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収益基盤の安定化と 確実な成長に向けた 戦略を推進

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収益基盤の安定化と 確実な成長に向けた 戦略を推進
株主の皆様へ
収益基盤の安定化と
確実な成長に向けた
戦略を推進
第111期第2四半期の業績について
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府による
代 表取 締役社長
経 済政 策や金融政 策の推 進により、企業業 績や雇用情勢に改善
堀田直人
が見られるなど緩やかな景気回復基調にありますが、消費税率引
株主の皆様にはますますご清栄のこととお慶び
申し上げます。平素は格別のご 支援を賜り厚く御
礼申し上げます。
ここ に2014年4月1日 か ら2014年9月30日 に
いたる第111期(2015年3月期)第2四半期報告書
(ニチバンLife)をお届けするにあたり、謹んでご挨
拶申し上げます。
き上げに伴う駆け込み需要反動の長期化、円安による原材料価格
の上昇など、当社事業を取巻く経営環境は依然として厳しい状況
で推移しました。
このような経済情勢のなか、当社グループでは中長期経営計画
【NB100】における中盤3ヶ年計画「Stage2」を推進しています。
収益基盤を確かなものにするとともに将来に向けた新たな「成長
戦略」を進めるに当たり、当期は3つのテーマ
「大型開発品の創出」
「大型設備投資の着手」
「海外新規市場の開拓」に積極的に取 組
んでまいりました。その結果、全体の売上高は189億9千1百万円
と、前年同期に比べ2.2%の減収、損益面においては、経常利益は
前年同期比19.0%増の7億5千3百万円、四半 期 純 利益は前年同
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TO OUR SHAREHOLDERS
期比33.1%増の4億8千5百万円となりました。
メディカル事業におきましては、消費税率引き上げ 前の駆け込
み需要の反動も発生しましたが、鎮痛消炎貼付剤「ロイヒ」シリー
第111期下半期の取組みについて
ズに新たに冷感タイプ「ロイヒつぼ膏 ® クール」を発売、救急絆創
2014年10月からの下半期につきましては、消費税 率引き上げ 後
膏「ケアリーヴ ®」もテレビCM放映とあわせ、ドラッグストアを中
の国内経済の持ち直しが期待されるところですが、円安の継続によ
心に販売促進の取組みを積極的に行いました結果、ヘルスケアフ
る製品原材料コストの負荷継続や、国内製造業の国際競争力の低下
ィールドの売上は好調に推移しました。また、医療機関での感染
もあり、当社を取巻く環境は予断を許さない状況にあります。
予防や安全性への意識の高まりを受けて、低刺激製品・感染予防
対策製品の普及を継続して行いました結果、採用も拡がり、医療
この ような 経 営 環 境 の な か、当 社 グ ル ープ は 中 長 期 経 営 計 画
【NB100】Stage2目標の達成に向けて、継続して「増収・増益基調」
材フィールドの売上も堅調に推移しました。
の維持と確 実な成長を目指してまいります。
「高い成長を見込む分
テープ事業におきましては、文具事務用品市場拡大に向けてパ
野への経営資源の集中」と「基盤となる事業の効率化・安定化」に
ーソナル向け新製品の販売に注力しましたが、主力製品の「セロ
よる売上拡大と経営環境に左右されない収益構造の強化による利
テープ ®」などが消費税率引き上げ 前の駆け込み需要の反動影響
益確保を目指して取組んでまいります。
を大きく受け、オフィスホームフィールドの売上は非常に厳しい状
また、環境への貢献活動として今年も【ニチバン巻心ECOプロジェ
況となりました。また、産業用テープ市場では、食品関連分野とマ
クト】を11月より実 施しております。使い終わった粘着テープの巻心
スキング分野での拡大に向け需要家への製品提案営業活動を継
を回収し、段ボールへのリサイクルを行い、その回収資源利益をマン
続しましたが、販売先業界の景気回復は緩慢であり、工業品フィー
グローブ植樹に活用するというプロジェクトです。このプロジェクト
ルドの売上も伸び悩みました。円安の継続による輸入原材料価格
も今回で5回目となりますが、一般消費者の皆様、全国の小学校、官
の高止まりも続いてはおりますが、主力製品の利益性改善を強力
公庁などの団体様、大手ユーザー様まで前回以上に幅広く多くの参
に進め、フィールド事業の再構築を推進しております。
加をいただけるよう全社を挙げて展開してまいります。
海外 事業におきましては、この7月より初の海外駐在員事務所
株主の皆様におかれましては、当社グループの業績向上にご期待
をタイ・バンコクに設立しました。ターゲットとするアジア各国へ
いただき、引き続きご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い
のメディカル製品展開アプローチも順調に進み、徐々にではあり
申し上げます。
ますが新規市場での実績も上がってきております。円安の後押し
とともに既存のアジア・欧州を中心とするテープ製品市場の拡大
も加わり、売上は好調に推移しました。
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