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「ごみ減量」における
企業の社会的責任
(社)全国清涼飲料工業会
環境部長 公文 正人
CSRの考え方
„
CSR:Corporate Social Responsibility
„
企業の社会的責任(→信頼)
„
CSRの三つの側面
・経営
„
・環境
・社会
ステイクホルダーは従業員を含めたすべてのお客様です。
「ごみ減量」と企業の3R推進
„
3R: Reduce (削減・減量)
Reuse (再使用)
Recycle (再資源化)
„
3つのRそれぞれが、最終的に「ごみ減量」に
結びついています。
容器包装素材別リサイクル推進団体
„
3R推進団体連絡会構成団体
(容器包装に係るリサイクル8団体)
ガラスびんリサイクル促進協議会
PETボトルリサイクル推進協議会
紙製容器包装リサイクル推進協議会
プラスチック容器包装リサイクル推進協議会
スチール缶リサイクル協会
アルミ缶リサイクル協会
飲料用紙容器リサイクル協議会
段ボールリサイクル協議会
事例:スチール缶リサイクル協会
[設立目的]
・使用済みスチール缶の散乱防止・環境美化及び再利用の
調査・研究及び啓発活動を行い、社会に貢献すること。
[活動開始]
・1973年4月∼ 「あき缶処理対策協会」設立
・2001年4月、「スチール缶リサイクル協会」へ名称変更
[会員会社]
・鉄鋼メーカー3社:新日本製鐵、JFEスチール、東洋鋼鈑
・製缶メーカー3社:東洋製罐、大和製罐、北海製罐
・商社
:三井物産、伊藤忠丸紅鉄鋼、メタルワン、
JFE商事、日鐵商事、幸商事
スチール缶リサイクル協会の活動の歴史(1)
∼協会設立時の精神に則り、今日まで活動∼
1970年代 ∼散乱防止・再資源化調査研究中心
・空き缶回収実験等開始
・散乱防止・美化の調査・普及啓発実施(継続中)
・自治体へ協力、分別収集実験開始
・鉄鋼メーカー、空き缶再資源化研究・実験開始
・消費者・自治体・学者・事業者による資源化研究会
を3∼4回/年開催(1976年∼2000年、78回)
・海外調査開始
スチール缶リサイクル協会の活動の歴史(2)
1980年代∼散乱防止・再資源化体系化
・デポジット論争参画
(社会的システム検討)
・鉄屑検収統一規格整備
スチール缶:Cプレス、Cシュレッダー定義付け
・スチール缶スクラップ流通調査
・自治体・市民団体等への活動支援・協力
・都市ごみ資源化実態調査及び事例情報公表
スチール缶リサイクル協会の活動の歴史(3)
1990年代∼散乱防止・再資源化促進、分別収集推進、
⇒容器包装リサイクル法・法制化へ
・スチール缶リサイクル率目標60%以上を打ち出す(1990年)
∼2007年85%以上6年連続達成中!
・環境美化ボランティア団体表彰支援開始(1991年)
・スチール缶リサイクル相談室開設(1991年)
・自治体の資源化施設への物的支援開始
(1991年∼2000年) ※数百∼数千万円/1自治体
・会員高炉メーカーでのCプレス20万トン購入体制整備(1991
年)
・ (引き取り保証付き)ボランタリープラン公表(1995年)
3R推進自主行動計画
1.事業者による3R推進に向けた自主行動計画
【 2010年度3R推進目標】
*各素材別目標設定・過年度の成果等は別紙参照
„
Reduce:軽量化・薄肉化等による使用量削減
„
(数値目標を含む)
過剰包装の削減
詰め替え容器の開発
Reuse : リターナブリシステムの調査研究
3R推進自主行動計画
„
Recycle:リサイクル率・回収率・カレット利用率等の
維持・向上
つぶしやすい容器包装の開発
洗浄・分別排出の啓発
減容化機器の調査・開発
リサイクルしやすいラベル・剥がしやすいラベル
の開発
複合材の見直し
自主回収の研究・拡大
3R推進自主行動計画
2.主体間の連携に資する取り組み
【 8団体共同の取り組み】
<3R推進・普及啓発>
・フォーラム、セミナーの開催
・各団体HPのリンク化、共通ページ作成等
情報提供の拡充
・エコプロダクツ展への共同出展
3R推進自主行動計画
【各団体共通テーマ】
<情報提供、普及活動>
・環境展等展示会への出展協力
・自治体、NPO、学校等主催イベントへの協力
・自治体、NPO等の研究会への参加と協力
・3R推進普及のための共同ポスター等の作製
3R推進自主行動計画
<調査・研究>
・分別収集、選別保管の高度化、効率化等の
研究会への協力
・分別収集効率化等のモデル実験への協力
・リターナブルびんのモデル実験の実施
・店頭回収、集団回収の高度化及び品質向
上化等の研究会への協力
・消費者意識調査の実施
環境に係る容器包装等設計ガイドライン(2-1)
環境に係る容器包装等設計ガイドライン 制定 : 1997.12.15
改定 : 1998.12.18
改定 : 2004.12.17
1.基本方針
サントリーグループでは、商品および販促品等の企画・設計に当たっては、容器包装について次の視点を基本
とするとともに、個別ガイドラインを遵守し、廃棄物の削減・リサイクルを推進、環境負荷低減に十分配慮する。
なお、3Rは Reduce,Reuse,Recycle の優先順位で取組むものとする。
また、輸入品については日本向け仕様で生産されていない場合もあるが、国内の社会的動向も考慮した上で、
本ガイドラインに準ずるように、製造元と交渉する等努力する。 ・Reduce (リデュース)
・Reuse
発生抑制
・減量化
・使用材料を少なく、軽くする。
・減容化
・廃棄時の容量が小さくできる設計とする。
・簡素化
・簡易包装、包装の省力化を進める。
再使用
(リユース)
・Recycle
(リサイクル)
・再使用、再充填が可能なものにおいては、その回数ができるだけ
多くなる設計とする。
再生利用
・単一素材を基本とし、複合素材の場合は分離しやすい設計とする。
・リサイクルに支障を生ずるおそれのある仕様・デザインは避ける。
・再生された材料及び再生品使用比率の高い材料をできるだけ使用する。
また、資源有効利用促進法に則った適切な識別表示を行う。その際、一般消費者の分別排出時を想定するとともに、
その後の廃棄物処理の現状も踏まえた表示方法に配慮する。
サントリー株式会社環境部
環境に係る容器包装等設計ガイドライン(2-2)
②PETボトル
本体
ア.材料
・PET樹脂のみを原則とする。
(混合使用する異樹脂・PET共重合物などは、業界で定める基準で評価し、
衛生安全性が確保され、再生利用上問題のない範囲内で使用できる)
イ.色
・無色透明とする。
ウ.その他
・容易に押しつぶせる構造にする。
・ベースカップは使用しない。
・大型ボトルで消費者の安全性のため把手が必要な場合は、無着色PET樹脂製
とする。
ラベル
・アルミ箔ラベル、アルミ蒸着ラベルは使用しない。
・シュリンクラベルにはミシン目を入れる等により剥離を容易にする。
・直接印刷は使用しない。
・塩ビは使用しない。
キャップ
・金属キャップは使用しない。
その他
・プラスチック製のキャップ、ラベル等には識別表示を行う。
※ 詳細については、ペットボトルリサイクル推進協議会の「ペットボトル自主設計ガイドライン」に準ずる。
サントリー株式会社環境部
2006年度3R推進実績
【ガラスびん】()内は目標値
・軽量化比率:2.4%削減(1.5%削減)
→1本当たり重量:187.7g(189.4g)
・カレット利用率:94.5%(91%)
自主設計ガイドラインの改定
・リターナブルモデル事業:茅ヶ崎市にて実施
2006年度3R推進実績
【スチール缶】
・リサイクル率:88.1%(85%以上) 前年88.7%
【アルミ缶】
・リサイクル率:90.9%(90%以上) 前年91.7%
・CAN to CAN率:62.1% 前年57.3%
2006年度3R推進実績
【PETボトル】(2006年度データは未公表)
・回収率:66.3%(75%) 前年61.7%
*回収率の定義を変更 旧回収率では72.2%
・軽量化:主要容器15種中9種で0.8%∼8%
の削減(用途容量別に1本あたり
重量を3%削減)
・リターナブルPET研究:中味の安全性調査実施
2006年度3R推進実績
【段ボール】
・原単位:636.6g/㎡ (634.5g/㎡ 2004年度
対比1%削減)
・回収率:98.1%(90%以上)
2004年度実績93.6%
・リサイクルマーク表示率:50.6%(90%以上)
(参考)容リ法のこれまでの成果
容リ法施行後、各主体の役割分担の下で大きく進展した容器包装の3R
事業者においては、これまで容器包装の薄肉化・軽量化や、詰め替え容器の開発、
単一素材化によるリサイクル性の向上、リサイクルシステムの基盤作り等、
3R推進のためのさまざまな取り組みを展開してきたところである。
◆事業者による容器包装の軽量化等の取り組み事例
事業者
キリンビール
キリンビバレッジ
サントリー
森永乳業
花王
エフピコ
王子ネピア
容器種類
ビール大びん
2Lペットボトル
500mlペットボトル
ビヒダスヨーグルト容器
ワイドハイター320mlボトル
食品トレイ
ふんわりスリム容器
重量削減(削減率)
605g→475g(21%)
63g→42g(33%)
32g→23g(28%)
21g→16g(24%)
34g→24g(29%)
39g→13g(66%)
箱高削減(23%)
資料:産業構造審議会容器包装リサイクル
(社)全国清涼飲料工業会
省資源への取組み
●容器の軽量化
大型PETボトル
●ペコロジーボトル
・・・2003年より採用開始
スチール缶
●1988年比で6%の軽量化
1.5Lペットボトル
500mlPETボトル
●2002年より購入成型
ボトルを32g→26gへ
アルミ缶
●1990年比で19%の軽量化
●2001年よりアルミ単一素材
のボトル缶を採用開始
●2004年より丸型→角型へ
容器重量を約4∼8gを軽量化
リターナブルびん
●200ml・・・2003年より
348g→310gへ
●340ml・・・2002年より
420g→410gへ
ペコロジーボトルについて
容
容器
器特
特徴
徴
1.軽いこと
国産最軽量の42gを実現。
容器の厚みを薄くしても強度を
保てるように、蛇腹形状を開発。
溝の形、数、深さで強度をカバー。
2.つぶしやすいこと
環境配慮型の飲料容器
容器の厚みが薄くなっているため
片手で簡単につぶすことが出来て
リサイクル促進につながっている。
エコプロダクツ開発事例
・容器の軽量化
Reduce
素材使用量の削減 ・化粧箱のコンパクト化
(発生抑制)
・6缶キャリーバッグの廃止(2000)
Reuse
リターナブル化
・ビール、発泡酒、ウーロン茶、ミネラルW、ソーダびん
(再使用)
・ガラスびんは原則透明または茶色
・アルミ箔ラベル→アルミ蒸着ラベル
Recycle
・PETボトルキャップをアルミ→樹脂製
リサイクルの容易化
(再生利用)
・易剥離タックラベル採用(1999)
・ラベルにミシン目(1999)
・ガラスびんのエコボトル (1999)
再生原料の活用
・再生紙ラベル・非木材紙ラベル
・PETボトルの把手をPP→PET(1999)
無害化
無害化
・ガラスびんのキャップシールを塩ビ→PET(1998)
散乱防止
散乱防止
・ステイオンタブ採用(1991)
環境(リサイクル)に配慮した商品設計の例
ガラスびんでの取り組み
樹脂キャップ
非木材紙
ラベル
キャップシールPET化
*脱塩ビ
再生紙を
使用した
アルミ蒸着
ラベル
エコボトル
*その他色カレット
90%以上使用
軽量びん
オールド
リザーブ
環境(リサイクル)に配慮した商品設計の例
ペットボトルでの取り組み
樹脂キャップ
ペット樹脂製把手
易剥離タックラベル
ヴィッテル
日本国内では無色透明化
ベースカップ廃止
環境(リサイクル)に配慮した商品設計の例
ペットボトルでの取り組み
【ボトルの軽量化】
樹脂キャップ
ロールラベル/
ミシン目入り
ラベル
フィンガー
ポケット
「B
to
2004年4月
B」手法によるボトル採用
・ボトル口径の縮小
・ボトル胴部の肉薄化
*2ℓボトル:21%
*500mℓ:28%
★ お客様の声を取り入れ、伊右衛門の
ペットボトルのラベルミシン目を1本から2本に
PETボトルの軽量化(Reduce)
2003年
2004年
2005年
未軽量化
未軽量化
軽量化
47%
53%
未軽量化
軽量化
39%
61%
24%
軽量化
76%
PET樹脂の量
約5,200t削減
約7,400t削減
当社生産PETボトルの76%を軽量化
約9,100t削減
環境(リサイクル)に配慮した商品設計の例
易剥離感熱ラベル
∼簡単にはがせて分別しやすい新ラベルを開発∼
環境(リサイクル)に配慮した商品設計の例
ギフトパッケージのコンパクト化
リサイクルへの取組み
●ペット再生品の購入と用途の拡大
・・・PET再生のユニフォーム、名刺、空容器回収BOXなどを積極的に活用。
2003年より陳列用トレーも採用開始
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