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とちぎの子どもの「確かな学力」向上のために
とちぎの子どもの「確かな学力」向上のために ~平成26年度全国学力・学習状況調査結果から~ 平成26年12月 栃木県教育委員会 この資料は、平成26年度全国学力・学習状況調査の結果について、県全体と全国(公立)との比較を中心に、 とちぎっ子学習状況調査結果と併せた分析を一部加え、まとめたものです。とちぎの子どもの学力向上を目指 し、全国学力・学習状況調査結果等や教育課程研究集会から見えた成果と課題を踏まえて作成したリーフレット 「『主体的に考え表現できる子ども』を育てるために」※(栃木県教育委員会 H26.12配布)と併せて活用することで 指導改善にお役立てください。 1 ※ P.6参照 教科に関する調査の結果について 県全体の平均正答率は、小・中学校共に 全国と同程度ですが、児童生徒一人一人に は様々な課題があることから、個に応じたき め細かな指導を充実させましょう。 その際、基礎的・基本的な知識・技能の確 実な習得と、これらを活用する思考力・判断 力・表現力等の育成をバランスよく行うこと が大切です。つまずきやすい内容を繰り返し 指導するとともに、観察・実験やレポートの 作成、論述などの知識・技能を活用する学 習活動を計画的に取り入れましょう。 (1) 各教科の平均正答率 中学校では、国語 Bを除き全国平均を やや下回りましたが、 ここ数年、全国平均 とほぼ同程度で推 移しています。 小学校では、平均 正答率は全国と比 較してほぼ同程度 です。国語A・B、算 数Bは全国との差が 縮小しています。 ○本県の平均正答率(%) <小学校第6学年>( )内は全国(公立)との差 問 題 H19 81.7 国語A (0.0) 61.0 国語B (-1.0) 81.1 算数A (-1.0) 62.1 算数B (-1.5) H20 64.3 (-1.1) 49.5 (-1.0) 71.4 (-0.8) 50.7 (-0.9) H21 68.8 (-1.1) 49.9 (-0.6) 78.9 (+0.2) 53.3 (-1.5) H22 82.9 (-0.4) 77.2 (-0.6) 74.8 (+0.6) 49.0 (-0.3) H24 80.4 (-1.2) 54.2 (-1.4) 72.6 (-0.7) 56.6 (-2.3) H25 61.1 (-1.6) 47.9 (-1.5) 76.8 (-0.4) 56.3 (-2.1) <中学校第3学年>( H26 71.9 (-1.0) 54.5 (-1.0) 77.7 (-0.4) 56.8 (-1.4) 問 題 H19 82.7 国語A (+1.1) 74.0 国語B (+2.0) 71.9 数学A (0.0) 60.6 数学B (0.0) H20 73.7 (+0.1) 60.8 (0.0) 62.4 (-0.7) 48.5 (-0.7) )内は全国(公立)との差 H21 77.8 (+0.8) 76.5 (+2.0) 62.8 (+0.1) 57.9 (+1.0) H22 74.8 (-0.3) 65.8 (+0.5) 63.8 (-0.8) 42.8 (-0.5) H24 75.4 (+0.3) 63.7 (+0.4) 61.6 (-0.5) 49.6 (+0.3) H25 77.2 (+0.8) 68.0 (+0.6) 63.8 (+0.1) 41.1 (-0.4) H26 79.3 (-0.1) 51.4 (+0.4) 66.9 (-0.5) 59.3 (-0.5) 〔H22、24は抽出校の平均正答率〕 ○全国の平均正答率との差(%) <小学校第6学年> <中学校第3学年> 3.0 3.0 2.0 2.0 1.0 1.0 0.0 0.0 ‐1.0 ‐1.0 ‐2.0 ‐2.0 ‐3.0 ‐3.0 H19 H20 H21 H22 H24 H25 H26 H19 H20 H21 H22 H24 H25 H26 国語A 国語B 算数A 国語A 算数B 1 国語B 数学A 数学B ここ数年の本県の平均正答率は全国との差がほぼ2ポイント以内で推移し、全国と同程度といえ ます。しかし、各教科の設問、領域ごとの結果や質問紙調査の結果を分析するといくつかの課題が 見られます。そこで、本県が今後力を入れるべきことを明らかにするため、本県児童生徒の課題で ある思考力・判断力・表現力等の状況を見ることができるB問題に着目し、国語、算数・数学のB問 題のいずれか、もしくは両方が全国の平均正答率より2ポイント以上高い都道府県を抽出し、その 平均値を算出して比較しました。なお、表やグラフ、文中では「抽出都道府県」と表記しています。 (2)-1 国語 考えの理由が 分かるように気を 付けて書くことに ついて肯定的に 回答した本県児 童生徒の割合※ は、全国だけで なく、「抽出都道 府県」の割合を上 回っています。 解答形式ごとの平均 正答率については、全 国・本県共に、記述式 問題は約34%と低く、 選択式、短答式問題の 半分程度です。また、 本県と「抽出都道府県」 を比べると、記述式問 題における差が最も大 きいことが分かります。 本県の児童生徒は、根拠を明 確にして適切に書こうとする意識 が全国より高く、望ましい傾向に ありますが、書く習慣が身に付い ていないために書く能力が十分 には身に付いていない可能性が あります。 書く習慣を身に付ける授業を工 夫したり、記述と説明、話合いを 意識的に関連付けて指導したり するなどして、授業改善を図って いきましょう。 国語の指導とし て書く習慣を付け る授業をよく行っ たと回答した本県 の学校の割合は、 「抽出都道府県」と 比べて8ポイント 以上低いことが分 かります。 ※「肯定的に回答した割合」とは、「当てはまる(よく行った)」「どちらかといえば、当てはまる(どちらかといえば、よく行った)」と回答した割合の合計です。 小学校国語B 解答形式ごとの平均正答率(%) 中学校国語B 解答形式ごとの平均正答率(%) ① 栃木 選択式 61.3 短答式 65.9 記述式 33.8 ① 栃木 選択式 56.5 短答式 ― 記述式 41.3 ② 全国 62.1 67.7 34.4 ② 全国 55.9 ― 41.0 ③ 抽出都道府県 65.1 71.1 42.0 ③ 抽出都道府県 58.1 ― 44.9 ①-③ -3.8 -5.2 -8.2 ①-③ -1.6 ― -3.6 児童生徒質問紙 国語の授業で自分の考えを書くとき、考えの理由が分かるように気を付けて書いていますか。 中学校 小学校 栃木 31.5 全国 29.0 抽出都 道府県 30.9 0% 5.8 21.2 4.7 当てはまる 栃木 21.4 41.7 23.1 6.1 どちらかといえば、 当てはまる 全国 18.2 42.1 30.6 8.8 42.2 21.5 5.3 抽出都 道府県 20.6 43.9 28.4 7.0 42.5 50% どちらかといえば、 当てはまらない 45.6 27.2 当てはまらない 0% 100% 50% 当てはまる どちらかといえば、 当てはまる どちらかといえば、 当てはまらない 当てはまらない 100% 学校質問紙 国語の指導として、前年度までに、書く習慣を付ける授業を行いましたか。 24.9 栃木 29.2 全国 抽出都 道府県 34.3 0% ※ 差 8.3% 中学校 差 9.4% 小学校 64.4 61.4 58.0 50% よく行った 栃木 9.2 どちらかといえば、 よく行った あまり行っていない 全国 7.3 全く行っていない ※ 抽出都 道府県 10.2 100% 31.4 2 58.4 35.2 55.2 39.7 0% 「全く行っていない」は0.1または0.0のため表示していません。 58.6 50% 8.9 よく行った 6.1 どちらかといえば、 よく行った あまり行っていない 4.9 全く行っていない ※ 100% (2)-2 算数・数学 解答形式ごと の平均正答率 について、本県 と「抽出都道府 県」を比べると、 記述式問題の 正答率の差が 最も大きいこと が分かります。 算数・数学の授 業で問題の解き方 や考え方が分かる ようにノートに書く ことについて肯定 的に回答した児童 生徒の割合は、 「抽出都道府県」と 同程度です。 児童生徒の記述の実態を把握した上 で、児童生徒の書くことへの意欲を大切 にしながら、何をどのように記述するの か視点を明確にしたり、一度記述したも のを振り返らせ適切な表現に直したりす るなど、日頃からより丁寧な指導を心が けましょう。 また、解答時間に余裕がないと感じて いる児童生徒が全国や「抽出都道府県」 に比べると多い傾向があります。児童 生徒の実態から原因と対策を考え、改 善を図りましょう。 算数A・数学Aの 解答時間に関して 「時間が余った」と 回答している本県 児童生徒は、全 国や「抽出都道府 県」に比べて少な いことが分かりま す。 小学校算数B 解答形式ごとの平均正答率(%) 選択式 63.8 64.7 66.6 -2.8 ① 栃木 ② 全国 ③ 抽出都道府県 ①-③ 短答式 61.3 62.2 64.4 -3.1 中学校数学B 解答形式ごとの平均正答率(%) 記述式 47.6 49.7 54.0 -6.4 選択式 83.7 83.2 85.2 -1.5 ① 栃木 ② 全国 ③抽出都道府県 ①-③ 短答式 62.5 63.3 67.1 -4.6 記述式 44.0 44.8 49.1 -5.1 児童生徒質問紙 算数・数学の授業で問題の解き方や考え方が分かるようにノートに書いていますか。 中学校 小学校 栃木 53.3 31.1 12.3 3.2 全国 53.3 30.1 12.5 3.8 55.0 30.2 11.5 3.1 抽出都 道府県 0% 50% 栃木 どちらかといえば、 当てはまる 全国 45.4 抽出都 道府県 48.3 どちらかといえば、 当てはまらない 当てはまらない 0% 100% 34.0 11.7 4.1 49.8 当てはまる 34.6 13.8 34.6 50% 5.7 12.3 4.6 当てはまる どちらかといえば、 当てはまる どちらかといえば、 当てはまらない 当てはまらない 100% 調査問題の解答時間は十分でしたか(算数A・数学A)。 小学校 中学校 栃木 55.2 36.5 6.7 1.4 全国 55.9 33.5 8.3 2.0 58.7 1.4 33.2 6.5 抽出都 道府県 0% 50% 52.4 栃木 時間が余った 38.3 7.4 1.5 ちょうどよかった 時間が余った ちょうどよかった 全国 やや足りなかった 抽出都 道府県 全く足りなかった 100% 0% 3 58.7 32.2 6.7 1.8 59.2 32.8 6.2 1.5 50% 100% やや足りなかった 全く足りなかった 2 児童生徒質問紙調査の結果について (1)児童生徒の様子 学習に対する関心や意欲、自尊 感情などについての肯定的な回答 の割合は、例年と同様に全国を上回 っています。 きまりを守ることについての肯定的 な回答の割合は、9割程度です。 どの学年の児童生徒も前向きに学校 生活を送っていることが、今回取り上げ た項目以外の調査結果(学校に行くこ とは楽しいですか、失敗を恐れないで 挑戦していますか等)からも明らかにな っています。 児童生徒が自信をもって自分の考え や意見を発表できるよう、言語活動の 改善を図りましょう。 「考えや意見を発表す ること」が得意であると 回答した児童生徒は、5 割程度です。特に中学 2年生が最も低い割合と なっています。 勉強が好きですか。 自分には、よいところがあると思いますか。 62.6 59.2 61.3 58.2 70.2 66.1 57.5 56.6 小学校国語 中学校国語 小学校算数 中学校数学 0 77.9 76.1 小学校 50 0 (%) 100 72.6 67.1 中学校 栃木県 全国 学校のきまり(規則)を守っていますか。 50 栃木県 全国 100 (%) 友達の前で自分の考えや意見を発表することは得意ですか。 ○学校のきまりやマナーを守っている(H26とちぎっ子学習状況調査) 小4 小5 小6 (全国)小6 中2 中3 (全国)中3 小4 小5 小6 (全国)小6 中2 中3 (全国)中3 88.6 89.7 92.8 90.5 91.2 94.0 93.0 0.0 50.0 100.0(%) 51.6 49.5 48.3 49.5 41.1 49.1 48.6 0.0 50.0 100.0(%) ※4つのグラフの数値は、児童生徒が「当てはまる」「どちらかといえば、当てはまる」または「はい」「どちらかといえば、はい」と回答した 割合(%)の合計です。 ○小4、小5、中2については、「平成26年度とちぎっ子学習状況調査」で得られた結果です。 (2)家庭での時間の使い方 児童生徒の3割以上が テレビやビデオ等を3時 間以上視聴しています。 小学校では、学年が上が るにつれて視聴時間が長 くなる傾向が見られます。 1日当たりどれくらいの時間、テレビやビデオ・DVDを 見たり、聞いたりしていますか。 見ない 2時間~3時間 1時間より少ない 3時間~4時間 1日当たりどれくらいの時間、テレビゲームをしますか。 中学校 1時間~2時間 4時間以上 全くしない 18.2 小5 2.2 14.0 小6 1.2 11.5 25.8 25.2 24.3 21.2 14.4 1時間~2時間 2時間~3時間 16.8 18.4 24.8 26.7 27.4 28.8 21.0 15.1 9.3 20.9 14.9 8.7 20.7 12.7 6.8 16.4 18.4 24.1 19.1 19.9 100 15.1 50 26.3 15.3 中3 1.4 14.3 26.9 26.2 15.9 15.3 40% 栃木H25 23.7 27.8 20% 栃木H26 16.5 中2 2.1 13.5 0% 1時間より少ない 全国 3.7 小4 依然として、テレビやビデオ等 の視聴時間やテレビゲームをし ている時間が長いという傾向が 見られます。 家庭での時間の使い方につい て、保護者の協力を得ながら改 善を図っていくことが大切です。 テレビゲームを長時間する割合は、 中学校では昨年と比べると増加してい ます。また、テレビゲームを長時間して いる生徒ほど平均正答率が低くなって いることが分かります。同様の傾向が小 学校でも見られます。 60% 80% 0% 20% 82.7 40% 72.1 56.7 3時間~4時間 60% 71.0 42.2 80% 4時間以上 11.0 9.7 6.0 100% 63.5 55.3 47.5 0 国語A (79.3) 100% ○小4、小5、中2については、「平成26年度とちぎっ子学習状況調査」で得られた結果です。 4 国語B (51.4) 数学A (66.9) 数学B (59.3) 「全くしない」と 回答した生徒の 数学Bの平均正 答率が63.5%、 「4時間以上」と 回答した生徒の 平均正答率が 47.5%ということ を示しています。 (%) 県全体の平均正答率を示しています。 3 学校質問紙調査の結果について (1)授業における目標(めあて・ねらい)の提示、学習内容を振り返る活動の実施状況 学習内容を振り返る 活動について、肯定的 に回答した割合は同程 度ですが、よく行ったと 回答した割合は、小学 校、中学校共に低いこと が分かります。 目標(めあて・ね らい)の提示につ いては、よく行った と回答している割 合が全国や「抽出 都道府県」より高い ことが分かります。 授業の冒頭に目標(めあて・ねらい)を示 すことは定着していますが、授業の最後に 振り返る活動を取り入れることについては、 改善の必要があると思われます。 「ねらい」「指導」「振り返り」のつながりを 意識した指導を行うことで、子どもの主体 性と思考力を育むことができます。 授業の最後に学習したことを振り返る活動を計画的に取り 入れましたか。 授業の冒頭で目標(めあて・ねらい)を示す活動を計画的 に取り入れましたか。 26.6 2.0 71.0 58.6 中学校 栃木 中 全国 学 校 抽出都 道府県 39.6 49.0 45.0 56.7 0% ※ 32.5 2.9 64.4 38.6 50% 小 学 校 小学校 小学校 小 全国 学 校 抽出都 道府県 21.5 0.8 よく行った 1.8 どちらかといえば、 行った あまり行っていない 5.9 全く行っていない ※ 栃木 34.3 全国 42.3 49.3 8.1 46.9 46.0 6.7 抽出都 道府県 中 学 校 中学校 77.2 栃木 4.6 53.1 12.0 栃木 26.6 63.3 10.1 全国 28.6 60.6 10.5 抽出都 道府県 31.2 58.8 9.9 0% 100% 50% よく行った どちらかといえば、 行った あまり行っていない 全く行っていない ※ 100% 「全く行っていない」は0.1または0.0のため表示していません。 (2)言語活動に関する指導の状況 言語活動に関する質問の結果を見ると、 「よくしている」「よく行った」では「抽出都道府 県」に比べ低い結果となっています。 リーフレット「『主体的に考え表現できる子ど も』を育てるために」で示したように、 「記述」する活動と「説明」「話合い」といった活 動を関連付けることが大切です。校内研修等 の充実を図るとともに、学校全体で組織的・系 統的な指導を心がけましょう。 思考を深めたりする ような発問についてよく 行ったと回答した学校 の割合は、「抽出都道 府県」と比べて5ポイン ト以上低いことが分かり ます。 言語活動の実施状 況や課題について、全 教職員による研修をよ くしていると回答した学 校の割合について、小 学校より中学校が低い ことが分かります。 学校全体の言語活動の実施状況や課題について、全教 職員の間で話し合ったり、検討したりしていますか。 全国 35.9 抽出都 道府県 中学校 全国 52.3 42.4 栃木 中 学 校 49.2 25.4 23.2 抽出都 道府県 32.0 0% 48.2 50.9 52.7 50.7 50% 11.6 0.1 9.3 0.1 23.1 0.6 23.3 0.7 25.1 69.6 4.7 全国 29.7 64.2 6.0 抽出都 道府県 32.1 62.0 5.6 どちらかとい えば、行った 栃木 10.7 0.0 よくしている 小学校 小学校 40.1 小 学 校 どちらかといえ ば、している あまりして いない 全くして いない 中 学 校 中学校 栃木 小 学 校 様々な考えを引き出したり、思考を深めたりするような発問 や指導をしましたか。 16.9 0.5 100% 栃木 21.9 72.2 5.9 あまり行っ ていない 全国 21.3 69.8 8.7 全く行っ ていない ※ 抽出都 道府県 28.1 0% ※ 5 よく行った 65.5 50% 6.1 100% 「全く行っていない」は0.1または0.0のため表示していません。 (3)調査結果の活用 全国学力・学習状況調査の結果を分析し 教育活動等の改善に生かしたり、学校全体 で活用したりする割合は、昨年同様低い結 果となりました。 調査結果から明らかになった課題を全教 職員で共有し、指 導 計 画 を 見 直 す な ど 、 学校全体で改善に向けた取組を行うことが 大切です 大切です。 調査結果を学校全体 で活用している学校の 割合について、本県の 中学校では、ほとんど 行っていないと回答し ている学校が約18%あ ります。 全国学力・学習状況 調査の結果を分析し、 指導改善に活用するこ とについて、よく行った と回答した割合は20% 前後で、全国と比べて 低いことが分かります。 平成25年度全国学力・学習状況調査の自校の結果を 分析し、具体的な教育指導の改善や指導計画等への 反映を行いましたか。 差 24.5% 栃木 21.7 73.6 3.7 中学校 全国 46.2 17.2 26.1 抽出都 道府県 34.6 0% 4 64.1 小 学 校 2.6 1.2 52.2 70.4 69.2 61.0 50% 小学校 抽出都 道府県 栃木 中 学 校 33.0 全国 11.2 よく行った 4.6 行った 4.2 ほとんど行っ ていない 中 学 校 100% 28.8 全国 抽出都 道府県 栃木 中学校 小学校 小 学 校 平成25年度全国学力・学習状況調査の自校の結果を、 調査対象学年・教科だけではなく、学校全体で教育活動 を改善するために活用しましたか。 差 23.4% 栃木 17.3 69.1 12.6 64.8 40.7 16.0 55.6 65.1 6.1 3.3 17.8 よく行った 行った 全国 22.7 抽出都 道府県 30.4 0% 67.7 62.2 50% 9.4 7.2 ほとんど行っ ていない 100% 今後の取組について 本県の児童生徒の多くは、学習に対する関心・意欲が高く、前向きに学校生活を送っていますが、 その一方で、国語や算数・数学では記述式の問題に課題が見られます。また、学校の取組について は、調査結果の活用及び授業における「振り返る活動」などに課題が見られます。 今後、本調査の結果から明らかになった自校の強みと課題を全教職員で共有し、検証改善サイク ルを確実に運用するなど、学校全体で組織的に学力向上に取り組むことが大切です。その際、以下 に示す資料等を参考に、自分の考えを文章にまとめて記述するなどの言語活動の充実を図り、思考 力・判断力・表現力等を育成しましょう。 文部科学省が作成 した「授業アイディア例」 や県教育委員会が作 成した「『主体的に考え 表現できる子ども』を育 てるために」 「とちぎの 子どもの学力向上を図 る授業改善例」などを、 指導改善に御活用くだ さい。なお、これらの資 料はホームページから ダウンロードすることが できます。 平成26年度 全国学力・学習状況調査 授業アイディア例 「主体的に考え表現できる 子ども」を育てるために 平成26年度 とちぎの子どもの学力向上を 図る授業改善例 本リーフレットは、栃木県のホームページからダウンロードできます。 (栃木県ホームページ>教育・文化>学校教育>学習指導・学力向上> 学力向上について【学力向上推進室】) 栃木県教育委員会事務局学校教育課 学力向上推進室 〒320‐8501 宇都宮市塙田1丁目1番20号 TEL 028‐623‐3367 FAX 028‐623‐3361 6