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System i インストールガイド - マジックソフトウェア・ジャパン株式会社

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System i インストールガイド - マジックソフトウェア・ジャパン株式会社
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
-1-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
本マニュアルに記載の内容は、将来予告なしに変更することがあります。これらの情報についてMSE(Magic
Software Enterprises Ltd.)およびMSJ(Magic Software Japan K.K.)は、いかなる責任も負いません。
本マニュアルの内容につきましては、万全を期して作成していますが、万一誤りや不正確な記述があった
としても、MSE およびMSJ はいかなる責任、債務も負いません。
MSE およびMSJ は、この製品の商業価値や特定の用途に対する適合性の保証を含め、この製品に関する明
示的、あるいは黙示的な保証は一切していません。
本マニュアルに記載のソフトウェアは、製品の使用許諾契約書に記載の条件に同意をされたライセンス所
有者に対してのみ供給されるものです。同ライセンスの許可する条件のもとでのみ、使用または複製する
ことが許されます。当該ライセンスが特に許可している場合を除いては、いかなる媒体へも複製すること
はできません。
ライセンス所有者自身の個人使用目的で行う場合を除き、MSE またはMSJ の書面による事前の許可なしで
は、いかなる条件下でも、本マニュアルのいかなる部分も、電子的、機械的、撮影、録音、その他のいか
なる手段によっても、コピー、検索システムへの記憶、電送を行うことはできません。
サードパーティ各社商標の引用は、MSE およびMSJ の製品に対するコンパチビリティに関しての情報提供
のみを目的としてなされるものです。
本マニュアルにおいて、説明のためにサンプルとして引用されている会社名、製品名、住所、人物は、特
に断り書きのないかぎり、すべて架空のものであり、実在のものについて言及するものではありません。
• Magic はMagic Software Enterprises Ltd. のイスラエルその他の国での商標または登録商標です。
• Magic eDeveloper®およびMagic Client®は、Magic Software Japan K.K.の登録商標です。
• Magic Studio、Magic Enterprise Server、およびMagic RichClient ServerはMagic Software Japan
K.K. の商標です。
• Pervasive.SQL はPervasive Software, Inc. の商標です。
• Microsoft およびFrontPage は、Microsoft Corporation の登録商標です。また、Windows, WindowsNT,
Windows2000, Windows XP, Windows Vista™ およびActiveX はMicrosoft Corporation の商標です。
• Oracle はOracle Corporation の登録商標です。
• System i™ , OS/400™ 、DB2/400™ 、MQ/Series™ およびDB2 Universal Database for iSeries™ は
IBM 社の登録商標です。
• EASYCOM™ はAURA Equipments社の登録商標です。
• 一般に、会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
MSE およびMSJ は、本製品の使用またはその使用によってもたらされる結果に関する保証や告知は一切し
ていません。この製品のもたらす結果およびパフォーマンスに関する危険性は、すべてユーザが責任を負
うものとします。
この製品を使用した結果、または使用不可能な結果生じた間接的、偶発的、副次的な損害(営利損失、業
務中断、業務情報の損失などの損害も含む)に関し、事前に損害の可能性が勧告されていた場合であって
も、MSE およびMSJ、その管理者、役員、従業員、代理人は、いかなる場合にも一切責任を負いません。
初版
2008年7月18日
マジックソフトウェア・ジャパン株式会社
-2-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
目
第1章
次
はじめに ................................................................................................................................................. 4
1.1 このガイドの補足資料 ................................................................................................................................ 4
1.2 本書の概要 .................................................................................................................................................. 4
1.3 表記上の注意事項 ....................................................................................................................................... 4
第2章
MAGIC FOR SYSTEM I導入手順 ......................................................................................................... 5
2.1 システム要件と設定例 ................................................................................................................................ 5
2.2 Magic for System iインストール~デモアプリケーションセットアップの流れ....................................... 7
第3章
MAGIC FOR SYSTEM I セットアップ ................................................................................................ 8
3.1 Magic Studio/Magic Clientのインストール............................................................................................ 8
3.2 クライアントPCのTCP/IP環境の設定 ....................................................................................................... 8
3.3 Magic System i Clientのインストール...................................................................................................... 9
3.4 ホストライブラリ(Host DBA)のインストール.................................................................................... 11
3.5 Magic for System iのライセンス登録 ...................................................................................................... 17
第4章
補足 ...................................................................................................................................................... 20
4.1 ライセンス管理について .......................................................................................................................... 20
4.2 ホストライブラリインストール環境について.......................................................................................... 21
4.3 ホストライブラリの自動起動について..................................................................................................... 23
4.4 CCSIDについて........................................................................................................................................ 25
4.4.1 QCCSID .................................................................................................................................................27
4.4.2 MGCLIENTジョブ のCCSID ...............................................................................................................28
-3-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
第1章
はじめに
本書は Magic eDeveloper V10 for System i 開発ガイドの補足資料とし、本書では、以下の Magic eDeveloper
for System i 製品のインストール及び、インターネットデモアプリケーション(ブラウザウクライアント開
発手法)のセットアップ方法・動作環境の設定について説明します。
z
Magic System i Gateway V10
本書では、製品名を以下のように省略する場合があります。
製品名
Magic eDeveloper V10 for System i
Magic System i Gateway V10
省略製品名
Magic for System i
Magic System i Client
また、Magic eDeveloperを理解するには、次に挙げるマニュアルも参照してください。
„
„
„
„
リファレンスヘルプ
新機能ガイド
インストールガイド
System i開発ガイド
1.1 このガイドの補足資料
Magic eDeveloperのの各マニュアルに加えて、次に挙げるIBM提供マニュアルは、System iサーバ環境でのア
プリケーションの知識を補足することができます。
AS/400 実行管理の手引
DDS 解説書: 概念
DDS 解説書: 物理ファイルと論理ファイル
DB2 UDB for iSeries データベース・プログラミング
ネットワーキング TCP/IP セットアップ
TCP/IP 構成および解説書
HTTP Server AS/400用概説およびセットアップ
【SD88-5009-03】
【RBAF-P000-02】
【RZAK-B000-00】
【RBAF-O000-02】
【SD88-5013-04】
【GD88-5018-01】
1.2 本書の概要
第2章では、本書で使用するコンピュータの前提条件等の説明をします。
第3章では、Magic for System iに関するインストール方法、および設定方法を説明します。
第4章では、導入時に発生しやすいトラブルの対応方法について説明します。
1.3 表記上の注意事項
本書で表記される、記号の意味は以下の通りになります。
記号等
1
-4-
△ 記号
意味
空白(ブランク)
2
F4
System i(AS/400)エミュレータのファンクションキー番号
3
実行
System i(AS/400)エミュレータの実行(Enter)キー
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
第2章
Magic for System i 導入手順
Magic for System i 製品のインストール及び、デモアプリケーション(ブラウザウクライアント開発手法)
セットアップまでの流れについて説明します。
2.1 システム要件と設定例
ここでは、製品のインストールと実行の前提条件として必要となるソフトウェアと、本文中の説明で使用す
る設定例を説明します。
注意: 本書での設定例はあくまで説明のための例ですので、インストールにあたっては、
実際にインストールするSystem iやPCの環境に合わせて適宜読み替えてください。
(1) Magic eDeveloper 製品
本書では、以下のバージョンのMagic製品について説明をします。
表2.1 Magic製品とバージョン
1
2
Magic製品
Magic Studio
Magic for System i
バージョン
V10.1JSP4b
V10.1JSP4b
(2) IBM System i オペレーションシステムの必要要件
サポートされるバージョン
・V5R3以上
通信アダプタ
・LANアダプタ (イーサネットまたは、トークンリンク)
ディスク容量
System i サーバには、約30MBの容量を必要とします。インストールを行う前に十分な空きスペー
スがあるかどうか確認して下さい。もしインストールの途中で容量が不足した場合、イントールは
中断します。サーバのディスク容量は、次のような方法でチェックすることができます。
(1) System i のコンソールで、WRKSYSSTSコマンドを実行して、ディスクの稼働率を調べます。
(2) WRKSYSVALコマンドを実行し、QSTGLOWLMT(補助記憶域下限)をチェックします。
ホストライブラリのインストール時に必要なセキュリティ権限
Magic for System i のインストールを行うために次のような処理を行うことのできる権限が必要で
す。
・ ライブラリの作成
・ CRTSBSD コマンドにより、サブシステム記述の作成または変更
・ システムの起動時にQSYSWRKのサブシステムを変更することにより、MAGICサブシステムを自動
起動
ホストライブラリをインストールするためのユーザプロファイルには、これらの処理をすべて実行
できる権限が必要です。従って、QSECOFRかそれと同等の権限を持つユーザで実行すべきです。
(3) クライアントマシン(PC)の必要要件
ハードウェア
・ Pentium 1GHz以上のCPU
・ 512MB以上のメモリ
・ 300MB以上のディスク空き容量
-5-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
・
・
・
通信アダプタがSystem i と接続可能であること
Magic Studio/Magic Clientが稼働できるマシンであること
サポートOS: Windows 2000/Windows XP/Windows 2003/Windows Vista
Magic製品をインストール・利用する前提として、クライアントPC上に必要となるリソース、および
ソフトウェアは次の通りです。
通信構成
System i サーバと通信するためにTCP/IPプロトコルを使います。
TCP/IPスタックは、Winsock 1.1と互換性を持つものでなければなりません。
1
2
3
表2.4 クライアントPC上に必要なソフトウェア(○は必要、- は不要なことを表します)
ソフトウェア
説明
Client製品
ネットワーク環境 TCP/IP が必須です。
○
FTPクライアント
インストール時に利用します。
○(管理者)
ターミナルエミュ System i Access for Windows な ど 。 ○(管理者)
レータ
System i上での設定に使います。
注意:
z
FTPクライアントおよびターミナルエミュレータは、インストールを行ったり、System i側に
インストールしたMagic製品の構成等を管理する管理者のPCにのみ必要です。一般ユーザが
Magic Clientを実行するためには必要ありません。
本文中の説明で使用する、クライアントPCの環境設定例は以下の通りです。
表2.5 クライアントPC環境設定例
1
2
3
-6-
PC
OS/Version
コンピュータ名
IPアドレス
概要説明
Windows XP
SAMP
10.3.0.190
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
2.2
Magic for System i インストール~デモアプリケーションセットアップの流れ
Magic for System i のインストール、デモアプリケーションのセットアップ作業の流れを以下に示します。
START
① Magic Studio/Magic Clientのインス
トール
3.1 参照
② TCP/IPの環境設定
3.2 参照
③ Magic System i Client のインストール
3.3 参照
④ ホストライブラリ(Host DBA)のイン
ストール
3.4 参照
⑤ Magic for System i ライセンス登録
3.5 参照
Magic for System i製品の
インストール
END
図2.2 Magic for System iインストールの流れ
-7-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
第3章
Magic for System i セットアップ
本章では、Magic for System iのインストール及び動作環境の設定について説明します。
注意:
z
インストールの途中で、製品CD-ROMが必要になる場合がありますので、お手元に用意しておいてくださ
い。
3.1
Magic Studio/Magic Client のインストール
クライアントPC上には、アプリケーションを開発/実行するために、Windows版のMagic Studio (アプリケー
ション開発時) あるいは Magic Client (アプリケーション実行時) が必要です。
Magic Studio/Magic Clientのインストールの詳細については、各々の製品に付属のインストールマニュア
ルに詳説されているので、ここでは省略させていただきます。
3.2 クライアント PC の TCP/IP 環境の設定
クライアントPCとSystem iサーバ間には、ネットワーク環境として TCP/IP が必須であり、インストールに
先立って、両者の間で正しく通信できるように、ホスト名の設定をしておく必要があります。
ホスト名の設定は、DNS あるいは HOSTS ファイルにより行います。
DNS を使用していないネットワーク環境では、HOSTS ファイルにホスト名とIPアドレスの対応を正しく定義
しておいてください。
表3.1
127.0.0.1
10.3.0.33
10.3.0.190
HOSTSファイル設定例
localhost
MSJIS400
#AS/400
SAMP
#PC
参考: HOSTSファイルは、以下のディレクトリにあります。
z
Windows 2000/XP/Vista では、C:\Windows\System32\Drivers\etc\HOSTS
ここで、C:\Windows というのは、Windows をインストールしたディレクトリで、違うフォルダにインストー
ルした場合には、環境に合わせて読み替えてください。
-8-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
3.3
Magic System i Client のインストール
Magic for System iのインストールは、Magic Studio/Magic Clientのインストールと同時に行うことも可能
ですし、後から追加インストールすることも可能です。ここでは、Magic Studio/Magic Clientのインストー
ル後に追加する方法を説明します。
(1)
「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」から、Magic Studio/Magic Client を選択
し、「変更と削除」ボタンを押下すると、下図のようなメンテナンス画面が表示されます。
図3.1
メンテナンス
画面
(2)
「変更(M)」を選択して「次へ(N)」押下すると、コンポーネント指定画面が表示されます。
図3.2
コンポーネン
ト指定画面
この中から、「System i製品コンポーネント」を、以下のように選択します。
z
「Magic for System iクライアントコンポーネント」は必ず選択します。
※ホストライブラリは、管理者が一度だけSystem iサーバにインストールします。
z
(3)
管理者以外の通常のユーザのクライアントPCに Magic for iSeries クライアントコンポーネ
ントをインストールする場合には、ホストライブラリを選択しないでください。
「次に(N)」を押下すると、System iクライアントコンポーネントがインストールされます。
参考: このとき、次のようなダイアログが表示されたら、MagicのインストールCDをCDドライブ(こ
の場合には D: ドライブ)に挿入して、「OK」を押してください。
-9-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
図3.3
ディスク挿入
画面
以上でPCへのSystem iクライアントコンポーネントのインストールが完了しました。
ステップ(2)でホストライブラリも選択していたら、続けてホストライブラリのインストールが
自動的に始まります。(次ページに続きます)。
-10-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
3.4 ホストライブラリ(Host DBA)のインストール
3.3より継続して ホストライブラリのインストールが行われます。
準備:
z
ホストライブラリをインストールする際、インストーラでホストライブラリ名を指定します。デフォル
トでは MAGIC400 となりますが、別の名前のライブラリとすることも可能です。
z
Magic/400 (dbMAGIC V8.2) あるいはMagic Platform for iSeries V9/V9Plusがすでにインストールさ
れている System iマシンに、V9Plus 用のホストライブラリをインストールする場合には、次ページの
「Magic/400 V8、Magic Platform for iSeries V9/V9Plusと共存させる場合」の項を参照してください。
z
ホストライブラリのインストールは、QSECOFR アカウントで行います。QSECOFR アカウントのパスワー
ドをシステム管理者より聞いておいてください。
z
以下の説明では、次の環境を仮定して説明します。別の名前のライブラリにインストールした場合には、
適宜置き換えてお読みください。
表3.2 インストール環境例
項目名
設定例
(1)
1
ホストライブラリ名
MAGIC400 (デフォルト)
2
System i ホスト名
MSJIS400
下図のようなダイアログが表示されます。
図3.4 Transfer
Process 入力画面
(2)
以下のようにインストールパラメータを入力し、[Install]ボタンをクリックします。
表3.3 TransferProcess設定値
項目名
意味
入力値例
ホストライブラリ名
1 System i Destination Library
MAGIC400
2
3
4
(3)
-11-
System i System
User ID
Psssword
iSeries ホスト名
ログオンアカウント名
パスワード
MSJIS400
QSECOFR
(QSECOFRのパスワード)
インストールの間、進行状況を示すメッセージが表示されインストール終了後、次のダイアログが表
示されます。
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
図3.5 正常終了時の結果メッセージ
注意:
z
何らかの要因でインストールに失敗した場合は、次のメッセージが表示されます。エラーの要
因は、ダイアログの「Messages」欄に表示されます。
z
再度インストールをやり直す場合は、System i 上のMAGIC400という名前のライブラリを削除
してからやり直してください。既に同名のライブラリが存在する場合は、インストールに失敗
します。
図3.6 異常終了時の結果メッセージ
(4)
ホストライブラリのインストールが完了すると、次のような構成がSystem i に作成されます。
„ 指定されたホストライブラリ名(デフォルトでMAGIC400)の名前のライブラリが作成されます。
„ MAGICという名前の新しいサブシステム記述が、ホストライブラリに作られます。
„ MAGICサブシステムが起動され、自動的にEASYCOMジョブ(デーモン)を開始するよう設定されま
す。
„ システム・スタートアップで、自動的にMAGICサブシステムを開始するよう設定されます。
参考: 構成については、「4.2 ホストライブラリインストール環境について」も参照してください。
(5)
CFGTCPMGCコマンドにて、Magic for System iの動作環境を変更することができます。
z
デフォルトの動作をできる限り、変更しないことを推奨します。ただし、インストール先のラ
イブラリをMAGIC400(デフォルト値)以外にした場合は、CFGTCPMGCを実行しなければいけま
せん。(旧バージョンと共存する場合は除く)
z
CFGTCPMGCコマンドの操作方法については、「4.2 ホストライブラリインストール環境について
」を参照してください。
SQLパッチの適用
SQLゲートウェイを利用する場合、System i のエミュレータから、次のコマンドを順に実行してく
ださい。
CHGCURLIB MAGIC400
CALL PGM(MGEASY53U) PARM(MAGIC400 V5R3)
注意:
z
-12-
ここではインストール先のライブラリをMAGIC400としていますが、サーバ環境に合わせて適宜
置き換えてください。
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
注意: Magic/400 V8、Magic Platform for iSeries V9/V9Plus と共存させる場合
Magic/400 V8、および Magic Platform for iSeries V9/V9Plus を導入しているSystem iの環境に、
V10のホストライブラリを導入する場合は、次のような点を考慮する必要があります。
z
z
z
ホストライブラリのインストール先の変更
MAGICサブシステムへの追加、及び自動起動の設定
クライアントの設定
ホストライブラリのインストール先の変更
V8、V9、V9Plus、V10のホストライブラリ(HOST DBA)のライブラリは、以下の例のように異なる名前
でセットアップする必要があります。
従って、ホストライブラリのインストール画面(前ページ図3.4)では、「System i Destination Library」
のMAGIC400を、MAGIC40010等に変更します。
表3.4 設定例
デフォルトライブラリ名の例
MAGIC400
MAGIC40094
MAGIC40010
Magic バージョン
Magic/400 V8
Magic iSeries V9Plus
Magic iSeries V10
MAGICサブシステムへの追加、及び自動起動の設定
デフォルトのMAGIC400以外のライブラリにインストールした場合、インストーラによるサーバコンフィ
グレーションが行われないため、手動で以下のようなコマンドを実行します。
また、旧バージョンのEASYCOMサーバと並行実行するために、V10のEASYCOMサーバのポート番号を変更す
る必要があります。(デフォルトのポート番号は6077)
以下の例では、ホストライブラリをMAGIC40010、起動するポート番号を6078としています。
1.
カレントライブラリを変更します。
CHGCURLIB MAGIC40010
2.
実行
EASYCOMサーバのコンフィグレーションを行います。
CFGEAC LIB(MAGIC40010) PTY('0') TCPTOUT(120) RESIGN(0) SIGNOF(0)
LOGLEV('0') LOGCLOCK('*NO') HBEAT('*YES') JOBLOG('*NO')
LOCKED('*NO') PGMTOUT(0) CCSID('*USRPRF') SRTSEQ('*LIBL'/'*NONE')
実行
3.
MAGICサブシステムのジョブを登録します。
ADDAJE SBSD(MAGIC400/MAGIC) JOB(MGDEAMON2) JOBD(MAGIC40010/MGDRUN)
実行
4.
登録したジョブの自動起動とコマンドを設定します。
CHGJOBD
JOBD(MAGIC40010/MGDRUN)
JOBQ(MAGIC40010/MGCLIENT)
RQSDTA('MAGIC40010/STREACD
LIB(MAGIC40010)
PORT(6078)
PJ(*ON)
RESTART(*NO)') INLLIBL(MAGIC40010)
実行
※コマンドのスペースがない場合、CALL QCMDによるプロンプトから入力して下さい。
-13-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
EASYCLEFによる V10のライセンス登録の作業は、すでにライセンス登録しているV8、又はV9/V9Plus
のホストライブラリで行います。つまり、既存ライセンス登録に継続して、V10のライセンスを登録
します。
続いて以下の手順に従って、ジョブ待ち行列項目の登録を行ってください。
5.
ジョブ待ち行列項目の確認:コマンドを実行します。
DSPSBSD SBSD(MAGIC400/MAGIC)
6.
実行
6「ジョブ待ち行列項目」を選択します。
サブシステム 記述の表示
システム :
サブシステム 記述 :
MAGIC
ライブラリー:
MAGIC400
状況 :
MSJIS400
活動
次の中から1つを選んでください。
1. 操作属性
2. プール定義
3. 自動開始ジョブ項目
4. ワークステーション名項目
5. ワークステーション・タイプ項目
6. ジョブ待ち行列項目
7. 経路指定項目
8. 通信項目
9. リモート・ロケーション名項目
10. 事前開始ジョブ項目
続く ...
選択項目またはコマンド
===> 6
F3= 終了
7.
F4=プロンプト
F9=コマンド の複写
F12= 取消し
SEQNBRの最後の番号を探します。下図では、30が最後の数字です。
ジョブ待ち行列項目の表示
システム :
サブシステム記述 :
-14-
SEQ
ジョブ
NBR
待ち行列
MAGIC
状況 :
最大
MSJIS400
活動
ライブラリー
活動
------ 優先順位による最大数 -----1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
MGCLIENT
MAGIC400
*NOMAX
*
*
*
*
*
*
*
*
*
20
MGSERVER
MAGICRUN82
*NOMAX
*
*
*
*
*
*
*
*
*
30
MGBROKER
MAGICRUN82
5
*
*
*
*
*
*
*
*
*
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
終わり
続行するためには,実行キーを押してください。
F3= 終了
F12= 取消し
すでに区域の最下部が表示されている。
8.
ジョブ待ち行列項目を追加します。
ADDJOBQE SBSD(MAGIC400/MAGIC) JOBQ(MAGIC40010/MGCLIENT) MAXACT(*NOMAX)
SEQNBR(40)
実行
ここで、
• MAGIC40010:V10 ホストライブラリ
• 40:SEQNBR 重複していなければ何でも構いません。通常、最後の番号+10を指定します。
9.
ジョブ待ち行列項目を再確認します。
DSPSBSD SBSD(MAGIC400/MAGIC
実行
ジョブ待ち行列項目の表示
システム :
サブシステム記述 :
SEQ
ジョブ
NBR
待ち行列
MAGIC
状況 :
最大
MSJIS400
活動
ライブラリー
活動
------ 優先順位による最大数 -----1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
MGCLIENT
MAGIC400
*NOMAX
*
*
*
*
*
*
*
*
*
20
MGSERVER
MAGICRUN82
*NOMAX
*
*
*
*
*
*
*
*
*
30
MGBROKER
MAGICRUN82
5
*
*
*
*
*
*
*
*
*
40
MGCLIENT
MAGIC40010
*NOMAX
*
*
*
*
*
*
*
*
*
終わり
続行するためには,実行キーを押してください。
10. MAGICサブシステムが既に起動されている場合には、再起動します。
ENDSBS SBS(MAGIC) OPTION(*IMMED)
STRSBS SBSD(MAGIC400/MAGIC)
実行
実行
クライアントの設定
ホストライブラリとサーバのポート番号の変更にあわせて、クライアントの設定を変更します。
1. 設定/DBMSでDBMSテーブルを開き、「パラメータ」欄に以下の形式でホストライブラリのライブラリ名
を指定してください。
MAGICDBA=MAGIC40010
-15-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
図3.7 DBMSパラ
メータの設定
2. 設定/データベースでデータベーステーブルを開き、System iのデータベース特性を開き、データベー
スサーバに、サーバ名:ポート番号 の形式で記述します。(例.IS400:6078)
図3.8 データ
ベースサーバ
の設定
-16-
Magic eDeveloper V10 for System i
インストールガイド
3.5
Magic for System i のライセンス登録
ホストライブラリのインストールが終わったら、Magic for System iのライセンス登録を行います。
Magic for System iのライセンス登録手続きは、Web でのユーザ登録、又はメールでのユーザ登録で行います。
折り返し、ユーザ登録コード(Activation key)を通知いたします。
Web でのユーザ登録
Web でユーザ登録情報を記入します。後程、ライセンス情報をメールで返信いたします。詳細は、以下のURL
にアクセスしてください。
http://www.magicsoftware.co.jp/user/reg/v10userreg.html
メールでのユーザ登録
ユーザ登録情報を電子メール([email protected])で送っていただきます。後程、ライセ
ンス情報をメールで返信いたします。
詳細は、CD-ROM の V10Registration.txt を参照してください。
ライセンス登録時の注意事項
„ ユーザ登録コードを登録する場合には、System iにOS/400エミュレータでログオンして行います。
このときのログオンアカウントには、ホストライブラリに対する "CHANGE"権限を持つ必要がありま
す。
„ ホストライブラリのオブジェクトが他のジョブ/ユーザによってロックされていると、正常に処理で
きません。WRKOBJLCKコマンドにてホストライブラリがロックされていないことを確認してくださ
い。
„ Magic Studioでは開発用ライセンス、Magic Clientでは実行ライセンスのライセンス登録が必要で
す。 Magic 製品とEASYCOM ライセンス(図4-2 の「ACTIVATION KEY」)、及びMAGIC.INIファイル中
のライセンス名(LicenseName)の関連は以下の通りです。
Magic 製品
Magic Studio
Magic Client
Magic Enterprise Server
(Windows 版)
EASYCOM ライセンス
D$MAGICE9
MAGICE9
MAGICE9
MAGIC.INI のLicenseName
MGCSTKX
MGCSRTX
MGENTX1
„ LICENSEに「$」文字を入力する際、OS/400エミュレータのコードページ(CCSID) が930の場合は、キー
ボードの「\」を使用してください。 (例)D$MAGICE9 → D\MAGICE9
„ EASYCOMは、英小文字を使用しています。従って、ログ情報、エラー情報等をエミュレータで表示する
と、一部の文字が化けて表示されることがあります。その場合は、エミュレータの画面を切り替えて
確認してください。
参考: 表示の切り替えは、エミュレータのデフォルトの設定で、 CTRL
+
F3 で行えます。
ユーザ登録コードの登録は、以下の手順で行います。
(1)
(2)
ホストライブラリに対する CHANGE 権限を持つユーザ(QSECOFRなど)でログオンします。
ホストライブラリをカレントライブラリとします。
CHGCURLIB
(3)
-17-
実行
ジョブのCCSID を *HEX に変更します。
CHGJOB
(4)
MAGIC400
CCSID(*HEX)
実行
EASYCLEF と入力し、 F4 キーを押します。
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EASYCLEF
(5)
F4
EASYCOM ACTIVATION KEY 入力画面が表示されるので、取得した「LICENSE PAK」の内容を各フィー
ルドに入力し 実行
キーを押下します。
参考: 送付された「LICENSE PAK」と、System i のEASYCLEF実行時の画面項目は以下のように対応
しています。
表3.5 LICENSE PAK対応表
LICENSE PAK
1
2
3
4
5
6
7
8
9
REGISTRATION NAME
ACTIVATION KEY
NO.OFSIMULTANEOUS SESSIONS
NO.OF SIMULTANEOUS STATION
LICENSE
VERSION
OPTION
EXPIRATION DATE
MODEL
EASYCLEF画面
COMPANY NAME
ACTIVATION KEY
NUMBER OF CONNECTIONS
NUMBER OF CONNECTED STATIONS
LICENSE
EASYCOM'S VERSION
EASYCOM'S OPTIONS
EXPIRATION DATE
AUTHORISED AS/400 MODEL
図3.9 EASYCLEF
ライセンス登録が成功した場合、下記メッセージが表示されます。
ACTIVATION KEY IS CORRECT. EASYCOM IS OPERATIONAL.
失敗時には、次のようなメッセージが出ます。nnnn というのは、エラーコードです。
INVALID ACTIVATION KEY (nnnn). EASYCOM IS NOT OPERATIONAL.
エラー時は、ジョブログのメッセージをチェックしてください。
参考: ジョブログを参照するには、DSPJOBLOG を使います。
DSPJOBLOG
実行
以上で、Magic for System i のインストールおよびユーザ登録は完了です。
-18-
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ライセンス登録に関するFAQ
Q:ホストライブラリの名前がMAGIC400以外の場合、どうすればよいですか?
A: EASYCLEFコマンドの前に、CHGCURLIB(ライブラリ名)でインストールしたライブラリに変更
して下さい。
Q:新しいゲートウェイを入手して同じマシンの別のライブラリにインストールしてテストした
いのですが、その場合ライセンス登録は再度必要ですか?
A:必要ありません。ライセンス登録は1つのライブラリでのみ行います。そのファイルは、
QGPL/EASYCOMです。
Q:もし、有効なライセンスを持つホストライブラリを削除した場合、どうしたらよいですか?
A:QGPL/EASYCOMというファイルを削除するか、現在保持している全てのライセンスを別のライ
ブラリで再登録しなければなりません。
Q:登録されたライセンスとほかのユーザ情報をどうやって見ることができますか?
A:まず最初に、RUNQRY *N QGPL/EASYCOM コマンドを実行して、SVALUEの値を見ることによって、どのラ
イブラリにライセンス登録があるのかを知ることができます。
次にRUNQRY *N <ホストライブラリ>/AURA コマンドによってライセンス情報を見ることができます。
-19-
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第4章
補足
Magic for System iの導入時における補足・注意事項について記載します。
4.1 ライセンス管理について
Magic System i製品では、
z
ライセンスされたスレッド数
z
MAGIC.INI中の [DBMS] セクションのDBMS特性→最大接続数 (MGCLIENTジョブの最大接続数)
z
MAGIC.INI中のMaxConcurrentRequests パラメータの設定
が関連をもっており、設定を誤ると、必要以上のライセンス消費や接続時のエラーなどが発生することがあ
りますので、正しく設定することが必要です。
ここではMAGIC.INIでのライセンス管理の設定について説明します。
(1)
クライアントPC上で動作する、Magic Studio (開発版)、および Magic Client (実行版) が Magic for System
i を通して OS/400 上のファイルを参照する場合には、以下のように設定してください。
表7.1 ライセンス数と関連する MAGIC.INI パラメータ (Windows版)
設定
MAGIC.INI パラメータ
Magic Studioおよび Magic Client の場合は常に1となり、設定は
MaxConcurrentRequests
無視されます。
[DBMS/DBMS 特性/最大接続数]
(2)
同時接続時の最大数を設定します。
クライアントPC (Windows) 上で動作する Magic Enterprise Server/Magic RichClient Server が Magic for
System i を通して OS/400 上のファイルを参照する場合には、以下のように設定してください。
表7.2 ライセンス数と関連する MAGIC.INI パラメータ (Windowsサーバ版)
設定
MAGIC.INI パラメータ
1インスタンスだけで運用される場合には、購入されたMagic
Enterprise Server/Magic RichClient Server のライセンススレッ
ド数を設定します。
MaxConcurrentRequests
複数インスタンスに分割する場合は、各インスタンスに分割する
ことになりますが、全インスタンスの合計スレッド数が購入ライセン
ススレッド数を超えないようにします。
実行時に最大接続数を超える場合には、適切な値を設定して下
[DBMS/DBMS 特性/最大接続数]
さい。
例:
購入ライセンスが以下の通りであったとします。
z
Magic Enterprise Server ・・・ 10スレッド
z
Magic for System i ・・・ 10 ユーザ
このとき、2インスタンスで運用する場合には、次のように設定します。
z
MaxConcurrentRequests = 5 (2インスタンス×5スレッド=10スレッド)
z
DBMS/DBMS特性/最大接続数 = 5
-20-
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4.2 ホストライブラリインストール環境について
„
OS/400システム値: iSeries 上で Magic 製品が正しく動作するために、下記OS/400システム値を確認してください
表7.4 iSeriesサーバ製品に関連するOS/400システム値
確認項目
確認内容
QAUTOCFG(自動構成装置)
オン’1’にする。
QAUTOVRT(仮想装置の自動構成装置の数)
接続最大数を設定(例 9999)
QALWOBJRST(オブジェクト復元可能オプション)
*ALLにする。
„
ホストライブラリのインストール先ライブラリを MAGIC400(デフォルト値)とした場合は自動的に CFGTCPMGC の処理が行
われますが、MAGIC400 以外のライブラリにホストライブラリをインストールした場合は、OS400 エミュレータ画面より、
CFGTCPMGC を実行する必要があります。 ホストライブラリを正しくインストールできた場合は、以下のように MAGIC サ
ブシステム、EASYCOMD ジョブが起動されます。ジョブの稼動確認は WRKACTJOB で行います。
OPT
„
サブシステム/ジョブ
MAGIC
EASYCOMD
ユーザー
QSYS
QSYSOPR
タイプ
SBS
BCH
CPU %
.0
.0
機能
PGM-EASYCOMD
状況
DEQW
TIMW
MAGIC サブシステムが起動されていない場合、以下のコマンドを実行してください。
STRSBS SBSD(MAGIC400/MAGIC)
„
EASCYCOMD ジョブが起動しない場合は、以下のコマンドを実行してください。
CHGCURLIB MAGIC400
STREACD LIB(MAGIC400)
注意:
・EASYCOMDジョブの起動を画面から「STREACD MAGIC400」 コマンド(前述参照)で行なった場合は、現在
サインオンしているジョブのコード化文字セットID(CCISD)が反映されますので注意してください。
「4.5.2 MGCLIENT ジョブのCCSID」も参照してください。
„
CFGTCPMGC を実行する場合は、以下のように行います。
① CHGCURLIB MAGIC400
② MAGICのTCPを設定するために、CFGTCPMGCをタイプして、 F4 を押下してください。
Configure TCP/IP For Magic (CFGTCPMGC)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
Subsystem name .................
MAGIC
*HOSTLIB
Name
Name, *HOSTLIB
Job queue name ................. MGCLIENT
*HOSTLIB
Name
Name, *HOSTLIB
Class name ..................... MGCLIENT
*HOSTLIB
Name
Name, *HOSTLIB
Auto start the subsystem ..........
*YES
Logical value, *YES, *NO
Host library .................... MAGIC400
Character value
Number
-21-
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③ 必要に応じてフィールドに入力して、
実行 キーを押下します。
システムは、新しい設定値で構成されます。Auto start the subsystem(*YES)のデフォルトが許可されてい
れば、次にシステムがIPLを実行するとき、MAGICサブシステムとデーモンが自動的に開始されます。
-22-
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4.3 ホストライブラリの自動起動について
„
Magic環境の自動起動の流れ
ホストライブラリのが正常にインストールされると、OS/400のMAGICサブシステムが以下のような順序で自
動起動されるように設定されます。
①
②
③
④
System i電源投入
System i IPL
QSYSWRKサブシステムの起動
MAGICサブシステムの起動
MAGICサブシステムより、MGAUTO(自動開始ジョブ項目)が実行され、MAGICサブシステムが起動されま
す。
⑤ EASYCOMDジョブの起動
MAGICサブシステムより、MGDEAMON(自動開始ジョブ項目)が実行され、EASYCOMD ジョブが自動されま
す。
„
Magic環境が自動起動されない場合の確認事項
OS/400の環境によっては起動タイミング等の問題で MAGICサブシステムの自動起動が正しく行われない場
合がありますが、その場合は 以下の項目を確認してください。
①
サブシステム記述(QSYS/QSYSWRK)の自動開始ジョブ項目にMGAUTOが登録されていること。
②
ジョブ記述(MAGIC400/MGAUTO)の要求データに STRSBS SBSD (MAGIC400/MAGIC) が登録されていること。
ここで指定するホストライブラリのライブラリ名(MAGIC400)には、V8と共存している環境の場合はV8の
ホストライブラリのライブラリ名を指定し、V8と共存していない場合にはV9のホストライブラリのライ
ブラリ名を指定します。
③
ジョブ記述(MAGIC400/MGDRUN)の要求データにMAGIC400/STREACD
と。
LIB(MAGIC400)が登録されているこ
上記の設定がされているにもかかわらず、OS/400のIPL時にEASYCOMDジョブが自動起動されない場合は、
TCP/IP環境より先にEASYCOMDジョブが起動されている可能性があります。
その場合は、以下のいずれかの方法で対応しください。
方法1: QSTRUP(CL)プログラムで、ジョブの遅延を行い、EASYCOMDジョブを起動する方法。
QGPL/QCLSRCにあるQSTRUP(CL)プログラムで、STRTCPコマンドより後に、 MAGIC400/STREACD LIB(MAGIC400)
を実行するように修正し、コンパイルしてください。
必要に応じてジョブの遅延(DLYJOB)で調整を行い、OS/400のTCP/IP環境より先にEASYCOMDジョブが起動され
ないようにしてください。
QSTRUP(CL)の例
0001.00 DLYJOB DLY(60) /* 60ビョウノジカンマチ */
0002.00 ADDLIBLE LIB(MAGIC400)
0003.00 MONMSG MSGID(CPF0000)
0004.00 STREACD LIB(MAGIC400) /* MAGIC SUBSYSTEM キドウ */
0005.00 MONMSG MSGID(CPF0000)
方法2: QSTRUP(CL)プログラムから、ジョブの遅延を行い、MAGICサブシステムを起動する方法。
①QSYSWRKサブシステムの自動開始ジョブのMGAUTOを削除します。
-23-
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RMVAJE SBSD(QSYSWRK) JOB(MGAUTO)
②QSTRUP(CL)を修正します。
QSTRUP(CL)の例
0001.00 DLYJOB DLY(60) /* 60ビョウノジカンマチ */
0002.00 STRSBS SBSD(MAGIC400/MAGIC)
0003.00 MONMSG MSGID(CPF0000)
-24-
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4.4
CCSID について
System iは、1つのシステムで多言語をサポートしているため、日本語環境のシステム構築を行うには、CCSID
を考慮して設定する必要があります。これらは、データベースだけでなく、関連するジョブに対しても設定
されます。
CCSIDとは、簡単に言うと、IBMの文字セットの識別です。コンピューターの文字は、1バイト~数バイトの
ビット構成で表現されますが、そのビット構成に対して、どういう記号文字を表示させるかを決定させるの
が、文字セットです。
CCSIDは、日本語環境では大きく2つの種類があり、ユーザが正しく設定しないと、文字化けや誤動作が発生
することがありますし、アプリケーションの拡張や統合の際に予期せぬ変更が必要になることがありますの
で、あらかじめ正しく理解しておく必要があります。
Magic for System iでは、次の項目に対するCCSIDの確認、および設定が必要です。
表7.8 CCSIDの設定
設定場所
-25-
説明
既定の値
QCCSID
システム全体の省略時CCSID。ジョ
ブのデフォルト
System i出荷時のデフォルト値は、
65535(*HEX)
EASYCOMDジョブ
MGCLIENTジョブを起動するデーモ
ンジョブです。
通常は、QCCSIDの値となります。
MGCLIENTジョブ
データアクセスを行うときの
CCSID。データベースファイルの
CCSIDと同じにする必要がありま
す。ファイルの新規作成時のCCSID
になります。
初期起動時は、Magic.ini-[設定
/DBMS]のDBCSパラメータの設定
になります。起動するユーザの
ユーザプロファイルと異なる場合
は、警告メッセージが表示されま
す。
データベースファイル
フ ァ イルに格納されたデータの
CCSID
作成時はMGCLIENTにより決定され
ます。
ユーザプロファイル
サインオンユーザが起動したジョ
ブのCCSIDを決定することができ
ます。
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日本語環境に関係するCCSIDには、次のような種類があります。
表7.9 CCSIDの値
種類
CCSID
65535
説明
OS/400導入時のQCCSIDに設定されている値。無変換を表す特殊な
CCSIDを意味します。
データベースファイルを生成した場合は、5026となります。
5026(930)
EBCDIC
SBCSにコードページ290を使用したCCSIDです。
コードページ290は、一般の英語圏の半角英小文字部分に半角カナ
を割り当てたもので拡張前のものは英小文字自体存在していませ
ん。
拡張後(拡張290)に英小文字が表示できるようになりましたが、
その他のCCSIDの英小文字とは別の位置に英小文字が詰め込まれた
ため、互換性はありません。
5035(939)
SBCSコードページ1027を使用したCCSIDです。
5026に対してその他のCCSIDと英小文字の互換性を取りつつ、半角
カナを追加したCCSIDです。
全角文字については5026と同様で、丸付き数字等のいわゆるNEC選
定漢字は利用できません
942
シフトJIS
943
1208
UTF-8
日本語オープン環境用混合 PC データ
PASE上で動作するアプリケーションサーバが一時的に使用する場
合があります。
表7.10 【CCSID=5026】SBCSコードページ290
-26-
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表7.11【CCSID=5035】 SBCSコードページ1027
4.4.1
QCCSID
通常、OS/400導入時の省略時CCSID(QCCSID)は、65535 (*HEX)にて出荷されています。CCSID=65535は、無
変換を表す特殊なCCSIDを意味します。
QCCSIDは、DSPJOB によって確認することができます。
図7.11 CCSID
日本語環境では一次言語が日本語なので、出荷時のQCCSIDでは、起動したJOBの 省略時のCCSIDは「5026」(日
本語半角カナ優先) になります。
-27-
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従って、データベースファイルを生成した場合のデータベースのCCSIDは、5026となります。
「5026」では、半角英小文字の使用が制限されることにより、データベースファイルだけでなく、ジョブの
動作に思わぬ問題が起こることがあるため、5035に変更することを推奨いたします。(IBM推奨値)
ただし、現在稼動中のシステムのQCCSIDを変更するとDBなどに影響がでることがあります。既存データに半
角カタカナを使用している場合、CCSID 5035ファイルへ変換させるなどの作業が必要になりますのでご注意
ください。
4.4.2
MGCLIENT ジョブ の CCSID
MGCLIENTジョブのCCSIDは起動時のMAGIC.INIに設定されたコードページが優先されて設定されます。(下図
参照)
OS/400
MAGICサブシステム
Client(PC)
DDSSRC
MGCLIENTジョブ
CCSID:5026
Magic Client
CCSID:5026
DB2/400
MAGIC.INI の CCSID が 反
映されます。
CCSID:5026
Magic.ini
EASYCOMD
DBMS=IBM-943:IBM-5026
AS400ACSCodePage = 5026
CCSID:5026
図7.12 MGCLIENTジョブのCCSID概要
MAGIC.INIのDBMSパラメータで指定するホストのコードページの種類は次の通りです。
テーブル名
EBCDICコード
ページ
半角文字
NEC特殊文字
IBM-5026
5026
英数カナ
CCSID1399に対応
IBM-5035
5035
英数小文字拡張
CCSID1399に対応
IBM-930(*1)
930
英数カナ
未対応
IBM-939(*1)
939
英数小文字拡張
未対応
IBM-990(*1)
930
英数カナ
外字領域に割当
IBM-999(*1)
939
英数小文字拡張
外字領域に割当
*1 V10より前のバージョンとの互換モードのため、将来サポートされない可能性があります。
ユーザプロファイルに設定されたCCSIDと異なる場合は警告メッセージが表示されます。
DDSSRCファイル、DB2/400ファイルのCCSIDは、作成時のMGCLIENTジョブのCCSIDが反映されます。
-28-
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これは、DB2/400のCCSIDと読み込むジョブのCCSIDが一致している場合は特に問題はありませんが、異なる
場合、読み込んだデータが文字化けしたり、範囲処理で正しく処理できない原因となります。
-29-
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Copyright 2008 Magic Software Enterprises Ltd.and Magic Software Japan K.K. All rights reserved.
第2版
2008年7月18日
発行 〒151-0053 東京都渋谷区代々木三丁目二十五番地三号
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-30-
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