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第5 減免税額等の算出方法
第5 減免税額等の算出方法 減免は、原則として、所有者の性格及び固定資産の性格又は用途に総合的に検討を加え、これ を適用するものであるが、その減免税額等の算出は、基本的には、評価の単位である、土地にあ っては筆、家屋にあっては個、償却資産にあっては1件ずつの各資産を計算単位として行うもの である。 1 減免対象税額の算出方法 (1) 土地及び家屋に係るもの 減免の対象となる土地又は家屋が、1筆又は1個の全部であるか一部分であるかにより、 次のとおりその減免対象税額を求めるものとする。 ア 減免の対象となる土地又は家屋が1筆又は1個の全部である場合 (ア)固定資産税 減免 対象 税額 = 当該1筆又は1個に係る 固定資産税の課税標準額(相当額) × 税率 14 1,000 1 円未満の端数は切捨て 1円未満の端数は切捨て (イ)都市計画税 減免 対象 税額 = 当該1筆又は1個に係る 都市計画税の課税標準額(相当額) 3 × 税率 1,000 1 円未満の端数は切捨て 1円未満の端数は切捨て イ 減免の対象となる土地又は家屋が1筆又は1個の一部分(家屋にあっては、 1棟の一部で ある場合を含む。)である場合 減免 アの要領により求めた1筆又 減免適用部分の面積 対象 = × は1個に係る税額 1筆又は1個の総面積 税額 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て なお、乗ずべき割合は上記算式のとおり面積の割合によることが原則であるが、これが 適当でないと認められる場合は、評価額の割合、その他適当と認められる割合によること として差し支えない。ただし、納税者に不利な取扱いとならないよう留意すること。 14 (注)土地の減免適用部分を、当該土地に定着した減免対象家屋の使用状況に応じて認定す ることとなる場合の、減免対象税額の算出方法は、原則として次による。 (この場合、当 該減免対象家屋の敷地の認定が必要となるので留意すること。 ) (ア)当該家屋のすべてが減免適用部分である場合 減免 対象 税額 = アの要領により求めた 1筆に係る税額 × 当該家屋の敷地の地積 1筆の総面積 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て (イ)当該家屋の中に、減免適用部分とその他の部分がある場合 減免 対象 税額 アの要領により = 求めた1筆に係 る税額 当該家屋の減免 適用部分の床面積 当該家屋の 敷地の地積 × 1筆の 総面積 × 端数処理しない 当該家屋の 延床面積 端数処理しない 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て なお、当該家屋の中に、減免適用部分とその他の部分の共同の用に供される部分があ る場合は、これら共同の用に供される部分もそれぞれの床面積の割合で配分して減免適 用部分の床面積に加え、これを確定する。 ウ なお、当該減免措置が月割(暦年)で適用される場合は、減免の対象となる土地又は家 屋が1筆又は1個の全部であるか一部分であるかにより次のとおりその減免対象税額を 求めるものとする。 (ア)1筆又は1個の全部である場合 アの要領により求め 減免 対象 = た1筆又は1個に係 × 減免適用月数 る税額 12 税額 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て 15 (イ)1筆又は1個の一部分である場合 減免 対象 税額 アの要領により求め 減免適用部分の地積 = た1筆又は1個に係 × × 1筆又は1個の総面積 る税額 イの要領により求めたもの、端数処理しない(注) 減免適用月数 12 端数処理しない 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て (注)イの(注)の(ア)又は(イ)によって減免対象税額を求めた場合は、それぞれ次の とおりとする。 (ア)当該家屋のすべてが減免対象部分である場合 アの要領により = 求めた1筆に係 × る税額 減免 対象 税額 減免適用部分の地積 1筆又は1個の総面積 端数処理しない × 減免適用月数 12 端数処理しない 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て (イ)当該家屋の中に減免適用部分とその他の部分がある場合 減免 対象 税額 = アの要領に 当該家屋の 当該家屋の減免 より求めた 敷地の地積 部分の床面積 1筆に係る × 税額 1筆の 総面積 × 当該家屋の × 減免適用月数 12 延床面積 端数処理しない 端数処理しない 端数処理しない 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て 16 (2) 償却資産に係るもの 減免の対象となる償却資産が、当該納税者の所有する償却資産の全部であるか一部である かにより、次のとおりその減免対象税額を求めるものとする。 ア 減免の対象となる償却資産が所有資産の全部である場合 = 減免対象税額 当該納税者に係る固定資産税額 イ 減免対象となる償却資産が所有資産の一部である場合 減免対象税額は、原則として次の算式により求める。 減免対象資産に係る課税標準額 減免 (相当額:1円未満の端数は切捨て) 対象 当該納税者の = × 税額 固定資産税額 当該納税者の課税標準額 (総額;1,000 円未満の端数は切捨て) 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て ただし、減免対象資産の状況に応じて、次の算出方法により減免対象税額を求めること としても差し支えない。 (ア) 減免 14 減免対象資産に係る 対象 = × 税率 課税標準額(相当額) 1,000 税額 1円未満の端数は切捨て 1円未満の端数は切捨て (イ) 減免 対象 税額 = 当該納税者の 固定資産税額 減免対象外資産に係 る課税標準額 × 税率 (相当額) - 14 1,000 1円未満の端数は切捨て 1円未満の端数は切捨て ウ なお、当該減免措置が月割(暦年)で適用される場合は、減免の対象となる償却資産が 当該納税者の所有する償却資産の全部であるか、一部であるかにより、次の算式によりそ の減免対象税額を求めるものとする。 17 (ア)所有する償却資産の全部である場合 減免 対象 税額 = アの要領で求 × めた税額 減免適用月数 12 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て (イ)所有する償却資産の一部である場合 減免対象資産に係る 減免 当該納税者 課税標準額(相当額) 対象 の固定資産 × × 税額 = 当該納税者の 税額 課税標準額(総額) 減免適用月数 イの要領により求めたもの、端数処理しない 12 端数処理しない 小数点第2位未満の端数は切上げ 1円未満の端数は切捨て ただし、イのただし書( (ア)又は(イ) )の方法により減免対象税額を求めた場合は、 次による。 減免 対象 税額 = 減免適用月数 イのただし書((ア)又は(イ))の × 方法により求めた税額 12 端数処理しない 1円未満の端数は切捨て (3) 2以上の減免規定の適用がある場合 2以上の減免規定に該当する場合における減免規定の適用は、原則として、それぞれの減 免事由に該当することとなった日の順(基本的には減免申請書の受付日順と同じ。)に行うこ ととし、その減免対象税額の算定に当たっては、初回の適用は、前記(1)及び(2)に準じた要 領により算出するものとする。 ただし、電算による減免処理については、土地・家屋及び償却資産の区分に応じ、それぞ れ次のようなシステムを採っているため、必ずしも前記の原則どおりにはならないが、電算 処理による場合に限り、これを認めることとする。 ア 土地及び家屋 2以上の減免規定の適用がある場合においては、2回目以降の減免対象税額の計算は、 減免対象物件の相当税額から既減免税額を除いた額である差引相当税額を(1)アの要領に 18 より求める1筆又は1個に係る税額として、前記(1)に準じた要領により算出する。 イ 償却資産 償却資産においては、減免は納税者を単位として処理しており、2以上の減免規定の適 用がある場合については、これらをすべてまとめて減免税額を算出することとしている。 2 減免税額の算出方法 減免税額については、土地・家屋及び償却資産の区分に応じ、それぞれ次の算式により求め るものとする。 (1) 土地及び家屋に係る減免税額 減免 1の要領により求めた = × 税額 減免対象税額 減免率 100 円未満の端数は切上げ ただし、減免税額については、納税者単位で判断するため、算出した減免税額が納税者の 固定資産税額又は都市計画税額を超えることとなる場合は、当該固定資産税額又は都市計画 税額をもって減免税額とする。 (2) 償却資産に係る減免税額 減免 = 税額 当該納税者の 固定資産税額 × 1の要領により求めた減免対象税額×減免率 当該納税者の固定資産税額 小数点第2位未満の端数は切上げ 100 円未満の端数は切上げ 3 期別減免税額の計算 期別減免税額の計算は、原則として、未到来納期分に係る税額について行うものであり、期 別減免税額は減免税額(土地及び家屋については、固定資産税及び都市計画税に係る減免税額 の合算額による。 )を未到来納期数で除して得た額とし、当該期別減免税額に 1,000 円未満の端 数があるときは、当該端数を最終納期に加算する。 なお、減免税額が未到来納期分に係る税額より控除できないときは、控除できない額を順次 直前の納期にさかのぼって減額する。 19