Comments
Description
Transcript
二国間交流事業 セミナー報告書
(様式5) 二国間交流事業 セミナー報告書 平成 独立行政法人日本学術振興会理事長 25 年 1 月 29 日 殿 セ ミ ナ ー 代 表 者 所 属 ・ 部 局 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 (ふりがな) 職・氏 名 1. 事 業 名 間 4. 開 催 地 あつし 相手国名( ケニア )とのセミナー(振興会対応機関: 2. セミナー名 3. 期 はぎわら 教授 萩原 篤志 (都市名と会場名) 5. 参加者数 NCST ) ケニアの水圏環境と生物生産:長崎大学との共同研究組織の編成 平成 24 年 12 月 3 日 ~ 平成 24年 キスム市 12月 5 日( 3 日間) キスムホテル 日本側 10 名(うち、滞在費等本会負担 5 相手国側 41 名(うち、滞在費等本会負担 0 名) (代表者を含む) その他の国 参加者 0 計 51 名) 名 名 - 1 - 6.セミナー参加者 (1) 日本側参加者(代表者は除く。また、振興会により経費を負担された参加者には*印を付すこと。) 所属・部局・職名 氏 名 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 研究科長、教授 修 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 副研究科長、教授 *武田重信 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 教授 寿 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 准教授 *松下吉樹 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 准教授 井上徹志 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 准教授 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 准教授 中田英昭 *荒川 市川 *梅澤 有 Betty K L Muriithi 長崎大学アフリカ海外教育研究拠点 白石壮一郎 日本学術振興会ナイロビ研究連絡センター センター長 - 2 - (2) 相手国側セミナー代表者 所属・職名・氏名 ケニア国立水産研究所 副所長 Enock Wakwabi (3) 相手国参加者(代表者は除く。また、振興会により経費を負担された参加者には*印を付すこと。) 氏 名 所属・職名 Peninah Aloo-Obudho 国立ケニア海洋水産研究所・理事長、モイ大学水産学部・教授 Johnson Kazungu 国立ケニア海洋水産研究所・所長 Jared Bosire 国立ケニア海洋水産研究所・海洋漁業部長 William Ojwang 国立ケニア海洋水産研究所・内水面部長 Harrison Charo 国立ケニア海洋水産研究所・養殖部長 Patrick Gwada 国立ケニア海洋水産研究所・モンバサ本部長 James Kairo 国立ケニア海洋水産研究所・ガジ支所長 Kenneth Werimo 国立ケニア海洋水産研究所・キスム支所長 Edward Kimari 国立ケニア海洋水産研究所・海洋漁業部漁業科長 Bernerd Fulanda 国立ケニア海洋水産研究所・海洋漁業部研究員 Robinson Mugo 国立ケニア海洋水産研究所・海洋漁業部研究員 Ernest Ondiek Yongo 国立ケニア海洋水産研究所・海洋漁業部研究員 Casianes Olilo 国立ケニア海洋水産研究所・海洋漁業部研究員 Simon Agembe 国立ケニア海洋水産研究所・海洋漁業部研究員 Betty Nyonje 国立ケニア海洋水産研究所・養殖部種苗生産科長 Miriam Wainaina 国立ケニア海洋水産研究所・養殖部研究員 Jonathan Munguti 国立ケニア海洋水産研究所・養殖部研究員 James Mwaluma 国立ケニア海洋水産研究所・養殖部研究員 Paul Sawe Orina 国立ケニア海洋水産研究所・養殖部研究員 Mary Opiyo 国立ケニア海洋水産研究所・養殖部研究員 Tsuma Jembe 国立ケニア海洋水産研究所・上席研究員 Oduor Peter Odote 国立ケニア海洋水産研究所・資源利用科長 Joseph Kamau 国立ケニア海洋水産研究所・海洋環境部研究員 Jelvas Mwaura 国立ケニア海洋水産研究所・海洋環境部研究員 Lillian Daudi 国立ケニア海洋水産研究所・海洋環境部研究員 Collins Ongore 国立ケニア海洋水産研究所・海洋環境部研究員 Charles Magori 国立ケニア海洋水産研究所・研究員 Reuben Omondi 国立ケニア海洋水産研究所・カンビ・ヤ・サマキ事務所職員 Monica Owili 国立ケニア海洋水産研究所・キスム支所研究員 - 3 - Esther Goga 国立ケニア海洋水産研究所・事務職員 Jacob Ojuok 国立ケニア海洋水産研究所・キスム支所事務職員 Morris Munene 国立ケニア海洋水産研究所・広報部長 Wellington Otiego Restech センター所長、マセノ大学名誉教授 Dickson Owiti マセノ大学動物学科教授 Job Isaac Jondiko マセノ大学化学科教授 Michael Obadha ケニア漁業開発省職員 Jacob Owiti Nation Media Group ジャーナリスト Moses Odhiambo Nation Media Group ジャーナリスト James Kevi The Standard Group ジャーナリスト Rushdie Oudia The Standard Group ジャーナリスト (4) 日本または相手国以外の国の参加者 氏 名 所属・職名(国名) 該当なし - 4 - 7.セミナー概要(セミナーの目的・実施状況・成果等を簡潔に記載してください。 ) 【目的】本セミナーの最終目標は、長崎大学アフリカ拠点の活動の基軸である、ケニアをはじめとする アフリカの人々の健康増進と保持に対して、重要な役割を果たす高機能食品である水産物の安全かつ安 定的な供給を実現するために、ケニアにおける新興産業である水産業を持続可能なものとして確立しよ うとする点にある。アフリカでは、EU 諸国と同様、魚介類を重要な機能性食物、すなわちタンパク質、 アミノ酸、DHA などの高度不飽和脂肪酸、ビタミン E などの脂溶性ビタミンおよびミネラルを含有する 良質な食物として認識するようになり、国民の Quality of Life を高めるための重要な食物として位置 づけるようになった。これまでに、長崎大学と国立ケニア海洋・水産研究所(KMFRI) の間でジョイン トシンポジウムを開催し、双方の国の水産・海洋研究の概要についての理解を進めてきた。本セミナー では、長崎大学の水産・海洋関連の研究者の力を結集し、ケニア現地において、KMFRI の研究者と水産・ 海洋に関わる諸問題を掘り下げて、具体的な問題解決に対してどのような共同研究および人材育成とそ れらの実施体制を構築するか具体的な計画を取りまとめることを目的とする。 【実施状況】日本学術振興会二国間交流事業(セミナー)と長崎大学国際連携研究戦略本部の経費によ り、準備したプログラムに従って 2012 年 12 月 3 日~5 日にビクトリア湖沿岸のキスム市で 3 日間にわた るセミナーを開催した。このセミナーは当初 KMFRI 本部のあるモンバサ市で 9 月に開催する予定であっ たが、現地の治安悪化にともない、開催時期と場所の変更を行った。参加者数は日本側から 10 名、ケ ニア側から 41 名であった。KMFRI には 96 名の研究者が所属しているが、そのうち 20 名が現在国外で博 士学位取得のために留学している。本セミナーには全研究員のおよそ半数が出席した。 長崎大学と KMFRI の講演者は、① 水圏環境のモニタリングと修復(講演数:日本側 3 題、ケニア側 4 題) 、② 魚介類養殖(講演数:日本側 2 題、ケニア側 6 題) 、③ 漁業と水産物の加工・流通と安全性確 保(講演数:日本側 2 題、ケニア側 6 題)について、研究動向を各 20 分紹介し、質疑を行った(1,2 日目) 。さらに、今後の具体的な共同研究計画について検討すると共に(3 日目に①~③の3グループに 分かれて討議、モデルプロジェクトの立案)、アフリカの水産学と水産業の振興に貢献できる人材育成 の具体的方策について討議を行った(3 日目) 。 【成果】日本側から提示した研究例の中で、ケニア側にとって特に緊急性を必要とする研究トピック(① 環境-ホテイアオイの異常繁殖、気候変動、環境保全)、②漁業、加工・流通- 漁具開発、魚類行動、 リモートセンシング、沿岸漁業振興、モデリング、漁獲魚の鮮度維持、加工技術、混獲魚の利用、漁業 社会経済) 、③養殖- 種苗生産システム、魚類栄養、餌料生物培養、魚病)については、3 日目に開催 されたグループ討議の中で、さらに詳細に検討し、今後の共同研究の担当責任者を両国 1 名ずつ配置し た。また、具体的共同研究テーマとして、ビクトリア湖の環境修復とナイルパーチ資源の生産回復を目 指す、環境学、漁業学、養殖学、利用加工学の分野を連携させた集学的研究プロジェクト(Concept of Japan-Kenya joint research in Lake Victoria)を日本側が立案してプレゼンし、意見交換を行った。 - 5 - セミナー参加者の集合写真(2012 年 12 月 3 日、キスムホテル) 前列着席者、左から、Enock Wakwabi KMFRI 副所長、Peninah Aloo-Obudoh KMFRI 理事長、白石壮一郎 JSPS ナイロビ研究連絡センター長、中田英昭 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科長 セミナー会場(2012 年 12 月 3 日、講演者は梅澤 有 准教授) - 6 -