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WebSphere Application Server - Express Version 5.1

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WebSphere Application Server - Express Version 5.1
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IBM Systems - iSeries
e-business および Web サービス
WebSphere Application Server - Express Version 5.1
管理
バージョン 5 リリース 4
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IBM Systems - iSeries
e-business および Web サービス
WebSphere Application Server - Express Version 5.1
管理
バージョン 5 リリース 4
ご注意
本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 235 ページの『特記事項』に記載されている情
報をお読みください。
本書は、IBM WebSphere Application Server - Express for iSeries (製品番号 5722-E51) のバージョン 5.1 に適用され
ます。また、改訂版で断りがない限り、それ以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。
このバージョンは、すべての RISC モデルで稼働するとは限りません。また CISC モデルでは稼働しません。
本マニュアルに関するご意見やご感想は、次の URL からお送りください。今後の参考にさせていただきます。
http://www.ibm.com/jp/manuals/main/mail.html
なお、日本 IBM 発行のマニュアルはインターネット経由でもご購入いただけます。詳しくは
http://www.ibm.com/jp/manuals/
の「ご注文について」をご覧ください。
(URL は、変更になる場合があります)
お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示さ
れたりする場合があります。
原 典: IBM Systems - iSeries
e-business and Web serving
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 Administration
Version 5 Release 4
発 行: 日本アイ・ビー・エム株式会社
担 当: ナショナル・ランゲージ・サポート
第1刷 2006.2
この文書では、平成明朝体™W3、平成明朝体™W7、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、平成角ゴシック体™
W5、および平成角ゴシック体™W7を使用しています。この(書体*)は、
(財)日本規格協会と使用契約を締結し使用し
ているものです。フォントとして無断複製することは禁止されています。
注*
平成明朝体™W3、平成明朝体™W7、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、
平成角ゴシック体™W5、平成角ゴシック体™W7
© Copyright International Business Machines Corporation 2004, 2006. All rights reserved.
© Copyright IBM Japan 2006
目次
管理 . . . . . . . . . . . . . . . . 1
プリインストールされたシステムの管理に関する考慮
事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . 2
新規アプリケーション・サーバーの作成 . . . . . 3
アプリケーション・サーバー・インスタンスの削除 5
crtwasinst スクリプトによるアプリケーション・サ
ーバー・インスタンスの作成 . . . . . . . . 5
dltwasinst スクリプトによるアプリケーション・サ
ーバー・インスタンスの削除 . . . . . . . . 9
dspwasinst スクリプトによるアプリケーション・サ
ーバーのプロパティーの表示 . . . . . . . . 9
アプリケーション・サーバーを稼働させるための
ユーザー・プロファイルの使用可能化 . . . . 11
既存インスタンスのリスト . . . . . . . . 11
インスタンスのホスト名の更新 . . . . . . . 12
アプリケーション・サーバーの始動およびテスト . . 13
startServer スクリプトによるアプリケーション・
サーバーの始動 . . . . . . . . . . . . 15
CL コマンドを使用したアプリケーション・サー
バーの始動 . . . . . . . . . . . . . 17
アプリケーション・サーバーが始動したことの確
認 . . . . . . . . . . . . . . . . 18
stopServer スクリプトによるアプリケーション・
サーバーの停止 . . . . . . . . . . . . 19
serverStatus スクリプトによるアプリケーション・
サーバーの状況の表示 . . . . . . . . . . 21
アプリケーションを実行するアプリケーション・サ
ーバーの構成 . . . . . . . . . . . . . . 22
アプリケーション・サーバー用クラス・ローダー
の構成 . . . . . . . . . . . . . . . 23
管理コンソールによる Web コンテナー用 HTTP
トランスポートの管理 . . . . . . . . . . 24
HTTP トランスポート用カスタム・プロパティ
ーの設定 . . . . . . . . . . . . . 26
内部 Web サーバー HTTP トランスポートの
ロギングの構成 . . . . . . . . . . . 28
内部 Web サーバー HTTP トランスポートの
アクセス・ロギングの構成 . . . . . . . 30
アプリケーション・サーバーのセッション・トラ
ッキングの管理 . . . . . . . . . . . . 32
管理コンソールによる置換変数の管理 . . . . 33
wsadmin を使用した置換変数の管理 . . . . 35
アプリケーション・サーバーの仮想ホストの管理 36
仮想ホスト . . . . . . . . . . . . 39
WebSphere 管理コンソールによる仮想ホストの
管理 . . . . . . . . . . . . . . . 40
wsadmin を使用した仮想ホストの管理 . . . 41
アプリケーション用データベース・アクセスの構
成 . . . . . . . . . . . . . . . . 42
アプリケーション・サーバーの JDBC プロバ
イダーの管理 . . . . . . . . . . . . 42
© Copyright IBM Corp. 2004, 2006
IBM Toolbox for Java JDBC ドライバー. . 44
アプリケーション・サーバーのデータ・ソース
の管理 . . . . . . . . . . . . . . 45
管理コンソールによる JDBC プロバイダーお
よびデータ・ソースの管理 . . . . . . . 47
wsadmin を使用した JDBC プロバイダーの構
成 . . . . . . . . . . . . . . . 49
wsadmin を使用した新規データ・ソースの構成 50
接続プーリングの構成 . . . . . . . . . 51
メール・リソースの管理 . . . . . . . . . 52
Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成 53
コンソールおよび wsadmin による Web サー
バー・プラグイン構成の再生成 . . . . . . 55
リモート HTTP 構成に対するプラグイン構成
の再生成 . . . . . . . . . . . . . 56
リモート HTTP トポロジーの構成. . . . . . 57
リモート HTTP 用のアプリケーション・サー
バー・マシンの構成 . . . . . . . . . 59
アプリケーション・サーバーのセキュリティー設
定の構成 . . . . . . . . . . . . . . 60
インスタンスへの権限付与 . . . . . . . 60
インスタンスに付与された権限の取り消し . . 62
パスワード・データのエンコード . . . . . 64
プロパティー・ファイル内のパスワードのエン
コード . . . . . . . . . . . . . . 64
拡張アプリケーション・サーバーの設定 . . . . 65
chgwassvr スクリプトによるアプリケーショ
ン・サーバーのポートの変更 . . . . . . 66
コンソールおよび wsadmin によるアプリケー
ション・サーバー・ポートの変更 . . . . . 69
管理コンソールによる Web コンテナーのスレ
ッド・プール設定の管理 . . . . . . . . 70
Java 仮想マシンの設定の管理 . . . . . . 71
ネーム・スペース・バインディングの構成 . . 72
共用ライブラリーの管理 . . . . . . . . 74
リソース・アダプターの管理 . . . . . . 76
Web サーバー・プラグインの構成 . . . . . 78
プラグイン構成の手動編集 . . . . . . 79
plugin-cfg.xml ファイル . . . . . . . 80
サンプル plugin-cfg.xml ファイル . . . . 91
他の言語処理環境でのアプリケーション・サー
バーの構成 . . . . . . . . . . . . 92
新規アプリケーションの配置および開始 . . . . . 94
アプリケーション・サーバーのインストール済み
アプリケーションの管理 . . . . . . . . . 95
WebSphere 管理コンソールによるアプリケーショ
ンのインストールおよびアンインストール . . . 97
wsadmin によるアプリケーションのインストー
ルおよびアンインストール . . . . . . . . 101
WebSphere 管理コンソールによるアプリケーシ
ョンの開始および停止 . . . . . . . . . 102
iii
wsadmin によるアプリケーションの開始および
停止 . . . . . . . . . . . . . . .
拡張アプリケーション管理 . . . . . . . .
アプリケーションのセッション・トラッキン
グの管理 . . . . . . . . . . . . .
Web モジュールに対する仮想ホストのマップ
Web モジュールのセッション管理の構成 . .
アプリケーションの更新. . . . . . . .
ホット・デプロイメントおよびダイナミッ
ク・リロードの使用 . . . . . . . . .
アプリケーション・ファイルの変更または
追加 . . . . . . . . . . . . .
WAR ファイルの変更または追加 . . . .
HTTP プラグイン構成の変更 . . . . .
EARExpander スクリプトを使用したアプリケ
ーションの処理. . . . . . . . . . .
WebSphere Application Server - Express のバックア
ップとリカバリーに関する考慮事項 . . . . . .
バックアップとリカバリー: 管理構成 . . . .
バックアップとリカバリー: サーブレット . . .
バックアップとリカバリー: JavaServer Pages
(JSP) ファイル . . . . . . . . . . . .
バックアップとリカバリー: セキュリティー . .
アプリケーション・サーバー構成のバックアップ
アプリケーション・サーバー構成の復元 . . .
参照 . . . . . . . . . . . . . . . .
管理ツール . . . . . . . . . . . . .
WebSphere 管理コンソール . . . . . . . .
WebSphere 管理コンソールの始動 . . . .
アプリケーション・サーバー構成の保管 . .
WebSphere 管理コンソールのフィーチャー
WebSphere 管理コンソールのトポロジーの解
説 . . . . . . . . . . . . . . .
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グ
ループの管理 . . . . . . . . . . .
Qshell スクリプト . . . . . . . . . . .
WebSphere Application Server - Express スク
リプトを実行できるように Qshell を構成する
Qshell 環境変数 . . . . . . . . . .
Security スクリプトと Qshell スクリプト . .
startServer スクリプトと stopServer スクリプ
トに対する明示的権限の設定 . . . . . .
iv
102
103
104
106
106
108
109
111
113
116
117
118
120
120
121
122
124
126
127
129
129
130
131
131
133
wsadmin 管理ツール . . . . . . . . . .
wsadmin ツールの実行 . . . . . . . .
構文およびパラメーター. . . . . . . .
セキュアな環境での wsadmin の使用 . . .
オブジェクトのスクリプト . . . . . . .
スクリプト管理用の AdminControl オブジ
ェクト. . . . . . . . . . . . .
スクリプト管理用の AdminConfig オブジ
ェクト. . . . . . . . . . . . .
スクリプト管理用の AdminApp オブジェ
クト . . . . . . . . . . . . .
スクリプト管理用の Help オブジェクト
wsadmin の Java プロパティー . . . . .
wsadmin コマンドのサンプル . . . . . .
サポートされるスクリプト言語 . . . . .
ws_ant スクリプト. . . . . . . . . . .
ws_ant の開始 . . . . . . . . . . .
構文およびパラメーター. . . . . . . .
Ant タスク . . . . . . . . . . . .
Java Management Extensions. . . . . . . .
JMX を使用してカスタマイズする . . . .
JMX MBean を使用してカスタマイズする
例: J2EE セキュリティー許可 . . . . . .
プロダクトのライブラリー、ディレクトリー、お
よびサブシステム . . . . . . . . . . .
管理リポジトリー . . . . . . . . . . .
プロパティー・ファイル. . . . . . . . .
WebSphere Application Server - Express のデフォ
ルトのポート定義 . . . . . . . . . . .
ユーザー・プロファイルと権限 . . . . . .
時間帯の設定 . . . . . . . . . . . .
Development Kit for Java(R) 1.4 のサポート
される user.timezone プロパティー値 . . .
オブジェクト名の文字の制限 . . . . . . .
145
146
148
150
150
151
165
180
187
192
194
195
195
196
196
198
199
201
203
205
206
208
211
213
215
216
217
233
137
138
付録. 特記事項 . . . . . . . . . . . 235
141
141
142
プログラミング・インターフェース情報 . .
商標 . . . . . . . . . . . . . .
資料に関するご使用条件. . . . . . . .
コードに関するライセンス情報および特記事項
143
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
.
.
.
.
.
.
.
.
236
237
237
238
管理
WebSphere(R) Application Server - Express の管理インターフェースによって、アプリケーション・サーバー
の構成および管理、アプリケーションの配置および実行、アプリケーション・サーバーのセキュリティー設
定の構成を行うことができます。管理ツールの使用に関する詳細については、 129 ページの『管理ツール』
を参照してください。
WebSphere Application Server - Express には以下の管理ツールがあります。
v HTTP Server Administration インターフェース
v WebSphere 管理コンソール
v Qshell スクリプト
v wsadmin 管理ツール
iSeries(TM) サーバーの一部は、WebSphere Application Server - Express がプリインストールされています。
プリインストールされたシステムがあるかを確認するには、『WebSphere Application Server - Express が
iSeries サーバーにプリインストールされているかどうかの確認』を参照してください。製品がプリインス
トールされている場合、追加情報についてはこのトピックを参照してください。
2 ページの『プリインストールされたシステムの管理に関する考慮事項』
WebSphere Application Server - Express がプリインストールされているシステムがある場合、製品構
成の確認に関する情報についてはこのトピックを参照してください。
これらのトピックでは、WebSphere Application Server - Express の管理用タスクの実行方法について説明し
ます。
3 ページの『新規アプリケーション・サーバーの作成』
このトピックでは、HTTP Server Administration インターフェースを使用して、アプリケーション・
サーバーを作成する方法を説明します。また、アプリケーション・サーバー・インスタンスの削除に
関する情報も提供します。
13 ページの『アプリケーション・サーバーの始動およびテスト』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーの始動方法とアプリケーション・サーバーが正しく
稼働しているかを確認する ExpressSamples サンプル・アプリケーションの使用方法について説明しま
す。また、アプリケーション・サーバーの停止および再始動に関する情報も提供しています。
22 ページの『アプリケーションを実行するアプリケーション・サーバーの構成』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーとアプリケーションのアプリケーション・サーバ
ー・リソースの構成方法について説明します。また、セキュリティーの使用可能化および使用不能
化、サーバー分離トポロジーの構成、および拡張アプリケーション・サーバー設定の構成に関する情
報を提供します。
94 ページの『新規アプリケーションの配置および開始』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーにアプリケーションを配置する方法について説明し
ます。また、アプリケーションのアンインストールおよびアプリケーション設定の構成に関する情報
も提供しています。
© Copyright IBM Corp. 2004, 2006
1
パフォーマンスの調整
このトピックでは、ご使用のアプリケーション・サーバーとアプリケーションにおけるパフォーマン
スのモニターおよび調整に関する情報を記載しています。
118 ページの『WebSphere Application Server - Express のバックアップとリカバリーに関する考慮
事項』
このトピックでは、ご使用のアプリケーションとアプリケーション・サーバーにおけるバックアッ
プ、データの復元、そして構成に関する情報を提供しています。
127 ページの『参照』
このトピックでは、管理用タスクおよびツールの参照情報を提供しています。
プリインストールされたシステムの管理に関する考慮事項
WebSphere Application Server - Express がご使用の iSeries サーバーにプリインストールされている場合、
アプリケーション・サーバーおよび HTTP サーバーはあらかじめ構成されています。アプリケーション・
サーバーは IBS と呼ばれ、 iSeries サーバー専用に配置された IBM Telephone Directory V5.2 および
IBM Welcome Page V1.1 エンタープライズ Web アプリケーションが含まれます。 HTTP サーバーも
IBS と呼ばれ、IBM Telephone Directory アプリケーション・サーバー用に構成されています。
IBM Telephone Directory および IBM Welcome Page は、IBM Business Solutions で提供されるエンタープ
ライズ Web アプリケーションです。アプリケーションは分かりやすく、かつ使いやすく設計されており、
あらゆるビジネスへのサービスを提供し、iSeries での Web テクノロジーの使用と統合を実現します。詳
しくは、以下を参照してください。
v IBM Business Solutions
Web サイト
v IBM Business Solutions 文書
HTTP サーバーおよびアプリケーション・サーバーの存在検査
IBS HTTP サーバーおよび IBS アプリケーション・サーバーが存在するかどうかを検査するには、次の手
順に従います。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「サーバー (Server)」リストで、以下の項目を探します。
v IBS - Apache
v IBS - WAS - Express V5.1
これらの項目が存在する場合、HTTP サーバーおよびアプリケーション・サーバーはあらかじめ構成さ
れています。
注: デフォルトで、あらかじめ構成された IBS アプリケーション・サーバーはポート 2030 で始まる一連
のポート (ポート 2030-2041) を使用します。ご使用の iSeries サーバーの別のプロセスがこれらのポート
を既に使用している場合は、IBS アプリケーション・サーバーのポートを変更する必要があります。アプ
リケーション・サーバーに割り当てられるポートの変更に関する詳細については、 66 ページの『chgwassvr
スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』および 69 ページの『コンソールおよび
wsadmin によるアプリケーション・サーバー・ポートの変更』を参照してください。
プリインストールされたシステムでの他のアプリケーションのインストールおよび実行
2
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
プリインストールされたシステムでは、アプリケーションを配置する前に、新規アプリケーション・サーバ
ー作成する必要はありません。ご使用のアプリケーションを IBS アプリケーション・サーバーに配置する
ことが可能です。
v アプリケーションを IBS アプリケーション・サーバーに配置する場合、直接 22 ページの『アプリケー
ションを実行するアプリケーション・サーバーの構成』の手順へ進むことができます。
v ご使用のアプリケーションに新規アプリケーション・サーバーを作成する場合は、 『新規アプリケーシ
ョン・サーバーの作成』を参照してください。
新規アプリケーション・サーバーの作成
アプリケーション・サーバーは、アプリケーションのランタイム環境を提供します。 WebSphere
Application Server - Express のインスタンスは、単一のアプリケーション・サーバーから構成されており、
これは HTTP サーバー・インスタンスに接続されて、クライアント要求を受け取ります。アプリケーショ
ン・サーバーは、管理機能を実行し、アプリケーションがクライアント要求を処理するために使用するサー
ビスを提供します。
HTTP Server Administration インターフェースで新規アプリケーション・サーバーを作成するには、次の手
順に従います。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「セットアップ」または「管理 (Manage)」タブをクリックします。
3. 「タスクとウィザード (Tasks and Wizards)」を展開します。
4. 「新規 Express サーバーの作成 (Create New Express Server)」をクリックします。
「新規 Express サーバーの作成 (Create New Express Server)」ウィザードにより、動的コンテンツを
持つ Web アプリケーションを使用するための新規アプリケーション・サーバーが作成されます。作業
を続ける前に、仮想ホスト、アプリケーション、データ・ソース、および JDBC プロバイダーについ
て十分理解しておいてください。これらの基本的な機能については、ウィザードおよびヘルプ・テキス
トに簡単な説明があります。詳しくは、『WebSphere Application Server for iSeries Information
Center』を参照してください。
5. 「次へ」をクリックします。
6. 新規アプリケーション・サーバーに固有の名前を指定します。
7. 「次へ」をクリックします。
8. 新規アプリケーション・サーバーのために使用する HTTP サーバーのタイプを選択します。
v 新規 HTTP サーバー (Apache で稼働) の作成 (Create a new HTTP Server (powered by
Apache))
新規 HTTP サーバー (Apache で稼働) のインスタンスを使用する場合は、このオプションを選択し
てください。
a. 「次へ」をクリックします。
b. 「新規 HTTP サーバー (Apache で稼働) の作成 (Create a new HTTP Server (powered by
Apache))」フォームを完成します。
c. 「次へ」をクリックします。ステップ 9 に進んでください。
v 既存の HTTP サーバー (Apache で稼働) の選択 (Select an existing HTTP Server (powered by
Apache))
既存の HTTP サーバー (Apache で稼働) のインスタンスを使用する場合は、このオプションを選択
してください。
管理
3
a. 「次へ」をクリックします。
b. リストから既存の HTTP サーバー (Apache で稼働) を選択します。
c. 「次へ」をクリックします。ステップ 9 に進んでください。
v 既存の Domino HTTP サーバーの選択 (Select an existing Domino HTTP server)
既存の Domino HTTP サーバーを使用する場合は、このオプションを選択してください。
a. 「次へ」をクリックします。
b. リストから既存の Domino HTTP サーバーを選択します。
c. 「次へ」をクリックします。ステップ 9 に進んでください。
9. ご使用のシステムにある 13 個の未使用ポート・ブロックの最初のポートを指定してください。ウィザ
ードは、これらのポートをアプリケーション・サーバーの内部サービスに割り当てます。例えば、最初
のポートとして 3001 を指定した場合、ウィザードはポート 3001 から 3013 を構成します。
10. 「次へ」をクリックします。
11. 用意されているサンプル・アプリケーションをインストールします (複数可)。インストールしたサン
プル・アプリケーションを使用して、アプリケーション・サーバーが正しく稼働することを確認してく
ださい。
注: IBM Telephone Directory アプリケーションを使用するには、LDAP 構成を追加する必要がありま
す。詳しくは、『IBM Telephone Directory』を参照してください。
12. 「次へ」をクリックします。
13. ウィザードで選択した項目がすべて要約ページにリストされます。表示された内容に誤りがあれば、
「戻る (Back)」をクリックして、誤りのあるウィザード・フォームまで戻り、修正してください。
「完了」をクリックすると、ウィザードが完了します。
アプリケーション・サーバーを作成したら、次に、 13 ページの『アプリケーション・サーバーの始動およ
びテスト』へ進んでください。
アプリケーション・サーバー・インスタンスの処理について詳しくは、以下のトピックを参照してくださ
い。
5 ページの『アプリケーション・サーバー・インスタンスの削除』
このトピックでは、 HTTP Server Administration インターフェースによるアプリケーション・サーバ
ー・インスタンスの削除方法について説明します。
5 ページの『crtwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバー・インスタンスの作成』
このトピックでは、Qshell で crtwasinst スクリプトを使用して、新規アプリケーション・サーバー・
インスタンスを作成する方法について説明します。
9 ページの『dltwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバー・インスタンスの削除』
このトピックでは、Qshell で dltwasinst スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバー・イン
スタンスを除去する方法について説明します。
9 ページの『dspwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバーのプロパティーの表示』
このトピックでは、Qshell で dspwasinst スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバー・イン
スタンスに関する情報を表示する方法について説明します。
11 ページの『アプリケーション・サーバーを稼働させるためのユーザー・プロファイルの使用可能
化』
4
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
このトピックでは、enbprfwas スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバーを稼働できるよ
うにユーザー・プロファイルを使用可能にする方法について説明します。
11 ページの『既存インスタンスのリスト』
このトピックでは、lstwasinst スクリプトを使用して、特定の基準に基づいたアプリケーション・サー
バーのリストを表示する方法を説明します。
12 ページの『インスタンスのホスト名の更新』
このトピックでは、そのホスト・サーバーの名前が変更された場合に、updwashost スクリプトを使用
してインスタンスを更新する方法を説明します。
新規 HTTP サーバー・インスタンスの構成
このトピックでは、アプリケーション・サーバー・インスタンス用に IBM HTTP Server (Apache で
稼働) のインスタンスを構成する方法を説明しています。
Lotus Domino Web Server の構成
このトピックでは、アプリケーション・サーバー・インスタンス用に Lotus Domino Web Server のイ
ンスタンスを構成する方法を説明しています。
アプリケーション・サーバー・インスタンスの削除
アプリケーション・サーバー・インスタンスは、必要がなくなると、除去しても構いません。 HTTP
Server Administration インターフェースからアプリケーション・サーバーを除去するには、次の手順に従い
ます。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「サーバー」リストから「すべてのサーバー (All servers)」を選択します。
3. 除去するアプリケーション・サーバーを選択します。
4. 「削除 (Delete)」をクリックします。
5. 「OK」をクリックします。
crtwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバー・インスタンス
の作成
Qshell の crtwasinst スクリプトを使用すると、アプリケーション・サーバー・インスタンスを作成できま
す。相互に完全に独立した複数の WebSphere Application Server - Express インスタンスを作成できます。
例えば、アプリケーション開発用のインスタンスとアプリケーション・テスト用のインスタンスを別個に作
成したり、セキュリティーを使用可能にしたインスタンスとセキュリティーを使用不可にしたインスタンス
を作成したりできます。
crtwasinst スクリプトは、1 つのアプリケーション・サーバーが設定された新しいインスタンスを作成しま
す。また、必要なディレクトリーも作成し、正しい権限もセットアップします。Qshell スクリプトの実行
についての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように
Qshell を構成する』を参照してください。
権限
このスクリプトを実行するには、使用する iSeries ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されて
いなければなりません。
使用法
管理
5
crtwasinst スクリプトを使用して新規インスタンスを作成するには、以下のステップに従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell インタープリターの開始) コマンドを入力します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. crtwasinst スクリプトを実行します。
crtwasinst -instance instance -portblock port
ここで、instance は、作成されるインスタンスの名前で、port は第 1 ポート・ブロックです。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
crtwasinst -instance instance [ -portblock portblock ]
[ -server servername ] [ -exthttp exthttpport ] [ -extssl extsslport ]
[ -inthttp inthttpport ] [ -admin adminport ] [ -adminssl adminsslport ]
[ -soap soapport ] [ -nameservice nameserviceport ] [ -sas sasserverport ]
[ -csiv2server csiv2serverauthport ] [ -csiv2client csiv2clientauthport ]
[ -verbose ] [ -help ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、インスタンスの名前を指定します。このスクリプト
は、/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance ディレクトリーに新規インスタンスを作成します。
v -portblock
これはオプション・パラメーターです。値 portblock は、インスタンスが使用するポート番号ブロックの
先頭の番号を指定します。 iSeries サーバー上の未使用ポート番号のグループに属する最初のポートを指
定してください。TCP/IP ネットワーク状況の処理 (NETSTAT *CNN) コマンドを使用して、現在使用中
のポート番号のリストを表示することができます。
注:
1. WebSphere Application Server - Express インスタンスは、複数のポートをさまざまな機能のために使
用します。新規インスタンスを作成すると、次の順序でポートが割り当てられます。
a. 個別のポート・パラメーター
個別のポート・パラメーターを指定した場合、スクリプトはその値を使用します。 特定のポー
ト・パラメーターは、-inthttp、-admin、-soap、-nameservice、および -drsclient です。
b. -portblock パラメーター
ポート番号が指定されていないサービスには、-portblock パラメーターの値から開始されるポート
が順次的に割り当てられます。 スクリプトが、別のインスタンスに割り当てられたポート番号や
スクリプト内の別のパラメーターにより指定されたポートに割り当てられたポート番号を検出す
ると、スクリプトはそのポート番号を飛ばし、次の未使用ポートにより処理を継続します。
c. デフォルト値
-portblock が指定されていない場合、ポート・パラメーターを指定しなかったサービスには、デフ
ォルトのポートが割り当てられます。デフォルトのポート番号については、各特定ポート・パラ
メーターを参照してください。
6
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v -server
これはオプション・パラメーターです。servername の値は、インスタンスとして実行されるアプリケー
ション・サーバーの名前を指定します。この値を指定しないと、アプリケーション・サーバー名がイン
スタンス名となります。
v -exthttp
これはオプション・パラメーターです。exthttpport の値は、外部 HTTP サーバーが listen する TCP/IP
ポートの番号を指定します。デフォルト値は 80 です。WebSphere Application Server - Express もこの
ポートで listen するように、外部 HTTP サーバーを、その管理インターフェースを介して構成すること
が必要です。
注: -portblock パラメーターの指定は外部 HTTP ポートには影響しません。-portblock パラメーターを指
定して、-exthttp パラメーターを指定しなかった場合には、作成されたインスタンスは、外部 HTTP ポ
ートに対してデフォルト値を使用します。
v -extssl
このパラメーターは、バージョン 5.0 と 5.0.1 でのみサポートされています。 これはオプション・パラ
メーターです。extsslport の値は、外部 SSL 対応 HTTP サーバーが listen する TCP/IP ポートの番号を
指定します。デフォルト値は 443 です。WebSphere Application Server - Express も SSL 対応要求をこ
のポートで listen するように、外部 HTTP サーバーを、その管理インターフェースを介して構成するこ
とが必要です。
注: -portblock パラメーターの指定は外部 SSL ポートには影響しません。-portblock パラメーターを指定
して、-extssl パラメーターを指定しなかった場合には、作成されたインスタンスは、外部 SSL ポートに
対してデフォルト値を使用します。
v -inthttp
これはオプション・パラメーターです。値 inthttpport には、Web コンテナーが Web サーバーからの要
求を listen するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -inthttp パラメーターも指定され
なければ、デフォルト値は 9080 です。-portblock パラメーターについて詳しくは、『注 (6ページ)』を
参照してください。
v -admin
これはオプション・パラメーターです。値 adminport には、WebSphere 管理コンソール用に使用するポ
ート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -admin パラメーターも指定されなければ、デフォ
ルト値は 9090 です。-portblock パラメーターについて詳しくは、『注 (6ページ)』を参照してくださ
い。
v -adminssl
これはオプション・パラメーターです。値 adminportssl には、WebSphere 管理コンソールとのセキュア
通信で使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -adminssl パラメーターも指定さ
れなければ、デフォルト値は 9043 です。-portblock パラメーターについて詳しくは、『注 (6ページ)』
を参照してください。
v -soap
これはオプション・パラメーターです。値 soapport には、Simple Object Access Protocol (SOAP) 用に
使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -soap パラメーターも指定されなけれ
ば、スクリプトはデフォルト値を割り当てます。デフォルト値は 8880 です。 -portblock パラメーター
について詳しくは、『注 (6ページ)』を参照してください。
v -nameservice
これはオプション・パラメーターです。値 nameserviceport には、ネーム・サービス (または RMI コネ
クター) ポート用に使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターも -nameservice パラメ
管理
7
ーターも指定されなければ、スクリプトはデフォルト値を割り当てます。デフォルト値は 2809 です。
-portblock パラメーターについて詳しくは、『注 (6ページ)』を参照してください。
v -sas
これはオプション・パラメーターです。値 sasserverport には、Secure Association Services (SAS) がイン
バウンドの認証要求を listen するポートを指定します。デフォルト値は 9401 です。このポートは、
serverindex.xml 内の SAS_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定されま
す。
注: このパラメーターは指定することをお勧めします。このパラメーターを指定しないと、アプリケーシ
ョン・サーバーは実行時にポートを選択します。ただし、クライアントがアプリケーション・サーバー
に接続し、アプリケーション・サーバーが再始動すると、サーバーが別のポート番号を選択し、そのた
めクライアント・アプリケーションがサーバーに接続できなくなる場合があります。
v -csiv2server
これはオプション・パラメーターです。値 csiv2serverauthport には、Common Secure Interoperability バ
ージョン 2 (CSIV2) サービスがインバウンドのサーバー認証要求を listen するポートを指定します。デ
フォルト値は 9403 です。このポートは、serverindex.xml 内の
CSIV2_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定されます。
注: このパラメーターは指定することをお勧めします。このパラメーターを指定しないと、アプリケーシ
ョン・サーバーは実行時にポートを選択します。ただし、クライアントがアプリケーション・サーバー
に接続し、アプリケーション・サーバーが再始動すると、サーバーが別のポート番号を選択し、そのた
めクライアント・アプリケーションがサーバーに接続できなくなる場合があります。
v -csiv2client
これはオプション・パラメーターです。値 csiv2clientauthport には、Common Secure Interoperability バー
ジョン 2 (CSIV2) Service がインバウンドのクライアント認証要求を listen するポートを指定します。
デフォルト値は 9402 です。このポートは、serverindex.xml 内の
CSIV2_SSL_MUTUALAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定されます。
注: このパラメーターは指定することをお勧めします。このパラメーターを指定しないと、アプリケーシ
ョン・サーバーは実行時にポートを選択します。ただし、クライアントがアプリケーション・サーバー
に接続し、アプリケーション・サーバーが再始動すると、サーバーが別のポート番号を選択し、そのた
めクライアント・アプリケーションがサーバーに接続できなくなる場合があります。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、スクリプトのデバッグが必要な場合に有用な詳細メッセ
ージが出力されます。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
例
この例では、スクリプトによって devinst という名前のインスタンスが作成されます。
crtwasinst -instance devinst -portblock 10320
8
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
dltwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバー・インスタンス
の削除
dltwasinst スクリプトは、インスタンスおよびそのインスタンスに関連付けられているファイルを除去する
ためのスクリプトです。Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application
Server - Express スクリプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照してください。
権限
このスクリプトを実行するには、使用する iSeries ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されて
いなければなりません。
使用法
dltwasinst スクリプトを実行するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. dltwasinst スクリプトを実行します。
dltwasinst -instance instance
ここで、instance は削除するインスタンスの名前です。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
dltwasinst -instance instance [ -verbose ] [ -help ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、削除の対象となるインスタンスの名前を指定します。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、スクリプトのデバッグが必要な場合に有用な詳細メッセ
ージが出力されます。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
例
この例では、インスタンス testinst が削除されます。
dltwasinst -instance testinst
dspwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバーのプロパティー
の表示
dspwasinst スクリプトは、アプリケーション・サーバー・インスタンスに関する情報を表示します。このス
クリプトは、下記の情報を表示します。
管理
9
v アプリケーション・サーバー。アプリケーション・サーバーごとに、以下の情報が表示されます。
– ポート番号
– インストール済みアプリケーション
– 状況 (実行中または停止)
– ジョブ ID (アプリケーション・サーバーが実行中の場合)
v セル名
v ノード名
Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application Server - Express スク
リプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照してください。
権限
このスクリプトを実行するには、使用する iSeries ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されて
いなければなりません。
使用法
インスタンスに関する表示情報とそのインスタンスにおけるアプリケーション・サーバーには、Qshell コ
マンド行から dspwasinst スクリプトを実行します。dspwasinst スクリプトを実行するには、以下のステッ
プに従ってください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. dspwasinst スクリプトを実行します。
dspwasinst -instance instance
ここで、instance は、表示するインスタンスの名前です。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
dspwasinst -instance instance [ -server servername ] [ -help ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、プロパティーを表示するインスタンスの名前を指定し
ます。
v -server
これはオプション・パラメーターです。値 servername には、表示するアプリケーション・サーバーの名
前を指定します。このパラメーターを指定しないと、インスタンス内のアプリケーション・サーバーが
すべて表示されます。サーバーのプロパティーを複数表示するには、-server パラメーターを複数指定し
ます。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
10
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
例
この例では、スクリプトによってインスタンス devinst が表示されます。
dspwasinst -instance devinst
アプリケーション・サーバーを稼働させるためのユーザー・プロファイルの
使用可能化
enbprfwas スクリプトは、アプリケーション・サーバーを稼働させるためのプロファイルを使用可能にし、
オプションでグループ・プロファイルを QEJBSVR に変更します。詳細については、『特定のユーザー・
プロファイルの下でのアプリケーション・サーバーの稼働』を参照してください。また、 iSeries ナビゲー
ターを使用してアプリケーション・サーバーを稼働させるためのユーザー・プロファイルを使用可能にする
こともできます。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
crtwasinst スクリプトを使用して新規インスタンスを作成するには、以下のステップに従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell インタープリターの開始) コマンドを入力します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. enbprfwas スクリプトを実行します。
enbprfwas -profile usrprf
ここで、usrprf は、使用可能にするユーザー・プロファイルです。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
enbprfwas -profile usrprf [ -chggrpprf ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -profile
これは必要パラメーターです。値 usrprf には、アプリケーション・サーバーを稼働させるために使用可
能にするプロファイルの名前を指定します。
v -chggrpprf
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定する場合、スクリプトは usrprf のグル
ープ・プロファイルを QEJBSVR に変更します。
既存インスタンスのリスト
lstwasinst スクリプトは、指定された選択基準に基づいてインスタンスのリストを表示します。
権限
管理
11
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
lstwasinst スクリプトを使用して既存のインスタンスをリストするには、以下のステップに従ってくださ
い。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell インタープリターの開始) コマンドを入力します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. lstwasinst スクリプトを実行します。
lstwasinst -name instance_name_pattern
ここで、instance_name_pattern は、リストするインスタンスを定義するストリングです。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
lstwasinst [ -name instance_name_pattern ]
[ -display ] [ -verbose ] [ -help ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -name
これはオプション・パラメーターです。値 instance_name_pattern は、インスタンス名に対して一致する
ようにパターンを指定します。この値を指定するとき、ワイルドカード文字としてアスタリスク (*) を
使用します。例えば、svr で始まるインスタンスを検索する場合、svr* と指定します。
v -display
このオプション・パラメーターは、リストされた各インスタンスに対して dspwasinst スクリプトを呼び
出します。dspwasinst スクリプトについての情報は、 9 ページの『dspwasinst スクリプトによるアプリケ
ーション・サーバーのプロパティーの表示』を参照してください。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、詳細なメッセージが出力されます。このスクリプトをデ
バッグする必要がある場合は、このパラメーターを指定します。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
インスタンスのホスト名の更新
updwashost スクリプトは、サーバーのホスト名が変更される場合に、インスタンスを更新します。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
12
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
crtwasinst スクリプトを使用して新規インスタンスを作成するには、以下のステップに従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell インタープリターの開始) コマンドを入力します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. updwashost スクリプトを実行します。
updwashost -instance instance
ここで、instance は、更新するインスタンスの名前です。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
updwashost -instance instance [ -newhost new_host ]
[ -changenode -oldhost old_host ] [ -regenplugin ] [ -verbose ] [ -help ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、更新の対象となるインスタンスの名前を指定します。
すべてのインスタンスのホスト名を更新するには、ALL を指定します。
v -newhost
これはオプション・パラメーターです。値 new_host は、インスタンスに使用する新規ホスト名を指定し
ます。デフォルト値は、サーバーの現在のホスト名です。
v -changenode
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定した場合、スクリプトによってインス
タンス内のノード名が変更されます。このパラメーターを指定する場合、-oldhost パラメーターが必要
になります。
v -oldhost
このパラメーターは、-changenode パラメーターが指定されている場合には必須ですが、指定されていな
い場合には無効です。この値は、インスタンスのノード名を変更する場合に使用する旧ホスト名を指定
します。指定された値は、-newhost パラメーターで指定された値に、ノード名で置き換えられます。
v -regenplugin
このオプション・パラメーターは、インスタンスのホストを更新して、HTTP サーバー・プラグイン構
成を再生成した後、GenPluginCfg スクリプトを呼び出します。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、スクリプトのデバッグが必要な場合に有用な詳細メッセ
ージが出力されます。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
アプリケーション・サーバーの始動およびテスト
「新規 Express サーバーの作成 (Create New Express Server)」ウィザードを完了したら、ExpressSamples
アプリケーションを実行して、アプリケーション・サーバーが正しく稼働することを確認してください。
管理
13
注: アプリケーション・サーバーをテストする前に、アプリケーション・サーバーを使用するために選択し
た、 HTTP サーバー (Apache で稼働) または Domino HTTP サーバーが稼働中 であることを確認してく
ださい。 HTTP サーバー (Apache で稼働) について詳しくは、『Manage HTTP Servers』を参照してくだ
さい。 Domino HTTP サーバーについて詳しくは、「Lotus(R) Domino(TM) Web サイト」
てください。
を参照し
複数のサーバーを実行している場合、サーバーのデバッグ・ポートが正しく設定されているか確認してくだ
さい。同じノード上にある複数のサーバーが同じデバッグ・ポートを使用している場合、サーバーが始動し
ない場合があります。デバッグ・ポートの変更方法について詳しくは、『Java 仮想マシンの設定 (Java
virtual machine settings)』
を参照してください。
新規アプリケーション・サーバーを始動およびテストしたり、新規アプリケーションをテストしたりするに
は、次の手順に従います。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「管理 (Manage)」タブをクリックします。
3. 「サーバー」リストからアプリケーション・サーバーを選択します。
) をクリックします。この開始ボタンは、「サーバー」リストのすぐ下の、
4. 「開始」ボタン (
アプリケーション・サーバー状況メッセージの右側にあります。状況メッセージが、「停止」から「開
始中」に変更されます。サーバーが作動可能になると、状況メッセージは「実行」に変更されます。状
況メッセージが「停止」に戻された場合は、エラーが発生しています。
注: アプリケーション・サーバーの状況メッセージがすぐに変更されない場合は、「最新表示」ボタン
) をクリックしてください。サーバーを停止するには、「停止」ボタン (
(
クします。
) をクリッ
5. アプリケーションが実行中になったら、「アプリケーション」を展開します。
6. 「インストール済みアプリケーションの管理 (Manage Installed Applications)」をクリックします。
7. テスト対象のアプリケーションが実行中であることを確認します。実行中でない場合は、インストール
済みアプリケーションのリストから該当するアプリケーションを選択して、「開始」をクリックしま
す。詳しくは、 95 ページの『アプリケーション・サーバーのインストール済みアプリケーションの管
理』を参照してください。
8. 新しく Web ブラウザー・ウィンドウを開きます。
9. 以下の URL のいずれかを指定して、アプリケーション・サーバーをテストしてください。ここで、
your.server.name はご使用の iSeries サーバーの名前で、 port はご使用の HTTP サーバー・インスタン
スのポート番号です。インストール済みのサンプル・アプリケーションを使用してください。
v ExpressSamples
http://your.server.name:port/Snoop
v DB2 Web Services
http://your.server.name:port/services
注: 次の手順に従って、新規アプリケーションをテストすることもできます。 94 ページの『新規アプリケ
ーションの配置および開始』してから、 Web ブラウザーで URL を指定します。例えば、アプリケーショ
ン myApp をサーバー my.iSeries.server にインストールし、 HTTP サーバー・インスタンスでポート
10080 を使用する場合は、次の URL を指定します。
14
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
http://my.iSeries.server:10080/myApp
アプリケーション・サーバーが正しく稼働していることを確認したら、 22 ページの『アプリケーションを
実行するアプリケーション・サーバーの構成』。
アプリケーション・サーバーの始動と停止の追加情報については、以下のトピックを参照してください。
『startServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの始動』
このトピックでは、Qshell で startServer スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバーを始動
する方法について説明します。
17 ページの『CL コマンドを使用したアプリケーション・サーバーの始動』
このトピックでは、CL コマンド行で CL コマンドを使用して、アプリケーション・サーバーを始動
する方法について説明します。
18 ページの『アプリケーション・サーバーが始動したことの確認』
アプリケーションを開始できるようにするには、アプリケーション・サーバーが稼働中でなければな
りません。このトピックでは、アプリケーション・サーバーが稼働していることを確認できる方法に
ついて説明します。
19 ページの『stopServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの停止』
このトピックでは、Qshell で stopServer スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバーを停止
する方法について説明します。
21 ページの『serverStatus スクリプトによるアプリケーション・サーバーの状況の表示』
このトピックでは、Qshell で serverStatus スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバーの状
況を判別する方法について説明します。
startServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの始動
startServer スクリプトは、指定したサーバー・プロセス用の構成ファイルを読み取り、サーバーを開始しま
す。
Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application Server - Express スク
リプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照してください。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。 *ALLOBJ 権限を持たないユーザー・プロファイルに対する明示的権限の設定について
の詳細は、 143 ページの『startServer スクリプトと stopServer スクリプトに対する明示的権限の設定』を
参照してください。
使用法
startServer スクリプトを使用してアプリケーション・サーバーを始動するには、以下のステップに従ってく
ださい。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. startServer スクリプトを実行します。
管理
15
startServer -instance instance server
ここで、instance は始動するインスタンスの名前、server は始動するサーバーの名前です。
アプリケーション・サーバーが実行中の場合、スクリプトは次のメッセージを表示します。
ASE6123: Application server started.
Cause . . . . . :
Application server instance in ASE5 instance instance has
started and is ready to accept connections on admin port admin_port
ここで、instance はインスタンスの名前、admin_port は WebSphere 管理コンソールのポート番号です。
注: -nowait パラメーターを指定した場合、スクリプトはこのメッセージを表示しません。続行する前に、
18 ページの『アプリケーション・サーバーが始動したことの確認』を行う必要があります。
構文
startServer スクリプトの構文は次のとおりです。
startServer server -instance instance
[ -nowait ] [ -timeout seconds ] [ -trace ] [ -help | -? ]
ここで、server は、開始するサーバーの構成ディレクトリーの名前です。
パラメーター
startServer スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v server
この必須パラメーターには、始動するサーバーの名前を指定します。 server が指定されていない場合、
サーバー名は -instance パラメーターに指定された値にデフォルト設定されます。この値には大文字小文
字の区別があります。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、開始する対象のサーバーが含まれている、インスタン
スの名前を指定します。
v -nowait
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定した場合、スクリプトは、サーバーの
正常な初期化を待機せずに、制御をユーザーに戻します。デフォルトでは、正常な初期化を待機しま
す。
v -timeout
これはオプション・パラメーターです。値 seconds には、サーバーの正常な初期化を待機する時間 (秒
単位) を指定します。スクリプトは、タイムアウト値の終了時に制御をユーザーに戻します。デフォルト
では、サーバーの初期化が完了するまで待機します。
v -trace
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、トレース機能がオンになりま
す。トレース出力は、/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/service/trace ディレクトリー内の
JOBNAME.JOBUSER.JOBNUMBER ファイルに書き込まれます。ここで、JOBNAME、JOBUSER、およ
び JOBNUMBER は、アプリケーション・サーバー・ジョブから取られます。ジョブ名は、スクリプト
によってジョブが実行依頼されたときに出力されます。
v -help または -?
このオプション・パラメーターは、スクリプトの使用法ステートメントを出力します。
例
16
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
startServer -instance myinst
この例では、myinst インスタンスで myinst のアプリケーション・サーバーを開始します。
startServer devinst -instance devinst -nowait
この例では、devinst インスタンスの devinst アプリケーション・サーバーを始動し、制御を即時にユーザ
ーに戻します。
CL コマンドを使用したアプリケーション・サーバーの始動
CL コマンドを使用して、アプリケーション・サーバー・インスタンスを開始できます。 CL コマンド行
からアプリケーション・サーバーを始動するには、次の手順に従います。
1. Transmission Control Protocol/Internet Protocol (TCP/IP) を開始します。 CL コマンド行で、次のコマン
ドを入力します。
STRTCP
2. QASE51 サブシステムを始動するには、CL コマンド行で、次のコマンドを実行します。
STRSBS QASE51/QASE51
注: WebSphere Application Server サブシステムを始動するには、ユーザー・プロファイルに、*JOBCTL
権限がなければなりません。
3. サブシステム始動後、CL コマンド行で次のコマンドを実行します。
SBMJOB CMD(CALL PGM(QASE51/QASESTRSVR) PARM(’-instance’
’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance’ ’-server’ ’server’))
JOB(server) JOBD(QASE51/QASE51) JOBQ(QASE51/QASE51) USER(QEJBSVR)
LANGID(*USRPRF) CNTRYID(*USRPRF) CCSID(*USRPRF)
ここで、instance は始動するアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前であり、 server はその
インスタンスのサーバーの名前です。ほとんどの WebSphere Application Server - Express インスタンス
では、インスタンス名とサーバー名は同じです。このコマンドを実行すると 1 つのアプリケーション・
サーバーだけを始動することができます。アプリケーション・サーバーを他にも始動するには、始動す
るアプリケーション・サーバーごとにそれぞれコマンドを実行する必要があります。
注: このコマンドを実行するためには、ユーザー・プロファイルに、QEJBSVR ユーザー・プロファイ
ルに対する *USE 権限が設定されている必要があります。ユーザー・プロファイルにこの権限が設定さ
れているか確認したり、ユーザー・プロファイルにこの権限を追加したりするには、オブジェクト権限
の編集 (EDTOBJAUT) コマンドを使用します。
プロファイルに QASE51/QASE51 ジョブ記述および QASE51/QASE51 サブシステム記述に対する権限があ
る場合、 WebSphere Application Server - Express が WebSphere Application Server - Express サブシステム
の始動時に自動で始動するように構成することができます。
1. WebSphere Application Server インスタンスで使用されるジョブ記述の複製を作成します。例えば、CL
コマンド行で次のコマンドを実行します。
CRTDUPOBJ OBJ(QASE51) FROMLIB(QASE51) OBJTYPE(*JOBD) TOLIB(mywasjobd) NEWOBJ(myserv)
2. CHGJOBD コマンドを使用して新規作成されたジョブ記述を変更し、「データまたはコマンドの要求
(Request data or command)」(RQSDTA) フィールドでサーバーを始動できるようにします。次の例
で、インスタンスは myinst であり、サーバーは myserv です。
’QSYS/CALL PGM(QASE51/QASESTRSVR) PARM(’’-instance’’
’’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myinst’’ ’’-server’’ ’’myserv’’)’
管理
17
3. QASE51/QASE51 サブシステムに自動開始ジョブ項目を追加します。 CL コマンド行で、次のコマンド
を入力します。
ADDAJE SBSD(QASE5/QASE51) JOB(myserv) JOBD(mywasjobd/myserv)
QASE51 サブシステムが iSeries システムの始動時に始動するようにシステムを構成することができます。
以下のステップのいずれかを実行して、自動始動を使用可能にします。
v 以下の行をシステム始動プログラムに追加します。
STRSBS QASE51/QASE51
注:
– システム始動プログラムは、QSTRUPPGM システム値で定義されます。
– WebSphere Application Server サブシステムが始動するには、TCP/IP がアクティブでなければなりま
せん。ご使用の始動プログラムまたは自動開始ジョブで、STRTCP コマンドが STRSBS
QASE51/QASE51 コマンドの前に実行されるようにしてください。
– QSTRUPPGM システム値について詳しくは、『QSTRUPPGM システム値』を参照してください。
v 次のコマンドを実行して、自動開始ジョブ項目を QSYSWRK サブシステムに追加します。
ADDAJE SBSD(QSYSWRK) JOB(QASESTR) JOBD(QASE51/QASESTR)
アプリケーション・サーバーが始動したことの確認
WebSphere Application Server - Express 環境を使用できる状態になると、アプリケーション・サーバー・ジ
ョブのジョブ・ログに、WebSphere Application Server 環境が使用できる状態であることを示すメッセージ
が書き込まれます。
アプリケーション・サーバー・インスタンスが正常に始動されたことを確認するには、次のステップに従い
ます。
1. CL コマンド行で、アクティブ・ジョブの処理 (WRKACTJOB) コマンドを実行します。
2. QASE51 サブシステムでアプリケーション・サーバー・ジョブを検出します。
3. ジョブの隣のオプション行のオプション 5 (ジョブの処理) を指定し、 Enter を押します。
4. 「ジョブの処理」画面のコマンド行でオプション 10 (ジョブ・ログの表示 (アクティブ状態の場合)) を
指定して、 Enter を押します。
5. F10 を押してすべてのメッセージを表示します。
6. 次のメッセージを探します。
WebSphere application server application_server ready.
ここで application_server はアプリケーション・サーバーの名前です。
メッセージが表示されない場合は、F5 を押して、このメッセージが表示されるまでジョブ・ログ・メ
ッセージを更新します。メッセージが表示されたら、WebSphere Application Server 環境は正常に開始さ
れています。ご使用の iSeries サーバーによっては、メッセージが表示されるまでに 20 分以上かかる
場合があります。メッセージが表示されない場合は、『トラブルシューティング』セクションの
『WebSphere Application Server の始動』を参照してください。
7. アプリケーション・サーバーが管理コンソールを listen しているポート番号を表示するには、メッセー
ジの最終行にカーソルを置いて F1 を押します。次のようなメッセージが表示されます。
WebSphere application server application_server
in job app_server_job is ready to handle administrative requests
on port port_number.
18
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
ここで、application_server は使用しているアプリケーション・サーバーの名前、app_server_job は
i5/OS のジョブの名前、そして port_number は管理コンソールで使用されるポートの番号です。
8. F3 を 2 回押して、終了します。
stopServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの停止
stopServer スクリプトは指定のサーバーを停止します。Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ペ
ージの『WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように Qshell を構成する』を参
照してください。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。 *ALLOBJ 権限を持たないユーザー・プロファイルに対する明示的権限の設定について
の詳細は、 143 ページの『startServer スクリプトと stopServer スクリプトに対する明示的権限の設定』を
参照してください。
使用法
stopServer スクリプトを使用してインスタンスを停止するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. stopServer スクリプトを実行します。
stopServer -instance instance server
ここで、instance は停止するインスタンスの名前、server は停止するアプリケーション・サーバーの名
前です。
構文
stopServer スクリプトの構文は次のとおりです。
stopServer server -instance instance [ -nowait ] [ -quiet ]
[ -logfile filename ] [ -replacelog ] [ -trace ] [ -timeout seconds ]
[ -statusport statusportnumber ] [ -port portnumber ]
[ -username username ] [ -password password ] [ -conntype SOAP | RMI ]
[ -help | -? ]
パラメーター
stopServer スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v server
これは必要パラメーターです。値 server には、停止するサーバーの名前を指定します。この値には大文
字小文字の区別があります。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、停止する対象のサーバーが含まれている、インスタン
スの名前を指定します。
管理
19
v -nowait
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトは、サーバーが正
常に停止するのを待たずにユーザーに制御を戻します。デフォルトでは、サーバーが正常に停止するの
を待ちます。
v -quiet
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定した場合、スクリプトは通知メッセー
ジを表示しません。デフォルトでは、スクリプトの実行中に通知メッセージが表示されます。
v -logfile
これはオプション・パラメーターです。値 filename には、スクリプトのログ・ファイルのロケーション
と名前を指定します。デフォルト値は /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs/server/stopServer.log
です。ここで、instance は停止するサーバーが含まれているインスタンスの名前、server は停止するサー
バーの名前です。
v -replacelog
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、ログ・ファイルが存在する場
合にスクリプトがそれを置換します。デフォルトでは、ログ・ファイルが存在する場合、スクリプトは
そのログ・ファイルに追加します。
v -trace
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトは、スクリプトの
ログ・ファイルに追加トレース情報を出力します。サーバー停止の試行時にエラーが発生した場合に
は、このパラメーターの指定のみを行ってください。デフォルトでは、追加トレース情報は記録されま
せん。
v -timeout
これはオプション・パラメーターです。値 seconds には、呼び出し側に制御を戻す前にサーバーの停止
を待機する時間数 (秒単位) を指定します。デフォルトでは、サーバーの正常停止まで待機します。
v -statusport
これはオプション・パラメーターです。値 statusportnumber には、サーバーの停止時にサーバーの状況
を listen するときのポートを指定します。デフォルトでは、次の使用可能なポートを使用します。
v -port
これはオプション・パラメーターです。値 portnumber には、サーバーの SOAP または RMI ポートを
指定します。このパラメーターを指定した場合、stopServer スクリプトは停止コマンドをサーバーに直接
送信します。このパラメーターに RMI ポート値を指定した場合には、-conntype パラメーターも指定し
なければなりません。デフォルトでは、スクリプトは、サーバーの停止に必要な情報を入れる構成ファ
イルを読み取ります。
v -conntype
これはオプション・パラメーターです。 -port パラメーターを指定した場合は、-conntype パラメーター
に使用するコネクター・タイプを指定します。有効な値は SOAP または RMI です。デフォルト値は
SOAP です。
v -username
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 username に
は、認証用のユーザー名を指定します。
v -password
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 password に
は、認証用のパスワードを指定します。
v -help または -?
このオプション・パラメーターは、スクリプトの使用法ステートメントを出力します。
20
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
例
stopServer myserver -instance myserver -port 10380
この例では、ポート 10380 を使用して myserver インスタンス内の myserver アプリケーション・サーバー
を停止します。
serverStatus スクリプトによるアプリケーション・サーバーの状況の表示
Qshell で serverStatus スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバー・インスタンスの状況を取得し
ます。 Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application Server Express スクリプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照してください。
権限
このスクリプトを実行する場合、特別な権限は必要ありません。
使用法
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. serverStatus スクリプトを実行します。
serverStatus server
ここで、server はアプリケーション・サーバーの名前です。
構文
serverStatus スクリプトの構文は次のとおりです。
serverStatus server | -all -instance instance
[ -logfile filename ] [ -replacelog ] [ -trace ] [ -username username ]
[ -password password ] [ -help | -? ]
パラメーター
serverStatus スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v server
値 server は、状況を表示する対象のサーバーの名前です。サーバー名、または -all パラメーターのいず
れかを指定します。この値には大文字小文字の区別があります。
v -all
このパラメーターを指定した場合、スクリプトによってインスタンス内のすべてのサーバーの状況が表
示されます。-all パラメーターまたはサーバー名のいずれかを指定する必要があります。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、状況を表示する対象のサーバーが含まれている、イン
スタンスの名前を指定します。
v -logfile
これはオプション・パラメーターです。値 filename には、スクリプトのログ・ファイルのロケーション
と名前を指定します。デフォルト値は /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs/serverStatus.log で
す。ここで、instance は、状況を表示するサーバーが含まれているインスタンスの名前です。
管理
21
v -replacelog
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、ログ・ファイルが存在する場
合にスクリプトがそれを置換します。デフォルトでは、ログ・ファイルが存在する場合、スクリプトは
そのログ・ファイルに追加します。
v -trace
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトは、スクリプトの
ログ・ファイルに追加トレース情報を出力します。サーバー状況の表示の試行時にエラーが発生した場
合には、このパラメーターの指定のみを行ってください。デフォルトでは、追加トレース情報は記録さ
れません。
v -username
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 username に
は、認証用のユーザー名を指定します。
v -password
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 password に
は、認証用のパスワードを指定します。
v -help または -?
このオプション・パラメーターは、スクリプトの使用法ステートメントを出力します。
例
serverStatus myAppSvr
この例では、myAppSvr インスタンスの状況を表示します。
アプリケーションを実行するアプリケーション・サーバーの構成
アプリケーション・サーバーを作成し、テストした後、ご使用のアプリケーション用にこれを構成する必要
があります。これらのトピックでは、アプリケーション・サーバーの設定およびアプリケーション用リソー
スの構成方法について説明します。
23 ページの『アプリケーション・サーバー用クラス・ローダーの構成』
クラス・ローダーにより、アプリケーション・サーバーが Java クラス・ファイルをロードする方法
を決定します。このトピックでは、管理コンソールを使用して、アプリケーション・サーバーのクラ
ス・ローダーを構成する方法について説明します。
24 ページの『管理コンソールによる Web コンテナー用 HTTP トランスポートの管理』
ご使用のアプリケーション・サーバーのコンポーネントは、HTTP を使用してお互いに通信します。
このトピックでは、ご使用のアプリケーション・サーバーに対する HTTP トランスポートを構成する
管理コンソールおよび wsadmint の使用方法を説明します。
32 ページの『アプリケーション・サーバーのセッション・トラッキングの管理』
アプリケーションはセッションを使用して、単一の Web ブラウザー・セッションからのクライアン
ト要求のトラッキングを継続して行います。このトピックでは、管理コンソールおよび wsadmin を
使用して、アプリケーション・サーバーにセッション・トラッキングを構成する方法について説明し
ます。
33 ページの『管理コンソールによる置換変数の管理』
置換変数は、スクリプトの書き込みおよびクラス・ローダーの構成に使用すると便利です。このトピ
ックでは、管理コンソールおよび wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーに変数をセッ
トアップする方法について説明します。
22
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
36 ページの『アプリケーション・サーバーの仮想ホストの管理』
仮想ホストにより、複数のホスト名およびポート番号を単一の論理ホストとして構成することができ
ます。このトピックでは、アプリケーション・サーバー・インスタンス用に仮想ホストを構成する方
法を説明しています。
42 ページの『アプリケーション用データベース・アクセスの構成』
アプリケーションは、JDBC ドライバーを使用してデータベースに接続します。 JDBC ドライバー
は、JDBC プロバイダーによって表され、データベースはデータ・ソースによって表されます。この
トピックでは、アプリケーション・サーバー用の JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの構成方
法について説明します。
52 ページの『メール・リソースの管理』
ご使用のアプリケーション・サーバーには、Java ベースの電子メール・クライアント・アプリケーシ
ョンをサポートする組み込み JavaMail(TM) プロバイダーがあります。このトピックでは、管理コンソ
ールおよび wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーにメール・リソースを構成する方法
について説明します。
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』
アプリケーション・サーバーは、Web サーバー・プラグインを使用して、ご使用の HTTP サーバ
ー・インスタンスと通信します。ご使用のアプリケーション・サーバーを一部変更するには、プラグ
イン構成ファイルを更新する必要があります。このトピックでは、プラグイン構成の再生成方法、お
よび再生成する必要がある状況について説明します。
57 ページの『リモート HTTP トポロジーの構成』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーおよびご使用の HTTP サーバーが別のマシンまたは
論理区画でホストされる、リモート HTTP トポロジーの構成方法を説明します。
60 ページの『アプリケーション・サーバーのセキュリティー設定の構成』
このトピックでは、アプリケーション・サーバー・インスタンスのセキュリティー構成に関する情報
を提供します。 WebSphere Application Server - Express のセキュリティー構成に関する詳細について
は、『セキュリティー』を参照してください。
65 ページの『拡張アプリケーション・サーバーの設定』
このトピックでは、ご使用のアプリケーション・サーバーの拡張設定について説明します。ほとんど
の場合、これらの拡張設定を変更する必要はありません。
アプリケーション・サーバー用クラス・ローダーの構成
クラス・ローダーにより、アプリケーション・サーバーが Java クラス・ファイルをロードする方法を決定
します。詳しくは、「アプリケーション開発」の『Classloaders』トピックを参照してください。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「サーバー」を展開して、「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
3. ご使用のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバーのページで、「クラス・ローダー (Classloader)」をクリックします。
5. クラス・ローダーを追加、変更、または除去します。
v アプリケーション・サーバーに新規クラス・ローダーを追加するには、次の手順に従います。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. クラス・ローダー・モードを選択します。
管理
23
c. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
v クラス・ローダーを変更するには、以下の手順に従います。
a. 変更するクラス・ローダーをクリックします。
b. 変更を行います。
c. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
v クラス・ローダーを除去するには、次の手順に従います。
a. 除去したいクラス・ローダーのチェック・ボックスを選択します。
b. 「削除 (Delete)」をクリックします。
c. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
管理コンソールによる Web コンテナー用 HTTP トランスポートの管理
WebSphere Application Server - Express のコンポーネントは、HTTP トランスポートを使用して互いに通信
します。ご使用のアプリケーションでも HTTP トランスポートを使用して、クライアント要求を受信し、
それに対する応答を返します。
WebSphere Application Server - Express、バージョン 5.1 の HTTP トランスポート機能は、ユーザーが実
稼働環境で使用できるサポートされた内部的な Web サーバーです。アプリケーション・サーバー用に別の
HTTP サーバー・インスタンスを構成する必要はありません。ただし、他の Web サーバーが拡張機能や改
善されたパフォーマンスを提供できるため、別の HTTP サーバー・インスタンスを使用することをお勧め
します。
使用するトランスポートのタイプを決める前に、次の内部 HTTP トランスポートの制限事項を考慮してく
ださい。
v 内部トランスポートは、Simple Network Management Protocol (SNMP) をサポートしていません。
v 既存の Common Gateway Interface (CGI) へのサポートが、サーブレットとして実装されている必要があ
ります。つまり、すべての既存 CGI プログラムをサーブレットに変換する必要があります。
v 内部トランスポートは、ワークロード・バランシングのセッション・アフィニティーには対応していま
せん。
v 静的コンテンツは、外部 HTTP サーバーから直接供給されないので、アプリケーション・サーバー全体
的なパフォーマンスが悪くなる場合があります。
v Web サーバーは一般的に、アプリケーション・サーバーよりも、機密漏れの危険度が高くなります。実
稼働環境に、外部 Web サーバーおよびアプリケーション・サーバーが 2 つの異なるマシン上で稼動す
る場合、 Web サーバーの機密漏れのほとんどは、Web サーバーが稼動するマシンに限定することがで
きます。しかし、内部 HTTP トランスポートを使用する場合、内部 HTTP トランスポートは、常にア
プリケーション・サーバーと同じマシン上で稼動します。その結果、Web サーバーの機密漏れは、 Web
サーバー環境およびアプリケーション・サーバー環境の両方で起きる可能性があります。
管理コンソールと wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーの HTTP トランスポートを構成で
きます。
v 管理コンソールを使用した HTTP トランスポートの構成 (24ページ)
v wsadmin を使用した HTTP トランスポートの構成 (25ページ)
管理コンソールを使用した HTTP トランスポートの構成
1.
24
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
2. 「サーバー」を展開して、「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
3. ご使用のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバーのページで、「Web コンテナー (Web Container)」をクリックします。
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「HTTP トランスポート (HTTP transports)」をクリ
ックします。
6. HTTP トランスポートを追加、変更、または除去します。
v 新規 HTTP トランスポートの追加は、次の手順で行います。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. HTTP トランスポートの設定を構成します。
c. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
v HTTP トランスポートの変更は、次の手順で行います。
a. 変更するトランスポートのホスト名をクリックします。
b. 変更を行います。
c. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
v HTTP トランスポートの除去は、次の手順で行います。
a. 除去するトランスポートを選択します。
b. 「削除 (Delete)」をクリックします。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用した HTTP トランスポートの構成
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで、次のコマンドを実行して、アプリケーション・サーバーを識別し、それをサー
バー変数に割り当てます。
set server [$AdminConfig getid /Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前です。
5. 次のコマンドを実行して、アプリケーション・サーバーの Web コンテナーを識別し、それを wc 変数
に割り当てます。
set wc [$AdminConfig list WebContainer $server]
6. 次のコマンドを実行して、 Web コンテナーに属するすべてのトランスポートをリストし、それをトラ
ンスポート変数に割り当てます。
set transportsAttr [$AdminConfig showAttribute $wc transports]
set transports [lindex $transportsAttr 0]
上記のコマンドは、トランスポート属性からトランスポート・オブジェクトをリスト形式で戻します。
7. 次のコマンドを実行して、変更対象のトランスポートを識別し、それをトランスポート変数に割り当て
ます。
set transport [lindex $transports 0]
8. 次のコマンドを実行して、アドレス属性を変更し、ホストおよびポートを変更します。
管理
25
$AdminConfig modify $transport {{address {{host {myHost}} {port 9081}}}}
9. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
HTTP トランスポート用カスタム・プロパティーの設定
HTTP トランスポート・プロパティーによっては、 HTTP トランスポートの管理コンソール設定ページに
表示されないものもいくつかあります。 HTTP トランスポートの「カスタム・プロパティー (Custom
Properties)」ページで、特定のトランスポートのカスタム・プロパティーの値を指定するには、次の手順に
従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
3. ご使用のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバー・ページで、「Web コンテナー (Web Container)」をクリックします。
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」をク
リックします。
6. プロパティーを設定するホストをクリックします。
7. 「追加プロパティー (Additional Properties)」で、「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」
をクリックします。
注:「Web コンテナー・カスタム・プロパティー (Web container Custom Properties)」ページでこれら
のプロパティーを設定することもできます。
8. 「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
9. 新規プロパティーの設定ページで、トランスポート・プロパティー名とそのプロパティーに設定する値
を入力します。例えば、要求時のデータの読み取りまたは書き込みのためにトランスポートが待機する
時間を最大 60 秒とする場合、名前に「ConnectionIOTimeout」および値に「60」を入力してくださ
い。
10. 各プロパティーを指定後、「OK」をクリックしてください。
11.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
12. サーバーを再始動します。
13.
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』。
以下の任意のカスタム・プロパティーを追加して、 HTTP トランスポートを管理することができます。
v ConnectionIOTimeout
このプロパティーでは、要求時にデータの読み取りまたは処理を試行する際の最大秒数を指定します。
この値により、同じ HTTP 要求用の 2 つの連続したデータ・パケットを受信する間に、アプリケーシ
ョン・サーバーが待機する時間を決定します。 例えば、デフォルトの ConnectionIOTimeout 設定値が 5
秒の場合、HTTP クライアントが 2 つのデータ・パケットを 6 秒あけて送信すると、プロセスはタイ
ムアウトし、サーバーは java.io.InterruptedIOException エラーをスローします。サーバーは HTTP 要求
を終了し、HTTP クライアントは要求を再実行依頼する必要があります。デフォルト値は 5 秒です。
注: クライアントがファイルのアップロードなど、大量の要求データを送信しようとする場合、アプリケ
ーション・サーバーにおいて InterruptedIOException が発生する可能性が大きくなります。この問題を回
避するために、Web コンテナーの ConnectionIOTimeout 値を高くすることができます。
26
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v ConnectionKeepAliveTimeout
このプロパティーでは、キープアライブ接続において次の要求を待つ最大秒数を指定します。デフォル
ト値は 5 秒です。
v ConnectionResponseTimeout
このプロパティーでは、応答時にデータの読み取りを試行する際の最大秒数を指定します。 WebSphere
Application Server および WebSphere Application Server for Network Deployment では、このプロパティ
ーは書き込みにも適用されます。デフォルト値は 300 です。
v KeepAliveEnabled
このプロパティーでは、接続をキープアライブにするかどうかを指定します。デフォルト値は true で
す。
これらのプロパティーは、Web コンテナー上、または HTTP トランスポート・カスタム・プロパティ
ー・ページ上で設定できます。「Web コンテナー・カスタム・プロパティー (Web container Custom
Properties)」ページで設定する場合、すべてのトランスポートはプロパティーを継承します。トランスポ
ートに対して同じプロパティーを設定すると、Web コンテナーで定義したのと同様の設定値がオーバー
ライドされます。
v MaxKeepAliveConnections
このプロパティーでは、すべての HTTP トランスポートの中で同時に存在できるキープアライブ (持続
的) 接続の最大数を指定します。要求後、特定のトランスポートの接続を閉じるには、そのトランスポー
トで MaxKeepAliveConnections を「0」(ゼロ) に設定するか、KeepAliveEnabled を「false」に設定しま
す。
Web サーバー・プラグインは、アプリケーション・サーバーに対してできる限り長く接続を開き続けま
す。ただし、このプロパティーの値が小さすぎる場合は、プラグインは 1 つの接続を通して複数の要求
を送ることができず、それぞれの要求ごとに新規の接続をオープンしなくてはならないため、パフォー
マンスは低下します。アプリケーション・サーバーは、TIME_WAIT 状態のソケットが多すぎる場合、
負荷が重いため新規接続を受け入れない可能性があります。すべてのクライアント要求が Web サーバ
ー・プラグイン経由で、ポート 9080 用の TIME_WAIT 状態のソケットが多くある場合、アプリケーシ
ョン・サーバーは途中で接続を閉じるため、パフォーマンスが低下します。アプリケーション・サーバ
ーは、以下のいずれかの理由からプラグインまたはクライアントからの接続をクローズします。
– Web サーバー・プラグインが常に HTTP 1.1 で要求を送信する場合に、クライアント要求が HTTP
1.0 の要求であるとき。
– 同時に保持できる最大のキープアライブ接続数に達したとき。キープアライブ状態は、接続の存続期
間中、一度のみ獲得することができます。それは、最初の要求が完了したのち、かつ 2 番目の要求が
読み取られる前です。
– ある接続に対する最大要求数に達した場合。これは、クライアントがキープアライブ接続を永遠に保
持し続けようとするという、サービス妨害攻撃を防ぐためです。
– 次の要求、または現在の要求の残りの部分の読み取りを待機中にタイムアウトになった場合。
デフォルト値は、Web コンテナーのスレッド・プール内の最大スレッド数の 90% です。これは、すべ
てのスレッドがキープアライブ接続に保持され、新しく受信した要求を処理するスレッドがなくなって
しまうことを防ぎます。
v MaxConnectBacklog
このプロパティーでは、オペレーティング・システムがアプリケーション・サーバーによる接続の受け
入れを待機する間にバッファーに入れる、未解決の最大接続要求数を指定します。このオペレーティン
グ・システム・バッファーがフルのときにクライアントが接続しようとした場合、その接続要求は拒否
されます。デフォルト値は 511 です。
管理
27
この値には、許可する同時接続数を設定します。単一のクライアント・ブラウザーで、複数の同時接続
(おそらく 4 または 5) をオープンしなければならない場合があることに注意してください。ただし、こ
の値を増加させると、より多くのカーネル・リソースが消費されることにも注意してください。このプ
ロパティーの値は、各トランスポートに固有のものです。
v MaxKeepAliveRequests
このプロパティーでは、単一のキープアライブ接続で処理可能な要求の最大数を指定します。このパラ
メーターにより、クライアントがキープアライブ接続を保持しようとする場合に、サービス妨害の攻撃
を防ぐことができます。 Web サーバー・プラグインは、アプリケーション・サーバーに対してできる限
り長く接続を開き続け、最適なパフォーマンスを提供します。デフォルト値は 100 です。
v MutualAuthCBindCheck
このプロパティーでは、クライアント証明書を SAF プリンシパルに解決するかどうかを指定します。デ
フォルト値は false です。このプロパティーを true に設定した場合、クライアントからのすべての
SSL 接続にはクライアント証明書が存在していなければならず、このクライアント証明書に関連付けら
れたユーザー ID には、 CB.BIND.servername に対する RACF CONTROL 権限がなければなりません。
クライアント要求がこれらの条件を満たしていない場合、その接続はクローズされます。証明書のユー
ザー ID に RACF CONTROL 権限を付与するには、次のコマンドを実行します。
PERMIT CB.BIND.servername CLASS(CBIND) ID(userID) ACCESS(CONTROL)
ここで、servername はご使用のアプリケーション・サーバーの名前であり、 userID はクライアント証
明書に関連付けられたユーザー ID です。
v TrustedProxy
このプロパティーでは、 Web サーバー用 WebSphere Application Server プラグインからのプライベー
ト・ヘッダーをトランスポートにトラストさせるかどうかを指定します。
v ServerHeader
ServerHeader プロパティーを使用して、応答のサーバー HTTP ヘッダー (Server:) を抑制します。デフ
ォルト値は true です。この場合、サーバー・ヘッダーが HTTP 応答に組み込まれます。サーバー・ヘ
ッダーの組み込みを抑制するには、このプロパティーの値を false に設定します。
v ResponseBufferSize
このプロパティーでは、応答バッファーの初期バッファー割り振りのサイズをバイト単位で指定しま
す。バッファーがいっぱいになると、このバッファー・スペースのフラッシュが自動的に実行されま
す。デフォルト値は 32000 です。
v AccessLogDisable および AccessLog
これらのプロパティーでは、アクセス・ロギング設定を指定します。詳しくは、 30 ページの『内部 Web
サーバー HTTP トランスポートのアクセス・ロギングの構成』を参照してください。
v ErrorLogDisable、ErrorLog、および LogLevel
これらのプロパティーでは、エラー・ロギング設定を指定します。詳しくは、『内部 Web サーバー
HTTP トランスポートのロギングの構成』を参照してください。
内部 Web サーバー HTTP トランスポートのロギングの構成
独立したロギング・メカニズムを使用すると、HTTP トランスポートをモニターすることができます。内部
HTTP トランスポートのロギングを構成するには、これらのカスタム・プロパティーをご使用の Web コン
テナーの HTTP トランスポートの 1 つに追加してください。
プロパティー名
有効な値
説明
ErrorLogDisable
true/false
ロギングを使用可能また true (ロギング使用不可)
は使用不可にする
28
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
デフォルト値
有効範囲
仮想/グローバル
プロパティー名
有効な値
ErrorLog
filename
LogLevel
v debug
説明
ログ・ファイルの場所
2
v info
デフォルト値
有効範囲
1
logs/app_server/http.log
記録するメッセージのレ warn
ベル
仮想/グローバル
v warn
v error
v crit
1
相対パスは、インスタンスのルート・ディレクトリーから修飾されています。例えば、WebSphere
Application Server - Express のインスタンス myInstance にあるアプリケーション・サーバー myServer で
は、ログ・ファイルのデフォルトの場所は
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myInstance/logs/myServer/http.log です。
2
各レベルを指定した場合、それより下のレベルのメッセージも記録します。例えば、warn レベルを指定
すると、warn、error、および crit メッセージを記録します。 debug レベルを指定すると、すべてのメッセ
ージを記録します。
HTTP トランスポート・ロギングの使用可能化
HTTP トランスポート・ロギングを使用可能にするには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
3. HTTP トランスポート・ロギングを使用不可にするアプリケーション・サーバーの名前をクリックしま
す。
4. アプリケーション・サーバー・ページで、「追加プロパティー (Additional Properties)」の「Web コ
ンテナー (Web Container)」をクリックします。
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」をク
リックします。
6. 「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」ページで、HTTP トランスポートのいずれかを選択し
ます。
7. トランスポート・ページで、「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」をクリックします。
8. エラー・ロギングを使用可能にするには、ErrorLogDisable カスタム・プロパティーをご使用の Web
コンテナーにある HTTP トランスポートの 1 つに追加し、値を「false」に設定します。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. プロパティー名に「ErrorLogDisable」と指定します。
c. 値に「false」を指定します。
d. 「OK」をクリックします。
9. (オプション) ErrorLog カスタム・プロパティーを次のように指定します。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. プロパティー名に「ErrorLog」を指定します。
c. 値にファイル名を指定します。
d. 「OK」をクリックします。
管理
29
10. (オプション) LogLevel カスタム・プロパティーを次のように指定します。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. プロパティー名に「LogLevel」と指定します。
c. 値に、記録するロギング・レベルを指定します。
d. 「OK」をクリックします。
注: 単一 HTTP サーバー上の複数の HTTP トランスポートに対してエラー・ロギングを使用する場合
は、トランスポートのデータが上書きされないように、各トランスポートのエラー・ログ・ファイルに
固有の名前を指定します。
11.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
12. アプリケーション・サーバーを再始動します。
HTTP トランスポート・ロギングの使用不能化
HTTP トランスポート・ロギングを使用不可にするには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
3. HTTP トランスポート・ロギングを使用不可にするアプリケーション・サーバーの名前をクリックしま
す。
4. アプリケーション・サーバー・ページで、「追加プロパティー (Additional Properties)」の「Web コ
ンテナー (Web Container)」をクリックします。
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」をク
リックします。
6. 「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」ページで、ErrorLogDisable プロパティーを含むトラン
スポートをクリックします。
7. トランスポート・ページで、「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」をクリックします。
8. ErrorLogDisable カスタム・プロパティーをクリックします。
9. プロパティー・ページで、ErrorLogDisable プロパティーの値に「true」を指定します。
10.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
11. アプリケーション・サーバーを再始動します。
内部 Web サーバー HTTP トランスポートのアクセス・ロギングの構成
クライアントからの HTTP 要求に関する情報を記録するために、内部 Web サーバー HTTP トランスポー
トはアクセス・ロギングをサポートします。アクセス・ロギングを構成するには、これらのカスタム・プロ
パティーをご使用の Web コンテナーの HTTP トランスポートの 1 つに追加してください。
プロパティー名
有効な値
説明
AccessLogDisable
true/false
アクセス・ロギングを true (ロギング使用不可)
使用可能または使用不
可にする
AccessLog
filename
ログ・ファイルの場所 logs/app_server/http_access.log1
1
デフォルト値
有効範囲
仮想/グローバル
相対パスは、インスタンスのルート・ディレクトリーから修飾されています。例えば、WebSphere
Application Server - Express のデフォルトのインスタンスにあるデフォルト・アプリケーション・サーバー
30
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
では、ログ・ファイルのデフォルトの場所は
/QIBM/UserData/WebAS5/Base/default/logs/server1/http_access.log です。
アクセス・ログの項目は、以下のフォーマットで出力されます。
hostname user_agent [local_time -status_code]
thread_id http_request status_code bytecount
ここで
v hostname は、クライアントの名前または IP アドレス
v user_agent は、クライアントがご使用のアプリケーション・サーバーに接続するために使用するアプリ
ケーションのタイプ (例えば、Internet Explorer または Netscape)
v local_time は、サーバーが要求を受け取る時間
v status_code は、着信要求の状況
v thread_id は、要求を処理するスレッドの ID
v http_request は、クライアントが要求する URL
v bytecount は、要求の本体に含まれるバイト数
アクセス・ロギングの使用可能化
アクセス・ロギングを使用可能にするには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
3. HTTP トランスポート・ロギングを使用不可にするアプリケーション・サーバーの名前をクリックしま
す。
4. アプリケーション・サーバー・ページで、「追加プロパティー (Additional Properties)」の「Web コ
ンテナー (Web Container)」をクリックします。
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」をク
リックします。
6. 「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」ページで、HTTP トランスポートのいずれかを選択し
ます。
7. トランスポート・ページで、「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」をクリックします。
8. エラー・ロギングを使用可能にするには、AccessLogDisable カスタム・プロパティーをご使用の Web
コンテナーにある HTTP トランスポートのいずれかに追加し、値を「false」に設定します。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. プロパティー名に「AccessLogDisable」と指定します。
c. 値に「false」を指定します。
d. 「OK」をクリックします。
9. (オプション) AccessLog カスタム・プロパティーを次のように指定します。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. プロパティー名に「AccessLog」を指定します。
c. 値にファイル名を指定します。
d. 「OK」をクリックします。
管理
31
注: 単一 HTTP サーバー上の複数の HTTP トランスポートに対してアクセス・ロギングを使用する場
合は、トランスポートのデータが上書きされないように、各トランスポートのアクセス・ログ・ファイ
ルに固有の名前を指定します。
10.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
11. アプリケーション・サーバーを再始動します。
アクセス・ロギングの使用不能化
アクセス・ロギングを使用不可にするには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
3. HTTP トランスポート・ロギングを使用不可にするアプリケーション・サーバーの名前をクリックしま
す。
4. アプリケーション・サーバー・ページで、「追加プロパティー (Additional Properties)」の「Web コ
ンテナー (Web Container)」をクリックします。
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」をク
リックします。
6. 「HTTP トランスポート (HTTP Transports)」ページで、AccessLogDisable プロパティーを含むトラ
ンスポートをクリックします。
7. トランスポート・ページで、「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」をクリックします。
8. ErrorLogDisable カスタム・プロパティーをクリックします。
9. プロパティー・ページで、AccessLogDisable プロパティーの値に「true」を指定します。
10.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
11. アプリケーション・サーバーを再始動します。
アプリケーション・サーバーのセッション・トラッキングの管理
管理コンソールと wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーのセッション・トラッキングを構成
できます。 HTTP セッションは、簡単に言うと、単一のブラウザー・セッションからのすべての HTTP 要
求で構成されています。例えば、ユーザーがアプリケーションにアクセスして、 10 分間接続してからアプ
リケーションを終了したとすると、その 10 分間にクライアントから出された要求はすべて 1 つのセッシ
ョンに含まれます。その後、ユーザーがそのアプリケーションにアクセスすると、新規セッションが作成さ
れます。セッションについて詳しくは、「アプリケーション開発」の『セッション』を参照してください。
セッション・マネージャーを使用すると、セッション・トラッキングに対して複数の設定を構成できます。
これらの設定によって、アプリケーション・サーバーによる HTTP セッションの扱い方が変更されます。
v 管理コンソールを使用したセッション・トラッキングの管理 (32ページ)
v wsadmin を使用したセッション・トラッキングの管理 (33ページ)
管理コンソールを使用したセッション・トラッキングの管理
管理コンソールを使用してセッション・トラッキングを構成するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「サーバー」を展開して、「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
3. ご使用のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
32
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
4. アプリケーション・サーバーのページで、「Web コンテナー (Web Container)」をクリックします。
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「セッション管理 (Session Management)」をクリック
します。
6. セッション管理設定を構成します。
7. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用したセッション・トラッキングの管理
wsadmin を使用してセッション・トラッキングを構成するには、次の手順に従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで、次のコマンドを実行して、アプリケーション・サーバーを識別し、それをサー
バー変数に割り当てます。
set server [$AdminConfig getid /Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前です。
5. 次のようにして、アプリケーション・サーバーのセッション・マネージャーを識別し、それを smgr 変
数に割り当てます。
set smgr [$AdminConfig list SessionManager $server]
6. セッション・トラッキングの属性を変更します。
v Cookies を使用可能にして Cookie の設定を変更するには、次のコマンドを実行します。
$AdminConfig modify $smgr {{enableCookies true}
{defaultCookieSettings {{maximumAge 10}}}}
v プロトコル切り替えの再書き込みを使用可能にするには、次のコマンドを実行します。
$AdminConfig modify $smgr {{enableProtocolSwitchRewriting true}
{enableUrlRewriting false} {enableSSLTracking false}}
v URL 再書き込みを使用可能にするには、次のコマンドを実行します。
$AdminConfig modify $smgr {{enableUrlRewriting true}
{enableProtocolSwitchRewriting false} {enableSSLTracking false}}
v SSL トラッキングを使用可能にするには、次のコマンドを実行します。
$AdminConfig modify $smgr {{enableSSLTracking true}
{enableProtocolSwitchRewriting false} {enableUrlRewriting false}}
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
7. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
管理コンソールによる置換変数の管理
WebSphere Application Server - Express では、置換変数を使用して構成ファイル内の変数を表すことができ
ます。例えば、変数 LOG_ROOT は、値 /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs を表します。ここ
で、instance はインスタンスの名前です。インスタンスのログ・ファイルの場所を変更するには、変数
LOG_ROOT の値を新規のパスに変更します。
管理
33
v セル、ノード、およびサーバーの各スコープの変数を定義できます。変数は、定義対象スコープ内のす
べての構成ファイルに適用されます。例えば、WebSphere Application Server - Express は、ノード・ス
コープに関して変数 APP_INSTALL_ROOT を定義します。ノードに関して定義された値は、そのノード
内のすべてのアプリケーション・サーバーに適用されます。複数のスコープ内に同じ名前の変数がある
場合、最もスコープの狭い変数が優先されます。例えば、 myServer1 および myServer2 という名前の 2
つのアプリケーション・サーバーがある場合、それぞれのアプリケーション・サーバーのサーバー・レ
ベルで APP_INSTALL_ROOT を定義することができます。別個の APP_INSTALL_ROOT 変数を
myserver1 に定義して、 myServer2 には定義しない場合、WebSphere Application Server は値を以下のよ
うに解決します。
1. myServer1 の場合、構成ファイルは、サーバー・スコープに定義されている値を使用します。
2. myServer2 の場合、APP_INSTALL_ROOT はサーバー・スコープに対して定義されていません。その
結果、myServer2 の構成ファイルは、ノード・スコープに定義されている値を使用します。
v WebSphere 変数を使用して、デーモン構成を変更することもできます。明確にデーモンに限定して変数
を指定するには、サーバー・カスタム・プロパティーをデーモン・タグに付加します。「名前 (Name)」
フィールドで、DAEMON_server_custom_property を指定します。例えば、「名前 (Name)」フィールド
で、DAEMON_ras_trace_outputlocation を指定し、「値 (Value)」フィールドで SYSOUT を指定すると、
そのデーモンのトレース出力は SYSPRINT に送信されます。
v WebSphere 変数は置換をサポートします。変数名を、別の変数の値の一部として使用することもできま
す。例えば、「名前 (Name)」フィールドに ${variable_name} を指定した場合、 variable_name の値は
新規変数の名前です。例えば、${JAVA_HOME} は、Java ホーム・ディレクトリーと等しい名前で
WebSphere 変数を作成します。
v WebSphere Application Server は内部変数を使用します。アプリケーション・サーバーは、これらの変数
を固有の目的に使用します。内部変数の接頭部は、WAS_DAEMON_server custom property、
WAS_DAEMON_ONLY_server custom property、および WAS_SERVER_ONLY_server custom property で
す。これらの接頭部を含んでいる変数は、サーバー・ランタイムで使用するために予約されています。
これらの変数は変更しないでください。
置換変数の管理については、以下のセクションを参照してください。
v 置換変数の作成 (34ページ)
v 置換変数の変更 (34ページ)
v 置換変数の除去 (35ページ)
置換変数の作成
新規の置換変数を追加するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「WebSphere 変数の管理 (Manage
WebSphere Variables)」をクリックします。
3. 「WebSphere 変数 (WebSphere Variables)」ページで、変数を定義する対象のスコープを指定し、「適
用 (Apply)」をクリックします。
4. 「新規 (New)」をクリックします。
5. 変数の名前と値を指定します。
6. 「OK」をクリックします。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
置換変数の変更
34
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
置換変数を変更するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「WebSphere 変数の管理 (Manage
WebSphere Variables)」をクリックします。
3. 「WebSphere 変数 (WebSphere Variables)」ページで、変更する変数を含むスコープを指定し、「適用
(Apply)」をクリックします。
4. 変更する変数の名前をクリックします。
5. 変更を行います。
6. 「OK」をクリックします。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
置換変数の除去
置換変数を除去するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「WebSphere 変数の管理 (Manage
WebSphere Variables)」をクリックします。
3. 「WebSphere 変数 (WebSphere Variables)」ページで、除去する変数を含むスコープを指定し、「適用
(Apply)」をクリックします。
4. 除去する変数のチェック・ボックスを選択します。
5. 「削除 (Delete)」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
また、wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバー・インスタンスの置換変数を管理することがで
きます。詳しくは、『wsadmin を使用した置換変数の管理』を参照してください。
wsadmin を使用した置換変数の管理
wsadmin を使用すると、ご使用のアプリケーション・サーバー用に変数マップを構成することができま
す。複数の変数マップを構成できますが、それらはすべて、variables.xml ファイルに保管されます。
アプリケーション・サーバー用に変数マップを構成するには、以下のステップを実行してください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 以下のように cd コマンドを実行して、wsadmin を含むディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行してサーバーを識別し、それをサーバー変数に割り当てま
す。
set server [$AdminConfig getid /Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前です。
5. アプリケーション・サーバー用に空の変数マップを作成するか、既存の変数マップを識別します。変数
マップを varMap 変数に割り当てます。
v サーバー用に空の変数マップを作成し、それを varMap 変数に割り当てるには、次のコマンドを実行
します。
管理
35
set varMap [$AdminConfig create VariableMap $server {}]
v ご使用のサーバーに既存の変数マップが存在する場合は、次のコマンドを実行して、その変数マップ
の構成オブジェクトを取得し、それを varMap 変数に割り当てます。
set varMap [$AdminConfig getid /Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/VariableMap:/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前で
す。
6. 変数マップ項目属性を設定します。次の例では、変数マップ項目 APPLICATION_SPECIFIC_ROOT と
APPLICATION_SPECIFIC_LIB_DIR が作成されます。
set nameattr1 [list symbolicName APPLICATION_SPECIFIC_ROOT]
set valattr1 [list value “application/specific/root”]
set nameattr2 [list symbolicName APPLICATION_SPECIFIC_LIB_DIR]
set valattr2 [list value “/${APPLICATION_SPECIFIC_ROOT}/lib”]
set attr1 [list $nameattr1 $valattr1]
set attr2 [list $nameattr2 $valattr2]
set attrs [list $attr1 $attr2]
上記のコマンドは次のような出力を戻します。
{{symbolicName APPLICATION_SPECIFIC_ROOT} {value application/specific/root}}
{{symbolicName APPLICATION_SPECIFIC_LIB_DIR} {value {${APPLICATION_SPECIFIC_ROOT}/lib}}}
7. 新規項目を 2 つ追加するには、次のコマンドを実行して変数マップの項目属性を変更します。
$AdminConfig modify $varMap [subst {{entries {$attrs}}}]
8. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
9. 変数マップを表示したい場合は、次のコマンドを実行します。
$AdminConfig showall $varMap
このコマンドは次のような出力を戻します。
{entries {{{symbolicName APPLICATION_SPECIFIC_ROOT}
{value application/specific/root}} {{symbolicName APPLICATION_SPECIFIC_LIB_DIR}
{value ${APPLICATION_SPECIFIC_ROOT}/lib}}}}
アプリケーション・サーバーの仮想ホストの管理
仮想ホストを使用すると、単一のホスト・マシンが複数のホストとして振る舞うことが可能になり、管理者
は、1 つの物理マシン上のリソースを独立して管理することができます。「仮想ホストの管理 (Manage
Virtual Hosts)」フォームを使用すると、定義済み仮想ホストのリスト表示、新規仮想ホストの作成、既存の
仮想ホストのプロパティーの変更、またはアプリケーション・サーバーからの仮想ホストの除去が可能にな
ります。仮想ホストについて詳しくは、 39 ページの『仮想ホスト』を参照してください。
アプリケーション・サーバー上の仮想ホストを管理するには、次の手順に従います。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。(英文のみ)
2. 「管理 (Manage)」タブをクリックします。
3. 「サーバー」リストからアプリケーション・サーバーを選択します。
4. 「リソース構成 (Resource Configuration)」を展開します。
5. 「仮想ホストの管理 (Manage Virtual Hosts)」をクリックします。
「仮想ホストの管理 (Manage Virtual Hosts)」フォームから、以下のことを実行できます。
36
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v 新規仮想ホストの作成 (37ページ)
v 既存の仮想ホストのホスト別名プロパティーの編集 (38ページ)
v 仮想ホストの除去 (38ページ)
新規仮想ホストの作成
注: 「仮想ホストの作成 (Create Virtual Host)」ウィザードにも、ステップ 1 を除き、以下のステップが適
用されます。
1. 「作成」をクリックします。
2. 「仮想ホスト名 (Virtual host name)」フィールドに仮想ホストの名前を指定します。
3. 「次へ」をクリックします。
4. 以下のオプションのいずれかを選択します。
v 新規 HTTP サーバー (Apache で稼働) の作成 (Create a new HTTP Server (powered by Apache))
新規 HTTP サーバー (Apache で稼働) のインスタンスを使用する場合は、このオプションを選択し
てください。
a. 「次へ」をクリックします。
b. 「新規 HTTP サーバー (Apache で稼働) の作成 (Create a new HTTP Server (powered by
Apache))」フォームを完成します。
c. 「次へ」をクリックします。ステップ 5 に進んでください。
v 既存の HTTP サーバー (Apache で稼働) の選択 (Select an existing HTTP Server (powered by
Apache))
既存の HTTP サーバー (Apache で稼働) のインスタンスを使用する場合は、このオプションを選択
してください。
a. 「次へ」をクリックします。
b. リストから既存の HTTP サーバー (Apache で稼働) を選択します (複数可)。
c. 「次へ」をクリックします。ステップ 5 に進んでください。
v 既存の Domino HTTP サーバーの選択 (Select an existing Domino HTTP server)
既存の Domino HTTP サーバーを使用する場合は、このオプションを選択してください。
a. 「次へ」をクリックします。
b. リストから既存の Domino HTTP サーバーを選択します (複数可)。
c. 「次へ」をクリックします。ステップ 5 に進んでください。
5. IP アクセス・タイプを選択します。
v 任意のホスト名または IP アドレス (Any host name or IP address)
このウィザードでは、選択した HTTP サーバー (Apache で稼働) または Domino HTTP サーバーに
基づいた、任意の使用可能なホスト名または有効な IP アドレスから IP アクセス・タイプを作成し
ます。例えば、http://myserver:1023/
v 特定のアクセス・タイプ
アクセス・タイプを選択します (複数可)。
– IP アドレス - この IP アクセス・タイプは有効な IP アドレスです。例えば、
http://100.99.98.1:1023/
– ホスト・ショート・ネーム (Host short name) - この IP アクセス・タイプは、有効なホスト・シ
ョート・ネームです。例えば、http://myserver:1023/
管理
37
– ドメイン修飾ホスト名 (Domain qualified host name) - この IP アクセス・タイプは、有効なドメ
イン修飾ホスト名です。例えば、http://myserver.mycompany.com:1023/
6. 「次へ」をクリックします。
7. ウィザードで選択した項目がすべて要約ページにリストされます。表示された内容に誤りがあれば、
「戻る (Back)」をクリックして、誤りのあるウィザード・フォームまで戻り、修正してください。「完
了」をクリックすると、ウィザードが完了します。
既存の仮想ホストのホスト別名プロパティーの編集
1. 「仮想ホスト (Virtual hosts)」テーブルから仮想ホストを選択します。
2. 「プロパティー」をクリックします。
3. 仮想ホストに対して 1 つ以上のプロパティーが示され、これを編集できます。
v ホスト別名設定の追加 (Add a host alias setting)
別名設定の追加は、次の手順で行います。
a. 「追加 (Add)」をクリックします。
b. IP アドレスまたはホスト名を指定します。
c. ポート番号を指定します。
d. 「次へ (Continue)」をクリックします。
v ホスト別名設定のプロパティーの変更 (Change the properties of a host alias setting)
別名設定のプロパティーの変更は、次の手順で行います。
a. テーブルからホスト別名設定を選択します。
b. 新規 IP アドレスおよびホスト名を指定します。
c. 新規ポート番号を指定します。
d. 「次へ (Continue)」をクリックします。
v ホスト別名設定の除去 (Remove a host alias setting)
別名設定の除去は、次の手順で行います。
a. テーブルから別名を選択します。
b. 「除去 (Remove)」をクリックします。
c. 「次へ (Continue)」をクリックします。
4. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックして、変更内容を保管します。
仮想ホストの除去
1. 「仮想ホスト (Virtual hosts)」テーブルから仮想ホストを選択します。
2. 「除去 (Remove)」をクリックします。
3. 「OK」をクリックします。
仮想ホストを管理する他の方法については、以下のトピックを参照してください。
40 ページの『WebSphere 管理コンソールによる仮想ホストの管理』
このトピックでは、管理コンソールを使用して、アプリケーション・サーバーの仮想ホストを構成お
よび管理する方法について説明します。
41 ページの『wsadmin を使用した仮想ホストの管理』
このトピックでは、wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーの仮想ホストを管理する方法
について説明します。
38
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
仮想ホスト
仮想ホストとは、WebSphere Application Server が複数のホスト・マシンまたはポート番号を、構成のため
に単一の論理ホストとして取り扱えるようにする構成エンティティーです。各仮想ホストは複数の別名と関
連付けることができます。別名はそれぞれ特定のホスト名とポート番号を持ちます。複数のホスト・マシン
を単一の仮想ホストに結合するか、あるいはホスト・マシンを異なる仮想ホストに割り当てることによっ
て、クライアント要求に対して有効な WebSphere Application Server リソースを識別し制御することができ
ます。
WebSphere Application Server を構成する際には、仮想ホストと 1 つ以上の Web モジュールを関連付ける
ことができます。各 Web モジュールは、唯一無二の仮想ホストと関連付けられます。各仮想ホストは、1
つ以上のドメイン・ネーム・システム (DNS) 別名を持つことのできる仮想構成を表します。 DNS 別名
は、TCP/IP ホスト名と、サーブレットの要求に使用されるポート番号で構成されます (例えば、
yourhost:8000)。仮想ホストは、任意の数の DNS 別名と関連付けることができます。
サーブレット、JavaServer Pages (JSP) ファイル、または関連するリソースへのクライアント要求には、そ
のリソースに対して固有な DNS 別名と URI (Uniform Resource Indicator) を含みます。サーブレット、
JSP ファイル、または関連するリソースへのクライアント要求が受信されると、 DNS 別名がすべての認識
済み仮想ホスト・グループと比較されて正しい仮想ホストを検出し、 URL がすべての認識済みの URI グ
ループのリストと比較されて正しい URI グループを検出します。
一致する仮想ホスト・グループや URI グループが見つからない場合、ブラウザーにエラーが戻されます。
仮想ホスト・グループと URI グループが見つかったら、要求が対応するサーバー・グループに送られ、処
理されて、応答がブラウザーに返されます。
WebSphere Application Server アプリケーション・サーバーを始めて開始する場合、デフォルトの仮想ホス
ト (default_host) が構成されます。このデフォルト仮想ホストの DNS 別名は、 *:80 および *:9080 (ポー
ト 80 は HTTP サーバー・ポート、ポート 9080 はデフォルト・サーバーのサーブレット・エンジンのポ
ート) として構成されます。アプリケーション・サーバーとの通信に使用されるトランスポート・タイプは
HTTP であるため、WebSphere Application Server は要求をブラウザーから直接受信することができます。
上記にリストしたデフォルト・ポート以外のポートを使用したい場合には、管理コンソールを使用して、
DNS 別名を追加または変更します。DNS 別名に変更を加えた場合は、プラグイン構成も再生成してくださ
い。この再生成も管理コンソールから実行できます。以下の例は、追加または変更を加える必要がある場合
を想定したものです。
v HTTP サーバー・インスタンスが 80 以外のポートで実行されている場合。各別名に、正しいポート番
号を追加します。例えば、yourhost を yourhost:8000 に変更します。
v Secure Sockets Layer (SSL) を使用する HTTPS 要求を行う場合は、各別名にポート :443 を追加しま
す。ポート 443 は SSL 要求のデフォルト・ポートです。Web サーバー (HTTP Server) インスタンスが
443 以外のポートで SSL 要求を listen している場合には、そのポート番号を各別名に追加します。
v デフォルト・ポート (9080) 以外のポートをアプリケーション・サーバーで使用したい場合。
v リストされていないエイリアスを使用したい場合。
仮想ホストは、処理対象の MIME (Multipurpose Internet Mail Extensions) タイプのリストも保守します。
MIME は、グラフィックス、オーディオ、および FAX を含む、マルチメディア電子メールのインターネ
ット標準です。
管理
39
WebSphere 管理コンソールによる仮想ホストの管理
仮想ホストとは、WebSphere Application Server - Express が複数のホスト名、IP アドレス、またはポート
番号を、単一の論理ホストとして取り扱えるようにする構成エンティティーです。詳しくは、 39 ページの
『仮想ホスト』を参照してください。
WebSphere 管理コンソールを使用すると、仮想ホストの以下のタスクを実行できます。
v 仮想ホストの新規構成 (40ページ)
v 仮想ホストの変更 (40ページ)
v 仮想ホストの除去 (41ページ)
仮想ホストの新規構成
仮想ホストを新規に構成するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して「仮想ホスト (Virtual Hosts)」をクリック
します。
3. 「仮想ホスト (Virtual Hosts)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
4. 仮想ホストの名前を指定します。
5. 「適用 (Apply)」をクリックします。
6. 仮想ホストの 1 つまたは複数の別名を設定します。
a. 仮想ホストの詳細ページで、「ホスト別名 (Host Aliases)」をクリックします。
b. 「ホスト別名 (Host Aliases)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
c. 別名のホスト名とポート番号を指定します。
d. 「OK」をクリックします。
7. 仮想ホストを定義する MIME タイプ拡張マッピングを構成します。デフォルトでは、新規の仮想ホス
トについていくつかの一般的なマッピングが構成されています。マッピングを追加するには、次の手順
で行います。
a. 仮想ホストの詳細ページで、「MIME タイプ (MIME Types)」をクリックします。
b. 「MIME タイプ (MIME Types)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
c. マップする MIME タイプと拡張子を指定します。
d. 「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
9.
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』。
仮想ホストの変更
仮想ホストを変更するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して「仮想ホスト (Virtual Hosts)」をクリック
します。
3. 「仮想ホスト (Virtual Hosts)」ページで、変更する仮想ホストの名前をクリックします。
4. 変更を行います。ホスト別名および MIME タイプ・マッピングを追加、変更、および除去することが
できます。(ホスト別名と MIME タイプの追加については、上記ステップを参照してください。)
v ホスト別名を変更するには、次の手順で行います。
40
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
a. 「ホスト別名 (Host Aliases)」をクリックします。
b. 「ホスト別名 (Host Aliases)」ページで、変更する別名の名前をクリックします。
c. 変更を行います。
d. 「OK」をクリックします。
v ホスト別名を除去するには、次の手順で行います。
a. 「ホスト別名 (Host Aliases)」をクリックします。
b. 「ホスト別名 (Host Aliases)」ページで、除去する別名のチェック・ボックスを選択します。
c. 「削除 (Delete)」をクリックします。
v MIME タイプ・マッピングを変更するには、次の手順で行います。
a. 「MIME タイプ (MIME Types)」をクリックします。
b. 「MIME タイプ (MIME Types)」ページで、変更する MIME タイプをクリックします。
c. 変更を行います。
d. 「OK」をクリックします。
v MIME タイプを除去するには、次の手順で行います。
a. 「MIME タイプ (MIME Types)」をクリックします。
b. 「MIME タイプ (MIME Types)」ページで、除去する MIME タイプのチェック・ボックスを選
択します。
c. 「削除 (Delete)」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
6.
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』。
仮想ホストの除去
仮想ホストを除去するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して「仮想ホスト (Virtual Hosts)」をクリック
します。
3. 「仮想ホスト (Virtual Hosts)」ページで、除去する仮想ホストのチェック・ボックスを選択します。
4. 「削除 (Delete)」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
6.
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』。
wsadmin を使用した仮想ホストの管理
仮想ホストとは、WebSphere Application Server - Express が複数のホスト名、IP アドレス、またはポート
番号を、単一の論理ホストとして取り扱えるようにする構成エンティティーです。詳しくは、 39 ページの
『仮想ホスト』を参照してください。
wsadmin を使用して仮想ホストを構成するには、次の手順で行います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行してセルを識別し、それをセル変数に割り当てます。
管理
41
set cell [$AdminConfig getid /Cell:myCell]
ここで、myCell は、アプリケーション・サーバー・セルの名前です。
5. 次のコマンドを実行して、新規仮想ホストを作成します。
$AdminConfig create VirtualHost $cell {{name newVHost}}
ここで、newVHost は、新規の仮想ホストの名前です。
6. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
アプリケーション用データベース・アクセスの構成
ご使用のアプリケーションがバックエンド・データベースにアクセスする必要がある場合、ご使用のアプリ
ケーション・サーバーに JDBC リソースを構成する必要があります。アプリケーションは、JDBC プロバ
イダーを使用してデータベースに接続します。アプリケーション用データベース・アクセスの構成に関する
詳細については、これらのトピックを参照してください。
『アプリケーション・サーバーの JDBC プロバイダーの管理』
JDBC プロバイダーは JDBC ドライバーを表し、アプリケーションはこれを使用してデータベースに
アクセスします。このトピックでは、アプリケーション・サーバー用 JDBC プロバイダーの構成およ
び管理方法について説明します。
45 ページの『アプリケーション・サーバーのデータ・ソースの管理』
データ・ソースは、アプリケーションが使用するデータベースを表します。このトピックでは、アプ
リケーション・サーバー用データ・ソースの構成および管理方法について説明します。
47 ページの『管理コンソールによる JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの管理』
このトピックでは、管理コンソールを使用して JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースを構成およ
び管理する方法について説明します。
49 ページの『wsadmin を使用した JDBC プロバイダーの構成』
このトピックでは、wsadmin による JDBC プロバイダーの構成方法について説明します。
50 ページの『wsadmin を使用した新規データ・ソースの構成』
このトピックでは、wsadmin による新規データ・ソースの作成方法について説明します。
51 ページの『接続プーリングの構成』
アプリケーションがデータ・ソースにアクセスするために使用するデータベース接続のプールを作成
することができます。このトピックでは、管理コンソールおよび wsadmin を使用して、アプリケー
ション・サーバー用接続プーリングを構成する方法について説明します。
アプリケーション・サーバーの JDBC プロバイダーの管理
JDBC プロバイダーは、プロバイダーに関連付けられたデータ・ソースに対してデータベース接続がどのよ
うに作成されるのか、およびその接続に対してどの JDBC プロバイダーが使用されるのかを指定します。
JDBC プロバイダーの作成により、アプリケーションで使用される JDBC ドライバーが定義されます。
「JDBC プロバイダーの管理 (Manage JDBC Providers)」フォームを使用すると、定義済み JDBC プロバ
イダーのリスト表示、新規 JDBC プロバイダーの作成、既存の JDBC プロバイダーのプロパティーの変
更、またはアプリケーション・サーバーからの JDBC プロバイダーの除去が可能になります。WebSphere
Application Server - Express for iSeries では、以下の JDBC ドライバーをサポートします。
v DB2 UDB for iSeries (IBM Developer Kit for Java JDBC ドライバー - V5R2 以降)
42
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v DB2 UDB for iSeries (IBM Developer Kit for Java JDBC ドライバー、JTA 対応 - V5R2 以降)
v DB2 UDB for iSeries (IBM Developer Kit for Java JDBC ドライバー - V5R1 以前)
v DB2 UDB for iSeries (IBM Developer Kit for Java JDBC ドライバー、JTA 対応 - V5R1 以前)
v DB2 UDB for iSeries (IBM Toolbox for Java JDBC ドライバー)
v DB2 UDB for iSeries (IBM Toolbox for Java JDBC ドライバー、JTA 対応)
IBM Toolbox for Java JDBC ドライバーの追加情報については、 44 ページの『IBM Toolbox for Java
JDBC ドライバー』を参照してください。
アプリケーション・サーバー上の JDBC プロバイダーを管理するには、次の手順に従います。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「管理 (Manage)」タブをクリックします。
3. 「サーバー」リストからアプリケーション・サーバーを選択します。
4. 「リソース構成 (Resource Configuration)」を展開します。
5. 「JDBC プロバイダーの管理 (Manage JDBC Providers)」をクリックします。
「JDBC プロバイダーの管理 (Manage JDBC Providers)」フォームから、以下のことを実行できます。
v 新規 JDBC プロバイダーの作成 (43ページ)
v 既存の JDBC プロバイダーのプロパティーの編集 (44ページ)
v JDBC プロバイダーの除去 (44ページ)
新規 JDBC プロバイダーの作成
注: 「JDBC プロバイダーの作成 (Create JDBC Provider)」ウィザードにも、ステップ 1 を除き、以下のス
テップが適用されます。
1. 「作成」をクリックします。
2. 「JDBC プロバイダー名 (JDBC provider name)」フィールドに、新規 JDBC プロバイダーの名前を指
定します。
3. 「次へ」をクリックします。
4. データベース・アクセス方式を選択します。
v ローカル - IBM Developer Kit for Java JDBC(TM) ドライバー (Local - IBM Developer Kit for
Java JDBC(TM) driver)
アプリケーション・サーバーおよびデータベースが同じシステム上にある場合は、このオプションを
選択します。
v リモート - IBM Toolkit for Java JDBC(TM) ドライバー (Remote - IBM Toolkit for Java
JDBC(TM) driver)
アプリケーション・サーバーおよびデータベースが別のシステムまたは別の論理区画 (LPAR) にある
場合は、このオプションを選択します。
5. 「Java Transaction API (JTA) 使用可能化 (Java Transaction API (JTA) enablement)」を選択します。
v 使用可能
JTA を使用可能にします。 JTA は 2 フェーズ・コミットをサポートしています。これは、トラン
ザクションがデータベースに完全にコミットされることを保証するデータベース・プロトコルです。
これが必要になるのは、1 つ以上のデータベースに対する複数の更新から構成されるトランザクショ
管理
43
ンの場合です。更新が 1 つでも失敗すると、トランザクション全体が失敗し、トランザクションに
加えられた更新はすべてロールバックされます。これによって、完全な情報のみ保管されることが保
障されます。
v 使用不可
JTA を使用不可にします。 2 フェーズ・コミットを使用する必要がなければ、JTA を使用不可にし
ます。例えば、トランザクションで 1 つのデータベースだけを更新するのであれば、JTA は必要あ
りません。 JTA を使用不可にすると、アプリケーションのパフォーマンスを改善できます。
6. ウィザードで選択した項目がすべて要約ページにリストされます。表示された内容に誤りがあれば、
「戻る (Back)」をクリックして、誤りのあるウィザード・フォームまで戻り、修正してください。「完
了」をクリックすると、ウィザードが完了します。
既存の JDBC プロバイダーのプロパティーの編集
1. 「JDBC プロバイダー (JDBC providers)」テーブルから JDBC プロバイダーを選択します。
2. 「プロパティー」をクリックします。
3. JDBC プロバイダーに対して 1 つ以上のプロパティーが示され、これを編集できます。
v JDBC プロバイダーの名前または記述の編集
a. 「JDBC プロバイダーのプロパティー (JDBC Provider Properties)」フォームの「一般」タブをク
リックします。この値には、JDBC プロバイダーのオプションのユーザー定義記述を指定できま
す。
b. 「JDBC プロバイダー名 (JDBC provider name)」フィールドに JDBC プロバイダーの新しい名
前を指定します。
c. 「JDBC プロバイダーの記述 (JDBC provider description)」フィールドに JDBC プロバイダーの
新しい記述を指定します。
d. 「クラス・パス (Class path)」フィールドに新しい JDBC クラス・パスを指定します。このフィ
ールドが使用可能になるのは、データベース・アクセス方式がリモートである場合のみです。
v データ・ソースの追加、編集、または削除
a. 「JDBC プロバイダーのプロパティー (JDBC Provider Properties)」フォームの「データ・ソース
(Data Sources)」タブをクリックします。データ・ソースの管理について詳しくは、 45 ページの
『アプリケーション・サーバーのデータ・ソースの管理』を参照してください。
4. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックして、変更内容を保管します。
JDBC プロバイダーの除去
1. テーブルから JDBC プロバイダーを選択します。
2. 「除去 (Remove)」をクリックします。
3. 「OK」をクリックします。
IBM Toolbox for Java JDBC ドライバー: WebSphere Application Server - Express は、IBM Toolbox for
Java JDBC ドライバーをサポートしています。この JDBC ドライバーは、IBM Toolbox for Java 製品とと
もに組み込まれています。
IBM Toolbox for Java は、iSeries および AS/400 のデータとリソースへのアクセス用に最適化された Java
クラスのライブラリーです。 IBM Toolbox for Java JDBC ドライバーを使用して、Java をサポートするプ
ラットフォームで実行されるサーバー・サイドおよびクライアント・サイド Java アプリケーションから、
ローカルまたはリモートの DB2 UDB for iSeries 400 データベースにアクセスすることができます。
IBM Toolbox for Java は、以下のバージョンで使用可能です。
44
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v IBM Toolbox for Java のライセンス・プログラム
ライセンス・プログラムは、i5/OS の各リリース、バージョン 4 リリース 2 (V4R2) 以降で使用可能で
す。ライセンス・プログラムを iSeries システムにインストールし、IBM Toolbox for Java JAR ファイ
ル (jt400.jar) をシステムにコピーするか、システム・クラスパスを更新して、サーバー・インストール
を配置することができます。 IBM Toolbox for Java の製品資料については、『IBM Toolbox for Java』
を参照してください。
v JTOpen
JTOpen は、IBM Toolbox for Java のオープン・ソース・バージョンであり、ライセンス・プログラム・
バージョンよりも頻繁に更新されます。 JTOpen は、『IBM Toolbox for Java: ダウンロード
「JTOpen Programming Guide」をダウンロード
(Downloads)』ページからダウンロードできます。
することもできます。このガイドには、JDBC ドライバーに関する情報とともに、JTOpen をインストー
ルするための説明があります。
両方のバージョンの JDBC ドライバーが JDBC 2.0 をサポートしています。 IBM Toolbox for Java およ
び JTOpen についての詳細は、製品 Web サイト
(http://www-1.ibm.com/servers/eserver/iseries/toolbox/index.html)
を参照してください。
WebSphere Application Server - Express バージョン 5 を iSeries 以外のプラットフォームで実行する場合
は、JTOpen バージョンの IBM Toolbox for Java をダウンロードしてください。
jt400.jar ファイルを構成するには、以下を実行します。
1. jt400.jar ファイルをダウンロードします。 JAR ファイルを /JDBCDrivers/Toolbox などのディレクトリ
ーに保管します。
2.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
3. 管理コンソールのトポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「WebSphere 変数の管
理 (Manage WebSphere Variables)」をクリックします。
4. 有効範囲が「ノード」に設定されていることを確認します。
5. 「OS400_TOOLBOX_JDBC_DRIVER_PATH」をクリックします。
6. 「値」フィールドで、jt400.jar ファイルが含まれているディレクトリーの完全修飾パスを指定します。
この値には、jt400.jar ファイルを含めないでください。例えば、ファイルが /JDBCDrivers/Toolbox に保
管されている場合、変数の値は /JDBCDrivers/Toolbox です。このパスは、JDBC リソース・プロバイダ
ーの構成に使用される jdbc-resource-provider-templates.xml ファイル内で参照されます。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
Toolbox JDBC ドライバーを使用するには、新規 JDBC プロバイダーを作成する際に「UDB DB2 for
iSeries (Toolbox)」または「UDB DB2 for iSeries (Toolbox XA)」を選択します。プロバイダーの作成時
に、クラスパス・フィールドには、値 ${OS400_TOOLBOX_JDBC_DRIVER_PATH}/jt400.jar が含まれま
す。
アプリケーション・サーバーのデータ・ソースの管理
データ・ソースとは、アプリケーション・サーバーにインストールされているアプリケーション (複数可)
で使用される、特定のデータベースのことです。データ・ソースでは、接続プーリングと JNDI 名が提供
されます。アプリケーションは、この JNDI 名を使用してデータ・ソースにアクセスできます。「デー
タ・ソースの管理 (Manage Data Sources)」フォームを使用すると、アプリケーション・サーバーに定義さ
れているすべてのデータ・ソースのリスト表示、新規データ・ソースの作成、既存のデータ・ソースのプロ
パティーの変更、またはデータ・ソースの除去が可能になります。
管理
45
アプリケーション・サーバーのデータ・ソースを管理するには、次の手順に従います。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「管理 (Manage)」タブをクリックします。
3. 「サーバー」リストからアプリケーション・サーバーを選択します。
4. 「リソース構成 (Resource Configuration)」を展開します。
5. 「データ・ソースの管理 (Manage Data Sources)」をクリックします。
「データ・ソースの管理 (Manage Data Sources)」フォームから、以下のことを実行できます。
v 新規データ・ソースの作成 (46ページ)
v 既存のデータ・ソースのプロパティーの編集 (47ページ)
v データ・ソースの除去 (47ページ)
新規データ・ソースの作成
注: 「データ・ソースの作成 (Create Data Source)」ウィザードでは、ステップ 1 を除き、以下のステップ
を使用できます。
1. 「作成」をクリックします。
2. 「データ・ソース名 (Data source name)」フィールドにデータ・ソースの名前を指定します。この値
には、データ・ソースのユーザー定義名を指定します。
3. 「次へ」をクリックします。
4. データ・ソースの JDBC プロバイダーを選択します。
v 新規 JDBC プロバイダーの作成
データ・ソースの新規 JDBC プロバイダーを作成する場合は、このオプションを選択してくださ
い。
a. 「次へ」をクリックします。
b. データ・ソースの JDBC プロバイダーを作成する手順については、『新規 JDBC プロバイダー
の作成 (43ページ)』を参照してください。
v 既存の JDBC プロバイダーの選択
既存の JDBC プロバイダーを使用する場合は、このオプションを選択してください。
a. 「次へ」をクリックします。
b. テーブルから JDBC プロバイダーを選択します。
c. 「次へ」をクリックします。
5. 「データベース名 (Database name)」フィールドにデータベースの名前を指定します。この値には、現
行データ・ソースが表すデータベースの名前を指定します。データベースが、アプリケーション・サー
バーと同じ物理マシンにある場合、この値は *LOCAL です。データベースが別のマシンにある場合、
この値は、データベースがあるサーバーの名前になります。
6. 「コレクション、スキーマ、またはライブラリー名 (Collection, Schema or Library name)」フィール
ドに、データベースのコレクション、スキーマまたはライブラリーの名前を指定します。この値には、
データベース・データにアクセスする場合の追加情報を指定します。コレクション、スキーマ、および
ライブラリーはいずれも、データベース内の名前付きオブジェクトの編成されたコレクション (テーブ
ル) のことです。コレクション名を指定するときに、アプリケーション・コードで完全修飾テーブル名
を使用する必要はありません。
7. 「次へ」をクリックします。
46
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
8. 「JNDI 名 (JNDI name)」フィールドに JNDI の名前を指定するか、または提供された値をそのまま
使用します。ウィザードによってデータ・ソースに JNDI 名が提供されます。このデフォルト値を使
用することをお勧めします。 Java Naming and Directory Interface (JNDI) は、 Java アプリケーション
およびリソースのためのネーミングおよびディレクトリー機能を提供します。アプリケーションは
JNDI を使用して、指定された Java オブジェクトにアクセスします。データ・ソースの JNDI 名の標
準的なフォーマットは jdbc/dataSourceName です。
9. 「次へ」をクリックします。
10. ウィザードで選択した項目がすべて要約ページにリストされます。表示された内容に誤りがあれば、
「戻る (Back)」をクリックして、誤りのあるウィザード・フォームまで戻り、修正してください。
「完了」をクリックすると、ウィザードが完了します。
既存のデータ・ソースのプロパティーの編集
1. 「すべてのデータ・ソース (All data sources)」テーブルからデータ・ソースを選択します。
2. 「プロパティー」をクリックします。
3. データ・ソースに対して 1 つ以上のプロパティーが示され、これを編集できます。
v データ・ソース名 (Data source name)
「データ・ソース名 (Data source name)」フィールドに新しい名前を指定します。この値には、デー
タ・ソースのユーザー定義名を指定します。
v データベース名 (Database name)
「データベース名 (Database name)」フィールドにデータベースの名前を指定します。この値には、
現行データ・ソースが表すデータベースの名前を指定します。データベースが、アプリケーション・
サーバーと同じ物理マシンにある場合、この値は *LOCAL です。データベースが別のマシンにある
場合、この値は、データベースがあるサーバーの名前になります。
v コレクション、スキーマ、またはライブラリー名 (Collection, schema, or library name)
新しいコレクション、スキーマ、またはライブラリー名を指定します。コレクション、スキーマ、お
よびライブラリーはいずれも、データベース内の名前付きオブジェクトの編成されたコレクション
(テーブル) のことです。
v JNDI 名 (JNDI Name)
「JNDI 名 (JNDI name)」フィールドに JNDI の名前を指定するか、または提供された値をそのまま
使用します。 Java Naming and Directory Interface (JNDI) は、 Java アプリケーションおよびリソー
スのためのネーミングおよびディレクトリー機能を提供します。アプリケーションは JNDI を使用し
て、指定された Java オブジェクトにアクセスします。データ・ソースの JNDI 名の標準的なフォー
マットは jdbc/dataSourceName です。
v データ・ソースの記述 (Data source description)
「データ・ソースの記述 (Data source description)」フィールドに要旨を指定します。この値には、
データ・ソースのユーザー定義の説明を指定します。
4. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックして、変更内容を保管します。
データ・ソースの除去
1. テーブルからデータ・ソースを選択します。
2. 「除去 (Remove)」をクリックします。
3. 「OK」をクリックします。
管理コンソールによる JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの管理
これらのセクションでは、管理コンソールを使用して JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースを構成、
変更、および除去する方法について説明します。
管理
47
v JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの構成 (48ページ)
v JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの変更 (48ページ)
v JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの除去 (49ページ)
JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの構成
JDBC プロバイダーを構成するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して、「JDBC プロバイダー (JDBC
Providers)」をクリックします。
3. 有効範囲がサーバー・レベルに設定されているか確認します。
4. 「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
5. 「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」フィールドで、サポートされるプロバイダーの 1 つを選択
します。 WebSphere Application Server - Express for iSeries は、すべての DB2 UDB for iSeries ドラ
イバーをサポートします。 IBM Developer Kit for Java JDBC ドライバーを選択する場合は、使用する
i5/OS のバージョンに応じて適切なドライバーを選択します。
6. 「適用 (Apply)」をクリックします。
7. プロバイダーの名前と実装クラス名が提示されます。
注: ネイティブ・ライブラリー・パスは、iSeries には設定できません。
8. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
JDBC プロバイダーを作成後、プロバイダーのデータ・ソースを構成します。データ・ソースを構成するに
は、次の手順で行います。
1. 「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」ページで、データ・ソースを構成する JDBC プロバイダー
の名前をクリックします。
2. JDBC プロバイダーの詳細ページで、「データ・ソース (Data Sources)」をクリックします。
3. 「データ・ソース (Data Sources)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
4. データ・ソースの名前を指定します。このページで、オプションのプロパティーを指定することもでき
ます。
5. 「適用 (Apply)」をクリックします。
6. データ・ソースには、以下の追加プロパティーを構成できます。
v 接続プーリング
v カスタム・プロパティー
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの変更
JDBC プロバイダーを変更するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して、「JDBC プロバイダー (JDBC
Providers)」をクリックします。
3. 有効範囲がサーバー・レベルに設定されているか確認します。
4. 「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」ページで、変更するプロバイダーの名前をクリックしま
す。
48
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
5. 変更を行います。
6. 「適用 (Apply)」をクリックします。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
また、プロバイダーに関するデータ・ソースを変更することもできます。データ・ソースを変更するには、
次の手順で行います。
1. 「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」ページで、変更するデータ・ソースを含む JDBC プロバイ
ダーの名前をクリックします。
2. JDBC プロバイダーの詳細ページで、「データ・ソース (Data Sources)」をクリックします。
3. 「データ・ソース (Data Sources)」ページで、変更するデータ・ソースの名前をクリックします。
4. 変更を行います。
5. 「適用 (Apply)」をクリックします。
6. データ・ソースの追加プロパティーを変更するには、ページの一番下の「接続プーリング (Connection
Pooling)」または「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」をクリックします。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
JDBC プロバイダーおよびデータ・ソースの除去
JDBC プロバイダーを除去するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して、「JDBC プロバイダー (JDBC
Providers)」をクリックします。
3. 有効範囲がサーバー・レベルに設定されているか確認します。
4. 「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」ページで、除去するプロバイダーのチェック・ボックスを
選択します。
5. 「削除 (Delete)」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
データ・ソースを除去するには、次の手順で行います。
1. 「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」ページで、除去するデータ・ソースを含む JDBC プロバイ
ダーの名前をクリックします。
2. JDBC プロバイダーの詳細ページで、「データ・ソース (Data Sources)」をクリックします。
3. 「データ・ソース (Data Sources)」ページで、除去するデータ・ソースのチェック・ボックスを選択し
ます。
4. 「削除 (Delete)」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用した JDBC プロバイダーの構成
wsadmin を使用して JDBC プロバイダーを構成するには、次の手順を行います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行して親 ID を確認し、それをノード変数に割り当てます。
管理
49
set node [$AdminConfig
getid
/Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前です。
5. 次のコマンドを実行して、必要な属性を識別します。
$AdminConfig required JDBCProvider
このコマンドによる出力は次のようになります。
Attribute
name
implementationClassName
Type
String
String
6. 次のコマンドを実行して必要な属性を設定し、それを jdbcAttrs 変数に割り当てます。
set n1 [list name JDBC1]
set implCN [list implementationClassName myclass]
set jdbcAttrs [list $n1 $implCN]
この例は、JDBC プロバイダーにオプション属性を設定するように変更できます。 JDBC プロバイダー
の属性をすべてリストする場合は、次のコマンドを実行します。
$AdminConfig attributes JDBCProvider
7. 次のコマンドを実行して、新規の JDBC プロバイダーを作成します。
$AdminConfig create JDBCProvider $server $jdbcAttrs
8. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
wsadmin を使用した新規データ・ソースの構成
wsadmin を使用してデータ・ソースを構成するには、次の手順を行います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行して、親 ID を確認します。
set newjdbc [$AdminConfig getid /Cell:myCell/Node:myNode/
Server:myAppSvr/JDBCProvider:JDBC1/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーを含むセルの名前、myNode はアプリケーション・サー
バーを含むノードの名前、myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前、JDBC1 は JDBC プロバイ
ダーの名前です。
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
5. 次のコマンドを実行して、データ・ソースに必要な属性を表示します。
$AdminConfig required DataSource
このコマンドによる出力は次のようになります。
Attribute
name
Type
String
6. 次のコマンドを実行して、必要な属性を設定します。
set name [list name DS1]
set dsAttrs [list $name]
50
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
ここで、DS1 は作成するデータ・ソースの名前です。
7. 次のコマンドを実行して、データ・ソースを作成します。
set newds [$AdminConfig create DataSource $newjdbc $dsAttrs]
8. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
接続プーリングの構成
接続プーリングは、データベースに接続するためにアプリケーションで使用するデータベース接続のプール
を作成し、データベース接続の確立および保守専用のリソースの量を削減することができます。 Web アプ
リケーションは、一般的に、他のアプリケーションに比べてデータベースに接続する頻度が高いため、接続
プーリングは、Web アプリケーションに適しています。
v 管理コンソールを使用した接続プーリングの構成 (51ページ)
v wsadmin を使用した接続プーリングの構成 (51ページ)
管理コンソールを使用した接続プーリングの構成
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「リソース (Resources)」を展開して、「JDBC プロバイダー (JDBC Providers)」をクリックします。
3. 接続プーリングを構成するデータ・ソースに関連付けられた JDBC プロバイダーの名前をクリックしま
す。
4. 「データ・ソース (Data Sources)」をクリックします。
5. 「データ・ソース (Data Sources)」ページで、接続プーリングを構成するデータ・ソースの名前をクリ
ックします。
6. 「接続プール (Connection Pool)」をクリックします。
7. 「接続プール (Connection Pools)」ページで、接続プーリング設定を構成します。
8. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
9.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用した接続プーリングの構成
wsadmin を使用して接続プーリングを構成するには、次の手順に従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行して、親 ID を確認します。
set newds [$AdminConfig getid
/Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/
JDBCProvider:JDBC1/DataSource:DS1/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、 myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前、 JDBC1 は
JDBC プロバイダーの名前、そして DS1 は接続プールを作成するデータ・ソースの名前です。
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
5. 次のコマンドを実行して、新規接続プールを作成します。
管理
51
$AdminConfig create ConnectionPool $newds {}
6. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
メール・リソースの管理
JavaMail は、メールを読んだり送信したりするための一般的なメール機能を備えています。 WebSphere
Application Server - Express は、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP)、Internet Message Access Protocol
(IMAP)、および Post Office Protocol (POP3) の 3 つのプロトコル・プロバイダーをサポートする、組み込
みのメール・プロバイダーを提供します。 JavaMail とメール・プロバイダーの詳細については、
『JavaMail』を参照してください。
管理コンソールおよび wsadmin を使用して、メール・リソースを管理します。
v 管理コンソールによるメール・リソースの管理 (52ページ)
v wsadmin を使用した新規メール・プロバイダーの構成 (53ページ)
管理コンソールによるメール・リソースの管理
メール・プロバイダーの構成、変更、および除去については、以下のセクションを参照してください。
v メール・プロバイダーの構成 (52ページ)
v メール・プロバイダーの変更 (52ページ)
v メール・プロバイダーの除去 (53ページ)
メール・プロバイダーの構成
新規のメール・プロバイダーを構成するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して「メール・プロバイダー (Mail
Providers)」をクリックします。
3. 「メール・プロバイダー (Mail Providers)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
4. メール・プロバイダーの名前を指定します。
5. 「適用 (Apply)」をクリックします。
6. メール・プロバイダーには、以下の追加プロパティーを構成できます。
v プロトコル・プロバイダー
v メール・セッション
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
メール・リソースの変更
メール・プロバイダーを変更するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して「メール・プロバイダー (Mail
Providers)」をクリックします。
3. 「メール・プロバイダー (Mail Providers)」ページで、変更するプロバイダーの名前をクリックしま
す。
4. 変更を行います。
52
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
5. 「OK」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
メール・プロバイダーの除去
メール・プロバイダーを除去するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して「メール・プロバイダー (Mail
Providers)」をクリックします。
3. 「メール・プロバイダー (Mail Providers)」ページで、除去するプロバイダーの名前のチェック・ボッ
クスを選択します。
4. 「削除 (Delete)」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用した新規メール・プロバイダーの構成
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行して、親 ID を確認します。
set server [$AdminConfig getid /Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前です。
5. 以下のようにコマンドを実行して、メール・プロバイダーに必要な属性を取得します。
$AdminConfig required MailProvider
6. 以下のようにコマンドを実行して、必要な属性を設定します。
set name [list name mpname]
set mpAttrs [list $name]
ここで、mpname は作成するメール・プロバイダーの名前です。
7. 以下のようにコマンドを実行して、メール・プロバイダーを作成します。
set newmp [$AdminConfig create MailProvider $server $mpAttrs]
8. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成
GenPluginCfg スクリプトは、Web サーバー・プラグインのランタイム構成情報を保管する plugin-cfg.xml
ファイルを再生成します。このファイルは /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config/cells ディレクト
リーに置かれます。ここで、instance はインスタンスの名前です。 Qshell スクリプトの実行についての詳
細は、 141 ページの『WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように Qshell を構
成する』を参照してください。
プラグイン構成の再生成は、アプリケーション・サーバーに変更を加えた後に行います。次のリストに、
plugin-cfg.xml ファイルを再生成すべき事例をいくつか示します。
v エンタープライズ・アプリケーションをインストールまたは除去した後。
管理
53
v アプリケーションからサーブレットおよびマッピングを追加または除去した後。
v プラグイン、仮想ホスト、またはトランスポートの構成を変更した後。
このスクリプトを実行する際は、アプリケーション・サーバーが稼働している必要があります。
権限
GenPluginCfg スクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与され
ている必要があります。
使用法
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. GenPluginCfg スクリプトを実行します。
GenPluginCfg -instance instance
ここで、instance は、plugin-cfg.xml ファイルを再生成するアプリケーション・サーバー・インスタンス
の名前です。
構文
GenPluginCfg スクリプトの構文は次のとおりです。
GenPluginCfg -instance instance [ -config.root cfgdirectory ]
[ -cell.name cellname ] [ -node.name nodename ]
[ -output.file.name filename ] [ -debug yes | no ]
パラメーター
GenPluginCfg スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、アプリケーション・サーバー・インスタンスの名前を
指定します。
v -config.root
これはオプション・パラメーターです。値 cfgdirectory には、plugin-cfg.xml ファイルを含む構成ディレ
クトリーを指定します。デフォルト値は /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config/cells です。ここ
で、instance はインスタンスの名前です。
v -cell.name
これはオプション・パラメーターです。値 cellname には、アプリケーション・サーバーが常駐するセル
の名前を指定します。デフォルト値は、ファイル
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/bin/setupCmdLine にある WAS_CELL 環境変数に指定された値
です。ここで、instance はインスタンスの名前です。この値には大文字小文字の区別があります。
v -node.name
これはオプション・パラメーターです。値 nodename には、アプリケーション・サーバーが常駐するノ
ードの名前を指定します。デフォルト値は、ファイル
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/bin/setupCmdLine にある WAS_NODE 環境変数に指定された値
です。ここで、instance はインスタンスの名前です。この値には大文字小文字の区別があります。
v -output.file.name
これはオプション・パラメーターです。値 filename には、新規プラグイン構成用のファイルの名前を指
54
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
定します。デフォルト値は /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config/cells/ ディレクトリー内の
plugin-cfg.xml ファイルです。ここで、instance はインスタンスの名前です。
v -debug
これはオプション・パラメーターです。 yes を指定すると、スクリプトは、例外トレース情報を生成し
ます。スクリプトが例外をスローする場合は、このパラメーターを指定してスクリプトを実行し、トレ
ース情報を参照してください。デフォルト値は no です。
例
GenPluginCfg -instance myAppSvr
この例では、インスタンス myAppSvr の plugin-cfg.xml ファイルを再生成します。
管理コンソールおよび wsadmin を使用する Web サーバー・プラグイン構成、およびリモート HTTP 構成
に対する Web サーバー・プラグイン構成を再生成することができます。詳しくは、以下のトピックを参照
してください。
『コンソールおよび wsadmin による Web サーバー・プラグイン構成の再生成』。
56 ページの『リモート HTTP 構成に対するプラグイン構成の再生成』。
コンソールおよび wsadmin による Web サーバー・プラグイン構成の再生成
アプリケーション・サーバーに変更を行う場合は、Web サーバー・プラグイン構成ファイルを再生成して
正しい要求セットが WebSphere Application Server - Express ランタイムに転送されるようにする必要があ
ります。プラグイン構成を再生成するには、次の手順で行います。
v 管理コンソールを使用した Web サーバー・プラグイン構成の再生成 (55ページ)
v wsadmin を使用した Web サーバー・プラグイン構成の再生成 (55ページ)
管理コンソールを使用した Web サーバー・プラグイン構成の再生成
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「Web サーバー・プラグインの更新
(Update Web Server Plugin)」をクリックします。
3. 「Web サーバー・プラグイン構成の更新 (Update web server plugin configuration)」ページで、
「OK」をクリックします。
注: プラグイン構成ファイルを手動で更新すると、ファイルを再生成する際にこれらの更新が上書きされる
ことがあります。手動更新を上書きしないようにするには、ファイルを再生成する前にプラグイン構成ファ
イルをバックアップ・コピーし、その内容に従って再生成後に構成ファイルを手動で更新します。
wsadmin を使用した Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin のプロンプトで次のコマンドを実行して、Web サーバー・プラグイン構成ファイル生成プログ
ラム MBean を識別し、それを pluginGen 変数に割り当てます。
set pluginGen [$AdminControl completeObjectName type=PluginCfgGenerator,*]
5. 次のコマンドを実行して、更新済みのプラグイン構成ファイルを再生成します。
管理
55
$AdminControl invoke $pluginGen generate “/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config myCell null null null”
ここで、instance は使用するアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前であり、myCell は使用
するアプリケーション・サーバーが含まれるセルの名前です。
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
上記のコマンド例では、MBean 上で生成操作が呼び出され、インスタンス・ディレクトリー、構成ルー
ト・ディレクトリー、およびセル名が渡されます。
6. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
リモート HTTP 構成に対するプラグイン構成の再生成
リモート HTTP を使用する場合は、plugin-cfg.xml ファイルを再生成し、リモート Web サーバーを使用す
る WebSphere Application Server - Express インスタンスにそれをコピーする必要があります。また、
plugin-cfg.xml ファイルの内容の編集が必要になる場合もあります。
1. plugin-cfg.xml ファイルが最新のものではない場合は、GenPluginCfg スクリプトまたは管理コンソール
を使って再生成する必要があります。この更新ファイルは
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config/cells ディレクトリーに保管されます。ここで、instance
はインスタンスの名前です。このスクリプトの詳細については、 53 ページの『Web サーバー・プラグ
イン構成ファイルの再生成』を参照してください。
注: インスタンスから既存の plugin-cfg.xml ファイルを使用する代わりに、GenPluginCfg スクリプトを
使ってこのファイルを再生成し、 -destination.root および -output.file.name パラメーターを指定すること
ができます。 -destination.root オプションは、Log ディレクティブのファイル名パスと Transport ディ
レクティブの値属性をカスタマイズします。 -output.file.name オプションは、代替ファイル名を指定し
て、このスクリプトによって既存の plugin-cfg.xml ファイルが上書きされないようにします。プラグイ
ン構成ファイルの名前を変更する場合は、リモート Web サーバーのインスタンスにファイルをコピー
するときに、名前を plugin-cfg.xml に戻す必要があります。
この例では、GenPluginCfg スクリプトがデフォルトのインスタンスのデフォルトのアプリケーション・
サーバー (server1) の plugin-cfg.xml ファイルを再生成します。新しいファイル plugin-cfg.remote.xml
が、リモート HTTP インスタンスにコピーされます。
GenPluginCfg -instance default -server.name server1
-destination.root /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/remote
-output.file.name plugin-cfg.remote.xml
2. plugin-cfg.xml ファイルを、アプリケーション・サーバーのインスタンスからリモート HTTP インスタ
ンスにコピーします。 GenPluginCfg スクリプトを実行するときに -output.file.name パラメーターを指
定する場合は、リモート HTTP インスタンスにコピーした後で、ファイル名を plugin-cfg.xml に変更す
る必要があります。
v Web サーバー・マシンが iSeries サーバーの場合は、plugin-cfg.xml ファイルを
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/remoteinstance/config/cells ディレクトリーに保管します。ここで、
remoteinstance はリモート HTTP サーバー・インスタンスの名前です。 remote という名前のリモー
ト・インスタンスが、デフォルトで用意されています。
v Web サーバー・マシンが iSeries 以外のマシンの場合は、plugin-cfg.xml ファイルを
installroot¥config¥cells ディレクトリーに保管します。ここで、installroot は、Web サーバー・マシン
上の WebSphere Application Server - Express 製品のインストールのルートです。
56
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
3. (オプション) GenPluginCfg スクリプトに -destination.root パラメーターを指定しない場合は、リモート
HTTP サーバーの plugin-cfg.xml ファイルの Log ディレクティブの Name 属性の値を編集します。
v Web サーバー・マシンが iSeries サーバーの場合は、次の値と一致するように属性を変更します。
Name=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/remoteinstance/logs/http_plugin.log”
ここで、remoteinstance はリモート HTTP サーバー・インスタンスの名前です。
v Web サーバー・マシンが iSeries 以外のサーバーの場合は、次の値と一致するように属性を変更しま
す。
Name=“installroot/logs/http_plugin.log”
ここで、installroot は、Web サーバー・マシン上の WebSphere Application Server - Express 製品の
インストールのルートです。
4. Protocol=“https” を使用する Transport が plugin-cfg.xml ファイル内に存在する場合は、 “keyring” お
よび “stashfile” プロパティーを次の値に変更します。
name=“keyring” value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/remoteinstance/etc/plugin-key.kdb”
name=“stashfile” value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/remoteinstance/etc/plugin-key.sth”
ここで、remoteinstance はリモート HTTP サーバー・インスタンスの名前です。
5. HTTP サーバー・ジョブに plugin-cfg.xml ファイルを読み取る (*R) ための必要な権限があるかどうか
を確認します。 HTTP サーバー・ジョブにも、このファイルが含まれているディレクトリーとサブディ
レクトリーに対する実行権限 (*X) が必要です。オブジェクト・リンク処理 (WRKLNK) コマンドを使
用して、Apache Web サーバーのユーザー・プロファイル (QTMHHTTP) または Lotus Domino Web サ
ーバーのユーザー・プロファイル (QNOTES) に割り当てられた権限を確認することができます。
リモート HTTP トポロジーの構成
リモート HTTP トポロジーでは、アプリケーション・サーバーと HTTP サーバーは別々のマシンまたは論
理区画でホストされます。アプリケーション・サーバーは、新規 HTTP サーバー・インスタンスに接続し
てクライアント要求を受け取ります。
次の図に、リモート HTTP トポロジーの例を示します。
このサンプル・トポロジーでは、マシン A が Web サーバーをホストし、クライアントから HTTP 要求
を受け取ります。Web サーバーは、HTTP または HTTPS プロトコルを使用して要求をマシン B 上のア
プリケーション・サーバーに転送します。
管理
57
使用するアプリケーション・サーバーをホストしないマシンまたは論理区画上に HTTP サーバー・インス
タンスを作成するには、Qshell の crtplugininst スクリプトを使用します。 Qshell スクリプトの実行につい
ての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように
Qshell を構成する』を参照してください。
スクリプトを実行する前に、WebSphere Application Server - Express (5722E51 *BASE) の *BASE オプシ
ョンを、 Web サーバー・インスタンスをホストするマシンまたは論理区画にインストールしておく必要が
あります。 *BASE オプションをインストールすると、QEJBSVR プロファイルがマシン上に作成されま
す。このスクリプトでは、以下のプロファイルのどちらかがマシン上にあることも必要です。
v QTMHHTTP (IBM HTTP Server for i5/OS を Web サーバーとして使用する場合)
v QNOTES (Domino を Web サーバーとして使用する場合)
crtplugininst スクリプトは、アプリケーション・サーバー・インスタンスによって生成された
plugin-cfg.xml ファイルを検索するために Web サーバー・プラグインが使用するディレクトリー構造を作
成および構成します。アプリケーション・サーバー・システムに正しい構成情報を持つ plugin-cfg.xml ファ
イルが生成されたら、アプリケーション・サーバーをホストするシステムから HTTP サーバー・インスタ
ンスをホストするシステムへ、そのファイルを移動する必要があります。 plugin-cfg.xml ファイルを Web
サーバー・マシンに移動したら、もう一度 crtplugininst スクリプトを実行して、プラグイン用に適切なア
クセス権限をセットアップする必要があります。
HTTP サーバー・インスタンスのロケーションを指す場合、構成ファイルは、選択する仮想ホスト内のホス
ト別名を使用します。仮想ホストの構成について詳しくは、 36 ページの『アプリケーション・サーバーの
仮想ホストの管理』を参照してください。
権限
crtplugininst スクリプトを実行するには、使用する iSeries ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付
与されている必要があります。
使用法
HTTP サーバー・インスタンスをホストするマシンまたは論理区画で crtplugininst スクリプトを実行しま
す。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell インタープリターの開始) コマンドを入力します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/bin
3. crtplugininst スクリプトを実行します。
crtplugininst -instance instance
ここで、instance はアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前です。
4. スクリプトを実行したら、アプリケーション・サーバー・インスタンスから HTTP サーバー・インスタ
ンスをホストするシステムへ、plugin-cfg.xml ファイルをコピーします。例えば、myAppSvr という名前
のアプリケーション・サーバーの場合、このファイルは
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/config/cells ディレクトリーにあります。このファイルを、
Web サーバーをホストするマシンまたは論理区画上の
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/config/cells ディレクトリーにコピーします。
5. crtplugininst スクリプトを再実行します。 -instance パラメーターに同じ値を指定します。スクリプトが
終了すると、次のメッセージが表示されます。
58
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
The Creation of a WebSphere Application Server - Express plug-in instance completed successfully.
注: アプリケーション・サーバー用に Web サーバー・プラグイン構成を再生成するたびに、新規
plugin-cfg.xml ファイルを Web サーバー・マシンにコピーする必要があります。新規 plugin-cfg.xml ファ
イルを Web サーバー・マシンにコピーしたら、crtplugininst スクリプトを実行して新規ファイルが正しい
権限を持っていることを確認する必要があります。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
crtplugininst -instance instance
ここで、instance は WebSphere Application Server - Express アプリケーション・サーバー・インスタンス
の名前です。
このスクリプトは、-instance パラメーターに指定する値に基づいてディレクトリー構造を作成します。例
えば、myAppSvr という名前のインスタンスの場合、crtplugininst は以下のディレクトリーを作成します。
v /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr
v /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/config
v /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/config/cells
v /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/logs
v /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/etc
リモート HTTP を使用するようにアプリケーション・サーバーを構成する方法についての情報は、以下の
トピックを参照してください。
『リモート HTTP 用のアプリケーション・サーバー・マシンの構成』
リモート HTTP 用のアプリケーション・サーバー・マシンの構成
リモート HTTP を使用するようにアプリケーション・サーバーを構成するには、以下の手順に従います。
1. アプリケーション・サーバーと管理コンソールを始動します。
2. 仮想ホストのエイリアス・リストで、ホスト名、IP アドレス、および Web サーバー・マシンの完全修
飾ホスト名に、個別の項目を追加します。別名項目を追加するには、以下の手順に従います。
a. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して「仮想ホスト (Virtual Hosts)」をクリッ
クします。
b. 「仮想ホスト (Virtual Hosts)」ページで、変更する仮想ホストの名前をクリックします。
c. 仮想ホストの詳細ページで、「ホスト別名 (Host Aliases)」をクリックします。
d. 「ホスト別名 (Host Aliases)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
e. ホスト名、IP アドレス、または別名の完全修飾ホスト名を指定します。 HTTP サーバー・インスタ
ンスが 80 以外のポート番号を使用する場合は、「ポート (Port)」フィールドにそれぞれの別名ごと
のポート番号を指定します。
f. 「OK」をクリックします。
注: 構成に複数の Web サーバーまたは HTTP サーバーのインスタンスが含まれている場合は、それぞ
れの Web サーバーまたは HTTP サーバーのインスタンスごとにホスト別名項目を追加する必要があり
ます。
管理
59
仮想ホストの構成手順について詳しくは、 36 ページの『アプリケーション・サーバーの仮想ホストの管
理』を参照してください。
3. 仮想ホスト別名を追加した後、アプリケーション・サーバーを再始動する必要があります。詳しくは、
13 ページの『アプリケーション・サーバーの始動およびテスト』を参照してください。
アプリケーション・サーバーのセキュリティー設定の構成
WebSphere 管理コンソールを使用して、アプリケーション・サーバーおよびアプリケーションのセキュリ
ティーを構成するのに必要なタスクを実行できます。 WebSphere Application Server - Express のセキュリ
ティーの構成については、『セキュリティー』を参照してください。
以下のトピックでは、アプリケーション・サーバー・インスタンスに対するユーザー権限の付与および取り
消しについて説明します。
『インスタンスへの権限付与』
このトピックでは、Qshell で grtwasaut スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバー・イン
スタンスに権限を付与する方法について説明します。
62 ページの『インスタンスに付与された権限の取り消し』
このトピックでは、Qshell で rvkwasaut スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバー・イン
スタンスに付与されている権限を取り消す方法について説明します。
64 ページの『パスワード・データのエンコード』
このトピックでは、EncAuthDataFile スクリプトを使用してテキスト・ファイル内のパスワードをエン
コードする方法について説明します。
64 ページの『プロパティー・ファイル内のパスワードのエンコード』
このトピックでは、PropFilePasswordEncoder スクリプトを使用してプロパティー・ファイル内のパス
ワードをエンコードする方法について説明します。
インスタンスへの権限付与
grtwasaut スクリプトは、インスタンスおよびそのインスタンスに関連付けられているオブジェクトにユー
ザー権限を付与するためのスクリプトです。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
インスタンス内のオブジェクトおよびディレクトリーに権限を付与するには、Qshell コマンド行から
grtwasaut スクリプトを実行します。スクリプトを実行するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. grtwasaut スクリプトを実行します。
grtwasaut -instance instance -user usrprf | -authlist authlist
-dtaaut dataAuth -objaut objAuth
60
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
ここで、instance は権限付与対象のインスタンス、usrprf は権限付与対象のユーザー・プロファイル、
authlist は権限付与対象の権限リストです。また、dataAuth は -user パラメーターで指定されたユーザ
ーに付与するデータ権限を、objAuth は -user パラメーターで指定されたユーザーに付与するオブジェ
クト権限を、それぞれ指定します。パラメーターとして -user および -authlist を両方とも指定する必要
はありませんが、少なくともどちらか 1 つは指定する必要があります。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
grtwasaut -instance instance { -user usrprf | -authlist authlist }
{ -dtaaut dataAuth | -objaut objectAuth } [ -object path ]
[ -recursive ] [ -verbose ] [ -help ]
注: grtwasaut スクリプトを実行する場合は、以下のパラメーターを指定する必要があります。
v -user または -authlist のどちらか一方、あるいは両方
v -dtaaut または objaut のどちらか一方、あるいは両方
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、権限付与の対象となるインスタンスの名前を指定しま
す。
v -user
値 usrprf には、権限付与の対象となる i5/OS ユーザー・プロファイルを指定します。複数のユーザー・
プロファイルに権限を付与するには、単一の -user パラメーターを使用してすべてのユーザー・プロフ
ァイルを指定してください。プロファイルのリストは、二重引用符 (“) で囲みます。例えば、usrprf1 と
usrprf2 に権限を付与するには、-user ”usrprf1 usrprf2“ を指定します。 -user または -authlist のどち
らか一方、あるいは両方を指定する必要があります。
v -authlist
値 authlist には、権限付与の対象となる i5/OS 権限リストを指定します。-user または -authlist のどち
らか一方、あるいは両方を指定する必要があります。
v -dtaaut
値 dataAuth には、-user パラメーターで指定されたユーザーに付与するデータ権限を指定します。有効
な値は、none、rwx、rx、rw、wx、r、w、x、exclude、autl、および same です。指定された値により、オ
ブジェクトに対するユーザーの現行データ権限が置き換えられます。 -dtaaut または -objaut のどちらか
一方、あるいは両方を指定する必要があります。このパラメーターの値についての詳細は、『CHGAUT
(Change Authority) コマンドの説明』を参照してください。
v -objaut
値 objAuth には、-user パラメーターで指定されたユーザーに付与するオブジェクト権限を指定します。
有効な値は、none、all、objexist、objmgt、objalter、objref、および same です。指定された値により、オ
ブジェクトに対するユーザーの現行オブジェクト権限が置き換えられます。 -dtaaut または -objaut のど
ちらか一方、あるいは両方を指定する必要があります。このパラメーターの値についての詳細は、
『CHGAUT (Change Authority) コマンドの説明』を参照してください。
v -object
値 path には、権限付与の対象となる、サブディレクトリーまたは部分的に修飾されたオブジェクト名を
指定します。この値の先頭にインスタンスのルートを付加すると、完全修飾パスが取得されます。この
管理
61
パラメーターを指定しない場合のデフォルト値は、インスタンス・ルートです。 複数のオブジェクトに
権限を付与するには、各オブジェクトに対してそれぞれスクリプトを実行してください。
v -recursive
このオプション・パラメーターには、すべてのサブディレクトリーを権限付与の対象にするかどうかを
指定します。このパラメーターを指定しないと、-object パラメーターで指定されたオブジェクトのみ
が、権限付与の対象になります。あるいは、-object パラメーターが指定されていない場合は、インスタ
ンスのルート・ディレクトリーが権限付与の対象になります。 このパラメーターは、 -object パラメー
ターで指定されたオブジェクトすべてに適用されます。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、スクリプトのデバッグが必要な場合に有用な詳細メッセ
ージが出力されます。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
例
この例では、インスタンス devinst およびそれに関連付けられたオブジェクトに付与された rwx 権限が、
ユーザー・プロファイル johndoe および jsmith に付与されます。
grtwasaut -instance devinst -user ”johndoe jsmith“ -dtaaut rwx -recursive
この例では、installedApps サブディレクトリーおよびそのサブディレクトリー内のすべてのネスト・オブジ
ェクトに付与された rwx 権限が、ユーザー・プロファイル johndoe および jsmith に付与されます。
grtwasaut -instance devinst -object installedApps -user ”johndoe jsmith“ -dtaaut rwx -recursive
インスタンスに付与された権限の取り消し
Qshell の rvkwasaut スクリプトを使用して、インスタンス内のオブジェクトおよびディレクトリーに付与
された権限を取り消すことができます。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
スクリプトを実行するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. rvkwasaut スクリプトを実行します。
rvkwasaut -instance instance -user usrprf | -authlist none
ここで、instance は、権限取り消し対象のインスタンス、 usrprf は権限取り消し対象のユーザー・プロ
ファイル、 authlist は権限取り消し対象の権限リストです。パラメーターとして -user および -authlist
を両方とも指定する必要はありませんが、少なくともどちらか 1 つは指定する必要があります。
構文
62
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
スクリプトの構文は次のとおりです。
rvkwasaut -instance instance -user usrprf | -authlist none
[ -object path ] [ -recursive ] [ -verbose ] [ -help ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、権限取り消しの対象となるインスタンスの名前を指定
します。
v -user
値 usrprf には、権限取り消しの対象となる i5/OS ユーザー・プロファイルを指定します。複数のユーザ
ー・プロファイルから権限を取り消すには、単一の -user パラメーターを使用してすべてのユーザー・
プロファイルを指定してください。プロファイルのリストは、二重引用符 (“) で囲みます。例えば、
usrprf1 と usrprf2 から権限を取り消すには、-user ”usrprf1 usrprf2“ を指定します。 -user または
-authlist のどちらか一方、あるいは両方を指定する必要があります。
v -authlist
値 none は、オブジェクトに関連した現行の権限リストを除去する必要があることを指定します。
-authlist パラメーターを使用する場合は、値 none を指定する必要があります。 -user または -authlist
のどちらか一方、あるいは両方を指定する必要があります。
v -object
これはオプション・パラメーターです。値 path には、権限を取り消す対象となる、サブディレクトリー
または部分的に修飾されたオブジェクト名を指定します。この値の先頭にインスタンスのルートを付加
すると、完全修飾パスが取得されます。このパラメーターを指定しない場合のデフォルト値は、インス
タンス・ルートです。 複数のオブジェクトに付与された権限を取り消すには、各オブジェクトに対して
それぞれスクリプトを実行してください。
v -recursive
このオプション・パラメーターには、すべてのサブディレクトリーに付与された権限を取り消すかどう
かを指定します。このパラメーターを指定しないと、-object パラメーターで指定されたオブジェクトの
みが、権限取り消しの対象になります。あるいは、-object パラメーターが指定されていない場合は、イ
ンスタンスのルート・ディレクトリーが権限取り消しの対象になります。 このパラメーターは、 -object
パラメーターで指定されたオブジェクトすべてに適用されます。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、スクリプトのデバッグが必要な場合に有用な詳細メッセ
ージが出力されます。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
例
この例では、ユーザー・プロファイル jsmith が、インスタンス devinst に付与された権限を持たなくなり
ます。
rvkwasaut -instance devinst -user jsmith -recursive
この例では、ユーザー・プロファイル jsmith が、installedApps サブディレクトリー、および installedApps
サブディレクトリー内のネスト・オブジェクトに付与された権限を持たなくなります。
rvkwasaut -instance devinst -object installedApps -user jsmith -recursive
管理
63
パスワード・データのエンコード
EncAuthDataFile スクリプトは、テキスト・ファイルに保管されているパスワード・データをエンコードし
ます。テキスト・ファイルの名前は、システム・プロパティー WAS_AuthDataFile によって定義され、次
の形式のレコードが含まれます。
alias1,user1,pw1
アルゴリズムのエンコードの詳細については、『セキュリティー』トピックの『パスワードのエンコード』
を参照してください。
権限
EncAuthDataFile スクリプトを実行するには、ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されている
必要があります。
構文
EncAuthDataFile スクリプトの構文は次のとおりです。
EncAuthDataFile input_file output_file [ -instance instance ]
パラメーター
EncAuthDataFile スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v input_file
これは必要パラメーターです。値 input_file には、スクリプトが読み取る認証データ・ファイルの完全修
飾名を指定します。
v output_file
これは必要パラメーターです。値 output_file には、スクリプトがエンコードされたデータを書き込む認
証データ・ファイルの完全修飾名を指定します。
v -instance
これはオプション・パラメーターです。値 instance には、アプリケーション・サーバーのインスタンス
名を指定します。このスクリプトは、指定したインスタンスから検索したパスワード・エンコード・ア
ルゴリズムを使用します。 -instance が指定されていない場合、デフォルトのインスタンスが使用されま
す。
プロパティー・ファイル内のパスワードのエンコード
PropFilePasswordEncoder スクリプトを使用して、プロパティー・ファイル内のパスワードをエンコードし
ます。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
構文
PropFilePasswordEncoder fileName { passwordPropertiesList
| -SAS } [ -instance instance ] [ -help | -? ]
注: passwordPropertiesList パラメーターまたは -SAS パラメーターのいずれかを指定する必要がありま
す。
64
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
パラメーター
v fileName
この必須パラメーターは、パスワードがエンコードされるファイルの名前を指定します。
v passwordPropertiesList
このパラメーターは、soap.client.props ファイル内のパスワードをエンコードする場合は必須です。エン
コードしたい 1 つ以上のパスワード・プロパティーを指定します。
v -SAS
このパラメーターは、sas.client.props ファイル内のパスワードをエンコードする場合は必須です。
v -instance
これはオプション・パラメーターです。値 instance には、アプリケーション・サーバーのインスタンス
名を指定します。このスクリプトは、指定したインスタンスから検索したパスワード・エンコード・ア
ルゴリズムを使用します。 -instance が指定されていない場合、デフォルトのインスタンスが使用されま
す。
v -help または -?
このパラメーターを指定した場合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視し、使用法に関す
るテキストを表示します。
例
このコマンドは、デフォルトの WebSphere Application Server - Express インスタンスの sas.client.props フ
ァイル内のパスワードをエンコードします。
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/PropFilePasswordEncoder
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/default/properties/sas.client.props -SAS
このコマンドは、デフォルトの Websphere Application Server - Express インスタンスの soap.client.props
ファイル内のパスワードをエンコードします。
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/PropFilePasswordEncoder
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/default/properties/soap.client.props
com.ibm.SOAP.loginPassword,com.ibm.ssl.keyStorePassword,com.ibm.ssl.trustStorePassword
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。 PropFilePasswordEncoder スクリプトを実行
するときは、コマンドを単一行で入力してください。
拡張アプリケーション・サーバーの設定
ここにリストされるトピックでは、拡張アプリケーション・サーバーの設定について説明します。
66 ページの『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』
このトピックでは、Qshell の chgwassvr スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバーが使用
するポートを変更する方法について説明します。ほとんどの場合、これらのポートを変更する必要は
ありません。
69 ページの『コンソールおよび wsadmin によるアプリケーション・サーバー・ポートの変更』
このトピックでは、管理コンソールおよび wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーが使
用するポートを変更する方法について説明します。ほとんどの場合、これらのポートを変更する必要
はありません。
70 ページの『管理コンソールによる Web コンテナーのスレッド・プール設定の管理』
このトピックでは、管理コンソールを使用して、アプリケーション・サーバーのスレッド・プールを
構成する方法について説明します。
管理
65
71 ページの『Java 仮想マシンの設定の管理』
このトピックでは、管理コンソールおよび wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーの
Java 仮想マシンの設定を構成する方法について説明します。
72 ページの『ネーム・スペース・バインディングの構成』
このトピックでは、管理コンソールおよび wsadmin を使用してアプリケーション・サーバーにネー
ム・スペース・バインディングを構成する方法について説明します。
74 ページの『共用ライブラリーの管理』
このトピックでは、アプリケーションの共有ライブラリーへのアクセスを管理する方法について説明
します。
76 ページの『リソース・アダプターの管理』
リソース・アダプター (RAR) は、アーカイブ・ファイルの一種です。このファイルには、ライブラ
リーを実装し、エンタープライズ情報システム (EIS) のバックエンド・データベースへの接続を行う
ためのコードが含まれています。リソース・アダプターは、EIS ソフトウェアのプロバイダーから入
手できます。このトピックでは、リソース・アダプターの管理方法について説明します。
78 ページの『Web サーバー・プラグインの構成』
このトピックでは、Web サーバー・プラグインの構成方法について説明し、 plugin-cfg.xml ファイル
についての情報を記載しています。
92 ページの『他の言語処理環境でのアプリケーション・サーバーの構成』
このトピックでは、異なる言語処理環境をサポートする個別アプリケーション・サーバーの構成方法
について説明しています。
JVM カスタム・プロパティーの設定
このトピックでは、ご使用のアプリケーション・サーバーの JVM カスタム・プロパティーを設定す
る方法について説明しています。
UTF-8 エンコード方式のアプリケーション・サーバーの構成
このヘルプ・トピックには、管理コンソールで複数の言語のエンコード方式のサポートを使用できる
ように、アプリケーション・サーバーを構成する方法が記載されています。
chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更
Qshell の chgwassvr スクリプトを使用して、アプリケーション・サーバーのポート番号を 1 つ以上変更で
きます。ポート競合がない限り、これらの設定を変更する必要はありません。アプリケーション・サーバー
が正しく稼働せず、ポート競合があると考えられる場合は、ポートの設定を変更する前に、『トラブルシュ
ーティング』を参照してください。 Qshell でのスクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの
『WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照して
ください。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
66
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
スクリプトを実行するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. chgwassvr スクリプトを実行します。
chgwassvr -instance instance -server server [options]
ここで、instance は、変更対象のサーバーが含まれているインスタンスの名前、 server は変更対象のサ
ーバーの名前です。 options には、変更内容を指定します。
構文
スクリプトの構文は次のとおりです。
chgwassvr -instance instance -server servername [ -portblock portblock ]
[ -transport -oldport oldvalue -newport newvalue ] [ -inthttp inthttpport ]
[ -admin adminport ] [ -adminssl adminsslport ] [ -soap soapport ]
[ -nameservice nameserviceport ] [ -sas sasserverport ]
[ -csiv2server csiv2serverauthport ] [ -csiv2client csiv2clientauthport ]
[ -verbose ] [ -help ]
パラメーター
スクリプトのパラメーターは以下のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance は、変更する対象のアプリケーション・サーバーを含むイン
スタンスの名前を指定します。
v -server
これは必要パラメーターです。値 servername は、変更する対象のアプリケーション・サーバーの名前を
指定します。
v -portblock
これはオプション・パラメーターです。値 portblock は、インスタンスが使用するポート番号ブロックの
先頭の番号を指定します。このパラメーターを指定した場合、スクリプトはアプリケーション・サーバ
ーのすべてのポート番号を変更します。 このパラメーターを指定しない場合、変更する対象のポート・
パラメーターを指定した場合を除いて、アプリケーション・サーバーのポート番号は変更されません (下
記のポート・パラメーターを参照)。 TCP/IP ネットワーク状況の処理 (NETSTAT *CNN) コマンドを使
用して、現在使用中のポート番号のリストを表示することができます。
注: WebSphere Application Server - Express インスタンスは、複数のポートを使用して、さまざまな機能
を実行します。アプリケーション・サーバーのプロパティーを変更すると、以下の条件に基づいてポー
トが割り当てられます (条件は優先順位の高い順に列挙されています)。
1. 個別のポート・パラメーター
個別のポート・パラメーターを指定した場合、スクリプトはその値を使用します。 特定のポート・
パラメーターは、-inthttp、-admin、-soap、および -nameservice です。
2. -portblock パラメーター
ポート番号が指定されていないサービスには、-portblock パラメーターの値から開始されるポートが
順次的に割り当てられます。 スクリプトは、使用中のポートを検出すると、そのポート番号をスキ
ップし、次の未使用ポートから割り当てを継続します。
管理
67
3. 現行値
-portblock が指定されていない場合、ポート・パラメーターが指定されていないサービスは、その現
行値を保持します。
v -transport
これは、オプション・パラメーター・セットです。値 oldvalue には、変更する Web コンテナー・トラ
ンスポートのポート番号を指定します。値 newvalue には、Web コンテナー・トランスポートに割り当
てる新規ポート番号を指定します。 Web コンテナー・トランスポートが仮想ホストのホスト別名にも指
定されている場合は、ホスト別名のポートも更新されます。
注: -admin、-adminssl、または -inthttp パラメーターの代わりに、-transport パラメーター・セットを使用
します。これらのパラメーターの使用は推奨されません。
v -inthttp
これはオプション・パラメーターです。値 inthttpport には、Web コンテナーが Web サーバーからの要
求を listen するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターと -inthttp パラメーターがどちらも
指定されていない場合、このポートは変更されません。 -portblock パラメーターについて詳しくは、
『注 (67ページ)』を参照してください。
注: このパラメーターの使用は推奨されません。この値を変更する場合は、-transport -oldport oldvalue
-newport newvalue パラメーター・セットを使用してください。例えば、デフォルトの WebSphere
Application Server - Express インスタンスの内部 HTTP サーバー・ポートを 9080 から 9081 に変更す
るには、Qshell プロンプトで次のコマンドを実行します。
chgwassvr -server server1 -transport -oldport 9080 -newport 9081
v -admin
これはオプション・パラメーターです。値 adminport には、WebSphere 管理コンソール用に使用するポ
ート番号を指定します。 -portblock パラメーターと -admin パラメーターがどちらも指定されていない
場合、このポートは変更されません。 -portblock パラメーターについて詳しくは、『注 (67ページ)』を
参照してください。
注: このパラメーターの使用は推奨されません。この値を変更する場合は、-transport -oldport oldvalue
-newport newvalue パラメーター・セットを使用してください。例えば、デフォルトの WebSphere
Application Server - Express インスタンスの管理コンソール・ポートを 9090 から 9091 に変更するに
は、Qshell プロンプトで次のコマンドを実行します。
chgwassvr -server server1 -transport -oldport 9090 -newport 9091
v -adminssl
これはオプション・パラメーターです。値 adminportssl には、WebSphere 管理コンソールとのセキュア
通信で使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターと -adminssl パラメーターがどちら
も指定されていない場合、このポートは変更されません。 -portblock パラメーターについて詳しくは、
『注 (67ページ)』を参照してください。
注: このパラメーターの使用は推奨されません。この値を変更する場合は、-transport -oldport oldvalue
-newport newvalue パラメーター・セットを使用してください。例えば、デフォルトの WebSphere
Application Server - Express インスタンスの管理コンソール SSL 対応ポートを 9043 から 9044 に変更
するには、Qshell プロンプトで次のコマンドを実行します。
chgwassvr -server server1 -transport -oldport 9043 -newport 9044
v -soap
これはオプション・パラメーターです。値 soapport には、Simple Object Access Protocol (SOAP) 用に
68
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターと -soap パラメーターがどちらも指定され
ていない場合、このポートは変更されません。 -portblock パラメーターについて詳しくは、『注 (67ペ
ージ)』を参照してください。
v -nameservice
これはオプション・パラメーターです。値 nameserviceport には、ネーム・サービス (または RMI コネ
クター) ポート用に使用するポート番号を指定します。 -portblock パラメーターと -nameservice パラメ
ーターがどちらも指定されていない場合、このポートは変更されません。 -portblock パラメーターにつ
いて詳しくは、『注 (67ページ)』を参照してください。
v -sas
これはオプション・パラメーターです。値 sasserverport には、Secure Association Services (SAS) がイン
バウンドの認証要求を listen するポートを指定します。 -sas パラメーターが指定されていない場合、こ
のポートは変更されません。 このポートは、serverindex.xml 内の
SAS_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定されます。
v -csiv2server
これはオプション・パラメーターです。値 csiv2serverauthport には、Common Secure Interoperability バ
ージョン 2 (CSIV2) サービスがインバウンドのサーバー認証要求を listen するポートを指定します。
-csiv2server パラメーターが指定されていない場合、このポートは変更されません。 このポートは、
serverindex.xml 内の CSIV2_SSL_SERVERAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定され
ます。
v -csiv2client
これはオプション・パラメーターです。値 csiv2clientauthport は、Common Secure Interoperability
Version 2 (CSIV2) サービスがインバウンド・クライアント認証要求を listen するポートを指定します。
-csiv2client パラメーターが指定されていない場合、このポートは変更されません。 このポートは、
serverindex.xml 内の CSIV2_SSL_MUTUALAUTH_LISTENER_ADDRESS プロパティーによって指定され
ます。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、スクリプトのデバッグが必要な場合に有用な詳細メッセ
ージが出力されます。
v -help
このオプション・パラメーターは、ヘルプ・メッセージを表示します。このパラメーターを指定した場
合、スクリプトはその他のパラメーターをすべて無視します。
例
chgwassvr -instance devinst -server devinst -portblock 11400
この例では、インスタンス devinst 内のアプリケーション・サーバー devinst に割り当てられているポート
が変更されます。
chgwassvr -instance devinst -server devinst -transport -oldvalue 9090 -newvalue 12240
この例では、インスタンス devinst 内のアプリケーション・サーバー devinst の WebSphere 管理コンソー
ル・ポートが 9090 から 12240 に変更されます。
コンソールおよび wsadmin によるアプリケーション・サーバー・ポートの変更
このトピックでは、serverindex.xml ファイルのポート番号の変更方法について説明します。ポート競合がな
い限り、これらの設定を変更する必要はありません。アプリケーション・サーバーが正しく稼働せず、ポー
ト競合があると考えられる場合は、ポートの設定を変更する前に、『トラブルシューティング』を参照して
ください。
管理
69
v 管理コンソールを使用したアプリケーション・サーバー・ポートの変更 (70ページ)
v wsadmin を使用したアプリケーション・サーバー・ポートの変更 (70ページ)
管理コンソールを使用したアプリケーション・サーバー・ポートの変更
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
1.
2. 「サーバー」を展開して、「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
3. ご使用のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバーのページで、「エンドポイント」をクリックします。
5. 変更するポートの名前をクリックします。
6. 変更を行います。
7. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
8.
wsadmin を使用したアプリケーション・サーバー・ポートの変更
これらの例で、以下のコマンドを使用して serverindex.xml ファイルを変更します。
v BOOTSTRAP_ADDRESS
サーバーに設定されている NameServer オブジェクトの属性。これは、ネーミング・サーバーを指定し
て、初期コンテキストを検索するために、ネーミング・クライアントが使用します。そのエンドポイン
トを変更するには、NameServer オブジェクトの ID を取得し、変更コマンドを実行します。例えば、次
のようにします。
set server [$AdminConfig getid /Server:myAppSvr/]
set ns [$AdminConfig list NameServer $server]
$AdminConfig modify $ns {{BOOTSTRAP_ADDRESS {{host myHost} {port myPort}}}}
ここで、myAppSvr はご使用のアプリケーション・サーバーの名前、myHost はご使用の iSeries サーバー
の名前、myPort はネーム・サーバーに割り当てるポートの名前です。
v SOAP_CONNECTOR-ADDRESS
サーバーに設定されている SOAPConnector オブジェクトの属性。これは、着信 SOAP 要求用 HTTP ト
ランスポートが使用するポートです。このエンドポイントを変更するには、SOAPConnector オブジェク
トの ID を取得し、変更コマンドを実行します。例えば、次のようにします。
set server [$AdminConfig getid /Server:myAppSvr/]
set soap [$AdminConfig list SOAPConnector $server]
$AdminConfig modify $soap {{SOAP_CONNECTOR_ADDRESS {{host myHost} {port myPort}}}}
ここで、myAppSvr はご使用のアプリケーション・サーバーの名前、myHost はご使用の iSeries サーバー
の名前、myPort は SOAP コネクターに割り当てるポートの名前です。
管理コンソールによる Web コンテナーのスレッド・プール設定の管理
スレッド・プールによってアプリケーション・サーバーのコンポーネントにスレッドを再使用させることが
できます。これにより、ランタイム時に新規スレッドを作成する必要がなくなります。スレッド・プールを
使用すると、ランタイム時に新規スレッドを作成する必要があるリソース量が減ります。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「サーバー」を展開して、「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
3. ご使用のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバーのページで、「Web コンテナー (Web Container)」をクリックします。
70
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
5. 「Web コンテナー (Web Container)」ページで、「スレッド・プール (Thread Pool)」をクリックしま
す。
6. スレッド・プール設定を構成します。
7. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
Java 仮想マシンの設定の管理
アプリケーション・サーバーに対する Java 仮想マシンの設定により、アプリケーションが使用する Java
仮想マシンのシステム・プロパティーを指定します。
管理コンソールおよび wsadmin を使用して、Java 仮想マシンの設定を構成することができます。
v 管理コンソールを使用する Java 仮想マシンの設定の管理 (71ページ)
v wsadmin を使用した Java 仮想マシンの設定の管理 (71ページ)
管理コンソールを使用する Java 仮想マシンの設定の管理
管理コンソールで Java 仮想マシンの設定を管理するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「サーバー」を展開して、「アプリケーション・サーバー」をクリックします。
3. ご使用のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバーのページで、「プロセス定義 (Process Definition)」をクリックします。
5. 「プロセス定義 (Process Definition)」ページで、「Java 仮想マシン (Java Virtual Machine)」をクリッ
クします。
6. Java 仮想マシンの設定を構成します。
7. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用した Java 仮想マシンの設定の管理
wsadmin で Java 仮想マシンの設定を管理するには、次の手順に従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで、次のコマンドを実行して、アプリケーション・サーバーを識別し、それをサー
バー変数に割り当てます。
set server [$AdminConfig getid
/Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前です。
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
5. 以下のようにコマンドを実行し、ご使用のアプリケーション・サーバーの Java 仮想マシンを識別し
て、それを jvm 変数に割り当てます。
set jvm [$AdminConfig list JavaVirtualMachine $server]
管理
71
6. 以下のように属性コマンドを使用し、Java 仮想マシン用に設定できる属性のリストを表示します。
$AdminConfig attributes JavaVirtualMachine
このコマンドによる出力は次のようになります。
“bootClasspath String*”
“classpath String*”
“debugArgs String”
“debugMode Boolean”
“disableJIT Boolean”
“executableJarFileName String”
“genericJvmArguments String”
“hprofArguments String”
“initialHeapSize Integer”
“maximumHeapSize Integer”
“osName String”
“runHProf Boolean”
“systemProperties Property(TypedProperty)*”
“verboseModeClass Boolean”
“verboseModeGarbageCollection Boolean”
“verboseModeJNI Boolean”
7. Java 仮想マシンの属性を変更します。例えば、デバッグをオンにするには、以下のようにコマンドを実
行します。
$AdminConfig modify $jvm {{debugMode true} {debugArgs “-Djava.compiler=NONE
-Xdebug -Xnoagent -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=7777”}}
8. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
ネーム・スペース・バインディングの構成
アプリケーション・サーバーのネーム・スペースは、アプリケーション・サーバーが使用するオブジェクト
に対するリファレンスで構成されます。ネーム・スペース・バインディングは、特定のオブジェクトに対す
るリファレンスです。ネーム・スペースのオブジェクト名は変更しないため、ご使用のアプリケーションが
使用するリソースの名前を変更することができ、アプリケーションはこれらのリソースへの接続を維持する
ことができます。ネーミングに関する詳細については、『Java Naming and Directory Interface (JNDI)』を
参照してください。
管理コンソールおよび wsadmin を使用して、ネーム・スペース・バインディングを構成することができま
す。
v 管理コンソールを使用したネーム・スペース・バインディングの構成 (72ページ)
v wsadmin を使用したネーム・スペース・バインディングの構成 (73ページ)
管理コンソールを使用したネーム・スペース・バインディングの構成
管理コンソールを使用してネーム・スペース・バインディングを構成するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「環境 (Environment)」―>「ネーミング (Naming)」を展開し、「ネーム・スペース・バインディング
(Name Space Bindings)」をクリックします。
3. 有効範囲がサーバー・レベルに設定されているか確認します。
4. ネーム・スペース・バインディングを追加、変更、または除去します。
v ネーム・スペース・バインディングを追加するには、次の手順に従います。
a. 「新規 (New)」をクリックします。
b. 作成するバインディングのタイプを指定し、「次へ」をクリックします。
72
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
c. バインディングの設定を構成し、「次へ」をクリックします。
d. 設定を確認し、「完了 (Finish)」をクリックします。
v ネーム・スペース・バインディングを変更するには、次の手順に従います。
a. 変更するバインディングの名前をクリックします。
b. 変更を行います。
c. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
v ネーム・スペース・バインディングを除去するには、次の手順に従います。
a. 除去するバインディングを選択します。
b. 「削除 (Delete)」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用したネーム・スペース・バインディングの構成
wsadmin を使用してネーム・スペース・バインディングを構成するには、次の手順に従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで、次のコマンドを実行して、アプリケーション・サーバーを識別し、それをサー
バー変数に割り当てます。
set server [$AdminConfig getid /Cell:myCell/Node:myNode/Server:myAppSvr/]
ここで、myCell はアプリケーション・サーバーが存在するセルの名前、 myNode はアプリケーショ
ン・サーバーが存在するノードの名前、そして myAppSvr はアプリケーション・サーバーの名前です。
5. サーバーに新規ネーム・スペース・バインディングを追加します。
v ストリング・タイプのネーム・スペース・バインディングを構成するには、以下のコマンドを実行し
ます。
$AdminConfig create StringNameSpaceBinding $server
{{name myBinding1} {nameInNameSpace myBindings/myString}
{stringToBind “myStringValue”}}
ここで、myBinding1 はネーム・スペース・バインディングの名前、myBindings/myString はネーム・
スペースに表示する際のバインディングの名前、myStringValue はバインドするストリングです。
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
v CORBA タイプのネーム・スペース・バインディングを構成するには、以下のコマンドを実行しま
す。
$AdminConfig create CORBAObjectNameSpaceBinding $server
{{name myBinding2} {nameInNameSpace myBindings/myCORBA}
{corbanameUrl corbaname:iiop:host.mycompany.com:port#stuff/myCORBAObject}}
ここで、myBinding2 はネーム・スペース・バインディングの名前、myBindings/myCORBA はネーム・
スペースに表示する際のバインディングの名前、corbanameUrl 属性の値はバインドするオブジェクト
の URL です。具体的に、host.mycompany.com はご使用の iSeries サーバーの名前、port はご使用の
アプリケーション・サーバーのネーム・サービス・ポート、#stuff/myCORBAObject はバインドする
CORBA オブジェクトです。
管理
73
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
v 間接タイプのネーム・スペース・バインディングを構成するには、以下のコマンドを実行してくださ
い。
$AdminConfig create IndirectLookupNameSpaceBinding $server
{{name myBinding3} {nameInNameSpace myBindings/myIndirect}
{providerURL corbaloc::host.myCompany.com:port/NameServiceServerRoot}
{jndiName jndiName}}
ここで、myBinding3 はネーム・スペース・バインディングの名前、myBindings/myIndirect はネーム・
スペースに表示する際のバインディングの名前、providerURL 属性の値は CORBA ネーム・サービス
に対する URL、jndiName はバインドするオブジェクトの JNDI 名です。
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
6. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
共用ライブラリーの管理
WebSphere Application Server - Express は、共用ライブラリーを使用して、エンタープライズ・アプリケー
ションが使用するコードを定義しますが、これらのアプリケーション内にはパッケージされません。例え
ば、IBM Toolbox for Java クラスなどのユーティリティー・ライブラリーは共用ライブラリーとしてパッ
ケージされます。共用ライブラリーは、エンタープライズ・アプリケーションまたはアプリケーション・サ
ーバーと関連付けることができます。共用ライブラリーとアプリケーション・サーバーを関連付けすると、
サーバー上に配置されたすべてのエンタープライズ・アプリケーションにアクセスできます。
WebSphere Application Server の共用ライブラリー・ファイルは、シンボル名、クラスパス、および JNI ラ
イブラリーのロード用パスから構成されます。
共用ライブラリーは、セル、ノード、またはサーバーの各レベルで定義できます。この 3 つのレベルのい
ずれかでライブラリーを定義しても、ライブラリーはアプリケーション・サーバーのクラス・ローダーに配
置されません。ライブラリー内のクラスをアプリケーションまたはサーバーに使用できるようにするには、
ライブラリーと、アプリケーションまたはサーバー間に関連を作成する必要があります。
アプリケーション・サーバーに関連付けされた共用ライブラリーについては、別のクラス・ローダーが使用
されます。このクラス・ローダーはアプリケーション・クラス・ローダーの親で、WebSphere Application
Server 拡張クラス・ローダーがその親です。アプリケーションに関連付けされた共用ライブラリーは、ア
プリケーション・クラス・ローダーによりロードされます。クラス・ローダーの詳細については、『クラ
ス・ローダーの階層』を参照してください。
共用ライブラリーの管理については、以下のセクションを参照してください。
v 共用ライブラリーの作成 (74ページ)
v 共用ライブラリーの変更 (75ページ)
v 共用ライブラリーの除去 (75ページ)
v 共用ライブラリーとアプリケーション・サーバーとの関連付け (75ページ)
v 共用ライブラリーとアプリケーションとの関連付け (76ページ)
共用ライブラリーの作成
共用ライブラリーを構成するには、次の手順で行います。
1.
74
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「共用ライブラリー (Shared
Libraries)」をクリックします。
3. 「共用ライブラリー (Shared Libraries)」ページで、ライブラリーを定義する対象のスコープを指定
し、「適用 (Apply)」をクリックします。
4. 「新規 (New)」をクリックします。
5. 共用ライブラリーの名前とクラスパスを指定します。このページで、他のプロパティーを指定すること
もできます。
6. 「OK」をクリックします。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
共用ライブラリーの変更
共用ライブラリーを変更するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「共用ライブラリー (Shared
Libraries)」をクリックします。
3. 「共用ライブラリー (Shared Libraries)」ページで、変更するライブラリーを含むスコープを指定し、
「適用 (Apply)」をクリックします。
4. 変更する共用ライブラリーの名前をクリックします。
5. 変更を行います。
6. 「OK」をクリックします。
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
共用ライブラリーの除去
共用ライブラリーを除去するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「環境 (Environment)」を展開して、「共用ライブラリー (Shared
Libraries)」をクリックします。
3. 「共用ライブラリー (Shared Libraries)」ページで、除去するライブラリーを含むスコープを指定し、
「適用 (Apply)」をクリックします。
4. 除去する共用ライブラリーのチェック・ボックスを選択します。
5. 「削除 (Delete)」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
共用ライブラリーとアプリケーション・サーバーとの関連付け
共用ライブラリーをアプリケーション・サーバーと関連付けするには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
3. 「アプリケーション・サーバー (Application Servers)」ページで、共用ライブラリーを追加するサーバ
ーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバーの詳細ページで、「Classloader (クラス・ローダー)」をクリックしま
す。
管理
75
5. 「クラス・ローダー (Classloader)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
6. クラス・ローダー・モードを選択して、「OK」をクリックします。
7. 「クラス・ローダー (Classloader)」ページで、作成するクラス・ローダーをクリックします。アプリ
ケーション・サーバーに対して初めてクラス・ローダーを作成する場合は、classloader_1 という名前が
付けられます。
8. クラス・ローダーの詳細ページで、「ライブラリー (Libraries)」をクリックします。
9. 「ライブラリー (Libraries)」ページで、「追加 (Add)」をクリックします。
10. アプリケーション・サーバーと関連付けする共用ライブラリーを選択します。
11. 「OK」をクリックします。
12.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
共用ライブラリーへの関連を除去するには、次の手順で行います。
1. 「ライブラリー (Libraries)」ページで、除去するライブラリーのチェック・ボックスを選択します。
2. 「除去 (Remove)」をクリックします。
3.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
共用ライブラリーとアプリケーションとの関連付け
共用ライブラリーをアプリケーションと関連付けするには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「アプリケーション (Applications)」を展開して、「エンタープライズ・アプ
リケーション (Enterprise Applications)」をクリックします。
3. 「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise Applications)」ページで、共用ライブラリーを追
加するアプリケーションの名前をクリックします。
4. アプリケーションの詳細ページで、「ライブラリー (Libraries)」をクリックします。
5. 「ライブラリー (Libraries)」ページで、「追加 (Add)」をクリックします。
6. アプリケーションと関連付けする共用ライブラリーを選択します。
7. 「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
共用ライブラリーへの関連を除去するには、次の手順で行います。
1. 「ライブラリー (Libraries)」ページで、除去するライブラリーのチェック・ボックスを選択します。
2. 「除去 (Remove)」をクリックします。
3.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
リソース・アダプターの管理
リソース・アダプター (RAR) は、アーカイブ・ファイルの一種です。このファイルには、ライブラリーを
実装し、エンタープライズ情報システム (EIS) のバックエンド・データベースへの接続を行うためのコー
ドが含まれています。通常、1 つのリソース・アダプターは、1 種類のエンタープライズ情報システム
(EIS) にしか接続できません。ただし、接続先 EIS への接続については多数の異なる構成をサポートする
ことができます。リソース・アダプターには、J2C 仕様によって定義され、コードを提供するベンダーに
よって設定される構成プロパティーが、多数用意されています。
リソース・アダプターの設定のヘルプについては、以下のトピックを参照してください。
76
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v リソース・アダプターの設定 (Resource adapter settings)
v J2C 接続ファクトリーの設定 (J2C connection factory settings)
リソース・アダプターの構成、変更、および除去については、以下のセクションを参照してください。
v Java 2 Connector RAR ファイルのインストール (77ページ)
v リソース・アダプターの作成 (77ページ)
v リソース・アダプターの変更 (78ページ)
v リソース・アダプターの除去 (78ページ)
Java 2 Connector RAR ファイルのインストール
管理コンソールを使用して、 J2EE Connector Architecture (JCA) コネクターをインストールし、そのコネ
クター用のリソース・アダプターを作成します。
Java 2 Connector RAR ファイルをインストールするには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して「リソース・アダプター (Resource
Adapters)」をクリックします。
3. 「リソース・アダプター (Resource Adapters)」ページで、「RAR のインストール (Install RAR)」を
クリックします。
注: 管理コンソールで RAR ファイルをインストールする場合、「リソース・アダプター (Resource
Adapters)」ページで指定した有効範囲は、 RAR ファイルのインストール先には影響を及ぼしません。
RAR ファイルはノード・レベルでしかインストールできず、ファイルがインストールされるノード
は、「RAR のインストール (Install RAR)」ページでの有効範囲によって決定されます。「リソース・
アダプター (Resource Adapters)」ページで設定した有効範囲は、サーバー、ノード、またはセルのレ
ベルで作成できる、新規リソース・アダプターの有効範囲を決定します。
4. インストールする RAR ファイルを指定するか、または「参照...」をクリックして該当するファイルを
選択します。
5. 「次へ」をクリックします。
6. リソース・アダプター名を指定します。このページでは、追加のプロパティーも指定できます。
7. 「OK」をクリックします。
リソース・アダプターの作成
ご使用のシステムに JCA コネクターが既にインストールされており、このコネクター用に新しくリソー
ス・アダプターを作成する場合は、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して「リソース・アダプター (Resource
Adapters)」をクリックします。
3. 「リソース・アダプター (Resource Adapters)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
4. 名前とアーカイブ・パスを指定します。このページでは、追加のプロパティーも指定できます。
5. 「適用 (Apply)」をクリックします。
6. リソース・アダプターを作成すると、そのリソース・アダプター用の J2C 接続ファクトリーを構成で
きます。
管理
77
7.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
リソース・アダプターの変更
リソース・アダプターを変更するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して「リソース・アダプター (Resource
Adapters)」をクリックします。
3. 「リソース・アダプター (Resource Adapters)」ページで、変更するリソース・アダプターの名前を選
択します。
4. 変更を行います。
5. 「OK」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
リソース・アダプターの除去
リソース・アダプターを除去するには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「リソース (Resources)」を展開して「リソース・アダプター (Resource
Adapters)」をクリックします。
3. 「リソース・アダプター (Resource Adapters)」ページで、除去するリソース・アダプターの名前のチ
ェック・ボックスを選択します。
4. 「削除 (Delete)」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
Web サーバー・プラグインの構成
アプリケーション・サーバーは、Web サーバーを使って Web アプリケーションの要求を処理します。
Web サーバーとアプリケーション・サーバーは、Web サーバーの WebSphere HTTP プラグインを使って
通信します。
WebSphere Application Server - Express をインストールするときに Web サーバーを指定すると、インスト
ール・プログラムは Web サーバー構成ファイルを変更して、指定した Web サーバー・プラグインを設定
します。プラグインには、その他の通信方式より優れたいくつかの利点があります。
v XML ベースの構成ファイル
v ファイアウォール製品によって認識される標準プロトコル
v HTTPS を使用した、SSL を介した専有の OSE に替わるセキュリティー
注: アプリケーション・サーバーに対する要求を処理するために、Web サーバー・プラグインと Web サ
ーバーを使用する必要はありません。 Web サーバー・プラグインと Web サーバーの代わりに、内部
HTTP トランスポートを使用することができます。ただし、IBM HTTP Server (Apache で稼働) のような
外部 Web サーバーは、アプリケーション・サーバー環境で役に立つ追加の機能を提供します。内部 HTTP
トランスポートを使用して要求を直接処理する場合は、内部 HTTP トランスポートにエラー・ロギングと
アクセス・ロギングを構成することを考慮してください。エラー・ロギングおよびアクセス・ロギングの構
成などの HTTP トランスポートの管理の詳細については、 24 ページの『管理コンソールによる Web コ
ンテナー用 HTTP トランスポートの管理』を参照してください。
Web サーバー・プラグインを構成するには、以下の手順に従います。
78
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
1. Web サーバーが、GET や POST のような Web アプリケーションが必要とする操作を実行するように
設定されていることを確認します。操作を必要とするサーブレットまたは JSP ファイルにアクセスする
ときに、操作が使用可能ではない場合、 IBM HTTP Server から次のようなエラー・メッセージが表示
されます。
HTTP メソッド POST は、この URL には対応していません。
Web サーバーの管理の詳細については、Web サーバーの資料を参照してください。
2. Web サーバーの始動で問題が起きた場合は、http_plugin.log ファイルで、エラーがあるプラグイン構成
ファイルのセクションに関する情報をチェックしてください。ログ・ファイル
は、/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs ディレクトリーにあります。ここで、instance はアプ
リケーション・サーバー・インスタンスの名前です。ログ・ファイルは、エラーが発生した回線番号
と、Web サーバーが始動しない理由を診断する際に役立つその他の詳細を提供します。 Web サーバー
が始動しない理由としてよくあるものは、プラグイン構成ファイル内の項目が不適切であるということ
です。
3. 構成ファイルに対して必要な変更を加えます。詳しくは、『プラグイン構成の手動編集』を参照してく
ださい。
4. プラグイン、トランスポート、または仮想ホストの構成を変更した後、構成ファイルを再生成して変更
を有効にする必要があります。詳しくは、 53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再
生成』を参照してください。
以下のトピックに、plugin-cfg.xml ファイルおよびこのファイルのサンプルに関する情報が記載されていま
す。
80 ページの『plugin-cfg.xml ファイル』
このトピックでは、plugin-cfg.xml 構成ファイルにあるエレメントと属性について説明しています。
91 ページの『サンプル plugin-cfg.xml ファイル』
このトピックには、サンプルの plugin-cfg.xml ファイルが記載されています。
『プラグイン構成の手動編集』
場合によっては、plugin-cfg.xml ファイルを手動で更新することが必要になる場合があります。このト
ピックでは、ファイルの編集方法について説明しています。
Web サーバー・プラグイン接続
このトピックでは、どのように WebSphere Web サーバー・プラグインがアプリケーション・サーバ
ーの HTTP および HTTPS トランスポートへの持続接続を確立および保守するかについて説明してい
ます。
Web サーバー・プラグインのリモート・ユーザー情報処理
このトピックでは、どのように Web サーバー・プラグインが getRemoteUser() メソッドへの呼び出
しを処理して、情報をアプリケーションに提供するかについて説明しています。
プラグイン構成の手動編集: プラグイン構成ファイルを再生成しても、必ず拡張構成シナリオが正しく構
成されるわけではありません。 WebSphere Application Server 製品を使用する場合に、デフォルトのプラグ
イン構成で提供されているよりもさらに高度なプラグイン構成が必要な場合、または構成ファイルの再生成
後のプラグインの振る舞いが適切でない場合は、その構成ファイルを手動で編集することにより、環境に適
したプラグインの振る舞いを得ることができます。
管理
79
plugin-cfg.xml ファイルが管理コンソールの「Web サーバー・プラグイン構成の更新 (Update Web Server
plug-in Configuration)」ページを使用して、または GenPluginCfg.sh スクリプトを使用して生成される場
合、そのファイルは ASCII フォーマットになります。
1. テキスト・エディターで plugin-cfg.xml ファイルをオープンします。デフォルトで、このファイルは
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config/cells ディレクトリーにあります。ここで、instance は、
ご使用のアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前です。
2. プラグイン構成ファイルに変更を行います。 plugin-cfg.xml ファイルのエレメントと属性の詳細につい
ては、 『plugin-cfg.xml ファイル』を参照してください。
注: プラグイン構成が再生成されると、プラグイン構成ファイルに行った変更は上書きされます。手動
による変更の記録を保持することをお勧めします。
3. ファイルを保管します。
plugin-cfg.xml ファイル: plugin-cfg.xml ファイルには、次のエレメントと属性が含まれます。ほかに指定
がない限り、各エレメントと属性は plugin-cfg.xml ファイルで一度だけ指定されます。サンプル
plugin-cfg.xml ファイルについては、 91 ページの『サンプル plugin-cfg.xml ファイル』を参照してくださ
い。
Config
このエレメントは必須です。このエレメントは、WebSphere HTTP プラグイン構成ファイルの開始を示
し、ファイルのその他のすべてのエレメントを含みます。 1 つ以上の次の属性とエレメントを含めること
ができます。
v IgnoreDNSFailures 属性
この属性は、プラグイン開始時に、プラグインが構成内の DNS 障害を無視するかどうかを指定しま
す。有効な値は true と false です。デフォルト値は false です。
– 値が true である場合、各 ServerCluster でホスト名の解決に使用可能なサーバーが最低 1 つあれ
ば、プラグインは構成内の DNS 障害を無視し、正常に開始されます。ホスト名が解決できないすべ
てのサーバーは、構成期間中、使用不可としてマークされます。プラグインは、ホスト名の解決を再
試行しません。 DNS 障害が発生した場合、ログ・メッセージがプラグインのログ・ファイルに記録
され、プラグインの初期化は続行されます。
– 値が false である場合、DNS 障害が検出されると、Web サーバーは始動しません。
v RefreshInterval 属性
この属性は、ファイルに変更がないかプラグインが構成ファイルを検査する時間間隔を秒単位で指定し
ます。プラグインは、前回プラグインがロードされた後に変更が行われていないかファイルを検査しま
す。デフォルト値は 60 です。
変更が頻繁に発生する開発環境では、値を低く設定することをお勧めします。実稼動環境では、構成へ
の変更が頻繁に発生することはないため、デフォルトより高い値を設定することをお勧めします。プラ
グインが再ロードに失敗した場合、プラグインのログ・ファイルにメッセージが記録され、プラグイン
構成ファイルの再ロードが成功に行われるまでは既存構成が使用されます。
v ASDisableNagle 属性
この属性は、プラグインとアプリケーション・サーバー間の接続の Nagle アルゴリズムを使用不可にす
るかどうかを指定します。デフォルトでは、Nagle アルゴリズムは使用可能に設定されています。有効な
値は true と false です。
80
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v IISDisableNagle 属性
この属性は、Microsoft Internet Informations Services (IIS) で Nagle アルゴリズムを使用不可にするかど
うかを指定します。デフォルトでは、Nagle アルゴリズムは使用可能に設定されています。有効な値は
true と false です。
v AppServerPortPreference 属性
この属性は、sendRedirect アクションの URI の作成にアプリケーション・サーバーが使用するポート番
号を指定します。有効な値は、webserverPort と hostHeader です。デフォルト値は webserverPort です。
– 値に webserverPort を指定した場合、サーバーは、着信 HTTP 要求のホスト・ヘッダーのポート番号
を使用します。
– 値に hostHeader を指定した場合、サーバーは、Web サーバーが要求を受信したポート番号を使用し
ます。
v VHostMatchingCompat 属性
Config エレメントに複数の VHostMatchingCompat 属性を含めることはできません。この属性は、ポート
番号が仮想ホストのマッチングに使用されることを指定します。有効な値は true と false です。デフ
ォルト値は false です。
– 値に true を指定した場合、要求を受信したポート番号に基づいてマッチングが行われます。
– 値に false を指定した場合、ホスト・ヘッダーに含まれるポート番号に基づいてマッチングが行われ
ます。
v ResponseChunkSize 属性
Web サーバーに応答が戻されると、すべての応答データが読み取られる前に、プラグインにより応答本
文はチャンクごとに読み込まれます。この属性は、これらのチャンクの最大サイズをキロバイトで指定
します。デフォルト値は 64 です。応答本文に大容量のデータが含まれている場合、パフォーマンスの
低下を引き起こすことがあることに注意してください。
n KB のチャンク・サイズでは、プラグインは次の要件に従い応答を読み込みます。
– 応答本文の内容の長さが不明な場合、N キロバイトのバッファー・サイズが割り振られ、応答本文全
体が読み込まれるまで、本文は N キロバイトのチャンク・サイズで読み取られます。
– 内容の長さが明らかな場合、内容の長さまたは N のどちらか (より小さい方) のバッファー・サイズ
を使用して応答本文が読み取られます。
v AcceptAllContent 属性
この属性は、内容長または転送エンコード・ヘッダーが要求ヘッダーに含まれる場合に、ユーザーが
POST、PUT、GET、および HEAD 要求に内容を含めることが可能であるかどうかを指定します。有効
な値は true と false です。デフォルト値は false です。
– すべての要求に対して内容が予想され読み取られる場合、値に true を指定します。
– POST と PUT 要求に対してのみ内容が予想され読み取られる場合、値に false を指定します。
v ChunkedResponse 属性
この属性は、転送エンコード : チャンクされた応答ヘッダーが応答データに存在する場合、プラグイン
がクライアントへの応答をチャンクに分割するかどうかを指定します。この属性は、IIS、IPlanet、およ
び Domino Web Server にのみ適用されます。 IHS Web サーバーは、クライアントへの応答のチャンク
を自動処理します。有効な値は true と false です。デフォルト値は false です。
– 値に true を指定した場合、プラグインはクライアントへの応答をチャンクします。
– 値に false を指定した場合、プラグインは応答をチャンクしません。
v IISPluginPriority 属性
この属性は、IIS Web サーバーが Web サーバー・プラグインをロードする際の優先度を指定します。
有効な値は、High、Medium、Low です。デフォルト値は High です。
管理
81
注:
– IIS Web サーバーは、始動時にこの値を使用します。この属性を変更した場合、変更を有効にするた
めには Web サーバーの再始動が必要になります。
– デフォルト値 High は、すべての要求がその他のフィルターや拡張機能により処理される前に、 Web
サーバー・プラグインによって処理されるようにします。値に Medium または Low を設定して問題
が発生した場合は、優先度を指定し直すか、その他のフィルターや拡張機能の優先度を変更します。
v Log エレメント
Log エレメントは、プラグインにより書き込まれるログ・メッセージのロケーションおよびレベルを記
述します。
Log エレメントには、次の属性を含めることができます。
– Name 属性
Log エレメントに含まれる Name 属性は 1 つです。この属性は、ログ・ファイルの完全修飾パスを
指定します。ファイルが存在しない場合は、ファイルが作成されます。ファイルが存在する場合は、
新規ログ・メッセージがファイルに付加されます。
– LogLevel 属性
Log エレメントに複数の LogLevel 属性を含めることはできません。この属性は、プラグインがログ
に書き込むログ・メッセージの詳細レベルを指定します。次の値から 1 つを、この属性に指定するこ
とができます。
- Trace。要求プロセスのすべてのステップの詳細がログに記録されます。
- Stats。各要求のために選択されたサーバーおよび要求処理に関連するその他のロード・バランシン
グ情報がログに記録されます。
- Warn。異常な要求処理の結果生じたすべての警告およびエラー・メッセージがログに記録されま
す。
- Error。異常な要求処理の結果生じたエラー・メッセージのみがログに記録されます。
デフォルト値は Error です。LogLevel 属性が Log エレメントに指定されていない場合に使用されま
す。例として、LogLevel を次のように指定します。
<Log LogLevel=“Error” Name=
“/QIBM/UserData/WebAS51/Base/myInstance/logs/http_plugin.log”/>
注: トレース・レベルは、大量のメッセージを生成します。 Trace レベルは、トラブルシューティン
グを目的とした場合にのみ使用することをお勧めします。
v Property Name=“esiEnable” Value=“true/false” element
このエレメントは、Edge Side Include (ESI) プロセッサーを使用可能または使用不可にするものです。
ESI プロセッサーが使用不可である場合、このファイル内の他の ESI エレメントは無視されます。有効
な値は true と false です。デフォルト値は true です。
v Property Name=“esiMaxCacheSize” Value=“integer” element
このエレメントの Value 属性は、キャッシュの最大サイズをキロバイト (KB) 単位で指定します。デフ
ォルト値は 1024 です (1 メガバイトに相当)。キャッシュがいっぱいになった場合、入力は有効期限に
基づいて除去されます。
v Property Name=“ESIInvalidationMonitor” Value=“true/false” element
このエレメントは、ESI プロセッサーがアプリケーション・サーバーから失効を受信するかどうかを示
します。有効な値は true と false です。デフォルト値は false です。
v ServerCluster エレメント
Config エレメントには、1 つ以上の ServerCluster エレメントを含めることができます。 ServerCluster
82
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
エレメントは、通常は同タイプの要求にサービスを提供するために構成されるサーバーのグループを指
定します。最も簡単な例では、クラスターに含まれるサーバー定義は 1 つだけです。複数のサーバーが
定義されている場合、プラグインは定義済みサーバー間でロード・バランシングを使用します。プラグ
インでは、ラウンドロビン・アルゴリズムまたはランダム・アルゴリズムを使用することができます。
次の例は、ServerCluster エレメントの例です。
<ServerCluster Name=“Servers”>
<ClusterAddress Name=“ClusterAddr”>
<Transport Hostname=“192.168.1.2” Port=“9080” Protocol=“HTTP”/>
<Transport Hostname=“192.168.1.2” Port=“9443” Protocol=“HTTPS”>
<Property Name=“Keyring”
value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/default/etc/keyring.kdb”/>
</Transport>
</ClusterAddress>
<Server Name=“Server1”>
<Transport Hostname=“192.168.1.3” Port=“9080” Protocol=“HTTP”/>
<Transport Hostname=“192.168.1.3” Port=“9443” Protocol=“HTTPS”>
<Property Name=“Keyring”
value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/default/etc/keyring.kdb”/>
</Transport>
</Server>
<Server Name=“Server2”>
<Transport Hostname=“192.168.1.4” Port=“9080” Protocol=“HTTP”/>
<Transport Hostname=“192.168.1.4” Port=“9443” Protocol=“HTTPS”>
<Property Name=“Keyring”
value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/default/etc/keyring.kdb”/>
</Transport>
</Server>
<Server Name=“Server3”>
<Transport Hostname=“192.168.1.5” Port=“9080” Protocol=“HTTP”/>
<Transport Hostname=“192.168.1.5” Port=“9443” Protocol=“HTTPS”>
<Property Name=“Keyring”
value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/default/etc/keyring.kdb”/>
</Transport>
</Server>
<PrimaryServers>
<Server Name=“Server1”/>
<Server Name=“Server2”/>
</PrimaryServers>
<BackupServers>
<Server Name=“Server3”/>
</BackupServers>
</ServerCluster>
ServerCluster エレメントには、次の属性とエレメントを含めることができます。
– Name 属性
各 ServerCluster エレメントに含まれる Name 属性は 1 つです。この属性は、サーバー・グループの
論理名または管理名を指定します。
– LoadBalance 属性
各 ServerCluster エレメントに複数の LoadBalance 属性を含めることはできません。この属性は、プ
ラグインにより使用されるロード・バランシングのタイプを指定します。有効な値は Round Robin と
Random です。デフォルト値は Round Robin です。ラウンドロビンのロード・バランシングでは、最
初のサーバーが無作為に選択されます。以降の要求では、サーバーは、サーバーが使用中でない限
り、選択した順序で選択されます。サーバーが使用中である場合、順序中の次に使用可能なサーバー
が選択されます。この実装により、複数のプロセス・ベースの Web サーバーにおいて、すべてのプ
ロセスで最初の要求が同じアプリケーション・サーバーに送信されることがなくなります。
管理
83
– RetryInterval 属性
各 ServerCluster エレメントに複数の RetryInterval 属性を含めることはできません。この属性は、使
用不可の状態のサーバーに接続を試みる際のインターバルを秒単位で指定します。デフォルト値は 60
です。
– RemoveSpecialHeaders 属性
各 ServerCluster エレメントに複数の RemoveSpecialHeaders 属性を含めることはできません。プラグ
インは、要求をアプリケーション・サーバーに転送する前に、要求に特別なヘッダーを追加します。
これらのヘッダーには、アプリケーションが要求処理において必要とする情報が格納されています。
着信要求にヘッダーが含まれている場合、プラグインはアプリケーション・サーバーに要求を送信す
る前に既存ヘッダーを削除し、新規ヘッダーを追加します。
有効な値は true と false です。デフォルト値は true です。属性を false に設定すると、着信要求
からヘッダーを削除しないため、機密漏れが生じる可能性が出てきます。
– CloneSeparatorChange 属性
各 ServerCluster エレメントに複数の CloneSeparatorChange 属性を含めることはできません。いくつ
かのパーベイシブ・デバイスでは、セッション類縁性と共に複製 ID を分離するのに使用されるコロ
ン (:) を処理できません。この属性は、複製 ID をプラス記号 (+) を使用して分離するように指定し
ます。アプリケーション・サーバーが複製 ID の分離にプラス記号を使用するようにするには、アプ
リケーション・サーバーの構成も変更する必要があります。有効な値は true と false です。デフォ
ルト値は false です。
– PostSizeLimit 属性
各 ServerCluster エレメントに複数の PostSizeLimit 属性は含まれません。要求が指定したサイズを超
えた場合、プラグインはアプリケーション・サーバーに要求を送信しません。この属性は、最大要求
サイズをバイト単位で指定します。デフォルト値は -1 で、これはサイズ制限のないことを示しま
す。
– Server エレメント
各 ServerCluster エレメントには、1 つ以上の Server エレメントが含まれます。このエレメントは、
自身にルーティングされた要求を、プラグイン構成のルーティング規則に基づいて処理するように構
成されたアプリケーション・サーバー・インスタンスを指定します。 Server エレメントは、ローカ
ル・マシン上またはリモート・マシン上で稼動するアプリケーション・サーバーに対応しています。
Server エレメントには、次の属性とエレメントを含めることができます。
- Name 属性
各 Server エレメントに含まれる Name 属性は 1 つです。この属性は、サーバーの管理名または論
理名を指定します。
- CloneID 属性
各 Server エレメントに複数の CloneID 属性は含まれません。この属性は、セッション類縁性と共
に使用されます。この固有 ID が要求の HTTP cookie ヘッダーまたは URL (URL 再書き込みを使
用する場合) に存在する場合、他のすべてのルーティング規則に一致すれば、プラグインは要求を
指定したサーバーへ経路指定します。 Server エレメントに CloneID が指定されていない場合、こ
のサーバーでセッション類縁性は使用可能状態になりません。
この属性が指定されると、プラグインは着信 cookie ヘッダーまたは JSESSIONID の URL を検査
します。 JSESSIONID が検出されると、プラグインは 1 つ以上の複製 ID を検索します。複製
ID が存在し、かつ、プラグイン構成ファイルに一致する ID が指定されている場合、要求はクラ
スターのロード・バランシング構成に関係なく指定したアプリケーション・サーバーへ経路指定さ
れます。
84
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
セッション類縁性を使用していない場合、CloneID 属性を構成ファイルから削除することをお勧め
します。属性が指定された場合、プラグインは追加の要求処理を実行します。複製 ID が構成で指
定されていない場合、プラグインは要求をクラスターのロード・バランシング構成に従って経路指
定します。
- WaitForContinue 属性
各 Server エレメントに複数の WaitForContinue 属性は含まれません。この属性は、プラグインが
要求内容をアプリケーション・サーバーへ送信する前に、 HTTP 1.1 100 継続サポートを使用する
かどうかを指定します。有効な値は true と false です。デフォルト値は false です。プラグイン
は、要求内容を送信する前に、アプリケーション・サーバーからの 100 継続応答を待ちません。パ
フォーマンス上の理由で、特定のタイプのプロキシー・ファイアウォールを使用するようにプラグ
インを構成する場合に限り、この機能を使用可能にすることをお勧めします。
- LoadBalanceWeight 属性
各 Server エレメントに複数の LoadBalanceWeight 属性は含まれません。この属性は、荷重ラウン
ドロビン・ロード・バランシング用のアプリケーション・サーバーに関連する重量を指定します。
この属性のアルゴリズムは、サーバー・クラスター内のすべての重量をすべての重量が 0 に達する
まで減らします。サーバーの重量が 0 に達すると、クラスター内のすべてのサーバーの重量が 0
になるまで、それ以上の要求はサーバーに経路指定されません。すべてのサーバーが 0 に達する
と、クラスター内のすべてのサーバーの重量がリセットされ、アルゴリズムが再び開始されます。
アプリケーション・サーバーのシャットダウン時には、そのサーバーの重量を 0 に設定することを
お勧めします。プラグインは、残りのサーバー間のロード・バランシングを適切に維持することが
できます。
- ConnectTimeout 属性
各 Server エレメントに複数の ConnectTimout 属性は含まれません。 Server エレメントの
ConnectTimeout 属性により、プラグインによるアプリケーション・サーバーとの非ブロッキング接
続が可能になります。非ブロッキング接続は、プラグインが宛先に接続できず、ポートが使用可能
か使用不可であるのかを判別できない場合に利点があります。
ConnectTimeout の値が指定されていない場合、プラグインはオペレーティング・システムのタイム
アウトまでプラグインが存在するブロッキング接続を実行し、プラグインがサーバーを使用不可に
指定できるようにします。値に 0 を指定すると、プラグインのブロッキング接続が実行されます。
0 より大きい値は、プラグインが接続の正常完了を待機する秒数を指定します。指定した時間間隔
の経過後に接続が確立されない場合、プラグインはサーバーを使用不可なものとしてマーキング
し、クラスターに定義された他のサーバーの 1 つにフェイルオーバーします。
- ExtendedHandshake 属性
各 Server エレメントに複数の ExtendedHandshake 属性は含まれません。 Web サーバー・プラグ
インとアプリケーション・サーバー間にプロキシー・ファイアウォールが存在している場合、アプ
リケーション・サーバーに障害が発生しても、プラグインはファイアウォールとは正常に接続でき
ます。その結果、プラグインはアプリケーション・サーバーが稼動していないことを検出しませ
ん。 ExtendedHandshake 属性を true に設定すると、プラグインはアプリケーション・サーバーと
の間である通信を行い、アプリケーション・サーバーが稼動中であるかどうかを検査します。アプ
リケーション・サーバーが稼動していない場合、プラグインは要求を別のサーバーへ経路指定する
ことができます。
有効な値は true と false です。デフォルト値は false です。
- MaxConnections 属性
各 Server エレメントには、1 つの MaxConnections 属性が含まれます。この属性は、任意の時点で
Web サーバー・プロセスを介することが可能なアプリケーション・サーバーへの保留接続の最大数
管理
85
を指定します。例えば、以下の状況では、アプリケーション・サーバーは最大 500 接続まで受け付
けることができます。アプリケーション・サーバーは各プロセスから 50 の接続を受け付けること
ができ、プロセスは 10 個あります。
v アプリケーション・サーバーの前には、IBM HTTP Server Web サーバー・インスタンスを実行
する 5 つのノードが存在します。
v 各ノードで、2 つのプロセスが開始されます。
v MaxConnections 属性は、50 に設定されています。
この属性のデフォルト値は -1 です。この属性が 0 か -1 のどちらかに設定されている場合、アプ
リケーション・サーバーへの保留接続の最大数に制限はありません。
- Transport エレメント
各 Server エレメントには、1 つ以上の Transport エレメントが含まれます。このエレメントは、特
定のアプリケーション・サーバー・インスタンスへの読み取り要求と書き込み要求に対してのトラ
ンスポートを指定します。トランスポートにより、要求の送信先であるアプリケーション・サーバ
ーのロケーションの判別に必要な情報が供給されます。同じプロトコルを使用するためのマルチト
ランスポートが構成されている場合、最初のトランスポートが使用されます。
1 つの非セキュア・トランスポートと 1 つの SSL を使用したトランスポートを持つようにサーバ
ーを構成することができます。この構成では、着信要求プロトコルの突き合わせを実行して、アプ
リケーション・サーバーへの要求の送信に使用される適切なトランスポートを判別します。
Transport エレメントには、次の属性とエレメントを含めることができます。
v Hostname 属性
各 Transport エレメントに含まれる Hostname 属性は 1 つです。この属性は、アプリケーショ
ン・サーバー・インスタンスが稼動するマシンのホスト名または IP アドレスを指定します。
v Port 属性
各 Transport エレメントに含まれる Port 属性は 1 つです。この属性は、アプリケーション・サ
ーバー・インスタンスが着信要求を listen するポートを指定します。
v Protocol 属性
各 Transport エレメントに含まれる Protocol 属性は 1 つです。この属性は、プラグインがこの
トランスポートを介した通信に使用するプロトコルを指定します。有効な値は HTTP と HTTPS
です。
v Property エレメント
各 Transport エレメントには、0 以上の Property エレメントを含めることができます。トランス
ポートのプロトコルが HTTPS である場合、Property エレメントは初期設定パラメーター (例え
ば、パスワードや鍵リングなど) を指定します。
Property エレメントには、次の属性を含めることができます。
– Name 属性
各 Property エレメントに含まれる Name 属性は 1 つです。この属性は、定義されている
Property の名前を指定します。有効な値は、password、keyring、および stashfile です。
– Value 属性
各 Property エレメントに含まれる Value 属性は 1 つです。この属性は、Property の値を指
定します。
例えば、plugin_cfg.xml ファイルのこのセクションは以下のようになります。
86
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
<Transport Hostname=“192.168.1.2” Port=“9443” Protocol=“HTTPS”>
<Property Name=“keyring”
value=“/QIBM/UserData/WebAS51/Base/myInstance/etc/keyring.kdb”/>
<Property Name=“stashfile”
svalue=“QIBM/UserData/WebAS51/Base/instance/etc/keyring.sth”/>
<Property Name=“password” value=“WebAS”/>
</Transport>
– ClusterAddress エレメント
各 ServerCluster エレメントには、複数の ClusterAddress エレメントは含まれません。プラグインにす
べてのロード・バランシングのタイプ (プラグインとアプリケーション・サーバー間でロード・バラ
ンシングのタイプが異なるため) を実行させたくない場合、ClusterAddress を使用します。
ClusterAddress を含める場合、確立された類縁性を持たない要求は ClusterAddress へ経路指定されま
す。類縁性が確立されると、プラグインは ClusterAddress を迂回し、要求を適切なアプリケーショ
ン・サーバーへ経路指定します。 ServerCluster に ClusterAddress が定義されていない場合、プラグイ
ンはロード・バランシング構成を使用して、PrimaryServers エレメントでリストされたサーバー間に
要求を配布します。
ClusterAddress エレメントには、Server エレメントが使用するものと同じ属性およびエレメントを含
めることができます。これらの属性とエレメントについての説明は、『Server エレメント (84ペー
ジ)』を参照してください。
– PrimaryServers エレメント
各 ServerCluster エレメントに複数の PrimaryServers エレメントは含まれません。このエレメント
は、プラグインがこのクラスターの要求を経路指定するアプリケーション・サーバーをリストしま
す。 PrimaryServers のリストが指定されていない場合、プラグインは ServerCluster に対して定義さ
れたサーバーへ要求を経路指定します。
– BackupServers エレメント
各 ServerCluster エレメントに複数の BackupServers エレメントは含まれません。このエレメントは、
PrimaryServers リストで指定されたすべてのサーバーが使用不可である場合にプラグインが要求を経
路指定するサーバーをリストします。プラグインは BackupServers リストにあるサーバーにロード・
バランシングを使用しません。その代わり、プラグインは各バックアップ・サーバーに対し、リスト
に記載されている順に要求を送信を試みます。プラグインは BackupServers リストにある最初の使用
可能なアプリケーション・サーバーへ要求を経路指定します。使用可能なバックアップ・サーバーが
存在しない場合、プラグインはエラーを戻します。
v VirtualHostGroup エレメント
VirtualHostGroup エレメントは、HTTP ホスト・ヘッダーに含まれる仮想ホスト名のグループを指定しま
す。このエレメントを使用して、同タイプの要求を処理するように構成された仮想ホスト定義をグルー
プ化することができます。次の例は、VirtualHost Group エレメントおよびそれに関連するエレメントと
属性の例です。
<VirtualHostGroup Name=“Hosts”>
<VirtualHost Name=“www.x.com”/>
<VirtualHost Name=“www.x.com:443”/>
<VirtualHost Name=“*:8080”/>
<VirtualHost Name=“www.x.com:*”/>
<VirtualHost Name=“*:*”/>
</VirtualHostGroup>
VirtualHostGroup エレメントには、次の属性とエレメントが含まれます。
– Name 属性
VirtualHostGroup に含まれる Name 属性は 1 つです。この属性は、仮想ホスト・グループに使用され
る論理名または管理名を指定します。
管理
87
– VirtualHost エレメント
VirtualHostGroup エレメントには、1 つ以上の VirtualHost エレメントが含まれます。このエレメント
は、着信要求がアプリケーション・サーバーに経路指定されているかどうかを判別するホスト名を指
定します。ホスト名は、HTTP ホスト・ヘッダーの一部です。
VirtualHost エレメントには、次の属性が含まれます。
- Name 属性
各 VirtualHost エレメントに含まれる Name 属性は 1 つです。この属性は、この VirtualHost と問
題なく一致するように HTTP ホスト・ヘッダーに指定されるホスト名とポート番号を指定します。
値は、コロン (:) で区切ったホスト名または IP アドレスとポートの組み合わせです。
ホスト名とポートを指定することも、ホスト名、ポート、またはその両方にアスタリスク (*) を指
定することもできます。ホストとポート番号の両方にアスタリスクを指定した場合、要求はすべて
次の規則に一致します。ポートが定義で指定されていない場合、プラグインはデフォルトの HTTP
ポート (80) を使用します。
v UriGroup エレメント
UriGroup エレメントは HTTP 要求行で指定可能な URI グループを指定します。プラグインは、着信
URI をグループ内の URI と比較し、アプリケーション・サーバーが要求を処理することが可能かどう
かを判別します。 Route エレメントは、URI グループをサーバー・クラスターおよびこの URI グルー
プの処理に適格な仮想ホスト・グループにリンクします。次の例は、UriGroup エレメントおよびそれに
関連するエレメントと属性の例です。
<UriGroup Name=“Uris”>
<Uri Name=“/servlet/snoop”/>
<Uri Name=“/webapp/*”/>
<Uri Name=“*.jsp”/>
</UriGroup>
UriGroup エレメントには、次の属性とエレメントを含めることができます。
– Name 属性
UriGroup 要素に含まれる Name 属性は 1 つです。この属性は、URI グループの論理名または管理名
を指定します。
– Uri エレメント
UriGroup エレメントには、1 つ以上の Uri エレメントが含まれます。このエレメントは、アプリケ
ーション・サーバーに処理させたいリソースへの仮想パスを指定します。各 URI は、アプリケーシ
ョン・サーバーが処理可能な着信 URL を指定します。
Uri エレメントには、次の属性を含めることができます。
- Name 属性
各 Uri エレメントに含まれる Name 属性は 1 つです。 URI にアクセスするためには、HTTP 要
求行にこの属性に指定されるストリングを含める必要があります。 URI 定義内では、ワイルドカ
ード文字としてアスタリスク (*) を使用することができます。例えば、URI を、*.jsp または
/servlet/* のように指定することができます。この場合はアプリケーション・サーバーに経路指定さ
れます。
アプリケーションをアセンブルするときは、「ファイルのサービス提供を使用可能にする (File
Serving Enabled)」または「クラス名によるサーブレットの処理 (Serve servlets by classname)」を
指定することができます。「ファイルのサービス提供を使用可能にする (File Serving Enabled)」
を指定した場合、どのような明示的なサーブレットのマッピングがあっても、Web アプリケーショ
88
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
ンに対してはワイルドカード URI のみが生成されます。「クラス名によるサーブレットの処理
(Serve servlets by classname)」を指定した場合、 <Uri Name=“Web_application_URI/servlet/*”> と
いう URI が生成されます。
- AffinityCookie 属性
Uri エレメントに複数の AffinityCookie 属性は含まれません。この属性は、インバウンド要求が特
定のクラスター・メンバーに対しセッション類縁性を持つかどうかが判別する場合にプラグインが
使用する cookie の名前を指定します。デフォルト値は JSESSIONID です。セッション類縁性につ
いて詳しくは、『CloneID 属性 (84ページ)』を参照してください。
v Route エレメント
この属性は、要求のルーティング規則を指定します。プラグインは、着信要求がアプリケーション・サ
ーバーに送信されるかどうかを判別する際にこの規則を使用します。 Route エレメントは、プラグイン
が、要求のある特性に基づいてどのようにその要求を処理するかを指定します。経路の定義は、以下の
plugin-cfg.xml ファイルの他の主なエレメント、必須の ServerCluster、および VirtualHostGroup か
UriGroup のどちらか、または両方を参照します。
経路の VirtualHostGroup および UriGroup に定義された情報を使用して、プラグインは Web サーバー
への着信要求がこの経路に定義された ServerCluster に送信されるかを判別します。次の例は、このエレ
メントの例です。
<Route VirtualHostGroup=“Hosts” UriGroup=“Uris” ServerCluster=“servers/>
Route エレメントには、次の属性を含めることができます。
– VirtualHostGroup 属性
Route エレメントに複数の VirtualHostGroup 属性は含まれません。この属性は、プラグインが経路を
判別する際に使用する仮想ホスト・グループを指定します。この要求がアプリケーション・サーバー
により処理されるかどうかを判別するため、プラグインは着信ホスト・ヘッダーとサーバー・ポート
を、指定したグループの仮想ホストと比較します。構成ファイルにこの属性が含まれていない場合
は、すべての要求が問題なく一致します。
– UriGroup 属性
Route エレメントに複数の UriGroup 属性は含まれません。この属性は、プラグインが経路を判別す
る際に使用する URI グループを指定します。プラグインは、要求の着信 URI と指定の URI グルー
プに定義された URI を比較して、この要求がアプリケーション・サーバーにより処理されるかどう
かを判別します。構成ファイルにこの属性が含まれていない場合は、すべての要求が問題なく一致し
ます。
– ServerCluster 属性
Route エレメントに含まれる ServerCluster 属性は 1 つです。この属性は、プラグインが経路に一致
する要求を送信するクラスターを指定します。経路に対する URI のマッチングと仮想ホストのマッ
チングの両方が正常に終了すると、指定したクラスター内に定義されたサーバーの 1 つに要求が送信
されます。
v RequestMetrics エレメント
このエレメントは、要求メトリックが使用可能かどうかを指定し、またインターネット・プロトコル
(IP) フィルターと Uniform Resource Identifiers (URI) フィルターに基づいて要求をフィルタリングする
方法を指定します。次の例は、このエレメントの例です。
<RequestMetrics armEnabled=”false“ newBehavior=”false“
rmEnabled=”false“ traceLevel=”PERF_DEBUG“>
RequestMetrics エレメントには、次の属性とエレメントを含めることができます。
管理
89
– armEnabled 属性
RequestMetrics エレメントに複数の armEnabled 属性は含まれません。この属性は、ARM 4 エージェ
ントがプラグインで使用可能かどうかを示します。有効な値は true と false です。デフォルト値は
false です。 WebSphere Application Server - Express Version 5.1 では、プラグインはこの属性を無
視します。
注: SunOne (iPlanet) Web Server で ARM 4 サポートを使用可能にするには、 AddLog fn=”as_term“
ディレクティブを obj.conf ファイルに含める必要があります。
– loggingEnabled 属性
RequestMetrics エレメントに含まれる newBehavior 属性は 1 つです。この属性は、要求メトリックの
ロギングがプラグインで使用可能かどうかを示します。有効な値は true と false です。この値が
true に設定され、traceLevel 属性が NONE に設定されていない場合、要求メトリック・データはロ
グに記録されます。この値が false に設定されている場合は、要求のロギングは使用されません。
loggingEnabled の値は、システム・プロパティー com.ibm.websphere.pmi.reqmetrics.loggingEnabled で
指定された値によって異なります。このシステム・プロパティーが存在しない場合、loggingEnable は
true に設定されます。 WebSphere Application Server - Express Version 5.1 では、プラグインはこの
属性を無視します。
– rmEnabled 属性
RequestMetrics エレメントに含まれる rmEnabled 属性は 1 つです。この属性は、要求メトリックがプ
ラグインで使用可能かどうかを指定します。有効な値は true と false です。デフォルト値は false
です。
- この属性の値が true である場合、プラグイン要求メトリックは要求をフィルタリングします。フ
ィルターを通過する要求については、プラグインによりプラグイン・ログ・ファイルにトレース・
レコードが記録されます。
- この属性の値が false である場合、要求メトリックは使用されません。また RequestMetrics エレ
メントのその他の属性とエレメントは無視されます。
– traceLevel 属性
RequestMetrics エレメントに含まれる traceLevel 属性は 1 つです。この属性は、ログに記録される情
報の量を指定します。有効な値は、NONE、HOPS、PERF_DEBUG、および DEBUG です。
- NONE を指定すると、トレース情報は記録されません。
- HOPS を指定すると、トレース情報を主要なプロセス・ホップに対してのみ記録されます。
- PERF_DEBUG を指定すると、主要ホップと追加情報が記録されます。
- DEBUG はを指定すると、トレースの全詳細が記録されます。
この属性が NONE に設定されると、要求のロギングは使用されません。この属性が NONE に設定さ
れていない場合は、要求処理の後で要求情報がログに記録されます。
– filters エレメント
RequestMetrics エレメントには、2 つ以上の filters エレメントは含まれません。 filters は、トレース
される要求を制御します。
各 filters エレメントには、次の属性とエレメントが含まれます。
- enable 属性
各 filters エレメントに含まれる enable 属性は 1 つです。有効な値は true と false です。デフ
ォルト値は false です。値が true である場合、フィルターのタイプを使用することができ、
RequestMetrics は filterValues エレメントに一致する要求をトレースします。
90
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
- type 属性
各 filters エレメントに含まれる type 属性は 1 つです。有効な値は、SOURCE_IP と URI です。
- filterValues エレメント
filters エレメントには、1 つ以上の filterValues エレメントが含まれます。 filterValues は、詳細な
フィルター情報を表示します。
filterValues エレメントには、次の属性が含まれます。
v enable 属性
各 filterValues エレメントに含まれる enable 属性は 1 つです。有効な値は true と false で
す。デフォルト値は false です。値が true である場合、フィルターを使用することができ、
RequestMetrics は value 属性に一致する要求をトレースします。
v value 属性
各 filterValues エレメントに含まれる value 属性は 1 つです。この属性は、対応するフィルタ
ー・タイプのフィルター値を指定します。 IP アドレスか URI のどちらかを指定します。
– SOURCE_IP フィルター・タイプでは、要求はクライアント IP アドレスに基づいてフィルタ
リングされます。アスタリスク (*) を使用して、IP アドレスにマスクを指定することができ
ます。アスタリスク (*) が使用される場合、アスタリスクは常にマスクの最後の文字でなけれ
ばなりません。例えば、127.0.0.*、127.0.*、127* などのようになります。パフォーマンス上の
理由で、パターンは、フィルターでアスタリスクが見つかるか、文字の不一致が起こるか、ま
たはフィルターが完全一致で見つかるまで文字と文字を突き合わせます。
– URI フィルター・タイプでは、要求は着信 HTTP 要求の URI に基づいてフィルタリングさ
れます。パターン・マッチングの規則は、SOURCE_IP アドレス・フィルターのマッチング規
則と同じです。
URI フィルターとクライアント IP アドレス・フィルターが使用可能な場合、要求メトリックは
両方のフィルター・タイプの一致を要求します。どちらも使用できない場合、すべての要求が一
致しているとみなされます。
サンプル plugin-cfg.xml ファイル: 次のコードは、アプリケーション・サーバーによって更新された後
の、 plugin-cfg.xml 構成ファイルの内容の一例です。ご使用のアプリケーション・サーバー構成に応じて、
plugin-cfg.xml ファイルの内容はこの例とは異なる場合があります。
この例で、MYSYSTEM は、アプリケーション・サーバーおよび Web サーバーをホストするマシンの名前
です。
<?xml version=“1.0” encoding=“ISO-8859-1”?>
<Config ASDisableNagle=“false” AcceptAllContent=“false”
IISDisableNagle=“false” IgnoreDNSFailures=“false”
RefreshInterval=“60” ResponseChunkSize=“64”>
<Log LogLevel=“Error” Name=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/
default/logs/http_plugin.log”/>
<Property Name=“ESIEnable” Value=“true”/>
<Property Name=“ESIMaxCacheSize” Value=“1024”/>
<Property Name=“ESIInvalidationMonitor” Value=“false”/>
<VirtualHostGroup Name=“default_host”>
<VirtualHost Name=“*:13341”/>
<VirtualHost Name=“*:80”/>
</VirtualHostGroup>
<ServerCluster CloneSeparatorChange=“false” LoadBalance=“Round Robin”
Name=“server1_MYSYSTEM_default_Cluster” PostSizeLimit=“-1”
RemoveSpecialHeaders=“true” RetryInterval=“60”>
<Server ConnectTimeout=“0” ExtendedHandshake=“false”
MaxConnections=“-1” Name=“MYSYSTEM_default_server1”
管理
91
WaitForContinue=“false”>
<Transport Hostname=“MYSYSTEM.RCHLAND.IBM.COM” Port=“13341”
Protocol=“http”/>
<Transport Hostname=“MYSYSTEM.RCHLAND.IBM.COM” Port=“13353”
Protocol=“https”>
<Property Name=“keyring” Value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/
default/etc/plugin-key.kdb”/>
<Property Name=“stashfile” Value=“/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/
default/etc/plugin-key.sth”/>
</Transport>
</Server>
<PrimaryServers>
<Server Name=“MYSYSTEM_default_server1”/>
</PrimaryServers>
</ServerCluster>
<UriGroup Name=“default_host_server1_MYSYSTEM_default_Cluster_URIs”>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“/snoop/*”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“/hello”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“/hitcount”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“*.jsp”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“*.jsv”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“*.jsw”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“/j_security_check”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“/ibm_security_logout”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“/servlet/*”/>
<Uri AffinityCookie=“JSESSIONID” AffinityURLIdentifier=“jsessionid”
Name=“/ivt/*”/>
</UriGroup>
<Route ServerCluster=“server1_MYSYSTEM_default_Cluster”
UriGroup=“default_host_server1_MYSYSTEM_default_Cluster_URIs”
VirtualHostGroup=“default_host”/>
<RequestMetrics armEnabled=“false” newBehavior=“false”
rmEnabled=“false” traceLevel=“HOPS”>
<filters enable=“false” type=“URI”>
<filterValues enable=“false” value=“/servlet/snoop”/>
<filterValues enable=“false” value=“/webapp/examples/HitCount”/>
</filters>
<filters enable=“false” type=“SOURCE_IP”>
<filterValues enable=“false” value=“255.255.255.255”/>
<filterValues enable=“false” value=“254.254.254.254”/>
</filters>
</RequestMetrics>
</Config>
他の言語処理環境でのアプリケーション・サーバーの構成
個々のアプリケーション・サーバーを異なるグローバリゼーション設定で稼働するように構成して、異なる
言語処理環境をサポートすることができます。以下のトピックでは、必要な言語処理環境属性で稼働するよ
うにアプリケーション・サーバーを構成する方法、および複数の WebSphere Application Server - Express
NLV がインストールされている場合に、特定の各国語バージョン (NLV) を使用するようにアプリケーシ
ョン・サーバーを構成する方法について説明します。
v 言語処理環境属性の構成
作成する環境に応じて、コード化文字セット ID (CCSID) や国または地域 ID など、該当する言語処理
環境属性で稼働するようにアプリケーション・サーバーを構成することができます。 QEJBSVR ユーザ
92
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
ー・プロファイル設定は、アプリケーション・サーバー・ジョブ属性の基本であり、このジョブ属性に
より、Java(TM) 仮想マシン環境に応じたプロパティーが決定されます。
注: 日本語 CCSID 5026 は、 WebSphere Application Server - Express ではサポートされていません。こ
の環境で推奨されている CCSID は 5035 です。 QEJB および QEJBSVR ユーザー・プロファイルは、
デフォルトでシステム CCSID 設定となります。 QCCSID システム値が 5026 に設定されている場合
は、 WebSphere Application Server - Express のモニターおよび管理サーバーのジョブが 5026 の
CCSID で開始しないようにするために、 QEJB ユーザー・プロファイルの CCSID 属性を変更する必要
があります。 QEJBSVR ユーザー・プロファイル、および WebSphere Application Server - Express イン
スタンスの実行に使用されるその他すべてのユーザー・プロファイルも変更する必要があります。
デフォルトでは、各アプリケーション・サーバーは QEJBSVR ユーザー・プロファイルの下で実行され
ます。言語処理環境設定を変更するには、QEJBSVR プロファイルを変更して属性を固有に設定するか、
あるいはグループ・プロファイルとして QEJBSVR を持ち、該当する言語処理環境設定を持つ新規プロ
ファイルを作成することができます。新規プロファイルを作成することにした場合、その新規プロファ
イルを WebSphere Application Server - Express で使用するには、登録を行わなければなりません。詳し
くは、『特定のユーザー・プロファイルでのアプリケーション・サーバーの実行』を参照してくださ
い。
v WebSphere Application Server - Express 製品設定
2 番目の考慮事項は、WebSphere Application Server - Express 製品の各国語バージョン (NLV) です。
NLV 設定で行うことは、該当する QSYSxxxx ライブラリーを組み込むようにライブラリー・リストを変
更することだけです。ここで、xxxx は、メッセージを表示する際に使用する言語フィーチャーです。
NLV 設定は、WebSphere Application Server - Express ランタイムがログに記録した、 WebSphere 管理
コンソール・メッセージや iSeries 以外のメッセージには一切影響しません。
複数の NLV を同時にインストールすることもできます。使用する言語バージョンがシステムの基本言
語と同じである場合は、追加の構成は必要ありません。使用する言語バージョンが 2 次言語である場合
は、 os400.websphere.nlv プロパティーを次のように設定してアプリケーション・サーバーを構成しま
す。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
3. 「アプリケーション・サーバー (Application Servers)」ページで、言語バージョンを変更するサーバ
ーの名前をクリックします。
4. 「構成」タブで、「プロセス定義 (Process Definition)」―>「Java 仮想マシン (Java Virtual
Machine)」―>「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」とクリックします。
5. 「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
6. カスタム・プロパティー設定で以下の値を指定します。
– 「名前 (Name)」: os400.websphere.nlv
– 「値 (Value)」: xxxx
ここで、xxxx は、メッセージの表示に使用する言語フィーチャーです。例えば、日本語を指定するに
は、「値 (Value)」に 2962 を設定します。このプロパティーには、説明を入力することもできま
す。
7. 「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
管理
93
アプリケーション・サーバーに os400.websphere.nlv プロパティーが設定されている場合は、対応する
QSYS29xx ライブラリーがライブラリー・リストの先頭に追加され、アプリケーション・サーバーがジ
ョブ・ログに送信した iSeries メッセージが適宜使用されます。
新規アプリケーションの配置および開始
新規アプリケーションを配置して開始できるようにするには、アプリケーション・サーバー・インスタンス
を作成して構成する必要があります。アプリケーション・サーバー・インスタンスの作成および構成をまだ
行っていない場合は、 3 ページの『新規アプリケーション・サーバーの作成』を参照してください。
アプリケーションは、 Enterprise Archive (EAR) ファイルにパッケージされた 1 つ以上の Web モジュー
ル、または独立の Web Archive (WAR) ファイルとしてパッケージされた単一の Web モジュールから構成
することができます。 Web モジュールは、アプリケーションの論理部分で、 Java サーブレット、
JavaServer Pages (JSP) ファイル、および HTML ページなどのオブジェクトを含みます。ウィザードが続
行できるようにするには、指定された位置にファイルが存在しなければなりません。
新規アプリケーションを配置するには、次の手順に従います。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「管理 (Manage)」タブをクリックします。
3. 「タスクとウィザード (Tasks and Wizards)」を展開します。
4. 「新規アプリケーションのインストール (Install New Application)」をクリックします。
5. 以下のオプションのいずれかを選択します。
v アプリケーションは EAR ファイルに含まれる
a. 「参照」をクリックするか、または EAR ファイルの完全修飾パス名を指定します。
注: EAR ファイルにコンテキスト・ルートを指定する必要はありません。コンテキスト・ルート
は EAR ファイルに指定されています。
v アプリケーションは WAR ファイルに含まれる
a. 「参照」をクリックするか、または WAR ファイルの完全修飾パス名を指定します。
b. 「コンテキスト・ルート (Context root)」フィールドにコンテキストのルートを指定します。コ
ンテキスト・ルートは、アプリケーション・リソースにアクセスするためにクライアント要求で
使用されるパスです。
6. 「次へ」をクリックします。
7. 「アプリケーション名 (Application name)」フィールドにアプリケーションの名前を指定します。デフ
ォルト値は、ファイルの名前です。
注: アプリケーション名の値は、ファイル・アプリケーション内に指定されます。アプリケーション名
の値は、指定されていない場合、デフォルトでアプリケーション・ファイルの名前になります。
8. オプション: 「JSP のプリコンパイル (Pre-compile JSPs)」を選択して、アプリケーションのインスト
ール時に JSP ファイルをコンパイルして Java サーブレット・コードにします。 JSP ファイルがプリ
コンパイルされていると、アプリケーションは、初めて開始する場合よりも実行速度が速くなります。
ただし、アプリケーション内の JSP ファイルの数およびシステムのサイズによっては、すべての JSP
ファイルをプリコンパイルすると、アプリケーションのインストールにかなりの時間がかかる可能性が
あります。
9. 「次へ」をクリックします。
94
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
10. 「仮想ホストへの Web モジュールのマップ (Map web modules to virtual hosts)」テーブルの Web
モジュールにマップする仮想ホストを選択します。この仮想ホストにより、アプリケーションにアクセ
スする場合に使用する IP アドレスまたはホスト名が決定されます。新規仮想ホストの作成について
は、 36 ページの『アプリケーション・サーバーの仮想ホストの管理』を参照してください。
11. 「次へ」をクリックします。
12. ウィザードで選択した項目がすべて要約ページにリストされます。表示された内容に誤りがあれば、
「戻る (Back)」をクリックして、誤りのあるウィザード・フォームまで戻り、修正してください。
「完了」をクリックすると、ウィザードが完了します。
13. アプリケーションを配置した後、
『アプリケーション・サーバーのインストール済みアプリケーションの管理』
このトピックでは、アプリケーションを開始および停止する方法と、アプリケーションを使用可能お
よび使用不可にする方法について説明します。
97 ページの『WebSphere 管理コンソールによるアプリケーションのインストールおよびアンインス
トール』
このトピックでは、管理コンソールを使用して、アプリケーション・サーバーでアプリケーションを
インストールおよびアンインストールする方法について説明します。
101 ページの『wsadmin によるアプリケーションのインストールおよびアンインストール』
このトピックでは、wsadmin を使用して、アプリケーション・サーバーでアプリケーションをインス
トールおよびアンインストールする方法について説明します。
102 ページの『WebSphere 管理コンソールによるアプリケーションの開始および停止』
このトピックでは、管理コンソールを使用して、アプリケーションを開始および停止する方法につい
て説明します。
102 ページの『wsadmin によるアプリケーションの開始および停止』
このトピックでは、 wsadmin を使用して、アプリケーションを開始および停止する方法について説
明します。
117 ページの『EARExpander スクリプトを使用したアプリケーションの処理』
このトピックでは、Qshell で EARExpander スクリプトを使用して、 EAR ファイル内のアプリケー
ションを展開および縮小表示する方法について説明します。
103 ページの『拡張アプリケーション管理』
このトピックは、構成可能な拡張アプリケーション設定について説明します。また、ホット・デプロ
イメントまたはダイナミック・リロードを使用して、実行中のアプリケーションを更新する方法につ
いても説明します。
アプリケーション・サーバーのインストール済みアプリケーションの管理
HTTP Server Adminsitration インターフェースを使用して、アプリケーション・サーバー・インターフェー
スに配置されたアプリケーションを管理することができます。このインターフェースを使用して、アプリケ
ーションの管理に必要な基本タスクを実行できます。
アプリケーション・サーバー上にインストール済みのアプリケーションを管理するには、次の手順に従いま
す。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「管理 (Manage)」タブをクリックします。
管理
95
3. 「サーバー」リストからアプリケーション・サーバーを選択します。
4. 「アプリケーション」を展開します。
5. 「インストール済みアプリケーションの管理 (Manage Installed Applications)」をクリックします。
「インストール済みアプリケーションの管理 (Manage Installed Applications)」フォームでは、以下のことを
実行できます。
v アプリケーションの開始または停止 (96ページ)
v アプリケーションを使用可能または使用不可にする (96ページ)
v Web モジュールにマップされた仮想ホストの編集 (96ページ)
v アプリケーションの更新 (97ページ)
v アプリケーションのアンインストール (97ページ)
アプリケーションの開始または停止
1. 「インストール済みアプリケーション (Installed applications)」テーブルからアプリケーションを選択
します。
2. アプリケーションを開始するには、「開始」をクリックします。
3. アプリケーションを停止するには、「停止」をクリックします。
注: アプリケーションが実行中であるか、または使用不可である場合、「開始」ボタンは使用できません。
アプリケーションを使用可能または使用不可にする
1. 「インストール済みアプリケーション (Installed applications)」テーブルからアプリケーションを選択
します。
2. 「プロパティー」をクリックします。
3. 「アプリケーションのプロパティー (Application Properties)」フォームの「一般」タブをクリックしま
す。
4. 「アプリケーションの使用可能化 (Application enablement)」フィールドから以下のオプションのいず
れかを選択します。
v 使用可能
「使用可能」を選択します。使用可能なアプリケーションが、アプリケーション・サーバーを開始し
たときに自動的に開始されます。
v 使用不可
「使用不可」を選択します。使用不可のアプリケーションは、アプリケーション・サーバーを始動し
ても開始されません。使用不可のアプリケーションは実行できません。
5. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックして、変更内容を保管します。
Web モジュールにマップされた仮想ホストの編集
1. 「インストール済みアプリケーション (Installed applications)」テーブルからアプリケーションを選択
します。
2. 「プロパティー」をクリックします。
3. 「アプリケーションのプロパティー (Application Properties)」フォームの「Web モジュールにマップさ
れた仮想ホスト (Virtual Host Mapped to Web Modules)」タブをクリックします。
4. 「アプリケーションの Web モジュールおよび対応する仮想ホスト (Web modules and corresponding
virtual hosts for application)」テーブルから Web モジュールを選択します。
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WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
5. Web モジュールにマップする仮想ホストを選択します。この仮想ホストにより、アプリケーションにア
クセスする場合に使用する IP アドレスまたはホスト名が決定されます。新規仮想ホストの作成につい
ては、 36 ページの『アプリケーション・サーバーの仮想ホストの管理』を参照してください。
6. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックして、変更内容を保管します。
アプリケーションの更新
アプリケーションに対する更新が行われると、アプリケーションはアプリケーション・サーバーに再配置さ
れます。再配置により、構成属性が変更されることはありません。
1. 「インストール済みアプリケーション (Installed applications)」テーブルからアプリケーションを選択
します。
2. アプリケーションが実行中である場合は、「停止」をクリックします。
3. 「更新 (Update)」をクリックします。
4. 以下のオプションのいずれかを選択します。
v アプリケーションは EAR ファイルに含まれる
a. 「参照」をクリックするか、または iSeries 上の EAR ファイルの完全修飾パス名を指定します。
v アプリケーションは WAR ファイルに含まれる
a. 「参照」をクリックするか、または iSeries 上の WAR ファイルの完全修飾パス名を指定しま
す。
v オプション: 「JSP のプリコンパイル (Pre-compile JSPs)」を選択して、アプリケーションのインス
トール時に JSP ファイルをコンパイルして Java サーブレット・コードにします。実行時に JSP フ
ァイルをコンパイルする必要がなければ、アプリケーション・サーバーのパフォーマンスを向上させ
ることができます。ただし、アプリケーション内の JSP ファイルの数およびシステムのサイズによ
っては、すべての JSP ファイルをプリコンパイルすると、アプリケーションのインストールにかな
りの時間がかかる可能性があります。
5. 「更新 (Update)」をクリックします。
アプリケーションのアンインストール
1. 「インストール済みアプリケーション (Installed applications)」テーブルからアプリケーションを選択
します。
2. アプリケーションが実行中である場合は、「停止」をクリックします。
3. 「アンインストール」をクリックします。
4. 「OK」をクリックします。
5. 「最新表示」をクリックして、「インストール済みアプリケーション (Installed applications)」テーブ
ルを更新します。
WebSphere 管理コンソールによるアプリケーションのインストールおよび
アンインストール
WebSphere 管理コンソールを使用すると、アプリケーション・サーバー上のエンタープライズ・アプリケ
ーションのインストールとアンインストールを行うことができます。
v 管理コンソールによるアプリケーションのインストール (97ページ)
v 管理コンソールによるアプリケーションのアンインストール (101ページ)
管理コンソールによるアプリケーションのインストール
管理
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アプリケーションをインストールするには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「アプリケーション (Applications)」を展開して、「新規アプリケーションのインストール (Install
New Application)」をクリックします。
3. インストールするアプリケーションのパスを指定します。
v アプリケーションがワークステーションに保管されている場合には、「ローカル・パス (Local
path)」を選択します。
v アプリケーションが WebSphere Application Server - Express セル内のノードに保管されている場合
には、「サーバー・パス (Server path)」を選択します。サーバー・パスを指定する場合には、アプ
リケーションの完全修飾パスを指定します。例えば、アプリケーションの EAR ファイルである
myApp.ear が myAppSvr インスタンスの installableApps ディレクトリーにある場合、次のように指
定します。
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/installableApps/myApp.ear
注:「サーバー・パス (Server path)」オプションを使用する場合、EAR ファイルまたは WAR ファ
イル、およびそのファイルが存在するディレクトリーに対する *RX 権限が、QEJBSVR ユーザー・
プロファイルに付与されていなければなりません。
4. アプリケーションが WAR モジュールである場合は、コンテキスト・ルートを指定します。
5. 「次へ」をクリックします。
6. バインディングとマッピングのオプションを指定します。
7. 「次へ」をクリックします。
注: 次のページが表示される前に、WebSphere Application Server - Express によってアプリケーション
のデプロイメント記述子が読み取られます。デプロイメント記述子の情報を基に、アプリケーションの
インストールを開始する前にユーザーが提供する必要がある情報が判別されます。この判別の結果によ
っては、ここで説明するパネルの一部が表示されないことがあります。
8. 「インストールの実行オプションの指定 (Provide options to perform the installation)」
このパネルでは、WebSphere Application Server - Express によるアプリケーションのインストールの方
法を決定するオプションのうち、一般的なものをいくつか指定できます。
a. JavaServer Pages (JSP) ファイルのプリコンパイルが WebSphere Application Server - Express によ
ってインストール作業の一部として行われるようにするには、「JSP をプリコンパイルする
(Pre-compile JSP)」を選択します。このオプションを選択しない場合、JSP は初回使用時にコンパ
イルされます。
b. アプリケーションの EAR ファイルをインストールするディレクトリーを指定します。デフォルト
では、アプリケーションは /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/installedApps/node ディレクト
リーにインストールされます。ここで、instance はインスタンス名で、node はそのインスタンスに
対するノードの名前です。デフォルト値を使用することをお勧めします。
c. 実行時に使用されるアプリケーション構成の参照先を指定します。このオプションを選択しない場
合、アプリケーションのインストール時に指定する、構成ファイルに保管されている構成が使用さ
れます。このオプションを選択すると、インストール時に指定された構成は無視され、オリジナル
のアプリケーションに含まれる設定が使用されます。デフォルトでは、バイナリー構成は使用され
ません。デフォルト設定を使用することをお勧めします。
d. アプリケーションの名前を指定します。各アプリケーション名は、セル内で固有である必要があり
ます。
98
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
注: WebSphere Application Server - Express は Enterprise Bean をサポートしないため、「EJB を
配置する (Deploy EJBs)」オプションは適用されません。このオプションを無視してください。
e. デフォルトでは、アプリケーションに含まれるさまざまなリソース (サーブレットや JSP ファイル
など) に対応する MBean が、アプリケーションの開始時に WebSphere Application Server Express によって作成されます。これらの MBean は、HTTP Server Adminisration インターフェー
スおよび wsadmin 管理ツールを使用してアプリケーションの管理を可能にするものです。 HTTP
Server Administration インターフェースを使用してアプリケーションを管理することをお勧めしま
す。この機能を使用しない場合は、該当のオプションの選択を解除します。
f. アプリケーション・ファイルが更新されたときにクラスを再ロードできるようにするには、「クラ
スの再ロードを使用可能にする (Enable class reloading)」を選択します。クラスの再ロードを使用
可能にすると、アプリケーション・サーバーを再始動せずにアプリケーションの更新と変更内容の
適用を行うことができます。また、WebSphere Application Server によって、アプリケーションの更
新が定期的にスキャンされます。 開発環境では、再ロードをオンにしておくと便利な場合がありま
す。実稼働環境では、クラスの再ロードをオフにするか、再ロードの間隔を長くすることをお勧め
します。クラスの再ロードを使用可能にすると、ご使用のアプリケーションに以下の影響がありま
す。
v 非 Web モジュールでは、クラスの再ロードを使用可能にすると、アプリケーションの
deployment.xml ファイルの reloadEnabled が true に設定されます。アプリケーションのクラス定
義が変更された場合、アプリケーション・サーバーのランタイムは、アプリケーション・クラス
を再ロードするためにアプリケーションを停止して開始します。
v サーブレットや JavaServer Page (JSP) ファイルなどの Web モジュールでは、 ibm-web-ext.xmi
ファイルの IBM 拡張 reloadingEnabled が true に設定されている場合のみ、 Web コンテナーが
Web モジュールを再ロードします。アセンブリー・ツールで Web モジュールの拡張デプロイメ
ント記述子を編集する場合は、 reloadingEnabled を true に設定することができます。 Web モジ
ュールの再ロードを使用不可にするには、 ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張
reloadingEnabled を false に設定します。あるいは、Web モジュールで、ibm-web-ext.xmi ファイ
ルの IBM 拡張 reloadingEnabled が true に設定されている場合は、クラスのロードを使用可能に
し、「再ロード間隔 (Reload Interval)」プロパティーをゼロ (0) に設定します。
g. クラスの再ロードを使用可能にした場合には、再ロードの間隔も秒単位で指定できます。この値に
より、アプリケーション・サーバーがアプリケーションのファイル・システムをスキャンして更新
されたファイルを検索する頻度が指定されます。デフォルト値は、 EAR ファイルの IBM 拡張
(META-INF/ibm-application-ext.xmi) ファイルまたは EAR ファイル内の各 Web モジュールの IBM
拡張ファイルに含まれる、再ロード間隔属性によって指定されます。再ロードを使用可能にするに
は、1 から 2147483647 までの値を指定します。再ロードを使用不可にするには、ゼロ (0) を指定
します。「クラスの再ロードを使用可能にする (Enable class reloading)」プロパティーで再ロード
が使用可能にされていない場合、再ロード間隔の設定は無視されます。
h. 「Web サービスの配置 (Deploy WebServices)」オプションには、アプリケーションのインストー
ル中に Web サービス配置ツール (wsdeploy) を実行するかどうかを指定します。このツールは、
Web サービスを使用するアプリケーションに必要なコードを生成します。デフォルトでは、
wsdeploy ツールは実行されません。 EAR ファイルに Web サービスを使用するモジュールが含ま
れていて、その EAR ファイルでまだ wsdeploy ツールを実行したことがない場合は、この設定を
有効にする必要があります。
9. 「リソースへのリソース参照のマップ (Map resource references to resources)」
アプリケーションにリソース参照が定義されている場合には、リソース参照に定義されている論理名に
対応するリソースの JNDI 名を指定します。「完了 (Finish)」をクリックする前に、そのようなリソー
ス参照のすべてをリソースにバインドする必要があります。リソースは、WebSphere Application Server
- Express の構成に定義されています。
管理
99
10. 「Web モジュールに対する仮想ホストのマップ」
アプリケーションに Web モジュールが含まれている場合には、各 Web モジュールを仮想ホストにマ
ップする必要があります。アプリケーションに定義されている Web モジュールにマップする仮想ホス
トを選択します。仮想ホスト定義に指定されているポート番号は、Web モジュール内のサーブレット
や JSP ファイルなどのオブジェクトへのアクセス用の URL に使用されます。
注: admin_host 仮想ホストは、選択してはいけません。これは、WebSphere 管理コンソール・アプリ
ケーションが使用する特殊な仮想ホストです。
11. 「ユーザー/グループへのセキュリティー役割のマップ (Map security roles to users/groups)」
アプリケーションのデプロイメント記述子にセキュリティー役割が定義されている場合、それぞれの役
割にマップするユーザーとグループを指定することができます。「役割 (Role)」の横のチェック・ボ
ックスを選択して、すべての役割を選択するか、個別に役割を選択します。それぞれの役割には、「全
員 (Everyone)」や「すべての認証ユーザー (All Authenticated)」などの定義済みユーザーをマップで
きます。特定のユーザーまたはグループをユーザー・レジストリーから選択するには、次の手順に従い
ます。
a. 役割を選択して、「ユーザーの検索 (Lookup users)」または「グループの検索 (Lookup groups)」
をクリックします。
b. 「ユーザー/グループの検索 (Lookup users/groups)」パネルで、検索基準を入力してユーザー・レジ
ストリーのユーザーまたはグループのリストを表示します。
c. 表示された結果から、ユーザーまたはグループを 1 つ以上選択します。
d. 「OK」をクリックして、選択したユーザーまたはグループを選択済みの役割にマップします。
12. 「ユーザーへの RunAs 役割のマップ (Map RunAs roles to user)」
アプリケーションのデプロイメント記述子に RunAs 役割が定義されている場合には、それぞれの
RunAs 役割に RunAs ユーザー名とパスワードを指定します。RunAs 役割は、他の Enterprise Bean と
の相互作用時に特定の役割で実行されなければならない Enterprise Bean で使用されます。構成する役
割のチェック・ボックスを選択します (複数選択できます)。役割を選択したら、ユーザー名とパスワ
ードの値を入力して「適用 (Apply)」をクリックします。
13. 「リソースへのリソース環境参照のマッピング (Mapping Resource Environment References to
Resources)」
アプリケーションにリソース環境参照が含まれている場合には、それらの参照に定義されている論理名
にマップするリソース名 (JNDI 名) を指定します。各リソース環境参照にリソースを関連付けておか
なければ、インストール・ウィザードで「完了 (Finish)」をクリックしたときに検証エラーが表示され
ます。
14. 「RunAs システムの RunAs 役割への置換 (Replacing RunAs System to RunAs Roles)」
アプリケーションにおいて RunAs ID としてシステム ID を使用するように定義されている場合、オ
プションで RunAs ID を RunAs 役割に変更し、指定した RunAs 役割のユーザー名とパスワードを指
定することができます。システム ID を選択することは、WebSphere Application Server - Express の
セキュリティー・サーバー ID を使用して呼び出しを行うということであり、注意して使用する必要
があることを意味しています。
15. 「サマリー (Summary)」パネルで、インストール設定が適切であることを確認します。「セル/ノード/
サーバー (Cell/Node/Server)」項目では、「ここをクリック (Click here)」をクリックして設定を確認し
ます。
16. 「完了」をクリックします。
17.
100
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。構成を保管すると、アプリケーションが管
理構成に登録され、アプリケーション・ファイルがターゲット・ディレクトリーにコピーされます。
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
管理コンソールによるアプリケーションのアンインストール
管理コンソールを使用してアプリケーションをアンインストールするには、次の手順に従います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise
Applications)」をクリックします。
3. 除去するアプリケーションのチェック・ボックスを選択します (複数選択できます)。
4. 「アンインストール」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin によるアプリケーションのインストールおよびアンインストール
wsadmin を使用すると、ご使用のアプリケーション・サーバーにアプリケーションを配置することができ
ます。 wsadmin ツールでは、非対話式インストールと対話式インストールがサポートされています。前者
では、インストールするアプリケーションを指定する単一のコマンドを実行し、後者では、プロンプトに従
ってインストールのための情報を入力します。 wsadmin は、アプリケーション・サーバーからアプリケー
ションをアンインストールする場合にも使用できます。
v wsadmin によるアプリケーションのインストール (101ページ)
v wsadmin によるアプリケーションのアンインストール (101ページ)
wsadmin によるアプリケーションのインストール
wsadmin ツールを使用してアプリケーション・サーバーにアプリケーションを配置するには、以下のステ
ップを実行してください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで、次のいずれかのコマンドを実行します。
v EAR ファイルとコマンド・オプション情報を使用してアプリケーションをインストールするコマン
ド。
$AdminApp install earfile {-server myAppSvr}
ここで、earfile はインストールする EAR ファイルの完全修飾パス、myAppSvr はアプリケーショ
ン・サーバー・インスタンスの名前です。
v 対話式インストールを開始して、プロンプトによって一連のインストール作業を進めるコマンド。
$AdminApp installInteractive earfile
ここで、earfile はインストールする EAR ファイルの完全修飾パスです。
5. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
wsadmin によるアプリケーションのアンインストール
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
管理
101
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで、次のコマンドを実行してアプリケーションをアンインストールします。
$AdminApp uninstall myApp
ここで、myApp は、アンインストールするアプリケーションの名前です。
注: EAR ファイルや WAR ファイルの名前ではなく、アプリケーションの名前を指定してください。
5. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
WebSphere 管理コンソールによるアプリケーションの開始および停止
管理コンソールを使用すると、アプリケーションを開始および停止することができます。
v アプリケーションの開始 (102ページ)
v アプリケーションの停止 (102ページ)
アプリケーションの開始
アプリケーションを開始するには、次の手順に従います。
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
1.
2. 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise
Applications)」をクリックします。
3. 開始するアプリケーションのチェック・ボックスを選択します (複数選択できます)。
4. 「開始 (Start)」をクリックします。
アプリケーションの停止
アプリケーションを停止するには、次の手順に従います。
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
1.
2. 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise
Applications)」をクリックします。
3. 停止するアプリケーションのチェック・ボックスを選択します (複数選択できます)。
4. 「停止 (Stop)」をクリックします。
wsadmin によるアプリケーションの開始および停止
wsadmin を使用すると、ご使用のアプリケーション・サーバーでアプリケーションを開始および停止する
ことができます。
v wsadmin によるアプリケーションの開始 (102ページ)
v wsadmin によるアプリケーションの停止 (103ページ)
wsadmin によるアプリケーションの開始
wsadmin を使用してアプリケーションを開始するには、次の手順に従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
102
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行して、アプリケーションが配置されているサーバーのアプリ
ケーション・マネージャー MBean を識別し、それを appManager 変数に割り当てます。
set appManager [$AdminControl queryNames type=ApplicationManager,*]
このコマンドは、アプリケーション・マネージャー MBean を戻します。
5. 次のコマンドを実行して、アプリケーションを開始します。
$AdminControl invoke $appManager startApplication myApp
ここで、myApp は、開始するアプリケーションの名前です。
wsadmin によるアプリケーションの停止
wsadmin を使用してアプリケーションを停止するには、次の手順に従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで次のコマンドを実行して、アプリケーションが配置されているサーバーのアプリ
ケーション・マネージャー MBean を識別し、それを appManager 変数に割り当てます。
set appManager [$AdminControl queryNames type=ApplicationManager,*]
このコマンドは、アプリケーション・マネージャー MBean を戻します。
5. アプリケーションを 1 つだけ停止することも、アプリケーション・サーバーで稼働しているアプリケー
ションをすべて停止することもできます。
v アプリケーションを 1 つだけ停止するには、次のコマンドを実行します。
$AdminControl invoke $appManager stopApplication myApp
ここで、myApp は、停止するアプリケーションの名前です。
v アプリケーション・サーバーで稼働しているアプリケーションをすべて停止するには、以下のステッ
プを実行してください。
a. 次のコマンドを実行して、アプリケーション・サーバーで稼働中のアプリケーションを照会し、
結果を apps 変数に割り当てます。
set apps [$AdminControl queryNames type=Application,*]
このコマンドは、アプリケーション MBeans のリストを戻します。
b. 次のコマンドを実行して、稼働中のすべてのアプリケーションを停止します。
foreach app $apps {set appName [$AdminControl getAttribute $app name];
$AdminControl invoke $appManager stopApplication $appName}
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。
拡張アプリケーション管理
アプリケーションに追加の設定を構成することができます。詳細は、以下のトピックを参照してください。
104 ページの『アプリケーションのセッション・トラッキングの管理』
このトピックでは、アプリケーションのセッション・トラッキングの構成方法について説明します。
管理
103
106 ページの『Web モジュールに対する仮想ホストのマップ』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーの個々の Web モジュールに仮想ホストをマップす
る方法を説明します。
106 ページの『Web モジュールのセッション管理の構成』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーの Web モジュール用セッション・トラッキングの
構成方法について説明します。
108 ページの『アプリケーションの更新』
このトピックでは、管理コンソールを使用してアプリケーションを更新する方法について説明しま
す。
109 ページの『ホット・デプロイメントおよびダイナミック・リロードの使用』
このトピックでは、ホット・デプロイメントまたはダイナミック・リロードを使用して、実行中のア
プリケーションを更新する方法について説明します。
117 ページの『EARExpander スクリプトを使用したアプリケーションの処理』
このスクリプトは、EAR ファイルをディレクトリーに展開し、アプリケーション・ファイルのディレ
クトリーを EAR ファイルに圧縮します。
アプリケーションのセッション・トラッキングの管理
アプリケーションはセッションを使用して、単一のクライアントからの HTTP 要求を関連付けます。セッ
ション管理の設定によって、アプリケーションによる HTTP セッションの管理方法が決まります。
アプリケーション・サーバーに他とは異なるセッション管理の設定値を使用する場合、アプリケーション用
にセッション管理を構成することができます。アプリケーション用設定値は、アプリケーション・サーバー
用設定値より優先されます。
管理コンソールおよび wsadmin を使用すると、ご使用のアプリケーションのセッション・トラッキングを
構成することができます。
v 管理コンソールを使用したアプリケーション用セッション・トラッキングの管理 (104ページ)
v wsadmin を使用したアプリケーション用セッション・トラッキングの管理 (104ページ)
管理コンソールを使用したアプリケーション用セッション・トラッキングの管理
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
1.
2. 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise
Applications)」をクリックします。
3. セッション・トラッキングを管理するアプリケーションの名前をクリックします。
4. アプリケーションのページで、「セッション管理 (Session Management)」をクリックします。
5. セッション管理設定を構成します。
6. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
7.
wsadmin を使用したアプリケーション用セッション・トラッキングの管理
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
104
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
4. wsadmin プロンプトで、次のコマンドを実行して、アプリケーションの配置構成オブジェクトを識別
し、それを配置変数に割り当てます。
set deployment [$AdminConfig getid /Deployment:myApp/]
ここで、myApp はセッション管理を構成するアプリケーションの名前です。
5. 以下のようにコマンドを実行し、アプリケーションの配置を検索して、それを appDeploy 変数に割り当
てます。
set appDeploy [$AdminConfig showAttribute $deployment deployedObject]
6. 以下のように属性コマンドを実行し、セッション・マネージャーに設定することができる属性のリスト
を取得し、属性コマンドを使用します。
$AdminConfig attributes SessionManager
このコマンドによる出力は次のようになります。
“accessSessionOnTimeout Boolean”
“allowSerializedSessionAccess Boolean”
“context ServiceContext@”
“defaultCookieSettings Cookie”
“enable Boolean”
“enableCookies Boolean”
“enableProtocolSwitchRewriting Boolean”
“enableSSLTracking Boolean”
“enableSecurityIntegration Boolean”
“enableUrlRewriting Boolean”
“maxWaitTime Integer”
“properties Property(TypedProperty)*”
“sessionDRSPersistence DRSSettings”
“sessionDatabasePersistence SessionDatabasePersistence”
“sessionPersistenceMode ENUM(DATABASE, DATA_REPLICATION, NONE)”
“tuningParams TuningParams”
注:
v sessionDRSPersistence 属性は、WebSphere Application Server - Express ではサポートされていませ
ん。
v WebSphere Application Server - Express で sessionPersistenceMode にサポートされている値は NONE
のみです。
7. 以下のようにコマンドを実行して、ご使用のアプリケーションのセッション・マネージャーの属性を設
定します。
set
set
set
set
set
attr1 [list enableSecurityIntegration true]
attr2 [list maxWaitTime 30]
attr3 [list sessionPersistenceMode NONE]
attrs [list $attr1 $attr2 $attr3]
sessionMgr [list sessionManagement $attrs]
例を変更して、Cookie、DRSSettings、SessionDataPersistence、および TuningParms オブジェクト・タイ
プのネストされた属性を含むセッション・マネージャーの他の属性を設定することができます。これら
のオブジェクト・タイプの属性をリストするには、AdminConfig オブジェクトの属性コマンドを使用し
ます。
8. 以下のようにコマンドを実行して、アプリケーションのセッション・マネージャーを作成します。
$AdminConfig create ApplicationConfig $appDeploy [list $sessionMgr]
9. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
管理
105
Web モジュールに対する仮想ホストのマップ
ご使用のアプリケーション・サーバーにインストール済みの Web モジュールは、異なる仮想ホストにマッ
プできます。 Web モジュールで特定の URL からの要求を処理する場合は、その Web モジュール用の仮
想ホストをマップすることができます。
管理コンソールを使用して、Web モジュールに仮想ホストをマップするには、次の手順を行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise
Applications)」をクリックします。
3. セッション・トラッキングを管理するアプリケーションの名前をクリックします。
4. このアプリケーションのページで、「Web モジュールに対する仮想ホストのマップ (Map virtual hosts
for Web modules)」をクリックします。
5. 仮想ホストをマップする Web モジュールを選択します。
6. Web モジュールにマップする仮想ホストを選択します。
7. 「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
Web モジュールのセッション管理の構成
アプリケーションの Web モジュールは、セッションを使用して、単一クライアントからの HTTP 要求を
関連付けます。セッション管理の設定によって、アプリケーションによる HTTP セッションの管理方法が
決まります。
Web モジュールで、アプリケーション・サーバーに配置されている他の Web モジュール (同じアプリケ
ーション内の他の Web モジュールも含む) と異なる設定を使用したいる場合は、そのモジュール用のセッ
ションを構成できます。 Web モジュールの設定は、アプリケーションおよびアプリケーション・サーバー
の設定よりも優先されます。
v 管理コンソールを使用した、Web モジュールのセッション管理の構成 (106ページ)
v wsadmin を使用した、Web モジュールのセッション管理の構成 (106ページ)
管理コンソールを使用した、Web モジュールのセッション管理の構成
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise
Applications)」をクリックします。
3. セッション・トラッキングを管理するアプリケーションの名前をクリックします。
4. このアプリケーションのページで、「Web モジュール (Web Modules)」をクリックします。
5. セッション・トラッキングを構成する Web モジュールの URI をクリックします。
6. この Web モジュールのページで、「セッション管理 (Session Management)」をクリックします。
7. セッション管理設定を構成します。
8. 「適用 (Apply)」または「OK」をクリックします。
9.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
wsadmin を使用した、Web モジュールのセッション管理の構成
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、wsadmin ツールがあるディレクトリーに移動します。
106
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. wsadmin を開始します (146ページ)。
4. wsadmin プロンプトで、次のコマンドを実行して、アプリケーションの配置構成オブジェクトを識別
し、それを配置変数に割り当てます。
set deployment [$AdminConfig getid /Deployment:myApp/]
ここで、myApp はセッション管理を構成するアプリケーションの名前です。
5. 次のコマンドを実行して、アプリケーション内のすべてのモジュールをリストし、それらをモジュール
変数に割り当てます。
set appDeploy [$AdminConfig showAttribute $deployment deployedObject]
set modules [lindex [$AdminConfig showAttribute $appDeploy modules] 0]
6. 次の属性コマンドを使用して、セッション・マネージャーに設定できる属性のリストを表示します。
$AdminConfig attributes SessionManager
このコマンドによる出力は次のようになります。
“accessSessionOnTimeout Boolean”
“allowSerializedSessionAccess Boolean”
“context ServiceContext@”
“defaultCookieSettings Cookie”
“enable Boolean”
“enableCookies Boolean”
“enableProtocolSwitchRewriting Boolean”
“enableSSLTracking Boolean”
“enableSecurityIntegration Boolean”
“enableUrlRewriting Boolean”
“maxWaitTime Integer”
“properties Property(TypedProperty)*”
“sessionDRSPersistence DRSSettings”
“sessionDatabasePersistence SessionDatabasePersistence”
“sessionPersistenceMode ENUM(DATABASE, DATA_REPLICATION, NONE)”
“tuningParams TuningParams”
注:
v sessionDRSPersistence 属性は、WebSphere Application Server - Express ではサポートされていませ
ん。
v WebSphere Application Server - Express で sessionPersistenceMode にサポートされている値は
NONE のみです。
7. セッション・マネージャーの属性を設定します。例えば、 enableSecurityIntegration、
maxWaitTime、sessionPersistenceMode、および enable 属性を設定するには、次のコマンドを実行し
ます。
set
set
set
set
set
set
attr1 [list enableSecurityIntegration true]
attr2 [list maxWaitTime 30]
attr3 [list sessionPersistenceMode NONE]
attr4 [list enable true]
attrs [list $attr1 $attr2 $attr3 $attr4]
sessionMgr [list sessionManagement $attrs]
Cookie、DRSSettings、SessionDataPersistence、および TuningParms のオブジェクト・タイプにネストさ
れた属性を含め、セッション・マネージャーに属性を設定できます。これらのオブジェクト・タイプの
属性をリストするには、オブジェクト・タイプごとに属性コマンドを実行してください。
8. 次のコマンドを実行して、Web モジュールの属性を設定します。
管理
107
set nameAttr [list name myWebModuleConfig]
set descAttr [list description “myWebModuleDescription”]
set webAttrs [list $nameAttr $descAttr $sessionMgr]
ここで、myWebModuleConfig は構成の名前で、myWebModuleDescription は構成の要旨です。
9. 次のようにして、アプリケーション内の Web モジュールごとにセッション・マネージャーを作成しま
す。
foreach module $modules {
if {[regexp WebModuleDeployment $module] == 1} {
$AdminConfig create WebModuleConfig $module $webAttrs
}
}
この例は、Web モジュール構成にセッション・マネージャーのその他の属性を設定するように変更で
きます。
10. 次のコマンドを実行して、変更内容を保管します。
$AdminConfig save
アプリケーションの更新
管理コンソールまたは wsadmin を使用して、アプリケーションをアプリケーション・サーバー上に配置し
た後で更新することができます。 wsadmin の使用に関する詳細については、 145 ページの『wsadmin 管理
ツール』を参照してください。アプリケーションによっては、アプリケーションやアプリケーション・サー
バーを停止して再始動しなくても、更新できるものがあります。詳細については、 109 ページの『ホット・
デプロイメントおよびダイナミック・リロードの使用』を参照してください。
管理コンソールを使用してアプリケーションを更新するには、次の手順に従います。
1. WebSphere Development Studio Client for iSeries を使用して、アプリケーションを更新して再アセンブ
ルします。アプリケーションの更新には、アセンブリー・プロパティーの追加や編集、アプリケーショ
ン内へのモジュールの追加やインポート、Enterprise Bean、Web コンポーネント、およびファイルの
追加などが含まれます。
2.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
3. トポロジー・ツリーで、「アプリケーション (Applications)」を展開して、「エンタープライズ・アプ
リケーション (Enterprise Applications)」をクリックします。
4. (オプション) アプリケーションをバックアップします。バックアップしたいアプリケーションのチェ
ック・ボックスを選択し、「エクスポート」をクリックします。この操作によりアプリケーションが
EAR ファイルとして保存され、バインディング情報が保存されます。
5. 更新したいアプリケーションのチェック・ボックスを選択し、「更新」をクリックします。
アプリケーション・サーバーは、両方のバージョンのアプリケーションのバインディング情報をマージ
してから、旧バージョンをアンインストールし、更新バージョンをインストールします。
6. 「アプリケーション・インストールの準備 (Preparing for application install)」のページとそれに続くペ
ージのステップを完了します。
注: インストール・プロセスにより、新バージョンと旧バージョンのアプリケーションからのバインデ
ィング情報がマージされます。両方のバージョンからのすべてのバインディング情報が存在します。旧
バージョンのバインディングまたは新バージョンのバインディングを無視するかどうかを選択できま
す。
108
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
7. インストール済みアプリケーションまたはモジュールを、「アプリケーション・サーバーへのモジュー
ルのマップ (Map modules to application servers)」ページのサーバーまたはクラスターにマップしま
す。アプリケーションのインストール後にモジュールをマップしたい場合は、以下の手順に従います。
a. トポロジー・ツリーで、「アプリケーション (Applications)」を展開して、「エンタープライズ・ア
プリケーション (Enterprise Applications)」をクリックします。
b. 更新するアプリケーションの名前をクリックします。
c. アプリケーション・ページで「アプリケーション・サーバーへのモジュールのマップ (Map
modules to application servers)」をクリックします。
d. モジュールをインストールするアプリケーション・サーバーを指定します。
e. 「OK」をクリックします。
8.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。旧バージョンのアプリケーションがアンイ
ンストールされ、更新済みバージョンは「保管」をクリックするとインストールされます。
実行中にアプリケーションを更新すると、アプリケーションは停止し、新規アプリケーション・ファイ
ルのインストール後に再始動します。アプリケーションは、ノードがその構成を配置マネージャーと同
期している間は、そのノードでは使用できません。
9. エンタープライズ・アプリケーションの設定ページで、「再ロードを使用可能にする (Reload
Enabled)」および「再ロード間隔 (Reload Interval)」に指定した値を調べます。これらの設定について
詳しくは、『エンタープライズ・アプリケーションの設定 (Enterprise application settings)』を参照して
アプリケーション・ファイルの再ロードが使用可能になっていて、再ロード間隔がゼ
ください。
ロ (0) より大きい場合、アプリケーションのファイルは、アプリケーションが更新された後に再ロー
ドされます。サーブレットや JavaServer Pages (JSP) ファイルなどの Web モジュールでは、
ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張 reloadingEnabled も true に設定されている場合のみ、 Web コ
ンテナーが Web モジュールを再ロードします。アセンブリー・ツールで Web モジュールの拡張デプ
ロイメント記述子を編集する場合は、 reloadingEnabled を true に設定することができます。
注: ご使用のクラス・ローダーと再ロードの設定によっては、次の 2 つの手順で説明されているよう
に、アプリケーション・サーバー、アプリケーション、またはその両方を再始動することが必要になる
場合があります。
10. アプリケーションを再始動して変更を有効にします。
a. 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション (Enterprise
Applications)」をクリックします。
b. 更新済みアプリケーションのチェック・ボックスを選択します。
c. 「開始 (Start)」をクリックします。
注: 実行中のアプリケーションを更新する場合、WebSphere Application Server - Express はアプリケー
ションを停止し、アプリケーションのロジックを更新してから、アプリケーションを再始動します。
11. (オプション) 更新するアプリケーションが、アプリケーション・クラス・ローダーのポリシーが
SINGLE に設定されているサーバー上に配置されている場合は、サーバーを再始動してください。
ホット・デプロイメントおよびダイナミック・リロードの使用
アプリケーションをホストするアプリケーション・サーバーを停止して再始動しなくても、アプリケーショ
ンおよびそのコンテンツを変更することができます。このプロセスは、ホット・デプロイメントおよびダイ
ナミック・リロードと呼ばれています。ホット・デプロイメントは、アプリケーション・サーバーが稼働中
に新規アプリケーション・コンポーネントをアプリケーション・サーバーに追加するプロセスです。ダイナ
管理
109
ミック・リロードは、アプリケーションの稼働中に変更を組み込むアプリケーションの機能です。ダイナミ
ック・リロードは以下のような変更に適用されます。
v アプリケーション・コンポーネントのインプリメンテーションに対する変更。例えば、サーブレットの
インプリメンテーションに対する変更などです。
v アプリケーションの設定に対する変更。例えば、Web モジュールのデプロイメント記述子に対する変更
です。
更新するアプリケーションが、アプリケーション・クラス・ローダーのポリシーが SINGLE に設定されて
いるサーバー上に配置されている場合は、アプリケーションをダイナミック・リロードできない場合もあり
ます。この場合は、アプリケーションを更新した後でサーバーを再起動する必要があります。
アプリケーション・サーバーを停止して再始動せずにアプリケーションを更新するには、次の手順に従いま
す。
1. 展開されたアプリケーション・ファイルを見つけます。アプリケーション・ファイルは、アプリケーシ
ョンをインストールしたときに指定したディレクトリー内にあります。ターゲット・ディレクトリーを
指定しない場合、アプリケーション・ファイルはデフォルトのターゲット・ディレクトリーである
instance/installedApps/cell/appEARfile にあります。ここで、instance はインスタンスの名前、cell はセル
の名前、 appEARfile はアプリケーション EAR ファイルの名前です。
展開されたアプリケーション・ファイルが見つからない場合は、管理コンソールを使ってアプリケーシ
ョン・バイナリーの場所を検索してください。
a. 管理コンソールのトポロジー・ツリーで、「アプリケーション (Applications)」を展開して、「エン
タープライズ・アプリケーション (Enterprise Applications)」をクリックします。
b. 更新するアプリケーションの名前をクリックします。
c. 「アプリケーション・バイナリー (Application Binaries)」フィールドに指定されている値が、展開さ
れたアプリケーション・ファイルの場所です。
注: 変数 application_root は、展開されたアプリケーション・ファイルを含むディレクトリーを示しま
す。
2. アプリケーション・メタデータ・ファイルを見つけます。メタデータ・ファイルには、web.xml や
application.xml などのデプロイメント記述子、 ibm-web-bnd.xmi や ibm-app-bnd.xmi などのバインディ
ング・ファイル、ibm-web-ext.xmi や ibm-app-ext.xmi などの拡張子ファイルが含まれます。アプリケー
ションのメタデータ XML ファイルは、以下のいずれかの場所からロードできます。
v アプリケーション EAR ファイル・ディレクトリー: application_root/META-INF。
v アプリケーション配置ディレクトリー:
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config/cells/cell/applications
/appEARfile/deployments/appName/META-INF。ここで、instance はインスタンスの名前、cell はセルの
名前、appEARfile はアプリケーションの EAR ファイルの名前、appName は配置するアプリケーシ
ョンの名前です。
useMetadataFromBinary 属性の値は、アプリケーションのインストール時に指定され、使用する場所を決
定します。使用する場所を決定するには、以下の手順に従います。
a. 管理コンソールのトポロジー・ツリーで、「アプリケーション (Applications)」を展開して、「エン
タープライズ・アプリケーション (Enterprise Applications)」をクリックします。
b. 更新するアプリケーションの名前をクリックします。
110
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
c. 「メタデータをバイナリーから使用 (Use Metadata From Binaries)」フィールドが選択されている場
合、メタデータ・ファイルはアプリケーション EAR ファイル・ディレクトリーからロードされま
す。選択されていない場合、メタデータ・ファイルはアプリケーション配置ディレクトリーからロー
ドされます。
注: 変数 metadata_root は、指定したアプリケーションまたはモジュールのメタデータ・ファイルの場
所を示します。
3. (オプション) エンタープライズ・アプリケーションの設定ページで、「再ロードを使用可能にする
(Reload Enabled)」および「再ロード間隔 (Reload Interval)」に指定した値を調べます。これらの設定
について詳しくは、『エンタープライズ・アプリケーションの設定 (Enterprise application settings)』を
アプリケーション・ファイルの再ロードが使用可能になっていて、再ロード
参照してください。
間隔がゼロ (0) より大きい場合、アプリケーションのファイルは、アプリケーションが更新された後に
再ロードされます。サーブレットや JavaServer Pages (JSP) ファイルなどの Web モジュールでは、
ibm-web-ext.xmi ファイルの IBM 拡張 reloadingEnabled も true に設定されている場合のみ、 Web コ
ンテナーが Web モジュールを再ロードします。アセンブリー・ツールで Web モジュールの拡張デプ
ロイメント記述子を編集する場合は、 reloadingEnabled を true に設定することができます。
4. コンポーネントまたはモジュールを変更するか追加します。詳しくは、以下のトピックを参照してくだ
さい。
v 『アプリケーション・ファイルの変更または追加』
v
113 ページの『WAR ファイルの変更または追加』
v
116 ページの『HTTP プラグイン構成の変更』
注: これらの変更のいくつかを有効にするには、アプリケーションを再始動することが必要になりま
す。アプリケーションを再始動する必要がある場合は、 95 ページの『アプリケーション・サーバーのイ
ンストール済みアプリケーションの管理』の説明を参照してください。
アプリケーション・ファイルの変更または追加: サーバーを停止して再始動しなくても、アプリケーショ
ン・サーバー上のアプリケーション・ファイルを変更したり追加したりできます。これらの更新は、アプリ
ケーション・サーバーの稼働中に実行できます。
v 稼働中のサーバー上のアプリケーションの更新 (新しい EAR ファイルを提供する) (111ページ)
v 稼働中のサーバーへの新規アプリケーションの追加 (112ページ)
v 稼働中のサーバーからのアプリケーションの除去 (112ページ)
v 既存の実行中アプリケーションへの新規 Web モジュールの追加 (112ページ)
v アプリケーションの application.xml ファイルに対する変更 (112ページ)
v アプリケーションの ibm-app-ext.xmi ファイルに対する変更 (112ページ)
v アプリケーションの ibm-app-bnd.xmi ファイルに対する変更 (112ページ)
v EAR ファイルに含まれるモジュール以外の JAR ファイルに対する変更 (113ページ)
注: 変数 application_root は、展開されたアプリケーション・ファイルを含むディレクトリーを示します。
メタデータ・ファイルの場所については、 109 ページの『ホット・デプロイメントおよびダイナミック・リ
ロードの使用』のステップ 1 を参照してください。
稼働中のサーバー上のアプリケーションの更新 (新しい EAR ファイルを提供する)
管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションの更新版をインストールします。
v ホット・デプロイメント: あり
管理
111
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: 適用不可
稼働中のサーバーへの新規アプリケーションの追加
管理コンソールまたは wsadmin を使用して新規アプリケーションをインストールします。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: なし
v アプリケーションの再始動: 適用不可
稼働中のサーバーからのアプリケーションの除去
管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止し、サーバーからアプリケーションを
アンインストールします。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: なし
v アプリケーションの再始動: 適用不可
既存の実行中アプリケーションへの新規 Web モジュールの追加
1. application_root の位置にあるアプリケーション・ファイルを更新します。
2. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: なし
v アプリケーションの再始動: あり
アプリケーションの application.xml ファイルに対する変更
1. application.xml ファイルを更新します。
2. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。自動再ロ
ードはこのファイルに対する変更を検出しません。
v ホット・デプロイメント: 適用不可
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: あり
アプリケーションの ibm-app-ext.xmi ファイルに対する変更
1. ibm-app-ext.xmi ファイルを更新します。
2. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。自動再ロ
ードはこのファイルに対する変更を検出しません。
v ホット・デプロイメント: 適用不可
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: あり
アプリケーションの ibm-app-bnd.xmi ファイルに対する変更
1. ibm-app-bnd.xmi ファイルを更新します。
2. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。自動再ロ
ードはこのファイルに対する変更を検出しません。
112
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v ホット・デプロイメント: 適用不可
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: あり
EAR ファイルに含まれるモジュール以外の JAR ファイルに対する変更
1. application_root の位置にある JAR ファイルを更新します。
2. アプリケーションを更新します。
v 自動再ロードが使用可能になっていない場合は、管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリ
ケーションを停止してから再始動します。
v 自動再ロードが使用可能になっている場合は、アプリケーションを再始動する必要はありません。自
動再ロードは変更を検出し、アプリケーションを更新します。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: 自動再ロードが使用不可の場合
WAR ファイルの変更または追加: サーバーを停止してから再度始動しなくても、アプリケーション・サ
ーバー上の WAR ファイルを変更することができます。これらの更新は、アプリケーション・サーバーの
稼働中に実行できます。
v 既存の JSP ファイルの変更 (113ページ)
v 既存のアプリケーションへの新規 JSP ファイルの追加 (113ページ)
v 既存のサーブレット・クラスの変更 (編集および再コンパイル) (114ページ)
v 既存のサーブレット・クラスの従属クラスの変更 (114ページ)
v 起動側 (クラス名によるサーブレットの処理) の機能を使用した新規サーブレットの追加、または既存の
アプリケーションへの従属クラスの追加 (114ページ)
v アプリケーションの web.xml デプロイメント記述子でのサーブレットの新規定義を含む、新規サーブレ
ットの追加 (115ページ)
v WAR ファイルの web.xml ファイルに対する変更 (115ページ)
v WAR ファイルの ibm-web-ext.xmi ファイルに対する変更 (115ページ)
v WAR ファイルの ibm-web-bnd.xmi ファイルに対する変更 (116ページ)
注: 変数 application_root は、展開されたアプリケーション・ファイルを含むディレクトリーを示します。
メタデータ・ファイルの場所については、 109 ページの『ホット・デプロイメントおよびダイナミック・リ
ロードの使用』のステップ 1 を参照してください。
既存の JSP ファイルの変更
1. JSP ファイルを変更します。
2. 更新済みの JSP ファイルを、application_root/module_name ディレクトリーまたは適切なサブディレク
トリー内に入れます。変更は自動的に検出され、JSP は再コンパイルされて再ロードされます。
v ホット・デプロイメント: 適用不可
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: なし
既存のアプリケーションへの新規 JSP ファイルの追加
管理
113
新規 JSP ファイルを、application_root/module_name ディレクトリーまたは適切なサブディレクトリー内に
入れます。新規ファイルは、ページに対する次の要求を受信したときに、自動的に検出されコンパイルされ
ます。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: なし
既存のサーブレット・クラスの変更 (編集および再コンパイル)
1. 新規バージョンのサーブレット .class ファイルを、application_root/module_name/WEB-INF/classes ディ
レクトリー内に入れます。 .class ファイルが JAR ファイルの一部の場合は、新規バージョンの JAR
ファイルを application_root/module_name/WEB-INF/lib ディレクトリー内に入れることができます。どち
らの場合も、変更は自動的に検出されます。 Web アプリケーションがシャットダウンして再初期化さ
れ、新規クラスをピックアップします。
2. アプリケーションを更新します。
v 自動再ロードが使用可能になっている場合、これ以上の操作は必要ありません。自動再ロードが変更
を検出します。
v 自動再ロードが使用可能になっていない場合は、管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリ
ケーションを停止してから再始動します。
v ホット・デプロイメント: 適用不可
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: 自動再ロードが使用不可の場合
既存のサーブレット・クラスの従属クラスの変更
1. 新規バージョンの従属 .class ファイルを、application_root/module_name/WEB-INF/classes ディレクトリ
ー内に入れます。 .class ファイルが JAR ファイルの一部の場合は、新規バージョンの JAR ファイル
を application_root/module_name/WEB-INF/lib ディレクトリー内に入れることができます。どちらの場合
も、変更は自動的に検出されます。 Web アプリケーションがシャットダウンして再初期化され、新規
クラスをピックアップします。
2. アプリケーションを更新します。
v 自動再ロードが使用可能になっている場合、これ以上の操作は必要ありません。自動再ロードが変更
を検出します。
v 自動再ロードが使用可能になっていない場合は、管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリ
ケーションを停止してから再始動します。
v ホット・デプロイメント: 適用不可
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: 自動再ロードが使用不可の場合
起動側 (クラス名によるサーブレットの処理) の機能を使用した新規サーブレットの追加、または既存のア
プリケーションへの従属クラスの追加
1. 新規 .class ファイルを application_root/module_name/WEB-INF/classes ディレクトリー内に入れます。
.class ファイルが JAR ファイルの一部の場合は、新規バージョンの JAR ファイルを
application_root/module_name/WEB-INF/lib ディレクトリー内に入れることができます。どちらの場合
も、変更は自動的に検出されます。 Web アプリケーションがシャットダウンして再初期化され、新規
クラスをピックアップします。
114
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
注: 新規クラスを追加することは、既存のクラスを更新することと同じです。ただし、Web アプリケー
ションでは、クラスが一度もロードされていないため、再ロードの必要はありません。クラスは即時に
アプリケーションに対して有効になります。
2. アプリケーションを更新します。
v 自動再ロードが使用可能になっている場合、これ以上の操作は必要ありません。自動再ロードが変更
を検出します。
v 自動再ロードが使用可能になっていない場合は、管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリ
ケーションを停止してから再始動します。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: 適用不可
v アプリケーションの再始動: 自動再ロードが使用不可の場合
アプリケーションの web.xml デプロイメント記述子でのサーブレットの新規定義を含む、新規サーブレッ
トの追加
1. 新規 .class ファイルを application_root/module_name/WEB-INF/classes ディレクトリー内に入れます。
.class ファイルが JAR ファイルの一部の場合は、新規バージョンの JAR ファイルを
application_root/module_name/WEB-INF/lib ディレクトリー内に入れることができます。自動再ロードは
新規 .class ファイルを検出しません。
2. application_root/module_name/WEB-INF/classes ディレクトリー内の web.xml ファイルを編集します。
3. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。アプリケ
ーションを再始動した後、新規サーブレットがアプリケーションに対して使用可能になります。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: 適用不可
v アプリケーションの再始動: あり
WAR ファイルの web.xml ファイルに対する変更
1. metadata_root/module_name/WEB-INF ディレクトリー内の web.xml ファイルを編集します。
注: 変数 metadata_root は、指定したアプリケーションまたはモジュールのメタデータ・ファイルの場
所を示します。メタデータ・ファイルの場所については、 109 ページの『ホット・デプロイメントおよ
びダイナミック・リロードの使用』のステップ 2 を参照してください。
2. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: あり
WAR ファイルの ibm-web-ext.xmi ファイルに対する変更
1. 拡張設定を編集します。
2. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。
注: reloadInterval プロパティーがゼロ (0) に設定されているか、 reloadEnabled プロパティーが false に設
定されている場合、自動再ロードは使用できず、アプリケーションはクラス・ファイルに対する変更を自動
的に検出しません。自動再ロードを再度使用可能にするには、該当のプロパティーを変更してから、アプリ
ケーションを再始動する必要があります。
v ホット・デプロイメント: 適用不可
管理
115
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: あり
WAR ファイルの ibm-web-bnd.xmi ファイルに対する変更
1. 必要に応じて、バインディングを編集します。必ずサーバーの構成の中にあるエンティティーにバイン
ディングしてください。
2. 管理コンソールまたは wsadmin を使用してアプリケーションを停止してから再始動します。
v ホット・デプロイメント: 適用不可
v ダイナミック・リロード: あり
v アプリケーションの再始動: あり
HTTP プラグイン構成の変更: サーバーを停止してから再度始動しなくても、HTTP プラグイン構成を変
更することができます。これらの作業では、Web サーバー・プラグイン構成ファイルを再生成する必要が
あります。これらの更新は、アプリケーション・サーバーおよび Web サーバーの稼働中に実行できます。
v WAR ファイルのコンテキスト・ルートを変更するための application.xml ファイルに対する変更 (116ペ
ージ)
v サーブレット・マッピングを追加、除去、または変更するための web.xml ファイルに対する変更 (116ペ
ージ)
v HTTP トランスポートの追加、除去、変更、または仮想ホストの追加、除去、または変更 (116ページ)
WAR ファイルのコンテキスト・ルートを変更するための application.xml ファイルに対する変更
1. application.xml ファイルを変更します。
2.
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: なし
v プラグイン構成の再生成: あり
サーブレット・マッピングを追加、除去、または変更するための web.xml ファイルに対する変更
1. web.xml ファイルを変更します。
2. Web アプリケーションでファイル処理が可能になっているか、サーブレット・マッピング / がある場
合、プラグイン構成を再生成する必要はありません。その他の場合はすべて、 53 ページの『Web サー
バー・プラグイン構成ファイルの再生成』する必要があります。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: あり
v プラグイン構成の再生成: 場合によってあり
HTTP トランスポートの追加、除去、変更、または仮想ホストの追加、除去、または変更
1. 管理コンソールを使用して、HTTP トランスポートを追加、除去、変更するか、仮想ホストを追加、除
去、変更します。
2.
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』。
v ホット・デプロイメント: あり
v ダイナミック・リロード: あり
v プラグイン構成の再生成: あり
116
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
EARExpander スクリプトを使用したアプリケーションの処理
EARExpander スクリプトは、EAR ファイルをディレクトリーに展開して、その EAR ファイルでアプリケ
ーションを実行します。 また、複数のアプリケーション・ファイルを含むディレクトリーを単一の EAR
ファイルに縮小します。オプションの詳細については、引数を指定せずに EARExpander と入力します。
Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application Server - Express スク
リプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照してください。
権限
このスクリプトを実行する場合、特別な権限は必要ありません。
使用法
スクリプトを実行するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. EARExpander スクリプトを実行します。
EARExpander -ear earfile -operation expand | collapse
-operationDir directory
ここで、earfile は、展開する EAR ファイルの名前または作成する EAR ファイルの名前です。
directory は、EAR ファイルの展開先ディレクトリーの名前または EAR ファイルの作成元ディレクト
リーの名前です。
構文
EARExpander スクリプトの構文は次のとおりです。
EARExpander -ear earfile -operation expand | collapse
-operationDir directory [ -help | -? ]
パラメーター
EARExpander スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v -ear
これは必要パラメーターです。値 earfile には、展開操作または縮小操作に使用する EAR ファイルの名
前を指定します。 EAR ファイルには、完全修飾名を指定することをお勧めします。
– 展開操作を指定すると、この EAR ファイルは、 -operationDir パラメーターで指定されたディレクト
リーに抽出されます。 EAR ファイルの完全修飾名を指定しない場合、スクリプトは EAR ファイル
用に現行の作業ディレクトリーを検索します。
– 縮小操作を指定すると、スクリプトは、 -operationDir パラメーターで指定されたディレクトリーの内
容からこの EAR ファイルを作成します。縮小操作を行う場合は、EAR ファイルに新しい名前を指定
する必要があります。 EAR ファイルの完全修飾名が指定されない場合、スクリプトは現行の作業デ
ィレクトリーに EAR ファイルを作成します。
v -operation
これは必要パラメーターです。有効な引数は、expand と collapse です。
– expand を指定すると、スクリプトは、 -operationDir で指定されたディレクトリーに EAR ファイル
の内容を抽出します。
管理
117
– collapse を指定すると、スクリプトは、 -operationDir で指定されたディレクトリーの内容から EAR
ファイルを作成します。
v -operationDir
これは必要パラメーターです。値 directory には、展開操作または縮小操作を実行するディレクトリーを
指定します。
– 展開操作を指定すると、このディレクトリーに EAR ファイルが展開されます。ディレクトリーが存
在しない場合、スクリプトはそのディレクトリーを作成します。
– 縮小操作を指定すると、このディレクトリーの内容から EAR ファイルが作成されます。
v -help または -?
このオプション・パラメーターは、スクリプトの使用法ステートメントを出力します。
例
EARExpander -ear /home/myProfile/myFile.EAR -operation expand
-operationDir /home/myProfile/myApps/myApp1
この例では、ファイル myFile.EAR が /home/myProfile/myApps/myApp1 ディレクトリーに展開されます。
EARExpander -ear /home/myProfile/myNewFile.EAR -operation collapse
-operationDir /home/myProfile/myApps/myNewApplication
この例では、ファイル myNewFile.EAR が /home/myProfile/myApps/myNewApplication ディレクトリーの内
容から作成されます。
WebSphere Application Server - Express のバックアップとリカバリー
に関する考慮事項
WebSphere Application Server - Express は、ユーザーがバックアップ手順とリカバリー手順に追加すること
を考慮しなければならない iSeries のリソースをたくさん使用します。 WebSphere Application Server Express のリソースの保管と復元には、他の iSeries のリソースで使用するのと同じ iSeries コマンドを使
用します。 iSeries システムの保管および復元機能の詳細については、iSeries Information Center にある以
下のトピックを参照してください。
v バックアップおよび回復の手引き
v アベイラビリティー
バックアップとリカバリーについては、WebSphere Application Server - Express の以下の項目を考慮する必
要があります。
120 ページの『バックアップとリカバリー: 管理構成』
このトピックでは、WebSphere Application Server - Express インスタンスの構成のバックアップとリ
カバリーについて説明します。
120 ページの『バックアップとリカバリー: サーブレット』
このトピックでは、WebSphere のサーブレット関数が使用するコレクションおよびファイルのバック
アップとリカバリーについて説明します。
121 ページの『バックアップとリカバリー: JavaServer Pages (JSP) ファイル』
このトピックでは、JavaServer Pages (JSP) ファイルの構成および実行に必要なリソースのバックアッ
プとリカバリーについて説明します。
118
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
122 ページの『バックアップとリカバリー: セキュリティー』
このトピックでは、セキュリティー構成およびセキュリティー・データの保管と復元に関する考慮事
項について説明します。
その他の外部リソース
ご使用のアプリケーションで、WebSphere Application Server - Express 外部のその他のリソースやサービス
を利用している場合は、それらについてもバックアップ計画に忘れずに組み込むようにしてください。
WebSphere Application Server - Express リソースは、WebSphere Application Server - Express 環境が活動状
態のときに保管できます。データベース・データのバックアップ時にスナップショットが取得できない場合
には、サービスの一部またはすべてを終了しなければならない場合があります。これは、保管されるデータ
ベースにロックを獲得する要求、またはそのデータベースに対するオープン・トランザクションを持つ要求
がある場合に発生することがあります。分散環境では、複数のシステム間で整合性のとれたバックアップを
行う方法を考慮する必要があります。システムのデータが、他のシステムのデータに密接に関連していなけ
れば、それぞれのシステムごとに別々にバックアップを行うことができます。複数のシステム間で同時に 1
つのスナップショットが必要な場合は、スナップショットを取得する間、すべてのシステムの活動を停止し
なければならない場合があります。
リソースをバックアップする頻度は、ユーザーがそのリソースを変更するタイミングと頻度に大きく依存し
ます。以下のカテゴリーを使用して、WebSphere リソースをバックアップ・プランに適合させる方法を決
定します。
v WebSphere Application Server - Express 環境構成
このカテゴリーには、ユーザーの WebSphere Application Server - Express の操作環境を定義するリソー
スが含まれます。製品のインストールと構成が終了したら、この情報はなるべく変更しないようにして
ください。これらの設定を変更した場合だけ、この情報をバックアップします。通常のスケジュールの
バックアップではこれらのリソースはバックアップしないでください。このカテゴリーには、以下の項
目が含まれます。
–
120 ページの『バックアップとリカバリー: 管理構成』
–
120 ページの『バックアップとリカバリー: サーブレット』
–
122 ページの『バックアップとリカバリー: セキュリティー』
v WebSphere Application Server - Express アプリケーション
このカテゴリーには、WebSphere Application Server - Express で実行するアプリケーションが含まれま
す。システム上の他のアプリケーションをバックアップする際と同じ方法で、これらのアプリケーショ
ンをバックアップします。アプリケーションを追加または変更するたびにこれらのリソースをバックア
ップするか、または通常のスケジュール・バックアップでこれらのリソースをバックアップします。こ
のカテゴリーには、以下の項目が含まれます。
–
120 ページの『バックアップとリカバリー: 管理構成』
–
120 ページの『バックアップとリカバリー: サーブレット』
–
121 ページの『バックアップとリカバリー: JavaServer Pages (JSP) ファイル』
v WebSphere Application Server - Express アプリケーション・データ
このカテゴリーには、WebSphere Application Server - Express アプリケーションが使用するデータ・ス
トアが含まれます。アプリケーションが静的情報だけを取り扱うのではない限り、通常、これらのリソ
ースはかなり動的です。システム上の他のビジネス・データをバックアップする際と同じ方法で、これ
らのリソースをバックアップします。これらのリソースは、通常のスケジュール・バックアップに適し
ています。
管理
119
バックアップとリカバリー: 管理構成
管理構成には、WebSphere Application Server - Express のセットアップに必要不可欠な情報が含まれている
ため、バックアップを取っておく必要があります。
管理サーバー構成
WebSphere Application Server - Express インスタンスの構成の大部分は、構成ディレクトリー構造内にあり
ます。また、プロパティー・ディレクトリーにはいくつかの重要な構成ファイルが含まれています。プロパ
ティー・ディレクトリーに格納された構成の内容については、 211 ページの『プロパティー・ファイル』
を参照してください。構成ディレクトリーに格納された構成の内容については、 208 ページの『管理リポ
ジトリー』を参照してください。
以下のプロパティー・ファイルを保管するには、次のように保管 (SAV) コマンドを実行します。
SAV DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’)
OBJ((’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/properties/*’)
(’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config/*’))
ここで、instance はインスタンスの名前です。
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。実際に入力する際には 1 行に収めてくださ
い。
プロパティー・ファイルを復元するには、次のように復元 (RST) コマンドを実行します。
RST DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’) OBJ(’/QIBM/*’)
バックアップとリカバリー: サーブレット
サーブレットを使用する場合は、バックアップについて、以下の項目に注意してください。
v サーブレットのソース・ファイルおよびクラス・ファイル
v HTTP 構成
v 『バックアップとリカバリー: 管理構成』
サーブレットのソース・ファイルおよびクラス・ファイル
アプリケーション・コードおよび構成 (バインディングなど) はデフォルトで
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/installedApps ディレクトリーに置かれます。このディレクトリー
を保管することによって、HTML、サーブレット、および JavaServer Pages (JSP) ファイルといったインス
トール済みアプリケーションを保管することができます。通常、各アプリケーションは別個のサブディレク
トリーに配置されているため、すべてのアプリケーションを保管するか 1 つのサブセットを保管するかを
選択することができます。
注: 以下のコマンドは、表示目的で折り返しています。それぞれ単一のコマンドとして入力してください。
このコマンドは、すべてのアプリケーションを保管します。
SAV DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’)
OBJ((’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/installedApps’))
このコマンドは、sampleApp アプリケーションのみを保管します。
SAV DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’)
OBJ((’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/installedApps/cellName/sampleApp.ear’))
120
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
他のディレクトリー (/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/lib/app、
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/lib/ext など) にユーティリティーまたは汎用クラスを配置している
場合は、これらのロケーションもバックアップ計画に組み込むようにしてください。
HTTP 構成
注: 以下の情報は、IBM HTTP Server for i5/OS (Apache により強化) に適用します。Lotus Domino HTTP
サーバーを使用している場合は、Notes.net 資料ライブラリー (Notes.net Documentation Library)
(http://www.notes.net/notesua.nsf?OpenDatabase)
を参照してください。
HTTP 構成の変更は、通常、WebSphere Application Server - Express でサーブレットおよび JSP 要求を処
理できるようにするため、また、WebSphere Application Server - Express セキュリティーを使用可能にする
ために行います。 WebSphere Application Server - Express のバックアップおよびリカバリーの一環とし
て、HTTP 構成の保管を考慮してください。
IBM HTTP Server for i5/OS (Apache により強化) 用の HTTP サーバー・インスタンスは、ライブラリー
QUSRSYS にある QATMHINSTC ファイルのメンバーです。次は、このファイルの保管コマンドの例で
す。
SAVOBJ OBJ(QATMHINSTC) LIB(QUSRSYS) DEV(*SAVF) OBJTYPE(*FILE) SAVF(WSALIB/WSASAVF)
IBM HTTP Server for i5/OS (Apache により強化) 用の HTTP サーバー構成は、構成の作成時に選択さ
れ、サブディレクトリー内の統合ファイル・システムに格納されています。推奨されるロケーションは、
WebSphere インスタンス・ディレクトリーです。このファイルのロケーションは、ライブラリー
QUSRSYS 内の QATMHINSTC ファイルの HTTP サーバー・インスタンスのメンバーを調べることによ
って決定することができます。次は、このファイルの保管コマンドの例です。
SAV DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’) OBJ((’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/apache/conf’)
(’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/htdocs’))
ここで、instance はインスタンスの名前です。
バックアップとリカバリー: JavaServer Pages (JSP) ファイル
JavaServer Pages(TM) (JSP) ファイルを使用する場合は、バックアップについて、以下の項目に注意してく
ださい。
v JSP ソースおよび生成されたサーブレット・クラス
v HTTP 構成
v
120 ページの『バックアップとリカバリー: 管理構成』
JSP ソースおよび生成されたサーブレット・クラス
アプリケーション・コードおよび構成 (バインディングなど) はデフォルトで
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/installedApps ディレクトリーに置かれます。このディレクトリー
を保管することによって、HTML、サーブレット、および JavaServer Pages (JSP) ファイルといったインス
トール済みアプリケーションを保管することができます。通常、各アプリケーションは別個のサブディレク
トリーに配置されているため、すべてのアプリケーションを保管するか 1 つのサブセットを保管するかを
選択することができます。
注: 以下のコマンドは、表示目的で折り返しています。それぞれ単一のコマンドとして入力してください。
このコマンドは、すべてのアプリケーションを保管します。
管理
121
SAV DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’)
OBJ((’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/installedApps’))
このコマンドは、sampleApp アプリケーションのみを保管します。
SAV DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’)
OBJ((’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/installedApps/cellName/sampleApp.ear’))
JSP ファイルの実行時に、サーブレット・クラスが生成され、コンパイルされ、実行されます。 JSP ファ
イルを保管および復元する際には、 JSP ファイルだけを保管するか、または生成されたファイルとともに
保管するかを選択できます。
v JSP ソースのみを保管および復元する場合、サーブレット・ソース・ファイルおよびサーブレット・ク
ラス・ファイルは、呼び出されたときに再生成されます。これが、比較的簡単かつ短い保管および復元
操作です。再生成を行うと最初の要求が遅くなり、生成された Java プログラムでデフォルトの最適化が
実行されることに注意してください。
v ソース・ファイルおよび生成されたファイルの保管および復元を行う場合には、再生成は行われませ
ん。デフォルト以外のレベルに Java プログラムを最適化した場合、この最適化は保存されます。
WebSphere Application Server - Express は、生成されたファイル (.class、.java、およびオプションで .dat)
を WebSphere Application Server - Express インスタンス内の一時ディレクトリーに配置します。例えば、
次のようにします。
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/temp/node/
appserver/application/web_module
ここで、instance はインスタンス名、node は WebSphere Application Server - Express が実行されている
iSeries サーバーまたは区画の名前、appserver はアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前、
application は JSP ファイルが属しているエンタープライズ・アプリケーションの名前、web_module は
JSP ファイルが含まれている Web モジュールの名前です。
注: .dat ファイルは、生成されたサーブレットが使用するヘルパー・ファイルです。
バックアップとリカバリー: セキュリティー
セキュリティー情報のバックアップでは、以下の項目に注意してください。
v ユーザー
v セキュリティーのプロパティー・ファイル
v
120 ページの『バックアップとリカバリー: 管理構成』
v HTTP 構成
v キー・ファイル
v 検証リスト
ユーザー
ローカル OS セキュリティーを使用している場合には、通常のユーザー・プロファイルの i5/OS 保管手順
を使用して、 i5/OS ユーザー・プロファイルのバックアップを行います。詳しくは、iSeries Information
Center にある以下のトピックを参照してください。
v バックアップおよび回復の手引き
v アベイラビリティー
v バックアップおよび回復の手引き
122
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
Directory Server Product (LDAP サーバー) の詳細については、iSeries Information Center にあるトピック
『IBM Directory Server for iSeries (LDAP)』を参照してください。
Domino については、Domino 参照ライブラリー (Domino Reference Library)
(http://doc.notes.net/domino_notes/5.0/as400/as400hlp.nsf)
を参照してください。
セキュリティーのプロパティー・ファイル
セキュリティーの設定は、複数のプロパティー・ファイルに保管されます。デフォルトで、これらのファイ
ルは /QIBM/Userdata/WebASE51/ASE/instance/properties にあります。ここで、instance はインスタンスの名
前です。 WebSphere インスタンスを追加定義した場合には、これらのインスタンスのディレクトリーにプ
ロパティー・ファイルが追加されます。
SAV DEV(’/QSYS.lib/wsalib.lib/wsasavf.file’)
OBJ((’instance/properties/sas*’))
注: 上記のコマンドは、表示上の関係で折り返されています。実際に入力する際には 1 行に収めてくださ
い。
セキュリティーのプロパティー・ファイルは、WebSphere の実行中に保管することができます。
HTTP 構成
注: 以下の情報は、IBM HTTP Server for i5/OS に適用されます。 Lotus Domino HTTP サーバーを使用し
ている場合は、Notes.net 資料ライブラリー (Notes.net Documentation Library)
(http://www.notes.net/notesua.nsf?OpenDatabase)
を参照してください。
HTTP 構成の変更は、通常、WebSphere Application Server - Express でサーブレットおよび JSP 要求を処
理できるようにするため、また、WebSphere Application Server - Express セキュリティーを使用可能にする
ために行います。 WebSphere Application Server - Express のバックアップおよびリカバリーの一環とし
て、HTTP 構成の保管を考慮してください。IBM HTTP Server 構成は、QATMHTTPC ファイルのメンバ
ーとしてライブラリー QUSRSYS に保管されます。HTTP サーバー・インスタンスは、ライブラリー
QUSRSYS にある QATMHINSTC ファイルのメンバーです。これらのファイルの保管コマンドの例は、以
下のとおりです。
SAVOBJ OBJ(QUSRSYS/QATMHTTPC)
SAVOBJ OBJ(QUSRSYS/QATMHINSTC)
キー・ファイル
キー・ファイルも保管する必要があります。キー・ファイルには、WebSphere Application Server - Express
セキュリティー・インフラストラクチャーおよびサーバー間の HTTPS トランスポートに使用される証明
書が含まれています。すべてのファイルを WAS_INSTANCE_ROOT/etc ディレクトリーに保管します。キ
ー・ファイルは WAS_INSTANCE_ROOT/etc ディレクトリーに収容されますが、管理者によってほかのデ
ィレクトリーに作成または格納されていることもあります。
検証リスト
i5/OS パスワード・エンコード・アルゴリズムを使用すると、パスワードは、暗号化されたデータとして妥
当性検査リスト・オブジェクトに保管されます。デフォルトの検証リスト
は、/QSYS.LIB/QUSRSYS.LIB/EJSADMIN.VLDL ですが、WebSphere 管理コンソールでアプリケーショ
ン・サーバーに対するシステム・プロパティーとして指定することによって、変更することもできます。
管理
123
例えば、以下のように、オブジェクトの保管 (SAVOBJ) およびオブジェクトの復元 (RSTOBJ) コマンドを
使用して、妥当性検査リスト・オブジェクトを保管および復元します。
SAVOBJ OBJ(EJSADMIN) LIB(QUSRSYS) DEV(*SAVF) SAVF(WSALIB/WSASAVF)
RSTOBJ OBJ(EJSADMIN) SAVLIB(QUSRSYS) DEV(*SAVF) OBJTYPE(*VLDL) SAVF(WSALIB/WSASAVF)
アプリケーション・サーバー構成のバックアップ
アプリケーション・サーバーの構成をバックアップするには、Qshell の backupConfig スクリプトを実行し
ます。 backupConfig スクリプトは、アプリケーション・サーバーの構成を ZIP ファイルにバックアップ
します。デフォルトでは、部分的に同期された情報が保管されないように、バックアップが実行される前に
アプリケーション・サーバーが停止します。 Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの
『WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照して
ください。
注: backupConfig スクリプトは、WebSphere Application Server - Express の単一インスタンスの情報のみを
バックアップします。バックアップ構成をより完全に実行するには、 118 ページの『WebSphere Application
Server - Express のバックアップとリカバリーに関する考慮事項』の手順に従うことをお勧めします。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
スクリプトを実行するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、Qshell 開始 (STRQSH) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. backupConfig スクリプトを実行します。
backupConfig -instance instance
ここで、instance はアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前です。
構文
backupConfig スクリプトの構文は次のとおりです。
backupConfig -instance instance [ backup_file ]
[ -nostop ] [ -nowait ] [ -quiet ] [ -logfile filename ]
[ -replacelog ] [ -trace ] [ -username username ]
[ -password password ] [ -help | -? ]
パラメーター
backupConfig スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、構成をバックアップするインスタンスの名前を指定し
ます。
v backup_file
このオプション・パラメーターは、スクリプトがバックアップ構成を書き込む完全修飾ファイル名を指
124
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
定します。このパラメーターを指定しない場合、スクリプトは、現行作業ディレクトリーに
WebSphereConfig_timestamp.zip というファイルを作成します。ここで、timestamp は YYYY-MM-DD 形
式の現在の日付です。
注: QEJBSVR プロファイルには、バックアップ・ファイルが作成されるディレクトリーへの *RWX ア
クセスが必要です。
v -nostop
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定した場合、backupConfig スクリプト
は、バックアップ構成の作成前にサーバーを停止しません。デフォルトでは、バックアップ構成の作成
前にスクリプトがサーバーを停止します。
v -nowait
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトは、バックアップ
構成が作成されるのを待たずにユーザーに制御を戻します。デフォルトでは、バックアップ構成が作成
されるのを待ちます。
v -quiet
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定した場合、スクリプトは通知メッセー
ジを表示しません。デフォルトでは、スクリプトの実行中に通知メッセージが表示されます。
v -logfile
これはオプション・パラメーターです。値 filename には、スクリプトのログ・ファイルのロケーション
と名前を指定します。デフォルト値は /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs/backupConfig.log で
す。ここで、instance はバックアップする構成を持つインスタンスの名前です。
v -replacelog
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、ログ・ファイルが存在する場
合にスクリプトがそれを置換します。デフォルトでは、ログ・ファイルが存在する場合、スクリプトは
そのログ・ファイルに追加します。
v -trace
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトは、スクリプトの
ログ・ファイルに追加トレース情報を出力します。このパラメーターを指定するのは、構成のバックア
ップ時にエラーが発生する場合のみにしてください。デフォルトでは、追加トレース情報は記録されま
せん。
v -username
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 username に
は、認証用のユーザー名を指定します。スクリプトはこのパラメーターを使用してサーバーを停止しま
す。 -nostop パラメーターを指定した場合、-username パラメーターを指定する必要はありません。
v -password
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 password に
は認証用のパスワードを指定します。スクリプトはこのパラメーターを使用してサーバーを停止しま
す。 -nostop パラメーターを指定した場合、-password パラメーターを指定する必要はありません。
v -help または -?
このオプション・パラメーターは、スクリプトの使用法ステートメントを出力します。
例
backupConfig -instance devinst /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/devinst/devConfig.zip
この例は、devinst インスタンスの構成をバックアップします。このスクリプト
は、/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/devinst ディレクトリーに devConfig.zip というバックアップ構成ファ
イルを作成します。
管理
125
アプリケーション・サーバー構成の復元
restoreConfig スクリプトは、ノードの構成を復元します。このスクリプトを実行するには、構成のバックア
ップ・コピーが必要です。構成ディレクトリーが既に存在する場合、スクリプトは構成の復元前にそれを名
前変更します。 Qshell スクリプトの実行についての詳細は、 141 ページの『WebSphere Application Server
- Express スクリプトを実行できるように Qshell を構成する』を参照してください。
注: restoreConfig スクリプトは、WebSphere Application Server - Express の単一インスタンスの情報のみを
復元します。構成の復元をより完全に実行するには、 118 ページの『WebSphere Application Server Express のバックアップとリカバリーに関する考慮事項』の手順に従うことをお勧めします。
権限
このスクリプトを実行するには、使用するユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が付与されていなけ
ればなりません。
使用法
アプリケーション・サーバー構成を復元するには、以下の手順に従います。
1. CL コマンド行で、STRQSH (Qshell 開始) コマンドを実行します。
2. 次のように cd コマンドを実行して、スクリプトの格納先ディレクトリーに移動します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. restoreConfig スクリプトを実行します。
restoreConfig backup_file -instance instance
ここで、backup_file は backupConfig スクリプトを使用して作成した構成ファイルの名前、instance は
構成を復元するインスタンスの名前です。
構文
restoreConfig スクリプトの構文は次のとおりです。
restoreConfig backup_file -instance instance [ -nostop ] [ -quiet ]
[ -logfile filename ] [ -replacelog ] [ -trace ] [ -username username ]
[ -password password ] [ -help | -? ]
パラメーター
restoreConfig スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v backup_file
これは必要パラメーターです。値 backup_file には、復元するバックアップ構成の完全修飾名を指定しま
す。このファイルは、backupConfig スクリプトを実行するときに生成されます。
v -instance
これは必要パラメーターです。値 instance には、構成の復元先となるインスタンスの名前を指定しま
す。
v -nostop
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、restoreConfig スクリプトは、
構成の復元前にサーバーを停止しません。デフォルトでは、構成の復元前にスクリプトがサーバーを停
止します。
126
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v -nowait
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトは、構成が復元さ
れるのを待たずにユーザーに制御を戻します。デフォルトでは、構成が復元されるのを待ちます。
v -quiet
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定した場合、スクリプトは通知メッセー
ジを表示しません。デフォルトでは、スクリプトの実行中に通知メッセージが表示されます。
v -logfile
これはオプション・パラメーターです。値 filename には、スクリプトのログ・ファイルのロケーション
と名前を指定します。デフォルト値は /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs/restoreConfig.log で
す。ここで、instance は復元する構成を持つインスタンスの名前です。
v -replacelog
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、ログ・ファイルが存在する場
合にスクリプトがそれを置換します。デフォルトでは、ログ・ファイルが存在する場合、スクリプトは
そのログ・ファイルに追加します。
v -trace
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトは、スクリプトの
ログ・ファイルに追加トレース情報を出力します。このパラメーターを指定するのは、構成の復元時に
エラーが発生する場合のみにしてください。デフォルトでは、追加トレース情報は記録されません。
v -username
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 username に
は、認証用のユーザー名を指定します。スクリプトはこのパラメーターを使用してサーバーを停止しま
す。 -nostop パラメーターを指定した場合、-username パラメーターを指定する必要はありません。
v -password
サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合、このパラメーターは必須です。値 password に
は認証用のパスワードを指定します。スクリプトはこのパラメーターを使用してサーバーを停止しま
す。 -nostop パラメーターを指定した場合、-password パラメーターを指定する必要はありません。
v -help または -?
このオプション・パラメーターは、スクリプトの使用法ステートメントを出力します。
例
restoreConfig -instance myAppSvr /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/myConfig.zip
この例では、myAppSvr インスタンスの構成を復元します。このスクリプトは、
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr ディレクトリー内の myConfig.zip という構成ファイルを使用し
ます。
参照
以下のトピックには、WebSphere Application Server - Express および製品に提供されている管理ツールにつ
いての参照情報があります。
129 ページの『管理ツール』
このトピックには、アプリケーション・サーバーとアプリケーションの構成および管理に使用できる
ツールの概要が記載されています。この中には、管理タスク用のツールを選択する際に役立つ情報が
含まれています。
129 ページの『WebSphere 管理コンソール』
このトピックでは、WebSphere 管理コンソールとその使用法について説明します。
管理
127
138 ページの『Qshell スクリプト』
WebSphere Application Server - Express には、いくつかの管理 Qshell スクリプトとコマンドが含ま
れています。このトピックでは、各スクリプトと、その使用法について説明します。
145 ページの『wsadmin 管理ツール』
このトピックでは、WebSphere Application Server - Express に用意されているコマンド行管理クライ
アントである、wsadmin の使用法について説明します。 wsadmin ツールにより、Qshell コマンド行
から管理関数を、対話式またはスクリプトを入力として指定して実行することができます。
195 ページの『ws_ant スクリプト』
このトピックでは、いくつかの管理用タスクを実行するために使用できる Ant ベースのツール
ws_ant の使用方法について説明します。
199 ページの『Java Management Extensions』
Java Management Extensions 機能とは Java 管理 API のセットで、WebSphere Application Server Express 管理のカスタマイズに使用することができます。ここでは、JMX の使用方法について説明し
ます。JMX は、WebSphere Application Server - Express にテクノロジー・プレビューとして提供され
ています。
206 ページの『プロダクトのライブラリー、ディレクトリー、およびサブシステム』
このトピックでは、製品ライブラリーと製品の IFS ディレクトリー、および WebSphere Application
Server - Express のサブシステムについて説明します。
208 ページの『管理リポジトリー』
WebSphere Application Server - Express の各インスタンスには、インスタンスの管理リポジトリーを
集合的に形成するいくつかの構成文書が組み込まれています。これらの文書に、インスタンスの管理
可能ドメインを構成するサーバー、ノード、アプリケーション、およびリソースが記述されていま
す。このトピックでは、管理リポジトリーとそれに組み込まれている文書について説明します。
211 ページの『プロパティー・ファイル』
WebSphere Application Server - Express の各インスタンスには、いくつかのプロパティー・ファイル
が含まれています。このトピックでは、各インスタンスの properties ディレクトリーに組み込まれて
いるプロパティー・ファイルについて説明します。
213 ページの『WebSphere Application Server - Express のデフォルトのポート定義』
このトピックでは、WebSphere Application Server - Express が使用する TCP/IP ポートについて、お
よびデフォルトのポート番号の変更方法について説明します。
215 ページの『ユーザー・プロファイルと権限』
このトピックでは、WebSphere Application Server - Express が使用するユーザー・プロファイルにつ
いて説明し、WebSphere Application Server - Express が実行されるユーザー・プロファイルに必要な
権限をリストします。
216 ページの『時間帯の設定』
このトピックでは、時間帯の設定方法について説明し、サポートされる user.timezone プロパティーの
値を提供します。
233 ページの『オブジェクト名の文字の制限』
管理コンソールまたは wsadmin コマンドを使ってオブジェクトを作成するときは、オブジェクトに
名前ストリングを指定する必要があります。このトピックでは、名前ストリングの一部として使用で
きない文字のリストを示しています。
128
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
管理ツール
WebSphere Application Server - Express には以下の管理ツールがあります。
v HTTP Server Administration インターフェース
このインターフェースは IBM HTTP Server for i5/OS (Apache で稼働) の一部です。それを使用して、
アプリケーション・サーバーの始動および停止、アプリケーションのインストールおよび開始、アプリ
ケーションのデータベース・アクセスの構成など、アプリケーション・サーバー・インスタンスを管理
する共通タスクを実行することができます。基本的な管理タスクを実行する場合、他の管理ツールを使
用する必要はありません。しかし、いくつかの拡張構成タスクは、HTTP Server Administration インター
フェースだけで完了することはできません。
v WebSphere 管理コンソール
管理コンソールは、ブラウザー・ベースのインターフェースで、アプリケーション・サーバー設定の構
成、アプリケーションの配置および管理、および HTTP Server Administration インターフェースに含ま
れていない追加タスクの実行を行うことができます。管理コンソールの使用に関する詳細については、
『WebSphere 管理コンソール』を参照してください。
v Qshell スクリプト
WebSphere Application Server - Express には、いくつかの Qshell スクリプトがあり、これを使用してア
プリケーション・サーバーの作成およびサーバーの始動や停止などの基本タスクを実行することができ
ます。これらのスクリプトを使用して、5250 エミュレーター・セッションからアプリケーション・サー
バーを作成および始動することができます。 Qshell スクリプトの実行に関する詳細については、 138 ペ
ージの『Qshell スクリプト』を参照してください。
v wsadmin ツール
wsadmin ツールは、対話式スクリプト・ツールで、これを使用してアプリケーション・サーバーおよび
アプリケーションを構成および管理することができます。 wsadmin を使用して、アプリケーション・サ
ーバー、アプリケーション、アプリケーション・サーバー・リソース、そしてセキュリティーを構成お
よび管理することができます。 wsadmin の使用に関する詳細については、 145 ページの『wsadmin 管理
ツール』を参照してください。
WebSphere 管理コンソール
WebSphere 管理コンソールは、WebSphere リソースの構成と管理に使用されるブラウザー・ベースのグラ
フィカル管理インターフェースです。WebSphere 管理コンソールを使用することにより、使用している
WebSphere Application Server - Express 構成の表示と変更、WebSphere Application Server - Express リソー
スの管理が可能です。
以下のトピックでは、WebSphere 管理コンソールに関する一般情報を提供します。
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』
このトピックでは、WebSphere Application Server - Express の WebSphere 管理コンソールを始動す
る方法について説明しています。
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーの構成に加えた変更を保管する方法について説明し
ます。
131 ページの『WebSphere 管理コンソールのフィーチャー』
このトピックでは、ナビゲーション・メニュー、タスクバー、「構成」タブおよび「ランタイム
(Runtime)」タブ、プリファレンスの設定方法およびヘルプ・テキストへのアクセス方法など、
WebSphere 管理コンソール・フィーチャーについての情報が提供されています。
管理
129
133 ページの『WebSphere 管理コンソールのトポロジーの解説』
このトピックでは、WebSphere 管理コンソールにおけるオブジェクトについて概説します。
137 ページの『コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの管理』
複数のユーザーが保護された環境で WebSphere 管理コンソールを使用して作業している場合、
WebSphere 管理コンソールでこれらのユーザーを管理することができます。このトピックでは、これ
らのユーザーおよびグループの管理方法について説明します。
WebSphere 管理コンソールには、その使用方法や機能およびプリファレンス設定に関する詳細なヘルプ・
テキストなどの情報が提供されます。また、コンソールで編集できるプロパティーの説明なども提供されま
す。このような情報を表示するには、WebSphere 管理コンソールのタスクバーにある「ヘルプ (Help)」を
クリックします。
WebSphere 管理コンソールの始動
ワークステーションで管理コンソールを始動するには、以下のステップを実行してください。
1. HTTP Server Administration インターフェースを開始します。
2. 「管理 (Manage)」タブをクリックします。
3. 「サーバー」リストからアプリケーション・サーバーを選択します。
4. (オプション) adminconsole アプリケーションが使用可能になっていない場合は、使用可能にします。
a. ナビゲーション・メニューで、「インストールしたアプリケーションの管理 (Manage installed
applications)」をクリックします。
b. adminconsole アプリケーションを選択します。
c. 「プロパティー」をクリックします。
d. 「アプリケーションの使用可能化 (Application Enablement)」で、「使用可能」を選択します。
5. アプリケーション・サーバーを始動するには、ナビゲーション・メニュー上部の「始動 (Start)」ボタン
) をクリックします。アプリケーション・サーバーが稼働している場合に、「アプリケーシ
(
ョンの使用可能化 (Application Enablement)」プロパティーを変更する場合は、そのアプリケーショ
ン・サーバーを停止し、再始動する必要があります。
6. ナビゲーション・メニューで、「Express コンソールの起動 (Launch Express Console)」をクリックし
ます。
7. プロンプトが出されたら、ユーザー ID を入力します。WebSphere 管理コンソールがブラウザー・ウィ
ンドウに表示されます。
注: ユーザー ID は、i5/OS ユーザー・プロファイルである必要はありません。このユーザー ID は、
どのユーザーがアプリケーション・サーバー構成を変更したかを追跡するためにのみ使用されます。
HTTP Server Administration インターフェース上で始動することなく、コンソールを始動することもできま
す。この方法を使用するには、次の手順に従います。
1. 管理コンソール・アプリケーションを使用可能にするには、 Qshell コマンド行から enableAdmin スク
リプトを実行します。このスクリプトについて詳しくは、『enableAdmin スクリプトによる管理コンソ
ールの使用可能化』を参照してください。
注: enableAdmin スクリプトを実行するときにアプリケーション・サーバーが稼働している場合は、ア
プリケーション・サーバーを停止し、再始動する必要があります。 startServer スクリプトおよび
stopServer スクリプトについて詳しくは、以下のトピックを参照してください。
130
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v
15 ページの『startServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの始動』
v
19 ページの『stopServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの停止』
2. ブラウザーで以下の URL を開きます。
http://your.server.name:port/admin
ここで、your.server.name は、アプリケーション・サーバーが稼働している iSeries サーバーのホスト名
であり、 port は、アプリケーション・サーバーのジョブ・ログ内の作動可能メッセージで通知される
管理コンソール・ポートです。
3. プロンプトが出されたら、ユーザー ID を入力します。WebSphere 管理コンソールがブラウザー・ウィ
ンドウに表示されます。
注: ユーザー ID は、i5/OS ユーザー・プロファイルである必要はありません。このユーザー ID は、
どのユーザーがアプリケーション・サーバー構成を変更したかを追跡するためにのみ使用されます。
アプリケーション・サーバー構成の保管
アプリケーション・サーバーの構成を変更する場合、有効にする前に変更を保管する必要があります。変更
が行われたことを WebSphere 管理コンソールが検出すると、ブラウザー・ウィンドウの一番上にプロンプ
ト・メッセージが表示されます。
更新されたアプリケーション・サーバー構成を保管するには、次の手順に従います。
1. メッセージまたはタスク・メニューの「保管 (Save)」をクリックします。
2. 「マスター構成への保管 (Save to Master Configuration)」画面で、変更を保管または破棄できます。
v 変更を保管するには、「保管 (Save)」をクリックします。
v 変更を破棄するには、「破棄 (Discard)」をクリックし、「はい」をクリックします。
WebSphere 管理コンソールのフィーチャー
このトピックでは、WebSphere 管理コンソールのフィーチャーに関する情報を提供します。これらのフィ
ーチャーを使用すると、コンソールをナビゲートし、この資料に記載のタスクを実行することができます。
v コンソールの領域 (131ページ)
v 設定 (132ページ)
v ページのフィーチャー (132ページ)
コンソールの領域
管理コンソールの主な領域は以下のとおりです。
v タスクバー
タスクバーは管理コンソールのブラウザー・ウィンドウの上部付近にあります。タスクバーのリンクを
使用して、以下の基本タスクを実行します。
– 管理コンソールのホーム・ページを表示します。
– 管理構成の変更を保管します。
– コンソールの設定を設定します。
– 管理コンソール・セッションからログアウトします。
– コンソールのヘルプ・トピックにアクセスします。
管理
131
v ナビゲーション・ツリー
コンソールの左側にあるナビゲーション・ツリーには、WebSphere Application Server - Express アプリ
ケーション・サーバー・インスタンスのコンポーネントを作成および管理するために使用するページへ
のリンクがあります。
v ワークスペース
ワークスペースはコンソールの右側にあります。この領域では、WebSphere Application Server - Express
アプリケーション・サーバー・インスタンスのコンポーネントを作成および管理するために使用するペ
ージを表示します。
v WebSphere 状況
コンソールの下部にある状況メッセージ領域は、エラー・メッセージとランタイム・イベント・メッセ
ージを表示します。
設定
「設定 (Preferences)」ページを使用して、管理コンソールの以下の設定を構成します。
v ワークスペースの自動最新表示の使用可/使用不可
v ワークスペースの破棄の確認
v デフォルト有効範囲の使用
v 管理コンソール・バナーの表示/非表示
v ページおよびフィールド記述の表示/非表示
ページのフィーチャー
コンソールのワークスペース領域には、コレクション・ページ、詳細ページ、およびウィザード・ページを
表示します。管理コンソール・ページには以下のフィーチャーがあります。
v コレクション・ページ
コレクション・ページには、管理オブジェクトのセットを表示します。
– 有効範囲設定を使用して、特定のセル、ノード、またはサーバーに対して管理コンソール・コレクシ
ョン・テーブルのコンテンツをフィルターに掛けます。
- セルにより、指定されたセルのすべてのサーバーに対する可視性を制限します。
- ノードにより、指定されたノードのすべてのサーバーに対する可視性を制限します。
- サーバーにより、指定されたサーバーに対する可視性を制限します。
サーバーの有効範囲は、ノードおよびセルの有効範囲より優先順位が高く、ノードの有効範囲はセル
の有効範囲より優先順位が高いです。オブジェクトは、複数の有効範囲で可視であっても、1 つの有
効範囲でしか作成されないことに注意してください。
– フィルター設定を使用して、コレクションのサブセットを表示します。
– ページ設定により、コレクション・ページでの情報の表示方法を決定します。
– オブジェクト・テーブルにはオブジェクト名がリストされ、そのオブジェクトの追加プロパティーが
複数リストされることがあります。
– ページには、コレクションのオブジェクトでアクションを実行するために使用するボタンがありま
す。例えば、新規オブジェクトを作成、オブジェクトの削除、またはオブジェクトの始動および停止
ができます。
– 各列見出しには、列毎にテーブルのコンテンツを昇順または降順にソートするボタンがあります。
v 詳細ページ
詳細ページを使用して、アプリケーション・サーバーなどの特定の管理オブジェクトを構成します。
132
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
– 「構成」タブ付きページ
このタブ付きページを使用して、管理オブジェクトの構成を表示および変更します。
– 「ランタイム (Runtime)」タブ付きページ
このタブ付きページを使用して、管理オブジェクトで現在使用されている構成を表示します。多くの
オブジェクトに対して、このページは読み取り専用です。
– 詳細ページには、オブジェクトの構成を操作するために使用するボタンがあります。
v ウィザード・ページ
ウィザード・ページを使用して、いくつかの手順からなる構成プロセスを実行します。ウィザードは、
指定する情報に基づいてタスクを実行します。
WebSphere 管理コンソールのトポロジーの解説
WebSphere 管理コンソールに属するオブジェクトのトポロジーの概要を示します。セル名は host_instance
で、ここで host は iSeries サーバーの名前、instance はアプリケーション・サーバー・インスタンスの名
前です。例えば、ご使用のマシンの名前が MYISERIES で、インスタンス名を myAppSvr で作成した場
合、セル名は MYISERIES_myAppSvr です。
v セル名
– サーバー
- アプリケーション・サーバー
v アプリケーション・サーバー名
– Web コンテナー
- スレッド・プール
- セッション管理
v Cookie
- HTTP トランスポート
v ホスト名
– カスタム・プロパティー
– SSL 構成レパートリー - セル・レベル
- カスタム・プロパティー
– ロギングおよびトレース
- 診断トレース
- JVM ログ
- プロセス・ログ
- IBM Service ログ
– ORB サービス
- スレッド・プール
- カスタム・プロパティー
– カスタム・プロパティー
– 診断トレース・サービス
– デバッグ・サービス
– IBM Service ログ
– サーバー・コンポーネント
- ネーム・サーバー
管理
133
v カスタム・プロパティー
- アプリケーション・サーバー
– プロセス定義
- Java 仮想マシン
v カスタム・プロパティー
- プロセス実行
- プロセス・ログ
- 環境項目
- モニター・ポリシー
– パフォーマンス・モニター・サービス
- カスタム・プロパティー
– エンドポイント
- エンドポイント名
– クラス・ローダー
- クラス・ローダー ID
– アプリケーション
- エンタープライズ・アプリケーション
v アプリケーション名
– ターゲット・マッピング
- ターゲット名
– ライブラリー
– セッション管理
- Cookie
– デプロイメント記述子の表示
– ユーザー/グループへのセキュリティー役割のマップ
– Web モジュールに対する仮想ホストのマップ
– Web モジュール
- URI
v ターゲット・マッピング
v セッション管理
v デプロイメント記述子の表示
– コネクター・モジュール
- 新規アプリケーションのインストール
– リソース
- JDBC プロバイダー
v JDBC プロバイダー名
– データ・ソース
- データ・ソース名
v 接続プール
v カスタム・プロパティー
134
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v J2C 認証データ入力
– 別名
– データ・ソース (バージョン 4)
- データ・ソース名
v 接続プール
v カスタム・プロパティー
- メール・プロバイダー
v メール・プロバイダー名
– プロトコル・プロバイダー
- プロトコル名
– メール・セッション
- メール・セッション名
v カスタム・プロパティー
– カスタム・プロパティー
- リソース・アダプター
v リソース・アダプター名
– CMP 接続ファクトリー
– カスタム・プロパティー
– デプロイメント記述子の表示
– セキュリティー
- グローバル・セキュリティー
v カスタム・プロパティー
- SSL
v 別名
– カスタム・プロパティー
- 認証機構
v LTPA
– トラスト・アソシエーション
- インターセプター
v インターセプター・クラス名
– カスタム・プロパティー
– シングル・サインオン (SSO)
- ユーザー・レジストリー
v ローカル OS
– カスタム・プロパティー
v LDAP
– 拡張 LDAP 設定
– カスタム・プロパティー
v カスタム
– カスタム・プロパティー
管理
135
- JAAS 構成
v アプリケーション・ログイン
– 別名
- JAAS ログイン・モジュール
v モジュール・クラス名
– カスタム・プロパティー
v J2C 認証データ
– 別名
- 認証プロトコル
v CSIv2 インバウンド認証
v CSIv2 アウトバウンド認証
v CSIv2 インバウンド・トランスポート
v CSIv2 アウトバウンド・トランスポート
v SAS インバウンド・トランスポート
v SAS アウトバウンド・トランスポート
– 環境
- Web サーバー・プラグインの更新
- 仮想ホスト
v 仮想ホスト名
– ホスト別名
- ホスト名
– MIME タイプ
- MIME タイプ
- WebSphere 変数の管理
v 変数名
– システム管理
- コンソール・ユーザー
v ユーザー ID
- コンソール・グループ
v グループ名
– トラブルシューティング
- ログとトレース
v サーバー名
– 診断トレース
– JVM ログ
– プロセス・ログ
– IBM Service ログ
- 構成問題
136
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの管理
WebSphere 管理コンソールを使用すると、WebSphere 管理コンソールや wsadmin スクリプトなどのツール
を使用して WebSphere Application Server - Express を管理する特定の権限をユーザーに付与できます。権
限の検査は、グローバル・セキュリティーが使用可能な場合にのみ実行されます。
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの管理については、以下のセクションを参照してくださ
い。
v コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの追加 (137ページ)
v コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの変更 (137ページ)
v コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの除去 (137ページ)
v コンソール・ユーザーのログアウト (138ページ)
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの追加
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループを追加するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「システム管理 (System Administration)」を展開して、「コンソール・ユーザ
ー (Console Users)」または「コンソール・グループ (Console Groups)」をクリックします。
3. 「コンソール・ユーザー (Console Users)」または「コンソール・グループ (Console Groups)」ページ
で、「追加 (Add)」をクリックします。
4. アクティブなユーザー・レジストリーの名前と、ユーザーまたはグループの 1 つまたは複数の役割を指
定します。
5. 「OK」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの変更
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループを変更するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「システム管理 (System Administration)」を展開して、「コンソール・ユーザ
ー (Console Users)」または「コンソール・グループ (Console Groups)」をクリックします。
3. 「コンソール・ユーザー (Console Users)」または「コンソール・グループ (Console Groups)」ページ
で、変更するユーザーまたはグループの名前をクリックします。
4. 変更を行います。
5. 「OK」をクリックします。
6.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループの除去
コンソール・ユーザーおよびコンソール・グループを除去するには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「システム管理 (System Administration)」を展開して、「コンソール・ユーザ
ー (Console Users)」または「コンソール・グループ (Console Groups)」をクリックします。
3. 「コンソール・ユーザー (Console Users)」または「コンソール・グループ (Console Groups)」ページ
で、除去するユーザーまたはグループのチェック・ボックスを選択します。
管理
137
4. 「除去 (Remove)」をクリックします。
5.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
コンソール・ユーザーのログアウト
コンソール・ユーザーをログアウトするには、次の手順で行います。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「システム管理 (System Administration)」を展開して、「コンソール・ユーザ
ー (Console Users)」をクリックします。
3. 「コンソール・ユーザー (Console Users)」ページで、ログアウトするユーザーのチェック・ボックスを
選択します。
4. 「ログアウト (Logout)」をクリックします。
Qshell スクリプト
WebSphere Application Server - Express には、アプリケーション・サーバー環境の管理に使用できるスクリ
プトがいくつか用意されています。以下のトピックでは、管理 Qshell スクリプトおよびそれらの実行方法
について説明します。
141 ページの『WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように Qshell を
構成する』
ほとんどの WebSphere Application Server - Express スクリプト
は、/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin ディレクトリーにあります。このトピックでは、Qshell スク
リプトの呼び出しに使用できるさまざまなメソッドについて説明します。
141 ページの『Qshell 環境変数』
このトピックでは、Qshell スクリプトに影響を与える環境変数の設定方法について説明します。
142 ページの『Security スクリプトと Qshell スクリプト』
保護された環境では、いくつかのスクリプトに対して認証情報を提供する必要があります。このトピ
ックでは、認証情報を提供するさまざまな方法について説明します。
143 ページの『startServer スクリプトと stopServer スクリプトに対する明示的権限の設定』
*ALLOBJ 権限を持たないユーザー・プロファイルが startServer スクリプトと stopServer スクリプト
を実行できるように、明示的権限を付与することができます。このトピックでは、必要な権限の付与
に関する情報を提供します。
注: サーバー名、ノード名、またはセル名を指定するパラメーター値には、大文字小文字の区別がありま
す。例えば、インスタンス・テスト用にアプリケーション・サーバー myAppServer を始動する場合は、
startServer myAppServer -instance test を呼び出します。サーバー名に myappserver を指定すると、
startServer スクリプトは失敗します。
インスタンス名および iSeries ホスト名には、大文字小文字の区別はありません。
v アプリケーション・サーバー・スクリプト (139ページ)
v アプリケーション・スクリプト (139ページ)
v 構成スクリプト (139ページ)
v ロギング・スクリプトとトレース・スクリプト (140ページ)
v 保守サービス・ツール (140ページ)
v アプリケーション開発スクリプト (140ページ)
138
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v Web サービス・スクリプト (140ページ)
v セキュリティー関連スクリプト (140ページ)
アプリケーション・サーバー・スクリプト
以下のスクリプトを使用して、WebSphere Application Server - Express のインスタンスを管理します。
v
57 ページの『リモート HTTP トポロジーの構成』は、WebSphere Application Server - Express が実行
されていないマシン上に HTTP サーバー・インスタンスを作成します。アプリケーション・サーバー
は、この HTTP サーバーに接続してクライアント要求を受け取ります。
v
5 ページの『crtwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバー・インスタンスの作成』は、
WebSphere Application Server - Express の新規インスタンスを作成します。
v
9 ページの『dltwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバー・インスタンスの削除』は、
WebSphere Application Server - Express のインスタンスを削除します。
v
9 ページの『dspwasinst スクリプトによるアプリケーション・サーバーのプロパティーの表示』は、イン
スタンスに関する情報を表示します。
v
15 ページの『startServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの始動』は、アプリケーショ
ン・サーバーを始動します。
v
19 ページの『stopServer スクリプトによるアプリケーション・サーバーの停止』は、アプリケーショ
ン・サーバーを停止します。
v
21 ページの『serverStatus スクリプトによるアプリケーション・サーバーの状況の表示』は、アプリケー
ション・サーバーの状況を表示します。
v
66 ページの『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』は、アプリケ
ーション・サーバーのプロパティーを変更します。
v
60 ページの『インスタンスへの権限付与』は、インスタンスに対する権限をユーザーに付与します。
v
62 ページの『インスタンスに付与された権限の取り消し』は、ユーザーのインスタンスに対する権限を
取り消します。
v
11 ページの『アプリケーション・サーバーを稼働させるためのユーザー・プロファイルの使用可能化』
は、アプリケーション・サーバー・インスタンスを稼働させるためのプロファイルを使用可能にしま
す。
v
11 ページの『既存インスタンスのリスト』は、指定されたパラメーターに基づいてインスタンスのリス
トを表示します。
v
12 ページの『インスタンスのホスト名の更新』は、サーバーのホスト名が変更される場合に、インスタ
ンスを更新します。
v enableAdmin スクリプトは、アプリケーション・サーバーの管理コンソール・アプリケーションを使用可
能にします。
アプリケーション・スクリプト
次のスクリプトを使用して、アプリケーションを管理します。
v
117 ページの『EARExpander スクリプトを使用したアプリケーションの処理』は、EAR ファイルをディ
レクトリーに展開し、アプリケーション・ファイルのディレクトリーを EAR ファイルに縮小します。
構成スクリプト
以下のスクリプトを使用して、サーバーの構成を管理します。
管理
139
v
124 ページの『アプリケーション・サーバー構成のバックアップ』は、ノードの構成を ZIP ファイルに
バックアップします。
v
126 ページの『アプリケーション・サーバー構成の復元』は、ノードの構成を復元します。
v
53 ページの『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』は、HTTP サーバー・プラグインの構
成ファイルを再生成します。
ロギング・スクリプトとトレース・スクリプト
以下のスクリプトは、ロギング情報とトレース情報を提供します。
v 製品バージョン・レポート・スクリプトは、WebSphere Application Server - Express 製品に関するバー
ジョン・レポートを生成します。
v 製品ヒストリー・レポート・スクリプトは、WebSphere Application Server - Express 製品のヒストリ
ー・レポート・スクリプトを生成します。
v collector スクリプトは、 WebSphere Application Server - Express システムに関する情報を収集し、それ
を JAR ファイルにパッケージします。
v showlog スクリプトは、WebSphere Application Server - Express システムの IBM Service ログの内容を
表示します。
保守サービス・ツール
v checkprereqs スクリプトは、前提条件バリデーターを呼び出します。
v servicetools スクリプトは、WebSphere Application Server - Express のトラブルシューティングに役立て
るために使用できる保守サービス・ツールを呼び出します。
v ポート・バリデーターは、WebSphere Application Server - Express 構成を検査し、WebSphere Application
Server - Express のインスタンスと製品の間でポートの競合がないことを確認します。
v 前提条件バリデーターは、WebSphere Application Server インストール・システムを検査し、前提条件ソ
フトウェアがインストールされているかどうかを判別します。
アプリケーション開発スクリプト
アプリケーションを開発する場合は、以下のスクリプトを使用します。
v dumpNameSpace スクリプトは、ネーム・サーバーを介してアクセスされたネーム・スペースの内容をダ
ンプします。
v JspBatchCompiler スクリプトは、JSP ファイルをバッチとしてコンパイルします。
Web サービス・スクリプト
v Java2WSDL スクリプトは、Java API for XML ベースのリモート・プロシージャー・コール (JAX-RPC)
仕様を使用して、Java クラスを Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルにマップします。
v setupWebServiceClientEnv スクリプトは、 Web Services J2SE クライアントが使用する Java 環境をセッ
トアップして、Web Services クライアント用のクラスパス変数を設定します。
v wsdeploy スクリプトは、Websphere Application Server - Express 製品固有の Web サービス配置クラス
を Web サービス・エンタープライズ・アーカイブ (EAR) ファイルまたはアプリケーション・クライア
ント Java アーカイブ (JAR) ファイルに追加します。
v WSDL2Java スクリプトは、Java API for XML ベースのリモート・プロシージャー・コール (JAX-RPC)
仕様を使用して、Web サービス記述言語 (WSDL) ファイルから Java クラスおよびデプロイメント記述
子テンプレートを作成します。
セキュリティー関連スクリプト
140
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v
64 ページの『プロパティー・ファイル内のパスワードのエンコード』は、プロパティー・ファイル内の
パスワードをエンコードします。
v
64 ページの『パスワード・データのエンコード』は、getConnection 呼び出しでユーザー ID とパスワー
ドを渡さないクライアント用に、ユーザー ID とパスワードを含むテキスト・ファイルを生成します。
WebSphere Application Server - Express スクリプトを実行できるように Qshell を
構成する
ほとんどの WebSphere Application Server - Express スクリプトは、/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin デ
ィレクトリーにあります。 crtplugininst スクリプトは、/QIBM/ProdData/WebASE51/bin ディレクトリーに
あります。これらのスクリプトは Qshell から実行する必要があります。正しいバージョンが (正しいディ
レクトリーから) 使用されていることを確認するために Qshell コマンドを実行する方法はいくつかありま
す。
v CL コマンド行または i5/OS CL プログラムからスクリプトを呼び出します。このメソッドを使用するに
は、STRQSH コマンドを実行して、スクリプトの完全修飾パス名を指定します。
STRQSH CMD(’/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
/script_name parameters’)
ここで、script_name はスクリプトの名前、parameters はスクリプトに渡されるパラメーターです。
v 次のようにして、Qshell プロンプトからスクリプトの完全修飾パス名を呼び出します。
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/script_name parameters
ここで、script_name はスクリプトの名前、parameters はスクリプトに渡されるパラメーターです。
v 次のように Qshell プロンプトから cd コマンドを使用して /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin ディレ
クトリーに移動し、スクリプトを実行します。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
script_name parameters
v スクリプトを実行したときに自動的にスクリプトが検出されるように、 PATH 環境変数を更新すること
もできます。 PATH 変数の更新後、任意のディレクトリーからそれらのスクリプトを実行できます。
PATH 環境変数を更新するには、以下のステップを実行します。
1. /home/user_profile_name ディレクトリーにある .profile ファイルを編集します。ここで、
user_profile_name は iSeries ユーザー・プロファイルの名前です。
注: このディレクトリーに .profile ファイルが存在しない場合には、作成してください。 CL コマン
ド行から EDTF コマンドを使用するか、ワークステーションからエディターを使用します。
.profile はファイルのフルネームであることに注意してください。 Qshell を始動すると、Qshell は
.profile ファイルを検索して、そこにリストされているコマンドを実行します。 .profile ファイルを使
用して、Qshell セッションの永続環境変数を設定できます。
2. 次の行を .profile ファイルに追加します。
export PATH=/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin:/QIBM/ProdData/WebASE51/bin:$PATH
3. ファイルを保管します。
Qshell 環境変数
WebSphere Application Server - Express は、スクリプトに影響を与える以下の Qshell 環境変数を提供しま
す。
これらの変数を設定するには、次のコマンドを実行します。
管理
141
export variableName=value
これらの変数を設定解除するには、次のコマンドを実行します。
unset variableName
v WAS_ADDL_JVM_ARGS
この変数を設定した場合、その値は JVM を実行するすべてのスクリプトに対する Java 仮想マシン
(JVM) 引数に追加されます。 (crtwasinst、dltwasinst、updwashost、enbprfwas、startServer、および
lstwasinst を除くすべてのスクリプトが JVM を実行します。) 例えば、次のコマンドです。
export WAS_ADDL_JVM_ARGS=“-Dtrace=com.ibm.*=all=enabled -Xms256m”
スクリプトが開始する JVM のトレースを使用可能にし、JVM の最小ヒープ・サイズを 256MB に設定
します。
v WAS_OS400_INSTANCE
この変数の値は、オプションの -instance パラメーターを持つすべてのスクリプトのデフォルト・インス
タンス名を置き換えます。例えば、myInstance という名前のインスタンス上でスクリプトを頻繁に実行
する場合 (例えば、startServer -instance myInstance)、次のコマンドを実行します。
export WAS_OS400_INSTANCE=myInstance
このコマンドの実行後は、-instance パラメーターがオプションであるスクリプトを実行する際に
instance myInstance を指定する必要はありません。スクリプトが使用するインスタンスは、次の優先
順位によって決定されます。
1. -instance パラメーターの値
2. WAS_OS400_INSTANCE 変数の値
v WAS_USER_SCRIPT
この変数は、WebSphere Application Server - Express Qshell スクリプトが実行される前に実行されるス
クリプトへのパスを指定します。例えば、/home/QSYS/classes.jar をすべてのスクリプトのクラスパスに
追加したい時には、/home/myDir/classpath.script という名前のスクリプトを作成します。 スクリプトは次
のコマンドを含んでいます。
WAS_CLASSPATH=${WAS_CLASSPATH}:/home/QSYS/classes.jar
スクリプト・ファイルを作成した後に、次のコマンドを実行し、環境変数を設定します。
export WAS_USER_SCRIPT=/home/myDir/classpath.script
Security スクリプトと Qshell スクリプト
アプリケーション・サーバーのセキュリティーが使用可能になっている場合は、スクリプトに認証情報を提
供する必要があります。セキュリティーが使用可能になっている場合に認証情報を提供しないと、これらの
スクリプトは AccessDenied 例外を受け取ります。認証データは次のいずれかの方法で提供できます。
v ほとんどのコマンド行ツールは、基本認証データの提供に使用できる -username および -password オプ
ションをサポートします。指定する userid と password は、管理ユーザーである必要があります。例え
ば、オペレーター特権またはアドミニストレーター特権、あるいはユーザー・レジストリーで構成され
た管理ユーザー ID で WebSphere 管理コンソール・ユーザーのメンバーを使用することができます。こ
の例では、stopServer スクリプトは必要なコマンド行パラメーターを指定します。
stopServer -username adminuser -password adminpw
v コマンド行ツールが読み取るプロパティー・ファイルに認証データを入力できます。
– SOAP コネクターを使用する場合、このデータのデフォルト・ファイルは soap.client.props になりま
す。
142
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
– RMI コネクターを使用する場合は、sas.client.props ファイルを使用します。
このスクリプトは、/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/properties ディレクトリー内のプロパティ
ー・ファイルを使用します。
ここで、instance は、コマンドの -instance パラメーターで指定されたインスタンス名です。
startServer スクリプトと stopServer スクリプトに対する明示的権限の設定
ユーザー・プロファイルが、*ALLOBJ 権限を持たない場合でも、アプリケーション・サーバーを始動およ
び停止できるように、明示的権限を設定することができます。ユーザー・プロファイルに対してこれらの権
限を設定する場合、そのユーザー・プロファイルは HTTP 管理形式を使用してアプリケーション・サーバ
ーを始動および停止することもできます。
注: 以下のステップでは、userid は権限の設定対象のユーザー・プロファイルを示します。
startServer スクリプトに対する権限の設定
startServer スクリプトに対する明示的権限を設定するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行から、以下のコマンドを実行する。
a.
CHGAUT OBJ(’/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/startServer’) USER(USERID) DTAAUT(*RX)
b.
CHGUSRPRF USRPRF(userid) SPCAUT(*JOBCTL)
c.
GRTOBJAUT OBJ(QASE51/STRSVRWAIT) OBJTYPE(*PGM) USER(USERID) AUT(*USE)
d.
GRTOBJAUT OBJ(QASE51/QASE51) OBJTYPE(*JOBD) USER(USERID) AUT(*USE)
e.
GRTOBJAUT OBJ(QASE51/QASE51) OBJTYPE(*JOBQ) USER(USERID) AUT(*USE)
f.
GRTOBJAUT OBJ(QSYS/QEJBSVR) OBJTYPE(*USRPRF) USER(USERID) AUT(*USE)
g. QEJBSVR が userid ユーザー・プロファイルの出力待ち行列に対して許可されていない場合は、次
のように、出力待ち行列に QEJBSVR *USE 権限を付与する必要があります。
GRTOBJAUT OBJ(outqlib/outqname) OBJTYPE(*OUTQ) USER(QEJBSVR) AUT(*USE)
ユーザーの出力待ち行列に明示的権限を付与しない場合は、QEJBSVR 権限が付与される出力待ち行
列を作成し、SBMJOB CL コマンドを使用してサーバーを始動します。 SBMJOB コマンドの
OUTQ パラメーターに、適切な値を指定します。
2. CL コマンド行から Qshell 開始 (STRQSH) コマンドを実行します。
3. Qshell で、以下のコマンドを実行します。
a.
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/grtwasaut -instance instance -user userid
-dtaaut rx
b.
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/grtwasaut -instance instance -user userid
-dtaaut rx -object bin -recursive
管理
143
上記のステップを実行した後、ユーザー・プロファイルは、Qshell から以下のコマンドのいずれかを使用
してサーバーを始動できます。
v
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/startServer -instance instance -nowait
このコマンドは、インスタンス instance のデフォルト・サーバー (instance) を始動します。
v
SBMJOB CMD(CALL PGM(QEJBAS5/QASESTRSVR) PARM(’-instance’
’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance’ ’-server’ ’server’)) JOB(server)
JOBD(QASE51/QASE51) JOBQ(QASE51/QASE51) USER(QEJBSVR) LANGID(*USRPRF)
CNTRYID(*USRPRF) CCSID(*USRPRF)
ここで、instance はインスタンスの名前、servername はサーバーの名前です。
このコマンドは、インスタンス instance のデフォルト・サーバー (instance) を始動します。
注: STRSVRWAIT プログラムによって使用される givedescriptor API は、givedescriptor API を使用しま
す。この API には、特定の状況では *ALLOBJ が必要です。結果として、ユーザー・プロファイルが
*ALLOBJ 権限を持たない場合は、startServer スクリプトを実行する際に -nowait パラメーターを含める必
要があります。
stopServer スクリプトに対する権限の設定
stopServer スクリプトに対する明示的権限を設定するには、以下のステップに従ってください。
1. CL コマンド行で、次のコマンドを実行します。
CHGAUT OBJ(’/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/stopServer’) USER(USERID) DTAAUT(*RX)
2. CL コマンド行から Qshell 開始 (STRQSH) コマンドを実行します。
3. Qshell で、以下のコマンドを実行します。
a.
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/grtwasaut -instance instance -user userid
-dtaaut rx
b.
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/grtwasaut -instance instance -user userid
-dtaaut rx -object bin -recursive
c.
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/grtwasaut -instance instance -user userid
-dtaaut rx -object properties
d.
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/grtwasaut -instance instance -user userid
-dtaaut rx -object properties/java.security
上記のステップを実行した後、ユーザー・プロファイルは、Qshell から次のコマンドを実行してサーバー
を停止できます。
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/stopServer -instance instance
このコマンドは、インスタンス instance のデフォルト・サーバー (instance) を停止します。
144
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
wsadmin 管理ツール
WebSphere Application Server - Express には、wsadmin というコマンド行管理ツールが用意されていま
す。これを使用すると、対話式に、あるいは Jacl スクリプト・ファイルを使用することによって、管理コ
マンドを実行することができます。wsadmin ツールでは、Bean Scripting Framework (BSF) を使用します。
BSF は、WebSphere Application Server - Express を構成および制御するためのさまざまなスクリプト言語
をサポートしています。WebSphere Application Server - Express では、wsadmin は Jacl および Jython ス
クリプト言語をサポートします。
wsadmin ランチャーは、言語特有のインターフェースを介して Java オブジェクトを使用可能にします。ス
クリプトはこれらのオブジェクトを使用して、アプリケーション管理、構成、操作制御、WebSphere サー
バー・プロセス内で実行されている MBean との通信を実行します。
WebSphere Application Server - Express システム管理では、管理機能が以下のカテゴリーに分けられます。
v 構成: このカテゴリーの機能は、WebSphere Application Server - Express インストール・システムの構成
に関連します。
v 操作: このカテゴリーの機能は、WebSphere Application Server - Express インストール・システム内で実
行中のオブジェクトに関連します。
v アプリケーション管理: このカテゴリーの機能は、エンタープライズ・アプリケーションのインストー
ル、アンインストール、および管理に関連します。
以下のトピックには、wsadmin に関する情報、および wsadmin を使用して WebSphere Application Server
- Express のインスタンスを管理する方法が記載されています。
146 ページの『wsadmin ツールの実行』
このトピックでは、対話式 wsadmin セッションおよび他のメソッドを始動して wsadmin コマンドを
呼び出す方法について説明します。対話式 wsadmin セッションを使用すると、wsadmin コマンドを
入力して WebSphere Application Server - Express のインスタンスを管理することができます。
148 ページの『構文およびパラメーター』
wsadmin でコマンドおよびスクリプトを実行するには、Qshell から wsadmin コマンドを実行する必
要があります。wsadmin コマンドの構文およびパラメーターの詳細については、このトピックを参照
してください。
150 ページの『セキュアな環境での wsadmin の使用』
このトピックでは、アプリケーション・サーバーでセキュリティーが使用可能になっているときに
wsadmin を実行する方法について説明します。
150 ページの『オブジェクトのスクリプト』
コマンド行管理クライアントには、スクリプトで使用できる 4 つのオブジェクトが用意されていま
す。AdminApp、AdminControl、AdminConfig、および Help です。このトピックでは、これらの各オ
ブジェクトについての情報が得られます。
192 ページの『wsadmin の Java プロパティー』
wsadmin が使用する Java プロパティーは、wsadmin.properties ファイルに格納されています。このト
ピックでは、これらのプロパティーについて説明します。
194 ページの『wsadmin コマンドのサンプル』
このトピックでは、wsadmin の使用実例へのリンクを提供します。
管理
145
195 ページの『サポートされるスクリプト言語』
wsadmin ツールは、Jacl および Jython スクリプト言語をサポートします。このトピックでは、これ
らの言語に関する詳細情報が得られます。
wsadmin ツールの実行
このトピックでは、対話式 wsadmin セッションを始動および停止する方法と、wsadmin コマンドを呼び出
す他の方法について説明します。
対話式セッションはシェル環境の一種であり、wsadmin コマンドおよびスクリプトを実行することができ
ます。
v wsadmin を開始する (146ページ)
v wsadmin を停止する (146ページ)
また、対話式セッションを開始せずに単一のコマンドまたはスクリプト・ファイルを実行したり、対話式セ
ッションを開始する前に 1 つのプロファイル内で複数のコマンドを実行することもできます。wsadmin コ
マンドを呼び出すその他の方法は、以下のとおりです。
v wsadmin コマンドを個別に実行する (146ページ)
v スクリプト内で wsadmin コマンドを実行する (147ページ)
v プロファイル内で wsadmin コマンドを実行する (147ページ)
wsadmin を開始する
対話式セッションを開始するには、以下のステップを実行してください。
1. CL コマンド行で STRQSH (Qshell の始動) コマンドを入力します。
2. 以下のように cd コマンドを使用して、製品インストール・ルートの bin ディレクトリーに移動しま
す。
cd /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin
3. Qshell プロンプトで、次のコマンドを入力します。
wsadmin -instance instance
ここで、instance は管理対象であるインスタンスの名前です。
対話式セッションを終了する前に、次のコマンドを実行して構成変更を保管します。
$AdminConfig save
このコマンドを実行しないと、対話式セッションの終了時に wsadmin が変更を破棄してしまいます。
wsadmin を停止する
wsadmin を終了するには、wsadmin プロンプトで次のコマンドを入力します。
exit
wsadmin コマンドを個別に実行する
コマンドを個別に実行するには、wsadmin コマンドを実行するときに -c オプションを指定します。
wsadmin -instance instance -c ’$AdminApp list’
WASX7209I: Connected to process “instance” on node node using
SOAP connector; The type of process is: UnManagedProcess
“Business Applications”
146
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
DB2WebServicesSamples
ExpressSamples
“IBM Telephone Directory”
adminconsole
この例で、instance は WebSphere Application Server - Express インスタンスの名前、 server はアプリケー
ション・サーバーの名前、node は iSeries ホスト・サーバーの名前です。
コマンドを -c パラメーターとともに実行する場合、各コマンドの後で $AdminConfig save コマンドを実
行する必要があります。
スクリプト内で wsadmin コマンドを実行する
スクリプトを実行すると、wsadmin は Qshell プロンプトを戻します。
コマンドをスクリプト内で実行するには、wsadmin コマンドを実行するときに -f オプションを指定しま
す。
wsadmin -instance instance -f ’script.jacl’
WASX7209I: Connected to process “server” on node node using SOAP connector;
The type of process is: UnManagedProcess
adminconsole
DefaultApplication
ivtApp
この例で、instance は WebSphere Application Server - Express インスタンスの名前、 server はアプリケー
ション・サーバーの名前、 node はインスタンスが実行されているノードの名前、 script.jacl は次のコマン
ドを含む Jacl スクリプトの完全修飾パスです。
set apps [$AdminApp list]
puts $apps
アプリケーション・サーバーの構成を変更するスクリプト・ファイルを実行する場合、スクリプトの最後に
$AdminConfig save コマンドを組み込む必要があります。このコマンドを組み込まないと、wsadmin は変
更を保管しません。
プロファイル内で wsadmin コマンドを実行する
wsadmin ツールは、プロファイル内でコマンドを実行した後に対話式セッションを開始します。
コマンドをプロファイル内で実行するには、wsadmin コマンドを実行するときに -profile オプションを指定
します。
wsadmin -instance instance -profile ’profile.jacl’
WASX7209I: Connected to process “server” on node node using SOAP connector;
The type of process is: UnManagedProcess
Applications currently installed:
adminconsole
DefaultApplication
ivtApp
WASX7029I: For help, enter: “$Help help”
wsadmin>
この例で、instance は WebSphere Application Server - Express インスタンスの名前、 server はアプリケー
ション・サーバーの名前、 node はインスタンスが実行されているノードの名前、 profile.jacl は次のコマ
ンドを含むプロファイルの完全修飾パスです。
管理
147
set apps [$AdminApp list]
puts “Applications currently installed:¥n$apps”
構文およびパラメーター
このページでは、wsadmin コマンドの構文およびパラメーターについて説明します。
構文
wsadmin -instance instance [ -c ’command’ | -f scriptfile ] [ -javaoption option ]
[ -lang lang ] [ -p propertiesfile ] [ -profile scriptfile ]
[ -conntype SOAP | RMI | JMS | NONE [ -host host ] [ -port port] ]
[ -wsadmin_classpath classpath ] [ -help | -? ] [ script_parameters ]
パラメーター
v -instance
この必須パラメーターは、wsadmin で管理するインスタンスを指定します。このパラメーターだけを指
定した場合、スクリプトは対話式の wsadmin セッションを開始します。
v -c
このオプション・パラメーターは、実行する単一のコマンドを指定します。このパラメーターを指定す
ると、wsadmin は入力されたコマンドを実行し、次に Qshell プロンプトに制御を戻します。複数のコマ
ンドを実行する場合、実行するコマンドごとに -c パラメーターを指定してください。コマンドは、リス
トされた順に実行されます。
v -f
このオプション・パラメーターは、実行するスクリプトを指定します。このパラメーターを指定する
と、wsadmin は指定されたスクリプトを実行し、次に Qshell プロンプトに制御を戻します。
v -javaoption
このオプション・パラメーターは、バージョン 5.0.2 以降で使用できます。バリュー・オプションは、
有効な Java 標準オプションまたは非標準オプションを指定します。 wsadmin コマンドを実行する際に
は、複数の -javaoption パラメーターを組み込むことができます。
v -lang
サポートされるスクリプト言語は Jacl のみなので、このパラメーターを指定する必要はありません。
v -p
このオプション・パラメーターは、ロードする properties ファイルを指定します。いずれかのファイル
に -p が指定されない限り、次の 3 つのプロパティー・ファイルがロードされます。
1. 最初のファイルは wsadmin.properties ファイルで、 /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/properties
ディレクトリーにあります。ここで、instance はアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前
です。
2. 2 つ目のファイルは、/home/QEJBSVR/wsadmin.properties です。このファイルは WebSphere
Application Server - Express には同梱されていません。
3. 3 つ目のファイルは、WSADMIN_PROPERTIES 環境変数で指定したファイルです。この変数は、
WebSphere Application Server - Express では設定されません。
-p パラメーターを指定すると、指定したプロパティー・ファイルが、インスタンス・デフォルト・ファ
イルとユーザー・デフォルト・ファイル内のプロパティーをオーバーライドします。 -p パラメーター
は、何個でも指定できます。複数指定すると、properties ファイルは指定した順に呼び出されます。例え
ば、インスタンス・デフォルト・ファイル、ユーザー・デフォルト設定、および -p パラメーターで指定
するカスタム・プロパティー・ファイルで com.ibm.ws.scripting.port プロパティーを指定した場合、スク
リプトはカスタム・プロパティー・ファイルの値を使用します。
148
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v -profile
このオプション・パラメーターは、プロファイル・スクリプトを指定します。プロファイル・スクリプ
トは、他のコマンドまたはスクリプトの前に実行されます。 -c を指定すると、プロファイルは単一コマ
ンドの前に実行されます。 -f を指定すると、プロファイルはスクリプトの前に実行されます。 -c も -f
も指定しない場合、wsadmin はプロファイル内のコマンドを実行してから対話式 wsadmin セッションを
開始します。-profile パラメーターは、何個でも指定できます。その場合、wsadmin スクリプトは、指定
した順にプロファイル・スクリプトを呼び出します。
v -conntype
このオプション・パラメーターは、管理対象のアプリケーション・サーバーとの接続に使用する接続タ
イプを指定します。conntype パラメーターの有効な値は、SOAP、RMI、および NONE です。デフォル
ト値は SOAP です。 -conntype パラメーターは、サーバーとの接続に使用するポート (ある場合) を決
定します。 conntype パラメーターに NONE を指定すると、$AdminApp コマンドのみが使用可能にな
ります。
v -host
このオプション・パラメーターは、管理対象のアプリケーション・サーバーが稼働しているシステムの
ホスト名を指定します。このパラメーターを指定しない場合、ホスト名はデフォルトの localhost になり
ます。
v -port
-conntype パラメーターを指定すると、リモート・アプリケーション・サーバーへの接続に使用するポー
ト番号を指定できます。例えば、SOAP 接続を使用する場合、管理対象のアプリケーション・サーバー
に SOAP ポートを指定します。このパラメーターを指定しない場合、スクリプトはインスタンスの
wsadmin.properties ファイル内の com.ibm.ws.scripting.port プロパティーに指定されている値を使用し
ます (プロパティーが存在する場合)。 wsadmin スクリプト用に明示的または暗黙的に指定された
properties ファイル内にプロパティーが存在しない場合、エラーが発生します。インスタンスが作成され
ると、wsadmin.properties ファイルは、そのインスタンスの SOAP および RMI コネクター・ポートとと
もに更新されます。
v -wsadmin_classpath
このオプション・パラメーターは、スクリプト・プロセスに使用可能な追加クラスを作成します。値
classpath は、wsadmin がアクセスするクラスを含むクラスパスを指定します。指定されたクラスパス
は、スクリプト・プロセスのクラス・ローダーに追加されます。このオプションは、
com.ibm.ws.scripting.classpath プロパティーを持つ wsadmin.properties ファイルにも指定できま
す。-wsadmin_classpath パラメーターは、wsadmin.properties に指定された値をオーバーライドします。
v -help または -?
構文ヘルプを表示するオプションの引数。
v script_parameters
-f パラメーターを指定してスクリプトを実行する場合、そのスクリプトの複数のパラメーターを
wsadmin コマンドに組み込むことができます。
例
以下の例で、正しい構文を示します。以下の例で、mymachine は SOAP または RMI コネクターを持つサ
ーバーが実行されているホスト名です。ポートは、com.ibm.ws.scripting.port によって wsadmin.properties フ
ァイルに指定されます。
v ローカル・ホスト上のデフォルトの WebSphere Application Server - Express インスタンスへの SOAP
接続
wsadmin
v ローカル・ホスト上の WebSphere Application Server - Express インスタンス・テストへの SOAP 接続
管理
149
wsadmin -instance test
v ポート 8880 から as400 ホストへの SOAP 接続
wsadmin -conntype SOAP -host as400 -port 8880
v ポート 2809 から as400 ホストへの RMI 接続
wsadmin -conntype RMI -host as400 -port 2809
セキュアな環境での wsadmin の使用
WebSphere Application Server セルのセキュリティーを使用可能にする場合は、wsadmin を呼び出す際に認
証情報を提供する必要があります。wsadmin ツールを使用すると、次のいずれかの方法で認証情報が提供
できます。
v Simple Object Access Protocol (SOAP) の soap.client.props ファイルを更新する (150ページ)
v コマンド実行時に認証情報を指定する (150ページ)
Simple Object Access Protocol (SOAP) の soap.client.props ファイルを更新する
Simple Object Access Protocol (SOAP) コネクターを使用する場合は、soap.client.props ファイルで以下のプ
ロパティーを設定します。
com.ibm.SOAP.loginUserid=user
com.ibm.SOAP.loginPassword=password
ここで、user はユーザー・プロファイル、password はパスワードです。
wsadmin を呼び出すときに認証情報を指定する
wsadmin を呼び出す際には、-user パラメーターと -password パラメーターを指定することができます。例
えば、SOAP コネクターを使用するためには、Qshell プロンプトから次のコマンドを実行します。
wsadmin -conntype SOAP -port SOAPport -user user -password password
ここで、SOAPport はアプリケーション・サーバーが SOAP 用に使用するポート番号、user はユーザー・
プロファイル、password はパスワードです。
コマンド行と、soap.client.props ファイルでユーザーおよびパスワード情報を指定した場合は、コマンド行
で指定した情報がプロパティー・ファイルで指定した情報をオーバーライドします。
オブジェクトのスクリプト
以下のトピックで、wsadmin 用のスクリプトで使用できる各オブジェクトに関する情報を提供していま
す。
151 ページの『スクリプト管理用の AdminControl オブジェクト』
AdminControl オブジェクトを使用すると、WebSphere Application Server - Express 内で実行されるオ
ブジェクト上で操作コマンドを呼び出すことができます。AdminControl メソッドの多くには複数の署
名があるため、Java Management Extensions (JMX) によって指定されるパラメーター、またはパラメ
ーター用のストリングを使用して、ロー・モードで呼び出すことができます。
165 ページの『スクリプト管理用の AdminConfig オブジェクト』
AdminConfig オブジェクトは、構成コマンドを呼び出したり、WebSphere Application Server - Express
構成のエレメントを作成または変更したりする場合に使用します。
150
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
180 ページの『スクリプト管理用の AdminApp オブジェクト』
AdminApp オブジェクトは、WebSphere Application Server - Express の管理および構成サービスと対
話して、アプリケーションのインストールと管理を行います。
187 ページの『スクリプト管理用の Help オブジェクト』
Help オブジェクトは、実行中の MBean に関する一般ヘルプおよび動的オンライン情報を提供しま
す。Help オブジェクトは、AdminControl オブジェクトを使用してスクリプトを作成および実行する
ときの補助機能として使用できます。メソッドには、
attributes、operations、AdminConfig、AdminControl などがあります。
スクリプト管理用の AdminControl オブジェクト: AdminControl オブジェクトは、WebSphere Application
Server - Express 内で実行されるオブジェクト上で操作コマンドを呼び出すために使用します。
AdminControl メソッドの多くは、複数の署名を備えています。これらのメソッドは、Java Management
Extensions (JMX) によって指定されるパラメーター、またはパラメーター用のストリングを使用して、ロ
ー・モードで呼び出すことができます。ストリング署名の使用をお勧めします。操作コマンドに加えて、
AdminControl オブジェクトは、トレース、サーバーとの再接続、およびデータ型の変換のためのユーティ
リティー・メソッドをサポートします。
AdminControl オブジェクトの追加情報については、『例: AdminControl オブジェクトの引数の収集
(Example: Collecting arguments for the AdminControl object)』を参照してください。
completeObjectName
フラグメントを基にして完全な ObjectName 値のストリング表記を作成します。このメソッドは、一致す
る ObjectName 値を検索する場合には、サーバーとの通信を行いません。フラグメントに一致する MBeans
が複数が検索された場合は、最初に一致した MBean を戻します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
set serverON [$AdminControl completeObjectName node=mynode,type=Server,*]
v Jython:
serverON = AdminControl.completeObjectName(’node=mynode,type=Server,*’)
getAttribute
指定する名前の属性の値を戻します。
パラメーター: name、attribute
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl getAttribute $objNameString processType
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’)
AdminControl.getAttribute(objNameString, ’processType’)
getAttribute_jmx
指定する名前の属性の値を戻します。
管理
151
パラメーター: name、attribute
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
set objName [java::new javax.management.ObjectName $objNameString]
$AdminControl getAttribute_jmx $objNameString processType
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’)
import javax.management as mgmt
objName = mgmt.ObjectName(objNameString)
AdminControl.getAttribute_jmx(objName, ’processType’)
getAttributes
指定する名前の属性値を戻します。
パラメーター: name、attributes
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl getAttributes $objName “cellName nodeName”
v Jython にストリング属性がある場合:
objNameString = AdminControl.completeObjectname(’WebSphere:type=Server,*)
AdminControl.getAttributes(objNameString, ’[cellName nodeName]’)
v Jython にオブジェクト属性がある場合:
objNameString = AdminControl.completeObjectname(’WebSphere:type=Server,*)
AdminControl.getAttributes(objNameString, [’cellName’, ’nodeName’])
getAttributes_jmx
指定する名前の属性値を戻します。
パラメーター: name、attributes
使用例:
v Jacl:
set objectNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
set objName [java:;new javax.management.ObjectName $objectNamestring]
set attrs [java::new {String[]} 2 {cellName nodeName}]
$AdminControl getAttributes_jmx $objName $attrs
v Jython:
objectNameString = AdminControl.completeObjectName(’type=Server,*’)
objName = AdminControl.makeObjectName(objectNameString)
attrs = [’cellName’, ’nodeName’]
AdminControl.getAttributes_jmx(objName, attrs)
getCell
接続されているセルの名前を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
152
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v Jacl:
$AdminControl getCell
v Jython:
AdminControl.getCell()
出力例:
Mycell
getConfigId
ObjectName または ObjectName フラグメントから構成 ID を作成します。この ID は $AdminConfig メソ
ッドで使用してください。実行されている Mbeans のすべてに、対応する構成オブジェクトがあるとは限
りません。 ObjectName フラグメントに対応する Mbeans が複数ある場合は、警告メッセージが戻され、
最初に検出された Mbean の構成 ID が作成されます。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
set threadpoolCID [$AdminControl getConfigId node=mynode,type=ThreadPool,*]
v Jython:
threadpoolCID = AdminControl.getConfigId(’node=mynode,type=ThreadPool,*’)
getDefaultDomain
サーバーからデフォルトのドメイン名を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl getDefaultDomain
v Jython:
AdminControl.getDefaultDomain()
出力例:
WebSphere
getDomainName
サーバーからドメイン名を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl getDomainName
v Jython:
AdminControl.getDomainName()
出力例:
管理
153
WebSphere
getHost
ホストの名前を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl getHost
v Jython:
AdminControl.getHost()
出力例:
myhost
getMBeanCount
サーバーに登録されている Mbeans の数を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl getMBeanCount
v Jython:
AdminControl.getMBeanCount()
出力例:
114
getMBeanInfo_jmx
ObjectName 値に対応する JMX MBeanInfo 構造を戻します。このメソッドにはストリング署名はありませ
ん。これは、Help オブジェクトが、getMBeanInfo から入手できる情報のほとんどを表示するためです。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
set objName [java::new javax.management.ObjectName [$AdminControl
completeObjectName type=Server,*]]
$AdminControl getMBeanInfo_jmx $objName
v Jython:
objectNameString = AdminControl.completeObjectName(’type=Server,*’)
objName = AdminControl.makeObjectName(objectNameString)
AdminControl.getMBeanInfo_jmx(objName)
出力例:
javax.management.modelmbean.ModelMBeanInfoSupport@10dd5f35
154
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
getNode
接続されているノードの名前を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl getNode
v Jython:
AdminControl.getNode()
出力例:
myhost
getPort
ポートの名前を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl getPort
v Jython:
AdminControl.getPort()
出力例:
8877
getType
接続タイプを戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl getType
v Jython:
AdminControl.getType()
出力例:
SOAP
help
AdminControl オブジェクトの一般ヘルプ・テキストを戻します。
パラメーター: なし
使用法:
v Jacl:
管理
155
$AdminControl help
v Jython:
AdminControl.help()
出力:
WASX7027I: The AdminControl object enables the manipulation
of MBeans running in a WebSphere server process. The number and type
of MBeans available to the scripting client depends on the server to
which the client is connected. If the client is connected to a
Deployment Manager, then all the MBeans running in the Deployment
Manager are visible, as are all the MBeans running in the Node Agents
connected to this Deployment Manager, and all the MBeans running in
the application servers on those nodes.
The following commands are supported by AdminControl; more detailed
information about each of these commands is available by using the
“help” command of AdminControl and supplying the name of the command
as an argument.
Note that many of these commands support two different sets of
signatures: one that accepts and returns strings, and one low-level
set that works with JMX objects like ObjectName and AttributeList.
In most situations, the string signatures are likely to be more useful,
but JMX-object signature versions are supplied as well. Each of these
JMX-object signature commands has “_jmx” appended to the command name.
Hence there is an “invoke” command, as well as a “invoke_jmx” command.
completeObjectName
Return a String version of an object name given a
template name
getAttribute_jmx
Given ObjectName and name of attribute, returns value of
attribute
getAttribute
Given String version of ObjectName and name of attribute,
returns value of attribute
getAttributes_jmx
Given ObjectName and array of attribute names, returns
AttributeList
getAttributes
Given String version of ObjectName and attribute names,
returns String of name value pairs
getCell
returns the cell name of the connected server
getConfigId
Given String version of ObjectName, return a config id for
the corresponding configuration object, if any.
getDefaultDomain
returns “WebSphere”
getDomainName
returns “WebSphere”
getHost
returns String representation of connected host
getMBeanCount
returns number of registered beans
getMBeanInfo_jmx
Given ObjectName, returns MBeanInfo structure for MBean
getNode
getPort
getType
help
invoke_jmx
returns the node name of the connected server
returns String representation of port in use
returns String representation of connection type in use
Show help information
Given ObjectName, name of method, array of parameters and
signature, invoke method on MBean specified
Invoke a method on the specified MBean
invoke
isRegistered_jmx
isRegistered
makeObjectName
queryNames_jmx
156
true if supplied ObjectName is registered
true if supplied String version of ObjectName is registered
Return an ObjectName built with the given string
Given ObjectName and QueryExp, retrieves set of ObjectNames
that match.
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
queryNames
Given String version of ObjectName, retrieves String of
ObjectNames that match.
reconnect
reconnects with server
setAttribute_jmx
Given ObjectName and Attribute object, set attribute for MBean
specified
setAttribute
Given String version of ObjectName, attribute name and
attribute value, set attribute for MBean specified
setAttributes_jmx
Given ObjectName and AttributeList object, set attributes for
the MBean specified
startServer
Given the name of a server, start that server.
stopServer
Given the name of a server, stop that server.
testConnection Test the connection to a DataSource object
trace
Set the wsadmin trace specification
help
AdminControl オブジェクトの特定メソッドのヘルプ・テキストを戻します。メソッド名では大文字と小文
字は区別されません。
パラメーター: method
使用例:
v Jacl:
$AdminControl help getAttribute
v Jython:
AdminControl.help(’getAttribute’)
出力例:
WASX7043I: Method: getAttribute; Arguments: object name, attribute Description:
Returns value of “attribute” for the MBean described by “object name.”
invoke
オブジェクト操作をパラメーターを指定せずに呼び出します。呼び出しの結果を戻します。
パラメーター: name、operationName
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl invoke $objNameString stop
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’)
AdminControl.invoke(objNameString, ’stop’)
invoke
指定するパラメーター・リストに基づいてオブジェクト操作を呼び出します。署名は自動的に生成されま
す。パラメーターのタイプは、MBean が提供する MBeanInfo を調べて指定されます。呼び出しのストリ
ング結果を戻します。
パラメーター: name、operationName
使用例:
v Jacl:
管理
157
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl invoke $objNameString appendTraceString com.ibm.*=all=enabled
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’)
AdminControl.invoke(objNameString, ’appendTraceString’, ’com.ibm.*=all=enabled’)
invoke
パラメーター・リストを署名に準拠させてオブジェクト操作を呼び出します。呼び出しの結果を戻します。
パラメーター: name、operationName、params、sigs
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl invoke $objNameString appendTraceString com.ibm.*=all=enabled
java.lang.String
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’)
AdminControl.invoke(objNameString, ’appendTraceString’, ’com.ibm.*=all=enabled’,
’java.lang.String’)
invoke_jmx
パラメーター・リストを署名に準拠させてオブジェクト操作を呼び出します。呼び出しの結果を戻します。
パラメーター: name、operationName、params、sigs
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=TraceService,*]
set objName [java::new javax.management.ObjectName $objNameString]
set parms [java::new {java.lang.Object[]} 1 com.ibm.ejs.sm.*=all=disabled]
set signature [java::new {java.lang.String[]} 1 java.lang.String]
$AdminControl invoke_jmx $objName appendTraceString $parms $signature
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=TraceService,*’)
import javax.management as mgmt
objName = mgmt.ObjectName(objNameString)
parms = [’com.ibm.ejs.sm.*=all=disabled’]
signature = [’java.lang.String’]
AdminControl.invoke_jmx(objName, ’appendTraceString’, parms, signature)
isAlive
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl isAlive
v Jython:
AdminControl.isAlive()
isInstanceof
ObjectName 値が、指定するクラスのメンバーであれば、値は true になります。
158
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
パラメーター: name、class name
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl isInstanceOf $objNameString java.lang.Object
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’)
AdminControl.isInstanceOf(objNameString, ’java.lang.Object’)
isInstanceof_jmx
ObjectName 値が、指定するクラスのメンバーであれば、値は true になります。
パラメーター: name、class name
使用例:
v Jacl:
set objName [java::new javax.management.ObjectName
[$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]]
$AdminControl isInstanceOf_jmx $objName java.lang.Object
v Jython:
import javax.management as mgmt
objName = mgmt.ObjectName(AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’))
AdminControl.isInstanceOf_jmx(objName, ’java.lang.Object’)
isRegistered
ObjectName 値がサーバーに登録されていれば、値は true になります。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl isRegistered $objNameString
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=Server,*’)
AdminControl.isRegistered(objNameString)
isRegistered_jmx
ObjectName 値がサーバーに登録されていれば、値は true になります。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
set objName [java::new javax.management.ObjectName WebSphere:type=Server,*]
$AdminControl isRegistered_jmx $objName
v Jython:
objectNameString = AdminControl.completeObjectName(’type=Server,*’)
objName = AdminControl.makeObjectName(objectNameString)
AdminControl.isRegistered_jmx(objName)
管理
159
makeObjectName
指定するストリングに基づいて ObjectName 値を作成します。このメソッドは、サーバーと通信しませ
ん。また、存在しない ObjectName 値を生成することがあります。指定するストリングに引用符 (“) のセ
ットが余分に含まれている場合は、除去されます。ストリングの最初が Java Management eXtensions
(JMX) ドメインになっていない場合、あるいはストリングのあとにコロンが付いている場合は、名前の前
に WebSphere ストリングが付加されます。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
set objName [$AdminControl makeObjectName WebSphere:type=Server,node=mynode,*]
v Jython:
objectNameString = AdminControl.completeObjectName(’type=Server,node=mynode,*’)
objName = AdminControl.makeObjectName(objectNameString)
queryNames
名前テンプレートに基づいて ObjectNames をすべてリストするストリングを戻します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
$AdminControl queryNames WebSphere:type=Server,*
v Jython:
AdminControl.queryNames(’WebSphere:type=Server,*’)
出力例:
WebSphere:cell=BaseApplicationServerCell,name=server1,mbeanIdentifier=server1,
type=Server,node=mynode,process=server1
queryNames_jmx
指定する ObjectName および QueryExp に基づいて、ObjectName オブジェクトのセットを戻します。
パラメーター: name、query
使用例:
v Jacl:
set objName [java::new javax.management.ObjectName WebSphere:type=Server,*]
set null [java::null]
$AdminControl queryNames_jmx $objName $null
v Jython:
objectNameString = AdminControl.completeObjectName(’type=Server,*’)
objName = AdminControl.makeObjectName(objectNameString)
AdminControl.queryNames_jmx(objName, None)
出力例:
[WebSphere:cell=BaseApplicationServerCell,name=server1,mbeanIdentifier=server1,
type=Server,node=mynode,process=server1]
160
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
reconnect
サーバーに再接続して、ローカル・キャッシュの情報を消去します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminControl reconnect
v Jython:
AdminControl.reconnect()
出力例:
WASX7074I: ホスト myhost への SOAP コネクターの再接続が完了しました。
setAttribute
指定する名前の属性値を設定します。
パラメーター: name、attributeName、attributeValue
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName
WebSphere:type=TraceService,*]
$AdminControl setAttribute $objNameString traceSpecification
com.ibm.*=all=disabled
v Jython:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=TraceService,*’)
AdminControl.setAttribute(objNameString, ’traceSpecification’,
’com.ibm.*=all=disabled’)
setAttribute_jmx
指定する名前の属性値を設定します。
パラメーター: name、attribute
使用例:
v Jacl:
set objectNameString [$AdminControl completeObjectName
WebSphere:type=TraceService,*]
set objName [java:;new javax.management.ObjectName $objectNamestring]
set attr [java::new javax.management.Attribute
traceSpecification com.ibm.*=all=disabled]
$AdminControl setAttribute_jmx $objName $attr
v Jython:
objectNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=TraceService,*’)
import javax.management as mgmt
objName = AdminControl.makeObjectName(objectNameString)
attr = mgmt.Attribute(’traceSpecification’, ’com.ibm.*=all=disabled’)
AdminControl.setAttribute_jmx(objName, attr)
setAttributes
指定する名前の属性値を設定し、正常に設定された名前のリストを戻します。
管理
161
パラメーター: name、attributes
使用例:
v Jacl:
set objNameString [$AdminControl completeObjectName
WebSphere:type=TracesService,*]
$AdminControl setAttributes $objNameString {{traceSpecification
com.ibm.ws.*=all=enabled}}
v Jython にストリング属性がある場合:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=TracesService,*’)
AdminControl.setAttributes(objNameString, ’[[traceSpecification ”com.ibm.ws.*=all=enabled“]]’)
v Jython にオブジェクト属性がある場合:
objNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=TracesService,*’)
AdminControl.setAttributes(objNameString, [[’traceSpecification’, ’com.ibm.ws.*=all=enabled’]])
setAttributes_jmx
指定する名前の属性値を設定し、正常に設定された名前のリストを戻します。
パラメーター: name、attributes
使用例:
v Jacl:
set objectNameString [$AdminControl completeObjectName
WebSphere:type=TraceService,*]
set objName [java:;new javax.management.ObjectName $objectNamestring]
set attr [java::new javax.management.Attribute traceSpecification
com.ibm.ws.*=all=enabled]
set alist [java::new javax.management.AttributeList]
$alist add $attr
$AdminControl setAttributes_jmx $objName $alist
v Jython:
objectNameString = AdminControl.completeObjectName(’WebSphere:type=TraceService,*’)
import javax.management as mgmt
objName = AdminControl.makeObjectName(objectNameString)
attr = mgmt.Attribute(’traceSpecification’, ’com.ibm.ws.*=all=enabled’)
alist = mgmt.AttributeList()
alist.add(attr)
AdminControl.setAttributes_jmx(objName, alist)
startServer
指定したアプリケーション・サーバーを始動します。このコマンドは、デフォルトの待ち時間を使用しま
す。このコマンドを使用できるのは、スクリプト・クライアントが NodeAgent に接続されている場合のみ
です。サーバーが正常に始動したかどうかを示すメッセージが戻されます。
パラメーター: server name
使用例:
v Jacl:
$AdminControl startServer server1
v Jython:
AdminControl.startServer(’server1’)
162
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
startServer
指定したアプリケーション・サーバーを始動します。始動プロセスは、指定された待ち時間の秒数だけサー
バーの始動を待ちます。このコマンドを使用できるのは、スクリプト・クライアントが NodeAgent に接続
されている場合のみです。サーバーが正常に始動したかどうかを示すメッセージが戻されます。
パラメーター: server name、wait time
使用例:
v Jacl:
$AdminControl startServer server1 100
v Jython:
AdminControl.startServer(’server1’, 100)
startServer
指定したアプリケーション・サーバーを始動します。このコマンドは、デフォルトの待ち時間を使用しま
す。このコマンドが使用できるのは、スクリプト・クライアントが NodeAgent または Deployment
Manager のプロセスに接続されている場合のみです。サーバーが正常に始動したかどうかを示すメッセー
ジが戻されます。
パラメーター: server name、node name
使用例:
v Jacl:
$AdminControl startServer server1 myNode
v Jython:
AdminControl.startServer(’server1’, ’myNode’)
startServer
指定したアプリケーション・サーバーを始動します。始動プロセスは、指定された待ち時間の秒数だけサー
バーの始動を待ちます。このコマンドが使用できるのは、スクリプト・クライアントが NodeAgent または
Deployment Manager のプロセスに接続されている場合のみです。サーバーが正常に始動したかどうかを示
すメッセージが戻されます。
パラメーター: server name、node name、wait time
使用例:
v Jacl:
$AdminControl startServer server1 myNode 100
v Jython:
AdminControl.startServer(’server1’, ’myNode’, 100)
stopServer
指定したアプリケーション・サーバーを停止します。サーバーが正常に停止したかどうかを示すメッセージ
が戻されます。
パラメーター: server name
使用例:
v Jacl:
管理
163
$AdminControl stopServer server1
v Jython:
AdminControl.stopServer(’server1’)
stopServer
指定したアプリケーション・サーバーを停止します。フラグを immediate に設定すると、サーバーは即時
に停止します。サーバーが正常に停止したかどうかを示すメッセージが戻されます。
パラメーター: server name、immediate flag
使用例:
v Jacl:
$AdminControl stopServer server1 immediate
v Jython:
AdminControl.stopServer(’server1’, ’immediate’)
stopServer
指定したアプリケーション・サーバーを停止します。サーバーが正常に停止したかどうかを示すメッセージ
が戻されます。
パラメーター: server name、node name
使用例:
v Jacl:
$AdminControl stopServer server1 myNode
v Jython:
AdminControl.stopServer(’server1’, ’my Node’)
stopServer
指定したアプリケーション・サーバーを停止します。フラグを immediate に設定すると、サーバーは即時
に停止します。サーバーが正常に停止したかどうかを示すメッセージが戻されます。
パラメーター: server name、node name、immediate flag
使用例:
v Jacl:
$AdminControl stopServer server1 myNode immediate
v Jython:
AdminControl.stopServer(’server1’, ’my Node’, ’immediate’)
testConnection
DataSourceCfgHelper Mbean と通信して、DataSource 接続をテストします。このコマンドは、構成リポジト
リー内の DataSource と連動します。テストされる DataSource がリポジトリーの更新情報を保持する一時
ワークスペースにある場合は、このコマンドを実行する前に、その更新情報を構成リポジトリーに保管する
必要があります。このメソッドは、DataSource および WAS40DataSource オブジェクト・タイプに対応す
る構成 ID で使用してください。戻り値は、正常に接続できたか、あるいは何らかの警告が出たかを示す
メッセージです。接続に失敗した場合は、サーバーから例外がスローされます。
パラメーター: configId
164
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
使用例:
v Jacl:
set ds [lindex [$AdminConfig list DataSource] 0]
$AdminControl testConnection $ds
v Jython:
# get line separator
import java.lang.System as sys
lineSeparator = sys.getProperty(’line.separator’)
ds = AdminConfig.list(’DataSource’).split(lineSeparator)[0]
AdminControl.testConnection(ds)
出力例:
WASX7217I: Connection to provided datasource was successful.
trace
スクリプト・プロセスのトレース仕様を、指定した値に設定します。
パラメーター: traceSpec
使用例:
v Jacl:
$AdminControl trace com.ibm.ws.scripting.*=all=enabled
v Jython:
AdminControl.trace(’com.ibm.ws.scripting.*=all=enabled’)
スクリプト管理用の AdminConfig オブジェクト: AdminConfig オブジェクトは、構成コマンドを呼び出
したり、 WebSphere Application Server - Express 構成のエレメントを作成または変更したりする場合に使
用します。
ローカル操作だけ使用できればよい場合は、実行サーバーなしでスクリプト・クライアントを始動すること
ができます。ローカル・モードで実行するには、-conntype NONE オプションを使用してスクリプト・クラ
イアントを始動します。すると、ローカル・モードで実行中というメッセージが表示されます。アプリケー
ション・サーバーが稼働中の場合は、AdminConfig ツールをローカル・モードで実行することはお勧めし
ません。
AdminConfig オブジェクトについては、以下の public メソッドが使用できます。
attributes
所定のタイプの最上位属性のリストを戻します。
注: ここで入力するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものであり、管理コンソ
ールが表示する名前と同じでなくてもかまいません。
パラメーター: object type
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig attributes ApplicationServer
v Jython:
print AdminConfig.attributes(’ApplicationServer’)
管理
165
出力例:
“properties Property*” “serverSecurity ServerSecurity”
“server Server@” “id Long” “stateManagement StateManageable”
“name String” “moduleVisibility
EEnumLiteral(MODULE, COMPATIBILITY, SERVER, APPLICATION)”
“services Service*” “statisticsProvider StatisticsProvider”
checkin
ファイルを構成リポジトリーにチェックインします。このファイルは文書 URI で記述されます。
注: このメソッドは、deployment manager 構成にのみ適用されます。
パラメーター: document URI、filename、opaque object
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig checkin cells/MyCell/Node/MyNode/serverindex.xml
/home/mydir/myfile $obj
v Jython:
AdminConfig.checkin(’cells/MyCell/Node/MyNode/serverindex.xml’,
’c:¥mydir¥myfile’, obj)
document URI は、構成リポジトリーのルート (/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config。 instance
はアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前) に対する相対 URI です。 filename パラメーター
で指定したファイルは、チェックインするファイルのソースとして使用されます。 opaque object は、
AdminConfig オブジェクトの抽出コマンドが事前呼び出しで戻すオブジェクトです。
contents
オブジェクト・タイプについての情報を取得します。
注: ここで入力するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものであり、管理コンソー
ルが表示する名前と同じでなくてもかまいません。
パラメーター: object type
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig contents JDBCProvider
v Jython:
print AdminConfig.contents(’JDBCProvider’)
出力例:
{DataSource DataSource}
{WAS40DataSource WAS40DataSource}
convertToCluster
サーバーを変換して、新しい ServerCluster の最初のメンバーになるようにします。
引数: server id、cluster name
使用例:
v Jacl:
166
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
set serverid [$AdminConfig getid /Server:myServer/]
$AdminConfig convertToCluster $serverid myCluster
v Jython:
serverid = AdminConfig.getid(’/Server:myServer/’)
AdminConfig.convertToCluster(serverid, ’myCluster’)
出力例:
myCluster(cells/mycell/clusters/myCluster:cluster.xml#ClusterMember_2
create
構成オブジェクトを作成します。
注: ここで入力するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものです。管理コンソール
が表示する名前と同じでなくてもかまいません。
パラメーター: type、parent ID、attributes
使用例:
v Jacl:
set jdbc1 [$AdminConfig getid /JDBCProvider:jdbc1/]
$AdminConfig create DataSource $jdbc1 {{name ds1}}
v Jython にストリング属性がある場合:
jdbc1 = AdminConfig.getid(’/JDBCProvider:jdbc1/’)
AdminConfig.create(’DataSource’, jdbc1, ’[[name ds1]]’)
v Jython にオブジェクト属性がある場合:
jdbc1 = AdminConfig.getid(’/JDBCProvider:jdbc1/’)
AdminConfig.create(’DataSource’, jdbc1, [[’name’, ’ds1’]])
出力例:
ds1(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/server1:resources.xml#DataSource_6)
createClusterMember
新規サーバーを既存クラスターのメンバーとして作成します。
このメソッドは、node id 引数が指定するノード上に新しいサーバー・オブジェクトを作成します。このサ
ーバーは、cluster id 引数で指定した既存クラスターの新規メンバーとして作成され、そこには、member
attributes 引数で指定した属性が含まれます。サーバーは template id 属性で指定したサーバー・テンプレー
トを使用して作成され、そこには、memberName 属性で指定した名前が含まれます。memberName 属性は
必須です。
引数: cluster id、node id、member attributes
注: ここで指定するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものです。管理コンソー
ルが表示する名前と同じでなくてもかまいません。
使用例:
v Jacl:
set clid [$AdminConfig getid /ServerCluster:myCluster/]
set nodeid [$AdminConfig getid /Node:mynode/]
set template [$AdminConfig getid /Node:mynode/Server:myServer/]
$AdminConfig createClusterMember $clid $nodeid {{memberName newMem1} {weight 5
$template
管理
167
v Jython にストリング属性がある場合:
clid = AdminConfig.getid(’/ServerCluster:myCluster/’)
nodeid = AdminConfig.getid(’/Node:mynode/’)
AdminConfig.createClusterMember(clid, nodeid, ’[[memberName newMem1] [weight 5]]’)
v Jython にオブジェクト属性がある場合:
clid = AdminConfig.getid(’/ServerCluster:myCluster/’)
nodeid = AdminConfig.getid(’/Node:mynode/’)
AdminConfig.createClusterMember(clid, nodeid, [[’memberName’, ’newMem1’], [’weight’, 5]])
出力例:
myCluster(cells/mycell/clusters/myCluster:cluster.xml#ClusterMember_2)
createDocument
構成リポジトリー内に新規文書を作成します。
documentURI 引数には、リポジトリーに作成する文書の名前を指定します。 filename 引数には、その文書
の内容が含まれている、有効なローカル・ファイル名を指定する必要があります。
パラメーター: documentURI、filename
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig createDocument cells/mycell/myfile.xml /home/mydir/myfile
v Jython:
AdminConfig.createDocument(’cells/mycell/myfile.xml’, ’c:¥mydir¥myfile’)
createUsingTemplate
テンプレートを使用して、所定の親を持つタイプのオブジェクトを作成します。
パラメーター: type、parent id、attributes、template ID
使用例:
v Jacl:
set node [$AdminConfig getid /Node:mynode/]
set templ [$AdminConfig listTemplates JDBCProvider “DB2 JDBC Provider (XA)”]
$AdminConfig createUsingTemplate JDBCProvider $node {{name newdriver}} $templ
v Jython にストリング属性がある場合:
node = AdminConfig.getid(’/Node:mynode/’)
templ = AdminConfig.listTemplates(’JDBCProvider’, "DB2 JDBC Provider (XA)")
AdminConfig.createUsingTemplate(’JDBCProvider’, node, ’[[name newdriver]]’, templ)
v Jython にオブジェクト属性がある場合:
node = AdminConfig.getid(’/Node:mynode/’)
templ = AdminConfig.listTemplates(’JDBCProvider’, "DB2 JDBC Provider (XA)")
AdminConfig.createUsingTemplate(’JDBCProvider’, node, [[’name’, ’newdriver’]], templ)
defaults
所定のタイプの属性のデフォルト値を表示します。
このメソッドでは、特定タイプのオブジェクトに含まれる可能性のある属性がすべて表示されます。属性に
デフォルト値がある場合は、各属性のタイプとデフォルト値も表示されます。
168
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
注: ここで入力するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものです。管理コンソール
が表示する名前と同じでなくてもかまいません。
パラメーター: type
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig defaults TuningParams
v Jython:
print AdminConfig.defaults(’TuningParams’)
出力例:
Attribute
usingMultiRowSchema
maxInMemorySessionCount
allowOverflow
scheduleInvalidation
writeFrequency
writeInterval
writeContents
invalidationTimeout
invalidationSchedule
Type
Boolean
Integer
Boolean
Boolean
ENUM
Integer
ENUM
Integer
InvalidationSchedule
Default
false
1000
true
false
120
30
deleteDocument
構成リポジトリーから文書を削除します。
documentURI 引数には、リポジトリーから削除される文書の名前を指定します。
パラメーター: documentURI
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig deleteDocument cells/mycell/myfile.xml
v Jython:
AdminConfig.deleteDocument(’cells/mycell/myfile.xml’)
existsDocument
構成リポジトリー内に文書が存在するかどうかを調べます。
documentURI 引数には、リポジトリー内で調べる文書の名前を指定します。
パラメーター: documentURI
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig existsDocument cells/mycell/myfile.xml
v Jython:
AdminConfig.existsDocument(’cells/mycell/myfile.xml’)
出力例:
1
管理
169
extract
文書 URI で記述されている構成リポジトリー・ファイルを抽出し、それを filename で指定したファイル
に入れます。
注: このメソッドは、deployment manager 構成にのみ適用されます。
パラメーター: document URI、filename
使用例:
v Jacl:
set obj [$AdminConfig extract cells/MyCell/Node/MyNode/serverindex.xml
/home/mydir/myfile]
v Jython:
obj = AdminConfig.extract(’cells/MyCell/Node/MyNode/serverindex.xml’,
’c:¥mydir¥myfile’)
document URI は、構成リポジトリーのルート (/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/config。 instance
はアプリケーション・サーバー・インスタンスの名前) に対する相対 URI です。 filename で指定したフ
ァイルが存在する場合は、抽出されたファイルで置き換えられます。
getCrossDocumentValidationEnabled
現在のクロスドキュメント使用可能化の設定に従ってメッセージを戻します。
クロスドキュメント検証が使用可能になっている場合には true を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig getCrossDocumentValidationEnabled
v Jython:
print AdminConfig.getCrossDocumentValidationEnabled()
出力例:
WASX7188I: クロスドキュメント検証使用可能化が true に設定されました。
getid
オブジェクトの構成 ID を戻します。
パラメーター: containment path
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig getid /Cell:testcell/Node:testNode/JDBCProvider:Db2JdbcDriver/
v Jython:
AdminConfig.getid(’/Cell:testcell/Node:testNode/JDBCProvider:Db2JdbcDriver/’)
出力例:
Db2JdbcDriver(cells/testcell/nodes/testnode/resources.xml#JDBCProvider_1)
170
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
getObjectName
対応する実行 MBean のオブジェクト名のストリング・バージョンを戻します。
対応する実行 MBean が存在しない場合は空ストリングを戻します。
パラメーター: configuration id
使用例:
v Jacl:
set server [$AdminConfig getid /Node:mynode/Server:server1/]
$AdminConfig getObjectName $server
v Jython:
server = AdminConfig.getid(’/Node:mynode/Server:server1/’)
AdminConfig.getObjectName(server)
出力例:
WebSphere:cell=mycell,
name=server1,mbeanIdentifier=cells/mycell/nodes/mynode/servers/
server1/server.xml#Server_1,type=Server,node=mynode,process=server1,
processType=UnManagedProcess
getSaveMode
保管コマンドを呼び出すときに使用するモードを戻します。
有効な値は以下のとおりです。
v overwriteOnConflict - 他の構成変更と競合する場合でも変更内容を保管します。
v rollbackOnConflict - 変更内容が他の構成変更と競合する場合は保管操作ができないようにします。この
値がデフォルトです。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig getSaveMode
v Jython:
print AdminConfig.getSaveMode()
出力例:
rollbackOnConflict
getValidationLevel
リポジトリーからのファイル抽出時に使用される検証を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig getValidationLevel
v Jython:
AdminConfig.getValidationLevel()
管理
171
出力例:
WASX7189I: 検証レベルが HIGH に設定されました。
getValidationSeverityResult
最新の検証結果から、所定の重大度に達している検証メッセージの数を戻します。
パラメーター: severity
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig getValidationSeverityResult 1
v Jython:
AdminConfig.getValidationSeverityResult(1)
出力例:
16
hasChanges
未保管の構成変更が存在する場合は true を戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig hasChanges
v Jython:
AdminConfig.hasChanges()
出力例:
1
help
AdminConfig オブジェクトの静的ヘルプ情報を表示します。
パラメーター: なし
使用法:
v Jacl:
$AdminConfig help
v Jython:
print AdminConfig.help()
出力:
WASX7053I: The AdminConfig object communicates with the
Config Service in a WebSphere server to manipulate configuration data
for a WebSphere installation. AdminConfig has commands to list, create,
remove, display, and modify configuration data, as well as commands to
display information about configuration data types.
Most of the commands supported by AdminConfig operate in two modes:
the default mode is one in which AdminConfig communicates with the
172
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
WebSphere server to accomplish its tasks. A local mode is also
possible, in which no server communication takes place. The local
mode of operation is invoked by bringing up the scripting client with
no server connected using the command line “-conntype NONE” option
or setting the “com.ibm.ws.scripting.connectionType=NONE” property in
the wsadmin.properties.
The following commands are supported by AdminConfig; more detailed
information about each of these commands is available by using the
“help” command of AdminConfig and supplying the name of the command
as an argument.
attributes
Show the attributes for a given type
checkin
Check a file into the the config repository.
convertToCluster
converts a server to be the first member of a
new ServerCluster
create
Creates a configuration object, given a type, a parent, and
a list of attributes, and optionally an attribute name for the
new object
createClusterMember
Creates a new server that is a member of an
existing cluster.
createDocument Creates a new document in the config repository.
installResourceAdapter
Installs a J2C resource adapter with the given rar
file name and an option string in the node.
createUsingTemplate
Creates an object using a particular template type.
defaults
Displays the default values for attributes of a given type.
deleteDocument Deletes a document from the config repository.
existsDocument Tests for the existence of a document in the config repository.
extract
Extract a file from the config repository.
getCrossDocumentValidationEnabled
Returns true if cross-document validation is enabled.
getid
Show the configId of an object, given a string version of
its containment
getObjectName
Given a config id, return a string version of the ObjectName
for the corresponding running MBean, if any.
getSaveMode
Returns the mode used when “save” is invoked
getValidationLevel
Returns the validation used when files are extracted from the
repository.
getValidationSeverityResult
Returns the number of messages of a given
severity from the most recent validation.
hasChanges
Returns true if unsaved configuration changes exist
help
Show help information
list
Lists all configuration objects of a given type
listTemplates
Lists all available configuration templates of a given
type.
modify
Change specified attributes of a given configuration object
parents
Show the objects which contain a given type
queryChanges
Returns a list of unsaved files
remove
Removes the specified configuration object
required
Displays the required attributes of a given type.
reset
Discard unsaved configuration changes
save
Commit unsaved changes to the configuration repository
setCrossDocumentValidationEnabled
Sets the cross-document validation enabled mode.
setSaveMode
Changes the mode used when “save” is invoked
setValidationLevel
Sets the validation used when files are extracted from the
repository.
show
Show the attributes of a given configuration object
showall
Recursively show the attributes of a given configuration
管理
173
showAttribute
types
validate
object, and all the objects contained within each attribute.
Displays only the value for the single attribute specified.
Show the possible types for configuration
Invokes validation
installResourceAdapter
所定の RAR ファイル名とオプション・ストリングを使用して、ノードに J2C リソース・アダプターをイ
ンストールします。
RAR ファイル名は、指定されたノードに存在する完全修飾ファイル名です。有効なオプションは以下のと
おりです。
v rar.name
v rar.desc
v rar.archivePath
v rar.classpath
v rar.nativePath
すべてのオプションがオプショナルです。rar.name オプションは、J2CResourceAdapter の名前です。この
オプションを指定しない場合は、RAR デプロイメント記述子の表示名が使用されます。表示名が指定され
ていない場合は、RAR ファイルの名前が使用されます。 rar.desc オプションは、J2CResourceAdapter の記
述です。rar.archivePath は、ファイルを抽出するパスの名前です。このオプションを指定しない場合、アー
カイブは $¥{CONNECTOR_INSTALL_ROOT¥} ディレクトリーに抽出されます。rar.classpath は、追加のク
ラスパスです。
パラメーター: rar file name、node、options
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig installResourceAdapter /rar/mine.rar {-rar.name myResourceAdapter
-rar.desc “My rar file”} mynode
v Jython:
print AdminConfig.installResourceAdapter(’c:/rar/mine.rar’,
’[-rar.name myResourceAdapter -rar.desc "My rar file"]’, ’mynode’)
出力例:
myResourceAdapter(cells/mycell/nodes/mynode:resources.xml#J2CResourceAdapter_1)
list
所定のタイプのオブジェクト・リストを戻します。このタイプは、通常は親がスコープ宣言したものです。
注: ここで入力するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものであり、管理コンソー
ルが表示する名前と同じでなくてもかまいません。
パラメーター: object type
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig list JDBCProvider
v Jython:
print AdminConfig.list(’JDBCProvider’)
174
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
出力例:
Db2JdbcDriver(cells/mycell/nodes/DefaultNode/resources.xml#JDBCProvider_1)
Db2JdbcDriver(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/deploymentmgr/
resources.xml#JDBCProvider_1)
Db2JdbcDriver(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/nodeAgent/
resources.xml#JDBCProvider_1)
listTemplates
テンプレート・オブジェクト ID のリストを表示します。
パラメーター: object type
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig listTemplates JDBCProvider
v Jython:
print AdminConfig.listTemplates(’JDBCProvider’)
この例では、システム上で使用できるすべての JDBCProvider テンプレートのリストが表示されます。
modify
オブジェクト属性の変更をサポートします。
パラメーター: object、attributes
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig modify
ConnFactory1(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/deploymentmgr/resources.xml
#GenericJMSConnectionFactory_1) {{userID newID} {password newPW}}
v Jython にストリング属性がある場合:
AdminConfig.modify(’ConnFactory1(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/
deploymentmgr/resources.xml#GenericJMSConnectionFactory_1)’, ’[[userID newID]
[password newPW]]’)
v Jython にオブジェクト属性がある場合:
AdminConfig.modify(’ConnFactory1(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/
deploymentmgr/resources.xml#GenericJMSConnectionFactory_1)’, [[’userID’, ’newID’],
[’password’, ’newPW’]])
parents
オブジェクト・タイプについての情報を取得します。
注: ここで入力するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものであり、管理コンソー
ルが表示する名前と同じでなくてもかまいません。
パラメーター: object type
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig parents JDBCProvider
v Jython:
管理
175
AdminConfig.parents(’JDBCProvider’)
出力例:
Cell
NodeServer
queryChanges
未保管の構成ファイルのリストを戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig queryChanges
v Jython:
AdminConfig.queryChanges()
出力例:
WASX7146I: The following configuration files contain unsaved changes:
cells/mycell/nodes/mynode/servers/server1/resources.xml
remove
構成オブジェクトを除去します。
パラメーター: object
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig remove ds1(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/server1:
resources.xml#DataSource_6)
v Jython:
AdminConfig.remove(’ds1(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/server1:
resources.xml#DataSource_6)’)
required
特定のタイプのオブジェクトに含まれる必要属性を表示します。
注: ここで入力するオブジェクト・タイプの名前は XML 構成ファイルに基づくものです。管理コンソール
が表示する名前と同じでなくてもかまいません。
パラメーター: object
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig required URLProvider
v Jython:
print AdminConfig.required(’URLProvider’)
出力例:
176
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
Attribute
streamHandlerClassName
protocol
Type
String
String
reset
構成の更新情報を保持する一時ワークスペースをリセットします。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig reset
v Jython:
AdminConfig.reset()
save
変更内容を構成リポジトリーに保管します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig save
v Jython:
AdminConfig.save()
setCrossDocumentValidationEnabled
クロスドキュメント検証使用可能モードを設定します。値は true または false です。
パラメーター: flag
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig setCrossDocumentValidationEnabled true
v Jython:
AdminConfig.setCrossDocumentValidationEnabled(’true’)
setSaveMode
保管コマンドの動作を切り替えることができます。デフォルトは rollbackOnConflict です。保管中に競合が
発見されると、未保管の変更内容はコミットされません。代替値は overwriteOnConflict で、競合があって
も変更内容を構成リポジトリーに保管します。
パラメーター: mode
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig setSaveMode overwriteOnConflict
v Jython:
AdminConfig.setSaveMode(’overwriteOnConflict’)
管理
177
setValidationLevel
リポジトリーからのファイル抽出時に使用される検証を設定します。
検証レベルには次の 5 段階があります: none (なし)、low (低)、medium (中)、high (高)、または highest
(最高)。
パラメーター: level
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig setValidationLevel high
v Jython:
AdminConfig.setValidationLevel(’high’)
出力例:
WASX7189I: 検証レベルが HIGH に設定されました。
show
所定のオブジェクトの最上位の属性を戻します。
パラメーター: object、attributes
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig show Db2JdbcDriver(cells/mycell/nodes/DefaultNode/
resources.xm#JDBCProvider_1)
v Jython:
出力例: Jacl の場合
{name “Sample Datasource”} {description “Data source for the Sample entity beans”}
showall
所定の構成オブジェクトの属性を繰り返し表示します。
パラメーター: object、attributes
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig showall “Default
Datasource(cells/mycell/nodes/DefaultNode/servers/server1:
resources.xml#DataSource_1)
v Jython:
print AdminConfig.show(’Db2JdbcDriver
(cells/mycell/nodes/DefaultNode/resources.xm#JDBCProvider_1)’)
Jacl の出力例:
{authMechanismPreference BASIC_PASSWORD}
{category default}
{connectionPool {{agedTimeout 0}
{connectionTimeout 1000}
{maxConnections 30}
{minConnections 1}
178
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
{purgePolicy FailingConnectionOnly}
{reapTime 180}
{unusedTimeout 1800}}}
{datasourceHelperClassname com.ibm.websphere.rsadapter.CloudscapeDataStoreHelper}
{description ”Datasource for the WebSphere Default Application“}
{jndiName DefaultDatasource}
{name ”Default Datasource“}
{propertySet {{resourceProperties {{{description ”Location of Cloudscape
default database.“}
{name databaseName}
{type java.lang.String}
{value ${WAS_INSTALL_ROOT}/bin/DefaultDB}} {{name remoteDataSourceProtocol}
{type java.lang.String}
{value {}}} {{name shutdownDatabase}
{type java.lang.String}
{value {}}} {{name dataSourceName}
{type java.lang.String}
{value {}}} {{name description}
{type java.lang.String}
{value {}}} {{name connectionAttributes}
{type java.lang.String}
{value {}}} {{name createDatabase}
{type java.lang.String}
{value {}}}}}}}
{provider ”Cloudscape JDBC
Driver(cells/pongo/nodes/pongo/servers/server1:resources.xml#JDBCProvider_1)“}
{relationalResourceAdapter ”WebSphere Relational Resource
Adapter(cells/pongo/nodes/pongo/servers/server1:resources.xml#builtin_rra)“}
{statementCacheSize 0}
showAttribute
指定された 1 つの属性の値だけを表示します。
属性が 1 つだけ指定されている場合は、このコマンドの出力は show コマンドの出力とは異なります。
showAttribute コマンドでは、属性名と属性値を含むリストは表示されません。属性値のみが表示されま
す。
パラメーター: config id、attribute
使用例:
v Jacl:
set ns [$AdminConfig getid /Node:mynode/]
$AdminConfig showAttribute $n hostName
v Jython:
ns = AdminConfig.getid(’/Node:mynode/’)
print AdminConfig.showAttribute(ns, ’hostName’)
出力例:
mynode
types
処理できる構成オブジェクト・タイプのリストを戻します。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig types
管理
179
v Jython:
print AdminConfig.types()
出力例:
AdminService
Agent
ApplicationConfig
ApplicationDeployment
ApplicationServer
AuthMechanism
AuthenticationTarget
AuthorizationConfig
AuthorizationProvider
AuthorizationTableImpl
BackupCluster
CMPConnectionFactory
CORBAObjectNameSpaceBinding
Cell
CellManager
Classloader
ClusterMember
ClusteredTarget
CommonSecureInteropComponent
validate
妥当性検査を起動します。
このコマンドでは、ワークスペース内のファイル、クロスドキュメント検証使用可能化フラグの値、および
検証レベル設定に基づいた構成検証の結果が要求されます。この要求の有効範囲は、config id 引数によっ
て指定されたオブジェクトです。
パラメーター: config id
使用例:
v Jacl:
$AdminConfig validate
v Jython:
print AdminConfig.validate()
出力例:
WASX7193I: Validation results are logged in
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myInstance/logs/wsadmin.valout:
Total number of messages: 16
WASX7194I: Number of messages of severity 1: 16
スクリプト管理用の AdminApp オブジェクト: AdminApp オブジェクトは、WebSphere Application
Server - Express の管理および構成サービスと対話して、アプリケーションの管理を行います。例えば、
AdminApp オブジェクトを使用すると、アプリケーションのインストールとアンインストール、アプリケー
ション用モジュールのリスト表示、およびアプリケーションのエクスポートを行うことができます。
AdminApp 機能のほとんどはローカル・モードで呼び出すことができます。つまり、クライアントはサーバ
ーと通信せずに機能を実行することができます。ローカル・モードで実行するには、スクリプト・クライア
ントを始動するときに -conntype NONE オプションを使用します。サーバーが稼働中の場合は、AdminApp
ツールをローカル・モードで実行することはお勧めしません。
AdminApp オブジェクトについて詳しくは、以下のトピックを参照してください。
180
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v AdminApp オブジェクトのインストール・オプション (Installation options for the AdminApp object)
v 例: AdminApp インストール・コマンドのタスク・オプションに関する情報の取得 (Example: Obtaining
information about task options for the AdminApp install command)
AdminApp オブジェクトについては、以下の public メソッドが使用できます。
deleteUserAndGroupEntries
あらゆる役割のユーザーまたはグループを削除し、アプリケーションで定義されたすべての RunAs 役割の
ユーザー ID とパスワードを削除します。
パラメーター: appname
使用例:
v Jacl:
$AdminApp deleteUserAndGroupEntries myapp
v Jython:
AdminApp.deleteUserAndGroupEntries(’myapp’)
edit
アプリケーションまたはモジュールを対話モードで編集します。
パラメーター: appname、options
使用例:
v Jacl:
$AdminApp edit “JavaMail Sample” {-MapWebModToVH {{“JavaMail
Sample WebApp” mtcomps.war,WEB-INF/web.xml newVH}}}
v Jython:
AdminApp.edit(“JavaMail Sample”, ’[-MapWebModToVH [[“JavaMail
Sample WebApp” mtcomps.war,WEB-INF/web.xml newVH]]]’)
注: edit コマンドは、アプリケーションの配置を変更します。この変更は、options パラメーターで指定し
ます。 edit コマンドではオプションは不要です。
editInteractive
アプリケーションまたはモジュールを対話モードで編集します。
パラメーター: appname、options
使用例:
v Jacl:
$AdminApp editInteractive ivtApp
v Jython:
AdminApp.editInteractive(’ivtApp’)
注: editInteractive コマンドは、アプリケーションの配置を変更します。この変更は、options パラメーター
で指定します。 editInteractive コマンドではオプションは不要です。
管理
181
export
アプリケーションの appname パラメーターを、ファイル名で指定したファイルにエクスポートします。
パラメーター: appname、filename
使用例:
v Jacl:
$AdminApp export “My App” /usr/me/myapp.ear
v Jython:
AdminApp.export(“My App”, ’usr/me/myapp.ear’)
exportDDL
記述定義言語 (DDL) を、アプリケーションの appname パラメーターからディレクトリーが指定する
directoryname パラメーターに抽出します。
注: スタンドアロンのスクリプト・クライアントのみがインストールされているシステムから実行する場
合、このコマンドはサポートされません。
パラメーター: appname、directoryname、options
使用例:
v Jacl:
$AdminApp exportDDL “My App” /usr/me/DDL{ddlprefix myApp}
v Jython:
AdminApp.exportDDL(“My App”, /usr/me/DDL’,
’[-ddlprefix myApp]’)
help
AdminApp オブジェクトおよび AdminApp コマンドのヘルプを表示します。
パラメーター: operation name (オプション)
使用例:
v Jacl:
$AdminApp help
$AdminApp help uninstall
v Jython:
print AdminApp.help()
print AdminApp.help(’uninstall’)
install
完全修飾ファイル名とインストール・オプションのストリングに基づいて、非対話式モードでアプリケーシ
ョンをインストールします。
注: スタンドアロンのスクリプト・クライアントのみがインストールされているシステムから実行する場
合、このコマンドはサポートされません。
パラメーター: earfile、options
使用例:
182
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v Jacl:
$AdminApp install /home/mydir/apps/myapp.ear
v Jython:
AdminApp.install(’/home/mydir/apps/myapp.ear’)
このコマンドでは、さまざまなオプションが使用できます。次のコマンドで、EAR ファイルで有効なオプ
ションのリストが取得できます。
v Jacl:
$AdminApp options earfilename.EAR
v Jython:
AdminApp.options(’earfilename.EAR’)
また、次のコマンドでを実行して各オブジェクトのヘルプを表示することもできます。
v Jacl:
$AdminApp help optionname
v Jython:
AdminApp.help(’optionname’)
installInteractive
完全修飾ファイル名とインストール・オプションのストリングに基づいて、対話モードでアプリケーション
をインストールします。
注: スタンドアロンのスクリプト・クライアントのみがインストールされているシステムから実行する場
合、このコマンドはサポートされません。
パラメーター: earfile、options
使用例:
v Jacl:
$AdminApp installInteractive /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/
myInstance/installableApps/jmsample.ear
v Jython:
AdminApp.installInteractive(’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/
myInstance/installableApps/jmsample.ear’)
list
構成にインストールされているアプリケーションをリストします。
パラメーター: なし
使用例:
v Jacl:
$AdminApp list
v Jython:
print AdminApp.list()
出力例:
管理
183
wsadmin>$AdminApp list
adminconsole
DefaultApplication
ivtApp
listModules
アプリケーション内のモジュールをリストします。
パラメーター: appname、options
使用例:
v Jacl:
$AdminApp listModules ivtApp
v Jython:
print AdminApp.listModules(’ivtApp’)
出力例:
wsadmin>$AdminApp listModules ivtApp
ivtApp#ivtEJB.jar+META-INF/ejb-jar.xml
ivtApp#ivt_app.war+WEB-INF/web.xml
この例は、appname、#、モジュール URI、+、および DD URI を連結して形成されています。このストリ
ングは、AdminApp edit コマンドおよび AdminApp editInteractive コマンドに渡すことができます。
options
EAR ファイルをインストールする場合のオプションのリストを表示します。
パラメーター: earfile
使用例:
v Jacl:
$AdminApp options /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/
myInstance/installableApps/jmsample.ear
v Jython:
AdminApp.options(’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/
myInstance/installableApps/jmsample.ear’)
publishWSDL
appname パラメーターで指定したアプリケーション用の WSDL ファイルを、soapAddressPrefixes パラメー
ターで指定した SOAP アドレスの接頭部を使用して、filename パラメーターで指定したファイルに公開し
ます。
パラメーター: appname、filename、soapAddressPrefixes (オプション)
使用例:
v Jacl:
$AdminApp publishWSDL JAXRPCHandlersServer /temp/a.zip
{{JAXRPCHandlersServerApp.war {{http http://localhost:9080}}}}
v Jython:
AdminApp.publishWSDL(’JAXRPCHandlersServer’, ’c:/temp/a.zip’,
’[[JAXRPCHandlersServerApp.war [[http http://localhost:9080]]]]’)
184
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
taskInfo
アプリケーション・ファイルの特定のタスク・オプションに関する情報を提供します。
パラメーター: earfile、task name
使用例:
v Jacl:
$AdminApp taskInfo /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myInstance/installableApps/jmsample.ear
MapWebModToVH
v Jython:
print AdminApp.taskInfo(’c:/websphere/appserver/installableApps/jmsample.ear’,
’MapWebModToVH’)
出力例:
MapWebModToVH: Selecting virtual hosts for Web modules
Specify the virtual host where you want to install the Web modules contained in
your application. Web modules can be installed on the same virtual host
or dispersed among several hosts.
Each element of the MapWebModToVH task consists of the following 3 fields:
“webModule,” “uri,” “virtualHost.”
Of these fields, the following may be assigned new values: “virtualHost”
and the following are required: “virtualHost”
The current contents of the task after running default bindings are:
webModule: JavaMail Sample WebApp
uri: mtcomps.war,WEB-INF/web.xml
virtualHost: null
updateAccessIDs
アプリケーションで定義されたさまざまな役割に割り当てられたユーザーおよびグループの、アクセス ID
情報を更新します。アクセス ID はユーザー・レジストリーから読み取られ、アプリケーション・バイン
ディングに保管されます。このメソッドは、アプリケーションのインストール後、またはインストールした
アプリケーションのセキュリティー役割情報の編集後に呼び出すことをお勧めします。このコマンドを呼び
出す場合は、スクリプト・クライアントをアプリケーション・サーバーに接続する必要があります。
bAll ブール・パラメーターは、アプリケーション・バインディング内のユーザーおよびグループのアクセ
ス ID をすべて検索して保管します。アプリケーション・バインディングにアクセス ID を持たないユー
ザーまたはグループのアクセス ID を検索する場合は、false を指定してください。
パラメーター: appname、bAll
使用例:
v Jacl:
$AdminApp updateAccessIDs myapp true
v Jython:
AdminApp.updateAccessIDs(’myapp’, ’true’)
view
name パラメーターで指定したアプリケーションまたはモジュールの taskname オプション・パラメーター
で指定したタスクを表示します。アプリケーションの有効なタスク名のリストを取得するには、オプション
として -tasknames を使用します。それ以外の場合は、オプションとして 1 つ以上のタスク名を指定しま
す。
管理
185
パラメーター: name、taskname (オプション)
使用例:
v Jacl:
$AdminApp view adminconsole
v Jython:
AdminApp.view(’adminconsole’)
出力例:
MapRolesToUsers: Mapping Users to Roles
Each role defined in the application or module must be
mapped to a user or group from the domain’s user registry.
Role: administrator
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
Role: operator
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
Role: configurator
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
Role: monitor
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
MapWebModToVH: Selecting Virtual Hosts for Web Modules
Specify the virtual host where you want to install the Web
modules contained in your application. You can install Web
modules on the same virtual host or dispersed among several hosts:
Web Module: adminconsole
URI: adminconsole.war,WEB-INF/web.xml
Virtual Host: admin_host
MapModulesToServers: Selecting Application Servers
Specify the application server where you want to install
modules contained in your application. You can install
modules on the same server or dispersed among several servers.
Module: adminconsole
URI: adminconsole.war,WEB-INF/web.xml
Server: WebSphere:cell=juniartiNetwork,node=juniartiManager,server=dmgr
AppDeploymentOptions: Specifying Application Options
Specify the various options available to prepare and install your application:
Directory to Install Application: $(APP_INSTALL_ROOT)/juniartiNetwork
Distribute Application: Yes
Use Binary Configuration: No
Application Name: adminconsole
Create MBeans for Resources: Yes
Enable Class Reloading: No
Reload Interval in Seconds: 0
186
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
taskname オプションの使用例:
v Jacl:
$AdminApp view adminconsole {-AppDeploymentOptions -MapModulesToServers}
v Jython:
AdminApp.view(’Test’, [’-AppDeploymentOptions’, ’-MapModulesToServers’])
出力例:
Specify the application server where you want to install
modules contained in your application. Modules can be installed
on the same server or dispersed among several servers:
Module: adminconsole URI: adminconsole.war,WEB-INF/web.xml Server:
WebSphere:cell=juniartiNetwork,node=juniartiManager,server=dmgr
AppDeploymentOptions: Specifying Application Options
Specify the required options to prepare and install your application:
Directory to Install Application: $(APP_INSTALL_ROOT)/juniartiNetwork
Distribute Application: Yes Use Binary Configuration: No Application Name:
adminconsole Create MBeans for Resources: Yes Enable Class Reloading:
No Reload Interval in Seconds: 0
taskname オプションの使用例:
v Jacl:
$AdminApp view adminconsole#adminconsole.war+WEB-INF/web.xml {-MapRolesToUsers}
v Jython:
AdminApp.view(’adminconsole#adminconsole.war+WEB-INF/web.xml’, [’-MapRolesToUsers’])
出力例:
MapRolesToUsers: Mapping Users to Roles
Each role defined in the application or module must be
mapped to a user or group from the domain’s user registry.
Role: administrator
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
Role: operator
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
Role: configurator
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
Role: monitor
Everyone?: No
All Authenticated?: No
Mapped Users:
Mapped Groups:
MapWebModToVH: Selecting Virtual Hosts for Web Modules
スクリプト管理用の Help オブジェクト: Help オブジェクトは、アプリケーション・サーバー・インスタ
ンスで実行中の MBean に関する一般ヘルプおよび動的オンライン情報を提供します。Help オブジェクト
は、AdminControl オブジェクトを使用してスクリプトを作成したり実行したりする際に使用できます。
Help オブジェクトについては、以下の public メソッドが使用できます。
管理
187
AdminApp
AdminApp オブジェクトで使用できるすべてのメソッドの要約を提供します。
パラメーター: なし
使用法:
v Jacl:
$Help AdminApp
v Jython:
print Help.AdminApp()
AdminConfig
AdminConfig オブジェクトで使用できるすべてのメソッドの要約を提供します。
パラメーター: なし
使用法:
v Jacl:
$Help AdminConfig
v Jython:
print Help.AdminConfig()
AdminControl
AdminControl オブジェクトで使用できるすべてのメソッドの要約を提供します。
パラメーター: なし
使用法:
v Jacl:
$Help AdminControl
v Jython:
print Help.AdminControl()
all
MBean が名前で定義する情報の要約を提供します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
$Help all [$AdminControl queryNames type=TraceService,process=server1,node=pongo,*]
v Jython:
print Help.all(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,process=server1,node=pongo,*’))
出力例:
Name: WebSphere:cell=pongo,name=TraceService,mbeanIdentifier=
cells/pongo/nodes/pongo/servers/server1/server.xml#TraceService_1,
type=TraceService,node=pongo,process=server1
Description: null
Class name: javax.management.modelmbean.RequiredModelMBean
188
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
Attribute
ringBufferSize
traceSpecification
Type
int
java.lang.String
Access
RW
RW
Operation
int getRingBufferSize()
void setRingBufferSize(int)
java.lang.String getTraceSpecification()
void setTraceState(java.lang.String)
void appendTraceString(java.lang.String)
void dumpRingBuffer(java.lang.String)
void clearRingBuffer()
[Ljava.lang.String; listAllRegisteredComponents()
[Ljava.lang.String; listAllRegisteredGroups()
[Ljava.lang.String; listComponentsInGroup(java.lang.String)
[Lcom.ibm.websphere.ras.TraceElementState; getTracedComponents()
[Lcom.ibm.websphere.ras.TraceElementState; getTracedGroups()
java.lang.String getTraceSpecification(java.lang.String)
void processDumpString(java.lang.String)
void checkTraceString(java.lang.String)
void setTraceOutputToFile(java.lang.String, int, int, java.lang.String)
void setTraceOutputToRingBuffer(int, java.lang.String)
java.lang.String rolloverLogFileImmediate(java.lang.String, java.lang.String)
Notifications
jmx.attribute.changed
Constructors
attributes
MBean が名前で定義するすべての属性の要約を提供します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
$Help attributes [$AdminControl queryNames type=TraceService,process=server1,node=pongo,*]
v Jython:
print Help.attributes(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,process=server1,node=pongo,*’))
出力例:
Attribute Type Access
ringBufferSize java.lang.Integer RW
traceSpecification java.lang.String RW
classname
MBean が名前で定義するクラス名を提供します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
$Help classname [$AdminControl queryNames type=TraceService,process=server1,node=pongo,*]
v Jython:
管理
189
print Help.classname(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,process=server1,node=pongo,*’))
出力例:
javax.management.modelmbean.RequiredModelMBean
constructors
MBean が名前で定義するすべてのコンストラクターの要約を提供します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
$Help constructors [$AdminControl queryNames type=TraceService,process=server1,node=pongo,*]
v Jython:
print Help.constructors(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,process=server1,node=pongo,*’))
出力例:
Constructors
description
MBean が名前で定義する記述を提供します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
$Help description [$AdminControl queryNames type=TraceService,process=server1,node=pongo,*]
v Jython:
print Help.description(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,process=server1,node=pongo,*’))
出力例:
Managed object for overall server process.
help
Help オブジェクトで使用できるすべてのメソッドの要約を提供します。
パラメーター: なし
使用法:
v Jacl:
$Help help
v Jython:
print Help.help()
message
メッセージ ID に関する情報を表示します。
パラメーター: message ID
使用例:
190
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v Jacl:
$Help message CNTR0005W
v Jython:
Help.message(’CNTR0005W’)
出力例:
Explanation: The container was unable to passivate an enterprise bean due
to exception {2}
User action: Take action based upon message in exception {2}
notifications
MBean が名前で定義するすべての通知の要約を提供します。
パラメーター: name
使用例:
v Jacl:
$Help notifications [$AdminControl queryNames type=TraceService,process=server1,node=pongo,*]
v Jython:
print Help.notifications(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,process=server1,node=pongo,*’))
出力例:
Notification
websphere.messageEvent.audit
websphere.messageEvent.fatal
websphere.messageEvent.error
websphere.seriousEvent.info
websphere.messageEvent.warning
jmx.attribute.changed
operations
MBean が名前で定義するすべての操作の要約を提供します。オプションの opname パラメーターを指定す
る場合、このコマンドは MBean が名前で定義した opname 操作の署名を提供します。
パラメーター: name、opname
name パラメーターの使用例:
v Jacl:
$Help operations [$AdminControl queryNames type=TraceService,process=server1,node=pongo,*]
v Jython:
print Help.operations(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,process=server1,node=pongo,*’))
出力例:
Operation
int getRingBufferSize()
void setRingBufferSize(int)
java.lang.String getTraceSpecification()
管理
191
void setTraceState(java.lang.String)
void appendTraceString(java.lang.String)
void dumpRingBuffer(java.lang.String)
void clearRingBuffer()
[Ljava.lang.String; listAllRegisteredComponents()
[Ljava.lang.String; listAllRegisteredGroups()
[Ljava.lang.String; listComponentsInGroup(java.lang.String)
[Lcom.ibm.websphere.ras.TraceElementState; getTracedComponents()
[Lcom.ibm.websphere.ras.TraceElementState; getTracedGroups()
java.lang.String getTraceSpecification(java.lang.String)
void processDumpString(java.lang.String)
void checkTraceString(java.lang.String)
void setTraceOutputToFile(java.lang.String, int, int, java.lang.String)
void setTraceOutputToRingBuffer(int, java.lang.String)
java.lang.String rolloverLogFileImmediate(java.lang.String, java.lang.String)
name および opname パラメーターの使用例:
v Jacl:
$Help operations [$AdminControl queryNames type=TraceService,
process=server1,node=pongo,*] processDumpString
v Jython:
print Help.operations(AdminControl.queryNames(’type=TraceService,
process=server1,node=pongo,*’), ’processDumpString’)
出力例:
void processDumpString(java.lang.String)
Description: Write the contents of the Ras services Ring Buffer to the specified file.
Parameters:
Type
Name
Description
java.lang.String
dumpString
a String in the specified format to process or null.
wsadmin の Java プロパティー
wsadmin スクリプト・クライアントは、以下にリストされている Java プロパティーを使用します。これら
のプロパティーは wsadmin.properties ファイルで指定されます。このファイルは
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/properties ディレクトリーにあります。ここで、instance はインス
タンスの名前です。
wsadmin スクリプトを実行する場合は、wsadmin 用にプロパティー・ファイルを指定することもできま
す。コマンド行で任意のプロパティー・ファイルを指定する前にロードされるデフォルトのプロパティー・
ファイルには、3 つのレベルがあります。これらのプロパティー・ファイルは、以下に示す順序でロードさ
れます。各プロパティー・ファイルは、以前にロードされたファイルの設定をオーバーライドします。
1. 第 1 レベルは WebSphere Application Server - Express インスタンスの properties ディレクトリーにあ
る、wsadmin.properties というファイルです。このファイルは、/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance
properties ディレクトリーにあります。ここで、instance はアプリケーション・サーバー・インスタンス
の名前です。
2. 第 2 レベルは /home/QEJBSVR/wsadmin.properties にあります。このファイルとそれが含まれているデ
ィレクトリーは、WebSphere Application Server - Express には用意されていません。ご自身でこのディ
レクトリーとファイルを作成し、適切な権限を割り当てる必要があります。
192
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
3. 第 3 レベルは、WSADMIN_PROPERTIES 環境変数で指定したファイルです。この環境変数は、
wsadmin ツールが始動する環境で定義されます。これは一般には、wsadmin スクリプトを実行する
QShell セッションです。WebSphere Application Server - Express では、この環境変数は定義されませ
ん。
4. 最後に、コマンド行で指定したプロパティーが処理されます。つまり、上記プロパティー・ファイルで
指定した値は、コマンド行プロパティーによりオーバーライドされます。
注: 一部のプロパティーには、次の 2 つのデフォルト値があります。
v iSeries デフォルト値
この値は、インスタンスを作成すると wsadmin.properties ファイル内に設定されます。このファイルに指
定された値は、wsadmin ツールのデフォルト値をオーバーライドします。
v wsadmin ツール・デフォルト値
この値は、ツール内にハードコーディングされます。他の値が指定されていない場合、ツールはこれら
のデフォルト値を使用します。
以下に示すのは、wsadmin.properties ファイルに含まれる Java プロパティーです。
v com.ibm.ws.scripting.connectionType
この値は、使用する接続タイプを指定します。使用できる値は、SOAP (Simple Object Access
Protocal)、RMI (Remote Method Invocation)、または NONE です。 iSeries のデフォルトは SOAP で
す。
v com.ibm.ws.scripting.port
このプロパティーは、コネクターが使用するポートを指定します。デフォルト値は、インスタンスの
SOAP ポートです。
v com.ibm.ws.scipting.host
スクリプト・プロセスが接続を試行するホスト。デフォルトは localhost です。
v com.ibm.ws.scripting.defaultLang
このプロパティーは、スクリプトの実行時に使用する言語を指定します。サポートされる言語は Jacl の
みです。 -f パラメーターを指定すると、wsadmin はファイル拡張子が既知の値にマップしているかチェ
ックします。例えば、ファイル名が test.jacl の場合、言語は JACL に設定されます。 -f パラメーター
が指定されないか、ファイル・タイプが不明な場合、wsadmin はエラーを発行します。
– iSeries デフォルト値: jacl
– ツール・デフォルト値: なし
v com.ibm.ws.scripting.traceFile
このプロパティーは、スクリプト・プロセスがトレースおよびロギング情報を書き込むファイルを指定
します。
– iSeries デフォルト値: /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs ディレクトリー内の
wsadmin.traceout ファイル
– ツール・デフォルト値: ディスプレイにトレース出力を印刷します。
v com.ibm.ws.scripting.validationOutput
このプロパティーは、検証レポートの送信先を指定します。複数のユーザーが wsadmin を使用するイン
スタンスを同時に管理する場合、ユーザー・プロパティー・ファイルにそれぞれ異なる validationOutput
プロパティーを指定することをお勧めします。
– iSeries デフォルト値: /QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/logs ディレクトリー内の
wsadmin.valout ファイル
– ツール・デフォルト値: 現行ディレクトリー内の wsadmin.valout
管理
193
v com.ibm.ws.scripting.traceString
このプロパティーは、スクリプト・プロセスのトレースをオンにするために使用します。例えば、
com.ibm.ws.scripting.*=all=enabled を使用すると、スクリプト・コードのすべてのトレースがオンになり
ます。デフォルトは、トレースを使用しない状態です。
v com.ibm.ws.scripting.profiles
profiles プロパティーは、wsadmin がユーザー・コマンド、スクリプト、または対話式シェルの前に実行
するプロファイルのリストです。
– iSeries デフォルト値には以下のファイルが含まれています。
- /QIBM/ProdData/WebAS51/Base/bin/securityProcs.jacl
- /QIBM/ProdData/WebAS51/Base/bin/LTPA_LDAPSecurityProcs.jacl
- /QIBM/ProdData/WebAS51/Base/bin/securityProcs.py
- /QIBM/ProdData/WebAS51/Base/bin/LTPA_LDAPSecurityProcs.py
これらのプロファイル・スクリプトにより、セキュリティーの構成が容易になります。
– ツール・デフォルト値: なし
v com.ibm.ws.scripting.emitWarningForCustomSecurityPolicy
このプロパティーは、カスタム・アクセス権が見つかったときにメッセージ WASX7207W を発行するか
どうか指定します。指定できる値は、TRUE および FALSE です。
– iSeries デフォルト値: なし
– ツール・デフォルト値: TRUE
v com.ibm.ws.scripting.tempdir
このプロパティーは、アプリケーションのインストール時に一時ファイル用に使用するディレクトリー
を指定します。
– iSeries デフォルト値: なし
– ツール・デフォルト値: Java システム・プロパティー java.io.tempdir の値
v com.ibm.ws.scripting.validationLevel
このプロパティーは、スクリプト・インターフェースから構成が変更されるときに使用する検証レベル
を指定します。指定できる値は、NONE、LOW、MEDIUM、HIGH、HIGHEST です。
– iSeries デフォルト値: なし
– ツール・デフォルト値: HIGHEST
v com.ibm.ws.scripting.crossDocumentValidationEnabled
このプロパティーは、ある文書に変更が実行されるときに、検証機構が他の文書を調べるかどうかを指
定します。指定できる値は、TRUE および FALSE です。
– iSeries デフォルト値: なし
– ツール・デフォルト値: TRUE
v com.ibm.ws.scripting.classpath
classpath プロパティーは、クラスやリソースを検索するためにパスのリストに追加されます。iSeries お
よび wsadmin ツールのデフォルト値はありません。
wsadmin コマンドのサンプル
これらのヘルプ・トピックでは、wsadmin を使用して、WebSphere Application Server でアプリケーショ
ン・サーバー、アプリケーション、およびリソースを構成および管理する方法の実例を提供します。
v wsadmin を使用した構成管理例 (Configuration management examples with wsadmin)
194
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v wsadmin を使用したアプリケーション管理例 (Application management examples with wsadmin)
v wsadmin を使用した操作管理例 (Operation management examples with wsadmin)
v wsadmin を使用したスクリプト管理例 (Scripting management examples with wsadmin)
サポートされるスクリプト言語
wsadmin ツールは、Jacl および Jython スクリプト言語をサポートします。
Jacl
Jacl は TCL の代替インプリメンテーションであり、すべて Java コードで作成されます。Jacl コマンドの
基本構文は、以下のとおりです。
Command
arg1
arg2
arg3
...
コマンドは、組み込みコマンドまたは Jacl プロシージャーの名前です。例えば、次のようになります。
puts stdout
{Hello, world!}
この例は、I/O ストリーム ID (stdout) とストリング (Hello, world!) という 2 つの引数を持つ puts コマ
ンドを表しています。puts コマンドは、ストリングおよび末尾改行文字を I/O ストリームに書き込みま
す。Jacl では、コマンドは指定された引数を解釈します。stdout という名前の使用は、puts コマンドおよ
び他の I/O コマンドが採用している規則です。標準エラー出力を指定するには stderr を、標準入力を指定
するには stdin を使用します。
Tcl および Jacl について詳しくは、「Jacl:Java における Tcl の実装 (Jacl: A Tcl implementation in
Java)」
を参照してください。
Jython
Jython は、Python スクリプト言語の Java インプリメンテーションです。
Jython および Python について詳しくは、以下の Web サイトを参照してください。
v Jython ホーム・ページ (Jython Home Page)
v www.python.org
ws_ant スクリプト
Apache Ant は Java ベースのビルド・ツールです。WebSphere Application Server - Express には、一部の
共通管理操作の実行に使用できる ANT ベースのタスク・セットが用意されています。ws_ant と呼ばれる
Qshell スクリプトが、これらのタスクを実行するために用意されています。
注: この関数はテクノロジー・プレビューです。
Ant の詳細については、『Apache Jakarta Ant』ページを参照してください。
以下のトピックに、ws_ant の使用法が説明されています。
管理
195
『ws_ant の開始』
WebSphere Application Server - Express の Ant タスクを実行するには、Qshell で ws_ant コマンドを
実行します。ws_ant コマンドの呼び出す方法の詳細については、このトピックを参照してください。
『構文およびパラメーター』
ws_ant コマンドの構文およびパラメーターの詳細については、このトピックを参照してください。
198 ページの『Ant タスク』
提供される Ant タスクの詳細については、このトピックを参照してください。
ws_ant の開始
ws_ant スクリプトを使用して WebSphere Application Server - Express の ANT タスクを実行するには、次
の手順で行います。
1. CL コマンド行で STRQSH (Qshell の始動) コマンドを入力します。
2. cd コマンドを使用して、/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin ディレクトリーに移動します。
3. Qshell プロンプトで、次のコマンドを入力します。
ws_ant target -buildfile buildfile -instance instance
ここで、target は実行するターゲットの名前、buildfile はターゲット定義を含むファイルの名前、
instance は管理するインスタンスの名前です。
ws_ant スクリプトで使用可能なその他のパラメーターの詳細については、『構文およびパラメーター』を
参照してください。
提供されるタスクの詳細については、 198 ページの『Ant タスク』を参照してください。
構文およびパラメーター
ANT コマンドの実行の詳細については、「Apache ANT ユーザー・マニュアル (Apache ANT User
Manual)」
を参照してください。
権限
このスクリプトを実行するには、ユーザー・プロファイルに *ALLOBJ 権限が必要です。
構文
ws_ant スクリプトの構文は次のとおりです。
ws_ant [ target ] [ -instance instance ] [-find file]
[-buildfile buildfile] [-listener listenerclass]
[-logger loggerclass] [-logfile logfile] [-emacs] [-debug]
[-verbose] [-quiet] [-version] [-projecthelp] [-help]
パラメーター
ws_ant スクリプトのパラメーターは次のとおりです。
v target
これはオプション・パラメーターです。値 target には、buildfile で実行するターゲットの名前を指定し
ます。このパラメーターが指定されていない場合、スクリプトは buildfile のデフォルト・ターゲットを
呼び出します。
196
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v -instance
これはオプション・パラメーターです。値 instance には、インスタンスの名前を指定します。デフォル
ト値は default です。
v -find
これはオプション・パラメーターです。値 file には、使用する buildfile を指定します。この場合、ファ
イルの検索範囲が、ファイル・システムのルートの方向へ拡大されていきます。例えば、-find myfile.xml
を指定して /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin から ws_ant コマンドを実行すると、このスクリプトは
次の順序でファイル・システムを検索します。
1. /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/myfile.xml
2. /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/myfile.xml
3. /QIBM/ProdData/WebASE51/myfile.xml
4. /QIBM/ProdData/myfile.xml
5. /QIBM/myfile.xml
6. /myfile.xml
v -buildfile
これはオプション・パラメーターです。値 buildfile には、ターゲット定義を含む buildfile の完全修飾名
を指定します。デフォルト値は build.xml です。
v -listener
これはオプション・パラメーターです。値 listenerclass には、プロジェクト・リスナーとして追加する
クラス名を指定します。
v -logger
これはオプション・パラメーターです。値 loggerclass には、ロギングに使用するクラス名を指定しま
す。
v -logfile
これはオプション・パラメーターです。値 logfile には、スクリプトがロギング情報を書き込むファイル
の名前を指定します。
v -emacs
これはオプション・パラメーターです。デフォルトでは、ANT はすべてのロギング・メッセージの先頭
に現在のタスクの名前を追加します。 -emacs パラメーターを指定した場合、スクリプトはタスクの名前
をメッセージに追加しません。
v -debug
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定すると、スクリプトはデバッグ情報を
表示します。
v -verbose
このオプション・パラメーターを指定すると、スクリプトのデバッグが必要な場合に有用な詳細メッセ
ージが出力されます。
v -quiet
これはオプション・パラメーターです。このパラメーターを指定した場合、スクリプトは進行メッセー
ジを表示しません。
v -version
これはオプション・パラメーターです。 -version を指定すると、スクリプトはバージョン情報を表示し
ます。
v -projecthelp
このオプション・パラメーターを指定すると、プロジェクト・ヘルプ・メッセージが表示されます。
管理
197
v -help
このオプション・パラメーターを指定すると、構文ヘルプ・メッセージが表示されます。
Ant タスク
ws_ant ツールは以下のタスクをサポートします。
v wsadmin
wsadmin タスクは、指定された引数で command-line 管理ツールを実行します。このタスクのインプリメ
このタスクは、WebSphere
ンテーション・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.WsAdmin です。
Application Server - Express 管理ツールがインストールされているリモート・マシンから実行できます。
注: wsadmin スクリプト・オブジェクトを使用する場合、オブジェクト名の前に、ドル記号 ($) を追加
する必要があります。例えば、ws_ant によって $AdminApp リスト・コマンドを起動し、ご使用のアプ
リケーション・サーバーのアプリケーションをリストする場合、このタスクを以下のように ws_ant ビル
ド・ファイルに含めます。
<taskdef name=“wsAdmin” classname=“com.ibm.websphere.ant.tasks.WsAdmin”/>
<target name=“target”>
<wsAdmin command=“$$AdminApp list”/>
</target>
ここで、target は ws_ant 呼び出しで渡される値です。
v wsInstallApp
wsInstallApp タスクは、アプリケーションをアプリケーション・サーバーまたはセルへインストールしま
す。このタスクのインプリメンテーション・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.InstallApplication で
wsadmin はリモート・インストールを実行できないので、このタスクはローカル・マシンで
す。
実行する必要があります。
v wsJspC
wsJspC タスクは、JSP ファイルのディレクトリーを .class ファイルへコンパイルします。このタスクの
インプリメンテーション・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.JspC です。
ル・マシンで実行する必要があります。
このタスクはローカ
v wsListApps
wsListApps タスクは、アプリケーション・サーバーまたはセルにインストールされているアプリケーシ
ョンをすべてリストします。このタスクのインプリメンテーション・クラスは
このタスクは、WebSphere Application Server com.ibm.websphere.ant.tasks.ListApplications です。
Express 管理ツールがインストールされているリモート・マシンから実行できます。
v wsNLSEcho
wsNLSEcho タスクは、メッセージ検索で変換および変数置換を可能にします。このタスクのインプリメ
ンテーション・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.NLSEcho です。
ンで実行する必要があります。
このタスクはローカル・マシ
v wsServerStatus
wsServerStatus タスクは、1 つまたはすべてのアプリケーション・サーバーの状況を表示します。このタ
スクのインプリメンテーション・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.ServerStatus です。
クはローカル・マシンで実行する必要があります。
このタス
v wsStartApp
wsStartApp タスクは、アプリケーション・サーバーまたはセルでアプリケーションを始動します。この
198
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
タスクのインプリメンテーション・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.StartApplication です。
こ
のタスクは、WebSphere Application Server - Express 管理ツールがインストールされているリモート・
マシンから実行できます。
v wsStartServer
wsStartServer タスクはアプリケーション・サーバーを始動します。このタスクのインプリメンテーショ
ン・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.StartServer です。
する必要があります。
このタスクはローカル・マシンで実行
v wsStopApp
wsStopApp タスクは、アプリケーション・サーバーまたはセルでアプリケーションを停止します。この
こ
タスクのインプリメンテーション・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.StopApplication です。
のタスクは、WebSphere Application Server - Express 管理ツールがインストールされているリモート・
マシンから実行できます。
v wsStopServer
wsStopServer タスクはアプリケーション・サーバーを停止します。このタスクのインプリメンテーショ
ン・クラスは com.ibm.websphere.ant.tasks.StopServer です。
する必要があります。
このタスクはローカル・マシンで実行
v wsUninstallApp
wsUninstallApp タスクは、アプリケーション・サーバーまたはセルからアプリケーションをアンインス
トールします。このタスクのインプリメンテーション・クラスは
wsadmin はアプリケーションをリモート側で
com.ibm.websphere.ant.tasks.UninstallApplication です。
アンインストールできないので、このタスクはローカル・マシンで実行する必要があります。
v wsValidateModule
wsValidateModule タスクは、EAR、WAR、EJB Jar、または Application Client Jar のデプロイメント記
述子、拡張子、およびバインディング資料を検証します。このタスクのインプリメンテーション・クラ
スは com.ibm.websphere.ant.tasks.ModuleValidator です。
必要があります。
このタスクはローカル・マシンで実行する
Java Management Extensions
このセクションでは、Java Management Extensions (JMX) の使用方法を説明します。この JMX は、
WebSphere Application Server - Express 管理のカスタマイズに使用される Java 管理 API のセットです。
WebSphere Application Server - Express は、 Java クラスおよびメソッドのセットによる管理機能へのアク
セスをサポートしています。 WebSphere Application Server - Express 管理ツールの任意の管理機能を実行
する Java プログラムを作成できます。また、基本の WebSphere Application Server - Express 管理を拡張
して、独自の管理対象リソースを組み込むこともできます。
JMX API を使用して、稼働しているサーバーに直接接続したり、構成ファイルでいくつかのタスクを直接
実行したりすることができます。サーバーが稼働していない場合に JMX API を使用するには、
AdminClient.CONNECTOR_TYPE_NONE を指定してください。このモードでは、構成ファイルを直接変更
します。このモードを使用して構成を変更する場合、必ず、作成するすべてのオブジェクトに対して適切な
権限がセットアップされていなければなりません。稼働しているアプリケーション・サーバーまたは
Deployment Manager に他のコネクター・タイプを使用して接続する場合は、適切な権限が自動的に構成さ
れます。
管理
199
作成されるすべてのファイルに CONNECTOR_TYPE_NONE を使用する場合は、次のガイドラインに従う
ことをお勧めします。作成されるファイルは通常、instance_name/config and instance_name/installedApps デ
ィレクトリーにあります。
v 作成されるオブジェクト (instance_name/config および instance_name/installedApps ディレクトリーにあ
るオブジェクトを含む) の所有者を、QEJBSVR プロファイルにします。
v QEJBSVR プロファイルは、ディレクトリーに対しては *RWX 権限を、ファイルに対しては *RW 権限
を持っていなければなりません。
v *PUBLIC は、すべてのファイルまたはディレクトリーで *EXCLUDE でなければなりません。以下の
Java プロパティーを使用して JMX プログラムを実行すると、これを設定することができます。
– os400.file.create.auth=none
– os400.dir.create.auth=none
さまざまな JMX コネクターを使用し、セキュリティーが使用可能になっている管理クライアントを作成お
よび実行する場合は、以下のガイドラインに従ってください。これらのガイドラインに従えば、JMX コネ
クターの異なる実装間での動作が保証されます。これらのガイドラインに従っていないすべてのプログラミ
ング・モデルは、サポートされません。
v 単一の管理クライアントを作成および使用してから、別の管理クライアントを作成および使用してくだ
さい。
v 同じスレッドで管理クライアントを作成および使用してください。
v 以下の方法のいずれかを使用して、ユーザー ID およびパスワードを指定し、新しい管理クライアント
を作成してください。
– プロパティー・ファイルでデフォルトのユーザー ID およびパスワードを指定します。
– デフォルト以外のユーザー ID およびパスワードを指定します。デフォルト以外のユーザー ID およ
びパスワードで管理クライアントを作成した後、引き続き管理クライアントを作成する際は、その同
じデフォルト以外のユーザー ID およびパスワードを指定してください。
以下のトピックでは、WebSphere Application Server - Express で JMX を使用する方法の概要を説明しま
す。
201 ページの『JMX を使用してカスタマイズする』
このトピックでは、 WebSphere Application Server - Express 環境の管理、および Java 管理 API に
よるアプリケーションの配置方法を説明します。
203 ページの『JMX MBean を使用してカスタマイズする』
このトピックでは、JMX MBean を使用して WebSphere Application Server - Express 管理を拡張する
方法を説明します。
205 ページの『例: J2EE セキュリティー許可』
この例は、JMX メソッドを呼び出すための J2EE セキュリティー許可の付与に必要なパラメーター
を示しています。
詳しくは、以下のリソースを参照してください。
v JMX Javadoc
v Java Management Extensions (JMX)
200
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v
WebSphere Application Server V5 のシステム管理 ― 第 2 部: 独自の管理プログラムの作成 (System
Administration for WebSphere Application Server V5 ― Part 2: Writing Your Own Administration
Programs)
JMX を使用してカスタマイズする
ご使用のアプリケーションまたは稼働環境に、提供された WebSphere Application Server - Express 管理機
能では利用できない管理機能が含まれている場合があります。 Java 管理 API を使用すると、 WebSphere
Application Server - Express 管理をその他の Java プログラムに取り込むことができます。あるいは、管理
クラスおよびメソッドを使用して、新しい管理対象オブジェクトを WebSphere Application Server - Express
管理に追加することもできます。
次の手順に従って、 WebSphere Application Server - Express 管理 API を使用して、WebSphere Application
Server - Express 管理にアクセスするための Java プログラムを開発します。
1. 管理クライアント・プログラムを開発します。
a. AdminClient インスタンスを作成します。
管理クライアント・プログラムは、AdminService オブジェクトでメソッドを呼び出す必要がありま
す。 AdminClient は、アプリケーション・サーバーにあります。 AdminClass クラスには、JMX
javax.management.MBeanServer インターフェースで定義されたインターフェースが含まれています。
詳しくは、『インターフェース MBeanServer』
を参照してください。
次の例に、アプリケーション・サーバー内で動作する AdminService と SOAP コネクターでインタ
ーフェースをとる AdminClient インスタンスの作成方法を示します。
Properties connectProps = new Properties();
connectProps.setProperty
(AdminClient.CONNECTOR_TYPE, AdminClient.CONNECTOR_TYPE_SOAP);
connectProps.setProperty(AdminClient.CONNECTOR_HOST, “localhost”);
connectProps.setProperty(AdminClient.CONNECTOR_PORT, “8880”);
AdminClient adminClient = null;
try
{
adminClient = AdminClientFactory.createAdminClient(connectProps);
}
catch (ConnectorException e)
{
System.out.println(“Exception creating admin client: ” + e);
}
b. MBean を検索します。
AdminClient インスタンスを獲得したら、それを使用して、アプリケーション・サーバー内の管理対
象リソースにアクセスできます。各管理対象リソースは、そのリソースにアクセスするための
AdminService とともに MBean を登録します。 MBean は、MBean を示す ObjectName インスタン
スによって表されます。 ObjectName は、ドメイン・ネームとそれに続く 1 つ以上の順不同のキ
ー・プロパティーからなります。 WebSphere Application Server - Express の場合、ドメイン・ネー
ムは WebSphere で、管理用に定義される主なプロパティーは次のようになります。
v type: MBean の型。例えば、Server、TraceService、JVM。使用可能な MBean のリストについて
は、『パブリック MBean インターフェース (Public MBean Interfaces)』
い。
を参照してくださ
v name: MBean の個々のインスタンスの名前 ID。
管理
201
v cell: MBean が動作するセルの名前。
v node: MBean が動作するノードの名前。
v process: MBean が動作するプロセスの名前。
希望するキー・プロパティーと一致する ObjectName で照会することによって、 MBean を見つける
ことができます。次の例に、ノード MyNode の NodeAgent 用の MBean を検索する方法を示しま
す。
String nodeName = “MyNode”;
String query = “WebSphere:type=NodeAgent,node=” + nodeName + “,*”;
ObjectName queryName = new ObjectName(query);
ObjectName nodeAgent = null;
Set s = adminClient.queryNames(queryName, null);
if (!s.isEmpty())
nodeAgent = (ObjectName)s.iterator().next();
else
System.out.println(“Node agent MBean was not found”);
c. MBean を使用します。
特定の MBean で何を実行できるかは、MBean の管理インターフェースによって異なります。獲得
または設定できる属性を宣言する場合もあります。呼び出せる操作を宣言する場合もあります。リス
ナーを登録できる通知を宣言する場合もあります。使用可能な MBean のリストについては、『パブ
リック MBean インターフェース (Public MBean Interfaces)』
を参照してください。
次の例では、上記で検出した NodeAgent MBean で使用できる操作の 1 つを呼び出します。この例
では、MyServer アプリケーション・サーバーを始動します。
String opName = “launchProcess”;
String signature[] = { “java.lang.String” };
String params[] = { “MyServer” };
try
{
adminClient.invoke(nodeAgent, opName, params, signature);
}
catch (Exception e)
{
System.out.println(“Exception invoking launchProcess: ” + e);
}
d. イベントに対して登録します。
JMX API は、リソースの管理に加えて、特定の管理イベントのモニターを実行するアプリケーショ
を参照してくださ
ンもサポートしています。 JMX API の詳細については、『JMX javadoc』
い。例えば、サーバーが始動すると、特定のイベントが通知を生成します。管理アプリケーション
は、これらの通知のリスナーとして登録することができます。 WebSphere Application Server Express には、JMX 通知モデルの完全なインプリメンテーションと、分散環境で通知を受信できる
ようにする追加機能が用意されています。
次の例は、ノード・エージェント ObjectName を使用して MBean から送信されるイベント通知に対
してオブジェクトがそれ自体を登録する方法を示しています。
adminClient.addNotificationListener(nodeAgent, this, null, null);
この例では、ヌル値を指定することによって、すべてのノード・エージェント MBean イベント通知
が受信されます。 handback オブジェクトでヌル値を使用することもできます。
e. イベントを処理します。
202
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
オブジェクトが、NotificationListener インターフェースによって定義された handleNotification メソ
ッドを介して JMX イベント通知を受け取ります。すべてのイベント受信側が実装する必要がありま
す。 JMX javax.management.NotificationListener インターフェースの詳細については、『インターフ
ェース NotificationListener』
を参照してください。
次の例は、受信した通知を報告する handleNotification のインプリメンテーションです。
public void handleNotification(Notification n, Object handback)
{
System.out.println(“***************************************************”);
System.out.println(“* Notification received at ” + new Date().toString());
System.out.println(“* type
= ” + ntfyObj.getType());
System.out.println(“* message
= ” + ntfyObj.getMessage());
System.out.println(“* source
= ” + ntfyObj.getSource());
System.out.println(“* seqNum
=
” + Long.toString(ntfyObj.getSequenceNumber()));
System.out.println(“* timeStamp = ” + new Date(ntfyObj.getTimeStamp()));
System.out.println(“* userData = ” + ntfyObj.getUserData());
System.out.println(“***************************************************”);
}
2. javac でコンパイルしてクラスパス引数で必要な JAR ファイルのロケーションを指定することによっ
て、管理クライアント・プログラムを構築します。
次は、標準的なコマンドの例です。
javac -classpath /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/lib/admin.jar:
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/lib/jmxc.jar:
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/lib/wsexception.jar
-J-Djava.version=1.4 -d . AdminClientExample.java
注: 上記のコマンドは、表示の関係で折り返されています。コマンドは 1 行で入力してください。
3. 必要な要件すべてをプログラムが見つけられるようにランタイム環境をセットアップして、管理クライ
アント・プログラムを実行します。
/QIBM/ProdData/WebASE51/ASE/bin/setupCmdLine スクリプトを使用して、環境をセットアップできま
す。このバッチ・ファイルの例では、setupCmdLine スクリプトを起動して、 MyAdminClient という管
理クライアント・プログラムを実行します。
. /qibm/proddata/webase51/ase/bin/setupCmdLine -instance instance-name
TRACE=com.ibm.*=all=disabled TRACEFILE=/home/wasclient/logs/client.log
java ${JAVA_PARM} ${CONSOLE_ENCODING} -Dtrace=${TRACE} -DtraceFile=${TRACEFILE}
-classpath /home/myDir:${WAS_CLASSPATH}:${WAS_INSTALL_ROOT}/lib/admin.jar:
${WAS_INSTALL_ROOT}/lib/wasjmx.jar AdminClientExample
注: 上記のコマンドは、表示の関係で折り返されています。コマンドは 1 行で入力してください。
JMX MBean を使用してカスタマイズする
WebSphere Application Server - Express プロセスの 1 つに新規 JMX MBean を提供し登録することによっ
て、WebSphere Application Server - Express 管理を拡張できます。 JMX MBean は、ロジックの特定の部
分の管理インターフェースを表します。標準 WebSphere Application Server - Express インフラストラクチ
ャー内の管理対象リソースは、すべて JMX MBean として表されます。さまざまな方法で、独自の MBean
を作成して WebSphere プロセスで動作する JMX MBeanServer にそれらを登録することができます。
JMX MBean を使用してカスタマイズするには、次のステップを実行します。
1. カスタム JMX MBean を作成します。
管理
203
別のアプリケーションから既存の JMX MBean を使用できます。 Standard MBean、Dynamic
MBean、Open MBean、および Model MBean など、WebSphere Application Server - Express プロセス
で WebSphere Application Server - Express 環境外の JMX MBeanServer においてテストした MBean を
登録できます。
既存の JMX MBean および WebSphere Application Server - Express 環境外で書き込まれテストされた
MBean に加え、WebSphere Application Server - Express が提供する特別な分散拡張機能を使用して
WebSphere ExtensionMBean プロバイダーを作成できます。これにより、WebSphere Application Server Express 管理の分散機能をすべて備えたより高度な統合が実現されます。 ExtensionMBean プロバイダ
ーは、WebSphere Application Server - Express に付属している DTD に基づく MBean Descriptor を含
む XML ファイルの提供を暗に示唆しています。 DTD は、各 MBean がサポートしているすべての属
性、操作、および通知を WebSphere Application Server - Express に示します。 WebSphere Application
Server - Express はこの情報を使用して、MBean へリモート要求を発送し、リモート Listener を登録し
て MBean イベント通知を受信できるようにします。
内部 WebSphere Application Server - Express MBean はすべて、Model MBean のパターンに従っていま
を参照してく
す。詳しくは、『パブリック MBean インターフェース (Public MBean Interfaces)』
ださい。 Pure Java クラスには管理機能用に実際のロジックが用意されています。 WebSphere
MBeanFactory クラスは、XML MBean Descriptor から機能の説明を読み取って記述子と一致する
ModelMBean のインスタンスを作成します。この ModelMBean インスタンスは Java クラスとバインド
され、同じプロセス内で動作する MBeanServer にクラスとして登録されます。 Java コードは、それを
表すために作成および登録された ModelMBean を介して WebSphere Application Server - Express 管理
クライアントから呼び出せるようになります。
2. 新規 MBean を登録します。
WebSphere Application Server - Express プロセスで MBean を MBeanServer に登録する方法はいくつか
あります。次のリストに、使用可能なオプションを示します。
v com.ibm.websphere.management.AdminService インターフェースを使用します。このインターフェース
を参照してください。 AdminService イ
詳細については、『インターフェース AdminService』
ンターフェースで registerMBean() メソッドを呼び出すことができます。呼び出しは、適切なセキュ
リティー検査の後、基礎となる MBeanServer の処理にゆだねられます。
com.ibm.websphere.management.AdminServiceFactory クラスの getAdminService() メソッドを使用し
て、 AdminService への参照を獲得することができます。
v MBeanServer インスタンスを直接、取得します。 com.ibm.websphere.management.MBeanFactory クラ
スの getMBeanServer() メソッドを呼び出すことによって、WebSphere Application Server - Express
プロセスで動作する JMX MBeanServer への直接の参照を取得できます。
com.ibm.websphere.management.AdminService インターフェースの getMBeanFactory() を呼び出すこと
によって、MBeanFactory クラスへの参照を取得します。 MBean を MBeanServer インスタンスに直
接登録すると、その MBean が WebSphere Application Server - Express 管理の分散機能に完全には
参加しなくなる場合があります。
v com.ibm.websphere.management.MBeanFactory クラスに目を通します。 WebSphere Application Server
- Express との最大限の統合を希望する場合は、MBeanFactory クラスを使用し、MBeanFactory クラ
スの activateMBean メソッドおよび deactivateMBean メソッドを介して MBean のライフ・サイクル
を管理します。これらのメソッドは、RuntimeCollaborator 抽象スーパークラスのサブクラスと XML
MBean 記述子ファイルを提供することによって使用します。この方法を使用して、MBean 記述子で
204
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
定義された管理インターフェースを実装する Pure Java クラスを提供します。 MBeanFactory クラス
は、実際の ModelMBean を作成して、それを WebSphere Application Server - Express 管理に登録し
ます。
v com.ibm.websphere.management.JMXManageable および CustomService インターフェースを使用しま
す。 CustomService インターフェースを実装すると、WebSphere Application Server - Express 管理へ
の登録プロセスが簡単になります。 CustomService インターフェースは、JMXManageable インター
フェースも実装します。この方法をとると、RuntimeCollaborator を提供する必要がなくなります。
CustomService インターフェースが初期化されると、WebSphere Application Server - Express
MBeanFactory クラスが XML MBean 記述子ファイルを読み取って、MBean を作成し、バインドし
て、CustomService インターフェースへ自動的に登録します。 CustomService の shutdown メソッド
が呼び出されると、WebSphere Application Server - Express は MBean を自動的に非活動化します。
結果
いずれ方法で MBean を作成および登録するかにかかわらず、新規 MBean コードに対して適切な J2EE セ
キュリティー許可をセットアップする必要があります。 WebSphere Application Server AdminService Express および MBeanServer は、J2EE セキュリティー許可を使用して厳重に保護されます。コード・ベー
ス許可を明示的に与えなければ、これらのクラスのメソッドを呼び出そうとしたときにセキュリティー例外
がスローされます。 MBean をアプリケーションの一部として提供する場合は、アプリケーション・メタデ
ータの一部として提供する was.policy ファイルで許可を設定できます。 CustomService インターフェース
またはアプリケーションとして配送されていないその他のコードを使用する場合は、ノード構成内の
library.policy ファイルまたは特定のインストールの properties ディレクトリー内の server.policy ファイル
を編集できます。詳しくは、『例: J2EE セキュリティー許可』を参照してください。
例: J2EE セキュリティー許可
コードが WebSphere Application Server - Express 管理および JMX メソッドを呼び出せるように、JMX お
よび WebSphere Application Server - Express 管理特権用のアプリケーション・スコープ・コードに J2EE
セキュリティー許可を付与する必要があります。
v JMX クラスとインターフェースのメソッドを呼び出すには、次の許可のうち少なくとも 1 つが必要で
す。
permission com.tivoli.jmx.MBeanServerPermission “MBeanServer.*”
permission com.tivoli.jmx.MBeanServerPermission “MBeanServerFactory.*”
where the individual target names are:
MBeanServer.addNotificationListener
MBeanServer.createMBean
MBeanServer.deserialize
MBeanServer.getAttribute
MBeanServer.getDefaultDomain
MBeanServer.getMBeanCount
MBeanServer.getMBeanInfo
MBeanServer.getObjectInstance
MBeanServer.instantiate
MBeanServer.invoke
MBeanServer.isRegistered
MBeanServer.queryMBeans
MBeanServer.queryNames
MBeanServer.registerMBean
MBeanServer.removeNotificationListener
MBeanServer.setAttribute
MBeanServer.unregisterMBean
MBeanServerFactory.createMBeanServer
MBeanServerFactory.newMBeanServer
MBeanServerFactory.findMBeanServer
MBeanServerFactory.releaseMBeanServer
管理
205
v WebSphere Application Server - Express 管理 API の場合、許可は次のようになります。
permission com.ibm.websphere.management.AdminPermission “getAdminService”
permission com.ibm.websphere.management.AdminPermission “getMBeanFactory”
プロダクトのライブラリー、ディレクトリー、およびサブシステム
このページでは、WebSphere Application Server - Express が iSeries サーバーで使用するプロダクトのライ
ブラリー、ディレクトリー、サブシステム、ジョブ待ち行列、ジョブ記述、および出力待ち行列について説
明します。
v プロダクトのライブラリーおよびディレクトリー (206ページ)
v サブシステム (206ページ)
v ジョブ待ち行列 (206ページ)
v ジョブ記述 (207ページ)
v 出力待ち行列 (208ページ)
プロダクトのライブラリーおよびディレクトリー
WebSphere Application Server - Express for iSeries は、以下のライブラリーとディレクトリーを使用しま
す。
v QASE51 ライブラリー
プロダクトのライブラリー。
v /QIBM/ProdData/WebASE51 ディレクトリー
プロダクトのルート・ディレクトリー
v /QIBM/UserData/WebASE51 ディレクトリー
インスタンスのルート・ディレクトリー
v /QIBM/ProdData/WebASE51/ASE ディレクトリー
WebSphere Application Server - Express プロダクトのルート・ディレクトリー。すべての WebSphere
Application Server - Express の各インスタンスが共有するプロダクト・データは、ここに保管されていま
す。また、インスタンスを構成するファイルのマスター・コピーもここに保管されています。このディ
レクトリー構造下のファイルは変更しないでください。
v /QIBM/UserData/WebASE51/ASE ディレクトリー
WebSphere Application Server - Express インスタンスのルート・ディレクトリー。すべての WebSphere
Application Server - Express インスタンスは、このディレクトリー構造の下に作成されます。
サブシステム
WebSphere Application Server - Express for iSeries はこのサブシステムを使用します。サブシステム記述
は、プロダクトのライブラリー QASE51 にあります。
v QASE51 サブシステム
WebSphere Application Server - Express サブシステム。アプリケーション・サーバーのプロセスはこの
サブシステムで実行されます。
ジョブ待ち行列
WebSphere Application Server - Express for iSeries はこのジョブ待ち行列を使用します。ジョブ待ち行列
は、プロダクトのライブラリー QASE51 にあります。
v QASE51 ジョブ待ち行列
WebSphere Application Server - Express ジョブ待ち行列。アプリケーション・サーバー・プロセスは、
206
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
startServer スクリプトを起動したときに、このジョブ待ち行列に投入されます。 QASE51 ジョブ待ち行
列は、QASE51 サブシステムに関連付けられています。
ジョブ記述
WebSphere Application Server - Express for iSeries はこのジョブ記述を使用します。ジョブ記述は、プロダ
クトのライブラリー QASE51 にあります。
v QASE51 ジョブ記述
WebSphere Application Server - Express ジョブ記述。アプリケーション・サーバー・プロセスは、
QASE51 サブシステムで実行するように実行依頼されたときに、このジョブ記述を使用します。
QASE51 ジョブ記述には、次のデフォルト設定があります。
ジョブ記述の表示
システム :
ジョブ記述 :
QASE51
ライブラリー :
ユーザー・プロファイル . . . . . .
CL 構文検査 . . . . . . . . . . .
ジョブ待ち行列上での保留 . . . . .
終了重大度 . . . . . . . . . . . .
ジョブ日付 . . . . . . . . . . . .
ジョブ・スイッチ . . . . . . . . .
照会メッセージ応答 . . . . . . . .
ジョブ優先順位 (ジョブ待ち行列上)
ジョブ待ち行列 . . . . . . . . . .
ライブラリー . . . . . . . . . .
出力優先順位 (出力待ち行列上) . .
印刷装置 . . . . . . . . . . . . .
出力待ち行列 . . . . . . . . . . .
ライブラリー . . . . . . . . . .
メッセージのロギング :
レベル . . . . . . . . . . . . .
重大度 . . . . . . . . . . . . .
テキスト . . . . . . . . . . . .
CL プログラムのコマンドのログ . .
会計コード . . . . . . . . . . . .
印刷テキスト . . . . . . . . . . .
MYISERIES
QASE51
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:
:
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:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
QEJBSVR
*NOCHK
*NO
30
*SYSVAL
00000000
*RQD
5
QASE51
QASE51
5
*USRPRF
QASE51
QASE51
.
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:
:
:
:
:
4
0
*SECLVL
*NO
*USRPRF
*SYSVAL
経路指定データ . . . . . . . . . . . . . . . . . :
QCMDI
要求データ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . :
*NONE
DDM 会話 . . . . . . . . . . . . . . .
装置回復処置 . . . . . . . . . . . . .
タイム・スライス終了プール . . . . . .
ジョブ・メッセージ待ち行列の最大サイズ
ジョブ・メッセージ待ち行列満杯時の処置
マルチスレッド可能 . . . . . . . . . .
初期 ASP グループ . . . . . . . . . .
スプール・ファイル処置 . . . . . . . .
テキスト . . . . . . . . . . . . . . .
*KEEP
*SYSVAL
*SYSVAL
*SYSVAL
*WRAP
*YES
*NONE
*SYSVAL
APPLICATION SERVER - EXPRESS 5.1 JOB DESCRIPTION
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:
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:
:
:
WebSphere Application Server - Express インスタンスは、Request data パラメーターで次のコマンドを
指定して QASE51 サブシステムを開始するときに、自動的に開始できます (デフォルトでは *NONE に
設定されています)。
QSYS/CALL PGM(QASE51/QASESTRSVR) PARM(’-instance’ ’/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myInstance’
’-server’ ’myServer’)
管理
207
値が要件に合わない場合は、ジョブ記述を変更することができます。ただし、「マルチスレッドを許可
(Allow multiple threads)」の値は変更しないでください。 WebSphere Application Server プロセスには
マルチスレッドの Java 仮想マシンが含まれているため、この値は *YES でなければなりません。
出力待ち行列
WebSphere Application Server - Express for iSeries はこの出力待ち行列を使用します。出力待ち行列は、プ
ロダクトのライブラリー QASE51 にあります。
v QASE51 出力待ち行列
WebSphere Application Server - Express 出力待ち行列。デフォルトでは、この出力待ち行列はアプリケ
ーション・サーバー・プロセスのジョブ・ログを保管します。このキューは、その他のスプール・ファ
イルも保管します。出力待ち行列に対する共通権限は *USE です。この設定により、WebSphere
Application Server - Express ジョブをジョブ待ち行列に投入するときに、 USER パラメーター
(SBMJOB コマンドの) に指定されているユーザー・プロファイルに、出力待ち行列に対する必要な権限
が確実に付与されるようになります。デフォルトのユーザー・プロファイルは QEJBSVR です。
スプール・ファイルの数やサイズが大きくなりすぎた場合は、出力待ち行列を定期的に消去することが
できます。
管理リポジトリー
WebSphere Application Server - Express は、各アプリケーション・サーバー・インスタンスの構成データを
XML 文書に格納します。 XML 文書は、インスタンスのルート・ディレクトリー下のディレクトリーのカ
スケード階層内に存在します。このディレクトリー階層が、WebSphere Application Server - Express インス
タンスの管理リポジトリーを構成します。構成文書に、サーバー、ノード、アプリケーション、およびイン
スタンスの一部であるリソースが記述されます。
構成ディレクトリーの階層
各インスタンスの管理リポジトリーは、インスタンスのルート・ディレクトリーのすぐ下に存在する
config ディレクトリーから開始します。 myAppSvr インスタンスの場合、管理リポジトリーは
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/myAppSvr/config ディレクトリーに格納されます。
インスタンスの管理リポジトリーには、次のディレクトリーとファイルが格納されています。
v /config
config ディレクトリーは、インスタンスのリポジトリー・ルート・ディレクトリーです。ここには 1 つ
のファイル (plugin-cfg-service.xmi) が格納されます。plugin-cfg-service ファイルでカスタム・サービスを
定義します。カスタム・サービスにより、アプリケーション・サーバーが始動するごとに Web サーバ
ー・プラグイン・ファイル (plugin-cfg.xml) が再生成されます。
v /config/cells
cells サブディレクトリーには、インスタンスが属するセルの 1 つのサブディレクトリーが格納されま
す。cells ディレクトリーには、Web サーバー・プラグイン・ファイル (plugin-cfg.xml) も格納されま
す。使用する HTTP サーバー・インスタンスで実行される Web サーバー・プラグインは、このファイ
ルを使用してインスタンスにインストールする Web リソースを判別します。
v /config/cells/cellname
WebSphere Application Server - Express のインスタンスの場合、セル名は hostname_instance です。ここ
で、hostname は iSeries システムのホスト名で、instance はインスタンス名です。
セル・ディレクトリーには次のファイルが格納され、セルとセル内のすべてのノードの構成データとし
て使用されます。
208
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
– admin-authz.xml
管理機能の許可に関する構成データが格納されます。
– cell.xml
セルに関する構成データが格納されます。
– filter.policy
エンタープライズ・アプリケーションは app.policy と was.policy ファイルを使用します。filter.policy
ファイルには、WebSphere Application Server - Express ランタイム・コードが app.policy と
was.policy ファイルから除去するアクセス権が格納されます。
– integral-jms-authorizations.xml
このファイルは WebSphere Application Server - Express では使用されません。
– multibroker.xml
このファイルは WebSphere Application Server - Express では使用されません。
– namestore.xml
ネーム・サービスの持続名前バインディング・データが格納されます。
– naming-authz.xml
ネーム・サービス機能の許可に関する構成情報が格納されます。
– pmirm.xml
このファイルは WebSphere Application Server - Express では使用されません。
– resources.xml
エンタープライズ・アプリケーションが使用するリソースを定義します。リソースには、JDBC プロ
バイダー、データ・ソース、およびメール・プロバイダーが含まれます。
– security.xml
セキュリティー・サービスに関する構成データが格納されます。
– variables.xml
ディレクトリー・パスの指定に使用される構成変数が格納されます。変数は、ログ・ファイル、JDBC
実装クラス、およびアプリケーション・インストール・パスのロケーションを指定する際に、実際の
パスに置き換わります。
– virtualhosts.xml
仮想ホストおよびその MIME タイプに関する構成データが格納されます。
v /config/cells/cellname/applications
applications のサブディレクトリーには、セルに展開された各アプリケーションのサブディレクトリーが
格納されます。
v /config/cells/cellname/applications/application
application のサブディレクトリー名は、アプリケーションの EAR ファイル名と一致します。例えば、
アプリケーションが App1.ear にパッケージされる場合、そのサブディレクトリー名も App1.ear となり
ます。展開された各アプリケーションのサブディレクトリーには、アプリケーションおよび展開サブデ
ィレクトリーの EAR ファイルが格納されます。展開サブディレクトリーには、次のファイルとサブデ
ィレクトリーが格納されます。
– deployment.xml
アプリケーション展開についての構成データが格納されるファイル。
– META-INF
J2EE アプリケーション展開記述子ファイルと、IBM 展開拡張ファイルおよびバインディング・ファ
イルが格納されます。
管理
209
– アプリケーションのすべての WAR および JAR ファイルのサブディレクトリー。これらのサブディ
レクトリーには、アプリケーションに組み込まれる Web モジュールおよび Enterprise Bean モジュー
ル用の XML および XMI 構成ファイルが格納されます。
v /config/cells/cellname/nodes
nodes のサブディレクトリーには、インスタンス・ノードのサブディレクトリーが格納されます。
v /config/cells/cellname/nodes/nodename
WebSphere Application Server - Express のインスタンスのノード名は hostname_instance です。ここで、
hostname は iSeries システムのホスト名で、instance はインスタンス名です。
各ノードには、次のファイルが格納されます。
注: これらのファイルの一部は、セル・ディレクトリー内のファイルと名前が同じです。ノード・レベル
の文書に指定された構成で、同じ名前のセル文書に指定された構成がオーバーライドされます。
– app.policy
アプリケーション・コード用のデフォルトのセキュリティー・アクセス権が格納されます。
– library.policy
共用ライブラリーのセキュリティー・アクセス権が格納されます。
– namestore.xml
ネーム・サービスの持続名前バインディング・データが格納されます。
– node.xml
ノードの構成データが格納されます。
– resources.xml
エンタープライズ・アプリケーションが使用するリソースを定義します。リソースには、JDBC プロ
バイダー、データ・ソース、およびメール・プロバイダーが含まれます。
– serverindex.xml
ノードの各サーバーの特殊なエンドポイントに関する TCP/IP ポートを指定します。ネーム・サービ
ス、SOAP サービス、およびセキュリティー・サービスなどのサービスのポート値を、ここで指定し
ます。このファイルには、各サーバーにエンタープライズ・アプリケーションをインストールするた
めの情報も格納されます。
– spi.policy
リソース・プロバイダーなどのサービス・プロバイダー・ライブラリーのセキュリティー・アクセス
権が格納されます。
– variables.xml
ディレクトリー・パスの指定に使用される構成変数が格納されます。変数は、WebSphere ログ・ファ
イル、JDBC 実装クラス、およびアプリケーション・インストール・パスのロケーションを指定する
際に、実際のパスに置き換わります。
v /config/cells/cellname/nodes/nodename/servers/servername
サブディレクトリーの名前は、サーバーの名前に対応しています。アプリケーション・サーバーの名前
は、インスタンスの名前と同じです。
サーバー・ディレクトリーには、そのサーバー・プロセスに固有の構成データの入った server.xml ファ
イルが格納されます。サーバーには、そのサーバー・プロセスにのみ適用される追加構成データを含む
variables.xml および resources.xml などのファイルもあります。
サーバー・サブディレクトリーには、以下のいずれのファイルも格納できます。
210
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
注: これらのファイルの一部は、ノードまたはセル・ディレクトリー内のファイルと名前が同じです。サ
ーバー・レベルの文書に指定された構成で、同じ名前のノードおよびセル文書に指定された構成がオー
バーライドされます。
– namestore-cell.xml
ネーム・サービスの持続セル・レベル名前バインディング・データが格納されます。
– namestore-node.xml
ネーム・サービスの持続ノード・レベル名前バインディング・データが格納されます。
– resources.xml
エンタープライズ・アプリケーションが使用するリソースを定義します。リソースには、JDBC プロ
バイダー、データ・ソース、およびメール・プロバイダーが含まれます。
– server.xml
サーバー・プロセスで実行されるサービスおよびコンポーネントの構成データが格納されます。
– variables.xml
ディレクトリー・パスの指定に使用される構成変数が格納されます。変数は、WebSphere ログ・ファ
イル、JDBC 実装クラス、およびアプリケーション・インストール・パスのロケーションを指定する
際に、実際のパスに置き換わります。
v config/templates
templates ディレクトリーには、default と system という名前の 2 つのサブディレクトリーがあり、サー
バーおよび JDBC プロバイダーなどの複数の構成オブジェクト・タイプに関するテンプレート XML フ
ァイルが格納されます。
WebSphere 管理コンソールは、作成するリソースのデフォルトのプロパティーを表示する際に、これら
のテンプレートを使用します。 wsadmin スクリプト・ツールでこれらのテンプレートを使用して、テン
プレートに基づいて新しいリソースを作成することもできます。
以下に、構造体の例を示します。
config
cells
cell1
cell.xml resources.xml virtualhosts.xml variables.xml security.xml
applications
sampleApp1
deployment.xml
META-INF
application.xml ibm-application-ext.xml ibm-application-bnd.xml
sampleApp2
deployment.xml
META-INF
application.xml ibm-application-ext.xml ibm-application-bnd.xml
nodes
nodeX
node.xml variables.xml resources.xml serverindex.xml
servers
serverA
server.xml variables.xml
プロパティー・ファイル
WebSphere Application Server - Express の各インスタンスには、いくつかのプロパティー・ファイルが含ま
れています。インスタンスのプロパティー・ディレクトリー内のファイルは、管理リポジトリーやファイル
複製サービスでは管理されません。プロパティー・ファイルは
/QIBM/UserData/WebASE51/ASE/instance/properties ディレクトリーにあります。ここで、instance はインス
タンスの名前です。
管理
211
v
v client.policy
client.policy ファイルは、ノードのすべての WebSphere クライアント・コンテナーおよびアプレットで
共用されるデフォルトのポリシー・ファイルです。
v client_types.xml
client_types.xml ファイルにより、PageListServlet を拡張するサーブレットのクライアント・タイプ検出
がサポートされます。サーブレットでは、client_types.xml ファイルの構成データを使用して、呼び出し
側クライアントが応答で要求する言語タイプを判別できます。
v converter.properties
converter.properties ファイルは、サポートされない文字セットをサポートする文字セットにマップするた
めに Web コンテナーで使用されます。
v encoding.properties
encoding.properties ファイルは、言語 ID を文字セットにマップするために Web コンテナーで使用され
ます。このファイルは、Accept-Language HTTP ヘッダーを使用して要求のロケールを判別する場合にの
み使用されます。
v ffdcRun.properties
WebSphere Application Server - Express First Failure Data Capture (FFDC) 診断エンジンの設定値の指定
に使用するプロパティー・ファイル。このファイルを変更するのは、IBM サービス技術員とともに問題
判別を行う場合のみです。
v ffdcStart.properties
WebSphere Application Server - Express First Failure Data Capture (FFDC) 診断エンジンを始動するため
の設定値の指定に使用するプロパティー・ファイル。このファイルを変更するのは、IBM サービス技術
員とともに問題判別を行う場合のみです。
v ffdcStop.properties
WebSphere Application Server - Express First Failure Data Capture (FFDC) 診断エンジンを停止するため
の設定値の指定に使用するプロパティー・ファイル。このファイルを変更するのは、IBM サービス技術
員とともに問題判別を行う場合のみです。
v implfactory.properties
WebSphere Application Server - Express ランタイム・ファクトリーの実装クラスを指定するためのファ
イル。このファイルを変更するのは、IBM サービス技術員の指示がある場合のみです。
v java.security
java.security ファイルは、java.security クラスで使用されるさまざまなセキュリティー・プロパティーを
指定するために使用されます。WebSphere Application Server - Express
は、/QIBM/ProdData/Java400/jdk13/lib/security ディレクトリーに存在する java.security ファイルの代わり
にこのファイルを使用します。使用する WebSphere Application Server - Express インスタンスのセキュ
リティー・プロパティーを追加する場合は、インスタンスのプロパティー・ディレクトリー内のこのフ
ァイルを変更します。
v jmx.properties
これは、JMX 環境内のロギングを制御する構成ファイルです。このファイルを変更するのは、IBM サー
ビス技術員の指示がある場合のみです。
v samples.properties
このファイルには、アプリケーション・サーバーにインストールされているサンプルのリストが含まれ
ています。
212
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
v sas.client.props
sas.client.props ファイルには、Java クライアントとサーバーの間での認証のための構成設定値が格納さ
れます。
v sas.server.props
WebSphere Application Server バージョン 4.0 以前では、このファイルには、インスタンスのすべてのア
プリケーション・サーバーの構成設定値が格納されます。 WebSphere Application Server - Express で
は、これらのプロパティー・ファイルは security.xml ファイルに指定されます。 sas.server.props ファイ
ルでは、以前のバージョンからの値は、現行バージョンの security.xml ファイルに指定される XML 値
にマップされます。
v sas.stdclient.properties
このファイルには、コマンド行を使用して標準入力からユーザー ID とパスワードを指定する必要があ
るセキュア Java クライアントの、デフォルトの構成設定値が格納されます。
v sas.tools.properties
このファイルには、コマンド行を使用して標準入力からユーザー ID とパスワードを指定する必要があ
るセキュア Java クライアントの、デフォルトの構成設定値が格納されます。
v server.policy
server.policy ファイルは、ノードのすべてのアプリケーション・サーバーで共用されるデフォルトのポリ
シー・ファイルです。このファイル内のアクセス権は、WebSphere Application Server - Express ランタ
イム・コードにのみ関係します。
v soap.client.props
このファイルには、SOAP クライアントとサーバーの間での認証のための構成設定値が格納されます。
v sslbitsizes.properties
このファイルには、SSL 暗号スイートをそのビット・サイズに関連するプロパティーが格納されます。
v TraceSettings.properties
TraceSettings.properties ファイルは、クライアント・アプリケーションのトレース設定値を指定するため
に使用されます。
v was.policy
場合により、app.policy ファイルに指定されていない追加の認証情報がアプリケーションに必要になるこ
とがあります。追加情報は was.policy ファイルに指定されます。
v wsadmin.properties
145 ページの『wsadmin 管理ツール』で使用されるプロパティーが格納されます。
v wsjaas.conf
Java 認証および許可サービス (JAAS) の構成設定値が格納されます。
v wsjaas_client.conf
クライアント・アプリケーションの Java 認証および許可サービス (JAAS) の構成設定値が格納されま
す。
v wsserver.key
アプリケーション・サーバーがセキュア z/OS サーバーにログオンおよびサーバー上のリソースにアク
セスできるようにする、サンプルの構成設定値が格納されます。
WebSphere Application Server - Express のデフォルトのポート定義
このリストには、プリロード・システムのポートに割り当てられた各ポート名とデフォルト値、ポートが指
定されている構成ファイル、およびポートの設定のカスタマイズ方法についての文書へのリンクを含む説明
が含まれています。
管理
213
注:
v ご使用の iSeries システムが現行で使用しているポート番号について詳しくは、CL コマンド行上で
NETSTAT *CNN コマンドを入力してください。 F14 を押して、割り当てられたポート番号を表示しま
す。
v また、ポート・バリデーター・ツールを使用して、別の WebSphere Application Server インスタンス、
製品、およびサーバー間のポート競合を検出することもできます。ツールについて詳しくは、『ポー
ト・バリデーター・ツール』を参照してください。
v Web コンテナー・ポート (HTTP_TRANSPORT)
– プリロード・システムのデフォルト値: 2020
– 構成ファイル: server.xml、plugin-cfg.xml、virtualhosts.xml
– 説明: Web コンテナーが Web サーバーからの要求を listen する TCP/IP ポート。WebSphere 管理コ
ンソールの「HTTP トランスポートの設定 (HTTP transport settings)」ページまたは 66 ページの
『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用して、このポー
トを指定できます。このポートを変更する場合は、アプリケーション・サーバー用の 53 ページの
『Web サーバー・プラグイン構成ファイルの再生成』必要があります。
v Web コンテナー・セキュア・ポート (HTTPS_TRANSPORT)
– プリロード・システムのデフォルト値: デフォルト値なし
– 構成ファイル: server.xml、plugin-cfg.xml、virtualhosts.xml
– 説明: Web コンテナーが Web サーバーからのセキュアな要求を listen する TCP/IP ポート。
WebSphere 管理コンソールの「HTTP トランスポートの設定 (HTTP transport settings)」ページまたは
66 ページの『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用し
て、このポートを指定できます。このポート番号を変更する場合、以下の情報に注意してください。
- セキュア (SSL 対応) ポートを使用するには、i5/OS Digital Certificate Manager プロダクト
(5722SS1 オプション 34) と Cryptographic Access Provider プロダクト (5722AC3 など) がインス
トールされている必要があります。詳しくは、『SSL の構成』を参照してください。
- このポートを変更する場合は、アプリケーション・サーバー用の 53 ページの『Web サーバー・プ
ラグイン構成ファイルの再生成』必要があります。
v WebSphere 管理コンソール・ポート (HTTP_TRANSPORT_ADMIN)
– プリロード・システムのデフォルト: 2039
– 構成ファイル: server.xml、virtualhosts.xml
– 説明: Web コンテナーが管理アプリケーションに対する要求を listen する TCP/IP ポート。
WebSphere 管理コンソールの「HTTP トランスポートの設定 (HTTP transport settings)」ページまたは
66 ページの『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用し
て、このポートを指定できます。
v WebSphere 管理コンソール・セキュア・ポート (HTTPS_TRANSPORT_ADMIN)
– プリロード・システムのデフォルト: 2040
– 構成ファイル: server.xml、virtualhosts.xml
– 説明: Web コンテナーが管理アプリケーションに対するセキュアな要求を listen する TCP/IP ポー
ト。 WebSphere 管理コンソールの「HTTP トランスポートの設定 (HTTP transport settings)」ページ
または 66 ページの『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を
使用して、このポートを指定できます。
v ネーム・サービス・ポート、または RMI コネクター・ポート (BOOTSTRAP_ADDRESS)
– プリロード・システムのデフォルト: 2030
214
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
– 構成ファイル: serverindex.xml
– 説明: ネーム・サービスが listen する TCP/IP ポート。このポートは、RMI コネクターのポートでも
あります。 WebSphere 管理コンソールの「エンドポイントの設定 (End point settings)」ページまたは
66 ページの『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用し
て、このポートを指定します。
v Simple Object Access Protocol (SOAP) ポート (SOAP_CONNECTOR_ADDRESS)
– プリロード・システムのデフォルト: 2035
– 構成ファイル: serverindex.xml
– 説明: サーバーが Simple Object Access Protocol (SOAP) 用に使用する TCP/IP ポート。 WebSphere
管理コンソールの「エンドポイントの設定 (End point settings)」ページまたは 66 ページの
『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用して、このポー
トを指定します。
v Secure Association Services (SAS)
– プリロード・システムのデフォルト: 1036
– 構成ファイル: serverindex.xml
– 説明: Secure Association Services (SAS) がインバウンド認証要求を listen するポート。 WebSphere
管理コンソールの「エンドポイントの設定 (End point settings)」ページまたは 66 ページの
『chgwassvr スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用して、このポー
トを指定します。
v Common Secure Interoperability バージョン 2 (CSIV2) Mutual
– プリロード・システムのデフォルト: 2037
– 構成ファイル: serverindex.xml
– 説明: CSIV2 サービスがインバウンド・クライアント認証要求を listen するポート。 WebSphere 管
理コンソールの「エンドポイントの設定 (End point settings)」ページまたは 66 ページの『chgwassvr
スクリプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用して、このポートを指定しま
す。
v CSIV2 Server
– プリロード・システムのデフォルト: 2038
– 構成ファイル: serverindex.xml
– 説明: CSIV2 サービスがインバウンド・サーバー認証要求を listen するポート。 WebSphere 管理コ
ンソールの「エンドポイントの設定 (End point settings)」ページまたは 66 ページの『chgwassvr スク
リプトによるアプリケーション・サーバーのポートの変更』を使用して、このポートを指定します。
ユーザー・プロファイルと権限
WebSphere Application Server - Express は、デフォルトで以下の 2 つの i5/OS ユーザー・プロファイルを
使用します。
v QEJB
v QEJBSVR
QEJB ユーザー・プロファイルは、i5/OS オペレーティング・システムの一部として出荷されます。このユ
ーザー・プロファイルは、WebSphere Application Server - Express で使用されるエンコード・パスワードの
保管に使用される、検証リスト・オブジェクトにアクセスする場合にのみ使用されます。検証リスト・オブ
ジェクトを使用してのエンコード・パスワードの保管については、『パスワード・エンコード方式
(Password encoding)』を参照してください。
管理
215
QEJBSVR ユーザー・プロファイルは、WebSphere Application Server - Express をインストールする際に、
iSeries に作成されます。このプロファイルはデフォルト・プロファイルで、この下ですべてのアプリケー
ション・サーバーが実行されます。WebSphere Application Server - Express で使用されるディレクトリーと
ファイルは、通常、ユーザー・プロファイル QEJBSVR が所有します。 WebSphere Application Server Express ランタイム、管理ツール、および Qshell スクリプトは、作成されたオブジェクトの所有権と権限
を正しく設定します。 WebSphere Application Server - Express ツールを使用しないでオブジェクトを手動
で作成するか、または WebSphere Application Server - Express が使用するオブジェクトの権限を変更する
場合は、QEJBSVR がこれらのオブジェクトに対して正しい権限を持つようにする必要があります。
WebSphere Application Server - Express 用に新規のディレクトリーを作成するときには、QEJBSVR ユーザ
ー・プロファイルはこれらのディレクトリーに対する読み取りおよび実行 (*RX) 権限が必要です。
注: 別のユーザー・プロファイルを指定してアプリケーション・サーバーを実行している場合には、グルー
プ・プロファイルに QEJBSVR を指定することをお勧めします。詳細については、『別プロファイルでの
実行 (Run under a different profile)』を参照してください。
時間帯の設定
アプリケーション・サーバー・ランタイムおよびアプリケーション・コンポーネントの日付と時間の値が正
しいことを確認するには、user.timezone プロパティーを設定します。プロパティーの構文は次のとおりで
す。
user.timezone=timezone
ここで、timezone は、サポートされる時間帯の値です。サポートされる値のリストについては、 217 ペー
ジの『Development Kit for Java(R) 1.4 のサポートされる user.timezone プロパティー値』 を参照してくだ
さい。
注: Java(TM) 仮想マシンは、user.timezone プロパティーの値と、システム値 QHOUR および
QUTCOFFSET に基づいて時間を計算します。QUTCOFFSET は、システムの時間帯とグリニッジ標準時
(GMT) との時差を表します。 Java 仮想マシンは、QHOUR と QUTCOFFSET の値を追加して GMT を計
算し、GMT と user.timezone プロパティーの値を使用して正しい時刻を導き出します。
user.timezone プロパティーは、いくつかの異なるファイルに設定できます。時間帯の設定は、それが指定
されているファイルによって、効果が異なります。
v iSeries サーバー上のすべての Java 仮想マシンのプロセスに影響を及ぼすようにプロパティーを設定し
ます。
/QIBM/UserData/Java400/SystemDefault.properties ファイル内の user.timezone プロパティーを編集しま
す。このディレクトリーにファイルが存在しない場合には、作成してください。
v アプリケーション・サーバーに影響を及ぼすようにプロパティーを設定する
以下の 2 つのオプションがあります。
– /home/user_ID/SystemDefault.properties ファイルを編集します。ここで、user_id はアプリケーション・
サーバーを実行するユーザー・プロファイルです。デフォルトでは、これは QEJBSVR ユーザー・プ
ロファイルです。このディレクトリーにファイルが存在しない場合には、作成してください。このフ
ァイルに時間帯を指定した場合、影響を受けるのはアプリケーション・サーバー・ジョブだけです。
– 管理コンソールで、以下のようにして、アプリケーション・サーバーの Java 仮想マシン・システ
ム・プロパティーに user.timezone プロパティーを追加します。
1.
130 ページの『WebSphere 管理コンソールの始動』。
2. トポロジー・ツリーで、「サーバー (Servers)」を展開して「アプリケーション・サーバー
(Application Servers)」をクリックします。
216
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
3. 時間帯を設定する対象のアプリケーション・サーバーの名前をクリックします。
4. アプリケーション・サーバー・ページで、「プロセス定義 (Process Definition)」をクリックしま
す。
5. 「プロセス定義 (Process Definition)」ページで、「Java 仮想マシン (Java Virtual Machine)」を
クリックします。
6. 「Java 仮想マシン (Java Virtual Machine)」ページで、「カスタム・プロパティー (Custom
Properties)」をクリックします。
7. 「カスタム・プロパティー (Custom Properties)」ページで、「新規 (New)」をクリックします。
8. 「名前」フィールドに user.timezone を、「値」フィールドに timezone を指定します。ここで、
timezone はサポートされる時間帯の値です。
9. 「適用 (Apply)」をクリックします。
10.
131 ページの『アプリケーション・サーバー構成の保管』。
時間帯を指定できるようにロケールを構成する
アプリケーション・サーバーをロケール内で実行するように構成することもできます。ロケールによって、
Java 仮想マシンが作動する時間帯が決まります。ロケールを使用するには、以下のステップを実行してく
ださい。
1. iSeries サーバーに 拡張 NLS サポートがまだインストールされていない場合は、i5/OS 基本オペレーテ
ィング・システム (5769-SS1) をインストールするときにオプション 21 を選択して、このサポートを
インストールしてください。
2. ファイル作成 (CRTF) コマンドを実行して、ライブラリー QSYSLOCALE 内のファイル LOCALSRC
からロケール・ソース物理ファイルを作成します。
3. SEU 開始 (STRSEU) コマンドを実行して、ソース・ファイルを編集します。
4. ファイルに時間帯を指定します。
注: ソース・ファイルには、夏時間調整の開始時期、その終了時期、および加減する時間数を示す設定
も入っています。 Java 仮想マシンは、これらの設定を無視し、時間帯フィールド TNAME のみを読み
取ります。 TNAME の値は、Java 時間帯の名前に一致しなければなりません。
5. ロケール作成 (CRTLOCALE) コマンドを実行して、ソース・ファイルからロケールを作成します。
6. ユーザー・プロファイル変更 (CHGUSRPRF) コマンドを実行して、アプリケーション・サーバーを実行
するユーザー・プロファイルを変更します。新規ロケールを使用するように、ユーザー・プロファイル
を編集します。
複数のメソッドを使用して時間帯を指定した場合、アプリケーション・サーバーは次の順序でメソッドに優
先順位を付けます。
v Java 仮想マシンのシステム・プロパティー
v ユーザー・ディレクトリー SystemDefault.properties ファイル
v java400(TM) SystemDefault.properties ファイル
v ロケール
Development Kit for Java(R) 1.4 のサポートされる user.timezone プロパティー値
次の表は、WebSphere Application Server for iSeries がサポートする Development Kit for Java(R) 1.4 の
user.timezone プロパティーの値のリストです。iSeries では、QTIMZON システム変数は時間帯を指定しま
す。
管理
217
注:
v 時間帯 ID 列には、各時間帯内の時間帯 (太字) およびロケーションがリストされています。
v ロー・オフセット列には、グリニッジ標準時 (GMT) と指定した時間帯の間の差が時分でリストされま
す。
v DST オフセット列には、夏時間調整時間 (DST) のオフセットが分単位でリストされます。このフィー
ルドが空白の場合、その時間帯では DST は使用されません。
v QTIMZON 変数列には、QTIMZON システム変数の対応値がリストされます。この列で複数の値が指定
されている場合、どの値も受け入れ可能です。
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
Etc/GMT+12
-12 : 00
GMT-12:00
Etc/GMT+11
-11 : 00
GMT-11:00
MIT
-11 : 00
西サモア時間
太平洋/アピア
-11 : 00
西サモア時間
太平洋/ミッドウェー
-11 : 00
サモア標準時
太平洋/ニウエ
-11 : 00
ニウエ島時間
太平洋/パゴパゴ
-11 : 00
サモア標準時
太平洋/サモア
-11 : 00
サモア標準時
米国/サモア
-11 : 00
サモア標準時
アメリカ/アダック
アメリカ/アトカ
DST オフセッ
ト分単位
表示名
-10 : 00
60
ハワイ - アリューシャン
標準時
-10 : 00
60
ハワイ - アリューシャン
標準時
Etc/GMT+10
-10 : 00
GMT-10:00
HST
-10 : 00
ハワイ標準時
太平洋/ファカオフォ
-10 : 00
トケラウ諸島時間
太平洋/ホノルル
-10 : 00
ハワイ標準時
太平洋/ジョンストン
-10 : 00
ハワイ標準時
太平洋/ラロトンガ
-10 : 00
クック諸島時間
太平洋/タヒチ
-10 : 00
タヒチ時間
SystemV/HST10
-10 : 00
ハワイ標準時
米国/アリューシャン
-10 : 00
60
-10 : 00
ハワイ標準時
太平洋/マルケサス
-9 : 30
マルケサス時間
AST
-9 : 00
60
アラスカ標準時
アメリカ/アンカレジ
-9 : 00
60
アラスカ標準時
アメリカ/ジュノー
-9 : 00
60
アラスカ標準時
アメリカ/ノーム
-9 : 00
60
アラスカ標準時
アメリカ/ヤクタット
-9 : 00
60
アラスカ標準時
Etc/GMT+9
-9 : 00
GMT-09:00
太平洋/ガンビール
-9 : 00
ガンビール時間
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
QN1100UTCS
QN1000HAST
QN1000UTCS
ハワイ - アリューシャン
標準時
米国/ハワイ
218
QTIMZON
変数
QN0900AST
QN0900UTCS
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
SystemV/YST9
-9 : 00
SystemV/YST9YDT
-9 : 00
60
アラスカ標準時
米国/アラスカ
-9 : 00
60
アラスカ標準時
アメリカ/ドーソン
-8 : 00
60
太平洋標準時
アメリカ/エンセナダ
-8 : 00
60
太平洋標準時
アメリカ/ロサンゼルス
-8 : 00
60
太平洋標準時
アメリカ/ティファナ
-8 : 00
60
太平洋標準時
アメリカ/バンクーバー
-8 : 00
60
太平洋標準時
アメリカ/ホワイトホース
-8 : 00
60
太平洋標準時
カナダ/太平洋
-8 : 00
60
太平洋標準時
カナダ/ユーコン
-8 : 00
60
太平洋標準時
Etc/GMT+8
-8 : 00
メキシコ/BajaNorte
-8 : 00
60
-8 : 00
60
PST8PDT
-8 : 00
60
太平洋/ピトケアン島
-8 : 00
ピトケアン島標準時
SystemV/PST8
-8 : 00
ピトケアン島標準時
SystemV/PST8PDT
-8 : 00
60
太平洋標準時
米国/太平洋
-8 : 00
60
太平洋標準時
米国/太平洋 - 新規
-8 : 00
60
太平洋標準時
アメリカ/ボイシ
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
アメリカ/ケンブリッジベイ
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
アメリカ/チワワ
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
アメリカ/ドーソンクリーク
-7 : 00
アメリカ/デンバー
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
アメリカ/エドモントン
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
アメリカ/エルモシヨ
-7 : 00
アメリカ/イヌヴィク
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
アメリカ/マサトラン
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
PST
アメリカ/フェニックス
DST オフセッ
ト分単位
表示名
ガンビール時間
GMT-08:00
太平洋標準時
太平洋標準時
QN0800PST
QN0800U
太平洋標準時
QN0800UTCS
アメリカ山岳標準時
アメリカ山岳標準時
アメリカ山岳標準時
-7 : 00
アメリカ/シップロック
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
アメリカ/イエローナイフ
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
カナダ/山岳部
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
Etc/GMT+7
-7 : 00
MST
QTIMZON
変数
QN0700MST2
QN0700UTCS
GMT-07:00
アメリカ山岳標準時
-7 : 00
60
MST7MDT
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
メキシコ/BajaSur
-7 : 00
60
アメリカ山岳標準時
QN0700MST
QN0700T
管理
219
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
ナバホ
-7 : 00
60
PNT
-7 : 00
アメリカ山岳標準時
SystemV/MST7
-7 : 00
アメリカ山岳標準時
SystemV/MST7MDT
-7 : 00
米国/アリゾナ
-7 : 00
米国/山岳部
-7 : 00
アメリカ/ベリーズ
-6 : 00
アメリカ/カンクン
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/シカゴ
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/コスタリカ
-6 : 00
中央標準時
アメリカ/エルサルバドル
-6 : 00
中央標準時
アメリカ/グアテマラ
-6 : 00
中央標準時
アメリカ/マナグア
-6 : 00
中央標準時
アメリカ/メノミニー
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/メリダ
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/メキシコシティー
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/モンテレイ
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/ノースダコタ/中心部
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/レイニーリバー
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/ランキン湾
-6 : 00
60
東部標準時
アメリカ/レジャイナ
-6 : 00
中央標準時
アメリカ/スウィフトカレント
-6 : 00
中央標準時
アメリカ/テグシガルパ
-6 : 00
中央標準時
アメリカ/ウィニペグ
-6 : 00
60
-6 : 00
60
CST6CDT
-6 : 00
60
中央標準時
カナダ/中央
-6 : 00
60
中央標準時
カナダ/東サスカチュワン
-6 : 00
中央標準時
カナダ/サスカチュワン
-6 : 00
中央標準時
チリ/イースター島
-6 : 00
Etc/GMT+6
-6 : 00
メキシコ/全体
-6 : 00
60
中央標準時
太平洋/イースター
-6 : 00
60
イースター島時間
太平洋/ガラパゴス
-6 : 00
ガラパゴス時間
SystemV/CST6
-6 : 00
中央標準時
SystemV/CST6CDT
-6 : 00
60
中央標準時
米国/中央
-6 : 00
60
中央標準時
アメリカ/ボゴタ
-5 : 00
コロンビア時間
アメリカ/ケイマン
-5 : 00
東部標準時
CST
220
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
60
QTIMZON
変数
アメリカ山岳標準時
アメリカ山岳標準時
アメリカ山岳標準時
60
アメリカ山岳標準時
中央標準時
60
QN0600UTCS
中央標準時
中央標準時
イースター島時間
GMT-06:00
QN0600CST
QN0600S
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
アメリカ/デトロイト
-5 : 00
60
アメリカ/エイルネペ
-5 : 00
エーカー時間
アメリカ/フォートウェーン
-5 : 00
東部標準時
アメリカ/グランドターク
-5 : 00
アメリカ/グアヤキル
-5 : 00
アメリカ/ハバナ
-5 : 00
60
QTIMZON
変数
東部標準時
東部標準時
エクアドル時間
60
中央標準時
アメリカ/インディアナ/インディ
-5 : 00
アナポリス
東部標準時
アメリカ/インディアナ/ノックス -5 : 00
東部標準時
アメリカ/インディアナ/マレンゴ -5 : 00
東部標準時
アメリカ/インディアナ/ビベー
-5 : 00
東部標準時
アメリカ/インディアナポリス
-5 : 00
東部標準時
アメリカ/イカルイット
-5 : 00
アメリカ/ジャマイカ
-5 : 00
60
QN0500UTCS
東部標準時
東部標準時
アメリカ/ケンタッキー/ルイビル -5 : 00
60
アメリカ/ケンタッキー/モンティ
-5 : 00
チェロ
60
東部標準時
東部標準時
アメリカ/Knox_IN
-5 : 00
東部標準時
アメリカ/リマ
-5 : 00
ペルー時間
アメリカ/ルイビル
-5 : 00
60
東部標準時
アメリカ/モントリオール
-5 : 00
60
東部標準時
アメリカ/ナッソー
-5 : 00
60
東部標準時
アメリカ/ニューヨーク
-5 : 00
60
東部標準時
アメリカ/ニピゴン
-5 : 00
60
東部標準時
アメリカ/パナマ
-5 : 00
アメリカ/パンナータング
-5 : 00
アメリカ/ポルトープランス
-5 : 00
東部標準時
アメリカ/ポルトアクレ
-5 : 00
エーカー時間
アメリカ/リオブランコ
-5 : 00
エーカー時間
アメリカ/サンダーベイ
-5 : 00
ブラジル/エーカー
-5 : 00
カナダ/東部
-5 : 00
60
東部標準時
キューバ
-5 : 00
60
中央標準時
EST
-5 : 00
60
東部標準時
EST5EDT
-5 : 00
60
東部標準時
Etc/GMT+5
-5 : 00
GMT-05:00
IET
-5 : 00
東部標準時
ジャマイカ
-5 : 00
東部標準時
SystemV/EST5
-5 : 00
東部標準時
SystemV/EST5EDT
-5 : 00
東部標準時
60
60
東部標準時
東部標準時
エーカー時間
60
QN0500EST
QN0500EST2
東部標準時
管理
221
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
米国/東インディアナ
-5 : 00
米国/東部
-5 : 00
米国/Indiana-Starke
-5 : 00
米国/ミシガン
-5 : 00
アメリカ/アンギラ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/アンティグア
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/アルバ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/アスンシオン
-4 : 00
アメリカ/バルバドス
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/ボアビスタ
-4 : 00
アマゾン標準時
アメリカ/カラカス
-4 : 00
ベネズエラ時間
アメリカ/クヤバ
-4 : 00
アメリカ/キュラソー島
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/ドミニカ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/グレースベイ
-4 : 00
60
大西洋標準時
アメリカ/グースベイ
-4 : 00
60
大西洋標準時
アメリカ/グレナダ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/グアドループ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/ガイアナ
-4 : 00
ガイアナ時間
アメリカ/ハリファックス
-4 : 00
アメリカ/ラパス
-4 : 00
ボリビア時間
アメリカ/マナウス
-4 : 00
アマゾン標準時
アメリカ/マルティニーク
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/モントセラト
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/ポートオブスペイン
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/ポルトベリョ
-4 : 00
アマゾン標準時
アメリカ/プエルトリコ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/サンティアゴ
-4 : 00
アメリカ/サントドミンゴ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/セントキッツ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/セントルシア
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/セントトマス
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/セントビンセント
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/チューレ
-4 : 00
アメリカ/トルトーラ
-4 : 00
大西洋標準時
アメリカ/バージン
-4 : 00
大西洋標準時
南極/パーマー
-4 : 00
60
チリ時間
大西洋/バーミューダ
-4 : 00
60
大西洋標準時
大西洋/スタンレー
-4 : 00
60
フォークランド諸島時間
ブラジル/西部
-4 : 00
222
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
DST オフセッ
ト分単位
表示名
QTIMZON
変数
東部標準時
60
東部標準時
東部標準時
60
60
60
60
60
60
東部標準時
パラグアイ時間
QN0400UTC2
アマゾン標準時
大西洋標準時
QN0400UTCS
チリ時間
大西洋標準時
アマゾン標準時
QN0400AST
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
カナダ/大西洋
-4 : 00
60
大西洋標準時
チリ/大陸
-4 : 00
60
チリ時間
Etc/GMT+4
-4 : 00
GMT-04:00
PRT
-4 : 00
大西洋標準時
SystemV/AST4
-4 : 00
大西洋標準時
SystemV/AST4ADT
-4 : 00
60
大西洋標準時
-3 : 30
60
ニューファウンドランド島
標準時
-3 : 30
60
ニューファウンドランド島
QN0330NST
標準時
-3 : 30
60
ニューファウンドランド島
標準時
アメリカ/セントジョンズ
CNT
カナダ/ニューファウンドランド
アルゼンチン時間
AGT
-3 : 00
アメリカ/アラグアイナ
-3 : 00
アメリカ/ベレン
-3 : 00
ブラジル時間
アメリカ/ブエノスアイレス
-3 : 00
アルゼンチン時間
アメリカ/カタマルカ
-3 : 00
アルゼンチン時間
アメリカ/カイエンヌ
-3 : 00
仏領ギアナ時間
アメリカ/コルドバ
-3 : 00
アルゼンチン時間
アメリカ/フォルタレザ
-3 : 00
ブラジル時間
アメリカ/ゴッドホーブ
-3 : 00
アメリカ/フフイ
-3 : 00
アルゼンチン時間
アメリカ/マセイオ
-3 : 00
ブラジル時間
アメリカ/メンドサ
-3 : 00
アルゼンチン時間
アメリカ/ミケロン
-3 : 00
QTIMZON
変数
60
60
60
ブラジル時間
QN0300UTCS
西グリーンランド時間
サンピエール・ミクロン諸
島標準時
アメリカ/モンテビデオ
-3 : 00
ウルグアイ時間
アメリカ/パラマリボ
-3 : 00
スリナム時間
アメリカ/レシフェ
-3 : 00
ブラジル時間
アメリカ/ロサリオ
-3 : 00
アルゼンチン時間
アメリカ/サンパウロ
-3 : 00
南極/ロセラ
-3 : 00
BET
-3 : 00
60
ブラジル時間
ブラジル/東部
-3 : 00
60
ブラジル時間
Etc/GMT+3
-3 : 00
GMT-03:00
-2 : 00
フェルナンド・デ・ノロー
QN0200UTCS
ニャ時間
-2 : 00
南ジョージア島標準時
-2 : 00
フェルナンド・デ・ノロー
ニャ時間
-2 : 00
GMT-02:00
アメリカ/ノロンハ
大西洋/サウスジョージア
ブラジル/デ・ノローニャ
Etc/GMT+2
60
ブラジル時間
ロセラ時間
QN0300UTC2
管理
223
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
アメリカ/スコーズビースン
-1 : 00
60
東グリーンランド時間
大西洋/アゾレス
-1 : 00
60
アゾレス時間
大西洋/カーボベルデ
-1 : 00
カーボベルデ時間
Etc/GMT+1
-1 : 00
GMT-01:00
アフリカ/アビジャン
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/アクラ
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/バマコ
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/バンジュル
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/ビサウ
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/カサブランカ
0 : 00
西ヨーロッパ時間
アフリカ/コナクリ
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/ダカール
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/アイウン
0 : 00
西ヨーロッパ時間
アフリカ/フリータウン
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/ロメ
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/モンロビア
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/ヌアクショット
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/ワガドゥーグー
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/サントーメ
0 : 00
グリニッジ標準時
アフリカ/ティンブクトゥ
0 : 00
グリニッジ標準時
アメリカ/Danmarkshavn
0 : 00
グリニッジ標準時
大西洋/カナリア
0 : 00
60
西ヨーロッパ時間
大西洋/フェロー
0 : 00
60
西ヨーロッパ時間
大西洋/マデイラ
0 : 00
60
西ヨーロッパ時間
大西洋/レイキャビク
0 : 00
グリニッジ標準時
大西洋/セントヘレナ
0 : 00
グリニッジ標準時
エール
0 : 00
Etc/GMT
0 : 00
GMT+00:00
Etc/GMT+0
0 : 00
GMT+00:00
Etc/GMT-0
0 : 00
GMT+00:00
Etc/GMT0
0 : 00
GMT+00:00
Etc/Greenwich
0 : 00
グリニッジ標準時
Etc/UCT
0 : 00
協定世界時
Etc/UTC
0 : 00
協定世界時
Etc/Universal
0 : 00
協定世界時
Etc/Zulu
0 : 00
協定世界時
ヨーロッパ/ベルファスト
0 : 00
60
グリニッジ標準時
ヨーロッパ/ダブリン
0 : 00
60
グリニッジ標準時
ヨーロッパ/リスボン
0 : 00
60
西ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ロンドン
0 : 00
60
グリニッジ標準時
224
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
60
QTIMZON
変数
QN0100UTCS
グリニッジ標準時
Q0000GMT2
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
GB
0 : 00
60
グリニッジ標準時
GB-Eire
0 : 00
60
グリニッジ標準時
GMT
0 : 00
グリニッジ標準時
GMT0
0 : 00
GMT+00:00
グリニッジ
0 : 00
グリニッジ標準時
アイスランド
0 : 00
グリニッジ標準時
ポルトガル
0 : 00
UCT
0 : 00
協定世界時
UTC
0 : 00
協定世界時
Universal
0 : 00
協定世界時
WET
0 : 00
ズールー
0 : 00
アフリカ/アルジェ
60
60
QTIMZON
変数
Q0000GMT
西ヨーロッパ時間
Q0000UTC
西ヨーロッパ時間
協定世界時
中央ヨーロッパ時間
1 : 00
アフリカ/バンギ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/ブラザビル
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/セウタ
1 : 00
アフリカ/ドゥアラ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/キンシャサ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/ラゴス
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/リーブルビル
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/ルアンダ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/マラボ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/ヌジャメナ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/ニアメ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/ポルトノボ
1 : 00
西アフリカ時間
アフリカ/チュニス
1 : 00
中央ヨーロッパ時間
アフリカ/ウィントフーク
1 : 00
60
西アフリカ時間
北極/ロングイエールビーン
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
大西洋/ヤンマイエン
1 : 00
60
東グリーンランド時間
CET
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ECT
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
Etc/GMT-1
1 : 00
ヨーロッパ/アムステルダム
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/アンドラ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ベオグラード
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
60
QP0100CET
QP0100UTCS
中央ヨーロッパ時間
QP0100CET3
GMT+01:00
ヨーロッパ/ベルリン
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ブラチスラバ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ブリュッセル
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ブダペスト
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
管理
225
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
ヨーロッパ/コペンハーゲン
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ジブラルタル
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/リュブリャナ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ルクセンブルク
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/マドリード
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/マルタ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/モナコ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/オスロ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/パリ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/プラハ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ローマ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/サンマリノ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/サラエボ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/スコピエ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ストックホルム
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/チラナ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ファドゥーツ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/バチカン
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ウィーン
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ワルシャワ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ザグレブ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/チューリヒ
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
MET
1 : 00
60
中部ヨーロッパ時間
ポーランド
1 : 00
60
中央ヨーロッパ時間
ART
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
アフリカ/ブランタイア
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/ブジュンブラ
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/カイロ
2 : 00
アフリカ/ハボローネ
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/ハラーレ
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/ヨハネスバーグ
2 : 00
南アフリカ標準時
アフリカ/キガリ
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/ルブンバシ
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/ルサカ
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/マプート
2 : 00
中央アフリカ時間
アフリカ/マセル
2 : 00
南アフリカ標準時
アフリカ/ムババネ
2 : 00
南アフリカ標準時
アフリカ/トリポリ
2 : 00
東部ヨーロッパ時間
アジア/アンマン
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
アジア/ベイルート
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
226
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
60
QTIMZON
変数
QP0100CET2
東部ヨーロッパ時間
QP0200SAST
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
アジア/ダマスカス
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
アジア/ガザ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
アジア/イスタンブール
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
アジア/エルサレム
2 : 00
60
イスラエル標準時
アジア/ニコシア
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
アジア/テルアビブ
2 : 00
60
イスラエル標準時
CAT
2 : 00
EET
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
エジプト
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
Etc/GMT-2
2 : 00
ヨーロッパ/アテネ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ブカレスト
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/キシネウ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ヘルシンキ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/イスタンブール
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/カリーニングラード
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/キエフ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ミンスク
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ニコシア
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/リガ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/シンフェロポリ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ソフィア
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
2 : 00
60
ヨーロッパ/チラスポリ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ウジゴロド
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ビリニュス
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
ヨーロッパ/ザポロージェ
2 : 00
60
東部ヨーロッパ時間
イスラエル
2 : 00
60
イスラエル標準時
リビア
2 : 00
トルコ
2 : 00
アフリカ/アディスアベバ
3 : 00
東アフリカ時間
アフリカ/アスメラ
3 : 00
東アフリカ時間
アフリカ/ダルエスサラーム
3 : 00
東アフリカ時間
アフリカ/ジブチ
3 : 00
東アフリカ時間
アフリカ/カンパラ
3 : 00
東アフリカ時間
ヨーロッパ/タリン
QTIMZON
変数
中央アフリカ時間
QP0200EET
GMT+02:00
東部ヨーロッパ時間
QP0200EET2
QP0200UTCS
東部ヨーロッパ時間
60
東部ヨーロッパ時間
アフリカ/ハルツーム
3 : 00
東アフリカ時間
アフリカ/モガディシオ
3 : 00
東アフリカ時間
アフリカ/ナイロビ
3 : 00
東アフリカ時間
南極/昭和
3 : 00
昭和基地時間
QP0300UTCS
管理
227
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
アジア/アデン
3 : 00
アジア/バグダッド
3 : 00
アジア/バーレーン
3 : 00
アラビア標準時
アジア/クウェート
3 : 00
アラビア標準時
アジア/カタール
3 : 00
アラビア標準時
アジア/リヤド
3 : 00
アラビア標準時
EAT
3 : 00
東アフリカ時間
Etc/GMT-3
3 : 00
ヨーロッパ/モスクワ
3 : 00
インド洋/アンタナリボ
3 : 00
東アフリカ時間
インド洋/コモロ
3 : 00
東アフリカ時間
インド洋/マヨット島
3 : 00
東アフリカ時間
W-SU
3 : 00
アジア/リヤド 87
3 : 07
GMT+03:07
アジア/リヤド 88
3 : 07
GMT+03:07
アジア/リヤド 89
3 : 07
GMT+03:07
中東/リヤド 87
3 : 07
GMT+03:07
中東/リヤド 88
3 : 07
GMT+03:07
中東/リヤド 89
3 : 07
GMT+03:07
アジア/テヘラン
3 : 30
60
イラン標準時
イラン
3 : 30
60
イラン標準時
アジア/アクタウ
4 : 00
60
アクタウ時間
アジア/バクー
4 : 00
60
アゼルバイジャン時間
アジア/ドバイ
4 : 00
湾岸標準時
アジア/マスカット
4 : 00
湾岸標準時
アジア/オラル
4 : 00
60
オラル時間
アジア/トビリシ
4 : 00
60
グルジア時間
アジア/イエレバン
4 : 00
60
アルメニア時間
Etc/GMT-4
4 : 00
ヨーロッパ/サマラ
4 : 00
インド洋/マヘ
4 : 00
セイシェル時間
インド洋/モーリシャス
4 : 00
モーリシャス時間
インド洋/レユニオン
4 : 00
レユニオン時間
NET
4 : 00
アジア/カブール
4 : 30
アジア/アクトベ
5 : 00
アジア/アシガバート
5 : 00
トルクメニスタン時間
アジア/アシュハバード
5 : 00
トルクメニスタン時間
アジア/ビシュケク
5 : 00
アジア/ドゥシャンベ
5 : 00
228
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
DST オフセッ
ト分単位
表示名
QTIMZON
変数
アラビア標準時
60
アラビア標準時
GMT+03:00
60
60
モスクワ標準時
モスクワ標準時
QP0400UTC2
QP0400UTCS
GMT+04:00
60
60
サマラ時間
アルメニア時間
アフガニスタン時間
60
60
アクトベ時間
キルギスタン時間
タジキスタン時間
QP0500UTC2
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
アジア/カラチ
5 : 00
パキスタン時間
アジア/サマルカンド
5 : 00
トルクメニスタン時間
アジア/タシケント
5 : 00
ウズベキスタン時間
アジア/エカテリンブルグ
5 : 00
Etc/GMT-5
5 : 00
GMT+05:00
インド洋/ケルゲレン
5 : 00
仏南方領および南極時間
インド洋/モルジブ
5 : 00
モルジブ時間
PLT
5 : 00
パキスタン時間
アジア/カルカッタ
5 : 30
インド標準時
IST
5 : 30
インド標準時
アジア/カトマンズ
5 : 45
ネパール時間
南極/モーソン
6 : 00
モーソン時間
南極/ボストーク
6 : 00
ボストーク基地時間
アジア/アルマティー
6 : 00
アジア/コロンボ
6 : 00
スリランカ時間
アジア/ダッカ
6 : 00
バングラデシュ時間
アジア/ダッカ
6 : 00
バングラデシュ時間
アジア/ノボシビルスク
6 : 00
60
ノボシビルスク時間
アジア/オムスク
6 : 00
60
オムスク時間
アジア/キジルオルダ
6 : 00
60
キジルオルダ時間
アジア/ティンブ
6 : 00
ブータン時間
アジア/ティンプー
6 : 00
ブータン時間
BST
6 : 00
バングラデシュ時間
Etc/GMT-6
6 : 00
GMT+06:00
インド洋/チャゴス
6 : 00
インド洋地域時間
アジア/ラングーン
6 : 30
ミャンマー時間
インド洋/ココス
6 : 30
ココス諸島時間
南極/デービス
7 : 00
デービス基地時間
アジア/バンコク
7 : 00
インドシナ時間
アジア/ホブド
7 : 00
ホブド時間
アジア/ジャカルタ
7 : 00
西インドネシア時間
アジア/クラスノヤルスク
7 : 00
アジア/プノンペン
7 : 00
インドシナ時間
アジア/ポンティアナク
7 : 00
西インドネシア時間
アジア/サイゴン
7 : 00
インドシナ時間
アジア/ビエンチャン
7 : 00
インドシナ時間
Etc/GMT-7
7 : 00
GMT+07:00
インド洋/クリスマス
7 : 00
クリスマス諸島時間
VST
7 : 00
インドシナ時間
60
60
60
QTIMZON
変数
QP0500UTCS
エカテリンブルグ時間
アルマアタ時間
QP0530IST
QP0600UTC2
QP0600UTCS
QP0700WIB
クラスノヤルスク時間
QP0700UTCS
管理
229
時間帯 ID
南極/ケーシー
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
8 : 00
西部標準時 (オーストラリ
ア)
アジア/ブルネイ
8 : 00
ブルネイ時間
アジア/重慶
8 : 00
中国標準時
アジア/重慶
8 : 00
中国標準時
アジア/ハルビン
8 : 00
中国標準時
アジア/香港
香港時間
8 : 00
QTIMZON
変数
QP0800JIST
QP0800UTCS
アジア/イルクーツク
8 : 00
アジア/カシガル
8 : 00
中国標準時
アジア/クアラルンプール
8 : 00
マレーシア時間
アジア/クチン
8 : 00
マレーシア時間
アジア/マカオ
8 : 00
中国標準時
アジア/マカオ
8 : 00
中国標準時
アジア/マカッサル
8 : 00
中央インドネシア時間
アジア/マニラ
8 : 00
フィリピン時間
アジア/上海
8 : 00
中国標準時
アジア/シンガポール
8 : 00
シンガポール時間
アジア/台北
8 : 00
中国標準時
アジア/ウジュンパンダン
8 : 00
中央インドネシア時間
アジア/ウランバートル
8 : 00
ウランバートル時間
アジア/ウランバートル
8 : 00
ウランバートル時間
アジア/ウルムチ
8 : 00
中国標準時
8 : 00
西部標準時 (オーストラリ
ア)
8 : 00
西部標準時 (オーストラリ
ア)
CTT
8 : 00
中国標準時
Etc/GMT-8
8 : 00
GMT+08:00
香港
8 : 00
香港時間
PRC
8 : 00
中国標準時
シンガポール
8 : 00
シンガポール時間
アジア/チョイバルサン
9 : 00
チョイバルサン時間
アジア/ディリ
9 : 00
東ティモール時間
アジア/ジャヤプラ
9 : 00
東インドネシア時間
アジア/ピョンヤン
9 : 00
韓国標準時
アジア/ソウル
9 : 00
韓国標準時
QP0900KST
アジア/東京
9 : 00
日本標準時
QP0900UTCS
アジア/ヤクーツク
9 : 00
Etc/GMT-9
9 : 00
GMT+09:00
JST
9 : 00
日本標準時
オーストラリア/パース
オーストラリア/西部
230
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
60
60
イルクーツク時間
QP0800WITA
QP0800AWST
QP0800BST
QP0900WIT
ヤクーツク時間
QP0900JST
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
日本
9 : 00
日本標準時
太平洋/パラオ
9 : 00
パラオ時間
ROK
9 : 00
韓国標準時
9 : 30
中央標準時 (ノーザン・テ
リトリー)
ACT
オーストラリア/アデレード
DST オフセッ
ト分単位
表示名
9 : 30
60
中央標準時 (南オーストラ
リア)
9 : 30
60
中央標準時 (南オーストラ
リア/ニュー・サウス・ウェ
ールズ)
オーストラリア/ブロークンヒル
オーストラリア/ダーウィン
オーストラリア/北部
オーストラリア/南部
9 : 30
中央標準時 (ノーザン・テ
リトリー)
9 : 30
中央標準時 (ノーザン・テ
リトリー)
9 : 30
60
中央標準時 (南オーストラ
リア)
9 : 30
60
中央標準時 (南オーストラ
リア/ニュー・サウス・ウェ
ールズ)
10 : 00
60
東部標準時 (ニュー・サウ
ス・ウェールズ)
オーストラリア/Yancowinna
AET
10 : 00
アジア/サハリン
10 : 00
60
サハリン時間
アジア/ウラジオストック
10 : 00
60
ウラジオストック時間
オーストラリア/オーストラリア
首都特別地域
10 : 00
60
東部標準時 (ニュー・サウ
ス・ウェールズ)
オーストラリア/キャンベラ
オーストラリア/ホバート
オーストラリア/リンデマン
QP1000AEST
東部標準時 (クイーンズラ
ンド)
10 : 00
10 : 00
60
東部標準時 (ニュー・サウ
ス・ウェールズ)
10 : 00
60
東部標準時 (タスマニア)
東部標準時 (クイーンズラ
ンド)
10 : 00
オーストラリア/メルボルン
10 : 00
60
東部標準時 (ビクトリア)
オーストラリア/ニューサウスウ
ェールズ
10 : 00
60
東部標準時 (ニュー・サウ
ス・ウェールズ)
オーストラリア/クイーンズラン
ド
10 : 00
オーストラリア/シドニー
QP0930ACST
デュモンデュルヴィル時間
南極/デュモンデュルビル
オーストラリア/ブリスベーン
QTIMZON
変数
東部標準時 (クイーンズラ
ンド)
10 : 00
60
東部標準時 (ニュー・サウ
ス・ウェールズ)
オーストラリア/タスマニア
10 : 00
60
東部標準時 (タスマニア)
オーストラリア/ビクトリア
10 : 00
60
東部標準時 (ビクトリア)
Etc/GMT-10
10 : 00
GMT+10:00
管理
231
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
太平洋/グアム
10 : 00
チャモロ標準時
太平洋/ポートモレスビー
10 : 00
パプアニューギニア時間
太平洋/サイパン
10 : 00
チャモロ標準時
太平洋/トラック
10 : 00
トラック時間
太平洋/ヤップ
10 : 00
ヤップ時間
オーストラリア/ロードハウ島
10 : 30
30
ロードハウ島標準時
オーストラリア/ロードハウ
10 : 30
30
ロードハウ島標準時
アジア/マガダン
11 : 00
60
Etc/GMT-11
11 : 00
GMT+11:00
太平洋/エファテ
11 : 00
バヌアツ時間
太平洋/ガダルカナル
11 : 00
ソロモン諸島時間
太平洋/コスラエ
11 : 00
コスラエ時間
太平洋/ヌーメア
11 : 00
ニューカレドニア時間
太平洋/ポナペ
11 : 00
ポナペ時間
SST
11 : 00
ソロモン諸島時間
太平洋/ノーフォーク
11 : 30
ノーフォーク時間
南極/マクマード
12 : 00
60
ニュージーランド標準時
南極/南極
12 : 00
60
ニュージーランド標準時
アジア/アナディリ
12 : 00
60
アナディリ時間
12 : 00
60
ペトロパブロフスクカムチ
ャツキー時間
アジア/カムチャッカ
DST オフセッ
ト分単位
表示名
12 : 00
GMT+12:00
クワゼリン
12 : 00
マーシャル諸島時間
NST
12 : 00
60
ニュージーランド標準時
NZ
12 : 00
60
ニュージーランド標準時
太平洋/オークランド
12 : 00
60
ニュージーランド標準時
フィジー時間
12 : 00
太平洋/フナフティ
12 : 00
ツバル時間
太平洋/クワゼリン
12 : 00
マーシャル諸島時間
太平洋/マジュロ
12 : 00
マーシャル諸島時間
太平洋/ナウル
12 : 00
ナウル時間
太平洋/タラワ
12 : 00
ギルバート諸島時間
太平洋/ウェーク
12 : 00
ウェーク時間
太平洋/ウォリス
12 : 00
ウォリスおよびフツナ時間
NZ-CHAT
12 : 45
60
チャタム標準時
太平洋/チャタム
12 : 45
60
チャタム標準時
Etc/GMT-13
13 : 00
GMT+13:00
太平洋/エンダベリー
13 : 00
フェニックス諸島時間
太平洋/トンガタプ
13 : 00
トンガ時間
232
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
QP1000UTCS
マガダン時間
Etc/GMT-12
太平洋/フィジー
QTIMZON
変数
QP1100UTCS
QP1200NZST
QN1200UTCS
QP1200UTCS
QP1245UTCS
時間帯 ID
ロー・オフセット
時 : 分
DST オフセッ
ト分単位
表示名
Etc/GMT-14
14 : 00
GMT+14:00
太平洋/キリティマティ
14 : 00
ライン諸島時間
QTIMZON
変数
オブジェクト名の文字の制限
管理コンソールまたは wsadmin コマンドを使って新規オブジェクトを作成するときは、名前属性にストリ
ングを指定する必要があります。名前ストリングでは、ほとんどの文字が許可されます。しかし、以下の文
字を名前ストリングに含めることはできません。
文字
説明
/
スラッシュ
¥
円記号
*
アスタリスク
,
コンマ
:
コロン
;
セミコロン
=
等号
+
正符号
?
疑問符
|
縦線
<
左方不等号括弧
>
右方不等号括弧
&
アンパーサンド
%
% 記号
’
単一引用符
“
二重引用符
.
ピリオド1
1
ピリオドは、名前ストリングの最初の文字としては有効ではありませんが、2 番目以降の文字としては有
効です。
管理
233
234
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
付録. 特記事項
本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。
本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用
可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM
製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみ
が使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害するこ
とのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。ただし、IBM
以外の製品とプログラムの操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。
IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があ
ります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実施権を許諾することを意味するものではありま
せん。実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。
〒106-0032
東京都港区六本木 3-2-31
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Licensing
以下の保証は、国または地域の法律に沿わない場合は、適用されません。 IBM およびその直接または間接
の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提供し、商品性の保証、特定目的適合性の保証およ
び法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。国または地
域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限を受けるものと
します。
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は本書の次版に組み込まれます。 IBM は予告なしに、随時、この文書に記載されている製品またはプログ
ラムに対して、改良または変更を行うことがあります。
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り、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありません。それらの Web サイトにある資料は、こ
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を含む) との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の相互利用を可能にすることを目的として、本
プログラムに関する情報を必要とする方は、下記に連絡してください。
IBM Corporation
Software Interoperability Coordinator, Department YBWA
3605 Highway 52 N
Rochester, MN 55901
U.S.A.
本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができますが、有償の場合もあり
ます。
© Copyright IBM Corp. 2004, 2006
235
本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、IBM 所定のプログラム
契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、IBM 機械コードのご使用条件、またはそれと同等の条項
に基づいて、 IBM より提供されます。
この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定されたものです。そのため、他
の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた
可能性がありますが、その測定値が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。さ
らに、一部の測定値が、推定値である可能性があります。実際の結果は、異なる可能性があります。お客様
は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要があります。
IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公に利用可能なソースか
ら入手したものです。IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関す
る実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。 IBM 以外の製品の性能に関する質問
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に変更されるものです。卸価格は、異なる場合があります。
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合があります。
本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。より具体性を与えるため
に、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品などの名前が含まれている場合があります。こ
れらの名称はすべて架空のものであり、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然に
すぎません。
著作権使用許諾:
本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を例示するサンプル・アプ
リケーション・プログラムがソース言語で掲載されています。お客様は、サンプル・プログラムが書かれて
いるオペレーティング・プラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠
したアプリケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式においても、
IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することができます。このサンプル・プログラ
ムは、あらゆる条件下における完全なテストを経ていません。従って IBM は、これらのサンプル・プログ
ラムについて信頼性、利便性もしくは機能性があることをほのめかしたり、保証することはできません。
それぞれの複製物、サンプル・プログラムのいかなる部分、またはすべての派生的創作物にも、次のよう
に、著作権表示を入れていただく必要があります。
© (お客様の会社名) (西暦年). このコードの一部は、IBM Corp. のサンプル・プログラムから取られていま
す。 © Copyright IBM Corp. _年を入れる_. All rights reserved.
この情報をソフトコピーでご覧になっている場合は、写真やカラーの図表は表示されない場合があります。
プログラミング・インターフェース情報
この「WebSphere Application Server - Express」資料には、プログラムを作成するユーザーが IBM i5/OS
のサービスを使用するためのプログラミング・インターフェースが記述されています。
236
WebSphere Application Server - Express Version 5.1 管理
商標
以下は、IBM Corporation の商標です。
AIX
AIX 5L
e (ロゴ) server
eServer
i5/OS
IBM
IBM (ロゴ)
iSeries
pSeries
WebSphere
xSeries
zSeries
Intel、Intel Inside (ロゴ)、および Pentium は、Intel Corporation の米国およびその他の国における商標で
す。
Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは、Microsoft Corporation の米国およびその他の
国における商標です。
Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは、Sun Microsystems, Inc. の米国およびその他の国にお
ける商標または登録商標です。
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UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
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これらの資料は、以下の条件に同意していただける場合に限りご使用いただけます。
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的な個人による使用目的に限り複製することができます。ただし、IBM の明示的な承諾をえずに、これら
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を含む) することはできません。
商業的使用: これらの資料は、すべての著作権表示その他の所有権表示をしていただくことを条件に、お客
様の企業内に限り、複製、配布、および表示することができます。 ただし、IBM の明示的な承諾をえずに
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付録. 特記事項
237
IBM は、これらの資料の内容についていかなる保証もしません。これらの資料は、特定物として現存する
ままの状態で提供され、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての
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IBM は、お客様に、すべてのプログラム・コードのサンプルを使用することができる非独占的な著作使用
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グラムを作成することができます。
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わないものとします。
IBM、そのプログラム開発者、または供給者は、いかなる場合においてもその予見の有無を問わず、以下に
対する責任を負いません。
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2. 直接損害、特別損害、付随的損害、間接損害、または経済上の結果的損害
3. 逸失した利益、ビジネス上の収益、あるいは節約すべかりし費用
国または地域によっては、法律の強行規定により、上記の責任の制限が適用されない場合があります。
238
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