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青のない国 - 小さい書房

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青のない国 - 小さい書房
Eヨ 新 聞 第3種郵便物認可
絵本の楽しさ大人にこそ
元テレビ局員狛江の女性が一人出版社
構想を投げかけ、共感し
てくれる作家を探した。以
青色がない国で、一人の
花﹂と話題を呼ぶ。しかし
い色の花を見つけ﹁青い
男がこれまで見たこともな
。
だ
したのが﹁膏のない国﹂
近くやり取りを重ねて完成
を渡し、快諾を得た。1年
さんにトークショーで手紙
㌍轟膏誉.
を知った。メッセージ性の
も感じた。
だが、普通の大人は、子
どもがいないと絵本コーナ
白、黒、膏で描かれた絵と
ともに展開する。
﹁何が大切かは、自分で
決める﹂。帯にはこう記さ
アスタインの﹁おおきな
いる﹂という記事を日にし
ーには立ち入らない。﹁も
れる。物語のメッセージ
ったいない﹂と患った。
でもあり、安永さんが仕
悩んでいたとき、たまた 事と子育ての両立に悩むな
ま﹁一人出版社が増加して かで、感じたことでもあ
︵千葉雄高︶
●1 ■
狛江市の女性が1人で立ち上
げた﹁小さい書房﹂が、1年以
上をかけて1冊目の﹁青のない
国﹂を刊行する。大人が読んで
も、子どもと読んでも楽しめる
ことを目指して作られた﹁大人
のための絵本﹂だ。
だけは一緒に食べたい﹂と
育児で気付いた普遍性
安永則子さん︵撃は元T
BS記者。34歳で長女を、
2年後に長男を出産した。
いて、、退職して起業する道
のテレビとも似ている、と
思うようになった。﹁納得 ある、文字通り﹁絵のある 今度は﹁青い石﹂が見つか
のいく仕事をして、子と夕 本﹂。映像とナレーション り−。そんな物語が、
は事業部門で番組関連の書
を選んだ。
長く報道に携わり、出産後 食を食べるには﹂。悩み抜
籍づくりをした。仕事は大
好きで﹁滅私奉公﹂と思っ
出版を選んだのも子育て
ていた。
の経験からだ。毎日1冊、
だが、子育ては発見の連 絵本の読み聞かせをした。
米国の作家シェル・シルヴ
木﹂など、大人でもハッと
吸うように、できることが
増える﹂。成長していく子
今は、夕方に子どもを保
61・4633︶。
﹁小さい書房﹂ ︵03・57
注文できる。問い合わせは
全国の書店、ネット書店で
で1300円︵税抜き︶。
発売は18日。A5判64琴
てほしい﹂
直したい人にぜひ手にとっ
﹁自分の生き方を見つめ
て仕事をする。
る。朝3時か4時には起き
をとって夜10時には就寝す
育施設から引き取り、夕食
。
る
を見守る亭びから、﹁夕食
ん、ブックデザイナーの松昭教
さんが絵と装丁を手がけた
ィックデザイナーの長友啓典さ
﹁青のない国﹂の表紙。グラフ
﹁小さい善房﹂をつくっ
た。安永さんから作品の
2013年2月、1人で
しての狙いもあった。
いない、というビジネスと
た。大手出版社が手がけて
させられるものがあること て、﹁これだ﹂と思った。
夫の賛同も得て、大人のた
めの絵本を専門にする出版
社をつくる構想が生まれ
続だった。﹁紙がインクを
安永則子さん
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