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“いつでも、だれでも、どこでも” グラウンド・ゴルフを楽しもう!
Enchanté Lecture ■ 標準コース(例) 城の上さんはプレー歴 20 年。 「負けたくない気持ち があるから楽しい!」 GROUND GOLF 年齢フリー、身体障がい者と健常者のハンディなし ! 50m スタート “いつでも、だれでも、どこでも”グラウンド・ゴルフを楽しもう! スタート 4 25m 15m 8 てハンディがないところが楽しい」と語 25m スタート るお二人。ただ長年やっているから勝 7 つとは限らず、初心者がいきなり好スコ アで優勝してしまうこともあるだけに、 スタート 2 50m 「負けたくない!」気持ちでいつも上位 グラウンド・ゴルフの愛好者は、全国に約 300 万人。1982 年に、生涯ス ポーツ推進事業の一環として創案され、今では子どもからお年寄りまで幅 広い層に広がりました。場所を選ばず、準備もルールも簡単。だれもが楽 しめるスポーツです。 8 月 5 日午前 9 時 30 分、南毛利ス ポーツセンター(神奈川県厚木市)の グラウンド で、1 組 6 人に分かれてプ レーがスタート。参加者は総勢 110 人、 コースは 8 ホールです(30 m▶ 50m ▶ 30m ▶ 50m ▶ 25m ▶ 15m ▶ 25m ▶ 15m〈右ページ参照〉)。 6 人のプレーヤーが順番に、スタート 1組6人で8ホールを 30 分強で回る ショット』と声を掛け合い、ホールイン います」 (同協会・安藤典子副会長) レーできるのがグラウンド・ゴルフの特 ワンのときはハイタッチして『おめでと 制限時間なし、制限人数なし、性別・ 長です。車いすや杖の跡がコースに残っ う』 。それが魅力です」 (神奈川県グラ 年齢・身体能力を問わず、すべての人 てしまったり、ボールをマークしなけれ ウンド・ゴルフ協会・小島利明会長) が対等にプレーできるスポーツ、グラウ ばならなかったら、周りのみんながカ 「自分でスコアをつけますが、最初は数 ンド・ゴルフ。その楽しさを、まずは体 回った合計打数(スコア)を数えます。 「 “競技”というより“ゲーム”です。参加 すうちに計算できるようになるんです。 者が和気あいあいと交流して、 『ナイス 散歩よりいいと始めるお年寄りの方も (「ホールイン」はグラウンド・ゴルフ用 バーしてくれます。 字を書くのも大変だった方が、繰り返 験してみてください。 【問い合わせ先】 語で「トマリ」といいます) 47 都道府県に協会事務局があります。 1 コースの所要時間は約 30 分。タイ ■公益社団法人 日本グラウンド・ゴルフ協会 ミングを見計らって「休憩」のアナウン 東京都渋谷区神南 1-1-1 岸記念体育会館 5F TEL:03-3481-2477 FAX:03-3481-2478 http://www.groundgolf.or.jp マットの上にボールを乗せ、ホール スが流れ、給水する人、談笑する人な ポストをめがけてクラブで第 1 打を ど、10 分ほどからだを休め、再び次の 打ち、ホールポストの輪の中にボー プレーに挑みます。 ルが静止する(ホールイン)まで打 車いすでも、杖をついていても、プ (左)82 歳の石井さん、 (右)83 プレー歴 3 年。 歳の高野さん、プレー歴 10 年以上 (取材協力:神奈川県グラウンド・ゴルフ協会、厚木市グラウンド・ゴルフ協会) スコアの少なさを競う 専用のクラブ、ボール、スタートマット、 ホールポストを使用。スタートマット のティーに置いたボールを打ちホール ポスト(直径 36 ㎝の輪)に入れて静 止するまでの打数を数える。 を目指しています。 「車いすでも大丈夫。周りのみんながカバーしてくれるから」と語る明比さんはプレー歴 20 年 3 15m スタート スタート 30m 30m 6 1 スタ ー ト スタート 5 みんなが仲良く“交流ゲーム” 順に従って打ち、最初のホールが終 了したら次のホールへ移り、またス 車いすで参加した城の上さんと明比 タートマットの上にボールを乗せて さんは、1994 年から始めたというベテ プレーを始めます。全8ホールを ランプレーヤー。 「車いすだからといっ ホールインは“1打の勘”の見せどころ。ベテランを抑 え新人が“トマリ”することも 厚木市グラウンド・ゴルフ協会では、1コースが終わ ると、それぞれがスコアボードに合計打数を記入する 神奈川県グラウンド・ゴルフ協会の小島利明会長と 安藤典子副会長 Enchanté Lecture 気軽に体験してみよう! みんなで観戦に出かけよう! いまや車いすでできるスポーツは、日常のレクリエーションから世界大会に挑戦するレベルまで、多岐にわたっています。 2020 年の東京パラリンピックの開催に向けて、プレーヤーはもちろん、応援にも熱が入りますね! *プレー希望や観戦などの詳細については、各スポーツ団体の本部事務局へお問い合わせください。 車いすバスケットボール ボッチャ タイヤが八の字で、転倒防止用の後輪が付いた競技専用の車いすを使用します。 上半身で車いすを動かしながらボールを操り、車いすの片輪を浮かすなどの華麗な プレーに観戦ファンも多い競技です。重度から軽度の障がい者、また健常者も参 加できます。各地で小学生向けの体験講習会が開かれるなど、人気を広げています。 最初に「ジャック」と呼ばれる白いボール(目標球)を投げ、あとから赤・青の それぞれのカラーボール 6 球づつを交互に投げ、いかに「ジャック」に近づける かを競う競技です。手で投げることができない選手は足でボールをキックするこ ともできます。子どもからお年寄りまで幅広い層に人気です。 問い合わせ 一般社団法人 日本車椅子バスケットボール連盟 東京都文京区関口 1-16-1 東海文京マンション 701 Tel: 03-3267-5002 http://www.jwbf.gr.jp/ 問い合わせ 日本ボッチャ協会 FAX: 072-950-2130 http://japan-boccia.net/index.html 車いすツインバスケットボール シッティングバレーボール 下肢だけでなく、上肢にも障がいを持つ重度障がい者でも参加できます。コート 内には、高さ 3.05 mと、高さ 1.20 mの2種(ツイン)のゴールが設けられ、選手 は障がいの度合いに応じて決められたゴールにシュートします。1 チーム 5 人で、 お互いの障がいの状態を把握し、それに応じた正確なパス回しが要求されます。 床にお尻をつけたまま座って行う6人制のバレーボールです。コートの広さは一 般のバレーボールコートよりも狭く、ネットの高さも低い。立ち上がったり、飛 び跳ねたりすると反則になります。常に臀部*の一部が床面に接していなければ なりません。障がい者も健常者も一緒にプレーすることができます。 問い合わせ 日本車椅子ツインバスケットボール連盟 愛知県名古屋市守山区川上町 27 Tel: 052-700-1921 http://www.jwtbf.com/ 問い合わせ 一般社団法人 日本パラバレーボール協会 東京都台東区東上野 3-28-4 上野スカイハイツ 204 Tel: 03-6806-0468 *「臀部」とは「上体」のことであり、肩から臀部までの部位をいいます。 http://www.jsva.info/ 電動車いすサッカー 車いすフェンシング ジョイスティック型のコントローラーを手やアゴなどで操りプレーします。電動 車いすの前に取り付けたフットガードでボールを巧みにコントロールし、前進・ 後進や回転してパス・シュートをします。プレーヤーに男性・女性の制限はなく、 5 歳以上で電動車いすの操作ができれば参加できます。 剣、マスクなど健常者のフェンシングと同じ装備を使用します。 「ピスト」という装 置に競技者の腕の長さに応じて車いすを固定し、上半身のみで競技します。種目は、 男女とも健常者と同じルールが適用されます。座ったままの競技なので、剣さばき の技術と反射神経が勝敗を決めます。パラリンピックでも人気のスポーツです。 問い合わせ 日本電動車椅子サッカー協会 東京都府中市住吉町 2-30-31-3-801 Tel: 042-363-5138 問い合わせ http://www.web-jpfa.jp/index.html http://jwfa.info/index.html 車いすテニス 障がい者ダイビング ダイビングは、障がいの種類や程度に応じて、健常者同様に楽しむことができます。 特に肢体不自由者の場合は、浮力で体への負担が軽減され、陸上では動かせなかっ た部分が動くようになるケースもあります。無重力の世界を知っているのは宇宙飛 行士とダイバーだけ。そんな日常では味わえない感動を体験できます。 「ツーバウンドまでに返球」が認められている以外は、一般のテニスとルールは 同じです。回転性や敏捷性に優れた車いすを使用するため、テニスの技術はもと より、車いすの操作技術が求められます。 男女別のシングルスとダブルスのほか、 重度障がい選手を対象にした男女混合の「クアード」クラスもあります。 問い合わせ 日本車いすフェンシング協会 京都府京都市左京区下鴨高木町 23 Tel: 075-781-1676 日本車いすテニス協会 熊本県荒尾市下井手 1546 Tel: 0968-66-2775 http://www.jwta.jp/index.html 問い合わせ 全日本チーム 女子 撮影者:「スタジ 代表選手:二條実穂 オ 提 供:「九州車 y」 いすテニス協 会」 日本バリアフリーダイビング協会 沖縄県那覇市辻 1-13-24 渡口アパート 2F Tel: 098-869-4957 http://www.e-jbda.jp/ *掲載写真は各団体からご提供いただきました。