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資料3
情報通信技術(IT)の利活用に関する制度整備
の検討の方向性について
平成27年10月30日
内閣官房IT総合戦略室
情報通信技術(IT)の利活用に関する制度整備の検討の背景
現状
これまでの政府の取組
 政府CIO制度を創設し、「横串」を通す取組を開始
し、「世界最先端IT国家創造宣言」を策定
成果例
 業務改革を踏まえた政府情報システムの統廃合とクラウド化等の推
進(2021年度を目途に運用コストの現時点見込みで25%を削減、
2018年度までに政府情報システム数の約6割を削減の見込)
モバイル通信や光ファイバなどブロードバンド環境が整備
SNS・スマートフォンの普及でITが消費者の「手のひら」に
IoT、ビッグデータ、AIなど情報の分析・活用技術が進展
マイナンバー制度、個人情報保護法改正等の制度環境
が整備
 サイバーセキュリティ即応体制の向上




検討課題
「2015年版世界IT競争力報告」にお
いて、我が国は、10位と前年より6つ順
位が向上。更なる躍進が期待
国民生活の隅々までITの活用の利便
が実感できるよう施策を総合的かつ計
画的に進める必要
ITを活用した情報の利用により、少子高齢化の進
展等我が国の課題の解決が期待
⇨ 様々な分野でITを活用し円滑に情報を共有・
利用する制度整備が必要
基盤として
安全・安心にITを活用して情報を
共有・利用する制度(代理機関
(仮称)の創設)の検討
あらゆる分野でITを活用した情報
の利用を促進するスピードのある
PDCAサイクルの制度化の検討
ITの活用環境が整う中で、新たなビジネスモデルの創
出が期待
⇨ ITを活用した新たなサービスの展開を阻害しない
よう、制度整備が必要
まず
ITを活用した新たなサービス
(シェアリングエコノミー)に対応
した制度整備の検討
1
ITを活用した情報の利用で変わる社会①
自動走行技術を
開発したい
自動車メーカー
新規就農希望者
ノウハウ分か
んないなぁ
子供が巣立って部屋
が沢山空いてるんじゃ
新薬開発のために一人でも
多くの治験データが欲しい
日本食も古民家も
Coolだね!
製薬会社
外国人旅行者
老夫婦
IT活用
車持ってるけど忙しく
て乗る暇ないなぁ…
子連れ家族
難病患者
独身の車保有男性
料理教室に通ったおか
げで得意料理増えたわ
買物大好き!
たまは車で出かけたいけ
ど維持費高いね…
専業主婦
収穫終わった
しトラクター遊
んでるなぁ
平日忙しいから買物
をお願いしたいな
共働き若夫婦
篤農家
自動車
引退するべぇ
ITを利活用した情報流通により、
 ビッグデータを解析して課題を解決するイノベーションを創出
~データの収集・分析の容易化
 日本中の眠れるスペース、モノ、人手、能力などをビジネスに
~遊休資産等の活用による市場の創出
地方創生、一億総活躍社会への貢献
2
ITを活用した情報の利用で変わる社会②
日本における主要な統計
▶ 専業主婦の総数: 11,790,302人
(平成22年国勢調査結果 産業等基本集計結果より)
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/users-g/qa-1.htm
▶ 持ち家を持つ老夫婦(65歳以上)世帯数: 11,660,297世帯
(平成22年国勢調査結果 人口等基本集計より)
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/users-g/qa-1.htm
※ 65歳以上世帯23,320,595人の総人口を基に2人で1世帯と仮定
▶ 全国の空き家数: 8,196,400戸
(平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)結果より)
http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/pdf/yoyaku.pdf
▶ 独り暮らしの高齢者(65歳以上)の世帯数: 4,790,768世帯
(平成22年国勢調査結果 人口等基本集計より)
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/users-g/qa-1.htm
▶ 自家用車保有台数: 60,278,643台/ 56,412,140世帯
(平成27年一般財団法人自動車検査登録情報協会 自動車保有車両数 8月報より)
http://www.milt.go.jp/hakusyo/milt/h24/hakusho/h25/html/n1232000.html
3
安全・安心にITを活用して情報を共有・利用する制度の検討
▶IoT・ビッグデータ・人工知能等の進展に伴い、
情報の利用は、経済成長をもたらす鍵であるとともに、少子高齢社会における様々な課題解決に寄与
しかしながら・・・
個人情報を含む情報の第三者(例:代理機関(仮称))への提供は、現行法上、本人同意があれば
可能であるものの、実際には、
国民は安全で信頼できる第三者かどうか不安に感じていることや、情報がどこでどのように使われるか
分からないため、同意を躊躇する傾向にある。
その結果・・・
現状の課題として、
情報の利用の前段階である
情報の取得がそもそも出来ない状況。
行政機関、独法等
情報を取得して
利用したいが、
集まらない!
情報保有事業者
代理機関(仮称)
そこで、国民が、安心して情報を提供できる機関による情報利用基盤の整備など
自己の情報がどのように使われたのかを確認できるようにしつつ、
新たな付加価値の創造のために情報の利用を促進
4
ITを活用した新たなサービス(シェアリングエコノミー)に対応した制度整備の検討
○ ITの進展により、不特定多数の個人間によるサービス等の共有ニーズの効率的なマッチングが容易となり、
「Airbnb」など、消費者間取引(C to C)の新サービスが急増見込 ※2020年東京大会に向けた宿泊需要など
 新たなサービス(シェアリングエコノミー)では不特定多数の個人がサービス提供者となり、個人(消費者)の安全性・利便性の確保
の仕組みが不明確
★ 業法で個人(消費者)の安全性・利便性を確保
事業者
(仲介者)
行政
②業法に基づく
登録、報告徴収等
(例:旅行業法等)
シェアリングエコノミー事業者
ITを活用して不特定
多数からマッチング
例:旅行業者(JTB等)
例:Airbnb
①業法に基づく許
可、報告徴収等
(例:旅館業法等)
契約
事業者
個人
(サービス提供者)
B
例:ホテル
契約
契約
サービス提供
(消費者)
サービス
提供者を検索
登録
不特定多数の個人
(サービス提供者)
C
契約
C
例:空き部屋
個人
(消費者)
C
サービス提供
5
【参考】シェアリングエコノミーに関するサービス事例
① Airbnb
◎ Airbnb(エアビーエンビー)は、 2008年に米国で設立され、
空き部屋を短期間で貸したい人と、旅行などで宿泊したい人
をネット上でマッチングするサービス。
◎ 日本を含む世界190カ国でサービスを提供。旅行者は、宿
泊したい部屋をAirbnbのHPで検索し、レビューや貸主とのコ
ミュニケーションを参考としながら、宿泊場所を予約。
② KitchHike
◎ KitchHike(キッチハイク)は、2013年に日本で設立され、自
宅で食事を提供したい人と、旅行先などで家庭の食事を楽し
みたい人をネット上でマッチングするサービス。
◎ 日本を含む世界25カ国でサービスを提供。食事を楽しみた
い側は、KitchHikeのHPで食べたいメニューを検索して予約。
6
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