...

37・38 建物のまわりに緑を増やそう(PDF:1.2MB)

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

37・38 建物のまわりに緑を増やそう(PDF:1.2MB)
【5つの側面から見た望ましい環境像】 自然を保全し創造する暮らし
目 標
自然を守り豊かにしよう
(9)水辺を保全・再生し活用しよう
達成目標
目
標
2010 年までに水辺の野生生物に出会える自然豊かな状態にするための対策を
進めるとともに、市民の維持管理活動等によって水辺にゴミがない状態を
目指します。
平成9年に河川法が改正され、従来の治水と利水に加え、河川環境の整備と保全が新たにその目
的に加えられました。その後、本市においても、準用河川新江川の改修工事の一環として、ラバー堰
の採用や魚道の設置などが行われるようになりました。
また、県が進める市野川の改修計画(滑川町内)に対して、市内の市民団体も参加する比企流域
懇談会が、現在の蛇行した河道を活かした形での実施を提案するといった事例も出てきています。
本市ではホタルを身近な自然と人の暮らしのつながりのシンボルと位置づけ、生息地一帯の整備
をきっかけにして、地域の主体的な環境保全活動を普及展開していくホタルの里づくり事業を平成11
年度から実施しています。現在、上唐子不動の滝周辺の生息地では、地権者、自治会、市の3者が
協定を結び、年間を通じた維持管理活動が軌道に乗り、平成21年の春からは、それを模範として大
谷(新屋敷)地区や神戸地区でも新たな活動がスタートしています。
そのほか、市内では現在、荒川流域一斉での水質調査をはじめ、市野川や都幾川でのクリーンイ
ベント、都幾川鞍掛橋一帯での河童会議の開催など、国県や市と市民団体とのパートナーシップによ
り、様々な活動が展開されています。
本市を東西に貫流する都幾川の沿川は、身近な水辺の行楽スポットとして、週末を中心に多くの人
が訪れ、賑わいを見せています。その一方で、ごみの置き捨てや河原への自動車の乗り入れなどマ
ナーをわきまえない行為も少なくありません。そのため、今後も引き続き、河川管理者や市民団体と
のパートナーシップを基本に市民が身近で水辺環境の整備と保全とに取り組む機会を充実していくこ
とが重要です。
達成度評価の結果(100点満点)
水辺を保全・再生し活用しよう
20
30
40
75.0 点
50
60
70
80
90
100
(再掲)
指
標
ホタルの飛び交う水辺の
保全:未達成
現
状
0か所
実
績
(平成20年度)
実
績
(平成21年度)
8か所
8か所
児沢・本町曹源寺下・八幡沼・不動の滝周辺
南新井沼・神戸川・新屋敷・浄空院西
(出典)環境保全課調べ
29
目
標
10か所以上
市が行う施策の取り組み状況
1.水辺の保全と自然豊かな空間の創出
● ホタルの里づくり事業の推進
〔環境保全課
1 -⑥〕
地権者、自治会及び市の3者の間で締結した「上唐子ホタルの里地域協定書」に基づき、
竹林整備、草刈り作業等の整備を実施しました。上唐子第1区自治会では、地権者や役
員で構成するホタルの里推進委員会を新たに設置し、推進体制を整え、ホタルの里づく
り協力隊や原爆の図丸木美術館などのボランティアも応援に加わりながら、地域ぐるみ
で作業にあたっています。
〔上唐子ホタルの里拠点整備活動実績〕
月
日
実
施
内
容
4月19日(日) 除幕式
5月16日(土) 竹林整備(第1回)
6月16日(火) 草刈り作業(第1回)
6月20日(土) キャンドルナイト
9月13日(日) 運営委員会
備
考
ホタルの里推進委員他31名参加
ホタルの里推進委員他34名参加
ホタルの里推進委員他15名参加
丸木美術館クラブ、南中学校他
24名参加
ホタルの里の管理について考えよう
アンケート調査結果について
10月13日(火) 草刈り作業(第2回)
ホタルの里推進委員他26名参加
11月16日(月) 竹林整備(第2回)
ホタルの里推進委員他36名参加
2月17日(水) 畦畔・湿地維持管理作業 ホタルの里推進委員他36名参加
■竹林整備
■畦畔補修
〔上唐子ホタルの里拠点整備及び新屋敷への展開に係る委託業務の実施状況〕
業務や工事の名称
業務の主な内容
契約業者/事業期間/
契約金額
整備工事評価、維持管理活動 ㈲イリュージョンミル
ホタルの里づくり
支援(上唐子・新屋敷)など H21.5.15~H22.3.19
拠点整備調査等業務
2,830,632円
を実施
30
● ホタルの里 づくり通 信 12号 の作 成 〔環 境 保 全 課 〕
ホタルの里づくり事業は、上唐子だけでなく、新屋敷や
神戸では、自治会による活動がはじまりました。そこで、
それらの活動を広くPRし、地域ぐるみでの取り組みの
輪をさらに広げていくため、ホタルの里 づくり通 信
第 12号 を作成し、市内全世帯に配布しました。
印刷費用 167,632円
● ホタルの里づくり協力隊によるホタルの生息地観察会 〔環 境 保 全 課 〕
毎年、ホタルの発生時期にホタルの里づくり協力隊の
協力により、ホタル生息確認調査を実施していますが、
ホタルの発生時期だけでなく、冬の生息地を観察し、
学習する機会を設けました。
日 時
観察場所
参加人数
2月16日(火)
2月19日(金)
赤熊谷沼下流
本町曹源寺下
児沢
神戸川
6名
7名
● ホタルの里 づくり意 見 交 換 会 開 催 〔環 境 保 全 課 〕
ホタルの里づくりは、上唐子だけでなく、児沢、本町、
南新井沼、神戸や新屋敷と、市内各地で取り組みが
広がっています。
そこで、各地域で活動している団体の代表者の
意見交換会を2月22日(月)に開催しました。
31
〔上唐子ホタルの里をモデルとした他地域でのホタルの里づくり〕
上唐子のモデル事業で得られた経験やノウハウを活かした新たな里づくりを、神戸自治会と
新屋敷自治会で取り組んでいます。
〔新屋敷ホタルの里〕
月
日
実
施
内
容
6月 6日(土) 草刈り作業①
備
考
新屋敷自治会他33名参加
9月26日(土) ホタルの里づくり説明会
10月17日(土) 草刈り作業②
これまでの作業等の振り返り
今後の整備の進め方について
新屋敷自治会他28名参加
3月 9日(土) 水路整備及び斜面の枝払い 新屋敷自治会他19名参加
作業
〔神戸川ホタル生息地〕
月
日
実
施
内
容
6月 9日(火) 神戸川沿い道路の草刈り作業
32
備
考
神戸自治会、道路管理者等
13名参加
● 環境首都コンテストのイベントでの事例発表や行政視察
〔環 境 保 全 課 〕
第7回 環境首都コンテストの事務局からの招きに応じて、先進事例として特別表彰を
受けた「ホタルの里づくり事業」について、東北地区交流会(高畠町)や関東地区交流会
(東松山市)などの席上で、2度にわたり事例発表を行いました。
また、岐阜県関市議会新明政会が上唐子ホタルの里の行政視察を行いました。
月
日
イベント名
9月 2日(水) 環境首都コンテスト東北
地区交流会2009
11月12日(木) 環境首都コンテスト関東
地区交流会2009
事例発表タイトル
生態系も地域コミュニティも
再生するホタルの里づくり
生態系も地域コミュニティも
再生するホタルの里づくり
11月 9日(月) 岐阜県 関市議会
新明政会 行政視察
■関東地区交流会事例発表
■関市議会行政視察
2.水辺の保全と市民のふれあいの創出
市民(団体)の取り組み状況
● 親 子 ホタル観 察 ツアーの開 催 〔ホタルツアー実 行 委 員 会 〕
長年、青少年の健全育成に力を注いでこられた市民からのご芳志を活用し、ホタルの里づくり
協力隊と市とが共同で企画運営を行う事業として、昨年度に引き続き開催しました。
当日は、市内の親子13組のほか、拠点整備を進めている上唐子や新屋敷の関係者の皆さん
が新潟県の南魚沼市の「大月ホタルの里」を訪れ、地元の方の案内でホタルを鑑賞しながら、
相互の交流を図りました。
33
● 唐 子 小 学 校 ワークショップの開 催
〔柿 の木 プロジェクト事 務 局 ・原 爆 の図 丸 木 美 術 館 ・唐 子 小 学 校 〕
「柿の木プロジェクト」の事務局や丸木美術館との協働により、唐子小学校の総合的な学習の
時間におけるワークショップを引き続き開催し、児童の作品については、丸木美術館のほか、
植樹10周年を迎えるイタリアのカシャーゴ市への展示(4月予定)を行うことで、環境から平和
さらには国際理解へと学習の展開を図りました。
〔唐 子 小 学 校 ワークショップの実 施 状 況 〕
月
日
内
容
備
10月 7日(水) 不要になったカレン 講師:丸木美術館万年山氏
ダーの刺しゅう
と帯の花模様をすだ
れに貼った作品
10月 9日(金) 竹の壁飾り作り
講師:丸木美術館万年山氏
10月23日(金) 「平和をイメージした 講師:柿の木プロジェクト事務局
鳥のシルエット」①
木谷安憲氏
12月 4日(金) 「平和をイメージした 講師:柿の木プロジェクト事務局
鳥のシルエット」②
木谷安憲氏
34
考
● 原 爆 イネを素 材 とした平 和 学 習 の取 り組 み
〔上野長一氏・上唐子第1区自治会・唐子小学校・桜山小学校〕
原爆稲とは、長崎で原爆の被害に遭いながらも生き延びた稲の子孫で、「平和の使者」として全国
各地で植え続けられています。
市では、これまで「柿の木プロジェクト」を誘致し、一過性の取り組みに終わらせることなく、関係者
の連携を保ちながら、継続してきましたが、この取り組みを偶然知ることとなりました。原爆稲につ
いては、柿の木プロジェクト同様、原爆と平和をテーマとした内容であり、上唐子ホタルの里の農
業振興とともに各小中学校での平和学習としても最適であることから、栃木県の農家で原爆稲を
「平和の稲」として植え継ぐ活動をしている上野長一さんに原爆稲の種もみを譲っていただき、原
爆稲を素材とした平和学習の取り組みを始めることとしました。なお、校長会で各小中学校の校長
へ打診したところ、唐子小学校と桜山小学校にて原爆稲の栽培をすることとなりました。
〔上唐子ホタルの里〕
現在は耕作していない上唐子ホタルの里にある田んぼを上唐子第1区自治会で借り受け、原爆稲の
栽培をしました。収穫したお米は、おにぎりにしてホタルの里整備作業後にみんなで試食しました。
〔唐子小学校〕
原爆稲のバケツ栽培を実施しましたが、撒く時期も遅れたため、実りの時期も遅れ、さらに連休中に
雀に食べられてしまいました。 そのため、お米を収穫することができませんでした。
〔桜山小学校〕
桜山小学校では、5年1組(32名)を対象に原爆稲のバケツ栽培を実施しました。米を収穫した後、
原爆稲の種もみを譲っていただいた上野さんにお礼のメッセージを送付しました。
35
● 桜山小学校ワークショップの開催
〔上野長一氏・原爆の図丸木美術館・桜山小学校〕
桜山小学校の5年生は、原爆イネのバケツ栽培を行った
ことをきっかけに、原爆イネのわらを使ったワークショップを
2月18日(木)に行いました。
ワークショップでは、上野さんと丸木美術館の方が講師と
なり、原爆イネの取り組みのお話を聞いた後、原爆イネの
わらを使った置物やシュロの葉を使った工作を通して
平和について学びました。
36
Fly UP