システム専攻に所属する教員の研究室・実験室は,筑 中央部に位置しています。 波大学筑波キャンパス(中地区)の第3エリアに位置しております。 258 ヘクタールの敷地には、全体として森林公園を基礎とした 下図右は筑波キャンパスの全体図、左図は第3エリアの拡大図 景観の中に、変化に富んだ斬新なデザインの施設がそれぞれ効 になります。詳しいアクセスについては、専攻 web に記載してお 率的に配置され、ペデストリアンと環状道路等で機能的に結ばれ りますので、ご確認下さい。 ています。これらの施設は、内外の学術交流、市民の教養活動、 社会体育行事などにも利用されています。 お問い合わせ: 知能機能システム専攻事務室 まずは、3L棟 3 階 308 号室(専攻事務室)までお越し下さい。 tel. 029-853-6470, fax. 029-853-6471 24 Intelligent Interaction Technologies|www.iit.tsukuba.ac.jp