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(様式2) 平成27年度「人権教育推進リーダー育成事業」研究報告書

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(様式2) 平成27年度「人権教育推進リーダー育成事業」研究報告書
(様式2)
平成27年度「人権教育推進リーダー育成事業」研究報告書
平成 28年
学
校
名
担当学年・教科等
電 話 番 号
E-mail アドレス
高知市立西部中学校
2年・国語
088-844-0105
[email protected]
氏
名
主 な 校 務 分 掌
F
A
X
番
号
2月 22日
市原 長吉
2年2組学級担任
088-844-0107
1.研究課題
(1)研究課題
人権尊重の視点に立った学級経営
(2)研究テーマ
自分も仲間も大切にできる集団を目指して
~生徒の自尊感情を高めるために~
2.研究の経過
月
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
日
9
10
1
28
2
1
24
3
24
8
4
11
12
30
7
18
曜日
木
金
金
木
火
水
月
木
月
木
水
水
木
月
月
月
内
容
学級アンケート(理想の学級)の実施
My book オリエンテーション(学年集会)
My book…ルーティーン集計
あったかアンケートの実施(1 回目)
あったかアンケート(1 回目)集計
My book…ルーティーン集計
学年会…あったかアンケート(1 回目)分析・取り組みの計画
体育祭に向けて「NG な行動・ナイスな行動」の取り組み
My book…ルーティーン集計
合唱コンクールに向けて「NG な行動・ナイスな行動」
学年授業研(特活)事前研
学年授業研(特活)
「いいとこさがし」
学年授業研(特活)事後研
あったかアンケートの実施(2 回目)
あったかアンケートの結果(2 回分)を受けての学級会の活動内容の検討
学級活動研究授業・事後研修
3.研究の内容等
(1)具体的な内容
①あったかアンケートの分析結果を基にした、個に応じた指導方法
・個人面談を定期的に行い、休み時間等を利用し、気になる生徒に積極的な声がけを行う。
・アンケート結果を紹介し、学級で「仲間を大切にするとはどういうことか」「そのために、自分にできる
ことは何か」について話し合う。
②My book(西部中版の生活日誌)を活用した生徒との関わり方
・会話で思いを伝えることが苦手な生徒と、文章でコミュニケーションをとる。
・ルーティーンチェック表と、普段の生活の振り返りを行う。
③エンカウンターを使った人間関係づくり
・班や少人数のグループで話し合う時間を多くとり、安心して自分の考えを発表できる雰囲気を作る。
・振り返りシートや感想を紹介し、他者の考えに共感させる機会を設ける。
(2) 研究の成果(○)と課題(●)
①○あったかアンケート結果を分析することで、日常の学校生活だけでは見つけられないような、内面的な情報
がある程度把握でき、個に応じた指導に活かすことができた。(生徒との会話や、保護者と生徒について共通理
解を図る場面でも役に立った)
○あったかアンケートの結果における下記の(1)の項目が、0,3ポイント高まったことは、体育祭や合
唱コンクール等の行事前にクラス全員分のお守りを作って団結力を高めたり、クラスで話し合って「OK な行
動・NG な行動」を意識させるなどの取り組みを継続したことが有効であったと考えられる。また、
(2)の
項目が、同じく0,3ポイント高まったことは、
「授業中に分からないときには遠慮せずに“分からない”と
友達に聞こう。
」
「それをからかったり、茶化したりしないこと。
」との約束を決めて、声をかけてきたことが
有効であったと考えられる。
質問
1回目
2回目
(1)私の学級では、行事の時、心から楽しんでいる。
2,9
3,2
(2)私の学級では、学習で分からない時、互いに聞きあい教え合うことができる。 2,7
3
●生徒の自尊感情をさらに高めていくために、学習面や生活面でも「分かった。」「できた。
」という達成感や
自己有用感を味わえるような取り組みを様々な場面で仕組んでいく必要がある。
②○日々の振り返りのコメントで、生徒の悩みや様子をある程度把握することができ、助言もできた。
○定期テストや部活動の結果を基にルーティーンチェックや計画表等、生徒が自分の生活や行動を高めるため
に考えている。
○個人面談や My book 上の文章でのアドバイス等をしたことで、自分が困ったとき、または友達が辛い思いを
していそうなときに、そのことを教えてくれる生徒が増えてきた。
(例)
・面談の時に言えなかったけど、(普段は仲良くしている)○○さんに嫌なことを言われます・・・。
・国語のテスト勉強はどんな風にすれば良いですか?
・○○君が休み時間にちょっかいを出されていてかわいそうです。
●提出率や記入内容に差があるので、個別の指導が必要である。
●生徒が意欲的に取り組めるような声がけやコメントを心がける。
③○班や少人数の話し合い活動を通じて、男子同士、女子同士だけでなく、男女間の人間関係も良くなりつつあ
る。(清掃活動や机を運んだりする場面で男子が女子の物を運ぶ等の場面が増えてきたと感じる。)
○少しずつではあるが、自分の素直な気持ちを言葉や文章にして伝え合うことができるようになってきている。
(・自分では気付かないことを、人から見て気付かせてくれたことが心に残りました。
・読んでいたら笑顔になるようなことを書いていてくれて嬉しかった。またこんな感じのことをやりたい。
)
…特活「いいとこさがし」振り返りシートより
●少人数での話し合いは概ねできているが、全体での発表ができる生徒には偏りが見られるので全体でも発表
をする機会の多い学習等を考える必要がある。
◇本研究を通して
1 学期には、対人関係のトラブルや、地域への迷惑行為等が毎週のように起こっていたが、その都度生徒と
話をしたり、保護者と連携したりしながら解決を図ってきた。初めは問題行動が多く、生活が落ち着かない生
徒もいたが少しずつ改善しつつある。その要因としては、①自分に自信が持てない生徒には頑張っている事に
対するプラスの声がけを行った。②失敗や、それぞれの弱さはあるけれど、少しずつでも向上しようとするこ
との大切さを伝えた。③トラブルがあっても、仲間が認めてくれて行事や学習に参加していることへの実感…
等が挙げられるではないだろうか。
しかし、あくまでも少しずつの進歩であり、全てにおいて向上しているわけではないので継続的な指導と、
具体的な手立てを考えながら実践に繋げなければならない。
4.研究成果の還元
今年度は、
「自分も仲間も大切にできる集団を目指して~生徒の自尊感情を高めるために~」を研究テーマに、
2年生の学級担任として生徒と関わってきた。学年会や日々の学校生活の中で、先輩方や同僚たちと相談しなが
ら学級経営や生徒指導を進める中で、教員同士で足並みをそろえて実践することの大切さを実感している。来年
度は、研修や実践等で学んだことを、学年だけではなく全体にも還元したいと考えている。
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